JP2006349878A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ジャム処理時に、ユーザにシートを引き出させることがなく、また、画像形成装置を構成する部品に負荷がかからないジャム処理機構を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着ユニットには、画像形成装置の内部に設けられるレールガイドを摺動可能となるようにレール26が取り付けられている。このため、定着ユニットは、画像形成装置の外部に引き出し可能である。定着ユニットが画像形成装置の外部に引き出されると、レール26に取り付けられた第1のラック28とピニオン30を介して繋がれる第2のラック29がレール26の引き出し方向と反対方向に移動し、転写ローラ17の回転軸に設けられた転写ギア31を回転する。これによって、転写ローラ17もシートを搬送する方向に回転する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に関し、特に定着ユニット側からジャム処理を行う場合のジャム処理機構に関する。
従来の画像形成装置の構成を図9に示す。100は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。画像形成装置100では、コピー動作を行う場合、複合機本体内の搬送ベルト9の上方に配置された画像形成部Pにおいて、帯電、露光、現像及び転写の各工程により画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく所定の画像を形成する。
この画像形成部Pには、可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム2が配設されており、感光体ドラム2上に形成されたトナー像が、画像形成部Pに隣接して移動する搬送ベルト9によって担持・搬送されるシート(記録媒体)7上に転写され、さらに、定着ユニット8においてシート7上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム2を図9において時計回り(矢印A方向)に回転させながら、感光体ドラム2に対する画像形成プロセスが実行される。
次に、画像形成部Pについて詳細に説明する。回転自在に配設された感光体ドラム2の周囲及び上方には、感光体ドラム2を帯電させる帯電器3と、感光体ドラム2に画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム2上にトナー像を形成する現像ユニット5と、感光体ドラム2上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部10が設けられている。
先ず、帯電器3によって感光体ドラム2の表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、感光体ドラム2上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像ユニット5には、トナーがトナーコンテナ11によって所定量充填されている。このトナーは、現像ユニット5により感光体ドラム2上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
トナー像が転写されるシート7は、用紙を収納する複数の給紙カセット12a、12b、12cと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)12dから成るシート収容部12に収容されており、給紙ローラ13、レジストローラ14を介して搬送ベルト9上へ供給され、感光体ドラム2の位置へと搬送される。給紙カセット12a〜12cは装置本体1に着脱自在に取り付けられている。
搬送ベルト9は、下流側の駆動ローラ15と、上流側の従動ローラ16とに掛け渡されており、搬送ベルト9が反時計回りに回転を開始すると、シート7がレジストローラ14から搬送ベルト9上へ搬送される。このとき画像書き出し信号がONとなり、所定のタイミングにより感光体ドラム2上に画像形成を行う。
そして、感光体ドラム2と、感光体ドラム2の下部において所定の転写電圧が印加された転写ローラ17とのニップ部で、感光体ドラム2上のトナー像がシート7上に転写される。このシート7は、搬送ベルト9上に静電吸着力で保持されている。搬送ベルト9には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
トナー像が転写されたシート7は、搬送ベルト9から離脱し、定着ユニット8へと搬送される。また、トナー像が転写された後の感光体ドラム2は、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、その表面に残留したトナーがクリーニング部10により除去される。搬送ベルト9から定着ユニット8に搬送されたシート7は、定着ローラ対8a、8bにより加熱及び加圧されてトナー像がシート7の表面に定着され、所定の画像が形成される。画像が形成されたシート7は、その後搬送ローラ対18、19を通過し、排出ローラ対20より排出トレイ21上に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム2の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング部10の下流側に設けられている。22は、装置本体1の側面に設けられたカバーであり、支点23を中心として矢印B方向に開閉自在に構成されている。このカバー22を開放してジャムした用紙の除去等の簡単なメンテナンスを行う。
上記のように構成される画像形成装置において、画像形成の途中でシート7が紙詰まり(ジャム)を起こした場合、例えば、定着ユニット8を装置本体1から用紙搬送方向に対して平行(図9の左方向)に引き出すことによって、ジャム処理が可能となる。しかし、この場合、感光体ドラム2と転写ローラ17とに挟持されたシート7を手作業で引っ張り出す際に、シート7が破れたり、未定着のトナーが飛散してシート7を引っ張り出すユーザの手や装置内部が汚れたりする等の問題が発生していた。
このため、例えば特許文献1においては、ジャム処理が行い易いように定着ユニット等をスライドして装置本体から接離可能に設けた画像形成装置において、定着ユニット等の側に、定着ユニット等が装置本体に連結されている時には転写ローラを感光体ドラムに圧接するのを補助し、定着ユニットを引き出した時には転写ローラに対する押圧を解除するバネを設け、一方で装置本体側に設けられる転写ローラを感光体ドラムに圧接するバネの付勢力を必要最低限の力としている。
これによると、定着ユニットを画像形成装置本体から引き出し、感光体ドラムと転写ローラに挟持されたシートを手作業で取り除く際に、転写ローラを片手で軽く押し下げることができるためにシートが破れる可能性が低くなる。また、転写体を感光体ドラムから引き下げるための装置を別途取り付ける必要がないために部品点数の削減もできるとされている。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置の場合、ジャム処理時にユーザが転写ローラを手で引き下げる必要があることには変わりがなく、シートの破れの可能性は低減するがユーザの手が汚れる等の不都合がある。また、ジャム処理時には、転写ローラを感光体ドラムから引き下げる必要があるため、この作業の影響で転写ローラの感光体ドラムへの圧接の角度がずれる等して、転写紙の感光体ドラムとの密着不良による転写不良が発生する可能性がある。
特開平10−268668号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、ジャム処理時に、ユーザにシートを引き出させることがなく、また、画像形成装置を構成する部品に負荷がかからないジャム処理機構を備える画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、像担持体に形成されるトナー像をシートに転写する転写体と、前記転写体によりシートに転写されたトナー像をシートに定着する定着ユニットと、を備え、前記定着ユニットに取り付けられるレールを使ってシート搬送方向に対して略平行に前記定着ユニットを引き出してジャム処理を行う画像形成装置において、前記定着ユニットを引き出す操作に伴い前記転写体をシート搬送方向に回転する転写体回転手段を設けたことを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記転写体回転手段には、複数のラック歯を有し、前記定着ユニットの引き出し操作により引き出し方向に移動する第1のラックと、前記転写体の回転軸に前記第1のラックからの駆動力を伝達する駆動伝達手段とが備えられ、前記第1のラックは、前記定着ユニットの引き出し操作に連動して前記駆動伝達手段を回転し、且つ、定着ユニットの収容時においては前記転写体の回転に伴って駆動力が伝達されないように規制されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記転写体回転手段には、前記第1のラックに連結されるピニオンと、該ピニオンと直接又は偶数個のギア列を介して連結される第2のラックと、ギアで構成される前記駆動伝達手段とが備えられ、前記第2のラックは、前記定着ユニットの引き出し操作に伴い、前記第1のラックと連動して前記駆動伝達手段側に移動され、前記第2のラックと前記駆動伝達手段とが噛み合うことによって前記転写体が回転されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1のラックと前記第2のラックとが平行に配置されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記駆動伝達手段は、前記第1のラックに連結されるピニオンを含む奇数個のギアで構成されており、前記ギアのうち少なくとも1つには、所定の回転方向にのみ駆動力を伝達可能な1方向クラッチが設けられていることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記駆動伝達手段は、前記第1のラックと直接連結されるピニオンであることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1のラックの一部には前記ラック歯が欠落している欠落部が設けられており、前記第1のラックは、前記定着ユニットの引き出し操作により前記駆動伝達手段と噛み合い、前記駆動伝達手段を回転するとともに、前記定着ユニットの収容時には、前記欠落部が前記駆動伝達手段と対向して前記転写体からの駆動力が伝達されないことを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1のラックは、前記レールに取り付けられていることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記転写体回転手段は、前記転写体の回転軸に駆動力を伝達する駆動伝達手段と、該駆動伝達手段を駆動する駆動部と、前記定着ユニットの引き出し操作を検知する検知手段と、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検知信号に基づいて前記駆動伝達手段を回転させることにより前記転写体を回転させ、且つ、前記駆動伝達手段又は前記駆動部は、前記定着ユニットの収容時においては前記転写体の回転に伴って駆動力が伝達されないように規制されていることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、ジャム処理時の定着ユニットの引き出しに連動して、感光体ドラムと転写体に挟持されたシートがシート搬送方向に送られるので、ユーザはシートを引っ張り出す必要がなく、ジャム処理作業に伴うシート破れ等を防止できる。また、ジャム処理時に感光体ドラムに圧接された転写体を押し下げる必要がなくなるために、画像形成装置を構成する部品に負荷をかけずにジャム処理ができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、定着ユニットの引き出しに伴って移動するラックと転写体の回転軸に設けられるギア等を用いて、転写体を回転させる構成とでき、別途モータ等の駆動部を設ける必要がないので、ジャム処理機構の導入にあたって装置の大型化を防止できる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の画像形成装置において、安価にジャム処理機構を構成できる。また、第1のラックと第2のラックの両方をピニオンに直接連結する構成とすることで部品点数を少なくできる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の画像形成装置において、画像形成装置中に設ける2つのラックをコンパクトに配置することが可能となり、装置を大型化することなく、ジャム処理機構を設けることができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第2の構成の画像形成装置において、ラックの数等を減らして、少ない部品点数でジャム処理機構を設けることが可能となる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第5の構成の画像形成装置において、部品点数を最小にしてでジャム処理機構を設けることが可能となる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第2の構成の画像形成装置において、ラックとピニオンの数を減らせるために、少ない部品点数でジャム処理機構を設けることができる。また、1方向クラッチのような高価な部品を用いる必要がないので安価にジャム処理機構を設けることができる。
また、本発明の第8の構成によれば、上記第2乃至第7のいずれかの構成の画像形成装置において、従来の画像形成装置に備えられる部品を利用して容易にジャム処理機構が形成できるため、ジャム処理機構導入に伴う部品点数の増加、コストアップ等を避けることが可能となる。
また、本発明の第9の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、電気的手法により定着ユニットの引き出しに連動して転写体を回転する転写体回転手段を構成することができる。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。まず、第1実施形態の画像形成装置について説明する。なお、従来の画像形成装置100(図9参照)と共通する部分については、同一の符号を付し、特に必要がない場合は説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の感光体ドラム2、転写ローラ17及び定着ユニット8の関係を示す概略斜視図である。なお、図1では定着ユニット8は画像形成装置内に収容された状態を示している。図において、感光体ドラム2と転写ローラ17は平行に配置されており、転写ローラ17は、転写ローラ17の軸受け部24に支持されている。この軸受け部24は、圧縮バネである転写スプリング25により付勢されており、転写ローラ17は感光体ドラム2に対して所定の角度で圧接された状態となっている。
また、図1に示すように、定着ユニット8は、感光体ドラム2及び転写ローラ17と所定の距離を置いた状態で配置されている。そして、定着ユニット8には、定着ユニット8をシート搬送方向と略平行な方向(図1のC方向)であって、且つ画像形成装置の外部に引っ張り出すことができるように、レール26が取り付けられている。このレール26は、画像形成装置内に設けられるレールガイド(図示せず)に摺動可能に支持されている。
本実施形態の画像形成装置においては、ジャム処理の解除のために定着ユニット8を画像形成装置から引き出す(図1のC方向)操作を行うと、転写ローラ17がシートを搬送する方向(図1のD方向)に回転し、転写ローラ17と感光体ドラム2との間に挟持されたシートをシート搬送方向に送り出す転写体回転手段が備えられている。このため、ユーザはジャム処理時にシートを引っ張り出す必要がなく、例えば、ジャム処理時にシートを破ってしまったり、未定着トナーによってユーザの手が汚れたりする可能性等が低くなっている。
次に、転写体回転手段について図2を用いて説明する。図2は、定着ユニット8の引き出し操作に伴い転写ローラ17を回転させる転写体回転手段27を説明する図で、図1の転写ローラ17の回転軸方向から見た概略正面図である。図2(a)は定着ユニット8が画像形成装置に収容されている時の状態を示し、図2(b)は定着ユニット8が画像形成装置から引き出される時の状態を示している。
図2(a)に示されるように、本実施形態の転写体回転手段27は、定着ユニット8のレール26に取り付けられた第1のラック28と、第1のラック28と平行に配置され、第1のラック28が移動する方向と平行な方向に移動可能となるように画像形成装置本体に取り付けられる第2のラック29と、第1のラック28と第2のラック29とに挟まれて画像形成装置に配設され、第1のラック28と第2のラック29との両方に連結されるピニオン30と、転写ローラ17の回転軸17aを貫通して取り付けられる転写ギア31と、で構成される。
この転写体回転手段27の動作について図2(b)を用いて説明する。定着ユニット8が画像形成装置から引き出される(図のC方向)と、レール26に取り付けられる第1のラック28も図のC方向に移動する。このため、第1のラック28と連結されるピニオン30は時計回り方向(図のE方向)に回転する。この時、ピニオン30は第2のラック29とも連結されているために、第2のラック29を第1のラック28の移動方向と反対方向(図のF方向)に移動させる。移動された第2のラック29は、転写ギア31に到達すると、転写ギア31を時計回り方向(図のD方向)に回転し、これに伴い転写ローラ17も時計回り方向に回転する。
一方、ジャム処理の終了により、定着ユニット8が画像形成装置に戻される(図のCと反対方向)と、第1のラック28とピニオン30とが噛み合い、ピニオンは反時計回り方向に回転し、第2のラック29は図の右方向(図のF方向の反対方向)に移動し、転写ギア31は第2のラック29と噛み合わなくなる。このため、例えば、画像形成の際に転写ローラ17が回転し、転写ローラ17の回転軸17aに取り付けられる転写ギア31が回転しても、転写ギア31は単独で回転するのみで、画像形成装置に余計な負荷を与えて装置を損傷することはない。
なお、本実施形態においては、第1のラック28と第2のラック29との間に、ピニオン30が1つ配置される構成としたが、これに限定される趣旨ではない。定着ユニット8の引き出しに伴い移動する第1のラック28に連動する第2のラック29が、転写ギア31の方向に移動できれば良く、第1のラック28と第2のラック29との間に、第1のラック28に連結されるピニオン30と、その両端がそれぞれピニオン30と第2のラック29とに連結される偶数個のギア列とを配置するような構成としても構わない。ただし、部品点数を少なくできること、及び画像形成装置を大型化しないとの観点から、第1のラック28と第2のラック28との間には、ピニオンが1つ配置される構成が好ましい。
また、本実施形態では、第1のラック28と第2のラック29は平行となるように配置したが必ずしも、この配置に限定される趣旨ではない。
以上の第1実施形態においては、第1のラック28と第2のラック29の2つのラックを用いて転写ギア31を回転する構成としたが、1つのラックのみを用いて転写ギア31を回転させる構成とすることも可能であり、例えば、次のような構成の画像形成装置とすることも可能である。
図3は、第2実施形態に係る画像形成装置の転写体回転手段27の構成を説明するための図で、図1の転写ローラ17の回転軸方向から見た概略正面図である。図3は、定着ユニット8が画像形成装置に収容されている時の状態を示している。なお、本実施形態のその他の構成は第1実施形態の場合と同様の構成であるために説明を省略する。
第1のラック28は定着ユニット8のレール26に取り付けられている。また、転写ローラ17の回転軸17aには、1方向クラッチ32が取り付けられている。この1方向クラッチ32を介して、転写ローラ17の回転軸17aには転写ギア31が取り付けられている。そして、第1のラック28と転写ギア31は歯が噛み合った状態となっている。
このため、ジャム処理時において、定着ユニット8を引き出す(図のC方向)と転写ギア31は時計回り方向に回転し、転写ローラ17と感光体ドラム2(図1参照)に挟まれたシートをシート搬送方向に送り出すために、シートを引っ張り出す必要がなくなる。ただし、本実施形態の転写体回転手段27では、定着ユニット8が画像形成装置に収容されている時にも第1のラック28と転写ギア31が噛み合った状態にあるため、例えば、シートに画像形成を行う時に転写ローラ17が回転し、これに伴い転写ギア17も回転して第1のラック28に駆動力が加わると不都合である。そのため、1方向クラッチ32を設けて転写ローラ17の回転方向に規制を設けている。
図4は、本実施形態に用いた1方向クラッチ32の働きを説明する模式図である。1方向クラッチ32の内部には、回転軸17aに略垂直な第1の面と、回転軸17aに対して緩やかに傾斜する第2の面とを有する複数のギア歯32cが設けられたギア32aと、先端がギア32a方向に付勢されたつめ32bとが備えられている。
第1のラック28が右方向(定着ユニット8引き出し方向)に移動すると、転写ギア31は時計回り方向に回転する。この時、図4(a)に示すように、つめ32bがギア歯32cにあたり、ギア32aを時計回り方向に回転させる。このため、1方向クラッチ32が取り付けられた回転軸17aも時計回り方向に回転する。すなわち、本実施形態では転写ローラ17(図3参照)がシートの搬送方向に回転する。
一方、画像形成のために転写ローラ17が時計回り方向に回転した場合、すなわち、回転軸17aが時計回り方向に回転した場合には、図4(b)に示すように、つめ32bがギア歯32cに押し上げられるために、1方向クラッチ32を介して設けられる転写ギア31に駆動力は伝わらず、転写ローラ17の回転にかかわらず、転写ギア31は回転しない。
なお、本実施形態では、1方向クラッチ32を用いた転写体回転手段27として、第1のラック28が直接、転写ギア31と噛み合い、第1のラック28の動きに連動して転写ギア31を回転する構成としたが、必ずしもこの構成に限定されない。すなわち、例えば、図5に示すように、第1のラック28と噛み合うピニオン30を設け、ピニオン30と転写ギア31に噛み合う別のギア33を設けるような構成としても構わない。また、ギア33の代わりにプーリーとベルトを設けてピニオン30の回転駆動力を転写ギア31に伝達するような構成等としても構わない。
以上の第2実施形態においては、1つのラックのみを用いて転写ギア31を回転させる構成において1方向クラッチ32を用いる構成としたが、1方向クラッチ32を用いない構成とすることも可能であり、例えば、次のような構成の画像形成装置とできる。
図6は、第3実施形態に係る画像形成装置の転写体回転手段27の構成を説明するための図で、図1の転写ローラ17の回転軸方向から見た概略正面図である。図6は、定着ユニット8が画像形成装置に収容されている時の状態を示している。なお、本実施形態のその他の構成は第1実施形態の場合と同様の構成であるために説明を省略する。
第1のラック28は定着ユニット8のレール26に取り付けられている。転写ローラ17の回転軸17aには転写ギア31が取り付けられている。本実施形態の第1のラック28は、定着ユニット8が画像形成装置に収容されている時には、第1のラック28と転写ギア31とが噛み合わないように、第1のラック28の歯の一部が欠けた構成となっている。一方で、定着ユニット8が引き出され(図のC方向)と、第1のラック28と転写ギア31が噛み合うように構成されている。
このため、ジャム処理時において、定着ユニット8を引き出す(図のC方向)と転写ギア31は時計回り方向に回転し、転写ローラ17と感光体ドラム2(図1参照)に挟まれたシートをシート搬送方向に送り出すために、シートを引っ張り出す必要がなくなる。また、定着ユニット8が画像形成装置に収容されている時には第1のラック28と転写ギア31が噛み合った状態にないため、例えば、シートに画像形成等を行う時に転写ローラ17が回転し、これに伴い転写ギア17も回転しても、第1のラック28に駆動力が加わるという不都合はない。
なお、第1のラック28の歯が欠落する部分は、本実施形態の構成に限られず変更可能であり、例えば、図6において転写ローラ31の右側部分全ての歯を失くすような構成等としても構わない。
以上の各実施形態において、第1のラック28は定着ユニット8に設けられるレール26に取り付ける構成としたが、これに限定される趣旨なく、本発明の目的を逸脱しない範囲で他の構成としても構わない。例えば、定着ユニット8の一部に第1のラック28を取り付ける等しても構わない。
また、以上の各実施形態の画像形成装置では、ラックとギアの関係を用いて定着ユニット8の引き出し操作に伴い、転写ローラが回転する構成としたが、本発明の目的を逸脱しない範囲で他の構成とすることが可能であり、例えば、次のように電気的手法により転写ローラを回転する構成とすることも可能である。
図7は、第4実施形態に係る画像形成装置の転写体回転手段27周りの構成を示す図であり、転写ローラ17の回転軸方向から見た概略正面図である。この図においては、定着ユニット8は画像形成装置内に収容されている。なお、その他の構成は第1実施形態の場合と同様の構成であるために説明を省略する。
転写ローラ17の回転軸17aには、1方向クラッチ32が取り付けられている。この1方向クラッチ32を介して、転写ローラ17の回転軸17aには転写ギア31が取り付けられている。転写ギア31は、ギア34を介して、ステッピングモータ36の出力軸に取り付けられるギア35に繋がれている。また、定着ユニット8に取り付けられるレール26は、定着ユニット8が画像形成装置から引き出される前は、圧力センサ37に接触した状態となっている。ステッピングモータ36及び圧力センサ37は画像形成装置の制御部38に接続されている。
このように構成される画像形成装置において、ジャム処理を行う場合のフローチャートを図8に示す。以下、図8に従って第4実施形態のジャム処理機構の動作について説明する。ジャム処理の開始により、定着ユニット8が引き出される(ステップS1)と、圧力センサ37からレール26が離れるために、圧力センサ37がOFF状態となり定着ユニット8の引き出し操作を検知(ステップS2)する。
そして、圧力センサ37からの検知信号に従って制御部38がステッピングモータ36に命令を出して、転写ローラ17を図の時計回り方向に所定の量だけ回転させる(ステップS3)。一方、ジャム処理が終了し、定着ユニット8が画像形成装置に戻される(ステップS4)と、レール26が再び圧力センサ37と接触し、圧力センサ37がON状態となるために、定着ユニット8が画像形成装置内に収容されたことを検知する(ステップS5)。これにより、定着ユニット8が引き出し前の状態に戻る。
なお、本実施形態では前述の第2実施形態の場合と同様に、1方向クラッチ32を用いて、例えば画像形成時に転写ローラ17がシート搬送方向(図8の時計回り方向)に回転しても転写ギア31が回転しないように構成され、一方でステッピングモータ36による駆動をギア34、35を介して伝達する場合には、転写ギア31は時計回り方向に回転され、転写ローラ17はシートを搬送する方向に回転する。
本実施形態では、画像形成時等の転写ローラ17の回転に伴う転写ギア31の回転を1方向クラッチ32で規制する構成としたが、これに限らず、例えばモータの回転軸又はギア34、35に1方向クラッチ32を設けて、画像形成時等の転写ローラの回転に伴うモータ回転を規制するような構成としても構わない。このように構成しておけば、モータ等を損傷することがない。また、定着ユニット8の引き出し操作の検知手段として圧力センサ37を用いたがこれに限られる趣旨ではない。
更に、本実施形態では、画像形成時の転写ローラ17の回転に伴う転写ギア31の回転を、1方向クラッチ32を用いて抑止する構成としたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、定着ユニット8が画像形成装置に収容されている場合には、ギア34、ギア35及びステッピングモータ36を搭載するユニットを、転写ギア31と離れた状態とし、定着ユニット8が引き出されると、ギア34等を搭載したユニットが移動してギア34と転写ギア31が噛み合うような構成等としても構わない。
本発明においては、像担持体に形成されるトナー像をシートに転写する転写体と、前記転写体によりシートに転写されたトナー像をシートに定着する定着ユニットと、を備え、前記定着ユニットに取り付けられるレールを使ってシート搬送方向に対して略平行に前記定着ユニット引き出してジャム処理を行う画像形成装置において、前記定着ユニットを引き出す操作に伴い前記転写体をシート搬送方向に回転する転写体回転手段を設けている。
このため、ジャム処理の際にシートを破いたり、シート上の未定着トナーを飛散させたりすることがない。また、ジャム処理時に感光体ドラムに圧接された転写体を押し下げる必要がなくなるために、画像形成装置を構成する部品に負荷をかけずにジャム処理ができる。
また、本発明の転写体回転手段は、画像形成時の転写体の回転に対して負荷が加えられないように構成されているために、画像形成装置の損傷等の虞がない。
また、転写体回転手段を、定着ユニットに設けたレールに取り付けられるラックと転写体の回転軸に設けた駆動伝達手段で構成することで、装置を大型化することなく、また簡易にジャム処理機構を形成できる。
また、転写体回転手段は電気的にモータ等を用いて作動するように構成することも可能である。
は、第1実施形態の画像形成装置における感光体ドラム、転写ローラ及び定着ユニットの関係を示す概略斜視図である。 は、第1実施形態の転写体回転手段の構成を示す説明図で、転写ローラの軸方向から見た概略正面図である。 は、第2実施形態の転写体回転手段の構成を示す説明図で、転写ローラの軸方向から見た概略正面図である。 は、第2実施形態に用いた1方向クラッチの働きを説明する模式図である。 は、第2実施形態の1方向クラッチを用いた転写体回転手段の変形例を示す図である。 は、第3実施形態の転写体回転手段の構成を示す説明図で、転写ローラの軸方向から見た概略正面図である。 は、第4実施形態の転写体回転手段の構成を示す説明図で、転写ローラの軸方向から見た概略正面図である。 は、第4実施形態の画像形成装置のジャム処理機構の動作を説明するフローチャートである。 は、従来の画像形成装置を示す概略断面図である。
符号の説明
2 感光体ドラム(像担持体)
7 シート
8 定着ユニット
17 転写ローラ(転写体)
26 レール
27 転写体回転手段
28 第1のラック
29 第2のラック
30 ピニオン
31 転写ギア(駆動伝達手段)
32 1方向クラッチ
33、34、35 ギア(駆動伝達手段)
36 ステッピングモータ(駆動手段)
37 圧力センサ(検知手段)
38 制御部

Claims (9)

  1. 像担持体に形成されるトナー像をシートに転写する転写体と、前記転写体によりシートに転写されたトナー像をシートに定着する定着ユニットと、を備え、前記定着ユニットに取り付けられるレールを使ってシート搬送方向に対して略平行に前記定着ユニットを引き出してジャム処理を行う画像形成装置において、
    前記定着ユニットを引き出す操作に伴い前記転写体をシート搬送方向に回転する転写体回転手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写体回転手段には、複数のラック歯を有し、前記定着ユニットの引き出し操作により引き出し方向に移動する第1のラックと、前記転写体の回転軸に前記第1のラックからの駆動力を伝達する駆動伝達手段とが備えられ、前記第1のラックは、前記定着ユニットの引き出し操作に連動して前記駆動伝達手段を回転し、且つ、定着ユニットの収容時においては前記転写体の回転に伴って駆動力が伝達されないように規制されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写体回転手段には、前記第1のラックに連結されるピニオンと、該ピニオンと直接又は偶数個のギア列を介して連結される第2のラックと、ギアで構成される前記駆動伝達手段とが備えられ、前記第2のラックは、前記定着ユニットの引き出し操作に伴い、前記第1のラックと連動して前記駆動伝達手段側に移動され、前記第2のラックと前記駆動伝達手段とが噛み合うことによって前記転写体が回転されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1のラックと前記第2のラックとが平行に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動伝達手段は、前記第1のラックに連結されるピニオンを含む奇数個のギアで構成されており、前記ギアのうち少なくとも1つには、所定の回転方向にのみ駆動力を伝達可能な1方向クラッチが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記駆動伝達手段は、前記第1のラックと直接連結されるピニオンであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1のラックの一部には前記ラック歯が欠落している欠落部が設けられており、前記第1のラックは、前記定着ユニットの引き出し操作により前記駆動伝達手段と噛み合い、前記駆動伝達手段を回転するとともに、前記定着ユニットの収容時には、前記欠落部が前記駆動伝達手段と対向して前記転写体からの駆動力が伝達されないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1のラックは、前記レールに取り付けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記転写体回転手段は、前記転写体の回転軸に駆動力を伝達する駆動伝達手段と、該駆動伝達手段を駆動する駆動部と、前記定着ユニットの引き出し操作を検知する検知手段と、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検知信号に基づいて前記駆動伝達手段を回転させることにより前記転写体を回転させ、且つ、前記駆動伝達手段又は前記駆動部は、前記定着ユニットの収容時においては前記転写体の回転に伴って駆動力が伝達されないように規制されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010139801A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011252982A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014016653A (ja) * 2013-10-29 2014-01-30 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

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