JP2000278242A - Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法 - Google Patents

Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法

Info

Publication number
JP2000278242A
JP2000278242A JP11083685A JP8368599A JP2000278242A JP 2000278242 A JP2000278242 A JP 2000278242A JP 11083685 A JP11083685 A JP 11083685A JP 8368599 A JP8368599 A JP 8368599A JP 2000278242 A JP2000278242 A JP 2000278242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correlation
value
unit
threshold value
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11083685A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Shirasaki
良昌 白崎
Hiroaki Sudo
浩章 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11083685A priority Critical patent/JP2000278242A/ja
Publication of JP2000278242A publication Critical patent/JP2000278242A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適なシンボル同期タイミングを検出す
ることができるOFDM通信装置及び同期タイミング検
出方法を提供すること。 【解決手段】 相関演算結果がしきい値より大きい場
合、逐次しきい値を更新し、また、一定時間、相関演算
結果がしきい値より小さい状態が継続していることをモ
ニタすることにより、実際に相関値が最大になったタイ
ミングを精度よく検出し、シンボル同期タイミングを生
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM伝送方式
の通信装置及びシンボル同期のタイミング検出方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在の地上波の伝送路における伝送特性
の劣化の主な要因は、マルチパス妨害である。このマル
チパス妨害に対して強いOFDM(Orthogonal Frequenc
y Division Multiplexing)伝送方式が近年注目されてい
る。このOFDMは、ある信号区間で互いに直交する多
数(数十〜数百)のディジタル変調波を多重する方式で
ある。
【0003】このOFDM伝送方式においては、位相基
準となるパイロットシンボルなどによりシンボル同期や
周波数同期などの初期同期を行い、初期同期で得られた
タイミングで以降のDFT(Discrete Fourier Transfor
m)を行う。
【0004】従来の同期保持方法について説明する。図
12は、従来のOFDM通信装置の構成を示すブロック
図である。ここでは、OFDM通信装置の受信機側の構
成のみについて説明する。
【0005】従来のOFDM通信装置では、受信信号
は、図示しない無線受信部で通常の無線受信処理がなさ
れてベースバンド信号となる。このベースバンド信号
は、直交検波部1で直交検波処理され、図示しないロー
パス・フィルタで不要周波数成分が除去される。ここ
で、直交検波処理により、受信信号は同相検波成分(I
信号)と直交検波成分(Q信号)に分かれる。このベー
スバンド信号は、A/D変換部2でA/D変換される。
【0006】このベースバンド信号は、検出されたシン
ボル同期タイミングにしたがってDFT処理部3でDF
T演算されて、各サブキャリアに割り当てられたOFD
M信号が得られる。このOFDM信号は、復調部4に送
られて復調信号となる。
【0007】また、ベースバンド信号は、シンボル遅延
部5により遅延されて相関演算部6に送られ、その相関
演算結果が包絡線生成部7に送られて相関値出力が得ら
れる。この相関値出力は、シンボル同期タイミング検出
部8に送られ、そこで相関値出力に基づいてシンボル同
期タイミングが検出される。
【0008】上記構成を有するOFDM通信装置におい
て、シンボル同期をとる場合、まず、DFT演算前のベ
ースバンド信号と、DFT処理前の信号をシンボル遅延
部5で有効シンボル長だけ遅延させた信号とを相関演算
部6に送り、そこで相関演算を行う。
【0009】次いで、相関演算部6の出力を包絡線生成
部7に送り、そこで相関演算出力から相関パワーを求
め、相関値出力としてシンボル同期タイミング検出部8
に出力する。
【0010】シンボル同期タイミング検出部8では、減
算器83において、包絡線生成部7からの相関値出力か
ら最大値検出しきい値格納部81に格納された最大値検
出しきい値を減算した結果を相関レベル判定部82に出
力する。相関レベル判定部82では、減算器83からの
出力より、包絡線生成部から出力された相関値出力が最
大値検出しきい値より大きい場合、シンボル同期検出と
判断し、シンボル同期タイミング信号を出力する。
【0011】一般に、シンボル同期検出は、図13に示
すような構成、すなわち伝送メッセージの前に同期用基
準シンボル、及びこの同期用基準シンボルと同一の同期
用シンボルを配置した構成の信号を用いて、DFT処理
前の信号とDFT処理前の信号を有効シンボル長だけ遅
延させた信号との間で相関演算を行い、相関結果がしき
い値を越えたタイミングを検出することにより行う。
【0012】同期基準シンボルは、同期用シンボルと同
じ信号であるため、両者の相関演算結果は、有効シンボ
ル長遅延させた信号の同期基準シンボルでピークを生じ
る。したがって、相関演算結果がしきい値を超えるタイ
ミングを検出することによって、シンボル同期を確立す
ることができる。
【0013】また、シンボル同期タイミング検出は、図
14に示すように、伝送メッセージの前に、同期用シン
ボルは配置せず、既知の同期基準シンボルのみを配置
し、この同期用基準シンボルと受信装置内部に保有して
いる該同期基準シンボルと同一の内部同期基準シンボル
との間で相関演算を行い、相関結果がしきい値を越えた
タイミングを検出することによっても行うことができ
る。
【0014】このように、従来のOFDM通信装置は、
DFT処理前の信号とDFT前の信号を有効シンボル長
だけ遅延させた信号との間で相関演算を行い、相関演算
値が、既知のレベルより大きくなるタイミングを検出す
ることによりシンボル同期タイミングを検出する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
OFDM通信装置では、既知のしきい値に対して相関演
算結果が大きくなったタイミングを検出して、シンボル
同期タイミングを生成している。このような方式では、
実際に相関値が最大になったタイミングが検出できず、
最適なシンボル同期タイミングを生成することができな
い。
【0016】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、最適なシンボル同期タイミングを検出することが
できるOFDM通信装置及び同期タイミング検出方法を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、相関演
算結果がしきい値より大きい場合、逐次しきい値を更新
し、また、一定時間、相関演算結果がしきい値より小さ
い状態が継続していることをモニタすることにより、実
際に相関値が最大になったタイミングを精度よく検出
し、シンボル同期タイミングを生成することである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係るOFD
M通信装置は、同期用シンボル及び前記同期用シンボル
と同じ信号である同期基準シンボルを含む受信信号を単
位シンボル遅延させる遅延手段と、前記受信信号と単位
シンボル遅延した受信信号との間の相関をとる相関手段
と、前記相関の結果についてしきい値判定を行なう判定
手段と、前記相関の結果が第1しきい値を越えたときに
前記第1しきい値を前記相関の結果に更新する更新手段
と、更新された第2しきい値の最大値を推定する推定手
段と、を具備する構成を採る。
【0019】本発明の第2の態様に係るOFDM通信装
置は、第1の態様において、前記推定手段は、更新され
た最新の第2しきい値が第1所定時間保持されたとき
に、前記更新された最新の第2しきい値が得られたタイ
ミングをシンボル同期タイミングとして検出する構成を
採る。
【0020】これらの構成によれば、相関値出力がしき
い値を越えたとしても、一定回数(時間)以上、相関値
出力が相関レベル検出しきい値を越えないことを確認し
た上で、相関レベル検出しきい値を越えたタイミングを
シンボル同期タイミングとするので、実際の最大値を検
出することができ、正確なタイミングを検出することが
できる。
【0021】本発明の第3の態様に係るOFDM通信装
置は、第1又は第2の態様において、前記第1しきい値
が所定の値を越えたときから、第2所定時間を計測する
計測手段を具備する構成を採る。
【0022】この構成によれば、相関値出力が相関レベ
ル検出しきい値より大きくなる回数を計数し、一定回数
以上計数した後に、最大値検出用カウンタを動作させる
ため、すなわち相関値出力の正確なピーク値に近づいて
から最大値検出用のカウンタを動作させるので、ノイズ
などにより誤って相関値の最大値を検出することはな
く、より正確にシンボル同期タイミングを検出すること
ができる。
【0023】本発明の第4の態様に係るOFDM通信装
置は、第1から第3のいずれかの態様において、前記相
関の結果を正規化する正規化手段を具備する構成を採
る。
【0024】この構成によれば、受信レベルで正規化し
た相関値を用いてシンボル同期タイミング検出を行なう
ので、受信レベルの変動に影響されずに、より精度の高
いシンボル同期タイミングの検出を行なうことができ
る。
【0025】本発明の第5の態様に係るOFDM通信装
置は、第3又は第4の態様において、前記受信信号の受
信レベルを測定する受信レベル測定手段を具備し、前記
推定手段は、前記受信レベルに応じて前記第1又は第2
所定時間を変化させる構成を採る。
【0026】この構成によれば、最大値推定のための所
定の計測時間を、受信レベルに応じて変更するので、受
信信号の受信レベルに応じて適応的にシンボル同期タイ
ミング検出を制御することができ、これにより受信レベ
ルに影響されずに正確にシンボル同期タイミング検出を
行なうことができる。
【0027】本発明の第6の態様に係る基地局装置は、
第1から第5のいずれかの態様のOFDM通信装置を備
えたことを特徴とする。本発明の第7の態様に係る通信
端末装置は、第1から第5のいずれかの態様のOFDM
通信装置を備えたことを特徴とする。これらの構成によ
れば、シンボル同期タイミングずれのない状態で無線通
信を行なうことができる。
【0028】本発明の第8の態様に係る同期タイミング
検出方法は、同期用シンボル及び前記同期用シンボルと
同じ信号である同期基準シンボルを含む受信信号を単位
シンボル遅延させる遅延工程と、前記受信信号と単位シ
ンボル遅延した受信信号との間の相関をとる相関工程
と、前記相関の結果についてしきい値判定を行なう判定
工程と、前記相関の結果をしきい値を越えたときに前記
しきい値を前記相関の結果に更新する更新工程と、更新
された最新のしきい値が所定時間保持されたときに、前
記更新された最新のしきい値が得られたタイミングをシ
ンボル同期タイミングとして検出する検出工程と、を具
備する。
【0029】この方法によれば、相関値出力がしきい値
を越えたとしても、一定回数(時間)以上、相関値出力
が相関レベル検出しきい値を越えないことを確認した上
で、相関レベル検出しきい値を越えたタイミングをシン
ボル同期タイミングとするので、実際の最大値を検出す
ることができ、正確なタイミングを検出することができ
る。
【0030】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
OFDM通信装置の構成を示すブロック図である。ここ
では、OFDM通信装置の受信機側の構成のみについて
説明する。
【0031】図1に示すOFDM通信装置では、受信信
号は、図示しない無線受信部で通常の無線受信処理がな
されてベースバンド信号となる。このベースバンド信号
は、直交検波部101で直交検波処理され、図示しない
ローパス・フィルタで不要周波数成分が除去される。こ
こで、直交検波処理により、受信信号は同相検波成分
(I信号)と直交検波成分(Q信号)に分かれる。この
ベースバンド信号は、A/D変換部102でA/D変換
される。
【0032】このベースバンド信号は、検出されたシン
ボル同期タイミングにしたがってDFT処理部103で
DFT演算されて、各サブキャリアに割り当てられたO
FDM信号が得られる。このOFDM信号は、復調部1
04に送られて復調信号となる。
【0033】また、ベースバンド信号は、シンボル遅延
部105により遅延されて相関演算部106に送られ、
その相関演算結果が包絡線生成部107に送られて相関
値出力が得られる。この相関値出力は、シンボル同期タ
イミング検出部108に送られ、そこで相関値出力に基
づいてシンボル同期タイミングが検出される。
【0034】上記構成を有するOFDM通信装置におい
て、シンボル同期をとる場合、まず、DFT演算前のベ
ースバンド信号と、DFT処理前の信号をシンボル遅延
部105で有効シンボル長だけ遅延させた信号とを相関
演算部106に送り、そこで相関演算を行う。
【0035】次いで、相関演算部106の出力を包絡線
生成部107に送り、そこで相関演算出力から相関パワ
ーを求め、相関値出力としてシンボル同期タイミング検
出部108に出力する。
【0036】シンボル同期タイミング検出部108で
は、減算器1083において、包絡線生成部107から
の相関値出力から相関レベル検出しきい値格納部108
1に格納された相関レベル検出しきい値を減算した結果
を最大値推定部1082に出力する。最大値推定部10
82では、減算器1083からの出力より、相関レベル
検出しきい値格納部1081に対し、相関レベル検出し
きい値更新信号を出力する。
【0037】また、最大値推定部1082では、相関値
出力が最大となるタイミングを検出し、シンボル同期タ
イミング信号を出力する。相関レベル検出しきい値格納
部1081は、相関レベル検出しきい値更新信号に応じ
て、相関値出力を相関レベル検出しきい値として更新す
る。包絡線生成部107から出力された相関値出力が相
関レベル検出しきい値より大きい場合、シンボル同期が
検出されたと判断し、シンボル同期タイミング信号を出
力する。
【0038】なお、この最大値推定部1082は、図2
に示すように、相関レベル判定部201と、最大値検出
用カウンタ部202と、最大値検出判定用しきい値格納
部203と、減算器204と、シンボル同期判定部20
5と、から構成されている。
【0039】次に、上記構成を有するOFDM通信装置
におけるシンボル同期タイミング検出動作について図1
から図3を用いて説明する。
【0040】入力された受信信号は、図1に示す直交検
波部101で、I信号、Q信号に分離され、A/D変換
部102によってそれぞれディジタル信号に変換され
る。シンボル同期タイミング検出は、DFT処理前の信
号とDFT前の信号を有効シンボル長だけ遅延させた信
号との間で相関演算を行い、シンボル同期タイミング検
出部108において、相関結果が最大となるタイミング
を検出することによって行なう。
【0041】シンボル同期タイミング検出部108にお
いては、まず相関結果について相関レベル検出しきい値
を用いてしきい値判定を行なう。この判定結果が最大値
推定部108の相関レベル判定部201に送られる。相
関レベル判定部201では、相関結果(相関値出力値)
が、相関レベル検出しきい値より大きい場合に、相関レ
ベル検出しきい値更新信号を相関レベル検出しきい値格
納部1081に出力する。ここから、更新されたしきい
値、すなわち相関値出力をモニタする。
【0042】相関レベル検出しきい値格納部1081の
相関レベル判定部201は、相関レベル検出しきい値更
新信号が入力されると、相関レベル検出しきい値として
格納された値を入力された相関値出力で更新する。すな
わち、相関値出力値が相関レベル検出しきい値より大き
い場合、相関値出力値を相関レベル検出しきい値とし、
相関値出力値が相関レベル検出しきい値より小さい場
合、相関レベル検出しきい値は更新しないで、継続して
その値を保持する。なお、最初の相関レベル検出しきい
値は、予め所定の値に設定しておく。
【0043】相関レベル判定部201は、相関レベル検
出しきい値更新信号又は相関レベル検出しきい値未更新
信号を最大値検出用カウンタ202に送る。最大値検出
用カウンタ202は、相関レベル判定部201からの相
関レベル検出しきい値更新信号が入力されたときに、カ
ウンタをリセットし、相関レベル検出しきい値未更新信
号が入力されたときにカウントアップする。このように
して相関レベル検出しきい値が更新されない時間を計測
する。
【0044】最大値検出用カウンタ202で計測された
カウンタ数は、減算器204に送られ、最大値検出判定
用しきい値格納部203に格納された所定のしきい値と
の間で減算処理され、その減算結果はシンボル同期判定
部205に送られる。シンボル同期判定部205では、
カウンタ数が最大値検出判定用しきい値以上になるタイ
ミングを検出し、シンボル同期タイミングを出力する。
【0045】すなわち、相関レベル検出しきい値が更新
されている状態では、実際の最大値を検出したことにな
っておらず、この状態でシンボル同期タイミングを検出
しても正確なタイミングを検出することができない。
【0046】したがって、一定回数(時間)以上、相関
値出力が相関レベル検出しきい値を越えないことを確認
した上で、相関レベル検出しきい値を越えたタイミング
をシンボル同期タイミングとする。このようにすること
により、実際の最大値を検出することができ、正確なタ
イミングを検出することができる。このシンボル同期タ
イミングを示す信号は、DFT処理部103に送られ、
そのタイミングでDFT処理が開始される。なお、一定
回数(時間)を設定するための最大値検出判定用しきい
値は、予め所定の値に設定しておく。
【0047】上記シンボル同期タイミング検出の際の処
理の流れについて、図3に示すフロー図を用いて説明す
る。
【0048】まず、ステップ(以下、STと省略する)
11では、相関レベル検出しきい値格納部1081に格
納された相関レベル判定しきい値を初期値に設定し、最
大値推定部1082の最大値検出用カウンタ部202の
カウンタを0にリセットする。
【0049】次いで、ST12では、包絡線生成部10
7からの相関値出力と相関レベル検出しきい値格納部1
081に初期値として格納されている相関レベル検出し
きい値とを比較する。そして、相関値出力が相関レベル
検出しきい値よりも大きい場合には、相関レベル判定部
201からの相関レベル検出しきい値更新信号にしたが
って、相関レベル検出しきい値格納部1081の相関レ
ベル検出しきい値をその相関値出力値に更新する(ST
13)。これから、このしきい値として更新された相関
値出力値のタイミングが最適であるかを判定する。
【0050】ST14では、相関値出力と更新された相
関レベル検出しきい値とを比較する。そして、相関値出
力が更新した相関レベル検出しきい値よりも大きい場合
には、相関レベル検出しきい値格納部1081の相関レ
ベル検出しきい値をその相関値出力値に更新し(ST1
7)、最大値検出用カウンタ部202のカウンタ値をリ
セットする(ST18)。その後、ST14の処理を行
なう。
【0051】一方、相関値出力と更新した相関レベル検
出しきい値とを比較して、相関値出力が相関レベル検出
しきい値よりも小さい場合には、最大値検出用カウンタ
部202のカウンタ値を1インクリメントする(ST1
5)。
【0052】ST16では、最大値検出用カウンタ部2
02のカウンタ値と最大値検出判定用しきい値格納部2
03に格納されている最大値検出判定用しきい値とを比
較する。そして、カウンタ値がしきい値よりも大きい場
合には、相関値出力が相関レベル検出しきい値を越えた
ときをシンボル同期タイミングとして検出してそのタイ
ミング出力をDFT処理部103に送る(ST19)。
【0053】このように、本実施の形態のOFDM通信
装置では、相関値出力がしきい値を越えたとしても、一
定回数(時間)以上、相関値出力が相関レベル検出しき
い値を越えないことを確認した上で、相関レベル検出し
きい値を越えたタイミングをシンボル同期タイミングと
するので、実際の最大値を検出することができ、正確な
タイミングを検出することができる。
【0054】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
である。図2に示すOFDM装置において、図1と同じ
部分については図1と同じ符号を付してその詳細な説明
は省略する。ここでは、OFDM通信装置の受信機側の
構成のみについて説明する。
【0055】図2に示すOFDM通信装置では、A/D
変換部102からの出力について受信レベルを求める受
信レベル演算部401と、受信レベル演算部401で求
められた(測定された)受信レベルを用いて相関演算部
106の出力を正規化する正規化部402と、を有す
る。
【0056】上記の構成のOFDM通信装置では、受信
レベル演算部401で、A/D変換部102からの出力
より受信信号の受信レベルを求め、この受信レベルを正
規化部402に送る。正規化部402では、相関演算部
106からの出力を、受信レベルを用いて正規化して包
絡線生成部107に出力する。包絡線生成部107は、
正規化部402の出力から相関値を演算してシンボル同
期タイミング検出部108に出力する。なお、シンボル
同期タイミング検出部108におけるシンボル同期タイ
ミングの検出動作については、実施の形態1と同じであ
る。
【0057】本実施の形態においては、受信レベルで正
規化した相関値を用いてシンボル同期タイミング検出を
行なうので、受信レベルの変動に影響されずに、より精
度の高いシンボル同期タイミングの検出を行なうことが
できる。
【0058】(実施の形態3)本実施の形態3に係るO
FDM通信装置は、シンボル同期タイミング検出部10
8の最大値推定部1082の構成が実施の形態1及び2
と異なるものである。
【0059】図5は、本発明の実施の形態3に係るOF
DM通信装置における最大値推定部の構成を示すブロッ
ク図である。図5に示す最大値推定部において、図2と
同じ部分については図2と同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0060】図5に示す最大値推定部1082は、図2
に示す構成に加えて、相関レベル検出しきい値更新信号
の入力回数を計測する相関検出判定用カウンタ部501
と、相関検出しきい値を格納する相関検出しきい値格納
部502と、相関検出判定用カウンタ部501のカウン
タ値と相関検出しきい値格納部502に格納されたしき
い値とで減算処理する減算器503と、減算器503の
減算結果に基づいて相関値出力のピーク値を推定するピ
ーク値推定部504とを有する。
【0061】次に、上記構成を有する最大値推定部を備
えたシンボル同期タイミング検出部によりシンボル同期
タイミングを検出する動作について説明する。
【0062】シンボル同期タイミング検出部108にお
いては、まず相関結果について相関レベル検出しきい値
を用いてしきい値判定を行なう。この判定結果が最大値
推定部108の相関レベル判定部201に送られる。相
関レベル判定部201では、相関結果(相関値出力値)
が、相関レベル検出しきい値より大きい場合に、相関レ
ベル検出しきい値更新信号を相関レベル検出しきい値格
納部1081に出力する。
【0063】相関レベル検出しきい値格納部1081の
相関レベル判定部201は、相関レベル検出しきい値更
新信号が入力されると、相関レベル検出しきい値として
格納された値を入力された相関値出力で更新する。すな
わち、相関値出力値が相関レベル検出しきい値より大き
い場合、相関値出力値を相関レベル検出しきい値とし、
相関値出力値が相関レベル検出しきい値より小さい場
合、相関レベル検出しきい値は更新しないで、継続して
その値を保持する。なお、最初の相関レベル検出しきい
値は、予め所定の値に設定しておく。
【0064】相関レベル判定部201は、相関値出力が
相関レベル検出しきい値よりも大きい場合に、その相関
レベル検出しきい値更新信号を相関検出判定用カウンタ
部501に送る。相関検出判定用カウンタ部501で
は、相関レベル判定部201が出力する相関レベル検出
しきい値更新信号を計数し、そのカウンタ値を減算器5
03に出力する。
【0065】相関検出しきい値格納部502は、相関レ
ベル検出しきい値の更新回数を評価するための評価基準
値となる相関検出しきい値を減算器503に出力する。
減算器503は、相関検出判定用カウンタ部501から
のカウンタ値と相関検出しきい値格納部502からのし
きい値との間で減算処理を行なう。
【0066】ピーク値推定部504は、減算器503か
らの出力より、相関検出判定用カウンタ部501のカウ
ンタ値が相関検出しきい値より大きい場合、相関レベル
検出しきい値更新信号に応じて、最大値検出用カウンタ
をカウントアップさせたり、リセットする。カウンタ値
が相関検出しきい値より大きい場合では、相関値出力が
ピーク値に近づいていると判断でき、シンボル同期タイ
ミングに近づいていると判断できる。このように、シン
ボル同期タイミングが近づいていることを判定した後
に、実施の形態1で説明した最大値推定を行なうことに
より、より正確にシンボル同期タイミングを検出するこ
とができる。
【0067】一方、カウンタ値が相関検出しきい値より
小さい場合は、最大値検出用カウンタをリセット状態に
する。すなわち、本実施の形態では、相関検出判定用カ
ウンタ部501のカウンタ値が相関検出しきい値より大
きい場合に、最大値検出用カウンタ部202を動作させ
る。
【0068】最大値検出用カウンタ部202では、相関
レベル検出しきい値更新信号に応じて、カウントアップ
させたり、リセットする。最大値検出用カウンタ202
で計測されたカウンタ数は、減算器204に送られ、最
大値検出判定用しきい値格納部203に格納された所定
のしきい値との間で減算処理され、その減算結果はシン
ボル同期判定部205に送られる。シンボル同期判定部
205では、カウンタ数が最大値検出判定用しきい値以
上になるタイミングを検出し、シンボル同期タイミング
を出力する。このシンボル同期タイミングを示す信号
は、DFT処理部103に送られ、そのタイミングでD
FT処理が開始される。
【0069】上記シンボル同期タイミング検出の際の処
理の流れについて、図6に示すフロー図及び図7を用い
て説明する。図7は、本実施の形態に係るOFDM通信
装置における相関値出力の最大値検出処理を説明するた
めの図である。
【0070】まず、ST21では、相関レベル検出しき
い値格納部1081に格納された相関レベル判定しきい
値を初期値に設定し、最大値推定部1082の相関検出
判定用カウンタ部501のカウンタを0にリセットし、
最大値検出用カウンタ部202のカウンタを0にリセッ
トする。
【0071】次いで、ST22では、包絡線生成部10
7からの相関値出力と相関レベル検出しきい値格納部1
081に初期値として格納されている相関レベル検出し
きい値とを比較する。そして、相関値出力が相関レベル
検出しきい値よりも大きい場合には、相関レベル判定部
201からの相関レベル検出しきい値更新信号にしたが
って、相関レベル検出しきい値格納部1081の相関レ
ベル検出しきい値をその相関値出力値に更新する(ST
23)。このタイミングは図7に示すt1である。これ
から、このしきい値として更新された相関値出力値のタ
イミングが最適であるかを判定する。また、相関レベル
判定部201からの相関レベル検出しきい値更新信号に
したがって、相関検出判定用カウンタ部501のカウン
タ値を1インクリメントする(ST24)。このよう
に、図7のA区間において、相関検出判定用カウンタ部
501のカウンタにより、相関レベル検出しきい値更新
信号を計数する。
【0072】次いで、ST25では、相関レベル検出し
きい値更新回数、すなわち相関検出判定用カウンタ値と
相関検出しきい値格納部502に格納された所定のしき
い値とを比較する。そして、カウンタ値がしきい値より
も大きい場合には、最大値検出用カウンタ部202のカ
ウンタの動作が開始する(図7におけるt2のタイミン
グ)。すなわち、ここまでは、最大値検出用カウンタ部
202のカウンタが常にリセットの状態である(図7に
おけるD区間)。
【0073】ST26では、相関値出力と最新に更新さ
れた相関レベル検出しきい値とを比較すると共に、相関
検出判定用カウンタ値と相関レベル検出しきい値とを比
較する。そして、相関値出力が更新した相関レベル検出
しきい値よりも小さく、相関検出判定カウンタ値が相関
レベル検出しきい値よりも大きい場合には、最大値検出
用カウンタ部202のカウンタ値を1インクリメントす
る(ST28)(図7におけるC区間)。
【0074】一方、相関値出力と更新した相関レベル検
出しきい値とを比較すると共に、相関検出判定用カウン
タ値と相関レベル検出しきい値とを比較して、相関値出
力が相関レベル検出しきい値よりも大きいか、又は、相
関検出判定カウンタ値が相関レベル検出しきい値よりも
小さい場合には、最大値検出用カウンタ部202のカウ
ンタ値をリセットする(ST27)。その後、ST26
の処理を行なう(図7におけるB区間)。
【0075】ST29では、最大値検出用カウンタ部2
02のカウンタ値と最大値検出判定用しきい値格納部2
03に格納されている最大値検出判定用しきい値とを比
較する。そして、カウンタ値がしきい値よりも大きい場
合には(図7におけるt3のタイミング)、相関値出力
が相関レベル検出しきい値を越えたときをシンボル同期
タイミングとして検出してそのタイミング出力をDFT
処理部103に送る(ST30)。
【0076】本実施の形態では、相関値出力が相関レベ
ル検出しきい値より大きくなる回数を計数し、一定回数
以上計数した後に、最大値検出用カウンタを動作させる
ため、すなわち相関値出力の正確なピーク値に近づいて
から最大値検出用のカウンタを動作させるので、ノイズ
などにより誤って相関値の最大値を検出することはな
く、より正確にシンボル同期タイミングを検出すること
ができる。
【0077】(実施の形態4)本実施の形態に係るOF
DM通信装置は、シンボル同期タイミング検出部108
の最大値推定部1082の最大値検出判定用しきい値
を、受信レベルに応じて変更することができる。
【0078】図8は、本発明の実施の形態4に係るOF
DM通信装置の構成を示すブロック図である。図8に示
すOFDM通信装置において、図1と同じ部分について
は図1と同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
ここでは、OFDM通信装置の受信機側の構成のみにつ
いて説明する。
【0079】図8に示すOFDM通信装置では、A/D
変換部102からの出力について受信レベルを求める受
信レベル演算部401を有する。この受信レベル演算部
401からの出力が最大値推定部1082に入力される
ようになっている。
【0080】図9は、本実施の形態に係るOFDM通信
装置における最大値推定部の構成を示すブロック図であ
る。図9に示す最大値推定部において、図2と同じ部分
については図2と同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0081】図9に示す最大値推定部1082は、図2
に示す構成に加えて、受信レベル情報に基づいて最大値
検出判定用しきい値を指示する最大値検出判定用しきい
値指示部901を有する。
【0082】上記構成を有するOFDM通信装置におい
ては、受信レベル演算部401で、A/D変換部102
からの出力より受信信号の受信レベルを求め、その受信
レベル情報を最大値推定部1082の最大値検出判定用
しきい値指示部901に送る。最大値検出判定用しきい
値指示部901では、受信レベル情報に応じて最大値検
出判定用しきい値を決定し、最大値検出判定用しきい値
格納部203に出力する。例えば、受信レベルが低い場
合には、最大値検出判定用しきい値を比較的高くし、受
信レベルが高い場合には、最大値検出判定用しきい値を
比較的低くする。
【0083】最大値検出判定用しきい値格納部203
は、最大値検出判定用しきい値指示部901から指示さ
れた最大値検出判定用しきい値を格納する。このしきい
値を用いて最大値検出用カウンタ部202のカウンタ値
についてのしきい値判定を行なう。シンボル同期タイミ
ング検出における他の動作については、実施の形態1と
同様である。
【0084】このように、本実施の形態においては、シ
ンボル同期タイミング検出部108の最大値推定部10
82の最大値検出判定用しきい値を、受信レベルに応じ
て変更するので、受信信号の受信レベルに応じて適応的
にシンボル同期タイミング検出を制御することができ、
これにより受信レベルに影響されずに正確にシンボル同
期タイミング検出を行なうことができる。
【0085】(実施の形態5)図10は、本発明の実施
の形態5に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック
図である。図10に示すOFDM装置において、図1と
同じ部分については図1と同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。ここでは、OFDM通信装置の受信機
側の構成のみについて説明する。
【0086】図2に示すOFDM通信装置では、A/D
変換部102からの出力について受信レベルを求める受
信レベル演算部401と、受信レベル演算部401で求
められた亜受信レベルを用いて相関演算部106の出力
を正規化する正規化部402と、を有する。また、図1
0に示すOFDM通信装置では、受信レベル演算部40
1からの出力が最大値推定部1082に入力されるよう
になっている。なお、この装置における最大推定部10
82の構成は、実施の形態4(図9)と同様である。
【0087】上記の構成のOFDM通信装置では、受信
レベル演算部401で、A/D変換部102からの出力
より受信信号の受信レベルを求め、この受信レベルを正
規化部402に送る。正規化部402では、相関演算部
106からの出力を、受信レベルを用いて正規化して包
絡線生成部107に出力する。包絡線生成部107は、
正規化部402の出力から相関値を演算してシンボル同
期タイミング検出部108に出力する。
【0088】また、受信レベル演算部401で、A/D
変換部102からの出力より受信信号の受信レベルを求
め、その受信レベル情報を最大値推定部1082の最大
値検出判定用しきい値指示部901に送る。最大値検出
判定用しきい値指示部901では、受信レベル情報に応
じて最大値検出判定用しきい値を決定し、最大値検出判
定用しきい値格納部203に出力する。例えば、受信レ
ベルが低い場合には、最大値検出判定用しきい値を比較
的高くし、受信レベルが高い場合には、最大値検出判定
用しきい値を比較的低くする。
【0089】最大値検出判定用しきい値格納部203
は、最大値検出判定用しきい値指示部901から指示さ
れた最大値検出判定用しきい値を格納する。このしきい
値を用いて最大値検出用カウンタ部202のカウンタ値
についてのしきい値判定を行なう。
【0090】なお、シンボル同期タイミング検出部10
8におけるシンボル同期タイミング検出の他の動作につ
いては、実施の形態1と同じである。
【0091】本実施の形態においては、受信レベルで正
規化した相関値を用いてシンボル同期タイミング検出を
行なうので、受信レベルの変動に影響されずに、より精
度の高いシンボル同期タイミングの検出を行なうことが
できる。
【0092】また、シンボル同期タイミング検出部10
8の最大値推定部1082の最大値検出判定用しきい値
を、受信レベルに応じて変更するので、受信信号の受信
レベルに応じて適応的にシンボル同期タイミング検出を
制御することができ、これにより受信レベルに影響され
ずに正確にシンボル同期タイミング検出を行なうことが
できる。
【0093】(実施の形態6)本実施の形態6に係るO
FDM通信装置は、シンボル同期タイミング検出部10
8の最大値推定部1082の構成が上記実施の形態と異
なるものである。
【0094】図11は、本発明の実施の形態6に係るO
FDM通信装置における最大値推定部の構成を示すブロ
ック図である。図11に示す最大値推定部において、図
2と同じ部分については図2と同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0095】図11に示す最大値推定部1082は、図
2に示す構成に加えて、相関レベル検出しきい値更新信
号の入力回数を計測する相関検出判定用カウンタ部50
1と、相関検出しきい値を格納する相関検出しきい値格
納部502と、相関検出判定用カウンタ部501のカウ
ンタ値と相関検出しきい値格納部502に格納されたし
きい値とで減算処理する減算器503と、減算器503
の減算結果に基づいて相関値出力のピーク値を推定する
ピーク値推定部504と、受信レベル情報に基づいて最
大値検出判定用しきい値を指示する最大値検出判定用し
きい値指示部901と、受信レベル情報に基づいて相関
検出用カウンタ値を適応的に指示する相関検出用カウン
タ値指示部1101と、を有する。なお、この最大推定
部1082を備えたOFDM通信装置の構成は、実施の
形態4(図8)と同様である。
【0096】次に、上記構成を有する最大値推定部を備
えたシンボル同期タイミング検出部によりシンボル同期
タイミングを検出する動作について説明する。
【0097】シンボル同期タイミング検出の際の最大値
推定の動作については、実施の形態3と同様である。受
信レベル演算部401で、A/D変換部102からの出
力より受信信号の受信レベルを求め、その受信レベル情
報を最大値推定部1082の最大値検出判定用しきい値
指示部901に送る。最大値検出判定用しきい値指示部
901では、受信レベル情報に応じて最大値検出判定用
しきい値を決定し、最大値検出判定用しきい値格納部2
03に出力する。例えば、受信レベルが低い場合には、
最大値検出判定用しきい値を比較的高くし、受信レベル
が高い場合には、最大値検出判定用しきい値を比較的低
くする。
【0098】最大値検出判定用しきい値格納部203
は、最大値検出判定用しきい値指示部901から指示さ
れた最大値検出判定用しきい値を格納する。このしきい
値を用いて最大値検出用カウンタ部202のカウンタ値
についてのしきい値判定を行なう。
【0099】また、受信レベル情報は、相関検出用カウ
ンタ値指示部1101に送られる。相関値検出用カウン
タ値指示部1101では、受信レベル情報に応じて相関
値検出用カウンタ値のしきい値を決定し、相関検出しき
い値格納部502に出力する。例えば、受信レベルが低
い場合には、相関検出しきい値を比較的高くし、受信レ
ベルが高い場合には、相関検出しきい値を比較的低くす
る。このしきい値を用いて相関検出判定用カウンタ部5
01のカウンタ値についてのしきい値判定を行なう。
【0100】本実施の形態においては、シンボル同期タ
イミング検出部108の最大値推定部1082の最大値
検出判定用しきい値及び相関検出用カウンタ値について
のしきい値を、受信レベルに応じて変更するので、受信
信号の受信レベルに応じて適応的にシンボル同期タイミ
ング検出を制御することができ、これにより受信レベル
に影響されずに正確にシンボル同期タイミング検出を行
なうことができる。
【0101】上記実施の形態1から6におけるOFDM
通信装置は、ディジタル無線通信システムにおける基地
局装置や移動局装置のような通信端末装置に適用するこ
とができる。これにより、シンボル同期タイミングずれ
のない状態で無線通信を行なうことができる。
【0102】本発明は、上記実施の形態1から6に限定
されず、種々変更して実施することが可能である。ま
た、上記実施の形態1から6は、適宜組み合わせて実施
することが可能である。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明のOFDM通
信装置は、相関演算結果がしきい値より大きい場合、逐
次しきい値を更新し、また、一定時間、相関演算結果が
しきい値より小さい状態が継続していることをモニタす
ることにより、最適なシンボル同期タイミングを検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係るOFDM通信装置におけ
る最大値推定部の構成を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係るOFDM通信装置におけ
るシンボル同期タイミング検出動作を説明するためのフ
ロー図
【図4】本発明の実施の形態2に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係るOFDM通信装置
における最大値推定部の構成を示すブロック図
【図6】上記実施の形態に係るOFDM通信装置におけ
るシンボル同期タイミング検出動作を説明するためのフ
ロー図
【図7】上記実施の形態に係るOFDM通信装置におけ
る相関値出力の最大値検出処理を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態4に係るOFDM通信装置
の構成を示すブロック図
【図9】上記実施の形態に係るOFDM通信装置におけ
る最大値推定部の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態5に係るOFDM通信装
置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態6に係るOFDM通信装
置における最大値推定部の構成を示すブロック図
【図12】従来のOFDM通信装置の構成を示すブロッ
ク図
【図13】シンボル同期タイミング検出を説明するため
の図
【図14】シンボル同期タイミング検出を説明するため
の図
【符号の説明】
101 直交検波部 102 A/D変換部 103 DFT処理部 104 復調部 105 シンボル遅延部 106 相関演算部 107 包絡線生成部 108 シンボル同期タイミング検出部 201 相関レベル判定部 202 最大値検出用カウンタ部 203 最大値検出判定用しきい値格納部 205 シンボル同期判定部 1081 相関レベル検出しきい値格納部 1082 最大値推定部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期用シンボル及び前記同期用シンボル
    と同じ信号である同期基準シンボルを含む受信信号を単
    位シンボル遅延させる遅延手段と、前記受信信号と単位
    シンボル遅延した受信信号との間の相関をとる相関手段
    と、前記相関の結果についてしきい値判定を行なう判定
    手段と、前記相関の結果が第1しきい値を越えたときに
    前記第1しきい値を前記相関の結果に更新する更新手段
    と、更新された第2しきい値の最大値を推定する推定手
    段と、を具備することを特徴とするOFDM通信装置。
  2. 【請求項2】 前記推定手段は、更新された最新の第2
    しきい値が第1所定時間保持されたときに、前記更新さ
    れた最新の第2しきい値が得られたタイミングをシンボ
    ル同期タイミングとして検出することを特徴とする請求
    項1記載のOFDM通信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1しきい値が所定の値を越えたと
    きから、第2所定時間を計測する計測手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のOFDM通
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記相関の結果を正規化する正規化手段
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載のOFDM通信装置。
  5. 【請求項5】 前記受信信号の受信レベルを測定する受
    信レベル測定手段を具備し、前記推定手段は、前記受信
    レベルに応じて前記第1又は第2所定時間を変化させる
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のOFDM
    通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のOFDM通信装置を備えたことを特徴とする基地局装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のOFDM通信装置を備えたことを特徴とする通信端末
    装置。
  8. 【請求項8】 同期用シンボル及び前記同期用シンボル
    と同じ信号である同期基準シンボルを含む受信信号を単
    位シンボル遅延させる遅延工程と、前記受信信号と単位
    シンボル遅延した受信信号との間の相関をとる相関工程
    と、前記相関の結果についてしきい値判定を行なう判定
    工程と、前記相関の結果をしきい値を越えたときに前記
    しきい値を前記相関の結果に更新する更新工程と、更新
    された最新のしきい値が所定時間保持されたときに、前
    記更新された最新のしきい値が得られたタイミングをシ
    ンボル同期タイミングとして検出する検出工程と、を具
    備することを特徴とする同期タイミング検出方法。
JP11083685A 1999-03-26 1999-03-26 Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法 Pending JP2000278242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11083685A JP2000278242A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11083685A JP2000278242A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000278242A true JP2000278242A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13809358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11083685A Pending JP2000278242A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000278242A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003244763A (ja) * 2002-02-14 2003-08-29 Ntt Docomo Inc 移動通信システム、チャネル同期確立方法、及び移動局
KR100587418B1 (ko) * 2003-12-19 2006-06-08 한국전자통신연구원 Ofdm 방식 수신 시스템의 ofdm 심볼 동기 운영방법 및 장치
JP2008271539A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Fujitsu Ltd ブロードバンド無線通信システムにおけるフレーム同期装置及び方法
KR100923385B1 (ko) 2003-03-25 2009-10-23 주식회사 케이티 무선 패킷 수신 시스템의 패킷 경계 결정 장치 및 그 방법
JP2010531572A (ja) * 2007-06-25 2010-09-24 ナノレイディオ エービー 受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法及び装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003244763A (ja) * 2002-02-14 2003-08-29 Ntt Docomo Inc 移動通信システム、チャネル同期確立方法、及び移動局
KR100923385B1 (ko) 2003-03-25 2009-10-23 주식회사 케이티 무선 패킷 수신 시스템의 패킷 경계 결정 장치 및 그 방법
KR100587418B1 (ko) * 2003-12-19 2006-06-08 한국전자통신연구원 Ofdm 방식 수신 시스템의 ofdm 심볼 동기 운영방법 및 장치
JP2008271539A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Fujitsu Ltd ブロードバンド無線通信システムにおけるフレーム同期装置及び方法
JP2010531572A (ja) * 2007-06-25 2010-09-24 ナノレイディオ エービー 受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法及び装置
US8559481B2 (en) 2007-06-25 2013-10-15 Samsung Electronics Co., Ltd Method and an apparatus for synchronising a receiver timing to transmitter timing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4560510B2 (ja) 周波数偏移変調受信機の同期方法及び同期システム
KR101060392B1 (ko) 신호 검출 방법, 무선 수신기, 이동 단말기 및 컴퓨터 프로그램 배포 매체
US8249116B2 (en) Methods and systems for timing acquisition robust to channel fading
JP2000224132A (ja) Ofdm受信装置
CN109039981B (zh) 无线综测仪窄带物理上行共享信道的频偏估计方法及系统
US20050152317A1 (en) Joint packet detection in wireless communication system with one or more receiver
JP4701572B2 (ja) タイミング捕捉・オフセット補正方法及び装置
JP2005303691A (ja) 同期検出装置および同期検出方法
EP1861976A1 (en) Joint packet detection in a wireless communication system with one or more receiver
JP4374023B2 (ja) 放送信号の時刻測定装置、この時刻測定装置を用いた送信装置及び中継装置、及び遅延時間測定装置
WO2004040816A1 (ja) 同期追従装置及び方法
US7907682B2 (en) Apparatus and method for initial fractional frequency offset estimation in a broadband wireless access communication system
US6584092B1 (en) Apparatus and method for OFDM communication
CN108989259B (zh) 无线综测仪窄带物理上行共享信道的时偏估计方法及系统
JP4523454B2 (ja) 復調タイミング生成回路及び復調装置
JP2000252971A (ja) 受信装置及び同期方法
JP4842159B2 (ja) フレーム同期装置、ofdm送受信装置及びフレーム同期方法
JP2000278242A (ja) Ofdm通信装置及び同期タイミング検出方法
JP4272309B2 (ja) Ofdm通信装置
CN101999212A (zh) 用于定时提前回路的延迟估计
JP2005102121A (ja) 受信装置
JP3686547B2 (ja) 受信装置
US6671524B1 (en) Base station apparatus and transmission branch selection method
JP7200190B2 (ja) フレーム同期装置及びそれを備えた測定装置及び測定システム、並びにフレーム同期方法及び測定方法
JPH05327688A (ja) 同期装置