JP2000280556A - 画像・情報記録装置および画像・情報記録方法 - Google Patents

画像・情報記録装置および画像・情報記録方法

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JP2000280556A
JP2000280556A JP11095278A JP9527899A JP2000280556A JP 2000280556 A JP2000280556 A JP 2000280556A JP 11095278 A JP11095278 A JP 11095278A JP 9527899 A JP9527899 A JP 9527899A JP 2000280556 A JP2000280556 A JP 2000280556A
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JP11095278A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時間を短縮することのできる画像・情報
記録装置および画像・情報記録方法を提供すること。 【解決手段】 無記録領域A、BまたはCのように、記
録媒体17の主走査方向の幅にわたって無記録部分が存
在する画像を記録する場合、光ヘッドは従来のように一
定の副走査速度で常に移動せずに、無記録領域A、Bお
よびC上を前記副走査速度よりも高速な空送り速度で移
動する。例えば、光ヘッドが無記録領域Bを移動する場
合、左側の斜線部を右方向に移動する光ヘッドは、無記
録領域Bの左端から加速し始め空送り速度となる。空送
り速度となった光ヘッドはそのまま無記録領域Bの中央
部を移動し続け、無記録領域B右端において副走査速度
となるよう、無記録領域Bの右端手前で減速する。光ヘ
ッドは無記録領域Bの右端において副走査速度となり、
そのまま右方向に移動して記録位置でレーザ光を発振す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像・情報記録装置
および画像・情報記録方法に係り、特に、画像・情報に
よって記録時間を短縮可能な画像・情報記録装置および
画像・情報記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、画像・情報記録装置であるプリ
ンタを示す概略構成図である。同図において、従来のプ
リンタは、移動ステージ15を移動するレーザヘッド等
の記録ヘッド(以下、光ヘッドと称す)11より、レー
ザ光を記録用回転ドラム13上に巻き付け固定された記
録媒体17に照射して、画像や文字等の情報(以下、単
に画像と称す)の記録を行う。ここで、記録用回転ドラ
ム13の回転方向を主走査方向、光ヘッド11の移動方
向を副走査方向とする。
【0003】また、従来のプリンタにおいて、光ヘッド
11が記録媒体17に画像を記録するとき、光ヘッド1
1は一定の所定速度で副走査方向に移動する。ここで、
記録媒体17に記録される画像中に、画像データが0
「ゼロ」として存在するが実際に記録すべき画像データ
の存在しない部分において、光ヘッド11は該部分にレ
ーザ光を照射しないが、光ヘッド11は速度を変化させ
ることなく一定の所定速度で移動する。
【0004】例えば、図2および図3に示すような画像
が記録媒体に記録される場合について説明する。図2
は、平面に展開した記録用回転ドラム13および該記録
ドラムに固定された記録済みの記録媒体17を示す図で
ある。また、図3は、図2の記録媒体において主走査方
向の少なくとも一部分に画像が記録された部分に斜線を
施した図である。なお、図3の斜線は説明上便宜的に描
かれているものであって、実際には記録されていない。
【0005】図2および図3において、21は記録媒体
17が固定される記録用回転ドラム13の表面を平面に
展開した領域であり、23は記録媒体17または記録媒
体17が固定される記録可能領域であり、25は光ヘッ
ド11によって記録された画像を示す。また、図3に示
される斜線部は、記録媒体17の主走査方向の少なくと
も一部分に画像が記録された記録領域である。さらに、
記録媒体17の斜線が施されていない部分を左からそれ
ぞれ無記録領域A、B、Cとする。
【0006】従来のプリンタでは、図3に示す記録媒体
17の各無記録領域A、BおよびC上、また斜線が施さ
れている記録領域上のどちらを移動するときにも、光ヘ
ッド11は速度を変化させることなく一定の所定速度で
移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
のプリンタでは、画像データが0「ゼロ」である部分の
多い画像を記録するときにも、また例えば、画像データ
が0「ゼロ」ではない画像が記録媒体一面に記録される
ときにも、光ヘッド11は一定の所定速度で副走査方向
を移動する。このため、どのような画像を記録する際に
も記録時間は変化せず、特に、画像データが0「ゼロ」
である部分の多い画像を記録する場合においては、実際
の記録面積が小さいにもかかわらず通常通りの記録時間
を要し、生産性が向上しないという事情または問題点が
あった。
【0008】本発明は、上記従来の事情または問題点に
鑑みてなされたものであって、記録媒体に記録される画
像・情報によっては記録時間を短縮することのできる画
像・情報記録装置および画像・情報記録方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る画像・情報記録装置は、1
次元方向に走査線を形成して主走査記録を行い、該主走
査方向と略直交する副走査方向に記録媒体を相対的に移
動して2次元的に記録媒体に記録を行う画像・情報記録
装置において、主走査方向に記録する画像・情報データ
がない無記録領域は画像・情報記録を行う時の記録媒体
の副走査方向へ相対移動速度(第1速度)よりも高速の
速度(第2速度)で記録媒体を副走査方向に相対的に移
動するものである。
【0010】また、請求項2に係る画像・情報記録装置
は、請求項1に記載の画像・情報記録装置において、前
記第1速度から前記第2速度に加速するまでの加速時間
T1と、前記第2速度で無記録領域を移動する移動時間
T2と、前記第2速度から前記第1速度に減速するまで
の減速時間T3と、副走査位置決めの際に要する制御時
間T4と、前記第1速度で前記無記録領域を移動すると
きの移動時間T5と、を予測する予測手段と、T1+T
2+T3+T4を演算する演算手段と、T1+T2+T
3+T4とT5との大小関係を比較する比較手段と、を
備え、T1+T2+T3+T4がT5よりも小さいとき
に、前記第2速度で前記無記録領域を移動するものであ
る。
【0011】また、請求項3に係る画像・情報記録装置
は、請求項1または2記載の画像・情報記録装置におい
て、当該画像・情報記録装置が、アウタードラム方式の
レーザプリンタ、サーマルプリンタまたはインクジェッ
トプリンタ、若しくは、インナードラム方式のレーザプ
リンタ、若しくは、アウタードラムおよび回転多面鏡を
用いた方式のレーザプリンタ、若しくは、平面記録方式
のレーザプリンタまたはサーマルプリンタ、若しくは、
シリアル記録方式のレーザプリンタ、サーマルプリンタ
またはインクジェットプリンタである。
【0012】また、請求項4に係る画像・情報記録装置
は、請求項1または2記載の画像・情報記録装置におい
て、当該画像・情報記録装置がレーザ光を発するレーザ
ヘッドを備え、該レーザ光が主走査方向に移動するもの
である。
【0013】また、請求項5に係る画像・情報記録方法
は、1次元方向に走査線を形成して主走査記録を行い、
該主走査方向と略直交する副走査方向に記録媒体を相対
的に移動して2次元的に記録媒体に記録を行う画像・情
報記録方法において、主走査方向に記録する画像・情報
データがない無記録領域は画像・情報記録を行う時の記
録媒体の副走査方向へ相対移動速度(第1速度)よりも
高速の速度(第2速度)で記録媒体を副走査方向に相対
的に移動する。
【0014】また、請求項6に係る画像・情報記録方法
は、請求項5に記載の画像・情報記録方法において、前
記記録媒体に、記録開始位置から副走査方向へ無記録領
域、記録領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場合、
前記無記録領域を前記第2速度で移動して、前記記録領
域近傍まで移動する。
【0015】また、請求項7に係る画像・情報記録方法
は、請求項5に記載の画像・情報記録方法において、前
記記録媒体に、副走査方向に記録領域、無記録領域がそ
れぞれ隣接して順に並んでいる場合、前記記録領域を前
記第1速度で移動し、前記記録領域と前記無記録領域と
の境界から加速して前記第2速度となり、前記無記録領
域を前記第2速度で移動する。
【0016】また、請求項8に係る画像・情報記録方法
は、請求項5に記載の画像・情報記録方法において、前
記記録媒体に、副走査方向に無記録領域、記録領域がそ
れぞれ隣接して順に並んでいる場合、前記無記録領域の
終端の手前で減速し始め、前記無記録領域と前記記録領
域との境界で前記第1速度となる。
【0017】また、請求項9に係る画像・情報記録方法
は、請求項5に記載の画像・情報記録方法において、前
記記録媒体に、副走査方向に無記録領域、記録領域がそ
れぞれ隣接して順に並んでいる場合、前記無記録領域と
前記記録領域との境界付近で一度停止し、前記境界まで
移動する。
【0018】さらに、請求項10に係る画像・情報記録
方法は、請求項5、6、7、8または9に記載の画像・
情報記録方法において、前記第1速度から前記第2速度
に加速するまでの加速時間T1と、前記第2速度で前記
無記録領域を移動する移動時間T2と、前記第2速度か
ら前記第1速度に減速するまでの減速時間T3と、副走
査位置決めの際に要する制御時間T4と、前記第1速度
で前記無記録領域を移動するときの移動時間T5と、を
予測する予測ステップと、T1+T2+T3+T4を演
算する演算ステップと、T1+T2+T3+T4との大
小関係を比較する比較ステップと、を有し、T1+T2
+T3+T4がT5よりも小さいときに、前記第2速度
で前記無記録領域を移動する。
【0019】本発明の請求項1に係る画像・情報記録装
置および請求項5に係る画像・情報記録方法では、主走
査方向に記録する画像・情報データがない無記録領域は
画像・情報記録を行う時の記録媒体の副走査方向へ相対
移動速度(第1速度)よりも高速の速度(第2速度)で
記録媒体を副走査方向に相対的に移動する。
【0020】特に、請求項6に係る画像・情報記録方法
では、記録媒体に、記録開始位置から副走査方向へ無記
録領域、記録領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場
合、無記録領域を第2速度で移動して、記録領域近傍ま
で移動する。また、請求項7に係る画像・情報記録方法
では、記録媒体に、副走査方向に記録領域、無記録領域
がそれぞれ隣接して順に並んでいる場合、第1の記録領
域を第1速度で移動し、第1の記録領域と無記録領域と
の境界から加速して第2速度となり、無記録領域を第2
速度で移動する。また、請求項8に係る画像・情報記録
方法では、記録媒体に、副走査方向に無記録領域、記録
領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場合、無記録領
域の終端の手前で減速し始め、無記録領域と記録領域と
の境界で第1速度となる。さらに、請求項9に係る画像
・情報記録方法では、記録媒体に、副走査方向に無記録
領域、記録領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場
合、無記録領域と記録領域との境界付近で一度停止し、
境界まで移動する。
【0021】このため、記録媒体に無記録領域が存在す
るとき、無記録領域を第1速度よりも高速の第2速度で
移動するため、記録時間を短縮することができ、生産性
を向上することができる。
【0022】また、請求項2に係る画像・情報記録装置
および請求項10に係る画像・情報記録方法では、第1
速度から第2速度に加速するまでの加速時間T1と、第
2速度で無記録領域を移動する移動時間T2と、第2速
度から第1速度に減速するまでの減速時間T3と、副走
査位置決めの際に要する制御時間T4と、第1速度で無
記録領域を移動するときの移動時間T5と、を予測する
予測ステップと、T1+T2+T3+T4を演算する演
算ステップと、T1+T2+T3+T4との大小関係を
比較する比較ステップと、を有し、T1+T2+T3+
T4がT5よりも小さいときに、第2速度で無記録領域
を移動する。
【0023】このように、予め移動時間を予測すること
によって、第2速度で移動すべき領域を正確に判断する
ことができ、本発明を有効に適用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像・情報記録装
置および画像・情報記録方法の実施の形態について、図
面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、画像・
情報記録装置として、光ヘッドを用いたアウタードラム
記録方式のレーザプリンタ(以下、単にプリンタと称
す)について説明する。図1は、画像・情報記録装置で
あるプリンタを示す概略構成図である。なお、本実施形
態で用いられる図において、従来例の図と重複する部分
には同一の符号を付している。
【0025】本実施形態のプリンタは、図1に示される
ように、従来例で説明したプリンタと同様の構成であ
り、特に、光ヘッド11と、記録用回転ドラム13と、
移動ステージ15とを備えて構成されている。
【0026】本実施形態のプリンタを用いて、画像や文
字等の情報(以下、単に画像と称す)を記録媒体17に
記録する際には、移動ステージ15を移動する光ヘッド
11より、レーザ光を円筒形の記録用回転ドラム13上
に固定された記録媒体17に照射して行う。また、本実
施形態では、記録用回転ドラム13の回転方向が主走査
方向であり、光ヘッド11の移動方向が副走査方向であ
る。
【0027】次に、本実施形態の画像・情報記録方法に
ついて説明するが、特に、記録媒体17に記録される画
像中に、特許請求の範囲の画像・情報データに該当する
画像データが0「ゼロ」として存在するが実際に記録す
べき画像データの存在しない部分(以下、無記録部分と
称す)が、記録媒体の主走査方向の幅にわたって存在す
る場合について、図2および図3を用いて説明する。
【0028】図2は、平面に展開した記録用回転ドラム
13および該記録ドラムに固定された記録済みの記録媒
体17を示す図である。また、図3は、図2の記録媒体
において、主走査方向の少なくとも一部分に画像が記録
された部分に斜線を施した図である。なお、図3の斜線
は説明上便宜的に描かれているものであって、実際には
記録されていない。
【0029】図2および図3において、21は記録媒体
17が固定される記録用回転ドラム13の表面を平面に
展開した領域であり、23は記録媒体17または記録媒
体17が固定される記録可能領域であり、25は光ヘッ
ド11によって記録された画像を示す。また、図3に示
される斜線部は、記録媒体17の主走査方向の少なくと
も一部分に画像が記録された、特許請求の範囲の記録領
域に該当する部分である。さらに、記録媒体17の斜線
が施されていない部分を左からそれぞれ無記録領域A、
B、Cとし、それぞれ無記録部分が記録媒体17の主走
査方向の幅にわたって存在する領域を示す。
【0030】本実施形態の画像・情報記録装置および画
像・情報記録方法を用いて、図3に示すような無記録領
域A、BまたはCのように、記録媒体17の主走査方向
の幅にわたって無記録部分が存在する画像を記録する場
合、光ヘッド11は従来のように特許請求の範囲の第1
速度に該当する一定の所定速度(以下、副走査速度と称
す)で常に移動せずに、無記録領域A、BおよびC上を
副走査速度よりも高速に移動する。以下、このときの光
ヘッド11の速度を特許請求の範囲の第2速度に該当す
る空送り速度と称する。
【0031】以下に、無記録領域Aを移動する光ヘッド
11の動きについて説明する。図3において、無記録領
域Aの左側にある記録待機状態の光ヘッド11は、無記
録領域Aが記録媒体17の主走査方向の幅にわたって無
記録部分が存在する領域であるため、空送り速度で無記
録領域Aを移動する。次に、光ヘッド11は無記録領域
Aの右端において副走査速度となるよう、無記録領域A
の右端手前で減速する。光ヘッド11は無記録領域Aの
右端において副走査速度となり、そのまま右方向に移動
して記録位置でレーザ光を発振する。
【0032】次に、無記録領域Bを移動する光ヘッド1
1の動きについて説明する。図3において、左側の斜線
部を右方向に副走査速度で移動する光ヘッド11は、無
記録領域Bが記録媒体17の主走査方向の幅にわたって
無記録部分が存在する領域であるため、無記録領域Bの
左端から加速し始め空送り速度となる。空送り速度とな
った光ヘッド11はそのまま無記録領域Bの中央部を移
動し続け、無記録領域B右端において副走査速度となる
よう、無記録領域Bの右端手前で減速する。光ヘッド1
1は無記録領域Bの右端において副走査速度となり、そ
のまま右方向に移動して記録位置でレーザ光を発振す
る。
【0033】上述のように、光ヘッド11は無記録領域
AおよびBの右端手前で減速し始めるが、これはKCM
Y等の各色情報位置のずれ防止のための正確な位置制御
であり、同時に送りネジ(ボールネジ)等のバックラッ
シやねじれ歪みを取り除く必要があるためである。
【0034】なお、本実施形態では、上記したように光
ヘッド11を無記録領域AおよびBの右端手前から減速
しているが、他に次のような方法もある。まず、光ヘッ
ド11が無記録領域A(B)を空送り速度で移動し、無
記録領域B(A)の右端近傍で一度停止する。次に、光
ヘッド11は無記録領域B(A)の右端までの所定距離
バックし、無記録領域B(A)の右端において停止した
後に、副走査速度で右方向に移動して記録位置でレーザ
光を発振する。
【0035】このように、光ヘッド11は、無記録領域
A、BおよびCを空送り速度で、また無記録領域Aと無
記録領域Bとの間、および無記録領域Bと無記録領域C
との間を副走査速度で移動するが、本方法は以下の式
(1)を満たしたときに適用される。 T5>T1+T2+T3+T4 …(1) ここで、T1は、副走査速度から空送り速度に加速する
までの加速時間である。また、T2は、空送り速度で移
動する移動時間であり、記録媒体17の主走査方向の幅
にわたって無記録部分が存在する領域(図3において
は、無記録領域A、BまたはC)の副走査方向長さによ
って異なる。また、T3は、空送り速度から副走査速度
に減速するまでの減速時間である。また、T4は、光ヘ
ッド11の位置決めの際に要する制御時間である。さら
に、T5は、副走査速度で移動したときの従来の移動時
間である。
【0036】すなわち、本方法による記録時間が従来の
記録時間よりも短くなくては効果が得られないため、本
実施形態の画像・情報記録装置は、予め本方法を適用し
たときに必要な時間と、従来の方法を適用したときに必
要時間とを記録を始める前に比較し、上式が成り立った
ときに本方法を行う。なお、これらT1〜T5の予測、
T1+T2+T3+T4の演算、およびT1+T2+T
3+T4とT5との大小関係の比較は、本装置が有する
マイコン等の処理手段によって行われる。また、該処理
手段は特許請求の範囲の予測手段、演算手段および比較
手段を有する。
【0037】以上のように、本実施形態の画像・情報記
録装置および画像・情報記録方法によれば、記録媒体1
7に記録される画像中に無記録領域が存在し、かつ、式
(1)T5>T1+T2+T3+T4の条件が満たした
とき、光ヘッド11は無記録領域を通常の移動速度であ
る副走査速度よりも高速の空送り速度で移動するため、
記録時間を短縮することができる。さらに、記録時間が
短くなることによって生産性が向上する。
【0038】次に、本実施形態では、光ヘッド11を用
いたアウタードラム記録方式のレーザプリンタについて
説明したが、本発明に係る画像・情報記録方法を適用し
得る、他の形態の記録ヘッドおよび記録方式を用いた画
像・情報記録装置を他の実施形態として説明する。図4
〜図9は、他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示
す概略構成図である。
【0039】まず、図4は、サーマルヘッド11′を用
いたアウタードラム記録方式のサーマルプリンタ、また
はインクジェットヘッド11″を用いたアウタードラム
記録方式のインクジェットプリンタである。上述の実施
形態と同様に、記録用回転ドラム13は回転し、サーマ
ルヘッド11′またはインクジェットヘッド11″は記
録用回転ドラム13の軸方向に移動する。本実施形態に
おいても、上述の実施形態と同様に、サーマルヘッド1
1′またはインクジェットヘッド11″の移動速度を可
変とすることによって、上述の効果を達成できる。
【0040】次に、図5は、光ヘッド51を用いたイン
ナードラム記録方式のレーザプリンタである。本実施形
態において記録用ドラム13′は回転せず、光ヘッド5
1が回転することによって記録用ドラム13′の内曲面
に固定された記録媒体17に画像が記録される。本実施
形態においても、光ヘッド51の移動速度を可変とする
ことによって、上述の効果を達成できる。
【0041】次に、図6は、LD(レーザダイオード)
61および偏向器(回転多面鏡)63を用いたアウター
ドラム記録方式のレーザプリンタである。本実施形態に
おいては、多角形をした回転する偏向器63の側面にL
D61から発振されたレーザ光が照射される。該側面は
鏡となっているためにレーザ光は反射し、記録用回転ド
ラム13に固定された記録媒体17を照射する。したが
って、記録媒体17に画像が記録される。また、偏向器
63は回転しているため、レーザ光に対する側面の角度
によってレーザ光が主走査方向に動く。このため、本実
施形態においても記録用回転ドラム13の回転速度を可
変とすることによって、上述の効果を達成できる。な
お、本実施形態においては、レーザ光の移動方向が主走
査方向であり、記録用回転ドラム13の回転する方向が
副走査方向である。
【0042】次に、図7は、図6と同様にLD61およ
び偏向器63を用いるが記録用回転ドラム13を用いな
い、記録媒体17が平面上を移動するレーザプリンタで
ある。本実施形態においては、LD61から発振され偏
向器63を反射したレーザ光が平面上を移動する記録媒
体17に照射されることによって、画像が記録される。
本実施形態においても、記録媒体17の移動速度を可変
とすることによって、上述の効果を達成できる。なお、
本実施形態においては、レーザ光の移動方向が主走査方
向であり、記録媒体17の移動する方向が副走査方向で
ある。また、LD61および偏向器63が記録媒体17
に対して移動しても良い。
【0043】次に、図8は、図7と同様に、平面上を移
動する記録媒体に発熱体が一直線に並んだサーマルヘッ
ド81によって熱を加えて画像を記録するサーマルプリ
ンタである。本実施形態においては、記録媒体17の移
動速度を可変とすることによって、上述と同様な効果を
達成できる。なお、本実施形態においては、記録媒体1
7の移動方向やサーマルヘッド81の移動する方向が副
走査方向であり、サーマルヘッド81の複数の発熱体の
並んでいる方向が主走査方向である。
【0044】さらに、図9は、それぞれ光ヘッド11、
サーマルヘッド11′またはインクジェットヘッド1
1″を用いたシリアル記録方式のレーザプリンタ、サー
マルプリンタまたはインクジェットプリンタである。本
実施形態においても、記録媒体17の移動を可変とする
ことによって、上述の効果を達成できる。なお、本実施
形態においては、各ヘッドの移動する方向が主走査方向
であり、記録媒体17の移動する方向が副走査方向であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像・情
報記録装置および画像・情報記録方法によれば、主走査
方向に記録する画像・情報データがない無記録領域は画
像・情報記録を行う時の記録媒体の副走査方向へ相対移
動速度(第1速度)よりも高速の速度(第2速度)で記
録媒体を副走査方向に相対的に移動するため、記録媒体
に記録される画像・情報によっては記録時間を短縮し得
る画像・情報記録装置を提供することができる。また、
記録時間の短縮により、生産性を向上することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像・情報記録装置であるプリンタを示す概略
構成図である。
【図2】平面に展開した記録用回転ドラムおよび該記録
ドラムに固定された記録済みの記録媒体を示す図であ
る。
【図3】図2の記録媒体において、主走査方向の少なく
とも一部分に画像が記録された部分に斜線を施した図で
ある。
【図4】他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示す
概略構成図である。
【図5】他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示す
概略構成図である。
【図6】他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示す
概略構成図である。
【図7】他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示す
概略構成図である。
【図8】他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示す
概略構成図である。
【図9】他の実施形態に係る画像・情報記録装置を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
11 光ヘッド 13 記録式回転ドラム 15 移動ステージ 17 記録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次元方向に走査線を形成して主走査記
    録を行い、該主走査方向と略直交する副走査方向に記録
    媒体を相対的に移動して2次元的に記録媒体に記録を行
    う画像・情報記録装置において、 主走査方向に記録する画像・情報データがない無記録領
    域は画像・情報記録を行う時の記録媒体の副走査方向へ
    相対移動速度(第1速度)よりも高速の速度(第2速
    度)で記録媒体を副走査方向に相対的に移動することを
    特徴とする画像・情報記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1速度から前記第2速度に加速す
    るまでの加速時間T1と、前記第2速度で無記録領域を
    移動する移動時間T2と、前記第2速度から前記第1速
    度に減速するまでの減速時間T3と、副走査位置決めの
    際に要する制御時間T4と、前記第1速度で前記無記録
    領域を移動するときの移動時間T5と、を予測する予測
    手段と、 T1+T2+T3+T4を演算する演算手段と、 T1+T2+T3+T4とT5との大小関係を比較する
    比較手段と、を備え、 T1+T2+T3+T4がT5よりも小さいときに、前
    記第2速度で前記無記録領域を移動することを特徴とす
    る請求項1記載の画像・情報記録装置。
  3. 【請求項3】 当該画像・情報記録装置が、アウタード
    ラム方式のレーザプリンタ、サーマルプリンタ若しくは
    インクジェットプリンタか、インナードラム方式のレー
    ザプリンタか、アウタードラムおよび回転多面鏡を用い
    た方式のレーザプリンタか、平面記録方式のレーザプリ
    ンタ若しくはサーマルプリンタか、または、シリアル記
    録方式のレーザプリンタ、サーマルプリンタ若しくはイ
    ンクジェットプリンタであることを特徴とする請求項1
    または2記載の画像・情報記録装置。
  4. 【請求項4】 当該画像・情報記録装置がレーザ光を発
    するレーザヘッドを備え、該レーザ光が主走査方向に移
    動することをことを特徴とする請求項1または2記載の
    画像・情報記録装置。
  5. 【請求項5】 1次元方向に走査線を形成して主走査記
    録を行い、該主走査方向と略直交する副走査方向に記録
    媒体を相対的に移動して2次元的に記録媒体に記録を行
    う画像・情報記録方法において、 主走査方向に記録する画像・情報データがない無記録領
    域は画像・情報記録を行う時の記録媒体の副走査方向へ
    相対移動速度(第1速度)よりも高速の速度(第2速
    度)で記録媒体を副走査方向に相対的に移動することを
    特徴とする画像・情報記録方法。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体に、記録開始位置から副走
    査方向へ無記録領域、記録領域がそれぞれ隣接して順に
    並んでいる場合、 前記無記録領域を前記第2速度で移動して、前記記録領
    域近傍まで移動することを特徴とする請求項5に記載の
    画像・情報記録方法。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体に、副走査方向に記録領
    域、無記録領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場
    合、 前記記録領域を前記第1速度で移動し、 前記記録領域と前記無記録領域との境界から加速して前
    記第2速度となり、 前記無記録領域を前記第2速度で移動することを特徴と
    する請求項5に記載の画像・情報記録方法。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体に、副走査方向に無記録領
    域、記録領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場合、 前記無記録領域の終端の手前で減速し始め、 前記無記録領域と前記記録領域との境界で前記第1速度
    となることを特徴とする請求項5に記載の画像・情報記
    録方法。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体に、副走査方向に無記録領
    域、記録領域がそれぞれ隣接して順に並んでいる場合、 前記無記録領域と前記記録領域との境界付近で一度停止
    し、 前記境界まで移動することを特徴とする請求項5に記載
    の画像・情報記録方法。
  10. 【請求項10】 前記第1速度から前記第2速度に加速
    するまでの加速時間T1と、前記第2速度で前記無記録
    領域を移動する移動時間T2と、前記第2速度から前記
    第1速度に減速するまでの減速時間T3と、副走査位置
    決めの際に要する制御時間T4と、前記第1速度で前記
    無記録領域を移動するときの移動時間T5と、を予測す
    る予測ステップと、 T1+T2+T3+T4を演算する演算ステップと、 T1+T2+T3+T4との大小関係を比較する比較ス
    テップと、を有し、 T1+T2+T3+T4がT5よりも小さいときに、前
    記第2速度で前記無記録領域を移動することを特徴とす
    る請求項5、6、7、8または9記載の画像・情報記録
    方法。
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