JP2000282677A - 建築物の外面作業装置 - Google Patents

建築物の外面作業装置

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JP2000282677A
JP2000282677A JP11091669A JP9166999A JP2000282677A JP 2000282677 A JP2000282677 A JP 2000282677A JP 11091669 A JP11091669 A JP 11091669A JP 9166999 A JP9166999 A JP 9166999A JP 2000282677 A JP2000282677 A JP 2000282677A
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curing frame
frame
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JP11091669A
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English (en)
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Yoji Yamamura
洋史 山村
Akihiko Hirami
昭彦 平見
Hiroshi Fujita
宏 藤田
Yukio Komata
由紀夫 小俣
Hiroto Sakurai
寛人 桜井
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Nihon Bisoh Co Ltd
Original Assignee
Nihon Bisoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで居住者に対する影響が少なく、高層
の建築物にも設置可能な建築物の外面作業装置を提供す
る。 【解決手段】外面作業装置1は、建築物2の屋上に配設
された支持部材10によって、養生架台20が昇降可能
に吊り下げ支持されると共に、養生架台20の内側を移
動するゴンドラケージ30が吊り下げ支持されて構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に高層ビルの補
修工事等の外面作業に用いられる建築物の外面作業装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外面を補修する際には、作業用
の足場を建築物の周囲に設け、この足場に形成した作業
床上を作業者が移動して作業を行う。
【0003】足場の外面側には、作業中発生する塵埃や
使用する液体の飛散を防ぐと共に目隠しともなる防護用
の養生ネットが張設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
な足場は、地上から建物全体の外周を覆うように組み上
げられるため、組立・解体に時間を要してコストが嵩む
と共に、その全周囲が養生ネットによって覆われること
から日照が阻害され、居住者に圧迫感を与え、更に、養
生ネットが広い面積で風を受けるために不安定となる。
【0005】また、安全上設置可能な高さに限界があ
り、近時、対応し得ない高層の建築物も増加している。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、低コストで居住者に対する影響が少なく、高
層の建築物にも設置可能な建築物の外面作業装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
の建築物の外面作業装置は、枠部材内に網部材が張設さ
れて形成された所定の大きさの養生部材が前記建築物の
上部から昇降吊り下げ支持手段によって昇降可能に吊り
下げ支持され、該養生部材と前記建築物の壁面との間に
ゴンドラケージが横行及び昇降可能に配設されると共
に、前記養生部材を前記建築物に結合する固定手段を備
え、前記固定手段によって前記建築物に固定された前記
養生部材と前記建築物の壁面との間を前記ゴンドラケー
ジが横行及び昇降して前記養生部材が覆う壁面部位に作
業を行うと共に、前記養生部材の昇降移動によって作業
対象壁面部位を順次移動させて作業域を変更し得るよう
に構成されていることを特徴とする。
【0008】また、上記養生部材には、その下縁部に当
該養生部材と上記建築物の壁面との間を塞ぐ底板が開閉
可能に備えられて構成されていることを特徴とする。
【0009】更に、上記養生部材は粗い網目状の剛性部
材により形成されると共に、その内面側に目の細かい養
生ネットが着脱可能に設けられて構成されていることを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本願発
明の実施の形態について説明する。
【0011】図1は本願発明に係る建築物の外面作業装
置の一構成例である外面作業装置を概念的に示す斜視図
であり、図2はそのA−A断面図,図3は図2のB矢視
一部破断図である。
【0012】図示外面作業装置1は、建築物2の屋上に
配設された昇降吊り下げ支持手段としての支持部材10
によって、養生部材としての養生架台20と、その内側
を移動するゴンドラケージ30がそれぞれ吊り下げ支持
されて構成されている。尚、図示構成例は本願を建築物
の一面に対して適用したものであるが、隣接する二面や
三面、更には建築物の全周(四面)を取り巻くように適
用しても良いものである。
【0013】支持部材10は、図4に拡大側面図を示す
ように、脚柱11から、支持アーム12とバランスアー
ム13が互いに逆方向に延設されて略十字状を呈し、脚
柱11を建築物2の壁面2A近傍に垂立させると共にバ
ランスアーム13の先端をバランスウェイト10Wに結
合させて設置され、建築物2の屋上に養生架台20の配
設域の全域に亘って所定間隔で複数基配設されている。
【0014】支持アーム12は、建築物2の壁面2Aよ
り外側に所定量突出し、その先端で養生架台吊り下げロ
ープ14を介して養生架台20を吊り下げ支持すると共
に、トロリーレール15を介してゴンドラケージ20を
支持している。尚、本構成では、一つ置きの支持部材1
0から養生架台吊り下げロープ14が垂下される(即ち
一つ置きの支持部材10で養生架台20を支持する)と
共に、全ての支持部材10でトロリーレール15を支持
するようになっている。
【0015】養生架台吊り下げロープ14は、支持アー
ム12の先端に配設されたシーブ16から垂下した先端
が養生架台20(21A)に結合され、シーブ16と脚
柱11の最先端部に配設されたシーブ17間を配索され
て他端がバランスアーム13の先端部に配設された巻き
上げ装置18に係合し、この巻き上げ装置18よって移
動駆動されるようになっている。これにより、巻き上げ
装置18によって養生架台20を昇降駆動し得るように
なっているものである。
【0016】トロリーレール15は、各支持部材10の
支持アーム12の長手方向略中間部位に垂下配設された
支持軸19を介して支持され、養生架台20の配設域全
域に亘って水平に延設されている。そして、このトロリ
ーレール15に係合したトロリー31から、ゴンドラケ
ージ30を吊り下げるゴンドラ吊り下げロープ32が垂
下されている。
【0017】養生架台20は、図5に拡大断面図を示す
ように、枠部材としてのフレーム21に、パネル(外面
パネル22A,前面パネル23A,底面パネル24A)
が張設されて形成されており、所定高さ(例えば建築物
の二階分等)で当該外面作業装置1による作業域と対応
する長さの外面板22の下縁の建築物2と対向する側
に、底面板24がゴンドラケージ30の厚さより大きく
突設されると共に、この底面板24の先端縁部に前面板
23がゴンドラケージ30と略等しい高さに立設され、
外面板22と前面板23の間にゴンドラケージ30を収
容し得るように構成されている。また、底面板23の先
端縁の前方側には、可撓性を有するウレタンゴム等によ
る所定幅のシール材25が突設されている。
【0018】外面板22は、図6にその内側から見た図
を示すように、フレーム21にパンチングメタルやエキ
スパンドメタル等、目の粗い剛性を有する外面パネル2
2Aが張設されて形成されている。尚、外面パネル22
Aは金属製に限るものではなく、縦横に桟を有する枠に
目の粗い網を張って平板状に形成したものを用いても良
い。
【0019】前面板23及び底面板24は、開口の無い
アルミ板等のパネル(前面パネル23A・底面パネル2
4A)が張設されて形成されている。
【0020】底面パネル24は、当該部位の拡大図であ
る図7に示すように、外面板22の下縁部に水平状態か
ら外面板22に沿う状態まで90゜揺動可能に枢着され
ており、水平状態では底部を完全に閉塞すると共に、外
面板22に沿う状態に揺動すると底部が開放するように
なっている。その揺動端には他端が外面板22の縦材2
0Aに結ばれた操作索25が結合されており、この操作
索25をゴンドラケージに搭乗した作業者が引っ張り操
作することで底板としての底面パネル24Aを揺動させ
て底部を開閉できるようになっている。尚、底面パネル
24Aは、横方向には外面板22の縦材の配設ピッチと
等しいピッチでピッチで分断され、それぞれ独立して揺
動し得るようになっているものである。
【0021】フレーム21の外面板22部位には、少な
くとも養生架台吊り下げロープ14と対応する位置(即
ち養生架台吊り下げロープ14を垂下する支持部材10
と対応する位置)にそれぞれ縦材21Aが配設されてお
り、この縦材21Aの上端に固定された結合アーム26
を介して養生架台吊り下げロープ14と結合されてい
る。これにより、養生架台20は外面板22を鉛直状態
として養生架台吊り下げロープ14によって吊り下げ支
持されるようになっている。尚、本構成例では、養生架
台吊り下げロープ14と対応する縦材21Aと縦材21
Aの間に、更に一本縦材21Bが配設されているもので
ある。また、養生架台吊り下げロープ14と対応する縦
材21Aの配設間隔は、ゴンドラケージ30の幅より所
定量大きく設定されている。
【0022】養生架台20の外面板22の内側には、内
側から見た概念図である図8に示すように、養生ネット
としての細目養生ネット40が、縦材21A,20Bの
上下両端部にそれぞれ設けられた支持金具45の間に配
索されたガイドワイヤー46に沿って展張可能に配設さ
れている。
【0023】細目養生ネット40は、目の細かい柔軟な
布製のネットであって、縦材21A,21Bによって囲
まれた領域と対応する形状及び大きさに形成され、その
上辺と側辺には所定間隔で係合リング41が設けられ、
下辺でフレーム20の外面板22の下縁構成部に固定さ
れると共に、上辺の係合リング41に上部パイプ43が
挿通され、側辺の係合リング41がガイドワイヤー46
に外挿されて外面板21に脱落不能に装着されている。
【0024】上部パイプ43の両端にはそれぞれ上側の
支持金具41に掛け回された操作紐44が結ばれてお
り、この操作紐44が自由状態では細目養生ネット40
は底面板24の上にくたくたと屈曲して載置され、操作
紐44を引っ張って細目養生ネット40を引き上げて操
作紐44を適宜結わえることによって図示のごとく外面
板22の内側に展張し得るようになっている。尚、図5
は細目養生ネット40を展張した図となっているもので
ある。
【0025】また、養生架台20には、縦材21Aの外
面板22の上縁からゴンドラケージ30の高さ以上下が
った位置と、前面板23の上縁部に、建築物2の壁面2
Aに設けられた縦方向に連続するガイド凹条2Bに係合
する固定手段としての固定装置50(上部固定装置50
U,下部固定装置50L)がそれぞれ設けられている。
【0026】ガイド凹条2Bは、窓清掃装置等のために
予め設けられている建築物の場合にはそれを利用し、設
けられていない建築物の場合にはC形鋼をその壁面に鉛
直に固定して用いる。本構成例におけるガイド凹条2B
は、矩形形状のガイド部2aがその長辺より狭い幅の開
口部2bで外部に開口する断面形状のものである。
【0027】固定装置50(上部固定装置50U,下部
固定装置50L)はガイド凹条2Bと係合する必要から
当該ガイド凹条2Bと対応する位置に配設されると共に
上部固定装置50Uは縦材21Aに設けられるため、ガ
イド凹条2Bが備えられている建築物の場合には、その
ガイド凹条2Bに縦材21Aを対応させて配置する必要
があり、従って、支持部材10の位置もこれによって規
定されることとなる。
【0028】上部固定装置50Uは、縦材21Aから水
平に延設されたアーム51の先端に壁面2Aに当接する
当接部51Aが形成されると共にその下側に固定機構6
0が設けられ、下部固定装置50Lは、上部固定装置5
0Uと対応する前面板23の上縁部に当接部52が形成
されると共にその上側に固定機構60が設けられて構成
されている。上部固定装置50Uのアーム51の長さ
は、外面板22から当接部51Aまでの距離が、外面板
22から下部固定装置50Lの当接部52までの距離と
等しくなるように設定されている。
【0029】固定機構60は、図9に図7のD−D断面
に相当する拡大断面図,図10にそのE−E断面図を示
すように、矩形のベース61の中央に直角に設けられた
ガイドスリーブ62に、先端に係合ピース64を備える
と共に後端に締め付けナット65が螺設された操作軸6
3が貫通配設されて構成されており、ベース61を介し
て上部固定装置50Uのアーム51又は前面板23に固
定された支持座53に図示しないボルト・ナットで締着
・固定されている。
【0030】操作軸63には、軸方向に長いガイド穴6
3Aが形成されており、このガイド穴63Aにガイドス
リーブ62の外側からピン66が直交状態で挿置される
と、当該操作軸63は回転不能且つ軸方向に所定量(ガ
イド穴63Aの長さ分)の移動が許容されるようになっ
ている。ピン66は、抜き差しが可能であり、抜き取る
ことで操作軸63は回転自在となる。また、操作軸63
の最後端には、回転操作レバー67が装着されている。
【0031】係合ピース64は、図9のF−F断面図で
ある図11に示すように、ガイド凹条2Bのガイド部2
aに遊嵌状態で収容可能な円盤を開口部2bより小さい
幅で二面カットした形状に形成され、操作軸63の先端
部に回転不能に装着されている。操作軸63がピン66
の挿置によって回転不能とされた状態では、図中実線で
示すように係合ピース64のカット面が水平となり、ピ
ン66を抜き取って操作軸を90゜回転することで図中
想像線で示すように係合ピース64のカット面を鉛直に
成し得るようになっている。
【0032】固定機構60のベース61が締着される支
持座53のネジ貫通孔53Aは、水平方向に長い長穴と
なっており、ボルト・ナットの締結力を緩めることで、
ベース61(即ち固定機構60)が水平方向に所定量移
動し得るようになっている。また、ガイドスリーブ62
は支持座53に形成された貫通孔53Bを介して貫通し
ているが、この貫通孔53Bも固定機構60の水平方向
の移動を許容するように水平方向の長穴となっているも
のである。
【0033】上記のごとく構成された固定機構60は、
ピン66を引き抜いて操作軸63が回転自在な状態で、
操作レバー67によって操作軸63を回転操作して係合
ピース64のカット面が鉛直(即ちガイド凹条2Bと平
行)な状態とし、係合ピース64をガイド凹条2Bのガ
イド部2a内に位置させた後、操作軸63を90゜回転
させてピン66を挿置することで、操作軸63が回転不
能で係合ピース64がガイド凹条2Bのガイド部2aに
嵌合した状態にセットされる。
【0034】この状態では、係合ピース64のカット面
方向がガイド凹条2Bの延設方向と直交する姿勢となっ
て係合するため、操作軸63を引っ張り付勢しても係合
ピース64がガイド凹条2Bから脱落することはなく、
従って、操作軸63を引き出す方向に締め付けナット6
5を回転操作することで、ベース61及び締結された支
持座53(即ち養生架台20)が相対的にガイド凹条2
B側に(即ち壁面2A側に)付勢され、これによって近
傍に配設された当接部51A,52が壁面2Aに当接・
押圧することとなって、養生架台20を壁面2B(即ち
建築物2)に固定することができるものである。
【0035】上下の固定装置50U,50Lでは、前述
のごとくその当接部51A,52と外面板22の距離が
等しく設定されており、従って、上下の固定装置50
U,50Lを作用させることで、養生架台20はその外
面板22を壁面2Aと平行として建築物2に固定される
こととなる。
【0036】養生架台20の昇降時には、締め付けナッ
ト65による締め付けを解除すると共にベース61の支
持座53への締結を緩めることにより、係合ピース64
がガイド凹条2Bのガイド部2a内を移動可能となり、
養生架台20の移動を許容する。この時、ガイド凹条2
Bの左右方向の設置誤差変位は、ベース61が支持座5
3に対して水平方向に移動することで許容する。更に、
養生架台20を取り外す際には、ピン66を引き抜いて
操作レバー67によって操作軸を90゜回転して係合ピ
ース64のカット面を鉛直(ガイド凹条2Bと平行)と
し、係合ピース64をガイド凹条2Bから抜き出せば良
いものである。
【0037】上記固定装置50(50U・50L)の固
定機構60の操作は、ゴンドラケージ30を対応する位
置に停止させて搭乗した作業者が行う。その際、下部固
定装置50Lはゴンドラケージ30と略等しい高さの前
面板23の上縁部に設けられているため、ゴンドラケー
ジ30を養生架台20内の最下部に位置させることで、
容易に操作し得るものである。
【0038】この固定装置50によって養生架台20が
建築物2に固定された状態では、底面板24の先端縁に
突設されたシール材25の先端が壁面2Aに圧接され、
底面板24の前縁と壁面2Bの間の隙間を塞ぐように作
用する。
【0039】ゴンドラケージ30は、詳細は図示しない
が、その両端部に巻き上げ装置が配設されており、この
巻き上げ装置がトロリーレール15に係合したトロリー
31から垂下されたゴンドラ吊り下げロープ32と係合
し、巻き上げ装置の駆動によって昇降し得ると共に、ト
ロリー31の駆動によってトロリーレール15に沿って
横行するようになっている。
【0040】而して、上記のごとく構成された外面作業
装置1では、養生架台20は、養生架台吊り下げロープ
14を垂下支持する各支持部材10に設けれられた各々
の巻き上げ装置18の同期駆動によって昇降し、ゴンド
ラケージ30は、巻き上げ装置の駆動によって昇降し、
トロリー31の駆動で横行する。
【0041】このため、養生架台20を固定装置50に
よって建築物に固定し、その内側で作業者の搭乗したゴ
ンドラケージ30を上下左右に移動させて養生架台20
に覆われた壁面域に対して作業を行い、作業の進捗に伴
って養生架台20を昇降移動させてその覆う壁面域を変
位させることで、建築物2の壁面全域に対して作業する
ことができる。
【0042】例えば、建築物2の壁面2Aを上部から下
部に向けて作業を行う場合、地上で組み立てた養生架台
20を最上部まで持ち上げた後、固定装置50によって
建築物2に固定し、その内部で作業者の搭乗したゴンド
ラケージ20を上下左右に移動させて作業を行い、養生
架台20に覆われた壁面域の作業が終了した後、固定装
置50による固定を解除して養生架台20を作業終了壁
面域と隣接する下側に下降させ、以後、ゴンドラケージ
30による作業と養生架台20の移動(下降)とを繰り
返して徐々に下側に作業を進めることができる。尚、ゴ
ンドラケージ30を上部固定装置50Uの配設された縦
材21Aを越えて水平方向に移動する場合には、ゴンド
ラケージ30を一旦その底面が上部固定装置50Uより
上側となる位置まで上昇させた後、側方に移動させるこ
とで、ゴンドラケージ吊り下げロープ32と上部固定装
置50Uのアーム51との干渉を回避して移動できる。
【0043】ここで、作業を行う部位では、必要に応じ
て外面板22の内側に細目養生ネット40を展張して溶
剤や破片又は工具等の飛散や脱落を防ぐ。細目養生ネッ
ト40の展張は、ゴンドラケージ30に搭乗した作業者
が容易に行うことができる。
【0044】また、養生架台20を設置した状態で作業
が長期間に及ぶ場合、工事期間中に専用又は汎用のゴン
ドラを用いて窓清掃を行いたい場合があるが、その際、
底面板24の底面パネル24Aを揺動開放することで、
図12に示すように窓清掃のゴンドラを養生架台20を
貫通して昇降させて窓清掃を行うことが可能となる。ま
た、強風時に底面板24の底面パネル24Aを揺動開放
することで、養生架台20に作用する風圧を軽減させる
ことができる。
【0045】このように、本願構成の外面作業装置1で
は、建築物の全周を足場で覆うことなく、作業を行う少
ない面積の養生架台20によって覆って作業することが
でき、コストを低減できると共に居住者に対する影響も
少なく、高層の建築物にも設置可能なものである。
【0046】また、外面板22は目の粗い外面パネル2
2Aが張設されて形成されているために風の抵抗が少な
く、安定して設置可能なものである。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る建築物
の外面作業装置は、枠部材内に網部材が張設されて形成
された所定の大きさの養生部材が建築物の上部から昇降
吊り下げ支持手段によって昇降可能に吊り下げ支持さ
れ、該養生部材と建築物の壁面との間にゴンドラケージ
が横行及び昇降可能に配設されると共に、養生部材を建
築物に結合する固定手段を備え、固定手段によって建築
物に固定された養生部材と建築物の壁面との間をゴンド
ラケージが横行及び昇降して養生部材が覆う壁面部位に
作業を行うと共に、養生部材の昇降移動によって作業対
象壁面部位を順次移動させて作業域を変更し得るように
構成されていることにより、建築物の全周を足場を組む
ことなく、より小さい面積の養生架台によって作業部位
を覆って作業することができ、コストを低減できると共
に居住者に対する影響も少なく、高層の建築物にも適用
し得るものである。
【0048】また、養生部材には、その下縁部に当該養
生部材と建築物の壁面との間を塞ぐ底板が開閉可能に備
えられて構成されていることにより、底板によって作業
中の破片や部品の落下を防ぐことができると共に、開放
することによって窓清掃のゴンドラ等が当該養生部材を
貫通して昇降し得、強風時に開放することで風によって
全体が受ける風圧を軽減して安全性を向上することがで
きる。
【0049】更に、養生部材は粗い網目状の剛性部材に
より形成されると共に、その内面側に目の細かい養生ネ
ットが着脱可能に設けられて構成されていることによ
り、細かい破片や塵埃が飛散する虞のある作業を行う際
には当該部位のみ養生ネットを展張して防護することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る建築物の外面作業装置の一構成
例である外面作業装置を概念的に示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB矢視一部破断図である。
【図4】支持部材の拡大側面図である。
【図5】養生架台の拡大断面図である。
【図6】外面板を内側から見た図である。
【図7】底面パネル部位の拡大図である。
【図8】細目養生ネットを示す外面板の内面図である。
【図9】図7のD−D断面に相当する拡大断面図であ
る。
【図10】図9のE−E断面図である。
【図11】図9のF−F断面図である。
【図12】底面パネルの揺動開放状態を示す図である。
【符号の説明】
1 外面作業装置(建築物の外面作業装置) 2 建築物 2A 壁面 10 支持部材(昇降吊り下げ支持手段) 20 養生架台(養生部材) 21 フレーム(枠部材) 24A 底面パネル(底板) 30 ゴンドラケージ 40 細目養生ネット(養生ネット) 50 固定装置(固定手段)
フロントページの続き (72)発明者 藤田 宏 東京都港区南青山一丁目1番1号 日本ビ ソー株式会社内 (72)発明者 小俣 由紀夫 東京都港区南青山一丁目1番1号 日本ビ ソー株式会社内 (72)発明者 桜井 寛人 東京都港区南青山一丁目1番1号 日本ビ ソー株式会社内 Fターム(参考) 2E003 EA02 EB03 EB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠部材内に網部材が張設されて形成された
    所定の大きさの養生部材が前記建築物の上部から昇降吊
    り下げ支持手段によって昇降可能に吊り下げ支持され、
    該養生部材と前記建築物の壁面との間にゴンドラケージ
    が横行及び昇降可能に配設されると共に、前記養生部材
    を前記建築物に結合する固定手段を備え、 前記固定手段によって前記建築物に固定された前記養生
    部材と前記建築物の壁面との間を前記ゴンドラケージが
    横行及び昇降して前記養生部材が覆う壁面部位に作業を
    行うと共に、前記養生部材の昇降移動によって作業対象
    壁面部位を順次移動させて作業域を変更し得るように構
    成されていることを特徴とする建築物の外面作業装置。
  2. 【請求項2】上記養生部材には、その下縁部に当該養生
    部材と上記建築物の壁面との間を塞ぐ底板が開閉可能に
    備えられて構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の建築物の外面作業装置。
  3. 【請求項3】上記養生部材は粗い網目状の剛性部材によ
    り形成されると共に、その内面側に目の細かい養生ネッ
    トが着脱可能に設けられて構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の建築物の外面作業装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101871260A (zh) * 2010-02-11 2010-10-27 重庆盈丰升机械设备有限公司 一种附着升降脚手架同步升降控制系统
CN106618365A (zh) * 2017-01-25 2017-05-10 百事特设备租赁(上海)股份有限公司 一种擦窗机的伸缩吊具机构

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