JP2000287857A - 浴水浄化装置 - Google Patents

浴水浄化装置

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JP2000287857A
JP2000287857A JP11287956A JP28795699A JP2000287857A JP 2000287857 A JP2000287857 A JP 2000287857A JP 11287956 A JP11287956 A JP 11287956A JP 28795699 A JP28795699 A JP 28795699A JP 2000287857 A JP2000287857 A JP 2000287857A
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bath water
circulation
purifying
bathtub
circulation pump
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JP11287956A
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Yasushi Iwata
康 岩田
Seiichi Yasuda
誠一 安田
Kenji Masuda
健治 増田
Toshiyasu Ito
寿康 伊藤
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Original Assignee
Denso Corp
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Control For Baths (AREA)
  • Details Of Fluid Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な量の気体を浴水に混入させて配管等の
汚れを抑制しつつ、浄化筒内の濾材の摩耗等を防止す
る。 【解決手段】 浴水に気体を混入させるエジェクタ5
が、浄化筒4と循環ポンプ3との間に設けられ、浄化筒
4によって浄化され、かつ循環ポンプ3に吸入される浴
水に気体を混入させる。従って、気体が混入された浴水
が浄化筒4を通過することが防止でき、浄化筒4内に設
けられる濾材の摩耗等の問題の発生を防ぐことができ
る。また。循環ポンプ3の作動時、循環ポンプ3の吸込
側は常に負圧となっているので、エジェクタ5を循環ポ
ンプ3の吸込側に配置する事により、例えば、スケール
の付着などによって配水管2を流れる浴水の流量が低下
したとしても、エジェクタ5において十分な量の気体を
浴水に混入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、浴槽内の浴水を入
れ替えることなく、常に入浴可能とする浴水浄化装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴水を循環させながら浄化するこ
とにより、浴水を入れ替えることなく常に入浴可能とす
る浴水浄化装置が知られている。この浴水浄化装置の中
には、オゾンや空気を浴水に混入させて浴水の浄化を行
なったり、浴水の循環経路の洗浄を行なうものがある。
このような、浴水にオゾンや空気などの気体を混入させ
る浴水浄化装置としては、例えば、図11に示すような
ものが知られている。
【0003】浴槽に設けられた吸入口(いずれも図示し
ない)から循環ポンプ3によって吸入された浴水は浄化
筒4の内部に収められた、生物濾材(図示しない)に付
着された微生物によって浄化されるとともに、エジェク
タ20により浴水に混入されるオゾンにより殺菌浄化さ
れる。浄化された浴水は、ヒータ6によって適温に加熱
された後、紫外線照射部8により紫外線が照射される。
紫外線を照射された浴水は、ヒータ12を通過し、浴槽
に設けられた供給口(いずれも図示しない)を経て浴槽
へ供給される。
【0004】オゾンを浴水に混入させるエジェクタ20
としては、図12に示す構造のものが用いられる。エジ
ェクタ20は、ケース21内に突出して設けられた浴水
を噴射するノズル22と、ノズル22近傍に設けられた
オゾン吸引口23とを備えている。オゾナイザ14によ
り生成されたオゾンは、浴水がノズル22から噴射され
るときに生じる負圧によりオゾン吸引口23から吸引さ
れ、浴水に混入される。ノズル22の噴射下流側はいっ
たん流路面積が縮小された後、拡大されており、オゾン
吸引口23により吸引されたオゾンを浴水に溶解させる
溶解部24となっている。
【0005】上記のような浴水浄化装置においては、使
用を繰り返すうちに、各機器を接続する配水管などにバ
イオフィルムなどのスケールが付着する。このスケール
の付着により浴水の流量が低下し、ノズル22近傍にお
いて生じる負圧が小さくなる。その結果、オゾン吸引口
23からのオゾン吸引量が低下してしまうといった問題
点があった。
【0006】このような問題を解決すべく、本出願人は
既に、エジェクタを循環ポンプの上流側に設けた浴水浄
化装置を提案している(特願平9−356516号)。
このような構成によれば、循環ポンプが作動する際、循
環ポンプの上流側は浴水の流量にかかわらず、常に負圧
となるため、エジェクタからオゾンを確実に吸引するこ
とができ、十分な量のオゾンを浴水に混入させることが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
浴水浄化装置においては、浴水の抗菌及び配管等の汚れ
の抑制を効果的に達成すべく、エジェクタが浄化筒の上
流側に配設されている。このような配置においては、次
のような問題点が発生することが、本願発明者の検討に
よって明らかとなった。
【0008】第1に、エジェクタから混入されたオゾン
が浄化筒を通過するとき、そのオゾンによって生物濾材
に付着されている微生物(浄化菌)の数も減少されてし
まうという点である。例えば、オゾンの混入が24時間
行われた場合、浄化菌数は約40%も減少してしまう。
これは、浄化能力の低下を招き、好ましくない。
【0009】第2に、オゾンが浄化筒を通過する際、オ
ゾン気泡により粒状の濾材が振動され、濾材どうしの摩
擦によって濾材が摩耗してしまうという点である。濾材
が摩耗するにつれて、浄化菌が付着できる表面積が減少
するので、この点も浄化能力の低下を招く要因となる。
さらに、摩擦によって粉状となった濾材が、循環経路を
通って浴槽に至ると、入浴者が浴槽に入ったときに不快
感を感じる。
【0010】また、浴水を浄化する際、レジオネラ属菌
の繁殖を抑え、十分な抗菌作用を得ることも重要であ
る。
【0011】そこで、従来、浴水が浴槽を迂回しつつ、
浄化筒、循環ポンプ等を通過する迂回循環経路を構成
し、その経路内の浴水の温度をヒータにより70℃程度
まで上昇させ、レジオネラ属菌の繁殖を抑えることが考
えられている。この場合、迂回循環経路内の圧力は、水
温の上昇により約1kgf/cmまで上昇する。この
ような加熱による殺菌中に、浄化筒の蓋、ホースの接続
部等から浴水が漏れることを防止するため、循環経路内
の過度の圧力上昇を抑えることが必要である。
【0012】そこで、本発明の第1の目的は、十分な量
の気体を浴水に混入させて配管等の汚れを抑制しつつ、
浄化筒内の濾材の摩耗等を防止することができる浴水浄
化装置を提供することである。
【0013】また、本発明の第2の目的は、迂回循環経
路内の過度の圧力上昇を防止することが可能な浴水浄化
装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の浴水浄化装置によれば、気体混入
手段(5)が、浄化手段(4)と循環ポンプ(3)との
間に設けられ、浄化手段によって浄化され、かつ循環ポ
ンプ(3)に吸入される浴水に気体を混入させる。この
ように、気体は、浄化手段(4)によって浄化された後
の浴水に混入されるので、気体が混入された浴水が浄化
手段(4)を通過することが防止できる。この結果、浄
化手段(4)内に設けられる濾材の摩耗等の問題の発生
を防ぐことができる。従って、濾材として、請求項4記
載のように粒状の濾材を用いる場合、粒状の濾材の径を
小さくしつつ、浄化手段(4)内に配する濾材の数を増
やすことができる。濾材の径を小さくしつつ、濾材の数
を増やした場合、結果として、トータルの濾材表面積を
増加することができるので、浄化能力の向上が図れる。
そして、請求項5記載のように、濾材表面に微生物を付
着させる場合には、浴水に混入された気体によって微生
物の数が減少することが防止でき、浄化能力の維持、向
上を図ることができる。
【0015】また、請求項3に記載のように、気体とし
てオゾンを用いることが好ましく、この場合、浴水に十
分な量のオゾンを混入させて浴水の殺菌を行なうことが
できる。
【0016】また、請求項6の浴水浄化装置によれば、
気体混入手段(5)は、浴槽内の浴水が循環する循環回
路において、浄化手段(4)の直後に配置される。すな
わち、気体混入手段(5)は、浄化手段に対して悪影響
を与えず、かつ可能な限り、循環回路の上流側に配置さ
れる。このため、請求項1に記載した浴水浄化装置の作
用効果に加え、配管等の汚れ付着防止が効果的に達成で
きる。特に、循環回路全域の配管等への汚れの付着を防
止するためには、請求項7に記載したように、浄化手段
(4)は、循環回路において浴槽に最も近い位置に配置
されることが好ましい。これにより、気体の通過しない
範囲を最小限に抑えることが可能である。そして、請求
項8記載のように、浴水に混入される気体としてオゾン
を用いると、循環回路内の浄化筒(4)を除くほぼ全域
に亘って、配管等の汚れの防止に加え、浴水の抗菌を図
ることが可能である。
【0017】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項11記載の浴水浄化装置によれば、浴槽を迂回
し、循環ポンプ(3)、加熱手段(6,12)、及び浄
化手段(4)を通過するように迂回循環経路を構成する
迂回循環経路構成手段を備え、迂回循環経路内または迂
回循環経路に連通する部位に、所定の径の穴(35)が
形成される。この結果、浴水が加熱手段(6,12)に
よって加熱されて迂回循環経路内の圧力が上昇しても、
浴水が上記の穴(35)を介して迂回循環経路外に排出
されるので、圧力の過度の上昇を抑制することができ
る。
【0018】また、請求項12に記載の浴水浄化装置の
ように、迂回循環経路内または迂回循環経路に連通する
部位から浴槽に連通する管路に、減圧弁(40)を設け
てもよい。この場合には、浴水が加熱手段(6,12)
によって加熱されつつ前記迂回循環経路を循環するとき
に、当該浴水の圧力が減圧弁の設定圧力以上に上昇する
と、減圧弁(40)が開弁して、加熱された浴水を浴槽
へ向けて流出させる。従って、迂回循環経路内の浴水の
圧力の過度の上昇を抑制することができる。
【0019】請求項15記載のように、迂回循環経路構
成手段は、循環ポンプ(3)、浄化手段(4)、及び加
熱手段(6、12)よりも下流側に配置され、浴水の流
出先を浴槽と浄化手段(4)の上流側との間で切換可能
な切換手段(39)と、切換手段(39)と浄化手段
(4)の上流側とを接続する迂回配管(32)と、迂回
配管(32)を循環回路を構成する配管に接続する接続
手段(33)とから構成されることができる。この場
合、請求項16に記載されるように、接続手段(33)
と浴槽とを接続する配管には、浴槽から接続手段(3
3)への浴水の流れのみを許容する逆止弁(34)が設
けられていることが好ましい。例えば、濾材を洗浄する
ために浄化手段内から濾材を取り出す時のように、浄化
手段の蓋部を開くと、循環回路内の浴水に大気圧が加わ
る。通常、浴水浄化装置は、浴槽よりも高い位置に設置
されるので、大気圧が加わると、浴水は循環回路内から
浴槽内に流れようとする。一旦、循環回路内から浴水が
抜かれてしまうと、再び、循環回路内を浴水によって満
たすためには煩雑な作業が必要となる。これに対し、上
記のように逆止弁(34)を設けることにより、浄化手
段の洗浄等を定期的に実行しても、その際、循環回路内
から浴水が流れ出ることを防止できる。
【0020】請求項17記載のように、所定の径の穴
(35)は、逆止弁(34)と並列に設けられることが
好ましい。これにより、迂回循環経路内が高圧になった
とき、迂回循環経路内の浴水は所定の径の穴(35)を
介して浴槽に戻される。但し、排水処理を適宜行うこと
で、穴(35)は、迂回循環経路内または迂回循環経路
に連通する部位の任意の位置に形成することが可能であ
る。
【0021】請求項18記載のように穴(35)の径
は、1mm〜1.5mmに形成すると良い。これによ
り、髪の毛や糸くず等が迂回循環経路に入り込むことを
防止しつつ、十分な圧力低減効果を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0023】(実施形態例1)図1において1は実施形
態例1による浴水浄化装置であり、浴水を循環させつつ
浄化することにより、浴水を入れ替えることなく、常に
入浴可能とするものである。後述する各機器はそれぞれ
配水管2によって接続されている。
【0024】3は、浴槽(図示しない)に設けられた吸
込口(図示しない)を介して浴槽内の浴水を吸引し、吐
出する循環ポンプである。この循環ポンプ3を作動させ
ることにより、浴水は浴槽内から浄化手段としての浄化
筒4を含む循環回路を循環し、再び浴槽内に環流され
る。循環回路内の循環ポンプ3の上流側(吸込側)に
は、気体混入手段であるエジェクタ5が設けられてい
る。エジェクタ5の更に上流側には、内部に好気性微生
物(例えば、バチルス属)が付着した生物濾材(図示し
ない)が納められた浄化筒4が配されている。生物濾材
としては、例えば粒状のセラミックが用いられ、そのセ
ラミックの表面に付着される微生物(浄化菌)により、
浴水中に含まれる汚れ成分(例えば、有機物、ぬめりな
ど)が分解されて浴水の浄化が行われる。循環ポンプ3
の下流側には浴水を適温に保つヒータ6が配されてい
る。
【0025】ヒータ6の下流側において配水管2は分岐
しており、一方は浴水を排水する排水管7に接続され、
他方は浴水に紫外線を照射する紫外線照射部8に接続さ
れている。この分岐点には三方弁9が設けられており、
浴水の流れる向きを紫外線照射部8または排水管7に切
替える。紫外線照射部8は、内部に収容された紫外線ラ
ンプ10、および紫外線ランプ10の周囲に設けられた
光触媒体11からなる。紫外線ランプ10は通電される
ことにより紫外線を照射するものである。紫外線ランプ
10がオゾンが混入された浴水に紫外線を照射すること
により、オゾンの分解反応が促進される。さらに、光触
媒体11は板状に成形されたハニカム状のコージェライ
トにTiO2 等の光触媒材料を担持させたものであり、
紫外線が照射されることにより励起される。光触媒体1
1は、紫外線により励起されることにより、オゾンの分
解反応を促進するように作用する。これらのオゾンの分
解反応は浴水中で行われるので、浴すい中にOHラジカ
ルが生成される。このOHラジカルは、浴すいの浄化殺
菌を促進する効果を有する。
【0026】紫外線照射部8の下流側において、再び浴
水はヒータ12を通過し、適温となるよう加熱された
後、浴槽内に設けられた供給口(図示しない)を介して
再び浴槽へと戻される。
【0027】続いて、エジェクタ5を含む、気体(オゾ
ン)を浴すいに混入するための気体供給機構について述
べる。
【0028】気体供給機構は、主に、エジェクタ5、エ
ジェクタ5にオゾンまたは空気を送る空気配管13、お
よび空気配管13に接続されたオゾナイザ14から構成
されている。空気配管13の最上流側にはオゾンフィル
タ15が設けられており、オゾナイザ14への異物の混
入を防止している。オゾンフィルタ15の下流側には、
空気配管13の他の部分の径よりも小さな径を有するキ
ャピラリチューブ16(請求項における気体混入量調節
手段)が設けられており、エジェクタ5を介して吸引さ
れるオゾンまたは空気の量を調節している。すなわち、
キャピラリチューブ16は、エジェクタ5から過剰のオ
ゾンまたは空気の浴水への混入を防止するための流路抵
抗となっている。
【0029】キャピラリチューブ16の下流側には電磁
弁17が設けられており、この電磁弁17の開閉を切替
えることによって、エジェクタ5を介してオゾンまたは
空気を吸引させるか否かを切替え可能である。電磁弁1
7の下流側にはオゾナイザ14が設けられており、高圧
放電によりオゾンを生成する。なお、オゾナイザ14の
下流側には、オゾンまたは空気の逆流防止のための逆止
弁18が設けられている。エジェクタ5は、図2に示す
ように、樹脂によって略T字管形状に形成されており、
空気配管13に接続される管部5aの径は、配水管2に
接続される管部5bの径よりも小さくなっている。
【0030】続いて浴水浄化装置1の作動について述べ
る。まず、浴水の浄化を行なうとともに、浴水の殺菌を
行なうために浴水にオゾンを混入させる場合の作動につ
いて述べる。
【0031】循環ポンプ3を作動することにより、浴槽
内の浴水は吸込口から浄化筒4、エジェクタ5を経て循
環ポンプ3に吸入され、ヒータ6へ向けて吐出される。
この際、循環ポンプ3の作動により循環ポンプ3の吸入
側、すなわちエジェクタ5において負圧が生じた状態と
なる。この状態において、電磁弁17が開弁した状態と
なっていると、オゾンフィルタ15を介して空気が空気
配管13に吸入され、吸入された空気はオゾナイザ14
によって生成されたオゾンと混合される。オゾンが混合
された空気(以下、オゾン混入空気とする)は、上述し
た負圧により管部5aを介してエジェクタ5内に導入さ
れ、管部5bを通過する浴水に混入される。このように
混入されたオゾンにより浴水は殺菌される。
【0032】なお、エジェクタ5に導入されるオゾン混
入空気の量は、循環ポンプ3が空運転しないような量と
なるように、空気配管13に設けられたキャピラリチュ
ーブ16の内径および長さを調節することによって調節
される。
【0033】すなわち、浴槽内の浴水は先ず浄化筒4に
流入し、生物濾材に付着した微生物により浴水中の汚れ
成分が分解され、浄化される。その後、エジェクタ5に
於いてオゾン殺菌される。浄化、殺菌された浴水は、ヒ
ータ6を通過した後、紫外線照射部8へと送られ、紫外
線が照射される。その結果、浴水中に含まれるオゾンの
分解が促進されるとともに、殺菌成分であるOHラジカ
ルの生成が促進される。続いて、浴水は再びヒータ12
を通過し、所定の温度となるよう調節された後、浴槽内
の吐出口から吐出される。
【0034】なお、浴水に混入されるオゾン濃度(オゾ
ナイザ14によるオゾン発生量やエジェクタ5によって
吸引されるオゾン混入空気量によって規定される)、紫
外線ランプ10による紫外線照射量、配水管2のうちエ
ジェクタ5の下流側となる部分の配水管長、オゾナイザ
14の作動時間などは、十分に浴水の殺菌及び配水管の
汚れ付着防止を行なうことができ、且つ吐出口から吐出
される浴水のオゾン残存量が所定値(例えば、0.01
ppm)以下となるように調節される。
【0035】浴水の浄化を行なう微生物として好気性の
微生物が用いられる場合、浴水の浄化を良好に行なうに
は浄化筒4の内部が好気性条件下にあることが望まし
い。このため、図1に示される浴水浄化装置1では、エ
ジェクタ5によりオゾンが混入される位置を浄化筒4の
下流側としている。その結果、浴水に混入されたオゾン
は、紫外線照射部8によって分解され、かつ残存された
オゾンも浴槽において大気中に放出されるので、オゾン
が浄化筒4内を通過することが防止できる。これによ
り、浄化筒4内において浴水中の溶存酸素量を増大させ
ることができ、浄化筒4内部を浴水の浄化を良好に行な
える好気性条件下とすることができる。
【0036】図3に、本実施例及び比較例についての、
エジェクタ5を介してのオゾン吸引時間と浄化筒4内の
濾材表面に付着された浄化菌数との関係を示す。なお、
比較例としては、エジェクタを介して吸引されたオゾン
が浄化筒内を通過するように、浄化筒がエジェクタより
も下流側に配置された構成を有する浴水浄化装置が用い
られる。図3から、本実施例の浴水浄化装置では、比較
例に対して濾材に付着した浄化菌数が大幅に増加してい
ることがわかる。例えば、オゾン吸引時間が24時間で
ある場合、本実施例では、比較例に対して、浄化菌数が
約60%増加する。
【0037】さらに、本実施例と比較例において、オゾ
ン吸引時間に対する浄化筒4内の濾材の摩耗量も調べ
た。つまり、オゾンが浄化筒を通過する際、オゾン気泡
により粒状の濾材が振動され、濾材どうしの摩擦によっ
て濾材が摩耗する。濾材が摩耗するにつれて、浄化菌が
付着できる表面積が減少するので、浄化能力の低下を招
く。このため、濾材の摩耗は極力低減すべきである。調
査した結果を図4のグラフに示す。図4から、濾材の摩
耗量についても、本実施例は、比較例に対して大幅に減
少できることがわかる。例えば、オゾン吸引日数が60
日であるときの比較例における濾材摩耗量は約2(g)
であるのに対し、本実施例における摩耗量は僅か0.3
(g)程度であり、約80%の摩耗量の低減が達成でき
る。
【0038】このように、浄化菌数の減少が防止されつ
つ、その浄化菌が付着する濾材の摩耗量が大幅に低減さ
れることにより、浄化能力の向上を図ることができる。
さらに、濾材摩耗量が低減できることにより、粒状の濾
材を用いる場合、粒状の濾材の径を小さくしつつ、浄化
筒4内に配する濾材の数を増やすことができる。濾材の
径を小さくしつつ、濾材の数を増やした場合、結果とし
て、トータルの濾材表面積を増加することができるの
で、浄化能力の一層の向上が図れる。
【0039】循環ポンプ3の作動時、循環ポンプ3の吸
込側、つまり上流側は常に負圧となっている。本実施例
では、エジェクタ5は循環ポンプ3の吸込側に配されて
いるので、オゾン混入空気または空気を確実に浴水に混
入させることができ、エジェクタ効果を維持することが
できる。したがって、例えば、スケールの付着などによ
って配水管2を流れる浴水の流量が低下したとしても、
エジェクタ5において十分な量のオゾンまたは空気を浴
水に混入させることができる。その結果、殺菌性能や浴
水の浄化性能を良好なものとするとができる。このと
き、浄化筒4は循環回路における最上流側(最も浴槽に
近い位置)に配置され、かつエジェクタ5が浄化筒4の
直後に配置されている。すなわち、エジェクタ5は、エ
ジェクタ5により浴水に混入されるオゾンが浄化筒4の
生物濾材に対して悪影響を与えない範囲で、可能な限り
循環回路の上流側に配置されているのである。このた
め、オゾンの通過しない範囲を最小限に抑えることがで
き、循環回路内の配水管等の汚れ付着防止が効果的に達
成できる。また、循環ポンプ3の吸引力によって確実に
負圧を生じさせることができるので、エジェクタ5の構
造を簡素な構造とすることができる。
【0040】以上に述べた実施形態例1では、浴水の浄
化性能、殺菌性能を良好なものとするために浴水にオゾ
ンまたは空気を混入させる例について述べたが、循環す
る浴水に気体を混入させる浴水浄化装置であれば、本発
明を適用することは可能である。例えば、エジェクタを
介して浄化筒に空気だけを導入し、生物濾材の洗浄を行
なう浴水浄化装置に対しても本発明を適用することがで
きる。
【0041】さらに、上述した実施形態形態例1では、
エジェクタ5において浴水に混入される気体の量を調節
する流路抵抗としてキャピラリチューブ16を用いた
が、流路抵抗として、例えば開口面積を調整可能な調整
弁などを用いてもよく、エジェクタにより吸入される気
体の量を調節する手段は特に限定されない。
【0042】また、エジェクタとして、従来、用いられ
ていた構造を有するものを用いてもよく、循環ポンプが
空運転しないような構造であれば、エジェクタの構造は
特に限定されない。
【0043】また、上記実施形態例1では、オゾンまた
は空気を浴水に混入させたが、空気のみ、オゾンのみを
混入させることはもちろん、浴水に混入される気体の種
類にかかわらず、浴水に気体を混入させる浴水浄化装置
であれば、本発明を適用することが好ましい。
【0044】(実施形態例2)次に、図5〜図7に基づ
いて、本発明の実施形態例2による浴水浄化装置につい
て説明する。
【0045】図5に示すように、実施形態例2による浴
水浄化装置1Aは、実施形態例1による浴水浄化装置1
と基本的には同様に構成されている。すなわち、循環ポ
ンプ3は、浴槽30内に配置される吸込・吹出ユニット
31内の吸込口(図示しない)を介して浴槽内の浴水を
吸引し、吐出する。この循環ポンプ3を作動させること
により、浴水は浴槽30内から浄化筒4を含む循環回路
を循環し、再び浴槽30内に環流される。循環回路内の
循環ポンプ3の上流側(吸込側)には、エジェクタ5が
設けられている。エジェクタ5の更に上流側には、内部
に好気性微生物が付着した生物濾材(図示しない)が納
められた浄化筒4が配されている。循環ポンプ3の下流
側には、紫外線ランプ10及び光触媒体11からなる紫
外線照射部8が配されている。
【0046】紫外線照射部8の下流側には、ヒータ6,
12が接続されており、浴水を適温に加熱する。ヒータ
6,12の下流側において、配水管2は分岐しており、
その連通先が、浴水を排水する排水管7、吸込・吹出ユ
ニット31内の吹出口(図示しない)、及び迂回配管3
2及び接続手段としてのジョイント33を介して浄化筒
4の上流側の何れか1つに切換可能に構成されている。
すなわち、この分岐点には四方弁39が設けられ、浴水
の連通先を切り換える。
【0047】上述したように、実施形態例2による浴水
浄化装置1Aにおいては、実施形態例1による浴水浄化
装置1に対して、迂回配管32及びジョイント33が追
加されているとともに、三方弁9が四方弁39に変更さ
れている。その他の採用している各機器は上記実施形態
例1と同様の構成及び機能を持っているので、それらの
詳細な説明は省略する。
【0048】なお、吸込・吹出ユニット31内の吸込口
には、図6に示すような逆止弁34が配置されている。
この逆止弁34は、循環回路内に導入された浴水が浴槽
30内に排出されてしまうことを防止するためのもので
ある。例えば、濾材を洗浄するために浄化筒4内から濾
材を取り出す時のように、浄化筒4の蓋を開くと、循環
回路内の浴水に大気圧が加わる。通常、浴水浄化装置1
Aは、浴槽よりも高い位置に設置されるので、大気圧が
加わると、浴水は循環回路内から浴槽30内に流れよう
とする。一旦、循環回路内から浴水が抜かれてしまう
と、再び、循環回路内を浴水によって満たすためには煩
雑な作業が必要となる。このため、実施形態例2では、
吸込・吹出ユニット31内の吸込口に逆止弁34を設
け、循環回路内の浴水が浴槽30内に逆流することを防
止している。このため、浄化筒4内の濾材の洗浄等を定
期的に実行しても、その際、循環回路内から浴水が流れ
出ることを防止できる。
【0049】本実施形態例2においては、レジオネラ属
菌の繁殖を抑えるため、熱洗浄が実行される。このと
き、四方弁39により、ヒータ6,12を通過した浴水
の連通先を、浄化筒4の上流側に切り換える。これによ
り、浴水が浴槽30を迂回しつつ、浄化筒4、循環ポン
プ3等を通過する迂回循環経路を構成する。この迂回循
環経路が構成された状態において、浴水の温度をヒータ
6,12により70℃程度まで上昇させることにより、
レジオネラ属菌の繁殖を抑える。この場合、迂回循環経
路内の圧力は、水温の上昇により約1kgf/cm
で上昇する。このような加熱による殺菌中に、浄化筒4
の蓋、配管の接続部等から浴水が漏れることを防止する
ため、迂回循環経路内の過度の圧力上昇を抑えることが
必要である。
【0050】本実施形態例2では、吸込・吹出ユニット
31に設けられた逆止弁34のケースに、直径が1.0
mmの孔(減圧孔)35を形成している。これにより、
迂回循環経路内は減圧孔35を介して浴槽30と常時連
通されているので、迂回循環経路内の過度の圧力の上昇
を防止することができる。
【0051】図7は、減圧孔35を設けたことによる圧
力上昇防止効果を説明するためのグラフである。図7に
おいて、横軸は時間(熱洗浄中の各モード)を示し、縦
軸は、浄化筒4位置における迂回循環経路内圧力を示
す。なお、実線は、減圧孔35を設けた場合の圧力の変
動を示し、点線は、減圧孔35を設けない場合の圧力変
動を示す。
【0052】熱洗浄においては、先ず四方弁39により
迂回循環経路を構成した(内循切換)後に、ヒータ6,
12により浴水を加熱する(約20〜30分)。加熱に
より浴水の温度が70℃に達すると、約30分間、浴水
の温度を保持する。その後、ヒータ6,12による加
熱、保温を停止し、循環ポンプ3を断続的に運転しつ
つ、約2〜3時間かけて浴水を冷却する。
【0053】上記の熱洗浄を行ったとき、特に、図7に
示すように浴槽内の浴水の温度がほぼ雰囲気温度5℃と
なっている低温状態から熱洗浄を行ったとき、もし減圧
孔35が形成されていなければ、迂回循環経路内の圧力
は、浴水の水温の上昇とともに増加し、70℃保温時の
最大圧力が0.93kgf/cm2 にまで達する。これ
に対して、同じ条件で熱洗浄を実行しても、実施形態例
2のように減圧孔35が形成されていると、70℃保温
時の最大圧力が0.93kgf/cm2 から0.52k
gf/cm2 に低減できる。
【0054】また、40℃保温状態から熱洗浄を実行し
た場合でも、減圧孔35が形成されていない場合には、
70℃保温時の最大圧力が0.74kgf/cm2 に増
加するが、減圧孔35を形成している場合、その最大圧
力を上記と同様に0.52kgf/cm2 に低減でき
る。
【0055】なお、本実施形態例2では、逆止弁34の
ケースに意図的に漏れを生じさせるための減圧孔35を
形成しているが、この減圧孔35の径は十分に小さいの
で、上述したような浄化筒4内の濾材の洗浄等を定期的
に実行しても、その際、循環回路内から浴水が多量に流
れ出ることはない。従って、再び浴水を循環回路に充填
させるための煩雑な作業を行う必要もない。
【0056】また、循環ポンプ3を作動させることによ
り、循環回路内を浴水が循環しているとき、逆止弁34
及び減圧孔35を介して浴槽30内から浄化筒4や循環
ポンプ3側に浴水が吸引される。従って、通常の使用時
には、常時、減圧孔35を介した浴水の流れが存在す
る。さらに、上述した熱洗浄は、例えば3日程度に1度
定期的に実行されることが推奨されるので、その度に、
減圧孔35には熱洗浄により増加される浴水の圧力が印
加されることになる。これらの理由から、減圧孔35に
おいては、有機物、垢等による目詰まりは発生しない。
【0057】上述した実施形態例2においては、減圧孔
35は逆止弁34のケースに形成されたが、排水処理を
適宜行うことで、減圧孔は、迂回循環経路内または迂回
循環経路に連通する部位の任意の位置に形成することが
可能である。
【0058】実施形態例2では、減圧孔35の径は1m
mに設定されたが、1.5mm程度に形成しても同様の
効果が得られることを確認している。このように、減圧
孔35の径を1〜1.5mm程度に設定することによ
り、髪の毛や糸くず等が循環回路に入り込むことを防止
しつつ、十分な圧力低減効果を得ることができる。
【0059】(実施形態例3)次に、図8〜図10に基
づいて、本発明の実施形態例3による浴水浄化装置につ
いて説明する。
【0060】図8に示すように、実施形態例3による浴
水浄化装置1Bは、実施形態例2による浴水浄化装置1
Aと基本的には同様に構成されている。従って、実施形
態例2と同様の構成に関しては、実施形態例2と同様の
参照番号を付与することにより、それらの説明を省略す
る。
【0061】実施形態例2と実施形態例3との相違点は
以下の通りである。実施形態例2では、吸込・吹出ユニ
ット31内の吸込口に設けた逆止弁34のケースに減圧
孔35を形成することにより、熱洗浄時の圧力上昇を抑
制した。これに対して、実施形態例3の浴水浄化装置1
Bでは、ポンプ3の吐出側(ポンプ3と紫外線照射部8
との間)に減圧弁40を設けて、熱洗浄時の迂回循環経
路内の圧力上昇を抑制する。さらに、減圧弁40から流
出する浴水を吐出ホース内に導くために、導入配管45
とジョイント46とを有している。
【0062】減圧弁40は、図9に示すように、減圧弁
内蔵ジョイント44をハウジングとして、流路を開閉す
るボール弁41,このボール弁41を流路が閉じる方向
に付勢するスプリング42,及びこのスプリング42の
一端を保持するとともに、ボール弁41が開いたとき
に、浴水が流通する孔(圧力逃がし孔)が形成された保
持部材43とから構成される。
【0063】実施形態例2において説明したように、迂
回循環経路を形成して熱洗浄を実行する場合、浴水の温
度の上昇により迂回循環経路内の圧力が約1kgf/c
まで上昇する。本実施形態例3における浴水浄化装
置では、ポンプ3の吐出側圧力が、スプリング42によ
って規定される所定圧力(例えば0.5kgf/c
)に達すると、スプリング42がボール弁41によ
って押し縮められ、ボール弁41が開弁する。この結
果、迂回循環経路内から減圧弁40を介して浴水が流出
するので、迂回循環経路内の浴水の圧力は、スプリング
42によって規定される所定圧力に維持される(図10
参照)。
【0064】減圧弁40を介して流出される浴水は、最
大70℃まで加熱されていることがあり、その排出先に
ついて十分注意を払う必要がある。本実施形態例では、
この加熱された浴水の流出先を、導入配管45及びジョ
イント46とを用いて熱洗浄中にはよどみ状態となって
いる吐出ホースとしている。これにより、流出された浴
水は、吐出ホースを介して浴槽30に戻されるので、安
全性が確保できる。
【0065】なお、通常の浄化時においては、浴槽30
→浄化筒4→ポンプ3→紫外線照射部8→ヒータ6,1
2→浴槽30という経路で浴水が流れる循環回路が形成
されるが、この場合の浴水の圧力は約0.2kgf/c
である。従って、この通常の浄化時に減圧弁40の
ボール弁41が開弁することはなく、ヒータ6,12を
流通する前の低温の浴水が浴槽30に環流することはな
い。
【0066】ただし、通常の浄化時においても、吸込み
・吹き出しユニット31の吹出口が詰まったり、入浴者
により吹出口が塞がれた場合には、循環回路内の浴水の
圧力がスプリング42によって規定される所定圧力以上
に上昇することがありえる。しかし、この場合には、ボ
ール弁41の上下流の圧力P1,P2とも同様に上昇す
るため、やはりボール弁41は閉弁状態を維持する。従
って、上記の場合でも、低温の浴水が浴槽30に環流す
ることが防止できる。
【0067】図10は、実施形態例3における熱洗浄時
の圧力上昇防止効果を説明するためのグラフである。図
10において、横軸は時間(熱洗浄中の各モード)を示
し、縦軸は、ポンプ3の吐出側における迂回循環経路内
圧力を示す。なお、実線は、減圧弁40を設けた場合の
圧力の変動を示し、点線は、減圧弁40を設けない場合
の圧力変動を示す。
【0068】熱洗浄においては、先ず四方弁39により
迂回循環経路を構成した後に、ヒータ6,12により浴
水を加熱する(約20〜30分)。加熱により浴水の温
度が70℃に達すると、約30分間、浴水の温度を保持
する。その後、ヒータ6,12による加熱、保温を停止
し、循環ポンプ3を断続的に運転しつつ、約2〜3時間
かけて浴水を冷却する。そして、浴水の冷却後、四方弁
39を切り換えて、循環回路内の浴水を排水管7を介し
て排水する。
【0069】上記の熱洗浄を行ったとき、迂回循環経路
内の圧力は、浴水の水温の上昇とともに増加し、70℃
保温時の最大圧力が約1kgf/cmにまで達する場
合がある。これに対して、実施形態例3のように減圧弁
40を設けると、70℃保温時でも圧力がスプリング4
2によって規定される所定圧力(0.5kgf/c
)に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における浴水浄化装置の概略構成
を示すシステム図である。
【図2】実施形態例1におけるエジェクタの構造を示す
一部断面図である。
【図3】オゾン吸引時間と濾材表面に付着した浄化菌数
との関係を示すグラフである。
【図4】オゾン吸引時間と濾材の摩耗量との関係を表す
グラフである。
【図5】実施形態例2における浴水浄化装置の概略構成
を示すシステム図である。
【図6】吸込口に設けられた逆止弁の構造を示す構造図
である。
【図7】浄化筒位置における圧力の変化を示すグラフで
ある。
【図8】実施形態例3における浴水浄化装置の概略構成
を示すシステム図である。
【図9】減圧弁の構造を示す構造図である。
【図10】ポンプ吐出側における圧力の変化を示すグラ
フである。
【図11】従来技術における浴水浄化装置の概略を示す
システム図である。
【図12】従来技術におけるエジェクタの構造を示す一
部断面図である。
【符号の説明】
1 浴水浄化装置 3 循環ポンプ 4 浄化手段である浄化筒 5 気体混入手段であるエジェクタ 13 気体供給手段の一部である空気配管 14 気体供給手段の一部であるオゾナイザ 16 気体混入量調節手段であるキャピラリチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24H 9/00 F24H 9/00 W (72)発明者 増田 健治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 伊藤 寿康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L024 CC02 DD28 DD29 DD33 GG06 GG38 HH43 HH44 HH48 HH49 3L036 AD31 AD32 4D003 AA01 AB13 BA02 CA02 DA28 EA01 EA14 EA24 FA06 4D024 AA06 DB10 DB15 DB24 4D050 AA10 AB06 BB02 BC09 BD06 CA07 CA17

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と、 前記浴槽内の浴水を浄化する浄化手段(4)と、 前記浄化手段(4)を介して前記浴槽内の浴水を吸入
    し、吐出する循環ポンプ(3)と、 浄化手段(4)と循環ポンプ(3)との間に設けられ、
    前記浄化手段によって浄化され、かつ前記循環ポンプ
    (3)に吸入される浴水に気体を混入させる気体混入手
    段(5)と、 この気体混入手段(5)に気体を供給する気体供給手段
    (13,14)とを備えることを特徴とする浴水浄化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記気体混入手段(5)により前記浴水
    に混入される前記気体の混入量を調節する混入量調節手
    段(16)を備えることを特徴とする請求項1記載の浴
    水浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記気体供給手段(14)は、オゾンを
    生成するオゾナイザを備えることを特徴とする請求項1
    または2に記載の浴水浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記浄化手段(4)は、粒状濾材によっ
    て前記浴水を浄化するものであることを特徴とする請求
    項1記載の浴水浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記粒状濾材には、前記浴水中の有機物
    を分解する微生物が付着されていることを特徴とする請
    求項4記載の浴水浄化装置。
  6. 【請求項6】 浴槽と、 浴槽内の浴水が循環される循環回路と、 前記循環回路内に前記浴水を循環させる循環ポンプ
    (3)と、 前記循環回路において前記循環ポンプ(3)の上流側に
    設けられ、前記循環ポンプ(3)運転時に前記循環ポン
    プ(3)の浴水吸入側に発生する負圧を利用して、前記
    浴水に気体を混入させる気体混入手段(5,13,1
    4)と、 前記循環回路において前記気体混入手段の上流側に設け
    られ、通過する浴水を浄化する浄化手段(4)とを備
    え、 前記気体混入手段は、前記循環回路において、前記浄化
    手段の直後に配置されることを特徴とする浴水浄化装
    置。
  7. 【請求項7】 前記浄化手段(4)は、前記循環回路に
    おいて前記浴槽に最も近い位置に配置されることを特徴
    とする請求項6記載の浴水浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記気体混入手段(5,13,14)
    は、オゾンを生成するオゾナイザを備えることを特徴と
    する請求項6に記載の浴水浄化装置。
  9. 【請求項9】 前記浄化手段(4)は、粒状濾材によっ
    て前記浴水を浄化するものであることを特徴とする請求
    項6記載の浴水浄化装置。
  10. 【請求項10】 前記粒状濾材には、前記浴水中の有機
    物を分解する微生物が付着されていることを特徴とする
    請求項9記載の浴水浄化装置。
  11. 【請求項11】 浴槽と、 浴槽内の浴水が循環される循環回路と、 前記循環回路内に前記浴水を循環させる循環ポンプ
    (3)と、 前記循環回路内に設けられ、前記循環ポンプ(3)によ
    って循環される浴水を加熱する加熱手段(6,12)
    と、 前記循環回路に設けられ、通過する浴水を浄化する浄化
    手段(4)と、 前記循環回路内に取り込まれた浴水が、前記浴槽を迂回
    し、前記循環ポンプ(3)、前記加熱手段(6,1
    2)、及び前記浄化手段(4)を通過するように迂回循
    環経路を構成する迂回循環経路構成手段とを備え、 前記迂回循環経路内または迂回循環経路に連通する部位
    に、所定の径の穴(35)を形成することにより、浴水
    が前記加熱手段(6,12)によって加熱されつつ前記
    迂回循環経路を循環するときの圧力の上昇を抑制するこ
    とを特徴とする浴水浄化装置。
  12. 【請求項12】 浴槽と、 浴槽内の浴水が循環される循環回路と、 前記循環回路内に前記浴水を循環させる循環ポンプ
    (3)と、 前記循環回路内に設けられ、前記循環ポンプ(3)によ
    って循環される浴水を加熱する加熱手段(6,12)
    と、 前記循環回路に設けられ、通過する浴水を浄化する浄化
    手段(4)と、 前記循環回路内に取り込まれた浴水が、前記浴槽を迂回
    し、前記循環ポンプ(3)、前記加熱手段(6,1
    2)、及び前記浄化手段(4)を通過するように迂回循
    環経路を構成する迂回循環経路構成手段と、 前記迂回循環経路内または迂回循環経路に連通する部位
    から、前記浴槽に連通する管路に設けられ、浴水が前記
    加熱手段(6,12)によって加熱されつつ前記迂回循
    環経路を循環するときに、当該浴水の圧力の上昇を抑制
    する減圧弁(40)とを備えたことを特徴とする浴水浄
    化装置。
  13. 【請求項13】 前記循環回路において、前記循環ポン
    プ(3)運転時に前記循環ポンプ(3)の浴水吸入側に
    発生する負圧を利用して、前記浴水に気体を混入させる
    気体混入手段(5,13,14)が前記循環ポンプ
    (3)の上流側に設けられることを特徴とする請求項1
    1または12記載の浴水浄化装置。
  14. 【請求項14】 前記浄化手段(4)は、前記循環回路
    において前記気体混入手段(5,13,14)の上流側
    に設けられることを特徴とする請求項13記載の浴水浄
    化装置。
  15. 【請求項15】 前記迂回循環経路構成手段は、 前記循環回路において、前記循環ポンプ(3)、前記浄
    化手段(4)、及び前記加熱手段(6,12)よりも下
    流側に配置され、浴水の流出先を前記浴槽と前記浄化手
    段(4)の上流側との間で切換可能な切換手段(39)
    と、 前記切換手段(39)と前記浄化手段(4)の上流側と
    を接続する迂回配管(32)と、 前記迂回配管(32)を前記循環回路を構成する配管に
    接続する接続手段(33)とから構成されることを特徴
    とする請求項11または12記載の浴水浄化装置。
  16. 【請求項16】 前記接続手段と前記浴槽とを接続する
    配管には、前記浴槽から前記接続手段(33)への浴水
    の流れのみを許容する逆止弁(34)が設けられている
    ことを特徴とする請求項15記載の浴水浄化装置。
  17. 【請求項17】 前記接続手段と前記浴槽とを接続する
    配管には、前記浴槽から前記接続手段(33)への浴水
    の流れのみを許容する逆止弁(34)が設けられ、かつ
    前記所定の径の穴(35)は、前記逆止弁(34)と並
    列に設けられ、迂回循環経路内が高圧になったとき、迂
    回循環経路内の浴水は前記所定の径の穴(35)を介し
    て前記浴槽に流されることを特徴とする請求項11記載
    の浴水浄化装置。
  18. 【請求項18】 前記穴(35)の径は、1mm〜1.
    5mmであることを特徴とする請求項11記載の浴水浄
    化装置。
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WO2009144900A1 (ja) * 2008-05-28 2009-12-03 ダイキン工業株式会社 ヒートポンプ式給湯装置及び温水の滅菌方法

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