JP2000277344A - 線路形トランス - Google Patents
線路形トランスInfo
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- JP2000277344A JP2000277344A JP11082011A JP8201199A JP2000277344A JP 2000277344 A JP2000277344 A JP 2000277344A JP 11082011 A JP11082011 A JP 11082011A JP 8201199 A JP8201199 A JP 8201199A JP 2000277344 A JP2000277344 A JP 2000277344A
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Abstract
れている場合にも、その信号入力端である巻線始端と、
信号出力端である巻線終端とが、リング状コアを隔てた
対向位置に現れるようにする。 【解決手段】 巻線をリング状コアのほぼ半周分だけ巻
回し、その位置からリング状コアの中心空間を経由して
巻きはじめの位置に戻し、その巻きはじめの位置から残
りの半周を巻回する。
Description
用する線路形トランスの改良に関する。
軸)構造の巻線を施すことにより形成される線路形トラ
ンスが知られている。広く利用されている線路形トラン
スは、巻線比1対1のトランスであり、線路の縦方向
(長手方向)に発生する誘導雑音の消去、あるいは高周
波回路における平衡回路と不平衡回路との結合などに利
用する技術が知られている。
えば、電子通信学会編「電子通信ハンドブック」昭和54
年3月オーム社発行,409頁にわかりやすい説明がある。
ンスの設計では、できるだけ小型の部品により必要な周
波数帯域にわたり所望の特性を達成するために、図8に
示すように、磁性材料により形成された一つのリング状
コア2の一周全部にわたり巻線3を巻回することが望ま
しい。しかし、リング状コア2の全周にわたり巻線3を
施すと、その巻線3の始端3aと終端3bは図8に示す
ようにリング状コア2の周りの同一位置に引き出される
ことになる。また、リング状コア2の半周以下に巻線を
施すなら、その巻線の始端3aと終端3bは図9に示す
ようにリング状コア2をはさんで対向位置に引き出され
るが、巻回される巻線3はリング状コア2の半周以下と
なる。しかもこれでは線路形トランスとしての電気的特
性は得られないことになり、回路構造を小型化したとき
に必要とされる周波数帯域にわたり所望の特性を得るこ
とができない。
は四端子回路網の線路形トランスによる接続を示す回路
図、図11(a)は従来の四端子回路網の線路形トラン
スによる接続を示す平面図、(b)はその側面図であ
る。図10に示すように、この線路形トランス1を第一
の四端子回路網11と第二の四端子回路網12との接続
回路に採用すると、この線路形トランス1の信号入力端
である巻線3の始端3aと信号出力端である巻線3の終
端3bが同じ位置に現れるために、図11(a)および
(b)に示すように線路形トランス1の本体は、配線の
外にはみ出す形態となる。
を制約する。このために、しばしば図11(b)に示す
ように、回路基板に対してリング状コアを立てて、すな
わちリング面が回路基板に垂直になるような配置をとる
構造になる。この構造は振動に対して弱く望ましい形態
ではない。また、巻線の始端と終端が同一位置に引き出
されると、特に、並列的にこのような結合回路を多数設
ける装置では、その部品配置を合理的に設計することが
できなくなる。全体として装置は整然とした構造物にな
らず、装置そのものが内部に無駄な空間が発生すること
になってしまう。
であって、リング状コアのほぼ全周にわたり巻線が施さ
れている場合にも、その信号入力端である巻線始端と、
信号出力端である巻線終端とが、リングを隔てた対向位
置に現れる形状の線路形トランスを提供することを目的
とする。本発明は、リング状コアに形成された線路形ト
ランスをそのリング面が回路基板に平行になるように、
すなわち線路形トランスを寝かせた形態で回路基板に取
付けることができる構造を提供することを目的とする。
本発明は、リング状コアによる線路形トランスを用いる
装置の部品配置を合理化することを目的とする。
に対線構造の巻線がそのリング状コアのほとんど一周に
わたり巻回された線路形トランスにおいて、前記巻線
は、前記リング状コアのほぼ半周分だけ巻回された位置
でそのリングの中心空間を経由して巻きはじめの位置に
戻され、その巻きはじめの位置から残りの半周が巻回さ
れた構造を特徴とする。
ほぼそのリングの中心を通る直線上対向位置に導出され
ることになり、このような線路形トランスを利用する回
路装置にむだな空間を発生させるようなことがなくな
り、合理的な部品配置が可能になる。
る。図1は本発明実施例線路形トランスの構造を示す平
面図、図2は本発明実施例線路形トランスの構造を示す
斜視図である。
(ついせん)構造の巻線3がそのリング状コア2のほと
んど一周にわたり巻回されて形成される。この巻線3
は、リング状コア2のほぼ半周分だけ巻回された位置で
そのリング状コア2の中心空間2aを経由して巻きはじ
めの位置に戻され、その巻きはじめの位置から残りの半
周が巻回される。対線構造に巻回される巻線3は、その
全長にわたりその対線間にほぼ一定の特性インピーダン
スを呈するものが用いられる。
本隣接させて対線構造の巻線3とし、始端3aからリン
グ状コア2のほぼ半周にわたりリングの中心空間2aを
くぐらせながら巻回する。所定の巻数が巻回されたとき
に、リング状コア2の中心空間2aを経由して始端3a
の近傍の巻きはじめの位置にその巻線3を戻す。次い
で、リング状コア2の残りの半周にわたり同じ方向に前
記所定の巻数だけ巻回する。これにより、巻線3の終端
3bを始端3aにほぼ対向する位置に引き出すことがで
き、かつリング状コア2のほぼ全周にわたり巻線3を巻
回することかできる。
を基板上に実装した状態を示す平面図、(b)はその側
面図である。これは本発明による線路形トランス1を第
一の四端子回路網11と第二の四端子回路網12との接
続回路に採用した例を示したもので、巻線3の始端3a
と終端3bとが互に対向した位置に引き出されるため
に、線路形トランス1を基板4上に寝かせた状態で実装
することができる。これにより振動による線路形トラン
ス1の倒れをなくすことができるとともに、高さ方向に
無駄な空間が生じることをなくすことができる。
路形トランスおよび図8に示す従来例線路形トランスの
周波数利得特性の測定結果について説明する。
の第一の巻線21および第二の巻線22の一方に電圧e
1 を印加し、他方の端部間に特性インピーダンスR0 を
接続して、この特性インピーダンスの両端に現れる電圧
e0 を測定し、次式により第一の周波数利得特性Gain
1を測定した。すなわち Gain 1=20log(e0 /e1 ) となる。
ついては図5(a)に示す周波数利得特性が得られた。
比較例として図5(b)に従来例線路形トランス(図8
に示す構造のもの)による同一条件により測定した周波
数利得特性を示す。この結果から本発明による巻線構造
の線路形トランスの第一の周波数利得特性は、必要な周
波数帯域にわたり従来例線路形トランスとほぼ同等の周
波数利得特性を得られることがわかる。
の第一の巻線21と第二の巻線22とを並列に接続して
接地との間に電圧e1 を印加し、他端と接地との間に特
性インピーダンスR0 を接続して、その両端に現れる電
圧e0 を測定し、次式により第二の周波数利得特性Gai
n 2を測定した。すなわち Gain 2=20log(e0 /e1 ) となる。
ついては図6(a)に示す周波数利得特性が得られた。
同様に比較例として図8に示す構造の従来例線路形トラ
ンスについて、同一条件により測定した周波数利得特性
を図6(b)に示す。この第二の周波数利得特性におい
ても、本発明による巻線構造の線路形トランスと従来例
線路形トランスとはほぼ同じ特性を示すことが実証され
た。
ンスの応用例を示す斜視図である。
四端子回路網11と第二の四端子回路網12とを線路形
トランス1により接続した例を示したもので、このよう
に本発明による巻線構造にすることにより、線路形トラ
ンス1を寝かせた状態で基板4上に実装することができ
る。これにより、振動を受けても倒れを生じることがな
くなり、かつ、高さ方向の無駄な空間がなくなり、リン
グ状コアによる線路形トランスを用いる装置の部品配置
を合理化することが可能となる。
ング状コアのほぼ全周にわたり巻線が施されている場合
にも、周波数利得特性を損なうことなく、その信号入力
端である巻線の始端と、信号出力端である巻線の終端と
が、リング状コアを隔てた対向位置に現れる形状の線路
形トランスを製作することができる。これにより、線路
形トランスをそのリング面が回路基板に平衡になるよう
に寝かせた状態で取付けることができ、振動を受けても
安定した状態を維持することができる。さらに、線路形
トランスが寝かせられることによって高さ方向の無駄な
空間が少なくなり、基板上の部品配置を合理化すること
ができる。
図。
図。
に実装した状態を示す平面図、(b)はその側面図。
得特性測定回路であり、図5に対応する。同(b)は第
二の利得特性測定回路であり、図6に対応する。
(b)は比較例(図8に示す巻線構造)の利得周波数特
性図。
(b)は比較例(図8に示す巻線構造)の利得周波数特
性図。
視図。
を示す図。
回路網の接続を示す平面図、(b)はその側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 リング状コアに対線構造の巻線がそのリ
ング状コアのほとんど一周にわたり巻回された線路形ト
ランスにおいて、 前記巻線は、前記リング状コアのほぼ半周分だけ巻回さ
れた位置でそのリングの中心空間を経由して巻きはじめ
の位置に戻され、その巻きはじめの位置から残りの半周
が巻回された構造を特徴とする線路形トランス。 - 【請求項2】 前記対線構造の巻線は、その全長にわた
りその対線間にほぼ一定の特性インピーダンスを呈する
請求項1記載の線路形トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11082011A JP2000277344A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 線路形トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11082011A JP2000277344A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 線路形トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000277344A true JP2000277344A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13762592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11082011A Pending JP2000277344A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 線路形トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000277344A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008277431A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Tdk Corp | コモンモードフィルタ |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11082011A patent/JP2000277344A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008277431A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Tdk Corp | コモンモードフィルタ |
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