JP2000282000A - 感圧接着剤およびそれを用いた感圧圧着型シート - Google Patents

感圧接着剤およびそれを用いた感圧圧着型シート

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JP2000282000A
JP2000282000A JP11091923A JP9192399A JP2000282000A JP 2000282000 A JP2000282000 A JP 2000282000A JP 11091923 A JP11091923 A JP 11091923A JP 9192399 A JP9192399 A JP 9192399A JP 2000282000 A JP2000282000 A JP 2000282000A
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natural rubber
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Tatsuya Ogawa
達也 小川
Hitoshi Otomo
仁 大友
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧接着剤の主成分である天然ゴムラテック
スに含有されているアンモニアは、シート状基材に塗布
する際に蒸発し、接着剤を凝固させたり、臭気を発して
作業環境を悪化させる。 【解決手段】 天然ゴムおよび顔料を主成分とする感圧
接着剤において、水に溶解したときに塩基性を示す水溶
性無機化合物、例えばカルシウム含有化合物またはナト
リウム含有化合物を添加したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非加圧状態では接
着性を示さないが、加圧されると初めて接着性を発現す
るタイプの感圧接着剤、およびこの感圧接着剤を所望の
シート状基材に塗工することにより形成された感圧圧着
型シートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の感圧圧着型シートに用いられる
感圧接着剤は、シート状基材の表面に塗布後、乾燥され
た状態では粘着性を示さないが、高い圧力で加圧される
と接着性を発現し、また接着後に引き剥がした後にも粘
着性を示さないという特性を有している。したがって、
任意のデータを記載した2片のシート状基材を互いに感
圧接着剤を介して接着させてハガキの形態としたもの
は、データの秘匿性が守られるという利点のために、広
く普及してきている。
【0003】従来から知られている感圧接着剤は、基本
的には、天然ゴムを主体とする粘着成分に、シリカのよ
うな固体微粒子からなる充填剤を配合したものである
(例えば特開平5−186753号公報参照)。この感
圧接着剤をシート状基材の表面に塗布したのち乾燥させ
て形成した接着剤層は、ゴム成分が有している粘着性を
充填剤が減殺しているために、通常の状態では表面粘着
性を示さないが、高い圧力で加圧されたときにはゴム成
分が接着剤層の表面に滲出して接着性を発現し、他の表
面に接着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の感
圧接着剤は、いずれも天然ゴムラテックスを主成分とし
ているが、天然ゴムは、タンパク質の等電点(pH4.7)
付近では速やかに凝集を起こすので、アンモニアを加え
てpHを10付近に調整して安定化することが必要である。
【0005】しかしながら、天然ゴムラテックスに含有
されるアンモニアは、感圧接着剤をシート状基材に塗布
する塗工作業中に一部が蒸発し、感圧接着剤のpHが変動
して、接着剤層内での天然ゴムラテックスの凝集を引き
起こす。また蒸発したアンモニアの臭気が作業環境を悪
化させるとともに、人体にも有害である。さらにアンモ
ニアは、塗工を完了した感圧圧着型シートの接着剤層に
も少量であるが残存するので、これが感圧圧着型シート
の取り扱い時にアンモニア臭を発する原因となり、製品
のイメージを著しく低下させる。
【0006】本発明は、天然ゴムを主成分とする感圧接
着剤において、アンモニアによる上記の不都合をなくす
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然ゴムおよ
び顔料を主成分とする感圧接着剤において、水に溶解し
たときに塩基性を示す水溶性無機化合物が添加されてい
ることを特徴とする。
【0008】本発明において、水溶性無機化合物として
は、カルシウム含有化合物、カリウム含有化合物または
ナトリウム含有化合物を有利に使用することができる。
【0009】また水溶性無機化合物として、炭酸化合物
を使用することができる。
【0010】これらの水溶性無機化合物は、安定化のた
めに所定量のアンモニアをあらかじめ含有している天然
ゴムに添加しても、上記の目的を達成することができる
が、可能であれば、天然ゴムの採取直後の段階で、アン
モニアに代えて水溶性無機化合物のみを添加し、所定の
pHに調整することが望ましい。
【0011】本発明はまた、紙シートのような適当なシ
ート状基材の一方または両方の表面の少なくとも一部
に、上記の感圧接着剤からなる接着剤層を設けた感圧圧
着型シートを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、感圧接着剤の粘
着成分は、感圧接着剤の分野で一般的に使用されている
天然ゴムであれば、どのような種類のものも使用可能で
ある。通常、感圧接着剤の調製には、任意の天然ゴムラ
テックスが使用され、このラテックスに、顔料および必
要に応じて種々の添加剤が配合される。本発明では、こ
の配合にさらに、水に溶解したときに塩基性を示す水溶
性無機化合物が添加される。
【0013】水に溶解したときに塩基性を示す水溶性無
機化合物としては、例えば下記のようなものが挙げられ
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0014】 炭酸塩 CaCO3 Na2CO3 NaHCO22CO3 MgCO3 ホウ酸塩 Na227 NaHB47 KB58・4H2O NaB58・4H2O 酢酸塩 NaC232 ケイ酸塩 Na2SiO3 アルカリ NaOH KOH これらの水に溶解したときに塩基性を示す水溶性無機化
合物の添加量にとくに制限はないが、接着剤の凝集が起
こらないpH10付近になるように調整を行う。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0016】(実施例1)下記の各成分を常温で均質に
混合することにより感圧接着剤を得た。
【0017】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 炭酸ナトリウム水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 (実施例2)実施例1において、各成分を下記のとおり
に変更した以外は同様にして感圧接着剤を得た。
【0018】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 炭酸水素ナトリウム水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 (実施例3)実施例1において、各成分を下記のとおり
に変更した以外は同様にして感圧接着剤を得た。
【0019】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 炭酸カリウム水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 (実施例4)実施例1において、各成分を下記のとおり
に変更した以外は同様にして感圧接着剤を得た。
【0020】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 ホウ酸水素ナトリウム水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 (実施例5)実施例1において、各成分を下記のとおり
に変更した以外は同様にして感圧接着剤を得た。
【0021】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 ケイ酸ナトリウム水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 (実施例6)実施例1において、各成分を下記のとおり
に変更した以外は同様にして感圧接着剤を得た。
【0022】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 水酸化ナトリウム水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 (比較例1)実施例1において、各成分を下記のとおり
に変更した以外は同様にして感圧接着剤とした。
【0023】 アクリル変性天然ゴムラテックス (三井フラー(株)製、商品名「KP50S」(N.V. 50%)) 100重量部 シリカ粉末 (富士シリシア化学(株)製、商品名「サイシリア350」) 50重量部 アンモニア水溶液(pH10) 100重量部 でんぷん 5重量部 上記の各実施例および比較例の感圧接着剤をホモミキサ
ー中で分散させ、時間の経過に対するpHの変化と、凝集
物の発生状況を調べるテストを行った。得られた結果を
まとめて下記の表1に示す。
【0024】
【表1】 表1の結果から、本発明の感圧接着剤は、従来のものと
比較して、長時間にわたってpHの変化が極めて小さく、
凝集も発生しにくいことが分かる。
【0025】また上記の各実施例および比較例の感圧接
着剤をNIP原紙(80kg四六板)に5g/m2の厚
さで塗布し、肌触り、加圧圧着性、剥離性およびアンモ
ニア臭の各性能についてテストした。得られた結果を表
2に示す。
【0026】
【表2】 このテストにおいて、肌触りは、塗工面に指を滑らせた
ときの感覚であり、従来品である比較例1を基準として
比較した結果である。加圧圧着性は、原紙の感圧接着剤
塗布層が塗布されている表面と塗布されていない表面と
を900kg/m2の圧力で圧着した結果である。剥離性
は、25mm幅のT字型に圧着を行い、剥離が可能であるか
どうかを測定した結果である。またアンモニア臭は、内
容物を知らされていない10人のパネラーに臭いをかが
せて、どのような臭いがしたかを調べた官能テストの結
果である。
【0027】表2の結果から、本発明の感圧接着剤は、
従来のものと同等の性能を維持し、しかもアンモニア臭
がほとんど感じられないことが判明した。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、天然ゴムおよび顔料を主成分とする感圧接着剤にお
いて、水に溶解したときに塩基性を示す水溶性無機化合
物を添加したことにより、粘着性能を損なうことなく、
天然ゴムを含有する感圧接着剤が有している最大の欠点
であるアンモニアの発生が抑制されている。したがって
本発明の感圧接着剤は、その塗布工程における作業環境
の悪化を伴うことがないという顕著な効果が得られる。
【0029】また、このような感圧接着剤を使用した本
発明の感圧圧着型シートは、使用中におけるアンモニア
臭の発生がなく、商品価値を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 WA03 4J004 AA05 AB01 CA02 CC02 4J040 CA011 HA146 HA196 HA316 HA326 HB22 JA09 JB09 KA35 LA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴムおよび顔料を主成分とする感圧
    接着剤において、水に溶解したときに塩基性を示す水溶
    性無機化合物が添加されていることを特徴とする感圧接
    着剤。
  2. 【請求項2】 前記水溶性無機化合物がカルシウム含有
    化合物、カリウム含有化合物またはナトリウム含有化合
    物である請求項1記載の感圧接着剤。
  3. 【請求項3】 前記水溶性無機化合物が、炭酸化合物で
    ある請求項1または2記載の感圧接着剤。
  4. 【請求項4】 シート状基材に、請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の感圧接着剤からなる接着剤層が形成され
    ている感圧圧着型シート。
JP11091923A 1999-03-31 1999-03-31 感圧接着剤およびそれを用いた感圧圧着型シート Pending JP2000282000A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011074414A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 日東電工株式会社 水分散型粘着剤組成物および粘着シート

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