JP2000283238A - エンジンの二次バランサー装置 - Google Patents

エンジンの二次バランサー装置

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JP2000283238A
JP2000283238A JP11087026A JP8702699A JP2000283238A JP 2000283238 A JP2000283238 A JP 2000283238A JP 11087026 A JP11087026 A JP 11087026A JP 8702699 A JP8702699 A JP 8702699A JP 2000283238 A JP2000283238 A JP 2000283238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balancer
weight cup
fitted
shaft
gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP11087026A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Yamaoka
寿一 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JP2000283238A publication Critical patent/JP2000283238A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパーゴムをウェイトカップに取付けてウ
ェイトカップの回転を安定させ、更に、ウェイトカップ
の両側をバランサーギヤー軸に嵌合せてウェイトカップ
の横振れによるバランサーギヤー軸のこじれを防いでギ
ヤー音の発生を防ぎ、コンパクトなエンジンの二次バラ
ンサー装置を提供する。 【解決手段】 ウェイトカップ9の椀部10内の複数の
ドッグ11にダンパーゴム12を嵌込んで、椀部10内
にダンパーゴム12を取付け、バランサーギヤー軸2の
一側の鍔3外側の複数のドッグをダンパーゴムに嵌込ん
で、ウェイトカップの軸孔をバランサーギヤー軸に嵌合
せる。そして、バランサーギヤー軸の鍔の外側外周近く
に沿って設けた円形段部にウェイトカップの椀部の内縁
端を嵌合せるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダンパ構造を持
つバランサーをギヤー駆動しているエンジン(内燃機
関)の二次バランサー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンでは、クランク軸に一対のバラ
ンサーウェイトを、同一回転方向と逆回転方向に連動さ
せて回転させ、エンジンの回転による振動を軽減させる
ようにしたものがある。
【0003】例えば、特開昭60−192145号で開
示されているものは、先ずダンパーを取付けたギヤーを
回転させ、更に別軸のバランサーウェイトをギヤーで連
動させている。
【0004】特開平7−54927号公報に示されたも
のは、クランク軸に連動させたバランサーギヤーの一端
にダンパーを取付けたバランサーウェイトを取付けて回
転させるようにしている。
【0005】図5に示すものは、クランク軸に連動させ
たバランサー軸Aの被動ギヤーH側ではドッグBを形成
した鍔Cを設け、ドッグBにダンパーゴムDを嵌込んで
取付け、被動ギヤーHの内側の抉り内のドッグFをダン
パーゴムDに嵌込みながら、被動ギヤーHの軸孔Gをバ
ランサー軸Aの端部に嵌合せるようにしている。なお、
Eはバランサーウェイト、Iは支軸、Jはニードルベア
リング、Kはエンジン側の駆動ギヤーである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭60−1921
45号公報に示されたものはダンパー軸とバランサーウ
ェイト軸が別軸で連動させるギヤーの数も多く、部品点
数が多くてコスト高になり、取付けスペースも大きく必
要である。
【0007】特開平7−54927号に示されたもの
は、ダンパーがバランサーウェイトに取付けてあって、
コンパクトで、部品点数も少くできるが、大きいバラン
サーウェイトは、クランクケースの分割面を利用して装
着しないと装着することができず、クランクケースへの
取付け場所の制約を受ける不都合がある。
【0008】図5に示したものは、被動ギヤーH内へバ
ランサー軸Aを嵌合せる軸孔Gが短く、かつ、この軸孔
Gの一か所が嵌め合い公差により嵌められており、被動
ギヤーHがバランサー軸Aに、片持ち状態で嵌合された
形になる。このため、被動ギヤーHに横振れが発生し、
バランサー軸Aをこじる力が発生し、これが、ギヤーの
歯面が干渉し合って、ギヤー音を発生させることにな
る。これに対しては、ギヤーの加工精度をミクロン単位
で調整する対応が必要で、ギヤー加工コストが高くな
る。また、このようにギヤーの加工精度を高めたとして
もギヤーが嵌め合いによるクリアランスを余計に持って
いるため、傾きやすく、ギヤー音発生の問題が生じやす
い。
【0009】かかる点に鑑み、この発明は、ダンパーゴ
ムをウェイトカップに取付けてウェイトカップの回転を
安定させ、更に、ウェイトカップの両側をバランサーギ
ヤー軸に嵌合せてウェイトカップの横振れによるバラン
サーギヤー軸のこじれを防いでギヤー音の発生を防ぎコ
ンパクト化できるエンジンの二次バランサー装置を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次の構成を有する。本発明は、エンジン
の二次バランサー装置であって、ウェイトカップ内の椀
部内の複数のドッグにダンパーゴムを嵌込んで、椀部内
にダンパーゴムを取付け、バランサーギヤー軸の一側の
鍔外側の複数のドッグをダンパーゴムに嵌込んで、ウェ
イトカップの軸孔をバランサーギヤー軸に嵌合せるよう
にしたものである。そして、バランサーギヤー軸の鍔の
外側外周近くに沿って設けた円形段部にウェイトカップ
の椀部の内縁端を嵌合せることができるものである。
【0011】本発明によれば、ウェイトカップは、ダン
パーゴムが圧縮できる範囲で、回転方向にだけ可動でき
て回転による衝撃を緩和できる。ダンパーゴムは、ウェ
イトカップの椀部内に取付けてあるので、バランサーギ
ヤー軸に与える影響が少い。かつ、ウェイトカップは、
軸孔をバランサー軸に嵌合せると共に、椀部の内縁端を
バランサーギヤー軸の鍔の円形段部に嵌合せて、両側を
支える構造にしたことによって、ウェイトカップの横振
れを防ぎ、バランサーギヤー軸をこじるように働く力を
押えることができ、バランサーギヤーのギヤー音の発生
を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図4によって説明する。実施形態は、エンジン特に4
サイクルエンジンあるいは2サイクルエンジンに実施で
きる二次バランサー装置である。二次バランサー装置
は、図1及び図2に示すように、バランサーギヤー1を
一体に外周面部に刻設したバランサーギヤー軸2には、
一側(バランサーギヤー1の反対側部)に鍔3を設け、
鍔3の外周面部近くに沿った箇所には軸方向外側(前記
一側方向)に小径になった段差のある円形段部4を設け
る。バランサーギヤー軸2のさらに前記軸方向外側に軸
方向に沿う壁状の複数のドッグ5を半径方向外側に向け
て突設する。このバランサーギヤー軸2は、軸受け6を
介して支軸7に回転自在に軸架させる。
【0013】ウェイトカップ8は、軸を中心にして片側
にウェイト9を膨らめて設け他側を円孤形状とし、内周
部に円形の椀部10を抉って設ける。そして、椀部10
内に軸方向に沿う壁状の複数のドッグ11を半径方向内
側に向けて突設する。椀部10内には、ドッグ11間に
位置させて中間切欠き13の有るダンパーゴム12を挿
入し、ドッグ11で、ダンパーゴム12を回転方向に規
制して取付ける。そして、ウェイトカップ8には、椀部
10の一側に連続してバランサーギヤー軸2を嵌入させ
る軸孔14を形成している。ウェイトカップ8は、ダン
パーゴム12の中間切欠き13にドッグ5に嵌込みなが
らバランサーギヤー軸2の端部に挿入し、軸孔14をバ
ランサーギヤー軸2の端に回動可能に嵌合せると共に、
椀部10の内縁端15を鍔3の円形段部4に回動可能に
嵌合せる。
【0014】図3及び図4に示すように、一方のバラン
サーギヤー1は、クランク軸16のクランクホイール1
7部分に設けた駆動ギヤー18に噛合せて、クランク軸
16と逆方向に回転させ、他方のバランサーギヤー1
は、駆動ギヤー18に、アイドルギヤー19を介して、
クランク軸16と同方向に連動回転させる。
【0015】クランク軸16の回転変動や回転ショック
はバランサーギヤー軸2に伝わり、ダンパーゴム12が
撓んで、ウェイトカップ8が僅かに回転方向に回動する
ことで、変動やショックを吸収して緩和させる。クラン
ク軸16の回転による振動は、二つのウェイトカップ8
がクランク軸16と同一方向と逆方向に連動回転するこ
とによって緩和させる。
【0016】ダンパーゴム12は、ウェイトカップ8の
椀部10内に取付けてあって安定しており、ウェイトカ
ップ8が、軸孔14と椀部10の内縁端15の両側でバ
ランサー軸2端と鍔3の円形段部で支えられているの
で、横振れを防止できる。このため、バランサーギヤー
軸2のこじれが防げ、バランサーギヤー1の噛合のギヤ
ー音の発生を防止できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ように構成したので、ダンパーゴムがウェイトカップの
椀部内に取付けられて、取付けが安定することと、これ
に加えて、ウェイトカップを軸孔と椀部の内縁端の両側
でバランサーギヤー軸に嵌合せるので、ウェイトカップ
の横振れを防ぐことができ、バランサーギヤー軸のこじ
れを防いで、バランサーギヤーの噛合のギヤー音の発生
を防止できる。そして、構成部品も少く、コンパクトで
安価に生産することができ、取付ける場所の自由度も大
きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る二次バランサー装置を
示す縦断平面図である。
【図2】図1のX−X矢視横断面図である。
【図3】実施形態の二次バランサー装置をエンジンクラ
ンク軸に取付けた状態例の一部断面にした平面図であ
る。
【図4】実施形態の二次バランサー装置をクランク軸に
取付けた状態例の側面図である。
【図5】(a)、(b)は従来例を示す縦断平面図、軸
方向視図である。
【符号の説明】
2 バランサーギヤー軸 3 鍔 4 円形段部 5 ドッグ 8 ウェイトカップ 10 椀部 11 ドッグ 12 ダンパーゴム 14 軸孔 15 内縁端

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェイトカップの椀部内の複数のドッグ
    にダンパーゴムを嵌込んで、椀部内にダンパーゴムを取
    付け、バランサーギヤー軸の一側の鍔外側の複数のドッ
    グをダンパーゴムに嵌込んで、ウェイトカップの軸孔を
    バランサーギヤー軸に嵌合せるようにしたことを特徴と
    するエンジンの二次バランサー装置。
  2. 【請求項2】 バランサーギヤー軸の鍔の外側外周近く
    に沿って設けた円形段部にウェイトカップの椀部の内縁
    端を嵌合せるようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のエンジンの二次バランサー装置。
JP11087026A 1999-03-29 1999-03-29 エンジンの二次バランサー装置 Pending JP2000283238A (ja)

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JP11087026A JP2000283238A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 エンジンの二次バランサー装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044452A3 (de) * 2002-11-12 2004-07-29 Magna Steyr Powertrain Ag & Co Ausgleichswelle für hubkolbenmaschinen
EP1640635A1 (de) * 2004-09-27 2006-03-29 LuK Lamellen und Kupplungsbau Beteiligungs KG Ausgleichswelle für eine Brennkraftmaschine
CN110848325A (zh) * 2018-08-21 2020-02-28 舍弗勒技术股份两合公司 扭转振动减振器

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