JP2000279851A - 遠心分離式複合フィルタ - Google Patents

遠心分離式複合フィルタ

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JP2000279851A JP11087568A JP8756899A JP2000279851A JP 2000279851 A JP2000279851 A JP 2000279851A JP 11087568 A JP11087568 A JP 11087568A JP 8756899 A JP8756899 A JP 8756899A JP 2000279851 A JP2000279851 A JP 2000279851A
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    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/005Centrifugal separators or filters for fluid circulation systems, e.g. for lubricant oil circulation systems

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心力により異物が分離除去されたオイルは
オイルパン側に戻し、同時にオイル分等が分離除去され
たガス成分は吸気系へ吸入させ再燃焼させること。 【解決手段】 遠心分離式複合フィルタ100では、オ
イル中の異物の分離とブローバイガス中のオイル分及び
異物の分離とが同時に実施される。そして、異物が分離
されたのちのオイルはオイル排出路13、また、オイル
分及び異物が分離されたのちのブローバイガスはブロー
バイガス排出路23へと別々の流路にて遠心分離式複合
フィルタ100の外部に排出できる。このため、オイル
は内燃機関のオイルパン側へ戻し、ブローバイガスは内
燃機関の吸気系へ吸入させ再燃焼させることができる。
これにより、オイルを効率良く清浄化できると共に、エ
ミッションの低下を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のオイル
パン内のオイルに混入している異物や気泡を分離除去す
ると共に、内燃機関のクランクケース内のブローバイガ
スに混入しているオイル分や異物を分離除去する遠心分
離式複合フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遠心分離式複合フィルタに関連す
る先行技術文献としては、実公昭47−9392号公報
にて開示されたものが知られている。このものでは、上
下2室からなるフィルタ(濾過器)を構成し、遠心力を
利用し下室ではオイル中の異物(スラッジ)を分離し、
上室ではブローバイガス中の異物を分離する技術が示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、異物が分離除去されたオイルとブローバイガスと
が同じオイルパンに送られている。即ち、ブローバイガ
スは異物等が分離除去されてはいるが、ブローバイガス
によりオイルパン内のガス圧が上昇し過ぎるとクランク
ケース内の気密性を損なうという不具合があった。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、遠心力により異物が分離除去
されたオイルはオイルパンへ戻し、ガス成分は吸気系へ
戻し再燃焼させることでオイルの清浄化に加えて、エミ
ッションの低下が可能な遠心分離式複合フィルタの提供
を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の遠心分離式複
合フィルタによれば、基台に挿嵌され、ロータ部材を回
転自在に軸支する軸部材を介して基台側からオイル、ブ
ローバイガスを、ロータ部材内のオイル分離室、ブロー
バイガス分離室にそれぞれ流入させる。このオイル分離
室によってオイル中の異物の分離と、ブローバイガス分
離室によってブローバイガス中のオイル分及び異物の分
離とが同時に実施できる。そして、異物が分離されたの
ちのオイルはオイル排出路、また、オイル分及び異物が
分離されたのちのブローバイガスはブローバイガス排出
路へと別々の流路にて外部に排出できる。このため、オ
イルは内燃機関のオイルパン側へ戻し、ブローバイガス
は内燃機関の吸気系へ吸入させ再燃焼させることができ
る。これにより、オイルを効率良く清浄化できると共
に、エミッションの低下が達成される。
【0006】請求項2の遠心分離式複合フィルタでは、
オイル分離室がブローバイガス分離室の外周側に配設さ
れており、遠心力が有効利用できることでオイル中の異
物が効率良く分離される。また、オイル分離室とブロー
バイガス分離室とが同心円状に配設されているため、軸
方向の体格を短くできる。
【0007】請求項3の遠心分離式複合フィルタによれ
ば、基台に挿嵌され、ロータ部材を回転自在に軸支する
軸部材を介して基台側からオイルを、ロータ部材内のオ
イル分離室、気泡分離室にそれぞれ流入させる。このオ
イル分離室によってオイル中の異物の分離と、気泡分離
室によってオイル中の気泡の分離とが同時に実施でき
る。そして、異物が分離されたのちのオイルはオイル排
出路、また、オイルから分離されたのちの気泡は気泡排
出路へと別々の流路にて外部に排出できる。このため、
オイルは内燃機関のオイルパン側へ戻し、気泡は内燃機
関の吸気系へ吸入させ再燃焼させることができる。これ
により、オイルを効率良く清浄化できる。
【0008】請求項4の遠心分離式複合フィルタでは、
オイル分離室が気泡分離室の外周側に配設されており、
遠心力が有効利用できることでオイル中の異物が効率良
く分離される。また、オイル分離室と気泡分離室とが同
心円状に配設されているため、軸方向の体格を短くでき
る。
【0009】請求項5の遠心分離式複合フィルタでは、
ロータ部材が噴出孔から噴出されるオイル自身の噴出力
によって回転される。即ち、ロータ部材の回転には外部
からの駆動力が必要でないため、極めて簡単な構成で安
価なものとすることができる。
【0010】請求項6の遠心分離式複合フィルタでは、
ロータ部材が外部から例えば、電動モータ等の駆動力に
よって回転される。これにより、所望の遠心力をロータ
部材に安定して付与することができ異物等の分離除去能
力が向上される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0012】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかる遠心分離式複合フィルタが適用され
た内燃機関におけるオイル及びブローバイガスの流れを
示す概略図であり、図2は本発明の実施の形態の第1実
施例にかかる遠心分離式複合フィルタの全体構成を示す
断面図である。なお、以下の図中、同様の構成または相
当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を
付し、その重複する説明を省略する。
【0013】図1に示すように、内燃機関1のオイルパ
ン2内に貯留されているオイル(潤滑油)は、図中に実
線の矢印にて示すように、オイルストレーナ3を介して
オイルポンプ4により汲上げられ、周知のエレメントを
有するオイルフィルタ7及びオイルフィルタ7側へ流れ
るオイルの一部が後述の構成からなる遠心分離式複合フ
ィルタ100に圧送される。一方のオイルフィルタ7で
濾過された清浄なオイルは、内燃機関1の潤滑部1aに
送出され各部位の潤滑に寄与したのちオイルパン2に戻
される。他方の遠心分離式複合フィルタ100内の後述
するオイル分離室35で異物が分離除去された清浄なオ
イルはオイルパン2に戻される。
【0014】また、遠心分離式複合フィルタ100には
内燃機関1のクランクケース1bからブローバイガスが
導入されている。遠心分離式複合フィルタ100内の後
述するブローバイガス分離室38でオイル分と異物とが
分離除去されたブローバイガスは、図中に白抜きの矢印
にて示すように、内燃機関1の吸気系1cに送出され再
燃焼される。なお、遠心分離式複合フィルタ100で分
離されたオイル分はオイルパン2に戻される。
【0015】ここで、5はオイルポンプ4による余剰な
オイルを戻すためのリリーフバルブ、6はオイルポンプ
4が停止状態のときオイルフィルタ7からオイルパン2
側へのオイルの戻りを防止するチェックバルブ、8,9
はオイルフィルタ7及び遠心分離式複合フィルタ100
が目詰まり等したときのバイパス路を形成するリリーフ
バルブである。
【0016】図2において、遠心分離式複合フィルタ1
00は、略円柱状のボデー10の中心に挿嵌された軸部
材20にロータボデー31とロータカバー32とからな
るロータ30が回転自在に軸支され略円筒状のカバー1
8によりロータ30の外周囲が覆われシール部材16を
介し密閉されるよう構成されている。ボデー10に形成
されたオイル供給路11には、オイルポンプ4からオイ
ル(実線の矢印参照)が供給され、ブローバイガス導入
路15には内燃機関1の図示しないピストンとシリンダ
壁との間からクランクケース1b内に洩れたブローバイ
ガス(白抜きの矢印参照)が導入されている。ボデー1
0のオイル供給路11に供給されたオイルとブローバイ
ガス導入路15に導入されたブローバイガスとは軸部材
20に形成された各々の連通路21,22に送出され
る。
【0017】ロータ30には、オイル中の異物を分離す
るオイル分離室35とブローバイガス中のオイル分及び
異物を分離するブローバイガス分離室38とが軸部材2
0に対し同心円状に形成されている。本実施例において
は、オイル分離室35が外周側、ブローバイガス分離室
38が内周側となる同心円状の関係で配置され、ロータ
ボデー31がシール部材33,34を介しロータカバー
32で覆われることでオイル分離室35とブローバイガ
ス分離室38とが隔離される。このオイル分離室35と
ブローバイガス分離室38とには軸部材20の連通路2
1,22を通過したオイル、ブローバイガスがそれぞれ
流入される。
【0018】オイル分離室35に流入されたオイルは、
中心軸に対称に2箇所ある噴出孔36からの対面方向の
噴出力によりロータ30を回転させる。この回転による
遠心力によりオイル中の異物は、オイル分離室35の内
壁面で捕捉され分離される。そして、異物が分離除去さ
れた清浄なオイルは、オイル噴出孔36からボデー10
の通路12を通って下面のオイル排出路13より遠心分
離式複合フィルタ100外に排出され内燃機関1の下側
のオイルパン2へ戻される(図1参照)。
【0019】ロータ30のオイル分離室35の回転によ
りブローバイガス分離室38も回転される。すると、ブ
ローバイガス分離室38に流入されたブローバイガス中
のオイル分及び異物は、ブローバイガス分離室38の内
壁面で捕捉され分離される。こののちのブローバイガス
は軸部材20に形成されたブローバイガス排出路23か
ら図示しない配管を通って内燃機関1の吸気系1cに吸
引され再燃焼される(図1参照)。なお、ブローバイガ
ス分離室38で分離されたブローバイガス中のオイル分
は、オイル分離室35からのオイルと一緒になり同様
に、オイルパン2へ戻される。
【0020】このように、本実施例の遠心分離式複合フ
ィルタ100は、内燃機関1のオイルパン2内のオイル
を供給するオイル供給路11及び内燃機関1のクランク
ケース1b内のブローバイガスを導入するブローバイガ
ス導入路15、オイル中から異物が分離されたのちのオ
イルを排出するオイル排出路13を形成する基台として
のボデー10と、ボデー10に挿嵌され、オイル供給路
11及びブローバイガス導入路15にそれぞれ接続され
オイル及びブローバイガスが通る各連通路21,22、
ブローバイガス中からオイル分及び異物が分離されたの
ちのブローバイガスを排出するブローバイガス排出路2
3を形成する軸部材20と、軸部材20に回転自在に軸
支され、軸部材20の一方の連通路21を介し流入する
オイル中から異物を分離するオイル分離室35と軸部材
20の他方の連通路22を介し流入するブローバイガス
中からオイル分及び異物をそれぞれ分離するブローバイ
ガス分離室38とを有し、オイル分離室35下部に設け
た噴出孔36からオイル分離室35で異物が分離された
のちのオイルをボデー10側に噴出すると共に、ブロー
バイガス分離室38でオイル分及び異物が分離されたの
ちのブローバイガスを軸部材20のブローバイガス排出
路23に送出するロータ30と、軸部材20のブローバ
イガス排出路23を外部に突出させ、ロータ30の外周
囲を覆ってボデー10と結合するカバー18とを具備す
るものである。
【0021】つまり、遠心分離式複合フィルタ100で
は、ボデー10に挿嵌され、ロータ30を回転自在に軸
支する軸部材20を介してボデー10側からオイル及び
ブローバイガスを、ロータ30内のオイル分離室35、
ブローバイガス分離室38にそれぞれ流入させる。この
オイル分離室35によってオイル中の異物の分離と、ブ
ローバイガス分離室38によってブローバイガス中のオ
イル分及び異物の分離とが同時に実施できる。そして、
異物が分離されたのちのオイルはオイル排出路13、ま
た、オイル分及び異物が分離されたのちのブローバイガ
スはブローバイガス排出路23へと別々の流路にて遠心
分離式複合フィルタ100の外部に排出できる。このた
め、オイルは内燃機関1のオイルパン2へ戻し、ブロー
バイガスは内燃機関1の吸気系1cへ吸入させ再燃焼さ
せることができる。これにより、オイルを効率良く清浄
化できると共に、エミッションの低下を達成することが
できる。
【0022】また、本実施例の遠心分離式複合フィルタ
100は、オイル分離室35がロータ30内で軸部材2
0に対してブローバイガス分離室38の外周側となるよ
う同心円状に配設されるものである。このように、オイ
ル分離室35がブローバイガス分離室38の外周側に配
設されていることで、オイル噴出による遠心力(噴出
力)が有効利用されオイル中の異物やブローバイガス中
のオイル分及び異物が効率良く分離できる。更に、オイ
ル分離室35とブローバイガス分離室38とが同心円状
に配設されているため、軸方向の体格を短くできる。
【0023】そして、本実施例の遠心分離式複合フィル
タ100は、ロータ30が噴出孔36から噴出されるオ
イルの噴出力により回転されるものである。このよう
に、ロータ30がオイル自身の噴出力によって回転され
別の駆動力を必要としないため、極めて簡単な構成にて
遠心力による異物等の分離除去を達成することができ
る。
【0024】ところで、上述の実施例では、遠心分離式
複合フィルタ100のオイル排出路13から排出された
オイルは、自重にてオイルパン2へ戻されているが、図
3に第1の変形例を示すように、遠心分離式複合フィル
タ100のオイル排出路13の下流側にオイルポンプP
を配設することもできる。これにより、内燃機関1の潤
滑部1aへ遠心分離式複合フィルタ100からの清浄な
オイルをオイルポンプPにて直接、圧送させることがで
きるため、図1に示す流路における主流側のオイルフィ
ルタ(濾紙フィルタ)7に代えて遠心分離式フィルタ1
00を設置することも可能となる。
【0025】また、上述の実施例では、ロータ30を回
転させるための駆動源としてオイル自身の噴出力を利用
しているが、図4に第2の変形例を示すように、電動モ
ータMまたは内燃機関1による外部からの駆動力も併用
することができる。
【0026】図5は本発明の実施の形態の第1実施例に
かかる遠心分離式複合フィルタの第3の変形例の全体構
成を示す斜視図であり、図6は図5の要部構成を示す断
面図である。なお、図中、上述の実施例と同様の構成ま
たは相当部分からなるものについては同一符号及び同一
記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0027】図5及び図6に示すように、本変形例にお
ける内燃機関1のオイルパン2は、アルミニウム製オイ
ルパン2aと鋼板製オイルパン2bとからなる。本変形
例の遠心分離式複合フィルタ200は、そのボデー11
0部分がアルミニウム製オイルパン2a部分を利用して
一体的に形成され、このアルミニウム製オイルパン2a
と一体的なボデー110部分をカバー118にて覆って
構成されている。ここで、遠心分離式複合フィルタ20
0の軸部材120に軸支され回転されるカバー118内
のロータ(図示略)等については、上述の第1実施例に
おける図2と同様に構成されている。
【0028】アルミニウム製オイルパン2aと一体的に
形成されたボデー110部分に形成されたオイル供給路
115から供給されるオイル及びブローバイガス導入路
111から導入されるブローバイガスから、遠心分離式
複合フィルタ200により異物が分離除去されたオイル
はオイル排出路113からオイルパン2に戻され、オイ
ル分及び異物が分離除去されたブローバイガスは軸部材
120のブローバイガス排出路123から排出される。
【0029】このため、本変形例の遠心分離式複合フィ
ルタ200を用いることで、上述の第1実施例における
効果に加えて、更に、排出されるオイルを配管なしで直
接、オイルパン2の油面上へ戻すことが可能となる。こ
れにより、遠心分離式複合フィルタ200からのオイル
排出が円滑に行われるため、その内部にオイルが滞留せ
ずロータ(図示略)回転の妨げとなることが防止され
る。
【0030】〈実施例2〉図7は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかる遠心分離式複合フィルタの全体構成
を示す断面図である。なお、図中、上述の実施例と同様
の構成または相当部分からなるものについては同一符号
及び同一記号を付し、説明を簡略化する。
【0031】図7に示すように、本実施例の遠心分離式
フィルタ300は、略円柱状のボデー210の中心に挿
嵌された軸部材220にロータボデー31とロータカバ
ー32とからなるロータ30が回転自在に軸支され略円
筒状のカバー18によりロータ30の外周囲が覆われシ
ール部材16を介し密閉されるよう構成されている。ボ
デー210に形成されたオイル供給路211には、オイ
ルポンプ(図示略)からオイル(実線の矢印参照)が供
給されている。ボデー210のオイル供給路211に供
給されたオイルは軸部材220に形成された2つの連通
路221,222に送出される。
【0032】ロータ30には、オイル中の異物を分離す
るオイル分離室35とオイル中の気泡(空気)(破線の
白抜きの矢印参照)を分離する気泡分離室38′とが軸
部材220に対し同心円状に形成されている。本実施例
においては、オイル分離室35が外周側、気泡分離室3
8′が内周側となる同心円状の関係で配置され、ロータ
ボデー31がシール部材33,34を介しロータカバー
32で覆われることでオイル分離室35と気泡分離室3
8′とが隔離される。このオイル分離室35と気泡分離
室38′とには軸部材220の連通路21,22を通過
したオイルがそれぞれ流入される。
【0033】オイル分離室35に流入されたオイルは、
噴出孔36からの噴出力によりロータ30を回転させ
る。この回転による遠心力によりオイル中の異物は、オ
イル分離室35の内壁面で捕捉され分離される。そし
て、異物が分離除去された清浄なオイルはオイル噴出孔
36からボデー210の通路212を通って下面のオイ
ル排出路213より遠心分離式複合フィルタ300外に
排出され内燃機関1の下側のオイルパン2へ戻される
(図1参照)。
【0034】ロータ30のオイル分離室35の回転によ
り気泡分離室38′も回転される。すると、気泡分離室
38′に流入されたオイル中の気泡は、気泡分離室3
8′の内壁面で分離される。こののちの気泡は軸部材2
20に形成された気泡排出路223から図示しない配管
を通って内燃機関の吸気系(図示略)に吸引され再燃焼
される。なお、気泡分離室38′で分離されたオイル中
のオイル分は、オイル分離室35からのオイルと一緒に
なり同様に、オイルパンへ戻される。
【0035】このように、本実施例の遠心分離式複合フ
ィルタ300は、内燃機関1のオイルパン2内のオイル
を供給するオイル供給路210、オイル中から異物が分
離されたのちのオイルを排出するオイル排出路213を
形成する基台としてのボデー210と、ボデー210に
挿嵌され、オイル供給路210に接続されオイルが通る
2つの連通路221,222、オイル中から分離された
気泡を排出する気泡排出路223を形成する軸部材22
0と、軸部材220に回転自在に軸支され、軸部材22
0の一方の連通路221を介し流入するオイル中から異
物を分離するオイル分離室35と軸部材220の他方の
連通路222を介し流入するオイル中から気泡を分離す
る気泡分離室38′とを有し、オイル分離室35下部に
設けた噴出孔36からオイル分離室35で異物が分離さ
れたのちのオイルをボデー210側に噴出すると共に、
気泡分離室38′でオイル中から分離された気泡を軸部
材220の気泡排出路38′に送出するロータ30と、
軸部材220の気泡排出路223を外部に突出させ、ロ
ータ30の外周囲を覆ってボデー210と結合するカバ
ー18とを具備するものである。
【0036】つまり、遠心分離式複合フィルタ300で
は、ボデー210に挿嵌され、ロータ30を回転自在に
軸支する軸部材220を介してボデー210側からオイ
ルを、ロータ30内のオイル分離室35、気泡分離室3
8′にそれぞれ流入させる。このオイル分離室35によ
ってオイル中の異物の分離と、気泡分離室38′によっ
てオイル中の気泡の分離とが同時に実施できる。そし
て、異物が分離されたのちのオイルはオイル排出路21
3、また、オイルから分離されたのちの気泡は気泡排出
路223へと別々の流路にて外部に排出できる。このた
め、オイルは内燃機関のオイルパン側へ戻し、気泡は内
燃機関の吸気系へ吸入させ再燃焼させることができる。
これにより、オイルを効率良く清浄化できる。
【0037】また、本実施例の遠心分離式複合フィルタ
300は、オイル分離室35がロータ30内で軸部材2
20に対して気泡分離室38′の外周側となるよう同心
円状に配設されるものである。このように、オイル分離
室35が気泡分離室38′の外周側に配設されているこ
とで、オイル噴出による遠心力(噴出力)が有効利用さ
れオイル中の異物や気泡が効率良く分離できる。更に、
オイル分離室35と気泡分離室38′とが同心円状に配
設されているため、軸方向の体格を短くできる。
【0038】そして、本実施例の遠心分離式複合フィル
タ300は、ロータ30が噴出孔36から噴出されるオ
イルの噴出力により回転されるものである。このよう
に、ロータ30がオイル自身の噴出力によって回転され
別の駆動力を必要としないため、極めて簡単な構成にて
遠心力による異物等の分離除去を達成することができ
る。
【0039】ところで、上記実施例では、ロータ30を
回転させるための駆動源としてオイル自身の噴出力を利
用しているが、電動モータまたは内燃機関による外部か
らの駆動力も併用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる遠心分離式複合フィルタが適用された内燃機関にお
けるオイル及びブローバイガスの流れを示す概略図であ
る。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる遠心分離式複合フィルタの全体構成を示す断面図で
ある。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる遠心分離式複合フィルタのオイル排出路側にオイル
ポンプを配設した第1の変形例を示す断面図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる遠心分離式複合フィルタのロータに電動モータを取
付けた第2の変形例を示す断面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる遠心分離式複合フィルタの第3の変形例の全体構成
を示す斜視図である。
【図6】 図6は図5の要部構成を示す断面図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる遠心分離式複合フィルタの全体構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 内燃機関 1b クランクケース 2 オイルパン 10 ボデー(基台) 11 オイル供給路 13 オイル排出路 15 ブローバイガス導入路 18 カバー(カバー部材) 20 軸部材 21,22 連通路 23 ブローバイガス排出路 30 ロータ(ロータ部材) 35 オイル分離室 36 噴出孔 38 ブローバイガス分離室 100 遠心分離式複合フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のオイルパン内のオイルを供給
    する供給路及び前記内燃機関のクランクケース内のブロ
    ーバイガスを導入する導入路、前記オイル中から異物が
    分離されたのちのオイルを排出するオイル排出路を形成
    する基台と、 前記基台に挿嵌され、前記供給路及び前記導入路にそれ
    ぞれ接続され前記オイル及び前記ブローバイガスが通る
    各連通路、前記ブローバイガス中からオイル分及び異物
    が分離されたのちのブローバイガスを排出するブローバ
    イガス排出路を形成する軸部材と、 前記軸部材に回転自在に軸支され、前記軸部材の一方の
    前記連通路を介し流入する前記オイル中から異物を分離
    するオイル分離室と前記軸部材の他方の前記連通路を介
    し流入する前記ブローバイガス中からオイル分及び異物
    をそれぞれ分離するブローバイガス分離室とを有し、前
    記オイル分離室下部に設けた噴出孔から前記オイル分離
    室で異物が分離されたのちの前記オイルを前記基台側に
    噴出すると共に、前記ブローバイガス分離室でオイル分
    及び異物が分離されたのちの前記ブローバイガスを前記
    軸部材の前記ブローバイガス排出路に送出するロータ部
    材と、 前記軸部材の前記ブローバイガス排出路を外部に突出さ
    せ、前記ロータ部材の外周囲を覆って前記基台と結合す
    るカバー部材とを具備することを特徴とする遠心分離式
    複合フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記オイル分離室は、前記ロータ部材内
    で前記軸部材に対して前記ブローバイガス分離室の外周
    側となるよう同心円状に配設されることを特徴とする請
    求項1に記載の遠心分離式複合フィルタ。
  3. 【請求項3】 内燃機関のオイルパン内のオイルを供給
    する供給路、前記オイル中から異物が分離されたのちの
    オイルを排出するオイル排出路を形成する基台と、 前記基台に挿嵌され、前記供給路に接続され前記オイル
    が通る2つの連通路、前記オイル中から分離された気泡
    を排出する気泡排出路を形成する軸部材と、 前記軸部材に回転自在に軸支され、前記軸部材の一方の
    前記連通路を介し流入する前記オイル中から異物を分離
    するオイル分離室と前記軸部材の他方の前記連通路を介
    し流入する前記オイル中から気泡を分離する気泡分離室
    とを有し、前記オイル分離室下部に設けた噴出孔から前
    記オイル分離室で異物が分離されたのちの前記オイルを
    前記基台側に噴出すると共に、前記気泡分離室で前記オ
    イル中から分離された前記気泡を前記軸部材の前記気泡
    排出路に送出するロータ部材と、 前記軸部材の前記気泡排出路を外部に突出させ、前記ロ
    ータ部材の外周囲を覆って前記基台と結合するカバー部
    材とを具備することを特徴とする遠心分離式複合フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記オイル分離室は、前記ロータ部材内
    で前記軸部材に対して前記気泡分離室の外周側となるよ
    う同心円状に配設されることを特徴とする請求項3に記
    載の遠心分離式複合フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記ロータ部材は、前記噴出孔から噴出
    される前記オイルの噴出力により回転されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の遠心
    分離式複合フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記ロータ部材は、外部からの駆動力に
    より回転されることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    の何れか1つに記載の遠心分離式複合フィルタ。
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