JP2000277682A - 半導体装置及びその製造方法と半導体装置の実装構造 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法と半導体装置の実装構造

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JP2000277682A
JP2000277682A JP8110799A JP8110799A JP2000277682A JP 2000277682 A JP2000277682 A JP 2000277682A JP 8110799 A JP8110799 A JP 8110799A JP 8110799 A JP8110799 A JP 8110799A JP 2000277682 A JP2000277682 A JP 2000277682A
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semiconductor device
sealing resin
mold
circuit
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Hajime Iizuka
肇 飯塚
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Shinko Electric Industries Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下2枚の半導体チップを持つコンパクト
化、高集積化されたCSPタイプの半導体装置を得る。 【解決手段】 上下2枚の半導体チップ10の背面を、
接着層30を介して互いに接合する。2枚の半導体チッ
プ10の電子回路形成面側に当たる外側表面には、封止
樹脂層40を形成する。また、半導体チップ10に形成
された電子回路に電気的に接続された導体ポスト50
を、封止樹脂層40を上下に貫いて、その上部を封止樹
脂層40の上方に突出させて形成する。そして、その構
造を、接着層30を挟んでほぼ上下に対象に形成して、
その上下2枚の半導体チップ10を持つ半導体装置が上
下方向等に反るのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの外
側表面に封止樹脂層や再配線回路が形成されてなる、C
SP(Chip Size Package)タイプと
呼ばれる半導体チップとほぼ同じ寸法まで小型化された
半導体装置及びその製造方法と、その半導体装置を配線
回路基板に実装するための半導体装置の実装構造とに関
する。
【0002】
【従来の技術】上記CSPタイプの半導体装置として、
図14に示したような装置がある。この半導体装置で
は、半導体チップ10の電子回路形成面側に当たる外側
表面に、封止樹脂層40が形成されている。それと共
に、半導体チップ10に形成された電子回路(図示せ
ず)に電気的に接続された導体ポスト50が、前記封止
樹脂層40を上下に貫いてその上部を封止樹脂層40上
方に突出させて形成されている。封止樹脂層40上方に
突出した導体ポスト50の上部には、はんだバンプ60
が形成されている。
【0003】この半導体装置は、図15に示したよう
に、その半導体チップ10の外側表面に形成された封止
樹脂層40の上方に突出した導体ポスト50の上部に形
成されたはんだバンプ60とそれに対応する配線回路基
板140に形成された導体パッド142とがはんだ付け
接続されて、その半導体装置が配線回路基板140に表
面実装される。
【0004】このCSPタイプの半導体装置は、従来一
般に、次のようにして形成している。図16(a)、
(b)に示したように、半導体チップ形成用の電子回路
が形成されたウェハー70の電子回路形成面側に当たる
外側表面に封止樹脂層40を形成している。それと共
に、ウェハー70に形成された電子回路に電気的に接続
された導体ポスト50を、前記封止樹脂層40を上下に
貫通させてその上部を封止樹脂層40上方に突出させて
形成している。封止樹脂層40の上方に突出させた導体
ポスト50の上部には、はんだバンプ60を形成してい
る。次いで、その外側表面に封止樹脂層40が形成され
たウェハー70を、図16(a)に2点鎖線で示したよ
うに、格子状等にダイシングしている。そして、その外
側表面に封止樹脂層40が形成されると共に、その外側
表面に半導体チップ10に形成された電子回路に電気的
に接続された導体ポスト50が、封止樹脂層40を上下
に貫いてその上部を封止樹脂層40上方に突出させて形
成され、その封止樹脂層40上方に突出した導体ポスト
50の上部にはんだバンプ60が形成されてなる、図1
4に示したような、CSPタイプの半導体装置を個片に
切り出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして、CSPタイプの半導体装置を形成した場合
には、ウェハー70の外側表面に封止樹脂層40を形成
した際に、そのウェハーと封止樹脂層40との熱膨張率
の差に基づき、ウェハー70が封止樹脂層40側に円弧
状等に反ってしまった。そして、その外側表面に封止樹
脂層40が形成されたウェハー70を格子状等にダイシ
ング等して、上記のCSPタイプの半導体装置を個片に
切り出した際に、そのウェハー70の反りが種々の支障
を来した。
【0006】ちなみに、シリコンからなるウェハーの熱
膨張係数は、3×10-6であり、エポキシ樹脂からなる
封止樹脂層40の熱膨張係数は、20×10-6である。
【0007】また、その反りが生じたウェハー70をダ
イシングして形成するCSPタイプの半導体装置にも、
反りが生じてしまい、その半導体装置を配線回路基板1
40に実装するのに種々の支障を来した。
【0008】そこで、本発明者は、種々の検討を重ねた
結果、上記のCSPタイプの半導体装置の製造工程にお
いて、その電子回路形成面側に当たる外側表面に封止樹
脂層が形成された上下2枚のウェハーを、その背面を接
着層を介して互いに接合すれば、その上下2枚のウェハ
ーが、接着層を挟んでほぼ上下に対象の構造となり、そ
の上下2枚のウェハーが封止樹脂層側に円弧状等に反る
のを防ぐことができることを発見した。また、その背面
を接着層を介して互いに接合した上下2枚のウェハーを
格子状等にダイシングすれば、その背面が接着層を介し
て互いに接合された上下2枚の半導体チップを持つ反り
のないCSPタイプの半導体装置を個片に切り出すこと
ができることを発見した。
【0009】加えて、この上下2枚の半導体チップが絶
縁樹脂層を介して互いに接合されたCSPタイプの半導
体装置は、1枚の半導体チップしか持たない従来のCS
Pタイプの半導体装置に比べて、2枚の半導体チップを
持っていて、そのCSPタイプの半導体装置のコンパク
ト化と高集積化とを図れることを発見した。
【0010】また、これと同様なことは、半導体チップ
の外側表面に、半導体チップに形成された電子回路に電
気的に接続された再配線回路が絶縁層を介して形成され
て、その再配線回路表面に絶縁樹脂層が積層形成されて
なるCSPタイプの半導体装置、及び半導体チップの外
側表面に、半導体チップに形成された電子回路に電気的
に接続された再配線回路が樹脂等からなる絶縁層を介し
て形成されてなる、CSPタイプの半導体装置にも言え
ることを発見した。また、その外側表面に再配線回路が
絶縁層を介して形成されて、その再配線回路表面に封止
樹脂層が積層形成されたウエハー、又はその外側表面に
再配線回路が絶縁層を介して形成されたウェハーをダイ
シングして形成する上記のCSPタイプの半導体装置の
製造方法もに、利用可能であることを発見した。
【0011】即ち、本発明は、その電子回路形成面側に
当たる外側表面に封止樹脂層が形成されたウェハー、そ
の電子回路形成面側に当たる外側表面に再配線回路が絶
縁層を介して形成されて、その再配線回路表面に封止樹
脂層が積層形成されたウェハー、又はその電子回路形成
面側に当たる外側表面に再配線回路が絶縁層を介して形
成されたウェハーに反りが生ずるのを防いで、そのウェ
ハーをダイシング等する際の支障をなくすことができる
と共に、そのウェハーをダイシングして形成するCSP
タイプの半導体装置にも反りが生ずるの防ぐことのでき
る、CSPタイプの半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的としている。また、上下2枚の半導体チップの
背面が接着層を介して互いに接合されてなるコンパクト
化、高集積化されたCSPタイプの半導体装置を提供す
ることを目的としている。また、そのコンパクト化及び
高集積化された半導体装置を配線回路基板に実装するた
めの半導体装置の実装構造を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の半導体装置は、上下2枚の半導体チ
ップが、その背面を接着層を介して互いに接合され、そ
の接合された2枚の半導体チップの電子回路形成面側に
当たる外側表面には、封止樹脂層が形成され、前記半導
体チップの電子回路に電気的に接続された導体ポスト
が、前記封止樹脂層を上下に貫いてその上部を封止樹脂
層の上方に突出させて形成されたことを特徴としてい
る。
【0013】本発明の第2の半導体装置は、上下2枚の
半導体チップが、その背面を接着層を介して互いに接合
され、その接合された2枚の半導体チップの電子回路形
成面側に当たる外側表面には、前記半導体チップの電子
回路に電気的に接続された再配線回路が絶縁層を介して
形成されると共に、その再配線回路表面に封止樹脂層が
積層形成され、前記再配線回路に電気的に接続された導
体ポストが、前記封止樹脂層を上下に貫いてその上部を
封止樹脂層の上方に突出させて形成されたことを特徴と
している。
【0014】本発明の第1又は第2の半導体装置におい
ては、前記封止樹脂層の上方に突出した導体ポストの上
部に、はんだバンプが形成された構造とすることを好適
としている。
【0015】本発明の第3の半導体装置は、上下2枚の
半導体チップが、その背面を接着層を介して互いに接合
され、その接合された2枚の半導体チップの電子回路形
成面側に当たる外側表面には、前記半導体チップの電子
回路に電気的に接続された再配線回路が絶縁層を介して
形成され、その再配線回路の導体パッドにはんだバンプ
が突出形成されたことを特徴としている。
【0016】上記の第1の半導体装置においては、その
背面が接着層を介して互いに接合された上下2枚の半導
体チップ、及びその上下2枚の半導体チップの外側表面
に形成された封止樹脂層が、それぞれ同一部材又はそれ
に近い部材で形成されていると共に、その構造が、接着
層を挟んでほぼ上下に対象に形成されている。そのた
め、その上下2枚の半導体チップを持つ第1の半導体装
置が、その封止樹脂層と半導体チップとの熱膨張係数の
差に基づき上下等に反るのを防ぐことができる。そし
て、その反りのない第1の半導体装置を、同じく反りの
ない配線回路基板等に支障なく容易かつ的確に実装可能
となる。
【0017】同様に、上記の第2の半導体装置において
は、その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
枚の半導体チップ、及びその上下2枚の半導体チップの
外側表面に樹脂等からなる絶縁層を介して形成された再
配線回路とその再配線回路表面に積層形成された封止樹
脂層とが、それぞれ同一部材又はそれに近い部材で形成
されていると共に、その構造が、接着層を挟んでほぼ上
下に対象に形成されている。そのため、その上下2枚の
半導体チップを持つ第2の半導体装置が、その再配線回
路や封止樹脂層と半導体チップとの熱膨張係数の差に基
づき上下等に反るのを防ぐことができる。そして、その
反りのない第2の半導体装置を、同じく反りのない配線
回路基板等に支障なく容易かつ的確に実装可能となる。
【0018】同様に、上記の第3の半導体装置において
は、その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
枚の半導体チップ、及びその上下2枚の半導体チップの
外側表面に形成された再配線回路が、それぞれ同一部材
又はそれに近い部材で形成されていると共に、その構造
が、接着層を挟んでほぼ上下に対象に形成されている。
そのため、その上下2枚の半導体チップを持つ第3の半
導体装置が、その再配線回路と半導体チップとの熱膨張
係数の差に基づき上下等に反るのを防ぐことができる。
そして、その反りのない第3の半導体装置を、同じく反
りのない配線回路基板等に支障なく容易かつ的確に実装
可能となる。
【0019】上記の第1、第2又は第3の半導体装置に
おいては、1枚の半導体チップしか持たない従来のCS
Pタイプの半導体装置に比べて、2枚の半導体チップを
持っていて、コンパクトな高集積化されたCSPタイプ
の半導体装置を提供できる。
【0020】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
次の工程を含むことを特徴としている。 a.半導体チップ形成用の電子回路が形成されたウェハ
ーであって、その電子回路形成面側に当たる外側表面に
前記電子回路に電気的に接続された導体ポストが突出形
成された上下2枚のウェハーを、その背面間に接着材を
介在させて上下に重ね合わせると共に、その上下2枚の
ウェハーの導体ポストが突出形成された外側表面に封止
樹脂材をそれぞれ配置した状態で、下金型の凹部のテン
ポラリーフィルムが敷設された底面に載置する工程。 b.前記接着材、封止樹脂材及び上下2枚のウェハーを
予備加熱する工程。 c.予備加熱された上金型のテンポラリーフィルムで覆
われた先端と予備加熱された前記下金型のテンポラリー
フィルムが敷設された凹部の底面とを相対的に接近させ
て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより前
記上下2枚のウェハーの導体ポストが突出形成された外
側表面にそれぞれ配置された予備加熱された封止樹脂材
を押し潰し、その上下2枚のウェハーの導体ポストが突
出形成された外側表面に封止樹脂層をそれぞれ形成する
と共に、前記導体ポストを封止樹脂層を上下に貫通させ
てその上部を封止樹脂層の上方に突出させ、かつ、前記
上金型の先端と前記下金型の凹部の底面とにより前記上
下2枚のウェハーの背面間に介在させた予備加熱された
接着材を押し潰して接着層を形成し、その接着層を介し
て上下2枚のウェハーの背面を互いに接合する工程。 d.その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
枚のウェハーを前記下金型の凹部から取り出してダイシ
ングし、その背面が接着層を介して互いに接合されて、
その外側表面に封止樹脂層が形成された上下2枚の半導
体チップからなる半導体装置を個片に切り出す工程。
【0021】この第1の半導体装置の製造方法において
は、そのa工程において、その外側表面にウェハーに形
成された電子回路に電気的に接続された導体バンプが突
出形成された上下2枚のウェハーを、その背面間に接着
材を介在させると共に、その上下2枚のウェハーの外側
表面に封止樹脂材をそれぞれ配置した状態で、下金型の
テンポラリーフィルムが敷設された凹部の底面に載置で
きる。
【0022】ここで、テンポラリーフィルムとは、クッ
ション性及び耐熱性のある樹脂等からなるフィルムであ
って、上金型の先端や下金型の凹部の底面及びウェハー
の外側表面を覆う封止樹脂層や再配線回路に接着されず
にそれらから容易に剥離可能なフィルムをいう。
【0023】次いで、そのb工程において、その凹部に
嵌入した接着材、封止樹脂材及び上下2枚のウェハーを
予備加熱できる。
【0024】次いで、そのc工程において、予備加熱さ
れた上金型のテンポラリーフィルムで覆われた先端と予
備加熱された下金型のテンポラリーフィルムで覆われた
凹部の底面とを相対的に接近させることができる。そし
て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより、
予備加熱された封止樹脂材をシート状に押し潰して、上
下2枚のウェハーの外側表面に封止樹脂層を形成でき
る。それと共に、上金型の先端を覆うクッション性のあ
るテンポラリーフィルム、及び下金型の凹部の底面に敷
設されたクッション性のあるテンポラリーフィルムによ
り封止樹脂層を押圧して、ウェハーに形成された電子回
路に電気的に接続された導体ポストを上記の封止樹脂層
を上下に貫通させてその上部を封止樹脂層の上方に突出
させることができる。さらに、前記相対的に接近させた
上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより、上下のウ
ェハーの背面間に介在させた予備加熱された接着材をシ
ート状に押し潰して接着層を形成し、その接着層を介し
て上下2枚のウェハーの背面を互いに接合できる。そし
て、その背面が接着層を介して互いに接合されて、その
外側表面に封止樹脂層が形成された上下2枚のウェハー
を、接着層を挟んでほぼ上下に対象の構造に形成でき
る。そして、その上下2枚のウェハーが上下等に反るの
を防ぐことができる。
【0025】その後、そのd工程において、その背面が
接着層を介して互いに接合された反りのない上下2枚の
ウェハーを下金型の凹部から取り出して、その上下2枚
のウェハーをダイシングできる。そして、その背面が接
着層を介して互いに接合され、その外側表面に封止樹脂
層が形成された上下2枚の半導体チップからなる反りの
ない第1の半導体装置を個片に切り出すことができる。
【0026】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
次の工程を含むことを特徴としている。 a.半導体チップ形成用の電子回路が形成されたウェハ
ーであって、その電子回路形成面側に当たる外側表面に
前記電子回路に電気的に接続された再配線回路が絶縁層
を介して形成されて、その再配線回路に該再配線回路に
電気的に接続された導体ポストが突出形成された上下2
枚のウェハーを、その背面間に接着材を介在させて上下
に重ね合わせると共に、その上下2枚のウェハーの再配
線回路が形成された外側表面に封止樹脂材をそれぞれ配
置した状態で、下金型の凹部のテンポラリーフィルムが
敷設された底面に載置する工程。 b.前記接着材、封止樹脂材及び上下2枚のウェハーを
予備加熱する工程。 c.予備加熱された上金型のテンポラリーフィルムで覆
われた先端と予備加熱された前記下金型のテンポラリー
フィルムが敷設された凹部の底面とを相対的に接近させ
て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより前
記上下2枚のウェハーの再配線回路が形成された外側表
面にそれぞれ配置された予備加熱された封止樹脂材を押
し潰し、その上下2枚のウェハーの再配線回路が形成さ
れた外側表面に封止樹脂層をそれぞれ積層形成すると共
に、前記導体ポストを封止樹脂層を上下に貫通させてそ
の上部を封止樹脂の上方に突出させ、かつ、前記上金型
の先端と下金型の凹部の底面とにより前記上下2枚のウ
ェハーの背面間に介在させた予備加熱された接着材を押
し潰して接着層を形成し、その接着層を介して上下2枚
のウェハーの背面を互いに接合する工程。 d.その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
枚のウェハーを前記下金型の凹部から取り出してダイシ
ングし、その背面が接着層を介して互いに接合されて、
その再配線回路表面に封止樹脂層が積層形成された上下
2枚の半導体チップからなる半導体装置を個片に切り出
す工程。
【0027】この第2の半導体装置の製造方法において
は、そのa工程において、その外側表面にウェハーに形
成された電子回路に電気的に接続された再配線回路が絶
縁層を介して形成されて、その再配線回路に導体ポスト
が突出形成された上下2枚のウェハーを、その背面間に
接着材を介在させると共に、その上下2枚の半導体チッ
プの外側表面に封止樹脂材をそれぞれ配置した状態で、
下金型のテンポラリーフィルムが敷設された凹部の底面
に載置できる。
【0028】次いで、そのb工程において、その凹部に
嵌入した接着材、封止樹脂材及び上下2枚のウェハーを
予備加熱できる。
【0029】次いで、そのc工程において、予備加熱さ
れた上金型のテンポラリーフィルムで覆われた先端と予
備加熱された下金型のテンポラリーフィルムで覆われた
凹部の底面とを相対的に接近させることができる。そし
て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより、
予備加熱された封止樹脂材をシート状に押し潰して、上
下2枚のウェハーの再配線回路が形成された外側表面に
封止樹脂層を形成できる。それと共に、上金型の先端を
覆うクッション性のあるテンポラリーフィルム、及び下
金型の凹部の底面に敷設されたクッション性のあるテン
ポラリーフィルムにより封止樹脂層を押圧して、ウェハ
ーに形成された電子回路に電気的に接続された再配線回
路に突出形成された導体ポストを上記の封止樹脂層を上
下に貫通させてその上部を封止樹脂層の上方に突出させ
ることができる。さらに、前記相対的に接近させた上金
型の先端と下金型の凹部の底面とにより、上下のウェハ
ーの背面間に介在させた予備加熱された接着材をシート
状に押し潰して接着層を形成し、その接着層を介して上
下2枚のウェハーの背面を互いに接合できる。そして、
その背面が接着層を介して互いに接合されて、その外側
表面に再配線回路と封止樹脂層とが積層形成された上下
2枚のウェハーを、接着層を挟んでほぼ上下に対象の構
造に形成できる。そして、その上下2枚のウェハーが上
下等に反るのを防ぐことができる。
【0030】その後、そのd工程において、その背面が
接着層を介して互いに接合された反りのない上下2枚の
ウェハーを下金型の凹部から取り出して、その上下2枚
のウェハーをダイシングできる。そして、その背面が接
着層を介して互いに接合されて、その外側表面に再配線
回路と封止樹脂層とが積層形成された上下2枚の半導体
チップからなる反りのない第2の半導体装置を個片に切
り出すことができる。
【0031】本発明の第1又は第2の半導体装置の製造
方法においては、そのc工程の後であって、d工程の前
に、前記封止樹脂層の上方に突出した導体ポストの上部
にはんだバンプを形成することを好適としている。
【0032】この第1又は第2の半導体装置の製造方法
にあっては、封止樹脂層の上方に突出した導体ポストの
上部にはんだバンプが形成されてなるCSPタイプの反
りのない半導体装置を形成できる。
【0033】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
次の工程を含むことを特徴としている。 a.半導体チップ形成用の電子回路が形成されたウェハ
ーであって、その電子回路形成面側に当たる外側表面に
前記電子回路に電気的に接続された再配線回路が絶縁層
を介して形成された上下2枚のウェハーを、その背面間
に接着材を介在させて上下に重ね合わせて、下金型の凹
部のテンポラリーフィルムが敷設された底面に載置する
工程。 b.前記接着材及び上下2枚のウェハーを予備加熱する
工程。 c.予備加熱された上金型のテンポラリーフィルムで覆
われた先端と予備加熱された前記下金型のテンポラリー
フィルムが敷設された凹部の底面とを相対的に接近させ
て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより前
記上下2枚のウェハーの背面間に介在させた予備加熱さ
れた接着材を押し潰して接着層を形成し、その接着層を
介して上下2枚のウェハーの背面を互いに接合する工
程。 d.その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
枚のウェハーを前記下金型の凹部から取り出して、その
上下2枚のウェハーの外側表面に形成された前記再配線
回路の導体パッドにはんだバンプを突出形成する工程。 e.前記はんだバンプが形成された上下2枚のウェハー
をダイシングし、その背面が接着層を介して互いに接合
されて、その再配線回路の導体パッドにはんだバンプが
突出形成された上下2枚の半導体チップからなる半導体
装置を個片に切り出す工程。
【0034】この第3の半導体装置の製造方法において
は、そのa工程において、その外側表面に絶縁層を介し
て再配線回路が形成された上下2枚のウェハーを、その
背面間に接着材を介在させた状態で、下型のテンポラリ
ーフィルムが敷設された凹部の底面に載置できる。
【0035】次いで、そのb工程において、その凹部に
嵌入した接着材及び上下2枚のウェハーを予備加熱でき
る。
【0036】次いで、そのc工程において、予備加熱さ
れた上金型のテンポラリーフィルムで覆われた先端と予
備加熱された下金型のテンポラリーフィルムが敷設され
た凹部の底面とを相対的に接近させることができる。そ
して、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とによ
り、上下2枚のウェハーの背面間に介在させた予備加熱
された接着材をシート状に押し潰して接着層を形成し、
その接着層を介して上下2枚のウェハーの背面を互いに
接合できる。そして、その背面が接着層を介して互いに
接合されて、その外側表面に再配線回路が形成された上
下2枚のウェハーを、接着層を挟んでほぼ上下に対象の
構造に形成できる。そして、その上下2枚のウェハーが
上下等に反るのを防ぐことができる。
【0037】次いで、そのd工程において、その背面が
接着層を介して互いに接合された反りのない上下2枚の
ウェハーを下金型の凹部から取り出して、その上下2枚
のウェハーの外側表面に形成された再配線回路の導体パ
ッドに導体バンプを突出形成できる。
【0038】その後、そのe工程において、その導体バ
ンプが形成された上下2枚のウェハーをダイシングでき
る。そして、その背面が接着層を介して互いに接合され
て、その外側表面の再配線回路の導体パッドに導体バン
プが突出形成された上下2枚の半導体チップからなる反
りのない第3の半導体装置を個片に切り出すことができ
る。
【0039】本発明の第1、第2又は第3の半導体装置
の製造方法においては、そのa工程において、下金型の
凹部内側に突設された突条に上下2枚のウェハーの周縁
に刻設されたノッチを嵌入させて、その上下のウェハー
に形成された半導体チップが上下方向に重なり合うよう
に、その上下2枚のウェハーを凹部内側に位置決めする
ことを好適としている。
【0040】この第1、第2又は第3の半導体装置の製
造方法においては、そのa工程において、上下2枚のウ
ェハーの周縁のノッチを下金型の凹部内側の突条に嵌入
させて、その上下のウェハーに形成された半導体チップ
が上下方向に重なり合うように、上下2枚のウェハーを
凹部内側に位置決めできる。そして、そのc工程におい
て、その上下のウェハーに形成された半導体チップが上
下方向に重なり合うように、上下2枚のウェハーの背面
を接着層を介して互いに接合できる。そして、そのd又
はe工程において、その背面が接着層を介して互いに接
合された上下2枚のウェハーをダイシングした際に、そ
の上下2枚のウェハーから個片に切り出される第1、第
2又は第3の半導体装置の上下の半導体チップに形成さ
れた電子回路の一部が、切除されてしまうのを防ぐこと
ができる。
【0041】本発明の半導体装置の実装構造は、上下2
枚の配線回路基板の間に、第1、第2又は第3の半導体
装置が配置されて、その半導体装置の上部の半導体チッ
プに形成された電子回路又は該電子回路に電気的に接続
された再配線回路に電気的に接続された導体ポスト、該
導体ポストに形成されたはんだバンプ又は前記再配線回
路の導体パッドに形成されたはんだバンプが、それに対
応する上部の配線回路基板に形成された導体パッドに接
続されると共に、その半導体装置の下部の半導体チップ
に形成された電子回路又は該電子回路に電気的に接続さ
れた再配線回路に電気的に接続された導体ポスト、該導
体ポストに形成されたはんだバンプ又は前記再配線回路
の導体パッドに形成されたはんだバンプが、それに対応
する下部の配線回路基板に形成された導体パッドに接続
されて、前記半導体装置が上下2枚の前記配線回路基板
に亙って実装されてなることを特徴としている。
【0042】この半導体装置の実装構造においては、そ
の第1、第2又は第3の半導体装置の上部の半導体チッ
プに形成された電子回路を、該電子回路に再配線回路を
介して又は介さずに電気的に接続された導体ポスト、該
導体ポストに形成されたはんだバンプ又は前記電子回路
に電気的に接続された再配線回路の導体パッドに形成さ
れたはんだバンプを介して、それに対応する上部の配線
回路基板に形成された導体パッドに接続できる。そし
て、その上部の半導体チップの電子回路と上部の配線回
路基板の配線回路とを電気的に接続できる。同様にし
て、その第1、第2又は第3の半導体装置の下部の半導
体チップに形成された電子回路を、該電子回路に再配線
回路を介して又は介さずに電気的に接続された導体ポス
ト、該導体ポストに形成されたはんだバンプ又は前記電
子回路に電気的に接続された再配線回路の導体パッドに
形成されたはんだバンプを介して、それに対応する下部
の配線回路基板に形成された導体パッドに接続できる。
そして、その下部の半導体チップの電子回路と下部の配
線回路基板の配線回路とを電気的に接続できる。そし
て、その第1、第2又は第3の半導体装置を、上下2枚
の配線回路基板に亙って実装できる。また、2枚の半導
体チップを持つコンパクトで高集積化された第1、第2
又は第3の半導体装置を、上下2枚の配線回路基板に亙
って高密度に実装できる。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。図1又は図2は本発明の第1の半導体
装置の好適な実施の形態を示し、図1又は図2はその正
面断面図である。以下に、この第1の半導体装置を説明
する。
【0044】図1又は図2の第1の半導体装置は、上下
2枚の小板片状の半導体チップ10を持っていて、その
上下2枚の半導体チップ10の背面が、接着層30を介
して互いに接合されている。上下2枚の半導体チップ1
0の電子回路形成面側に当たる外側表面には、封止樹脂
層40が形成されている。それと共に、半導体チップ1
0に形成された電子回路(図示せず)に電気的に接続さ
れた導体ポスト50が、封止樹脂層40を上下に貫いて
その上部を封止樹脂層40上方に突出させて形成されて
いる。接着層30及び封止樹脂層40は、170〜18
0℃に加熱して硬化させるエポキシ樹脂等を用いて形成
されている。導体ポスト50は、Cu等を用いて形成さ
れている。
【0045】加えて、図2に示した第1の半導体装置に
おいては、封止樹脂層40の上方に突出した導体ポスト
50の上部に、ほぼ半球状のはんだバンプ60が形成さ
れている。
【0046】図1又は図2に示した第1の半導体装置
は、以上のように構成されていて、その構造が、接着層
30を挟んでほぼ上下に対象に形成されている。そし
て、その第1の半導体装置が、半導体チップ10と封止
樹脂層40との熱膨張係数の差に基づき、上下等に反る
のが防止されている。
【0047】次に、この第1の半導体装置の製造方法で
あって、本発明の第1の半導体装置の製造方法の好適な
実施の形態を説明する。
【0048】図3に示したように、半導体チップ形成用
の電子回路(図示せず)が縦横に複数並べて形成された
薄い円板状の2枚のウェハー70であって、その電子回
路形成面側に当たる外側表面にウェハー70に形成され
た前記電子回路に電気的に接続された導体ポスト50が
突出形成された上下2枚のウェハー70を、その背面間
に接着材32を介在させた状態で、その導体ポスト50
が突出形成されたウェハー70の外側表面を外方に向け
て重ね合わせている。上下2枚のウェハー70の外側表
面には、封止樹脂材42をそれぞれ配置している。接着
材32及び封止樹脂材42には、ブロック状又はシート
状(図はシート状)をしたエポキシ樹脂等を用いてい
る。次いで、その背面間に接着材32を介在させると共
に、その外側表面に封止樹脂材42をそれぞれ配置した
上下2枚のウェハー70を、下金型90の凹部92に嵌
入している。そして、その上下2枚のウェハー70を、
下金型の凹部92のテンポラリーフィルム100が敷設
された底面に載置している。テンポラリーフィルム10
0には、クッション性があり、170〜180℃の高熱
に耐え得る樹脂等からなるフィルムであって、上金型9
4の先端や下金型の凹部92の底面及びウェハー70の
外側表面を覆う封止樹脂層40に接着されずにそれらか
ら容易に剥離可能なフィルムを用いている。そして、本
発明の第1の半導体装置の製造方法のa工程を行ってい
る。
【0049】次いで、上記の接着材32、封止樹脂材4
2及び上下2枚のウェハー70、80を、170〜18
0℃に予備加熱している。そして、本発明の第1の半導
体装置の製造方法のb工程を行っている。
【0050】次いで、図4に示したように、170〜1
80℃に予備加熱された上金型94であって、テンポラ
リーフィルム100で覆われた上金型94の先端と、1
70〜180℃に予備加熱された下金型90のテンポラ
リーフィルム100で覆われた凹部92の底面とを、上
金型94を下金型90方向に降下させると共に、下金型
の凹部92の底面を下金型90内を上昇させる等して、
相対的に接近させている。そして、その相対的に接近さ
せた上金型94の先端と下金型の凹部92の底面とによ
り、上下2枚のウェハー70の外側表面にそれぞれ配置
された予備加熱された封止樹脂材42をシート状に押し
潰している。そして、その上下2枚のウェハー70の外
側表面に、封止樹脂層40をそれぞれ形成している。そ
れと共に、クッション性のあるテンポラリーフィルム1
00を用いて、ウェハー70の外側表面に突出形成され
た導体ポスト50を封止樹脂層40を上下に貫通させて
その上部を封止樹脂層40の上方に突出させている。さ
らに、上記の相対的に接近させた上金型94の先端と下
金型の凹部92の底面とにより、上下2枚のウェハー7
0の背面間に介在させた予備加熱された接着材32をシ
ート状に押し潰して、接着層30を形成している。そし
て、その接着層30を介して、上下2枚のウェハー70
の背面を互いに接合している。そして、本発明の第1の
半導体装置の製造方法のc工程を行っている。
【0051】その後、その背面が接着層30を介して互
いに接合された上下2枚のウェハー70を下金型の凹部
92から取り出して、その上下2枚のウェハー70をダ
イサーやスライサー等を用いて格子状等にダイシングし
ている。そして、その背面が接着層30を介して互いに
接合されて、その外側表面に封止樹脂層40が形成され
た上下2枚の半導体チップ10を持つ図1に示した第1
の半導体装置を個片に切り出している。そして、本発明
の第1の半導体装置の製造方法のd工程を行っている。
【0052】又は、それに加えて、上記のc工程の後で
あって、d工程の前に、封止樹脂層40上方に突出した
導体ポスト50の上部にはんだバンプ60を形成してい
る。そして、そのd工程において、上下2枚のウェハー
70をダイシングして個片に切り出す上下2枚の半導体
チップ10の外側表面に形成された封止樹脂層40の上
方に突出した導体ポスト50の上部にはんだバンプ60
が形成された図2に示した第1の半導体装置を形成して
いる。
【0053】図3と図4に示した第1の半導体装置の製
造方法は、以上の工程からなり、この第1の半導体装置
の製造方法においては、そのc工程において形成する、
その背面が接着層30を介して互いに接合され、その外
側表面に封止樹脂層40が形成された上下2枚のウェハ
ー70を、接着層30を挟んでほぼ上下に対象の構造に
形成できる。そして、その上下2枚のウェハーが上下等
に反るのを防ぐことができる。そして、そのd工程にお
いて、上記の上下2枚のウェハー70を共にダイシング
して個片に切り出す第1の半導体装置が上下等に反るの
を防止できる。
【0054】図5又は図6は本発明の第2の半導体装置
の好適な実施の形態を示し、図5又は図6はその正面断
面図である。以下に、この第2の半導体装置を説明す
る。
【0055】図5又は図6の第2の半導体装置は、上下
2枚の小板片状の半導体チップ10を持っていて、その
上下2枚の半導体チップ10の背面が、接着層30を介
して互いに接合されている。上下2枚の半導体チップ1
0の電子回路形成面側に当たる外側表面には、半導体チ
ップ10に形成された電子回路(図示せず)に電気的に
接続された再配線回路120が絶縁層122を介して形
成されていると共に、その再配線回路120表面に封止
樹脂層40が積層形成されている。再配線回路120に
は、該再配線回路に電気的に接続された導体ポスト50
が、封止樹脂層40を上下に貫いてその上部を封止樹脂
層40上方に突出させて形成されている。接着層30、
絶縁層122及び封止樹脂層40は、170〜180℃
に加熱して硬化させるエポキシ樹脂等を用いて形成され
ている。導体ポスト50は、Cu等を用いて形成されて
いる。再配線回路120は、エポキシ樹脂等からなる絶
縁層122を介して、Cu等からなる導体パターン12
4により一層構造又は多層構造に形成されている。多層
構造をした上下の導体パターン124の間は、絶縁層1
22を上下に貫いて設けられたCuめっき層等からなる
導体ビア126により接続されている。
【0056】加えて、図6に示した第2の半導体装置に
おいては、封止樹脂層40の上方に突出した導体ポスト
50の上部に、ほぼ半球状のはんだバンプ60が形成さ
れている。
【0057】図5又は図6に示した第2の半導体装置
は、以上のように構成されていて、その構造が、接着層
30を挟んでほぼ上下に対象に形成されている。そし
て、その第2の半導体装置が、半導体チップ10と絶縁
層122を介して形成された再配線回路120や封止樹
脂層40との熱膨張係数の差に基づき、上下等に反るの
が防止されている。
【0058】次に、この第2の半導体装置の製造方法で
あって、本発明の第2の半導体装置の製造方法の好適な
実施の形態を説明する。
【0059】図7に示したように、半導体チップ形成用
の電子回路(図示せず)が縦横に複数並べて形成された
薄い円板状の2枚のウェハー70であって、その電子回
路形成面側に当たる外側表面に絶縁層122を介して形
成された再配線回路120であって、ウェハー70に形
成された電子回路に電気的に接続された再配線回路12
0に導体ポスト50が突出形成された上下2枚のウェハ
ー70を、その背面間に接着材32を介在させた状態
で、その再配線回路120が形成されたウェハー70の
外側表面を外方に向けて重ね合わせている。上下2枚の
ウェハー70の外側表面には、封止樹脂材42をそれぞ
れ配置している。接着材32及び封止樹脂材42には、
ブロック状又はシート状(図はシート状)をしたエポキ
シ樹脂等を用いている。次いで、その背面間に接着材3
2を介在させると共に、その外側表面に封止樹脂材42
をそれぞれ配置した上下2枚のウェハー70を、下金型
90の凹部92に嵌入している。そして、その上下2枚
のウェハー70を、下金型の凹部92のテンポラリーフ
ィルム100が敷設された底面に載置している。テンポ
ラリーフィルム100には、クッション性があり、17
0〜180℃の高熱に耐え得る樹脂等からなるフィルム
であって、上金型94の先端や下金型の凹部92の底面
及びウェハー70の外側表面を覆う封止樹脂層40や再
配線回路120に接着されずにそれらから容易に剥離可
能なフィルムを用いている。そして、本発明の第2の半
導体装置の製造方法のa工程を行っている。
【0060】次いで、上記の接着材32、封止樹脂材4
2及び上下2枚のウェハー70、80を、170〜18
0℃に予備加熱している。そして、本発明の第2の半導
体装置の製造方法のb工程を行っている。
【0061】次いで、図8に示したように、170〜1
80℃に予備加熱された上金型94であって、テンポラ
リーフィルム100で覆われた上金型94の先端と、1
70〜180℃に予備加熱された下金型90のテンポラ
リーフィルム100で覆われた凹部92の底面とを、上
金型94を下金型90方向に降下させると共に、下金型
の凹部92の底面を下金型90内を上昇させる等して、
相対的に接近させている。そして、その相対的に接近さ
せた上金型94の先端と下金型の凹部92の底面とによ
り、上下2枚のウェハー70の外側表面にそれぞれ配置
された予備加熱された封止樹脂材42をシート状に押し
潰している。そして、その上下2枚のウェハー70の再
配線回路120が形成された外側表面に、封止樹脂層4
0をそれぞれ積層形成している。それと共に、クッショ
ン性のあるテンポラリーフィルム100を用いて、ウェ
ハー70の外側表面に形成された再配線回路120に突
出形成された導体ポスト50を封止樹脂層40を上下に
貫通させてその上部を封止樹脂層40の上方に突出させ
ている。さらに、上記の相対的に接近させた上金型94
の先端と下金型の凹部92の底面とにより、上下2枚の
ウェハー70の背面間に介在させた予備加熱された接着
材32をシート状に押し潰して、接着層30を形成して
いる。そして、その接着層30を介して、上下2枚のウ
ェハー70の背面を互いに接合している。そして、本発
明の第2の半導体装置の製造方法のc工程を行ってい
る。
【0062】その後、その背面が接着層30を介して互
いに接合された上下2枚のウェハー70を下金型の凹部
92から取り出して、その上下2枚のウェハー70をダ
イサーやスライサー等を用いて格子状等にダイシングし
ている。そして、その背面が接着層30を介して互いに
接合されて、その外側表面に形成された再配線回路12
0表面に封止樹脂層40が積層形成された上下2枚の半
導体チップ10を持つ図5に示した第2の半導体装置を
個片に切り出している。そして、本発明の第2の半導体
装置の製造方法のd工程を行っている。
【0063】又は、それに加えて、上記のc工程の後で
あって、d工程の前に、封止樹脂層40の上方に突出し
た導体ポスト50の上部にはんだバンプ60を形成して
いる。そして、そのd工程において、上下2枚のウェハ
ー70をダイシングして個片に切り出す上下2枚の半導
体チップ10の外側表面に再配線回路120を介して積
層形成された封止樹脂層40の上方に突出した導体ポス
ト50の上部にはんだバンプ60が形成された図6に示
した第2の半導体装置を形成している。
【0064】図7と図8に示した第2の半導体装置の製
造方法は、以上の工程からなり、この第2の半導体装置
の製造方法においては、そのc工程において形成する、
その背面が接着層30を介して互いに接合されて、その
外側表面に再配線回路120を介して封止樹脂層40が
積層形成された上下2枚のウェハー70を、接着層30
を挟んでほぼ上下に対象の構造に形成できる。そして、
その上下2枚のウェハーが上下等に反るのを防ぐことが
できる。そして、そのd工程において、上記の上下2枚
のウェハー70を共にダイシングして個片に切り出す第
2の半導体装置が上下等に反るのを防止できる。
【0065】図9は本発明の第3の半導体装置の好適な
実施の形態を示し、図9はその正面断面図である。以下
に、この第3の半導体装置を説明する。
【0066】図の第3の半導体装置は、上下2枚の小板
片状の半導体チップ10を持っていて、その上下2枚の
半導体チップ10が、その背面を接着層30を介して互
いに接合されている。上下2枚の半導体チップ10の電
子回路形成面側に当たる外側表面には、半導体チップ1
0に形成された電子回路(図示せず)に電気的に接続さ
れた再配線回路120が絶縁層122を介して形成され
ている。再配線回路120の導体パッドには、はんだバ
ンプ60が突出形成されている。接着層30は、170
〜180℃に加熱して硬化させるエポキシ樹脂等を用い
て形成されている。再配線回路120は、エポキシ樹脂
等からなる絶縁層122を介して、Cu等からなる導体
パターン124により一層構造又は多層構造に形成され
ている。多層構造をした上下の導体パターン124の間
は、絶縁層122を上下に貫いて設けられたCuめっき
層等からなる導体ビア126により接続されている。
【0067】図9に示した第3の半導体装置は、以上の
ように構成されていて、その構造が、接着層30を挟ん
でほぼ上下に対象に形成されている。そして、その第3
の半導体装置が、半導体チップ10と再配線回路120
との熱膨張係数の差に基づき、上下等に反るのが防止さ
れている。
【0068】次に、この第3の半導体装置の製造方法で
あって、本発明の第3の半導体装置の製造方法の好適な
実施の形態を説明する。
【0069】図10に示したように、半導体チップ形成
用の電子回路(図示せず)が形成された薄い円板状のウ
ェハー70であって、その電子回路形成面側に当たる外
側表面に絶縁層122を介して形成された再配線回路1
20であって、ウェハー70に形成された電子回路に電
気的に接続された再配線回路120が形成された上下2
枚のウェハー70を、その背面間に接着材32を介在さ
せた状態で、その再配線回路120が形成されたウェハ
ー70の外側表面を外方に向けて重ね合わせている。接
着材32には、ブロック状又はシート状(図はシート
状)をしたエポキシ樹脂等を用いている。次いで、その
背面間に接着材32を介在させた上下2枚のウェハー7
0を、下金型の凹部92に嵌入している。そして、その
上下2枚のウェハー70を、下金型の凹部92のテンポ
ラリーフィルム100が敷設された底面に載置してい
る。テンポラリーフィルム100には、クッション性が
あり、170〜180℃の高熱に耐え得る樹脂等からな
るフィルムであって、上金型94の先端や下金型の凹部
92の底面及びウェハー70の外側表面を覆う再配線回
路120に接着されずにそれらから容易に剥離可能なフ
ィルムを用いている。そして、本発明の第3の半導体装
置の製造方法のa工程を行っている。
【0070】次いで、上記の接着材32及び上下2枚の
ウェハー70を、170〜180℃に予備加熱してい
る。そして、本発明の第3の半導体装置の製造方法のb
工程を行っている。
【0071】次いで、図11に示したように、170〜
180℃に予備加熱された上金型94であって、テンポ
ラリーフィルム100で覆われた上金型94の先端と、
170〜180℃に予備加熱された下金型90のテンポ
ラリーフィルム100で覆われた凹部92の底面とを、
上金型94を下金型90方向に降下させると共に、下金
型の凹部92の底面を下金型90内のその上方に上昇さ
せる等して、相対的に接近させている。そして、上金型
94の先端と下金型の凹部92の底面とにより、上下2
枚のウェハー70を上下方向に押圧している。そして、
その上下2枚のウェハー70の背面間に介在させた予備
加熱された接着材32をシート状に押し潰して、接着層
30を形成している。そして、その接着層30を介し
て、上下2枚のウェハー70、80の背面を互いに接合
している。そして、本発明の第3の半導体装置の製造方
法のc工程を行っている。
【0072】次いで、図12に示したように、その背面
が接着層30を介して互いに接合された上下2枚のウェ
ハー70を下金型の凹部92から取り出して、その上下
2枚のウェハー70の外側表面に形成された再配線回路
120の導体パッドにはんだバンプ60を突出形成して
いる。そして、本発明の第3の半導体装置の製造方法の
d工程を行っている。
【0073】その後、そのはんだバンプ60が突出形成
された上下2枚のウェハー70をダイサーやスライサー
等を用いて格子状等にダイシングしている。そして、そ
の背面が接着層30を介して互いに接合され、その外側
表面の再配線回路120の導体パッドにはんだバンプ6
0が突出形成された上下2枚の半導体チップ10を持つ
図9に示した第3の半導体装置を個片に切り出してい
る。そして、本発明の第3の半導体装置の製造方法のe
工程を行っている。
【0074】図10なしい図12に示した第3の半導体
装置の製造方法は、以上の工程からなり、この第3の半
導体装置の製造方法においては、そのc工程において形
成する、その背面が接着層30を介して互いに接合さ
れ、その外側表面に再配線回路120が形成された上下
2枚のウェハー70を、接着層30を挟んでほぼ上下に
対象の構造に形成できる。そして、その上下2枚のウェ
ハーが上下等に反るのを防ぐことができる。そして、そ
のe工程において、上記の上下2枚のウェハー70をダ
イシングして個片に切り出す第3の半導体装置が上下等
に反るのを防止できる。
【0075】上述の第1、第2又は第3の半導体装置の
製造方法においては、図3又は図4に示したように、そ
のa工程において、下金型の凹部92内側に突設された
突条96に上下2枚のウェハー70の周縁に刻設された
ノッチ72を嵌入させると良い。そして、その上下のウ
ェハー70に形成された半導体チップ10が上下方向に
重なり合うように、その上下2枚のウェハー70を下金
型の凹部92内側に位置決めすると良い。そして、その
d又はe工程において、その背面が接着層30を介して
互いに接合された上下2枚のウェハー70を格子状等に
ダイシングした際に、その上下2枚のウェハー70から
個片に切り出される第1、第2又は第3の半導体装置の
上下2枚の半導体チップ10に形成された電子回路の一
部がその半導体チップ10から切除されてしまうのを的
確に防ぐことができるようにすると良い。
【0076】また、上記の下金型の凹部92に嵌入する
上下2枚のウェハー70は、画像処理装置を用いて、そ
の上下のウェハー70に形成された半導体チップ10が
上下方向に正確に重なり合うように、下金型の凹部92
内側に位置決めしても良い。そして、その上下2枚のウ
ェハー70から個片に切り出される第1、第2又は第3
の半導体装置の上下2枚の半導体チップ10に形成され
た電子回路の一部がその半導体チップ10から切除され
てしまうのを的確に防ぐことができるようにしても良
い。
【0077】図13は本発明の半導体装置の実装構造の
好適な実施の形態を示し、図13はその構造説明図であ
る。以下に、この半導体装置の実装構造を説明する。
【0078】図の半導体装置の実装構造では、上下2枚
の配線回路基板140の間に、本発明の第1、第2又は
第3の半導体装置(図は第1の半導体装置)200が配
置されて、その半導体装置200の上部の半導体チップ
10に形成された電子回路に再配線回路120を介して
又は介さずに電気的に接続された導体ポスト50、該導
体ポストに形成されたはんだバンプ60又は前記電子回
路に電気的に接続された再配線回路120の導体パッド
に形成されたはんだバンプ60が、それに対応する上部
の配線回路基板140に形成された導体パッド142に
はんだ付け接続されている。それと共に、その第1、第
2又は第3の半導体装置200の下部の半導体チップ1
0に形成された電子回路に再配線回路120を介して又
は介さずに電気的に接続された導体ポスト50、該導体
ポストに形成されたはんだバンプ60又は前記電子回路
に電気的に接続された再配線回路120の導体パッドに
形成されたはんだバンプ60が、それに対応する下部の
配線回路基板140に形成された導体パッド142には
んだ付け接続されている。そして、第1、第2又は第3
の半導体装置200が、上下2枚の前記配線基板140
に亙って実装されている。その際には、はんだバンプ6
0を持たない図1又は図5に示した第1又は第2の半導
体装置200にあっては、その封止樹脂層40上方に突
出した導体ポスト50の上部が、それに対応する配線回
路基板140の導体パッド142に形成されたはんだバ
ンプ(図示せず)を用いて、配線回路基板140の導体
パッド142にはんだ付け接続されている。
【0079】図13に示した半導体装置の実装構造は、
以上のように構成されていて、この半導体装置の実装構
造においては、その第1、第2又は第3の半導体装置2
00の上部の半導体チップ10に形成された電子回路に
再配線回路120を介して又は介さずに電気的に接続さ
れた導体ポスト50、該導体ポストに形成されたはんだ
バンプ60又は前記電子回路に電気的に接続された再配
線回路120の導体パッドに形成されたはんだバンプ6
0を、それに対応する上部の配線回路基板140に形成
された導体パッド142に接続できる。そして、その上
部の半導体チップ10に形成された電子回路と上部の配
線回路基板200の配線回路とを電気的に接続できる。
同様にして、その第1、第2又は第3の半導体装置20
0の下部の半導体チップ10に形成された電子回路に再
配線回路120を介して又は介さずに電気的に接続され
た導体ポスト50、該導体ポストに形成されたはんだバ
ンプ60又は前記電子回路に電気的に接続された再配線
回路120の導体パッドに形成されたはんだバンプ60
を、それに対応する下部の配線回路基板140に形成さ
れた導体パッド142に接続できる。そして、その下部
の半導体チップ10に形成された電子回路と下部の配線
回路基板140の配線回路とを電気的に接続できる。そ
して、その第1、第2又は第3の半導体装置200を、
上下2枚の配線回路基板140に亙って実装できる。ま
た、上下2枚の半導体チップ10を持つコンパクトで高
集積化された第1、第2又は第3の半導体装置200
を、上下2枚の配線回路基板140に亙ってコンパクト
に高密度に実装できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1、第
2又は第3の半導体装置によれば、上下2枚の半導体チ
ップを持つコンパクトで高集積化された半導体装置を提
供できる。また、その第1、第2又は第3の半導体装置
が、接着層を挟んでほぼ上下に対象な構造をしていて、
その第1、第2又は第3の半導体装置が円弧状等に反る
のを的確に防ぐことができる。そして、その第1、第2
又は第3の半導体チップを、配線回路基板等に容易かつ
的確に実装できる。
【0081】本発明の第1、第2又は第3の半導体装置
の製造方法によれば、半導体チップ形成用の電子回路が
形成された上下2枚のウェハーであって、その背面が接
着層を介して互いに接合されて、その電子回路形成面側
に当たる外側表面に封止樹脂層や再配線回路が形成され
た上下2枚のウェハーが、円弧状等に反るのを的確に防
ぐことができる。そして、その上下2枚のウェハーを格
子状等にダイシングして個片に切り出す本発明の第1、
第2又は第3の半導体装置に反りが生ずるのを的確に防
ぐことができる。
【0082】本発明の半導体装置の実装構造によれば、
本発明の第1、第2又は第3の半導体装置を、上下2枚
の配線回路基板に亙ってコンパクトに高密度に実装でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の半導体装置の正面断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の半導体装置の正面断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説
明図である。
【図4】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説
明図である。
【図5】本発明の第2の半導体装置の正面断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の半導体装置の正面断面図であ
る。
【図7】本発明の第2の半導体装置の製造方法の工程説
明図である。
【図8】本発明の第2の半導体装置の製造方法の工程説
明図である。
【図9】本発明の第3の半導体装置の正面断面図であ
る。
【図10】本発明の第3の半導体装置の製造方法の工程
説明図である。
【図11】本発明の第3の半導体装置の製造方法の工程
説明図である。
【図12】本発明の第3の半導体装置の製造方法の工程
説明図である。
【図13】本発明の半導体装置の実装構造の説明図であ
る。
【図14】従来のCSPタイプの半導体装置の正面断面
図である。
【図15】従来のCSPタイプの半導体装置の実装構造
の説明図である。
【図16】ウェハーの平面図とその側面断面図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ 30 接着層 32 接着材 40 封止樹脂層 42 封止樹脂材 50 導体ポスト 60 はんだバンプ 70 ウェハー 72 ノッチ 90 下金型 92 下金型の凹部 94 上金型 96 突条 100 テンポラリーフィルム 120 再配線回路 122 絶縁層 124 導体パターン 126 導体ビア 140 配線回路基板 142 導体パッド 200 第1、第2又は第3の半導体装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下2枚の半導体チップが、その背面を
    接着層を介して互いに接合され、その接合された2枚の
    半導体チップの電子回路形成面側に当たる外側表面に
    は、封止樹脂層が形成され、前記半導体チップの電子回
    路に電気的に接続された導体ポストが、前記封止樹脂層
    を上下に貫いてその上部を封止樹脂層の上方に突出させ
    て形成されたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上下2枚の半導体チップが、その背面を
    接着層を介して互いに接合され、その接合された2枚の
    半導体チップの電子回路形成面側に当たる外側表面に
    は、前記半導体チップの電子回路に電気的に接続された
    再配線回路が絶縁層を介して形成されると共に、その再
    配線回路表面に封止樹脂層が積層形成され、前記再配線
    回路に電気的に接続された導体ポストが、前記封止樹脂
    層を上下に貫いてその上部を封止樹脂層の上方に突出さ
    せて形成されたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記封止樹脂層の上方に突出した導体ポ
    ストの上部に、はんだバンプが形成された請求項1又は
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上下2枚の半導体チップが、その背面を
    接着層を介して互いに接合され、その接合された2枚の
    半導体チップの電子回路形成面側に当たる外側表面に
    は、前記半導体チップの電子回路に電気的に接続された
    再配線回路が絶縁層を介して形成され、その再配線回路
    の導体パッドにはんだバンプが突出形成されたことを特
    徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 次の工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。 a.半導体チップ形成用の電子回路が形成されたウェハ
    ーであって、その電子回路形成面側に当たる外側表面に
    前記電子回路に電気的に接続された導体ポストが突出形
    成された上下2枚のウェハーを、その背面間に接着材を
    介在させて上下に重ね合わせると共に、その上下2枚の
    ウェハーの導体ポストが突出形成された外側表面に封止
    樹脂材をそれぞれ配置した状態で、下金型の凹部のテン
    ポラリーフィルムが敷設された底面に載置する工程。 b.前記接着材、封止樹脂材及び上下2枚のウェハーを
    予備加熱する工程。 c.予備加熱された上金型のテンポラリーフィルムで覆
    われた先端と予備加熱された前記下金型のテンポラリー
    フィルムが敷設された凹部の底面とを相対的に接近させ
    て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより前
    記上下2枚のウェハーの導体ポストが突出形成された外
    側表面にそれぞれ配置された予備加熱された封止樹脂材
    を押し潰し、その上下2枚のウェハーの導体ポストが突
    出形成された外側表面に封止樹脂層をそれぞれ形成する
    と共に、前記導体ポストを封止樹脂層を上下に貫通させ
    てその上部を封止樹脂層の上方に突出させ、かつ、前記
    上金型の先端と前記下金型の凹部の底面とにより前記上
    下2枚のウェハーの背面間に介在させた予備加熱された
    接着材を押し潰して接着層を形成し、その接着層を介し
    て上下2枚のウェハーの背面を互いに接合する工程。 d.その背面が接着層を介して互いに接合された2枚の
    ウェハーを前記下金型の凹部から取り出してダイシング
    し、その背面が接着層を介して互いに接合されて、その
    外側表面に封止樹脂層が形成された上下2枚の半導体チ
    ップからなる半導体装置を個片に切り出す工程。
  6. 【請求項6】 次の工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。 a.半導体チップ形成用の電子回路が形成されたウェハ
    ーであって、その電子回路形成面側に当たる外側表面に
    前記電子回路に電気的に接続された再配線回路が絶縁層
    を介して形成されて、その再配線回路に該再配線回路に
    電気的に接続された導体ポストが突出形成された上下2
    枚のウェハーを、その背面間に接着材を介在させて上下
    に重ね合わせると共に、その上下2枚のウェハーの再配
    線回路が形成された外側表面に封止樹脂材をそれぞれ配
    置した状態で、下金型の凹部のテンポラリーフィルムが
    敷設された底面に載置する工程。 b.前記接着材、封止樹脂材及び上下2枚のウェハーを
    予備加熱する工程。 c.予備加熱された上金型のテンポラリーフィルムで覆
    われた先端と予備加熱された前記下金型のテンポラリー
    フィルムが敷設された凹部の底面とを相対的に接近させ
    て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより前
    記上下2枚のウェハーの再配線回路が形成された外側表
    面にそれぞれ配置された予備加熱された封止樹脂材を押
    し潰し、その上下2枚のウェハーの再配線回路が形成さ
    れた外側表面に封止樹脂層をそれぞれ積層形成すると共
    に、前記導体ポストを封止樹脂層を上下に貫通させてそ
    の上部を封止樹脂の上方に突出させ、かつ、前記上金型
    の先端と下金型の凹部の底面とにより前記上下2枚のウ
    ェハーの背面間に介在させた予備加熱された接着材を押
    し潰して接着層を形成し、その接着層を介して上下2枚
    のウェハーの背面を互いに接合する工程。 d.その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
    枚のウェハーを前記下金型の凹部から取り出してダイシ
    ングし、その背面が接着層を介して互いに接合されて、
    その再配線回路表面に封止樹脂層が積層形成された上下
    2枚の半導体チップからなる半導体装置を個片に切り出
    す工程。
  7. 【請求項7】 前記c工程の後であって、d工程の前
    に、前記封止樹脂層の上方に突出した導体ポストの上部
    に、はんだバンプを形成する請求項5又は6記載の半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 次の工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。 a.半導体チップ形成用の電子回路が形成されたウェハ
    ーであって、その電子回路形成面側に当たる外側表面に
    前記電子回路に電気的に接続された再配線回路が絶縁層
    を介して形成された上下2枚のウェハーを、その背面間
    に接着材を介在させて上下に重ね合わせて、下金型の凹
    部のテンポラリーフィルムが敷設された底面に載置する
    工程。 b.前記接着材及び上下2枚のウェハーを予備加熱する
    工程。 c.予備加熱された上金型のテンポラリーフィルムで覆
    われた先端と予備加熱された前記下金型のテンポラリー
    フィルムが敷設された凹部の底面とを相対的に接近させ
    て、その上金型の先端と下金型の凹部の底面とにより前
    記上下2枚のウェハーの背面間に介在させた予備加熱さ
    れた接着材を押し潰して接着層を形成し、その接着層を
    介して上下2枚のウェハーの背面を互いに接合する工
    程。 d.その背面が接着層を介して互いに接合された上下2
    枚のウェハーを前記下金型の凹部から取り出して、その
    上下2枚のウェハーの外側表面に形成された前記再配線
    回路の導体パッドにはんだバンプを突出形成する工程。 e.前記はんだバンプが形成された上下2枚のウェハー
    をダイシングし、その背面が接着層を介して互いに接合
    されて、その再配線回路の導体パッドにはんだバンプが
    突出形成された上下2枚の半導体チップからなる半導体
    装置を個片に切り出す工程。
  9. 【請求項9】 a工程において、下金型の凹部内側に突
    設された突条に上下2枚のウェハーの周縁に刻設された
    ノッチを嵌入させて、その上下2枚のウェハに形成され
    た半導体チップが上下方向に重なり合うように、その上
    下2枚のウェハーを凹部内側に位置決めする請求項5、
    6、7又は8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上下2枚の配線回路基板の間に、請求
    項1、2、3又は4記載の半導体装置が配置されて、そ
    の半導体装置の上部の半導体チップに形成された電子回
    路又は該電子回路に電気的に接続された再配線回路に電
    気的に接続された導体ポスト、該導体ポストに形成され
    たはんだバンプ又は前記再配線回路の導体パッドに形成
    されたはんだバンプが、それに対応する上部の配線回路
    基板に形成された導体パッドに接続されると共に、その
    半導体装置の下部の半導体チップに形成された電子回路
    又は該電子回路に電気的に接続された再配線回路に電気
    的に接続された導体ポスト、該導体ポストに形成された
    はんだバンプ又は前記再配線回路の導体パッドに形成さ
    れたはんだバンプが、それに対応する下部の配線回路基
    板に形成された導体パッドに接続されて、前記半導体装
    置が上下2枚の前記配線回路基板に亙って実装されてな
    る半導体装置の実装構造。
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