JP2001049003A - 白色脂肪族ポリエステル系フィルム - Google Patents

白色脂肪族ポリエステル系フィルム

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JP2001049003A
JP2001049003A JP11226727A JP22672799A JP2001049003A JP 2001049003 A JP2001049003 A JP 2001049003A JP 11226727 A JP11226727 A JP 11226727A JP 22672799 A JP22672799 A JP 22672799A JP 2001049003 A JP2001049003 A JP 2001049003A
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Katsuya Ito
勝也 伊藤
Yasushi Sasaki
靖 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装用、印刷用などの基材として有用な、印
刷鮮明性、手切れ性およびひねり固定性に優れる脂肪族
ポリエステル系フィルムを提供する。 【解決手段】 主たる繰り返し単位が一般式−O−CH
R−CO−(Rは水素または、炭素数1〜3のアルキル
基を示す)である脂肪族ポリエステルを主成分とするポ
リマーからなり、光線透過率が50%以下であることを
特徴とする白色脂肪族ポリエステル系フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族ポリエステ
ル系樹脂からなるフィルムであり、さらに詳しく言えば
生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品等の
包装用フィルムやテープ用において重要な特性である、
印刷鮮明性、手切れ性およびひねり性に優れ、かつ包装
用やテープ用として有用な脂肪族ポリエステル系フィル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリ乳酸をはじめとする脂肪族ポ
リエステルフィルムは自然環境下に棄却された場合に分
解すること、例えばポリ乳酸フィルムは土壌中において
自然に加水分解したのち微生物によって無害な分解物と
なることを特徴として開発されてきた。このようなフィ
ルムとして、ポリ乳酸系重合体からなり、面配向度ΔP
が3.0×10-3以上であり、かつフィルムを昇温した
ときの結晶化融解熱量ΔHmと昇温中の結晶化により発
生する結晶化熱量ΔHcとの差(ΔHm−ΔHc)が20
J/g以上である強度および熱寸法安定性に優れたフィ
ルムが特開平7−207041号公報に記載されてい
る。
【0003】しかしながら、自然界で分解させることを
優先して開発を進めた結果、本来脂肪族ポリエステルが
持つ優れた特性を十分に引き出すことができていなかっ
た。すなわち、フィルムの配向・結晶化が進むことによ
り加水分解や微生物による分解が抑制されるために、強
度や熱寸法安定性が不十分なものであった。
【0004】従来から手切れ性の優れたフィルムとして
はセロハンが知られている。セロハンはその優れた透明
性と易切断性、ひねりしわ固定性などの特性により各種
包装材料、粘着テープ用として重用されている。しか
し、一方ではセロハンは吸湿性を有するために特性が季
節により変動し、一定の品質を供給することが困難であ
った。また、延伸されたポリエチレンテレフタレートフ
ィルムは、強靭性、耐熱性、耐水性、透明性などの優れ
た特性に優れているが、包装用袋や粘着テープなどの支
持体として使用した場合、切断しにくく、包装用袋の口
を引き裂き難い欠点や、粘着テープが切りにくい欠点、
及びひねり固定性が劣るためひねり包装用に用いること
が出来ないという欠点があった。
【0005】前記手切れ性、ひねり固定性を解決する方
法として、一軸方向に配向させたポリエステルフィルム
(特公昭55−8551号)やジエチレングリコール成
分などを共重合したもの(特公昭56−50629号)
等が用いられている。
【0006】しかしながら、上記従来技術において一軸
配向させる方法は、配向方向へは直線的に容易に切れる
が配向方向以外には切れ難く、他成分を共重合させる方
法はポリエチレンテレフタレートの本来の特性が損なわ
れるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解決し、包装用、印刷用などの基材として有用な、印
刷鮮明性、手切れ性およびひねり固定性に優れる脂肪族
ポリエステル系フィルムを提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
状況に鑑みなされたものであって、上記の課題を解決す
ることができた白色脂肪族ポリエステル系フィルムと
は、以下の通りである。
【0009】1.主たる繰り返し単位が一般式−O−C
HR−CO−(Rは水素、または炭素数1〜3のアルキ
ル基)である脂肪族ポリエステルを主成分とするポリマ
ーからなり、光線透過率が50%以下であることを特徴
とする白色脂肪族ポリエステル系フィルム。 2.前記脂肪族系ポリエステルがポリ乳酸であることを
特徴とする前記1記載の白色脂肪族ポリエステル系フィ
ルム。 3.前記フィルムが少なくとも1軸に配向していること
を特徴とする前記1または2記載の白色脂肪族ポリエス
テル系フィルム。 4.前記フィルム内部に無機粒子及び/又は有機粒子を
含有することを特徴とする前記1乃至3記載の白色脂肪
族ポリエステル系フィルム。 5.前記フィルムの少なくとも片面に塗布層を設けるこ
とを特徴とする前記1乃至4記載の白色脂肪族ポリエス
テル系フィルム。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用する脂肪族ポリエス
テルは、一般式−O−CHR−CO−(Rは水素、また
は炭素数1〜3のアルキル基)を主たる繰り返し単位と
する。このような脂肪族ポリエステルとしては、例えば
ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(2−オキシ酪酸)
等を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はない。また、場合によっては、これらの単独でも良
く、或いは混合物、共重合体を使用してもかまわない。
ポリマー中に不斉炭素を有する物は、L−体、DL−
体、D−体といった光学異性体が存在するが、それらの
いずれでも良く、また、それら異性体の混合物でも良
い。これらフィルムの素材となる上述したポリマーは、
対応するα−オキシ酸の脱水環状エステル化合物を開環
重合する等公知の方法で製造される。
【0011】本発明において、前記脂肪族ポリエステル
系樹脂の還元粘度(ηsp/C)は0.50以上2.5
0以下であることが好ましい。還元粘度が0.50未満
であると、製膜時の破断が多く、さらに得られたフィル
ムの物性が著しく劣り、且つ、分解速度が速すぎ本発明
の目的を達しにくい。一方、還元粘度が2.5より大き
いと得られるフィルムの手切れ性、ひねり性が低下する
のみならず、溶融粘度が高くなるため溶融押出しが困難
になるという問題が生じやすい。さらに好ましい還元粘
度の範囲は、0.50以上2.0以下、より好ましくは
0.50以上1.80以下である。
【0012】また、本発明の脂肪族ポリエステル系フィ
ルムは光線透過率が50%以下であることが必要であ
り、好ましくは30%以下、特に好ましくは20%以下
である。前記フィルムの光線透過率を50%以下とする
ための方法は、特に限定されるものではない。例えば、
表面に塗料を塗る方法、紙や不織布などを貼る方法、フ
ィルム内部に無機粒子及び/又は有機粒子などの不活性
粒子を含有させる方法、またはフィルム内部に多数の空
洞を含有させる方法などが挙げられる。なかでも、フィ
ルム内部に無機粒子及び/又は有機粒子などの不活性粒
子を含有させる方法及び/又は多数の空洞を含有させる
方法を適用することが好ましい。
【0013】フィルム内部に含有させる無機粒子及び/
又は有機粒子などの不活性粒子は、特に限定されるもの
ではないが、脂肪族ポリエステルとの屈折率の差が大き
な、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸
化亜鉛、二酸化珪素、炭酸マグネシウム、炭酸ストロン
チウム、酸化アルミニウム、タルク、カオリン、ゼオラ
イト、ベンゾグアナミン粒子、ポリスチレン粒子および
これらの2次凝集体などの不活性な粒子を一種類または
二種類以上用いることができる。
【0014】フィルム内部に多数の空洞を含有させるた
めには、例えば、脂肪族ポリエステルに非相溶性の熱可
塑性樹脂を押し出し機で混合、分散させ、冷却ドラム上
にキャストして未延伸シートを得、次いで少なくとも1
軸以上に延伸する方法が挙げられる。未延伸シートを少
なくとも1軸以上に延伸することにより、脂肪族ポリエ
ステルと非相溶性の熱可塑性樹脂との界面で剥離が起こ
り、フィルム中に空洞が多数発生する。前記非相溶性の
熱可塑性樹脂としては、延伸時にフィルム内部に空洞を
形成する樹脂であれば何ら制限されず任意であるが、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、セルロース系樹脂
等が挙げられる。その中でも、特にポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系
樹脂が好適である。
【0015】また、脂肪族ポリエステル中に有機粒子及
び/または無機粒子などの前記記載の不活性粒子を含有
させ、冷却ドラム上にキャストして未延伸シートを得、
次いで少なくとも1軸以上に延伸する方法によっても、
フィルム内部に多数の空洞を含有させることができる。
【0016】前記重合体混合物には、必要に応じて、着
色剤、耐光剤、蛍光剤、帯電防止剤などを添加してもよ
い。
【0017】前記重合体混合物を溶融押出成形する方法
は、公知のT−ダイ法、インフレーション法等が適用で
き、これらの方法により未延伸シートを得ることができ
る。押出し温度は、用いるポリマーの融解温度(Tm)
〜Tm+70℃の範囲、より好ましくは、Tm+20〜
Tm+50℃の範囲である。押出し温度が低すぎると押
出し安定性が得難く、また過負荷に陥りやすい。また逆
に高すぎるとポリマーの分解が激しくなるので好ましく
ない。本発明で用いる押出機のダイは、環状または線状
のスリットを有するものでよい。ダイの温度は押出温度
範囲と同じ程度で良い。
【0018】こうして得た重合体混合物からなる未延伸
シートを、少なくとも1軸方向に延伸することが好まし
い。本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは、二軸延
伸後に熱固定されたフィルムであることがさらに好まし
く、公知の方法で製膜し延伸され製造される。
【0019】未延伸シートの二軸延伸は、一軸目の延伸
と二軸目の延伸を逐次に行っても、同時に行っても良
い。その方法は速度差をもったロール間での延伸(ロー
ル延伸)やクリップに把持して拡げていくことによる延
伸(テンター延伸)や空気圧によって拡げることによる
延伸(インフレーション延伸)などいずれでも構わな
い。しかし、機械的特性などから考えると、最初にフィ
ルムの流れ方向にあたる縦方向に延伸し、次に横方向に
延伸する逐次2軸延伸が好ましい。この縦、横方向の順
に延伸する逐次二軸延伸を例にとって具体的に説明する
が、後述のフィルム特性を満足するものであれば以下の
方法に限定されるものではない。
【0020】延伸温度は、用いるポリマーのガラス転移
温度(Tg)〜Tg+50℃の範囲が好ましい。さらに
好ましくはTg+10〜Tg+40℃の範囲である。延
伸温度がTg以下では延伸が困難であり、Tg+50℃
を越えると厚み均一性や得られたフィルムの機械的強度
が低下し好ましくない。
【0021】縦、横の延伸は1段階でも多段階に分けて
行っても良いが、それぞれの延伸方向に最終的には少な
くとも3倍以上、更に好ましくは、3.5倍以上、また
縦・横面積倍率で9倍以上、更に好ましくは12倍以上
延伸することが厚みの均一性や機械的性質の点から好ま
しい。縦、横延伸比がそれぞれ3倍以下、また面積倍率
が9倍以下では、厚み均一性の良いフィルムは得るのが
困難になり、また機械的強度等の物性の充分な向上が得
られにくい。
【0022】縦延伸はロール延伸が好ましく、縦延伸時
のシートの加熱方法は、加熱ロールでも、赤外線による
加熱でも、またその他の方法でも構わない。また予熱、
延伸ロールの任意の場所にガイドロールまたはニップロ
ールを用いてもよい。また、横延伸はテンター延伸が望
ましい。
【0023】本発明においては、好ましくは延伸終了後
に130℃〜Tm、さらに好ましくは140〜160℃
でフィルムを熱処理する。この時、縦及び/又は横方向
に2%以上緩和させながら熱処理させることにより、よ
り熱収縮率の小さいフィルムが得られる。前記のような
製造条件を採用することにより、本発明における脂肪族
ポリエステル系二軸延伸フィルムの120℃における長
手方向の熱収縮率を5%以下、さらには3%以下とする
ことができる。熱収縮率が5%より大きいと印刷工程に
おいては印刷ずれが発生しやすくなり、ヒートシール時
にはしわが発生するのみならず手切れ性が損なわれるた
め好ましくない。
【0024】本発明においては、基材フィルム層の少な
くとも片面に他の層を積層したいわゆる複合フィルムと
してもよい。その方法は特に限定されるものではなく、
例えば2軸延伸した脂肪族ポリエステル系フィルムの少
なくとも片面に溶融した熱可塑性樹脂をラミネートする
方法、1軸延伸したフィルムの少なくとも片面に溶融し
た熱可塑性樹脂をラミネートし、その積層体をさらに直
角方向に延伸する方法、すでに延伸したフィルムを接着
剤や粘着剤で貼り合わせる方法など特に限定されるもの
ではない。しかし生産性を考慮すると、表層と中心層の
原料は別々の押出機から押出し、1つのダイスに導き未
延伸シートを得た後、少なくとも1軸に配向させる、い
わゆる共押出し法による積層がもっとも好ましい。
【0025】共押出し法の場合、無機粒子、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、酸化防止剤などの添加
物を表層と中心層とで各々異なるものを含有することに
より、要求特性に応じたフィルムを得ることが容易にな
る。たとえば、滑り性と隠蔽性(不透明性)を両立させ
るために、表層には中心層よりも粒径の大きい粒子を含
有させたり、また、紫外線防止効果と隠蔽性を両立させ
るために、表層には紫外線防止剤や表面処理をしたルチ
ル型二酸化チタン、中心層には二酸化チタンや炭酸カル
シウムなどを含有させることなどが挙げられる。
【0026】また、オフセット印刷やグラビア印刷で使
用するインクやトナーの密着性をより良好にするため、
フィルム表面に塗布層を設けることができる。塗布層を
設ける方法としては、グラビアコート方式、キスコート
方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコ
ート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方
式、リバースロールコート方式など通常用いられている
方法が適用できる。塗布する段階としては、配向処理を
行う前の重合体混合物からなる未配向シートの表面にあ
らかじめ塗布する方法、1軸方向に配向した空洞含有フ
ィルム表面に塗布し、それを更に直角方向に配向させる
方法、配向処理の終了した空洞含有フィルム表面に塗布
する方法などのいずれの方法も可能である。
【0027】また、印刷性を改良するために、フィルム
にコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理などを行ない、
フィルムの表面エネルギーを向上させても良い。
【0028】かくして得られた白色フィルムまたはシー
トは、従来提案されている白色フィルムにくらべて手切
れ性や引裂き性が良好であり、さらにオフセット印刷や
グラビア印刷で使用するインクやトナーの密着性が良好
であるため、包装材料、印刷物や情報記録紙などの基材
として好適である。またこの他にもラベル、ポスター、
カード、記録用紙、包装材料、インクジェット用紙、ビ
デオプリンター受像紙、バーコードラベル、バーコード
プリンター受像紙、感熱記録紙、地図、無塵紙、表示
板、印画紙、化粧紙、壁紙、離型紙、カレンダー、磁気
カード、トレーシング紙、感圧記録紙、複写用紙、臨床
検査紙などに用いることができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明の内容
及び効果を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を
逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の実施例、比較例における物性の評価方
法は以下の通りである。
【0030】(1)還元粘度(ηsp/C) ポリマー0.125gをクロロホルム25mlに溶解し
ウベローデ粘度管を用いて25℃で測定した。単位はd
l/gである。
【0031】(2)熱収縮率 フィルムを幅10mm、長さ250mm取り、200m
m間隔で印をつけ5gの一定張力で間隔Aを測定する。
続いて、無荷重で30分間、120℃の雰囲気中のオー
ブンに入れた後の印の間隔Bを求め、以下の式によりフ
ィルム長手方向の熱収縮率を求めた。 熱収縮率(%)=(A−B)/A×100
【0032】(3)手切れ性 官能試験で行い、幅15mmのテープ状のサンプルを手
で切断した際、フィルム端部から容易に手で切断できる
ものを○、できないものを×とした。
【0033】(4)全光線透過率 JIS―K6714に準じ、ポイック積分球式H.T.
Rメーター(日本精密光学製)を用い、フィルムの全光
線透過率(%)を測定した。この値が小さい程、隠ぺい
性が高いということを意味する。
【0034】(5)見かけ比重 フィルムを10cm×10cmの正方形に正確に切り出
し、その厚みを50点測定して平均厚みt(単位:μ
m)を求める。次にサンプルの重量を0.1mgまで測
定し、w(単位:g)とする。そして、下式によって見
かけ比重(g/cm3)を計算した。 見かけ比重=(w/t)×100
【0035】実施例1 還元粘度2.10dl/gのポリ−L−乳酸80重量%
に対し、平均粒径0.6μmの炭酸カルシウム20重量
%を添加し、Tダイ付き口径30mm押出機を使用し
て、樹脂温度210℃で押出した後、20℃のチルロー
ルで冷却し、厚さ500μmの未延伸フィルムを得た。
複数本のセラミックロールによりフィルム温度を80℃
に予熱しロール間で延伸速度で縦方向に3.5倍延伸
し、次いでテンター式延伸機で横方向に80℃で3.8
倍延伸した後、155℃で熱固定した後、135℃で3
%横弛緩処理を行った。厚さ45μmの延伸フィルムを
得た。表1にその物性を示す。
【0036】実施例2 実施例1において、還元粘度2.10dl/gのポリ−
L−乳酸80重量%に対し、ポリスチレン樹脂(三井化
学製 G797N)を15重量%、アナターゼ型二酸化
チタン(富士チタン製、TA−300)5重量部にし、
最終フィルムの厚みを100μmとした以外は請求項1
と全く同様の方法で白色ポリ−L−乳酸フィルムを得
た。
【0037】実施例3 実施例1において、炭酸カルシウムの代わりに、凝集シ
リカ粒子(富士シリシア(株)製、サイリシア310)を
用いた以外は実施例1と全く同様の方法で白色ポリ乳酸
フィルムを得た。
【0038】比較例1 ポリ乳酸樹脂の代わりに極限粘度0.62のポリエチレ
ンテレフタレート樹脂を用いた以外は、実施例2と全く
同様の方法で白色フィルムを得た。得られたフィルムを
端部から手で切ることができなかった。
【0039】実施例4〜6 実施例1、2、3で得たフィルムに、アクリルポリオー
ル樹脂(大日本インキ化学(株)製、ボンコートHU5
96)及び架橋剤(大日本インキ化学(株)製、バーノ
ックDN950)を重量比が100:20となるよう
に、トルエン/メチルエチルケトン(=50/50;体
積比)の混合溶媒に混合し、固形分濃度が20重量%の
塗布液を固形分量が1g/m2となるようにコートし
た。乾燥は120℃で1分間とした。得られた塗布フィ
ルムの塗布面とオフセットインキ、UVインキおよびグ
ラビアインキとの接着性は良好であった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルム
は、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品
等の包装用フィルムにおいて重要な特性である印刷鮮明
性を有し、さらに手切れ性及びひねり固定性に優れてい
るため、包装用フィルム、粘着テープなどに有用であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA22 AA41 AA44 AB11 AB18 AB24 AB26 AB30 AD02 AE17 AF13 AF29 AH04 BC01 BC07 4F100 AA00A AA08 AH00A AK25 AK41A AR00B AR00C BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA13 CA02 DE01A EH46B EH46C EJ37A EJ38 GB15 JL10A JN08A YY00A 4J002 AA00X BC03X CC19X CF03W DE106 DE136 DE146 DE236 DG046 DJ006 DJ016 DJ046 FA08X FA086 FD01X FD016 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位が一般式−O−CH
    R−CO−(Rは水素、または炭素数1〜3のアルキル
    基)である脂肪族ポリエステルを主成分とするポリマー
    からなり、光線透過率が50%以下であることを特徴と
    する白色脂肪族ポリエステル系フィルム。
  2. 【請求項2】 前記脂肪族ポリエステルがポリ乳酸であ
    ることを特徴とする請求項1記載の白色脂肪族ポリエス
    テル系フィルム。
  3. 【請求項3】 前記フィルムが少なくとも1軸に配向し
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の白色脂
    肪族ポリエステル系フィルム。
  4. 【請求項4】 前記フィルム内部に無機粒子及び/又は
    有機粒子を含有することを特徴とする請求項1乃至3記
    載の白色脂肪族ポリエステル系フィルム。
  5. 【請求項5】 前記フィルムの少なくとも片面に塗布層
    を設けることを特徴とする請求項1乃至4記載の白色脂
    肪族ポリエステル系フィルム。
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