JP2000282860A - 2サイクルエンジンおよびこれが搭載された船舶 - Google Patents

2サイクルエンジンおよびこれが搭載された船舶

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JP2000282860A
JP2000282860A JP11089835A JP8983599A JP2000282860A JP 2000282860 A JP2000282860 A JP 2000282860A JP 11089835 A JP11089835 A JP 11089835A JP 8983599 A JP8983599 A JP 8983599A JP 2000282860 A JP2000282860 A JP 2000282860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力2サイクルエンジンおよび船舶を提供
する。 【解決手段】 船舶に搭載される空気掃気式2サイクル
エンジンのクランクケース40にウォータージャケット
47を設け、シリンダブロックのウォータージャケット
57への冷却水の供給経路103とは別の供給経路10
2を通じてジェットポンプ30から冷却水を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2サイクルエンジ
ンおよびこれが搭載された船舶に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、2サイクルエンジンは、
そのクランクケースで形成されたクランク室に新気を吸
入し、この新気を掃気通路を介してシリンダヘッドとピ
ストンとの間に形成される燃焼室に給送して燃焼させる
ようになっている。
【0003】そして、従来の2サイクルエンジンとして
は、クランク室に吸入される新気を、燃料との混合気と
する混合気掃気式のものと、空気のみとする空気掃気式
のものとが知られている。なお、空気掃気式のものは、
燃焼室に、空気とは別に燃料が供給される。
【0004】また、従来の船舶として、2サイクルエン
ジンが搭載され、このエンジンで駆動される推進手段と
してのジェットポンプを有する船舶が知られている。2
サイクルエンジンは比較的小型で高出力が期待できるた
め、特に小型船舶に搭載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2サイクルエンジン
は、クランク室に吸入された新気が燃焼室へ給送される
ようになっているため、クランク室(すなわちクランク
ケース)の温度が上昇すると、新気の温度も上昇する。
新気の温度が上昇すると、その単位体積当たりの酸素量
が低減するため、燃焼効率も低下して出力低下を来すこ
ととなる。特に、空気掃気式のものは、クランク室に空
気だけが吸入され、燃料による冷却作用が得られないた
めに、クランク室の温度が上昇し易く、出力低下を来た
しやすいという難点がある。
【0006】したがってまた、従来の2サイクルエンジ
ンが搭載された船舶、特に小型船舶では、期待された高
出力が得られなくなってしまうという問題がった。
【0007】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、高出力を得ることが可能な2サイクルエンジンおよ
びこれが搭載された船舶を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の2サイクルエンジンは、クランクケー
スに、これを冷却するウォータージャケットが設けられ
ているとともに、シリンダブロックにもウォータージャ
ケットが設けられており、前記クランクケースのウォー
タージャケットには、前記シリンダブロックのウォータ
ージャケットへの冷却水の供給経路とは別の供給経路を
通じて冷却水が供給されることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の2サイクルエンジンは、請
求項1記載の2サイクルエンジンにおいて、前記2サイ
クルエンジンは空気掃気式であることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の船舶は、請求項1または2
記載の2サイクルエンジンが搭載され、このエンジンで
駆動される推進手段としてのジェットポンプを有する船
舶であって、前記ウォータージャケットに、ジェットポ
ンプから冷却水が供給されることを特徴とする。
【0011】
【作用効果】請求項1記載の2サイクルエンジンによれ
ば、クランクケースに、これを冷却するウォータージャ
ケットが設けられているので、クランクケース(すなわ
ちクランク室)の温度上昇が著しく低減され、クランク
室に吸入された新気の温度上昇も著しく低減される。
【0012】したがって、新気の単位体積当たりの酸素
量が増大するため、燃焼効率が向上して高出力を得るこ
とが可能となる。
【0013】また、シリンダブロックにもウォータージ
ャケットが設けられているので、シリンダブロックの温
度上昇も低減され、より高出力を得ることが可能とな
る。
【0014】しかしながら、ここで、仮に、クランクケ
ースのウォータージャケットへの冷却水の供給経路と、
前記シリンダブロックのウォータージャケットへの冷却
水の供給経路とを共通の経路で構成したとすると、クラ
ンクケースを一旦冷却した水がシリンダブロックのウォ
ータージャケットへ供給され、あるいはシリンダブロッ
クを一旦冷却した水がクランクケースのウォータージャ
ケットへ供給されることとなるという不具合が生ずるの
で、シリンダブロックとクランクケースとのうちのいず
れか一方は、必ずしも効率的には冷却されなくなってし
まうおそれがある。
【0015】これに対し、この請求項1記載の2サイク
ルエンジンによれば、前記クランクケースのウォーター
ジャケットには、前記シリンダブロックのウォータージ
ャケットへの冷却水の供給経路とは別の供給経路を通じ
て冷却水が供給されるので、上記不具合を生ずることな
く、クランクケースとシリンダブロックとが共に良好に
冷却されることとなる。
【0016】したがって、より確実に高出力を得ること
が可能となる。
【0017】請求項2記載の2サイクルエンジンは空気
掃気式であるので、クランク室に吸入される新気は空気
だけであり、燃焼室には、掃気通路からの新気(空気)
とは別に燃料が供給される。したがって、混合気掃気式
のものに比べて、燃費が著しく向上する。
【0018】前述したように、空気掃気式の2サイクル
エンジンは、仮に何等の方策も講ぜられないとしたなら
ば、クランク室の温度が上昇し易く、出力低下を来たし
やすいが、この請求項2記載の2サイクルエンジンによ
れば、そのクランクケースおよびシリンダブロックに、
これを冷却するウォータージャケットが設けられている
ので、クランクケース(すなわちクランク室)およびシ
リンダブロックの温度上昇が著しく低減され、燃焼効率
が向上して高出力を得ることが可能となる。
【0019】すなわち、この請求項2記載の2サイクル
エンジンによれば、燃費を著しく向上させることができ
ると同時に、高出力を得ることが可能となる。
【0020】請求項3記載の船舶は、エンジンで駆動さ
れる推進手段としてのジェットポンプを有しているの
で、このジェットポンプの作用で推進される。
【0021】そして、このジェットポンプを駆動するエ
ンジンが上記請求項1または2記載の2サイクルエンジ
ンとなっているので、比較的小型で高出力を得ることが
可能となる。
【0022】さらに、そのエンジンのウォータージャケ
ットには、前記ジェットポンプから冷却水が供給される
ので、クランクケースおよびシリンダブロックが良好に
冷却されることとなる。
【0023】詳しく説明すると、ジェットポンプはエン
ジンで駆動されるので、このエンジンの回転数が上がる
につれて(エンジンの温度が上がろうとするにつれ
て)、ジェットポンプからは前記クランクケースおよび
シリンダブロックのウォータージャケットに対してそれ
ぞれ別の供給経路を通じて(個別に)に多量の冷却水が
供給されるようになる。したがって、エンジンの回転数
に応じてクランクケースおよびシリンダブロックが良好
に冷却されることとなる。
【0024】しかも、ジェットポンプの他に、前記ウォ
ータージャケットに冷却水を供給するためのウォーター
ポンプを設ける必要もなくなる。
【0025】すなわち、この請求項3記載の船舶によれ
ば、ジェットポンプの他にウォーターポンプを設けるこ
となく、小型軽量化を図りつつ高出力を得ることが可能
となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明に係る2サイクルエンジンお
よびこれが搭載された船舶の一実施の形態を示す部分切
断概略側面図、図2は図1におけるII−II断面図、
図3は本発明に係る2サイクルエンジンの一実施の形態
を示す断面図、図4(a)(b)はそれぞれ冷却経路を
示す図である。
【0028】図1、図2に示すように、この実施の形態
の船舶1は、鞍乗り型の小型船舶であり、船体10上の
シート2に乗員が座り、スロットルグリップ付きの操舵
ハンドル3を握って操行可能である。
【0029】船体10は、ロアハルパネル11とアッパ
ーハルパネル12とを接合して内部に空間13を形成し
た浮体構造となっている。空間13内において、ロアハ
ルパネル11上には、そのボス部11a、マウンティン
グブロック14、およびエンジンハンガ15を介してエ
ンジン20が搭載され、このエンジン20で駆動される
ジェットポンプ30がロアハルパネル11後部に設けら
れている。
【0030】ジェットポンプ30は、船底に開口した取
水口31から船体後端に開口したジェットノズル32に
至る流路35と、この流路内に配置されたインペラ33
とを有しており、インペラ33のシャフト34がエンジ
ン20の出力軸21に連結されている。したがって、エ
ンジン20によりインペラ33が回転駆動されると、取
水口31から取り入れられた水がジェットノズル32か
ら噴出され、これによって船体10が推進される。
【0031】なお、図1において、4は燃料タンク、4
aはその燃料補給口である。図2において、12aは足
載せ部、16は発泡体等からなる浮力体である。
【0032】図3に示すように、エンジン20は、クラ
ンクケース40と、シリンダブロック50と、シリンダ
ヘッド60とを有する並列多気筒の2サイクルエンジン
であり、クランクケース40で形成されたクランク室4
1にリード弁42を介して新気を吸入し、この新気を掃
気通路51を介してシリンダヘッド60とピストンPと
の間に形成される燃焼室61に給送して燃焼させる。リ
ード弁42が設けられている吸気通路43の上流には、
吸気管44(図2参照)を介してエアクリーナ45が設
けられている。この2サイクルエンジン20は、クラン
ク室41に吸入される新気を空気のみとした空気掃気式
のものであり、燃焼室61には、空気とは別に燃料が供
給される。
【0033】70はその燃料供給手段としての燃料噴射
装置であり、シリンダブロック50内面に形成された燃
料噴射口52を開閉するロータリバルブ71と、このロ
ータリバルブ71を介して前記燃料噴射口52と連通可
能な蓄圧室72と、この蓄圧室72に連通しかつ前記ロ
ータリバルブ71を介して前記燃料噴射口52と連通可
能な燃料溜通路73と、この燃料溜通路73に適量の燃
料を計量して注入する燃料注入器74とを有している。
【0034】ロータリバルブ71は、その円周方向にお
いて部分的に(およそ180゜に亙って)浅い凹溝状の
連通路71aを有しおり、クランク軸46と同期してク
ランク軸46とは逆方向(図において反時計方向)に回
転する。
【0035】このエンジンの作動について簡単に説明す
る。
【0036】図3は掃気工程終了時の状態を示してい
る。この状態からピストンPが図において上動する吸気
工程に入るとリード弁42が開き、エアクリーナ45お
よび吸気管44を介して新気がクランク室41に導入さ
れる。さらに、ピストンPが上動して圧縮工程に入り、
排気口53がピストンPで塞がれた状態(あるいは略塞
がれた状態)になると、ロータリバルブ71の連通路7
1aが燃料溜通路73と燃料噴射口52とを連通させ
て、蓄圧室72に後述するようにして充填されていた高
圧ガスによって、燃料溜通路73に後述するようにして
注入されていた燃料が燃料噴射口52からシリンダ内に
噴射される。その後、さらにピストンPが上動しシリン
ダヘッド60の点火プラグ62に点火されて爆発膨張工
程に入りピストンPが下動する際、ピストンヘッドP1
が燃料噴射口52部分を通過して燃料噴射口52が開い
た後に、ロータリバルブ71の連通路71aが燃料噴射
口52と蓄圧室72とを連通させて、蓄圧室72に高圧
ガスが充填される。なお、燃料注入器74による適量燃
料の燃料溜通路73中への注入は、前記燃料噴射後で再
び燃料噴射がなされる前になされる。その後、さらなる
ピストンPの下動で排気口53が開くと排気がなされ、
その後さらなるピストンPの下動で掃気口54が開くと
掃気がなされ図3に示す状態に戻り、上述した作動が繰
り返されることとなる。
【0037】排気口53にはこれに連なる排気マニホル
ド80が設けられており、さらにその下流には、排気管
90(図2参照)を介して排気チャンバ91が設けられ
ている。また排気口53には、その開度を0〜100%
の間で調整可能な排気制御弁55が設けられており、こ
の排気制御弁55の回動中心となる軸56は排気マニホ
ルド80に設けられている。
【0038】シリンダヘッド60には、後述するウォー
タジャケットの水温に応じて作動するサーモスタット6
3が設けられている。
【0039】例えば、以上のような2サイクルエンジン
においては、クランク室41に吸入された新気が燃焼室
61へ給送されるようになっているため、仮に何等の方
策も講じなかったとするならば、前述したように、クラ
ンク室41(すなわちクランクケース40)の温度が上
昇して出力低下を来すこととなる。特に、例えばこの実
施の形態のように、空気掃気式のものは、クランク室4
1に空気だけが吸入され、燃料による冷却作用が得られ
ないために、クランク室41の温度が上昇し易く、出力
低下を来たしやすい。
【0040】そこで、この実施の形態では、図3に示す
ように、クランクケース40に、これを冷却するウォー
タージャケット47を設けてある。この実施の形態のク
ランクケース40は下ケース40Aと上ケース40Bと
をボルト48で接合してあり、ウォータージャケット4
7は両ケースに亙って設けられている。すなわち、下ケ
ース40Aのウォータージャケット47Aと、上ケース
40Bのウォータージャケット47Bとは連通してい
る。下ケース40Aの底部には、ジェットポンプ30か
らの冷却水(海水または淡水)をウォータージャケット
47に導入するための導入管49Aが設けられており、
上ケース40Bにおけるウォータージャケット47Bの
最上部47B1には、ウォータージャケット47Bから
の冷却水を排気チャンバ91に向けて排出する排水管4
9Bが設けられている。
【0041】また、この実施の形態では、シリンダブロ
ック50にもウォータージャケット57が設けられてお
り、さらに、排気マニホルド80およびシリンダヘッド
60にもそれぞれウォータージャケット81,64が設
けられている。
【0042】排気マニホルド80の外側部には、ジェッ
トポンプ30からの冷却水をウォータージャケット81
に導入するための、前記クランクケース40の導入管4
9Aとは別の導入管82が設けられており、この導入管
82から導入された冷却水が、排気マニホルド80のウ
ォータージャケット81を介してシリンダブロック50
のウォータージャケット57に供給され、さらにこのウ
ォータージャケット57を介してシリンダヘッド60の
ウォータージャケット64に供給されるようになってい
る。
【0043】シリンダヘッド60のウォータージャケッ
ト64におけるサーモスタット63部分に位置する最上
部64Aには、ウォータージャケット64からの冷却水
を排気チャンバ91に向けて排出する排水管65が設け
られている。
【0044】以上のような冷却水の経路を図4(a)
(b)を参照して説明すると、ジェットポンプ30の流
路35におけるインペラ33(図1参照)とジェットノ
ズル32との間の部位35aに冷却水の導入パイプ10
0が接続され、この導入パイプ100は分岐部101で
2つのパイプ102,103に分岐されている。一方の
パイプ102は前記クランクケース40の導入管49A
に接続され、他方のパイプ103は前記排気マニホルド
80の導入管82に接続されている。なお、図4(a)
に二点鎖線102’で示すように、クランクケース40
の導入管49Aに接続するパイプ102は、導入パイプ
100から分岐させることなく、ジェットポンプ30に
直接接続しても良い。いずれにしても、クランクケース
40のウォータージャケット47には、シリンダブロッ
ク50のウォータージャケット57への冷却水の供給経
路103とは別の供給経路102を通じて冷却水が供給
されることとなる。
【0045】図4(a)に示すように、クランクケース
40の排水管49Bは、パイプ104で、排気チャンバ
91の図示しないウォータージャケットに連通する冷却
水の導入管92に接続されている。また、シリンダヘッ
ド60の排水管65には、パイプ105が接続され、こ
のパイプ105は前記パイプ104との合流部106で
パイプ104に合流し、パイプ104を介して排気チャ
ンバ91の導入管92に接続されている。なお、図3お
よび図4(b)に符号105’で示すように、シリンダ
ヘッド60の排水管65と排気チャンバ91の導入管9
2とはパイプ104に合流させることなくパイプ10
5’で直接接続しても良い。
【0046】以上のように、冷却水の経路は二経路に分
かれている。一方の経路は、ジェットポンプ30→導入
パイプ100(またはパイプ102’)→パイプ102
→導入管49A→クランクケース40のウォータージャ
ケット47(47A,47B)→排水管49B→パイプ
104→排気チャンバ91のウータージャケット、とい
う経路である。他方の経路は、ジェットポンプ30→導
入パイプ100→パイプ103→導入管82→排気マニ
ホルド80のウォータージャケット81→シリンダブロ
ック50のウォータージャケット57→シリンダヘッド
60のウォータージャケット64→サーモスタット63
の周囲のウォータージャケット64A→排水管65→パ
イプ105→パイプ104(またはパイプ105’)→
排気チャンバ91のウータージャケット、という経路で
ある。
【0047】以上のような2サイクルエンジン20によ
れば、次のような作用効果が得られる。
【0048】(a)クランクケース40に、これを冷却
するウォータージャケット47が設けられているので、
クランクケース40(すなわちクランク室41)の温度
上昇が著しく低減され、クランク室41に吸入された新
気の温度上昇も著しく低減される。
【0049】したがって、新気の単位体積当たりの酸素
量が増大するため、燃焼効率が向上して高出力を得るこ
とが可能となる。
【0050】また、シリンダブロック50にもウォータ
ージャケット57が設けられているので、シリンダブロ
ック50の温度上昇も低減され、より高出力を得ること
が可能となる。
【0051】ここで、仮に、クランクケース40のウォ
ータージャケット47への冷却水の供給経路と、シリン
ダブロック50のウォータージャケット57への冷却水
の供給経路とを共通の経路で構成した(例えば導入管を
49Aまたは82のうち一方のみとした)とすると、ク
ランクケース40を一旦冷却した水がシリンダブロック
50のウォータージャケット57へ供給され、あるいは
シリンダブロック50を一旦冷却した水がクランクケー
ス40のウォータージャケット47へ供給されることと
なるという不具合が生ずるので、シリンダブロック50
とクランクケース40とのうちのいずれか一方は、必ず
しも効率的には冷却されなくなってしまうおそれがあ
る。
【0052】これに対し、この実施の形態の2サイクル
エンジン20によれば、クランクケース40のウォータ
ージャケット47には、シリンダブロック50のウォー
タージャケット57への冷却水の供給経路103(導入
管82)とは別の供給経路102(導入管49A)を通
じて冷却水が供給されるので、上記不具合を生ずること
なく、クランクケース40とシリンダブロック50とが
共に良好に冷却されることとなる。
【0053】したがって、より確実に高出力を得ること
が可能となる。
【0054】(b)この実施の形態の2サイクルエンジ
ン20は空気掃気式であるので、クランク室41に吸入
される新気は空気だけであり、燃焼室61には、掃気通
路51からの新気(空気)とは別に燃料が供給される。
したがって、混合気掃気式のものに比べて、燃費が著し
く向上する。
【0055】すなわち、この実施の形態の2サイクルエ
ンジン20によれば、燃費を著しく向上させることがで
きると同時に、高出力を得ることが可能となる。
【0056】また、この実施の形態の船舶1によれば次
のような作用効果が得られる。
【0057】すなわち、この実施の形態の船舶1は、エ
ンジンで駆動される推進手段としてのジェットポンプ3
0を有しているので、このジェットポンプ30の作用で
推進される。
【0058】そして、このジェットポンプ30を駆動す
るエンジンが上記構成の2サイクルエンジン20となっ
ているので、比較的小型で高出力を得ることが可能とな
る。
【0059】さらに、そのエンジン20のウォータージ
ャケット47,57等には、ジェットポンプ30から冷
却水が供給されるので、クランクケース40、シリンダ
ブロック50等が良好に冷却されることとなる。
【0060】詳しく説明すると、ジェットポンプ30は
エンジン20で駆動されるので、このエンジン20の回
転数が上がるにつれて(エンジンの温度が上がろうとす
るにつれて)、ジェットポンプ30からは前記ウォータ
ージャケット47,57等に対してそれぞれ別の供給経
路102,103を通じて(個別に)に多量の冷却水が
供給されるようになる。したがって、エンジン20の回
転数に応じてクランクケース40,シリンダブロック5
0等が良好に冷却されることとなる。
【0061】しかも、ジェットポンプ30の他に、前記
ウォータージャケットに冷却水を供給するためのウォー
ターポンプを設ける必要もなくなる。
【0062】すなわち、この実施の形態の船舶1によれ
ば、ジェットポンプ30の他にウォーターポンプを設け
ることなく、小型軽量化を図りつつ高出力を得ることが
可能となる。
【0063】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2サイクルエンジンおよびこれが
搭載された船舶の一実施の形態を示す部分切断概略側面
図。
【図2】図1におけるII−II断面図。
【図3】本発明に係る2サイクルエンジンの一実施の形
態を示す断面図。
【図4】(a)(b)はそれぞれ冷却経路を示す図。
【符号の説明】
1 船舶 20 2サイクルエンジン 30 ジェットポンプ 40 クランクケース 47 ウォータージャケット 50 シリンダブロック 57 ウォータージャケット 102,103 供給経路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケースに、これを冷却するウォ
    ータージャケットが設けられているとともに、シリンダ
    ブロックにもウォータージャケットが設けられており、
    前記クランクケースのウォータージャケットには、前記
    シリンダブロックのウォータージャケットへの冷却水の
    供給経路とは別の供給経路を通じて冷却水が供給される
    ことを特徴とする2サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 前記2サイクルエンジンは空気掃気式で
    あることを特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジ
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の2サイクルエン
    ジンが搭載され、このエンジンで駆動される推進手段と
    してのジェットポンプを有する船舶であって、前記ウォ
    ータージャケットに、ジェットポンプから冷却水が供給
    されることを特徴とする船舶。
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