JP2000278524A - 写真記録要素の画像処理方法および画像形成処理装置 - Google Patents

写真記録要素の画像処理方法および画像形成処理装置

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JP2000278524A
JP2000278524A JP11081556A JP8155699A JP2000278524A JP 2000278524 A JP2000278524 A JP 2000278524A JP 11081556 A JP11081556 A JP 11081556A JP 8155699 A JP8155699 A JP 8155699A JP 2000278524 A JP2000278524 A JP 2000278524A
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color
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image processing
scene
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Hiroaki Takano
博明 高野
Hideaki Haraga
秀昭 原賀
Kuniaki Uesawa
邦明 上澤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画面面積を縮小化、あるいは一部を拡大
して用いる撮影用感光材料を用いても、画質に優れ、か
つより好ましいプリントが効率良く得られ、結果として
写真システムを簡易化することが可能な方法を提供す
る。 【解決手段】 写真記録要素を現像処理後、前記現像処
理で顕在化した画像を複数の画素を有する画像入力媒体
を介して、画像データとして読み取り、前記画像データ
と予め記憶手段に格納されている特定の撮影シーンの特
徴抽出データとの照合による類似度に基づくシーン判別
処理手段を適応し、前記画像データを少なくとも2つの
集合に分類し、前記2つの集合のそれぞれに対し異なる
画像処理を施すことを特徴とする画像処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影フィルム等の
写真記録要素の画像処理方法および画像形成処理装置に
関する。
【0002】より詳細には、本発明は、カメラやレンズ
つきフィルムなどのコンパクト化や写真システムの簡易
化および迅速化の為に、写真記録要素の撮影画面面積の
縮小化(撮影フィルムの一コマ分の面積の縮小化)、あ
るいは前記撮影画面の一部分を高い拡大倍率で引き延ば
して使用することを前提とした写真記録要素からの撮影
記録情報の読み取り及び画像形成行程において、画像情
報をデジタル的に読み取った後、画像処理により画質を
改善すること、及びより好ましい画質に向上させる画像
処理方法およびそのための画像処理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】写真フィルムの中で最も一般的な撮影用
カラー感光材料の形態においては、35mmサイズ(1
35とも称す)と呼ばれる、縦24mm・横36mmの
撮影面積(864mm2)に1回分の撮影情報を光学的
に記録するものがあり、最も良く知られている。
【0004】従来から知られている上記35mmサイズ
フィルム以外の撮影用カラー感光材料の形態としては、
アドバンスドフォトシステム(APS)と称される縦1
7mm・横30mm(面積510mm2)のフィルムサ
イズ、110フィルムの縦13mm・横17mm(面積
221mm2)、ミノックスの縦8mm・横11mm
(面積88mm2)やディスクフィルムなどがあり、い
ずれも35mmサイズより縦横ともにサイブが縮小され
た撮影画面面積を使用し、カメラやレンズつきフィルム
のコンパクト化や写真システムの簡易化、あるいは撮影
用途を拡大させることを目的に規格され、用いられてい
る。上述のように、35mmサイズフィルムよりも撮影
画面面積を小さくしたり、一部を拡大して用いたり(高
倍率拡大プリントやトリミング)、あるいは35mmサ
イズフィルムの1コマの撮影画面領域を複数のコマに分
割して記録し、一般的な光学投影露光方式のアナログプ
リンター等で、一般的なプリントサイズに出力した場
合、情報の記録密度が低下することによるフィルム粒状
や残存銀に伴うノイズの影響の増大、フィルムサイズが
小さいことによるレンズ性能やフィルムピント面精度の
影響の増大、拡大倍率が高いことによる傷・埃などの影
響が増大し、鮮鋭感の低下、粒状感の悪化による画質の
低下だけでなく、安定した品質や高い生産効率を維持出
来ないなどの問題が生じる。
【0005】写真フィルムの中で最も一般的な撮影用カ
ラー感光材料の撮影形態は、カメラにフィルムを撮影者
がセットして撮影する場合と、レンズ付きフィルム(ま
たは使い捨てカメラと称される)のようにレンズやカメ
ラ本体に相当する部品が付属されたフィルムを用いて、
撮影者がフィルムに手を触れることなく撮影する場合が
ある。
【0006】上記、レンズ付きフィルムを用い撮影した
記録情報からの一般的な光学的投影露光方式のアナログ
プリンター等でプリントし得られる一般的なサイズの写
真においては、単に拡大して再生するだけであるため、
撮影記録情報の画質低下を抑制することは実質的に不可
能である。さらに撮影画面面積の縮小化あるいは一部分
を高い倍率で拡大して使用する写真システムとの組み合
わせにおいては、鮮鋭感の低下、粒状感の悪化がさらに
画質を低下させることになる。
【0007】近年、パーソナルコンピューターの普及及
び記録メディアの高密度化により、現像済み感光材料の
記録情報をフィルムスキャナー等の装置を用いて電子画
像情報に変換し、画像処理等の加工を行った後、銀塩ペ
ーパーやその他の素材に出力するという機会が増えてい
きている。特開平10−111548号公報には、この
ような画像情報の読み取りに適合させたカラー写真記録
要素、画像形成方法及び装置が記載されている。
【0008】EP526,931号公報には、従来のよ
うな現像済みカラー写真フィルムからのぺーパーへの光
学的投影露光方式を用いる事を前提とぜず、デジタル的
に読み取る事による処理の迅速化の方法が記載されてい
る。同様に、特開平6−266066号公報には、色素
画像を形成せず、残存銀や現像銀の情報をデジタル的に
読み取る方法が記載されている。また特開平9−146
247号公報には、残存銀を有する現像済み感光材料
を、光学的なペーパーへの投影露光と、拡散光を読み取
り光に用いるネガフィルムスキャナーを用いたデジタル
的読み取りの両方に適応出来る方法が記載されている。
【0009】特開平6−028468号公報には、撮影
用感光材料に記録された情報をデジタル的に読み取る
際、赤外波長領域の画像情報を用いる方法が記載されて
いる。このような方式を用いた技術として、Appli
ed Science Fiction社のDigit
al ICEとして知られており、またこの機能を採用
した商品としては、ニコン社製LS2000などがあ
る。この不可視画像情報の利用は、感光材料の表面の
埃、キズあるいはカビといった画質低下の要因を除去す
る事を目的とした表面欠陥補正技術であり、同様な目的
の為の技術が特公平7−097402号、特開平10−
111930号に記載されているが、いずれにおいても
現像後の像様に得られる色素が吸収を持たない波長領
域、例えば赤外波長領域の画像情報を利用し、残存銀を
除去する事によって現像処理工程を簡易化したり、撮影
画面面積の縮小化や、一部を拡大して使用することによ
る読み取り画像の鮮鋭感や粒状感などの画質支配因子の
低下を抑制するものではない。
【0010】デジタル画像処理により、鮮鋭感や粒状感
などの画質を改善することが出来ることは一般的に知ら
れている。空間領域で行うフィルタリングによる鮮鋭化
処理の手段としてラプラシアンフィルタ、平滑化の手段
として移動平均法やメディアンフィルタなどの平滑化フ
ィルタが知られている。このようなデジタルフィルタ処
理については、デジタル画像処理入門(酒井幸市 著
コロナ社)やC言語で学ぶ実践画像処理(八木伸行 そ
の他著 オーム社)等に記載されている。
【0011】フィルムスキャナーのように(35mmフ
ィルム専用のものに限らず)一般にフィルムに記録され
た情報を忠実に読み取ることを基本的な機能とする装置
において、入力段階で記録画像情報の画質を向上させ
る、具体的には撮影画面面積の縮小に伴う粒状感の悪化
や、画像記録面積の一部を拡大し読み込むことに伴う粒
状感の悪化を予測したり、前もって経験的に調べた情報
によって抑制する、あるいは好ましく改善させるなどの
機能を備えたものは知られていない。
【0012】フィルムスキャナー読み取り画像に対して
の鮮鋭化処理は、表現効果での活用だけでなく、撮影記
録情報を撮影時のピント調整不良による主要な被写体の
ボケを修正したり、一部を拡大することでピントのずれ
が認識されやすくなった事を修正したり、デジタル的に
読み取る際のピント調整不良や、読み取りの解像度設定
を低く設定したり、もともと装置の光学性能が低いこと
によるボケを修正し、より正確な情報を得る為に用いら
れる。一方、デジタルカメラの撮影画像に対してのフィ
ルタリングも、同様に撮影時のピンボケやカメラレンズ
などの光学系の性能に起因する鮮鋭性の低下を改善する
目的で、オペレータが鮮鋭化処理を施す。平滑化処理同
様、オペレータが対象の画像を観察しながら施すこのよ
うな画像処理には、より構成が簡単な空間フィルタが用
いられる。
【0013】このような空間フィルタでは、処理法や処
理パラメータの設定次第で、不要なノイズを含む特定の
周波数成分の強調を伴い、結果的にノイズ除去量も増大
し、場合によっては必要な信号の周波数領域や階調など
の情報損失を生じてしまいバランスが悪い品質の低下し
た画質となる。特開平09−305757号公報には鮮
鋭化処理に伴い生成される画像のノイズ量判別装置及び
ノイズ量判別方法が記載されている。これは、ラプラシ
アンフィルタの応答値のヒストグラム分布形状とノイズ
量の相関から、ヒストグラム分布形状をテンプレートと
して使用し、ファジー推論部による照合処理の結果、ノ
イズ量を特定することで、鮮鋭化処理量の度合いを調整
するパターンマッチングを用いた手法である。
【0014】つまり、処理を対象画像の被写体ごとに異
ならせたり、ノイズの周波数成分を特定し周波数領域の
フィルタリングを施すこと、ダイナミックレンジを常に
有効に利用するような濃度値ヒストグラムを保つこと、
及び非線型な濃度変換を施すことが理想的である。しか
しながら、現状においては情報を忠実に読み取る為の機
能がフィルムスキャナー(アナログ・デジタル変換装
置)に求められていたり、シーン判別機能が付与されて
いなかったり、装置に起因する画質低下要因を低減させ
る為の過度なデジタル処理が行われていたり、あるいは
オペレータが画質の向上処理を施す際の画質のばらつき
や不効率などの問題がある。
【0015】このような問題は、撮影画面面積を縮小し
たり、一部を拡大して使用することを前提とした写真シ
ステムにおいても、読み取った画像の画質を向上させる
過程において同様に起こりうるが、情報損失の低減や画
質支配因子のバランスの維持を、”より好ましい”画質
を達成すればよいといった観点から達成する、効率的な
フィルタリングやアルゴリズムは知られていない。
【0016】シーン判別の方法として、パターンマッチ
ング(テンプレートマッチング)法を用いることが知ら
れている。人間が視覚系を通して外界を認識している作
業をコンピュータに代行させるときに用いる手法であ
る。予め記憶手段に標準パターンを入力しておき、未知
入力パターンがどれだけ類似していているかを求める統
計的パターン認識法と呼ばれる方法の他に、構造解析的
手法やニューラルネットワークを利用する方法が知られ
ている。特開平10−269365号公報には、位置が
不特定なサンプルのエッジ抽出処理情報を用いた特徴抽
出方法およびその方法を用いた物体認識装置、特開平1
0−255045号公報には画素を単位とする明度分布
の複数種類のモデルパターンを用いたパターンマッチン
グ法について記載されており、特開平10−25504
8号公報には、この手法を用いた物体認識装置の例が記
載されている。特開平09−305757号公報には画
像のノイズ量判別装置及びノイズ量判別方法が記載され
ている。これは、ラプラシアンフィルタの応答値のヒス
トグラム分布形状とノイズ量の相関から、ヒストグラム
分布形状をテンプレートとして使用し、ファジー推論部
による照合処理の結果、ノイズ量を特定することで、鮮
鋭化処理量の度合いを調整する手法である。特開平08
−139836号公報には連続撮影有無を判別する方法
が記載されている。
【0017】特開平10−075414号公報,特開平
10−021394号公報,特開平08−279044
号公報,特開平06−205353号公報,特開平06
−187410号公報,特開平06−205353号公
報,特開平06−187410号公報,特開平05−2
68599号公報,特開平05−196858号公報に
は、パターンマッチング法を用いた、人物の識別の方法
が記載されている。この他にも特開平09−06941
1号公報には均一な背景の前の人物有無判別方法が記載
されている。一般的にパターンマッチングによる判別方
法は、特徴抽出手段、予め記憶手段のメモリーに記録し
てある複数の特徴パターン(テンプレート)と、これら
を照合する手段から構成される。このような方法は、出
来る限り単純化したテンプレートの1つがほぼ一致する
か、あるいは推論を加えた照合処理でなされる。この場
合、処理対象サンプルから特徴抽出される変数の数が少
なく、特徴抽出位置がほぼ一定であるなどの前提が必要
である。特開平10−021338号公報,特開平10
−021335号公報,特開平10−021334号公
報,特開平10−021324号公報には、文字認識装
置について記載されている。このパターンマッチング手
法においては、テンプレートに相当する評価関数を用い
ることで、照合処理において、処理対象サンプルの特徴
パターンと完全に一致する必要がなく、第一候補、第二
候補と、マッチングの程度に応じた絞込みを行ってい
る。他には、特開平07−152855号公報にも同様
な文字認識方法及び装置が記載されている。写真記録要
素の撮影シーン判別に、パターンマッチングの手法を用
いるのは、特徴抽出される変数の数が多く、特徴抽出サ
ンプル(例えば人物などの被写体)の位置や数も不特定
であり、テンプレートや標準関数を作成すること、及び
高い精度で絞込みによる判別結果を得ることが難しい、
及び処理に要する時間が膨大であるなどの理由から、上
述のように背景が固定されたシーン内における人物の有
無以上の判別情報を得る撮影シーン判別方法や装置は知
られていない。
【0018】上述のパターンマッチング法において、類
似度を判定するために、マハラノビスの距離を用いる方
法が知られている。特開平4−233599号公報、特
開平4−346187号公報、特開平5−61977号
公報、特開平6−44377号公報、特開平6−288
936号公報、特開平7−254068号公報、特開平
8−212415号公報、特開平8−319879号公
報、特開平9−114982号公報、特開平9−161
062号公報、特開平9−305768号公報、特開平
6−44377号公報、特開平10−124766号公
報、及び特開平10−260722号公報には、マハラ
ノビスの距離を用いる識別方法が記載されている。これ
らは、パターンマッチング法の異常値検出法への応用、
識別精度の向上や計算量の軽減(識別の高速化)を目的
とした、類似度判定方法であるが、マハラノビスの距離
を用いた写真記録要素の撮影シーンの判別方法は知られ
ていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撮影
画面面積を縮小化、あるいは一部を拡大して用いる撮影
用感光材料の読み取り及び画像形成行程において、記録
画像情報の必要以上の損失や不自然さを生じることなく
画質を改善し、さらに人物の顔の描写においてはより好
ましい画質に向上することにより、写真システムを簡易
化する新規な方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】撮影画面面積を縮小化、
あるいは一部を拡大して用いる撮影用感光材料を用いて
も、画質に優れ、かつより好ましいプリントが効率良く
得られ、結果として写真システムを簡易化することが可
能な方法を提供する。
【0021】上記の目的は、以下の手段によって達成さ
れた。
【0022】1.写真記録要素を現像処理後、前記現像
処理で顕在化した画像を複数の画素を有する画像入力媒
体を介して、画像データとして読み取り、前記画像デー
タの特徴抽出データと予め記憶手段に格納されている特
定の撮影シーンの特徴抽出データとの照合による類似度
に基づくシーン判別処理手段を適応し、前記画像データ
を少なくとも2つの集合に分類し、前記2つの集合のそ
れぞれに対し異なる画像処理を施すことを特徴とする画
像処理方法。
【0023】2.前記予め記憶手段に格納されている特
定の撮影シーンの特徴抽出データが、人物の撮影シーン
について少なくとも一つ作成され、前記シーン判別処理
の結果、少なくとも人物と非人物の集合に分類すること
を特徴とする上記1に記載の画像処理方法。
【0024】3.前記予め記憶手段に格納されている特
定の撮影シーンの特徴抽出データが、少なくとも2つ以
上の特定の色域のそれぞれの色域の領域が前記画像デー
タの全領域に対して占有する割合または前記少なくとも
2つ以上の特定の色域の領域がそれぞれ占有する位置情
報により構成されることを特徴とする上記1または2に
記載の画像処理方法。
【0025】4.前記予め記憶手段に格納されている特
定の撮影シーンの特徴抽出データが、同じシーンに分類
される複数の写真記録要素から得られる30以上のパタ
ーンの集合体を含むことを特徴とする上記1〜3のいず
れか1つに記載の画像処理方法。
【0026】5.前記特定の色域として、人物の肌色、
空色、葉緑、または建造物のグレーの少なくとも1つを
用いることを特徴とする上記3に記載の画像処理方法。
【0027】6.前記人物の肌色、空色、葉の緑色、ま
たは建造物のグレーの領域が前記画像データの全領域に
対して占有する割合及び位置情報を、L*a*b*表色
系における下記の色域について求めることを特徴とする
上記5に記載の画像処理方法。
【0028】 人物の肌色: L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40 空色: a*<20,b*<5 葉の緑色: a*<−5,5<b* 建造物のグレー: 40≦L*<80,−5<a*<5,−5<b*<5 7.前記人物の肌色、空色、葉の緑色、または建造物の
グレーの領域が前記画像データの全領域に占有する割合
および位置情報を、前記画像データの全領域を少なくと
も2つ以上に分割・平均化して得られる領域のそれぞれ
に、前記人物の肌色、空色、葉緑、または建造物のグレ
ーを識別する記号または番号を付与することにより記述
することを特徴とする上記5または6に記載の画像処理
方法。
【0029】8.前記シーン判別処理手段に、マハラノ
ビスの距離を用いることを特徴とする上記1から7のい
ずれか1項に記載の画像処理方法。
【0030】9.前記画像処理が、前記写真記録要素の
撮影画面面積、前記画像データとして読み取る面積また
は前記シーン判別処理の結果に応じて鮮鋭性強調処理程
度とノイズ除去処理程度の関係を調整して施すことであ
る上記1〜8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
【0031】10.前記画像データのシーン判別処理に
より得られた人物の集合Aと非人物の集合Bにおいて、
集合Aは集合Bに対して、鮮鋭性強調処理量を10%以
上低下させ、かつノイズ除去処理量を10%以上低下さ
せる画像処理を適応することを特徴とする上記9に記載
の画像処理方法。
【0032】11.前記撮影シーン判別処理の結果得ら
れた人物の集合Aと非人物の集合Bにおいて、前記鮮鋭
性強調とノイズ除去処理を組み合わせて画像処理を施し
た後、集合Aにのみ、粒粒状性、階調性および色再現性
のうち少なくとも一つを調整する画像処理を以下の条件
で行うことを特徴とする上記10に記載の画像処理方
法。
【0033】粒状性:8ビット入力値125のグレーチ
ャートの濃度ヒストグラム標準偏差を、5以上にするこ
とに相当するノイズ成分を均一に加える。
【0034】階調性:8ビット入力値65に対する出力
値を5%以上減少させ、かつ入力値190に対する出力
値を5%以上増加させるようトーンカーブの形状を補正
する。
【0035】色再現性:出力プリントの肌色の色度点が
L*a*b*表色系で、下記条件の範囲に入る。
【0036】 L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40 12.前記写真記録要素の1コマの撮影画面面積が41
0mm2以下である上記1〜11のいずれか1項に記載
の画像形成処理方法。
【0037】13.前記1コマの撮影画面面積が410
mm2以上である写真記録要素を現像処理後、前記現像
処理で顕在化した画像の410mm2以下を複数の画素
を有する画像入力媒体を介してデジタル的に読み取るこ
とを特徴とする上記1〜12のいずれか1項に記載の画
像形成処理方法。
【0038】14.前記鮮鋭性強調処理が、アンシャー
プマスクにより行われることを特徴とする上記9〜13
のいずれか1項に記載の画像処理方法。
【0039】15.前記ノイズ除去処理が、前記写真記
録要素のノイズ特性に基づいて、マスクサイズ、マスク
形状および閾値を変更するフィルタにより行われること
を特徴とする上記9〜14のいずれかに記載の画像処理
方法。
【0040】16.前記画像入力媒体が2次元のエリア
イメージセンサーであることを特徴とする上記1〜15
のいずれかに記載の画像処理方法。
【0041】17.前記画像入力媒体の画素数と前記写
真記録要素の撮影画面面積の関係が以下の式に基づくこ
とを特徴とする上記16に記載の画像処理方法。
【0042】
【数2】
【0043】18.前記写真記録要素が、少なくとも1
層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層、非感光性層
及び色素供与性カプラーと反応して色素を形成しうる現
像主薬を含有する層からなる写真構成層を含有し、現像
により少なくとも3色の色画像を形成する該カラー写真
記録要素であることを特徴とする上記1〜17のいずれ
か1項に記載の画像処理方法。
【0044】19.前記現像処理温度が60℃〜150
℃である熱現像方式であることを特徴とする上記18に
記載の画像処理方法。
【0045】20.前記現像処理時に消色又は除去され
る染料を含有する写真記録要素を用いることを特徴とす
る上記18または19に記載の画像処理方法。
【0046】21.現像処理された写真記録要素の撮影
画面面積を検出する手段、前記撮影画面の画像の少なく
とも一部を複数の画素を有する画像入力媒体を介してデ
ジタル的に読み取る読み取り手段、前記読み取り手段に
より得られたデジタル画像情報に対して、予め記憶手段
に格納されている特定の撮影シーンごとの特徴抽出デー
タとの照合に基づく少なくとも2つの集合に分類するシ
ーン判別処理手段、鮮鋭性強調、次いでノイズ除去のデ
ジタル画像処理を組み合わせて行なう鮮鋭性強調・ノイ
ズ除去処理手段、前記撮影画面面積、前記読み取り手段
により読み取る面積、または前記シーン判別処理手段に
よりシーン判別された結果に応じて鮮鋭性強調処理程度
とノイズ除去処理程度の関係を調整する調整手段、得ら
れたデジタル画像情報の人物のシーンに対して、粒状
性、階調性および色再現性の少なくとも1つを下記の条
件で画像処理する粒状性・階調性・色再現性処理手段、
前記鮮鋭性・ノイズ除去処理手段または粒状性・階調性
・色再現性処理手段で画像処理された画像情報を出力す
る手段、および前記全手段を自動化する手段を有するこ
とを特徴とする画像形成処理装置。
【0047】粒状性:8ビット入力値125のグレーチ
ャートの濃度ヒストグラム標準偏差を、5以上にするこ
とに相当するノイズ成分を均一に加える。
【0048】階調性:8ビット入力値65に対する出力
値を5%以上減少させ、かつ入力値190に対する出力
値を5%以上増加させるようトーンカーブの形状を補正
する。
【0049】色再現性:出力プリントの肌色の色度点
が、L*a*b*表色系で、下記条件の範囲に入る。
【0050】 L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40
【発明の詳細な説明】
【0051】写真記録要素(以下、「感光材料」又は単
に「フィルム」と称す)は、モノクロ、カラーのネガ、
ポジいずれでもよい。カメラは、一般に市販されている
1コマの撮影画面面積(以下、フォーマットとも称す)
の小さいフィルムを使用するもの、例えば110カメラ
やミノックスカメラや、8コマ連続撮影機能や立体写真
撮影機能を有したレンズ付きフィルムを用いたり、ある
いはデジタル入力を前提とした独自のフォーマットを有
したレンズ付きフィルムの形態で作成し、これに連続撮
影機能や立体撮影機能を付与してもよい。フィルムの形
態は、現行の長尺方式ではなく、ディスクフィルムのよ
うな円盤型であったり、現像時カメラからフィルムを取
り出さず、現像機にそのままセットするだけで処理可能
な設計であってもよい。
【0052】本発明においては、画像情報を複数の画素
を有する画像入力媒体を介して読みとる方法は、特に限
定されないが、例えば、いわゆるスキャナーを用いるこ
とが出来る。市販の35mmフィルムスキャーナーとし
ては、コニカ(株)製Qscan が知られている。こ
れらの装置で用いられる撮像素子(半導体イメージセン
サー)は、CCDを1列に配した1次元のラインセンサ
ー及び走査機構から構成されるものが一般的であるが、
本発明ではCCDエリアセンサーを用いるのが好まし
い。
【0053】フィルムスキャナーを用いて感光材料の画
像情報を読み取る場合には、少なくとも3つの各々の色
素の吸収が出来る波長領域の光を全面照射あるいはスリ
ット走査してその反射光、あるいは透過光の光量を測定
する方法が好ましい。この場合、拡散光を用いた方が、
平行光を用いるより、フィルムのマット剤、傷などの情
報が除去できるので好ましい。本発明では、赤・緑・青
(R・G・B)の可視色画像情報の分画をより効率的に
行うために、撮像素子と感光材料との間に、フィルター
を取り付けた回転板を設け、この回転板を回転させて読
み込みを行うのが望ましい。
【0054】本発明においては、露光済みの感光材料の
現像処理に、熱現像方式が好ましい。
【0055】図1に本発明の画像処理装置の画像情報読
み取り部、及び画像処理部の一形態を示す模式図を示
す。尚、図中、1は画像情報読取部、2は画像処理部、
3はメモリー、4はユーザー操作部、5はユーザー操作
用表示部を示す。
【0056】上述の現像処理及び作成した読み取り装置
を用いて得られた、異なる色情報の各画像を合成する処
理を行う。さらに合成した画像情報から、撮影シーン判
別処理、及び画質を向上させる処理を施す。画像処理に
は、市販のソフトウェア、例えばAdobe社製フォト
ショップを使用すれば容易に行う事が出来るだけでな
く、一連の操作を自動化することも可能である。
【0057】図2に本発明の画像処理のフローを示し、
図3に階調補正の説明グラフを示す。図3の点線は、処
理前の入出力関係を示すものであり、実線は、本発明の
階調補正処理を施した入出力関係を示した例である。
【0058】本発明におけるシーン判別処理は、単に撮
影シーンの中に人物を含むか否かのみならず、さらには
位置、大きさ、及び形状情報による高い識別精度を特徴
としている。
【0059】図4にマハラノビス空間作成から撮影シー
ン判別結果を得るまでのフローを示す。
【0060】図5にマハラノビス空間を作成する為のス
テップを示す。図5に示す手順は、同一シーンに分類さ
れる撮影シーンを用いて基準空間を作成しておき、シー
ン判別したいサンプルのマハラノビスの距離を計算する
ことにより類似性を判別する場合の例である。
【0061】図6に画像処理による特徴抽出の概念図を
示す。
【0062】図7にマハラノビス基準空間とシーン判別
サンプルのマハラノビス距離の関係を示す。
【0063】本発明では、マハラノビス空間を定義する
為に、次の3通りの方法から選択、又は組み合わせて用
いる。
【0064】1)特定の色域を定めた色の分布する領域
(エリア)のピクセル数(画素数)が、全画素数に占め
る割合の情報を用いる方法。
【0065】2)画面を複数の領域(エリア)に分割・
平均化し、各領域の色を上記1)で定めた色の有無で識
別した情報を用いる方法。
【0066】3)画面を複数の領域(エリア)に分割・
平均化し、各領域の濃度値を複数個用いて得られる濃度
値ヒストグラムの情報を用いる方法。
【0067】上記1)は、特定の色域の分布領域を選択
する手段と、ピクセル数を求める手段を用いることで可
能である。上記2)では、画面を均一な大きさのエリア
に分割する手段と、各エリアの色として、元の情報を基
に平均化して、1つ付与する平均化手段と1)で用いる
特定の色域の分布領域を選択する手段を用いることによ
り可能となる。上記3)では、2)の手段の他に、濃度
値ヒストグラムの形状を得る手段が必要である。
【0068】例えば、撮影画面の縦・横をそれぞれ10
分割し、100個の小面積のエリアを得る。そしてこの
100個のエリアに、画面の左上から右方向に、そして
右端に達したら、一段下にずらし再び右方向の順に番号
をつける。そしてこれらナンバリングした各小面積エリ
アに、以下に示す色域が含まれるかどうか判別し、識別
する番号をつける。画面分割は、画像データの解像度を
落とすことで行っても良いし、他の手段を用いても良
い。このとき、各小面積エリアの色は、元の情報の平均
値、あるいはエリア中心の値によって均一な濃度に置換
されていることが望ましい。特定の色域のエリア抽出
は、例えばAdobe社製フォトショップの色域指定で
の選択範囲抽出機能を使用すれば容易に行う事が出来る
だけでなく、一連の操作を自動化することも可能であ
る。もちろん手段は、これに限定されない。
【0069】 これを、識別したい構図の人物の撮影シーンについて作
成する。用いる撮影シーンは30枚以上、さらにシーン
判別精度を確保するには100枚以上が望ましい。例え
ば、一般的な人物の撮影シーンを集め、上記方法で、デ
ータを作成すれば、平均的な人物撮影シーンにおける顔
の位置、大きさ、及び形状についてのマハラノビス空間
が作成できるはずである。これは、肌色に似た色が識別
シーンに含まれていても、その占有面積率と分布領域の
形状から、人物と判断されることを防ぐことに効果を発
揮する。さらに、人物の顔の大きさごとに、マハラノビ
ス空間を定義し、比較サンプルのマハラノビスの距離を
求めることで、被写体の大きさを推定することができ、
風景シーンから人物の顔のシーンへと段階的に移り変わ
るのに合わせた、段階的な画像処理の適応が可能とな
る。人物のシーンのマハラノビス空間のみならず、風景
についても、個々のシーンの特徴に基づく基準空間を作
成し、同様の手続きにより本発明の効果を得ても良い。
これら一連の作業は、自動的に行えるよう一連の作業を
登録したり、プログラムをプラグインソフトとして作成
・添付したり、スキャナーのソフトウエアの機能として
予め組み込んでも良い。
【0070】画像処理は、鮮鋭化処理から行い、続いて
平滑化処理を行う。
【0071】本発明の特徴である、鮮鋭化処理、次いで
適応される平滑化処理の組み合わせの適値を求める為
に、パラメータ変更によるマトリックス表示などを予備
実験として行うのが望ましい。さらにこのようなマトリ
ックス表示を自動的に行うようプログラムをプラグイン
ソフトとして作成・添付したり、スキャナーのソフトウ
エアの機能として予め組み込んでおいても良い。図8に
マトリックス処理の表示例を示す。
【0072】例えば鮮鋭化処理は、アンシャープマスク
を用いる。このとき、高周波のノイズを同時に強調しす
ぎないようパラメータを調整し、適応量を抑えることが
必要である。しかし、同時にある程度のノイズ(ランダ
ム雑音)も強調させることは、後の平滑化処理で、必要
以上に情報を損失することを防ぐことに効果を発揮す
る。鮮鋭化処理が終了したら平滑化処理を行う。本発明
では、フィルムのノイズに基づいて特性を変更する平滑
化フィルタを用いることで効果がより発揮される。本発
明では、ノイズに基づき特性を変化させる平滑化フィル
タを用いる。例えば、ノイズの特性に合わせてマスクの
大きさや閾値を変更するフィルタとして、フォトショッ
ププラグインソフト(コニカ(株)社製)のノイズ除去
機能がある。
【0073】図9に本発明の画像処理において用いるマ
スクMの一例を示す。
【0074】図10に注目画素のピクセル値と、マスク
Mのサイズとの関係を示す。
【0075】図11に注目画素のピクセル値と、閾値と
の関係を示す。
【0076】図12に形状を変えたマスクM1、M2、
M3を示す。
【0077】図9に示すマスクMのサイズ(画素の範
囲)は、ユーザーがユーザー操作部(図1)で入力した
パラメータと、後述する注目画素のピクセル値とに基づ
きリニアに変化する。
【0078】図10は注目画素のピクセル値と、マスク
Mのサイズとの関係を示した図である。図より、例えば
ユーザーがパラメータ11を入力した場合、注目画素の
ピクセル値が255(最大)のときには、マスクMは7
画素×7画素のサイズとなり、注目画素のピクセル値が
128(中間)のときには、マスクMは11画素×11
画素サイズとなり、注目画素のピクセル値が0(最小)
の時には、マスクMは15画素×15画素のサイズとな
る。
【0079】処理対象となる注目画素DtをマスクMの
中心に定め、注目画素Dtのピクセル値と、注目画素D
t以外の画素(周辺画素)Dn(n=1・・・・)のピ
クセル値との差を求める。次に、この差と閾値とを比較
する。
【0080】ここで、閾値は、ユーザがユーザ操作部4
(図1)で入力したパラメータと、注目画素Dtのピク
セル値とに基づき2次曲線的に変化する。図11は、注
目画素のピクセル値と、閾値との関係を示した図であ
る。かかる関係によれば、たとえばユーザがパラメータ
32を入力した場合、注目画素のピクセル値が0(最
小)又は255(最大)のときには、閾値は2となる。
【0081】CPU2(図1)は、注目画素Dtと周辺
画素Dnのピクセル値の差を、図11の関係に基づき決
定された閾値と比較する。かかる比較により、以下に示
す(1)乃至(3)のいずれかの場合が生じる。尚、図
9に示すように、便宜的にマスクM内の周辺画素を、注
目画素Dtの周囲から、D1、D2・・・というように
名前を付け、比較は周辺画素D1から行うものとする。
【0082】(1) 注目画素Dtに隣接する周辺画素
D1におけるピクセル値の差>閾値 かかる場合、注目画素Dtのピクセル値はオリジナルの
値(入力値)を維持することにより、かかる注目画素に
対する処理を終了する。すなわち、注目画素Dtと周辺
画素D1のピクセル値の差が閾値より大きければ、注目
画素Dtの周辺は、たとえば画像のエッジ部に当たる可
能性があるものとして、平滑化を行わず、原画像を維持
するようにするのである。
【0083】(2) 一部の周辺画素Dnにおける画素
の差>閾値 注目画素Dtの左方に隣接する画素D1において、その
ピクセル値の差分が閾値以下であれば、注目画素Dtの
情報に隣接する画素D2のピクセル値の差分と、閾値と
を比較する。
【0084】ここで、画素D2のピクセル値の差分>閾
値ならば、画素D1のピクセル値を、注目画素Dtのピ
クセル値に対して置換することにより、かかる注目画素
に関する処理を終了する。一方、画素D2のピクセル値
の差分≦閾値ならば、注目画素Dtの下方に隣接する画
素D3のピクセル値の差分と、閾値とを比較するように
処理を続行する。
【0085】ここで、画素D3のピクセル値の差分>閾
値ならば、画素D1と画素D2のピクセル値の平均を、
注目画素Dtのピクセル値に対して置換することによ
り、かかる注目画素に関する処理を終了する。一方、画
素D3のピクセル値の差分≦閾値ならば、同じことを繰
り返すようにして処理を続行する。
【0086】(3) 全ての周辺画素Dnにおけるピク
セル値の差<閾値 (2)の処理において、マスクM内全ての画素にかかわ
るピクセル値の差分が閾値より小さい場合に相当する。
かかる場合、全画素の平均値を、注目画素Dtのピクセ
ル値に対して置換する。すなわち、注目画素Dtの周辺
は、一様な色であるとみなせるので、上記処理を行って
色の平滑化を行うのである。
【0087】適応の際、出来るだけノイズの周波数成分
に対し処理を施し、信号まで除去せず少しノイズを残す
ような適応量にパラメータを調整するのが望ましい。ま
た前述のように、より好ましい画質を定義する実験の結
果、ある程度の鮮鋭感の低下、ある程度の粒状感は、全
体のシーンの質感、特に人物の肌の描写に必要であるこ
とがわかった。そこで、画像処理対象であるシーンが人
物を含むか否かの判別結果に応じて、鮮鋭化処理適応
量、及びノイズ除去適応量を調整する。人物を含むシー
ンでは、鮮鋭化処理適応量、及びノイズ除去適応量を低
めに設定するのが望ましい。使用する感光材料の特性、
フィルムフォーマットサイズやシーンの種類ごとの鮮鋭
化処理と平滑化処理の設定の適値を経験的に求め、自動
的に行えるよう一連の作業を登録したり、プログラムを
プラグインソフトとして作成・添付したり、スキャナー
のソフトウエアの機能として予め組み込んでおいても良
い。
【0088】次に、人物撮影シーンをより好ましい画質
に向上させるための処理を行う。
【0089】粒状性:8ビット入力値125のグレーチ
ャートの濃度ヒストグラム標準偏差を、3以上7以下に
することに相当するノイズ成分を均等に加える。
【0090】階調性:8ビット入力値65に対する出力
値を5%以上減少させ、かつ入力値190に対する出力
値を5%以上増加させるようトーンカーブの形状を補正
する。
【0091】色再現性:出力プリントの肌色の色度点
が、L*a*b*表色系で、下記条件の範囲に入る。
【0092】 L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40 結果をフィルムの種類やフォーマットごとに登録し、ス
キャナーで読み取った後に自動的に行うようプログラム
をプラグインソフトとして作成・添付したり、スキャナ
ーのソフトウエアの機能として予め組み込んでおいても
良い。
【0093】このようにして得られた画像データは、各
種画像表示装置を用いて見ることができる。画像表示装
置としては、カラーもしくはモノクロCRT、液晶ディ
スプレイ、プラズマ発光ディスプレイ、ELディスプレ
イなど、任意の装置が用いられる。
【0094】本発明ではこのようにして読み取られた画
像信号を出力して別の記録材料上に画像を形成すること
を前提としている。出力する材料はハロゲン化銀感光材
料の他、各種ハードコピー装置が用いられる。例えばイ
ンクジェット方式、昇華型熱転写方式、昇華型熱転写方
式、電子写真方式、サイカラー方式、サーモオートクロ
ム方式、ハロゲン化銀カラーぺーパーに露光する方法、
ハロゲン化銀熱現像方式など様々な方式が用いられる。
例えば、コニカ(株)製CRTプリンターDP−818
0やデジタルミニラボQD−21、富士写真フィルム
(株)製フロンティア350システムなどの商品が知ら
れている。いずれの方法でも本発明の効果は充分に発揮
されるが、出力する材料としてはハロゲン化銀感光材料
が望ましい。
【0095】本発明に好ましく用いる事の出来るハロゲ
ン化銀感光材料およびその現像処理方法等については、
特願平11−7747号明細書のカラム〔0077〕〜
〔0256〕に記載されている。
【0096】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0097】(実施例1) <感光材料の作成>下塗りを施した三酢酸セルロースフ
ィルム支持体上に、下記組成の各層より成る多層カラー
感光材料を作製し試料101とした。
【0098】尚、添加剤の使用量は、特に断わりのない
限り、感光材料1m2当たりのグラム数で示し、ハロゲ
ン化銀乳剤及びコロイド銀は銀換算値で示す。粒径と
は、立方体換算辺長を示す。また、増感色素は同一層中
に含まれるハロゲン化銀1モル当たりのモル数で示し
た。
【0099】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点溶媒(Oil−1) 0.16 ゼラチン 1.64 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.20μm) 0.44 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.40μm) 0.11 増感色素(SD−1) 2.6×10-5 増感色素(SD−2) 2.6×10-5 増感色素(SD−3) 3.1×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10-5 増感色素(SD−5) 2.8×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.35 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.065 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.33 ゼラチン 0.73 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.40μm) 0.39 増感色素(SD−1) 1.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10-4 増感色素(SD−3) 2.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.8×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.24 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.040 DIR化合物(D−1) 0.025 化合物(GA−1) 1.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.59 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.55μm) 0.91 増感色素(SD−1) 8.5×10-5 増感色素(SD−2) 9.1×10-5 増感色素(SD−3) 1.7×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10-5 シアンカプラー(C−2) 0.10 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.014 DIR化合物(D−1) 7.5×10-3 化合物(GA−1) 1.4×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.12 ゼラチン 0.53 第6層:中間層 ゼラチン 1.14 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.40μm) 0.32 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.30μm) 0.74 増感色素(SD−6) 5.5×10-4 増感色素(SD−1) 5.2×10-5 増感色素(SD−11) 4.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 マゼンタカプラー(M−2) 0.37 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.20 DIR化合物(D−2) 0.020 化合物(GA−1) 4.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.65 ゼラチン 1.65 第8層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.62μm) 0.79 増感色素(SD−7) 1.4×10−4 増感色素(SD−8) 1.5×10−4 増感色素(SD−9) 1.4×10-4 増感色素(SD−11) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M−2) 0.065 マゼンタカプラー(M−3) 0.025 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.025 DIR化合物(D−3) 7.0×10-4 化合物(GA−1) 1.8×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 0.46 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.10 化合物(SC−1) 0.14 化合物(FS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.20 第10層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.40μm) 0.17 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.30μm) 0.20 増感色素(SD−10) 5.4×10-4 増感色素(SD−11) 2.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.62 イエローカプラー(Y−2) 0.31 化合物(GA−1) 4.5×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.27 第11層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.65μm) 0.66 イエローカプラー(Y−1) 0.10 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.04 ゼラチン 0.57 第12層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μm、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.030 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 化合物(FS−1) 0.25 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.04 第13層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 マット剤(ポリメチルメタクリレート、平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−1、分散助剤
SU−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、染料A
I−1、AI−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF
−1及び防腐剤DI−1を適宜添加した。
【0100】上記試料の作成に用いた化合物の構造を以
下に示す。
【0101】Oil−1:ジ(2−エチルヘキシル)フ
タレート Oil−2:トリクレジルホスフェート Oil−3:ジブチルフタレート GA−1:没食子酸ドデシル SC−1:2−メチル−5−オクタデシルハイドロキノ
ン FS−1:1−(3−スルホフェニル)−3−メチル−
5−イミノ−2−ピラゾリン SU−1:スルホ琥珀酸ジオクチル・ナトリウム塩 SU−2:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム H−1:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム H−2:ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル ST−1:4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン AF−1:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール
【0102】
【化1】
【0103】
【化2】
【0104】
【化3】
【0105】
【化4】
【0106】
【化5】
【0107】
【化6】
【0108】
【化7】
【0109】作成した感光材料から以下のサンプルを作
成した。
【0110】<試料101の作成> (加工)作成した感光材料を35mmネガフィルムサイ
ズに裁断、穿孔しパトローネに加工した後、レンズ付き
フィルムにセットした。
【0111】(撮影)作成したレンズ付きフィルムを用
いて、異なるシーンと構図の風景と人物(顔)を全10
シーンの撮影を行った。
【0112】(現像) (現像工程)発色現像(38.0±0.1℃で3分15
秒)→漂白(38.0±3.0℃で6分30秒)→水洗
(24℃〜41℃で3分15秒)→定着(38.0±
3.0℃で6305秒)→水洗(24℃〜41℃で3分
15秒)→安定(38.0±0.1℃で3分15秒)→
乾燥(50℃以下) <発色現像液> 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.00g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.30g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム(1水塩) 2.50g 水酸化化カリウム 1.00g 水を加えて1リットルとし、pH10.1に調整する。
【0113】 <漂白液> エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpHを6.0に調整する。 <定着液> チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpHを6.0に調整する。
【0114】 <安定液> ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ社製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0115】(読み取り)モノクロCCDカメラを用い
て、3波長の蛍光灯を光源に用いながら、フィルターホ
イールにコダック社製ラッテンフィルターNo.26,
No.99,No.98をセットし、順番に切り替えて
R・G・B3種の色分解画像の読み取りを行った。尚、
読み取り時、L版サイズプリント時の解像度を約300
dpiに想定したCCDの有効画素数とフィルムの読み
取り面積の関係の調整を行った。
【0116】(画像処理)読み取ったR・G・B3種の
画像を、Adobe社製フォトショップを用いてネガポ
ジ反転後、合成処理を施し、カラー画像を再現した。更
に表2に示す条件による画像処理を施した。
【0117】(プリント作成)コニカ社製デジタルミニ
ラボシステムQD−21を用いて、L版サイズの銀縁写
真サンプルプリントを作成した。
【0118】<試料102〜104の作成>試料102
は、試料101同様にレンズ付きカメラにセットし、ハ
ーフサイズ(17×24mm)の撮影記録面積使用で、
試料101とほぼ同一の構図になるよう条件を調整し、
試料101と同じ10シーン撮影を行った。
【0119】試料103は、110カメラ用のカートリ
ッジに感光材料を加工し、110カメラで試料101と
ほぼ同一の構図になる条件で、試料101と同じ10シ
ーンの撮影を行った。
【0120】試料104は、専用のフィルムカッターを
用いてMINOXサイズ(8×11mm)に裁断した後
専用のパトローネに加工し、MINOXカメラで試料1
01とほぼ同一構図で、試料101と同じ10シーン撮
影を行った。
【0121】現像処理、読み取りおよび画像処理は、試
料101と同様に行った。
【0122】尚、読み取り時の解像度(=データ容量)
が試料102〜104と試料101がほぼ等しくなるよ
う光学系の調整を行った。
【0123】<試料105〜108の作成>試料101
〜104において、読み取り後、以下に示す本発明のマ
ハラノビス距離を用いたシーン判別処理を行い、それに
基づく画像処理を施し、試料105〜108のサンプル
プリントを得た。
【0124】(マハラノビス空間の作成)基準空間を、
以下に示す6つの撮影シーンの画像データ(各100
枚)を用いて作成した。
【0125】1)人物A シーン全体のおよそ半分の面
積に肌色を含むシーン。
【0126】2)人物B シーン全体の25%の面積に
肌色を含むシーン。
【0127】3)人物C シーン全体の5〜10%の面
積に肌色を含むシーン。
【0128】4)風景A 風景(場合によっては、シー
ン全体の5%未満の面積に肌色を含むシーン。) 5)風景B 緑を多く含む風景シーン。
【0129】6)風景C 建造物を多く含む風景シー
ン。
【0130】画面を縦6分割、横10分割し、全60個
の小面積エリアを得た。画面の左上から右方向に、そし
て右端に達したら、一段下にずらし再び右方向の順に1
から60までの番号をつける。そしてこれらナンバリン
グした各小面積エリアに、L*a*b*表色系で、下記
表1に示す色域が含まれるかどうか判別し、識別する番
号をつけた。
【0131】
【表1】
【0132】画面分割、及び上記の色域の占める領域選
択は、Adobe社製フォトショップのそれぞれ、解像
度変更機能、色域指定による領域選択機能を使用した。
また、各エリアの色情報識別番号データの保存は、プラ
グインソフトを作成しフォトショップに組み込むことで
行った。また、一連の作業はのフォトショップの自動処
理機能に登録することにより自動的に行った。マハラノ
ビス基準空間作成の計算には、Microsoft社製
Excel用プラグインソフト(オーケン社製)を使用
した。
【0133】(マハラノビス距離の計算)試料101〜
104の共通撮影シーン全10シーンについて、マハラ
ノビスの距離の計算を行った。
【0134】前記、基準空間作成と同様に、代表して試
料101の撮影画像データ全10枚のそれぞれについ
て、以下の手順により特性値を得た。
【0135】画面を縦6分割、横10分割し、全60個
の小面積エリアを得た。画面の左上から右方向に、そし
て右端に達したら、一段下にずらし再び右方向の順に1
から60までの番号をつける。そしてこれらナンバリン
グした各小面積エリアに、L*a*b*表色系で、上記
表1に示す色域が含まれるかどうか判別し、識別する番
号をつけた。
【0136】画面分割、及び上記の色域の占める領域選
択は、Adobe社製フォトショップのそれぞれ、解像
度変更機能、色域指定による領域選択機能を使用した。
また、各エリアの色情報識別番号データの保存は、プラ
グインソフトを作成しフォトショップに組み込むことで
行った。また、一連の作業はのフォトショップの自動処
理機能に登録することにより自動的に行った。マハラノ
ビスの距離の計算には、Microsoft社製Exc
el用プラグインソフト(オーケン社製)を使用した。
結果を表2に示す。
【0137】
【表2】
【0138】シーン判別結果 1:人物が中心に小さく位置した風景 2:人物のアップ 3:風景(緑) 4:風景(建造物) 5:人物が小さく存在する風景 6:人物 7:人物のアップ 8:人物 9:人物のアップ 10:人物が小さく存在する風景 (画像処理)画像処理については、表3に示す条件で行
った。
【0139】
【表3】
【0140】注1:○は画像処理あり、×は画像処理な
し 注2:試料101〜112および試料201〜212の
画面サイズは1051×1500ピクセル 注3:表3中の数値は、画像処理パラメータの設定値 画像処理パラメータのおおよその設定は、鮮鋭化処理と
ノイズ除去処理の組み合わせ処理(マトリックス処理)
の観察により行った。ノイズ除去は、フォトショッププ
ラグインソフト(コニカ(株)社製)のノイズ除去機能
を使用した。それ以外の画像処理は、フォトショップの
各種フィルタを用いて行った。以下に示す。
【0141】(処理A) 鮮鋭強調:アンシャープマスク ノイズ除去:プラグインソフト(コニカ(株)社製) (プリント作成)コニカ社製デジタルミニラボシステム
QD−21を用いて、L版サイズの銀塩写真サンプルプ
リントを作成した。
【0142】<試料109〜112の作成>試料105
〜108の画像処理データに、更に、以下の画像処理B
を施し、試料109〜112のサンプルプリントを得
た。
【0143】(画像処理)画像処理については、表1に
示す条件で行った。
【0144】処理は、マハラノビス基準空間、人物A、
人物Bに距離の近かったシーンに対してのみ適用した。
【0145】(処理B) 粒状性:ノイズ(均等) 階調補正:トーンカーブ 色補正:色相・彩度 (プリント作成)コニカ社製デジタルミニラボシステム
QD−21を用いて、L版サイズの銀縁写真プリントを
作成した。
【0146】(官能評価)作成したサンプルプリント全
80枚の官能評価を10名のパネラーに依頼した。官能
評価は5段階評価で行った(5:非常に良い、4:良
い、3普通、2:悪い、1:非常に悪い)。結果を表4
に示す。
【0147】
【表4】
【0148】*1 フォーマットは、合わせた既存の撮
影記録面積サイズの一般的な名称。
【0149】*2 面積比は、35mmフィルム1コマ
の撮影記録面積を1とした場合。
【0150】*3 拡大倍率は、L版サイズ(89×1
27mm)へのプリント時のネガから換算した線倍率。
【0151】 *4 ○:官能評価平均点 3 以上 ×:官能評価平均点 3 未満 *5 式 MTS処理ありプリントの官能評価平均点/
MTS処理なしプリントの官能評価平均点 *6 比 △:1以上1.5未満(若干効果あり) ○:1.5以上2.0未満(効果あり) ◎:2.0以上(効果大) 表4より、本発明105〜108の全てにおいて、撮影
記録面積が小さいにも関わらず、画像処理のありなしで
の官能評価平均の大幅な向上がみられ、本発明が撮影記
録面積の小さい感光材料の画質改善に有効なことが確認
出来た。また、本発明109〜112の全てにおいて画
像処理の効果が確認され、本発明が“より好ましい”画
質に向上させる為に有効なことは明らかである。
【0152】(実施例2) 〈種乳剤T−1の調製〉以下に示す方法によって、2枚
の平行な双晶面を有する種乳剤T−1を調製した。
【0153】 (A−1液) オセインゼラチン 38.0g 臭化カリウム 11.7g 水で 34.0l に仕上げる。
【0154】 (B−1液) 硝酸銀 810.0g 水で 3815ml に仕上げる。
【0155】 (C−1液) 臭化カリウム 567.3g 水で 3815ml に仕上げる。
【0156】 (D−1液) オセインゼラチン 163.4g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)の10%メタノール溶液 5.5ml 水で 3961ml に仕上げる。
【0157】 (E−1液) 硫酸(10%) 91.1ml (F−1液) 56%酢酸水溶液 必要量 (G−1液) アンモニア水(28%) 105.7ml (H−1液) 水酸化カリウム水溶液(10%) 必要量 特開昭62−160128号記載の攪拌装置を用い、3
0℃で激しく攪拌したA−1液にE−1液を添加し、そ
の後B−1液とC−1液とをダブルジェット法により各
々279mlを1分間定速で添加し、ハロゲン化銀核の
生成を行った。
【0158】その後D−1液を添加し、31分かけて温
度を60℃に上げ、さらにG−1液を添加し、H−1液
でpHを9.3に調整し、6.5分間熟成を行った。そ
の後、F−1液でpHを5.8に調整し、その後、残り
のB−1液とC−1液とをダブルジェット法により37
分で加速添加し、直ちに常法にて脱塩を行った。この種
乳剤を電子顕微鏡にて観察したところ、互いに平行な2
枚の双晶面をもつECD=0.72μm、粒径分布の変
動係数16%の単分散平板種乳剤であった。
【0159】〈平板状粒子乳剤Em−1の調製〉種乳剤
T−1と以下に示す溶液を用い、乳剤Em−1を調製し
た。
【0160】 (A−2液) オセインゼラチン 519.9g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)の10%メタノール溶液 4.5ml 種乳剤T−1 5.3モル相当 水で 18.0l に仕上げる。
【0161】 (B−2液) 3.5N硝酸銀水溶液 2787ml (C−2液) 臭化カリウム 1020g 沃化カリウム 29.1g 水で 2500ml に仕上げる。
【0162】 (D−2液) 臭化カリウム 618.5g 沃化カリウム 8.7g 水で 1500ml に仕上げる。
【0163】 (E−2液) 臭化カリウム 208.3g 水で 1000ml に仕上げる。
【0164】 (F−2液) 56%酢酸水溶液 必要量 (G−2液) 臭化カリウム 624.8g 水で 1500ml に仕上げる。
【0165】 (H−2液) 3.0重量%のゼラチンと沃化銀粒子(ECD=0.05μm) からなる微粒子乳剤 0.672モル相当 調整法を以下に示す 0.254モルの沃化カリウムを含む5.0%のゼラチ
ン溶液9942mlに10.59モルの硝酸銀と10.
59モルの沃化カリウムを含む水溶液各々3092ml
を35分間かけて等速添加し、微粒子を形成した。微粒
子形成中の温度は40℃に制御し、pH、EAgは成り
行きとした。
【0166】 (J−2液) エチルチオスルホン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モル当たり 2.3×10-5モル含む水溶液 100ml (K−2液) 10%水酸化カリウム水溶液 必要量 反応容器内にA−2液を添加し、75℃にて激しく攪拌
しながら、B−2液、C−2液、D−2液を表2に示し
た組み合わせに従って同時混合法によって添加を行い、
種結晶を成長させ、Em−1を調製した。ここで、B−
2液、C−2液、D−2液の添加速度は、臨界成長速度
を考慮し、添加時間に対して関数様に変化させ、成長し
ている種粒子以外の小粒子の発生や、成長粒子間のオス
トワルド熟成による粒径分布の劣化が起こらないように
した。
【0167】結晶成長はまず、第1添加を反応容器内の
溶液温度を75℃、pAgを8.9、pHを5.8にコ
ントロールして行った。この第一添加でB−2液の6
5.8%を添加した。その後J−2液を添加し、30分
間で反応容器内の溶液温度を40℃に下げ、pAgを1
0.3に調整し、H−2液を2分間定速で全量を添加
し、直ちに第二添加を行った。第二添加は反応容器内の
溶液温度を40℃、pAgを10.3、pHを5.0に
コントロールして行い、B−2液の残りをすべて添加し
た。pAg及びpHのコントロールのために、必要に応
じてE−2液、F−2液、K−2液を添加した。
【0168】粒子形成後に、特開平5−72658号に
記載の方法に従い脱塩処理を行い、その後ゼラチンを加
えて分散し、40℃においてpAg8.06、pH5.
8の乳剤を得た。この乳剤の沃化銀含有率は5.3%で
あり、この乳剤中のハロゲン化銀粒子を電子顕微鏡にて
観察したところ、ECD(投影面積円換算粒径)=1.
50μm、粒径分布の変動係数14%の平均アスペクト
比7.0の六角平板状単分散ハロゲン化銀粒子であっ
た。
【0169】
【表5】
【0170】〈化学増感および分光増感〉Em−1を少
量に分割して各々に下記分光増感色素を加え、さらに最
適量のチオシアン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、
トリエチルチオウレア、塩化金酸、1−(3−アセトア
ミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール(AF−
5)を添加し、50℃に加熱した。各々最適反応時間の
熟成を行った後冷却し、安定化剤ST−1およびカブリ
防止剤AF−5を添加して、赤感性ハロゲン化銀乳剤−
1、緑感性ハロゲン化銀乳剤−1、および青感性ハロゲ
ン化銀乳剤−1を得た。各乳剤に添加した増感色素の種
類と添加量は下記のとおりである。尚、添加量はハロゲ
ン化銀1モル当たりの添加量として示した。
【0171】 赤感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−1) 0.04ミリモル 増感色素(SD−2) 0.07ミリモル 増感色素(SD−3) 0.04ミリモル 増感色素(SD−4) 0.13ミリモル 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−5) 0.04ミリモル 増感色素(SD−6) 0.03ミリモル 増感色素(SD−7) 0.17ミリモル 増感色素(SD−8) 0.02ミリモル 増感色素(SD−9) 0.02ミリモル 増感色素(SD−10) 0.02ミリモル 青感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−11) 0.19ミリモル 増感色素(SD−12) 0.06ミリモル 又、前記調製例と基本的には同様の方法により調製した
沃化銀含有率3モル%、ECD(投影面積円換算粒径)
=0.59、平均アスペクト比3.4、粒径分布の変動
係数16%の単分散沃臭化銀平板粒子を含むハロゲン化
銀乳剤に対し、赤感性ハロゲン化銀乳剤−1、緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤−1、及び青感性ハロゲン化銀乳剤−1
と同様にして分光増感、化学増感を施すことにより、赤
感性ハロゲン化銀乳剤−2、緑感性ハロゲン化銀乳剤−
2、及び青感性ハロゲン化銀乳剤−2を得た。各乳剤に
添加した増感色素の種類と添加量は下記の通りである。
尚、添加量はハロゲン化銀1モル当たりの添加量として
示した。
【0172】 赤感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−1) 0.08ミリモル 増感色素(SD−3) 0.08ミリモル 増感色素(SD−4) 0.42ミリモル 緑感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−5) 0.04ミリモル 増感色素(SD−6) 0.15ミリモル 増感色素(SD−7) 0.35ミリモル 増感色素(SD−9) 0.05ミリモル 青感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−11) 0.38ミリモル 増感色素(SD−12) 0.11ミリモル ここで用いた増感色素は以下に示す。
【0173】
【化8】
【0174】
【化9】
【0175】〈感光材料の作製〉このようにして得られ
たハロゲン化銀乳剤乳剤及び難溶性金属塩化合物分散液
を用い、下引済透明PENベース(厚さ85μm)上に
以下に示す組成の写真構成層を順次塗設して、多層構成
の感光材料を作製した。各素材の添加量は1m2当りの
塗設量としてmg/m2の単位で示した。但し、ハロゲ
ン化銀は銀に換算して表示した。
【0176】 第1層(ハレーション防止層) ゼラチン 800 紫外線吸収剤(UV−1) 200 高沸点溶媒(OIL−2) 200 染料(AI−1) 280 染料(AI−2) 240 染料(AI−3) 400 酸化亜鉛分散液 200 第2層(シアン発色層) ゼラチン 1000 赤感性ハロゲン化銀乳剤−1 700 赤感性ハロゲン化銀乳剤−2 580 発色現像主薬(A−64) 520 シアンカプラー(C−1) 230 シアンカプラー(C−2) 160 高沸点溶媒(OIL−1) 460 高沸点溶媒(OIL−2) 130 カブリ防止剤(AF−6) 1 第3層(中間層) ゼラチン 1200 染料(AI−2) 160 添加剤(HQ−2) 20 高沸点溶媒(OIL−2) 60 水溶性ポリマー(PS−1) 60 酸化亜鉛分散液 400 第4層(マゼンタ発色層) ゼラチン 1800 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 700 緑感性ハロゲン化銀乳剤−2 580 発色現像主薬(CD−1) 520 マゼンタカプラー(M−1) 400 高沸点溶媒(OIL−1) 460 高沸点溶媒(OIL−2) 90 カブリ防止剤(AF−6) 1 水溶性ポリマー(PS−1) 20 第5層(中間層) ゼラチン 1200 染料(AI−1) 320 添加剤(HQ−1) 6 添加剤(HQ−2) 20 高沸点溶媒(OIL−1) 75 酸化亜鉛分散液 640 第6層(イエロー発色層) ゼラチン 3200 青感性ハロゲン化銀乳剤−1 1340 青感性ハロゲン化銀乳剤−2 1100 発色現像主薬(CD−1) 1040 イエローカプラー(Y−1) 1060 高沸点溶媒(OIL−1) 150 高沸点溶媒(OIL−2) 480 カブリ防止剤(AF−6) 2 水溶性ポリマー(PS−1) 40 第7層(中間層) ゼラチン 2000 水溶性ポリマー(PS−1) 60 酸化亜鉛分散液 1200 第8層(保護層) ゼラチン 500 マット剤(WAX−1) 200 水溶性ポリマー(PS−1) 120 尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−1、SU−
2、SU−3、分散助剤SU−4、安定剤ST−1、S
T−2、カブリ防止剤AF−1、AF−2、AF−3、
AF−4、AF−5、硬膜剤H−1、H−2、H−3、
H−4を添加した。また、F−2、F−3、F−4及び
F−5をそれぞれ全量が15.0mg/m2、60.0
mg/m2、50.0mg/m2及び10.0mg/m2
になるように各層に分配して添加した。上記使用した素
材は以下の通りである。
【0177】
【化10】
【0178】
【化11】
【0179】
【化12】
【0180】
【化13】
【0181】
【化14】
【0182】
【化15】
【0183】
【化16】
【0184】〔酸化亜鉛分散液の調整〕平均粒径0.0
2μmの酸化亜鉛粉末(堺化学工業株式会社製、FIN
EX−50)15g、分散剤としてTRITON X−
200(固形分濃度28%;UNION CARBID
E CHEMICALS AND PLASTICSC
OMPANY INC.製)5.4g、オセインゼラチ
ン4g、蒸留水75mlを混合し、この混合物をガラス
ビーズを用いたミルで3時間分散した。
【0185】分散後、ガラスビーズを濾別し、酸化亜鉛
プレ分散液を得た。このプレ分散液を超高圧ホモジナイ
ザーGM−1((株)エス・エム・テー製)を用いて5
00barの圧力でさらに分散し、酸化亜鉛分散液
(1)を得た。
【0186】この分散液を用いて塗布した感光材料の切
片を電子顕微鏡観察したところ平均粒径0.02μmの
酸化亜鉛微粒子が均一に分布していることが確認され
た。
【0187】〈処理シートP−1の作製〉下引済透明P
ENベース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の層を
順次塗設して、処理シートP−1を作製した。各素材の
添加量は1m2当りの塗設量としてmg/m2の単位で示
した。又、使用素材については前記のもの、及びそこに
ないものについては下記に示した。
【0188】 第1層 添加量(mg/m2) ゼラチン 460 水溶性ポリマー(PS−2) 20 界面活性剤(SU−3) 23 硬膜剤(H−5) 360 第2層 ゼラチン 2400 水溶性ポリマー(PS−3) 360 水溶性ポリマー(PS−1) 700 水溶性ポリマー(PS−4) 600 高沸点溶媒(OIL−3) 2000 ピコリン酸グアニジン 2400 界面活性剤(SU−3) 24 第3層 ゼラチン 2400 水溶性ポリマー(PS−1) 700 界面活性剤(SU−3) 24 ピコリン酸グアニジン 2150 水溶性ポリマー(PS−3) 360 水溶性ポリマー(PS−4) 600 第4層 ゼラチン 220 水溶性ポリマー(PS−2) 60 水溶性ポリマー(PS−3) 200 硝酸カリウム 12 マット剤(PM−2) 10 界面活性剤(SU−3) 7 界面活性剤(SU−5) 7 界面活性剤(SU−6) 10 硬膜剤(H−5) 370
【0189】
【化17】
【0190】<試料201の作成> (加工)作成した感光材料を35mmネガフィルムサイ
ズに裁断、穿孔しパトローネに加工した後、レンズ付き
フィルムにセットした。
【0191】(撮影)作成したレンズ付きフィルムを用
いて、異なる風景と人物を、全10シーンの撮影を行っ
た。
【0192】(処理)撮影が終了した感光材料の表面に
40℃の温水を15ml/m2付与し、処理シートP−
1と互いの膜面どうしを重ね合わせた後、ヒートドラム
を用いて80℃で30秒間熱現像した。
【0193】(読み取り)モノクロCCDカメラを用い
て、3波長の蛍光灯を光源に用いながら、各層の発色カ
プラーの吸収極大の色分解フィルターを用いて、R・G
・B3種の色分解画像の読み取りを行った。尚、読み取
り時、L版サイズプリント時の解像度を約300dpi
に想定したCCDの有効画素数とフィルムの読み取り面
積の関係の調整を行った。
【0194】(画像処理)読み取ったR・G・B3種の
画像を、Adobe社製フォトショップを用いてネガポ
ジ反転後、合成処理を施し、カラー画像を再現した。更
に、上記表2に示す条件による画像処理を施した。
【0195】(プリント作成)コニカ社製デジタルミニ
ラボQD−21を用いて、L版サイズの銀塩写真サンプ
ルプリントを作成した。
【0196】<試料202〜204の作成>試料202
は、試料201同様にレンズ付きカメラにセットし、ハ
ーフサイズ(17×24mm)の撮影記録面積使用で、
試料201とほぼ同一の構図になるよう条件を調整し、
試料201と同じ10シーン撮影を行った。
【0197】試料203は、110カメラ用のカートリ
ッジに感光材料を加工し、110カメラで試料201と
ほぼ同一の構図になる条件で、試料201と同じ10シ
ーンの撮影を行った。
【0198】試料204は、専用のフィルムカッターを
用いてMINOXサイズ(8×11mmに)裁断した後
専用のパトローネに加工し、MINOXカメラで試料2
01とほぼ同一構図で、試料201と同じ10シーン撮
影を行った。
【0199】現像処理、読み取り、および画像処理は、
試料201と同様に行った。尚、読み取り時の解像度
(=データ容量)が試料202〜204と試料201が
ほぼ等しくなるよう光学系の調整を行った。
【0200】<試料205〜208の作成>試料201
〜204に、以下に示す本発明のマハラノビス距離を用
いたシーン判別処理に基づく画像処理を施し、試料20
5〜208のサンプルプリントを得た。
【0201】(マハラノビス空間の作成)基準空間を、
以下に示す2つの撮影シーンの画像データ(各100
枚)を用いて作成した。
【0202】1)人物A シーン全体のおよそ半分の面
積に肌色を含むシーン。
【0203】2)人物B シーン全体の25%の面積に
肌色を含むシーン。
【0204】3)人物C シーン全体の5〜10%の面
積に肌色を含むシーン。
【0205】4)風景A 風景と、シーン全体の5%未
満の面積に肌色を含むシーン。
【0206】5)風景B 緑を多く含む風景シーン。
【0207】6)風景C 建造物を多く含む風景シー
ン。
【0208】画面を縦6分割、横10分割し、全60個
の小面積エリアを得た。画面の左上から右方向に、そし
て右端に達したら、一段下にずらし再び右方向の順に1
から60までの番号をつける。そしてこれらナンバリン
グした各小面積エリアに、L*a*b*表色系で、上記
表1に示す色域が含まれるかどうか判別し、識別する番
号をつけた。
【0209】画面分割及び、上記の色域の占める領域選
択は、Adobe社製フォトショップのそれぞれ、解像
度変更機能、色域指定による領域選択機能を使用した。
また、各エリアの色情報識別番号データの保存は、プラ
グインソフトを作成しフォトショップに組み込むことで
行った。また、一連の作業はのフォトショップの自動処
理機能に登録することにより自動的に行った。MTSの
計算には、Microsoft社製Excel用プラグ
インソフト(オーケン社製)を使用した。
【0210】(マハラノビス距離の計算)試料201〜
204の共通撮影シーン全10シーンについて、マハラ
ノビスの距離の計算を行った。
【0211】前記、基準空間作成と同様に、代表して試
料201の撮影画像データ全10枚のそれぞれについ
て、以下の手順により特性値を得た。
【0212】画面を縦6分割、横10分割し、全60個
の小面積エリアを得た。画面の左上から右方向に、そし
て右端に達したら、一段下にずらし再び右方向の順に1
から60までの番号をつける。そしてこれらナンバリン
グした各小面積エリアに、L*a*b*表色系で、上記
表1に示す色域が含まれるかどうか判別し、識別する番
号をつけた。
【0213】画面分割、及び上記の色域の占める領域選
択は、Adobe社製フォトショップのそれぞれ、解像
度変更機能、色域指定による領域選択機能を使用した。
また、各エリアの色情報識別番号データの保存は、プラ
グインソフトを作成しフォトショップに組み込むことで
行った。また、一連の作業はのフォトショップの自動処
理機能に登録することにより自動的に行った。マハラノ
ビスの距離の計算には、Microsoft社製Exc
el用プラグインソフト(オーケン社製)を使用した。
結果を表6に示す。
【0214】
【表6】
【0215】シーン判別結果 1:人物 2:人物のアップ 3:人物が小さく存在する風景 4:人物 5:風景(建造物) 6:風景(緑) 7:人物のアップ 8:風景(建造物) 9:風景(緑) 10:人物 (画像処理)画像処理については、表2に示す条件で行
った。
【0216】画像処理パラメータのおおよその設定は、
鮮鋭化処理とノイズ除去処理の組み合わせ処理(マトリ
ックス処理)の観察により行った。ノイズ除去は、フォ
トショッププラグインソフト(コニカ(株)社製)のノ
イズ除去機能を使用した。それ以外の画像処理は、フォ
トショップの各種フィルタを用いて行った。以下に示
す。
【0217】(処理A) 鮮鋭強調:アンシャープマスク ノイズ除去:プラグインソフト(コニカ(株)社製) (プリント作成)コニカ社製デジタルミニラボシステム
QD−21を用いて、L版サイズの銀塩写真サンプルプ
リントを作成した。
【0218】<試料209〜212の作成>試料205
〜208の画像処理データに、更に、以下の画像処理B
を施し、試料209〜212のサンプルプリントを得
た。
【0219】(画像処理)画像処理については、表2に
示す条件で行った。
【0220】処理は、マハラノビス基準空間、人物A、
人物Bに距離の近かったシーンに対してのみ適用した。
【0221】(処理B) 粒状性:ノイズ(均等) 階調補正:トーンカーブ 色補正:色相・彩度 (プリント作成)コニカ社製デジタルミニラボシステム
QD−21を用いて、L版サイズの銀縁写真プリントを
作成した。
【0222】(官能評価)作成したサンプルプリント全
80枚の官能評価を10名のパネラーに依頼した。官能
評価は5段階評価で行った(5:非常に良い、4:良
い、3普通、2:悪い、1:非常に悪い)。結果を表7
に示す。
【0223】
【表7】
【0224】*1 フォーマットは、合わせた既存の撮
影記録面積サイズの一般的な名称。
【0225】*2 面積比は、35mmフィルム1コマ
の撮影記録面積を1とした場合。
【0226】*3 拡大倍率は、L版サイズ(89×1
27mm)へのプリント時のネガから換算した線倍率。
【0227】 *4 ○: 官能評価平均点 3 以上 ×: 官能評価平均点 3 未満 *5 式 MTS処理ありプリントの官能評価平均点
/MTS処理なしプリントの官能評価平均点 *6 比 △:1以上1.5未満(若干効果あり) ○:1.5以上2.0未満(効果あり) ◎:2.0以上(効果大) 表7より、比較試料201で官能評価平均点に大きな差
は見られないものの、本発明試料205〜208の全て
において、撮影記録面積が小さいにも関わらず、画像処
理のありなしでの官能評価平均の大幅な向上がみられ、
本発明が撮影記録面積の小さい感光材料の画質改善に有
効なことが確認出来た。また、本発明試料209〜21
2の全てにおいて画像処理の効果が確認され、本発明が
“より好ましい”画質に向上させる為に有効なことは明
らかである。
【0228】
【本発明の効果】撮影画面面積を縮小化、あるいは一部
を拡大して用いる撮影用感光材料を用いても、画質に優
れ、かつより好ましいプリントが効率良く得られ、結果
として写真システムを簡易化することが可能な方法を提
供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の画像情報読み取り部、
及び画像処理部の一形態を示す模式図である。
【図2】本発明の画像処理のフローチャートである。
【図3】本発明における階調補正の説明グラフである。
【図4】本発明におけるマハラノビス空間作成から撮影
シーン判別結果を得るまでのフローチャートである。
【図5】本発明におけるマハラノビス空間を作成する為
のステップを示したものである。
【図6】本発明の画像処理による特徴抽出の概念図であ
る。
【図7】本発明におけるマハラノビス基準空間とシーン
判別サンプルのマハラノビス距離の関係を示した概念図
である。
【図8】本発明におけるマトリックス処理の表示例であ
る。
【図9】本実施の画像処理において用いるマスクMの一
例を示した図である。
【図10】本発明における注目画素のピクセル値と、マ
スクMのサイズとの関係を示したグラフである。
【図11】本発明における注目画素のピクセル値と、閾
値との関係を示したグラフである。
【図12】本発明における形状を変えたマスクM1、M
2、M3を示した図である。
【符号の説明】
1 画像情報読取部 2 画像処理部 3 メモリー 4 ユーザー操作部 5 ユーザー操作用表示部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 7/407 G03C 7/407 5C079 7/46 7/46 5L096 G06T 5/00 G06F 15/68 310A 5/20 400A 7/00 15/70 310 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 Z Fターム(参考) 2H016 AC00 AC01 BA00 BD00 BE00 BK00 2H023 AA00 AA02 CD06 HA00 2H110 BA11 CB27 CB31 CB33 CB36 CB37 CB38 CB40 CB56 CB73 CE07 5B057 BA02 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE02 CE03 CE11 CE17 DA08 DB02 DB06 DB09 DC23 DC25 DC33 DC36 5C077 LL19 MP08 NP01 PP03 PP20 PP27 PP28 PP36 PQ19 PQ20 5C079 HB08 JA23 KA09 KA15 LA02 LA06 LA15 LA37 NA01 5L096 AA02 AA06 CA14 EA05 FA15 FA37 FA66 FA69 GA10 GA38 JA03 JA11 MA03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真記録要素を現像処理後、前記現像処
    理で顕在化した画像を複数の画素を有する画像入力媒体
    を介して、画像データとして読み取り、前記画像データ
    の特徴抽出データと予め記憶手段に格納されている特定
    の撮影シーンの特徴抽出データとの照合による類似度に
    基づくシーン判別処理手段を適応し、前記画像データを
    少なくとも2つの集合に分類し、前記2つの集合のそれ
    ぞれに対し異なる画像処理を施すことを特徴とする画像
    処理方法。
  2. 【請求項2】 前記予め記憶手段に格納されている特定
    の撮影シーンの特徴抽出データが、人物の撮影シーンに
    ついて少なくとも一つ作成され、前記シーン判別処理の
    結果、少なくとも人物と非人物の集合に分類することを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記予め記憶手段に格納されている特定
    の撮影シーンの特徴抽出データが、少なくとも2つ以上
    の特定の色域のそれぞれの色域の領域が前記画像データ
    の全領域に対して占有する割合または前記少なくとも2
    つ以上の特定の色域の領域がそれぞれ占有する位置情報
    により構成されることを特徴とする請求項1または2に
    記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記予め記憶手段に格納されている特定
    の撮影シーンの特徴抽出データが、同じシーンに分類さ
    れる複数の写真記録要素から得られる30以上のパター
    ンの集合体を含むことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記特定の色域として、人物の肌色、空
    色、葉緑、または建造物のグレーの少なくとも1つを用
    いることを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記人物の肌色、空色、葉の緑色、また
    は建造物のグレーの領域が前記画像データの全領域に対
    して占有する割合及び位置情報を、L*a*b*表色系
    における下記の色域について求めることを特徴とする請
    求項5に記載の画像処理方法。 人物の肌色: L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40 空色: a*<20,b*<5 葉の緑色: a*<−5,5<b* 建造物のグレー: 40≦L*<80,−5<a*<5,−5<b*<5
  7. 【請求項7】 前記人物の肌色、空色、葉の緑色、また
    は建造物のグレーの領域が前記画像データの全領域に占
    有する割合および位置情報を、前記画像データの全領域
    を少なくとも2つ以上に分割・平均化して得られる領域
    のそれぞれに、前記人物の肌色、空色、葉緑、または建
    造物のグレーを識別する記号または番号を付与すること
    により記述することを特徴とする請求項5または6に記
    載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記シーン判別処理手段に、マハラノビ
    スの距離を用いることを特徴とする請求項1から7のい
    ずれか1項に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記画像処理が、前記写真記録要素の撮
    影画面面積、前記画像データとして読み取る面積または
    前記シーン判別処理の結果に応じて鮮鋭性強調処理程度
    とノイズ除去処理程度の関係を調整して施すことである
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記画像データのシーン判別処理によ
    り得られた人物の集合Aと非人物の集合Bにおいて、集
    合Aは集合Bに対して、鮮鋭性強調処理量を10%以上
    低下させ、かつノイズ除去処理量を10%以上低下させ
    る画像処理を適応することを特徴とする請求項9に記載
    の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記撮影シーン判別処理の結果得られ
    た人物の集合Aと非人物の集合Bにおいて、前記鮮鋭性
    強調とノイズ除去処理を組み合わせて画像処理を施した
    後、集合Aにのみ、粒粒状性、階調性および色再現性の
    うち少なくとも一つを調整する画像処理を以下の条件で
    行うことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方
    法。 粒状性:8ビット入力値125のグレーチャートの濃度
    ヒストグラム標準偏差を、5以上にすることに相当する
    ノイズ成分を均一に加える。 階調性:8ビット入力値65に対する出力値を5%以上
    減少させ、かつ入力値190に対する出力値を5%以上
    増加させるようトーンカーブの形状を補正する。 色再現性:出力プリントの肌色の色度点がL*a*b*表
    色系で、下記条件の範囲に入る。 L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40
  12. 【請求項12】 前記写真記録要素の1コマの撮影画面
    面積が410mm2以下である請求項1〜11のいずれ
    か1項に記載の画像形成処理方法。
  13. 【請求項13】 前記1コマの撮影画面面積が410m
    2以上である写真記録要素を現像処理後、前記現像処
    理で顕在化した画像の410mm2以下を複数の画素を
    有する画像入力媒体を介してデジタル的に読み取ること
    を特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画
    像形成処理方法。
  14. 【請求項14】 前記鮮鋭性強調処理が、アンシャープ
    マスクにより行われることを特徴とする請求項9〜13
    のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記ノイズ除去処理が、前記写真記録
    要素のノイズ特性に基づいて、マスクサイズ、マスク形
    状および閾値を変更するフィルタにより行われることを
    特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の画像処理
    方法。
  16. 【請求項16】 前記画像入力媒体が2次元のエリアイ
    メージセンサーであることを特徴とする請求項1〜15
    のいずれかに記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記画像入力媒体の画素数と前記写真
    記録要素の撮影画面面積の関係が以下の式に基づくこと
    を特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。 【数1】
  18. 【請求項18】 前記写真記録要素が、少なくとも1層
    の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層、非感光性層及
    び色素供与性カプラーと反応して色素を形成しうる現像
    主薬を含有する層からなる写真構成層を含有し、現像に
    より少なくとも3色の色画像を形成する該カラー写真記
    録要素であることを特徴とする請求項1〜17のいずれ
    か1項に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記現像処理温度が60℃〜150℃
    である熱現像方式であることを特徴とする請求項18に
    記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記現像処理時に消色又は除去される
    染料を含有する写真記録要素を用いることを特徴とする
    請求項18または19に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 現像処理された写真記録要素の撮影画
    面面積を検出する手段、前記撮影画面の画像の少なくと
    も一部を複数の画素を有する画像入力媒体を介してデジ
    タル的に読み取る読み取り手段、 前記読み取り手段により得られたデジタル画像情報に対
    して、予め記憶手段に格納されている特定の撮影シーン
    ごとの特徴抽出データとの照合に基づく少なくとも2つ
    の集合に分類するシーン判別処理手段、 鮮鋭性強調、次いでノイズ除去のデジタル画像処理を組
    み合わせて行なう鮮鋭性強調・ノイズ除去処理手段、 前記撮影画面面積、前記読み取り手段により読み取る面
    積、または前記シーン判別処理手段によりシーン判別さ
    れた結果に応じて鮮鋭性強調処理程度とノイズ除去処理
    程度の関係を調整する調整手段、 得られたデジタル画像情報の人物のシーンに対して、粒
    状性、階調性および色再現性の少なくとも1つを下記の
    条件で画像処理する粒状性・階調性・色再現性処理手
    段、 前記鮮鋭性・ノイズ除去処理手段または粒状性・階調性
    ・色再現性処理手段で画像処理された画像情報を出力す
    る手段、および前記全手段を自動化する手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成処理装置。 粒状性:8ビット入力値125のグレーチャートの濃度
    ヒストグラム標準偏差を、5以上にすることに相当する
    ノイズ成分を均一に加える。 階調性:8ビット入力値65に対する出力値を5%以上
    減少させ、かつ入力値190に対する出力値を5%以上
    増加させるようトーンカーブの形状を補正する。 色再現性:出力プリントの肌色の色度点が、L*a*b
    *表色系で、下記条件の範囲に入る。 L*<80,5≦a*<40,5≦b*<40
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