JP2005128956A - 被写体判定プログラム及びデジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】被検画像中の被写体の判定を行う装置としてコンピュータを機能させる際にそのコンピュータの演算の負荷をできるだけ軽減できる被写体判定プログラムを、提供する。
【解決手段】デジタルスチルカメラ内の制御装置70において、フラッシュメモリ70f内の被写体判定プログラム73を実行中のCPU70aは、第1のインターフェース回路70cを通じてアナログデジタル変換器20から画像データを取得すると、フラッシュメモリ70f内の各モデル画像データ71の各々について、そのモデル画像データ71と取得した画像データ中の各部との積率相関係数を順次算出することにより、積率相関係数の二次元分布データを生成した後、最高値が最上である二次元分布データに対応するモデル画像データ71を特定し、そのモデル画像データ71に対応する被写体情報を生成する。
【選択図】図4


Description

本発明は、画像データに基づく画像の中の被写体がどの種のものであるかを判定するための装置としてコンピュータを機能させる被写体判定プログラムと、撮影時に取得した画像データに対して被写体の種類に応じた画質補正用の処理を施すデジタルカメラとに、関する。
周知のように、被写体がデジタルカメラで撮影されたり、被写体が写り込んだポジやネガがスキャナで読み取られたりすると、その被写体の画像を表示するための画像データが生成される。また、このような画像データに対して数学的な演算処理を施すことにより、その画像データに基づく画像の明暗度や尖鋭度や色合い等を変更することができる。このため、デジタルカメラやスキャナの設定や特性、或いは、被写体への照明の具合などにより、画像の画質があまり良くない場合でも、その画像データに適正な演算処理を施すだけで、その画像の画質を簡単に補正することができる。
ところで、近年のデジタルカメラに組み込まれる画像処理用のソフトウエアは、このような画質補正を行うための機能を、通常有している。但し、画質補正の経験が少ない者は、画像中の被写体の種類に応じてどの種の画質補正用の処理を画像データに施すべきかを、理解していない。このため、数ある画像処理用のソフトウエアの中には、撮影時に画質補正を自動的に実行するため、或いは、どの種類の被写体であるかを操作者に提示するために、画像データに基づく画像の中の被写体がどの種のものであるかを判定する機能を備えているものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2003−018453号公報(段落0061〜0079)
しかしながら、上述した従来の画像処理用のソフトウエアは、被写体までの距離や撮影レンズの焦点距離や撮影倍率などの情報をデジタルカメラ中の各装置から取得し、それら情報に基づいて、被写体がどの種のものであるかを判定しており、画像中の被写体の種類をその画像データ自体から判定するようには構成されていないという事情がある。
なお、画像中の被写体を正確に判定する方法として、いわゆるマッチング技術を導入することも考えられなくはない。この場合、各種の被写体の画像の画像データが参照画像データとして事前に多数用意され、画質補正を行う対象である被検画像の画像データが入力されると、この被検画像の特徴量と各参照画像の特徴量との差分がそれぞれ算出され、その後に、最も差分が小さい参照画像が特定される。これにより、被検画像の被写体が、特定された参照画像の被検体と同じであると判定される。
ところが、特にコンパクトなデジタルカメラにおける画像処理のための記憶容量や処理速度には制限があるため、被検画像と各モデル画像とのマッチングに非常に時間が掛かってしまい、画像中の被写体を判定する時に、操作者を待たせることとなる。
本発明は、上述したような従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、被検画像中の被写体の種類を判定するための装置としてコンピュータを機能させる際にそのコンピュータの演算の負荷をできるだけ軽減できる被写体判定プログラムと、撮影時に取得した画像データに対して被写体の種類に応じた適正な画質補正用の処理を行う場合であってもその処理をできるだけ迅速に行うことができるデジタルカメラとを、提供することにある。
上記の課題を解決するために発明された被写体判定プログラムは、以下に記述されるように、構成されている。
すなわち、この被写体判定プログラムは、コンピュータを、1つ以上のモデル画像データとそのモデル画像データに基づく画像の中の被写体を定義する被写体情報とを対応付けて記憶装置に記憶する記憶手段,被検画像データが入力される入力手段,前記記憶装置内の1つ以上のモデル画像データのそれぞれについて、そのモデル画像データと前記被検画像データの各部との積率相関係数を演算することによって当該積率相関係数の二次元分布データを取得する分布取得手段,前記モデル画像データのそれぞれについて取得した前記各二次元分布データの中で最上の最高値を有する二次元分布データを特定する特定手段,及び、特定された二次元分布データを算出する際に基となったモデル画像データに対応する被写体情報を前記記憶装置から読み出して出力する出力手段として機能させることを、特徴としている。
このように構成されるため、この被写体判定プログラムが実行されたコンピュータは、被検画像データが入力された場合、その被検画像データと各モデル画像データとの積率相関係数の二次元分布データを生成し、生成した各二次元分布データのうち、最上の最高値を有する二次元分布データを特定し、特定した二次元分布データの基であるモデル画像データに対応する被写体情報を出力する。このとき、各二次元分布データは、被検画像データの各部と各モデル画像データとの類似性を判定するための情報であるが、その類似性を判定できる範囲内においてモデル画像データの大きさ(画素数)をできるだけ小さくすることにより、被検画像データとモデル画像データとのマッチングの際の演算の負荷を軽減することができる。
また、上記の課題を解決するために発明されたデジタルカメラは、以下に記述されるように、構成されている。
すなわち、このデジタルカメラは、1つ以上のモデル画像データとそのモデル画像データに基づく画像の中の被写体を定義する被写体情報とを対応付けて記憶する記憶部と、対物光学系が形成する被写体像を撮像して被検画像データを順次生成する撮像デバイスと、所定の補正値を用いて前記被検画像データに演算処理を施すことにより、その被検画像データに基づいて表示装置に表示される画像の画質を変更する画像処理部と、前記記憶装置内の1つ以上のモデル画像データのそれぞれについて、そのモデル画像データと前記被検画像データの各部との積率相関係数を演算することによって当該積率相関係数の二次元分布データを取得する分布取得部と、前記モデル画像データのそれぞれについて取得した前記各二次元分布データの中で最上の最高値を有する二次元分布データを特定する特定部と、特定された二次元分布データを算出する際に基となったモデル画像データに対応する被写体情報を前記記憶部から読み出す読出部と、前記画像処理部が用いる補正値を、読み出された被写体情報に対応した補正値へ変更する設定変更部とを備えることを、特徴としている。
このように構成されるため、撮像デバイスが被検画像データを出力した時には、その被検画像データの各部に対して最も類似するモデル画像データが特定され、そのモデル画像データに対応する被写体情報が読み出され、画像処理部が用いる補正値が、その被写体情報に対応した補正値へ変更される。然も、撮影時であると否とに拘わらず、撮像デバイスからは被検画像データが常時出力されており、被検画像データが撮像デバイスから出力される毎に、前記画像処理部が用いる補正値が、順次変更される。従って、撮影前には、被写体の種類に応じた補正値が必ず画像処理部に設定されているため、操作者が、あらゆる被写体を撮影したとしても、その撮影により生成される画像データに対しては、被写体の種類に応じた適正な画質補正用の処理が、迅速になされることとなる。
以上に説明したように、本発明によれば、被検画像中の被写体の種類を判定するための装置としてコンピュータを機能させる際にそのコンピュータの演算の負荷をできるだけ軽減することができる。また、このような演算負荷を軽減できる結果、撮影時であると否とに拘わらず、画質補正用の設定を、常時、被写体の種類に応じて変更できるため、撮影時に取得した画像データに対し、被写体の種類に応じた適正な画質補正用の処理を迅速に施すことができる。
以下、図面に基づいて、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態であるデジタルスチルカメラの内部を概略的に示す構成図である。このデジタルスチルカメラは、撮像デバイス10,アナログデジタル変換器20,イメージプロセッサ30,記憶装置40,表示装置50,操作盤60,及び、制御装置70を、主要な構成品として備えている。
撮像デバイス10は、図示せぬ対物光学系が形成する被写体像を撮像するための撮像装置であり、撮像にて得られた画像データを常時出力する。アナログデジタル変換器20は、撮像デバイス10が出力する画像データを、アナログ信号の形態からデジタル信号の形態へ順次変換させるための機器である。
イメージプロセッサ30は、アナログデジタル変換器20から出力される画像データに所定の処理を施すための画像処理装置である。このイメージプロセッサ30は、後述の制御装置70からの指示を受けて、アナログデジタル変換器20から画像データを取得し、取得した画像データに対し、制御装置70からの情報に対応した数学的な演算処理を施すことにより、その画像データに基づく画像の画質を変更する。
記憶装置40は、イメージプロセッサ30から出力される画像データを順次記憶するためのメモリである。表示装置50は、イメージプロセッサ30から出力される画像データに基づく画像を表示するためのディスプレイである。
操作盤60は、デジタルスチルカメラを操作するための各種のスイッチやボタンやキーを備えており、例えば、主電源を投入又は切断するためのスイッチ,撮影モードや表示モードを切り替えるためのスイッチ,シャッターボタン,各種設定を変更するためのボタンや十字キーなどを、備えている。
制御装置70は、デジタルスチルカメラ全体を制御するコントローラであり、操作盤60上のスイッチやボタンやキーになされた操作に応じた処理を実行する。図2は、この制御装置70を概略的に示す構成図である。
制御装置70は、CPU70a,RAM70b,第1のインターフェース回路70c,第2のインターフェース回路70d,第3のインターフェース回路70e,及び、フラッシュメモリ70fを、備えており、これらハードウエア70a〜70eは、バスBを介して互いに接続されている。
CPU70aは、この制御装置70全体を制御する中央処理装置である。RAM70bは、CPU70aが各種プログラムを実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。
第1のインターフェース回路70cは、アナログデジタル変換器20からの画像データの受信を司る装置である。なお、アナログデジタル変換器20からは、画像データが出力されており、この第1のインターフェース回路70cが受信した画像データは、RAM70bへ順次送られる。
第2のインターフェース回路70dは、操作盤60上の各種のスイッチやボタンやキーに操作がなされた時にその操作盤60から出力される情報の受信を司る装置である。
第3のインターフェース回路70eは、イメージプロセッサ30への情報の送信を司る装置である。この第2のインターフェース回路70dがイメージプロセッサ30へ送信する情報は、後述するプログラムをCPU70aが実行した結果得られる情報である。
フラッシュメモリ70fは、各種データや各種プログラムが格納されている記憶装置である。このフラッシュメモリ70fは、この制御装置70の主要部品である基板に備えられたソケットに対して着脱可能に装着されている。このため、このフラッシュメモリ70fは、修正された各種データやバージョンアップされた各種プログラムが記録されたフラッシュメモリ70fへ、交換することができる。このとき、このフラッシュメモリ70fは、交換可能なコンピュータ可読媒体として機能する。
このフラッシュメモリ70fが格納しているデータには、1つ以上のモデル画像データ71が含まれている。このモデル画像データ71は、人物,紅葉,花,海,夕焼け,建造物などを被写体とする画像の画像データである。
このモデル画像データ71は、このデジタルスチルカメラが撮影により生成してフラッシュメモリ70fに格納した画像データであっても良いし、このデジタルスチルカメラの有する図示せぬ通信機能を通じて他のコンピュータからフラッシュメモリ70fに入力された画像データであっても良いし、このデジタルスチルカメラの製品出荷時にフラッシュメモリ70fに格納されていたものであっても良い。
また、フラッシュメモリ70fが格納しているデータには、対応テーブル72が含まれている。対応テーブル72は、モデル画像データ71とそのモデル画像データ71に基づくモデル画像の中の被写体を定義するための被写体情報とを対応付けて記憶するテーブルである。図3は、この対応テーブル72を概念的に説明するためのデータ構造図である。
図3に示されるように、対応テーブル72には、各モデル画像データ71に対して一意に関連付けられたレコードが、格納されている。これら各レコードは、「ファイル名」フィールド及び「被写体情報」フィールドを、含んでいる。「ファイル名」フィールドには、モデル画像データ71のファイル名が、格納されている。「被写体情報」フィールドには、被写体の種類に関する被写体情報が、格納されている。
また、フラッシュメモリ70fが格納しているプログラムには、このデジタルスチルカメラ全体を制御するための全体制御プログラムが、含まれている。さらに、この全体制御プログラムには、そのモジュールプログラムとして、本発明に係る被写体判定プログラム73,補正値設定プログラム,被写体情報表示プログラムが、含まれている。
被写体判定プログラム73は、CPU70aに対し、アナログデジタル変換器20から制御装置70に連続的に送られてくる画像データのそれぞれについて、その画像データに基づく画像の中の被写体を判定させ、その被写体の被写体情報を特定させるプログラムである。
また、補正値設定プログラムは、CPU70aに対し、上記被写体判定プログラム73に従って被写体情報を特定した後に、イメージプロセッサ30において用いられている明暗度や尖鋭度や色合いなどの補正値を、その被写体情報に対応した補正値へ変換するための情報を生成させ、この情報をイメージプロセッサ30へ出力させるプログラムである。
また、被写体情報表示プログラムは、CPU70aに対し、上記被写体判定プログラム73に従って被写体情報を特定した後に、表示装置50に表示される画像の中にその被写体情報をスーパーインポーズするための画像データを生成させ、その画像データをその表示装置50へ送信させるプログラムである。
以下、以上のように構成される制御装置70において実行される処理について、説明する。
まず、この操作盤60上の主電源用のスイッチが操作されることによって主電源が投入されると、制御装置70のCPU70aが、フラッシュメモリ70f内の全体制御プログラムを読み込み、デジタルスチルカメラ全体の制御を開始する。また、操作盤60上のモード切替スイッチが操作されることによってデジタルスチルカメラが撮影モードに切り替えられると、CPU70aは、フラッシュメモリ70fから被写体判定プログラム73を読み込む。すると、制御装置70には、被写体判定処理プロセスが生成される。図4は、この被写体判定処理の内容を説明するためのフローチャートである。
被写体判定処理の開始後、最初のステップS101では、CPU70aは、アナログデジタル変換器20から送られてくる画像データが第1のインターフェース回路70cを通じてRAM70b内に格納されるまで、待機する。そして、1枚の画像についての画像データがRAM70b内に格納されると、CPU70aは、ステップS102へ処理を進める。
ステップS102では、CPU70aは、RAM70bに格納された画像データを簡略化する。ここで実行される簡略化は、例えば、サムネイル化(縮小化),データの間引き,平均化,及び、特定条件を持つ画素の抽出である。CPU70aは、このような簡略化を実行することにより、画像データの画素数を、数百万の画素数から、例えば32×32や64×64の画素数まで減少させる。なお、このようにして画素数が減少された画像データを、以下、「被検画像データ」と表記する。この被検画像データの生成後、CPU70aは、ステップS103へ処理を進める。
ステップS103では、CPU70aは、被検画像データの色空間をRGBからYCrCbへ変換する。ここで行われる処理を概念的に説明すると、CPU70aは、被検画像データの一画素の階調値(R,G,B)を以下の3式に代入して演算することによって階調値(Y,Cr,Cb)を生成する演算処理を、各画素について実行する。
Y= 0.299R+0.587G+0.114B
Cr= 0.701R−0.587G−0.114B
Cb=−0.299R−0.587G+0.886B
このステップS103の実行後、CPU70aは、フラッシュメモリ70f内に格納されている1つ以上のモデル画像データ71のそれぞれについて、処理ループL1を実行する。
この処理ループL1では、CPU70aは、フラッシュメモリ70f内のモデル画像データ71を順に処理対象として特定することにより、それらモデル画像データ71の各々に対し、ステップS111〜S116を繰り返し実行する。
ステップS111では、CPU70aは、処理対象のモデル画像データ71を簡略化する。ここで実行される簡略化は、ステップS102で実行される簡略化と同じである。CPU70aは、このような簡略化を実行することにより、モデル画像データ71の画素数を、例えば10×10や20×20へ減少させる。なお、このようにして画素数が減少されたモデル画像データを、以下、「参照画像データ」と表記する。この参照画像データの生成後、CPU70aは、ステップS112へ処理を進める。
ステップS112では、CPU70aは、参照画像データの色空間をRGBからYCrCbへ変換する。ここで行われる処理は、ステップS103で実行される処理と同じである。変換後、CPU70aは、ステップS113へ処理を進める。
ステップS113では、CPU70aは、被検画像データのCr成分と処理対象の参照画像データのCr成分とについて、積率相関係数の二次元分布データを算出する。
具体的には、例えば、被検画像データが20×20の画素数を持ち、参照画像データが10×10の画素数を持つ場合、CPU70aは、まず、被検画像データ中の10×10の画素数の領域を特定し、この領域中の10×10個の画素と参照画像データとの積率相関係数を算出する。そして、CPU70aは、この積率相関係数を算出する処理を、被検画像データ中から(一部重複を認めつつ)抽出できる10×10の画素数の領域の全てに対し、繰り返し実行する。この例の場合では、被検画像データ中からは、10×10の画素数の領域が、10×10個抽出できるので、10×10個の積率相関係数が算出されることとなる。この結果、CPU70aは、積率相関係数を10×10個持つ二次元分布データを生成する。
なお、この積率相関係数とは、n個の変量xを持つ集団X,及び、同じくn個の変量yを持つ集団Yの間の関連性の程度を表現するための数値をいい、この積率相関係数は、通常、−1から+1までの間の値を取る。この積率相関係数の計算方法は、統計学的によく知られているので、簡単に説明すると、以下の数1で表されるように、積率相関係数γは、変量xの標準偏差と変量yの標準偏差との積で、変量xと変量yとの共分散を割ることにより、得られる。
Figure 2005128956

このステップS113の実行により、被検画像データのCr成分と処理対象の参照画像データのCr成分とについて、積率相関係数の二次元分布データを算出した後、CPU70aは、ステップS114へ処理を進める。
ステップS114では、CPU70aは、被検画像データのCb成分と処理対象の参照画像データのCb成分とについて、積率相関係数の二次元分布データを算出する。なお、算出方法は、ステップS113の場合と同様である。算出後、CPU70aは、ステップS115へ処理を進める。
ステップS115では、CPU70aは、Cr成分についての二次元分布データとCb成分についての二次元分布データとにおける互いに同じ座標上にある積率相関係数同士の相乗平均を算出する。CPU70aは、この相乗平均の算出を各座標について実行することにより、相乗平均の二次元分布データを生成する。例えば、Cr成分についての積率相関係数が10×10個あり、Cb成分についての積率相関係数が10×10個ある場合、このステップS115では、相乗平均が、10×10個算出される。このような相乗平均の二次元分布データを生成後、CPU70aは、ステップS116へ処理を進める。
ステップS116では、CPU70aは、ステップS115において生成した相乗平均の二次元分布データを、処理対象のモデル画像データ71に対応する被写体情報と対応付けてRAM70bに記憶し、この処理対象に対する処理ループL1を終了する。
CPU70aは、上述したような処理ループL1を、フラッシュメモリ70f内の全てのモデル画像データ71に対し、繰り返し実行することにより、全てのモデル画像データ71のそれぞれについて、相乗平均の二次元分布データを生成する。そして、CPU70aは、この処理ループL1から脱した後、ステップS104へ処理を進める。
ステップS104では、CPU70aは、各モデル画像データ71について各回の処理ループL1でのS115にて生成した相乗平均の二次元分布データのうち、相乗平均の最高値が最も大きい相乗平均の二次元分布データを特定する。特定後、CPU70aは、ステップS105へ処理を進める。
ステップS105では、CPU70aは、ステップS104において特定した相乗平均の二次元分布データの基となるモデル画像データ71に対応する被写体情報を、対応テーブル72から読み出す。読み出し後、CPU10aは、ステップS106へ処理を進める。
ステップS106では、CPU70aは、ステップS105において読み出した被写体情報を、RAM70b内の所定領域に記録されている被写体情報に上書きすることによって、被写体情報を更新する。更新後、CPU70aは、この被写体判定処理を終了する。
このような被写体判定処理が、制御装置70において実行されるので、撮影時と否とに拘わらずアナログデジタル変換器20から順次送られてくる画像データに基づいて、被写体情報が順次特定され、RAM70b内の所定領域に格納されている被写体情報が順次更新される。
このような状況の下、操作盤60上のシャッターボタンが操作された際には、補正値設定プログラムが起動され、その時点でRAM70b内の所定領域に格納されている被写体情報が読み出され、イメージプロセッサ30において用いられている補正値をその被写体情報に対応した補正値へ変換するための情報が生成され、この情報がイメージプロセッサ30へ出力される。そして、この情報が入力されたイメージプロセッサ30は、撮影時にアナログデジタル変換器20から取得した画像データに対し、その情報の示す補正値に基づいた画質補正を施すこととなる。
つまり、デジタルスチルカメラの操作者がシャッターボタンを押す前には、既にその被写体が正確に特定され、然も、被写体の種類に対応した補正値がイメージプロセッサ30に設定されるため、操作者が、あらゆる被写体を撮影したとしても、生成される画像データに対し、被写体の種類に応じた適正な画質補正用の処理が迅速になされることとなる。その結果、操作者が、シャッターボタンを押してから画像データが生成されて記憶装置40に記録されるまで、待たされることがなくなる。
また、被写体判定処理によってRAM70b内の所定領域に格納されている被写体情報が順次更新されると、被写体情報表示プログラムに従ったCPU70aが、表示装置50に表示される画像の中にその被写体情報をスーパーインポーズするための情報を生成し、表示装置50が被写体情報をスーパーインポーズした画像を表示する。
このため、操作者は、操作盤60上のシャッターボタンを押す前に、撮影しようとする被写体にデジタルスチルカメラを向ければ、その被写体に対応する被写体情報を表示装置50に表示させることができる。その結果、操作者は、これから撮影しようとする被写体に対してなされる画質補正の種類がどの種のものであるかを簡単に知ることができる。
また、制御装置70がイメージプロセッサ30に対して補正値の設定を自動的に行わず、操作者が手動で設定しなければならない場合であっても、操作者は、表示装置50に表示された被写体情報により、どの種の画質補正を行えば良いかを知ることができる。
なお、上述した実施形態では、被写体判定プログラム73がデジタルスチルカメラの全体制御プログラム内に組み込まれていたが、被写体判定プログラム73が組み込まれ得るプログラムは、デジタルスチルカメラの全体制御プログラムに限定されるものではない。例えば、パーソナルコンピュータにインストールされる画像処理ソフトウエアであっても良い。このような画像処理ソフトウエアにおいても、被写体判定プログラムが起動されれば、ユーザが任意の画像データに対して画質補正用の処理を行おうとした際、その画像データに基づく画像の中の被写体についての被写体情報を提示することができる。従って、ユーザは、その被写体情報に基づいて、どの種の画質補正を行えば良いかを知ることができる。
以下、上述した被写体判定処理において実際に算出された相乗平均の二次元分布データの具体例を9例示す。
図5は、第1の具体例における被検画像を示し、図6は、第1の具体例における参照画像を示す。図5及び図6に示されるように、第1の具体例は、被検画像の主題が枝先の薄紫色の紫陽花の全体であるとともに、参照画像がその被検画像中の2乃至3個の萼の部分をそのまま切り出したものであるときの例である。なお、図5に示される被検画像の画素数は、64×64であり、図6に示される参照画像の画素数は、24×24である。
また、図7は、図5の被検画像と図6の参照画像のCr成分についての積率相関係数の二次元分布データに基づいて作成した三次元グラフであり、図8は、図5の被検画像と図6の参照画像のCb成分についての積率相関係数の二次元分布データに基づいて作成した三次元グラフである。
さらに、図9は、上記のCr成分についての二次元分布データとCb成分についての二次元分布データとに基づいて作成された表であり、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表である。図10は、この相乗平均の二次元分布データに基づいて作成した三次元グラフである。
なお、図7乃至図10では、グラフを作図し易くするため、及び、計算負荷を抑えるため、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、相乗平均の二次元分布の表は、計算上、40×40個の欄を持っているはずであるが、図9では、紙面の都合上、二次元分布の表中の特徴的な箇所を含んでいる11×11個の欄だけが、示されている。
図9及び図10に示されるように、第1の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.997である。つまり、この二次元分布は、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とに極めて強い相関関係があることを、示している。そして、被検画像における当該部分は、参照画像と全く同じ内容を持つ部分であることから、相乗平均の二次元分布は、被検画像と参照画像の相関関係を適切に表すものとして有効に機能している。
図11は、第2の具体例における被検画像を示す。第2の具体例は、接写された赤色の花の蘂の部分が被検画像の主題であるとともに、第1の具体例と同じ参照画像(図6参照)が用いられたときの例である。なお、図11に示される被検画像の画素数は、第1の具体例と同様に、64×64である。
また、図12は、第2の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図13は、第2の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図14は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図15は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図12乃至図15においても、図7乃至図10と同様の理由(負側の作図の容易性及び計算負荷の低減)に因り、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図14でも、図9と同様の理由(紙面の都合)に因り、40×40個の欄からなる二次元分布の表のうち、特徴的な箇所を含む11×11個の欄だけが、示されている。
図14及び図15に示されるように、第2の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.003である。つまり、この二次元分布は、被検画像中のどの部分も参照画像とは相関関係が全くないことを、示している。そして、参照画像中の色と類似する色が被検画像中に全く無いことや、図11と図6とを比較して明らかなように、参照画像中の萼に類似する形状を持つものが被検画像中に全く無いことから、視覚的にも、直観的にも、被検画像の各部と参照画像に相関関係が殆どないことが明らかである。従って、相乗平均の二次元分布は、被検画像と参照画像の相関関係を適切に表すものとして有効に機能している。
図16は、第3の具体例における被検画像を示す。第3の具体例は、第1の具体例の枝先とは異なる枝先の薄紫色の紫陽花の全体が被検画像の主題であるとともに、第1の具体例と同じ参照画像(図6参照)が用いられたときの例である。なお、図16に示される被検画像の画素数は、第1の具体例と同様に、64×64である。
また、図17は、第3の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図18は、第3の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図19は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図20は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図17乃至図20でも、上記と同様の理由に因り、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図19でも、上記のと同様の理由に因り、40×40個の欄からなる二次元分布の表うち、特徴的な箇所を含む11×11個の欄だけが、示されている。
図19及び図20に示されるように、第3の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.302である。つまり、この二次元分布は、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とに多少の相関関係があることを、示している。これは、参照画像中の色とほぼ同じ色が被検画像中に多数存在することに起因している。
図21は、第4の具体例における被検画像を示す。第4の具体例は、第1及び第3の具体例の枝先とは異なる枝先の薄紫色の紫陽花の全体が被検画像の主題であるとともに、第1の具体例と同じ参照画像(図6参照)が用いられたときの例である。なお、図21に示される被検画像の画素数は、第1の具体例と同様に、64×64である。
また、図22は、第4の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図23は、第4の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図24は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図25は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図22乃至図25でも、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図24でも、40×40個の欄からなる二次元分布の表のうち、特徴的な箇所を含む11×11個の欄だけが、示されている。
図24及び図25に示されるように、第4の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.349である。つまり、この二次元分布も、第3の具体例と同様に、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とに多少の相関関係があることを、示している。これも、参照画像中の色とほぼ同じ色が被検画像中に多数存在することに起因している。
図26は、第5の具体例における被検画像を示し、図27は、第5の具体例における参照画像を示す。第5の具体例は、薄桃色の服を着た人物の上半身が被検画像の主題であるとともに、薄赤紫色の一輪の花が参照画像の主題であるときの例である。なお、図26に示される被検画像の画素数は、64×64であり、図27に示される参照画像の画素数は、24×24である。
また、図28は、第5の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図29は、第5の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図30は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図31は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図28乃至図31でも、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図30でも、40×40個の欄からなる二次元分布の表のうち、特徴的な箇所を含む11×11個の欄だけが、示されている。
図30及び図31に示されるように、第5の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.215である。つまり、この二次元分布は、第3の具体例と同様に、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とにあまり相関関係がないことを、示している。このことから、参照画像中の色と類似する色が被検画像中に存在しているだけでは、相関関係が上がらないことが分かる。
図32は、第6の具体例における被検画像を示し、図33は、第6の具体例における参照画像を示す。第6の具体例は、被検画像の主題が人物の上半身であるとともに、参照画像がその被検画像中の顔の部分をそのまま切り出したものであるときの例である。なお、図32に示される被検画像の画素数は、68×70であり、図33に示される参照画像の画素数は、34×30である。
また、図34は、第6の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図35は、第6の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図36は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図37は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図34乃至図37でも、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、相乗平均の二次元分布の表は、計算上、34×40個の欄を持っているはずであるが、図36では、紙面の都合上、特徴的な箇所を含む17×9個の欄だけが、示されている。
図36及び図37に示されるように、第6の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が1.000である。つまり、この二次元分布は、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とに極めて強い相関関係があることを、示している。そして、被検画像における当該部分は、参照画像と全く同じ内容を持つ部分であることから、相乗平均の二次元分布は、被検画像と参照画像の相関関係を適切に表すものとして有効に機能している。
図38は、第7の具体例における被検画像を示す。第7の具体例は、近代的なビル群が被検画像の主題であるとともに、第6の具体例と同じ参照画像(図33参照)が用いられたときの例である。なお、図38に示される被検画像の画素数は、88×84である。
また、図39は、第7の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図40は、第7の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図41は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図42は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図39乃至図42でも、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図39でも、54×54個の欄からなる二次元分布の表のうち、特徴的な箇所を含む24×8個の欄だけが、示されている。
図41及び図42に示されるように、第7の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.232である。つまり、この二次元分布は、第3の具体例と同様に、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とにあまり相関関係がないことを、示している。これは、参照画像中の色と同じか類似する色が被検画像中に殆どないことに起因している。
図43は、第8の具体例における被検画像を示す。第8の具体例は、第6の具体例とは異なる人物の上半身が被検画像の主題であるとともに、第6の具体例と同じ参照画像(図33参照)が用いられたときの例である。なお、図43に示される被検画像の画素数は、72×48である。
また、図44は、第8の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図45は、第8の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図46は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図47は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図44乃至図47でも、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図46でも、38×18個の欄からなる二次元分布の表のうち、特徴的な箇所を含む19×7個の欄だけが、示されている。
図46及び図47に示されるように、第8の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.315である。つまり、この二次元分布は、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とに多少の相関関係があることを、示している。これは、顔の色や顔の形がほぼ同じであることに起因している。
図48は、第9の具体例における被検画像を示し、図49は、第9の具体例における参照画像を示す。第9の具体例は、第6及び図8の具体例とは異なる人物の上半身が被検画像の主題であるとともに、その人物とも第6の具体例の人物とも異なる人物の画像における顔の部分を切り出したものであるときの例である。なお、図48に示される被検画像の画素数は、64×64であり、図49に示される参照画像の画素数は、24×24である。
また、図50は、第9の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフであり、図51は、第9の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフである。さらに、図52は、二次元分布上の各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表であり、図53は、この相乗平均の三次元グラフである。なお、図50乃至図53でも、負の相関係数とそれに基づく相乗平均は、−0.5にクリップされている。また、図52でも、40×40個の欄からなる二次元分布の表のうち、特徴的な箇所を含む20×7個の欄だけが、示されている。
図51及び図52に示されるように、第9の具体例での相乗平均の二次元分布では、最大の相乗平均が0.355である。つまり、この二次元分布は、被検画像におけるこの最大の相乗平均のある位置に対応する部分と参照画像とに多少の相関関係があることを、示している。これも、第8の具体例と同様に、顔の色や顔の形がほぼ同じであることに起因している。
ところで、本実施形態では、撮像デバイス10は、常時、画像データを生成するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、この撮像デバイス10は、操作盤60上にあるシャッターボタンが半押しされた時と、そのシャッターボタンが全押しされた時のみ、画像データを生成するものであっても良い。この場合、操作者は、撮影しようとする被写体にデジタルスチルカメラを向けて、シャッターボタンを半押しすれば、その被写体に対応する被写体情報を表示装置50に表示させることができる。その結果、操作者は、これから撮影しようとする被写体に対してなされる画質補正の種類がどの種のものであるかを簡単に知ることができる。
また、本実施形態では、デジタルスチルカメラについて説明したが、デジタルビデオカメラであっても、同様の効果を奏することができる。
本実施形態であるデジタルスチルカメラを概略的に示す構成図 制御装置を概略的に示す構成図 対応テーブルのデータ構造図 被写体判定処理の内容を説明するためのフローチャート 第1の具体例での被検画像 第1の具体例での参照画像 第1の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第1の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第1の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第1の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第2の具体例での被検画像 第2の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第2の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第2の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第2の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第3の具体例での被検画像 第3の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第3の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第3の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第3の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第4の具体例での被検画像 第4の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第4の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第4の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第4の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第5の具体例での被検画像 第5の具体例での参照画像 第5の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第5の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第5の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第5の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第6の具体例での被検画像 第6の具体例での参照画像 第6の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第6の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第6の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第6の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第7の具体例での被検画像 第7の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第7の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第7の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第7の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第8の具体例での被検画像 第8の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第8の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第8の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第8の具体例での相乗平均の三次元グラフ 第9の具体例での被検画像 第9の具体例での参照画像 第9の具体例でのCr成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第9の具体例でのCb成分についての積率相関係数の三次元グラフ 第9の具体例での各座標での積率相関係数同士の相乗平均を示した表 第9の具体例での相乗平均の三次元グラフ
符号の説明
10 撮像デバイス
20 アナログデジタル変換器
30 イメージプロセッサ
40 記憶装置
50 表示装置
60 操作盤
70 制御装置
70a CPU
70b RAM
70c 第1のインターフェース回路
70d 第2のインターフェース回路
70e 第3のインターフェース回路
70f フラッシュメモリ
71 モデル画像データ
72 対応テーブル
73 被写体判定プログラム

Claims (3)

  1. コンピュータを、
    1つ以上のモデル画像データとそのモデル画像データに基づく画像の中の被写体を定義する被写体情報とを対応付けて記憶装置に記憶する記憶手段,
    被検画像データが入力される入力手段,
    前記記憶装置内の1つ以上のモデル画像データのそれぞれについて、そのモデル画像データと前記被検画像データの各部との積率相関係数を演算することによって当該積率相関係数の二次元分布データを取得する分布取得手段,
    前記モデル画像データのそれぞれについて取得した前記各二次元分布データの中で最上の最高値を有する二次元分布データを特定する特定手段,及び、
    特定された二次元分布データを算出する際に基となったモデル画像データに対応する被写体情報を前記記憶装置から読み出して出力する出力手段
    として機能させる
    ことを特徴とする被写体判定プログラム。
  2. 前記分布取得手段は、
    前記被検画像データの色空間をYCrCbに変換するとともに、前記記憶装置内の全てのモデル画像データの色空間をYCrCbに変換する色空間変換手段と、
    前記各モデル画像データのCr成分と前記被検画像データのCr成分の各部との積率相関係数を演算することにより、Cr成分についての積率相関係数の二次元分布データを取得するとともに、前記各モデル画像データのCb成分と前記被検画像データのCb成分の各部との積率相関係数を演算することにより、Cb成分についての積率相関係数の二次元分布データを取得する係数演算部と、
    前記二次元分布データにおける互いに同じ座標上の積率相関係数同士の相乗平均を算出する処理を、前記各モデル画像データのそれぞれについて行うことによって、各モデル画像データのそれぞれについて前記相乗平均の二次元分布データを生成する平均演算部と
    からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の被写体判定プログラム。
  3. 1つ以上のモデル画像データとそのモデル画像データに基づく画像の中の被写体を定義する被写体情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    対物光学系が形成する被写体像を撮像して被検画像データを順次生成する撮像デバイスと、
    所定の補正値を用いて前記被検画像データに演算処理を施すことにより、その被検画像データに基づいて表示装置に表示される画像の画質を変更する画像処理部と、
    前記記憶装置内の1つ以上のモデル画像データのそれぞれについて、そのモデル画像データと前記被検画像データの各部との積率相関係数を演算することによって当該積率相関係数の二次元分布データを取得する分布取得部と、
    前記モデル画像データのそれぞれについて取得した前記各二次元分布データの中で最上の最高値を有する二次元分布データを特定する特定部と、
    特定された二次元分布データを算出する際に基となったモデル画像データに対応する被写体情報を前記記憶部から読み出す読出部と、
    前記画像処理部が用いる補正値を、読み出された被写体情報に対応した補正値へ変更する設定変更部と
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
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