JP3293317B2 - 人工呼吸器用呼吸振動発生装置 - Google Patents

人工呼吸器用呼吸振動発生装置

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JP3293317B2
JP3293317B2 JP08552694A JP8552694A JP3293317B2 JP 3293317 B2 JP3293317 B2 JP 3293317B2 JP 08552694 A JP08552694 A JP 08552694A JP 8552694 A JP8552694 A JP 8552694A JP 3293317 B2 JP3293317 B2 JP 3293317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工呼吸器用呼吸振動
発生装置に係り、特に、人工呼吸器を装着した患者の肺
に負担をかけない構造を有する人工呼吸器用呼吸振動発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工呼吸器に装備される呼吸振動
発生装置としては、例えば特開平2−131773号公
報等に記載のものが開発されている。この種の呼吸振動
発生装置に組込まれたバルブ機構は、図8に示す如く、
バルブ機構駆動モータの出力軸に連結される回転軸80
が軸受81A,81Bを介して回転自在に貫通したケー
ス本体82と、ケース本体82の両端部を閉塞するフラ
ンジケース部83A,83Bと、ケース本体82の上部
に装備された上部ケース部84と、回転軸80にピン8
5を介して固定され回転軸80と一体に回転するバルブ
本体86と、ケース本体82に形成され人工呼吸器の呼
吸経路に接続される呼吸ポートPaと、上部ケース部8
4に形成され人工呼吸器のブロアの与圧発生側及び陰圧
発生側に各々接続される与圧ポートPb及び陰圧ポート
Pcと、上部ケース部84に形成された大気開放ポート
Pdとを備えている。
【0003】更に、バルブ本体86は、隔壁部86a
と、隔壁部86aの外周縁部分から回転軸80の軸方向
へ互いに離間するように延設されると共に,回転軸80
の外周方向で位相が互いに180度ずれた円弧状を有す
る1対の弁体部86b,86cとから構成されている。
また、ケース内部は、与圧ポートPbが常時連通した与
圧室87と、陰圧ポートPcが常時連通した陰圧室88
とに画成されている。この場合、従来のバルブ機構は、
与圧ポートPbの開口面積と陰圧ポートPcの開口面積
とが同じ面積に形成された構造となっている。
【0004】バルブ機構駆動モータによりバルブ機構の
バルブ本体86を回転させると、与圧ポートPbがバル
ブ本体86の回転に応じて呼吸ポートPaと大気開放ポ
ートPdとに対して交互に連通される一方、陰圧ポート
Pcがバルブ本体86の回転に応じて呼吸ポートPaと
大気開放ポートPdとに対して交互に連通されるように
なっている。即ち、与圧ポートPbは、バルブ本体86
の弁体部86cにより呼吸ポートPaが閉塞された時に
大気開放ポートPdに連通され(図19参照)、逆に弁
体部86cにより大気開放ポートPdが閉塞された時に
呼吸ポートPaに連通される。他方、陰圧ポートPc
は、バルブ本体86の弁体部86bにより呼吸ポートP
aが閉塞された時に大気開放ポートPdに連通され、逆
に弁体部86bにより大気開放ポートPdが閉塞された
時に呼吸ポートPaに連通される(図19参照)。図中
破線矢印は空気の流れを示す。
【0005】また、図9は前述したバルブ機構の回転周
期が15[Hz]の場合の人工呼吸器各部における圧力
波形及び流量波形を示すものであり、バルブ機構の出口
圧力波形は、図中符号Waで示すような波形となり(圧
力:300[mmAq]〜−350[mmAq])、患
者へ供給する清浄空気を貯溜したエアタンク内における
圧力波形は、図中符号Wbで示すような波形となり(圧
力:18[mmAq]〜−14[mmAq])、患者の
肺へ連通接続された気管内チューブ入口における流量波
形は、図中符号Wcで示すような波形となる(流量:9
4[リットル/分])。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のバルブ機構においては、人工呼吸器のバルブ機
構を高回転(例えば回転周期が15〜20[Hz])さ
せた場合、バルブ機構における1サイクル当たりの換気
時間が速いものとなるため、患者の肺はバルブ機構の高
回転に伴う人工呼吸振動に追従することができず、患者
の肺に負担がかかっていた。即ち、従来のバルブ機構で
は与圧ポートの開口面積と陰圧ポートの開口面積とが同
じ面積に形成されているため、換言すれば与圧時間と陰
圧時間とが同じであるため、バルブ機構の与圧発生動作
に伴い人工呼吸器のエアタンクから供給された空気で患
者の肺が膨張した際に、膨張した肺が元の状態に戻るま
でには或る程度の時間を要するため、膨張した肺が元の
状態に戻る前にバルブ機構による次の与圧発生動作が開
始されると、エアタンクから次に供給されてくる空気が
肺の内部にたまる結果、肺の内圧が上昇し患者にとって
負担となる不具合があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、バルブ機構を高回転させた場合でも患者
の肺の内圧が上昇することを防止することにより、患者
の肺に負担をかけないようにした人工呼吸器用呼吸振動
発生装置を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、与
圧発生口及び陰圧発生口を有する圧力発生機構と、該圧
力発生機構と患者の肺に接続される人工呼吸経路との間
に装備され,前記与圧発生口及び陰圧発生口を前記人工
呼吸経路に交互に連通するバルブ機構と、該バルブ機構
を駆動するモータとを備え、前記バルブ機構が、ケース
本体と,該ケース本体の内部に回転軸を介して回転自在
に収納された円筒状のバルブ本体とを具備して成る人工
呼吸器用呼吸振動発生装置において、前記ケース本体
が、前記圧力発生機構に接続される圧力発生側の与圧ポ
ート及び圧力発生側の陰圧ポートと,前記人工呼吸経路
に接続される患者側の与圧ポート及び患者側の陰圧ポー
トとを備えると共に、前記バルブ本体が、前記圧力発生
側の与圧ポート及び患者側の与圧ポートに連通可能な与
圧室と,前記圧力発生側の陰圧ポート及び患者側の陰圧
ポートに連通可能な陰圧室とを備えて成り、少なくと
も、前記患者の陰圧ポートの開口面積を、前記患者側の
与圧ポートの開口面積よりも大きく設定する、という構
成を採っている。これによって前述した目的を達成しよ
うとするものである。
【0009】請求項2の本発明は、前記圧力発生側の与
圧ポートと前記患者側の与圧ポートとを、前記回転軸の
軸線を挟んで対称位置に配置すると共に、前記圧力発生
側の陰圧ポートと前記患者側の陰圧ポートとを、前記回
転軸の軸線を挟んで対称位置に配置する、という構成を
採っている。
【0010】
【作用】請求項1の本発明によれば、バルブ機構のバル
ブ本体の回転に伴い、ケース本体の圧力発生側の与圧ポ
ートと患者側の与圧ポートとがバルブ本体の与圧室を介
して連通する状態と,ケース本体の圧力発生側の陰圧ポ
ートと患者側の陰圧ポートとがバルブ本体の陰圧室を介
して連通する状態とが交互に繰返される結果、圧力発生
機構で発生した与圧及び陰圧に伴う呼吸振動が、バルブ
機構と患者の肺との間に接続された人工呼吸経路へ伝達
される。この場合、少なくとも、患者側の陰圧ポートの
開口面積を患者側の与圧ポートの開口面積よりも大きく
設定してあることから、バルブ機構における陰圧時間が
与圧時間よりも長くなる。これにより、患者の肺の中に
たまった空気を肺の外部へ押し出す時間が長くなり、患
者の肺の内圧の上昇が抑制されることとなる。
【0011】請求項2の本発明によれば、バルブ機構の
バルブ本体の回転に伴い、ケース本体の圧力発生側の与
圧ポートと患者側の与圧ポートとがバルブ本体の与圧室
を介して連通する状態と,ケース本体の圧力発生側の陰
圧ポートと患者側の陰圧ポートとがバルブ本体の陰圧室
を介して連通する状態とが交互に繰返される結果、圧力
発生機構で発生した与圧及び陰圧に伴う呼吸振動が、バ
ルブ機構と患者の肺との間に接続された人工呼吸経路へ
伝達される。この場合、圧力発生側の与圧ポート及び患
者側の与圧ポートをバルブ機構の回転軸の軸線を挟んで
対称位置に配置し、圧力発生側の陰圧ポート及び患者側
の陰圧ポートをバルブ機構の回転軸の軸線を挟んで対称
位置に配置してあることから、圧力発生側の与圧ポート
から与圧室を通り患者側の与圧ポートへ抜ける流路,及
び患者側の陰圧ポートから陰圧室を通り圧力発生側の陰
圧ポートへ抜ける流路は各々直線状となり、流路抵抗が
減少する。これにより、バルブ機構の患者側の圧力波形
をその正負の変化が滑らか波形に保ちながら、患者の肺
の内圧の上昇が抑制されることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の人工呼吸器用呼吸振動発生装
置を適用してなる実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】先ず、本実施例の呼吸振動発生装置を含む
人工呼吸器の全体構成を図4に基づき説明すると、人工
呼吸器の呼吸経路50Aは、共通回路51と,吸気回路
52と,呼気回路53とを備えており、共通回路51
(気管内チューブ)の一端側は、患者の気管に連通接続
され、共通回路51の他端側は、吸気回路52,呼気回
路53,振動回路61へ各々接続されている。吸気回路
52は、患者へ供給する清浄空気を貯溜したエアタンク
54へ接続されており、吸気回路52の途中には、流量
計55及び加湿器56が接続されている。呼気回路53
は、電磁式の大気開放調整弁57を介して大気に連通/
遮断されるようになっている。
【0014】また、呼吸経路50Aには振動回路61を
介して呼吸振動発生装置50Bが接続されており、呼吸
振動発生装置50Bは、圧力発生源たるブロア58と,
ブロア58を駆動するブロア用モータ59と,ロータリ
式のバルブ機構1(図1参照)と,バルブ機構1を当該
バルブ機構1の回転軸4及びモータ出力軸を介して回転
駆動するバルブ機構用モータ60とを備える構成となっ
ている。ブロア58は、与圧を発生する与圧発生口58
a(吐出口)と,陰圧を発生する陰圧発生口58b(吸
込口)とを備えている。バルブ機構1は、バルブ機構用
モータ60による駆動に伴い、ブロア58の与圧発生口
58aで発生した与圧と陰圧発生口58bで発生した陰
圧とを振動回路61へ交互へ供給するようになってい
る。
【0015】振動回路61は、呼吸経路50Aの共通回
路51,吸気回路52,呼気回路53に各々接続されて
おり、これにより患者の肺Hは振動回路61における振
動数に応じた呼吸数で強制的に呼吸されるようになって
いる。また、振動回路61の途中には、呼吸振動発生装
置50Bから呼吸経路50Aへ供給される呼吸振動(圧
力振動)の振幅の度合いを調整する振幅制御機構62
と,呼吸経路50Aにおける空気と呼吸振動発生装置5
0Bにおける空気との直接的な接触を防止するダイヤフ
ラム(図示略)を有する感染遮断機構63とが接続され
ている。
【0016】また、共通回路51の途中部分には、患者
の実際の呼吸量を検出する流量センサ65が装備され、
ブロア用モータ59の回転軸には、当該ブロア用モータ
59の回転数を検出する回転数センサ66が装備され、
バルブ機構用モータ60には、当該バルブ機構用モータ
60の回転数を検出する回転数センサ67が装備されて
いる。制御部64は、前述した流量センサ65,回転数
センサ66,回転数センサ67から出力された各検出信
号に基づき、ブロア用モータ59,バルブ機構用モータ
60,大気開放調整弁57,振幅制御機構62等を駆動
制御するようになっている。
【0017】更に、人工呼吸器に付設された操作部に
は、呼吸経路50Aに供給する呼吸数を設定する呼吸数
設定スイッチ68と、呼吸経路50Aに供給する高周波
振動の平均圧力の度合いを設定する圧力設定スイッチ6
9と、患者への呼吸容量を設定する呼吸容量設定スイッ
チ70とが装備されている。制御部64は、呼吸数設定
スイッチ68,圧力設定スイッチ69,呼吸容量設定ス
イッチ70から出力された各設定信号に基づき、ブロア
用モータ59,バルブ機構用モータ60,大気開放調整
弁57,振幅制御機構62等を駆動制御するようになっ
ている。図中符号71は警報器を示す。
【0018】バルブ機構1はブロア58の与圧発生口5
8aで発生した与圧及び陰圧発生口58bで発生した陰
圧に基づく圧力振動を振動回路61へ交互へ供給すると
共に、制御部64は患者の吸気動作/呼気動作に応じて
大気開放調整弁57を閉弁/開弁制御するため、人工呼
吸器を装着した患者が吸気動作を行うと、エアタンク5
4内の清浄空気が患者の肺へ送り込まれ、他方、患者が
呼気動作を行うと、患者の肺から排出された空気が大気
開放調整弁57を介して大気へ放出されるようになって
いる。
【0019】次に、本実施例における呼吸振動発生装置
のバルブ機構1の構成を図1乃至図3に基づき説明する
と、バルブ機構1は、直方体状のケース本体2と、ケー
ス本体2の内部に回転自在に収納された円筒状のバルブ
本体3と、ケース本体2の内部中央に回転自在に配置さ
れた回転軸4と、ケース本体2の長手方向一方の端面に
スクリュS・・により固定されたケース側板5と、ケー
ス本体2の幅方向一方の端面に固定された直方体状の入
口ポート部材6と、ケース本体2の幅方向他方の端面に
固定された漏斗状の出口ポート部材7とを備える構成と
なっている。
【0020】これを詳述すると、バルブ機構1のケース
本体2の内部は、バルブ本体3の外径より若干大なる内
径を有し且つバルブ本体3の軸方向寸法より若干大なる
軸方向寸法を有する空間部2aとして構成されており、
空間部2aには、その軸方向中心線に沿って回転軸4が
貫通状態に配置されている。回転軸4の両端部は、軸受
8,9を介してケース本体2及びケース側板5に各々回
転自在に支持されている。
【0021】ケース本体2における入口ポート部材6固
定側の端面には、図3に示す如く、ケース本体2の長手
方向一端側から他端側へかけて,ブロア側陰圧大気開放
ポートP1,ブロア側陰圧ポートP2,ブロア側与圧ポ
ートP3,ブロア側与圧大気開放ポートP4が配列され
ており、各ポートP1〜P4は矩形状に切欠かれてい
る。各ポートP1〜P4は、図3における上下方向寸法
が同一寸法に設定され、ポートP1,P3は、図3にお
ける水平方向寸法が同一寸法に設定され、ポートP2,
P4は、図3における水平方向寸法が同一寸法に設定さ
れている。
【0022】更に、ブロア側陰圧ポートP2,ブロア側
与圧大気開放ポートP4の図3における水平方向寸法
は、ブロア側陰圧大気開放ポートP1,ブロア側与圧ポ
ートP3の図3における水平方向寸法の3倍に設定され
ている。これにより、ブロア側陰圧ポートP2の開口面
積は、ブロア側与圧ポートP3の開口面積の3倍に設定
されている。この場合、本実施例ではブロア側陰圧ポー
トP2の開口面積をブロア側与圧ポートP3の開口面積
の3倍に設定しているが、開口面積の比率は当該数値に
限定されるものではない。
【0023】ケース本体2における出口ポート部材7固
定側の端面には、図2に示す如く、ケース本体2の長手
方向一端側から他端側へかけて,患者側陰圧大気開放ポ
ートP5,患者側陰圧ポートP6,患者側与圧ポートP
7,患者側与圧大気開放ポートP8が配列されており、
ポートP5,P8は円形状に切欠かれ、ポートP6,P
7は矩形状に切欠かれている。ポートP6,P7は、図
2における上下方向寸法が同一寸法に設定されている。
【0024】更に、患者側陰圧ポートP6の図2におけ
る水平方向寸法は、患者側与圧ポートP7の図2におけ
る水平方向寸法の3倍に設定されている。これにより、
患者側陰圧ポートP6の開口面積は、患者側与圧ポート
P7の開口面積の3倍に設定されている。この場合、本
実施例では患者側陰圧ポートP6の開口面積を患者側与
圧ポートP7の開口面積の3倍に設定しているが、開口
面積の比率は当該数値に限定されるものではない。
【0025】又、ブロア側陰圧ポートP2及び患者側陰
圧ポートP6の各開口面積は同じ面積に設定され、ブロ
ア側陰圧ポートP2及び患者側与圧ポートP7の各開口
面積は同じ面積に設定されている。更に、ブロア側陰圧
大気開放ポートP1及びブロア側陰圧ポートP2の各開
口面積の和と,ブロア側与圧ポートP3及びブロア側与
圧大気開放ポートP4の各開口面積の和とは、同じ面積
に設定されている。
【0026】即ち、本実施例におけるバルブ機構1で
は、ブロア側陰圧ポートP2の開口面積をブロア側与圧
ポートP3の開口面積よりも大なる面積に設定すると共
に、患者側陰圧ポートP6の開口面積を患者側与圧ポー
トP7の開口面積よりも大なる面積に設定した点を特徴
としている。当該構造とすることにより、バルブ機構1
出口における陰圧時間をバルブ機構1内部における与圧
時間よりも長くし、患者の肺の中にたまった空気を肺の
外部へ押し出す時間を長くすることにより、患者の肺の
内圧が上昇することを抑制し、患者の肺に負担がかから
ないようにするようになっている。
【0027】この場合、バルブ機構1の患者側陰圧大気
開放ポートP5及び患者側与圧大気開放ポートP8に
は、バルブ機構1の作動時における作動音を消すための
消音器(例えばフィルタ状から成る部材)が装着される
ようになっている。
【0028】また、入口ポート部材6の内部には、一端
がブロア側陰圧大気開放ポートP1及びブロア側陰圧ポ
ートP2に連通し,他端がパイプ10を介して上記ブロ
ア58の陰圧発生口58bに連通した漏斗状の陰圧通路
6aが形成されると共に、一端がブロア側与圧ポートP
3及びブロア側与圧大気開放ポートP4に連通し,他端
がパイプ11を介して上記ブロア58の与圧発生口58
aに連通した漏斗状の与圧通路6bが形成されている。
【0029】他方、出口ポート部材7の内部には、一端
が患者側陰圧ポートP6及び患者側与圧ポートP7に連
通し,他端がパイプ22及び振動回路61,共通回路5
1等を介して患者の肺に連通した漏斗状の陰圧/与圧通
路7aが形成されている。
【0030】また、円筒状のバルブ本体3の内部は、そ
の軸方向中央部分に回転軸4と直交する状態に形成され
た隔壁部3aにより、陰圧室部分と与圧室部分とに区分
されており、更に、陰圧室部分は仕切り板12により第
1陰圧室13と第2陰圧室14とに区分されると共に、
与圧室部分は仕切り板15により第1与圧室16と第2
与圧室17とに区分されている。第2陰圧室14は第1
陰圧室13のほぼ3倍の空間として形成され、第2与圧
室17は第1与圧室16のほぼ3倍の空間として形成さ
れている。
【0031】バルブ本体3における第1陰圧室13に対
応した部分は第1弁体部18として構成され、バルブ本
体3における第2陰圧室に対応した部分は第2弁体部1
9として構成され、バルブ本体3における第1与圧室に
対応した部分は第3弁体部20として構成され、バルブ
本体3における第2与圧室に対応した部分は第4弁体部
21として構成されている。
【0032】第1弁体部18には、バルブ本体3の外周
方向で位相が180度ずれた同じ形状を有する矩形状の
開口部18a,18bが形成され、第2弁体部19に
は、バルブ本体3の外周方向で位相が180度ずれた同
じ形状を有する矩形状の開口部19a,19bが形成さ
れ、第3弁体部20には、バルブ本体3の外周方向で位
相が180度ずれた同じ形状を有する矩形状の開口部2
0a,20bが形成され、第4弁体部21には、バルブ
本体3の外周方向で位相が180度ずれた同じ形状を有
する矩形状の開口部21a,21bが形成されている。
【0033】更に、第1弁体部18の開口部18a,1
8bと第2弁体部19の開口部19a,19bとは、バ
ルブ本体3の外周方向で位相が90度ずれた状態に設定
され、第2弁体部19の開口部19a,19bと第3弁
体部20の開口部20a,20bとは、バルブ本体3の
外周方向で位相が90度ずれた状態に設定され、第3弁
体部20の開口部20a,20bと第4弁体部21の開
口部21a,21bとは、バルブ本体3の外周方向で位
相が90度ずれた状態に設定されている。
【0034】即ち、第1弁体部18の開口部18a,1
8bと第3弁体部20の開口部20a,20bとは、同
一位相関係を有して配置され、第2弁体部19の開口部
19a,19bと第4弁体部21の開口部21a,21
bとは、同一位相関係をもって配置されている。換言す
れば、第1弁体部18の開口部18a,18b,第2弁
体部19の開口部19a,19b,第3弁体部20の開
口部20a,20b,第4弁体部21の開口部21a,
21bは、交互に90度の位相差を有して配置されてい
る。
【0035】この場合、ブロア側陰圧ポートP2,第2
陰圧室14,患者側陰圧ポートP6により形成される流
路を直線状とすると共に,ブロア側与圧ポートP3,第
1与圧室16,患者側与圧ポートP7により形成される
流路を直線状とする構造とすることにより、バルブ機構
1内部における流路抵抗を減少させ、バルブ機構1の出
口側(患者側)における圧力波形を,その正負の変化が
滑らかな波形(正弦波に近い波形)に保つようになって
いる。
【0036】バルブ本体3の回転に応じて、第1弁体部
18の開口部18a,18bは、ブロア側陰圧大気開放
ポートP1,患者側陰圧大気開放ポートP5に連通状態
となり、第2弁体部19の開口部19a,19bは、ブ
ロア側陰圧ポートP2,患者側陰圧ポートP6に連通状
態となり、第3弁体部20の開口部20a,20bは、
ブロア側与圧ポートP3,患者側与圧ポートP7に連通
状態となり、第4弁体部21の開口部21a,21b
は、ブロア側与圧大気開放ポートP4,患者側与圧大気
開放ポートP8に連通状態となるようになっている。
【0037】例えば、バルブ機構1のバルブ本体3が図
1に示す位置まで回転した場合、第1弁体部18の開口
部18a,18bがブロア側陰圧大気開放ポートP1,
患者側陰圧大気開放ポートP5に各々連通するため、患
者側陰圧大気開放ポートP5から第1陰圧室13を通り
ブロア側陰圧大気開放ポートP1へ空気が流通し、第2
弁体部19の板面部分(非開口部分)がブロア側陰圧ポ
ートP2,患者側陰圧ポートP6を各々閉塞するため、
患者側陰圧ポートP6からブロア側陰圧ポートP2への
空気の流通が遮断されるようになっている。
【0038】またこの時、第3弁体部20の開口部20
a,20bがブロア側与圧ポートP3,患者側与圧ポー
トP7に各々連通するため、ブロア側与圧ポートP3か
ら第1与圧室16を通り患者側与圧ポートP7へ空気が
流通し、第4弁体部21の板面部分(非開口部分)がブ
ロア側与圧大気開放ポートP4,患者側与圧大気開放ポ
ートP8を各々閉塞するため、ブロア側与圧大気開放ポ
ートP4から患者側与圧大気開放ポートP8への空気の
流通が遮断されるようになっている。
【0039】他方、バルブ機構1のバルブ本体3が図1
に示す位置から90度回転した場合、第1弁体部18の
板面部分(非開口部分)がブロア側陰圧大気開放ポート
P1,患者側陰圧大気開放ポートP5を各々閉塞するた
め、患者側陰圧大気開放ポートP5からブロア側陰圧大
気開放ポートP1への空気の流通が遮断され、第2弁体
部19の開口部19a,19bがブロア側陰圧ポートP
2,患者側陰圧ポートP6に各々連通するため、患者側
陰圧ポートP6から第2陰圧室14を通りブロア側陰圧
ポートP2へ空気が流通するようになっている。
【0040】またこの時、第3弁体部20の板面部分
(非開口部分)がブロア側与圧ポートP3,患者側与圧
ポートP7を各々閉塞するため、ブロア側与圧ポートP
3から患者側与圧ポートP7への空気の流通が遮断さ
れ、第4弁体部21の開口部21a,21bがブロア側
与圧大気開放ポートP4,患者側与圧大気開放ポートP
8に各々連通するため、ブロア側与圧大気開放ポートP
4から第2与圧室17を通り患者側与圧大気開放ポート
P8へ空気が流通するようになっている。
【0041】即ち、バルブ機構1のブロア側陰圧大気開
放ポートP1を患者側陰圧大気開放ポートP5へ,ブロ
ア側陰圧ポートP2を患者側陰圧ポートP6へ,ブロア
側与圧ポートP3を患者側与圧ポートP7へ,ブロア側
与圧大気開放ポートP4を患者側与圧大気開放ポートP
8へ交互に連通させることにより、上記ブロア58の陰
圧発生口58bで発生した陰圧と与圧発生口58aで発
生した与圧とを、人工呼吸器を装着した患者の肺へ振動
回路61及び共通回路51等を介して交互に供給するよ
うになっている。
【0042】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を説明する。
【0043】バルブ機構用モータ60を駆動すると、バ
ルブ機構1のバルブ本体3は、バルブ機構用モータ60
の出力軸に連結された回転軸4を介し回転を開始する。
バルブ本体3が図1に示す位置まで回転すると、第1弁
体部18の開口部18a,18bがブロア側陰圧大気開
放ポートP1,患者側陰圧大気開放ポートP5に各々連
通し、患者側陰圧大気開放ポートP5から第1陰圧室1
3を通りブロア側陰圧大気開放ポートP1へ空気が流通
する。また、第2弁体部19の板面部分がブロア側陰圧
ポートP2,患者側陰圧ポートP6を各々閉塞し、患者
側陰圧ポートP6からブロア側陰圧ポートP2への空気
の流通が遮断される。
【0044】また、第3弁体部20の開口部20a,2
0bがブロア側与圧ポートP3,患者側与圧ポートP7
に各々連通し、ブロア側与圧ポートP3から第1与圧室
16を通り患者側与圧ポートP7へ空気が流通する。ま
た、第4弁体部21の板面部分がブロア側与圧大気開放
ポートP4,患者側与圧大気開放ポートP8を各々閉塞
し、ブロア側与圧大気開放ポートP4から患者側与圧大
気開放ポートP8への空気の流通が遮断される。
【0045】他方、バルブ機構1のバルブ本体3が図1
の位置から90度回転すると、第1弁体部18の板面部
分がブロア側陰圧大気開放ポートP1,患者側陰圧大気
開放ポートP5を各々閉塞し、患者側陰圧大気開放ポー
トP5からブロア側陰圧大気開放ポートP1への空気の
流通が遮断される。また、第2弁体部19の開口部19
a,19bがブロア側陰圧ポートP2,患者側陰圧ポー
トP6に各々連通し、患者側陰圧ポートP6から第2陰
圧室14を通りブロア側陰圧ポートP2へ空気が流通す
る。
【0046】また、第3弁体部20の板面部分がブロア
側与圧ポートP3,患者側与圧ポートP7を各々閉塞
し、ブロア側与圧ポートP3から患者側与圧ポートP7
への空気の流通が遮断される。また、第4弁体部21の
開口部21a,21bがブロア側与圧大気開放ポートP
4,患者側与圧大気開放ポートP8に各々連通し、ブロ
ア側与圧大気開放ポートP4から第2与圧室17を通り
患者側与圧大気開放ポートP8へ空気が流通する。
【0047】前述したバルブ機構1のバルブ本体3の回
転に伴い、ブロア側陰圧大気開放ポートP1が患者側陰
圧大気開放ポートP5へ、ブロア側陰圧ポートP2が患
者側陰圧ポートP6へ、ブロア側与圧ポートP3が患者
側与圧ポートP7へ、ブロア側与圧大気開放ポートP4
が患者側与圧大気開放ポートP8へ交互に連通される結
果、ブロア58の陰圧発生口58bで発生した陰圧と与
圧発生口58aで発生した与圧とが、人工呼吸器を装着
した患者の肺へ振動回路61及び共通回路51等を介し
て交互に供給される。
【0048】ところで、本実施例におけるバルブ機構1
では、ブロア側陰圧ポートP2の開口面積をブロア側与
圧ポートP3の開口面積よりも大きく設定し,患者側陰
圧ポートP6の開口面積を患者側与圧ポートP7の開口
面積よりも大きく設定してあるため、バルブ機構1出口
における陰圧時間がバルブ機構1内部における与圧時間
よりも長くなる。これに伴い、患者の肺の中にたまった
空気を肺の外部へ押し出す時間が長くなるため、患者の
肺の内圧が上昇することが抑制される。従って、患者の
肺に負担がかからないようにすることができる。
【0049】ここで、図5は本出願人が実験によって得
た,バルブ機構1の回転周期が15Hzの場合における
気管内チューブ(共通回路51)入口の流量波形W1
(流量:94[リットル/分]),並びにバルブ機構1
の出口圧力波形W2(圧力:250[mmAq]〜−3
50[mmAq])を示すものであり、与圧時間T1よ
り陰圧時間T2が長いことが判明した。
【0050】また、図6は本出願人が実験によって得
た,バルブ機構1の回転周期が24Hzの場合における
気管内チューブ(共通回路51)入口の流量波形W3
(流量:76[リットル/分]),並びにバルブ機構1
の出口圧力波形W4(圧力:250[mmAq]〜−3
00[mmAq])を示すものであり、与圧時間T3よ
り陰圧時間T4が長いことが判明した。
【0051】また、図7は本出願人が実験によって得
た,バルブ機構1の回転周期が15Hzの場合における
バルブ機構1の出口圧力波形W5(圧力:250[mm
Aq]〜−300[mmAq]),エアタンク54内の
圧力波形W6(圧力:10[mmAq]〜−8[mmA
q]),並びに気管内チューブ(共通回路51)入口の
流量波形W7(流量:92[リットル/分])を示すも
のであり、バルブ機構1の出口圧力波形W5の比率「T
6/T5」と,エアタンク54内の圧力波形W6の比率
「T8/T7」とは同じになることが判明した。即ち、
エアタンク54内の圧力を患者の肺の内圧と見なせば、
患者の肺の内圧は上昇しないことがわかる。図中符号T
9で示す時間は、気管内チューブ及びエアタンク54の
R,L,C成分の影響による時定数分の遅れを示す。
【0052】上述したように、本実施例によれば、ブロ
ア側陰圧ポートP2の開口面積をブロア側与圧ポートP
3の開口面積よりも大きく設定すると共に,患者側陰圧
ポートP6の開口面積を患者側与圧ポートP7の開口面
積よりも大きく設定したため、バルブ機構1出口におけ
る陰圧時間がバルブ機構1内部における与圧時間よりも
長くなる結果、患者の肺の中にたまった空気を肺の外部
へ押し出す時間を長くすることができる。これにより、
患者の肺の内圧の上昇を抑制できるため、患者の肺に負
担がかからないという利点が生ずる。
【0053】また、本実施例によれば、ブロア側陰圧ポ
ートP2,第2陰圧室14,患者側陰圧ポートP6によ
り形成される流路が直線状に構成され,ブロア側与圧ポ
ートP3,第1与圧室16,患者側与圧ポートP7によ
り形成される流路が直線状に構成されているため、バル
ブ機構1内部における流路抵抗を減少させて空気の流れ
を円滑にすることができ、この結果、バルブ機構1の出
口側(患者側)における圧力波形を,その正負の変化が
滑らかな波形(正弦波に近い波形)に保ちながら、患者
の肺の内圧の上昇を抑制することができる。
【0054】ここで、上記実施例では、ブロア側陰圧ポ
ートP2の開口面積をブロア側与圧ポートP3の開口面
積よりも大きく設定すると共に,患者側陰圧ポートP6
の開口面積を患者側与圧ポートP7の開口面積よりも大
きく設定したが、これに限定されるものではなく、少な
くとも、患者側陰圧ポートP6の開口面積を患者側与圧
ポートP7の開口面積よりも大きく設定してもよい。こ
の場合も上記実施例と同様の効果をあげることができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
の人工呼吸器用呼吸振動発生装置によれば、少なくと
も、患者側の陰圧ポートの開口面積を患者側の与圧ポー
トの開口面積よりも大きく設定した構造であるため、バ
ルブ機構の出口(患者の肺へ接続された人工呼吸経路
側)における陰圧時間がバルブ機構内部における与圧時
間よりも長くなる結果、患者の肺の中にたまった空気を
肺の外部へ押し出す時間を長くすることができ、これに
より患者の肺の内圧の上昇を抑制できるため、患者の肺
に負担がかからなくなる、という効果を奏する。
【0056】請求項2の本発明の人工呼吸器用呼吸振動
発生装置によれば、圧力発生側の与圧ポート及び患者側
の与圧ポートをバルブ機構の回転軸の軸線を挟んで対称
位置に配置すると共に,圧力発生側の陰圧ポート及び患
者側の陰圧ポートをバルブ機構の回転軸の軸線を挟んで
対称位置に配置した構造であるため、圧力発生側与圧ポ
ートから与圧室を通り患者側与圧ポートへ抜ける流路,
及び患者側陰圧ポートから陰圧室を通り圧力発生側陰圧
ポートへ抜ける流路は各々直線状となり、このため流路
抵抗が減少して各流路における空気の流れを円滑にする
ことができ、この結果、バルブ機構の出口(患者の肺へ
接続された人工呼吸経路側)における圧力波形を,その
正負の変化が滑らかな波形に保ちながら、上記請求項1
の発明と同様に患者の肺の内圧の上昇を抑制することが
できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例におけるバルブ機構
の内部構造を示す断面図である。
【図2】図1に示した出口ポート部材を取外したケース
本体を図1上方から見た状態を示す説明図である。
【図3】図1に示した入口ポート部材を取外したケース
本体を図1下方から見た状態を示す説明図である。
【図4】本実施例における人工呼吸器の全体構成を示す
ブロック図である。
【図5】本実施例におけるバルブ機構の回転周期が15
Hzの場合の気管内チューブ入口の流量波形並びにバル
ブ機構の出口圧力波形を示す説明図である。
【図6】本実施例におけるバルブ機構回転周期が24H
zの場合の気管内チューブ入口の流量波形並びにバルブ
機構の出口圧力波形を示す説明図である。
【図7】本実施例におけるバルブ機構の回転周期が15
Hzの場合のバルブ機構出口圧力波形及びエアタンク内
の圧力波形並びに気管内チューブ入口の流量波形を示す
説明図である。
【図8】従来例におけるバルブ機構の内部構造を示す断
面図である。
【図9】従来例におけるバルブ機構の回転周期が15H
zの場合のバルブ機構出口圧力波形及びエアタンク内の
圧力波形並びに気管内チューブ入口の流量波形を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 バルブ機構 2 ケース本体 3 バルブ本体 4 回転軸 14 陰圧室としての第2陰圧室 16 与圧室としての第1与圧室 50A 人工呼吸経路としての呼吸経路 58 圧力発生機構としてのブロア 60 モータとしてのバルブ機構用モータ P2,P6 陰圧ポート P3,P7 与圧ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 16/00 325 A61M 16/00 355 A61M 16/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与圧発生口及び陰圧発生口を有する圧力
    発生機構と、該圧力発生機構と患者の肺に接続される人
    工呼吸経路との間に装備され,前記与圧発生口及び陰圧
    発生口を前記人工呼吸経路に交互に連通するバルブ機構
    と、該バルブ機構を駆動するモータとを備え、前記バル
    ブ機構が、ケース本体と,該ケース本体の内部に回転軸
    を介して回転自在に収納された円筒状のバルブ本体とを
    具備して成る人工呼吸器用呼吸振動発生装置において、 前記ケース本体が、前記圧力発生機構に接続される圧力
    発生側の与圧ポート及び圧力発生側の陰圧ポートと,前
    記人工呼吸経路に接続される患者側の与圧ポート及び患
    者側の陰圧ポートとを備えると共に、 前記バルブ本体が、前記圧力発生側の与圧ポート及び患
    者側の与圧ポートに連通可能な与圧室と,前記圧力発生
    側の陰圧ポート及び患者側の陰圧ポートに連通可能な陰
    圧室とを備えて成り、 少なくとも、前記患者側の陰圧ポートの開口面積を、前
    記患者側の与圧ポートの開口面積よりも大きく設定して
    成ることを特徴とした人工呼吸器用呼吸振動発生装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力発生側の与圧ポートと前記患者
    側の与圧ポートとを、前記回転軸の軸線を挟んで対称位
    置に配置すると共に、前記圧力発生側の陰圧ポートと前
    記患者側の陰圧ポートとを、前記回転軸の軸線を挟んで
    対称位置に配置して成ることを特徴とした請求項1記載
    の人工呼吸器用呼吸振動発生装置。
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