JP3768689B2 - 人工呼吸器 - Google Patents

人工呼吸器 Download PDF

Info

Publication number
JP3768689B2
JP3768689B2 JP23009998A JP23009998A JP3768689B2 JP 3768689 B2 JP3768689 B2 JP 3768689B2 JP 23009998 A JP23009998 A JP 23009998A JP 23009998 A JP23009998 A JP 23009998A JP 3768689 B2 JP3768689 B2 JP 3768689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
ventilator
exhalation
valve
way valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23009998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000042109A (ja
Inventor
俊尚 高木
正毅 斎藤
幹男 安川
康仁 杉浦
克由 鈴木
賢弘 鎌田
智久 大竹
芳嗣 山田
一福 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Suzuki Motor Co Ltd
National Institute of Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Agency
Suzuki Motor Co Ltd
National Institute of Japan Science and Technology Agency
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Agency, Suzuki Motor Co Ltd, National Institute of Japan Science and Technology Agency filed Critical Japan Science and Technology Agency
Priority to JP23009998A priority Critical patent/JP3768689B2/ja
Priority to US09/363,183 priority patent/US6446629B1/en
Priority to DE19936038A priority patent/DE19936038C2/de
Publication of JP2000042109A publication Critical patent/JP2000042109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3768689B2 publication Critical patent/JP3768689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/0096High frequency jet ventilation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/08Bellows; Connecting tubes ; Water traps; Patient circuits
    • A61M16/0816Joints or connectors
    • A61M16/0833T- or Y-type connectors, e.g. Y-piece
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/20Valves specially adapted to medical respiratory devices
    • A61M16/201Controlled valves
    • A61M16/202Controlled valves electrically actuated
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/20Valves specially adapted to medical respiratory devices
    • A61M16/201Controlled valves
    • A61M16/202Controlled valves electrically actuated
    • A61M16/203Proportional
    • A61M16/205Proportional used for exhalation control
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/20Valves specially adapted to medical respiratory devices
    • A61M16/208Non-controlled one-way valves, e.g. exhalation, check, pop-off non-rebreathing valves

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工呼吸器に係り、特に、高頻度振動換気法を採る人工呼吸器に関する。
【0002】
【従来の技術】
高頻度振動換気法を採る従来の人工呼吸器の排出経路の概略構成を図22に示す。高頻度振動換気法は、従来からある人工呼吸法(患者に対して通常の呼吸排気量分の酸素を通常の呼吸周期で強制的に送り,排気させる人工呼吸法)とは異なり、酸素供給源から連続して所定量供給される酸素(例えば、20[l/min])を患者に対して通常の呼吸回数以上の高頻度(60回/分以上)で、陽圧と陰圧とが一定周期で繰り返される振動空気圧を付勢して患者の肺に酸素の供給を行う。なお、一回の振動空気圧により変動する気体量は、通常の呼吸排気量よりも少ない(成人の場合は60〜180[cc]程度)。
【0003】
従来の人工呼吸器は、三つの管路を有し,これらがいずれも連通する三方分岐管170を介して酸素の供給と排出を行っていた。即ち、三方分岐管170の患者側管路171を患者側に接続し、酸素供給源側管路172を酸素の供給源側に接続し、呼気排出側管路173を呼気の排出を行う呼気排出口607と接続していた。ここで、排出経路とは、三方分岐管から排気を行う末端部までをいう。
【0004】
上記構成により、酸素供給源側管路172に酸素供給源から振動空気圧を付勢された酸素(O2 )が供給され、酸素供給源側管路172から患者側管路171を通過して患者Pの肺の内部に酸素が到達する。一方、かかる酸素の供給により患者Pの肺から排出される呼気(CO2 )は、患者側管路171から呼気排出側管路173を通過し、さらに、呼気排出口607を通過して大気中に排出される。
【0005】
ここで、呼気排出口607は、図23に示すように、呼気排出側管路173に接続された連通管604を導入する筺体607aと、筺体607a内から呼気を排出する排気ポート607bとから構成されている。かかる構造により呼気の通過流量を一定にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例にあっては、高頻度振動換気法を採るため、患者Pの肺の内部から二酸化炭素を排出するべく、陰圧の付勢も行われる。このとき、患者Pの肺から呼気が三方分岐管170側に引き寄せられると同時に、呼気排出口607の排気ポート607bから外気が侵入していた(図24)。このため、患者の呼気の排出量が減少し、振動空気圧の1サイクルでのガス交換量が減少するという不都合があった。
【0007】
また、この高頻度振動換気法では、圧力制御を行って、呼気導入部から患者までの平均気道内圧を従来からある間欠的強制換気法に比べて低く維持するが、このように平均気道内圧を低く設定した場合(例えば大気圧近くまで)、外気の侵入があると目標値に設定することが困難となるという不都合があった。同時に、供給する吸気量の増加により設定する平均気道内圧の最低値が上昇してしまうという不都合があった。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、排気端からの外気の侵入を防止し、効率良くガス交換を行い得る人工呼吸器を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、患者に供給する酸素に,患者の呼吸周期よりも高い周期(例えば、1秒間に複数回(1〜20[Hz],厳密には3〜17[Hz]より好適には9〜15[Hz]))の振動空気圧を付勢して酸素吸入と呼気排出とを行う高頻度振動換気法を採る人工呼吸器において、患者から出された呼気を大気中に排出する排出経路に、陽圧が付勢されると当該呼気を排出し、前記陰圧が付勢されると外気の流入を防止する排出方向規制機構を装備するという構成を採っている。なお、ここでいう振動空気圧の付勢とは、上述の周期で陽圧(正圧)と陰圧(負圧)とを繰り返し付勢することをいう。
【0010】
上述の構成では、振動空気圧の陽圧付加時に酸素が患者に供給され、陰圧付加時には患者の肺から呼気排出が行われる。振動空気圧が陽圧のときには、酸素の供給と共に排出経路において排出方向規制機構が肺から排出された呼気の通過を許容し、装置外部に呼気の排気を行う。一方、振動空気圧が陰圧のときには、肺から呼気が吸い出されるが、同時に排出経路内が陰圧となり、排出とは逆方向に呼気の流動が付勢される。しかし、このとき、排出方向規制機構により、呼気の逆方向の流れは防止される。
【0011】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の構成に加えて、排出方向規制機構を、呼気を排出方向にのみ通過自在とする一方向弁とするという構成を採っている。
【0012】
上述の構成では、振動空気圧が陽圧のときには、酸素の供給と共に排出経路において一方向弁が肺から排出された呼気の通過を許容し、装置外部に呼気の排気を行う。一方、振動空気圧が陰圧のときには、肺から呼気が吸い出されるが、排出経路に排出とは逆方向の流れが生じるため、一方向弁は閉じられて外気は侵入しない。
【0013】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明の構成に加えて、一方向弁は、呼気の通過穴を設けた通過穴形成部材と、この通過穴に通過方向の下流側から覆いかぶさる膜状の弁部材とを有し、この弁部材をその一部分のみで通過穴の近傍に係止するという構成を採っている。
【0014】
かかる構成では、請求項2記載の発明と同様の動作が行われる。上記一方向弁にあっては、通過穴の下流側から弁部材が覆って塞いでいるため、陽圧時には、この弁部材は呼気に押し上げられて開放され、呼気は通過して装置外部に排気される。また、陰圧時には、弁部材を通過穴に押圧する方向の流れが生じるため、通過穴は弁部材に塞がれて外気は侵入しない。
【0015】
請求項4記載の発明では、請求項2記載の発明の構成に加えて、一方向弁は、呼気が通過するノズルと、このノズルの吹き出し口側に近接して対向する当該吹き出し口を覆い塞ぐことができる大きさの膜状の弁部材とを有し、この弁部材を、その中央部分でのみ固定するという構成を採っている。
【0016】
かかる構成では、請求項2記載の発明と同様の動作が行われる。上記一方向弁にあっては、陽圧時には、弁部材とノズルの吹き出し口の隙間から呼気は通過して装置外部に排気される。また、陰圧時には、弁部材の中央部分を除く周囲の部分がノズル側に引き寄せられて当該ノズルとの隙間を塞ぎ、外気の侵入は阻まれる。
【0017】
請求項5記載の発明では、請求項2記載の発明の構成に加えて、一方向弁は、呼気が内部を通過する有底の筒状体容器と、この筒状体容器の底部に設けられ,呼気を内部に導入する導入穴と、筒状体容器の底部以外のいずれかの位置に設けられた呼気の排出穴と、筒状体容器内部で上下に自在に移動する球状の弁部材とを備えるという構成を採っている。
【0018】
かかる構成では、請求項2記載の発明と同様の動作が行われる。上記一方向弁にあっては、陽圧時には、導入穴を介して筒状体容器内に呼気が侵入しようとするため、導入穴上で塞いでいる球状の弁部材が上方に押し上げられて隙間を生じ、かかる隙間から呼気が侵入すると共に排出穴を通過して装置外部に排気される。また、陰圧時には、球状の弁部材を導入穴に押圧する方向の流れが生じるため、導入穴は球状の弁部材に塞がれて外気は侵入しない。
【0019】
請求項6記載の発明では、請求項1記載の発明の構成に加えて、排出方向規制機構が、排出経路の閉塞と開放とを切り換える切り換え手段を有する。
【0020】
上述の構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われ、例えば、振動空気圧が陽圧のときには、切り換え手段により、排出経路を開放し、肺から排出された呼気の通過を許容し、装置外部に呼気の排気を行う。一方、振動空気圧が陰圧のときには、排出経路を閉塞し、排出と逆方向の流れを遮断して外気の侵入を防止する。
【0021】
請求項7記載の発明では、請求項6記載の発明の構成に加えて、切り換え手段による閉塞と開放の切り換え動作と振動空気圧の周期との同期を図る同期制御回路を有する。
【0022】
上記の構成では、請求項6記載の発明と同様の動作が行われ、さらに、同期制御回路により、所定の周期で繰り返される振動空気圧の陽圧と陰圧との繰り返しに同期して、切り換え手段では、排出経路の開放と閉塞を繰り返す。
【0023】
請求項8記載の発明では、請求項6記載の発明の構成に加えて、排出方向規制機構は、切り換え手段の手前に装備された排出経路の内部圧力を検出するセンサと、切り換え手段による閉塞と開放の切り換え動作とセンサによる検出圧力の周期との同期を図る同期制御回路を有する。
【0024】
上記の構成では、請求項6記載の発明と同様の動作が行われ、さらに、同期制御回路は、センサにより振動空気圧の陽圧状態が検出されたときには、切り換え手段により、排出経路を開放して肺から排出された呼気の通過を許容し、装置外部に呼気の排気を行う。一方、センサにより振動空気圧の陰圧状態が検出されたときには、排出経路を閉塞し、排出と逆方向の流れを遮断して外気の侵入を防止する。
【0025】
請求項9記載の発明では、請求項6,7又は8記載の発明の構成に加えて、切り換え手段は、排出経路の排出端部に対して離間と接近を行う開閉蓋と、この開閉蓋に離間と接近とを付勢するクランク機構とを有する。
【0026】
上記の構成では、請求項6,7又は8記載の発明と同様の動作が行われ、さらに、クランク機構により、開閉蓋が排出経路の排出端部に向かって往復運動を行う。このとき、排出端部への最接近により開閉蓋は、当該排出端部を閉塞し、それ以外の離間した状態にあっては、排出端部を開放する。
【0027】
請求項10記載の発明では、請求項6,7又は8記載の発明の構成に加えて、切り換え手段は、排出経路を閉塞する閉塞領域と開放する開放口とを同一円周上に備える回転平板と、この回転平板に回転動作を付勢する回転駆動手段とを有する。
【0028】
上記の構成では、請求項6,7又は8記載の発明と同様の動作が行われ、さらに、上記回転平板の開放口を設けた円周上を排出経路が通過するように当該排出経路中に切り換え手段を装備する。そして、回転駆動手段により回転平板を回転させることにより、開放口と閉塞領域とが排出経路に対して交互に切り換えられ、一定周期で呼気の排気が行われる。
【0029】
請求項11記載の発明では、請求項6,7又は8記載の発明の構成に加えて、切り換え手段は、排出経路を閉塞する閉塞領域と開放する開放口とを同一の周面上に備える回転筒状体と、この回転筒状体に回転動作を付勢する回転駆動手段とを有する。
【0030】
上記の構成では、請求項6,7又は8記載の発明と同様の動作が行われ、さらに、上記回転筒状体の周面が排出経路を塞いだ状態で当該排出経路中に切り換え手段を装備する。このとき、回転筒状体の内側は、装置外部に通じた状態とする。そして、回転駆動手段により回転筒状体を回転させることにより、開放口と閉塞領域とが排出経路に対して交互に切り換えられ、一定周期で呼気の排気が行われる。
【0031】
本発明は、上述した各構成によって前述した目的を達成しようとするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第一の実施形態)
本発明の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。この実施形態では、患者Pに供給する酸素に,患者の呼吸周期よりも高い周期の振動空気圧を付勢して酸素吸入と呼気排出とを行う高頻度振動換気法(HFO)を採る人工呼吸器12において、患者Pから出された呼気を大気中に排出する排出経路に、呼気の流動方向をその排出を行う一定方向に規制する排出方向規制機構としての一方向弁7を装備した人工呼吸器12を示している。なお、前述した従来例と同一の構成については、同符号を付して重複する説明は省略するものとする。
【0033】
図1は、本実施形態たる人工呼吸器12の全体構造を示す全体図であり、図2は、制御系を含めた人工呼吸器12の全体構成を示すブロック図である。これらに基づいて人工呼吸器12について説明する。
【0034】
人工呼吸器12は、酸素供給源としての吸気導入部62と、陽圧Ap及び陰圧Anの両方の空気圧を同時に発生するブロワ52(空気圧発生源)と、ブロワ52で発生した陽圧Ap又は陰圧Anを交互に選択して所定の振動空気圧Apnに変換するロータリバルブ機構54(振動空気圧発生機構)と、ロータリバルブ機構54からの振動空気圧Apnに付勢されて作動し,吸気導入部62から患者Pに供給される酸素(厳密には空気と混合された酸素)に振動空気圧を付勢するダイヤフラム機構56と、ダイヤフラム機構56のダイヤフラム561を中立位置に保持するダイヤフラム中立位置制御装置10とを備えている。
【0035】
上述の吸気導入部62は、外気と予め準備された酸素とを吸入し混合するブレンダ621と、ブレンダ621から送り出される空気を加湿する加湿器622とから構成されている。加湿器622には、加湿器622を経た吸気Aiを患者Pへ供給する吸気管623が接続されている。吸気管623には、被加圧室563が連通されるとともに、その末端で後述する三方分岐管170に接続されている。
【0036】
この三方分岐管170は、患者側管路171,酸素供給源側管路172及び呼気排出側管路173の三つの管路を備えており、酸素供給源側管路172が吸気管623と接続されている。また、患者側管路171には、患者Pに至る末端吸気管605と接続され、この末端吸気管605の途中には、患者Pの吸気状態を検出する圧力センサ624が取り付けられている。
【0037】
さらに、呼気排出側管路173は、連通管604の一端部と接続され、この連通管604を介して呼気弁607が接続されている。これら連通管604と呼気弁607とにより患者Pから出された呼気を大気中に排出する排出経路が構成されている。呼気弁607は、筺体607aと排気ポート607bと流量制御用の電磁弁(制御用シリコンシート)607cとからなり、前述した一方向弁7は、排出ポート607bに装備されている。また、後述する制御部16は、上述の圧力センサ624の出力に応じてこの呼気弁607の電磁弁607cによる通過流量の制御を行う機能を有している。
【0038】
ブロワ52は、陽圧管521及び陰圧管522を有し、陰圧管522から空気を吸入し、その空気を陽圧管521から吐出する。この陽圧管521には、外気と連通するオリフィス管524が接続されおり、陰圧管522には、外気と連通するオリフィス管523が接続されている。
【0039】
ロータリバルブ機構54は、ポート541,542,543を有するロータリバルブ544と、ロータリバルブ544を回転させる駆動部545とから構成されている。駆動部545は、図示しない電動機及び減速機からなり、ロータリバルブ544を例えば900[rpm]で回転させる。ロータリバルブ544は、一回転するごとに、ポート541とポート543とのみを一回連通させ、続いてポート542とポート543とのみを一回連通させる。これにより、供給される酸素に対して周波数15[Hz]の振動空気圧Apnを付勢する。ポート543には、振動空気圧Apnをダイヤフラム機構56へ伝達する振動空気圧管546が接続されている。振動空気圧管546には、流量制御バルブ547が挿入されている。
【0040】
ダイヤフラム機構56は、加圧室562及び被加圧室563と、加圧室562と被加圧室563との間を仕切るとともに伸縮自在の部材で形成されたダイヤフラム561とを備えている。加圧室562は振動空気圧管546に接続されている。
【0041】
次に、ダイヤフラム中立位置制御装置10について説明する。このダイヤフラム中立位置制御装置10は、ダイヤフラム機構56のダイヤフラム561の位置を検出するダイヤフラム位置センサ601と、陽圧Ap、陰圧An又は振動空気圧Apnを制御する圧力制御バルブ14(圧力制御機構)と、ダイヤフラム位置センサ601で検出されたダイヤフラム561の位置に基づき圧力制御バルブ14を制御する制御部16とを備えている。
【0042】
圧力制御バルブ14は、構造的にはロータリバルブに類似しており、ポート141〜145を有する本体146と、本体146内部で各ポート141〜145を所定の組み合わせで接続する回動体149と、この回動体149を正逆方向に回動させるアクチュエータ147とから構成されている。アクチュエータ147は、図示しない電動機及び減速機からなり、回動体149を所望の角度に回動させることができる。
【0043】
圧縮制御バルブ14のポート141には、陽圧管521と連通する陽圧バイパス管181が接続されている。ポート142には、陰圧管522と連通する陰圧バイパス管182が接続されている。ポート143には、振動空気圧管546と連通する振動空気圧バイパス管183が接続されている。ポート144,145には、それぞれ大気開放ポート184,185が接続されている。
【0044】
圧縮バルブ14は、通常は、全てのポート141〜145が閉じられた状態にあり、ダイヤフラム機構56のダイヤフラム561の位置に異常が生じた場合に、以下に示す二種類の状態に切り替えられる。
【0045】
即ち、その一方の状態(以下、「切り換えA」とする)では、ポート141とポート144及びポート142とポート143がそれぞれ連通され、ポート145が閉じられる。これにより、ブロワ52で発生した陽圧Apの絶対値を低下させると共に、ダイヤフラム561を付勢する振動空気圧Apnにブロワ52で発生した陰圧Anを付勢する。
【0046】
また、他方の状態(以下、「切り換えB」とする)では、ポート142とポート145及びポート141とポート143がそれぞれ連通され、ポート144が閉じられる。これにより、ブロワ52で発生した陰圧Anの絶対値を低下させると共に、ダイヤフラム561を付勢する振動空気圧Apnにブロワ52で発生した陽圧Apを付勢する。
【0047】
制御部16は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等からなるマイクロコンピュータである。この制御部16は、ダイヤフラム位置センサ601から得られるダイヤフラム561の動作情報に基づき、ダイヤフラム561の平均中立位置のずれを常に判断している。そして、ダイヤフラム561の平均中立位置がずれると、制御部16は次のように動作する。
【0048】
ダイヤフラム561の中立位置が患者P側(図2における右側)にずれると、圧力制御バルブ14を切り換えAに設定する。すると、ブロワ52で発生した陽圧Apの絶対値が低下するとともに、ブロワ52で発生した陰圧Anが振動空気圧Apnに付勢されることにより、振動空気圧Apnが低下する。これにより、ダイヤフラム561の中立位置が中心へ(図2における左側へ)戻る。
【0049】
逆に、ダイヤフラム561の中立位置がブロワ52側(図2における左側)にずれると、切り換えBに設定する。すると、ブロワ52で発生した陰圧Anの絶対値が低下するとともに、ブロワ52で発生した陽圧Apが振動空気圧Apnに付勢されることにより、振動空気圧Apnが上昇する。これにより、ダイヤフラム561の中立位置が中心へ(図2における右側へ)戻る。
【0050】
ダイヤフラム561を中立位置へ戻すことに要する時間は、陽圧Apのみならず陰圧Anも制御しており、振動空気圧Apnを大気ではなく陰圧An側又は陽圧Ap側に開放することにより、大きい圧力差を利用できるので、より効果適に迅速化を図ることができる。
【0051】
次に、一方向弁7について、図3乃至図5により詳述する。図3は、一方向弁7が呼気弁607に装備された状態を示す断面図であり、図4は、一方向弁7の分解斜視図であり、図5は、一方向弁7の動作説明図である。この一方向弁7は、呼気の通過穴73aを設けた通過穴形成部材71と、この通過穴73aに通過方向の下流側から覆いかぶさる膜状の弁部材75とを有し、この弁部材75をその一部分のみで通過穴73aの近傍に係止している。
【0052】
通過穴形成部材71は、図4に示すように、二つの筒体72a,72bを連結してなる一つの筒状体72と、この筒状体72の内部を一端と他端とに分離する仕切り板73とから構成されている。この筒状体72が、呼気弁607の排気ポート607bに挿入された状態で一方向弁7は装備される。また、仕切り板73には、筒状体72の一端と他端とを連通する通過穴73aが、当該仕切り板73の中央部から放射状に四つ設けられている。
【0053】
仕切り板73の呼気通過方向下流側には、可撓性の高い弁部材75が装備されている。この弁部材75は、筒状体72の内径よりも若干小さい円形に形成されており、この弁部材75の中央部のみが仕切り板73の中央部にピン76により係止されている。この弁部材75は、仕切り板73に装備した状態で全ての通過穴73aを覆い隠した状態となる。
【0054】
かかる構造を有する一方向弁7は、ダイヤフラム機構56により陽圧が付勢されると、呼気弁607の筺体607aの内圧により弁部材75が撓んで押し開けられ、通過穴73aから呼気が排出される(図5(A))。また、陰圧が付勢されると、弁部材75は外圧により仕切り板73側に押圧されて通過穴73aを塞ぎ、外気の流入を防止する(図5(B))。
【0055】
次に、上述した各構成からなる人工呼吸器12の動作を説明する。
【0056】
まず、吸気導入部62から酸素(吸気)Aiの供給が開始され、ブロワ52が駆動を開始する。ブロワ52から発生した陽圧Apと陰圧Anとは、ロータリバルブ機構54で振動空気圧Apnとなり、ダイヤフラム機構56に伝達される。ダイヤフラム機構56では、振動空気圧Apnの周期によってダイヤフラム561が振動し、ダイヤフラム561の振動が吸気管623内の圧力を変化させる。かかる振動空気圧Apnの陽圧Apによりに、常時、患者Pに酸素Aiが供給される。また、振動空気圧Apnの陰圧Anにより、患者Pの肺内の二酸化炭素を含んだ呼気が三方分岐管170に引き出され、呼気排出側管路173を介して604側に送られる。
【0057】
このとき、ダイヤフラム561の凹凸動作は、ダイヤフラム位置センサ601よって検出され、ダイヤフラム561の動作情報として制御部16へ常時出力されている。ここで、自発呼吸に起因してダイヤフラム561の凹凸動作が乱れると、この情報は直ちに制御部16へ出力される。すると、制御部16は、例えば、ダイヤフラム561の中立位置が患者P側(図面で右側)にずれると、圧力制御バルブ14を切り換えAに設定して、ダイヤフラム561の中立位置を中心へ(図2における左側へ)戻す。また、ダイヤフラム561の中立位置がブロワ52側(図2における左側)にずれると、切り換えBに設定し、ダイヤフラム561の中立位置を中心へ(図2における右側へ)戻す。これにより、ダイヤフラム561は、常に中立位置が中心に維持され、安定した呼気吸入が行われる。
【0058】
ここで、人工呼吸器12における排出流路側の動作を説明すると、まず、図5(A)の如く、ダイヤフラム機構56から陽圧Apが付勢されると、通過管604を介して患者Pからの呼気が呼気弁607の筺体607a内に送り込まれる。これにより、筺体607aの内部圧力が上昇し、貫通穴73aの下流側から覆いかぶさる状態にある弁部材75は、内部呼気に押圧され、その中心部から周縁部にかけて撓みが生じ、各通過穴73aが開放される。従って、呼気は人工呼吸器12の外部に放出される。
【0059】
また、図5(B)の如く、ダイヤフラム機構56から陰圧Pnが付勢されると、通過管604を介して呼気弁607の筺体607a内部が減圧される。従って、弁部材75は、外気圧により各貫通穴73aを塞いだ状態のまま仕切り板73側に押圧され、外気の流入が阻まれる。
【0060】
以上のように、本実施形態では、呼気弁607の排気ポート607bに一方向弁7を装備したことにより、振動空気圧の陽圧時はもとより、陰圧時においてもかかる排気ポートからの外気の侵入を防止することができる。従って、呼気の逆流を防止して当該呼気の排出量を増加させることができ、振動空気圧の1サイクルでのガス交換量を増やすことが可能となる。
【0061】
また、この人工呼吸器12において圧力制御を行う場合において、呼気導入部から患者までの平均気道内圧に対する外気の影響を排除するため、これを低く維持する場合であっても容易に目標値を維持することが可能である。
図6は、試験に基づく従来の一方向弁のない人工呼吸器と本実施形態とについての、圧力の目標設定値とこれにより実際に観測された平均気道内圧の関係を示している。吸気の供給量を20[l/min]とした場合、一方向弁のない従来の人工呼吸器にあっては、平均気道内圧の限界値が130[mmH2O]であるのに対して、本実施形態に基づく実施形態では50[mmH2O]まで低減することが可能である。即ち、一方向弁を有する本実施形態の方が設定可能な低減値が低いことが分かる。
【0062】
またさらに、一方向弁により外気が侵入せず、安定した排気量を確保できることから、吸気の供給量を増加しても平均気道内圧を低く設定することが可能である。
【0063】
図7は、一方向弁の他の例を示す。この図7に示す例では、呼気弁607の電磁弁607cを構成する制御用シリコンコートの連結管604との対向面側に膜状の弁部材75Aを装備し、これにより一方向弁を構成している。弁部材75Aは、変形性に富むフィルム状部材であり、ゴム,合成樹脂等が好ましい。
【0064】
この弁部材75Aは、呼気が通過するノズルとしての連結管604の吹き出し口側に近接して対向する位置に配設され、当該吹き出し口を覆い塞ぐことができる大きさの円形に設定されている。弁部材75Aはその中心が、連結管604の中心と一致するように且つ、当該弁部材75Aの中央部分75Aaでのみ制御用シリコンコート607cに接着装備される。
【0065】
かかる一方向弁の弁部材75Aは、ダイヤフラム機構56から陽圧が付勢された場合には、通常の形状を維持したまま当該弁部材75Aと連通管604の吹き出し口の隙間から呼気が通過し人工呼吸器12の外部に排気される(図8(A))。
【0066】
また、弁部材75Aの中央部分75Aaを除く周囲の部分75Ab(図7(B)参照)は固定されておらず自由に変形することができるので、ダイヤフラム機構56から陰圧が付勢されたときには、連通管604の吹き出し口に弁部材75Aの周囲の部分75Abが引き寄せられて密着し、隙間を塞ぐために、外気の侵入を防止する(図8(B))。
【0067】
このように、図7に示す構成であっても、前述した一方向弁7と同様の効果を上げることが可能であり、さらには、従来からある構成に弁部材75Aを付加することにより実現が可能であるため、装置の生産性の向上を図ることが可能である。
【0068】
図9にさらに別の一方向弁7Bの例を示す。この一方向弁7Bは、呼気弁607の排気ポート607bにチューブ608Bを介して接続された筒状体容器71Bとその内部に収容された球状の弁部材75Bとから構成される。筒状体容器71Bは、その中心軸が垂直方向にだいたい沿っている状態で配設され、上面は閉塞されると共に底面には当該筒状体容器71Bの内部に呼気弁607からの呼気を導入する導入穴72Bが設けられている。この導入穴72Bは、前述のチューブ608Bと連結されている。さらに、この筒状体容器71Bの下部側面には二つの排出穴73Bが設けられている。即ち、導入穴72Bから導入された呼気は、この排出穴73Bから排気される。なお、導入穴72Bは、筒状体容器71Bの断面と同心円の円形穴であり、当然のことながら、筒状体容器71Bの断面の円よりも小径に設定されている。
【0069】
球状の弁部材75Bは、筒状体容器71Bの内部を上下方向に自在に移動するべくその外径を、当該筒状体容器71Bの内径よりも幾分小さく設定されている。そして、筒状体容器71Bが垂直方向に沿って配設された状態にあっては、導入穴72Bにはまった状態でこれを塞いでいる。
【0070】
かかる構成では、ダイヤフラム機構56から陽圧が付勢された場合には、導入穴72Bを介して筒状体容器71B内に呼気が侵入しようとするため、導入穴72Bを塞いでいる球状の弁部材75Bが上方に押し上げられる。さらに、球状の弁部材75Bが排出穴73Bより上方まで移動すると、導入穴72Bと排出穴73Bとが連通し、呼気は排出穴73Bを通過して人工呼吸器12の外部に排気される(図10(A))。
【0071】
また、ダイヤフラム機構56から陰圧が付勢された場合には、チューブ608Bから導入穴72Bにかけて負圧となり、球状の弁部材75Bは、外気圧力により導入穴72B側に押圧され、当該導入穴72Bを強固に塞いだ状態となり、外気の侵入を防止する(図10(B))。
【0072】
このように、一方向弁7Bにあっても、前述の一方向弁7と同様の効果を有すると共に、一方向弁7B自体が呼気弁607から別個の単体として構成されているため、呼気弁内に装備した場合と比較して、メンテナンスが行い易く、保守性の向上を図ることが可能である。
【0073】
【実施例】
本発明の実施例を図11乃至図15に基づいて説明する。本実施例では、図11に示すように、呼気弁607に一方向弁7を装備した人工呼吸器12に、患者Pではなく人工的なモデル肺Mを接続して行われた試験の結果について説明する。このモデル肺Mは、図示しないが、内部に二酸化炭素を一定量供給する供給手段が設けられている。また、比較例として、呼気弁607に一方向弁7を装備しない人工呼吸器(図17参照)との比較を行うものとする。
【0074】
図12は、各人工呼吸器のダイヤフラム機構56による陽圧付勢時における三方分岐管170内の流速分布を示し、図12(A)は一方向弁7を有していない人工呼吸器の場合を示し、図12(B)は一方向弁7を有している人工呼吸器の場合を示す。
【0075】
これらを比較すると、一方向弁がない場合には、吸気がモデル肺M側よりも吸気弁607側に多く流れ、一方向弁7がある場合には、吸気がモデル肺M側と吸気弁607側とに平均的に流れている。これは、一方向弁7の弁部材75を押し開く際にこれが抵抗となるためである。この結果、人工呼吸器12には、酸素の供給量を増加させる効果があることが観測される。
【0076】
図13は、各人工呼吸器のダイヤフラム機構56による陰圧付勢時における三方分岐管170内の流速分布を示し、図13(A)は一方向弁7を有していない人工呼吸器の場合を示し、図13(B)は一方向弁7を有している人工呼吸器の場合を示す。
【0077】
これらを比較すると、一方向弁がない場合には、外気が呼気弁607側から多く流入し、且つ、モデル肺内からの呼気の排出量も少なくなっている。一方、一方向弁7がある場合には、呼気弁側からの外気の流入がほとんど無く、またモデル肺内からの呼気の排出も良好に行われていることが観測される。
【0078】
図14は振動空気圧力の周波数を15[Hz]としたときの一方向弁のない人工呼吸器に接続したモデル肺(下の曲線)及び三方分岐管内(上の曲線)の極く短時間における内圧変化を示し、図15は同条件での一方向弁のある人工呼吸器に接続したモデル肺(下の曲線)及び三方分岐管内(上の曲線)の極く短時間における内圧変化を示す(図12と図13の横1目盛りは20[msec])。
【0079】
これらを比較すると、まず、一方向弁の無い場合の三方分岐管内の圧力振幅(最大圧力と最小圧力の差)は46[mmH2O]であるのに対して、一方向弁のある場合の三方分岐管内の圧力振幅(最大圧力と最小圧力の差)は62[mmH2O]である。これは、一方向弁が無ければ、陰圧時の外気の侵入により最低圧力が低くならないためである。
【0080】
また、一方向弁の無い場合のモデル肺内の圧力振幅から算出される振動一回における換気量は84[cc]であるのに対して、一方向弁のある場合のモデル肺内の換気量は103[cc]である。これも、一方向弁が無いことによる外気の流入により、モデル肺内の呼気の吸い出しが良好に行われないことに起因する。
【0081】
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態を、図16及び図17に基づいて説明する。
この第二の実施形態は、前述した排出方向規制機構としての一方向弁7に替えて、排出経路の閉塞と開放とを切り換える切り換え手段7Cを装備した人工呼吸器12Cを示している。この人工呼吸器12Cは、特に示さない限り他の構成については人工呼吸器12と同一であり、かかる同一部分の説明は省略するものとする。
【0082】
この人工呼吸器12Cでは、連通管604の下流側端部に呼気弁607がなく、連通管604の下流端部(排出端部)604aは、管の中心軸に対する垂直面で切断された状態で、切り換え手段7Cの開閉蓋71Cと対向している。この開閉蓋71Cは、連通管604の下流端部と同一軸上に沿って配設された筒状体72Cの内部に摺動自在に配設されている。開閉蓋71Cは、円筒形状であり、その外径は、連通管604の外径よりも大きく設定されている。
【0083】
開閉蓋71Cは、連通管604との対向面の反対側(背後)からクランク機構に支持されている。このクランク機構は、クランク軸として機能する回転円板73Cと、この回転円板73Cの周縁部と開閉蓋71Cの背後とを連結する連接棒74Cと、回転円板73Cに回転力を付勢する駆動モータ75Cとから構成されている。
【0084】
回転円板73Cの回転により開閉蓋71Cが最も連通管604に接近した状態で、図17(A)に示すように開閉蓋71Cの対向面と連通管604の排出端部の端面とが丁度接触する長さに、連接棒74Cの長さが設定されている。かかる状態において、開閉蓋は71Cは、連通管604を密閉する。また、開閉蓋71Cの少なくとも対向面側は、弾性を帯びた素材(ゴム,樹脂等)からなり、連通管604の排出端部604aと接した場合のシール性を高く維持し、連通管604の内部と外部との気体の流通を防止する。
【0085】
クランク機構の駆動モータ75Cは、ステッピングモータであり、外部の動作信号に応じて必要量の回転を行わせることができる。また、この人工呼吸器12Cには、前述した制御部16と同一の機能を有すると共に、切り換え手段7Cによる閉塞と開放の切り換え動作と振動空気圧Apnの周期との同期を図る同期制御回路161Cを有している。
【0086】
この同期制御回路161Cは、ロータリーバルブ機構54の駆動部545と駆動モータ75Cとの同期を図っている。即ち、この同期制御回路161Cは、駆動モータ75Cを、駆動部545と同一周期で回転駆動し且つ連通管604内が陰圧時に開閉蓋71Cが連通管604の排出端部604aを塞ぐように一定の位相差で駆動制御する。
【0087】
即ち、この人工呼吸器12Cでは、ロータリーバルブ機構54によりダイヤフラム機構56を介して陽圧Apが付勢されるときには、開閉蓋71Cは排出端部604aから離間しており(図17(B))、患者Pからの呼気は、通過管604を介して、人工呼吸器12Cの外部に放出される。
【0088】
また、ロータリーバルブ機構54によりダイヤフラム機構56を介して陰圧Pnが付勢されると、開閉蓋71Cは排出端部604aを密閉しており(図17(A))、外気の流入が阻まれる。
【0089】
以上のように、人工呼吸器12Cでも、前述した人工呼吸器12と同様の効果を挙げることが可能である。また、振動空気圧Apnの周期を決定付けるロータリーバルブ機構54の駆動部545と開閉蓋71Cの開閉動作の同期を図っているため、位相差を適度に設定することにより、一方向弁7のように弁を開放するための圧力上昇によるタイムラグを排除することができ、呼気排出をより効率的に行うことが可能となる。
【0090】
(第三の実施形態)
本発明の第三の実施形態を、図18及び図19に基づいて説明する。
この第三の実施形態は、前述した排出方向規制機構としての一方向弁7に替えて、排出経路の閉塞と開放とを切り換える切り換え手段7Dを装備した人工呼吸器12Dを示している。この人工呼吸器12Dは、特に示さない限り他の構成については人工呼吸器12と同一であり、かかる同一部分の説明は省略するものとする。
【0091】
切り換え手段7Dは、排出経路を閉塞する閉塞領域711Dと開放する開放口712Dとを同一円周上に備える回転平板71Dと、この回転平板71Dに回転動作を付勢する回転駆動手段としての駆動モータ72Dとを有する。
【0092】
人工呼吸器12Dでは、連通管604の下流側端部に呼気弁607がなく、連通管604の下流端部(排出端部)604aは、管の中心軸に対する垂直面で切断された状態となっている。そして、上述の回転平板71Dは、その平板面が連通管604の下流端部604aの切断面と平行且つ接触して配設されている。この回転平板71Dは、円板状に形成されており、その中心部で駆動モータ72Dの回転軸に保持されている。
【0093】
回転平板71Dは、少なくとも連通管604の下流端部604aの外径と比較して二倍以上の外径に設定されている。そして、回転平板71Dと同心円となる当該回転平板71D上の一定の円周に沿って、開放口712Dと閉塞領域711Dとが90度ごとに交互に二つずつ形成されている。この開放口712Dは、下流端部604aの外径とほぼ同一大(或いは幾分小さい)の貫通穴であり、閉塞領域711Dは、少なくとも下流端部604aを完全に遮蔽することができる大きさの平板面である。
【0094】
連通管604の下流端部604aは、回転平板71Dに対して上述の一定の円周上に当接しており、回転平板71が、駆動モータにより回転駆動されると、90度回転するごとに、閉塞領域711Dと開放口712Dとが入れ替わり対向するようになっている。下流端部604aと回転平板71Dとは、殆ど摺動状態で隙間無く接しているため、当該下流端部604aに閉塞領域711Dが対向している状態(図19(A))にあっては、連通管604はほぼ密閉状態となり、当該下流端部604aに開放口712Dが対向している状態(図19(B))にあっては、連通管604は装置外部に通じた状態となる。
【0095】
駆動モータ72Dは、ステッピングモータであり、外部の動作信号に応じて必要量の回転を行わせることができる。
また、切り換え手段7Dのすぐ上流側,即ち、連通管604の下流端部604a近傍に当該連通管604の内部圧力を検出する圧力センサ604bが装備されている。
そして、この人工呼吸器12Dには、前述した制御部16と同一の機能を有すると共に、切り換え手段7Dによる閉塞と開放の切り換え動作と圧力センサ604bにより検出された振動空気圧Apnの周期との同期を図る同期制御回路161Dを有している。
【0096】
この同期制御回路161Dは、圧力センサ604bが陽圧を検出するとき、開放口712Dと下流端面604aとが対向するように駆動モータ72Dを駆動し、圧力センサ604bが陰圧を検出するとき、閉塞領域711Dと下流端面604aとが対向するように駆動モータ72Dを駆動する。振動空気圧Apnは、陽圧と陰圧とが連続するため、その繰り返し速度に応じて、回転平板71Dを所定の速度で一定方向に回転させても良い。その場合は、駆動モータ72Dは、ステッピングモータよりも低コストであるスピードコントロールモータの利用も可能である。
【0097】
これにより、この人工呼吸器12Dでは、連通管604内が陽圧のときには、開放口712Dから呼気が排気され、連通管604内が負圧のときには、下流端部604aが閉塞領域711Dにより塞がれて外気の侵入が防止される。
【0098】
以上のように、人工呼吸器12Dでも、前述した人工呼吸器12と同様の効果を挙げることが可能である。また、切り換え手段7Dのすぐ上流側に装備された圧力センサ604bの検出圧力に基づいて連通管の閉塞と開放との切り換え同期を決定しているため、切り換え手段7Dと圧力センサ604bとの間に生じる位相差の影響を低減し、また、一方向弁7のように弁を開放するための圧力上昇によるタイムラグを排除することができ、呼気排出をより効率的に行うことが可能となる。
【0099】
(第四の実施形態)
本発明の第四の実施形態を、図20及び図21に基づいて説明する。
この第四の実施形態は、前述した排出方向規制機構としての一方向弁7に替えて、排出経路の閉塞と開放とを切り換える切り換え手段7Eを装備した人工呼吸器12Eを示している。この人工呼吸器12Eは、特に示さない限り他の構成については人工呼吸器12と同一であり、かかる同一部分の説明は省略するものとする。
【0100】
切り換え手段7Eは、排出経路を閉塞する閉塞領域711Eと開放する開放口712Eとを同一の周面上に備える回転筒状体71Eと、この回転筒状体71Eを回転自在に支持する筒状枠体72Eと、この回転筒状体71Eに回転動作を付勢する回転駆動手段としての駆動モータ73Eとを有する。
【0101】
人工呼吸器12Eでは、連通管604の排出端部に上方が開口した有底の筒状枠体72Eが装備されている(図21二点鎖線)。連通管604は、この筒状枠体72Eの周面を貫通してその内部と連通している。筒状枠体72Eの内部には、その内径とほぼ等しい外径を有する回転筒状体71Eが筒状枠体72Eに対して回転自在に装備されている。
【0102】
回転筒状体71Eは、筒状枠体と同様に上方が開口した有底の筒状体であり、その周面の一部が切り欠かれている。連通管604に対応して設けられた筒状枠体72Eの周面上の貫通穴(図示略)は、丁度,筒状枠体72Eに装備された回転筒状体71Eの周面が接する領域内にその位置が設定されている。
【0103】
そして、回転筒状体71Eの周面の内、切り欠き部分が開放口712Eとなり、それ以外の部分は閉塞領域711Eを構成する。さらに、この回転筒状体71Eは、その底面における中心軸線上を駆動モータ73Eの回転軸に保持されている。一方の駆動モータ73Eは、その回転軸を除いて筒状枠体72Eに固定連結されている(図21では離間して見えるが、実際は固定部材等を介して連結されている。)。
【0104】
駆動モータ73Eは、ステッピングモータであり、外部の動作信号に応じて必要角度で回転を行わせることができる。従って、図19(A)のように、連通管604の下流端部が、回転筒状体71Eの閉塞領域711Eに対向するように位置決めして回転させることにより連通管604はほぼ密閉状態となり、図19(B)のように、連通管604の下流端部が、回転筒状体71Eの開放口712Eに対向するように位置決めして回転させることにより連通管604は装置外部に通じた状態となる。
【0105】
また、切り換え手段7Eのすぐ上流側,即ち、連通管604の下流端部近傍には、人工呼吸器12Dと同様にして、当該連通管604の内部圧力を検出する圧力センサ604bが装備されている。また、同様にして、制御部16には、切り換え手段7Eによる閉塞と開放の切り換え動作と圧力センサ604bにより検出された振動空気圧Apnの周期との同期を図る同期制御回路161Dを有している。
【0106】
この同期制御回路161Dにより、圧力センサ604bが陽圧を検出するとき、開放口712Eと連通管604の下流端面とが対向するように駆動モータ73Eを駆動し、圧力センサ604bが陰圧を検出するとき、閉塞領域711Eと連通管604の下流端面とが対向するように駆動モータ73Eを駆動する。振動空気圧Apnは、陽圧と陰圧とが連続するため、その繰り返し速度に応じて、回転筒状体71Eを所定の速度で一定方向に回転させても良い。その場合は、駆動モータ73Eは、ステッピングモータより低コストであるスピードコントロールモータの利用も可能である。
【0107】
これにより、この人工呼吸器12Eでは、連通管604内が陽圧のときには、開放口712Eから呼気が排気され、連通管604内が負圧のときには、下流端部604aが閉塞領域711Eにより塞がれて外気の侵入が防止される。
【0108】
以上のように、人工呼吸器12Eは、前述した人工呼吸器12Dとほぼ同一の効果を享受することができる。
【0109】
【発明の効果】
本発明では、排出経路に排出方向規制機構を装備したことにより、振動空気圧の陽圧時はもとより、陰圧時においても排出経路の末端からの外気の侵入を防止することができる。従って、呼気の逆流を防止して当該呼気の排出量を増加させることができ、振動空気圧の1サイクルでのガス交換量を増やすことが可能となる。
【0110】
また、本発明は、外気の流入を防ぐことから、振動空気圧を付勢される酸素の供給圧力をより低く設定することが可能である。またさらに、一方向弁により外気が侵入せず、安定した排気量を確保できることから、吸気の供給量を増加しても平均気道内圧を低く設定することが可能である。
【0111】
さらに、本発明によれば、計測できない不確定量の外気の侵入がないため、安定したガスの交換量となり、例えば、医者が患者に対して行われた1サイクルのガス交換量を管理し易く、扱い易い高頻度人工呼吸器を提供できる。
【0112】
一方向弁を、通過穴形成部材と通過穴に下流側から覆いかぶさる膜状の弁部材とから構成した場合には、陽圧付勢時にかかる一方向弁の弁部材を開放するための流動抵抗により、酸素が直接排気経路に流出することを防ぎ、患者側への供給量を増やすことが可能である。
【0113】
さらに、本発明において、排出方向規制機構が排出経路の閉塞と開放を切り換える切り換え手段を有する場合にあっても、上述の一方向弁とほぼ同様の効果を享受することができる。
【0114】
このとき、特に、切り換え手段と振動空気圧との同期を図る同期制御回路を有し、これらの間の位相差を適度に設定することにより、一方向弁のように弁を開放するための圧力上昇によるタイムラグを排除することができ、呼気排出をより効率的に行うことが可能となる。
【0115】
また、同期制御回路が、切り換え手段のすぐ上流側に装備されたセンサの検出圧力に基づいて切り換え動作の同期を図る構成とした場合には、切り換え手段と圧力センサとの間に生じる位相差の影響を低減し、また、一方向弁のように弁を開放するための圧力上昇によるタイムラグを排除することができ、呼気排出をより効率的に行うことが可能となる。
【0116】
本発明は以上のように構成され機能するので、これによると、従来にない優れた人工呼吸器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の実施形態の各構成を簡略化して示したブロック図である。
【図3】図1に開示した一方向弁の装備状態を示す断面図である。
【図4】図3の一方向弁の分解斜視図である。
【図5】一方向弁の動作を説明する説明図であり、図5(A)は陽圧時の動作を示し、図5(B)は陰圧時の動作を示す。
【図6】本実施形態と従来例との制御吸気圧力の最低圧力の限界を示す線図である。
【図7】図7(A)は一方向弁の他の例を示す分解斜視図であり、図7(B)は弁部材の装着状態を示す断面図である。
【図8】図7の一方向弁の動作を示す断面図であり、図8(A)は陽圧時を示し、図8(B)は陰圧時を示す。
【図9】一方向弁のさらに他の例を示す一部切り欠いた斜視図である。
【図10】図9の一方向弁の動作を示す断面図であり、図10(A)は陽圧時を示し、図10(B)は陰圧時を示す。
【図11】試験のためのモデル肺を装備した人工呼吸器を示す構成図である。
【図12】モデル肺を装備した人工呼吸器の陽圧時の三方分岐管内の流速分布を示す説明図であり、図12(A)は一方向弁を装備しない場合を示し、図12(B)は一方向弁を装備した場合を示す。
【図13】モデル肺を装備した人工呼吸器の陰圧時の三方分岐管内の流速分布を示す説明図であり、図13(A)は一方向弁を装備しない場合を示し、図13(B)は一方向弁を装備した場合を示す。
【図14】一方向弁を装備しない人工呼吸器の三方分岐管内及びモデル肺内の短時間における圧力変化を示す線図である。
【図15】一方向弁を装備した人工呼吸器の三方分岐管内及びモデル肺内の短時間における圧力変化を示す線図である。
【図16】本発明の第二の実施形態を示す概略構成図である。
【図17】図17(A)は、図16に開示した切り換え手段の閉塞状態を示す説明図であり、図17(B)は、図16に開示した切り換え手段の開放状態を示す説明図である。
【図18】本発明の第三の実施形態を示す概略構成図である。
【図19】図19(A)は、図18に開示した切り換え手段の閉塞状態を示す説明図であり、図19(B)は、図18に開示した切り換え手段の開放状態を示す説明図である。
【図20】本発明の第四の実施形態を示す概略構成図である。
【図21】図21(A)は、図20に開示した切り換え手段の閉塞状態を示す説明図であり、図21(B)は、図20に開示した切り換え手段の開放状態を示す説明図である。
【図22】従来の排出経路内の吸気及び呼気の流れを示す断面図である。
【図23】従来の人工呼吸器の呼気弁の断面図である。
【図24】従来の排出経路内に生じていた外気の流入状態を示す断面図である。
【符号の説明】
7 一方向弁(排出方向規制機構)
71 通過穴形成部材
72B 導入穴
73B 排出穴
73a 通過穴
75,75A 膜状の弁部材
75Aa 中央部分
75B 球状の弁部材
7C,7D,7E 切り換え手段
71C 開閉蓋
71D 回転平板
71E 回転筒状体
711D,711E 閉塞領域
712D,712E 開放口
72D,73E 駆動モータ
161C,161D 同期制御回路
12,12C,12D,12E 人工呼吸器
P 患者

Claims (11)

  1. 患者に供給する酸素に,患者の呼吸周期よりも高い周期で陽圧と陰圧を交互に選択して得る振動空気圧を付勢して酸素吸入と呼気排出とを行う高頻度振動換気法を採る人工呼吸器において、
    前記患者から出された呼気を大気中に排出する排出経路に、前記陽圧が付勢されると当該呼気を排出し、前記陰圧が付勢されると外気の流入を防止する排出方向規制機構を装備したことを特徴とする人工呼吸器。
  2. 前記排出方向規制機構が、前記呼気を排出方向にのみ通過自在とする一方向弁であることを特徴とする請求項1記載の人工呼吸器。
  3. 前記一方向弁は、呼気の通過穴を設けた通過穴形成部材と、この通過穴に通過方向の下流側から覆いかぶさる膜状の弁部材とを有し、
    この弁部材をその一部分のみで前記通過穴の近傍に係止したことを特徴とする請求項2記載の人工呼吸器。
  4. 前記一方向弁は、呼気が通過するノズルと、このノズルの吹き出し口側に近接して対向する当該吹き出し口を覆い塞ぐことができる大きさの膜状の弁部材とを有し、
    この弁部材を、その中央部分でのみ固定したことを特徴とする請求項2記載の人工呼吸器。
  5. 前記一方向弁は、呼気が内部を通過する有底の筒状体容器と、この筒状体容器の底部に設けられ,前記呼気を内部に導入する導入穴と、前記筒状体容器のいずれかの位置に設けられた前記呼気の排出穴と、前記筒状体容器内部で上下に自在に移動する球状の弁部材とを備える構成としたことを特徴とする請求項2記載の人工呼吸器。
  6. 前記排出方向規制機構が、前記排出経路の閉塞と開放とを切り換える切り換え手段を有することを特徴とする請求項1記載の人工呼吸器。
  7. 前記切り換え手段による閉塞と開放の切り換え動作と前記振動空気圧の周期との同期を図る同期制御回路を有することを特徴とする請求項6記載の人工呼吸器。
  8. 前記排出方向規制機構は、前記切り換え手段の手前に装備された前記排出経路の内部圧力を検出するセンサと、前記切り換え手段による閉塞と開放の切り換え動作と前記センサによる検出圧力の周期との同期を図る同期制御回路を有することを特徴とする請求項6記載の人工呼吸器。
  9. 前記切り換え手段は、前記排出経路の排出端部に対して離間と接近を行う開閉蓋と、この開閉蓋に前記離間と接近とを付勢するクランク機構とを有することを特徴とする請求項6,7又は8記載の人工呼吸器。
  10. 前記切り換え手段は、前記排出経路を閉塞する閉塞領域と開放する開放口とを同一円周上に備える回転平板と、この回転平板に回転動作を付勢する回転駆動手段とを有することを特徴とする請求項6,7又は8記載の人工呼吸器。
  11. 前記切り換え手段は、前記排出経路を閉塞する閉塞領域と開放する開放口とを同一の周面上に備える回転筒状体と、この回転筒状体に回転動作を付勢する回転駆動手段とを有することを特徴とする請求項6,7又は8記載の人工呼吸器。
JP23009998A 1998-07-31 1998-07-31 人工呼吸器 Expired - Fee Related JP3768689B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23009998A JP3768689B2 (ja) 1998-07-31 1998-07-31 人工呼吸器
US09/363,183 US6446629B1 (en) 1998-07-31 1999-07-29 Artificial respiration apparatus
DE19936038A DE19936038C2 (de) 1998-07-31 1999-07-30 Vorrichtung zur künstlichen Atmung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23009998A JP3768689B2 (ja) 1998-07-31 1998-07-31 人工呼吸器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000042109A JP2000042109A (ja) 2000-02-15
JP3768689B2 true JP3768689B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=16902547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23009998A Expired - Fee Related JP3768689B2 (ja) 1998-07-31 1998-07-31 人工呼吸器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6446629B1 (ja)
JP (1) JP3768689B2 (ja)
DE (1) DE19936038C2 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6708690B1 (en) * 1999-09-03 2004-03-23 Respironics, Inc. Apparatus and method for providing high frequency variable pressure to a patient
US6581596B1 (en) * 1999-09-24 2003-06-24 Respironics, Inc. Apparatus and method of providing high frequency variable pressure to a patient
US6557554B1 (en) * 1999-10-29 2003-05-06 Suzuki Motor Corporation High-frequency oscillation artificial respiration apparatus
JP3721912B2 (ja) * 2000-01-11 2005-11-30 スズキ株式会社 高頻度人工呼吸器
SE0000777D0 (sv) * 2000-03-09 2000-03-09 Siemens Elema Ab High frequency oscillation ventilator
SE528487C2 (sv) 2004-11-11 2006-11-28 Transunit Ab Exspiratorisk tryckregulator
US8539951B1 (en) 2008-05-27 2013-09-24 Trudell Medical International Oscillating positive respiratory pressure device
US8327849B2 (en) 2008-10-28 2012-12-11 Trudell Medical International Oscillating positive expiratory pressure device
US8485179B1 (en) 2009-02-23 2013-07-16 Trudell Medical International Oscillating positive expiratory pressure device
US9149589B2 (en) 2009-02-23 2015-10-06 Trudell Medical International Method and device for performing orientation dependent oscillating positive expiratory pressure therapy
JP5632925B2 (ja) * 2009-12-07 2014-11-26 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ モジュール式換気システム
IN2014CN00024A (ja) 2011-06-06 2015-08-21 Trudell Medical Int
EP2755710B1 (en) * 2011-09-13 2018-05-23 ResMed Limited Vent arrangement for respiratory mask
EP4101488A1 (en) * 2011-11-11 2022-12-14 ResMed Pty Ltd Exchanger conduit
US20130269693A1 (en) * 2012-04-17 2013-10-17 Devilbiss Healthcare Llc Method And Apparatus For Controlling The Delivery Of Humidified Air
US10076619B2 (en) * 2012-09-11 2018-09-18 Resmed Limited Vent arrangement for respiratory mask
US9517315B2 (en) 2012-11-30 2016-12-13 Trudell Medical International Oscillating positive expiratory pressure device
US9795756B2 (en) 2012-12-04 2017-10-24 Mallinckrodt Hospital Products IP Limited Cannula for minimizing dilution of dosing during nitric oxide delivery
CN105073170B (zh) 2012-12-04 2018-03-27 马林克罗特医疗产品知识产权公司 用于在氧化氮递送期间对给药的稀释最小化的套管
NZ631264A (en) 2013-03-14 2017-04-28 Resmed Ltd Vent arrangement for a respiratory device
US10328222B2 (en) 2013-03-14 2019-06-25 ResMed Pty Ltd Vent device for use with a respiratory device
US9849257B2 (en) 2013-08-22 2017-12-26 Trudell Medical International Oscillating positive respiratory pressure device
EP3030302B1 (en) * 2013-09-04 2023-02-22 Fisher&Paykel Healthcare Limited Improvements to flow therapy
US10363383B2 (en) 2014-02-07 2019-07-30 Trudell Medical International Pressure indicator for an oscillating positive expiratory pressure device
EP2942075A1 (en) * 2014-05-07 2015-11-11 Mindray Medical Sweden AB Device and method for a low resistance valve
WO2016157106A1 (en) 2015-03-31 2016-10-06 Fisher & Paykel Healthcare Limited Methods and apparatus for oxygenation and/or co2 removal
US10449324B2 (en) 2015-07-30 2019-10-22 Trudell Medical International Combined respiratory muscle training and oscillating positive expiratory pressure device
US11559723B2 (en) 2017-05-03 2023-01-24 Trudell Medical International Combined oscillating positive expiratory pressure therapy and Huff Cough simulation device
US11833296B2 (en) 2017-06-27 2023-12-05 Nihon Kohden Corporation Gas monitoring apparatus and system for artificial ventilation
US10953278B2 (en) 2018-02-02 2021-03-23 Trudell Medical International Oscillating positive expiratory pressure device
CN112237669B (zh) * 2019-07-19 2023-12-15 郭许达 可携式呼吸器
CN113230508B (zh) * 2021-05-28 2022-03-25 四川大学华西医院 通用型呼吸机管

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4463756A (en) * 1981-07-03 1984-08-07 Senko Medical Instrument Mfg., Co., Ltd. Ventilation apparatus for artificial respiration
JPS59101159A (ja) * 1982-11-30 1984-06-11 泉工医科工業株式会社 二連噴流管を有する人工呼吸器
US5065756A (en) * 1987-12-22 1991-11-19 New York University Method and apparatus for the treatment of obstructive sleep apnea
DE4120313C2 (de) * 1991-06-20 1995-03-09 Schaller Peter Dr Sc Techn Schaltungsanordnung zur Steuerung der Oszillationsamplitude bei der Hochfrequenzventilation
US5813399A (en) * 1993-03-16 1998-09-29 Puritan Bennett Corporation System and method for closed loop airway pressure control during the inspiratory cycle of a breath in a patient ventilator using the exhalation valve as a microcomputer-controlled relief valve
ES2131778T3 (es) * 1994-01-12 1999-08-01 Saime Sarl Aparato de ayuda a la ventilacion de un paciente que comprende en especial un modo de asistencia inspiratorio a presion reducida.
US5484270A (en) * 1994-02-28 1996-01-16 Carmeli Adahan Pump particularly useful in respirator apparatus and exhalation valve assembly therefor
US6155252A (en) * 1995-03-17 2000-12-05 Board Of Regents, The University Of Texas System Method and apparatus for directing air flow within an intubated patient
US6000396A (en) * 1995-08-17 1999-12-14 University Of Florida Hybrid microprocessor controlled ventilator unit
SE9504313L (sv) * 1995-12-01 1996-12-16 Siemens Elema Ab Förfarande för tryckmätning vid ventilatorsystem medelst två separata gasledningar samt ett ventilatorsystem
JP3898251B2 (ja) 1996-03-28 2007-03-28 スズキ株式会社 人工呼吸器のダイヤフラム中立位置制御装置
US5752506A (en) * 1996-08-21 1998-05-19 Bunnell Incorporated Ventilator system
US6095140A (en) * 1998-04-09 2000-08-01 Massachusetts Institute Of Technology Ventilator triggering device
US6230708B1 (en) * 1998-10-30 2001-05-15 Sechrist Industries, Inc. Ventilator triggering device

Also Published As

Publication number Publication date
DE19936038A1 (de) 2000-03-02
DE19936038C2 (de) 2002-01-31
JP2000042109A (ja) 2000-02-15
US6446629B1 (en) 2002-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3768689B2 (ja) 人工呼吸器
US5875783A (en) Gas delivery means for respirators and anesthesia apparatus
JP3945902B2 (ja) 人工呼吸器
US8534284B2 (en) Respiratory therapy device
JP2021098079A (ja) 呼吸治療装置用の呼吸可能ガス入口制御装置
JP3898251B2 (ja) 人工呼吸器のダイヤフラム中立位置制御装置
JP4689893B2 (ja) 患者の人工呼吸を補助するための装置
JP5184534B2 (ja) 気管切開チューブ逆止弁の有無にかかわらず、患者が話すことを可能にする換気装置および方法
JPH08182763A (ja) 肺換気装置の呼息回路の制御方法及び装置
KR101180309B1 (ko) 방향 전환 밸브 유닛 및 이를 이용한 기침 보조 장치
JPS6113971A (ja) 強制呼吸装置、制御可能な弁装置およびそれの制御装置
JP2010502402A5 (ja)
JP2001017547A (ja) 呼吸ガスを供給するための装置
JP5286476B2 (ja) ポンプユニット、呼吸補助装置
WO2006088007A1 (ja) 呼吸補助装置
JP3775098B2 (ja) 高頻度人工呼吸器
JP3775118B2 (ja) 高頻度人工呼吸器
CN111886042A (zh) 微型双向阀和系统
JP3293317B2 (ja) 人工呼吸器用呼吸振動発生装置
JPH02131774A (ja) 人工呼吸器における呼吸振動発生装置
KR101192689B1 (ko) 기침 보조 장치
SU366863A1 (ru) РЕГЕНЕРАТИВНЫЙ РЕСПИРАТОРtijiji \j . г-;-Л C-iiiLO'. Б/|Б;;'
JP2006061354A (ja) 酸素供給機
JP2000279521A (ja) 人工呼吸器
JP2798259B2 (ja) 人工呼吸器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees