JP2000277344A - 線路形トランス - Google Patents

線路形トランス

Info

Publication number
JP2000277344A
JP2000277344A JP11082011A JP8201199A JP2000277344A JP 2000277344 A JP2000277344 A JP 2000277344A JP 11082011 A JP11082011 A JP 11082011A JP 8201199 A JP8201199 A JP 8201199A JP 2000277344 A JP2000277344 A JP 2000277344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
ring
type transformer
wound
line type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11082011A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakurai
博 桜井
Takashi Yokoyama
崇 横山
Kazuhiro Yokota
一浩 横田
Tomoji Ogata
朋治 尾形
Seiya Kuwabara
誠也 桑原
Masaharu Sato
正治 佐藤
Shigeo Chikai
重雄 近井
Mitsuo Hattori
光男 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISSHIN DENKI
NISSHIN DENKI SEISAKUSHO KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NISSHIN DENKI
NISSHIN DENKI SEISAKUSHO KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISSHIN DENKI, NISSHIN DENKI SEISAKUSHO KK, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NISSHIN DENKI
Priority to JP11082011A priority Critical patent/JP2000277344A/ja
Publication of JP2000277344A publication Critical patent/JP2000277344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状コアのほぼ全周にわたり巻線が施さ
れている場合にも、その信号入力端である巻線始端と、
信号出力端である巻線終端とが、リング状コアを隔てた
対向位置に現れるようにする。 【解決手段】 巻線をリング状コアのほぼ半周分だけ巻
回し、その位置からリング状コアの中心空間を経由して
巻きはじめの位置に戻し、その巻きはじめの位置から残
りの半周を巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機その他に利
用する線路形トランスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】リング状の磁性コアに、対線(または同
軸)構造の巻線を施すことにより形成される線路形トラ
ンスが知られている。広く利用されている線路形トラン
スは、巻線比1対1のトランスであり、線路の縦方向
(長手方向)に発生する誘導雑音の消去、あるいは高周
波回路における平衡回路と不平衡回路との結合などに利
用する技術が知られている。
【0003】このような線路形トランスについては、例
えば、電子通信学会編「電子通信ハンドブック」昭和54
年3月オーム社発行,409頁にわかりやすい説明がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような線路形トラ
ンスの設計では、できるだけ小型の部品により必要な周
波数帯域にわたり所望の特性を達成するために、図8に
示すように、磁性材料により形成された一つのリング状
コア2の一周全部にわたり巻線3を巻回することが望ま
しい。しかし、リング状コア2の全周にわたり巻線3を
施すと、その巻線3の始端3aと終端3bは図8に示す
ようにリング状コア2の周りの同一位置に引き出される
ことになる。また、リング状コア2の半周以下に巻線を
施すなら、その巻線の始端3aと終端3bは図9に示す
ようにリング状コア2をはさんで対向位置に引き出され
るが、巻回される巻線3はリング状コア2の半周以下と
なる。しかもこれでは線路形トランスとしての電気的特
性は得られないことになり、回路構造を小型化したとき
に必要とされる周波数帯域にわたり所望の特性を得るこ
とができない。
【0005】これをさらに具体的に説明すると、図10
は四端子回路網の線路形トランスによる接続を示す回路
図、図11(a)は従来の四端子回路網の線路形トラン
スによる接続を示す平面図、(b)はその側面図であ
る。図10に示すように、この線路形トランス1を第一
の四端子回路網11と第二の四端子回路網12との接続
回路に採用すると、この線路形トランス1の信号入力端
である巻線3の始端3aと信号出力端である巻線3の終
端3bが同じ位置に現れるために、図11(a)および
(b)に示すように線路形トランス1の本体は、配線の
外にはみ出す形態となる。
【0006】このようなはみ出し構造は部品配置の設計
を制約する。このために、しばしば図11(b)に示す
ように、回路基板に対してリング状コアを立てて、すな
わちリング面が回路基板に垂直になるような配置をとる
構造になる。この構造は振動に対して弱く望ましい形態
ではない。また、巻線の始端と終端が同一位置に引き出
されると、特に、並列的にこのような結合回路を多数設
ける装置では、その部品配置を合理的に設計することが
できなくなる。全体として装置は整然とした構造物にな
らず、装置そのものが内部に無駄な空間が発生すること
になってしまう。
【0007】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、リング状コアのほぼ全周にわたり巻線が施さ
れている場合にも、その信号入力端である巻線始端と、
信号出力端である巻線終端とが、リングを隔てた対向位
置に現れる形状の線路形トランスを提供することを目的
とする。本発明は、リング状コアに形成された線路形ト
ランスをそのリング面が回路基板に平行になるように、
すなわち線路形トランスを寝かせた形態で回路基板に取
付けることができる構造を提供することを目的とする。
本発明は、リング状コアによる線路形トランスを用いる
装置の部品配置を合理化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、リング状コア
に対線構造の巻線がそのリング状コアのほとんど一周に
わたり巻回された線路形トランスにおいて、前記巻線
は、前記リング状コアのほぼ半周分だけ巻回された位置
でそのリングの中心空間を経由して巻きはじめの位置に
戻され、その巻きはじめの位置から残りの半周が巻回さ
れた構造を特徴とする。
【0009】この構造により、その巻線の始端と終端が
ほぼそのリングの中心を通る直線上対向位置に導出され
ることになり、このような線路形トランスを利用する回
路装置にむだな空間を発生させるようなことがなくな
り、合理的な部品配置が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例線路形トランスの構造を示す平
面図、図2は本発明実施例線路形トランスの構造を示す
斜視図である。
【0012】本発明実施例は、リング状コア2に対線
(ついせん)構造の巻線3がそのリング状コア2のほと
んど一周にわたり巻回されて形成される。この巻線3
は、リング状コア2のほぼ半周分だけ巻回された位置で
そのリング状コア2の中心空間2aを経由して巻きはじ
めの位置に戻され、その巻きはじめの位置から残りの半
周が巻回される。対線構造に巻回される巻線3は、その
全長にわたりその対線間にほぼ一定の特性インピーダン
スを呈するものが用いられる。
【0013】まず、それぞれ絶縁被覆された導体線を2
本隣接させて対線構造の巻線3とし、始端3aからリン
グ状コア2のほぼ半周にわたりリングの中心空間2aを
くぐらせながら巻回する。所定の巻数が巻回されたとき
に、リング状コア2の中心空間2aを経由して始端3a
の近傍の巻きはじめの位置にその巻線3を戻す。次い
で、リング状コア2の残りの半周にわたり同じ方向に前
記所定の巻数だけ巻回する。これにより、巻線3の終端
3bを始端3aにほぼ対向する位置に引き出すことがで
き、かつリング状コア2のほぼ全周にわたり巻線3を巻
回することかできる。
【0014】図3(a)は本発明実施例線路形トランス
を基板上に実装した状態を示す平面図、(b)はその側
面図である。これは本発明による線路形トランス1を第
一の四端子回路網11と第二の四端子回路網12との接
続回路に採用した例を示したもので、巻線3の始端3a
と終端3bとが互に対向した位置に引き出されるため
に、線路形トランス1を基板4上に寝かせた状態で実装
することができる。これにより振動による線路形トラン
ス1の倒れをなくすことができるとともに、高さ方向に
無駄な空間が生じることをなくすことができる。
【0015】ここで、このような構造の本発明実施例線
路形トランスおよび図8に示す従来例線路形トランスの
周波数利得特性の測定結果について説明する。
【0016】まず、図4(a)に示すように、対線構造
の第一の巻線21および第二の巻線22の一方に電圧e
1 を印加し、他方の端部間に特性インピーダンスR0
接続して、この特性インピーダンスの両端に現れる電圧
0 を測定し、次式により第一の周波数利得特性Gain
1を測定した。すなわち Gain 1=20log(e0 /e1 ) となる。
【0017】その結果、本発明実施例線路形トランスに
ついては図5(a)に示す周波数利得特性が得られた。
比較例として図5(b)に従来例線路形トランス(図8
に示す構造のもの)による同一条件により測定した周波
数利得特性を示す。この結果から本発明による巻線構造
の線路形トランスの第一の周波数利得特性は、必要な周
波数帯域にわたり従来例線路形トランスとほぼ同等の周
波数利得特性を得られることがわかる。
【0018】次に、図4(b)に示すように、対線構造
の第一の巻線21と第二の巻線22とを並列に接続して
接地との間に電圧e1 を印加し、他端と接地との間に特
性インピーダンスR0 を接続して、その両端に現れる電
圧e0 を測定し、次式により第二の周波数利得特性Gai
n 2を測定した。すなわち Gain 2=20log(e0 /e1 ) となる。
【0019】その結果、本発明実施例線路形トランスに
ついては図6(a)に示す周波数利得特性が得られた。
同様に比較例として図8に示す構造の従来例線路形トラ
ンスについて、同一条件により測定した周波数利得特性
を図6(b)に示す。この第二の周波数利得特性におい
ても、本発明による巻線構造の線路形トランスと従来例
線路形トランスとはほぼ同じ特性を示すことが実証され
た。
【0020】(応用例)図7は本発明実施例線路形トラ
ンスの応用例を示す斜視図である。
【0021】これは、基板4に形成された多数の第一の
四端子回路網11と第二の四端子回路網12とを線路形
トランス1により接続した例を示したもので、このよう
に本発明による巻線構造にすることにより、線路形トラ
ンス1を寝かせた状態で基板4上に実装することができ
る。これにより、振動を受けても倒れを生じることがな
くなり、かつ、高さ方向の無駄な空間がなくなり、リン
グ状コアによる線路形トランスを用いる装置の部品配置
を合理化することが可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
ング状コアのほぼ全周にわたり巻線が施されている場合
にも、周波数利得特性を損なうことなく、その信号入力
端である巻線の始端と、信号出力端である巻線の終端と
が、リング状コアを隔てた対向位置に現れる形状の線路
形トランスを製作することができる。これにより、線路
形トランスをそのリング面が回路基板に平衡になるよう
に寝かせた状態で取付けることができ、振動を受けても
安定した状態を維持することができる。さらに、線路形
トランスが寝かせられることによって高さ方向の無駄な
空間が少なくなり、基板上の部品配置を合理化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例線路形トランスの構造を示す平面
図。
【図2】本発明実施例線路形トランスの構造を示す斜視
図。
【図3】(a)は本発明実施例線路形トランスを基板上
に実装した状態を示す平面図、(b)はその側面図。
【図4】周波数利得特性の測定回路。(a)は第一の利
得特性測定回路であり、図5に対応する。同(b)は第
二の利得特性測定回路であり、図6に対応する。
【図5】(a)は本発明実施例の利得周波数特性図。
(b)は比較例(図8に示す巻線構造)の利得周波数特
性図。
【図6】(a)は本発明実施例の利得周波数特性図。
(b)は比較例(図8に示す巻線構造)の利得周波数特
性図。
【図7】本発明実施例線路形トランスの応用例を示す斜
視図。
【図8】従来例線路形トランスの構造を示す平面図。
【図9】別の従来線路形トランスの構造を示す平面図。
【図10】線路形トランスによる四端子回路網の接続例
を示す図。
【図11】(a)は従来例線路形トランスによる四端子
回路網の接続を示す平面図、(b)はその側面図。
【符号の説明】
1 線路形トランス 2 リング状コア 2a 中心空間 3 巻線 3a 始端 3b 終端 4 基板 11 第一の四端子回路網 12 第二の四端子回路網 21 第一の巻線 22 第二の巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 崇 埼玉県入間市大字狭山ケ原108番地3 株 式会社日辰電機製作所内 (72)発明者 横田 一浩 埼玉県入間市大字狭山ケ原108番地3 株 式会社日辰電機製作所内 (72)発明者 尾形 朋治 埼玉県入間市大字狭山ケ原108番地3 株 式会社日辰電機製作所内 (72)発明者 桑原 誠也 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 佐藤 正治 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 近井 重雄 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 服部 光男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA11 AB01 AB04 BA14 CA13 EA06 5H740 NN02 PP03 PP10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状コアに対線構造の巻線がそのリ
    ング状コアのほとんど一周にわたり巻回された線路形ト
    ランスにおいて、 前記巻線は、前記リング状コアのほぼ半周分だけ巻回さ
    れた位置でそのリングの中心空間を経由して巻きはじめ
    の位置に戻され、その巻きはじめの位置から残りの半周
    が巻回された構造を特徴とする線路形トランス。
  2. 【請求項2】 前記対線構造の巻線は、その全長にわた
    りその対線間にほぼ一定の特性インピーダンスを呈する
    請求項1記載の線路形トランス。
JP11082011A 1999-03-25 1999-03-25 線路形トランス Pending JP2000277344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11082011A JP2000277344A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 線路形トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11082011A JP2000277344A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 線路形トランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000277344A true JP2000277344A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13762592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11082011A Pending JP2000277344A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 線路形トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000277344A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277431A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Tdk Corp コモンモードフィルタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277431A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Tdk Corp コモンモードフィルタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002134319A (ja) スパイラルインダクタ
JP2004146683A (ja) 表面実装型コモンモードノイズフィルタ
JP3011075B2 (ja) ヘリカルアンテナ
US5064966A (en) Multiple segment audio cable for high fidelity signals
JP2000277344A (ja) 線路形トランス
JP2006332302A (ja) コモンモードチョークコイル実装基板及びコモンモードチョークコイル実装方法
US4074210A (en) Distribution type delay line
JP3029198B1 (ja) 接地用電線
TWI689949B (zh) 具有高速線材的電路板組件
JPH0219641B2 (ja)
US5250753A (en) Wire assembly for electrically conductive circuits
JP3144576B2 (ja) 伝送線路変換部の構造
JPH0845362A (ja) フラットケーブル用雑音吸収具
JPH07245518A (ja) 無線通信用ダイバシティアンテナ
JP2669405B2 (ja) バラントランス
JP3306092B2 (ja) ノイズ・フィルタ
CN214898005U (zh) 变压器
JP2643822B2 (ja) バラントランス
JPS6214652Y2 (ja)
JP2000031851A (ja) アンテナ
JPS60109301A (ja) マイクロウエ−ブ結合器
JPH0321003A (ja) 伝送線路トランス
EP0147248B1 (en) Cable networks and filters with interfacial losses
JP2622372B2 (ja) バランコイル
JPS63123208A (ja) インピ−ダンス変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060929

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331