JP2000281866A - 摺動部材用耐熱性フェノール系樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents
摺動部材用耐熱性フェノール系樹脂組成物及びその成形体Info
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- JP2000281866A JP2000281866A JP11092747A JP9274799A JP2000281866A JP 2000281866 A JP2000281866 A JP 2000281866A JP 11092747 A JP11092747 A JP 11092747A JP 9274799 A JP9274799 A JP 9274799A JP 2000281866 A JP2000281866 A JP 2000281866A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、従来摺動部材より限界PVが高
く、且つ常用限界温度が高い摺動部材を比較的安価に提
供するための摺動部材用耐熱性フェノール系樹脂組成物
及びその成形体を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系
樹脂組成物は、(A)フェノール化合物に、キシリレン
化合物、芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもしく
はその誘導体を反応させて得られる数平均分子量500
〜5000の重合物に、硬化剤としてヘキサメチレンテ
トラミンを加えて硬化させてなる耐熱性フェノール系樹
脂に、(B)チタン酸カリウム繊維及びワラストナイト
からなる群より選ばれた少なくとも1種の繊維状無機充
填剤、(C)ポリテトラフルオロエチレン、並びに
(D)グラファイトを配合してなるものである。
く、且つ常用限界温度が高い摺動部材を比較的安価に提
供するための摺動部材用耐熱性フェノール系樹脂組成物
及びその成形体を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系
樹脂組成物は、(A)フェノール化合物に、キシリレン
化合物、芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもしく
はその誘導体を反応させて得られる数平均分子量500
〜5000の重合物に、硬化剤としてヘキサメチレンテ
トラミンを加えて硬化させてなる耐熱性フェノール系樹
脂に、(B)チタン酸カリウム繊維及びワラストナイト
からなる群より選ばれた少なくとも1種の繊維状無機充
填剤、(C)ポリテトラフルオロエチレン、並びに
(D)グラファイトを配合してなるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動部材用耐熱性
フェノール系樹脂組成物及びその成形体に関する。
フェノール系樹脂組成物及びその成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、摺動部材用樹脂としては、ポリア
セタール、ポリアミド等の汎用エンジニアリングプラス
チック及びポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリアミドイミド、各種液晶ポリマ
ー、ポリイミド等のスーパーエンジニアリングプラスチ
ックが使用されている。
セタール、ポリアミド等の汎用エンジニアリングプラス
チック及びポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリアミドイミド、各種液晶ポリマ
ー、ポリイミド等のスーパーエンジニアリングプラスチ
ックが使用されている。
【0003】これらの樹脂は、無潤滑(ドライ)或いは
涸渇潤滑(セミドライ)の軸受け等の摺動部品として、
自動車、OA機器、一般産業機器等に用いられている。
涸渇潤滑(セミドライ)の軸受け等の摺動部品として、
自動車、OA機器、一般産業機器等に用いられている。
【0004】摺動(摩擦)に伴い、その摩擦面には摩擦
熱が発生し、その摩擦熱量は両面圧力(P)、滑り速度
(V)、摩擦係数、接触面積の総和に比例すると一般に
言われている。プラスチック摺動部品は、その摩擦熱に
よる温度の上昇が融点、化学的分解温度ひいては耐熱温
度を越えると正常な摩擦状態が保たれず、摩擦係数や摩
耗が増大し、実用できない状況となる。
熱が発生し、その摩擦熱量は両面圧力(P)、滑り速度
(V)、摩擦係数、接触面積の総和に比例すると一般に
言われている。プラスチック摺動部品は、その摩擦熱に
よる温度の上昇が融点、化学的分解温度ひいては耐熱温
度を越えると正常な摩擦状態が保たれず、摩擦係数や摩
耗が増大し、実用できない状況となる。
【0005】この正常な摩擦運動が続けられなくなる最
小のP、Vの積を限界PVと呼び、摺動部材の重要な性
能とされている。
小のP、Vの積を限界PVと呼び、摺動部材の重要な性
能とされている。
【0006】摺動部品には、潤滑油を摩擦界面に介在さ
せた潤滑タイプと前述のセミドライタイプ、ドライタイ
プがあり、セミドライや特にドライタイプは、潤滑油供
給部が不要なために設備をコンパクトにできることや、
清浄な設備になる等の利点があり、利用されているが、
潤滑油が存在しない分、摺動部品の限界PVへの依存度
が高くなる。従って、セミドライ、特にドライタイプの
摺動部品は、限界PVが高い程、有用である。
せた潤滑タイプと前述のセミドライタイプ、ドライタイ
プがあり、セミドライや特にドライタイプは、潤滑油供
給部が不要なために設備をコンパクトにできることや、
清浄な設備になる等の利点があり、利用されているが、
潤滑油が存在しない分、摺動部品の限界PVへの依存度
が高くなる。従って、セミドライ、特にドライタイプの
摺動部品は、限界PVが高い程、有用である。
【0007】この摩擦係数や特に限界PVは、樹脂の種
類によって、耐熱温度(融点、化学的分解温度等)が異
なるため、個々材料固有の値をとる。また、同じ樹脂で
も、複合原材料の種類や配合量によって、主に摩擦係数
の高さが変わる結果、限界PVが異なる。従って、プラ
スチック摺動部品の限界PVは、樹脂の耐熱性と複合原
材料の配合内容で決まる。
類によって、耐熱温度(融点、化学的分解温度等)が異
なるため、個々材料固有の値をとる。また、同じ樹脂で
も、複合原材料の種類や配合量によって、主に摩擦係数
の高さが変わる結果、限界PVが異なる。従って、プラ
スチック摺動部品の限界PVは、樹脂の耐熱性と複合原
材料の配合内容で決まる。
【0008】一方、例えば複写機の加熱ローラの軸受け
や自動車のエンジン周りの軸受け等の摺動部品は、使用
環境が高温である場合がある。この場合、高温での限界
PVを含む摺動特性、機械的特性等と共に、それらの高
温耐久性が求められる。各プラスチック摺動部品は、上
述のような摩擦熱や使用環境温度等、固有の常用限界温
度を持ち、常温限界温度が高い程有用となる。
や自動車のエンジン周りの軸受け等の摺動部品は、使用
環境が高温である場合がある。この場合、高温での限界
PVを含む摺動特性、機械的特性等と共に、それらの高
温耐久性が求められる。各プラスチック摺動部品は、上
述のような摩擦熱や使用環境温度等、固有の常用限界温
度を持ち、常温限界温度が高い程有用となる。
【0009】一方各産業分野で利用される場合に摺動部
品のコストも重要となり、(1)摺動部材としての価
格、(2)成形性(ランニングコスト)等が重要とな
る。いわゆるコストパフォーマンスの高い摺動部材が要
求される。
品のコストも重要となり、(1)摺動部材としての価
格、(2)成形性(ランニングコスト)等が重要とな
る。いわゆるコストパフォーマンスの高い摺動部材が要
求される。
【0010】代表的な各汎用プラスチック摺動部材にお
いて、ポリアセタール、ポリアミドは限界PVは300
kgf/cm2・cm/sec程度で、常用限界温度は
100〜140℃程度である。低コストの汎用プラスチ
ック摺動部材は、耐熱性の低さにより限界PVが相対的
に低く、また常用限界温度も低い。
いて、ポリアセタール、ポリアミドは限界PVは300
kgf/cm2・cm/sec程度で、常用限界温度は
100〜140℃程度である。低コストの汎用プラスチ
ック摺動部材は、耐熱性の低さにより限界PVが相対的
に低く、また常用限界温度も低い。
【0011】一方ポリフェニレンサルファイドの限界P
Vは1000〜1500kgf/cm2・cm/se
c、常温限界温度は220℃程度であり、それ以上の使
用環境を必要とする需要を満足できない。
Vは1000〜1500kgf/cm2・cm/se
c、常温限界温度は220℃程度であり、それ以上の使
用環境を必要とする需要を満足できない。
【0012】ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド
等は高耐熱性であるため、限界PV、常用限界温度とも
高く、ポリエーテルエーテルケトンの限界PVは150
0〜2000kgf/cm2・cm/sec程度、常用
限界温度は250〜260℃程度であり、全芳香族型ポ
リイミドは、限界PVは3000〜5000kgf/c
m2・cm/sec程度、常用限界温度は260℃程度
であり、最も高性能とされる。
等は高耐熱性であるため、限界PV、常用限界温度とも
高く、ポリエーテルエーテルケトンの限界PVは150
0〜2000kgf/cm2・cm/sec程度、常用
限界温度は250〜260℃程度であり、全芳香族型ポ
リイミドは、限界PVは3000〜5000kgf/c
m2・cm/sec程度、常用限界温度は260℃程度
であり、最も高性能とされる。
【0013】しかし、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リイミド等は、高価であり、また高温での成形が必要に
なる等、製造に制限がある等の欠点を有する。
リイミド等は、高価であり、また高温での成形が必要に
なる等、製造に制限がある等の欠点を有する。
【0014】また、市場には、ポリイミド以上の限界P
Vの需要があり、その要求を満足していない。
Vの需要があり、その要求を満足していない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
摺動部材より限界PVが高く、且つ常用限界温度が高い
摺動部材を比較的安価に提供することである。
摺動部材より限界PVが高く、且つ常用限界温度が高い
摺動部材を比較的安価に提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
フェノール化合物に、式
フェノール化合物に、式
【0017】
【化2】
【0018】〔式中、X1及びX2は、同一又は異なっ
て、水酸基、ハロゲン原子、基−OR又は基−OCOR
を示す。ここでRはアルキル基を示す。R1はメチル基
又はエチル基を示す。aは0、1又は2を示す。〕で表
わされるキシリレン化合物、式 ArCHO (2) 〔式中、Arはフェニル基又は2〜3環の多環芳香族基
であって、Arの各芳香核の1〜2個の水素原子が炭素
数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子及び水酸基から選
ばれた置換基で置換されていてもよい。〕で表わされる
芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもしくはその誘
導体を反応させて得られる数平均分子量500〜500
0の重合物に、硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン
を加えて硬化させてなる耐熱性フェノール系樹脂に、
(B)チタン酸カリウム繊維及びワラストナイトからな
る群より選ばれた少なくとも1種の繊維状無機充填剤、
(C)ポリテトラフルオロエチレン、並びに(D)グラ
ファイトを配合したことを特徴とする摺動部材用耐熱性
フェノール系樹脂組成物が提供される。
て、水酸基、ハロゲン原子、基−OR又は基−OCOR
を示す。ここでRはアルキル基を示す。R1はメチル基
又はエチル基を示す。aは0、1又は2を示す。〕で表
わされるキシリレン化合物、式 ArCHO (2) 〔式中、Arはフェニル基又は2〜3環の多環芳香族基
であって、Arの各芳香核の1〜2個の水素原子が炭素
数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子及び水酸基から選
ばれた置換基で置換されていてもよい。〕で表わされる
芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもしくはその誘
導体を反応させて得られる数平均分子量500〜500
0の重合物に、硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン
を加えて硬化させてなる耐熱性フェノール系樹脂に、
(B)チタン酸カリウム繊維及びワラストナイトからな
る群より選ばれた少なくとも1種の繊維状無機充填剤、
(C)ポリテトラフルオロエチレン、並びに(D)グラ
ファイトを配合したことを特徴とする摺動部材用耐熱性
フェノール系樹脂組成物が提供される。
【0019】また、本発明によれば、上記耐熱性フェノ
ール系樹脂組成物を成形してなる成形体が提供される。
ール系樹脂組成物を成形してなる成形体が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明において、(A)成分は、
フェノール化合物に、それぞれ式(1)で表わされるキ
シリレン化合物、式(2)で表わされる芳香族アルデヒ
ド及びホルムアルデヒドもしくはその誘導体が結合した
反復単位からなる数平均分子量500〜5000の重合
物に、更にヘキサメチレンテトラミンを加えて硬化させ
てなる耐熱性フェノール系樹脂である。
フェノール化合物に、それぞれ式(1)で表わされるキ
シリレン化合物、式(2)で表わされる芳香族アルデヒ
ド及びホルムアルデヒドもしくはその誘導体が結合した
反復単位からなる数平均分子量500〜5000の重合
物に、更にヘキサメチレンテトラミンを加えて硬化させ
てなる耐熱性フェノール系樹脂である。
【0021】好ましい数平均分子量500〜5000の
重合物は、フェノールに、それぞれ式(1)で表わされ
るキシリレン化合物、ベンズアルデヒド及びホルムアル
デヒドが結合した反復単位からなる共重合体(共縮合
体)である。その構造式を示せば、下記式(3)で表わ
される。
重合物は、フェノールに、それぞれ式(1)で表わされ
るキシリレン化合物、ベンズアルデヒド及びホルムアル
デヒドが結合した反復単位からなる共重合体(共縮合
体)である。その構造式を示せば、下記式(3)で表わ
される。
【0022】
【化3】
【0023】〔式中、m、n及びlは互いに独立して正
の整数を示す。m、n及びlの個々の数は、数平均分子
量500〜5000を満足する値である。〕 上記式(3)で示される共重合体の両末端はフェノール
からなり、この共重合体の共重合様式は、ブロック共重
合、ランダム共重合、交互共重合のいずれか1つでもよ
く、またこれらの組合わせからなるものでもよい。式
(3)で示される共重合体は、ランダム共重合体や交互
共重合体を多く含むものが好ましい。
の整数を示す。m、n及びlの個々の数は、数平均分子
量500〜5000を満足する値である。〕 上記式(3)で示される共重合体の両末端はフェノール
からなり、この共重合体の共重合様式は、ブロック共重
合、ランダム共重合、交互共重合のいずれか1つでもよ
く、またこれらの組合わせからなるものでもよい。式
(3)で示される共重合体は、ランダム共重合体や交互
共重合体を多く含むものが好ましい。
【0024】本発明の耐熱性フェノール系樹脂は、特開
平9−320258号公報に記載されており、例えばフ
ェノール化合物、キシリレン化合物、芳香族アルデヒド
及びホルムアルデヒドもしくはその誘導体を酸触媒の存
在下に重合反応させて数平均分子量500〜5000の
重合物を得、更にヘキサメチレンテトラミンを加えて硬
化させることにより、容易に製造される。
平9−320258号公報に記載されており、例えばフ
ェノール化合物、キシリレン化合物、芳香族アルデヒド
及びホルムアルデヒドもしくはその誘導体を酸触媒の存
在下に重合反応させて数平均分子量500〜5000の
重合物を得、更にヘキサメチレンテトラミンを加えて硬
化させることにより、容易に製造される。
【0025】フェノール化合物は、1個又は複数個のフ
ェノール性水酸基を有する芳香族化合物である。その具
体例としては、フェノール、p−クレゾール、o−クレ
ゾール、m−クレゾール、p−エチルフェノール、o−
エチルフェノール、p−イソプロピルフェノール、p−
n−プロピルフェノール、p−sec−ブチルフェノー
ル、o−sec−ブチルフェノール、p−tert−ブ
チルフェノール、o−tert−ブチルフェノール、p
−tert−アミルフェノール、p−tert−オクチ
ルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノー
ル、p−シクロヘキシルフェノール、o−フェニルフェ
ノール、p−フェニルフェノール、p−クミルフェノー
ル、p−α−メチルベンジルフェノール、p−クロロフ
ェノール、p−ブロモフェノール、α−ナフトール、β
−ナフトール、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノ
ン、ピロガロール、フロログルシノール、p−アミノフ
ェノール、m−アミノフェノール等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。好ましいフェノール化
合物はフェノールである。
ェノール性水酸基を有する芳香族化合物である。その具
体例としては、フェノール、p−クレゾール、o−クレ
ゾール、m−クレゾール、p−エチルフェノール、o−
エチルフェノール、p−イソプロピルフェノール、p−
n−プロピルフェノール、p−sec−ブチルフェノー
ル、o−sec−ブチルフェノール、p−tert−ブ
チルフェノール、o−tert−ブチルフェノール、p
−tert−アミルフェノール、p−tert−オクチ
ルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノー
ル、p−シクロヘキシルフェノール、o−フェニルフェ
ノール、p−フェニルフェノール、p−クミルフェノー
ル、p−α−メチルベンジルフェノール、p−クロロフ
ェノール、p−ブロモフェノール、α−ナフトール、β
−ナフトール、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノ
ン、ピロガロール、フロログルシノール、p−アミノフ
ェノール、m−アミノフェノール等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。好ましいフェノール化
合物はフェノールである。
【0026】キシリレン化合物は、上記式(2)で示さ
れる化合物である。式(2)において、Rで示されるア
ルキル基としては、炭素数4以下のアルキル基が好まし
い。
れる化合物である。式(2)において、Rで示されるア
ルキル基としては、炭素数4以下のアルキル基が好まし
い。
【0027】キシリレン化合物の具体例としては、例え
ばキシリレングリコール、キシリレングリコールジメチ
ルエーテル、キシリレングリコールモノメチルエーテ
ル、キシリレングリコールジエチルエーテル、キシリレ
ングリコールジアセトキシエステル、キシリレングリコ
ールジプロピオキシエステル、キシリレンジクロライ
ド、キシリレンジブロマイド、並びにこれらのモノメチ
ルキシリレン、モノエチルキシリレン、ジメチルキシリ
レン及びジエチルキシリレン誘導体(例えば、モノメチ
ルキシリレングリコール及びそのジメチルエーテル等)
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
このうち、キシリレングリコール、キシリレングリコー
ルジメチルエーテル、キシリレンジクロライドが好まし
い。
ばキシリレングリコール、キシリレングリコールジメチ
ルエーテル、キシリレングリコールモノメチルエーテ
ル、キシリレングリコールジエチルエーテル、キシリレ
ングリコールジアセトキシエステル、キシリレングリコ
ールジプロピオキシエステル、キシリレンジクロライ
ド、キシリレンジブロマイド、並びにこれらのモノメチ
ルキシリレン、モノエチルキシリレン、ジメチルキシリ
レン及びジエチルキシリレン誘導体(例えば、モノメチ
ルキシリレングリコール及びそのジメチルエーテル等)
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
このうち、キシリレングリコール、キシリレングリコー
ルジメチルエーテル、キシリレンジクロライドが好まし
い。
【0028】芳香族アルデヒドは、芳香環に直接結合し
た1個のアルデヒド基を有する芳香族化合物である。そ
の具体例としては、ベンズアルデヒド、メチルベンズア
ルデヒド、ジメチルベンズアルデヒド、ハロゲン化ベン
ズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、ナフトア
ルデヒド等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。好ましくはベンズアルデヒドである。
た1個のアルデヒド基を有する芳香族化合物である。そ
の具体例としては、ベンズアルデヒド、メチルベンズア
ルデヒド、ジメチルベンズアルデヒド、ハロゲン化ベン
ズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、ナフトア
ルデヒド等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。好ましくはベンズアルデヒドである。
【0029】ホルムアルデヒドもしくはその誘導体とし
ては、例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、トリオキサン、環状ホルマール、ヘキサメチレンテ
トラミン、ブチルヘミホルマール等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。このうち、ホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒドが好適である。
ては、例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、トリオキサン、環状ホルマール、ヘキサメチレンテ
トラミン、ブチルヘミホルマール等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。このうち、ホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒドが好適である。
【0030】酸触媒としては、フェノール樹脂の製造に
使用されている従来公知のものを広く使用でき、例えば
リン酸、硫酸、塩酸等の無機酸、シュウ酸、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸等の有機酸等を挙げること
ができる。
使用されている従来公知のものを広く使用でき、例えば
リン酸、硫酸、塩酸等の無機酸、シュウ酸、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸等の有機酸等を挙げること
ができる。
【0031】酸触媒は、フェノール化合物と、キシリレ
ン化合物、芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもし
くはその誘導体の縮合反応に寄与する。
ン化合物、芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもし
くはその誘導体の縮合反応に寄与する。
【0032】また、特開平9−302058号公報に示
す如く、フェノール化合物とホルムアルデヒドとの縮合
反応のみを、酸触媒に代えて、ハイオルト型の構造を得
るために、金属化合物を触媒とすることもできる。金属
化合物としては、例えば2価金属の塩、水酸化物及び酸
化物、並びに3価金属の酸化物等が挙げられる。以下、
この金属化合物の触媒を「金属化合物触媒」という。
す如く、フェノール化合物とホルムアルデヒドとの縮合
反応のみを、酸触媒に代えて、ハイオルト型の構造を得
るために、金属化合物を触媒とすることもできる。金属
化合物としては、例えば2価金属の塩、水酸化物及び酸
化物、並びに3価金属の酸化物等が挙げられる。以下、
この金属化合物の触媒を「金属化合物触媒」という。
【0033】2価金属塩としては、例えばMg、Ca、
Cd、Pb、Co、Ni、Zn等の2価イオンの無機酸
塩又は有機酸塩(例、低級カルボン酸塩、シュウ酸塩
等)等が挙げられ、より具体的には酢酸亜鉛、酢酸コバ
ルト、塩化カルシウム等が挙げられる。2価又は3価金
属の酸化物としては、例えばMg、Ca、Cd、Pb、
Co、Ni、Al、B等の金属の酸化物が挙げられる。
2価金属水酸化物としては、例えばMg、Ca、Sr、
Baの水酸化物が挙げられる。これらのうち特に好まし
い金属化合物触媒は、酢酸亜鉛、酢酸コバルト、酢酸マ
グネシウム、塩化亜鉛、酸化マグネシウム等である。
Cd、Pb、Co、Ni、Zn等の2価イオンの無機酸
塩又は有機酸塩(例、低級カルボン酸塩、シュウ酸塩
等)等が挙げられ、より具体的には酢酸亜鉛、酢酸コバ
ルト、塩化カルシウム等が挙げられる。2価又は3価金
属の酸化物としては、例えばMg、Ca、Cd、Pb、
Co、Ni、Al、B等の金属の酸化物が挙げられる。
2価金属水酸化物としては、例えばMg、Ca、Sr、
Baの水酸化物が挙げられる。これらのうち特に好まし
い金属化合物触媒は、酢酸亜鉛、酢酸コバルト、酢酸マ
グネシウム、塩化亜鉛、酸化マグネシウム等である。
【0034】特開平9−302058号公報に示した如
く、フェノール化合物とホルムアルデヒドとのハイオル
ト型縮合は、本発明のフェノール系樹脂の硬化剤ヘキサ
メチレンテトラミンとの反応性に好影響し、硬化性が改
良されるといった利点を有する。
く、フェノール化合物とホルムアルデヒドとのハイオル
ト型縮合は、本発明のフェノール系樹脂の硬化剤ヘキサ
メチレンテトラミンとの反応性に好影響し、硬化性が改
良されるといった利点を有する。
【0035】フェノール化合物、キシリレン化合物、芳
香族アルデヒド、ホルムアルデヒドもしくはその誘導体
の構成比は、特に限定はないが、フェノールは本発明の
耐熱性フェノール系樹脂の中で硬化剤のヘキサメチレン
テトラミンと反応する唯一の芳香環であるために、その
量は硬化性に強く影響する反面、フェノール核の水酸基
(OH)の量は耐熱性に負の効果があるため、フェノー
ルは適度な量であることが望ましい。
香族アルデヒド、ホルムアルデヒドもしくはその誘導体
の構成比は、特に限定はないが、フェノールは本発明の
耐熱性フェノール系樹脂の中で硬化剤のヘキサメチレン
テトラミンと反応する唯一の芳香環であるために、その
量は硬化性に強く影響する反面、フェノール核の水酸基
(OH)の量は耐熱性に負の効果があるため、フェノー
ルは適度な量であることが望ましい。
【0036】また、本発明の耐熱性フェノール系樹脂
は、芳香族環を多く含むことにより、その特徴の高耐熱
性を与えるものである。
は、芳香族環を多く含むことにより、その特徴の高耐熱
性を与えるものである。
【0037】以上のフェノールの量や芳香環の量のバラ
ンスを簡便に管理する方法として、水酸基1モル当りの
樹脂質量又は分子量で示す水酸基(OH)当量(g/e
q)を用いるとよい。この水酸基当量は、硬化性と耐熱
性のバランスから120〜200g/eqが望ましい
が、これに限定されるものではない。
ンスを簡便に管理する方法として、水酸基1モル当りの
樹脂質量又は分子量で示す水酸基(OH)当量(g/e
q)を用いるとよい。この水酸基当量は、硬化性と耐熱
性のバランスから120〜200g/eqが望ましい
が、これに限定されるものではない。
【0038】また数平均分子量を500〜5000に限
定するのは、5000より大きくなるとゲル化状態のた
め、熱硬化性樹脂成形材料用の樹脂として利用が困難
で、本発明目的を達成できないためであり、500より
小さくなると耐熱性が低下し、本発明目的を達し得ない
からである。尚、数平均分子量は樹脂の軟化点に関係す
るが、軟化点が高すぎると射出成形で十分な溶融射出が
可能な樹脂組成物が得られないといった問題が生じる。
逆に数平均分子量が低すぎると、加熱成形時に緻密で寸
法精度の良好な成形物が得られないので、好ましい数平
均分子量は、800〜3500で、最も好ましい範囲
は、1300〜2500である。
定するのは、5000より大きくなるとゲル化状態のた
め、熱硬化性樹脂成形材料用の樹脂として利用が困難
で、本発明目的を達成できないためであり、500より
小さくなると耐熱性が低下し、本発明目的を達し得ない
からである。尚、数平均分子量は樹脂の軟化点に関係す
るが、軟化点が高すぎると射出成形で十分な溶融射出が
可能な樹脂組成物が得られないといった問題が生じる。
逆に数平均分子量が低すぎると、加熱成形時に緻密で寸
法精度の良好な成形物が得られないので、好ましい数平
均分子量は、800〜3500で、最も好ましい範囲
は、1300〜2500である。
【0039】これらの分子量や前記の水酸基当量の設計
方法は、特開平9−302058号公報に記載されてい
る方法を利用するとよい。
方法は、特開平9−302058号公報に記載されてい
る方法を利用するとよい。
【0040】本発明のフェノール系樹脂に用いる硬化剤
ヘキサメチレンテトラミンの量は、該フェノール系樹脂
100重量部に対して、通常5〜20重量部であり、好
ましくは8〜16重量部である。このヘキサメチレンテ
トラミンの量が少ないと、硬化性不良や熱変形温度低
下、熱間強度低下等、耐熱性が低下する。また、ヘキサ
メチレンテトラミンの量が多すぎると、未反応のヘキサ
メチレンテトラミン乃至その分解物が硬化物(成型品)
の中に残り、熱分解温度の低下を生じたり、また樹脂組
成物としての適度な軟化点や熱溶融粘度の確保が困難と
なる。
ヘキサメチレンテトラミンの量は、該フェノール系樹脂
100重量部に対して、通常5〜20重量部であり、好
ましくは8〜16重量部である。このヘキサメチレンテ
トラミンの量が少ないと、硬化性不良や熱変形温度低
下、熱間強度低下等、耐熱性が低下する。また、ヘキサ
メチレンテトラミンの量が多すぎると、未反応のヘキサ
メチレンテトラミン乃至その分解物が硬化物(成型品)
の中に残り、熱分解温度の低下を生じたり、また樹脂組
成物としての適度な軟化点や熱溶融粘度の確保が困難と
なる。
【0041】本発明において、(B)成分はチタン酸カ
リウム繊維及びワラストナイトからなる群より選ばれた
少なくとも1種である。
リウム繊維及びワラストナイトからなる群より選ばれた
少なくとも1種である。
【0042】チタン酸カリウム繊維としては、特に制限
はなく従来公知のものを広く使用でき、例えば4チタン
酸カリウム繊維、6チタン酸カリウム繊維、8チタン酸
カリウム繊維等を挙げることができる。これらのチタン
酸カリウム繊維は、金属(例えば金、銀等)、金属酸化
物(例えば酸化錫等)、炭素等を表面に被覆することに
より導電性が付与されたものであってもよい。また、還
元性雰囲気下で焼成することにより導電性が付与された
導電性チタン酸カリウム繊維を用いてもよい。
はなく従来公知のものを広く使用でき、例えば4チタン
酸カリウム繊維、6チタン酸カリウム繊維、8チタン酸
カリウム繊維等を挙げることができる。これらのチタン
酸カリウム繊維は、金属(例えば金、銀等)、金属酸化
物(例えば酸化錫等)、炭素等を表面に被覆することに
より導電性が付与されたものであってもよい。また、還
元性雰囲気下で焼成することにより導電性が付与された
導電性チタン酸カリウム繊維を用いてもよい。
【0043】チタン酸カリウム繊維の形状としては、潤
滑性(表面平滑性に基づく潤滑性)や機械的強度の観点
から、平均繊維径0.1〜1μm、平均繊維長7〜30
μm、アスペクト比7〜300のものが特に好ましい。
こうした形状を有するチタン酸カリウム繊維として現在
市販されているものとしては商標「ティスモ(TISM
O)」(大塚化学(株)製、平均繊維径0.2〜0.5
μm、平均繊維長10〜20μm、アスペクト比20〜
100)や、商標「トフィカ」(日本ウィスカー(株)
製、平均繊維径0.3〜1μm、平均繊維長10〜20
μm)等があり、これらはいずれも本発明において好適
に使用され得る。
滑性(表面平滑性に基づく潤滑性)や機械的強度の観点
から、平均繊維径0.1〜1μm、平均繊維長7〜30
μm、アスペクト比7〜300のものが特に好ましい。
こうした形状を有するチタン酸カリウム繊維として現在
市販されているものとしては商標「ティスモ(TISM
O)」(大塚化学(株)製、平均繊維径0.2〜0.5
μm、平均繊維長10〜20μm、アスペクト比20〜
100)や、商標「トフィカ」(日本ウィスカー(株)
製、平均繊維径0.3〜1μm、平均繊維長10〜20
μm)等があり、これらはいずれも本発明において好適
に使用され得る。
【0044】ワラストナイトとしては、特に制限なく従
来公知のものを広く使用できる。またワラストナイトの
形状としては、潤滑性(表面平滑性に基づく潤滑性)や
機械的強度の観点から、平均繊維径0.4〜5μm、平
均繊維長5〜30μm、アスペクト比5〜20のものが
特に好ましい。このようなワラストナイトとしては市販
されているものを例示すれば、例えば商品名「ダイケン
ファイバナイトHG」(山陽興業(株)販売、平均繊維
径6.0μm、平均繊維長132μm)や商品名「WI
CROLL−10」(Pantek Minerals
社製、平均繊維径4.5μm、平均繊維長13μm)等
を挙げることができる。
来公知のものを広く使用できる。またワラストナイトの
形状としては、潤滑性(表面平滑性に基づく潤滑性)や
機械的強度の観点から、平均繊維径0.4〜5μm、平
均繊維長5〜30μm、アスペクト比5〜20のものが
特に好ましい。このようなワラストナイトとしては市販
されているものを例示すれば、例えば商品名「ダイケン
ファイバナイトHG」(山陽興業(株)販売、平均繊維
径6.0μm、平均繊維長132μm)や商品名「WI
CROLL−10」(Pantek Minerals
社製、平均繊維径4.5μm、平均繊維長13μm)等
を挙げることができる。
【0045】本発明において、(B)成分の配合量とし
ては、(A)成分の耐熱性フェノール系樹脂100重量
部に対して、通常2〜40重量部、好ましくは3〜20
重量部、より好ましくは3〜15重量部とするのがよ
い。(B)成分の配合量が2重量部より少ない場合は、
樹脂組成物成形体に所望の耐摩耗性及び優れた機械的強
度を付与し難くなる傾向が生じる。また逆に、(B)成
分の配合量が40重量部を超えると、材料の流動性が低
下し、樹脂組成物を製造する場合や樹脂組成物を成形す
る場合の作業性が低下する傾向が生ずる。
ては、(A)成分の耐熱性フェノール系樹脂100重量
部に対して、通常2〜40重量部、好ましくは3〜20
重量部、より好ましくは3〜15重量部とするのがよ
い。(B)成分の配合量が2重量部より少ない場合は、
樹脂組成物成形体に所望の耐摩耗性及び優れた機械的強
度を付与し難くなる傾向が生じる。また逆に、(B)成
分の配合量が40重量部を超えると、材料の流動性が低
下し、樹脂組成物を製造する場合や樹脂組成物を成形す
る場合の作業性が低下する傾向が生ずる。
【0046】本発明において、(C)成分は、ポリテト
ラフルオロエチレンである。ポリテトラフルオロエチレ
ンとしては、従来公知のものを広く使用することができ
る。ポリテトラフルオロエチレンは、成形用の粉末であ
っても固体潤滑材用の微粉末であってもよい。ポリテト
ラフルオロエチレンの市販品としては、例えば三井・デ
ュポンフロロケミカル社製のテフロン7JやTLP−1
0、旭硝子(株)製のフルオンG163、ダイキン工業
(株)製のポリフロンM15やルブロンL5等が挙げら
れる。また、アルキルビニルエーテルで変成されたポリ
テトラフルオロエチレンを使用することもできる。
ラフルオロエチレンである。ポリテトラフルオロエチレ
ンとしては、従来公知のものを広く使用することができ
る。ポリテトラフルオロエチレンは、成形用の粉末であ
っても固体潤滑材用の微粉末であってもよい。ポリテト
ラフルオロエチレンの市販品としては、例えば三井・デ
ュポンフロロケミカル社製のテフロン7JやTLP−1
0、旭硝子(株)製のフルオンG163、ダイキン工業
(株)製のポリフロンM15やルブロンL5等が挙げら
れる。また、アルキルビニルエーテルで変成されたポリ
テトラフルオロエチレンを使用することもできる。
【0047】本発明において、(C)成分の配合量とし
ては、(A)成分の耐熱性フェノール系樹脂100重量
部に対して、通常2〜30重量部、好ましくは2〜20
重量部、より好ましくは5〜20重量部とするのがよ
い。(C)成分の配合量が2重量部より少ない場合は、
摩擦係数低下等の効果が発現され難くなる傾向が生ず
る。また逆に、(C)成分の配合量が30重量部を超え
ても、添加量の増加に伴う摺動性の向上が認められなく
なり経済的に好ましくないし、機械的特性の低下を招く
虞れもある。
ては、(A)成分の耐熱性フェノール系樹脂100重量
部に対して、通常2〜30重量部、好ましくは2〜20
重量部、より好ましくは5〜20重量部とするのがよ
い。(C)成分の配合量が2重量部より少ない場合は、
摩擦係数低下等の効果が発現され難くなる傾向が生ず
る。また逆に、(C)成分の配合量が30重量部を超え
ても、添加量の増加に伴う摺動性の向上が認められなく
なり経済的に好ましくないし、機械的特性の低下を招く
虞れもある。
【0048】本発明において、(D)成分は、グラファ
イトである。本発明で使用されるグラファイトとして
は、天然鱗片状黒鉛、天然土状黒鉛、人造黒鉛等が挙げ
られ、天然鱗片状黒鉛、人造黒鉛が好ましい。天然鱗片
状黒鉛は、外見がうろこ、葉状、針状を呈するものを大
部分含む天然産の黒鉛で、天然土状黒鉛に比べ固定炭素
分が高く、SiO2等の灰分が少なく、耐熱性、電気抵
抗、潤滑性の点で格段に優れたものである。人造黒鉛は
気相成長させた結晶化度の高いタイプが好ましい。ま
た、黒鉛の平均粒径は重量平均で5〜100μmのもの
が好ましく、5〜80μmのものが好ましく、5〜60
μmのものが更に好ましい。5μm未満のものであって
も、摺動性の付与効果は5μm以上のものとさほど変わ
らないが、押出機等を用いて溶融混練する場合、スクリ
ューへのかみこみが悪く、計量が不安定となり、押出物
の引き取り性が悪くなり、また、衝撃強度も低くなるた
め好ましくない。平均粒径が100μmよりも大きい場
合、成形品の外観、成形品中での均一分散性等が悪くな
るため、好ましくない。市販品としては、中越黒鉛
(株)の商品名CPB−3,CPB−30,CPB−3
000、日本黒鉛(株)の商品名CP,CPB等が挙げ
られる。
イトである。本発明で使用されるグラファイトとして
は、天然鱗片状黒鉛、天然土状黒鉛、人造黒鉛等が挙げ
られ、天然鱗片状黒鉛、人造黒鉛が好ましい。天然鱗片
状黒鉛は、外見がうろこ、葉状、針状を呈するものを大
部分含む天然産の黒鉛で、天然土状黒鉛に比べ固定炭素
分が高く、SiO2等の灰分が少なく、耐熱性、電気抵
抗、潤滑性の点で格段に優れたものである。人造黒鉛は
気相成長させた結晶化度の高いタイプが好ましい。ま
た、黒鉛の平均粒径は重量平均で5〜100μmのもの
が好ましく、5〜80μmのものが好ましく、5〜60
μmのものが更に好ましい。5μm未満のものであって
も、摺動性の付与効果は5μm以上のものとさほど変わ
らないが、押出機等を用いて溶融混練する場合、スクリ
ューへのかみこみが悪く、計量が不安定となり、押出物
の引き取り性が悪くなり、また、衝撃強度も低くなるた
め好ましくない。平均粒径が100μmよりも大きい場
合、成形品の外観、成形品中での均一分散性等が悪くな
るため、好ましくない。市販品としては、中越黒鉛
(株)の商品名CPB−3,CPB−30,CPB−3
000、日本黒鉛(株)の商品名CP,CPB等が挙げ
られる。
【0049】本発明において、(D)成分の配合量とし
ては、(A)成分の耐熱性フェノール系樹脂100重量
部に対して、通常5〜60重量部、好ましくは5〜50
重量部、より好ましくは10〜50重量部とするのがよ
い。(D)成分の配合量が5重量部より少ない場合は、
摺動特性の改善が認められなくなる傾向が生ずる。また
逆に、(D)成分の配合量が60重量部を超えると、脆
さ等の機械的特性の低下が認められる傾向となり、また
材料の流動性も低下する傾向となる。
ては、(A)成分の耐熱性フェノール系樹脂100重量
部に対して、通常5〜60重量部、好ましくは5〜50
重量部、より好ましくは10〜50重量部とするのがよ
い。(D)成分の配合量が5重量部より少ない場合は、
摺動特性の改善が認められなくなる傾向が生ずる。また
逆に、(D)成分の配合量が60重量部を超えると、脆
さ等の機械的特性の低下が認められる傾向となり、また
材料の流動性も低下する傾向となる。
【0050】本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系樹
脂組成物には、更に必要に応じて、タルク、炭酸カルシ
ウム等の充填剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、ガラス繊
維等の無機線状物、鉱油等の液状潤滑剤等の従来公知の
添加剤を適宜配合することができる。
脂組成物には、更に必要に応じて、タルク、炭酸カルシ
ウム等の充填剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、ガラス繊
維等の無機線状物、鉱油等の液状潤滑剤等の従来公知の
添加剤を適宜配合することができる。
【0051】本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系樹
脂組成物の製造に当たっては、必要に応じて、リホンブ
レンダー、ニーダー、ヘンシェルミキサー等による前混
合を行った後、ロールニーダー、ニ軸混練機、コニーダ
ー等で混練するのがよい。本発明では、斯かる混練後に
破砕又は押出等により顆粒化してもよいし、またその他
の形状にしてもよく、斯くして本発明の樹脂組成物とす
ることができる。
脂組成物の製造に当たっては、必要に応じて、リホンブ
レンダー、ニーダー、ヘンシェルミキサー等による前混
合を行った後、ロールニーダー、ニ軸混練機、コニーダ
ー等で混練するのがよい。本発明では、斯かる混練後に
破砕又は押出等により顆粒化してもよいし、またその他
の形状にしてもよく、斯くして本発明の樹脂組成物とす
ることができる。
【0052】本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系樹
脂組成物は、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形
等の任意の方法で成形し、成形体とすることができる。
成形時の金型温度は、フェノール系樹脂の種類や他の成
分の配合により適宜設定することができるが、一般に1
50〜200℃とするのがよい。
脂組成物は、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形
等の任意の方法で成形し、成形体とすることができる。
成形時の金型温度は、フェノール系樹脂の種類や他の成
分の配合により適宜設定することができるが、一般に1
50〜200℃とするのがよい。
【0053】本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系樹
脂組成物の成形体は、一般の樹脂組成物成形体に比べて
極めて優れた潤滑性及び耐摩耗性、特に高荷重(例えば
30kgf/cm2以上)、高速度下(例えば300m
m/秒以上)での潤滑性及び耐摩耗性に優れ、耐熱性、
精密成形性、長期耐久性の特性もプラスチック材料の中
では最も優れたレベルである。
脂組成物の成形体は、一般の樹脂組成物成形体に比べて
極めて優れた潤滑性及び耐摩耗性、特に高荷重(例えば
30kgf/cm2以上)、高速度下(例えば300m
m/秒以上)での潤滑性及び耐摩耗性に優れ、耐熱性、
精密成形性、長期耐久性の特性もプラスチック材料の中
では最も優れたレベルである。
【0054】本発明の摺動部材用耐熱性フェノール系樹
脂組成物の成形体としては、例えばプッシング、ベアリ
ング、スリーブ、スリップリンク、ガイドレール、スイ
ッチ部品、ギア、カム等の分野に幅広く使用され得る。
脂組成物の成形体としては、例えばプッシング、ベアリ
ング、スリーブ、スリップリンク、ガイドレール、スイ
ッチ部品、ギア、カム等の分野に幅広く使用され得る。
【0055】
【実施例】実施例1〜4及び比較例1〜4
【0056】
【表1】
【0057】耐熱性フェノール系樹脂:上記式(3)の
構造を有する耐熱性フェノール系樹脂、住金ケミカル
(株)製 SKレジン(数平均分子量=1450、OH
基当量=145g/eq、軟化点(環球法)=105
℃)100重量部と硬化剤ヘキサメチレンテトラミン1
2重量部との混合物 汎用フェノール樹脂:フェノール−ホルマリンより調製
したストレートノボラック樹脂と硬化剤ヘキサメチレン
テトラミン12重量部との混合物 ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂):トー
プレン(株)製、トープレンT−4 チタン酸カリウム繊維A:大塚化学(株)製、ティスモ
N−102 チタン酸カリウム繊維B:大塚化学(株)製、ティスモ
D−102 ワラストナイト:大塚化学(株)製、バイスタル ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) グラファイトA:中越黒鉛(株)製、CPB−3(天然
鱗片状黒鉛) グラファイトB:ロンザ(株)製、KS−44(人造黒
鉛) 表1に記載の原料をまずミキサーを用いて乾式混合した
後、温度が115℃になっているロール混練機を用いて
溶融混練し、カッターミルによって、粒径3mm以下に
粉砕して成形材料を調製した。
構造を有する耐熱性フェノール系樹脂、住金ケミカル
(株)製 SKレジン(数平均分子量=1450、OH
基当量=145g/eq、軟化点(環球法)=105
℃)100重量部と硬化剤ヘキサメチレンテトラミン1
2重量部との混合物 汎用フェノール樹脂:フェノール−ホルマリンより調製
したストレートノボラック樹脂と硬化剤ヘキサメチレン
テトラミン12重量部との混合物 ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂):トー
プレン(株)製、トープレンT−4 チタン酸カリウム繊維A:大塚化学(株)製、ティスモ
N−102 チタン酸カリウム繊維B:大塚化学(株)製、ティスモ
D−102 ワラストナイト:大塚化学(株)製、バイスタル ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) グラファイトA:中越黒鉛(株)製、CPB−3(天然
鱗片状黒鉛) グラファイトB:ロンザ(株)製、KS−44(人造黒
鉛) 表1に記載の原料をまずミキサーを用いて乾式混合した
後、温度が115℃になっているロール混練機を用いて
溶融混練し、カッターミルによって、粒径3mm以下に
粉砕して成形材料を調製した。
【0058】得られた各成形材料から、金型温度180
℃、成形圧力400kgf/cm2の条件下での3分間
のトランスファー成形により、成形品を得た。この成形
品に230℃で10時間ポストキュアを施し、各種試験
片を得た。
℃、成形圧力400kgf/cm2の条件下での3分間
のトランスファー成形により、成形品を得た。この成形
品に230℃で10時間ポストキュアを施し、各種試験
片を得た。
【0059】なお、各物性はそれぞれ次の方法によって
測定した。得られた結果を表1に併せて示す。
測定した。得られた結果を表1に併せて示す。
【0060】(1)比摩耗量、(2)動摩擦係数 試験機:スラスト式摺動試験機 リング・オン・リング
方式 試験片サイズ:外径25.6mm、内径20mm、高さ
15mmの円筒状試験片 相手材:S45−C サンドペーパー800♯仕上げ 摺動条件:V=200cm/秒 P=20kgf/cm
2 摺動距離30km (3)限界PV値(kgf/cm2・cm/秒) 外径25.6mm、内径20mm、高さ15mmの円筒
状試験片を、スラスト式摺動試験機によるリング・オン
・リング摺動試験法で、相手材S45Cに、滑り速度2
00cm/秒の条件下で荷重を徐々に増加させて摺動さ
せた時、μが安定せず焼き付けが発生したり、摩耗量が
増加し5×10-2mm3/kgf・mを越えた時のP
(荷重)とV(滑り速度)との積を限界PV値とした。
方式 試験片サイズ:外径25.6mm、内径20mm、高さ
15mmの円筒状試験片 相手材:S45−C サンドペーパー800♯仕上げ 摺動条件:V=200cm/秒 P=20kgf/cm
2 摺動距離30km (3)限界PV値(kgf/cm2・cm/秒) 外径25.6mm、内径20mm、高さ15mmの円筒
状試験片を、スラスト式摺動試験機によるリング・オン
・リング摺動試験法で、相手材S45Cに、滑り速度2
00cm/秒の条件下で荷重を徐々に増加させて摺動さ
せた時、μが安定せず焼き付けが発生したり、摩耗量が
増加し5×10-2mm3/kgf・mを越えた時のP
(荷重)とV(滑り速度)との積を限界PV値とした。
【0061】表1から次のことが明らかである。
【0062】チタン酸カリウム繊維(又はワラストナイ
ト)、PTFE及びグラファイトのいずれかが配合され
ない場合は、摺動特性や機械的特性が低下する。即ち、
繊維が配合されていない場合(比較例1)には、摩耗量
が増加し、限界PV値が低下し、強度/衝撃値が低下す
る。PTFEが配合されていない場合(比較例2)に
は、摩耗量が増加し、摩耗係数が増加し、限界PV値が
低下する。グラファイトが配合されていない場合(比較
例3)には、限界PV値が低下する(PV=4000で
は測定できない)。
ト)、PTFE及びグラファイトのいずれかが配合され
ない場合は、摺動特性や機械的特性が低下する。即ち、
繊維が配合されていない場合(比較例1)には、摩耗量
が増加し、限界PV値が低下し、強度/衝撃値が低下す
る。PTFEが配合されていない場合(比較例2)に
は、摩耗量が増加し、摩耗係数が増加し、限界PV値が
低下する。グラファイトが配合されていない場合(比較
例3)には、限界PV値が低下する(PV=4000で
は測定できない)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/20 F16C 33/20 A // C08G 8/00 C08G 8/00 H 8/38 8/38 14/04 14/04 (C08L 61/34 27:18) (72)発明者 吉村 紘一 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住金ケミカル 株式会社開発研究所内 (72)発明者 市原 邦夫 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住金ケミカル 株式会社開発研究所内 (72)発明者 谷 清澄 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島研究所内 Fターム(参考) 3J011 SA07 SC02 SC05 SE02 4F071 AA27 AA41 AB03 AB20 AB26 AC12 AD01 AH17 AH18 BA01 BB03 BB05 EA02 4J002 BD152 CC271 CC291 DA028 DE187 DJ007 FA047 FD017 GM00 GM02 GM04 GM05 4J033 CA02 CA03 CA05 CA10 CA11 CA12 CA13 CA18 CA22 CA25 CA26 CA29 CA31 CA32 CA36 CA46 CB14 CB21 CC03 CC04 CC08 CC09 FA01 FA02 FA08 GA12 HA02 HA12 HA25
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)フェノール化合物に、式 【化1】 〔式中、X1及びX2は、同一又は異なって、水酸基、ハ
ロゲン原子、基−OR又は基−OCORを示す。ここで
Rはアルキル基を示す。R1はメチル基又はエチル基を
示す。aは0、1又は2を示す。〕で表わされるキシリ
レン化合物、式 ArCHO (2) 〔式中、Arはフェニル基又は2〜3環の多環芳香族基
であって、Arの各芳香核の1〜2個の水素原子が炭素
数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子及び水酸基から選
ばれた置換基で置換されていてもよい。〕で表わされる
芳香族アルデヒド及びホルムアルデヒドもしくはその誘
導体を反応させて得られる数平均分子量500〜500
0の重合物に、硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン
を加えて硬化させてなる耐熱性フェノール系樹脂に、
(B)チタン酸カリウム繊維及びワラストナイトからな
る群より選ばれた少なくとも1種の繊維状無機充填剤、
(C)ポリテトラフルオロエチレン、並びに(D)グラ
ファイトを配合したことを特徴とする摺動部材用耐熱性
フェノール系樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)耐熱性フェノール系樹脂100重
量部に、(B)チタン酸カリウム繊維及びワラストナイ
トからなる群より選ばれた少なくとも1種の繊維状無機
充填剤2〜40重量部、(C)ポリテトラフルオロエチ
レン2〜30重量部、並びに(D)グラファイト5〜6
0重量部が配合されてなる請求項1記載の摺動部材用耐
熱性フェノール系樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の耐熱性フェ
ノール系樹脂組成物を成形してなる成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092747A JP2000281866A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 摺動部材用耐熱性フェノール系樹脂組成物及びその成形体 |
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JP11092747A JP2000281866A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 摺動部材用耐熱性フェノール系樹脂組成物及びその成形体 |
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JP (1) | JP2000281866A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2013194204A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Daido Metal Co Ltd | 熱硬化性樹脂製摺動部材 |
WO2019202914A1 (ja) * | 2018-04-17 | 2019-10-24 | 住友ベークライト株式会社 | チタン酸塩変性フェノール樹脂組成物の製造方法、チタン酸塩変性フェノール樹脂組成物、摩擦材用フェノール樹脂組成物および摩擦材 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11092747A patent/JP2000281866A/ja active Pending
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