JP2000281763A - 脂肪族ポリエステル系フィルム - Google Patents
脂肪族ポリエステル系フィルムInfo
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Abstract
工程やラミネート工程における平面性悪化や印刷ずれ等
の発生がなく加工適性に優れ、また手切れ性およびひね
り性に優れ、さらには自然環境下に棄却されると分解し
得る脂肪族ポリエステル系フィルムを提供する。 【解決手段】 主たる繰り返し単位が下記一般式 −O−CHR−CO− (式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
を示す。)であり、かつ還元粘度(ηsp/C)が0.
50dl/g以上2.50dl/g以下である脂肪族ポ
リエステルを主成分として含有してなり、かつ120℃
におけるフィルムの長手方向の熱収縮率が5%以下、か
つフィルムの幅方向における当該熱収縮率のばらつきが
30%以下であることを特徴とする脂肪族ポリエステル
系フィルム。
Description
ル系フィルムに関し、より詳しくは、生鮮食品、加工食
品、医薬品、医療機器、電子部品等の包装用フィルムと
して有用であり、上記用途において重要な特性である、
印刷工程やラミネート工程における平面性悪化や印刷ず
れ等の発生がなく加工適性に優れ、さらに手切れ性およ
びひねり性に優れる、脂肪族ポリエステル系フィルムに
関するものである。
脂肪族ポリエステル系フィルムは自然環境下に棄却され
た場合、分解すること、例えば、ポリ乳酸フィルムは土
壌中において加水分解した後、微生物により無害な分解
物となることを特徴として開発されてきた。
フィルムは、自然界で分解させることを優先して開発が
進められ、その結果、本来、脂肪族ポリエステルがもつ
優れた性能を十分に引き出すことができていなかった。
すなわち、フィルムの配向・結晶化が進むと、加水分解
や微生物による分解が抑制されるため、フィルムの配向
・結晶化を抑制する必要があり、このため、強度や熱寸
法安定性が不十分なものとなっていた。
を向上させ強度や熱寸法安定性を改善する試みがなされ
ている。例えば、特開平7−207041号公報には、
ポリ乳酸重合体からなり、面配向度ΔPが3.0×10
3 以上であり、かつフィルムを昇温したときの結晶融解
熱量ΔHmと昇温中の結晶化により発生する結晶化熱量
ΔHcとの差(ΔHm−ΔHc)が20J/g以上であ
るポリ乳酸フィルムが提案されている。
リ乳酸フィルムは、包装用フィルムとして必要とされる
手切れ性、ひねり性及び印刷性等の後加工安定性の改善
を目的としておらず、さらに具体的に示されたポリ乳酸
重合体フィルムの物性では、特に後加工安定性、例え
ば、印刷、ラミネート処理等で必要とされる120℃で
の寸法安定性が不十分であり、上記目的を同時に達成す
ることは困難である。さらに、その他の脂肪族ポリエス
テル系フィルムに関する従来技術においても、包装フィ
ルムとしての手切れ性やひねり性、及び印刷性等の後加
工安定性の改善を目的として、ポリ乳酸重合体の還元粘
度や物性に着目したものはこれまで存在しなかった。
レンテレフタレートをベースフィルムとした包装用袋や
粘着テープなどに、延伸されたポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの強靭性、耐熱性、耐水性、透明性等の優
れた特性を活かして利用されている。しかし、当該フィ
ルムはこれらの優れた特徴を有する反面、切断しにく
く、包装用袋の口を引き裂き難い欠点や、粘着テープが
きれ難い欠点、及びひねり性が劣るため、ひねり包装用
に用いることができない等の欠点があった。このような
手切れ性、ひねり性を解決する方法として、一軸方向に
配向させたポリエステルフィルム(特公昭55−855
1号公報)やジエチレングリコール成分を共重合したポ
リエチレンテレフタレートフィルム(特公昭56−50
692号公報)等が提案されている。
は、配向方向へは直線的に容易に切れるが、配向方向以
外の方向には切れにくく、また、他成分を共重合する方
法では、ポリエチレンテレフタレート本来の特徴が損な
われるという欠点があった。
としてセロハンが知られている。セロハンのその優れた
透明性と易切断性、ひねり性等の特徴により、各種包装
材、粘着テープなどに使用されている。しかし、一方で
はセロハンは吸湿性を有するために特性が季節により変
動し、一定品質を供給することが困難であった。
の課題を解決すべく、包装用フィルムや粘着テープに用
いられる場合に、フィルムに対して通常施される印刷や
ラミネート等の工程において、印刷ずれやしわ等が発生
せず、しかも良好なひねり性を有し、かつ方向性を制限
することなくいずれの方向にも手で容易に切断できる良
好な手切れ性を有する脂肪族ポリエステル系フィルムを
提供することにある。
し、かつ特定範囲の還元粘度(ηsp/C)を有する脂
肪族ポリエステルを主成分として含有し、かつ特定範囲
の熱収縮率を有する脂肪族ポリエステル系フィルムが、
印刷工程やラミネート工程における平面性悪化や印刷ず
れ等の発生がなく加工適性に優れ、かつ手切れ性および
ひねり性に優れることを見いだした。
を示す。)であり、かつ還元粘度(ηsp/C)が0.
50dl/g以上2.50dl/g以下である脂肪族ポ
リエステルを主成分として含有してなり、かつ120℃
におけるフィルムの長手方向の熱収縮率が5%以下、か
つフィルムの幅方向における当該熱収縮率のばらつきが
30%以下であることを特徴とする脂肪族ポリエステル
系フィルム。 (2) 厚み方向の屈折率(Nz)が1.440以上1.4
55以下である上記(1)記載の脂肪族ポリエステル系フ
ィルム。 (3) 長手方向の屈折率(Nx)と幅方向の屈折率(N
y)の差(Nx−Ny)が−0.020以上0以下であ
る上記(1) または(2) 記載の脂肪族ポリエステル系フィ
ルム。 (4) 120℃における熱収縮率が3%以下である上記
(1) 〜(3) のいずれかに記載の脂肪族ポリエステル系フ
ィルム。 (5) 脂肪族ポリエステルの還元粘度が0.50dl/g
以上2.00dl/g以下である上記(1) 〜(4) のいず
れかに記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。 (6) 脂肪族ポリエステルがポリ乳酸である上記(1) 〜
(5) のいずれかに記載の脂肪族ポリエステル系フィル
ム。 (7) 二軸延伸され、次いで熱固定されてなるフィルムで
ある上記(1) 〜(6) のいずれかに記載の脂肪族ポリエス
テル系フィルム。 (8) 縦延伸を二段以上で行い、少なくとも一回はTg+
20℃〜Tg+40℃の範囲で10000%/分以上の
速度で延伸することを含んでなる上記(1) に記載の脂肪
族ポリエステル系フィルム。
ルは、一般式 −O−CHR−CO− (式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
を示す。)を主たる繰り返し単位とする脂肪族ポリエス
テルである。上記式中、炭素数1〜3のアルキルとして
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル等が挙げられる。
単位を好ましくは90モル%以上、より好ましくは95
モル%以上含む。上記繰り返し単位以外に含まれ得る単
位としては、例えば、上記一般式以外のオキシカルボン
酸由来の脂肪族ポリエステル単位および/またはジオー
ルとジカルボン酸とから得られる脂肪族ポリエステル単
位が例示される。
は、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(2−
オキシ酪酸)等が挙げられ、不斉炭素を有する場合は、
L−体、DL−体またはD−体のいずれでもよい。本発
明においては、耐熱性および原料コストの点から、ポリ
乳酸が好ましい。
オキシ酸の脱水環状エステル化合物を開環重合等の公知
の方法で製造される。
テルを含有してなるものであるが、本発明の目的を達成
できる範囲内であれば、当該樹脂以外に20重量%以下
の範囲で他の樹脂を含有してもよく、例えば、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン等の樹脂が例示される。
ルは、その還元粘度(ηsp/C)は0.50dl/g
以上2.50dl/g以下である。還元粘度が0.50
dl/g未満であると、フィルム製膜時の破断が多く、
また得られたフィルムの物性が著しく劣る。逆に還元粘
度が2.50dl/gより大きいと、得られるフィルム
の手切れ性、ひねり性が悪くなるのみならず、溶融粘度
が高くなり溶融押出しが困難になるという問題がある。
上記還元粘度は、好ましくは0.50dl/g以上2.
00dl/g以下、より好ましくは0.50dl/g以
上1.80dl/g以下である。
媒濃度、重合温度、重合時間等を選択することにより、
その還元粘度を上記の範囲とすることができる。
から、二軸延伸されたフィルムであることが好ましく、
さらに、低熱収縮率の点から、二軸延伸後に熱固定され
たフィルムであることが好ましく、延伸および熱固定は
公知の方法で行われる。
は、公知のT−ダイ法、インフレーション法等の押出成
形が適用でき、これらの方法により未延伸フィルムを得
る。ここで、押出温度は、使用するポリマーの融解温度
(Tm)〜Tm+70℃の範囲、特にTm+20〜Tm
+50℃の範囲とすることが好ましい。押出温度が低す
ぎると押出し安定性が得難く、また過負荷に陥りやす
い。また逆に高すぎるとポリマーの分解が激しくなる傾
向にあるので好ましくない。本発明で用いる押出機のダ
イは、環状または線状のスリットを有するものでよい。
ダイの温度は押出温度範囲と同じ程度で良い。
が、一軸目の延伸と二軸目の延伸を逐次に行っても、同
時に行っても良い。ここで、延伸温度は、好ましくは使
用するポリマーのガラス転移温度(Tg)〜Tg+50
℃の範囲、特にTg+10〜Tg+40℃の範囲とする
ことが好ましい。延伸温度がTg未満では、延伸が困難
となるおそれがあり、逆にTg+50℃を越えると、フ
ィルムの厚み均一性や機械的強度が低下するおそれがあ
り好ましくない。
行っても良いが、フィルムの厚み均一性や機械的性質の
点から、最終的にはそれぞれの延伸方向に少なくとも3
倍以上、好ましくは3.5倍以上、また面積倍率で9倍
以上、好ましくは12倍以上延伸するのがよい。縦、横
延伸比がそれぞれ3倍未満あるいは面積倍率が9倍未満
では、厚み均一性および機械的強度等の良いフィルムは
得られないおそれがある。
固定温度は145℃〜Tm、特に150℃〜Tmの温度
範囲で行うことが好ましい。145℃より低い温度で熱
固定すると、得られるフィルムの熱収縮率が大きくな
り、逆にTmより高い温度では熱固定時に溶断等の問題
が生じる。
う。その処理温度は125℃〜Tm−20℃でフィルム
幅方向に0.1〜8%弛緩させるのが好ましい。
リアミド系フィルムは、使用用途により異なるが、その
厚みは通常5〜200μm、好ましくは10〜150μ
mである。
できる範囲内であれば、必要に応じて公知の添加剤を含
有させてもよく、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、
熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐光剤、耐衝撃性
改良剤等が挙げられる。但し、本発明のフィルムは、通
常、その上にヒートシール層を形成するが、当該フィル
ムは透明で内容物が見える必要があるので、ヒートシー
ル層の形成後においても高い透明性を有する程度に、上
記添加剤は添加される。
ポリマーに対し不活性な粒子が使用でき、例えば、シリ
カ、二酸化チタン、タルク、カオリナイト等の金属酸化
物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム
等の金属塩または架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリル
樹脂、シリコン樹脂、架橋ポリエステル樹脂等の有機ポ
リマーからなる粒子等が挙げられる。これらは単独で用
いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
から、滑剤の平均粒子径は0.01μm以上3.0μm
以下、特に0.05μm以上2.5μm以下が好まし
く、滑剤の添加量は0.005重量%以上2重量%以
下、特に0.01重量%以上1.0重量%以下が好まし
い。
の滑剤を併用することが好ましい。特に、フィルムの製
膜中に変形する滑剤粒子(たとえば架橋ポリスチレン、
架橋アクリル等の架橋度の低い有機滑剤、一次粒子の凝
集体であるシリカ等の無機滑剤)とフィルム製膜中に変
形しない通常の滑剤粒子を組み合わせることが好まし
い。
は、その製造工程において、共押出し法やコーティング
法により積層体としてもよい。また、本発明のフィルム
は、表面エネルギーを向上する目的で、コロナ処理、プ
ラズマ処理や火炎処理等を施しても良い。
は、120℃における長手方向の熱収縮率が5%以下、
好ましくは3%以下である。熱収縮率が5%より大きい
と、手切れ性が損なわれ、加えて印刷工程においては印
刷ずれが発生し、ヒートシール時にはしわが発生する。
度145℃〜Tmで熱固定することにより、120℃に
おける長手方向の熱収縮率が5%以下であるフィルムを
得ることができる。
ルムは、フィルムの幅方向における上記熱収縮率のばら
つきが30%以下、好ましくは20%以下、より好まし
くは15%以下である。このばらつきが30%を超える
と、手でフィルムを引き裂いた際に直進カット性が低下
し、さらには印刷工程やラミネート工程等でフィルムが
加熱されるとフィルムに歪みが生じ、多色の印刷を実施
する場合に色ずれが発生する。
ィルムは、厚み方向の屈折率(Nz)が好ましくは1.
440以上1.455以下、より好ましくは1.445
以上1.455以下である。Nzが1.440未満で
は、フィルムを製膜する工程において破断が発生するお
それがあり、逆に1.455を超えると、印刷工程やラ
ミネート工程等でフィルムが加熱された場合に平面性の
乱れが発生するおそれがあり、好ましくない。
延伸を二段以上で行い、少なくとも一回はTg+20℃
〜Tg+40℃の範囲で延伸速度が10000%/分以
上、好ましくは15000%/分以上、さらに好ましく
は20000%/分以上で延伸する工程を含むことによ
り、120℃における長手方向の熱収縮率が5%以下、
フィルムの幅方向における上記熱収縮率のばらつきが3
0%以下、および厚み方向の屈折率が、1.440以上
1.455以下である脂肪族ポリエステル系フィルムを
得ることができる。
系フィルムは、長手方向の屈折率(Nx)と幅方向の屈
折率(Ny)との差(Nx−Ny)が好ましくは−0.
020以上0以下、より好ましくは−0.015以上0
以下である。Nx−Nyが−0.020未満では、印刷
工程やラミネート工程等でフィルムが加熱された場合
に、フィルムが搬送張力により引き伸ばされ、印刷ずれ
および波うちが発生し平面性が悪化するおそれがあるの
で好ましくない。逆にNx−Nyが0を超えると、厚み
むらが大きくなり、手切れ性も低下するおそれがあるの
で好ましくない。
倍率、延伸速度のバランスにより、Nx−Nyが上記範
囲である脂肪族ポリエステル系フィルムを得ることがで
きる。
系フィルムは、手切れ性およびひねり性に優れるため、
生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品等の
包装用フィルム、粘着フィルム等の非常に有用なものと
なる。
及び効果を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を
逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の実施例、比較例における物性の評価方
法は以下の通りである。
ウベローデ粘度管を用いて25℃で測定した。
mの試験片を切り取り、200mm間隔で長手方向に印
をつけ5gの一定張力で間隔Aを測った。続いて、無荷
重で30分間、120℃の雰囲気のオーブンに入れた後
の印の間隔Bを求め、以下の式により熱収縮率を求め
た。 (A−B)/A×100(%)
の熱収縮率のばらつき フィルムの幅方向において10cm間隔で長手方向の熱
収縮率を、上記の「長手方向の熱収縮率」の方法で測定
し、下式からフィルム幅方向における長手方向の熱収縮
率のばらつきを算出した。 熱収縮率のばらつき=(最大値−最低値)/平均値×1
00(%)
折率(Nz、Nx、Ny) 株式会社アタゴ製アッべ屈折計1Tを用いて、厚み方
向、長手方向および幅方向の方向の屈折率を測定した。
易に手で切断できるものを○、容易に手で切断できない
ものを×、○と×の中間を△とした。
状態がもとに戻らないものを○、ひねった状態を維持で
きないものを×とした。
インキ(ラミエース61白二液タイプ、東洋インキ社
製)をグラビア印刷して印刷インキ層を形成し、次いで
接着剤AD585/CAT−10(東洋モートン社製)
を2g/m2 塗布した後、常法に従って未延伸ポリプロ
ピレンフィルム、60μm(P1120、東洋紡績製)
をドライラミネート法にて貼り合わせシーラント層を設
け、脂肪族ポリエステル系フィルム積層体を得た。これ
の工程においてフィルムの状態を観察し三段階評価を実
施した。 ○;しわおよび印刷ずれが殆ど発生しなかった。 △;しわおよび印刷ずれが若干発生 ×;平面性悪化が見られ、しわおよび印刷ずれ問題あり
℃、Tm:170℃)100重量部に対し、表面突起を
形成するための滑剤として平均粒子径1.8μmの凝集
体シリカ粒子を0.06重量部添加したポリマーを、T
ダイ付き口径30mm押出機を使用して、樹脂温度21
0℃で押出した後、20℃のチルロールで冷却し、厚さ
295μmの未延伸フィルムを得た。複数本のセラミッ
クロールによりフィルム温度を93℃に予熱しロール間
で28000%/分の延伸速度で縦方向に1.5倍延伸
し、更に95℃で2.7倍縦方向に延伸した。次いでテ
ンター式延伸機で横方向に80℃で3.8倍延伸した
後、155℃で熱固定した後、135℃で3%横弛緩処
理を行った。厚さ20μmの延伸フィルムを得た。
−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)を用いたこと
以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを
得た。
−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)を用いたこと
以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを
得た。
ルによりフィルム温度93℃に予熱しロール間で280
00%/分の延伸速度で2.5倍に一段で延伸したこと
以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを
得た。
で延伸したこと以外は、実施例1と同様の方法により、
延伸フィルムを得た。
は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得
た。
は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得
た。
た延伸フィルムについて、熱収縮率、製膜状況、手切れ
性、ひねり性および加工適性を評価した。その結果を表
1に示す。また使用したポリL−乳酸の還元粘度も合わ
せて表1に示す。
ィルムにおいては、還元粘度が0.50〜2.50dl
/gのポリL−乳酸を使用し、120℃における長手方
向の熱収縮率が5%以下、フィルムの幅方向における当
該熱収縮率のばらつきが30%以下であるため、製膜状
況、手切れ性、ひねり性および加工適性に優れたもので
あることがわかる。
は、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品
等の包装用フィルムにおいて重要な特性である、印刷工
程やラミネート工程における平面性悪化や印刷ずれ等の
発生がなく加工適性に優れ、さらに手切れ性およびひね
り性に優れるものであり、上記用途において極めて有用
なものとなる。
Claims (8)
- 【請求項1】 主たる繰り返し単位が下記一般式 −O−CHR−CO− (式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
を示す。)であり、かつ還元粘度(ηsp/C)が0.
50dl/g以上2.50dl/g以下である脂肪族ポ
リエステルを主成分として含有してなり、かつ120℃
におけるフィルムの長手方向の熱収縮率が5%以下、か
つフィルムの幅方向における当該熱収縮率のばらつきが
30%以下であることを特徴とする脂肪族ポリエステル
系フィルム。 - 【請求項2】 厚み方向の屈折率(Nz)が1.440
以上1.455以下であることを特徴とする請求項1記
載の脂肪族ポリエステル系フィルム。 - 【請求項3】 長手方向の屈折率(Nx)と幅方向の屈
折率(Ny)の差(Nx−Ny)が−0.020以上0
以下であることを特徴とする請求項1または2記載の脂
肪族ポリエステル系フィルム。 - 【請求項4】 120℃における熱収縮率が3%以下で
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
脂肪族ポリエステル系フィルム。 - 【請求項5】 脂肪族ポリエステルの還元粘度が0.5
0dl/g以上2.00dl/g以下であることを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載の脂肪族ポリエス
テル系フィルム。 - 【請求項6】 脂肪族ポリエステルがポリ乳酸であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の脂肪族
ポリエステル系フィルム。 - 【請求項7】 二軸延伸され、次いで熱固定されてなる
フィルムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
かに記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。 - 【請求項8】 縦延伸を二段以上で行い、少なくとも一
回はTg+20℃〜Tg+40℃の範囲で10000%
/分以上の速度で延伸することを含んでなることを特徴
とする請求項1に記載の脂肪族ポリエステル系フィル
ム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8702199A JP2000281763A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 脂肪族ポリエステル系フィルム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8702199A JP2000281763A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 脂肪族ポリエステル系フィルム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000281763A true JP2000281763A (ja) | 2000-10-10 |
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ID=13903316
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8702199A Withdrawn JP2000281763A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 脂肪族ポリエステル系フィルム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000281763A (ja) |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP8702199A patent/JP2000281763A/ja not_active Withdrawn
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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A761 | Written withdrawal of application |
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