JP3274524B2 - 人工呼吸器における呼吸振動発生装置 - Google Patents

人工呼吸器における呼吸振動発生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工呼吸器における呼
吸振動発生装置に係り、特にロータリバルブの呼吸ポー
トから出力する空気の圧力や流量の波形を円滑にする場
合に好適な人工呼吸器における呼吸振動発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高頻度人工呼吸器においては、そ
の呼吸サイクルが健康人と同じような周期(毎分15〜
20回程度)とされるのが一般的である。一方、最近で
は、臨床学的に呼吸サイクルを10〜30HZ(毎秒1
0〜30回程度)と極めて早く行うことが、ある種の肺
疾患に極めて有効であることが実証されるようになっ
た。そこで、早い呼吸サイクルを得るため、例えば特願
昭63−283915号公報記載の如く、人工呼吸器用
呼吸振動発生装置が提案されている。同装置は、モータ
によりピストンを往復動させ、その往復動により生ずる
圧力振動を、人工呼吸器の呼吸系路に与える構造となっ
ている。
【0003】図9は、呼吸振動発生装置を構成する圧力
発生源(ブロア)と呼吸系路との間に接続されるロータ
リバルブ機構100の従来構成例であり、該ロータリバ
ルブ機構100の回転子101は、モータ回転軸102
の軸方向へ互いに離間するように延びる左右1対の弁体
部103,104を備えており、該弁体部103,10
4は、回転軸102の周方向へ略180度延びる断面円
弧状に形成されると共に、互いの位相関係が180度ず
れた関係に設定されている。回転子102を回転させる
と、ブロアへ連通した与圧ポートP1及び陰圧ポートP
2が呼吸ポートP3に対し交互に連通される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のロータリバルブ機構100は、回転子102を
構成する弁体部103,104が図9に示す構造である
ことから、回転子102を半回転させる毎に、与圧ポー
トP1に対するブロアの与圧の空気と,陰圧ポートP2
に対するブロアの陰圧の空気とを交互に切換えて呼吸ポ
ートP3へ出力するようになっているため、回転子10
2が半回転する都度、空気が一時的に遮断される現象が
発生していた。このため、呼吸ポートP3から出力され
る空気(脈動)の圧力・流量の波形が、図10に示すよ
うな方形波に近い形状となり、この結果、空気の圧力及
び流量変化が急激なものとなるため、人工呼吸器を装着
した患者の肺に対する負担が大きくなるという問題があ
った。
【0005】他方、与圧ポートと陰圧ポートとを近接状
態に配置し、与圧ポートと呼吸ポートとの間の流路、及
び陰圧ポートと呼吸ポートとの間の流路を直線状に形成
した構造のロータリバルブも開発されているが、この種
のロータリバルブは、前記流路を通過する空気が当該ロ
ータリバルブを収納したケースの外部へ漏れ易く、呼吸
ポートにおける空気の出力効率が悪いという問題があっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に呼吸ポートから出力する空気の圧力及び流
量波形を円滑にすることにより、患者の肺に対する負担
を軽減することを可能とした人工呼吸器における呼吸振
動発生装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、圧力発生源としてのブロアと呼吸系路との
間に配設したロータリ式切換バルブ機構をモータにより
駆動して前記呼吸系路をブロア吐出口とブロア吸込口と
に対して交互に連通させることにより、前記呼吸系路に
高周波の呼吸振動を与える人工呼吸器における呼吸振動
発生装置において、前記ロータリ式切換バルブ機構が、
バルブ収納ケース内の中央部を貫通する前記モータ回転
軸の外周側に配設され該回転軸と一体に回転するロータ
リバルブと、前記ブロア側に接続されると共に前記ロー
タリバルブの外周側で前記バルブ収納ケース一端部に配
設された与圧ポート及び陰圧ポートと、前記呼吸系路側
に接続されると共に前記ロータリバルブの外周側で前記
バルブ収納ケース他端部に配設された呼吸ポートとを備
え、前記与圧ポートと前記陰圧ポートとを、前記バルブ
収納ケース一端部の所定間隔離間した箇所へ各々配置
し、前記ロータリバルブが、前記モータ回転軸と同軸を
成し所定部分を切欠いた円筒状部材から構成され、該円
筒状部材の軸方向一側部分を構成して前記モータ回転軸
を挟んで対向配置された1対の第1曲板部と、前記円筒
状部材の軸方向他側部分を構成して前記モータ回転軸を
挟んで対向配置された1対の第2曲板部とを具備し、前
記1対の第1曲板部と前記1対の第2曲板部との位相関
係を、前記モータ回転軸の周方向で所定角度ずらした状
態に設定した構成としてなるものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、ロータリ式切換バルブ機構を
構成するロータリバルブを所定位置まで回転させると、
1対の第1曲板部(または1対の第2曲板部)により形
成される1対の切欠部が与圧ポート及び呼吸ポートに対
して各々連通状態となるため、与圧ポートと呼吸ポート
との間が連通状態となる。この時、1対の第2曲板部
(または1対の第1曲板部)が陰圧ポート及び呼吸ポー
トを各々遮断状態とするため、陰圧ポートと呼吸ポート
との間が遮断状態となる。これにより、呼吸ポートから
与圧の空気が呼吸経路へ供給される。他方、ロータリバ
ルブを前記位置から所定角度回転させると、1対の第1
曲板部(または1対の第2曲板部)が与圧ポート及び呼
吸ポートを各々遮断状態とするため、与圧ポートと呼吸
ポートとの間が遮断状態となる。この時、1対の第2曲
板部(または1対の第1曲板部)により形成される1対
の切欠部が陰圧ポート及び呼吸ポートに対して各々連通
状態となるため、陰圧ポートと呼吸ポートとの間が連通
状態となる。これにより、呼吸ポートから陰圧の空気が
呼吸経路へ供給される。この場合、1対の第1曲板部を
回転軸を挟んで対向状態に配設すると共に、1対の第2
曲板部を回転軸を挟んで対向状態に配設した構造である
ため、1対の第1曲板部により形成される1対の切欠部
が回転軸を挟んで対向状態に配置されると共に、1対の
第2曲板部により形成される切欠部が回転軸を挟んで対
向状態に配置されることとなる。従って、ロータリバル
ブ内における空気の流れがスムーズになるため、呼吸ポ
ートから、圧力及び流量波形が滑らかで且つ緩やかな形
状を有する空気を連続的に呼吸経路へ出力することがで
き、この結果、人工呼吸器を装着した患者の肺に対する
負担を軽減することが可能となる。また、ロータリバル
ブの与圧ポート及び陰圧ポートを所定間隔離間させた状
態に配置しているため、従来のように与圧ポート及び陰
圧ポートを近接状態に配置した場合と比較し、ロータリ
式切換バルブ機構外部への空気の漏れ流量を抑制するこ
とができ、この結果、呼吸ポートからの空気の出力効率
を向上させることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0010】先ず、本実施例の呼吸振動発生装置を含む
人工呼吸器の全体系統を図7により説明すると、人工呼
吸器の呼吸系統Aは、共通回路1と吸気回路2と呼気回
路3とを備えており、共通回路1の一端側は患者の口元
へ気密に接続される一方、他端側は吸気回路2及び呼気
回路3へ接続されている。吸気回路2は患者へ供給する
清浄エアを貯留したブレンダー4へ接続され、その途中
には既知の流量計5及び加湿器6が接続されている。呼
気回路13は大気に解放されており、その解放度合が自
発呼吸回路17により調整されるようになっている。
【0011】呼吸系統Aには高周波呼吸振動発生装置B
が接続されており、該呼吸振動発生装置Bは、基本的に
圧力発生源としてのブロア8と、ロータリ式切換バルブ
機構9(以下、ロータリバルブ機構と略称)とを備えて
おり、ブロア8の吐出口8aで発生される与圧と吸込口
8bで発生される陰圧とが、ロータリバルブ機構9によ
り振動回路10へ交互に与えられるようになっている。
振動回路10は共通回路1、吸気回路2、呼気回路3の
各接続部分付近で呼吸系統Aへ接続されており、これに
より呼吸系統Aすなわち患者の肺Hは、振動回路10で
の振動数に応じた呼吸数で強制的に呼吸されるようにな
っている。振動回路10には、ロータリバルブ機構9側
から順次、振幅制御装置11、感染遮断装置12が接続
されている。この場合、図中符号13はブロア駆動用モ
ータ、符号14はロータリバルブ機構9へ回転軸37を
介して連結されたロータリバルブ機構駆動用モータであ
る。
【0012】また、マイクロコンピュータ等から構成さ
れた制御部15には、患者の実際の呼吸量を計測する圧
力・流量センサ16、ブロア駆動用モータ13の回転状
態を検出する回転センサ17、ロータリバルブ機構駆動
用モータ14の回転状態を検出する回転センサ18から
の信号が入力され、呼吸系統Aに与える呼吸数(10〜
30HZ)をセットするスイッチ19、呼吸系統Aに与
える高周波振動の平均圧力の大きさ(大気圧から大気圧
より若干大きい範囲で無段階に設定)をセットするスイ
ッチ20、患者への呼吸容量をセットするスイッチ21
からの信号が入力されるようになっている。前記各スイ
ッチ19〜21は、人工呼吸器の操作部に配設されてい
る。この場合、図中符号22は例えばランプ,ブザー等
からなるアラームである。
【0013】次に、本実施例の呼吸振動発生装置におけ
るロータリバルブ機構9の構成を図1〜図6に基づき詳
述すると、該ロータリバルブ機構9は、中空で直方体状
の機構本体部30の両端部には、サイドプレート31,
32がネジ31a,31b,32a,32bにより各々
固定されると共に、両サイドプレート31,32の中央
部に形成された孔33,34には、軸受35,36を介
し回転軸37が回転可能に貫通状態で配設されている。
この場合、本体部30と両サイドプレート31,32と
が、ロータリバルブ機構9のケース40を構成してい
る。
【0014】ロータリバルブ機構9の本体部30の一方
の平板部には、与圧ポートP1を形成する孔41と,陰
圧ポートP2を形成する孔42とが所定間隔を置いて配
設される一方、本体部30の他方の平板部には、呼吸ポ
ートP3を形成するフランジ部43がネジ43a,43
bにより固定されている。また、本体部30の内部で且
つ回転軸37の外周部には、図3乃至図5に示す形状を
有するロータリバルブ44がピン44aにより固定され
ており、該ロータリバルブ44は、ロータリバルブ機構
駆動用モータ14により駆動される回転軸37の回転と
共に一体に回転するようになっている。この場合、与圧
ポートP1用の孔41と陰圧ポートP2用の孔42との
間の間隔は、ケース40外部への空気の漏れ量を抑制可
能な寸法に設定されている。
【0015】ロータリバルブ44の形状を詳述すると、
該ロータリバルブ44は、図3乃至図5に示す如く、回
転軸37と同軸の円筒状部材の所定部分を切欠いた形状
とされており、回転軸37の本体部30内における軸方
向中央部から軸方向一方側(サイドプレート31側)へ
延設された1対の弁体部47,48と、軸方向他方側
(サイドプレート32側)へ延設された1対の弁体部4
9,50とを備えている。1対の弁体部47,48は、
回転軸37の軸方向中心線を挟んで対向する1対の矩形
状の曲板として構成されている。同様に、1対の弁体部
49,50は、回転軸37の軸方向中心線を挟んで対向
する1対の矩形状の曲板として構成されている。
【0016】ロータリバルブ44の1対の弁体部47,
48により形成される各切欠部分が、ブロア8の与圧の
空気を通過させる窓部51,52を構成する一方、1対
の弁体部49,50により形成される各切欠部分が、ブ
ロア8の陰圧の空気を通過させる窓部53,54を構成
している。また、1対の弁体部47,48と1対の弁体
部49,50とは、互いの位相関係が回転軸37の周方
向で90度ずれた状態に設定されている。
【0017】ロータリバルブ44が図1及び図6に示す
状態にある場合は、1対の弁体部47,48により形成
される窓部51,52が、与圧ポートP1,呼吸ポート
P3に対し各々連通状態となるため、与圧ポートP1と
呼吸ポートP3とが連通状態となる一方、1対の弁体部
49,50により形成される窓部53,54が、陰圧ポ
ートP2,呼吸ポートP3に対し各々非連通状態となる
ため、陰圧ポートP2と呼吸ポートP3とが遮断状態と
なるようになっている。
【0018】他方、ロータリバルブ機構駆動用モータ1
4により回転軸37を回転させることにより、ロータリ
バルブ44を図1及び図6に示す状態から半回転させた
場合は、1対の弁体部49,50により形成される窓部
53,54が、陰圧ポートP2,呼吸ポートP3に対し
各々連通状態となるため、陰圧ポートP2と呼吸ポート
P3とが連通状態となる一方、1対の弁体部47,48
により形成される窓部51,52が、与圧ポートP1,
呼吸ポートP3に対し各々非連通状態となるため、与圧
ポートP1と呼吸ポートP3とが遮断状態となるように
なっている。
【0019】即ち、ロータリバルブ機構駆動用モータ1
4によりロータリバルブ44を半回転させる度毎に、与
圧ポートP1と呼吸ポートP3との間における連通状態
と、陰圧ポートP2と呼吸ポートP3との間における連
通状態とを交互に切換えることにより、呼吸ポートP3
から与圧空気及び陰圧空気を振動回路10へ交互に出力
するようになっている。この場合、ロータリバルブ44
とケース40との間におけるクリアランスの影響は、無
視できるように設定されている。
【0020】次に、上記の如く構成した本実施例の呼吸
振動発生装置に適用したロータリバルブ機構の動作を説
明する。
【0021】ロータリバルブ機構9のロータリバルブ4
4を回転させ図1の状態とすると、1対の弁体部47,
48により形成される窓部51,52が、与圧ポートP
1,呼吸ポートP3に対し各々連通状態となるため、与
圧ポートP1と呼吸ポートP3とが連通状態となる一
方、1対の弁体部49,50により形成される窓部5
3,54が、陰圧ポートP2,呼吸ポートP3に対し各
々非連通状態となるため、陰圧ポートP2と呼吸ポート
P3とが遮断状態となる。
【0022】他方、ロータリバルブ機構9のロータリバ
ルブ44を図1の状態から半回転させると、1対の弁体
部49,50により形成される窓部53,54が、陰圧
ポートP2,呼吸ポートP3に対し各々連通状態となる
ため、陰圧ポートP2と呼吸ポートP3とが連通状態と
なる一方、1対の弁体部47,48により形成される窓
部51,52が、与圧ポートP1,呼吸ポートP3に対
し各々非連通状態となるため、陽圧ポートP1と呼吸ポ
ートP3とが遮断状態となる。従って、ロータリバルブ
44が半回転する都度、ブロア8の吐出口8aで発生さ
れる与圧と吸込口8bで発生される陰圧とが、振動回路
10に対し交互に与えられる。
【0023】即ち、本実施例によれば、呼吸振動発生装
置のロータリバルブ機構9を構成するロータリバルブ4
4を、回転軸中心線に対して対向状態に配設した1対の
弁体部47,48と、回転軸中心線に対して対向状態に
配設した1対の弁体部49,50とから構成すると共
に、弁体部47,48と弁体部49,50とを回転軸周
方向に対して90度ずらした位置関係に設定しているた
め、1対の弁体部47,48により形成される窓部5
1,52が対向状態に配置されると共に、1対の弁体部
49,50により形成される窓部53,54が対向状態
に配置されることとなる。従って、ロータリバルブ44
内における空気の流れがスムーズになるため、呼吸ポー
トP3から、図8に示す如く、圧力及び流量波形が略正
弦波に近い滑らかで且つ緩やかな形状を有する空気を一
時的に遮断することなく振動回路10へ出力することが
でき、人工呼吸器を装着している患者の肺に対する負担
を軽減することが可能となる。
【0024】また、本実施例によれば、ロータリバルブ
44の与圧ポートP1及び陰圧ポートP2を互いに所定
間隔離間させた状態に配置しているため、従来のように
両ポートP1,P2を近接状態に配置した場合と比較
し、ロータリバルブ機構9のケース40内部から外部へ
の空気の漏れ量を抑制することができ、この結果、呼吸
ポートP3からの空気の出力効率を向上させることが可
能となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロータリバルブを、円筒状部材の軸方向中心線を挟んで
対向状態に配置された1対の第1曲板部と,円筒状部材
の軸方向中心線を挟んで対向状態に配置された1対の第
2曲板部とから構成しているため、ロータリバルブ内に
おける空気の流れがスムーズになり、呼吸ポートから、
圧力及び流量波形が滑らかで且つ緩やかな形状を有する
空気を連続的に呼吸経路へ出力することができ、この結
果、人工呼吸器を装着した患者の肺に対する負担を軽減
することが可能となり、また、ロータリバルブの与圧ポ
ート及び陰圧ポートを所定間隔離間させた状態に配置し
ているため、従来のように与圧ポート及び陰圧ポートを
近接状態に配置した場合と比較し、ロータリ式切換バル
ブ機構外部への空気の漏れ流量を抑制することができ、
この結果、呼吸ポートからの空気の出力効率を向上させ
ることが可能となる等、顕著な効果を奏する人工呼吸器
における呼吸振動発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるロータリバルブ機構の
正面断面図である。
【図2】図1のY1−Y1線に沿う矢視断面図である。
【図3】本実施例におけるロータリバルブの正面断面図
である。
【図4】図3に示すロータリバルブの平面図である。
【図5】図3のY2−Y2線に沿う矢視断面図である。
【図6】本実施例におけるロータリバルブ機構の概略斜
視図である。
【図7】本実施例におけるロータリバルブ機構を備えた
人工呼吸器の全体系統図である。
【図8】本実施例における呼吸ポートにおける空気の圧
力及び流量波形図である。
【図9】従来例におけるロータリバルブ機構の概略斜視
図である。
【図10】従来例における呼吸ポートにおける空気の圧
力及び流量波形図である。
【符号の説明】
9 ロータリバルブ機構 14 ロータリバルブ機構駆動用モータ 37 回転軸 40 ケース 44 ロータリバルブ 47,48,49,50 弁体部 51,52,53,54 窓部 P1 与圧ポート P2 陰圧ポート P3 呼吸ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 一福 東京都文京区本郷3丁目4番11号 株式 会社メトラン内 (72)発明者 山田 芳嗣 東京都文京区音羽2−11−21−903 (56)参考文献 特開 平2−131765(JP,A) 特表 平5−504284(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生源としてのブロアと呼吸系路と
    の間に配設したロータリ式切換バルブ機構をモータによ
    り駆動して前記呼吸系路をブロア吐出口とブロア吸込口
    とに対して交互に連通させることにより、前記呼吸系路
    に高周波の呼吸振動を与える人工呼吸器における呼吸振
    動発生装置において、 前記ロータリ式切換バルブ機構が、 バルブ収納ケース内の中央部を貫通する前記モータ回転
    軸の外周側に配設され該回転軸と一体に回転するロータ
    リバルブと、前記ブロア側に接続されると共に前記ロー
    タリバルブの外周側で前記バルブ収納ケース一端部に配
    設された与圧ポート及び陰圧ポートと、前記呼吸系路側
    に接続されると共に前記ロータリバルブの外周側で前記
    バルブ収納ケース他端部に配設された呼吸ポートとを備
    え、 前記与圧ポートと前記陰圧ポートとを、前記バルブ収納
    ケース一端部の所定間隔離間した箇所へ各々配置し、 前記ロータリバルブが、 前記モータ回転軸と同軸を成し所定部分を切欠いた円筒
    状部材から構成され、該円筒状部材の軸方向一側部分を
    構成して前記モータ回転軸を挟んで対向配置された1対
    の第1曲板部と、前記円筒状部材の軸方向他側部分を構
    成して前記モータ回転軸を挟んで対向配置された1対の
    第2曲板部とを具備し、 前記1対の第1曲板部と前記1対の第2曲板部との位相
    関係を、前記モータ回転軸の周方向で所定角度ずらした
    状態に設定してなることを特徴とする人工呼吸器におけ
    る呼吸振動発生装置。
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