JP2000284564A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000284564A
JP2000284564A JP11092679A JP9267999A JP2000284564A JP 2000284564 A JP2000284564 A JP 2000284564A JP 11092679 A JP11092679 A JP 11092679A JP 9267999 A JP9267999 A JP 9267999A JP 2000284564 A JP2000284564 A JP 2000284564A
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JP
Japan
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image forming
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JP11092679A
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English (en)
Inventor
Shoji Imaizumi
祥二 今泉
Hiroyuki Deyama
弘幸 出山
Takasuke Kuno
高資 久野
Kazuyuki Kawabata
一之 川端
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の品質を向上させること。 【解決手段】 レジスト補正値測定判定処理(S22)
において、レジスト補正値の測定が必要か否かが判断さ
れる(S23)。測定が必要とされた場合には、レジス
ト補正値採取処理において、レジスト補正値が採取され
る(S25)。採取されたレジスト補正値に基づき、測
定結果が測定結果判定処理で判断される(S28)。採
取されたレジスト補正値が所定の範囲にある場合、か
つ、前回採取されたレジスト補正値と今回採取されたレ
ジスト補正値との差が所定の値よりも小さい場合にの
み、退避機構が基本位置から退避位置に移動可能か否か
を示す退避機構動作許可フラグを「ON」に設定する
(S32)。これにより、採取されたレジスト補正値が
適正な値である場合にのみ、退避機構の動作を可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関
し、特に、複数の画像形成ユニットを有し、モノクロ作
像モードとカラー作像モードとで記録媒体を搬送する経
路を異ならせることが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無端ベルト上に画像を形成するための記
録媒体を担持し、記録媒体を搬送しつつ異なる色彩のト
ナーで画像を順次形成することにより、フルカラーの画
像を形成するデジタル複写機が知られている。このデジ
タル複写機は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いて画像
を形成するものであり、それぞれの色彩に1つずつ画像
を形成するための画像形成ユニットを備えている。記録
媒体が画像形成ユニットを通過するたびに、それぞれの
色彩の画像が形成されて、4つの画像形成ユニットを通
過すると4色の画像が重畳して形成される。その結果、
記録媒体にフルカラーの画像が形成される。
【0003】画像形成ユニットは、記録媒体に転写する
トナー像を形成するための感光体ドラムを有しており、
この感光体ドラムと記録媒体とが接触したときに感光体
ドラム上に形成されたトナー像が記録媒体に転写され
る。したがって、無端ベルトは、担持した記録媒体が感
光体ドラムと接触することができるように、記録媒体を
担持する。このため無端ベルトでは、記録媒体を担持し
ていないときでも感光体ドラムと接触するようになって
いる。
【0004】一方、モノクロで画像を形成するときに
は、ブラックの画像を形成するブラック画像形成ユニッ
トのみを用い、シアン、マゼンタ、イエローの画像を形
成する画像形成ユニットを駆動する必要はない。しか
し、上述のとおり、無端ベルトは画像形成ユニットの感
光体ドラムと接触しているので、これらの画像形成ユニ
ットを駆動しないのでおくと、停止した感光体ドラムが
無端ベルトと接触する部分で摩耗してしまう。また、感
光体ドラムだけを無端ベルトのスピードに合わせて空転
させれば、無端ベルトとの接触による摩耗を防止するこ
とができるけれども、感光体ドラムは余分なトナーを除
去するための樹脂製のブレードと常に接触しているの
で、ブレードとの接触による摩擦により摩耗してしま
う。
【0005】この不具合を避けるために、モノクロで画
像を形成するときと、フルカラーで画像を形成するとき
とで無端ベルトの軌道を変更する退避機構を有するデジ
タル複写機がある。この退避機構は、すべての画像形成
ユニットの感光体ドラムと接触する軌道を、ブラックの
画像形成ユニットの感光体ドラムのみと接触する軌道に
変更するものである。したがって、モノクロで画像を形
成するときには、退避機構が無端ベルトの軌道を変更す
ることにより、シアン、マゼンタ、イエローの画像を形
成する画像形成ユニットの感光体ドラムから無端ベルト
が退避する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、退避機
構は、無端ベルトの軌道をメカ的に変更するものである
ため、記録媒体の搬送経路が微妙にずれる場合がある。
記録媒体の搬送経路にずれが生じると、画像形成ユニッ
トで形成される画像が記録媒体上でずれて重畳されるこ
とにより画像の品質が低下するといった問題があった。
【0007】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたもので、画像の品質が低下するのを防止するこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めこの発明のある局面に従うと画像形成装置は、入力さ
れた画像を記録媒体に形成するための複数の画像形成ユ
ニットと、第1の状態と第2の状態のいずれかで記録媒
体を搬送するための搬送部と、第1の状態と第2の状態
とを切換えるための切換手段と、複数の画像形成ユニッ
トが形成したレジストパターンを検出するためのレジス
トパターン検出手段と、レジストパターン検出手段の出
力に基づいて、入力された画像を補正するためのレジス
ト補正値を求めるための演算手段と、第2の状態から第
1の状態へ切換える前と後とのそれぞれにおいて、演算
手段で求めたレジスト補正値を比較する比較手段と、比
較手段の比較結果に基づき、切換手段を制御する制御手
段とを備え、搬送部は、第1の状態で複数の画像形成ユ
ニットの少なくとも1つに記録媒体を搬送し、第2の状
態で複数の画像形成ユニットのすべてに記録媒体を搬送
することを特徴とする。
【0009】好ましくは画像形成装置の制御手段は、比
較手段で比較したレジスト補正値の差が所定の値を超え
るときは、切換手段で第2の状態から第1の状態へ切換
えるのを禁止することを特徴とする。
【0010】この発明の他の局面に従うと画像形成装置
は、入力された画像を記録媒体に形成するための複数の
画像形成ユニットと、第1の状態と第2の状態のいずれ
かで記録媒体を搬送するための搬送部と、第1の状態と
第2の状態とを切換えるための切換手段と、複数の画像
形成ユニットが形成したレジストパターンを検出するた
めのレジストパターン検出手段と、レジストパターン検
出手段の出力に基づいて、入力された画像を補正するた
めのレジスト補正値を求めるための演算手段と、求めら
れたレジスト補正値に基づき、切換手段を制御する制御
手段とを備え、搬送部は、第1の状態で複数の画像形成
ユニットの少なくとも1つの記録媒体を搬送し、第2の
状態で複数の画像形成ユニットのすべてに記録媒体を搬
送することを特徴とする。
【0011】好ましくは画像形成装置の制御手段は、求
められたレジスト補正値が所定の範囲にないときは、切
換手段で第2の状態から第1の状態へ切換えるのを禁止
することを特徴とする。
【0012】さらに好ましくは画像形成装置の搬送部
は、無端状に形成された回転可能なベルトであることを
特徴とする。
【0013】これらの発明に従うと、画像の品質が低下
するのを防止することができる画像形成装置を提供する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の1
つにおけるデジタル複写機について図面を参照して説明
する。なお、図中同一符号は同一または相当する部材を
示す。
【0015】図1は、この発明の実施の形態の1つにお
けるデジタル複写機の概略構成を示す模式的断面図であ
る。図を参照して、デジタル複写機100は、原稿を自
動的に画像読取位置に搬送するための自動原稿送り装置
101と、原稿から画像データを読取るための画像読取
部200と、用紙上に画像を形成するための画像形成部
300とから構成されている。
【0016】自動原稿送り装置101は、後述する操作
パネルからプリントが指示されると、原稿セットトレイ
102にセットされた原稿を原稿読取部200の画像読
取位置に自動的に搬送する。画像読取装置200で原稿
の読取が完了すると、原稿を画像読取位置から原稿排出
トレイ103に排出する。原稿セットトレイ101に複
数枚の原稿がセットされている場合には、最下層の原稿
から順に、原稿搬送、画像読取、原稿排出の一連の動作
が効率よく行なわれる。
【0017】画像読取部200は、原稿ガラス208上
にセットされた原稿の画像が、その下方を移動するスキ
ャナに取付けられた露光ランプ201により露光され
る。原稿からの反射光は、第1ミラー206と2枚の反
射ミラー202によりレンズ203に導かれ、CCDセ
ンサ204に結像する。露光ランプ201と第1ミラー
206とは、スキャナに取付けられており、スキャナ
は、スキャナモータ209により、図中に示す矢印方向
(副走査方向)へ複写倍率に応じた速度Vで移動する。
これにより、原稿ガラス208上にセットされた原稿を
全面にわたって走査することができる。また、露光ラン
プ201と第1ミラー206の移動に伴い、2枚の反射
ミラー202は、速度V/2で図中矢印方向へ移動す
る。これにより、露光ランプ201で原稿に照射された
光が、原稿で反射してからCCDセンサ204に結像す
るまでの光路長が常に一定となる。
【0018】露光ランプ201と第1ミラー206とが
取付けられたスキャナの位置は、スキャナホームセンサ
210によりそのホームポジションが検知される。ま
た、スキャナモータ209のステップ数により、スキャ
ナの移動量が検出される。これにより、スキャナのホー
ム位置からの移動量が検出され、スキャナの位置が検知
される。
【0019】CCDセンサ204に結像した反射光は、
CCDセンサ224内で電気信号に変換され、画像処理
回路205に送られる。画像処理回路205では、受取
った電気信号にアナログ処理、A/D変換処理、デジタ
ル画像処理等を行なった後、画像処理回路205内のメ
モリに記憶する。また、メモリに記憶するデータと同じ
データをインターフェイス部207に出力する。
【0020】また、画像処理回路205は、メモリに記
憶した画像データもしくはインターフェイス部207よ
り入力される画像データを、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字用デー
タに変換し、画像形成部300へ送信する。
【0021】画像形成部300では、受信した印字用デ
ータが、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックそれぞ
れの露光ヘッドに送られる。各露光ヘッドでは、受取っ
た印字用データ(電気信号)に応じてレーザ光を発光す
る。発光されたレーザ光はポリゴンミラー301により
1次元走査され、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クそれぞれの画像形成ユニット307c,307m,3
07y,307k内の感光体ドラム304c,304
m,304y,304kを露光する。画像形成ユニット
307c,307m,307y,307kは、取扱うト
ナーの色彩が異なるのみなのでシアンの画像を形成する
ための画像形成ユニット307cについてその動作を説
明する。
【0022】感光体ドラム304cは、帯電チャージャ
305cによって帯電された後、イエロー用の露光ヘッ
ドが発光するレーザ光が照射される。これにより、感光
体ドラム304c上には静電潜像が形成される。続い
て、現像器302cにより、静電潜像上にトナーが載せ
られてトナー像が形成される。感光体ドラム304c上
に形成されたトナー像は、無端ベルト320上に担持さ
れた記録媒体に、転写チャージャ303cにより転写さ
れる。
【0023】感光体ドラム304cは、樹脂製のブレー
ド306cと常に接触しており、ブレード306cによ
り感光体ドラム304c上に付着した余分なトナーが除
去される。
【0024】このように、感光体ドラム304cは、図
中で時計回りに回転することにより、画像形成プロセス
が連続的に行なわれる。なお、画像形成ユニット307
c,307m,307y,307kは、それぞれ一体的
に構成され、デジタル複写機100に着脱可能となって
いる。
【0025】給紙カセット310a,310b,310
cには、それぞれサイズの異なる用紙がセットされてい
る。所望のサイズの用紙が、給紙カセット310a,3
10b,310cに取付けられている給紙ローラ312
a,312b,312cにより、搬送路へ供給される。
搬送路へ供給された用紙は、搬送ローラ対314により
タイミングローラ315へ送られる。
【0026】一方、無端ベルト320は、駆動ローラ3
22aと固定ローラ322b,322c、322dと、
可動ローラ321により弛まないように懸架されてい
る。駆動ローラ322aが図中で反時計回りに回転する
と、無端ベルト320が所定の速度で図中で反時計回り
に回転する。無端ベルト320の回転に伴って、各ロー
ラ322b,322c,322d,321が、反時計回
りに回転する。
【0027】無端ベルト320は、無端なので継ぎ目を
有し、この継ぎ目が無端ベルトの基準マークとして用い
られる。タイミングセンサ323は、無端ベルト320
に用紙が供給される位置に設置され、無端ベルト320
の基準マークを検出する。タイミングセンサ323が出
力する検出信号に同期して、タイミングローラ315が
用紙を無端ベルト320に供給する。これにより、用紙
が無端ベルト320の継ぎ目(基準マーク)に乗らない
ように、用紙が無端ベルト320に供給される。また、
タイミングローラ315からの用紙を無端ベルト320
に供給しやすくするために、ガイド316が設けられて
いる。
【0028】無端ベルト320に供給された用紙は、無
端ベルト320上に担持され、図中で左方向に搬送され
る。これにより、用紙がシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの順に画像形成ユニットの感光体ドラム304
c,304m,304y,304kと接触する。記録媒
体がそれぞれの感光体ドラム304c,304m,30
4y,304kと接触したときに、感光体ドラムと対を
なす転写チャージャ303c,303m,303y,3
03kにより、感光体ドラム上のトナー像が用紙に転写
される。
【0029】各画像形成ユニット307c,307m,
307y,307kに内蔵されたレジスト補正センサ3
08c,308m,308y,308kが、無端ベルト
320の基準マークを検出する。レジスト補正センサ3
08c,308m,308y,308kで検出したタイ
ミングが、画像処理回路205に送信されることによ
り、画像形成ユニット307c,307m,307y,
307kで画像を形成するタイミングが微調整される。
これにより、レジストずれによる色ずれが防止される。
【0030】トナー像が転写された用紙は、定着ローラ
対325に搬送され、定着ローラ対325により加熱さ
れる。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着す
る。その後、用紙は排紙トレイ327に排出される。
【0031】また、両面コピーの場合には、定着ローラ
対325によりトナー像が定着された用紙は、用紙反転
ユニット326により反転され、両面ユニット328に
搬送される。そして、両面ユニット328から反転され
た用紙が給紙ローラ313により搬送経路に再度供給さ
れる。そして、上述した経路を用紙が搬送されることに
より、用紙の裏面に画像が形成される。
【0032】湿度センサS1は、デジタル複写機100
内の湿度を検知するセンサであり、温度センサS2は、
デジタル複写機100内の温度を検知するためのセンサ
である。用紙吸湿度センサS3は、用紙中に含まれる水
分量を測るためのセンサであり、通常、用紙と接触して
用紙に流れる電流値を検知することにより、用紙の吸湿
度を測定する。用紙吸湿度センサS3は、タイミングロ
ーラ315の直前に設けられる。
【0033】無端ベルト320が用紙を搬送する経路の
最も下流には、レジストパターン検出センサ324が取
付けられている。レジストパターン検出センサ324
は、画像形成ユニット307c,307m,307y,
307kにより無端ベルト320上に形成されたレジス
トパターンを読込む。読込んだデータは画像処理回路2
05に送信される。レジストパターン検出センサは、発
光部と受光部とを有し、発光部で光を照射し、無端ベル
ト320で反射した反射光を受光部で受光する。受光部
で受光した光のレベルは、無端ベルト320上のレジス
トパターンの有無、またはどの色彩のトナーで形成され
たレジストパターンであるかを示す。また、レジストパ
ターン検出センサ324が出力する信号のタイミングか
ら、無端ベルト320上に形成されたレジストパターン
の位置が検出される。これについては後で詳しく説明す
る。
【0034】トナー回収器329は、無端ベルト320
上に形成されたレジストパターンを回収する。トナー回
収器329は、内部にブラシを有しており、ブラシが無
端ベルト320を擦ることにより、無端ベルト320上
にトナーで形成されたレジストパターンを取除く。取除
かれたトナーは、トナー回収器328内に収納される。
【0035】図2は、デジタル複写機100の上面に設
けられた操作パネルの平面図である。図を参照して、操
作パネル500は、液晶表示装置501と、その上に設
けられ透明な部材からなるタッチパネル506とを含
む。液晶表示装置501は、デジタル複写機100のプ
リント動作モードや内部の状態を表示する。タッチパネ
ル506は、スイッチであり、液晶表示装置501と組
合わせて用いることで、プリント動作モードの設定な
ど、使用者が所定の操作を入力することができる。操作
パネル500はさらに、プリント部数やプリント倍率な
どの数値を入力するためのテンキー502と、プリント
動作の開始を指示するためのスタートキー505と、使
用者の入力により設定されたプリント動作モードをクリ
アするためのクリアキー503と、デジタル複写機10
0のプリント動作を一時停止させるための停止キー50
4とを含んでいる。
【0036】上述のデジタル複写機100は、図3に示
す制御部によって制御される。図3は、デジタル複写機
100の制御部の概略構成を示すブロック図である。図
を参照して、制御部は、デジタル複写機100の全体を
制御するための制御CPU400と、無端ベルト320
を退避させるための退避機構を制御する退避機構制御部
404と、上述した画像処理回路205と、レジストパ
ターン検出センサ324が出力するデータをもとにレジ
スト補正値を演算するレジスト補正部406とを含む。
【0037】制御CPU400は、操作パネル500
と、湿度センサS1と、温度センサS2と、用紙吸湿度
センサS3と、JAMセンサS4と、ペーパーエンプテ
ィセンサS5と、定着温度センサS6と、トナーエンプ
ティセンサS7とが接続されている。
【0038】操作パネル500からは、使用者が操作パ
ネル500から入力したプリント動作モード等が送ら
れ、制御CPU400からは、操作パネルの液晶表示装
置501に表示するためのデータが送られる。
【0039】JAMセンサS4は、用紙が搬送経路中で
詰まったことを検知するためのセンサで、搬送経路中の
複数箇所に設けられる。ペーパーエンプティセンサS5
は、給紙カセット310a,310b,310cのそれ
ぞれに設けられ、給紙カセット310a,310b,3
10c中に収納されている用紙の有無を検知するための
センサである。定着温度センサS6は、定着ローラ対3
25の温度を測定するためのセンサである。トナーエン
プティセンサS7は、画像形成ユニットの現像器302
c,302m,302y,302k内にそれぞれセット
されたトナーの有無を検知するためのセンサである。
【0040】また、制御CPU400は、バックアップ
RAM402と接続されている。バックアップRAM4
02は、プリント枚数やデジタル複写機100内の画像
形成ユニット等のエレメントの動作回数などのデータを
記憶する。バックアップRAM402は、電池でバック
アップされており、デジタル複写機100のメイン電源
がOFF状態となった場合でも、バックアップRAM4
02に記憶されたデータを保持できるようになってい
る。
【0041】画像処理回路205は、CCDセンサ20
4と、シアン用の露光ヘッド410cと、マゼンタ用の
露光ヘッド410mと、イエロー用の露光ヘッド410
yと、ブラック用の露光ヘッド410kと接続されてい
る。CCDセンサ204で光電変換されたR,G,Bの
画像データは、画像処理回路205によりC,M,Y,
Kの印字用データに変換される。変換されたC,M,
Y,Kの印字用データは、レジスト補正部406から受
信したレジスト補正値に基づいて、レジスト補正処理が
行なわれた後、それぞれ対応する露光ヘッド410c,
410m,410y,410kに出力される。
【0042】それぞれの露光ヘッド410c,410
m,410y,410kは、レジスト補正されたデータ
を受信すると、受信したデータに基づき対応する感光体
ドラムにレーザビームを照射する。これにより、感光体
ドラム上に静電潜像が形成される。
【0043】レジスト補正部406は、それぞれの画像
形成ユニット307c,307m,307y,307k
で用紙上に画像を重畳して形成するときに、レジストず
れによる色ずれを防止するために用いられるレジスト補
正値を計算する。
【0044】レジスト補正処理は、それぞれの画像形成
ユニット307c,307m,307y,307kで無
端ベルト320上に所定のレジストパターンを形成する
ステップと、無端ベルト上に形成されたレジストパター
ンをレジストパターン検出センサ324で読取るステッ
プと、レジストパターン検出センサで読取られたデータ
をもとに、印字位置補正、倍率補正および空間的歪み補
正のためのレジスト補正値を演算するステップと、演算
して求められたレジスト補正値をもとに、C,M,Y,
Kの印字用データにレジスト補正を行なうステップとか
らなる。
【0045】レジスト補正部406では、予め所定のレ
ジストパターンを記憶しており、画像処理回路205に
対してレジストパターンを送信することにより、それぞ
れの画像形成ユニット307c,307m,307y,
307kでレジストパターンが無端ベルト320上に形
成される。
【0046】図4は、レジストパターンの一例を示す図
である。図を参照して、レジストパターンは、それぞれ
の画像形成ユニットにより、無端ベルト320の継ぎ目
601を基準とした無端ベルト320上の所定の位置に
形成される。レジストパターンは、それぞれの画像形成
ユニットごとに、無端ベルト320が進行する方向(図
中の矢印方向)に垂直な方向に3つの正方形を等間隔に
並べたパターンである。ここでは、レジストパターン
を、正方形とした例を示したが、たとえば、十字形や
「Z」の文字形等を用いることができる。
【0047】画像形成ユニットで形成されるレジストパ
ターンは、基準マーク601から所定の位置に所定の形
状で形成されるが、レジストずれがある場合には、所定
の位置に所定の形状で形成されない。レジスト補正値
は、実際に形成されたレジストパターンのずれ量から求
められる。
【0048】画像形成ユニット307cで形成されたレ
ジストパターン603a,603b,603cは、基準
マーク601から定められた所定の位置に形成されてい
る。
【0049】画像形成ユニット307mで形成されるレ
ジストパターン605a,605b,605cのうち、
レジストパターン605a,605cは、定められた位
置に形成されているけれども、レジストパターン605
bが定められた位置から無端ベルト320が進行する方
向(図中矢印方向)と反対方向にずれている。なお、図
中では、レジストパターンが形成されるべき所定の位置
を点線で示している。このように3つのレジストパター
ンが相対的にずれているときには、相対的なずれ量から
空間的歪みが検知され、空間的歪みを補正するためのレ
ジスト補正値が求められる。
【0050】画像形成ユニット307yで形成されるレ
ジストパターン607a,607b,607cは、それ
ぞれのパターンの大きさが、予め定められた基準となる
大きさよりも小さく形成されている。また、レジストパ
ターン607a,607cは、予め定められた基準とな
る位置からレジストパターン607b側にずれて形成さ
れている。この大きさと位置のずれ量から、倍率補正に
用いるためのレジスト補正値が求められる。
【0051】画像形成ユニット307kで形成されたレ
ジストパターン609a,609b,609cは、基準
となる位置から無端ベルト320が進行する方向(図中
矢印方向)と反対方向に同じ量だけずれている。この位
置のずれ量から、印字位置を補正するためのレジスト補
正値が求められる。
【0052】このようにして、レジスト補正処理では、
レジスト補正部406から画像処理回路205に対し
て、レジストパターンを送信することにより、各画像形
成ユニット307c,307m,307y,307kで
無端ベルト320上に所定のレジストパターンが形成さ
れる。そして、レジストパターン検出センサ324でレ
ジストパターンを読取ることにより、読取られたレジス
トパターンと基準位置とのずれを検出することにより、
印字位置補正、倍率補正および空間的歪み補正に用いる
レジスト補正値を求める。レジスト補正部406で求め
られたレジスト補正値は、画像処理回路205内のメモ
リおよびバックアップRAM402に記憶される。
【0053】図3を参照して、退避機構制御部404
は、退避クラッチと接続されている。退避機構制御部4
04は、退避クラッチ405を動作させることにより、
退避機構の位置を切換える。退避機構が移動することに
より、可動ローラ321と、転写チャージャ303y,
303m,303cと、タイミングセンサ323と、ガ
イド316と、タイミングローラ315とが移動する。
また、退避機構が移動することにより、無端ベルトは、
すべての画像形成ユニットの感光体ドラム304c,3
04m,304y,304kと接触する軌道と、ブラッ
ク画像形成ユニット307kの感光体ドラム304kと
のみ接触する軌道との2つの位置に切換えられる。無端
ベルトがすべての画像形成ユニットの感光体ドラム30
4c,304m,304y,304kと接触する軌道と
なるときの退避機構の位置を「基本位置」といい、無端
ベルトがブラック画像形成ユニット307kの感光体ド
ラム304kとのみ接触する軌道となるときの退避機構
の位置を「退避位置」という。
【0054】図5は、退避機構が退避位置に移動したと
きのデジタル複写機100の模式的断面図である。図5
を参照して、退避機構により、可動ローラ321と、転
写チャージャ303y,303m,303cと、タイミ
ングセンサ323と、ガイド316と、タイミングロー
ラ315とが、下方に移動している。これにより、無端
ベルト320は、ブラック画像形成ユニット307kの
感光体ドラム304kとのみ接触することになる。換言
すれば、シアン画像形成ユニット307cの感光体ドラ
ム304cと、マゼンタ画像形成ユニット307mの感
光体ドラム304mと、イエロー画像形成ユニット30
7yの感光体ドラム304yと、無端ベルト320とは
接触していない。したがって、無端ベルト320が退避
機構により退避した状態においては、シアン、マゼン
タ、イエローのそれぞれの画像形成ユニットの駆動を停
止することができる。このため、感光体ドラム304
c,304m,304kおよび現像器302c,302
m,302yが駆動することにより生じる摩耗を削減す
ることができる。
【0055】次に、デジタル複写機100の制御部で行
なわれる処理の流れについて説明する。図6は、デジタ
ル複写機100の制御部で行なわれる処理の流れを示す
フローチャートである。図を参照して、制御部ではデジ
タル複写機100を初期設定するステップ(S11)
と、レジスト補正値を測定する処理を行なうステップ
(S12)と、デジタル複写機100でコピーするモー
ドを設定するステップ(S13)と、コピー処理を行な
うステップ(S14)とを含む。
【0056】ステップS11で行なわれる初期設定で
は、デジタル複写機100のメイン電源がON状態とさ
れたときに、たとえば、定着ローラ対325の温度を上
昇させる処理等を行なう。初期設定は、デジタル複写機
100でコピー処理を行なうために必要な準備動作であ
る。
【0057】ステップS12では、レジスト補正値を測
定して更新するための処理が行なわれる。このレジスト
補正値測定処理については後で詳しく説明する。
【0058】ステップS13では、コピーモードの設定
が行なわれる。コピーモードの設定は、使用者が操作パ
ネル500から、液晶表示装置501に表示されたメニ
ューに従って、タッチパネル506あるいはテンキー5
02から入力することにより設定される。コピーモード
には、たとえば複写枚数や複写倍率、あるいは作像モー
ド等の設定が行なわれる。ここで、作像モードの設定と
は、モノクロ作像モードとカラー作像モードの切換をい
う。モノクロ作像モードは、ブラック用の画像形成ユニ
ット307kのみを用いてコピー処理を行なうモードで
あり、カラー作像モードは、すべての画像形成ユニット
307c,307m,307y,307kを用いてコピ
ー処理を行なうモードをいう。たとえば、モノクロ作像
モードを選択した場合には、原稿がカラーであっても、
ブラック用の画像形成ユニット307kのみを用いてコ
ピー処理が行なわれる。
【0059】ステップS14では、コピー処理が行なわ
れる。ステップS13で設定されたコピーモードに基づ
いて、画像形成が行なわれる。コピー処理については後
で詳しく説明する。
【0060】次に、図6のステップS12で行なわれる
レジスト補正値測定処理について説明する。図7は、図
6のステップS12で行なわれるレジスト補正値測定処
理の流れを示すフローチャートである。図を参照して、
レジスト補正値測定処理では、まず、測定モードフラグ
が判断される。測定モードフラグが、「OFF」の場合
にはステップS22に進み、「ON」の場合にはステッ
プS25に進み、「判定」の場合にはステップS28に
進み、「補正」の場合にはステップS34に進む。測定
モードフラグは、ステップS22、ステップS25、ス
テップS28およびステップS34のいずれの処理を行
なうのかを、「ON」、「OFF」、「判定」および
「補正」の4つの測定モードに基づいて、処理を振分け
るためのフラグである。なお、測定モードフラグは、デ
ジタル複写機100のメイン電源がONとなったとき
に、初期設定処理により、「OFF」に設定される。
【0061】次に、ステップS22においては、レジス
ト補正値測定判定処理が行なわれる。レジスト補正値測
定判定処理では、レジスト補正値を測定する必要がある
か否かを判定するための処理である。レジスト補正値を
測定する必要がある場合とは、通常は、デジタル複写機
100のメイン電源がONとなったとき、または、先に
レジスト補正値の測定を行なってから所定の時間が経過
したとき、あるいはカラー作像モードで所定の枚数画像
形成が行なわれたときである。なお、例外的に、退避機
構が動作したときや、形成された画像の品質が著しく劣
化したときにレジスト補正値を測定するように設定して
もよい。
【0062】ステップS22での処理結果に基づき、レ
ジスト補正値の測定が必要か否かが判断される(S2
3)。レジスト補正値の測定が必要と判断された場合に
は、測定モードフラグに「ON」が設定され(S2
4)、処理を終了する。レジスト補正値の測定の必要が
ないと判断された場合には(S23でON)、測定モー
ドフラグの更新を行なわず処理を終了する。
【0063】ステップS21で測定モードフラグが「O
N」と判断された場合には、ステップS25に進む。ス
テップS25では、レジスト補正値採取処理が行なわれ
る。図8は、レジスト補正値採取処理の流れを示すフロ
ーチャートである。図8を参照して、レジスト補正値採
取処理では、退避機構が退避位置にあるか否かが判断さ
れる(S41)。退避機構が退避位置にある場合には、
退避クラッチ405を動作させて退避機構を基本位置へ
移動させる(S42)。これは、レジスト補正値を測定
する場合には、すべての画像形成ユニット307c,3
07m,307y,307kでレジストパターンを無端
ベルト320上に形成する必要があるため、すべての画
像形成ユニットが無端ベルト320と接触する状態にす
る必要があるためである。
【0064】退避機構が退避位置にない場合には(S4
1でNO)、退避機構を移動させる必要がないので、そ
のままステップS43に進む。
【0065】ステップS43では、すべての画像形成ユ
ニット307c,307m,307y,307kで、無
端ベルト320上に所定のレジストパターンを形成す
る。そして、レジストパターン検出センサ324によ
り、無端ベルト320上に形成されたレジストパターン
が読取られる(S44)。
【0066】レジストパターン検出センサ324で読取
られたレジストパターンは、レジスト補正部406に送
られる。レジスト補正部406では、読取られたレジス
トパターンをもとに、レジスト補正値を演算する(S4
5)。読取られたレジストパターンは、光学的、機械的
精度のずれにより「狙いのデータ」とのずれが発生す
る。レジスト補正値の演算は、この「狙いのデータ」と
のずれ量をもとに、印字位置補正、倍率補正、空間的歪
補正を行なうためのレジスト補正値を求める処理であ
る。
【0067】レジスト補正値の演算が終了すると、レジ
スト補正値採取処理を終了して図7のレジスト補正値測
定処理に戻る。
【0068】図7に戻って、ステップS25でレジスト
補正値採取処理が終了したか否かが判断される(S2
6)。処理が終了した場合には、測定モードフラグを
「判定」に設定し(S27)、処理を終了する。レジス
ト補正値測定処理が終了していない場合には(S26で
NO)、測定モードフラグの更新を行なわず処理を終了
する。
【0069】ステップS21で測定モードフラグが「判
定」とされた場合には、ステップS28に進む。ステッ
プS28においては、測定結果判定処理が行なわれる。
図9は、ステップS28で行なわれる測定結果判定処理
の流れを示すフローチャートである。図9を参照して、
測定結果判定処理では、先に説明したレジスト補正値採
取処理で求められたレジスト補正値が所定の範囲内に含
まれるか否かが判断される。所定の範囲に含まれる場合
にはステップS52に進み、そうでない場合にはステッ
プS54に進む。レジスト補正値が所定の範囲内とは、
たとえば、求められたレジスト補正値が所定の値±0.
2[mm]の範囲内に含まれるか否かにより判断され
る。
【0070】ステップS52においては、先に求められ
たレジスト補正値と今回求められたレジスト補正値との
比較が行なわれ、先に求められたレジスト補正値と今回
求められたレジスト補正値との差が所定の値を超えると
きはステップS54に進み、そうでないときはステップ
S53に進む。先に求められたレジスト補正値と今回求
めたレジスト補正値との比較は、たとえば、先に求めた
レジスト補正値と今回求めたレジスト補正値との差が、
±0.1[mm]の範囲内に含まれるか否かにより判断
される。
【0071】ステップS53においては、測定結果NG
フラグに「OFF」を設定する。ステップS54におい
ては、測定結果NGフラグに「ON」を設定する。その
後測定結果判定処理を終了し、図7に示すレジスト補正
値測定処理に戻る。測定結果NGフラグは、レジスト補
正値採取処理で求められたレジスト補正値が、信頼性を
有するデータであるか否かを示すフラグである。求めら
れたレジスト補正値の信頼性が高い場合は、求められた
レジスト補正値は所定の範囲内にある場合で、かつ、先
に求めたレジスト補正値と今回求めたレジスト補正値と
の差が少ない場合である。これら2つの条件がいずれも
満たされない場合には、求められたレジスト補正値の信
頼性が低いとされる。
【0072】図7に戻って、ステップS28で測定結果
判定処理が行なわれた結果、測定結果NGフラグが「O
N」か否かが判断される(S29)。「ON」の場合に
は、ステップS30に進み、そうでない場合にはステッ
プS32に進む。ステップS30においては、退避機構
動作許可フラグに「OFF」を設定し、ステップS32
においては、退避機構動作許可フラグに「ON」を設定
する。退避機構動作許可フラグとは、退避機構に基本位
置から退避位置への移動を許可するためのフラグであ
り、退避機構制御部404はこのフラグの状態に基づき
基本位置から退避位置への移動が可能か否かを判断す
る。
【0073】ステップS30で退避機構動作許可フラグ
を設定した後、ステップS31に進む。ステップS31
では、測定モードフラグに「補正」を設定し処理を終了
する。ステップS32において、退避機構動作許可フラ
グに「ON」を設定した後、ステップS33に進み、測
定モードフラグに「OFF」を設定して処理を終了す
る。
【0074】ステップS21において、測定モードフラ
グが「補正」と判断された場合には、ステップS34に
進む。ステップS34においては、測定結果補正処理が
行なわれる。測定結果補正処理とは、測定されたレジス
ト補正値が、一度NG判定された場合に行なわれる処理
であり、求められたレジスト補正値を補正するものであ
る。これにより、一旦NG判定されることにより「O
N」に設定された測定結果NGフラグに「OFF」を設
定し(S35)、カラー作像モードで画像形成を可能と
した後、測定モードフラグを「OFF」に設定する(S
36)。その後、処理を終了する。
【0075】次に、図6のステップS14で行なわれる
コピー処理について説明する。図10は、図6のステッ
プS14で行なわれるコピー処理の流れを示すフローチ
ャートである。図を参照して、コピー処理では、まず、
退避機構がどの位置にあるのかを判断する(S81)。
退避機構が退避位置になく基本位置にある場合にはステ
ップS82に進み、退避機構が退避位置にある場合には
ステップS85に進む。ステップS82とステップS8
5では、それぞれ作像モードがモノクロ作像モードか否
かが判断される。
【0076】ステップS82において、モノクロ作像モ
ードと判断された場合には、退避機構動作許可フラグの
状態が判断される(S83)。退避機構動作許可フラグ
が「ON」の場合には、退避機構を退避位置へ移動させ
る(S84)。ステップS83で退避機構動作許可フラ
グが「OFF」の場合、または、ステップS84の処理
を終了した場合には、ステップS87に進む。
【0077】一方、ステップS82でモノクロ作像モー
ドでないと判断された場合には、ステップS87に進
む。これは、モノクロ作像モードでない場合には、カラ
ー作像モードであり、ステップS82では、退避機構は
基本位置にあるので、退避機構を移動させる必要がない
からである。
【0078】ステップS85でモノクロ作像モードでな
いと判断された場合には、退避機構が基本位置へ移動さ
れる(S86)。これは、モノクロ作像モードでない場
合には、カラー作像モードであり、この場合に退避機構
が基本位置にある必要があるからである。
【0079】モノクロ作像モードである場合には(S8
5でYES)、なにも行なわずステップS87に進む。
これは、モノクロ作像モードの場合には、退避機構が退
避した位置にあれば十分だからである。
【0080】ステップS87においては、図6のステッ
プS13で設定されたコピーモードに従ってコピー動作
が行なわれる。その後処理を終了する。
【0081】以上説明したように、本実施の形態におけ
るデジタル複写機100は、求められたレジスト補正値
が所定の範囲内の値であるとき、かつ、求められたレジ
スト補正値と前回求められたレジスト補正値との差が所
定の値より小さい場合にのみ、退避機構を基本位置から
退避位置に移動するようにしている。換言すれば、求め
られたレジスト補正値が所定の範囲の値でない場合、ま
たは求められたレジスト補正値と前回求められたレジス
ト補正値との差が所定の値を超える場合は、退避機構が
基本位置から退避位置に移動するのを禁止している。こ
のようにすることで、退避機構が動作することによりレ
ジスト補正値が変動するのを防止している。その結果、
画像の品質が低下するのを防止することができる。
【0082】[レジスト補正値測定処理の変形例]次
に、図6のステップS12で行なわれるレジスト補正値
測定処理の変形例について説明する。図11は、図6の
ステップS12で行なわれるレジスト補正値測定処理の
変形例を示すフローチャートである。図を参照して、変
形されたレジスト補正値測定処理は、まず、測定モード
フラグを判定する(S61)。測定モードフラグが「O
FF」の場合には、ステップS62に進み、レジスト補
正値測定判定処理を行なう。測定モードフラグが「O
N」の場合には、ステップS66に進み、レジスト補正
値採取処理を行なう。測定モードフラグが「判定」の場
合には、ステップS69に進み、測定結果判定処理を行
なう。
【0083】ステップS62で行なうレジスト補正値測
定判定処理は、図7のステップS22で行なうレジスト
補正値測定判定処理と同様の処理を行なう。ここでは説
明を繰返さない。ステップS62でレジスト補正値測定
判定処理を行なった後、レジスト補正値の測定が必要か
否かが判断される(S63)。測定の必要があると判断
された場合には、ステップS64に進み、測定の必要が
ないとされた場合には、何も行なわず処理を終了する。
【0084】ステップS64では、リトライカウンタに
「0」を設定する。リトライカウンタとは、レジスト補
正値の測定を行なう回数を示すためのカウンタである。
ステップS64では、このリトライカウンタを、レジス
ト補正値の測定が必要とされた場合に、「0」に初期設
定するものである。そして、ステップS65で、測定モ
ードフラグに「ON」を設定し、処理を終了する。
【0085】ステップS61で、測定モードフラグが
「ON」と判断された場合には、ステップS66に進
む。ステップS66では、レジスト補正値採取処理が行
なわれる。レジスト補正値採取処理は、図8に示したレ
ジスト補正値採取処理と同じ処理が行なわれる。したが
ってここでの説明は繰返さない。
【0086】ステップS67では、レジスト補正値採取
処理が終了したか否かが判断される。レジスト補正値採
取処理が終了した場合には、ステップS68で測定モー
ドフラグに「判定」が設定されて処理を終了する。レジ
スト補正値採取処理が終了していない場合には、レジス
ト補正値測定処理を終了する。
【0087】ステップS61で測定モードフラグが「判
定」と判断された場合には、ステップS69に進む。ス
テップS69では、測定結果判定処理が行なわれる。測
定結果判定処理は、図9に示した測定結果判定処理と同
じ処理が行なわれる。ここでは説明を繰返さない。
【0088】測定結果判定処理の結果、測定結果NGフ
ラグが「ON」か否かが判断される(S70)。測定結
果NGフラグが「ON」の場合には、ステップS71に
進み、そうでない場合にはステップS75に進む。
【0089】ステップS71では、リトライカウンタの
カウントアップが行なわれる。そして、ステップS72
において、リトライカウンタが「2」以下か否かが判断
される。リトライカウンタが「2」以下の場合にはステ
ップS73に進み、そうでない場合にはステップS75
に進む。ステップS73では、退避機構を、基本位置→
退避位置→基本位置の順に移動させる上下動作が行なわ
れる。これにより、先に求められたレジスト補正値が適
正な値でないと判断された場合に、退避機構を上下移動
させることにより、退避機構の基本位置における不具合
が是正される可能性がある。
【0090】ステップS74においては、測定モードフ
ラグに「ON」を設定し、レジスト補正値測定処理を終
了する。ステップS75においては、測定モードフラグ
に「OFF」を設定して処理を終了する。
【0091】以上説明したように、変形されたレジスト
補正値測定処理では、求められたレジスト補正値が測定
結果判定処理で適正な値でないと判断された場合(測定
結果NGフラグ=ON)、退避機構を基本位置から退避
位置に動作させて再度基本位置に退避機構が戻った状態
で、再びレジスト補正値採取処理が行なわれる。これに
より、採取されたレジスト補正値が正確に採取できなか
った場合に、退避機構を動作させて再びレジスト補正値
を採取するので、適正なレジスト補正値を求めることが
できる。その結果、レジスト補正値の信頼性を向上させ
ることができ、画像の品質を向上させることができる。
【0092】また、退避機構を上下に移動させて、レジ
スト補正値の採取を再び行なう処理を、2回まで行なう
ようにしている。これにより、退避機構が上下すること
により、レジスト補正値が適正に採取できないことが退
避機構に起因するものか否かを判断することができる。
その結果、レジスト補正値の信頼性を向上させることが
できる。
【0093】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の1つにおけるデジタル複写機の
概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】デジタル複写機100の上面に設けられた操作
パネル500の平面図である。
【図3】デジタル複写機100の制御部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】レジストパターンを説明するための図である。
【図5】退避機構が退避位置に移動したときのデジタル
複写機100の模式的断面図である。
【図6】デジタル複写機100の制御部で行なわれる処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS12で行なわれるレジスト補
正値測定処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS25で行なわれるレジスト補
正値採取処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図7のステップS28で行なわれる測定結果判
定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図6のステップS14で行なわれるコピー処
理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図6のステップS12で行なわれる変形され
たレジスト補正値測定処理の流れを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
204 CCDセンサ 205 画像処理回路 324 レジストパターン検出センサ 400 制御CPU 404 退避機構制御部 406 レジスト補正部 500 操作パネル S1 湿度センサ S2 温度センサ S3 用紙吸湿度センサ S4 JAMセンサ S5 ペーパーエンプティセンサ S6 定着温度センサ S7 トナーエンプティセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 高資 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 川端 一之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA38 EB04 EC03 EC06 EC20 ED16 ED24 EE02 EE07 EF09 FA28 2H030 AA01 AA06 AA07 AB02 AD05 AD07 AD17 BB02 BB16 BB23 BB44 BB53 BB56 BB63

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を記録媒体に形成するた
    めの複数の画像形成ユニットと、 第1の状態と第2の状態のいずれかで記録媒体を搬送す
    るための搬送部と、 前記第1の状態と前記第2の状態とを切換えるための切
    換手段と、 前記複数の画像形成ユニットが形成したレジストパター
    ンを検出するためのレジストパターン検出手段と、 前記レジストパターン検出手段の出力に基づいて、前記
    入力された画像を補正するためのレジスト補正値を求め
    るための演算手段と、 前記第2の状態から前記第1の状態へ切換える前と後と
    のそれぞれにおいて、前記演算手段で求めた前記レジス
    ト補正値を比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づき、前記切換手段を制御
    する制御手段とを備え、 前記搬送部は、前記第1の状態で前記複数の画像形成ユ
    ニットの少なくとも1つに記録媒体を搬送し、前記第2
    の状態で前記複数の画像形成ユニットのすべてに記録媒
    体を搬送することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記比較手段で比較し
    た前記レジスト補正値の差が所定の値を超えるときは、
    前記切換手段で前記第2の状態から前記第1の状態へ切
    換えるのを禁止することを特徴とする、請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像を記録媒体に形成するた
    めの複数の画像形成ユニットと、 第1の状態と第2の状態のいずれかで記録媒体を搬送す
    るための搬送部と、 前記第1の状態と前記第2の状態とを切換えるための切
    換手段と、 前記複数の画像形成ユニットが形成したレジストパター
    ンを検出するためのレジストパターン検出手段と、 前記レジストパターン検出手段の出力に基づいて、前記
    入力された画像を補正するためのレジスト補正値を求め
    るための演算手段と、 前記求められたレジスト補正値に基づき、前記切換手段
    を制御する制御手段とを備え、 前記搬送部は、前記第1の状態で前記複数の画像形成ユ
    ニットの少なくとも1つに記録媒体を搬送し、前記第2
    の状態で前記複数の画像形成ユニットのすべてに記録媒
    体を搬送することを特徴とする、画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記求められたレジス
    ト補正値が所定の範囲にないときは、前記切換手段で前
    記第2の状態から前記第1の状態へ切換えるのを禁止す
    ることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送部は、無端状に形成された回転
    可能なベルトであることを特徴とする、請求項1〜4の
    いずれかに記載の画像形成装置。
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