JP2001013753A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001013753A
JP2001013753A JP11187602A JP18760299A JP2001013753A JP 2001013753 A JP2001013753 A JP 2001013753A JP 11187602 A JP11187602 A JP 11187602A JP 18760299 A JP18760299 A JP 18760299A JP 2001013753 A JP2001013753 A JP 2001013753A
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JP
Japan
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image forming
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unit
resist pattern
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JP11187602A
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English (en)
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Shoji Imaizumi
祥二 今泉
Kazuyuki Kawabata
一之 川端
Takasuke Kuno
高資 久野
Hiroyuki Deyama
弘幸 出山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト補正を行なう画像形成装置におい
て、コピー時間を短縮するとともに、レジスト補正処理
を正確に行なうこと。 【解決手段】 レジスト補正値の更新が必要か否かを判
断し(S21)、ストップキーが押下されたか否かを判
定する(S22)。レジスト補正値の更新処理は、レジ
ストパターンの作成(S26)、形成(S30)、読取
(S33)、除去(S34)と、レジスト補正値演算
(S38)およびレジスト補正値書込(S42)を順次
行なう。レジストパターン作成(S26)、レジスト補
正値演算処理(S38)が行なわれているときに、スト
ップキーが押下された場合には、直ちにレジスト補正値
の更新を中断する。レジストパターン形成(S30)が
開始された後にストップキーが押下されたときには、レ
ジストパターン除去(S34)が終了するまでレジスト
補正値の更新を中断しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関
し、特に、複数の画像形成ユニットを有し、複数の画像
形成ユニットがそれぞれ形成する画像のずれを補正する
ためのレジスト補正処理を行なう画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無端ベルト上に画像を形成するための記
録媒体を担持し、記録媒体を搬送しつつ異なる色彩のト
ナーで画像を順次形成することにより、フルカラーの画
像を形成するデジタル複写機が知られている。このデジ
タル複写機は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いて画像
を形成するものであり、それぞれの色彩に1つずつ画像
を形成するための画像形成ユニットを備えている。記録
媒体が画像形成ユニットを通過するたびに、それぞれの
色彩の画像が形成されて、4つの画像形成ユニットを通
過すると4色の画像が重畳して形成される。その結果、
記録媒体にフルカラーの画像が形成される。
【0003】このようにフルカラーの画像は、4つの画
像形成ユニットで形成した4色の画像を重畳することに
より形成されるので、重畳された4つの画像にずれが生
じないようにする必要がある。このため、4つの画像形
成ユニットのそれぞれで実際に無端ベルト上に形成した
レジストパターンのずれ量を検出して、検出したずれ量
に基づいて画像を補正するためのレジスト補正値が求め
られる。そして求められたレジスト補正値に基づいて、
画像にレジスト補正処理が行なわれる。
【0004】レジストパターンは、予め定められた所定
の形状であり、4つの画像形成ユニットで無端ベルト上
に形成される。無端ベルト上に形成されたレジストパタ
ーンを読取ることにより、実際に無端ベルト上に形成さ
れたレジストパターンのずれ量が検出される。
【0005】このレジスト補正処理に用いられるレジス
ト補正値は、所定の時間間隔、または、カラー作像モー
ドで所定の回数の画像形成がなされたときに更新され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レジス
ト補正値の更新処理は、4つの画像形成ユニットでレジ
ストパターンを実際に無端ベルト上に形成するので、所
定の時間を必要とする。したがって、所定の時間間隔で
レジスト補正値の更新処理が行なわれると、デジタル複
写機を使用している間にレジスト補正値の更新処理が行
なわれる場合がある。この場合に、使用者はレジスト補
正値の更新処理が終了するまで待たなければならず、コ
ピー時間が長くなり、効率が悪い。また、カラー作像モ
ードで所定の回数の画像形成がなされたときにレジスト
補正値の更新処理が行なわれる場合も同様に、使用者
は、レジスト補正値の更新処理が終了するまで待たされ
て、コピー時間が長くなるといった問題があった。
【0007】また、レジスト補正処理は、カラー作像モ
ードで画像形成するときに必要な処理であり、モノクロ
作像モードで画像形成するときには必要ない処理であ
る。使用者がモノクロ作像モードで画像形成を指示した
場合に、レジスト補正値の更新処理が行なわれると、使
用者はレジスト補正値の更新処理が終了するまで待たさ
れて、コピー時間が長くなるといった問題がある。
【0008】さらに、4つの画像形成ユニットでそれぞ
れ形成する画像のずれ量は、経過時間や、デジタル複写
機の使用条件等によって変化するので、レジスト補正値
はその変化に合わせた値に更新する必要がある。
【0009】この発明は、上述の問題点を解決するため
になされたもので、レジスト補正処理を行なう画像形成
装置において、コピー時間を短縮することのできる画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0010】また、レジスト補正処理を正確に行なうこ
とのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を解決するた
めにこの発明のある局面に従うと画像形成装置は、入力
された画像を記録媒体に形成するための複数の画像形成
ユニットと、複数の画像形成ユニットのレジストずれの
補正に用いられるレジスト補正値を更新するためのレジ
スト補正値更新手段と、入力された中断信号を検知する
ための中断信号検知手段とを備え、レジスト補正値更新
手段は、中断信号検知手段で中断信号が検知されたとき
は、レジスト補正値の更新を中断することを特徴とす
る。
【0012】好ましくは画像形成装置のレジスト補正値
更新手段は、レジストパターンを発生するための発生手
段と、発生手段で発生されたレジストパターンを複数の
画像形成ユニットで形成する形成手段と、複数の画像形
成ユニットで形成したレジストパターンを検出するため
の検出手段と、検出手段の出力に基づいて、入力された
画像を補正するためのレジスト補正値を求めるための演
算手段と、演算手段で求めたレジスト補正値を記憶する
ための記憶手段と、発生手段でのレジストパターンの発
生から記憶手段でのレジスト補正値の記憶までの更新処
理のタイミングを制御するための制御手段とを含む。
【0013】好ましくは画像形成装置の制御手段は、発
生手段および演算手段のいずれかで処理を実行している
間に、中断信号検知手段で中断信号が検知されたとき
は、更新処理を直ちに中断することを特徴とする。
【0014】さらに好ましくは画像形成装置は、複数の
画像形成ユニットが形成したレジストパターンを除去す
るための除去手段をさらに備え、制御手段は、形成手段
および検出手段のいずれかで処理を実行している間に、
中断信号検知手段で中断信号が検知されたときは、除去
手段でレジストパターンを除去した後に、更新処理を中
断することを特徴とする。
【0015】さらに好ましくは画像形成装置は、複数の
画像形成ユニットが形成したレジストパターンを除去す
るための除去手段をさらに備え、制御手段は、除去手段
でレジストパターンを除去している間に、中断信号検知
手段で中断信号が検知されたときは、除去手段でレジス
トパターンを除去した後に、更新処理を中断することを
特徴とする。
【0016】さらに好ましくは画像形成装置のレジスト
補正値更新手段は、中断信号検知手段で中断信号が検知
されたときであっても、所定の条件では、レジスト補正
値の更新を中断しないことを特徴とする。
【0017】さらに好ましくは画像形成装置の制御手段
は、中断信号検知手段で中断信号が検知されたときであ
っても、記憶手段でレジスト補正値を記憶している間
は、更新処理を中断しないことを特徴とする。
【0018】さらに好ましくは画像形成装置の制御手段
は、中断信号検知手段で中断信号を検知した後に更新処
理の中断状態が解除されたときは、更新処理のうち中断
した処理から再開することを特徴とする。
【0019】さらに好ましくは画像形成装置の制御手段
は、発生手段で処理を中断した後に更新処理の中断状態
が解除されたときは、発生手段でレジストパターンを発
生することを特徴とする。
【0020】さらに好ましくは画像形成装置の制御手段
は、演算手段で処理を中断した後に更新処理の中断状態
が解除されたときは、更新処理を中断する前の検出手段
の出力に基づき、演算手段でレジスト補正値を求めるこ
とを特徴とする。
【0021】さらに好ましくは画像形成装置の制御手段
は、除去手段で除去した後に更新処理の中断状態が解除
されたときは、更新処理を中断する前の検出手段の出力
に基づき、演算手段でレジスト補正値を求めることを特
徴とする。
【0022】これらの発明に従うと、コピー時間を短縮
することのできる画像形成装置を提供することができ
る。
【0023】また、レジスト補正処理を正確に行なうこ
とのできる画像形成装置を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の1
つにおけるデジタル複写機について図面を参照して説明
する。なお、図中同一符号は同一または相当する部材を
示す。
【0025】図1は、この発明の実施の形態の1つにお
けるデジタル複写機の概略構成を示す模式的断面図であ
る。図を参照して、デジタル複写機100は、原稿を自
動的に画像読取位置に搬送するための自動原稿送り装置
101と、原稿から画像データを読取るための画像読取
部200と、用紙上に画像を形成するための画像形成部
300とから構成されている。
【0026】自動原稿送り装置101は、後述する操作
パネルからプリントが指示されると、原稿セットトレイ
102にセットされた原稿を原稿読取部200の画像読
取位置に自動的に搬送する。画像読取装置200で原稿
の読取が完了すると、原稿を画像読取位置から原稿排出
トレイ103に排出する。原稿セットトレイ101に複
数枚の原稿がセットされている場合には、最下層の原稿
から順に、原稿搬送、画像読取、原稿排出の一連の動作
が効率よく行なわれる。
【0027】画像読取部200は、原稿ガラス208上
にセットされた原稿の画像が、その下方を移動するスキ
ャナに取付けられた露光ランプ201により露光され
る。原稿からの反射光は、第1ミラー206と2枚の反
射ミラー202によりレンズ203に導かれ、CCDセ
ンサ204に結像する。露光ランプ201と第1ミラー
206とは、スキャナに取付けられており、スキャナ
は、スキャナモータ209により、図中に示す矢印方向
(副走査方向)へ複写倍率に応じた速度Vで移動する。
これにより、原稿ガラス208上にセットされた原稿を
全面にわたって走査することができる。また、露光ラン
プ201と第1ミラー206の移動に伴い、2枚の反射
ミラー202は、速度V/2で図中矢印方向へ移動す
る。これにより、露光ランプ201で原稿に照射された
光が、原稿で反射してからCCDセンサ204に結像す
るまでの光路長が常に一定となる。
【0028】露光ランプ201と第1ミラー206とが
取付けられたスキャナの位置は、スキャナホームセンサ
210によりそのホームポジションが検知される。ま
た、スキャナモータ209のステップ数により、スキャ
ナの移動量が検出される。これにより、スキャナのホー
ム位置からの移動量が検出され、スキャナの位置が検知
される。
【0029】CCDセンサ204に結像した反射光は、
CCDセンサ224内で電気信号に変換され、画像処理
回路205に送られる。画像処理回路205では、受取
った電気信号にアナログ処理、A/D変換処理、デジタ
ル画像処理等を行なった後、画像処理回路205内のメ
モリに記憶する。また、メモリに記憶するデータと同じ
データをインターフェイス部207に出力する。
【0030】また、画像処理回路205は、メモリに記
憶した画像データもしくはインターフェイス部207よ
り入力される画像データを、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字用デー
タに変換し、画像形成部300へ送信する。
【0031】画像形成部300では、受信した印字用デ
ータが、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックそれぞ
れの露光ヘッドに送られる。各露光ヘッドでは、受取っ
た印字用データ(電気信号)に応じてレーザ光を発光す
る。発光されたレーザ光はポリゴンミラー301により
1次元走査され、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クそれぞれの画像形成ユニット307c,307m,3
07y,307k内の感光体ドラム304c,304
m,304y,304kを露光する。画像形成ユニット
307c,307m,307y,307kは、取扱うト
ナーの色彩が異なるのみなのでシアンの画像を形成する
ための画像形成ユニット307cについてその動作を説
明する。
【0032】感光体ドラム304cは、帯電チャージャ
305cによって帯電された後、イエロー用の露光ヘッ
ドが発光するレーザ光が照射される。これにより、感光
体ドラム304c上には静電潜像が形成される。続い
て、現像器302cにより、静電潜像上にトナーが載せ
られてトナー像が形成される。感光体ドラム304c上
に形成されたトナー像は、無端ベルト320上に担持さ
れた記録媒体に、転写チャージャ303cにより転写さ
れる。
【0033】感光体ドラム304cは、樹脂製のブレー
ド306cと常に接触しており、ブレード306cによ
り感光体ドラム304c上に付着した余分なトナーが除
去される。
【0034】このように、感光体ドラム304cは、図
中で時計回りに回転することにより、画像形成プロセス
が連続的に行なわれる。なお、画像形成ユニット307
c,307m,307y,307kは、それぞれ一体的
に構成され、デジタル複写機100に着脱可能となって
いる。
【0035】給紙カセット310a,310b,310
cには、それぞれサイズの異なる用紙がセットされてい
る。所望のサイズの用紙が、給紙カセット310a,3
10b,310cに取付けられている給紙ローラ312
a,312b,312cにより、搬送路へ供給される。
搬送路へ供給された用紙は、搬送ローラ対314により
タイミングローラ315へ送られる。
【0036】一方、無端ベルト320は、駆動ローラ3
22aと固定ローラ322b,322c、322dと、
可動ローラ321により弛まないように懸架されてい
る。駆動ローラ322aが図中で反時計回りに回転する
と、無端ベルト320が所定の速度で図中で反時計回り
に回転する。無端ベルト320の回転に伴って、各ロー
ラ322b,322c,322d,321が、反時計回
りに回転する。
【0037】無端ベルト320は、無端なので継ぎ目を
有し、この継ぎ目が無端ベルトの基準マークとして用い
られる。タイミングセンサ323は、無端ベルト320
に用紙が供給される位置に設置され、無端ベルト320
の基準マークを検出する。タイミングセンサ323が出
力する検出信号に同期して、タイミングローラ315が
用紙を無端ベルト320に供給する。これにより、用紙
が無端ベルト320の継ぎ目(基準マーク)に乗らない
ように、用紙が無端ベルト320に供給される。また、
タイミングローラ315からの用紙を無端ベルト320
に供給しやすくするために、ガイド316が設けられて
いる。
【0038】無端ベルト320に供給された用紙は、無
端ベルト320上に担持され、図中で左方向に搬送され
る。これにより、用紙がシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの順に画像形成ユニットの感光体ドラム304
c,304m,304y,304kと接触する。記録媒
体がそれぞれの感光体ドラム304c,304m,30
4y,304kと接触したときに、感光体ドラムと対を
なす転写チャージャ303c,303m,303y,3
03kにより、感光体ドラム上のトナー像が用紙に転写
される。
【0039】各画像形成ユニット307c,307m,
307y,307kに内蔵されたレジスト補正センサ3
08c,308m,308y,308kが、無端ベルト
320の基準マークを検出する。レジスト補正センサ3
08c,308m,308y,308kで検出したタイ
ミングが、画像処理回路205に送信されることによ
り、画像形成ユニット307c,307m,307y,
307kで画像を形成するタイミングが微調整される。
これにより、レジストずれによる色ずれが防止される。
【0040】トナー像が転写された用紙は、定着ローラ
対325に搬送され、定着ローラ対325により加熱さ
れる。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着す
る。その後、用紙は排紙トレイ327に排出される。
【0041】また、両面コピーの場合には、定着ローラ
対325によりトナー像が定着された用紙は、用紙反転
ユニット326により反転され、両面ユニット328に
搬送される。そして、両面ユニット328から反転され
た用紙が給紙ローラ313により搬送経路に再度供給さ
れる。そして、上述した経路を用紙が搬送されることに
より、用紙の裏面に画像が形成される。
【0042】湿度センサS1は、デジタル複写機100
内の湿度を検知するセンサであり、温度センサS2は、
デジタル複写機100内の温度を検知するためのセンサ
である。用紙吸湿度センサS3は、用紙中に含まれる水
分量を測るためのセンサであり、通常、用紙と接触して
用紙に流れる電流値を検知することにより、用紙の吸湿
度を測定する。用紙吸湿度センサS3は、タイミングロ
ーラ315の直前に設けられる。
【0043】無端ベルト320が用紙を搬送する経路の
最も下流には、レジストパターン検出センサ324が取
付けられている。レジストパターン検出センサ324
は、画像形成ユニット307c,307m,307y,
307kにより無端ベルト320上に形成されたレジス
トパターンを読込む。読込んだデータは画像処理回路2
05に送信される。レジストパターン検出センサは、発
光部と受光部とを有し、発光部で光を照射し、無端ベル
ト320で反射した反射光を受光部で受光する。受光部
で受光した光のレベルは、無端ベルト320上のレジス
トパターンの有無、またはどの色彩のトナーで形成され
たレジストパターンであるかを示す。また、レジストパ
ターン検出センサ324が出力する信号のタイミングか
ら、無端ベルト320上に形成されたレジストパターン
の位置が検出される。これについては後で詳しく説明す
る。
【0044】トナー回収器329は、無端ベルト320
上に形成されたレジストパターンを回収する。トナー回
収器329は、内部にブラシを有しており、ブラシが無
端ベルト320を擦ることにより、無端ベルト320上
にトナーで形成されたレジストパターンを取除く。取除
かれたトナーは、トナー回収器328内に収納される。
【0045】図2は、デジタル複写機100の上面に設
けられた操作パネルの平面図である。図を参照して、操
作パネル500は、液晶表示装置501と、その上に設
けられ透明な部材からなるタッチパネル506とを含
む。液晶表示装置501は、デジタル複写機100のコ
ピーモードや内部の状態を表示する。タッチパネル50
6は、スイッチであり、液晶表示装置501と組合わせ
て用いることで、コピーモードの設定など、使用者が所
定の操作を入力することができる。
【0046】操作パネル500はさらに、プリント部数
やプリント倍率などの数値を入力するためのテンキー5
02と、プリント動作の開始を指示するためのスタート
キー505と、使用者の入力により設定されたコピーモ
ードをクリアするためのクリアキー503と、デジタル
複写機100のプリント動作を一時停止させたり、後述
するレジスト補正値更新処理を中断させるためのストッ
プキー504を含んでいる。
【0047】スタートキー505は、ランプ507が内
蔵されている。ランプ507は、使用者がスタートキー
505を押下することができるときに点灯し、できない
ときに消灯する。したがって、使用者は、ランプ507
の状態を見ることにより、スタートキー505を押下可
能か否か、換言すればプリント動作が可能か否かを判断
することができる。
【0048】上述のデジタル複写機100は、図3に示
す制御部によって制御される。図3は、デジタル複写機
100の制御部の概略構成を示すブロック図である。図
を参照して、制御部は、デジタル複写機100の全体を
制御するための制御CPU400と、無端ベルト320
を退避させるための退避機構を制御する退避機構制御部
404と、上述した画像処理回路205と、レジストパ
ターン検出センサ324が出力するデータをもとにレジ
スト補正値を演算するレジスト補正部406とを含む。
【0049】制御CPU400は、操作パネル500
と、湿度センサS1と、温度センサS2と、用紙吸湿度
センサS3と、JAMセンサS4と、ペーパーエンプテ
ィセンサS5と、定着温度センサS6と、トナーエンプ
ティセンサS7とが接続されている。
【0050】操作パネル500からは、使用者が操作パ
ネル500から入力したコピーモード等が送られ、制御
CPU400からは、操作パネルの液晶表示装置501
に表示するためのデータが送られる。
【0051】JAMセンサS4は、用紙が搬送経路中で
詰まったことを検知するためのセンサで、搬送経路中の
複数箇所に設けられる。ペーパーエンプティセンサS5
は、給紙カセット310a,310b,310cのそれ
ぞれに設けられ、給紙カセット310a,310b,3
10c中に収納されている用紙の有無を検知するための
センサである。定着温度センサS6は、定着ローラ対3
25の温度を測定するためのセンサである。トナーエン
プティセンサS7は、画像形成ユニットの現像器302
c,302m,302y,302k内にそれぞれセット
されたトナーの有無を検知するためのセンサである。
【0052】それぞれのセンサS1〜S7の出力が、制
御CPU400に送られる。制御CPU400では、そ
れぞれのセンサS1〜と7の出力をもとに、退避機構制
御部404を制御する。
【0053】また、制御CPU400は、バックアップ
RAM402と接続されている。バックアップRAM4
02は、プリント枚数やデジタル複写機100内の画像
形成ユニット等のエレメントの動作回数などのデータを
記憶する。バックアップRAM402は、電池でバック
アップされており、デジタル複写機100のメイン電源
がOFF状態となった場合でも、バックアップRAM4
02に記憶されたデータを保持できるようになってい
る。
【0054】画像処理回路205は、CCDセンサ20
4と、シアン用の露光ヘッド410cと、マゼンタ用の
露光ヘッド410mと、イエロー用の露光ヘッド410
yと、ブラック用の露光ヘッド410kと接続されてい
る。CCDセンサ204で光電変換されたR,G,Bの
画像データは、画像処理回路205によりC,M,Y,
Kの印字用データに変換される。変換されたC,M,
Y,Kの印字用データは、レジスト補正部406から受
信したレジスト補正値に基づいて、レジスト補正処理が
行なわれた後、それぞれ対応する露光ヘッド410c,
410m,410y,410kに出力される。
【0055】それぞれの露光ヘッド410c,410
m,410y,410kは、レジスト補正されたデータ
を受信すると、受信したデータに基づき対応する感光体
ドラムにレーザビームを照射する。これにより、感光体
ドラム上に静電潜像が形成される。
【0056】レジスト補正部406は、それぞれの画像
形成ユニット307c,307m,307y,307k
で用紙上に画像を重畳して形成するときに、レジストず
れによる色ずれを防止するために用いられるレジスト補
正値を計算する。
【0057】レジスト補正部406で計算されるレジス
ト補正値は、所定の時間間隔またはカラー作像モードが
所定の枚数の画像形成が行なわれたときに更新される。
レジスト補正値の更新は、レジスト補正部406でレジ
ストパターンを発生するステップと、画像形成ユニット
307c,307m,307y,307kで無端ベルト
320上にレジスト補正部406で発生したレジストパ
ターンを形成するステップと、無端ベルト320上に形
成されたレジストパターンをレジストパターン検出セン
サ324で読取るステップと、レジストパターン検出セ
ンサで読取られたデータをもとに、印字位置補正、倍率
補正および空間的歪補正のためのレジスト補正値を演算
するステップと、演算して求められたレジスト補正値を
画像処理回路205内のレジスタおよびバックアップR
AM402に記憶するステップとからなる。
【0058】レジスト補正部406では、予め所定のレ
ジストパターンを記憶している。レジスト補正部406
でレジストパターンを発生する場合には、記憶している
レジストパターンを画像処理回路205に対して送信す
る。画像処理回路205では、受信したレジストパター
ンをもとに、画像形成ユニット307c,307m,3
07y,307kに対して印字用データを送信する。こ
れにより、レジストパターンが無端ベルト320上に形
成される。
【0059】図4は、レジストパターンの一例を示す図
である。図を参照して、レジストパターンは、それぞれ
の画像形成ユニットにより、無端ベルト320の継ぎ目
601を基準とした無端ベルト320上の所定の位置に
形成される。レジストパターンは、それぞれの画像形成
ユニットごとに、無端ベルト320が進行する方向(図
中の矢印方向)に垂直な方向に3つの正方形を等間隔に
並べたパターンである。ここでは、レジストパターン
を、正方形とした例を示したが、たとえば、十字形や
「Z」の文字形等を用いることができる。
【0060】画像形成ユニットで形成されるレジストパ
ターンは、基準マーク601から所定の位置に所定の形
状で形成されるが、レジストずれがある場合には、所定
の位置に所定の形状で形成されない。レジスト補正値
は、実際に形成されたレジストパターンのずれ量から求
められる。
【0061】画像形成ユニット307cで形成されたレ
ジストパターン603a,603b,603cは、基準
マーク601から定められた所定の位置に形成されてい
る。
【0062】画像形成ユニット307mで形成されるレ
ジストパターン605a,605b,605cのうち、
レジストパターン605a,605cは、定められた位
置に形成されているけれども、レジストパターン605
bが定められた位置から無端ベルト320が進行する方
向(図中矢印方向)と反対方向にずれている。なお、図
中では、レジストパターンが形成されるべき所定の位置
を点線で示している。このように3つのレジストパター
ンが相対的にずれているときには、相対的なずれ量から
空間的歪みが検知され、空間的歪みを補正するためのレ
ジスト補正値が求められる。
【0063】画像形成ユニット307yで形成されるレ
ジストパターン607a,607b,607cは、それ
ぞれのパターンの大きさが、予め定められた基準となる
大きさよりも小さく形成されている。また、レジストパ
ターン607a,607cは、予め定められた基準とな
る位置からレジストパターン607b側にずれて形成さ
れている。この大きさと位置のずれ量から、倍率補正に
用いるためのレジスト補正値が求められる。
【0064】画像形成ユニット307kで形成されたレ
ジストパターン609a,609b,609cは、基準
となる位置から無端ベルト320が進行する方向(図中
矢印方向)と反対方向に同じ量だけずれている。この位
置のずれ量から、印字位置を補正するためのレジスト補
正値が求められる。
【0065】このようにして、レジスト補正値の更新が
行なわれる。すなわち、レジスト補正部406から画像
処理回路205に対して、レジストパターンを送信する
ことにより、画像形成ユニット307c,307m,3
07y,307kで無端ベルト320上に所定のレジス
トパターンが形成される。そして、レジストパターン検
出センサ324でレジストパターンを読取ることによ
り、読取られたレジストパターンと基準位置とのずれを
検出する。そして、印字位置補正、倍率補正および空間
的歪補正に用いるレジスト補正値を求める。レジスト補
正部406で求められたレジスト補正値は、画像処理回
路205内のレジスタおよびバックアップRAM402
に記憶される。
【0066】また、無端ベルト上に形成されたレジスト
パターンは、トナー回収器329により取除かれる。
【0067】図3を参照して、退避機構制御部404
は、退避クラッチと接続されている。退避機構制御部4
04は、退避クラッチ405を動作させることにより、
退避機構の位置を切換える。退避機構が移動することに
より、可動ローラ321と、転写チャージャ303y,
303m,303cと、タイミングセンサ323と、ガ
イド316と、タイミングローラ315とが移動する。
また、退避機構が移動することにより、無端ベルトは、
すべての画像形成ユニットの感光体ドラム304c,3
04m,304y,304kと接触する軌道と、ブラッ
ク画像形成ユニット307kの感光体ドラム304kと
のみ接触する軌道との2つの位置に切換えられる。無端
ベルトがすべての画像形成ユニットの感光体ドラム30
4c,304m,304y,304kと接触する軌道と
なるときの退避機構の位置を「基本位置」といい、無端
ベルトがブラック画像形成ユニット307kの感光体ド
ラム304kとのみ接触する軌道となるときの退避機構
の位置を「退避位置」という。
【0068】図5は、退避機構が退避位置に移動したと
きのデジタル複写機100の模式的断面図である。図5
を参照して、退避機構により、可動ローラ321と、転
写チャージャ303y,303m,303cと、タイミ
ングセンサ323と、ガイド316と、タイミングロー
ラ315とが、下方に移動している。これにより、無端
ベルト320は、ブラック画像形成ユニット307kの
感光体ドラム304kとのみ接触することになる。換言
すれば、シアン画像形成ユニット307cの感光体ドラ
ム304cと、マゼンタ画像形成ユニット307mの感
光体ドラム304mと、イエロー画像形成ユニット30
7yの感光体ドラム304yと、無端ベルト320とは
接触していない。したがって、無端ベルト320が退避
機構により退避した状態においては、シアン、マゼン
タ、イエローのそれぞれの画像形成ユニットの駆動を停
止することができる。このため、感光体ドラム304
c,304m,304kおよび現像器302c,302
m,302yが駆動することにより生じる摩耗を削減す
ることができる。
【0069】次に、デジタル複写機100の制御部で行
なわれる処理の流れについて説明する。なお、ここで
は、デジタル複写機100がカラー作像モードの場合に
制御部で行なわれる処理について説明する。したがっ
て、退避機構が基本位置に移動した状態における処理と
なる。
【0070】図6は、デジタル複写機100の制御部で
行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。図
を参照して、ステップS11では、デジタル複写機10
0が初期設定される。初期設定は、デジタル複写機10
0のメイン電源がON状態とされたときに、コピー処理
を行なうために必要な準備動作である。たとえば、定着
ローラ対325の温度を上昇させる処理等を行なう。
【0071】ステップS12では、セットフラグに
「0」が設定される。セットフラグとは、後述するレジ
スト補正値更新処理が、デジタル複写機100のメイン
電源をON状態としてから行なわれ、レジスト補正値が
更新されたか否かを示すフラグである。レジスト補正値
が更新されていない場合には「0」に設定され、レジス
ト補正値が更新されている場合には「1」が設定され
る。
【0072】次に行なわれるステップS13では、レジ
スト補正値更新処理が行なわれる。レジスト補正値更新
処理が終了するとステップS14に進む。レジスト補正
値更新処理については後で詳しく説明する。
【0073】ステップS14では、コピーモードの設定
が行なわれる。コピーモードの設定は、使用者が操作パ
ネル500から液晶表示装置501に表示されたメニュ
ーに従って、タッチパネル506あるいはテンキー50
2から入力することにより設定される。コピーモードの
設定は、たとえば複写枚数や複写倍率、あるいは作像モ
ード等の設定をいう。ここで、作像モードの設定とは、
モノクロ作像モードとカラー作像モードの切換をいう。
モノクロ作像モードは、ブラック用の画像形成ユニット
307kのみを用いてコピー処理を行なうモードであ
り、カラー作像モードは、すべての画像形成ユニット3
07c,307m,307y,307kを用いてコピー
処理を行なうモードをいう。たとえば、モノクロ作像モ
ードを選択した場合には、原稿がカラーであっても、ブ
ラック用の画像形成ユニット307kのみを用いてコピ
ー処理が行なわれる。
【0074】ステップS14でコピーモードの設定が終
了すると、ステップS15に進み、コピー処理が行なわ
れる。コピー処理は、ステップS14で設定されたコピ
ーモードに基づいて、画像形成を行なう処理である。コ
ピー処理については後で詳しく説明する。
【0075】次に、レジスト補正値更新処理について説
明する。図7は、図6のステップS13で行なわれるレ
ジスト補正値更新処理の流れを示すフローチャートであ
る。図を参照して、レジスト補正値更新処理は、まず、
更新判定処理を行なう(S21)。更新判定処理とは、
レジスト補正値更新処理を行なうか否かを判定するため
の処理である。図8は、更新判定処理の流れを示すフロ
ーチャートである。図8を参照して、更新判定処理は、
まず、前回のレジスト補正値更新処理から所定時間経過
したか否かを判断する(S51)。前回のレジスト補正
値更新処理の時刻は、バックアップRAM402に記憶
されおり、現在の時刻とバックアップRAM402に記
憶されている前回のレジスト補正値更新処理の時刻とを
比較することにより、前回のレジスト補正値更新処理が
行なわれた時刻からの経過時間が得られる。得られた経
過時間と所定の時間とが比較され、得られた経過時間が
所定の時間よりも大きい場合には、ステップS54に進
み、そうでない場合にはステップS52に進む。
【0076】ステップS52では、カラー作像モードで
画像形成された回数が、所定の枚数を超えたか否かを判
断する。カラー作像モードで画像形成した回数は、バッ
クアップRAM402に記憶されている。バックアップ
RAMに記憶されている画像形成の回数と所定の枚数と
が比較され、所定の枚数よりも大きい場合には、ステッ
プS54に進み、そうでない場合にはステップS53に
進む。
【0077】ステップS53では、更新フラグに「0」
が設定され、ステップS54では更新フラグに「1」が
設定される。ステップS53またはステップS54で更
新フラグを設定した後、処理を終了する。ここで、更新
フラグとは、レジスト補正値更新処理を行なうか否かを
示すフラグであり、レジスト補正値更新処理を行なう必
要がある場合に「1」が設定されてそうでない場合には
「0」が設定される。
【0078】なお、本実施の形態においては、更新判定
処理における条件を、前回のレジスト補正値の更新処理
からの経過時間、またはカラー作像モードにおける画像
形成の回数としたが、デジタル複写機100の湿度、温
度、用紙給出度等の動作環境の変動を条件にしてもよ
い。また、これらの条件を組合せて、レジスト補正値の
更新処理を行なうか否かを判定してもよい。このように
することで、レジストずれが発生しないようにレジスト
補正値を更新することができ、画像の品質を安定させる
ことができる。
【0079】図7に戻って、ステップS21で行なわれ
る更新判定処理が終了すると、ステップS22に進む。
ステップS22では、レジスト補正値更新処理の中止を
判定する(S22)。図9は、図7のステップS22で
行なわれる更新中止判定処理の流れを示すフローチャー
トである。図9を参照して、更新中止判定処理は、操作
パネル500のストップキー504が押下されたか否か
を判断する(S61)。ストップキー504が押下され
た場合には、ステップS62に進み、押下されていない
場合にはそのまま処理を終了する。ステップS62で
は、セットフラグが「1」か否かを判断する。セットフ
ラグに「1」が設定されている場合には、ステップS6
3に進み、そうでない場合には何も行なわず処理を終了
する。ステップS63では、中止フラグに「1」を設定
する。中止フラグとは、レジスト補正値更新処理を中止
するか否かを示すフラグである。レジスト補正値更新処
理を中止する場合には、中止フラグに「1」が設定さ
れ、そうでない場合には「0」が設定される。
【0080】このように、更新中止判定処理では、スト
ップキー504が押下された場合(ステップS61でY
ES)であって、レジスト補正値更新処理がデジタル複
写機100のメイン電源をONしてから1回でも行なわ
れた場合に(ステップS62でYES)、中止フラグに
「1」が設定される。したがって、ストップキー504
が押下されても、レジスト補正値更新処理がメイン電源
をONしてから一度も行なわれず、レジスト補正値が更
新されていない場合には、中止フラグに「1」が設定さ
れない。
【0081】なお、中止フラグは、メイン電源がON状
態にされたときに、図6のステップS11で説明した初
期設定において「0」に設定される。
【0082】レジスト補正値更新処理がメイン電源をO
Nしてから一度も行なわれていない場合には、レジスト
補正値更新処理を中止しないようにしたのは次の理由に
よる。デジタル複写機100のメイン電源がON状態に
された直後においては、レジスト補正値が設定されてい
ない可能性がある。また、画像処理回路205のレジス
タに前回のレジスト補正値更新処理で求めたレジスト補
正値をバックアップしていたとしても、前回のレジスト
補正値の更新処理が行なわれたときと比べてデジタル複
写機100の湿度、温度、用紙給出度等の使用環境が異
なる可能性が高い。このような場合には正確にレジスト
補正処理を行なうことができない可能性が高い。したが
って、メイン電源がON状態にされた後に一度もレジス
ト補正値更新処理がされていない場合には、ストップキ
ー504が押下されてレジスト補正値の更新処理の中止
が指示された場合であっても、レジスト補正値更新処理
を中止しないようにしている。これにより、レジスト補
正値の信頼性が高くなり、画像の品質が低下するのを防
止することができる。
【0083】図7に戻って、ステップS22で更新中止
判断処理が終了すると、ステップS23に進む。ステッ
プS23では、更新フラグが「1」に設定されているか
否かが判断される。更新フラグに「1」が設定されてい
る場合には、ステップS24に進み、設定されていない
場合にはそのまま処理を終了する。
【0084】ステップS24では、ステートカウンタが
判断される。ステートカウンタとは、レジスト補正値更
新処理がどの処理段階にあるのかを示すフラグである。
ステートカウンタに「0」が設定されている場合にはス
テップS25に進み、「1」が設定されている場合には
ステップS30に進み、「2」が設定されている場合に
はステップS33に進み、「3」が設定されている場合
にはステップS37に進み、「4」が設定されている場
合にはステップS42に進む。
【0085】ステップS25では、中止フラグに「1」
が設定されているか否かが判断される。中止フラグに
「1」が設定されていない場合にはステップS26に進
み、「1」が設定されている場合にはステップS29に
進む。
【0086】ステップS26においては、レジストパタ
ーン作成処理が行なわれる。レジストパターンの作成
は、レジスト補正部406で行なわれ、作成されたレジ
ストパターンは画像処理回路205に送られる。レジス
トパターン作成処理は、レジスト補正値更新処理と並行
して行なわれる処理である。したがって、次にレジスト
補正値更新処理が行なわれる場合に、ステップS26で
レジストパターン作成処理が行なわれている場合は、直
ちにステップS27に進む。
【0087】レジスト補正部406でパターンの作成が
開始されると、ステップS27に進み、レジストパター
ンの作成が終了したか否かが判断される。レジストパタ
ーンの作成が終了した場合には、ステップS28に進
み、終了していない場合にはそのままレジスト補正値更
新処理を終了する。ステップS28では、ステートカウ
ンタに「1」が設定される。これにより、次にレジスト
補正値更新処理が開始される場合には、ステップS24
のステートカウンタの判断処理で、ステップS30に進
むことになる。
【0088】ステップS25で中止フラグに「1」が設
定されていると判断された場合には、ステップS29で
更新フラグに「0」が設定される。これにより、次にレ
ジスト補正値更新処理が開始される場合には、ステップ
S23で更新フラグが判断されて、ステップS24から
ステップS45までの処理が行なわれずに処理を終了す
ることになる。
【0089】ステップS24でステートカウンタが
「1」に設定されていると判断された場合には、ステッ
プS30に進む。ステップS30では、レジストパター
ンの形成が行なわれる。レジストパターンの形成は、画
像処理回路205でレジスト補正部406から受信した
レジストパターンを変換した印字用データC,M,Y,
Kを露光ヘッド410c,410m,410y,410
kに送信することにより行なわれる。これにより、画像
形成ユニット307c,307m,307y,307k
のそれぞれで無端ベルト320上にレジストパターンが
形成される。
【0090】ステップS30で行なわれるレジストパタ
ーンの形成処理は、レジスト補正値更新処理と並行して
行なわれる。したがって、次にレジスト補正値更新処理
が行なわれる場合に、ステップS30でレジストパター
ン形成処理が行なわれている場合は、直ちにステップS
31に進む。
【0091】次のステップS31では、レジストパター
ンの形成が終了したか否かが判断される。終了した場合
には、ステップS32に進み、終了していない場合に
は、レジスト補正値更新処理を終了する。ステップS3
2では、ステートカウンタに「2」が設定される。これ
により、次にレジスト補正値更新処理が開始されたとき
に、ステップS24でステートカウンタが判断されてス
テップS33に進む。
【0092】ステップS24でステートカウンタが
「2」に設定されていると判断された場合には、ステッ
プS33に進む。ステップS33では、レジストパター
ン読取処理が行なわれる。レジストパターンの読取は、
レジストパターン検出センサ324により行なわれる。
読取られたレジストパターンは、レジスト補正部406
に送られる。
【0093】次のステップS34では、無端ベルト32
0上に形成されたレジストパターンを除去するレジスト
パターン除去処理が行なわれる。レジストパターンの除
去は、トナー回収器329により行なわれる。
【0094】ステップS33のレジストパターン読取処
理と、ステップS34のレジストパターン除去処理と
は、レジスト補正値更新処理とは並行して行なわれる。
したがって、ステップS33ではレジストパターンの読
取処理が開始され、ステップS34ではレジストパター
ンの除去処理が開始され、レジスト補正値更新処理が終
了した後においても、レジストパターン読取処理または
レジストパターン除去処理が継続して行なわれる。ま
た、次にレジスト補正値更新処理が行なわれる場合に、
ステップS33でレジストパターン読取処理が行なわれ
ている場合は、直ちにステップS34に進み、ステップ
S34でレジストパターン除去処理が行なわれている場
合は、直ちにステップS35に進む。
【0095】次のステップS35では、レジストパター
ンの除去処理が終了したか否かが判断される。レジスト
パターンの除去が終了した場合には、ステップS36に
進み、そうでない場合にはレジスト補正値更新処理を終
了する。
【0096】ステップS36では、ステートカウンタに
「3」が設定される。これにより、次にレジスト補正値
更新処理が開始されるときには、ステップS24でステ
ートカウンタが判断され、ステップS37に進む。
【0097】ステップS24でステートカウンタが
「3」に設定されていると判断された場合には、ステッ
プS37に進む。ステップS37では、中止フラグに
「1」が設定されているか否かが判断される。中止フラ
グに「1」が設定されている場合には、ステップS41
に進み、「1」が設定されていない場合にはステップS
38に進む。
【0098】ステップS38では、レジスト補正値演算
処理が行なわれる。レジスト補正値演算処理は、レジス
ト補正部406で、レジストパターン検出センサ324
の出力に基づき行なわれる。ステップS38で行なわれ
るレジスト補正値の演算処理は、レジスト補正値更新処
理と並行して行なわれる。したがって、レジスト補正値
更新処理が終了しても、レジスト補正値演算処理は継続
して行なわれる場合がある。また、次にレジスト補正値
更新処理が行なわれる場合に、ステップS38でレジス
トパターン演算処理が行なわれている場合は、直ちにス
テップS39に進む。
【0099】次のステップS39では、レジスト補正値
演算処理が終了したか否かが判断される。終了した場合
には、ステップS40に進み、そうでない場合にはレジ
スト補正値更新処理を終了する。
【0100】ステップS40では、ステートカウンタに
「4」を設定して処理を終了する。これにより、次にレ
ジスト補正値更新処理が開始される場合には、ステップ
S24でステートカウンタが判断されてステップS42
に進むことになる。
【0101】一方、ステップS37で中止フラグに
「1」が設定されていると判断された場合には、ステッ
プS41において、更新フラグに「0」が設定されて処
理を終了する。このとき、レジスト補正値演算処理が実
行中である場合には、レジスト補正値演算処理を中断す
るようにしてもよい。
【0102】ステップS24で、ステートカウンタが
「4」に設定されていると判断された場合には、ステッ
プS42に進む。ステップS42では、レジスト補正値
書込処理が行なわれる。レジスト補正値書込処理は、画
像処理回路205で行なわれ、レジスト補正部406よ
り受信したレジスト補正値が画像処理回路205内のレ
ジスタに書込まれる。レジスト補正値の書込が終了する
とステップS43に進む。
【0103】ステップS43では、セットフラグに
「1」が設定される。ステップS42でレジスト補正値
の書込が行なわれると、レジスト補正値の更新が終了し
たことになる。このため、デジタル複写機100のメイ
ン電源がON状態とされてから、少なくとも1回のレジ
スト補正値の更新が行なわれたことになる。このことを
示すため、セットフラグに「1」が設定される。
【0104】次のステップS44では、更新フラグに
「0」が設定される。これにより、次にレジスト補正値
更新処理が開始されるときには、ステップS23で更新
フラグが判断され、ステップS24からステップS45
までの処理を行なわずに、レジスト補正値更新処理を終
了することになる。
【0105】次のステップS45では、ステートカウン
タに「0」が設定されて、処理を終了する。ステートカ
ウンタに「0」を設定することにより、次にレジスト補
正値更新処理が開始されて、ステップS24でステート
カウンタが判断されたときに、ステップS25に進むこ
とになる。
【0106】このように、レジスト補正値更新処理で
は、ストップキー504が押下され、かつ、デジタル複
写機100のメイン電源がON状態とされてから少なく
とも1回のレジスト補正値の更新がされている場合に
は、レジスト補正値の更新処理を途中で中断するように
している。これにより、使用者がストップキー504を
押下することにより、レジスト補正値の更新処理を途中
で中断させることができる。その結果、コピー時間を短
縮することができ、コピーの生産性を向上させることが
できる。
【0107】また、レジスト補正値更新処理で、レジス
トパターンの形成が開始されてから、ストップキー50
4が押下された場合には、レジストパターンの除去が終
了するまでレジスト補正値の更新処理を中断しないよう
にしている。その結果、せっかく形成したレジストパタ
ーンが無駄にされることがなく、トナーの消費を少なく
することができる。
【0108】次にコピー処理について説明する。図10
は、図6のステップS15で行なわれるコピー処理の流
れを示すフローチャートである。図10を参照して、ス
テップS71では、スタートキー505が押下されたか
否かを判断する。スタートキーが押下された場合には、
ステップS72に進み、そうでない場合にはコピー処理
を終了する。
【0109】次のステップS72では、電子写真プロセ
スが行なわれる。電子写真プロセスは、画像読取部20
0で原稿を読取り、画像形成部300で画像読取部20
0から受信する印字用データに基づき画像形成を行なう
一連のプリント処理である。
【0110】また、電子写真プロセスは、1枚の用紙に
画像形成を行なうことで1回のプリント処理を終了す
る。そして、1回のプリント処理が終了するまでは、画
像形成を継続して行なう。
【0111】ステップS72で行なわれる電子写真プロ
セスは、コピー処理とは並行して行なわれる。したがっ
て、コピー処理が終了した場合でも、電子写真プロセス
は継続して行なわれる場合がある。また、次にコピー処
理が行なわれる場合に、ステップS72で電子写真プロ
セスが行なわれている場合は、直ちにステップS73に
進む。
【0112】次のステップS73では、コピーが終了し
たか否かが判断される。コピーが終了した場合には、ス
テップS74に進み、そうでない場合はコピー処理を終
了する。
【0113】コピーの終了は、設定されたコピーモード
で電子写真プロセスが終了したか否かにより判断され
る。たとえば、10枚の原稿をそれぞれ1枚ずつ電子写
真プロセスを行なうコピーモードに設定されている場合
には、10回の電子写真プロセスが終了したときに、コ
ピーが完了したと判断される。
【0114】ステップS74では、中止フラグが「1」
に設定されているか否かが判断される。中止フラグに
「1」が設定されていない場合にはコピー処理を終了す
る。
【0115】ステップS74で中止フラグに「1」が設
定されている場合には、中止フラグに「0」を設定し
(S75)、更新フラグに「1」を設定する(S7
6)。これは、ストップキー504が押下されて、レジ
スト補正値更新処理が一旦中断された場合に、一連の電
子写真プロセスが終了した後に自動的にレジスト補正値
更新処理を再開するようにするためである。デジタル複
写機100がカラー作像モードで画像形成を行なう場合
に、レジスト補正値の更新処理を中断したときは、前回
のレジスト補正値更新処理で求めたレジスト補正値を用
いてレジスト補正を行なうことになる。このとき、レジ
スト補正値更新処理を中断することにより、レジスト補
正値の更新が遅れることになる。レジスト補正値が長期
にわたって更新されないでいると、デジタル複写機10
0の使用環境の変化等により、画像の品質が低下する場
合がある。したがって、レジスト補正値更新処理が一旦
中断された場合には、設定されたコピーモードでの電子
写真プロセスの終了後、自動的にレジスト補正値更新処
理を再開することにより、レジスト補正値の信頼性を高
めることができる。
【0116】図11は、操作パネル500の液晶表示部
501に表示される画面の一例を示す図である。図11
(A)は、レジスト補正値更新処理が行なわれていると
きに表示される画面の一例を示す図である。この画面は
図7のステップS23でYESと判断されたときに表示
され、「レジストデータ更新中です。しばらくお待ち下
さい。ストップキーを押せば、レジストデータの更新を
中止できます。」のメッセージを表示する。この画面が
表示されている間は、スタートキー505のランプ50
7は消灯している。
【0117】図11(B)は、レジスト補正値更新処理
を中止したときに表示される画面の一例を示す図であ
る。この画面は、図7のステップS25またはステップ
S37でYESと判断されたときに表示される画面であ
り、「レジストデータ更新を中止しました。コピーでき
ます。」のメッセージを表示する。この画面が表示され
ている間は、スタートキー505のランプ507は点灯
している。
【0118】図11(C)は、電子写真プロセスを行な
っているときに表示される画面の一例を示す図である。
この画面は図10のステップS71でYESと判断され
たときに表示される画面であり、「コピー中です。しば
らくお待ち下さい。」のメッセージを表示する。この画
面が表示されている間は、スタートキー505のランプ
507は消灯している。
【0119】図11(D)は、一旦中断されたレジスト
補正値更新処理を再開するときに表示される画面の一例
を示す図である。この画面は図10のステップS74で
YESと判断されたときに表示される画面であり、「レ
ジストデータ更新を再開します。しばらくお待ち下さ
い。」のメッセージを表示する。この画面が表示されて
いる間は、スタートキー505のランプ507は消灯し
ている。
【0120】[レジスト補正値更新処理の変形例]次
に、図6のステップS13で行なわれるレジスト補正値
更新処理の変形例について説明する。図12は、図6の
ステップS13で行なわれる変形されたレジスト補正値
更新処理の流れを示すフローチャートである。図12の
ステップS121〜ステップS132までの処理は、図
7で説明したレジスト補正値更新処理のステップS21
〜ステップS32までの処理と同じであるのでここでの
説明は繰返さない。
【0121】ステップS124において、ステートカウ
ンタが「2」と判断された場合には、ステップS133
に進む。ステップS133では、レジストパターンの読
取処理が行なわれる。そして、次のステップS134
で、レジストパターンの除去が行なわれる。ステップS
133で行なわれる処理は図7のステップS33で行な
われるレジストパターン読取処理と、ステップS134
で行なわれる処理は図7のステップS34で行なわれる
レジストパターン除去処理と同じ処理が行なわれる。そ
して、ステップS133で行なわれるレジストパターン
読取処理とステップS134で行なわれるレジストパタ
ーン除去処理とは、レジスト補正値更新処理と並行して
行なわれる。したがって、レジスト補正値更新処理が終
了した場合であっても、レジストパターン読取処理とレ
ジストパターン除去処理とが継続して行なわれる場合が
ある。また、次にレジスト補正値更新処理が行なわれる
場合に、ステップS133でレジストパターン読取処理
が行なわれている場合は、直ちにステップS134に進
み、ステップS134でレジストパターン除去処理が行
なわれている場合は、直ちにステップ135に進む。
【0122】ステップS135では、レジストパターン
の読取処理が終了したか否かが判断される。終了したと
判断される場合には、ステップS136に進み、ステー
トカウンタに「3」が設定されて、レジスト補正値更新
処理を終了する。この場合に、レジストパターン除去処
理が継続して行なわれる場合がある。
【0123】ステップS135で、レジストパターン読
取処理が終了していないと判断された場合には、レジス
ト補正値更新処理を終了する。この場合には、レジスト
パターン読取処理とレジストパターン除去処理とが継続
して行なわれることになる。
【0124】ステップS124でステートカウンタが
「3」に設定されていると判断された場合には、ステッ
プS137に進む。ステップS137では、レジスト補
正値演算処理が行なわれる。レジスト補正値演算処理
は、図7のステップS38で行なわれるレジスト補正値
演算処理と同じであるのでここでの説明は繰返さない。
【0125】次のステップS138では、レジストパタ
ーン除去処理が終了したか否かが判断される。レジスト
パターン除去処理が終了していないと判断される場合に
は、レジスト補正値更新処理を終了する。この場合に
は、レジストパターン除去処理とレジスト補正値演算処
理とが並行して行なわれることになる。これは、レジス
トパターン検出センサ324の位置とトナー回収器32
9の位置とが、離れていることにより、レジストパター
ン検出センサ324でレジストパターンを検出してから
トナー回収器329でレジストパターンを回収するまで
に所定の時間を必要とするからである。したがって、レ
ジストパターン除去処理が終了する前に、レジスト補正
値演算処理が終了することもあり得る。
【0126】ステップS138でレジストパターン除去
処理が終了したと判断される場合には、ステップS13
9に進む。ステップS139では、中止フラグに「1」
が設定されているか否かが判断される。中止フラグに
「1」が設定されている場合には、ステップS142に
進み、更新フラグに「0」を設定してレジスト補正値更
新処理を終了する。これにより、使用者が操作パネル5
00のストップキー504を押下した場合に、レジスト
補正値更新処理が終了する。
【0127】ステップS139で、中止フラグに「1」
が設定されていないと判断された場合には、ステップS
140に進む。ステップS140では、レジスト補正値
演算処理が終了したか否かが判断される。終了したと判
断された場合には、ステップS141に進み、ステート
カウンタに「4」を設定してレジスト補正値更新処理を
終了する。これにより、次にレジスト補正値更新処理が
開始されてステップS124でステートカウンタが判断
されたときに、ステップS143に進む。
【0128】ステップS140でレジスト補正値演算処
理が終了していないと判断された場合は、レジスト補正
値更新処理を終了する。この場合には、レジスト補正値
演算処理が継続して行なわれることになる。
【0129】ステップS124でステートカウンタが
「4」に設定されていると判断された場合には、ステッ
プS143に進む。ステップS143では、レジスト補
正値書込処理が行なわれる。レジスト補正値書込処理に
ついては、図7のステップS42で行なわれる処理と同
じであるので、ここでの説明は繰返さない。
【0130】レジスト補正値書込処理が終了すると、ス
テップS144に進み、セットフラグに「1」を設定す
る。そして、次のステップS145で更新フラグに
「0」を設定し、次のステップS146でステートカウ
ンタに「0」を設定し、レジスト補正値更新処理を終了
する。ステップS144は図7のステップS43と、ス
テップS145は図7のステップS44と、ステップS
146は図7のステップS45とそれぞれ同じ処理が行
なわれる。ここでの説明は繰返さない。
【0131】このように、変形されたレジスト補正値更
新処理においては、レジストパターン除去処理とレジス
ト補正値演算処理とが並行して行なわれる。したがっ
て、レジスト補正値演算処理は、レジストパターン読取
処理でレジストパターンを読取った後、直ちに行なうこ
とができる。この結果、レジスト補正値更新処理の時間
を短くすることができる。
【0132】また、レジスト補正値更新処理を中止する
ことができるのは、レジストパターン形成後は、レジス
トパターン除去処理が終了した後でなければ中断するこ
とができない。これにより、形成されたレジストパター
ンを無駄にすることがなく、トナーの消費を少なくする
ことができる。
【0133】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
るデジタル複写機100は、使用者が操作パネル500
のストップキー504を押下することにより、レジスト
補正値更新処理を中断することができる。これにより、
コピーを行なう時間を短縮することができる。
【0134】また、使用者がレジスト補正値更新処理を
中断した後、設定されたコピーモードでの電子写真プロ
セスを終了したときには、自動的にレジスト補正値更新
処理を開始する。これにより、デジタル複写機100の
使用環境に合致したレジスト補正値に更新することがで
き、画像の品質を低下するのを防止することができる。
【0135】さらに、一度中断されたレジスト補正値更
新処理を再開する場合には、中断された処理から行なう
ので、中断前に行なったレジスト補正値更新処理を無駄
にすることなく、効率のよい処理を行なうことができ
る。
【0136】さらに、レジスト補正値更新処理を中断す
ることができるのは、レジストパターン形成後はレジス
トパターンを除去した後に中断するようにしたので、形
成されたレジストパターンを無駄にすることなく、トナ
ーの消費を低くすることができる。
【0137】さらに、レジストパターン発生処理および
レジスト補正値演算処理を行なっている間に、使用者が
ストップキー504を押下した場合には、レジストパタ
ーン発生処理またはレジスト補正値演算処理を直ちに終
了してレジスト補正値更新処理を中断するようにしてい
る。その結果、使用者がストップキー504を押下した
後すぐに画像形成を行なうことができる。
【0138】さらに、レジスト補正値書込処理を行なっ
ている間に使用者がストップキー504を押下した場合
には、レジスト補正値書込処理を終了することなくレジ
スト補正値更新処理を最後まで行なう。これにより、最
も新しい信頼性のあるレジスト補正値を用いることがで
きるので、画像の品質を向上させることができる。
【0139】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるデジタル複写機の概略構
成を示す模式的断面図である。
【図2】デジタル複写機100の上面に設けられた操作
パネルの平面図である。
【図3】デジタル複写機100の制御部の概略構成を示
すブロック図である。
【図4】レジストパターンの一例を示す図である。
【図5】退避機構が退避位置に移動したときのデジタル
複写機100の模式的断面図である。
【図6】デジタル複写機100の制御部で行なわれる処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS13で行なわれるレジスト補
正値更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS21で行なわれる更新判定処
理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図7のステップS22で行なわれる更新中止判
定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図6のステップS15で行なわれるコピー処
理の流れを示すフローチャートである。
【図11】操作パネル500の液晶表示部501に表示
される画面の一例を示す図である。
【図12】図6のステップS13で行なわれる変形され
たレジスト補正値更新処理の流れを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
204 CCDセンサ 205 画像処理回路 324 レジストパターン検出センサ 329 トナー回収器 400 制御CPU 404 退避機構制御部 406 レジスト補正部 500 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 高資 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 出山 弘幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB15 FA10 FA20 GA04 GA23 2H027 DA21 DE02 EE07 EK19 2H030 AD16 9A001 HH31 JJ35 KK42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を記録媒体に形成するた
    めの複数の画像形成ユニットと、 前記複数の画像形成ユニットのレジストずれの補正に用
    いられるレジスト補正値を更新するためのレジスト補正
    値更新手段と、 入力された中断信号を検知するための中断信号検知手段
    とを備え、 前記レジスト補正値更新手段は、前記中断信号検知手段
    で前記中断信号が検知されたときは、前記レジスト補正
    値の更新を中断することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記レジスト補正値更新手段は、 レジストパターンを発生するための発生手段と、 前記発生手段で発生されたレジストパターンを前記複数
    の画像形成ユニットで形成する形成手段と、 前記複数の画像形成ユニットで形成したレジストパター
    ンを検出するための検出手段と、 前記検出手段の出力に基づいて、前記入力された画像を
    補正するためのレジスト補正値を求めるための演算手段
    と、 前記演算手段で求めたレジスト補正値を記憶するための
    記憶手段と、 前記発生手段でのレジストパターンの発生から前記記憶
    手段でのレジスト補正値の記憶までの更新処理のタイミ
    ングを制御するための制御手段とを含む、請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記発生手段および前
    記演算手段のいずれかで処理を実行している間に、前記
    中断信号検知手段で前記中断信号が検知されたときは、
    前記更新処理を直ちに中断することを特徴とする、請求
    項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の画像形成ユニットが形成した
    レジストパターンを除去するための除去手段をさらに備
    え、 前記制御手段は、前記形成手段および前記検出手段のい
    ずれかで処理を実行している間に、前記中断信号検知手
    段で前記中断信号が検知されたときは、前記除去手段で
    レジストパターンを除去した後に、前記更新処理を中断
    することを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の画像形成ユニットが形成した
    レジストパターンを除去するための除去手段をさらに備
    え、 前記制御手段は、前記除去手段でレジストパターンを除
    去している間に、前記中断信号検知手段で前記中断信号
    が検知されたときは、前記除去手段でレジストパターン
    を除去した後に、前記更新処理を中断することを特徴と
    する、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記レジスト補正値更新手段は、前記中
    断信号検知手段で前記中断信号が検知されたときであっ
    ても、所定の条件では、前記レジスト補正値の更新を中
    断しないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記中断信号検知手段
    で前記中断信号が検知されたときであっても、前記記憶
    手段で前記レジスト補正値を記憶している間は、前記更
    新処理を中断しないことを特徴とする、請求項2に記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記中断信号検知手段
    で前記中断信号を検知した後に前記更新処理の中断状態
    が解除されたときは、前記更新処理のうち中断した処理
    から再開することを特徴とする、請求項2〜5のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記発生手段で処理を
    中断した後に前記更新処理の中断状態が解除されたとき
    は、前記発生手段でレジストパターンを発生することを
    特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記演算手段で処理
    を中断した後に前記更新処理の中断状態が解除されたと
    きは、前記更新処理を中断する前の前記検出手段の出力
    に基づき、前記演算手段で前記レジスト補正値を求める
    ことを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記除去手段で除去
    した後に前記更新処理の中断状態が解除されたときは、
    前記更新処理を中断する前の前記検出手段の出力に基づ
    き、前記演算手段で前記レジスト補正値を求めることを
    特徴とする、請求項4または5に記載の画像形成装置。
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