JP2000286200A - 熱処理方法および熱処理装置 - Google Patents

熱処理方法および熱処理装置

Info

Publication number
JP2000286200A
JP2000286200A JP11093955A JP9395599A JP2000286200A JP 2000286200 A JP2000286200 A JP 2000286200A JP 11093955 A JP11093955 A JP 11093955A JP 9395599 A JP9395599 A JP 9395599A JP 2000286200 A JP2000286200 A JP 2000286200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
temperature
lamp
heating
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11093955A
Other languages
English (en)
Inventor
Eisuke Nishitani
英輔 西谷
Katsunao Kasatsugu
克尚 笠次
Naoko Matsuyama
直子 松山
Shinta Sasaki
伸他 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP11093955A priority Critical patent/JP2000286200A/ja
Priority to KR1020000016319A priority patent/KR20000071506A/ko
Priority to US09/539,216 priority patent/US6414280B1/en
Priority to TW089106038A priority patent/TW457617B/zh
Publication of JP2000286200A publication Critical patent/JP2000286200A/ja
Priority to US10/108,432 priority patent/US6472639B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B25/00Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
    • C30B25/02Epitaxial-layer growth
    • C30B25/10Heating of the reaction chamber or the substrate
    • C30B25/105Heating of the reaction chamber or the substrate by irradiation or electric discharge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67115Apparatus for thermal treatment mainly by radiation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B31/00Diffusion or doping processes for single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure; Apparatus therefor
    • C30B31/06Diffusion or doping processes for single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure; Apparatus therefor by contacting with diffusion material in the gaseous state
    • C30B31/12Heating of the reaction chamber

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットウォール加熱にランプ加熱を併用する
ことで、ウェハの加熱時間の飛躍的な短縮を図りなが
ら、ウェハ内の温度分布の均一化を実現し、スループッ
トを向上する。 【解決手段】 ホットウォール型CVD装置の炉体3外
部にランプ10を設置する。予めホットウォール反応炉
体3を所定温度に加熱して保持しておく。この炉体3内
にウェハWを搬入した直後、上記ランプ10からの照射
光により短時間でウェハWを所望の温度まで加熱する。
加熱後、ランプ10を消灯し、ホットウォール反応炉体
3内でウェハ内熱拡散によりウェハ温度を均一化させ
る。ウェハWを炉体3内に搬入させる前に予め搬送時間
の間の冷却分を見込んで加熱した後、ウェハWを炉体3
内に搬入してウェハ温度を均一化させるようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の加熱を伴う
熱処理方法および熱処理装置に関するものであり、特に
基板温度を均一性良くかつ高速に所望の温度まで加熱す
ることが可能な熱処理方法および熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の高集積化と生産コスト低減のた
めのウェハ大口径化に伴い、もはや従来のバッチ式縦型
CVD装置ではバッチ内の全ウェハを全面に亘って高精
度に膜形成することが困難になってきている。そこで、
ウェハを一枚づつ処理する枚葉型のCVD装置が主流と
なりつつある。枚葉型のCVD装置には、コールドウォ
ール式とホットウォール式とがある。
【0003】(1)コールドウォール式 コールドウォール式は、冷却された反応炉体の中に設置
されたウェハを直接ランプで加熱するか、ヒータまたは
ランプ等で加熱したサセプタ上にウェハを載せて加熱
し、原料ガスを供給して成膜するというものである。バ
ッチ式と異なり、毎回殆ど同じ加熱条件で成膜できるた
めウェハ間のばらつきを低減できるものの、ウェハ面内
の膜厚分布を均一化するためはウェハを回転させたり、
ウェハ上部からシヤワー状にガスを供給するといった均
一化のために色々と工夫が必要であった。また特開平4
−255214号に記載されているように、加熱用ラン
プの形状や配置を工夫することでウェハ温度を均一にす
ることも行われてきた。
【0004】(2)ホットウォール式 他方、ホットウォール式は、コールドウォール式CVD
装置におけるように複雑な均一化の手法を回避し、容易
にウェハ温度を均一化できるようにしたものであり、例
えば特開平7−94419号に開示されている。このホ
ットウォール式CVD装置の断面模式図を図10に示
す。反応炉体3の外側から抵抗加熱ヒータ4を用いて反
応炉体3自身を高温にして、反応炉体3内のウェハWの
加熱を行うようになっている。ツィーザ8により支持さ
れて搬送室1からゲートバルブ5を介して反応炉体3内
に搬入したウェハWは、加熱初期にはホットウォールの
系の温度との差(400〜700℃)を持つため多少速
い昇温速度を有するが、昇温速度は温度差の4乗に比例
するため、ウェハ温度がホットウォールの系の温度に近
づくにつれ昇温速度が低下し、結果的として図11に示
したようにプレヒート時間に5分以上要してしまう。こ
れに比較してランプ加熱では、フィラメント温度が高い
(2500〜3000K)ため、ウェハが所望する温度
(400〜700℃)に近づいても、ウェハ温度とフィ
ラメント温度との温度差が2000℃程度あるため、殆
ど昇温速度が低下することがなくプレヒート時間は大幅
に短くなる。
【0005】ここでプレヒート時間とは、ウェハWを反
応炉体3に搬入してからウェハWが所望の温度に到達
し、かつ均一化するまでの時間である。なお、前述した
ホットウォールの系とは、抵抗加熱ヒータ4によって加
熱される系をいい、その系には反応炉体3そのものと反
応炉体3内に存在する雰囲気および物体が含まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ホットウォール式
CVD装置では、ウェハWと反応炉体3の内壁が熱平衡
状態(両者の温度が等しい状態)になるため、膜種に依
らずウェハ温度が一定に保たれ温度均一性及び温度安定
性に優れているという特徴を有する。さらに、図示して
いないが、フランジ13に連通するCVDガス導入口6
とフランジ14に連通するガス排気口7のウェハWを挟
んで対向する位置に、もう一つのガス導入口とガス排気
口とが備えられており、これらを成膜の途中て切り替え
てガスの流れ方向を反転させることにより、形成した膜
厚の均一性に優れるという特徴も有する。
【0007】しかしながら、ホットウォール式CVD装
置では、ウェハWがほぼ室温に近い温度で反応炉体3内
に搬入されてから所望の温度に達するまでのプレヒート
時間が5分程度(図11参照)あるいはそれ以上と長
く、成膜時間を含めた全体の処理時間(タクトタイム)
が長くなるため、スループットが低いという問題があ
る。
【0008】さらに、この現象は加熱温度(炉体温度)
が低い程顕著となる。これは次の理由による。反応炉体
3が低温(〜500℃)になればなる程、図12に示す
ように分光放射強度(輻射強度)が低下すると共に黒体
放射波長分布(輻射波長分布)が長波長側にシフトす
る。一方、Siウェハは図13に示すように1.2μm
より長波長では吸収係数が極めて小さいため、炉体から
の熱は殆ど吸収せず加熱効率が極めて悪い。例えばλ=
3μmの場合、吸収効率はウェハ温度400℃、500
℃でそれぞれ3%、15%である。従って、反応炉体3
が低温になる程加熱効率が低下する。これがホットウォ
ール式CVD装置でウェハ加熱を行う場合に長時間を要
する原因となっている。
【0009】さらに、冷たいウェハWを反応炉体内に搬
入することで炉体自体の温度低下も伴い、それを回復さ
せるための時間も必要とする。これを改善するために、
フィード・フォワード・コントロール(FFC)方式と
高速昇温ヒータ方式とが提案されている。
【0010】FFC方式 上述したようにホットウォール式はウェハの昇温速度が
遅いという問題を持つが、これとは別に、ウェハを系の
中に搬入することで系の温度が低下するというもう一つ
の問題も持つ。このもう一つの問題に対し、予め反応炉
体の温度低下分を考慮して系の温度を多少高めに設定し
ておくという手法がFFCである。しかし、FFCの結
果は図14に示したように、系の温度(FFC設定温
度)が多少高めに設定されているものの(冷却手段がな
いため高温に設定できず、高々数10℃)、プレヒート
時間が若干改善されるだけで、いぜんとして大きく短縮
することは出来ない。
【0011】高速昇温ヒータ方式 図15に断面模式図を示すように、反応炉体3を加熱す
るヒータ自身の熱容量を小さくして高速に昇温出来る高
速昇温ヒータ9と、高温になり過ぎた反応炉体3に強制
冷却エアを送って反応炉体3を高速に冷却できる強制空
冷機構(図示せず)を付加したものである。本方式で
は、ウェハWを搬入した時点での系の温度(FFC設定
温度)をより高く設定できるため、図16に示すよう
に、設定温度までの初期加熱時間の短縮は図れる。しか
し設定温度を安定維持するまでに要する制御周期の短縮
が図れないため、従来よりも多少プレヒート時間を短縮
できるが、その効果は小さい。この高速昇温ヒータ方式
は、むしろ成膜が終了して次のウェハWが搬入されるま
での間に十分にFFC設定温度まで系の温度を回復させ
るということが狙いとなる。そもそもホットウォールの
特徴は、ウェハWの搬入のような多少の外乱因子があっ
ても、その影響を受けず常に一定温度の系を形成するこ
とにある。このため高速昇温ヒータ方式のように多少の
昇温時間を短縮させるために系自体の温度を上下させる
ことは、ホットウォール本来の長所を殺し、ウェハ温度
の制御をより複雑化させるため、好ましくない。
【0012】先に述べたように、ホットウォール反応炉
体加熱の特徴は、均一に加熱された炉体3の中にウェハ
Wを入れ熱的平衡状態になれば、容易にウェハWも炉体
3と同じ温度にすることがてきるというものであり、ウ
ェハWの種類の違いによる放射率や吸収係数等の熱的特
性に影響を与える因子を考慮する必要がないという点で
ある。
【0013】しかし上記特徴はホットウォール反応炉体
3の熱容量がウェハWの熱容量に対し無限大となる理想
的な系での話であり、実際には冷たいウェハWが系の中
に搬入されることで系が乱れ、系全体の温度の低下が起
こる。
【0014】本発明は、より理想に近い形で実現できる
熱処理方法および熱処理装置を提供するものである。す
なわち、本発明の課題は、従来用いられてきたホットウ
ォール式熱処理装置において、基板温度の均一化を容易
に実現できる長所をそのまま活かした上で、従来のホッ
トウォール式熱処理装置の欠点であった長い基板加熱時
間を短縮し、装置のスループットを向上させることが可
能な熱処理方法および熱処理装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ランプ(非平
衡)加熱とホットウォール炉体(平衡)加熱とを併用し
たことに特徴がある。系にウェハWを搬入する前に予め
ウェハWの平均温度を系と同じ温度にした後にウェハW
を系に搬入する、あるいはウェハ搬入直後系の熱を殆ど
奪う前にウェハを系の温度と同じになるよう系の外から
極めて短時間に加熱すれば、殆ど系を乱すことが無くな
る。その後、ウェハWは自身の持つ熱伝導で比較的短時
間で温度を均一化することができる。このときウェハ
を、系の温度と同じになるように加熱するのに用いられ
るのがランプ加熱であり、その後ウェハ温度を均一化さ
せるのに用いられるのがホットウォール炉体加熱であ
る。ここで改めてランプ加熱の特徴を述べると、発光体
(ランプ内のフィラメント)と被加熱体である基板との
温度差を大きく取り、発光体の放射強度を大きくするこ
とで、基板の昇温時間を容易に短縮できる(加熱速度は
温度差の4乗および放射強度の1乗に比例)ことが大き
な特徴である。現在市販されている装置でも、ランプ加
熱であれば100℃/秒程度の昇温速度を実現してい
る。従ってランプ加熱を使用することにより、ホットウ
オールで500℃まで加熱するのに5分要していたのに
比べて、数10倍高速化することが可能となる。
【0016】しかし、ランプ加熱では常時非平衡な状態
である(即ち、ランプから基板への幅射と基板からの放
射の熱入出量のバランスで温度が決定される)ため一定
の温度に維持することが非常に難しいこと、基板への照
度分布を高精度に制御しないと基板面内の温度均一化が
図れないことが大きな欠点である。
【0017】そこで、本発明では、ランプ(非平衡)加
熱とホットウォール炉体(平衡)加熱を併用し、加熱初
期には温度分布は余り考慮せず、とにかく基板をランプ
で高速加熱(この状態では不均一)し、その後、熱的に
均一な系内で熱伝導による基板面内の温度均一化を図る
という熱処理方法および熱処理装置を実現するものであ
る。以下に本発明の課題を達成する実現手段を列挙す
る。
【0018】請求項1の発明は、基板搬入前に抵抗加熱
ヒータにより反応炉体内の温度を所定の温度に保持して
おくホットウォール式の熱処理装置において、前記反応
炉体の外に反応炉体を透過する放射光により反応炉体内
に搬入される基板を加熱するランプを備え、前記所定の
温度に保持された反応炉体内に基板を搬入した後、前記
抵抗加熱ヒータによる加熱は維持したままで、前記反応
炉体の外に設けた前記ランプにより基板を直接所望の温
度まで加熱する工程を有することを特徴とする熱処理方
法である。本発明によれば、ホットウォールによる加熱
時間に比べて、飛躍的に加熱時間を短縮できるので、高
いスループットが得られ、プロセスの生産性を向上でき
る。
【0019】請求項2の発明は、請求項1に記載の熱処
理方法において、前記ランプにより基板をほぼ所望の温
度まで加熱した後、ランプを消灯し、反応処理を開始す
る前に、前記抵抗加熱ヒータにより加熱維持された反応
炉体内で基板を所定時間保持する工程を有することを特
徴とする熱処理方法である。ランプ加熱により基板の平
均温度がほぼ所望の温度に到達した時点でランプを消灯
し、消灯後はホットウオールの系の中でウェハを所定時
間保持し、ウェハ自身が熱伝導で均一化するのを待てば
良い。したがって基板の高速加熱はできるが、一定の温
度に高精度に制御できないというランプ加熱の欠点をカ
バーできる。本発明によればランプ加熱による加熱温度
に比べて、高精度に加熱温度を制御できる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の熱処理方法において、前記ランプにより基板をほぼ
所望の温度まで加熱した後、ランプを消灯した時点で反
応炉体内の温度が所望する反応時温度となるよう、ラン
プ点灯前の時点において、予め反応炉体内の温度を反応
時温度とは異なる温度に設定しておくことを特微とする
熱処理方法である。予めホットウォールの系の温度を設
定しておくには、基板搬送時の温度低下や、ランプ加熱
時のランプ光長波長成分による反応炉の加熱等のホット
ウォールの系の変動分を補うように、処理温度より若干
高めもしくは低めに設定しておくなどする。ランプ点灯
前に反応炉体内の温度を反応時温度とは異なる温度に設
定しておくと、ランプを消灯した時点で反応炉体内の温
度を所望する反応時温度にすることができる。
【0021】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の熱処理方法において、予め反応炉体内に基板
を搬入してランプを点灯した後、基板の温度が略所定の
温度に到達するまでのランプの出力、ランプ点灯時間等
のランプ加熱条件を測定しておき、実際の基板処理工程
において、前記測定により得た前記ランプ加熱条件によ
り基板の加熱を行うことを特徴とする熱処理方法であ
る。実際の基板処理の際に加えるのと同じランプ加熱条
件で基板を加熱したときに所定温度に到達するランプ出
力、点灯時間を予め測定しておくので、高速加熱にふさ
わしい最適な加熱温度が得られる。
【0022】請求項5の発明は、基板搬入前に抵抗加熱
ヒータにより反応炉体内の温度を所定の温度に保持して
おくホットウォール式の熱処理方法において、基板搬入
前に基板温度が前記反応炉体内の所定温度よりも高くな
るように基板を予備加熱する工程を有することを特徴と
する熱処理方法である。前記反応炉体に連設した搬送室
に基板を予備加熱する基板予備加熱手段を備え、前記所
定の温度に保持された反応炉体内に前記搬送室から基板
を搬入する際の基板の温度低下分を見込んで、搬入直後
の基板が所望の温度になるように、前記温度低下分を上
乗せして前記基板を予備加熱する方法である。
【0023】本発明では、搬送室に基板予備加熱手段を
新たに設けたり、基板搬送前に余分な加熱時間を必要と
したりするが、反応炉体ではなく、反応炉体外部で基板
を予備加熱するので、反応炉体に与える熱的影響が小さ
く、ホットウォールの特徴を活かすことができる。また
反応炉体に光透過性が要求されないので、透過性のある
特定の膜種を生成する装置に限定されず、全ての膜種の
熱処理装置に適用可能である。
【0024】請求項6の発明は、請求項5に記載の熱処
理方法において、予め基板冷却速度を測定し、それによ
り適切な前記反応炉体内の所定温度と基板の予備加熱温
度との差である上乗せ温度を割り出し、実際の処理工程
において、前記測定により割り出した上乗せ温度を基に
決定した適切な基板予備加熱温度により基板を予備加熱
することを特徴とする熱処理方法である。より適切な上
乗せ温度を割り出せると、基板を最適温度に予備加熱で
きるので、反応炉体内への基板搬入による反応炉体内の
温度低下の影響が極めて小さくなり、それゆえ基板を反
応炉体内に搬入した後の基板の温度安定化時間をより短
縮することができる。
【0025】請求項7の発明は、請求項5または6に記
載の熱処理方法において、2枚の基板を、同時に予備加
熱して反応炉体内に搬送する際、それぞれの予備加熱位
置から反応炉体までの距離の違いによる搬送時の温度低
下の違いを見込んで、それぞれの基板をそれぞれ所望の
加熱条件で独立して予備加熱することを特微とする熱処
理方法である。2枚の基板をそれぞれ同時に独立して予
備加熱するので、それぞれの予備加熱位置から反応炉体
までの搬送距離の違いによる搬送時間の違い、すなわ
ち、温度低下の違いを見込んで、それぞれ所望する加熱
条件で予備加熱することができる。
【0026】請求項8の発明は、反応炉体の外に設けた
抵抗加熱ヒータにより反応炉体内の加熱を行うホットウ
ォール式の熱処理装置において、前記反応炉体の外に設
けられ、反応炉体を透過する放射光により前記反応炉体
内の基板を加熱するランプと、基板搬入前に前記抵抗加
熱ヒータに通電して反応炉体内の温度を所定の温度に保
持させ、基板搬入後も前記通電を維持させる抵抗加熱ヒ
ータ制御手段と、前記基板搬入後、前記ランプを点灯し
て前記基板を所定の温度近くまで加熱させ、加熱後前記
ランプを消灯させるランプ制御手段とを備えたことを特
徴とする熱処理装置である。反応炉は石英製で同時に1
枚ないし2枚程度の基板を処理できる枚葉式が好まし
い。ランプはハロゲンランプが好ましい。抵抗加熱ヒー
タ制御部とランプ制御部とは個別に構成しても一体で構
成してもよい。
【0027】反応炉体の外側にランプと抵抗加熱ヒータ
を設けて、ランプ(非平衡)加熱とホットウォール(平
衡)加熱とを併用する。まず基板搬入前にホットウォー
ル加熱で反応炉体を所定の温度に保持しておく。つぎに
基板を反応炉体に搬入した後、基板をランプで高速で加
熱して所定の温度近くまで高めてやり、ランプを消灯さ
せる。その後、ホットウォール加熱で熱的に均一になっ
ている系内での熱伝導により、基板の温度均一化を図
る。反応炉体を所定温度に維持することで基板温度の均
一化が図れるので、ランプ加熱のときに、基板への照度
分布を特に高精度に制御しなくてもよい。本発明によれ
ば、ホットウォールによる加熱時間に比べて、飛躍的に
加熱時間を短縮でき、またランプ加熱による加熱温度に
比べて、高精度に加熱温度を制御できるので、スループ
ットの高い熱処理装置が得られる。
【0028】請求項9の発明は、請求項8に記載の熱処
理装置において、基板平坦面を反応炉体内で基板搬送方
向とほぼ平行に支持し、処理することを特徴とする熱処
理装置である。基板平坦面が反応炉内で基板搬送方向と
ほぼ平行になるように基板を支持するので、基板平坦面
を搬送方向に対して垂直に支持するものと比較して、ラ
ンプ加熱による加熱効率を高めることができ、基板の一
層の高速加熱が可能となる。
【0029】請求項10の発明は、請求項9に記載の熱
処理装置において、1枚の基板、もしくは基板平坦面に
垂直な方向に積層した2枚の基板を処理することを特徴
とする熱処理装置である。1枚ないし2枚の基板を処理
できる併用加熱方式を採用した枚葉式熱処理装置である
ため、各基板を高速加熱することができる上、全面に亘
って高精度に熱処理することができる。
【0030】請求項11の発明は、請求項9または10
に記載の熱処理装置において、前記ランプが基板平坦面
と対向して配置されることを特徴とする熱処理装置であ
る。ランプが基板平坦面と対向して配置されているの
で、例えば基板端面と対向して配置されているものに比
べて、ランプからの放射光が基板平坦面に有効に作用
し、より一層基板を高速加熱でき、スループットをさら
に高めることができる。
【0031】請求項12の発明は、2枚の基板を処理す
る請求項10に記載の熱処理装置において、前記ランプ
を上部と下部に設け、上部ランプが上部基板平坦面と対
向して上部基板平坦面を直接加熱し、下部ランプが下部
基板平坦面と対向して下部基板平坦面を直接加熱するよ
うに配置されていることを特徴とする熱処理装置であ
る。上部ランプが上部基板と対向し、下部ランプが下部
基板と対向するように配置されていると、上部基板は上
部ランプにより、また下部基板は下部ランプによりそれ
ぞれ高速加熱することができ、スループットをさらに高
めることができる。
【0032】また上部ランプが上記基板平坦面を直接加
熱し、下部ランプが直接下部基板平坦面を加熱すると、
端面を加熱するものに比べて、2枚の基板を同時且つよ
り高速に加熱することができる。また上部基板と下部基
板の加熱条件が異なっていても上部ランプと下部ランプ
のそれぞれに異なる加熱条件に対応した設定を行うこと
ができるので、上部基板と下部基板の温度が均一となる
よう加熱できる。
【0033】請求項13の発明は、請求項12に記載の
熱処理装置において、上部ランプと上部基板との距離
と、下部ランプと下部基板との距離が略等しいことを特
徴とする熱処理装置である。上部ランプと上部基板との
距離と、下部ランプと下部基板の距離が略等しいと、上
部基板と下部基板とを均一加熱することがで容易であ
り、ばらつきのない成膜を同時に2枚の基板上に形成で
きる。
【0034】請求項14の発明は、請求項8〜13のい
ずれかに記載の熱処理装置において、前記ランプを基板
搬送方向に複数配置したことを特徴とする熱処理装置で
ある。基板面内の加熱条件が異なっていても、ランプ毎
に異なる加熱条件に対応した設定を行うことができるの
で、基板面内で均一な加熱を高速に行うことができる。
【0035】請求項15の発明は、請求項14に記載の
熱処理装置において、前記ランプは棒状のランプであり
基板搬送方向と垂直に配置したことを特徴とする熱処理
装置である。ウェハをランプで均一に加熱できる照度分
布を有することが重要である。この場合、厳密には「均
一な基板加熱」と「均一な照度分布」が必ずしも一致し
ている訳ではなく、最適な照度分布が存在する。照度分
布をコントロールするためには複数のランプを適切に配
置することや、棒状のランプであってもランプ内の発光
密度を疎密化することや、反射面を工夫する等、幾つか
方法が挙げられる。最も簡易な方法としては、ランプを
棒状とし、この棒状ランプを、水平保持された基板平坦
面に平行に、かつ基板搬送方向に対し垂直に複数設ける
ことである。これによりウェハの平均温度を素早く上昇
させることができ、ウェハ内の温度分布を均一化させる
ことができ、その結果ウェハの温度を均一に所望する温
度まで素早く加熱できる。
【0036】請求項16の発明は、請求項12ないし1
5のいずれかに記載の熱処理装置において、ランプの出
力を独立に制御できるようにしたことを特徴とする熱処
理装置である。ランプの出力を独立に制御できるので、
搬送時の搬送口付近からの熱の逃げ等による温度低下を
補正することができる。また、基板面内の膜厚分布を任
意に補正でき、基板面内の膜厚をより均一化でき、全面
に亘って高精度の膜形成を行うことができる。また、上
部基板と下部基板の加熱条件が異なっていても上部ラン
プと下部ランプのそれぞれを異なる加熱条件に対応する
よう制御できるので、上部基板と下部基板を均一に加熱
することができる。
【0037】請求項17の発明は、請求項8〜16のい
ずれかに記載の熱処理装置において、ランプを消灯した
時点で、反応炉体内の温度が所望する反応時温度となる
よう、ランプ点灯前の時点において予め反応炉体内の温
度を反応時温度とは異なる温度に設定しておくことを特
徴とする熱処理装置である。予めホットウォールの系の
温度を設定しておくには、基板搬送時の温度低下や、ラ
ンプ加熱時のランプ光長波長成分による反応炉の加熱等
のホットウォールの系の変動分を補うように、処理温度
より若干高めもしくは低めに設定しておくなどする。
【0038】請求項18の発明は、請求項8〜17のい
ずれかに記載の熱処理装置において、反応炉体内の基板
近傍の温度を測定する反応炉体に対して脱着可能な温度
測定手段を有し、予め反応炉体内に設置した前記温度測
定手段を用いて、反応炉体内に基板を搬入してランプを
点灯した後、基板の温度が略所定の温度に到達するまで
のランプの出力、ランプ点灯時間等のランプ加熱条件を
測定しておき、前記温度測定手段がない実際の基板処理
工程において、前記測定により得た前記ランプ加熱条件
により基板の加熱を行うことを特徴とする熱処理装置で
ある。実際の基板処理の際に加えるのと同じランプ加熱
条件で基板を加熱したときに所定温度に到達するランプ
出力、点灯時間を予め測定しておくので、高速加熱にふ
さわしい最適な加熱温度が得られる。
【0039】請求項19の発明は、基板搬入前に抵抗加
熱ヒータにより反応炉体内の温度を所定の温度に保持し
ておくホットウォール式の熱処理装置において、前記反
応炉体に連設した搬送室に設けられて基板を予備加熱す
る基板予備加熱手段と、前記所定の温度に保持された反
応炉体内に前記搬送室から基板を搬入する際の基板の温
度低下分を補うため前記基板を基板温度が前記反応炉体
内の所定温度よりも高くなるように予備加熱させる予備
加熱制御手段とを備えたことを特徴とする熱処理装置で
ある。より具体的には、予備加熱制御手段は、基板を、
所定の温度に保たれた反応炉に搬入する際の搬送時の温
度低下を見込んで、搬入直後に基板が所望の温度になる
よう温度低下分を上乗せして予備加熱する。搬送室に基
板予備加熱手段を新たに設けたり、基板搬送前に余分な
加熱時間を必要としたりするが、反応炉体ではなく、反
応炉体外部で予備加熱するので、反応炉体に与える熱的
影響が小さく、ホットウォールの特徴を活かすことがで
きる。またランプ光が透過する膜種の熱処理装置に適用
が限定されず、全ての膜種の熱処理装置に適用可能であ
る。また、搬送室に予備加熱手段を設けたので、別途予
備加熱室等設ける必要がないため、装置の小型化が図れ
る。
【0040】請求項20の発明は、請求項19に記載の
熱処理装置において、前記搬送室に、2枚の基板を同時
に予備加熱できる2箇所の予備加熱位置と、2箇所の予
備加熱位置に配置される各基板をそれぞれ所望する加熱
条件で独立して予備加熱する2個の基板予備加熱手段と
を備えたこと特徴とする熱処理装置である。予備加熱位
置と基板予備加熱手段とをそれぞれ2箇所設け、2枚の
基板をそれぞれ同時に独立して予備加熱することができ
るので、それぞれの予備加熱位置から反応炉体までの搬
送距離の違いによる搬送時間の違い、すなわち、温度低
下の違いを見込んで、それぞれ所望する加熱条件で予備
加熱することができる。
【0041】請求項21の発明は、請求項19または2
0に記載の熱処理装置において、搬送室に基板の温度を
測定する温度検出器を備え、前記搬送室で前記基板予備
加熱手段により基板を加熱後、前記搬送室内に備えられ
た温度検出器により基板の温度変化を測定することで、
基板の冷却速度を算出し、それにより適切な前記反応炉
体内の所定温度と基板の予備加熱温度との差である上乗
せ温度を割り出し、前記搬送室内での適切な基板予備加
熱温度を決定することを特徴とする熱処理装置である。
より適切な上乗せ温度を割り出せると、基板を最適温度
に予備加熱できるので、反応炉体内への基板搬入による
反応炉体内の温度低下の影響が極めて小さくなり、それ
ゆえ基板を反応炉体内に搬入した後の基板の温度安定化
時間をより短縮することができる。
【0042】請求項22の発明は、請求項19〜21の
いずれかに記載の熱処理装置において、搬送室の基板予
備加熱手段がランプであることを特徴とする熱処理装置
である。搬送室の基板予備加熱手段は抵抗加熱ヒータで
もよいが、高速加熱の観点からはランプが好ましい。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態として
高速加熱ホットウォール型CVD装置を説明する。ラン
プ加熱とホットウォール加熱を併用して、加熱初期は基
板をランプ等で高速加熱し、加熱後はホットウォール加
熱で熱伝導によるウェハ面内の温度均一化を図る。これ
を、ここでは次の2つの実施形態で実現している。 (1)直接石英反応炉体内で基板をランプ加熱する方法
(第1の実施の形態) 加熱された石英反応炉体を通してランプからの光が十分
透過するかが課題となる。 (2)予め基板を炉体内に搬入する前に加熱しておく方
法(第2の実施の形態) 炉体内に搬入するまでの基板温度低下が課題となる。
【0044】第1の実施の形態 高速加熱ホットウォール型CVD装置の断面模式図を図
1に示す。CVD装置は、偏平な空間を有する石英製の
反応炉体3を備える。反応炉体3の中央にはウェハ平坦
面に垂直な方向に上下に隙間を空けて積層した2枚のウ
ェハWを支持するための2組のウェハ支持台12が上下
に設けられ、2枚単位の枚葉処理ができるようになって
いる。反応炉体3の一端(右端)にはフランジ13が設
けられ、フランジ13に連通するガス導入口6を介して
反応炉体3内にCVDガスを導入できるようになってい
る。また反応炉体3の他端(左端)にはフランジ14が
設けられ、該フランジ14に連通するガス排気口7より
排気されるようになっている。なお、図示していない
が、前記ガス導入口6とガス排気口7のウェハWを挟ん
で対向する位置にもう一つのガス導入口とガス排気口が
備えられており、これらを成膜の途中で切替えてガスの
流れ方向を反転させるようにしている。反応炉体3の周
囲には分割型の抵抗加熱ヒータ4が設けられ、反応炉体
3内部を複数の抵抗加熱ヒータ4に対応したゾーン毎に
独立して加熱できるようになっている。ホットウォール
反応炉体3に隣接して、ウェハWを搬送する搬送室1が
設けられる。この搬送室1は反応炉体3の一端側のフラ
ンジ13に連通されて、その連通部はゲートバルブ5に
より開閉できるようになっている。
【0045】ウェハ加熱初期に、反応炉体3を透過する
放射光により反応炉体3内のウェハWを直接加熱するラ
ンプ加熱を行うため、石英製の反応炉体3の外側であっ
て、ホットウォールを形成するための抵抗加熱ヒータ4
の内側にランプ10を設けている。ランプ10はウェハ
搬送方向に複数配置してある。ランプ10は照度分布を
コントロールしてウェハWを均一に加熱できるような配
置構成とする。具体的には線状光源とすべくランプ10
を棒状として、この棒状ランプ10を、水平保持された
ウェハ平坦面に平行に、かつウェハ搬送方向に対し垂直
に複数設ける。
【0046】棒状ランプ10はウェハ平坦面と対向する
ように反応炉体3の上下に設けられ、上部ランプ10が
上部ウェハWと対向して上部ウェハ平坦面を直接加熱
し、下部ランプ10が下部ウェハWと対向して下部ウェ
ハ平坦面を直接加熱するように配置されている。また、
上部ランプ10と上部ウェハWとの距離と、下部ランプ
10と下部ウェハWとの距離が略等しいようにする。こ
のように配置するのは、上下部ウェハWの温度を均一化
するためである。
【0047】図示例では、ウェハWを中心として、ゲー
トバルブ5側前方をF、その反対側の後方をB、上方を
U、下方をLとそれぞれ定義し、ランプ加熱をUF、U
B、LF、LBの4ゾーンに分割して1つのゾーン内に
2本のランプ10を並列接続して配置し、ランプ加熱の
温度分布の均一性を向上させている。それぞれのゾーン
を0〜100%(0〜2kW)の出力範囲で制御可能と
している。
【0048】なお、ここではランプ加熱を4ゾーンに分
割しているが、よりフレキシブルな制御を行うために、
更に多くのゾーンに分割してもよいのは勿論のことであ
る。また、ここでは1つのゾーン内に2本のランプを並
列接続して配置しているが、更に多くのランプを並列接
続して配置すれば、ランプ加熱直後の温度分布の均一性
を更に向上させることができる。勿論、1つのゾーンを
形成するランプが1本であってもよい。
【0049】上述した高速加熱ホットウォール型CVD
装置を稼働させるために、装置本体制御電源15が設け
られ、装置本体制御電源15からゲートバルブ開閉制御
信号を出力してゲートバルブ5を開閉できるようになっ
ている。装置本体制御電源15には抵抗加熱ヒータ制御
手段としてのヒータ制御電源16と、ランプ制御手段と
してのランプ制御電源17とが接続される。ヒータ制御
電源16は装置本体制御電源15からの信号に応じて、
分割された抵抗加熱ヒータ4を独立に制御するようにな
っている。またランプ制御電源17も、各ゾーンのラン
プ10を独立に制御するようになっている。
【0050】ランプ10を独立に制御できるようにする
ことにより、例えばランプ10のゲートバルブ側F、ゲ
ートバルブと反対側Bについては、基板搬入時のゲート
バルブからの熱の逃げによるゲートバルブ付近の温度低
下を補正するために、ゲートバルブ5に近い方の温度を
ゲートバルブ5から遠い方の温度よりも高くしたりする
ことが可能となり、それによりホットウォールの系を補
正できる。また、ガスの流れ方向に依存した膜厚分布の
不均一性を補正するために、ゲートバブル5から遠い方
の温度をゲートバルブ5に近い方の温度よりも高くした
りする場合もあるが、このような場合でも、ランプの独
立制御により、膜厚分布を補正できる。また、ランプ1
0の上方U、下方Lについては、上方のランプ10が上
部ウェハ表面を直接加熱し、下方のランプ10が下部ウ
ェハ裏面を直接加熱しており、Siウェハの場合には、
ウェハWの表裏で熱の吸収率が異なり、一般的には吸収
率は裏>表となるため、このような場合には、下方の温
度を上方の温度より高くするように制御し、上部ウェハ
と下部ウェハの温度を均一にすることができる。しかし
ながら、実際の製品ウェハでは表面に種々の材料やパタ
ーンが加わるため、吸収率がウェハWの表裏で逆転する
場合もあり、そのような状況に合わせてランプを個別に
制御して上部ウェハと下部ウェハの温度の均一化を図っ
ている。
【0051】ランプ制御電源17は、装置本体制御電源
15から次の3種類の信号からなるランプ点灯制御信号
を受け取って、各ゾーンLB、UB、UF、LF毎のラ
ンプ10を制御できるようになっている。
【0052】(1)ゲートバルブ5が開いてからランプ
10を点灯させるまでのランプ点灯開始タイミング信号 (2)ランプ10の点灯時間である点灯時間幅制御信号
(個々のゾーンの相対的な加熱量制御は後述のランプ出
力制御信号で行っているが、全体の加熱量制御はこの点
灯時間幅制御信号による時間の長短で行っている) (3)各ゾーンにおける点灯時の電源出力制御を行うラ
ンプ出力制御信号(×4ゾーン) 図2に示すように、ゲートバルブ(GV)5を開いた
後、ウェハWを搬送室1から反応炉体3に搬送し、それ
が終了するまでの時間は通常5〜20秒間であり、搬送
終了後、ランプ10を点灯する時間は通常10〜20秒
間である。この点灯時間(黒塗りのタイミング部分)の
立上がりが前記ランプ点灯開始タイミング信号で制御さ
れ、ランプ点灯時間が前記点灯時間幅制御信号によって
制御されることになる。ランプ点灯開始タイミングは、
ウェハWが反応炉体3内に搬入される時のゲートバルブ
5の開信号、あるいは基板搬送機(図示せず)からのウ
ェハ搬入信号等、ウェハWが反応炉体3内に搬入される
直前のタイミングに基づく信号を基準にして形成されて
いればよい。
【0053】なお、前述した制御方式では各ゾーンの点
灯時間を一定とする代りに、各ゾーンの出力を可変とし
て、ゾーン毎に印加する加熱量を変えるようにしたが、
この方式とは別に各ゾーンの出力を一定として、ゾーン
毎の点灯時間を変化させるようにしてもよい。
【0054】一般的にランプ加熱にはハロゲンランプが
用いられる。横軸に波長(μm)、縦軸に比放射エネル
ギー(%)を取ったハロゲンランプの発光波長分布を図
3に示す。また、反応炉体3には石英が用いられている
が、25℃と500℃に加熱されている石英の透過特性
を図4に示す。横軸が波長(μm)、縦軸は透過率
(%)である。なお、石英はGE214相当品(ゼネラ
ルエレクトリック社製の商品名)である。さらに、前述
したSiウェハの吸収波長特性も合わせ、これらの波長
分布特性を考慮すると、ランプ10からの放射光は殆ど
石英に吸収されることなくウェハWに照射され、ホット
ウォールとしての系を乱すことなくウェハWだけを選択
的に高速加熱できることがわかる。
【0055】さて上述したような構成において、ウェハ
搬入前に、装置本体制御電源15からの制御信号を受け
たヒータ制御電源16により抵抗加熱ヒータ4に通電し
て反応炉体3の温度を予め所定の温度に保持させ、ウェ
ハ搬入後も前記通電を維持させて所定の温度を保持す
る。ウェハWの搬入時は、ゲートバルブ開閉制御信号を
出してゲートバルブ5を開き、2枚のウェハWをツィー
ザ8で支持して、図示しない基板搬送機によりフランジ
13を介して反応炉体3内に搬入し、2組のウェハ支持
台12にそれぞれ載置する。
【0056】装置本体制御電源15からランプ点灯制御
信号を受け取ったランプ制御電源17は、ゲートバルブ
5が開いてからウェハWが反応炉体3内に搬入され、ラ
ンプ点灯開始タイミング信号により決められた所定のラ
ンプ点灯開始タイミングとなったら点灯時間幅制御信号
に基づきランプ10に所定時間(10〜20秒)通電し
点灯させ、ウェハWを所定の温度近くまで急速加熱させ
る。ウェハWの平均温度がほぼ所望の温度に到達した時
点でランプ10への通電を停止してランプ10を消灯
し、後はホットウオールの系の中でウェハ自身が熱伝導
で均一化する(ウェハ内熱拡散)のを待つ。このウェハ
温度が変化する様子を図5に示す。横軸は時間(mi
n)、縦軸はウェハ温度(℃)である。ウェハ温度は、
ランプ加熱により急速に上昇した後、ウェハ内熱拡散し
て、反応炉体3と同じ設定温度に維持される。この間の
プレヒート時間は、ランプ加熱が用いられるため非常に
短い。また、ウェハWが搬入された時点で石英反応炉体
3の温度低下が開始するが、数秒〜十数秒でウェハ温度
を炉体温度まで上昇させることが可能になるため、従来
のように大きく系が乱されることはない。
【0057】より厳密に言えば、ランプ放射光の長波長
成分(約3μmより長波長)が石英反応炉体3を加熱す
るため、ウェハ加熱初期に石英反応炉体3が冷却される
分を多少補うか、あるいは炉体温度を多少上げてしまう
可能性もある。従ってランプ10を消灯した時点でホッ
トウォールの系の温度が所望するウェハWの平均温度と
一致するよう考慮して、ホットウォールの系の温度を予
め設定しておくことが精密な温度制御に不可欠となる。
【0058】また、実際の基板処理の際に、高速加熱に
ふさわしい最適なランプ加熱条件によりウェハを加熱す
るために、予めランプ加熱条件を測定しておくのが望ま
しい。具体的には、予め反応炉体内に反応炉体に対して
脱着可能な温度測定手段(熱電対等)を装着しておき、
この温度測定手段を用いて、反応炉体内に基板を搬入し
てランプを点灯した後、基板の温度が略所定の温度に到
達するまでのランプの出力、ランプ点灯時間等のランプ
加熱条件を測定しておく。そうしておくことにより、温
度測定手段を離脱させて温度測定手段がない実際の基板
処理工程において、前記測定により得た最適なランプ加
熱条件により基板の加熱を行うことができる。尚、前記
ランプ加熱条件の測定については後述する実施例で詳細
に説明する。
【0059】ここに実施の形態において用いたランプ1
0とそのウェハWへの照度分布イメージの具体例を図6
に示す。図6(a)のようにフィラメント28が透けて
見える加熱に有効な部分を半分、残りの半分を反射部分
29で覆う。図6(b)のように2本のランプ10を近
接配置して、その放射輝度分布を互いに補完して平均化
する。プレヒート時間は、ウェハWの平均温度を所望の
温度まで加熱する時間と、その後のウェハ自身の熱伝導
で均一化するのに要する時間とを合せた時間となるが、
当然所望の温度まで加熱された状態でウェハ温度分布均
一性が良い程、その後の熱伝導による均一化に要する時
間が短縮され、それだけプレヒート時間も短縮される。
従って簡単なランプ加熱であっても、より均一性の高く
なるように照度分布を考慮してランプ構造、配置等を決
定することが好ましい。したがって、図6では2本の場
合を示したが、コストを度外視すればより多くのランプ
を使用して加熱初期のウェハ温度均一性を向上させるこ
とができるのは言うまでもない。
【0060】さて、ウェハ内の温度が均一化した後、ガ
ス導入口6より反応炉体3内に導入された反応ガスが分
解し、ウェハ表面に反応生成物が堆積して、薄膜が生成
される。反応後の使用済みガスは排気口7より排出され
る。成膜処理済みのウェハWはフランジ13、ゲートバ
ルブ5より搬送室1へツィーザ8で支持されて搬送され
る。第2の実施の形態 図7に、反応炉体3に隣接する搬送室21に、ウェハW
を反応炉体3に搬入する前に予め加熱しておく予備加熱
機構18を有する高速加熱ホットウォール型CVD装置
の断面模式図を示す。第1の実施の形態と異なる点は、
反応炉体3からランプを取り去る代りに、搬送室21に
予備加熱機構18を設け、さらにウェハ温度を測定する
温度検出器22を設けた点である。予備加熱機構18は
抵抗加熱ヒータとすることも可能であるが、高速加熱の
点からここではランプ19を使っている。
【0061】ツィーザ8に支持されたウェハWが予備加
熱される搬送室21の予備加熱位置の上部に、ウェハW
とほぼ等しい径をもつランプ用開口部23を設け、その
ランプ用開口部23にウェハWの平坦面と垂直に対向す
るランプ19を点状光源として取り付ける。ランプ19
は、内面にパラボラ状の反射面24を有する取付け体2
0によって取り付けられる。ランプ19を点状光源とし
たのは、反応炉体3に比べて取付け条件や温度条件の制
約が緩く、もっとも簡単かつ安価に構成できるからであ
る。ランプ用開口部23はガラス窓25を嵌めて塞いで
ある。ランプ19からの放射光がウェハ表面に有効に作
用して予備加熱できるように、ウェハWの周囲を取り囲
むリング状の反射板26を搬送室上部から垂下させてい
る。
【0062】搬送室21の予備加熱位置の下部には、ラ
ンプ用開口部23よりは小径なセンサ用開口部30を設
け、そのセンサ用開口部30にリアルタイムでウェハ温
度を測定することが可能な温度検出器22を取り付け
る。温度検出器22はウェハ裏面から放射される赤外光
をモニタし、その強度から温度を測定する赤外温度検出
器(IRセンサ)が好ましい。センサ用開口部30はラ
ンプ用開口部23と異なりCaF2 やBaF2 等の赤外
透過率の高い材質の窓27を嵌めて塞いである。しか
し、コストも含め、それぞれの透過波長を考慮して別の
材料を選択することも可能である。
【0063】本方式では、搬送室21でウェハWを加熱
しても、反応炉体3に搬送する間にウェハWの温度低下
を伴うため、予め温度低下分を上乗せしてウェハ加熱を
行うことが必須である。ウェハWの種類の違いで放射率
が異なるため一概に何度上乗せするか、一義的に定める
ことはできないが、仮に所望するウェハ温度を500℃
(即ち、炉体内に搬入した時点で500℃)とした場
合、予備加熱位置からの搬送時間を5秒とすると600
〜650℃まで加熱する必要がある。
【0064】IRセンサを用いてリアルタイムでウェハ
温度を測定することによりウェハWを反応炉体へ搬入す
る前のウェハ温度管理が可能となる。これは処理毎のウ
ェハ予備加熱温度を制御するためだけでなく、一度、加
熱後にウェハWを搬送せずにその状熊での温度変化を測
定することでウェハ冷却速度を知るためでもある。した
がって、ウェハWの種類が変ってもウェハ冷却速度から
適切な予備加熱温度を割り出すことが可能となる。
【0065】図8に示すように第2の実施の形態によれ
ば、ウェハ温度が設定温度になるまでの時間は、上乗せ
分までの加熱に要する炉体外プレヒート時間(5〜10
秒)、ウェハ搬送時間(5〜10秒)、ウェハ内熱拡散
により設定温度に落ち着くまでの炉体内プレヒート時間
(1〜2分程度)を要する。ここで炉体内プレヒート時
間は短いほど良い。処理前に一度IRセンサを用いてウ
ェハ温度の冷却速度を測定しておくと、予備加熱終了後
から反応炉体3内にウェハWが搬入されるまでの時間に
冷却される温度が逆算できるため、それに見合っただけ
の温度を上乗せした温度までウェハWを予備加熱すれば
よい。ただし、デバイスの特性を考慮すると、ウェハW
の種類によっては加熱が許される上限温度が存在し、必
ずしも前記した上乗せ温度まで予備加熱できない場合も
ある。その場合でも、許容される温度までウェハWを予
備加熱しておくことで、従来の全く予備加熱しない場合
に比べ、反応炉体3がウェハ搬入によって引き起こされ
る温度低下の影響が小さくなり、加熱温度短縮によるス
ループットの向上、ウェハ連続処理におけるウェハ間の
膜厚バラツキの低減に効果がある。
【0066】反応炉体3では、2枚のウェハWを同時に
処理するので、予備加熱でも2枚同時に加熱する必要が
ある。そこで、搬送室21に予備加熱位置を2箇所設
け、それぞれの箇所に予備加熱機構18を備えるように
して、同時に2枚加熱できるようにする。
【0067】図9はそのような予備加熱機構を2箇所備
えたCVD装置の説明図である。中央の搬送室21に
は、ローダ31側に2つのカセット室32がゲートバル
ブ33を介して隣接して設けられ、対向する位置に2つ
の冷却室34が設けられている。また、2つの冷却室3
4の間には第1反応炉35、第2反応炉36がゲートバ
ルブ37、38を介して設けられている。搬送室21
は、ウェハWを1枚ずつ独立して搬送可能(勿論2枚同
時搬送も可能)な2個のツィーザ39、40を有する基
板搬送機41を備え、図に示すように予備加熱位置A、
Bを平面的に並列して2箇所設け、その位置に前述した
予備加熱機構(図示略)をそれぞれ設けて、2枚同時に
予備加熱を行うことができるようになっている。またこ
れらの予備加熱機構は、ウェハWを2枚同時に反応炉に
搬送する際、予備加熱位置Aから反応炉までの距離と、
予備加熱位置Bから反応炉までの距離との違いによる搬
送時間の違いを考慮して、また、複数の反応炉35、3
6にウェハWを搬送する場合にも、それぞれの予備加熱
位置からそれぞれの反応炉35、36までの搬送時間を
考慮して、それぞれ所望する加熱条件で独立して予備加
熱を行うことができるようになっている。これは上記で
示したIRセンサを用いたウェハ温度管理により達成さ
れる。
【0068】この第2の実施の形態は、先の第1の実施
の形態と比較すると、複雑な予備加熱機構等を新たに必
要とし、またウェハ搬送前に余分な加熱時間がかかると
いう難点がある。しかし第1の実施の形態では、ランプ
光が透過する膜種のCVD装置に適用が限定されるのに
対し、第2の実施の形態では全ての膜種のCVD装置に
適用可能であり、原理的には最も反応炉体に与える熱的
影響が小さく、最もホットウォールの特徴を活かすこと
のできる手法であると考えられる。
【0069】なお、実施の形態ではCVD装置について
述べたが、本発明はCVD装置に限定されず、例えば拡
散装置などにも適用できる。
【0070】
【実施例】図17を用いて第1の実施形態の実施例を説
明する。熱処理装置は、反応炉体3の外側に抵抗加熱ヒ
ータ4を設けて反応炉体3の加熱を行うホットウォール
式である。さらに反応炉体3の外側に反応炉体3を透過
する放射光によりウェハWを直接加熱するランプ10を
設ける。ウェハWを複数のゾーンに分割しゾーン毎に独
立して加熱できるように、独立して通電制御できるラン
プ10を複数本配置する。図示例では、ゲートバルブ側
上部UF、ゲートバルブと反対側の上部UB、ゲートバ
ルブ側の下部LF、ゲートバルブと反対側の下部LBの
4ゾーンとした。ウェハ搬入前に抵抗加熱ヒータ4に通
電して反応炉体3及び反応炉体3内の温度を所定の温度
に保持させ、ウェハ搬入後も通電を維持させる。ウェハ
搬入後、ランプ10に通電してウェハWを所定の温度近
くまで加熱させ、加熱後前記ランプ通電を停止する。停
止後、ホットウォールの系の温度によりウェハ温度が均
一化する。
【0071】ここでは上記熱処理装置を使用してTa2
5 成膜の標準条件下(ウェハ温度470℃、膜厚均一
性±3%以内)において、ウェハを470℃まで昇温し
て成膜するまでのプロセス時間を、従来例と比較して評
価した。なお、ウェハ温度470℃というのは一例であ
って、本発明は300〜700℃の温度範囲のCVD成
膜にも適用できる。
【0072】この評価において、ウェハ温度を直接測定
することは非常に難しく、特にウェハの搬入出に伴う過
渡的な温度変化を観測する場合は、従来の定常状態での
ウェハ温度を測定するような方法、例えば直接ウェハW
に貼り付けた熱電対による測定方法を採用することはで
きない。そこで図17に示したように、上下2枚のウェ
ハW間に複数本の熱電対を入れた石英管(以下、プロフ
ァイルTCと呼ぶ)11を搬入し、ウェハWの前後左右
4点と中央の5点で測定を行い、間接的にウェハ温度の
挙動が推定できるようにした。
【0073】図18は、まずランプ加熱による適切な加
熱量を決定するため、全てのゾーンのランプ出力を85
%、ゲートバルブ開からランプ点灯までの時間を15秒
に固定した上で、加熱時間を5、10、15秒と変化さ
せたときの上記プロファイルTC(ウェハ中心)の温度
をモニタした結果を示したものである。ここではプロフ
ァイルTC自身の熱容量(主に石英管)のため、実際の
ウェハ温度よりもかなり時間的な遅れが発生しているこ
とが予測され、ほぼ定常状態に近づいた段階でウェハ搬
入前の炉体温度(470℃)に最も近づく加熱量を適正
加熱量と判断した。同図の結果から、5秒では加熱が不
十分、15秒では加熱過剰、10秒がほぼ適正か若干不
足であると判断し、ランプ出力85%の場合、暫定的に
加熱時間を11秒とした時の加熱量を適正加熱量とし
た。
【0074】図19は、上記で得た適正加熱量のランプ
出力85%、加熱時間を11秒とした条件で、ゲートバ
ルブ開からランプ点灯までの時間を変化させた時の上記
プロファイルTC(ウェハ中心位置)の温度をモニタし
た結果を示したものである。同図の結果から、13〜2
0秒の間では殆ど変化していないことが分り、多少の時
間的な変動が生じてもある程度のマージンが確保できる
ことが確認できた。この結果、これ以降の実験ではゲー
トバルブ開からランプ点灯開始までの時間を15秒とし
た。
【0075】図20は、上記までの実験で決定したラン
プ加熱の条件(1ゾーン当たりのランプ定格2kW・8
5%出力×4ゾーン、ゲートバルブ開からランプ点灯開
始までの時間15秒、ランプ点灯時間11秒)によるラ
ンプ加熱ありの場合(本実施例)と、ランプ加熱なしの
場合(従来の加熱方法)を比較したものである。さらに
上記で述べたように、プロファイルTCの温度推移は実
際のウェハ温度の推移よりも遅れがあるため、上記加熱
条件で実際に成膜し、その成膜速度または膜厚からアレ
ニウス式により逆算してウェハ温度をプロットした。な
お、図中何も示されていない曲線が上記加熱条件でウェ
ハを加熱した際の上記プロファイルTC(ウェハ中心位
置)の温度をモニタした結果を示している。また、図中
の石英炉体内面温度とは上記加熱条件でウェハを加熱し
た際の石英反応炉体の内面温度の予測値であり、ランプ
加熱時にランプによる石英反応炉体の加熱が僅かながら
起こっている様子を表わしている。この図から従来の加
熱方法ではウェハの搬入によりホットウォール炉体が8
分経過した後もまだ470℃には到達していないのに対
し、ランプ加熱を用いると約3分で470℃±1℃以内
に収っていることが分る。また、従来は約5分間加熱し
た後に成膜を開始していたが、ほぼ同じ温度で成膜を開
始する場合では加熱時間が約2分間に短縮されているこ
とが分る。このことから、本実施例のホットウォール系
にランプを併用加熱することにより、加熱時間を短縮
し、スループットが大幅に向上することが分った。
【0076】図21は5回連続でウェハ処理した場合の
プロファイルTC(ウェハ中心位置)の温度推移を示し
たものである。ランプ加熱しない従来例ではウェハWを
連続処理した場合、反応炉体3の温度低下があるのに対
して、本実施例のランプ併用加熱方式では、単にスルー
プットが向上するだけでなく、ウェハWを連続処理した
場合には、ウェハ搬入による反応炉体3の温度低下を引
き起こすことがなくなり、炉体温度が常に安定に保たれ
ることを示している。これは結果的に連続処理における
ウェハ間の膜厚バラツキを低減する効果があることを示
している。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、基板温度の均一化を容
易に実現できる長所をそのまま活かしながら、ホットウ
ォール式熱処理装置の欠点であった長い基板加熱時間を
飛躍的に短縮して、装置のスループットおよびプロセス
の生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による初期ランプ加熱方式を
採用した高速加熱ホットウォール型CVD装置の断面模
式図である。
【図2】第1の実施形態によるランプ点灯タイミング特
性図である。
【図3】ハロゲンランプの発光波長分布図である。
【図4】石英(GE214相当品)の透過特性図であ
る。
【図5】第1の実施形態によるウェハ温度立上がり特性
図である。
【図6】第1の実施の形態に用いたランプおよびランプ
光からウェハへの照射強度分布イメージ図である。
【図7】第2の実施形態による炉体外プレヒート方式を
採用した高速加熱ホットウォール型CVD装置の断面模
式図である。
【図8】第2の実施形態によるウェハ温度立上がり特性
図である。
【図9】2つの予備加熱機構を備えたCVD装置構成の
平面図である。
【図10】従来例のホットウォール型CVD装置の断面
模式図である。
【図11】従来例のウェハ温度立上がり特性図である。
【図12】黒体放射波長分布特性図である。
【図13】Siウェハの吸収波長特性図である。
【図14】従来例のホットウォール型CVD装置にFF
C制御方式を採用したときのウェハ温度立上がり特性図
である。
【図15】従来例の高速昇温ヒータ方式を採用したホッ
トウォール型CVD装置の断面模式図である。
【図16】高速昇温ヒータ方式を採用したホットウォー
ル型CVD装置のウェハ温度立上がり特性図である。
【図17】実施の形態に対応する初期ランプ加熱方式を
採用した高速加熱ホットウォール型CVD装置およびウ
ェハ温度測定装置の断面模式図である。
【図18】ランプ加熱時間を変化させた場合のプロファ
イルTC(ウェハ中心位置)の温度推移特性図である。
【図19】ランプ点灯開始時間を変化させた場合のプロ
ファイルTC(ウェハ中心位置)の温度推移特性図であ
る。
【図20】ランプ加熱の有無におけるプロファイルTC
温度(ウェハ中心位置)および成膜速度から推定したウ
ェハ温度時間推移特性図である。
【図21】5回連続でウェハ処理した場合のプロファイ
ルTC(ウェハ中心位置)の温度推移特性図である。
【符号の説明】
1 搬送室 3 反応炉体 4 抵抗加熱ヒータ 5 ゲートバルブ 10 ランプ 16 ヒータ制御電源(抵抗加熱ヒータ制御手段) 17 ランプ制御電源(ランプ制御手段) W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 直子 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 佐々木 伸他 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5F045 AA03 AA20 AB31 AD07 AD08 AD09 AD10 AD11 BB01 BB03 BB08 DP11 DQ14 DQ17 EK01 EK05 EK06 EK11 EK12 EK13

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板搬入前に抵抗加熱ヒータにより反応炉
    体内の温度を所定の温度に保持しておくホットウォール
    式の熱処理装置において、前記反応炉体の外に反応炉体
    を透過する放射光により反応炉体内に搬入される基板を
    加熱するランプを備え、 前記所定の温度に保持された反応炉体内に基板を搬入し
    た後、前記抵抗加熱ヒータによる加熱は維持したまま
    で、前記反応炉体の外に設けた前記ランプにより基板を
    直接所望の温度まで加熱する工程を有することを特徴と
    する熱処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の熱処理方法において、 前記ランプにより基板をほぼ所望の温度まで加熱した
    後、ランプを消灯し、 反応処理を開始する前に、前記抵抗加熱ヒータにより加
    熱維持された反応炉体内で基板を所定時間保持する工程
    を有することを特徴とする熱処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の熱処理方法にお
    いて、 前記ランプにより基板をほぼ所望の温度まで加熱した
    後、 ランプを消灯した時点で反応炉体内の温度が所望する反
    応時温度となるよう、ランプ点灯前の時点において、予
    め反応炉体内の温度を反応時温度とは異なる温度に設定
    しておくことを特微とする熱処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の熱処理方
    法において、 予め反応炉体内に基板を搬入してランプを点灯した後、
    基板の温度が略所定の温度に到達するまでのランプの出
    力、ランプ点灯時間等のランプ加熱条件を測定してお
    き、 実際の基板処理工程において、前記測定により得た前記
    ランプ加熱条件により基板の加熱を行うことを特徴とす
    る熱処理方法。
  5. 【請求項5】基板搬入前に抵抗加熱ヒータにより反応炉
    体内の温度を所定の温度に保持しておくホットウォール
    式の熱処理方法において、 基板搬入前に基板温度が前記反応炉体内の所定温度より
    も高くなるように基板を予備加熱する工程を有すること
    を特徴とする熱処理方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の熱処理方法において、 予め基板冷却速度を測定し、それにより適切な前記反応
    炉体内の所定温度と基板の予備加熱温度との差である上
    乗せ温度を割り出し、 実際の処理工程において、前記測定により割り出した上
    乗せ温度を基に決定した適切な基板予備加熱温度により
    基板を予備加熱することを特徴とする熱処理方法。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載の熱処理方法にお
    いて、 2枚の基板を、同時に予備加熱して反応炉体内に搬送す
    る際、 それぞれの予備加熱位置から反応炉体までの距離の違い
    による搬送時の温度低下の違いを見込んで、それぞれの
    基板をそれぞれ所望の加熱条件で独立して予備加熱する
    ことを特微とする熱処理方法。
  8. 【請求項8】反応炉体の外に設けた抵抗加熱ヒータによ
    り反応炉体内の加熱を行うホットウォール式の熱処理装
    置において、 前記反応炉体の外に設けられ、反応炉体を透過する放射
    光により前記反応炉体内の基板を加熱するランプと、 基板搬入前に前記抵抗加熱ヒータに通電して反応炉体内
    の温度を所定の温度に保持させ、基板搬入後も前記通電
    を維持させる抵抗加熱ヒータ制御手段と、 前記基板搬入後、前記ランプを点灯して前記基板を所定
    の温度近くまで加熱させ、加熱後前記ランプを消灯させ
    るランプ制御手段とを備えたことを特徴とする熱処理装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の熱処理装置において、基
    板平坦面を反応炉体内で基板搬送方向とほぼ平行に支持
    し、処理することを特徴とする熱処理装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の熱処理装置において、
    1枚の基板、もしくは基板平坦面に垂直な方向に上下に
    積層した2枚の基板を処理することを特徴とする熱処理
    装置。
  11. 【請求項11】請求項9または10に記載の熱処理装置
    において、前記ランプが基板平坦面と対向して配置され
    ることを特徴とする熱処理装置。
  12. 【請求項12】2枚の基板を処理する請求項10に記載
    の熱処理装置において、前記ランプを上部と下部に設
    け、上部ランプが上部基板平坦面と対向して上部基板平
    坦面を直接加熱し、下部ランプが下部基板平坦面と対向
    して下部基板平坦面を直接加熱するように配置されてい
    ることを特徴とする熱処理装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の熱処理装置におい
    て、上部ランプと上部基板との距離と、下部ランプと下
    部基板との距離が略等しいことを特徴とする熱処理装
    置。
  14. 【請求項14】請求項8〜13のいずれかに記載の熱処
    理装置において、前記ランプを基板搬送方向に複数配置
    したことを特徴とする熱処理装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の熱処理装置におい
    て、前記ランプは棒状のランプであり基板搬送方向と垂
    直に配置したことを特徴とする熱処理装置。
  16. 【請求項16】請求項12ないし15のいずれかに記載
    の熱処理装置において、ランプの出力を独立に制御でき
    るようにしたことを特徴とする熱処理装置。
  17. 【請求項17】請求項8〜16のいずれかに記載の熱処
    理装置において、ランプを消灯した時点で、反応炉体内
    の温度が所望する反応時温度となるよう、ランプ点灯前
    の時点において予め反応炉体内の温度を反応時温度とは
    異なる温度に設定しておくことを特徴とする熱処理装
    置。
  18. 【請求項18】請求項8〜17のいずれかに記載の熱処
    理装置において、 反応炉体内の基板近傍の温度を測定する反応炉体に対し
    て脱着可能な温度測定手段を有し、 予め反応炉体内に設置した前記温度測定手段を用いて、
    反応炉体内に基板を搬入してランプを点灯した後、基板
    の温度が略所定の温度に到達するまでのランプの出力、
    ランプ点灯時間等のランプ加熱条件を測定しておき、 前記温度測定手段がない実際の基板処理工程において、
    前記測定により得た前記ランプ加熱条件により基板の加
    熱を行うことを特徴とする熱処理装置。
  19. 【請求項19】基板搬入前に抵抗加熱ヒータにより反応
    炉体内の温度を所定の温度に保持しておくホットウォー
    ル式の熱処理装置において、 前記反応炉体に連設した搬送室に設けられて基板を予備
    加熱する基板予備加熱手段と、 前記所定の温度に保持された反応炉体内に前記搬送室か
    ら基板を搬入する際の基板の温度低下分を補うため前記
    基板を基板温度が前記反応炉体内の所定温度よりも高く
    なるように予備加熱させる予備加熱制御手段とを備えた
    ことを特徴とする熱処理装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の熱処理装置におい
    て、前記搬送室に、2枚の基板を同時に予備加熱できる
    2箇所の予備加熱位置と、 該2箇所の予備加熱位置に配置される各基板をそれぞれ
    所望する加熱条件で独立して予備加熱する2個の基板予
    備加熱手段とを備えたこと特徴とする熱処理装置。
  21. 【請求項21】請求項19または20に記載の熱処理装
    置において、搬送室に基板の温度を測定する温度検出器
    を備え、 前記搬送室で前記基板予備加熱手段により基板を加熱
    後、 前記搬送室内に備えられた温度検出器により基板の温度
    変化を測定することで、基板の冷却速度を算出し、それ
    により適切な前記反応炉体内の所定温度と基板の予備加
    熱温度との差である上乗せ温度を割り出し、前記搬送室
    内での適切な基板予備加熱温度を決定することを特徴と
    する熱処理装置。
  22. 【請求項22】請求項19〜21のいずれかに記載の熱
    処理装置において、搬送室の基板予備加熱手段がランプ
    であることを特徴とする熱処理装置。
JP11093955A 1999-03-31 1999-03-31 熱処理方法および熱処理装置 Pending JP2000286200A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11093955A JP2000286200A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 熱処理方法および熱処理装置
KR1020000016319A KR20000071506A (ko) 1999-03-31 2000-03-30 열처리방법 및 열처리장치
US09/539,216 US6414280B1 (en) 1999-03-31 2000-03-30 Heat treatment method and heat treatment apparatus
TW089106038A TW457617B (en) 1999-03-31 2000-03-31 Heat-treating method and heat-treating reactor
US10/108,432 US6472639B2 (en) 1999-03-31 2002-03-29 Heat treatment method and heat treatment apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11093955A JP2000286200A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 熱処理方法および熱処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000286200A true JP2000286200A (ja) 2000-10-13

Family

ID=14096855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11093955A Pending JP2000286200A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 熱処理方法および熱処理装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6414280B1 (ja)
JP (1) JP2000286200A (ja)
KR (1) KR20000071506A (ja)
TW (1) TW457617B (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524390B1 (ko) * 2001-07-26 2005-10-28 에프.티.엘.주식회사 가열로와 반도체기판홀딩 지그의 조립체, 및 반도체장치의제조방법
WO2007023722A1 (ja) * 2005-08-25 2007-03-01 Sumitomo Electric Industries, Ltd. GaxIn1-xN(0≦x≦1)結晶の製造方法、GaxIn1-xN(0≦x≦1)結晶基板、GaN結晶の製造方法、GaN結晶基板および製品
JP2009231608A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2010010210A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JP2012142421A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tokyo Electron Ltd 薄膜形成方法、薄膜形成装置及びプログラム
JP2013220578A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Hayakawa Rubber Co Ltd 異方性導電フィルムの接着方法
JP2014017331A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及び成膜方法
KR101527889B1 (ko) * 2014-01-29 2015-06-11 세메스 주식회사 기판처리장치 및 방법
JPWO2019234918A1 (ja) * 2018-06-08 2020-12-17 東芝三菱電機産業システム株式会社 成膜装置

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7534977B2 (en) * 2000-12-28 2009-05-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Heat treatment apparatus and method of manufacturing a semiconductor device
KR100425451B1 (ko) * 2001-06-29 2004-03-30 삼성전자주식회사 열처리 챔버 및 이를 이용한 웨이퍼의 열처리 방법
KR100432513B1 (ko) * 2001-09-11 2004-05-22 한국과학기술원 광여기 공정 장치 및 방법
JP3715228B2 (ja) * 2001-10-29 2005-11-09 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置
KR100377011B1 (ko) * 2002-11-01 2003-03-19 코닉 시스템 주식회사 급속 열처리 장치의 히터 모듈
KR20040054091A (ko) * 2002-12-17 2004-06-25 아남반도체 주식회사 반도체 소자의 제조방법
US20050145614A1 (en) * 2004-01-05 2005-07-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Rapid temperature compensation module for semiconductor tool
JP2007095889A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Ushio Inc 光照射式加熱方法
JP4755498B2 (ja) * 2006-01-06 2011-08-24 東京エレクトロン株式会社 加熱装置及び加熱方法
DE102006049848A1 (de) * 2006-10-23 2008-05-08 Ivoclar Vivadent Ag Verfahren zum Betrieb eines Brennofens, insbesondere für den Dentalbereich, sowie Brennofen
US7655571B2 (en) * 2006-10-26 2010-02-02 Applied Materials, Inc. Integrated method and apparatus for efficient removal of halogen residues from etched substrates
US7846845B2 (en) * 2006-10-26 2010-12-07 Applied Materials, Inc. Integrated method for removal of halogen residues from etched substrates in a processing system
US7977258B2 (en) * 2007-04-06 2011-07-12 Mattson Technology, Inc. Method and system for thermally processing a plurality of wafer-shaped objects
US8007275B2 (en) * 2008-01-25 2011-08-30 Micron Technology, Inc. Methods and apparatuses for heating semiconductor wafers
US8652259B2 (en) * 2008-10-09 2014-02-18 Silevo, Inc. Scalable, high-throughput, multi-chamber epitaxial reactor for silicon deposition
US8845809B2 (en) * 2008-10-09 2014-09-30 Silevo, Inc. Scalable, high-throughput, multi-chamber epitaxial reactor for silicon deposition
WO2011019215A2 (ko) * 2009-08-13 2011-02-17 Kim Nam Jin 레이어 형성장치
KR101113328B1 (ko) * 2009-12-30 2012-03-13 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 도전막 형성방법
US9441295B2 (en) * 2010-05-14 2016-09-13 Solarcity Corporation Multi-channel gas-delivery system
US9240513B2 (en) 2010-05-14 2016-01-19 Solarcity Corporation Dynamic support system for quartz process chamber
TWM413957U (en) * 2010-10-27 2011-10-11 Tangteck Equipment Inc Diffusion furnace apparatus
US8845816B2 (en) 2011-03-01 2014-09-30 Applied Materials, Inc. Method extending the service interval of a gas distribution plate
JP6054314B2 (ja) 2011-03-01 2016-12-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 基板搬送及びラジカル閉じ込めのための方法及び装置
KR101895307B1 (ko) 2011-03-01 2018-10-04 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 듀얼 로드락 구성의 저감 및 스트립 프로세스 챔버
US8992689B2 (en) 2011-03-01 2015-03-31 Applied Materials, Inc. Method for removing halogen-containing residues from substrate
US11171008B2 (en) 2011-03-01 2021-11-09 Applied Materials, Inc. Abatement and strip process chamber in a dual load lock configuration
KR102068186B1 (ko) 2012-02-29 2020-02-11 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 로드 록 구성의 저감 및 스트립 프로세스 챔버
US9960059B2 (en) * 2012-03-30 2018-05-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Honeycomb heaters for integrated circuit manufacturing
US9159597B2 (en) * 2012-05-15 2015-10-13 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Real-time calibration for wafer processing chamber lamp modules
WO2016131190A1 (en) 2015-02-17 2016-08-25 Solarcity Corporation Method and system for improving solar cell manufacturing yield
US9972740B2 (en) 2015-06-07 2018-05-15 Tesla, Inc. Chemical vapor deposition tool and process for fabrication of photovoltaic structures
US9748434B1 (en) 2016-05-24 2017-08-29 Tesla, Inc. Systems, method and apparatus for curing conductive paste
US9954136B2 (en) 2016-08-03 2018-04-24 Tesla, Inc. Cassette optimized for an inline annealing system
US10115856B2 (en) 2016-10-31 2018-10-30 Tesla, Inc. System and method for curing conductive paste using induction heating
KR101866512B1 (ko) * 2017-04-13 2018-07-04 (주)앤피에스 기판 처리 장치 및 이를 이용한 기판 처리 방법
CN114540800B (zh) * 2022-02-24 2023-09-12 季华实验室 衬底预热系统、方法、电子设备、存储介质及外延设备

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5259881A (en) * 1991-05-17 1993-11-09 Materials Research Corporation Wafer processing cluster tool batch preheating and degassing apparatus
EP0307608B1 (de) * 1987-09-16 1992-05-13 Siemens Aktiengesellschaft Anordnung zur Durchführung eines Ausheilprozesses an einer Halbleiterscheibe und Verfahren zum Ausheilen einer Halbleiterscheibe
US5179677A (en) 1990-08-16 1993-01-12 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for substrate heating utilizing various infrared means to achieve uniform intensity
JP3096743B2 (ja) * 1991-06-28 2000-10-10 光洋精工株式会社 ランプアニール炉の温度制御装置
JP2888026B2 (ja) * 1992-04-30 1999-05-10 松下電器産業株式会社 プラズマcvd装置
US5592581A (en) * 1993-07-19 1997-01-07 Tokyo Electron Kabushiki Kaisha Heat treatment apparatus
JP3338884B2 (ja) 1993-09-20 2002-10-28 株式会社日立製作所 半導体処理装置
JP3288200B2 (ja) * 1995-06-09 2002-06-04 東京エレクトロン株式会社 真空処理装置
KR100443415B1 (ko) * 1996-02-23 2004-11-03 동경 엘렉트론 주식회사 열처리장치
US6023038A (en) * 1997-09-16 2000-02-08 Applied Materials, Inc. Resistive heating of powered coil to reduce transient heating/start up effects multiple loadlock system
US5960159A (en) * 1997-10-14 1999-09-28 Kokusai Electric Co., Ltd. Heat treatment of semiconductor wafers where upper heater directly heats upper wafer in its entirety and lower heater directly heats lower wafer in its entirety
US6136725A (en) * 1998-04-14 2000-10-24 Cvd Systems, Inc. Method for chemical vapor deposition of a material on a substrate

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524390B1 (ko) * 2001-07-26 2005-10-28 에프.티.엘.주식회사 가열로와 반도체기판홀딩 지그의 조립체, 및 반도체장치의제조방법
WO2007023722A1 (ja) * 2005-08-25 2007-03-01 Sumitomo Electric Industries, Ltd. GaxIn1-xN(0≦x≦1)結晶の製造方法、GaxIn1-xN(0≦x≦1)結晶基板、GaN結晶の製造方法、GaN結晶基板および製品
JP2009231608A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2010010210A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
KR101498496B1 (ko) * 2010-12-28 2015-03-04 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 박막 형성 방법, 박막 형성 장치 및 프로그램이 기록된 기록 매체
JP2012142421A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tokyo Electron Ltd 薄膜形成方法、薄膜形成装置及びプログラム
JP2013220578A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Hayakawa Rubber Co Ltd 異方性導電フィルムの接着方法
JP2014017331A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及び成膜方法
KR101602016B1 (ko) 2012-07-06 2016-03-17 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 성막 장치 및 성막 방법
KR101527889B1 (ko) * 2014-01-29 2015-06-11 세메스 주식회사 기판처리장치 및 방법
JPWO2019234918A1 (ja) * 2018-06-08 2020-12-17 東芝三菱電機産業システム株式会社 成膜装置
CN112135924A (zh) * 2018-06-08 2020-12-25 东芝三菱电机产业系统株式会社 成膜装置
JP7139085B2 (ja) 2018-06-08 2022-09-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 成膜装置
CN112135924B (zh) * 2018-06-08 2023-01-03 东芝三菱电机产业系统株式会社 成膜装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW457617B (en) 2001-10-01
US20020096507A1 (en) 2002-07-25
US6414280B1 (en) 2002-07-02
KR20000071506A (ko) 2000-11-25
US6472639B2 (en) 2002-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000286200A (ja) 熱処理方法および熱処理装置
TWI381430B (zh) Light irradiation method
KR100274753B1 (ko) 열처리 장치
US6768084B2 (en) Advanced rapid thermal processing (RTP) using a linearly-moving heating assembly with an axisymmetric and radially-tunable thermal radiation profile
US5861609A (en) Method and apparatus for rapid thermal processing
US6399921B1 (en) System and method for thermal processing of a semiconductor substrate
US9640412B2 (en) Apparatus and method for enhancing the cool down of radiatively heated substrates
US7906402B2 (en) Compensation techniques for substrate heating processes
US20050183854A1 (en) Fast heating and cooling apparatus for semiconductor wafers
WO2018167846A1 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム
JP2000286267A (ja) 熱処理方法
JP2009117585A (ja) 光照射式加熱処理装置
JP3795788B2 (ja) 基板の熱処理方法
US6924231B2 (en) Single wafer processing method and system for processing semiconductor
US10957563B2 (en) Chamber wall heating for a millisecond anneal system
JP2002530847A (ja) 半導体基板を処理する熱処理装置、システム及び方法
JP4461285B2 (ja) 熱状態調節プロセス
JP2000173946A (ja) 基板熱処理方法および基板熱処理装置
JP2007242850A (ja) 半導体製造装置及び半導体製造方法
KR20190011611A (ko) 개선된 기판 열처리 온도 제어 장치 및 방법, 및 이를 구비한 기판 열처리 챔버 및 장치
JP4525871B2 (ja) ウエハ熱処理装置及びそれを用いたウエハの熱処理方法
KR20140005548A (ko) 개선된 기판 열처리용 챔버 및 이를 구비한 기판 열처리 장치 및 방법
JP4391734B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR20030085768A (ko) 반도체 제조장치 및 방법
TW202247710A (zh) 基板處理裝置,半導體裝置的製造方法及程式