JP2000279521A - 人工呼吸器 - Google Patents

人工呼吸器

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JP2000279521A
JP2000279521A JP11092950A JP9295099A JP2000279521A JP 2000279521 A JP2000279521 A JP 2000279521A JP 11092950 A JP11092950 A JP 11092950A JP 9295099 A JP9295099 A JP 9295099A JP 2000279521 A JP2000279521 A JP 2000279521A
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pressure
positive pressure
positive
negative pressure
switching valve
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JP11092950A
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Yasuhito Sugiura
康仁 杉浦
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素の消費量の低減を課題とする。 【解決手段】 酸素を発する吸気導入部62と、空気圧
を発生する空気圧発生源52と、振動空気圧を出力する
振動空気圧発生機構20と、酸素に振動空気圧を付勢す
るダイヤフラム機構56とを備え、振動空気圧発生機構
20が、空気圧発生源から陽圧を付勢される陽圧入力部
214と、陰圧が付勢される陰圧入力部215と、陽圧
入力部214からダイヤフラム機構56への陽圧の接続
と遮断とを自在に切り替えられる陽圧用切り替えバルブ
22Aと、この切り替え動作を付勢する陽圧用付勢手段
23Aと、陰圧入力部215からダイヤフラム機構56
への陰圧の接続と遮断とを自在に切り替えられる陰圧用
切り替えバルブ22Bと、この切り替え動作を付勢する
陰圧用付勢手段23Bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工呼吸器に係
り、特に、高頻度人工呼吸法をも行い得る人工呼吸器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工呼吸器として、酸素と空気の
混合気(吸気)に対して、陽圧(大気圧を越える圧力)
と陰圧(大気圧未満の圧力)とが繰り返される振動空気
圧を付勢し,患者へ供給するものが特願昭63−283
915号,特願昭63−283928号又は特開平2−
131773号公報に掲載されている。
【0003】この人工呼吸器では、陽圧及び陰圧の両方
の空気を同時に発生するブロワと、これに接続される振
動空気圧を発生する振動空気圧発生機構と、振動空気圧
により振動を付勢されて供給用の酸素に当該振動空気圧
を伝達するダイヤフラムと、酸素供給源と、酸素供給及
び呼気排出を行う管路とを有している。
【0004】上記高頻度人工呼吸器に装備された振動空
気圧発生機構100を図14に示す。この振動空気圧発
生機構100は、ブロワから陽圧を付勢される陽圧入力
ポート101とブロワから陰圧を付勢される陰圧入力ポ
ート102と振動空気圧を出力する出力ポート103と
大気中に開放された大気開放ポート104とが形成され
た筐体105と、陽圧入力ポート101と出力ポート1
03とを接続し且つ陰圧入力ポート102と大気開放ポ
ート104とを接続する第1の接続状態と陽圧入力ポー
ト101と大気開放ポート104とを接続し且つ陰圧入
力ポート102と出力ポート103とを接続する第2の
接続状態とを選択的に切り替えるバルブ部材106と、
このバルブ部材106の切り替え動作を連続的に付勢す
る付勢手段109とを備えている。
【0005】上記バルブ部材106は、筐体105の内
部において回転支軸106aを介して回転自在に装備さ
れた円柱体で構成されている。一方、付勢手段109
は、一定方向に一定速度で回転する駆動モータを備え、
バルブ部材106に対して一定の回転方向に回転動作の
付勢を行う。
【0006】また、筐体105において、陽圧入力ポー
ト101がバルブ部材106の一方の端面に面し、陰圧
入力ポート102が他方の端面に面し、出力ポート10
3と大気開放ポート104とがその外周面に面してい
る。そして、出力ポート103と大気開放ポート104
とは、バルブ部材106の回転支軸106aを挟んで互
いに反対側に位置している。
【0007】さらに、上記バルブ部材106には、その
一方の端面から外周面にかけて連通する第1の流路10
7と、その他方の端面から外周面にかけて連通する第2
の流路108とが設けられている。これら第1の流路1
07と第2の流路108とは、バルブ部材106の回転
支軸106aを挟んで互いに反対側に形成されており、
各々の外周面における開度(出力ポート103又は大気
開放ポート104に向けて開かれた開口部の大きさ)が
等しく設定されている。
【0008】この振動空気圧発生機構100では、ブロ
ワにより、陽圧入力ポート101には陽圧が、陰圧入力
ポート102には陰圧が、それぞれ常時付勢された状態
にある。そして、付勢手段109により、バルブ部材1
06に一定回転数で回転動作が付勢されると、第1の流
路107と第2の流路108とがそれぞれ陽圧入力ポー
ト101と陰圧入力ポート102とを交互に出力ポート
103に接続し、これにより出力ポート103からは、
陽圧と陰圧とが均一な時間配分で交互に繰り返される振
動空気圧が出力される。
【0009】そして、この振動空気圧がダイヤフラムを
介して吸気に高頻度の振動を伝達し、かかる振動状態で
吸気が患者に供給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、単一のバルブ部材106に、陽圧入力ポート
101と出力ポート103とを接続するための第1の流
路107と、陰圧入力ポート102と出力ポート103
とを接続するための第2の流路108とが同時に形成さ
れており、これが付勢手段109の駆動モータにより一
定方向に回転駆動されるため、陽圧入力ポート101と
陰圧入力ポート102とが交互に出力ポート103に接
続される構造となっていた。
【0011】従って、この従来の振動空気圧発生機構1
00を備えた人工呼吸器では、図7(C)に示すよう
な、大気圧を示す直線を挟んで陽圧と陰圧とが均一な周
期で繰り返されるいわゆるsin波のような圧力特性でし
か人工呼吸を行うことができなかった。
【0012】従って、上記従来の人工呼吸器にあって
は、上述のような圧力特性に好適な人工呼吸法,例えば
高頻度人工呼吸法にしか適用することができなかった。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、高頻度人工呼吸法のみ
ならず種々の人工呼吸法に適用できる人工呼吸器を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、患者への酸素を含んだ吸気を供給する吸気導入部
と、陽圧及び陰圧の両方の空気圧を同時に発生する空気
圧発生源と、この空気圧発生源で発生した陽圧又は陰圧
を選択して振動空気圧を出力する振動空気圧発生機構
と、この空気圧発生源からの陽圧又は陰圧に付勢されて
作動し,吸気導入部から患者に供給される酸素に振動空
気圧を付勢するダイヤフラム機構と、を備えている。
【0015】そして、振動空気圧発生機構が、空気圧発
生源から陽圧が付勢される陽圧入力部と、空気圧発生源
から陰圧が付勢される陰圧入力部と、陽圧入力部からダ
イヤフラム機構への陽圧の接続と遮断とを自在に切り替
える陽圧用切り替えバルブと、この切り替え動作を付勢
する陽圧用付勢手段と、陰圧入力部からダイヤフラム機
構への陰圧の接続と遮断とを自在に切り替える陰圧用切
り替えバルブと、この切り替え動作を付勢する陰圧用付
勢手段と、を備えている。
【0016】上記の構成では、吸気導入部から吸気が発
せられ、これに対してダイヤフラム機構を介して振動空
気圧が付勢される。かかる振動空気圧に付勢されて、吸
気は、患者の肺の内部まで送り込まれ、当該肺内で吸気
と呼気の換気が行われる。
【0017】このとき、陽圧入力部と陰圧入力部に対し
ては、それぞれ個別に陽圧用付勢手段と陰圧用付勢手段
とが作動してダイヤフラムに陽圧又は陰圧の付勢が行わ
れるため、振動空気圧発生機構から出力される振動空気
圧は、単に陽圧と陰圧の単純な繰り返しに限られず、様
々な態様で行うことができる。
【0018】例えば、自発呼吸をしていない患者に対し
ては、短い周期で陽圧を陰圧とを繰り返し付勢するいわ
ゆる高頻度人工呼吸法による人工呼吸が行われ、自発呼
吸を行う患者に対しては、当該患者の一般的な周期に合
わせた陽圧の繰り返しのみの付勢による人工呼吸が行わ
れる。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、陽圧用付勢手段に対
して、陽圧入力部とダイヤフラム機構との接続と遮断と
をそれぞれ個別の時間配分で繰り返し行わせる動作制御
を行う制御手段を備えている。
【0020】かかる構成では、陽圧の付勢時間とその休
止時間とが異なる間隔で連続する振動空気圧を形成し、
これに応じた吸気を患者に供給することができる。
【0021】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明と同様の構成を備えると共に、陽圧用切り替えバル
ブ及び陰圧用切り替えバルブをその回転量により開度が
変わるロータリーバルブとすると共に、陽圧用付勢手段
及び陰圧用付勢手段がそれぞれのロータリーバルブの回
転を付勢するステッピングモータを備える構成とし、制
御手段は、各ステッピングモータの動作制御を行うとい
う構成を採っている。
【0022】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明と同様の動作、即ち、陽圧の付勢時間と休止時間の
設定が、ロータリーバルブに対するステッピングモータ
の回転角度及び回転速度の制御により行われる。
【0023】請求項4記載の発明では、請求項2又は3
記載の発明と同様の構成を備えると共に、患者の呼吸に
よる呼気の圧力変化を検出する圧力センサを有し、制御
手段は、陽圧用付勢手段に対して、圧力センサによる検
出圧力が一定値よりも低くなるときに陽圧室とダイヤフ
ラム機構とを接続する動作制御を行うという構成を採っ
ている。
【0024】請求項4記載の発明では、自発呼吸を行う
患者に対して特に有効であり、患者が自発呼吸で吸い込
み動作を行うことにより、患者近傍の圧力に一定の低下
を生じると、これを検知した制御手段により、ダイヤフ
ラム機構を介して吸気に陽圧が印加される。従って、患
者の吸い込み動作に応じて吸気の供給が行われる。
【0025】本願発明は、以上のように作用し、これに
より、前述した目的を達成しようとするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
13に基づいて説明する。この実施形態では、患者Pに
対し酸素吸入と呼気排出を行う人工呼吸器12を示す。
この人工呼吸器12は、酸素供給源としての吸気導入
部62と、陽圧及び陰圧の両方の空気圧を同時に発生す
るブロワ52(空気圧発生源)と、ブロワ52で発生し
た陽圧又は陰圧を選択して所定の振動空気圧に変換する
振動空気圧発生機構20と、振動空気圧発生機構20か
らの振動空気圧に付勢されて作動し,吸気導入部62か
ら患者Pに供給される酸素(厳密には空気と混合された
酸素)に振動空気圧を付勢するダイヤフラム機構56
と、酸素を患者Pに供給すると共に呼気を排出する管路
と、振動空気圧発生機構20の動作制御を行う制御手段
3とを備えている。
【0027】上述の吸気導入部62は、外気と予め準備
された酸素とを吸入し混合するブレンダ621と、ブレ
ンダ621から送り出される空気を加湿する加湿器62
2とから構成されている。加湿器622には、加湿器6
22を経た吸気を患者Pへ供給する吸気管623が接続
されている。吸気管623には、ダイヤフラム機構56
の被加圧室563が連通されるとともに、その末端で三
方分岐管7を介して患者Pに至る末端吸気管605に接
続されている。この末端吸気管605の途中には、患者
Pの吸気状態を検出する圧力センサ624が取り付けら
れている。また、三方分岐管7には、下方に延設された
呼気の排出を行うための排気管604が装備されてい
る。
【0028】この排気管604の排出端部側には、開閉
を自在に切り替えることができる電磁バルブ31が装備
されている。この電磁バルブ31は、制御手段3からの
制御信号によりその開度が自在に調節される。
【0029】ダイヤフラム機構56は、加圧室562及
び被加圧室563と、加圧室562と被加圧室563と
の間を仕切るとともに伸縮自在の部材で形成されたダイ
ヤフラム561とを備えている。加圧室562は振動空
気圧管546を介して振動空気圧発生機構20が装備さ
れている。
【0030】さらに、この振動空気圧発生機構20は、
陽圧管521及び陰圧管522を介してブロワ52と接
続されている。このブロワ52は、陰圧管522から空
気を吸入し、その空気を陽圧管521から吐出する。
【0031】ここで、図2及び図3に基づいて、振動空
気圧発生機構20について詳説する。図2は、振動空気
圧発生機構20の後述する回転軸に沿った断面図を示し
ている。
【0032】この振動空気圧発生機構20は、所定の内
部空間を有する筐体21と、筐体21の内部空間に回転
自在に装備された円柱状の陽圧用切り替えバルブ22A
及び陰圧用切り替えバルブ22Bと、陽圧用切り替えバ
ルブ22Aに回転力を付勢する陽圧用付勢手段23A
と、陰圧用切り替えバルブ22Bに回転力を付勢する陰
圧用付勢手段23Bとを備えている。
【0033】筐体21は、均一の外径から成る各切り替
えバルブ22A,22Bの当該外径よりもわずかに大き
な内径の筒状体211と、筒状体211の両端部を閉塞
する蓋体212A,212Bと、後述する各ポートが形
成される配管接続体213とを備えている。
【0034】筒状体211の内部における長手方向中間
部には、内部を二分する仕切り壁211aが形成されて
いる。そして、この仕切り部211aは、気体の流通を
遮断している。
【0035】上記陽圧用切り替えバルブ22Aは、蓋体
212Aと上記仕切り部211aに軸受けを介して装備
された回転軸221Aに軸支されて筒状体211の内部
における仕切り部211a寄りに配設されている。
【0036】上記陰圧用切り替えバルブ22Bは、蓋体
212Bと上記仕切り部211aに軸受けを介して装備
された回転軸221Bに軸支されて筒状体211の内部
における仕切り部211a寄りに配設されている。各回
転軸221A,221Bは、いずれも筒状体211の中
心軸上に配設されている。
【0037】さらに、筐体21には、前述の陽圧管52
1が接続される陽圧入力部としての陽圧入力ポート21
4と陰圧管522が接続される陰圧入力部としての陰圧
入力ポート215と大気中に開放された大気開放ポート
216と前述した振動空気圧管546を介してダイヤフ
ラム機構56に振動空気圧を出力する出力ポート217
A,217Bが設けられている。
【0038】陽圧入力ポート214は陽圧管521を介
してブロワ52により陽圧が付勢され、陰圧入力ポート
215は陰圧管522を介してブロワ52により陰圧が
付勢される。さらに、陽圧入力ポート214は、筐体2
1の一端部近傍において筒状体211及び配管接続体2
13を貫通して形成され、陽圧用切り替えバルブ22A
の一端面に連通している。また、陰圧入力ポート215
は、筐体21の他端部において筒状体211及び配管接
続体213を貫通して形成され、陰圧用切り替えバルブ
22Bの一端面に連通している。
【0039】また、出力ポート217A,217Bは、
筒状体211の各切り替えバルブ22A,22Bの外周
面に対向する位置においてそれぞれ貫通して形成されて
いる。 一方、大気開放ポート216は、各切り替えバ
ルブ22A,22Bの外周面に対向する位置においてそ
れぞれ貫通して形成されている貫通穴216A,216
Bに同時に連通している。これら出力ポート217A,
217Bと大気開放ポート216とは、筒状体211の
中心軸を挟んで対称となる位置に設けられている。
【0040】各切り替えバルブ22A,22Bは、それ
ぞれの中心に回転軸221A,221Bが挿通され、ピ
ンにより当該各回転軸221A,221Bと一体的に回
転する構造となっている。
【0041】さらに、各切り替えバルブ22A,22B
には、前述した各入力ポート214,215に対面して
いるそれぞれの端面からその外周面にかけてそれぞれ切
り欠きが設けられている。
【0042】陽圧用切り替えバルブ22Aの切り欠き
は、当該陽圧用切り替えバルブ22Aの回転により出力
ポート217Aと大気開放ポート216の貫通穴216
Aとに選択的に直面することとなる。このため、陽圧用
切り替えバルブ22Aの陽圧入力ポート214と対面す
る端面から外周面にかけて形成された切り欠きは、陽圧
入力ポート214から出力ポート217A又は大気開放
ポート216を選択的に連通する第1の流路218を形
成する。
【0043】また、同様にして、陰圧用切り替えバルブ
22Bの切り欠きは、当該陰圧用切り替えバルブ22B
の回転により出力ポート217Bと大気開放ポート21
6の貫通穴216Bとに選択的に直面することとなる。
このため、陰圧用切り替えバルブ22Bの陰圧入力ポー
ト215と対面する端面から外周面にかけて形成された
切り欠きは、陰圧入力ポート215から出力ポート21
7B又は大気開放ポート216を選択的に連通する第2
の流路219を形成する。
【0044】図3(A)は、陽圧用切り替えバルブ22
Aをその回転軸221Aに沿った方向であって陽圧入力
ポート214側から見た一部切り欠いた説明図,図3
(B)は、陰圧用切り替えバルブ22Bをその回転軸2
21Bに沿った方向であって陰圧入力ポート215側か
ら見た一部切り欠いた説明図である。図中の矢印Zは、
いずれも前述した付勢手段23A,23Bにより付勢さ
れる一定の回転方向を示す。また、各部の矢印Uは陽圧
の流れを示し、矢印Dは陰圧の流れを示す。
【0045】陽圧用切り替えバルブ22Aは、陽圧入力
ポート214と対面する側の端面から外周面にかけて切
り欠かれており、これによって第1の流路218が形成
されている。この第1の流路218は、陽圧用切り替え
バルブ22Aの外周面において、回転軸221Aを中心
に180度の範囲で切り欠いて形成されている。
【0046】また同様にして、陰圧用切り替えバルブ2
2Bは、陰圧入力ポート215と対面する側の端面から
外周面にかけて切り欠かれており、これによって第2の
流路219が形成されている。この第2の流路219
は、陰圧用切り替えバルブ22Bの外周面において、回
転軸221Bを中心に180度の範囲で切り欠いて形成
されている。
【0047】このため、切り替えバルブ22A(22
B)は、その回転により、陽圧入力ポート214(陰圧
入力ポート215)からダイヤフラム機構56までの接
続(第1の流路218(第2の流路219)が出力ポー
ト217A(217B)側を向いているとき)と遮断
(第1の流路218(第2の流路219)が大気開放ポ
ート216側を向いているとき)とを自在に切り替えら
れる構造を呈している。
【0048】また同時に、切り替えバルブ22A(22
B)は、その回転量(回転角度)により出力ポート21
7A(217B)に対する開度が変化するロータリーバ
ルブとして機能する。これは即ち、切り替えバルブ22
A(22B)の角度によっては、第1の流路218(第
2の流路219)が出力ポート217A(217B)と
完全に重なり合う(最大開度)状態となり、また或い
は、第1の流路218(第2の流路219)の円周方向
両端部において、出力ポート217A(217B)と重
なり合う部分の大きさが変わるため、そのような機能を
生じる。
【0049】後述するが、この切り替えバルブ22A
(22B)は、付勢手段23A(23B)のステッピン
グモータ231A(231B)により回転動作が付勢さ
れる。このため、切り替えバルブ22A(22B)の回
転角度を徐々に変化させることにより、ダイヤフラム機
構56に対して緩やかな圧力変化で陽圧(陰圧)を付勢
することができる。また或いは、最大開度状態から18
0度の急速な回転を行うことにより遮断状態に切り替わ
り、最大圧力(最小圧力)から大気圧状態までの急速な
切り替えを行うことが可能である。
【0050】陽圧用付勢手段23Aは、図2の如く、筐
体21の一端部に併設され、当該筐体21の外部に露出
した回転軸221Aの一端部と係合している。即ち、こ
の陽圧用付勢手段23Aは、ステッピングモータ231
Aとその回転数を減じて回転軸に伝達する減速歯車機構
232Aとから構成されている。
【0051】また同様に、陰圧用付勢手段23Bは、図
2の如く、筐体21の他端部に併設され、当該筐体21
の外部に露出した回転軸221Bの一端部と係合してい
る。即ち、この陰圧用付勢手段23Bは、ステッピング
モータ231Bとその回転数を減じて回転軸に伝達する
減速歯車機構232Bとから構成されている。
【0052】次に、制御手段3について図1に基づいて
説明する。この制御手段3は、主に、陽圧用付勢手段2
3Aのステッピングモータ231A及び陰圧用付勢手段
23Bのステッピングモータ231Bの回転動作、及び
これに伴う前述した電磁バルブ31の動作制御を行う。
【0053】即ち、この制御手段3は、各ステッピング
モータ231A,231Bを1ステップごとに駆動させ
る駆動電力をパルス出力する駆動回路と、この駆動回路
に動作に応じた駆動電力を出力させる制御回路とを有し
ている。また、制御手段3には、外部から、陽圧の周波
数(単位時間当たりの付勢回数)、陽圧の出力時間、負
圧の出力時間を入力する入力盤32が併設されており、
前述の制御回路は入力された設定情報に応じた駆動電力
を駆動回路に出力させる。
【0054】ここで、前述した陽圧用切り替えバルブ2
2A、陰圧用切り替えバルブ22Bは、いずれも、前述
した図3(A)のように各流路218,219がいずれ
も大気開放ポート216側に向いている状態を基準位置
(0[°])に設定されている。従って、陽圧又は陰圧を
遮断状態とするときは、各駆動回路により各ステッピン
グモータ231A,231Bの回転角度は0[°]の位置
に位置決めされ、陽圧又は陰圧を接続するためには、各
駆動回路により各ステッピングモータ231A,231
Bの回転角度は180[°]の位置に位置決めされる。
【0055】また、入力盤32からは、前述した電磁バ
ルブ31の開度が入力される。これにより、電磁バルブ
31は、人工呼吸器12の行う人工呼吸法に応じた適宜
な開度に調節される。また、制御手段3の制御回路に
は、電磁バルブ31の開閉動作をさらに、入力盤32か
らの入力設定により、電磁バルブ31の開閉動作と陽圧
用切り替えバルブ22Aの接続・遮断動作とを同期させ
る機能を有している。この機能によると、陽圧用切り替
えバルブ22Aがダイヤフラム機構56と接続状態にあ
るとき(最大開度のとき、即ち、陽圧用切り替えバルブ
22Aの回転角度が180[°]のとき)に電磁バルブ3
1は閉じられ、陽圧用切り替えバルブが遮断状態にある
とき(回転角度が0[°]のとき)には電磁バルブ31は
開放される動作制御が電磁バルブ31に対して行われ
る。そして、入力盤32では、この同期させる機能(以
下、電磁バルブ同期機能とする)を使用するかしないか
を予め設定することが可能である。
【0056】以下、制御手段3による人工呼吸器12の
動作例を示す。
【0057】まず、調節呼吸モードによる人工呼吸方法
を示す。この調節呼吸モードは、患者の自発呼吸に関係
なく設定したサイクル(10〜15[回/分])で連続し
て吸気に陽圧が付勢されて患者に供給されると共に、各
陽圧の付勢の谷間となるサイクルで吸気が大気圧に戻さ
れ、その間に患者の肺から呼気が排出される。
【0058】かかる調節呼吸モードでは、入力盤32か
ら、例えば、陽圧の周波数を10[回/分]、陽圧の出力
時間を3[sec]、負圧の出力時間を0[sec]と入力する。
また、入力盤から電磁バルブ同期機能を使用する設定を
する。
【0059】図4(A)は、バルブ動作パターンを示
し、図4(B)は、そのときの圧力センサ624により
検出される患者近傍の圧力変化を示す。上述の入力によ
り、陽圧用切り替えバルブ22Aは、180[°]の位置
で3[sec]停止し、0[°]の位置に回転して3[sec]停止
し、再び180[°]の位置に回転し同様の動作を繰り返
す。また、陰圧用切り替えバルブ22Bは、出力時間を
0[sec]に設定したため、0[°]の位置で遮断状態を維
持する。また、電磁バルブ同期機能により、電磁バルブ
31は、陽圧用切り替えバルブ22Aが180[°]の位
置で停止する度に閉じられ、陽圧に付勢された吸気の外
部漏れを防いでいる。
【0060】このとき、ブロワ52は作動状態にあり、
吸気導入部からは吸気の供給が行われているものとす
る。これにより、振動空気圧発生機構20では、図4
(A)に示すバルブ動作パターンに応じた振動空気圧を
生じ、ダイヤフラム機構56を介して吸気に付勢され、
患者に図4(B)に示す圧力パターンで吸気が供給され
る。
【0061】次に、間接的強制換気(IMV)による人
工呼吸方法を示す。このIMVモードは、患者に自発呼
吸を行わせながら吸気供給を行う人工呼吸法であり、調
節呼吸モードよりも少なく設定したサイクル(1〜10
[回/分])で連続して吸気に陽圧が付勢されて患者に供
給されると共に、各陽圧の付勢の谷間となるサイクルで
吸気が大気圧に戻され、その間に患者に自発呼吸を行わ
せる。
【0062】かかるIMVモードでは、入力盤32か
ら、例えば、陽圧の周波数を5[回/分]、陽圧の出力時
間を3[sec]、負圧の出力時間を0[sec]と入力する。ま
た、前述したバルブ同期機能を使用する設定を行う。
【0063】図5(A)は、バルブ動作パターンを示
し、図5(B)は、そのときの圧力センサ624により
検出される患者近傍の圧力変化を示す。上述の入力によ
り、陽圧用切り替えバルブ22Aは、180[°]の位置
で3[sec]停止し、0[°]の位置に回転して9[sec]停止
し、再び180[°]の位置に回転し同様の動作を繰り返
す。また、陰圧用切り替えバルブ22Bは、出力時間を
0[sec]に設定したため、0[°]の位置で遮断状態を維
持する。また、電磁バルブ同期機能により、電磁バルブ
31は、陽圧用切り替えバルブ22Aが180[°]の位
置で停止する度に閉じられ、陽圧に付勢された吸気の外
部漏れを防いでいる。
【0064】これにより、振動空気圧発生機構20で
は、図5(A)に示すバルブ動作パターンに応じた振動
空気圧を生じ、ダイヤフラム機構56を介して吸気に付
勢され、患者に図5(B)に示す圧力パターンで吸気が
供給される。この図5(B)に示す区間Sにおいて患者
は自発呼吸を行う。符号Bは、圧力センサ624で検出
された、自発呼吸における吸い込み動作による圧力の低
下と吐出動作による圧力の上昇による圧力変動である。
【0065】次に、高頻度ジェット換気(HFJV)に
よる人工呼吸方法を示す。このHFJVモードは、1回
の換気量を少なくし、周波数を高くする(60[回/分]
以上)特殊な換気法である。
【0066】かかるHFJVモードでは、入力盤32か
ら、例えば、陽圧の周波数を60[回/分]、陽圧の出力
時間を0.5[sec]、負圧の出力時間を0[sec]と入力す
る。
【0067】図6(A)は、バルブ動作パターンを示
し、図6(B)は、そのときの圧力センサ624により
検出される患者近傍の圧力変化を示す。上述の入力によ
り、陽圧用切り替えバルブ22Aは、180[°]の位置
で0.5[sec]停止し、0[°]の位置に回転して0.5
[sec]停止し、再び180[°]の位置に回転し同様の動
作を繰り返す。また、陰圧用切り替えバルブ22Bは、
出力時間を0[sec]に設定したため、0[°]の位置で遮
断状態を維持する。
【0068】これにより、振動空気圧発生機構20で
は、図6(A)に示すバルブ動作パターンに応じた振動
空気圧を生じ、ダイヤフラム機構56を介して吸気に付
勢され、患者に図6(B)に示す圧力パターンで吸気が
供給される。このとき、陽圧の最大開度となる時間が短
いため、付勢される陽圧も低くなり、換気量も少なくな
る。
【0069】次に、高頻度振動換気(HFO)による人
工呼吸方法を示す。このHFOモードは、従来例で示し
た高頻度人工呼吸器による人工呼吸方法と等しく、陽圧
と陰圧とが1:1の割合で交互に吸気に付勢される。
【0070】かかるHFOモードでは、入力盤32か
ら、例えば、陽圧の周波数を60[回/分]、陽圧の出力
時間を0.5[sec]、負圧の出力時間を0.5[sec]と入
力する。ここで、前述した制御手段3の制御回路では、
陽圧と陰圧が同時に付勢されることがないように、陽圧
と陰圧の双方の出力時間が同時に入力された場合には、
陽圧用切り替えバルブ22Aが遮断状態となったときに
陰圧用切り替えバルブ22Bは最大開度となるようにス
テッピングモータ231Bの動作制御を行う機能が設定
されている。
【0071】図7(A)は、陽圧用切り替えバルブ動作
パターンを示し、図7(B)は、陰圧用切り替えバルブ
動作パターンを示し、図7(C)は、そのときの圧力セ
ンサ624により検出される患者近傍の圧力変化を示
す。上述の入力により、陽圧用切り替えバルブ22A
は、180[°]の位置で0.5[sec]停止し、0[°]の
位置に回転して0.5[sec]停止する。陽圧用切り替え
バルブ22Aが0[°]の位置に回転すると同時に陰圧用
切り替えバルブ22Bは、180[°]の位置で0.5[s
ec]停止し、0[°]の位置に回転して0.5[sec]停止す
る。陰圧用切り替えバルブ22Bが0[°]の位置に回転
すると同時に陽圧用切り替えバルブ22Aは、180
[°]の位置に回転して同様の動作が繰り返される。
【0072】これにより、振動空気圧発生機構20で
は、図7(A),(B)に示すバルブ動作パターンに応
じた振動空気圧を生じ、ダイヤフラム機構56を介して
吸気に付勢され、患者に図7(C)に示すsin波状の圧
力パターンで吸気が供給される。
【0073】また、上述の各人工呼吸方法と異なり、制
御手段3の制御回路に、圧力センサ624の検出圧力が
一定値(例えば大気圧)よりも低くなる場合に、陽圧用
切り替えバルブ22Aを最大開度とする動作制御を行う
機能を設けても良い。この場合、入力盤32には、この
ような圧力センサ624の出力に基づいて動作制御を行
うように切り替える切り替えスイッチを設けることが必
要となる。
【0074】かかる機能に基づいて行われる補助呼吸
(Assist)モードによる人工呼吸方法を示す。この補助
呼吸モードは、患者の自発呼吸によって生じる圧力低下
を圧力センサ624により検出し、この検出時に吸気に
陽圧を一定時間付勢して吸気供給を行う人工呼吸法であ
る。
【0075】かかる補助呼吸モードでは、予め、入力盤
32から、例えば、陽圧の出力時間を3[sec]、負圧の
出力時間を0[sec]と入力する。また、入力盤32から
電磁バルブ同期機能を使用する設定をする。
【0076】図8(A)は、バルブ動作パターンを示
し、図8(B)は、そのときの圧力センサ624により
検出される患者近傍の圧力変化を示す。図8(B)に示
すように自発呼吸Lによる大気圧よりも低い圧力が検出
されると、陽圧用切り替えバルブ22Aは、180[°]
の位置で3[sec]停止し、0[°]の位置に回転して新た
な検出待ちとなり、次の検出で、再び180[°]の位置
に回転し同様の動作を繰り返す。また、陰圧用切り替え
バルブ22Bは、出力時間を0[sec]に設定したため、
0[°]の位置で遮断状態を維持する。また、電磁バルブ
同期機能により、電磁バルブ31は、陽圧用切り替えバ
ルブ22Aが180[°]の位置で停止する度に閉じら
れ、陽圧に付勢された吸気の外部漏れを防いでいる。
【0077】また、上記機能に基づいて行われる同期式
間接的強制換気(SIMV)による人工呼吸方法を示
す。このSIMVモードは、患者に自発呼吸を行わせな
がら吸気供給を行う人工呼吸法であり、補助呼吸モード
異なり、単位時間当たりに予め決められた回数となる周
波数(1〜10[回/分])でのみ吸気に陽圧が付勢され
て患者に供給されると共に、各陽圧の付勢の谷間となる
サイクルで吸気が大気圧に戻され、その間に患者に自発
呼吸を行わせる。
【0078】かかるSIMVでは、入力盤32から、例
えば、陽圧の制限周波数を5[回/分]、陽圧の出力時間
を3[sec]、負圧の出力時間を0[sec]と入力する。ま
た、入力盤32から電磁バルブ同期機能を使用する設定
をする。
【0079】図9(A)は、バルブ動作パターンを示
し、図9(B)は、そのときの圧力センサ624により
検出される患者近傍の圧力変化を示す。図7(B)に示
すように自発呼吸Lによる大気圧よりも低い圧力が検出
されると、陽圧用切り替えバルブ22Aは、180[°]
の位置で3[sec]停止し、0[°]の位置に回転して新た
な検出待ちとなると共に制限周波数に基づく周期の経過
待ちとなる。次の検出が合ってもかかる周期が経過して
なければで、0[°]の位置を陽圧用切り替えバルブ22
Aは維持し、周期経過後,自発呼吸が検出されると、再
び180[°]の位置に回転し同様の動作を繰り返す。ま
た、陰圧用切り替えバルブ22Bは、出力時間を0[se
c]に設定したため、0[°]の位置で遮断状態を維持す
る。また、電磁バルブ同期機能により、電磁バルブ31
は、陽圧用切り替えバルブ22Aが180[°]の位置で
停止する度に閉じられ、陽圧に付勢された吸気の外部漏
れを防いでいる。
【0080】また、図10(A)乃至図12(A)に、
陽圧用切り替えバルブ22Aの回転角度制御による陽圧
用切り替えバルブ動作パターンの各種を示し、図10
(B)乃至図12(B)に、各々の場合の検出圧力パタ
ーンを示す。
【0081】即ち、図10は、定圧型のパターンを示し
ている。この場合、一気に陽圧用切り替えバルブを開け
て一定時間後、一気バルブを閉める動作制御が行われ
る。
【0082】図11は、サインカーブ型のパターンを示
している。この場合、徐々に陽圧用切り替えバルブを開
けて、最大開口した後、徐々に閉める動作制御が行われ
る。
【0083】図12は、漸増型のパターンを示してい
る。この場合、徐々にバルブを開けて、バルブを最大開
口した後、一気に閉める動作制御が行われる。なお、こ
の場合、出力ポート217Aは、回転軸221Aと二辺
が平行となる長方形形状とすることが望ましい。
【0084】図13は、漸減型のパターンを示してい
る。この場合、一気にバルブを開けて最大開口した後、
徐々にバルブを閉める動作制御が行われる。なお、漸増
型の場合と同様に、出力ポート217Aは、回転軸22
1Aと二辺が平行となる長方形形状とすることが望まし
い。
【0085】
【発明の効果】本願発明は、振動空気圧発生機構が、そ
の陽圧入力部と陰圧入力部とのそれぞれについてダイヤ
フラム機構に対する接続と遮断との切り替えを行う陽圧
用切り替えバルブと陰圧用切り替えバルブとを備え、各
バルブごとにその接続と遮断動作を付勢する陽圧用付勢
手段と陰圧用付勢手段とを備える構成のため、従来のよ
うに、陽圧と陰圧とが連続して繰り返される圧力パター
ンで行われる高頻度振動換気しか行えないという不都合
が改善され、例えば、陰圧のみ或いは陽圧のみの付勢を
休止したり、間欠的な陽圧のみの付勢を継続したりとい
う種々の人工呼吸方法に対応することが可能となった。
具体的には、本願発明により、高頻度振動換気のみなら
ず、調節呼吸モード,間欠的強制換気,補助呼吸モー
ド,同期式間欠的強制換気,高頻度ジェット換気等の種
々の人工呼吸法に対応しうる人工呼吸器を提供すること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態に係る人工呼吸器を示す構成図
である。
【図2】図1の振動空気圧発生機構の各回転軸に沿った
断面図である。
【図3】図3は図2の振動空気圧発生機構の各切り替え
バルブに形成された流路を示す振動空気圧発生機構の回
転軸と垂直な平面に沿った断面図であり、図3(A)は
陽圧用切り替えバルブに沿った断面図であり、図3
(B)は陰圧用切り替えバルブに沿った断面図である。
【図4】図4(A)は調節呼吸モードの陽圧用切り替え
バルブ動作パターンを示し、図4(B)は患者近傍の検
出圧力パターンを示す線図である。
【図5】図5(A)はIMVモードの陽圧用切り替えバ
ルブ動作パターンを示し、図5(B)は患者近傍の検出
圧力パターンを示す線図である。
【図6】図6(A)はHFJVモードの陽圧用切り替え
バルブ動作パターンを示し、図6(B)は患者近傍の検
出圧力パターンを示す線図である。
【図7】図7(A)はHFOモードの陽圧用切り替えバ
ルブ動作パターンを示し、図7(B)はHFOモードの
陰圧用切り替えバルブ動作パターンを示し、図7(C)
は患者近傍の検出圧力パターンを示す線図である。
【図8】図8(A)は補助呼吸モードの陽圧用切り替え
バルブ動作パターンを示し、図8(B)は患者近傍の検
出圧力パターンを示す線図である。
【図9】図9(A)はSIMVモードの陽圧用切り替え
バルブ動作パターンを示し、図9(B)は患者近傍の検
出圧力パターンを示す線図である。
【図10】図10(A)は定圧型の陽圧用切り替えバル
ブ動作パターンを示し、図10(B)は患者近傍の検出
圧力パターンを示す線図である。
【図11】図11(A)はサインカーブ型の陽圧用切り
替えバルブ動作パターンを示し、図11(B)は患者近
傍の検出圧力パターンを示す線図である。
【図12】図12(A)は漸増型の陽圧用切り替えバル
ブ動作パターンを示し、図12(B)は患者近傍の検出
圧力パターンを示す線図である。
【図13】図13(A)は漸減型の陽圧用切り替えバル
ブ動作パターンを示し、図13(B)は患者近傍の検出
圧力パターンを示す線図である。
【図14】従来の人工呼吸器の振動空気圧発生機構の各
回転軸に沿った断面図である。
【符号の説明】
12 人工呼吸器 52 ブロワ(空気圧発生源) 20 振動空気圧発生機構 22A 陽圧用切り替えバルブ(ロータリーバルブ) 22B 陰圧用切り替えバルブ(ロータリーバルブ) 23A 陽圧用付勢手段 231A ステッピングモータ 23B 陰圧用付勢手段 231B ステッピングモータ 214 陽圧入力ポート(陽圧入力部) 215 陰圧入力ポート(陰圧入力部) 3 制御手段 62 吸気導入部 624 圧力センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者への酸素を含んだ吸気を供給する吸
    気導入部と、陽圧及び陰圧の両方の空気圧を同時に発生
    する空気圧発生源と、この空気圧発生源で発生した前記
    陽圧又は前記陰圧を選択して振動空気圧を出力する振動
    空気圧発生機構と、この空気圧発生源からの陽圧又は陰
    圧に付勢されて作動し,前記吸気導入部から前記患者に
    供給される酸素に前記振動空気圧を付勢するダイヤフラ
    ム機構と、を備え、 前記振動空気圧発生機構が、 前記空気圧発生源から前記陽圧が付勢される陽圧入力部
    と、 前記空気圧発生源から前記陰圧が付勢される陰圧入力部
    と、 前記陽圧入力部から前記ダイヤフラム機構への前記陽圧
    の接続と遮断とを自在に切り替える陽圧用切り替えバル
    ブと、 この切り替え動作を付勢する陽圧用付勢手段と、 前記陰圧入力部から前記ダイヤフラム機構への前記陰圧
    の接続と遮断とを自在に切り替える陰圧用切り替えバル
    ブと、 この切り替え動作を付勢する陰圧用付勢手段と、 を備えることを特徴とする人工呼吸器。
  2. 【請求項2】 前記陽圧用付勢手段に対して、前記陽圧
    入力部と前記ダイヤフラム機構との接続と遮断とをそれ
    ぞれ個別の時間配分で繰り返し行わせる動作制御を行う
    制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の人工
    呼吸器。
  3. 【請求項3】 前記陽圧用切り替えバルブ及び陰圧用切
    り替えバルブをその回転量により開度が変わるロータリ
    ーバルブとすると共に、前記陽圧用付勢手段及び陰圧用
    付勢手段がそれぞれのロータリーバルブの回転を付勢す
    るステッピングモータを備える構成とし、 前記制御手段は、前記各ステッピングモータの動作制御
    を行うことを特徴とする請求項2記載の人工呼吸器。
  4. 【請求項4】 前記患者の呼吸による前記呼気の圧力変
    化を検出する圧力センサを有し、 前記制御手段は、前記陽圧用付勢手段に対して、前記圧
    力センサによる検出圧力が一定値よりも低くなるときに
    前記陽圧室と前記ダイヤフラム機構とを接続する動作制
    御を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の人工呼
    吸器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013133117A1 (ja) * 2012-03-09 2013-09-12 エア・ウォーター株式会社 人工呼吸器
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