JP2000283421A - 誘引空気式触媒バーナおよび加熱装置特に調理装置 - Google Patents

誘引空気式触媒バーナおよび加熱装置特に調理装置

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JP2000283421A
JP2000283421A JP11366405A JP36640599A JP2000283421A JP 2000283421 A JP2000283421 A JP 2000283421A JP 11366405 A JP11366405 A JP 11366405A JP 36640599 A JP36640599 A JP 36640599A JP 2000283421 A JP2000283421 A JP 2000283421A
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catalytic
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downstream
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Jean-Claude Pivot
ピヴォ ジャン−クロード
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 実質的に触媒燃焼の始動時間を長くさせるこ
となく、触媒燃焼構造物の寿命を延長させる。 【解決手段】 燃焼用混合物を得るための、一次空気7
2と可燃性ガス流とを混合する部材と、燃焼用混合物を
分配する室74と、および燃焼用混合物の触媒燃焼構造
物1からなり、触媒燃焼構造物が担体76を含み、担体
は燃焼用混合物および燃焼ガスに対して燃焼用混合物の
通過方向に沿って透過性があり、燃焼用混合物と接触す
る担体の内面が、直接または間接に、少なくとも1つの
触媒材料で被覆され、触媒材料は燃焼用混合物の燃焼に
対し触媒作用を与え、この触媒材料が担体の厚さ内に配
置され、担体上に堆積された触媒材料が、担体の上流側
8と下流側4とに分配され、触媒材料の分配が、一方で
触媒燃焼面が担体の上流側に配置され、他方で下流側は
触媒燃焼構造物内で有炎燃焼から無炎燃焼に移行させる
触媒反応を始動させるために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘引空気式ガスバ
ーナに関する。
【0002】
【従来の技術】誘引空気式ガスバーナは、触媒燃焼構造
物を含み、かつ空気および液化石油ガス(例えばブタ
ン)の混合物の燃焼を目的とする。このバーナは、二次
空気式触媒バーナに比較して比較的高温で運転する。本
発明は、このようなバーナを備えた加熱装置、特に調理
装置にも関する。
【0003】本発明において、用語「触媒バーナ」は、
可燃性ガス流を噴射する部材と、燃焼用混合物を得るた
めの、一次空気と前記可燃性ガス流とを混合する部材
と、前記燃焼用混合物を分配する室と、および燃焼用混
合物の触媒燃焼構造物とを含む誘引空気式触媒バーナで
あって、前記触媒燃焼構造物が、上流面と呼ばれる一方
の面を介して分配される燃焼用混合物を受け入れ、かつ
下流面と呼ばれる他方の面を介して燃焼ガスを排出する
ように配置され、触媒構造物内を通過する間の前記混合
物の燃焼が無炎で行われる前記誘引空気式触媒バーナを
意味する。「誘引空気式」バーナとして知られる本発明
によるこのようなバーナは、可燃性ガスのみが触媒構造
物内を通過し、かつ前記触媒構造物の下流面上で周囲空
気と混合することにより無炎で燃焼される「二次空気
式」バーナとして知られる触媒バーナとは区別されるべ
きである。
【0004】さらに、用語「触媒構造物」および「触媒
燃焼構造物」は、少なくとも1つの可燃性ガス(combus
tible gas)および少なくとも1つの支燃性ガス(oxida
nt gas)からなる燃焼用混合物に対して前記混合物の通
過方向に沿って透過性があり、かつ前記混合物が前記構
造物の上流面から下流面まで、前記混合物が通過する間
に圧力損失を発生するのに十分な厚さを有する前記任意
の構造物を意味する。一般に、この構造物は、燃焼用混
合物の通過方向に対し横方向即ち垂直方向の面内に伸長
し、かつ、この構造物は、燃焼用混合物、可燃性ガスお
よび燃焼ガスに対して不活性である担体(support)を
含み、この担体は触媒燃焼により発生される高温に対し
て機械的および化学的に抵抗性がある。通路の上記方向
に沿って燃焼用混合物および燃焼ガスに対して透過性が
あるこの担体は、少なくともその内面上で、即ちこの厚
みの範囲内で、直接または間接に、いわゆる触媒材料で
被覆され、触媒材料は燃焼に対し触媒作用を与える。
【0005】フランス特許公開第2732752号に
は、上記のように、一次空気と可燃性ガス流とを混合す
る部材と、前記燃焼用混合物を分配する室と、および前
記燃焼用混合物の触媒燃焼構造物とを含む誘引空気式触
媒バーナが記載されている。
【0006】上記定義に対応する触媒燃焼構造物を備え
た触媒バーナを組み込んだ触媒利用調理装置が米国特許
第4588373号の文献によってもまた提案されてい
る。この文献によれば、触媒材料はこの担体の下流側の
みに担体の厚さ内に分配され、これにより機能中に前記
担体の下流面の側に触媒燃焼面を配置し、したがってこ
の触媒燃焼面が反応面に対応している。担体の反対側の
面即ち上流面は単にガス・ディフューザ並びに断熱体を
構成している。
【0007】この文献即ち米国特許第4588373号
は、触媒材料を分配させ、かつ、それを本質的に下流面
の側に配置するために使用される方法に関するある種の
実際的手段を当業者に開示または指示してなく、したが
って、本特許の出願日においてこの提案方法を再現可能
であるとは思われず、この点に関して、この提案方法は
先行技術を構成するものではない。
【0008】この文献の教示が当業者により再現可能で
あると仮定した場合、記載の触媒バーナは、次のいくつ
かの理由から、十分条件を満たしているとは思われな
い。即ち、 − 触媒燃焼反応速度は実際に透過性担体内における燃
焼用混合物の通過速度より大きいので、触媒燃焼面は、
触媒材料が存在するかぎり、担体の下流面の側よりもむ
しろ上流面の側に移動しようとし、これにより、担体を
過熱させ、調理材料をバーナで焦がし、またはある場合
には担体の上流側で火炎を発生させることにもなり、 − 担体の上流側は触媒材料で被覆されてなく、および
バーナ本体内に包囲されているので、実際にこのような
バーナはその下流面においてのみ点火可能であり、この
ことが触媒燃焼を始動させるために担体を加熱すること
を困難にしている。
【0009】さらに、米国特許第4588373号の文
献は、触媒構造物の寿命を延長させおよび/または触媒
燃焼の始動時間を長くしないための任意の実際的方法を
指示または暗示していない。
【0010】米国特許第4588373号の文献に記載
のバーナと比較して、フランス特許公開第267836
0号および欧州特許公開第0520913号の文献は、
担体の反応面が担体の上流面の側に位置し、受熱体に面
しているという意味での、「反転」形状を記載してい
る。
【0011】触媒燃焼構造物の構成部分を形成する最も
重要かつ最も高価な成分の1つは触媒材料であり、触媒
材料は燃焼に対して活性を有している。触媒材料は、一
般に、例えば白金、ロジウム、イリジウムまたはパラジ
ウムのような貴金属の単体またはそれらの組み合わせで
ある。したがって、この分野における主要な研究課題
は、触媒燃焼構造物の耐久性を改善することに向けられ
てきている。
【0012】上記の文献により、触媒燃焼構造物の反応
面は上流面である。他方の面即ち下流面は火炎を点火す
るために使用される面であり、この面は、触媒燃焼構造
物内で有炎燃焼から無炎燃焼へ移行させる触媒反応を始
動させる。
【0013】担体の反応面即ち上流面は約1100℃の
温度に加熱され、一方、点火面即ち下流面は約900℃
である。したがって、より早く劣化するのは担体の上流
面であること、および触媒構造物の寿命は、直接、この
面の特性の関数であることがよくわかる。さらに、触媒
構造物の寿命は、通常、その中に組み込まれている触媒
材料の全質量の直接関数であることがわかっている。
【0014】触媒燃焼構造物の寿命を延長させること
は、しばしば、前記構造物の寿命の到達時において、触
媒燃焼のための始動時間を著しく長くさせることにな
る。
【0015】国際特許公開第94/20789号には、
膨張タービンに供給するための、燃焼用混合物(相互に
混合され、かつ加圧された天然ガスまたはメタンおよび
支燃性ガス)のための燃焼機器が記載されている。この
機器は並列に配置されたいくつかの触媒燃焼器を含む。
各触媒燃焼器は、連続して即ち直列に、上記のような少
なくとも2つの触媒燃焼構造物を含み、これらの構造物
は主としてそれらのそれぞれの担体の内面が相互に異な
っている。各触媒燃焼器において、および燃焼用混合物
および/または燃焼ガスの通過方向に沿って、直列の両
構造物は不均一相における触媒予備燃焼を行い、セパレ
ータ内を流れたのち、端末の透過性構造物は均一相にお
いて同じ燃焼用混合物の非触媒後燃焼を行う。
【0016】国際特許公開第94/20789号によれ
ば、不均一相における触媒予備燃焼は均一相における後
燃焼を支援する。したがって、各触媒燃焼器は少なくと
も2つの触媒燃焼構造物および端末の透過性構造物から
製作されている。
【0017】国際特許公開第94/20789号によれ
ば、触媒燃焼は2つの触媒燃焼構造物の各々の全厚さに
わたり拡がり、そして、2つの触媒燃焼構造物が独立で
あるかまたは単一担体に組み合わされているかにかかわ
らず、通常の作業条件において独立な上流燃焼面と下流
燃焼面とをそれぞれ明確に区別することができない。
【0018】国際特許公開第94/20789号によれ
ば、連続する2つの触媒燃焼構造物の触媒材料に対する
内面および/または担体を区別することは、各触媒燃焼
構造物が作動する温度領域による前記触媒材料の実質的
な劣化を回避することを目的としている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】特に誘引空気式バーナ
に関して、実質的に触媒燃焼の始動時間を長くさせるこ
となく、触媒燃焼構造物の寿命を延長させることが本発
明の課題である。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による誘引空気式
バーナは、可燃性ガス流を噴射する部材と、燃焼用混合
物を得るための、一次空気と可燃性ガス流とを混合する
部材と、燃焼用混合物を分配する室と、および燃焼用混
合物の触媒燃焼構造物からなり、触媒燃焼構造物が担体
(76)を含み、担体(76)は燃焼用混合物および燃
焼ガスに対して燃焼用混合物の通過方向に沿って透過性
があり、かつ燃焼用混合物が受け取られる上流面から、
燃焼ガスが排出される下流面まで、燃焼用混合物が通過
する間に圧力損失を発生するのに十分な厚さを有し、燃
焼用混合物と接触する担体の内面が、直接または間接
に、少なくとも1つの触媒材料で被覆され、触媒材料は
燃焼用混合物の燃焼に対し触媒作用を与え、この触媒材
料が担体の厚さ内に配置され、担体(76)上に堆積さ
れた触媒材料が、本質的に担体の上流側と下流側とに分
配され、触媒材料の分配が、一方で触媒燃焼面が担体の
上流側に配置され、他方で下流側は触媒燃焼構造物内で
有炎燃焼から無炎燃焼に移行させる触媒反応を始動させ
るために使用されることを特徴とする。
【0021】上記バーナは、担体の上流側および下流側
に堆積された触媒材料がそれぞれ異なっていることも特
徴とする。この場合、担体の上流側および下流側のそれ
ぞれの触媒材料がそれらの性質および/または組成にお
いて異なっていてもよく、担体の上流側および下流側の
それぞれの触媒材料が同じであるが、担体上に堆積され
た前記触媒の量が上流側および下流側でそれぞれ異なっ
ていてもよい。
【0022】後者の場合、担体の上流側で触媒材料の多
量の重量分が堆積され、および下流側で触媒材料の少量
の重量分が堆積され、担体の上流側に触媒材料の約75
重量%が堆積され、および担体の下流側に残りの重量%
が堆積されることが好ましい。
【0023】前記バーナは、担体の上流側および下流側
のそれぞれに堆積された触媒材料が同じであり、および
担体の上流側および下流側に堆積された触媒材料の重量
がほぼ等しくてもよい。
【0024】前記バーナは、担体の両側において、触媒
材料が上流面および下流面から約1mm〜2mmの厚さ
の範囲を占有するのが好ましい。
【0025】また、担体がハニカムの形の多孔質構造を
有し、かつ好ましくは理論式2MgO−Al23−5S
iO2のきん青石(cordierite)をベースとしているこ
とが好ましい。
【0026】さらに、多孔質担体の内面が、約100m
2/gの比表面積および約3μmの平均粒径を有する耐
火酸化物、好ましくはジルコニアの層で被覆され、この
層の上に触媒材料が堆積されていることが好ましい。
【0027】前記触媒燃焼構造物は、重量%として、 − 少なくとも85%の多孔質担体、 − 少なくとも12%の耐火酸化物、 − 少なくとも0.3%のドーピング剤、 − 少なくとも0.3%の触媒材料、 からなり、成分の合計が100%を超えないことが好ま
しい。
【0028】さらに、触媒燃焼構造物の上流反応面がバ
ーナの外方方向に配置され、および燃焼ヒューム回収室
が触媒燃焼構造物の下流面に接して配置されていること
が好ましい。
【0029】本発明による触媒バーナは加熱装置、特に
調理装置に応用される。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明により、以下に記載の実験
手順に基づき、極めて驚くべきことに、次の2つの選択
の組み合わせにより、上記の課題が達成されることがわ
かった。即ち、 − 一方で、フランス特許公開第2678360号およ
び欧州特許公開第0520913号の文献に記載のよう
な、以後「反転式」と呼ばれる触媒燃焼構造物の選択ま
たは維持。したがって、この触媒燃焼構造物の反応面即
ち触媒燃焼面は上流側に位置し、一方、下流側は触媒燃
焼構造物内で有炎燃焼から無炎燃焼に移行させて触媒反
応を始動させるために使用される。
【0031】− 他方で、担体上に分配された触媒材料
の堆積。前記担体の中間に実質的に触媒材料で被覆され
ない部分を残しながら、本質的に前記担体の上流側と下
流側との間で担体上に触媒材料が分配されている。
【0032】上記一般原理を実施するための種々の方法
が実行可能である。
【0033】第1の方法により、担体の上流側および下
流側に堆積された触媒材料がそれぞれそれらの性質およ
び/または組成において異なっている。
【0034】第2の方法により、担体の上流側および下
流側のそれぞれの触媒材料が同じであるが、担体上に堆
積された前記触媒の量が上流側および下流側でそれぞれ
異なっている。後者の場合、例として、担体の上流側で
触媒材料の多量の重量分例えば約75重量%が堆積さ
れ、および担体の下流側で触媒材料の少量の重量分即ち
残りの重量%が堆積される。
【0035】本発明の第3の実施態様により、担体の上
流側および下流側のそれぞれに堆積された触媒材料が同
じであり、および担体の上流側および下流側に堆積され
た触媒の重量はほぼ等しい。
【0036】上記の触媒燃焼構造物を得るために、次の
ステップを含む任意の方法が使用される。即ち、 1)担体が、直接または間接に、液体溶媒内の触媒材料
の溶液または懸濁液と、あるいは液体溶媒のみと、別々
に、および前記担体の2つの面上でそれぞれ、かつ燃焼
用混合物の通過方向に沿って接触されるステップと、 2)触媒材料および/または液体溶媒が担体の2つの面
で選択されおよび/または分配されるステップと、 3)液体溶媒が乾燥および/または仮焼により除去され
るステップ。
【0037】以下に記載の実験手順により、触媒材料を
好ましくは上流側に堆積することにより触媒燃焼構造物
の寿命を実質的に延長可能であることがわかった。
【0038】他方で、下流面の触媒材料が例えば少量に
されているので、このような方法により、この寿命の間
に触媒燃焼構造物の始動を困難にするおそれがある。し
かしながら、このようなおそれは発生せず、以下に記載
の実験手順により示されるように、ある例により、あら
ゆる予想に反して、寿命の延長および触媒燃焼に対する
始動時間を長くしないことの両方を同時に成功させるこ
とができた。
【0039】上記のバーナを含む加熱装置、例えば調理
装置が本発明の他の課題である。
【0040】本発明により、上記の触媒構造物を得るた
めの方法は、例えば、少なくとも次のステップを含む。
即ち、 − 燃焼用混合物およびその燃焼用ガスに対して不活性
であり、および触媒燃焼により発生される高温に対して
機械的および化学的に抵抗性がある透過性担体を提供す
るステップと、 − 例えば担体を制限かつ制御深さまで浸漬することに
より、前記担体の一方の面例えば上流面上に触媒材料の
第1の溶液または懸濁液を塗布し、および上下逆の意味
で、他方の面例えば下流面上に同じ触媒材料の第2の溶
液または懸濁液を塗布するステップと、 − 前記液体溶媒を除去するために、触媒材料を含む担
体を乾燥および仮焼するステップ。
【0041】触媒材料が、白金、ロジウム、パラジウム
およびイリジウムからなるグループから選択された少な
くとも1つの金属を含み、好ましくはそれが白金である
ことが有利である。
【0042】担体の両側において、触媒材料が触媒構造
物の上流面および下流面から約1mm〜2mmの厚さの
範囲を占有することが有利である。
【0043】好ましい実施態様においては、担体がハニ
カムの形の多孔質構造を有し、かつ好ましくは理論式2
MgO−2Al23−5SiO2のきん青石(cordierit
e)をベースとしている。
【0044】さらに、多孔質担体の内面が、約100m
2/gの比表面積および約3μmの平均粒径を有する耐
火酸化物、好ましくはジルコニアの層で被覆されている
ことが好ましい。
【0045】耐火酸化物の層がドーピング剤、好ましく
は酸化イットリウムを含むことが有利である。
【0046】好ましい実施態様においては、本発明によ
る構造物が、重量%として、次の維成、即ち、 − 少なくとも85%の多孔質担体、 − 少なくとも12%の耐火酸化物、 − 少なくとも0.3%のドーピング剤、 − 少なくとも0.3%の触媒材料、 からなり、成分の合計が100%を超えないものとす
る。
【0047】本発明による方法に関して、この方法が、
触媒材料を塗布する前に、多孔質担体の内面に耐火酸化
物の層が塗布され、好ましくは約100m/gの表面積
および約3μmの平均粒径を有するジルコアが被覆され
るステップを含んでもよい。
【0048】触媒材料が、その部分の全重量に対する比
として、上流側の下流側に対する比が約10/1および
約5/4の範囲、好ましくは3/1に等しい比で担体の
内面を被覆することが好ましい。
【0049】上記のように、多孔質担体のベース材料が
ハニカムの形であり、かつセラミックまたは金属のよう
な耐火材料のウェーハまたはコアから構成してもよく、
これらを通して複数の隣接横方向チャネルが通過するこ
とが有利であるが、繊維からなりまたは篩(ふるい)の
形であってもよい。担体のベース材料は、セラミック材
料例えばその理論式が2MgO−2Al23−5SiO
2であるきん青石から製作されることが好ましい。これ
が約30〜40容量%の多孔質および約3μmの平均粒
径を有する細孔を有していることが好ましい。
【0050】本発明は、本発明による触媒燃焼構造物の
用意についての詳細説明により、さらに明確に理解され
よう。
【0051】− 図1は、上記のように加熱装置とくに
調理装置の一部を形成し、かつ本発明による触媒燃焼構
造物を組み込んだ触媒バーナの部分切取横断面図であ
る。
【0052】− 図2は本発明による触媒構造物の寿命
の増大を示した線図である。寿命が縦軸に時間で目盛ら
れ、および触媒燃焼構造物の重量%として表わされた触
媒材料の全重量が横軸に目盛られている。燃焼構造物の
上流側の下流側に対する触媒材料の重量比が、次の記号
により表わされている。即ち、 *●:2/2 *□:3/1 *△:4/0、 0は、触媒構造物の製造の間に下流側
に溶液が存在していたことを示し、 *◇:4/−、 《−》は、下流面に触媒材料が存在し
ないこと、または溶液が存在しないことを示す。
【0053】実線は比率2/2に対する直線回帰により
求められる。矢印は、縦軸上に示された期間以上に試験
が実行されなかったことを示す。
【0054】図2に関して、試験は90g/hのブタン
を消費するバーナで実行された。
【0055】− 図3および4はそれぞれ、本発明によ
る触媒構造物の最初の赤熱(glowing)時間および全赤
熱時間の変化を示す。これらの図により、触媒バーナの
寿命が横軸上に時間で目盛られ、および最初の赤熱時間
および全赤熱時間がそれぞれ縦軸上に秒で目盛られてい
る。試験は種々の触媒燃焼構造物を用いて実行され、触
媒燃焼構造物のそれぞれの、上流側の下流側に対する触
媒材料の重量比が図2で定義されたような記号で示さ
れ、これらは図1により試験された。図示の線は線図の
右下隅に示された重量比に対してそれぞれ直線回帰によ
り求められている。
【0056】図1は、触媒燃焼構造物1を組み込み、か
つ下記の試験を実行するために使用された触媒バーナ5
の切取り略示図を示す。バーナは概して円筒形の金属ハ
ウジング6を有している。ハウジング6は頂部がガラス
・セラミック板51で閉鎖され、ガラス・セラミック板
51は、触媒燃焼により放出された熱を受熱体(図示さ
れていない)例えば調理鍋に伝達するための接触面およ
び/または熱交換面としての働きもする。バーナは、そ
れ自身既知の他の要素、例えば燃焼用ガス混合物例えば
ブタンと支燃性ガス即ち空気とを供給するための軸方向
供給管12を含む。この燃焼用混合物は、エゼクタ・タ
イプの可燃性ガス流73の噴射部材70および一次空気
72と可燃性ガス流73とを混合する部材71とにより
得られる。燃焼用混合物は分配室74に流入し、分配室
74はガラス・セラミック板51および触媒燃焼構造物
1により囲まれている。点火孔10を有する格子9が燃
焼ガス受入室75を囲み、燃焼ガスは格子9を介して外
に排出される。
【0057】構造物1は、それが載っているハウジング
6内に一体に組み込まれた円錐台形状部分81により軸
方向に位置決めされている。触媒構造物1とハウジング
との間の熱接触は、断熱材7、例えばセラミック繊維か
らなる継手により低減される。構造物1は2つの面、即
ち一方の上流側の反応面2と、および燃焼用混合物が構
造物1内を通過する方向(矢印82参照)の触媒燃焼を
点火および始動させるための他方の下流面3とを有して
いる。この構造物はハニカムタイプの担体76を含み、
担体76は6.45cm2(1平方インチ)当たり40
0個の貫通セルを有し、各セルは前記担体をその上流面
2からその下流面3に貫通し、かつ圧力損失を発生す
る。図1上で概して記号4および8で示されているよう
に、触媒構造物は、上流側8に担体76の内面を被覆す
る触媒材料例えば白金の層を有し、下流側4に触媒材料
の他の層を有している。
【0058】2つの側または層4、8の間で担体76の
中間に、実質的に触媒材料の被覆を含まない部分83が
存在する。
【0059】特に図5dに示すように、これは実際の理
論的表現であることは当然であり、これは特に、耐火担
体またはそれを被覆する中間層(「ウォッシュ・コー
ト」)上への、触媒材料および/または触媒材料を溶解
または懸濁するために使用される溶媒の拡散現象を考慮
していない。
【0060】しかしながら、この理論的表現は、以下に
観察かつ記載されている現象をよく考慮している。
【0061】触媒燃焼構造物1の上流面2はバーナ5の
外方方向に面している。
【0062】[本発明による触媒構造物の提供]本発明
による触媒燃焼構造物1は、ハニカム構造を有するセラ
ミック担体76から構成されている。このタイプの担体
の性質は、通常ウォッシュ・コートと呼ばれる耐火酸化
物層の堆積が好ましく、ウォッシュ・コートは大きい比
表面積を与えることを目的とし、したがって触媒材料の
良好な分散および最適触媒活性を可能にする。このウォ
ッシュ・コートに、適切に選択された塩、例えば6モル
の水で結晶化された硝酸イットリウムがドーピングされ
る。最後に、触媒材料がその1つの塩の溶液の形で堆積
される。
【0063】[ウォッシュ・コートの塗布]たいていの
触媒燃焼構造物のメーカーは、ウォッシュ・コートを形
成するために通常アルミナを使用するが、本発明によ
り、フランス特許公開第2732752号の文献に記載
され、かつ請求されているジルコニアの使用が好まし
い。この酸化物は約100m2/gの比表面積および3
μmの平均粒径を有している。その結晶組織は単斜晶で
ある。
【0064】セラミック・ベース担体76に、以下に記
載の作業によりウォッシュ・コートが被覆される。脱イ
オン水がタンク内でかい(櫂)形撹拌機により撹拌され
る。次にジルコニア粉末が徐々に加えられる。このよう
にして得られた混合物は超音波を発生するプローブを用
いて分散され、この過程の間に、少量の有機界面活性剤
が加えられる。約40%の固体含有量に対して、その粘
度がpH9〜10において10センチポアズ(0.01
Pa・s)より小さい懸濁液が得られる。必要な場合、
pHを修正し、および/または界面活性剤の量を調節し
てこの値を達成することができる。
【0065】次に、上記の本発明による方法の定義を満
たす適切な技術、例えば一方側または他方側の浸漬によ
り、ハニカムセラミック担体76を含浸させ、その後に
ブローするために、この懸濁液が使用され、次に担体
は、特に100〜150℃に徐々に上昇させる通風炉内
で焼成サイクルにかけられ、それに続いて500℃の一
定温度に0.5〜1時間保持される。
【0066】[ドーピング剤の塗布]硝酸イットリウム
水溶液が、作製され、かつ任意の適切な技術によりウォ
ッシュ・コートで被覆された部品上に堆積される。この
溶液のイットリウム含有量はジルコニアの安定化が最適
となる量である。上記に類似の焼成サイクルが実行され
る。
【0067】[白金(触媒材料)の堆積]白金堆積層は
数モルの塩酸および水と混合されたクロロ白金酸の溶液
から形成される。クロロ白金酸は、溶媒例えばアセトン
内に溶解される。この溶液が、多孔質担体76の面2、
3のいずれか、または両面に交互に、浸漬または湿潤の
ような技術を用いて構造物1の各面2または3から制御
深さまたは制御厚さまで、所定量の溶液と接触させて塗
布される。最後に、ウォッシュ・コートに対する上記の
焼成サイクルに類似の焼成サイクルが実行される。この
作業ののち、触媒構造物は使用可能となる。
【0068】触媒材料の担体76への、特にはウォッシ
ュ・コートへのこの塗布方法は、もし必要ならば、担体
の2つの側4および8上にそれぞれ提供される触媒材料
を、化学的性質および/または組成さらには量を異なら
せることが可能である。このために、担体76の各々の
側に異なる溶液を用いれば十分である。したがって、以
下に記載のように、いわゆる3/1構造物を得るために
は、構造物76の上流側に、クロロ白金酸の濃度が担体
76の下流側4上に使用される溶液の3倍の溶液を使用
すれば十分である。ある場合には、一方の面、即ち下流
面3に塗布される液体溶媒は触媒材料を含まず、溶媒に
限定される。代替態様として、担体76の下流面3には
液体溶媒または触媒材料の溶液が塗布されない。
【0069】[試験手順]希望する効果を出すために、
次の手順により白金が堆積される。即ち、 − 本質的に上流側8上に白金を含む《4/−》の有差
堆積、 − 実際に上流側8上にすべての白金を含み、かつ下流
側4上に堆積された純粋溶媒を含む《4/0》有差堆
積、 − 下流側4上の白金の1重量部に対して上流側8上の
白金の3重量部を含む《3/1》有差堆積、 − 上流側8および下流側4の両側にそれぞれ同じ量を
有するいわゆる《2/2》対称堆積。
【0070】スタート時並びに上記の堆積作業の各々の
のち、赤外線乾燥装置を備えた秤を用いて、部品が計量
される。160℃において5分間乾燥したのち、質量が
ほぼmgの単位で読み取られる。
【0071】[得られた触媒構造物の試験]各触媒構造
物1が上記のようにバーナ5に装着される。
【0072】次の条件下でバーナに供給することによ
り、燃焼特性が測定される。即ち、 − いわゆる「基準」ガス、この場合、不飽和炭化水素
を含まないブタンの流量が90g/hであり、 − 空気の流量は、空気過剰率(degree of aeration)
が1.2となるようなものであり、即ち空気がブタンの
燃焼のために必要な理論値に対して20%過剰である。
【0073】燃焼が測定され、かつ次の結果が得られな
ければならない。即ち、 − 中性ヒューム内のCOの割合:<0.1%、 − 未燃物:<1%。
【0074】バーナが上記の値から偏差を有する場合、
触媒燃焼構造物は不的確であり、かつ、それに関する試
験はこのとき中止される。
【0075】次の条件下でバーナの老化試験が行われ
る。即ち、 − ガラス・セラミック板51上に熱放散体を設置、 − 周囲温度、30〜35℃、 − ブタン流量:90g/h、このガスは不飽和炭化水
素を40%(ガス容積として)を含み、ガスはフィルタ
リングされ、 − 空気流量は、空気過剰率が1.2となるものであ
り、即ち空気がブタンの燃焼に必要な理論値に対して2
0%過剰であり、空気は脱油され、フィルタリングさ
れ、かつ活性炭を通過することにより浄化され、 − 触媒構造物のすぐ上流側に設置された熱伝対により
触媒構造物の正しい機能をモニタリングし、測定された
温度上昇はバーナ内の火炎の発生を指示し、したがって
ガスの供給を遮断し、 − 連続運転し、50時間ごとに停止して触媒の始動時
間を測定し(下記参照)、および200時間ごとに燃焼
特性をモニタリングする(上記参照)。
【0076】触媒の始動時間は次の手順により測定され
る。即ち、 − バーナ5が停止されたのち、1時間放置してバーナ
が冷却され、 − 老化試験に対して規定された条件下でガスおよび空
気が供給され、 − 格子9の点火孔10の付近に火炎を保持することに
よりバーナが点火され、 − 触媒燃焼の出現が観察されるまでの時間、即ち触媒
構造物1の上流面2の赤熱の開始までの時間が記録さ
れ、この時間が「最初の赤熱」時間と呼ばれ、 − 触媒構造物の上流面2の全赤熱を得るのに必要な時
間もまた記録され、この時間が「全赤熱」時間と呼ばれ
る。
【0077】上記の老化試験条件下で火炎の発生が観察
されたとき、触媒構造物が寿命に達したと推測される。
【0078】[結果]ここに考慮された触媒構造物1は
赤外線秤で計量された下記の成分質量を含む(単位
g)。
【0079】− セラミック 16.2〜1
6.7、 − ウォッシュ・コート 2.4〜2.6、 − 酸化イットリウム 0.11〜0.14、 − 白金 0.06〜0.09。
【0080】[寿命]図2は、上記の4つのタイプの白
金堆積物に対して得られた寿命をまとめた線図である。
【0081】この線図から、0.4〜0.45%の白金
領域において、寿命は次の順序で並べられることがわか
る。
【0082】
【0083】この表から、異なる白金堆積物で形成され
た3つの方式においては、担体の2つの側で等しい分量
により形成された堆積物を用いて得られた寿命よりも長
い寿命が得られることが明らかである。
【0084】[触媒作用への移行時間]図3の線図は、
種々の構造物に関して記録された最初の赤熱時間の、そ
れらの寿命の間における変化をまとめたものである。こ
の線図と次の線図とに対して、0.3〜0.5%(構造
物に対する全重量%)の白金を含む触媒構造物に関して
得られたデータのみが記載されている。
【0085】図4の線図は、これに対応する全赤熱時間
をまとめたものである。各線図に対して、直線回帰が行
われている。
【0086】これらの2種類の結果は、次の順序を与え
ることにおいて一致している。即ち、 《3/1》>《4/−》≧《4/0》≧《2/2》 この場合もまた、意外にも、上流側と下流側との間で触
媒の量が異なる触媒構造物に対する始動時間が長くなる
程度が、対称触媒構造物と比較して低く、始動時間はよ
り短いかまたは等しいことがわかる。
【0087】触媒材料の対称堆積から、下記のいずれか
の含浸への移行により、触媒構造物の寿命のみならず、
同時にそれらの始動時間においても極めて著しい改善が
得られることがわかる。即ち、 − 《3/1》の含浸:上流側8に3部および下流側4
に1部、 − または、《4/−》の含浸:白金の全量が上流側8
に与えられ、下流側4には溶媒なし、 − または、《4/0》の含浸:白金の全量が上流側8
に与えられ、下流側には白金を含まない溶媒が与えられ
る。
【0088】構造物の他の成分と同様に、白金は、次の
特性に従って、いわゆる「微量分析X」法により分析さ
れる。即ち、 − 固定プローブを有するCameba(登録商標)−Camiba
x(登録商標)マイクロプローブ、 − Noran社のVoyager(登録商標)エネルギーおよびλ
検出器、 − Proza(登録商標)修正プログラム、 − 分析時間:測定点当たり100秒、 − 各点における分析材料容積:1μm3
【0089】これらの結果は、下記の表に示すように数
値で表わすことができ、この表に、定量された白金の合
計がまとめられている。即ち、 − 触媒構造物1の上流側8および下流側4、 − 構造物1の上流側および下流側の最初の1mmにお
いてのみ;この理由は、寿命を決定するのは上流側の最
初の1mmであり、始動速度を制御するのは下流側の最
初の1mmであることがわかっているからである。
【0090】上流側8および下流側4において求められ
た相対値が以下の表に示され、各々の場合、2つの合計
は100に等しくなる。
【0091】
【0092】例えば、比3/1、即ち上流側に白金75
%および下流側に白金25%の行をみたとき、実際に
は、2つの面の各々の合計として65%および35%の
分配が得られ、最初の1mmに限った場合、74%およ
び26%の分配が得られている。これは、乾燥作業の前
に溶液が一方の面から他方の面へ拡散することにより説
明される。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱装置特に調理装置の一部を形成し、かつ本
発明による触媒燃焼構造物を組み込んだ触媒バーナの部
分切取横断面図である。
【図2】本発明による触媒構造物の寿命の延長を示した
線図である。
【図3】本発明による触媒構造物の最初の赤熱時間の使
用時間に対する変化を示した線図である。
【図4】本発明による触媒構造物の全赤熱時間の使用時
間に対する変化を示した線図である。
【図5】白金の微量分析の分析点(図5a、5b、5
c)および上流側と下流側との間の白金の分析量の分配
を示した線図(5d)である。
【符号の説明】
1 触媒燃焼構造物 2 上流面 3 下流面 4 下流側 5 触媒バーナ 8 上流側 70 噴射部材 71 混合部材 72 一次空気 73 可燃性ガス流れ 74 分配管 75 燃焼ヒューム回収室 76 担体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可燃性ガス流を噴射する部材と、 燃焼用混合物を得るための、一次空気と可燃性ガス流と
    を混合する部材と、 燃焼用混合物を分配する室と、および燃焼用混合物の触
    媒燃焼構造物からなり、 触媒燃焼構造物が担体(76)を含み、担体(76)は
    燃焼用混合物および燃焼ガスに対して燃焼用混合物の通
    過方向に沿って透過性があり、かつ燃焼用混合物が受け
    取られる上流面から、燃焼ガスが排出される下流面ま
    で、燃焼用混合物が通過する間に圧力損失を発生するの
    に十分な厚さを有し、燃焼用混合物と接触する担体の内
    面が、直接または間接に、少なくとも1つの触媒材料で
    被覆され、触媒材料は燃焼用混合物の燃焼に対し触媒作
    用を与え、この触媒材料が担体の厚さ内に配置され、 担体(76)上に堆積された触媒材料が、本質的に担体
    の上流側と下流側とに分配され、触媒材料の分配が、一
    方で触媒燃焼面が担体の上流側に配置され、他方で下流
    側は触媒燃焼構造物内で有炎燃焼から無炎燃焼に移行さ
    せる触媒反応を始動させるために使用されることを特徴
    とする誘引空気式触媒バーナ。
  2. 【請求項2】 担体の上流側および下流側に堆積された
    触媒材料がそれぞれ異なっていることを特徴とする請求
    項1に記載のバーナ。
  3. 【請求項3】 担体の上流側および下流側のそれぞれの
    触媒材料がそれらの性質および/または組成において異
    なっていることを特徴とする請求項2に記載のバーナ。
  4. 【請求項4】 担体の上流側および下流側のそれぞれの
    触媒材料が同じであるが、担体上に堆積された前記触媒
    の量が上流側および下流側でそれぞれ異なっていること
    を特徴とする請求項2に記載のバーナ。
  5. 【請求項5】 担体の上流側で触媒材料の多量の重量分
    が堆積され、および下流側で触媒材料の少量の重量分が
    堆積されることを特徴とする請求項4に記載のバーナ。
  6. 【請求項6】 担体の上流側に触媒材料の約75重量%
    が堆積され、および担体の下流側に残りの重量%が堆積
    されていることを特徴とする請求項5に記載のバーナ。
  7. 【請求項7】 担体の上流側および下流側のそれぞれに
    堆積された触媒材料が同じであり、および担体の上流側
    および下流側に堆積された触媒材料の重量がほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載のバーナ。
  8. 【請求項8】 担体の両側において、触媒材料が上流面
    および下流面から約1mm〜2mmの厚さの範囲を占有
    することを特徴とする請求項1のバーナ。
  9. 【請求項9】 担体がハニカムの形の多孔質構造を有
    し、かつ好ましくは理論式2MgO−Al23−5Si
    2のきん青石(cordierite)をベースとしていること
    を特徴とする請求項1に記載のバーナ。
  10. 【請求項10】 多孔質担体の内面が、約100m2
    gの比表面積および約3μmの平均粒径を有する耐火酸
    化物、好ましくはジルコニアの層で被覆され、この層の
    上に触媒材料が堆積されていることを特徴とする請求項
    9に記載のバーナ。
  11. 【請求項11】 触媒燃焼構造物が、重量%として、 − 少なくとも85%の多孔質担体、 − 少なくとも12%の耐火酸化物、 − 少なくとも0.3%のドーピング剤、 − 少なくとも0.3%の触媒材料、 からなり、成分の合計が100%を超えないことを特徴
    とする請求項10に記載のバーナ。
  12. 【請求項12】 触媒燃焼構造物の上流反応面がバーナ
    の外方方向に配置され、および燃焼ヒューム回収室が触
    媒燃焼構造物の下流面に接して配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載のバーナ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の触媒バーナを含む加熱装置、特に調理装置。
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