JP2000284668A - プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセスカートリッジの着脱により、搬送ロ
ーラ、定着加圧ローラの駆動源とのつながりを解除し、
ジャム処理性を向上する。 【解決手段】プロセスカートリッジ４のドラムギア２３
が、記録媒体の給紙搬送部材につらなるギア３６ａ、定
着器７のローラにつらなるギア３９ａ，駆動源２１につ
らなるギア２２ｂにプロセスカートリッジの着脱により
係脱される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はレーザープリンタや
電子複写機、ファクシミリなどでプロセスカートリッジ
を着脱可能な電子写真画像形成装置に関するものであ
る。

【０００２】ここで、電子写真画像形成装置とは、電子
写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成する物
である。そして、電子写真画像形成装置の例としては、
例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ（例えばレー
ザービームプリンタ、ＬＥＤプリンタ等）ファクシミリ
装置及びワードプロセッサ等が含まれる。

【０００３】また、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体
ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッ
ジを画像形成装置本体に対して着脱可能とする物であ
る。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少な
くとも１つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカート
リッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするもので
ある。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体ドラ
ムとを一体的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能
とするものをいう。

【０００４】

【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た画像形成装置即ち、電子写真画像形成装置（以下画像
形成装置という）においては、電子写真感光体及び前記
電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカー
トリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体
に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用され
ている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置
のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身
で行なうことができるので、格段に操作性を向上させる
ことが出来た。そこでこのプロセスカートリッジ方式
は、画像形成装置において広く用いられている。

【０００５】このようなプロセスカートリッジにあって
は、感光体ドラムにドラムギアを備え、このドラムギア
を画像形成装置本体の駆動源につらなる駆動ギアとプロ
セスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する際係脱
している。

【０００６】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等
の電子画像形成装置（以下画像形成装置という）には給
紙手段としての用紙給紙装置、搬送手段としての搬送ロ
ーラ対、現像手段としてプロセスカートリッジ、定着手
段としての定着器が備えられている。

【０００７】このような画像形成装置の本体には図１１
に示すように、給紙装置２、搬送ローラ３ａ，３ｂより
なる搬送ローラ対３、プロセスカートリッジ４、定着器
７、排紙ローラ対１７を駆動するため図１３に示すよう
に駆動ギア列１９を備えている。ギア２０は、画像形成
装置本体４０の駆動源であるモーター２１に直結されて
おり、ドラム駆動ギア２２を駆動している。ドラム駆動
ギア２２は、モーター２１の回転を大きく減速するため
と円滑な回転を得るために歯数の多い大ギア２２ａと歯
数の少ない小ギア２２ｂから成り、小ギア２２ｂで感光
体ドラム（以下感光ドラムという）５の端部に設けてい
るドラムギア２３と噛合して感光ドラム５を駆動してい
る。大ギア２２ａには、搬送ローラ３ａに設けられた搬
送ギア２９に駆動を伝えるための搬送系駆動伝達ギア２
５と定着器７の加圧ローラ７ａに設けられた加圧ローラ
ギア２６に駆動を伝えるための定着系駆動伝達ギア２７
が噛合している。給紙ローラ２に設けられた給紙ギア２
８は、搬送ギア２９と噛合し駆動される。排紙ローラ１
７ａに設けられた排紙ギア３０は排紙系伝達ギア３１を
介して加圧ローラギア２６から駆動を受けている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では次のような問題点があった。

【０００９】上記画像形成装置では、画像形成装置１内
部でジャムが発生した場合に、そのジャム処理作業は前
カバー３２を開き、プロセスカートリッジ４を装置本体
４０より外しジャム処理を行う。この時にジャムした用
紙が給紙ローラ９、搬送ローラ対３、定着器７のいずれ
かのニップに入っているとニップから用紙を引き抜くた
めに力を要しジャム処理しずらい問題がある。なんとな
れば駆動ギア列１９の各ギアは総て噛合ったままであ
り、且つモータギア２０を搬送部から回転するには負荷
が大きすぎるためである。またこの時のジャム処理性を
向上するために搬送ローラ３ａにワンウエイクラッチを
設けたり、加圧ローラギア２６の駆動解除機構を設ける
必要があり、コストがかかる問題があった。

【００１０】本発明は、上記課題を改善して、安価でジ
ャム処理が容易なプロセスカートリッジ及び電子写真画
像形成装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】主要な本発明は請求項と
対応する番号を付して示せば以下のとおりである。

【００１２】本出願に係る第１の発明は画像形成装置本
体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写
真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用す
るプロセス手段と、プロセスカートリッジを画像形成装
置本体に着脱する際に画像形成装置本体に備えられ駆動
源につらなる駆動ギア及び画像形成装置本体に備えられ
記録媒体を搬送する機能を有する手段につらなるギアに
係脱されるギアであって前記電子写真感光体ドラムを駆
動するためのギアと、を有することを特徴とするプロセ
スカートリッジである。

【００１３】本出願に係る第２の発明は画像形成装置本
体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写
真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用す
るプロセス手段と、プロセスカートリッジを画像形成装
置本体に着脱する際に画像形成装置本体に備えられ駆動
源につらなる駆動ギアに係脱されるギアであって前記電
子写真感光体ドラムを駆動するためのギアと、前記電子
写真感光体ドラムを駆動するためのギアと噛み合ってお
りプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する
際に夫々画像形成装置本体に備えられ記録媒体を搬送す
る機能を有する部材を駆動するようにつらなるギアと係
脱するギアと、を有することを特徴とするプロセスカー
トリッジである。本出願に係る第７の発明はプロセスカ
ートリッジを着脱可能で記録媒体に画像を形成する電子
写真画像形成装置において、 ａ、電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラ
ムに作用するプロセス手段と、プロセスカートリッジを
画像形成装置本体に着脱する際に画像形成装置本体に備
えられ駆動源につらなる駆動ギア及び画像形成装置本体
に備えられ記録媒体を搬送する機能を有する手段につら
なるギアに係脱されるギアであって前記電子写真感光体
ドラムを駆動するためのギアと、を有するプロセスカー
トリッジを取り外し可能に装着する装着手段と、 ｂ、前記記録媒体を搬送するための機能を有する手段
と、 ｃ、駆動源と、駆動源につらなりプロセスカートリッジ
を着脱される際にプロセスカートリッジに備えられたギ
アと係脱される駆動ギアと、 ｄ、前記記録媒体を搬送するための機能を有する手段に
つらなりプロセスカートリッジを着脱される際にプロセ
スカートリッジに備えられた前記ギア又はこのギアにつ
らなるプロセスカートリッジに備えられた他のギアと係
脱されるギアと、を有することを特徴とする電子写真画
像形成装置である。

【００１４】

【発明の実施の形態】（実施の形態１）本発明の実施の
形態に係る画像形成装置の一例について図１１を用いて
説明する。

【００１５】（全体構成）図１１において、画像形成装
置１は、記録媒体である用紙を送り出すための、用紙給
紙装置２と、用紙給紙装置２から送り出された用紙をプ
ロセスカートリッジ４としてカートリッジ化された画像
形成部に搬送する搬送ローラ対３と、搬送ローラ対３に
より搬送された用紙にプロセスカートリッジ４の感光ド
ラム５上に形成されたトナー像を転写ローラ６により転
写する転写部と、転写部でトナー像を転写された用紙を
加熱及び加圧してトナー像を用紙に定着させる定着器７
と、を備えている。

【００１６】用紙給紙装置２は、画像形成装置本体（以
下装置本体という）４０に固定され用紙Ｐを支持するマ
ルチ給紙トレイ８と、このマルチ給紙トレイ８に支持さ
れている用紙Ｐの先端側を給紙ローラ９に押し付けるた
めの加圧板１０と、加圧板１０を付勢する加圧ばね１１
と、給紙ローラ９により送り出された用紙を一枚ずつ分
離するための分離パッド１２と、分離パッド１２を給紙
ローラ９に付勢する分離パッドばね１３とを有してい
る。マルチ給紙トレイ８には、積載されている用紙Ｐの
幅方向の位置を規制するためのサイド規制手段１４が用
紙のサイズに応じて用紙の幅方向に移動できるように取
り付けられている。

【００１７】搬送ローラ対３は図１に示す装置本体４０
の駆動ギア列１９より駆動力を受け回動する搬送ローラ
３ａと従動ローラ３ｂとからなり、給送される用紙Ｐを
転写ローラ６から成る転写ステージへと搬送する。用紙
の搬送手段は少なくとも一つの給紙ローラ９及び少なく
とも一つの搬送ローラ対３により構成される。

【００１８】図１１に示す符号１５は、感光ドラム５上
に静電潜像を形成するためのレーザー走査光学系であ
り、レーザー走査光学系１５を固定する光学台１６を有
している。

【００１９】用紙給紙装置２により給紙された用紙は、
転写ローラ６に搬送され、画像形成部の像担持体である
感光ドラム５上のトナー像を転写ローラ６により転写さ
れる。

【００２０】トナー像を転写された用紙は、定着器７に
より加熱定着され、排紙ローラ対１７により排紙トレイ
１８に排出さされる。

【００２１】この画像形成装置１の作用を述べる。図示
矢印方向に回転する感光ドラム５は帯電ローラ３３によ
り一様に帯電され、次にレーザー走査光学系１５から、
露光手段（図示しない；原稿画像のスリット結像投影手
段、レーザー走査露光手段等）によって目的の画像情報
に基づいた光像を感光ドラム５に照射し、ドラム状とさ
れた電子写真感感体である感光ドラム５に潜像を形成
し、該潜像を現像剤（以下、トナーという）を用いて現
像ローラ３４を回転すると共に現像バイアスを印加して
現像ブレード４１により摩擦帯電電荷を与え現像ローラ
３４上に薄層化したトナーを感光ドラム５に転位するこ
とによりトナー像を感光ドラム５上に形成する。

【００２２】そして前記トナー像の形成と同期して、用
紙Ｐをマルチ給紙トレイ８から給紙ローラ９、搬送ロー
ラ対３などからなる搬送手段で搬送し、感光ドラム５と
転写ローラ６対向部である転写部で転写ローラ６に感光
ドラム５上のトナー像と逆極性の電圧を印加して前記感
光ドラム５に形成したトナー像を転写ローラ６によって
用紙Ｐに転写し、その用紙Ｐをヒータを内蔵する定着回
転体７ｂ、及び前記定着回転体７ｂに押圧して回転する
加圧ローラ７ａからなる定着手段としての定着器７に搬
送し、転写トナー像を用紙Ｐに定着する。そしてこの用
紙Ｐを排紙ローラ対１７で排紙トレイ１８へと排出する
ような構成をしている。

【００２３】一方転写後、クリーニングブレード３５ａ
によって感光ドラム５に残留したトナーを掻き落すとと
もに除去トナー容器３５ｂへ集めるクリーニング手段３
５によって感光ドラム５上の残留トナーを除去するよう
に構成している。

【００２４】（プロセスカートリッジの装着手段）画像
形成装置１は、図１に２点鎖線で示すように、装置本体
４０に対して前カバー３２が軸４３を中心にして回転可
能に取り付けてある。そして、前カバー３２を開けると
装置本体４０の内部にはプロセスカートリッジ４をガイ
ドする装着手段としてガイド部材（レール溝、不図示）
が設けてある。そこで、操作者が該ガイド部材に沿って
プロセスカートリッジ４を着脱する。

【００２５】このとき図１３に示すようにプロセスカー
トリッジ４の長手方向の端壁に設けた第１突起４４、第
２突起４５が前述の装置本体４０のガイド部材（不図
示）に沿って案内される。プロセスカートリッジ４の取
り外しは装着と逆に前カバー３２を開けて斜めにプロセ
スカートリッジ４を引き上げることにより装置本体４０
外へ取り出す。

【００２６】（駆動ギア列）図１に本発明の実施の形態
の特徴を示す画像形成装置本体４０の駆動ギア列１９の
略側面図、図２に略上面図、図３に略斜視図を示す。１
９は、画像形成装置の給紙装置２、搬送ローラ対３、プ
ロセスカートリッジ４、定着器７、排紙ローラ対１７を
駆動する駆動ギア列である。ギア２０は、画像形成装置
の駆動源であるモーター２１に直結されており、ドラム
駆動ギア２２を駆動している。ドラム駆動ギア２２は、
モーター２１の回転を減速するために歯数の多い大ギア
２２ａと歯数の少ない小ギア２２ｂから成り、小ギア２
２ｂで感光ドラム５の端部に設けてあるドラムギア２３
と噛合して感光ドラム５を駆動している。大ギア２２ａ
には、定着器７の加圧ローラ７ａに設けられた加圧ロー
ラギア２６に駆動を伝えるための定着系駆動伝達ギア２
７が噛合している。排紙ローラ１７に設けられた排紙ギ
ア３０は排紙系駆動伝達ギア３１を介して加圧ローラギ
ア２６から駆動を受け回転する。なお、定着系駆動伝達
ギア２７は２段ギアであって大ギア２７ａがドラム駆動
ギア２２の大ギアと噛み合い、小ギア２７ｂが加圧ロー
ラギア２６と噛み合っている。

【００２７】一方、ドラムギア２３は搬送系駆動伝達ギ
ア３６ａと噛合し、搬送系駆動伝達ギア３６ａは搬送系
駆動伝達ギア３６ｂと噛合している。搬送ローラ３ａに
設けられた搬送ギア２９は、搬送系駆動伝達ギア３６ｂ
と噛合し、ドラムギア２３より駆動力を伝達される。そ
して給紙ローラ９に設けられた給紙ギア２８は、搬送ギ
ア２９と噛合し駆動される。ドラム駆動ギア２２、搬送
系駆動伝達ギア３６ａ，３６ｂ、定着系伝達ギア２７、
排紙系駆動伝達ギア３１は、図２に示すようにそれぞれ
フレーム３７に固定された軸に回転自在に保持されてい
る。

【００２８】以下に、本構成に於ける効果について説明
する。画像形成装置１内部で給紙装置２、または搬送ロ
ーラ対３に用紙Ｐが残った状態でジャムが発生した場合
のジャム処理作業は、前カバー３２を開き、プロセスカ
ートリッジ４を画像形成装置１より取り外し、ジャム紙
にアクセスしてジャム処理作業を行う。この時に本実施
の形態の駆動ギア列１９の構成であれば、プロセスカー
トリッジ４を画像形成装置１より取り外す作業でドラム
ギア２３と搬送系駆動伝達ギア３６ａの噛み合いが外
れ、搬送系駆動伝達ギア３６ａから給紙ギア２８までの
ギア列は、駆動ギア列１９の他の部分から切り離され搬
送ローラ３ａ及び給紙ローラ９の駆動が解除される。こ
の作用により、ジャム紙を給紙装置２または搬送ローラ
対３から引き抜きジャム処理した際に、搬送ローラ３ａ
及び給紙ローラ９の回転抵抗が小さくなるため、ジャム
処理作業が容易にできる効果がある。更に、図１３に示
す従来の駆動ギア列では、ジャム処理性向上のために、
搬送ローラ３ａにワンウエイクラッチを設けたり、駆動
解除機構を設けていたが、本実施の形態の駆動ギア列１
９の構成であれば、ワンウエイクラッチや駆動解除機構
は不要であり、コストダウンの効果がある。

【００２９】本実施の形態１では、図１に示す縦型給紙
のレーザービームプリンタで示したが、図４に示す横型
給紙のレーザービームプリンタでもドラムギア２３と搬
送系駆動伝達ギア３６ａと噛合し、搬送ギア２９と搬送
系駆動伝達ギア３６ｂとを噛合し、ドラムギア２３より
駆動力を伝達する構成とすることで、当然、上述同様の
効果がある。

【００３０】なお、図４では大ギア２２ａと定着系駆動
伝達ギア２７ａの間にこれらギアと噛合するモータギア
２０を設け、定着系駆動伝達ギア２７ａから２段ギアの
ギア２７ｃを介して加圧ローラギア２６に回転を伝え
る。排紙ギアを３０ａ，３０ｂの二つとし排紙ギア３０
ｂはアイドラギア３１ｂ，３１ｃを介して排紙系駆動伝
達ギア３１ａと噛合した。

【００３１】（実施の形態２）本発明の実施の形態２に
係る画像形成装置１の駆動ギア列１９の略側面図を図５
に、図６に略上面図を示す。

【００３２】本発明の実施の形態２では、ドラムギア２
３から給紙ギア２８に駆動を伝える給紙系駆動伝達ギア
３８が設けられている。給紙系駆動伝達ギア３８は、プ
ロセスカートリッジ４のハウジング４ａに固定された軸
４ｂに回転自在に保持され、ドラムギア２３と給紙ギア
２８に噛合している。または図７の略上面図に示すよう
に実施の形態１同様にフレーム３７に固定された軸３７
ａに給紙系駆動伝達ギア３８は回転自在に保持され、ド
ラムギア２３と給紙ギア２８に噛合している。給紙ギア
２８は、搬送ギア２９と噛合し、搬送ギア２９に駆動力
を伝えている。図５、図６の実施の形態では給紙系駆動
伝達ギア３８がプロセスカートリッジ４を装置本体４０
から取り外すと、ドラムギア２３はドラム駆動ギア２２
の小ギア２２ｂとの噛み合いが外れると共に給紙系駆動
伝達ギア３８は給紙ギア２８と噛み合いが外れる。これ
によって搬送ローラ３ａ及び給紙ローラ９を回転する回
転力が小さくなる。なお、図７の実施の形態ではプロセ
スカートリッジ４を装置本体４０から取り外すと、ドラ
ムギア２３はドラム駆動ギア２２の小ギア２２ｂ及び給
紙系駆動伝達ギア３８から噛み合いが外れる。

【００３３】このようにドラムギア２３から給紙ギア２
８に駆動を伝える給紙系駆動伝達ギア３８が設けること
で、本実施の形態においても、実施の形態１と同様の効
果がある。

【００３４】（実施の形態３）本発明の実施の形態３に
係る画像形成装置１の駆動ギア列１９の概略側面図を図
８に、図９に略上面図を示す。

【００３５】本発明の実施の形態３の駆動ギア列１９の
構成について説明する。

【００３６】モーターギア２０は、画像形成装置の駆動
源であるモーター２１に直結されており、ドラム駆動ギ
ア２２を駆動している。ドラム駆動ギア２２は、モータ
ー２１の回転を減速するために歯数の多い大ギア２２ａ
と歯数の少ない小ギア２２ｂから成り、小ギア２２ｂで
感光ドラム５の端部に設けているドラムギア２３と噛合
して感光ドラム５を駆動している。大ギア２２ａには、
搬送ローラ３ａに設けられた搬送ギア２９に駆動を伝え
るための搬送系駆動伝達ギア大２５ａが噛合している。
搬送系駆動伝達ギア２５は、ドラム駆動ギア２２の回転
を減速するために歯数の多い搬送系駆動伝達ギア大２５
ａと歯数の少ない搬送系駆動伝達ギア小２５ｂから成
る。搬送系駆動伝達ギア小２５ｂは搬送ギア２９と噛合
し、ドラム駆動ギア２２からの駆動力を搬送ギア２９に
伝える。給紙ギア２８は、搬送ギア２９と噛合し駆動す
る。

【００３７】一方、ドラムギア２３は定着系駆動伝達ギ
ア３９ａと噛合し、また定着器７の加圧ローラ７ａに設
けられた加圧ローラギア２６は、定着系駆動伝達ギア３
９と噛合している定着系駆動伝達ギア３９ｂと噛合し、
ドラムギア２３より駆動力を伝達される。そして排紙ロ
ーラ１７ａに設けられた排紙ギア３０は排紙系駆動伝達
ギア３１を介して加圧ローラギア２６から駆動を受け回
転する。ドラム駆動ギア２２、搬送系駆動伝達ギア２
５、定着系駆動伝達ギア３９ａ，３９ｂ、排紙系駆動伝
達ギア３０は、それぞれフレーム３７に固定された軸に
回転自在に保持されている。

【００３８】以下に、本発明の実施の形態３に於ける効
果について説明する。画像形成装置１内部で定着器７、
または排紙ローラ対１７に用紙Ｐが残った状態でジャム
が発生した場合のジャム処理作業は、前カバー３２を開
き、プロセスカートリッジ４を画像形成装置１より取り
外し、ジャム紙にアクセスしてジャム処理作業を行な
う。この時に本発明の実施の形態３の駆動ギア列１９の
構成によると、プロセスカートリッジ４を画像形成装置
１より取り外す作業でドラムギア２３と定着系伝達ギア
３９ａの噛み合いが外れ、定着系駆動伝達ギア３９ａか
ら排紙ギア３０までのギア列は駆動ギア列１９の残りの
ギアとの噛み合いが外れ加圧ローラ７ａ及び排紙ローラ
１７ａの駆動が解除される。この作用により、ジャム紙
を定着器７または排紙ローラ対１７から引き抜きジャム
処理した際に、加圧ローラ７ａ及び排紙ローラ１７ａが
回転可能なため、ジャム処理作業が容易にできる効果が
ある。更に、図１３に示す従来の駆動ギア列では、ジャ
ム処理性向上のために、定着器にワンウエイクラッチや
駆動解除機構や圧解除機構を設けていたが、本発明の実
施の形態３の駆動ギア列１９の構成を採用により、ワン
ウエイクラッチや駆動解除機構や圧解除機構は不要にな
り、コストダウンの効果がある。

【００３９】（実施の形態４）本発明の実施の形態４に
係る画像形成装置１の駆動ギア列１９の略側面図を図１
０に示す。

【００４０】本発明の実施の形態４では、ドラムギア２
３はドラム駆動ギア小２２ｂと搬送系駆動伝達ギア３６
ａと定着系駆動伝達ギア３９ａと噛合している。搬送ギ
ア２９は、実施の形態１同様に搬送系駆動伝達ギア３６
ｂと給紙ギア２８に噛合し、ドラムギア２３より搬送系
駆動伝達ギア３６ａ，３６ｂを介して駆動力を伝えられ
て回転し、給紙ギア２８に駆動力を伝達している。定着
器７の加圧ローラギア２６は、実施の形態３同様に定着
系駆動伝達ギア３９ｂと排紙系駆動伝達ギア３１と噛合
し、ドラムギア２３より定着系駆動伝達ギア３９ａ，３
９ｂを介して駆動力を伝えられて回転し、排紙系駆動伝
達ギア３１を介して排紙ギア３０に駆動力を伝達してい
る。

【００４１】このようにドラムギア２３をドラム駆動小
ギア２２ｂと搬送系駆動伝達ギア３６ａと定着系駆動伝
達ギア３９ａと夫々噛合し、搬送ギア２９及び加圧ロー
ラギア２６に駆動力を伝える構成とすることで、本実施
の形態においても、実施の形態１及び実施の形態２同様
の効果がある。更に画像形成装置１内部で搬送ローラ３
及び定着器７に渡り用紙Ｐが残った状態でジャムが発生
した場合のジャム処理作業が、プロセスカートリッジ４
を画像装置本体４０から外すことにより、搬送ギアア９
及び加圧ローラギア２６の駆動が同時に解除されるた
め、容易に行なうことができる効果がある。

【００４２】

【発明の効果】本出願に係る発明によれば、電子写真画
像形成装置で発生した記録媒体のジャム処理作業に、プ
ロセスカートリッジを画像形成装置本体から取り外すこ
とで給紙手段、搬送手段、定着手段の少なくとも一つ又
は複数の駆動が解除されジャム処理作業が容易になる効
果がある。またジャム処理性向上のための給紙手段、搬
送手段、定着手段の駆動解除機構や圧解除機構が不要な
ため、コストダウンの効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態１を示す画像形成装置の駆動ギア列
の略側面図である。

【図２】実施の形態１を示す駆動ギア列の略上面図であ
る。

【図３】実施の形態１を示す駆動ギア列の略斜視図であ
る。

【図４】実施の形態１を示す変形例の画像形成装置の駆
動ギアの略断面図である。

【図５】実施の形態２を示す画像形成装置の駆動ギアの
略断面図である。

【図６】実施の形態２を示す駆動ギア列の略上面図であ
る。

【図７】実施の形態２の他例を示す駆動ギア列の略上面
図である。

【図８】実施の形態３を示す画像形成装置の駆動ギアの
略断面図である。

【図９】実施の形態３を示す駆動ギア列の略上面図であ
る。

【図１０】実施の形態４を示す画像形成装置の駆動ギア
の略断面図である。

【図１１】画像形成装置の略縦断面図である。

【図１２】プロセスカートリッジの斜視図である。

【図１３】従来例を示す画像形成装置の駆動ギア列の略
側面図である。

【符号の説明】

１…画像形成装置 ２…給紙装置 ３…搬送ローラ対 ３ａ…搬送ローラ ３ｂ…従動ロー
ラ ４…プロセスカートリッジ ４ａ…ハウジング ４ｂ…
軸 ５…感光ドラム ６…転写ローラ ７…定着器 ７ａ…加圧ローラ ７ｂ…定着回転体 ８…マルチ給紙トレイ ９…給紙ローラ １０…加圧板 １１…加圧ばね １２…分離パット １３…分離パットばね １４…サイド規制手段 １５…レーザー走査光学系 １６…光学台 １７…排紙ローラ対 １７ａ…排紙ローラ １８…排紙トレイ １９…駆動ギア列 ２０…モーターギア ２１…モーター ２２…ドラム駆動ギア ２２ａ…大ギア ２２ｂ…小ギ
ア ２３…ドラムギア ２５…搬送系駆動伝達ギア ２５ａ…搬送系駆動伝達ギ
ア大 ２５ｂ…搬送系駆動伝達ギア小 ２６…加圧ローラギア ２７…定着系駆動伝達ギア ２７ａ…定着系駆動伝達ギ
ア ２７ｃ…ギア ２８…給紙ギア ２９…搬送ギア ３０…排紙ギア ３０ａ…排紙ギア ３０ｂ…排紙ギア ３１…排紙系伝達ギア ３１ｂ…アイドラギア ３１ｃ
…アイドラギア ３２…前カバー ３３…帯電ローラ ３４…現像ローラ ３５…クリーニング手段 ３５ａ…クリーニングブレー
ド ３５ｂ…除去トナー容器 ３６ａ…搬送系駆動伝達ギア ３６ｂ…搬送系駆動伝達
ギア ３７…フレーム ３８…給紙系駆動伝達ギア ３８ａ…軸 ３９ａ…定着系駆動伝達ギア ３９ｂ…定着系駆動伝達
ギア ４０…装置本体 ４１…現像ブレード ４３…軸 ４４…第１突起 ４５…第２突起

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H033 AA36 AA37 BB01 BB28 BB35 BB37 2H035 CA07 CB03 CD14 CG03 2H071 BA04 BA13 CA02 CA05 DA06 DA08 DA13 DA15 DA23 DA26

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセス
   カートリッジにおいて、 電子写真感光体ドラムと、 前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段と、 プロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する際
   に画像形成装置本体に備えられ駆動源につらなる駆動ギ
   ア及び画像形成装置本体に備えられ記録媒体を搬送する
   機能を有する手段につらなるギアに係脱されるギアであ
   って前記電子写真感光体ドラムを駆動するためのギア
   と、 を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
2. 【請求項２】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセス
   カートリッジにおいて、 電子写真感光体ドラムと、 前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段と、 プロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する際
   に画像形成装置本体に備えられ駆動源につらなる駆動ギ
   アに係脱されるギアであって前記電子写真感光体ドラム
   を駆動するためのギアと、 前記電子写真感光体ドラムを駆動するためのギアと噛み
   合っておりプロセスカートリッジを画像形成装置本体に
   着脱する際に夫々画像形成装置本体に備えられ記録媒体
   を搬送する機能を有する部材を駆動するようにつらなる
   ギアと係脱するギアと、 を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
3. 【請求項３】 前記電子写真感光体ドラムを駆動するた
   めのギアは電子写真感光体ドラムに固定されていること
   を特徴とする請求項１又は２に記載のプロセスカートリ
   ッジ。
4. 【請求項４】 前記プロセスカートリッジとは、帯電手
   段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体
   とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画
   像形成装置本体に対して着脱可能とする請求項１から３
   の何れか１つに記載のプロセスカートリッジ。
5. 【請求項５】 前記プロセスカートリッジとは、帯電手
   段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと電
   子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成
   装置本体に対して着脱可能とする請求項１から３の何れ
   か１つに記載のプロセスカートリッジ。
6. 【請求項６】 前記プロセスカートリッジとは、少なく
   とも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッ
   ジ化して画像形成装置本体に着脱可能とする請求項１か
   ら３の何れか１つに記載のプロセスカートリッジ。
7. 【請求項７】 プロセスカートリッジを着脱可能で記録
   媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、 ａ、電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラ
   ムに作用するプロセス手段と、 プロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する際
   に画像形成装置本体に備えられ駆動源につらなる駆動ギ
   ア及び画像形成装置本体に備えられ記録媒体を搬送する
   機能を有する手段につらなるギアに係脱されるギアであ
   って前記電子写真感光体ドラムを駆動するためのギア
   と、 を有するプロセスカートリッジを取り外し可能に装着す
   る装着手段と、 ｂ、前記記録媒体を搬送するための機能を有する手段
   と、 ｃ、駆動源と、駆動源につらなりプロセスカートリッジ
   を着脱される際にプロセスカートリッジに備えられたギ
   アと係脱される駆動ギアと、 ｄ、前記記録媒体を搬送するための機能を有する手段に
   つらなりプロセスカートリッジを着脱される際にプロセ
   スカートリッジに備えられた前記ギア又はこのギアにつ
   らなるプロセスカートリッジに備えられた他のギアと係
   脱されるギアと、を有することを特徴とする電子写真画
   像形成装置。
8. 【請求項８】 前記記録媒体を搬送する機能を有する手
   段とは、搬送手段であることを特徴とする請求項７に記
   載の電子写真画像形成装置。
9. 【請求項９】 前記記録媒体を搬送する機能を有する手
   段とは、給紙手段であることを特徴とする請求項７に記
   載の電子写真画像形成装置。
10. 【請求項１０】 前記記録媒体を搬送する機能を有する
    手段とは、定着手段であることを特徴とする請求項７に
    記載の電子写真画像形成装置。
11. 【請求項１１】 前記駆動源からの駆動力をプロセスカ
    ートリッジのギアを介して、前記搬送手段と前記定着手
    段に伝達することを特徴とする請求項７に記載の電子写
    真画像形成装置。
12. 【請求項１２】 前記駆動源からの駆動力をプロセスカ
    ートリッジのギアを介して、前記給紙手段と前記定着手
    段に伝達することを特徴とする請求項７に記載の電子写
    真画像形成装置。
13. 【請求項１３】 前記駆動源からの駆動力をプロセスカ
    ートリッジのギアを介して、前記給紙手段、前記搬送手
    段、前記定着手段の少なくとも一つ又は複数に伝達する
    ためのギアを有することを特徴とする請求項７に記載の
    電子写真画像形成装置。