JPH08218839A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JPH08218839A
JPH08218839A JP2439095A JP2439095A JPH08218839A JP H08218839 A JPH08218839 A JP H08218839A JP 2439095 A JP2439095 A JP 2439095A JP 2439095 A JP2439095 A JP 2439095A JP H08218839 A JPH08218839 A JP H08218839A
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JP
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oil
filter element
internal combustion
combustion engine
oil pan
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JP2439095A
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Masae Ohori
正衛 大堀
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はオイルパン内のオイルを内燃機関の
摺動部に供給する内燃機関の潤滑装置に関し、潤滑装置
の構造の簡単化を図ることを目的とする。 【構成】 オイルパン10内のオイル12を圧送するオ
イルポンプ20の下流に、オイル12を動弁系の摺動
部、又はクランクシャフトベアリング26-n等に導く油
路を連通する。オイルポンプ20の上流に、オイル12
を吸入するための吸入管18を連通する。フィルタエレ
メント16が、吸入管18に連通した状態で、オイルパ
ン10の底部に配設されるように、吸入管18の下端に
設けた固定部18aと、オイルパン10の底部に脱着可
能に装着されるドレンプラグ14とでフィルタエレメン
ト16を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の潤滑装置に
係り、特に、内燃機関の運転中に、オイルパン内に貯留
されるオイルを、内燃機関において潤滑油の供給が必要
とされる被オイル供給箇所へ供給する内燃機関の潤滑装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関が有する摺動部、す
なわち、クランクシャフトやコンロッド等の軸受部、又
は吸排気バルブ等の動弁系におけるカム部等に、潤滑油
を供給する装置が知られている。この内燃機関の潤滑装
置は、一般に、潤滑油たるエンジンオイル(以下、単に
オイルと称す)を貯留するオイルパンの底部に開口する
オイルストレーナ、オイルストレーナを介してオイルを
吸入して圧送するオイルポンプ、オイルポンプから圧送
されたオイルを濾過するオイルフィルタ、及び濾過後の
オイルを各摺動部に導く潤滑油供給通路で構成される。
【0003】ここで、オイルフィルタは所定走行距離毎
等に交換すべき消耗品であり、その装着形式としては、
ハウジングに包囲されたフィルタエレメント(濾過機能
を有する部分のみを指し、ハウジング部分を含まないも
のとする。以下、同様とする。)を内燃機関に装着して
用いるスピンオンタイプ、及び、内燃機関が備えるハウ
ジング内にフィルタエレメントのみを装着して用いるエ
レメントタイプが従来知られている。
【0004】ところで、例えば、特開昭58−1199
12号公報には、エレメントタイプのオイルフィルタを
用いた潤滑装置として、オイルパンの内部に陥没させて
オイルフィルタのハウジングを設けた装置が開示されて
いる。オイルフィルタがオイルパンから突出した状態と
なるのを避けると共に、フィルタエレメントを交換する
際に、オイルパン内の残留オイルが漏れ出すのを防止す
ることを目的としたものである。
【0005】すなわち、上記公報記載の潤滑装置によれ
ば、フィルタエレメントはオイルパン内部に収納される
ため、オイルパンからオイルフィルタが突出することが
ない。また、オイルパン内にハウジングが設けられてい
るため、フィルタエレメントを交換する際にも、オイル
パンの内部からオイルが漏れ出すことがなく、優れたメ
ンテナンス性を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の潤
滑装置は、フィルタエレメントをオイルパン内に収納し
つつ、フィルタエレメント交換時におけるオイルの漏れ
出しを防止することを主眼として構成されたものであ
る。従って、フィルタエレメントがオイルパンの内部に
収納されてはいるものの、オイルパンの底部にオイルス
トレーナを配設し、また、オイルポンプの下流にオイル
フィルタに通じる連通経路を、オイルフィルタの下流に
潤滑油供給経路に通じる連通経路を形成する必要がある
点については、一般的な潤滑装置と同様である。この意
味で、上記従来の潤滑装置は、潤滑装置の構造を簡単化
することについて改良の余地を残したものであった。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、フィルタエレメントをオイルパン内に配設する
にあたり、配管構造の簡単化をも考慮してその配設位置
を決めることにより、配管構造の簡単な内燃機関の潤滑
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、オイルパ
ン内のオイルを圧送するオイルポンプと、該オイルポン
プが圧送するオイルを内燃機関の被オイル供給箇所へ導
く潤滑油供給経路と、前記オイルポンプの上流側に連通
する吸入管とを備える内燃機関の潤滑装置であって、前
記吸入管に連通した状態で、前記オイルパンの底部に配
設されるフィルタエレメントと、前記オイルパンの底部
に脱着可能に装着されて、前記フィルタエレメントを前
記オイルパン内に支持するドレンプラグと、を有する内
燃機関の潤滑装置により達成される。
【0009】
【作用】本発明において、オイルパン内に貯留されるオ
イルは、オイルパンの底部に配設されるフィルタエレメ
ント、及びフィルタエレメントに連通する吸入管を介し
てされてオイルポンプに吸引され、その後、潤滑油供給
経路を介して内燃機関の被オイル供給箇所へ導かれる。
【0010】この際、オイルポンプに吸引されるオイル
は、フィルタエレメント通過後のオイルである。従っ
て、オイルポンプの上流に敢えてオイルストレーナを設
ける必要がない。また、フィルタエレメントは、フィル
タエレメントが吸入管と連通するように、ドレンプラグ
によってオイルパン内に支持されている。このため、ド
レンプラグを脱着することで、フィルタエレメントは容
易に交換が可能であり、かつ、フィルタエレメント回り
に特別な連通経路を設けることなく潤滑装置に必要な管
路が実現される。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である内燃機関の
潤滑装置の構成概念図を示す。同図において、オイルパ
ン10は、内燃機関の下部に形成されるオイルの貯留槽
であり、その内部に所定の油面までオイル12を貯留し
ている。また、オイルパン10の底面には、ドレインプ
ラグ14によって閉塞される開口部が設けられている。
【0012】ドレインプラグ14は、オイルパン10の
開口部に螺着されるネジ式の栓部材、又は所定の回転角
で嵌合した後所定角度の回転を付与することでオイルパ
ン10の開口部に掛止されるワンタッチ式の栓部材であ
り、オイルパン10の開口部を、適当なシール性をもっ
て閉塞する。尚、ドレインプラグ14は、後述するオイ
ルポンプ20の作動中は負圧を受ける部材であるため、
ワンタッチ式の栓部材等としても、シール性が問題とな
ることはない。
【0013】また、ドレインプラグ14は、その上面
に、所定形状に成形された固定部14aを備えている。
そして、その固定部14a上には、フィルタエレメント
16が配設されている。このフィルタエレメント16
は、中空ドーナツ状のフィルタ部16aと、フィルタ部
16aの中空部によって形成される油路部16bとで構
成される構成部品であり、本実施例においては、オイル
パン10内部に貯留されるオイル12がフィルタ部16
aを通過して油路部16bに到達する過程で、オイルを
適当に濾過するように機能する。
【0014】フィルタエレメント16の上面は、吸入管
18の下端に設けられた固定部18aに当接している。
固定部18aは、その下面側に、フィルタ部16aの上
面と当接するシール部材18bを備えている。また、固
定部18aの位置は、フィルタエレメント16、及びド
レインプラグ14が適切な位置にセットされた際に、シ
ール部材18bに適当な変形が生ずるように設定されて
いる。従って、フィルタエレメント16、及びドレイン
プラグ14が図1に示す如く適切にセットされた場合、
固定部18aとフィルタ部16aとの間には適切なシー
ル性が確保されることになる。同様に固定部14aとフ
ィルタ部16a管にシール部材(図示せず)を備えるこ
とにより、下側にも適切なシール性が確保されることに
なる。
【0015】吸入管18は、オイルパン10の上方に配
設されるオイルポンプ20の吸入口20aに連通してい
る。オイルポンプ20は、内燃機関の出力トルクの一部
を動力源として駆動されるポンプであり、内燃機関の運
転中に、吸入口20aから吸入したオイル12を、適当
に吐出口20bに向けて圧送する。
【0016】尚、オイルパン10内に貯留するオイル1
2の量は、その油面が常にフィルタエレメント16の上
部を越えるように設定されている。このため、吸入管1
8内に導かれた負圧は、フィルタエレメント16のフィ
ルタ部16aを介して確実にオイル12に作用し、オイ
ルポンプ20内にエアが巻き込まれることはない。
【0017】オイルポンプ20の吐出口20bは、メイ
ンオイルギャラリ22、及び油路24に連通している。
ここで、油路24は、内燃機関の吸排気バルブ回りの摺
動部付近に開口しており、また、メインオイルギャラリ
22は、各クランクシャフトベアリング26-1〜26-5
(以下、これらを総称する場合には、符号26-nを付し
て表す)に通じる油路28-1〜28-5(以下、これらを
総称する場合には、符号28-nを付して表す)に連通し
ている。このため、オイルポンプ20から圧送されたオ
イル12は、クランクシャフトベアリング26-nや動弁
系の摺動部等、内燃機関が有する摺動部に導かれること
になる。
【0018】ところで、本実施例の潤滑装置において
は、フィルタエレメント16のフィルタ部16aが、オ
イルパン10内のオイル12に浸漬しているため、改め
てフィルタ16aの周囲にオイル12を導くための連通
経路等を設ける必要がない。更に、フィルタエレメント
16が、オイルパン10の内部において、固定部14
a,18a間に把持されているため、シリンダブロック
等にフィルタエレメント16を固定するための加工を施
す必要がない。尚、ドレンプラグ14をオイルパン10
から脱着することで、容易にフィルタエレメント16を
オイルパン10から取り出すことができるため、オイル
フィルタ16をオイルパン10内部に収納することによ
りメンテナンス性が損なわることもない。
【0019】従って、本実施例の潤滑装置は、何らの弊
害を伴うことなく、内燃機関のシリンダブロック等にフ
ィルタエレメント16用のハウジングを形成し、かつ、
そのハウジング回りにフィルタエレメント16へオイル
12を流入出させるための連通経路等を設ける必要のあ
る装置に比して極めて簡単な構造で実現できるという利
益を有していることになる。
【0020】また、本実施例の潤滑装置によれば、オイ
ルパン10内のオイル12は、常にフィルタエレメント
16を介して吸入される。従って、オイルポンプ20の
上流にオイルストレーナを設けるまでもなく、オイルポ
ンプ20には、常に清浄なオイル12が流入することに
なる。このため、本実施例の潤滑装置においては、従来
必要とされていたオイルストレーナを廃止している。本
実施例の潤滑装置は、この点においても管路構造の簡単
化に有利である。
【0021】更に、フィルタエレメントの濾過性能は、
オイルストレーナの濾過性能に比して優れている。従っ
て、オイルポンプの上流にオイルストレーナを備え、オ
イルポンプの下流側にオイルフィルタを備える従来の潤
滑装置と、本実施例の潤滑装置とを比較した場合、オイ
ルポンプ20に流入する時点でのオイル12の清浄度
は、明らかに本実施例の潤滑装置の方が優れている。こ
の意味で、本実施例の潤滑装置は、オイルポンプ12へ
の異物の流入を抑制するという観点でも、優れた効果を
有していることになる。
【0022】ところで、オイルフィルタ(スピンオンタ
イプを指す)やフィルタエレメント(エレメントタイプ
を指す)の交換は、内燃機関を長期間に渡って良好な状
態に維持するという観点からすれば、オイル交換と同じ
頻度で行うことが望ましい。しかしながら、従来の潤滑
装置のように、オイルフィルタやフィルタエレメントを
取り外すことなくオイル交換が行い得る装置において
は、それらの交換忘れをシステム上で徹底することがで
きない。また、オイル交換と、オイルフィルタやフィル
タエレメントの交換とを共に実施しようとすれば、それ
ぞれの交換作業を別個独立に行う必要があり、作業が煩
雑となる。
【0023】これに対して、本実施例の潤滑装置は、ド
レンプラグ14がオイルパン10の底面開口部を閉塞す
る部材と、フィルタエレメント16をオイルパン10の
内部に支持する部材とを兼ねる構成である。従って、ド
レインプラグ14をオイルパン10から脱着すれば、フ
ィルタエレメント16がその自重でオイルパン10内部
から落下すると共に、オイルパン10内に貯留されてい
たオイル12が流出を開始する。
【0024】つまり、本実施例の潤滑装置によれば、フ
ィルタエレメント16を取り外す作業とオイル12を抜
き出す作業とが同時に行えることになり、フィルタエレ
メント16の交換忘れに関する問題、及び、フィルタエ
レメント16とオイル12との双方を交換する際の作業
の煩雑性の問題を、共に解決することができる。この意
味で、本実施例の潤滑装置は、フィルタエレメント16
の交換を促進し、ひいては内燃機関の耐久性向上に資す
ることができるという利益を有していることになる。
【0025】また、本実施例の潤滑装置は、フィルタエ
レメント16のみが交換部品の対象とされるエレメント
タイプの潤滑装置であり、かつ、従来の潤滑装置に比し
て大幅なコストダウンを可能とする装置である。このた
め、本実施例の潤滑装置は、従来、スピンオンタイプの
潤滑装置に比してコスト的に不利であるとされていたエ
レメントタイプの潤滑装置を普及させ得る可能性を内包
している。
【0026】ここで、スピンオンタイプの潤滑装置にお
いては、フィルタエレメントのハウジングもが交換の対
象とされる。このため、エレメントタイプの潤滑装置を
普及させることができれば、廃棄物の低減が実現でき
る。かかる観点からすれば、本実施例の潤滑装置は、個
々の装置がそれぞれ廃棄物の低減に効果を有している以
上に、大規模な廃棄物低減についての可能性を内包して
いることになる。
【0027】図2は、本発明の第2実施例である内燃機
関の潤滑装置の構成概念図を示す。尚、同図において、
図1に示す構成部品と同一の部品については、同一の符
号を付してその説明を省略する。すなわち、図2に示す
潤滑装置は、オイルパン30が底面30aと斜面30b
とを備えており、ドレインプラグ14が斜面30bに装
着されると共に、それに伴って、フィルタエレメント1
6に傾斜が付与されている点に特徴を有している。
【0028】つまり、オイルパンは内燃機関の最下部に
形成される部材であり、通常は車両の最下部に位置して
いる。また、着脱に関する作業性を確保する必要から、
通常はドレインプラグ14の表面がアンダーカバーで覆
われることはない。従って、上記図1に示す如くオイル
パン10の底面にドレインプラグ14を装着した場合、
ドレインプラグ14が損傷を受けやすい状況となる。
【0029】これに対して、図2に示す如く、オイルパ
ン30の傾斜面30bにドレインプラグ14を装着する
こととすれば、車両がラフロードを走行した際に、ドレ
インプラグ14が直接路面と干渉する可能性やドレイン
プラグ14に直接飛び石等が衝突する可能性を大幅に低
下させることができる。このため、本実施例の潤滑装置
によれば、上記図1に示す潤滑装置が有する効果に加
え、更に、ドレインプラグ14の周辺に高い耐久性を確
保し得るという効果を得ることができる。
【0030】図3は、本発明の第3実施例である内燃機
関の潤滑装置の構成概念図を示す。尚、図3中、上記図
1又は図2に示す構成部品と同一の部品については、同
一の符号を付してその説明を省略する。ところで、本実
施例の潤滑装置は、上記図2に示す潤滑装置の変形例で
ある。すなわち、上記図2に示す潤滑装置が、中空ドー
ナツ状のフィルタエレメント16を用いているのに対し
て、本実施例の潤滑装置においては、図3に示す如く、
一方の側面40aから他方の側面40bに向かって流通
する過程でオイル12を濾過するフィルタエレメント4
0を用いている。
【0031】かかるフィルタ40を用いるため、オイル
パン30の内部には、一方の側面40aのみをオイルパ
ン30の底部に開放し、かつ、所定の傾斜角を付与した
状態でフィルタエレメント40を保持する固定部42を
設けている。この場合、上記図2に示す潤滑装置と同様
に、ドレインプラグ14を傾斜面30b上に装着しつ
つ、オイルパン30の底部からオイル12を吸引するこ
とができる。従って、本実施例の潤滑装置によれば、上
記図2に示す潤滑装置と同様の効果を享受しつつ、更
に、オイルパン30の底部近傍のオイル12の滞留を確
実に防止し得るという効果を享受することができる。
【0032】尚、本実施例の潤滑装置を構成する場合、
固定部42はオイルパン30内に固定することとなる
が、吸入管18については、オイルポンプ20と固定部
42との双方に対してシール材を介して嵌合することに
より、又は、固定部42側を溶接等により固定してオイ
ルポンプ20側のみをシール材を介して嵌合することに
より、良好な組み付け性を確保しつつ組み付けることが
できる。
【0033】図4は、本発明の第4実施例である内燃機
関の潤滑装置の構成概念図を示す。尚、図4中、上記図
1乃至図3に示す構成部品と同一の部品については、同
一の符号を付してその説明を省略する。本実施例の潤滑
装置は、上記図3に示す潤滑装置と同様に、図2に示す
潤滑装置の変形例である。すなわち、上記図3に示す潤
滑装置が、オイルパン30の傾斜面30bにドレインプ
ラグ14を装着していたのに対して、本実施例の潤滑装
置で、図4に示す如く、オイルパン50の側面50bに
ドレインプラグ14を装着している。また、この場合、
フィルタエレメント40が水平姿勢となるため、かかる
姿勢に対応して、オイルパン50の内部には水平姿勢の
フィルタエレメント40を把持し得る固定部52を設け
ている。また、一方の側面40aは、下部でなく内壁側
の開口部に設けるものとする。尚、本実施例の潤滑装置
の作用、効果については、上記図3に示す潤滑装置と同
様である。
【0034】ところで、上記図2〜図4に示す実施例
は、ドレインプラグ14をオイルパン10の底面以外の
部位に装着し得ることを前提とした潤滑装置の例であ
る。従って、車両における搭載スペース上の制約、又
は、メンテナンス作業スペース等の制約から、ドレイン
プラグ14をオイルパン10の底面に装着せざるを得な
い場合には、これらの構造を採ることはできなず、図1
の実施例構造を採ることになる。
【0035】図5乃至図7は、かかる事態に対処すべ
く、上記図1に示す潤滑装置をラフロード対応の潤滑装
置に改良する構成を例示したものである。以下、これら
各図を参照して、その構成及び効果について説明する。
尚、各図において上記図1と同一の構成部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0036】図5は、上記図1に示す吸入管18に代え
てジャバラ状の吸入管60を用いた構成例である。ここ
で、吸入管60には、固定部18aとフィルタエレメン
ト16との間のシール性が損なわれない程度の伸縮性が
付与されている。このため、ドレインプラグ14に外部
から衝撃が加えられた場合、その衝撃は吸入管60が伸
縮することで吸収される。従って、ラフロード走行中に
ドレインプラグ14が路面等と干渉した場合において
も、ドレインプラグ14、フィルタエレメント16等に
大きな衝撃が印加されることはなく、それらの破損が適
切に防止されることになる。
【0037】図6(A),(B)は、それぞれドレイン
プラグ14の固定部14aとフィルタエレメント16と
の間に、スプリング62、又はゴムダンパ64を配設す
ることで、衝撃吸収機構を実現した例である。すなわ
ち、かかる構成によれば、ラフロード走行中にドレイン
プラグ14に外部から衝撃が加われば、その衝撃はスプ
リング62、又はゴムダンパ64により吸収される。従
って、かかる構成によっても、上記図5に示す構成と同
様に、ドレインプラグ14やフィルタエレメント16の
破損を適切に防止することができる。
【0038】ところで、図6(A),(B)において
は、フィルタエレメント16の端部にスプリング62、
又はゴムダンパ64を配設しているが、これらは、フィ
ルタエレメント16の端部に配設する構成に限定される
ものではなく、スプリング62やゴムダンパ64をフィ
ルタエレメント16内に内蔵する構成とすることも可能
である。
【0039】尚、上記図5及び図6(A),(B)に示
す各構成によれば、ドレインプラグ14に衝撃が加えら
れた際に、適切にドレインプラグ14及びフィルタエレ
メント16の破損を防止し得るという効果に加え、フィ
ルタエレメント16の装着性を高めることができるとい
う効果をも享受することができる。
【0040】また、図7は、ドレインプラグ14の外周
を取り巻くジャバラ管66をオイルパン10に固定した
構成である。この場合、車両がラフロードを走行し、飛
び石等が飛来した場合、先ずシャバラ管66でその衝撃
が和らげられ、直接ドレインプラグ14に大きな衝撃が
印加されることがない。このため、かかる構成によって
も、上記図5、図6に示す構成と同様に、ドレインプラ
グ14やフィルタエレメント16の破損を適切に防止す
ることができる。
【0041】尚、本実施例においては、油路24、28
-n等によってオイル12が導かれる部位、すなわち、動
弁系の摺動部、クランクシャフトベアリング26-n等が
前記した被オイル供給箇所に相当し、それら油路24、
28-n及びメインオイルギャラリ22が前記した潤滑油
供給経路に相当している。
【0042】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、フィルタ
エレメントは、ドレンプラグによって、オイルパンの内
部、かつ、オイルポンプの上流側に配設される。この場
合、フィルタエレメントの交換作業性を何ら損なうこと
なく、従来必要とされていたオイルストレーナ、及びオ
イルフィルタ回りの複雑な連通経路を廃止することがで
きる。従って、本発明によれば、従来の潤滑装置に比し
て、極めて簡単な管路構造で内燃機関の潤滑装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である内燃機関の潤滑装置
の構成概念図である。
【図2】本発明の第二実施例である内燃機関の潤滑装置
の構成概念図である。
【図3】本発明の第三実施例である内燃機関の潤滑装置
の構成概念図である。
【図4】本発明の第四実施例である内燃機関の潤滑装置
の構成概念図である。
【図5】ドレインプラグ近傍の耐衝撃性を高める構成の
第1の例である。
【図6】図6(A)はドレインプラグ近傍の耐衝撃性を
高める構成の第2の例である。図6(B)はドレインプ
ラグ近傍の耐衝撃性を高める構成の第3の例である。
【図7】ドレインプラグ近傍の耐衝撃性を高める構成の
第4の例である。
【符号の説明】 10,30,50 オイルパン 12 オイル 14 ドレインプラグ 14a,18a,42,52 固定部 16,40 フィルタエレメント 18,60 吸入管 20 オイルポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルパン内のオイルを圧送するオイル
    ポンプと、該オイルポンプが圧送するオイルを内燃機関
    の被オイル供給箇所へ導く潤滑油供給経路と、前記オイ
    ルポンプの上流側に連通する吸入管とを備える内燃機関
    の潤滑装置であって、 前記吸入管に連通した状態で、前記オイルパンの底部に
    配設されるフィルタエレメントと、 前記オイルパンの底部に脱着可能に装着されて、前記フ
    ィルタエレメントを前記オイルパン内に支持するドレン
    プラグと、 を有することを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
JP2439095A 1995-02-13 1995-02-13 内燃機関の潤滑装置 Pending JPH08218839A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005005138A1 (de) * 2005-02-04 2006-08-10 Daimlerchrysler Ag Ölsaugrohr für einen Schmierölkreislauf
CN105041423A (zh) * 2015-05-04 2015-11-11 宁波吉利罗佑发动机零部件有限公司 一种油底壳内控油保护结构

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