JP2000283144A - ヒンジ及びヒンジ取付方法 - Google Patents

ヒンジ及びヒンジ取付方法

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JP2000283144A
JP2000283144A JP11088946A JP8894699A JP2000283144A JP 2000283144 A JP2000283144 A JP 2000283144A JP 11088946 A JP11088946 A JP 11088946A JP 8894699 A JP8894699 A JP 8894699A JP 2000283144 A JP2000283144 A JP 2000283144A
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hinge leaf
plate
rear door
leaf
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JP11088946A
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Koji Miura
弘二 三浦
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Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな荷重を支えられる摩擦力を発生するヒン
ジを提供する。 【解決手段】後ドア80のパネル86をヒンジリーフ6
0の2枚の板状部62,64の間に差し込むと共にこれ
ら板状部62,64を後ドア80のパネル82,84で
挟み込む。この状態で、長孔62aなどにボルト66を
挿入してナット68を締め付ける。これにより、板状部
62の両面がそれぞれパネル82,86に接触して固定
されると共に、板状部64の両面がそれぞれパネル8
6,84に接触して固定される。この結果、4つの面が
摩擦面となってこれら各面で摩擦力が生じ、従来よりも
摩擦力が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の回動方向に
回動するように2つの部材を連結するヒンジ(蝶番)に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から様々な分野でヒンジが使用され
ている。ヒンジは、例えば2つの部材のうちの一方が回
動するようにこれら2つの部材を連結するものである。
ヒンジは2つのヒンジリーフから構成されており、2つ
のヒンジリーフがボルトなどによって部材に固定され
る。ボルトは、本来、引張力が作用する条件で使用され
ることが望ましい。しかし、車両のドアに採用されてい
るヒンジでは、2つのヒンジリーフを固定するボルトに
引張力が作用するような使用条件で2つのヒンジリーフ
を固定した場合、2つのヒンジリーフのボルト取付面が
一平面に限定される。この結果、複数のヒンジを使用し
たときに、これら複数のヒンジの芯合わせ(回動中心軸
の一致)ができなかったり、車両本体との面合わせや隙
間調整が一方向でしかできなかったりする。そこで、2
つのヒンジリーフのボルト取付面が互いに直交するよう
にヒンジリーフを配置する。
【0003】図7から図10までを参照して、2つのヒ
ンジリーフのボルト取付面が互いに直交するようにヒン
ジを使用した例について説明する。
【0004】図7は、後ドアをヒンジで開閉させるよう
にした車両を示す説明図であり、図8は、図7のA−A
断面図である。図9は、ヒンジを2つのヒンジリーフに
分解して示す斜視図であり、図10は、2つのヒンジリ
ーフを組合せて構成されたヒンジを示す斜視図である。
【0005】車両10には、ヒンジ20によって矢印B
方向に自在に開閉できるように後ドア12が取り付けら
れている。ヒンジ20は、図8に示すように、後ドア1
2のパネル13に固定されるヒンジリーフ30と車両1
0の本体14に固定されるヒンジリーフ40に分けられ
る。これらヒンジリーフ30,40が回動軸22によっ
て回転自在に固定されることにより後ドア12を自在に
開閉できる。
【0006】ヒンジリーフ30は、例えば4つのボルト
孔32が形成された平板部34(取付面)を有する。図
8に示すように、このボルト孔32にボルト36を通し
てヒンジリーフ30を後ドア12のパネル13に固定す
る。一方、ヒンジリーフ40は、例えば2つのボルト孔
42が形成された平板部44(取付面)を有する。この
ボルト孔42にボルト46を通してヒンジリーフ40を
車両10の本体14に固定する。
【0007】ヒンジリーフ30の平板部34は、ヒンジ
リーフ40の平板部44に対してほぼ直角になるように
配置されている。このような配置は、上下2つのヒンジ
20,20のヒンジセンタ(回動中心軸)が自然に一致
すること、及びドアの建付け調整が容易にできること、
という理由から一般的に採用されている。しかし、この
ような配置をした場合、後ドア12のパネル13に固定
されたヒンジリーフ30では、後ドア12にかかる上下
左右方向の力の全てを、ボルト36の締付力によって発
生する締付面の摩擦力で支えていることとなる。このた
め、この摩擦力が弱いと、車両10の走行中などに大き
な力が後ドア12に作用したとき、後ドア12がずれて
建付けに狂いが生じる。従って、ヒンジリーフ30の平
板部34とヒンジリーフ40の平板部44とが互いにほ
ぼ直角になるように配置されているヒンジ20では、ヒ
ンジリーフ30(ドア側のヒンジリーフ)がボルト36
の摩擦力だけで後ドア12を支えられるように、この摩
擦力として充分に大きなものが要求される。この摩擦力
は、ヒンジリーフ40(本体側のヒンジリーフ)のボル
ト46の摩擦力よりも大きい。
【0008】ドア側のボルト36の摩擦力を大きくする
ために、このボルト36の本数を本体側のボルト46の
本数よりも増やしたり、強いボルトや大きなボルトを使
用したりして、締付力によって発生する摩擦力を大きく
している。ボルトの締付力としては、例えば後ドア12
のパネル13と平板部34との間の摩擦係数が0.25
とすると、このときの摩擦力の4倍のボルト締付力が必
要とされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ボルトの本
数を増やす場合は、ボルト使用量の増加によってコスト
が増加したり締付工数が増加したりするという問題が発
生する。また、強いボルトを使用する場合は、部品コス
トが増加したりボルト締付力の管理が煩わしくなったり
するという問題が発生する。さらに、本体側のボルトよ
りも大きなボルトを使用する場合は、ボルト価格が増加
したり締付工具の交換が煩わしかったり取り付けスペー
スが増加したりするという問題が発生する。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、大きな荷重を
支えられる摩擦力を発生できるヒンジ及びヒンジ取付方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のヒンジは、2つの部材のうちの少なくとも一
方が所定の回動軸を中心にして所定の回動方向に回動す
るようにこれら2つの部材を互いに連結するヒンジにお
いて、(1)上記2つの部材のうちの一方の部材に複数
の面で接触して固定される第1ヒンジリーフを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0012】ここで、ヒンジは、(2)上記2つの部材
のうち上記一方の部材とは異なる他方の部材に複数の面
で接触して固定される第2ヒンジリーフを備えてもよ
い。
【0013】また、(3)上記第1ヒンジリーフは、互
いに対向して広がる複数枚の板状部を有するものであっ
てもよい。
【0014】さらに、(4)上記第2ヒンジリーフは、
互いに対向して広がる複数枚の板状部を有するものであ
ってもよい。
【0015】さらにまた、(5)上記複数枚の板状部
は、上記回動方向に略直交する方向に広がっているもの
であってもよい。
【0016】また、上記目的を達成するための本発明の
ヒンジ取付方法は、2つの部材のうちの少なくとも一方
の部材が所定の回動軸を中心にして所定の回動方向に回
動するようにこれら2つの部材にヒンジを取り付けるヒ
ンジ取付方法において、(6)上記2つの部材のうちの
少なくとも一方に複数の面で接触して固定されるように
ヒンジを取り付けることを特徴とするものである。
【0017】ここで、(7)上記所定の回動方向に略直
交する方向に広がる複数の面で接触して固定されるよう
にヒンジを取り付けてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。
【0019】先ず、図1と図2を参照して、本発明のヒ
ンジの実施形態を説明する。
【0020】図1は、本発明のヒンジを構成する第1ヒ
ンジリーフを示す斜視図であり、図2は、本発明のヒン
ジを用いて車両本体に後ドアを取り付けたときの断面図
である。この図2は、図7に示す車両に本発明のヒンジ
を用いた場合における、図8と同様の図である。また、
これらの図では、図8、図9に示す構成要素と同一の構
成要素には同一の符号が付されている。
【0021】第1実施形態のヒンジ50の特徴は、2枚
の板状部62,64を有する第1ヒンジリーフ60を備
えている点にある。また、後ドア80(本発明にいう一
方の部材の一例である)の構造は、従来の後ドア12
(図8参照)とは異なり、後述するように第1ヒンジリ
ーフ60が固定されるような形状になっている。なお、
第1ヒンジリーフ60に回動軸22によって連結される
ヒンジリーフ40の形状は、図9に示すヒンジリーフ4
0と同じ形状である。また、ここでは、車両10(図1
参照)の本体が、本発明にいう他方の部材の一例であ
る。
【0022】後ドア80は、回動軸22を中心にして矢
印C方向(本発明にいう所定の回動方向の一例である)
に回動する。第1ヒンジリーフ60の2枚の板状部6
2,64は所定間隔を保って互いに対向しており、矢印
C方向にほぼ直交する方向に広がっている。2枚の板状
部62,64にはそれぞれ長孔62a(板状部64の長
孔は図示されていない)が、互いに向き合う位置に形成
されている。これらの長孔62aなどに2本のボルト6
6を通してヒンジリーフ60を後ドア80に固定する。
第1ヒンジリーフ60は、例えば、一枚の板をプレス成
型することにより製造できる。
【0023】後ドア80には、この後ドア80に第1ヒ
ンジリーフ60を固定したときに2枚の板状部62,6
4を挟む2枚のパネル82,84が形成されている。ま
た、後ドア80には、2枚の板状部62,64の間の隙
間に差し込まれるパネル86も形成されている。これら
のパネル82,84,86には、長孔62aに対応する
ボルト孔が形成されている。
【0024】後ドア80に第1ヒンジリーフ60を固定
するに当っては、図2に示すように、2枚の板状部6
2,64の間にパネル86を差し込むと共にこれら2枚
の板状部62,64をパネル82,84で挟み込む。こ
の状態で、長孔62aなどにボルト66を挿入してナッ
ト68を締め付ける。これにより、板状部62の両面が
それぞれパネル82,86に接触して固定されると共
に、板状部64の両面がそれぞれパネル86,84に接
触して固定される。従って、後ドア80と第1ヒンジリ
ーフ60とは4つの面で互いに接触して固定されること
となる。この結果、4つの面が摩擦面となってこれら各
面で摩擦力が生じ、従来よりも摩擦力が増大する。
【0025】このように摩擦力が増大するので、後ドア
80に大きな荷重が作用しても、この増大した摩擦力で
この大きな荷重と後ドア80の自重とを支えられる。従
って、後ドア80と板状部62,64とが互いにずれて
後ドア80の取付位置がずれたり、ボルト68が緩んだ
りすることが無い。また、後ドア80と第1ヒンジリー
フ60とを複数の面(ここでは4つの面)で接触させて
固定したので、大きな(もしくは高強度の)ボルトを使
用する必要が無く、使用するボルトの本数を増やす必要
も無い。このため、ボルトを締める作業を少なくでき、
ヒンジ取付作業の効率を向上できる。
【0026】なお、ヒンジリーフ40は、上述したよう
に、従来のヒンジ20(図9参照)のヒンジリーフ40
と同じ形状であり、例えば2つのボルト孔42が形成さ
れた平板部44を有する。このボルト孔42にボルト4
6を通してヒンジリーフ40を車両10(図7参照)の
本体14に固定する。また、ヒンジリーフ40にも第1
ヒンジリーフ60と同様に複数枚の板状部を形成しても
よい。この場合、ヒンジリーフ40が本発明にいう第2
ヒンジリーフとなる。
【0027】図3と図4を参照して、第1ヒンジリーフ
の他の例を説明する。
【0028】図3は、第1ヒンジリーフの第1変形例を
示す平面図である。図4は、第1ヒンジリーフの第2変
形例を示す平面図である。
【0029】図3に示すように、第1ヒンジリーフ90
は、円筒状の回動軸部92と「U」字状の平板部94と
を溶接で接合して製造されている。回動軸部92の孔9
2aには回動軸22(図2参照)が挿入される。また、
平板部94には、所定間隔を保って互いに対向する2枚
の板状部96,98が形成されている。これら2枚の板
状部96,98は、矢印C方向(図2参照)にほぼ直交
する方向に広がっている。2枚の板状部96,98には
それぞれ長孔96a,98aが、互いに向き合う位置に
形成されている。
【0030】これら2枚の板状部96,98は、図2に
示す第1ヒンジリーフ60の板状部62,64と全く同
じようにように作用する。従って、この第1変形例の第
1ヒンジリーフ90を後ドア80に固定する手順も上記
と全く同様であり、その効果も同じである。
【0031】図4に示す第2変形例の第1ヒンジリーフ
100は、3枚の板状部102,104,106を有す
る点に特徴がある。3枚の板状部102,104,10
6にそれぞれボルト66(図2参照)を挿入する長孔1
02a,104a,106aが形成されている。このよ
うに第1ヒンジリーフ100に3枚の板状部102,1
04,106を形成した場合は、後ドア80(図2参
照)に4枚のパネルを形成しておく必要があるが、上記
した摩擦面が6つの面となるので摩擦力が非常に増大す
る。なお、板状部を4枚以上にしてもよい。
【0032】図5と図6を参照して、本発明のヒンジ取
付方法の実施形態を説明する。
【0033】図5は、本発明のヒンジ取付方法で使用さ
れるヒンジのヒンジリーフを示す斜視図であり、図6
は、本発明のヒンジ取付方法を示す断面図である。この
図6は、図7に示す車両に本発明のヒンジ取付方法を用
いた場合における、図8と同様の図である。また、これ
らの図では、図8、図9に示す構成要素と同一の構成要
素には同一の符号が付されている。
【0034】ここでは、後ドア110が回動軸22(本
発明にいう所定の回動軸の一例である)を中心にして回
動するように、この後ドア110をヒンジ120で車両
10(図7参照)本体に固定する場合を例に挙げて説明
する。
【0035】本発明のヒンジ取付方法において使用され
るヒンジ120は、従来から知られている形状のもので
ある。本発明のヒンジ取付方法の特徴は、後ドア110
を構成する2枚のパネル112,114にヒンジリーフ
130が接触して固定されている、という点にある。
【0036】ヒンジ120のヒンジリーフ130は、2
つの長孔132aが形成された板状部132と、回動軸
22が挿入される孔134aが形成された円筒部134
とを有する。このヒンジリーフ130は、例えば、一枚
の板をプレス成型することにより製造できる。ヒンジリ
ーフ130は、図6に示すように、回動軸22を中心に
して矢印C方向に回動する。なお、ヒンジリーフ130
に回動軸22によって連結されるヒンジリーフ40の形
状は、図9に示すヒンジリーフ40と同じ形状である。
【0037】後ドア110には、矢印C方向に略直交す
る方向に広がる2枚のパネル112,114が形成され
ている。これら2枚のパネル112,114は、ヒンジ
リーフ130の板状部132の厚さとほぼ同じ間隔だけ
互いに離れている。また、2枚のパネル112,114
には、ヒンジリーフ130の板状部132に形成された
長孔132aに対応する孔が形成されている。
【0038】後ドア110にヒンジリーフ130を取り
付けるに当っては、2枚のパネル112,114の間に
ヒンジリーフ130の板状部132を挿入し、板状部1
32に形成された長孔132aと2枚のパネル112,
114に形成された孔とを一致させる。この状態で、長
孔132aなどにボルト116を挿入してナット118
を締め付ける。これにより、板状部132の両面がそれ
ぞれパネル112,114に接触して固定される。従っ
て、後ドア110とヒンジリーフ130は2つの面で接
触して固定されることとなる。この結果、この2つの面
が摩擦面となってこれら各面において、矢印C方向に略
直交する方向の摩擦力が生じ、従来よりも摩擦力が増大
する。
【0039】このように摩擦力が増大するので、後ドア
110に大きな荷重が作用しても、この増大した摩擦力
でこの大きな荷重と後ドア110の自重とを支えられ
る。従って、後ドア110と板状部132との位置がず
れて後ドア110の取付位置がずれたり、ボルト116
が緩んだりすることが無い。また、後ドア110とヒン
ジリーフ130を複数の面(ここでは2つの面)で接触
して固定したので、大きな(もしくは高強度の)ボルト
を使用する必要が無く、使用するボルトの本数を増やす
必要も無い。このため、ボルトを締める作業を少なくで
き、ヒンジ取付作業の効率を向上できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヒンジによ
れば、第1ヒンジリーフが一方の部材に複数の面で接触
して固定されるので、これら複数の接触面における摩擦
力は、一枚の面で接触して固定されるときの摩擦力より
も増大する。従って、上記した一方の部材に大きな荷重
が作用しても、増大した摩擦力でこの荷重を支えること
ができる。
【0041】ここで、上記2つの部材のうち上記一方の
部材とは異なる他方の部材に複数の面で接触して固定さ
れる第2ヒンジリーフを備えた場合は、第1ヒンジリー
フが一方の部材に複数の面で接触して固定されるだけで
なく、第2ヒンジリーフも他方の部材に複数の面で接触
して固定される。このためこれらの接触面における摩擦
力は非常に増大する。従って、上記した他方の部材に大
きな荷重が作用しても、増大した摩擦力でこの荷重を支
えることができる。
【0042】また、上記第1ヒンジリーフは、互いに対
向して広がる複数枚の板状部を有するものである場合
は、複数枚の板状部が上記の一方の部材に接触して複数
の接触面が形成されるように第1ヒンジリーフを一方の
部材に固定することにより、複数枚の板状部と一方の部
材との間において、板状部の広がった方向における摩擦
力が増大する。この結果、板状部の広がった方向に大き
な荷重が作用しても、この大きな荷重をこの増大した摩
擦力で支えられる。
【0043】さらに、上記第2ヒンジリーフは、互いに
対向して広がる複数枚の板状部を有するものである場合
は、複数枚の板状部が上記の他方の部材に接触して複数
の接触面が形成されるように第2ヒンジリーフを他方の
部材に固定することにより、複数枚の板状部と他方の部
材との間において、板状部の広がった方向における摩擦
力が増大する。この結果、板状部の広がった方向に大き
な荷重が作用しても、この大きな荷重をこの増大した摩
擦力で支えられる。
【0044】さらにまた、上記複数枚の板状部は、上記
回動方向に略直交する方向に広がっているものである場
合は、上記した一方の部材が例えばドアであって、この
ドアが上記の回動方向に開閉されるような場合、このド
アと複数枚の板状部との間では、回動方向に略直交する
方向に摩擦力が生じる。従って、この略直交する方向の
荷重がドアに作用しても、ドアと板状部との間に発生す
る摩擦力がこの荷重を支えることとなる。この結果、第
1ヒンジリーフがドアに固定されている位置がずれたり
しない。第2ヒンジリーフについても同様である。
【0045】また、本発明のヒンジ取付方法によれば、
複数の面において大きな摩擦力が発生するので、上記し
た一方の部材に大きな荷重が作用しても、大きな摩擦力
でこの荷重を支えることができる。
【0046】ここで、上記所定の回動方向に略直交する
方向に広がる複数の面で接触して固定されるようにヒン
ジを取り付ける場合は、上記した一方の部材が上記の回
動方向に回動されるような場合、この一方の部材と複数
の面との間では回動方向に略直交する方向に、接触面積
に比例する摩擦力が生じる。従って、回動方向に略直交
する方向の荷重が一方の部材に作用しても、一方の部材
と複数の接触面との間に発生する摩擦力がこの荷重を支
えることとなる。この結果、一方の部材にヒンジが固定
されている固定位置がずれたりしない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジを構成する第1ヒンジリーフを
示す斜視図である。
【図2】本発明のヒンジを用いて車両本体に後ドアを取
り付けた状態を示す断面図である。
【図3】第1ヒンジリーフの第1変形例を示す平面図で
ある。
【図4】第1ヒンジリーフの第2変形例を示す平面図で
ある。
【図5】本発明のヒンジ取付方法で使用されるヒンジの
ヒンジリーフを示す斜視図である。
【図6】本発明のヒンジ取付方法を示す断面図である。
【図7】後ドアをヒンジで開閉させるようにした車両を
示す説明図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】ヒンジを2つのヒンジリーフに分解して示す斜
視図である。
【図10】2つのヒンジリーフを組合せて構成されたヒ
ンジを示す斜視図である。
【符号の説明】
22 回動軸 40 第2ヒンジリーフ 50 ヒンジ 60,90,100 第1ヒンジリーフ 62,64,96,98,102,104,106 板
状部 80,110 後ドア 82,84,86,112,114 パネル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの部材のうちの少なくとも一方が所
    定の回動軸を中心にして所定の回動方向に回動するよう
    にこれら2つの部材を互いに連結するヒンジにおいて、 前記2つの部材のうちの一方の部材に複数の面で接触し
    て固定される第1ヒンジリーフを備えたことを特徴とす
    るヒンジ。
  2. 【請求項2】 前記2つの部材のうち前記一方の部材と
    は異なる他方の部材に複数の面で接触して固定される第
    2ヒンジリーフを備えたことを特徴とする請求項1に記
    載のヒンジ。
  3. 【請求項3】 前記第1ヒンジリーフは、 互いに対向して広がる複数枚の板状部を有するものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ。
  4. 【請求項4】 前記第2ヒンジリーフは、 互いに対向して広がる複数枚の板状部を有するものであ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載のヒンジ。
  5. 【請求項5】 前記複数枚の板状部は、 前記回動方向に略直交する方向に広がっているものであ
    ることを特徴とする請求項3又は4に記載のヒンジ。
  6. 【請求項6】 2つの部材のうちの少なくとも一方の部
    材が所定の回動軸を中心にして所定の回動方向に回動す
    るようにこれら2つの部材にヒンジを取り付けるヒンジ
    取付方法において、 前記2つの部材のうちの少なくとも一方に複数の面で接
    触して固定されるようにヒンジを取り付けることを特徴
    とするヒンジ取付方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の回動方向に略直交する方向に
    広がる複数の面で接触して固定されるようにヒンジを取
    り付けることを特徴とする請求項6に記載のヒンジ取付
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010100211A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Nissan Motor Co Ltd 横開きバックドアを備えた車体後部構造
JP2013002593A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Sugatsune Kogyo Co Ltd ヒンジ装置
CN103939459A (zh) * 2013-01-18 2014-07-23 台湾引兴股份有限公司 护盖枢摆组件

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