JP2000279873A - 液体塗布具 - Google Patents

液体塗布具

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JP2000279873A
JP2000279873A JP11089448A JP8944899A JP2000279873A JP 2000279873 A JP2000279873 A JP 2000279873A JP 11089448 A JP11089448 A JP 11089448A JP 8944899 A JP8944899 A JP 8944899A JP 2000279873 A JP2000279873 A JP 2000279873A
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JP11089448A
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Masafumi Hamada
雅文 濱田
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先軸への塗布体の装着時に、塗布体の毛の折
れを防止すると共に、装着作業を効率化する。 【解決手段】 塗布体10と前側係合部材20と隔壁部
材30(後側係合部)と先軸40とを備える。塗布体1
0は、後端が結束された毛束12からなるブラシ状であ
って、鍔状の被係止部14を後端に有する。先軸40
は、毛束12の前端側部分が突出する塗布体突出孔45
を有し、塗布体10が内周側に装着される筒状である。
隔壁部材30は、被係止部14の後側に配置されて、塗
布体10を後側から係止する。前側係合部材20は、毛
束12の外周側かつ被係止部14の前側に装着され、先
軸40の前側係止部47に係合して塗布体10を前側か
ら係止する。前側係合部材20に、前後方向に向いた略
筒状の外周拘束部22を設け、その横側部分に、毛束1
2に横側から装着されるように、前後方向に連続して内
周側と外周側とを連通させる開口割溝28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前端(先端)が解
放されて後端(基端)が結束された毛束(繊維束)から
なるブラシ状(筆状、刷毛状等)の塗布体が備えられ、
化粧料、筆記用インキ、墨液、ペイント等の液体を塗布
する液体塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、液体塗布具に使用さ
れる塗布体10は、前端(先端)が解放されて(結束さ
れずに)後端(基端)が結束された毛束12(繊維束)
からなるブラシ状に形成されており、塗布体10の後端
(結束端)には、鍔状の被係止部14が設けられてい
る。そして、液体塗布具の筒状の先軸140の前端(先
端)には、塗布体突出孔45が設けられており、先軸1
40の前側部分の内周側には、リブ状の複数の前側係止
部147が放射状配置で設けられ、先軸140の後側部
分の内周側には、突起状の後側係止部48が設けられて
いる。
【0003】そして、塗布体10の毛束12の外周側に
は、円筒状の前側係合部材120が装着され、先軸14
0の後側部分の内周側には、隔壁部材30(後側係合部
材)が嵌合されている。そして、塗布体10は、毛束1
2の前端側部分が塗布体突出孔45を介して先軸140
の前方へ突出し、被係止部14が前側係合部材120を
介して前側係止部147により前側から係止されると共
に隔壁部材30を介して後側係止部48により後側から
係止される形で、先軸140の前側部分の内周側に装着
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】塗布体10の毛束12
の外周側に円筒状の前側係合部材120を装着する際に
は、塗布体10の毛が折れることを防止するため、図7
(a)〜(c)に示すように、塗布体10の毛束12の
前端側部分を紙200により包んでコヨリ状にして結束
し、前側係合部材120の内周側に挿通した後、紙20
0(コヨリ)を抜き取る必要があるため、装着作業が煩
雑であった。特に、クリンプ繊維からなる毛束では、毛
束の前端が開いているため、コヨリ等の治具無くしては
前側係合部材120の内周側に挿通することは困難であ
る。
【0005】また、図6に示すように、先軸140の前
側係止部147がリブ状に形成されていると、前側係止
部147の内周側の寸法(内径)が小さくなるため、先
軸140の内周側に塗布体10を装着する際に、塗布体
10の毛束12が前側係止部147に引っ掛かり易くな
る。従って、塗布体10の毛が折れることを防止するた
め、上述のコヨリ等の治具が必要になる。なお、塗布体
10の毛が折れると、折れた毛が先軸140と隔壁部材
30との間に挟まること等による液密性の低下や、折れ
た毛が先軸140の塗布体突出孔45から突出すること
による美観の低下などの不良が発生する。
【0006】本発明は、このような問題に鑑み、ブラシ
状の塗布体を先軸に装着する際に、塗布体の毛が折れる
ことを防止すると共に、装着作業を効率的に行うことが
できる液体塗布具を提供することを目的とする。
【0007】なお、実公平5−7939号公報には、ブ
ラシ等の固定装置として、ブラシの毛束の外周側かつ鍔
状被係止部の前側に装着されるように、通孔と切欠状ガ
イド溝とを有する基板が開示されているが、この基板
は、ブラシの鍔状被係止部を前後から係止するだけであ
って毛束を開かないように拘束するものではなく、本発
明とは全く異なるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、前端が解放されて後端が結束された毛束(1
2)からなるブラシ状であって、鍔状の被係止部(1
4)を後端に有する塗布体(10)と、毛束(12)の
前端側部分が突出する塗布体突出孔(45)を有し、塗
布体(10)が内周側に装着される筒状の先軸(40)
と、毛束(12)の外周側かつ被係止部(14)の前側
に装着され、先軸(40)の内周側部分に係合して塗布
体(10)を前側から係止する前側係合部材(20)
と、被係止部(14)の後側に配置されて、塗布体(1
0)を後側から係止する後側係合部(隔壁部33)とが
備えられ、前側係合部材(20)には、前後方向に向い
た略筒状の外周拘束部(22)が設けられ、外周拘束部
(22)の横側部分には、毛束(12)に横側から装着
されるように、前後方向に連続して内周側と外周側とを
連通させる割溝(開口割溝28)が設けられている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、略筒状の
外周拘束部(22)を有する前側係合部材(20)が塗
布体(10)の毛束(12)の外周側に装着されるた
め、前側係合部材(20)により毛束(12)が開かな
いないように拘束(仮結束)することができ、先軸(4
0)への塗布体(10)の装着時に、塗布体(10)の
毛が折れることを防止することができる。そして、外周
拘束部(22)の横側部分に割溝(開口割溝28)が設
けられているため、コヨリ等のジグを使用せずに、外周
拘束部(22)の内周側に割溝(開口割溝28)から毛
束(12)を押し込むようにして、外周拘束部(22)
を毛束(12)に横側から容易に装着することができ
る。また、塗布体(10)の支持は、鍔状の被係止部
(14)を前後から係止するだけでなく、毛束(12)
の後端部を略筒状の外周拘束部(22)により外周側か
ら拘束することによって強固になるため、液体塗布具の
使用時に、塗布体(10)のガタ付きを抑制することが
できる。
【0010】また、請求項2に記載の発明においては、
外周拘束部(22)の割溝は、周方向に開口幅を有する
開口割溝(28)である。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、外周拘束
部(22)の内周側に開口割溝(28)から毛束(1
2)を押し込むようにして、外周拘束部(22)を毛束
(12)に横側から一層容易に装着することができ、外
周拘束部(22)の弾性は低くてもよい。
【0012】また、請求項3に記載の発明においては、
外周拘束部(22)は、弾性材料により形成され、先軸
(40)の内周面には、前側係合部材(20)と係合す
るテーパー段差状の前側係止部(47)が設けられてい
る。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、外周拘束
部(22)の割溝が非開口割溝の場合でも、弾性を有す
る外周拘束部(22)の割溝を押し開くようにして外周
拘束部(22)を塗布体(10)の毛束(12)に横側
から装着することができ、開口割溝(28)の場合に
は、一層容易に装着することができ、また、外周拘束部
(22)の弾性力により毛束(12)を締め付けて結束
することもできる。そして、先軸(40)の内周面の前
側係止部(47)がリブ状でなくテーパー段差状である
ため、先軸(40)への塗布体(10)の装着時に、毛
束(12)が先軸(40)に引っ掛かることを抑制する
ことができ、また、液体塗布具の使用時に、塗布体(1
0)に前方への引張力が作用すると、前側係止部材(2
0)を介して毛束(12)を締め付けて、塗布体(1
0)の毛が抜け落ちることを抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る液体
塗布具の縦断面図であり、図2は、図1中の先軸部分の
拡大縦断面図である。図3は、図2の先軸部分の分解図
であり、図4は、図3中の前側係合部材の斜視図、図5
は、図4の前側係合部材を塗布体に装着した状態を示す
縦断面図である。
【0015】図1に示すように、本発明の実施の形態に
係る液体塗布具には、前端及び後端が開口した細長い平
行円筒状の本体軸50が備えられており、本体軸50の
中央部分内周側には、化粧料、筆記用インク、墨液、ペ
イント等の液体を収容する液体収容室52が形成され、
液体収容室52内には、撹拌用ボール54が収容されて
いる。そして、本体軸50の前端側には、塗布体10を
保持する先軸40が固定されており、また、塗布体10
を覆うキャップ58が着脱自在に装着されている。そし
て、本体軸50の後端側には、液体収容室52の液体を
前側(塗布体10側)に押し出すピストン64等からな
る液体押出機構60が装着されている。
【0016】図2、3に示すように、先軸40の前側部
分は、前端(先端)に塗布体突出孔45を有するテーパ
ー円筒状に形成され、先軸40の後側部分は、後端が開
口した平行円筒状に形成されており、先軸40の前側部
分の内周側は、塗布体装着部42となっており、先軸4
0の後側部分の内周側は、隔壁部材装着部43となって
いる。そして、先軸40の後側部分は、本体軸50の前
端内周側に嵌合され、先軸40の前側部分は、本体軸5
0から前方に突出している。
【0017】そして、先軸40の後側部分内周側の隔壁
部材装着部43には、隔壁部材30(後側係合部材)が
固定されており、先軸40の前側部分内周側の塗布体装
着部42には、塗布体10が、前端側部分を塗布体突出
孔45を介して先軸40から前方に突出させ、後端部を
前側係合部材20を介して先軸40の前側部分と隔壁部
材30との間に挟持された形で装着されている。なお、
先軸40の前側部分の内周面には、前側の内径が小さい
環形テーパー段差状の前側係止部47が設けられてお
り、先軸40の後側部分の内周面には、突起状の後側係
止部48が設けられている。
【0018】隔壁部材30は、前端及び後端が開口した
平行円筒状の外周筒部32を有しており、外周筒部32
の外周面には、突起状の後側被係止部37が設けられて
いる。そして、外周筒部32は、先軸40の後側部分内
周側の隔壁部材装着部43に嵌合されており、後側係止
部48と後側被係止部37との係合により後側への移動
を拘束されている。
【0019】そして、隔壁部材30には、外周筒部32
の内周側の前寄位置に、隔壁部33(後側係合部)が設
けられており、隔壁部33の前側かつ外周筒部32の内
周側に、塗布体支持部36が形成されている。また、隔
壁部材30の隔壁部33の後側には、平行円筒状の内周
筒部34が設けられており、隔壁部33及び内周筒部3
4の中央には、前後方向(軸方向)に貫通した液体吐出
孔38(パイプ嵌入孔)が設けられ、液体吐出孔38に
は、前後方向に伸延した液体吐出パイプ18の後側部分
が嵌入されている。
【0020】塗布体10は、前後方向に伸延した多数の
毛(クリンプ繊維、獣毛等)が円柱状に束ねられた毛束
12(繊維束)からなるブラシ状(筆状)に形成されて
おり、毛束12の後端(基端)は結束され、毛束12の
前端側(先端側)は解放されて(結束されずに)開き得
るようになっている。そして、塗布体10の後端(結束
端)には、鍔状の被係止部14が設けられており、塗布
体10の後部中央には、前後方向に向いたパイプ嵌入孔
16が設けられている。
【0021】そして、塗布体10の毛束12の前端側部
分は、塗布体突出孔45を介して先軸40から前方に突
出しており、塗布体10の後端部は、隔壁部材30の前
部内周側の塗布体支持部36に挿入されており、被係止
部14の後面は、隔壁部33の前面に当接し、パイプ嵌
入孔16には、液体吐出パイプ18の前側部分が嵌入さ
れている。
【0022】前側係合部材20は、前端及び後端が開口
した略円筒状の外周拘束部22を有しており、外周拘束
部22の内周側は、毛束挿通孔26となっている。そし
て、毛束挿通孔26の内径は、塗布体10の毛束12の
後端部(結束端部)の外径よりやや大きく、被係止部1
4の外径より小さく形成されている。また、前側係合部
材20の前端外周側には、鍔状の前側被係止部24が設
けられており、前側被係止部24の前端外周縁はテーパ
ー状に形成されている。
【0023】そして、前側係合部材20は、塗布体10
の毛束12の後端部の外周側に装着され、外周拘束部2
2により毛束12を開かないように拘束している。そし
て、前側係合部材20の外周拘束部22は、隔壁部材3
0の前部内周側の塗布体支持部36に嵌入され、外周拘
束部22の後端面は、塗布体10の被係止部14の前面
と当接しており、前側被係止部24の前端外周縁は、先
軸40の前側係止部47と当接している。
【0024】また、図4に示すように、前側係合部材2
0の横側部分には、前端面から後端面まで前後方向に連
続して内周側(毛束挿通孔26)と外周側とを連通させ
る開口割溝28が設けられており、外周拘束部22の横
断面形状は略C字形になっている。なお、開口割溝28
の周方向の開口幅は、塗布体10の形状や材質、前側係
合部材20の形状や材質にもよるが、中心軸に対して概
ね30〜120°が望ましい。
【0025】このように構成される液体塗布具の先軸4
0への塗布体10の装着は、先軸40の内周側に後端開
口部から塗布体10を挿入し、毛束12の前端側部分を
塗布体突出孔45を介して先軸40から前方に突出させ
るようにして行われる。
【0026】この際、図5に示すように、塗布体10の
毛束12の外周側には前側係合部材20が装着されるた
め、毛束12の前端側が開かないように外周拘束部22
により拘束(仮結束)することができ、また、先軸40
の前側係止部47はリブ状ではなく段差状であって前側
係止部47の内周側の寸法(内径)が比較的大きいた
め、先軸40の内周部分に毛束12が接触することを抑
制することができ、更に、前側係止部47がテーパー状
であるため、仮に前側係止部47に毛束12が接触して
も毛束12を前内側に案内することができ、先軸40の
内周部分に毛束12が引っ掛かることを防止することが
できる。従って、先軸40への塗布体10の装着時に、
塗布体10の毛が折れることを抑制することができ、折
れた毛が先軸40と隔壁部材30との間に挟まること等
による液密性の低下や、折れた毛が先軸40から突出す
ることによる美観の低下などの不良の発生を防止するこ
とができる。
【0027】そして、塗布体10の毛束12の外周側に
前側係合部材20を装着する際には、前側係合部材20
の横側部分の開口割溝28から内周側の毛束挿通孔26
に、毛束12を潰して押し込むようにして、毛束12の
横側から前側係合部材20を容易に装着することがで
き、コヨリ等の治具が不要なため、液体塗布具の組立作
業を効率化することができる。
【0028】また、液体塗布具の使用に際しては、塗布
体10には被塗布体との摩擦等による外力が作用する
が、塗布体10の支持は、鍔状の被係止部14を前後か
ら係止するだけでなく、毛束12の後端部を略筒状の外
周拘束部22により外周側から拘束することによって強
固になっているため、塗布体10のガタ付き等を抑制す
ることができる。
【0029】また、液体塗布具の使用に際しては、塗布
体10に前方への引抜力が作用すると、前側係合部材2
0のテーパー状の前側被係止部24が先軸40のテーパ
ー状の前側係止部47に押し付けられて、開口割溝28
が狭まる形で毛束挿通孔26が縮径して毛束12が締め
付けられるため、塗布体10の毛が抜け落ちることを抑
制することができる。
【0030】また、塗布体10の毛が熱可塑性樹脂繊維
からなる場合には、毛束12の後端を加熱して、毛束1
2の後端を溶着により結束すると同時に、鍔状の被係止
部14を成形することができるが、被係止部14は、寸
法精度が低くなり、脆くなることがある。従って、この
場合には、比較的弾性の大きい樹脂からなる前側係合部
材20を使用することが好ましく、テーパー状の前側係
止部47と開口割溝28とによる緩衝作用と相俟って、
被係止部14の寸法誤差や脆性を吸収することができ
る。
【0031】なお、図1に示すように、液体塗布具の液
体押出機構60には、前端及び後端が開口した円筒状の
支持部材61が備えられており、支持部材61は、本体
軸50の後端内周側に嵌合されている。そして、支持部
材61の前端内周側には、前後方向に貫通した雌ネジ孔
を有する雌ネジ部材62が固定されており、雌ネジ部材
62の雌ネジ孔には、前後方向に伸延したネジ軸63
が、周方向に回転すると前後方向(軸方向)に移動する
ように螺合しており、ネジ軸63の前端側は、雌ネジ部
材62よりも前側へ突出している。そして、ネジ軸63
の前端には、ピストン64が装着されており、ピストン
64は、ネジ軸63と一体に前後方向に移動して、液体
収容室52内を摺動するようになっている。
【0032】また、ネジ軸63の外周側かつ雌ネジ部材
62の後側には、前端及び後端が開口した筒状の回転部
材66が装着されており、回転部材66は、ネジ軸63
と一体に回転すると共にネジ軸63の前後方向の移動を
拘束しないようになっている。そして、回転部材66の
後端外周側には、前端が開口した筒状のつまみ部材65
が固定されており、つまみ部材65は、本体軸50より
も後側に配置され、使用者がつまみ部材65を手指で回
転させると、回転部材66、ネジ軸63を介してピスト
ン64が前後方向に移動するようになっている。
【0033】また、回転部材66の前端外周側には、鍔
状の爪車部67が設けられており、爪車部67の後面に
は、多数の爪が周方向に所定ピッチで設けられている。
また、回転部材66の前部外周側かつ爪車部67の後側
には、前端及び後端が開口した円筒状の逆回転防止部材
68が装着されており、逆回転防止部材68の前端面に
は、回転部材66の爪車部67の爪に対応して、多数の
爪が周方向に所定ピッチで設けられている。そして、逆
回転防止部材68は、コイルバネ69により弾性的に回
転部材66の爪車部67に押圧されており、逆回転防止
部材68の前端面の爪と回転部材66の爪車部67の後
面の爪とが係脱することによって、回転部材66(及び
ネジ軸63)が一方向にのみ回転し得るように拘束さ
れ、ピストン64が前側へは移動するが後側へは移動し
ないようになっている。
【0034】なお、上述の実施の形態においては、前側
係合部材の割溝は、周方向に開口幅を有する開口割溝で
あるが、前側係合部材が弾性の高い合成樹脂からなる場
合などにおいては、前側係合部材の割溝は周方向に開口
していない非開口割溝でもよく、非開口割溝の場合、塗
布体への前側係合部材の装着に際しては、非開口割溝を
手指で押し開くようにして、毛束の横側から前側係合部
材を装着することができる。また、この場合には、前側
係合部材に、容易に弾性変形する弾性変形部を設けても
よく、弾性変形部は、肉薄にしたり、前後方向に伸延し
た浅溝を設けることによって、形成することができる。
【0035】また、上述の実施の形態においては、塗布
体の後側係合部は、隔壁部材に設けられた隔壁部により
構成されているが、塗布体の後側係合部は、例えば本体
軸に設けるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、略筒状
の外周拘束部を有する前側係合部材が塗布体の毛束の外
周側に装着されるため、前側係合部材により毛束が開か
ないないように拘束(仮結束)することができ、先軸へ
の塗布体の装着時に、塗布体の毛が折れることを防止す
ることができる。そして、外周拘束部の横側部分に割溝
が設けられているため、コヨリ等のジグを使用せずに、
外周拘束部の内周側に割溝から毛束を押し込むようにし
て、外周拘束部を毛束に横側から容易に装着することが
できる。また、塗布体の支持は、鍔状の被係止部を前後
から係止するだけでなく、毛束の後端部を略筒状の外周
拘束部により外周側から拘束することによって強固にな
るため、液体塗布具の使用時に、塗布体のガタ付きを抑
制することができる。
【0037】また、請求項2に記載の発明によれば、外
周拘束部の内周側に開口割溝から毛束を押し込むように
して、外周拘束部を毛束に横側から一層容易に装着する
ことができ、外周拘束部の弾性は低くてもよい。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、外
周拘束部の割溝が非開口割溝の場合でも、弾性を有する
外周拘束部の割溝を押し開くようにして外周拘束部を塗
布体の毛束に横側から装着することができ、開口割溝の
場合には、一層容易に装着することができ、また、外周
拘束部の弾性力により毛束を締め付けて結束することも
できる。そして、先軸の内周面の前側係止部がリブ状で
なくテーパー段差状であるため、先軸への塗布体の装着
時に、毛束が先軸に引っ掛かることを抑制することがで
き、また、液体塗布具の使用時に、塗布体に前方への引
張力が作用すると、前側係止部材を介して毛束を締め付
けて、塗布体の毛が抜け落ちることを抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液体塗布具の縦断面
図である。
【図2】図1中の先軸部分の拡大縦断面図である。
【図3】図2の先軸部分の分解図である。
【図4】図3中の前側係合部材の斜視図である。
【図5】図4の前側係合部材を塗布体に装着した状態を
示す縦断面図である。
【図6】従来の液体塗布具の先軸部分の縦断面図であ
る。
【図7】図6中の前側係合部材に塗布体を装着する方法
を示す斜視図である。
【符号の説明】 10 塗布体 12 毛束 14 被係止部 16 パイプ嵌入孔 18 液体吐出パイプ 20 前側係合部材 22 外周拘束部 24 前側被係止部 26 毛束挿通孔 28 開口割溝 30 隔壁部材(後側係合部材) 32 外周筒部 33 隔壁部(後側係合部) 34 内周筒部 36 塗布体支持部 37 後側被係止部 38 液体吐出孔(パイプ嵌入孔) 40 先軸 42 塗布体装着部 43 隔壁部材装着部 45 塗布体突出孔 47 前側係止部 48 後側係止部 50 本体軸 52 液体収容室 54 撹拌用ボール 58 キャップ 60 液体押出機構 61 支持部材 62 雌ネジ部材 63 ネジ軸 64 ピストン 65 つまみ部材 66 回転部材 67 爪車部 68 逆回転防止部材 69 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA06 HA14 HA15 HC01 HC03 HC05 KD03 KD09 NC02 NC33 NC39 NE05 3E014 PA01 PB03 PC18 PD12 PE25 PF10 4F042 AA01 FA24 FA29 FA30 FA36 FA43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前端が解放されて後端が結束された毛束か
    らなるブラシ状であって、鍔状の被係止部を後端に有す
    る塗布体と、 前記毛束の前端側部分が突出する塗布体突出孔を有し、
    前記塗布体が内周側に装着される筒状の先軸と、 前記毛束の外周側かつ前記被係止部の前側に装着され、
    前記先軸の内周側部分に係合して前記塗布体を前側から
    係止する前側係合部材と、 前記被係止部の後側に配置されて、前記塗布体を後側か
    ら係止する後側係合部とが備えられ、 前記前側係合部材には、前後方向に向いた略筒状の外周
    拘束部が設けられ、 前記外周拘束部の横側部分には、前記毛束に横側から装
    着されるように、前後方向に連続して内周側と外周側と
    を連通させる割溝が設けられたことを特徴とする液体塗
    布具。
  2. 【請求項2】前記外周拘束部の前記割溝は、周方向に開
    口幅を有する開口割溝である請求項1に記載の液体塗布
    具。
  3. 【請求項3】前記前側係合部材は、弾性材料により形成
    され、 前記先軸の内周面には、前記前側係合部材と係合するテ
    ーパー段差状の前側係止部が設けられた請求項1又は2
    に記載の液体塗布具。
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