JP2000275710A - カメラ - Google Patents
カメラInfo
- Publication number
- JP2000275710A JP2000275710A JP11080714A JP8071499A JP2000275710A JP 2000275710 A JP2000275710 A JP 2000275710A JP 11080714 A JP11080714 A JP 11080714A JP 8071499 A JP8071499 A JP 8071499A JP 2000275710 A JP2000275710 A JP 2000275710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnification
- photographing
- light
- pseudo
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 擬似変倍撮影モード下でのストロボ撮影時に
ストロボ光の有効照射距離を長くする。 【解決手段】 カメラは、撮影画面のほぼ全域をプリン
ト範囲にして通常倍率でのプリントを予定した通常撮影
モードと、撮影画面内の一部のエリアをプリント範囲に
して通常倍率よりも大きい拡大プリント倍率でのプリン
トを予定した擬似変倍撮影モードとの切替えが可能とな
っている。ストロボ装置の拡散板の前には、集光板50
が挿脱自在に設けられている。擬似変倍撮影モードへの
移行が行われると、集光板が拡散板の前に挿入され、写
真フイルムの撮影画面内の一部のエリアに対応した撮影
画角を含む範囲にストロボ光を集光する。
ストロボ光の有効照射距離を長くする。 【解決手段】 カメラは、撮影画面のほぼ全域をプリン
ト範囲にして通常倍率でのプリントを予定した通常撮影
モードと、撮影画面内の一部のエリアをプリント範囲に
して通常倍率よりも大きい拡大プリント倍率でのプリン
トを予定した擬似変倍撮影モードとの切替えが可能とな
っている。ストロボ装置の拡散板の前には、集光板50
が挿脱自在に設けられている。擬似変倍撮影モードへの
移行が行われると、集光板が拡散板の前に挿入され、写
真フイルムの撮影画面内の一部のエリアに対応した撮影
画角を含む範囲にストロボ光を集光する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、詳
しくは撮影画面内の一部のエリアを拡大プリントするト
リミングプリントサービスを利用することによって望遠
撮影効果が得られるようにしたカメラに関するものであ
る。
しくは撮影画面内の一部のエリアを拡大プリントするト
リミングプリントサービスを利用することによって望遠
撮影効果が得られるようにしたカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】規定サイズのプリント写真を作成すると
きに、フイルム上の撮影画面内の一部のエリアをプリン
ト範囲とし、通常のプリント倍率よりも大きい拡大プリ
ント倍率のもとでプリントしたときには、望遠撮影を行
ったときと同様のプリント写真が得られるトリミングプ
リント手法や、このプリント手法を予定した擬似変倍撮
影モード下での撮影であることを表すデータを撮影コマ
に対応づけて写真フイルムに記録するカメラを含むプリ
ントシステム等が特開昭54−26721号公報などで
提案されている。
きに、フイルム上の撮影画面内の一部のエリアをプリン
ト範囲とし、通常のプリント倍率よりも大きい拡大プリ
ント倍率のもとでプリントしたときには、望遠撮影を行
ったときと同様のプリント写真が得られるトリミングプ
リント手法や、このプリント手法を予定した擬似変倍撮
影モード下での撮影であることを表すデータを撮影コマ
に対応づけて写真フイルムに記録するカメラを含むプリ
ントシステム等が特開昭54−26721号公報などで
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した擬似望遠撮影
が可能なカメラでは、擬似変倍撮影モード時にズームレ
ンズのテレ端で写したときを上回る望遠効果となったプ
リント写真を作成することができ、このプリント範囲に
写った画像と同じ視野範囲を、その撮影時点でファイン
ダを通して視認することができる。このため、前述した
カメラでの撮影では、より遠く離れた被写体を撮影する
機会が増える。このような背景から擬似変倍撮影モード
下でのストロボ撮影の場合には、ストロボ光の有効照射
距離を稼ぎたい。
が可能なカメラでは、擬似変倍撮影モード時にズームレ
ンズのテレ端で写したときを上回る望遠効果となったプ
リント写真を作成することができ、このプリント範囲に
写った画像と同じ視野範囲を、その撮影時点でファイン
ダを通して視認することができる。このため、前述した
カメラでの撮影では、より遠く離れた被写体を撮影する
機会が増える。このような背景から擬似変倍撮影モード
下でのストロボ撮影の場合には、ストロボ光の有効照射
距離を稼ぎたい。
【0004】本発明は上記背景を考慮してなされたもの
で、擬似変倍撮影モード下でのストロボ撮影の場合にス
トロボ光の有効照射距離を長くとることができるカメラ
をローコストで提供することを目的とする。
で、擬似変倍撮影モード下でのストロボ撮影の場合にス
トロボ光の有効照射距離を長くとることができるカメラ
をローコストで提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】カメラのストロボ照射範
囲は、一般的に、通常撮影モード下での撮影範囲、すな
わち写真フイルムの撮影画面のほぼ全域に対応した撮影
範囲をカバーするように設定されている。擬似変倍撮影
モード下でのストロボ撮影の場合、写真フイルムの撮影
画面内の一部のエリアに対応した撮影範囲だけにストロ
ボ光を照射すればよいから、一般的なストロボ装置では
ストロボ光に無駄が生じることになる。本発明はこの点
に着目し、この無駄なストロボ光を擬似変倍モードにお
ける有効画角内に集光させてストロボ光の有効照射距離
を長くとるようにしたものである。
囲は、一般的に、通常撮影モード下での撮影範囲、すな
わち写真フイルムの撮影画面のほぼ全域に対応した撮影
範囲をカバーするように設定されている。擬似変倍撮影
モード下でのストロボ撮影の場合、写真フイルムの撮影
画面内の一部のエリアに対応した撮影範囲だけにストロ
ボ光を照射すればよいから、一般的なストロボ装置では
ストロボ光に無駄が生じることになる。本発明はこの点
に着目し、この無駄なストロボ光を擬似変倍モードにお
ける有効画角内に集光させてストロボ光の有効照射距離
を長くとるようにしたものである。
【0006】具体的には、本発明のカメラは、撮影画面
のほぼ全域をプリント範囲にして通常倍率でのプリント
を予定した通常撮影モードと、撮影画面内の一部のエリ
アをプリント範囲にして通常倍率よりも大きい拡大プリ
ント倍率でのプリントを予定した擬似変倍撮影モードと
の切替えが可能である。
のほぼ全域をプリント範囲にして通常倍率でのプリント
を予定した通常撮影モードと、撮影画面内の一部のエリ
アをプリント範囲にして通常倍率よりも大きい拡大プリ
ント倍率でのプリントを予定した擬似変倍撮影モードと
の切替えが可能である。
【0007】そして、撮影画面内のほぼ全域のプリント
範囲に対応した撮影画角を照射する第1位置と、撮影画
面内の一部のエリアに対応した撮影画角を照射する第2
位置とに切り替わる集光手段と、擬似変倍撮影モードへ
の移行に応答して集光手段を第2位置に切り替える制御
手段とを備えたものである。
範囲に対応した撮影画角を照射する第1位置と、撮影画
面内の一部のエリアに対応した撮影画角を照射する第2
位置とに切り替わる集光手段と、擬似変倍撮影モードへ
の移行に応答して集光手段を第2位置に切り替える制御
手段とを備えたものである。
【0008】請求項2記載の発明では、集光板をストロ
ボ光の光路内に挿入したセット位置にセットする挿脱手
段を備え、制御手段は、擬似変倍撮影モードへの移行に
応答して挿脱手段を駆動することで集光手段を第2位置
に切り替えるようにしたものである。
ボ光の光路内に挿入したセット位置にセットする挿脱手
段を備え、制御手段は、擬似変倍撮影モードへの移行に
応答して挿脱手段を駆動することで集光手段を第2位置
に切り替えるようにしたものである。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、擬似変
倍撮影モードでのストロボ撮影時に、フラッシュマチッ
ク機構で決まった所定開口径にシャッタ機構の開口径が
到達する前にストロボ光を発光するようにしたものであ
る。これにより、被写体がストロボ光の有効照射距離内
に位置している場合、集光手段を利用しないストロボ撮
影時と比較して被写体に照射されるストロボ光量が増加
するため、露光オーバーを確実に防止することができ
る。
倍撮影モードでのストロボ撮影時に、フラッシュマチッ
ク機構で決まった所定開口径にシャッタ機構の開口径が
到達する前にストロボ光を発光するようにしたものであ
る。これにより、被写体がストロボ光の有効照射距離内
に位置している場合、集光手段を利用しないストロボ撮
影時と比較して被写体に照射されるストロボ光量が増加
するため、露光オーバーを確実に防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を用いたカメラの外観を図
1に示す。カメラボディ10の前面には、撮影レンズ1
1を内蔵した鏡胴12が設けられている。撮影レンズ1
1は、ワイド位置とテレ位置との間で連続的に焦点距離
を変えるズームレンズとなっている。また、カメラボデ
ィ10の前面には、ストロボ発光部18、ファインダ光
学系を構成する対物レンズ13、測距用の投光窓14及
び受光窓15が設けられている。
1に示す。カメラボディ10の前面には、撮影レンズ1
1を内蔵した鏡胴12が設けられている。撮影レンズ1
1は、ワイド位置とテレ位置との間で連続的に焦点距離
を変えるズームレンズとなっている。また、カメラボデ
ィ10の前面には、ストロボ発光部18、ファインダ光
学系を構成する対物レンズ13、測距用の投光窓14及
び受光窓15が設けられている。
【0011】投光窓14及び受光窓15には、赤外光を
透過し可視光をカットするフィルターが組み込まれてい
る。投光窓14の奥には、被写体に向けて近赤外光を投
光する投光器が、また、受光窓15の奥には被写体から
反射された近赤外光を受光する受光器がそれぞれ配置さ
れている。さらに、鏡胴12の前面には測光窓16が配
置され、その奥には被写体輝度を測光するための測光素
子が配置されている。
透過し可視光をカットするフィルターが組み込まれてい
る。投光窓14の奥には、被写体に向けて近赤外光を投
光する投光器が、また、受光窓15の奥には被写体から
反射された近赤外光を受光する受光器がそれぞれ配置さ
れている。さらに、鏡胴12の前面には測光窓16が配
置され、その奥には被写体輝度を測光するための測光素
子が配置されている。
【0012】カメラボディ10の上面には、シャッタボ
タン17が設けられている。カメラボディ10の背面に
は、通常撮影モードと擬似変倍撮影モードとの間で撮影
モードを切り替えるモード切替えレバー19が設けられ
ている。通常撮影モードは、写真フイルムの撮影画面の
略全域をプリント範囲にしてプリンターの焼付けレンズ
の通常倍率でのプリントを予定したモードであり、ま
た、擬似変倍撮影モードは、撮影画面の一部のエリアを
プリント範囲にして通常倍率よりも大きい拡大プリント
倍率でのプリントを予定したモードである。本実施例で
は、撮影画面の一部のエリアとして、写真フイルムの撮
影画面の略全域のプリント範囲に対して画面中心を同じ
にし、且つ同じアスペクト比にした範囲としている。
タン17が設けられている。カメラボディ10の背面に
は、通常撮影モードと擬似変倍撮影モードとの間で撮影
モードを切り替えるモード切替えレバー19が設けられ
ている。通常撮影モードは、写真フイルムの撮影画面の
略全域をプリント範囲にしてプリンターの焼付けレンズ
の通常倍率でのプリントを予定したモードであり、ま
た、擬似変倍撮影モードは、撮影画面の一部のエリアを
プリント範囲にして通常倍率よりも大きい拡大プリント
倍率でのプリントを予定したモードである。本実施例で
は、撮影画面の一部のエリアとして、写真フイルムの撮
影画面の略全域のプリント範囲に対して画面中心を同じ
にし、且つ同じアスペクト比にした範囲としている。
【0013】擬似変倍撮影モードを選択して撮影を行っ
たときには、擬似変倍撮影モードで撮影されたことを表
す擬似変倍データがフイルムに磁気記録される。なお、
磁気記録の代わりに、光学記録でもよい。カートリッジ
にICメモリを組み込んだ場合には、ICメモリに電気
的に上記データを書き込んでもよい。
たときには、擬似変倍撮影モードで撮影されたことを表
す擬似変倍データがフイルムに磁気記録される。なお、
磁気記録の代わりに、光学記録でもよい。カートリッジ
にICメモリを組み込んだ場合には、ICメモリに電気
的に上記データを書き込んでもよい。
【0014】擬似変倍撮影モードを選択したときには、
集光手段としての集光板がストロボ発光部18の前に挿
入される。集光板を挿入した状態でのストロボ撮影で
は、ストロボ光が撮影画面内の一部のエリアに対応した
撮影画角を照射する。なお、擬似変倍撮影モードに選択
されているときに、測光した結果、高輝度被写体を検知
した場合、集光板をセットしないようになっている。
集光手段としての集光板がストロボ発光部18の前に挿
入される。集光板を挿入した状態でのストロボ撮影で
は、ストロボ光が撮影画面内の一部のエリアに対応した
撮影画角を照射する。なお、擬似変倍撮影モードに選択
されているときに、測光した結果、高輝度被写体を検知
した場合、集光板をセットしないようになっている。
【0015】また、モード切替えレバー19の隣には、
ズーム操作を行うためのズームレバー20が設けられて
いる。このズームレバー20を指標T側に操作するとズ
ームレンズがテレ側へ変倍され、また、指標W側に操作
するとワイド側に変倍される。
ズーム操作を行うためのズームレバー20が設けられて
いる。このズームレバー20を指標T側に操作するとズ
ームレンズがテレ側へ変倍され、また、指標W側に操作
するとワイド側に変倍される。
【0016】カメラボディ10の底面には、写真フイル
ムカートリッジを装填するときに開かれる底蓋(図示な
し)が設けられている。写真フイルムカートリッジは、
バック面に透明な磁気記録層が塗布された写真フイルム
と、この写真フイルムをロール状に収納するカートリッ
ジとからなり、カートリッジの内部に回転自在に組み込
まれたスプールに写真フイルムが巻回された状態で収納
されている。また、カートリッジの内部には、スプール
をフイルム送り出し方向に回転させることで写真フイル
ムをその先端からカートリッジの外部に送り出すフイル
ム送り出し機構が内蔵されている。
ムカートリッジを装填するときに開かれる底蓋(図示な
し)が設けられている。写真フイルムカートリッジは、
バック面に透明な磁気記録層が塗布された写真フイルム
と、この写真フイルムをロール状に収納するカートリッ
ジとからなり、カートリッジの内部に回転自在に組み込
まれたスプールに写真フイルムが巻回された状態で収納
されている。また、カートリッジの内部には、スプール
をフイルム送り出し方向に回転させることで写真フイル
ムをその先端からカートリッジの外部に送り出すフイル
ム送り出し機構が内蔵されている。
【0017】図2に上記カメラの要部構成をブロック図
で示す。カメラには、測距機構30、測光機構31、フ
イルム給送機構33、撮影レンズ11、集光手段34、
撮影系変倍機構35、ストロボ回路37、ROM38、
RAM39、磁気記録装置40、フォーカスレンズ移動
機構41、ズーム位置検出機構42、及びこれらを統括
的に制御するコントローラ43等が内蔵されている。R
OM38には、コントローラ43が各種の制御を行うた
めのプログラムやデータが記憶されている。RAM39
は、コントローラ43が制御に必要なパラメータやデー
タを一時的に記憶するワークメモリとして用いられる。
で示す。カメラには、測距機構30、測光機構31、フ
イルム給送機構33、撮影レンズ11、集光手段34、
撮影系変倍機構35、ストロボ回路37、ROM38、
RAM39、磁気記録装置40、フォーカスレンズ移動
機構41、ズーム位置検出機構42、及びこれらを統括
的に制御するコントローラ43等が内蔵されている。R
OM38には、コントローラ43が各種の制御を行うた
めのプログラムやデータが記憶されている。RAM39
は、コントローラ43が制御に必要なパラメータやデー
タを一時的に記憶するワークメモリとして用いられる。
【0018】コントローラ43には、モード切替えレバ
ー19、ズームレバー20、及びシャッタボタン17が
接続されており、モード信号、ズームレバー20の操作
に応じたズーム信号、及びシャッタボタン17を押圧操
作したときのレリーズ操作信号がそれぞれ入力される。
なお、レリーズ操作信号には、シャッタボタン17を全
ストロークの略半分のストロークまで押圧したときに出
力される半押し信号と、ストロークの全部を押圧したと
きに出力されるレリーズ信号とが含まれる。
ー19、ズームレバー20、及びシャッタボタン17が
接続されており、モード信号、ズームレバー20の操作
に応じたズーム信号、及びシャッタボタン17を押圧操
作したときのレリーズ操作信号がそれぞれ入力される。
なお、レリーズ操作信号には、シャッタボタン17を全
ストロークの略半分のストロークまで押圧したときに出
力される半押し信号と、ストロークの全部を押圧したと
きに出力されるレリーズ信号とが含まれる。
【0019】コントローラ43は、ズーム信号に応答し
てドライバ65を介して変倍用モータ45を駆動する。
撮影レンズ11は、被写体側から順に第1ないし第4レ
ンズ群からなる4群ズームレンズであり、第1レンズ群
(以下「フォーカスレンズ」と称す。)を繰り出してフ
ォーカスを行う。変倍用モータ45は、例えばカム機構
やヘリコイド機構等からなる撮影系変倍機構35を駆動
し、第2及び第3レンズ群をこれらの間隔が変化するよ
うに撮影光軸に沿って移動させて撮影レンズ11の焦点
距離を連続的に変化させる。
てドライバ65を介して変倍用モータ45を駆動する。
撮影レンズ11は、被写体側から順に第1ないし第4レ
ンズ群からなる4群ズームレンズであり、第1レンズ群
(以下「フォーカスレンズ」と称す。)を繰り出してフ
ォーカスを行う。変倍用モータ45は、例えばカム機構
やヘリコイド機構等からなる撮影系変倍機構35を駆動
し、第2及び第3レンズ群をこれらの間隔が変化するよ
うに撮影光軸に沿って移動させて撮影レンズ11の焦点
距離を連続的に変化させる。
【0020】変倍位置検出機構42は、例えばコード板
と摺動子等から構成され、第2又は第3レンズ群の移動
量を検出する。変倍位置検出機構42は、この移動量を
コントローラ43にリアルタイムで送る。コントローラ
43は、移動量からその時点の変倍位置を認識する。
と摺動子等から構成され、第2又は第3レンズ群の移動
量を検出する。変倍位置検出機構42は、この移動量を
コントローラ43にリアルタイムで送る。コントローラ
43は、移動量からその時点の変倍位置を認識する。
【0021】第3レンズ群と第4レンズ群との間には、
プログラムシャッタ46が配置されている。このシャッ
タ46は、第3レンズ群と一緒に移動する。コントロー
ラ43は、被写体輝度に基づいて適正露出となるように
プログラムシャッタ46の絞りを監視及び制御する。
プログラムシャッタ46が配置されている。このシャッ
タ46は、第3レンズ群と一緒に移動する。コントロー
ラ43は、被写体輝度に基づいて適正露出となるように
プログラムシャッタ46の絞りを監視及び制御する。
【0022】なお、図示していないファインダ光学系
は、例えば対物レンズと、2つの群からなる変倍レン
ズ、正立プリズム、及び接眼レンズとからなる実像式の
ズームファインダーとなっており、変倍用モータ45の
駆動を利用して2つの変倍レンズ群をファインダ光軸方
向に移動させて、撮影レンズ11の撮影範囲と同じ視野
範囲となるように変倍される。
は、例えば対物レンズと、2つの群からなる変倍レン
ズ、正立プリズム、及び接眼レンズとからなる実像式の
ズームファインダーとなっており、変倍用モータ45の
駆動を利用して2つの変倍レンズ群をファインダ光軸方
向に移動させて、撮影レンズ11の撮影範囲と同じ視野
範囲となるように変倍される。
【0023】ファインダ光学系の結像位置には、透明な
液晶表示板が配置されている。コントローラ43は、擬
似変倍撮影モードが選択された場合に、ファインダ視野
範囲が撮影画面内の一部のエリアに対応した視野範囲と
なるように、液晶表示板に視野枠を表示させる。この液
晶表示板が擬似変倍撮影モードにおけるファインダ視野
範囲変更手段を構成する。なお、液晶表示板の代わり
に、可変式のフレームを用いてもよい。
液晶表示板が配置されている。コントローラ43は、擬
似変倍撮影モードが選択された場合に、ファインダ視野
範囲が撮影画面内の一部のエリアに対応した視野範囲と
なるように、液晶表示板に視野枠を表示させる。この液
晶表示板が擬似変倍撮影モードにおけるファインダ視野
範囲変更手段を構成する。なお、液晶表示板の代わり
に、可変式のフレームを用いてもよい。
【0024】フォーカスレンズ移動機構41は、合焦用
モータ47の駆動を利用してフォーカスレンズを撮影光
軸に沿って繰り出して合焦を行う。合焦時の繰り出し位
置(以下、「レンズセット位置」と称す。)は、各変倍
位置に対する被写体距離ごとで異なる。被写体距離に応
じたレンズセット位置は、測距機構30の測距エリア毎
に対応して予め決められており、これらのデータは予め
ROM38に記憶されている。
モータ47の駆動を利用してフォーカスレンズを撮影光
軸に沿って繰り出して合焦を行う。合焦時の繰り出し位
置(以下、「レンズセット位置」と称す。)は、各変倍
位置に対する被写体距離ごとで異なる。被写体距離に応
じたレンズセット位置は、測距機構30の測距エリア毎
に対応して予め決められており、これらのデータは予め
ROM38に記憶されている。
【0025】フイルム給送機構36は、フイルム給送用
モータ36の駆動を利用して写真フイルム48を給送
し、写真フイルム48の移送量を計測してフイルム給送
を停止する。磁気記録装置40は、フイルム給送中に擬
似データを写真フイルム48の撮影コマ外の範囲に磁気
記録する。なお、符号26は、カートリッジである。
モータ36の駆動を利用して写真フイルム48を給送
し、写真フイルム48の移送量を計測してフイルム給送
を停止する。磁気記録装置40は、フイルム給送中に擬
似データを写真フイルム48の撮影コマ外の範囲に磁気
記録する。なお、符号26は、カートリッジである。
【0026】フォーカスレンズ移動機構41は、フォー
カスレンズを測距機構30から得られた被写体距離に応
じたレンズセット位置に移動させる。
カスレンズを測距機構30から得られた被写体距離に応
じたレンズセット位置に移動させる。
【0027】ストロボ装置37は、ストロボ発光部18
からストロボ光を所定時間発光させる。コントローラ4
3は、被写体輝度が所定輝度値よりも低い場合に、スト
ロボ装置37を作動させるストロボ撮影処理に移行する
(低輝度自動発光機能)。ストロボ撮影処理は、フラッ
シュマチック機構が採用されており、一定なガイドナン
バーと被写体距離とに応じてシャッタ機構46の開口径
を決定し、シャッタ機構46がその開口径に到達した時
点でストロボ光を発光するように処理する。
からストロボ光を所定時間発光させる。コントローラ4
3は、被写体輝度が所定輝度値よりも低い場合に、スト
ロボ装置37を作動させるストロボ撮影処理に移行する
(低輝度自動発光機能)。ストロボ撮影処理は、フラッ
シュマチック機構が採用されており、一定なガイドナン
バーと被写体距離とに応じてシャッタ機構46の開口径
を決定し、シャッタ機構46がその開口径に到達した時
点でストロボ光を発光するように処理する。
【0028】集光手段34は、集光板50と、その集光
板50をストロボ光の光路内に挿入したセット位置とス
トロボ光の光路外に退避した退避位置との間で挿脱する
挿脱手段とから構成されている。コントローラ43は、
電磁石51を駆動して集光板50をセット位置にセット
する。そして、挿脱手段は、フイルム給送用のモータ3
6の駆動を利用して集光板50を退避位置に退避する。
集光板50は、セット位置のときに、ストロボ光を撮影
画面内の一部のエリアに対応した撮影画角を照射する。
板50をストロボ光の光路内に挿入したセット位置とス
トロボ光の光路外に退避した退避位置との間で挿脱する
挿脱手段とから構成されている。コントローラ43は、
電磁石51を駆動して集光板50をセット位置にセット
する。そして、挿脱手段は、フイルム給送用のモータ3
6の駆動を利用して集光板50を退避位置に退避する。
集光板50は、セット位置のときに、ストロボ光を撮影
画面内の一部のエリアに対応した撮影画角を照射する。
【0029】コントローラ43は、擬似変倍撮影モード
が選択されると、電磁石51を駆動して集光板50をセ
ット位置にセットした後に、擬似変倍用ストロボ撮影処
理を実行する。この擬似変倍用ストロボ撮影処理では、
ストロボ光を集光するから、被写体がストロボ光の有効
照射距離内に位置している場合、露光オーバーとなるこ
とを防止するために、フラッシュマチック機構により決
まった所定開口径にシャッタ機構の開口径が到達する前
でストロボ光を発光する制御を行う。また、コントロー
ラ43は、擬似変倍撮影モードが選択され、且つ測光し
た結果、被写体輝度が予め決められた閾値を超えた場合
(高輝度被写体の場合)、集光板50のセットを行わ
ず、したがって、擬似変倍用ストロボ撮影処理を無効に
する。
が選択されると、電磁石51を駆動して集光板50をセ
ット位置にセットした後に、擬似変倍用ストロボ撮影処
理を実行する。この擬似変倍用ストロボ撮影処理では、
ストロボ光を集光するから、被写体がストロボ光の有効
照射距離内に位置している場合、露光オーバーとなるこ
とを防止するために、フラッシュマチック機構により決
まった所定開口径にシャッタ機構の開口径が到達する前
でストロボ光を発光する制御を行う。また、コントロー
ラ43は、擬似変倍撮影モードが選択され、且つ測光し
た結果、被写体輝度が予め決められた閾値を超えた場合
(高輝度被写体の場合)、集光板50のセットを行わ
ず、したがって、擬似変倍用ストロボ撮影処理を無効に
する。
【0030】集光板50は、図3に示すように、挿脱手
段52により挿脱される。集光板50は、退避位置とセ
ット位置との間で2本のガイド棒54、55により移動
自在に支持されており、バネ56、57によりセット位
置に向けて付勢されている。この移動方向は、フイルム
給送方向に対して直交する方向となっている。なお、集
光板50の移動をフイルム給送方向と平行にしてもよ
い。ストロボ発光部18は、放電管を内蔵したリフレク
ター18aの前面に拡散板18bを配置した構成となっ
ている。集光板50は、拡散板18bの前に挿入され
る。
段52により挿脱される。集光板50は、退避位置とセ
ット位置との間で2本のガイド棒54、55により移動
自在に支持されており、バネ56、57によりセット位
置に向けて付勢されている。この移動方向は、フイルム
給送方向に対して直交する方向となっている。なお、集
光板50の移動をフイルム給送方向と平行にしてもよ
い。ストロボ発光部18は、放電管を内蔵したリフレク
ター18aの前面に拡散板18bを配置した構成となっ
ている。集光板50は、拡散板18bの前に挿入され
る。
【0031】挿脱手段52は、電磁石51、駆動レバー
58、係止レバー59、フイルム給送用モータの駆動を
伝達するギヤ列68、ボールクラッチ69、及びアーム
70等で構成されている。駆動レバー58は、電磁石5
1で吸引されて軸60を中心として時計方向に回転した
初期位置と、吸引解除されてバネ61の付勢により反時
計方向に回転した駆動位置との間で回動され、駆動位置
は、ストッパー62に当接した状態となる。電磁石51
は、通電をOFFしたきに、永久磁石の作用により吸引
が保持され、また通電をONしたときには永久磁石の作
用を打ち消す磁界をコイルに発生させて吸引を解除す
る。
58、係止レバー59、フイルム給送用モータの駆動を
伝達するギヤ列68、ボールクラッチ69、及びアーム
70等で構成されている。駆動レバー58は、電磁石5
1で吸引されて軸60を中心として時計方向に回転した
初期位置と、吸引解除されてバネ61の付勢により反時
計方向に回転した駆動位置との間で回動され、駆動位置
は、ストッパー62に当接した状態となる。電磁石51
は、通電をOFFしたきに、永久磁石の作用により吸引
が保持され、また通電をONしたときには永久磁石の作
用を打ち消す磁界をコイルに発生させて吸引を解除す
る。
【0032】係止レバー59は、軸60を中心として反
時計方向に回転して集光板50を退避位置で保持する保
持位置と、時計方向に回転して集光板50の退避位置で
の保持を解除する解除位置との間で回動自在に支持され
ており、駆動レバー58に設けた連係板63及びトグル
バネ64により駆動レバー58の回転に連動して回転す
る。つまり駆動レバー58の駆動位置への回転に連係し
て係止レバー59が解除位置に回転し、また、駆動レバ
ー58の初期位置への回転に連係して係止レバー59が
保持位置に回転する。
時計方向に回転して集光板50を退避位置で保持する保
持位置と、時計方向に回転して集光板50の退避位置で
の保持を解除する解除位置との間で回動自在に支持され
ており、駆動レバー58に設けた連係板63及びトグル
バネ64により駆動レバー58の回転に連動して回転す
る。つまり駆動レバー58の駆動位置への回転に連係し
て係止レバー59が解除位置に回転し、また、駆動レバ
ー58の初期位置への回転に連係して係止レバー59が
保持位置に回転する。
【0033】係止レバー59には、保持位置のときに集
光板50の側面に設けた止め板65に係合して集光板5
0のセット位置への移動を阻止する係止爪66が設けら
れている。また、係止レバー59には、詳しくは後述す
る戻し爪67が設けられている。
光板50の側面に設けた止め板65に係合して集光板5
0のセット位置への移動を阻止する係止爪66が設けら
れている。また、係止レバー59には、詳しくは後述す
る戻し爪67が設けられている。
【0034】ボールクラッチ69は、駆動板71とスリ
ップ板72とから構成されている。駆動板71には、フ
イルム給送用モータから一方向への回転駆動が入力され
る。スリップ板72は、駆動板71から駆動が伝達され
るときにはその駆動に連係して回転し、駆動板71から
の駆動が止まることで駆動板71との連係が解除され
る。そのスリップ板72には、アーム70が一体に形成
されている。アーム70は、フイルム給送用モータから
の駆動に連動して軸73を中心として時計方向に回転し
た押圧位置と、フイルム給送用モータからの駆動が完了
することでバネ74の付勢によりストッパー75に当接
する初期位置との間で回転する。
ップ板72とから構成されている。駆動板71には、フ
イルム給送用モータから一方向への回転駆動が入力され
る。スリップ板72は、駆動板71から駆動が伝達され
るときにはその駆動に連係して回転し、駆動板71から
の駆動が止まることで駆動板71との連係が解除され
る。そのスリップ板72には、アーム70が一体に形成
されている。アーム70は、フイルム給送用モータから
の駆動に連動して軸73を中心として時計方向に回転し
た押圧位置と、フイルム給送用モータからの駆動が完了
することでバネ74の付勢によりストッパー75に当接
する初期位置との間で回転する。
【0035】アーム70には、集光板50を退避位置に
戻すための押圧部75と、係止レバー59を保持位置に
回転させるセットピン76とが設けられている。押圧部
75は、アーム70が初期位置から押圧位置へ回転する
ときに、集光板50に設けた突出ピン77に当接して集
光板50を退避位置に移動させる。また、セットピン7
6は、アーム70が初期位置から押圧位置へ回転すると
きに、係止レバー59に設けた戻し爪67に当接して、
集光板50が退避位置に戻った後に係止レバー59を保
持位置に回転させる。戻し爪67は、セットピン76で
押圧される面が係止レバー59を保持位置に向けて回転
させるようにテーパ面となっている。
戻すための押圧部75と、係止レバー59を保持位置に
回転させるセットピン76とが設けられている。押圧部
75は、アーム70が初期位置から押圧位置へ回転する
ときに、集光板50に設けた突出ピン77に当接して集
光板50を退避位置に移動させる。また、セットピン7
6は、アーム70が初期位置から押圧位置へ回転すると
きに、係止レバー59に設けた戻し爪67に当接して、
集光板50が退避位置に戻った後に係止レバー59を保
持位置に回転させる。戻し爪67は、セットピン76で
押圧される面が係止レバー59を保持位置に向けて回転
させるようにテーパ面となっている。
【0036】次に上記構成の作用について図4及び図5
を参照しながら簡単に説明する。カメラのフイルム装填
は、底蓋を開き、内部のカートリッジ装填室に写真フイ
ルムカートリッジを装填する。装填後、底蓋を閉じるこ
とで、所定時間経過後にフイルム給送機構33が作動し
て、写真フイルム48の第1番目の撮影画面をアパーチ
ャーにセットする。
を参照しながら簡単に説明する。カメラのフイルム装填
は、底蓋を開き、内部のカートリッジ装填室に写真フイ
ルムカートリッジを装填する。装填後、底蓋を閉じるこ
とで、所定時間経過後にフイルム給送機構33が作動し
て、写真フイルム48の第1番目の撮影画面をアパーチ
ャーにセットする。
【0037】カメラの初期状態では、通常撮影モードが
選択されており、撮影レンズ11がワイド端で、且つ集
光板50が退避位置となっている。撮影者は、モード切
替えレバー19を操作して通常撮影撮影モードと擬似変
倍撮影モードとの何れか一方を選択する。コントローラ
43は、通常撮影モードが選択されている場合にはKフ
ラグを「0」に、また、擬似変倍撮影モードが選択され
ると、Kフラグを「1」にする。
選択されており、撮影レンズ11がワイド端で、且つ集
光板50が退避位置となっている。撮影者は、モード切
替えレバー19を操作して通常撮影撮影モードと擬似変
倍撮影モードとの何れか一方を選択する。コントローラ
43は、通常撮影モードが選択されている場合にはKフ
ラグを「0」に、また、擬似変倍撮影モードが選択され
ると、Kフラグを「1」にする。
【0038】撮影者は、ファインダを覗き、ズームレバ
ー20を操作しながらフレーミングを行う。ズームレバ
ー20を「T」側に向けて操作すると、これに応答して
ドライバ79を介して変倍用モータ45が一方向に向け
て駆動される。この駆動は、撮影系変倍機構35に入力
される。
ー20を操作しながらフレーミングを行う。ズームレバ
ー20を「T」側に向けて操作すると、これに応答して
ドライバ79を介して変倍用モータ45が一方向に向け
て駆動される。この駆動は、撮影系変倍機構35に入力
される。
【0039】撮影系変倍機構35は、ズーム用モータ4
5の駆動を利用して第2及び第3レンズ群をこれらの間
隔が異なるようにそれぞれ撮影光軸に沿って移動させて
撮影レンズ11の焦点距離をテレ端に向けて連続的に可
変する。これに連動してファインダ光学系も変倍され
る。
5の駆動を利用して第2及び第3レンズ群をこれらの間
隔が異なるようにそれぞれ撮影光軸に沿って移動させて
撮影レンズ11の焦点距離をテレ端に向けて連続的に可
変する。これに連動してファインダ光学系も変倍され
る。
【0040】ファインダを覗くと中央部にオートフォー
カス用フレームが表示されている。撮影者は、オートフ
ォーカス用フレームに被写体の任意の部位、例えば顔が
位置するようにフレーミングを決めた後にレリーズ半押
し操作を行う。この半押し操作に応答して測距機構30
及び測光機構31を作動させる。測距機構30及び測光
機構31から入力された被写体距離及び輝度信号はRA
M39に書き込まれる。
カス用フレームが表示されている。撮影者は、オートフ
ォーカス用フレームに被写体の任意の部位、例えば顔が
位置するようにフレーミングを決めた後にレリーズ半押
し操作を行う。この半押し操作に応答して測距機構30
及び測光機構31を作動させる。測距機構30及び測光
機構31から入力された被写体距離及び輝度信号はRA
M39に書き込まれる。
【0041】コントローラ43は、得られた輝度信号に
基づいて各モードに対応したストロボ撮影処理への移行
の可否を判断する。例えば通常撮影モードが選択されて
いる場合で、且つ、測光した結果が低輝度被写体でない
場合には、通常撮影処理に移行する。また、通常撮影モ
ードが選択されている場合で、且つ、測光した結果が低
輝度被写体のときには、Jフラグを「0」にして通常ス
トロボ撮影処理に移行する。さらに、擬似変倍撮影モー
ドが選択されている場合で、且つ測光した結果が高輝度
被写体でない場合には、集光板50をセットする処理を
行い、且つJフラグを「1」にして擬似変倍用ストロボ
撮影処理に移行する。さらにまた、擬似変倍撮影モード
下の場合で、且つ測光した結果が高輝度被写体である場
合には、集光板50のセットを実行せず、且つ通常撮影
処理に移行する。
基づいて各モードに対応したストロボ撮影処理への移行
の可否を判断する。例えば通常撮影モードが選択されて
いる場合で、且つ、測光した結果が低輝度被写体でない
場合には、通常撮影処理に移行する。また、通常撮影モ
ードが選択されている場合で、且つ、測光した結果が低
輝度被写体のときには、Jフラグを「0」にして通常ス
トロボ撮影処理に移行する。さらに、擬似変倍撮影モー
ドが選択されている場合で、且つ測光した結果が高輝度
被写体でない場合には、集光板50をセットする処理を
行い、且つJフラグを「1」にして擬似変倍用ストロボ
撮影処理に移行する。さらにまた、擬似変倍撮影モード
下の場合で、且つ測光した結果が高輝度被写体である場
合には、集光板50のセットを実行せず、且つ通常撮影
処理に移行する。
【0042】ここで、通常撮影処理は、ストロボ発光を
無効にし、AEによる露光制御を実行する処理であり、
また、通常ストロボ撮影処理は、フラッシュマチック機
構による露出制御を実行する処理で、さらに、擬似変倍
用ストロボ撮影処理は、フラッシュマチック機構による
露出制御で、且つシンクロタイミングを小絞り側にシフ
トした制御を実行する処理である。
無効にし、AEによる露光制御を実行する処理であり、
また、通常ストロボ撮影処理は、フラッシュマチック機
構による露出制御を実行する処理で、さらに、擬似変倍
用ストロボ撮影処理は、フラッシュマチック機構による
露出制御で、且つシンクロタイミングを小絞り側にシフ
トした制御を実行する処理である。
【0043】このように、本実施形態では、擬似変倍撮
影モード下で高輝度被写体を検知したときには、集光板
50をセットしない。このため、ストロボが自動発光さ
れない程度に明るい環境下で擬似変倍撮影モードを選択
した場合、集光板50をセットするときの駆動音が発生
せず、したがって静粛を要求される環境での撮影で好適
となる。
影モード下で高輝度被写体を検知したときには、集光板
50をセットしない。このため、ストロボが自動発光さ
れない程度に明るい環境下で擬似変倍撮影モードを選択
した場合、集光板50をセットするときの駆動音が発生
せず、したがって静粛を要求される環境での撮影で好適
となる。
【0044】集光板50のセットの作用を説明する。図
6(A)は、集光板50の初期状態を示している。集光
板50は、バネ56、57によりセット位置に向けて付
勢されている。電磁石51は、通電OFFにより駆動レ
バー58の一端を吸引してこれを初期位置に保持してい
る。係止レバー59は、係止爪66が集光板50の止め
板65の移動軌跡上に入り込んで集光板50のセット位
置への移動を阻止している。
6(A)は、集光板50の初期状態を示している。集光
板50は、バネ56、57によりセット位置に向けて付
勢されている。電磁石51は、通電OFFにより駆動レ
バー58の一端を吸引してこれを初期位置に保持してい
る。係止レバー59は、係止爪66が集光板50の止め
板65の移動軌跡上に入り込んで集光板50のセット位
置への移動を阻止している。
【0045】集光板50をセットするときには、コント
ローラ43がドライバ81を介して電磁石51に通電を
行う。電磁石51の通電をONすると、駆動レバー58
との吸引が解除されて駆動レバー58がバネ61の付勢
により駆動位置に回転し、この回転に連係して係止レバ
ー59が保持解除位置に回転する。この回転により、係
止爪66が止め板65の移動軌跡上から退避して、集光
板50がバネ56、57の付勢によりセット位置に向け
て移動する。そして、集光板50は、突出ピン77がア
ーム70の押圧部75に当接することでセット位置に位
置決めされて図6(B)に示すようになる。その後、電
磁石51の通電がOFFされる。
ローラ43がドライバ81を介して電磁石51に通電を
行う。電磁石51の通電をONすると、駆動レバー58
との吸引が解除されて駆動レバー58がバネ61の付勢
により駆動位置に回転し、この回転に連係して係止レバ
ー59が保持解除位置に回転する。この回転により、係
止爪66が止め板65の移動軌跡上から退避して、集光
板50がバネ56、57の付勢によりセット位置に向け
て移動する。そして、集光板50は、突出ピン77がア
ーム70の押圧部75に当接することでセット位置に位
置決めされて図6(B)に示すようになる。その後、電
磁石51の通電がOFFされる。
【0046】コントローラ43は、測距装置30から入
力された距離信号に基づいて、最適なレンズセット位置
を決める。この処理は、距離信号にレンズセット位置を
対応づけするためのデータはROM38に用意されてお
り、この中から測距装置からの距離信号に応じたものを
選択し、それに応じた信号をフォーカスモータ47用ド
ライバ80に入力する。ドライバ80は、信号に基づい
て回転方向及び回転角とを制御してフォーカスモータ4
7を駆動する。フォーカスレンズ移動機構41は、フォ
ーカスモータ47の駆動に連動してフォーカスレンズを
移動する。
力された距離信号に基づいて、最適なレンズセット位置
を決める。この処理は、距離信号にレンズセット位置を
対応づけするためのデータはROM38に用意されてお
り、この中から測距装置からの距離信号に応じたものを
選択し、それに応じた信号をフォーカスモータ47用ド
ライバ80に入力する。ドライバ80は、信号に基づい
て回転方向及び回転角とを制御してフォーカスモータ4
7を駆動する。フォーカスレンズ移動機構41は、フォ
ーカスモータ47の駆動に連動してフォーカスレンズを
移動する。
【0047】コントローラ43は、半押し操作に応答し
て通常撮影処理、通常ストロボ撮影処理、及び擬似変倍
用ストロボ撮影処理の何れか1つの処理を実行する。フ
ラッシュマチック機構による露出制御では、ガイドナン
バーとその時点の被写体距離とで決まる絞り値を最大開
口径とする露出制御信号をプログラムシャッタ46に送
る。そして、コントローラ43は、プログラムシャッタ
46がその最大開口径となった時点でストロボ光を発光
する。
て通常撮影処理、通常ストロボ撮影処理、及び擬似変倍
用ストロボ撮影処理の何れか1つの処理を実行する。フ
ラッシュマチック機構による露出制御では、ガイドナン
バーとその時点の被写体距離とで決まる絞り値を最大開
口径とする露出制御信号をプログラムシャッタ46に送
る。そして、コントローラ43は、プログラムシャッタ
46がその最大開口径となった時点でストロボ光を発光
する。
【0048】また、擬似変倍用ストロボ撮影処理では、
例えば図7に示すように、ガイドナンバーと被写体距離
とに基づいて最大開口径がF5.6に決まったとする
と、F5.6よりも手前の小径の開口径F14(同図に
示した「B」)でストロボ光を発光する処理である。こ
の制御は、シャッタ46が絞り羽根を作動させてからの
時間を計測して同図に示すように「tB」時点となった
ときにストロボ光を発光させるトリガー信号を放電管に
与えることで行える。これにより、ストロボ光の有効到
達距離内に位置する被写体を撮影した場合、集光板50
の作用によって露出オーバーとなることを未然に防止す
ることができる。
例えば図7に示すように、ガイドナンバーと被写体距離
とに基づいて最大開口径がF5.6に決まったとする
と、F5.6よりも手前の小径の開口径F14(同図に
示した「B」)でストロボ光を発光する処理である。こ
の制御は、シャッタ46が絞り羽根を作動させてからの
時間を計測して同図に示すように「tB」時点となった
ときにストロボ光を発光させるトリガー信号を放電管に
与えることで行える。これにより、ストロボ光の有効到
達距離内に位置する被写体を撮影した場合、集光板50
の作用によって露出オーバーとなることを未然に防止す
ることができる。
【0049】通常ストロボ撮影処理では、図8(A)に
示すように、集光板50がセットされていないから、ス
トロボ照射範囲Cが通常撮影モード下での撮影画角Dの
範囲、すなわち写真フイルムの撮影画面のほぼ全域に対
応した撮影画角をカバーする範囲なっている。一方、擬
似変倍用ストロボ撮影処理では、図8(B)に示すよう
に、集光板50がセットされているから、ストロボ照射
範囲Eが写真フイルムの撮影画面の一部に対応した撮影
画角Fをカバーする範囲になっており、またストロボ光
の有効照射距離が通常撮影モード下でのストロボ撮影時
よりも長くなる。
示すように、集光板50がセットされていないから、ス
トロボ照射範囲Cが通常撮影モード下での撮影画角Dの
範囲、すなわち写真フイルムの撮影画面のほぼ全域に対
応した撮影画角をカバーする範囲なっている。一方、擬
似変倍用ストロボ撮影処理では、図8(B)に示すよう
に、集光板50がセットされているから、ストロボ照射
範囲Eが写真フイルムの撮影画面の一部に対応した撮影
画角Fをカバーする範囲になっており、またストロボ光
の有効照射距離が通常撮影モード下でのストロボ撮影時
よりも長くなる。
【0050】露光完了後、コントローラ43は、ドライ
バ82を介してフイルム給送用モータ36を駆動する。
これによりフイルム給送機構33が1コマ分の長さだけ
写真フイルム48を給送する。そして、擬似変倍撮影モ
ード(K=1)の場合にはフイルム給送中に磁気記録を
行う。
バ82を介してフイルム給送用モータ36を駆動する。
これによりフイルム給送機構33が1コマ分の長さだけ
写真フイルム48を給送する。そして、擬似変倍撮影モ
ード(K=1)の場合にはフイルム給送中に磁気記録を
行う。
【0051】また、フイルム給送用モータ36の駆動
は、退避手段53にも伝達される。モータ36の駆動が
退避手段53のギヤ列68に入力されると、駆動板71
及びスリップ板72とに順に伝達されてアーム70が軸
73を中心として時計方向に回転する。アーム70は、
1コマ分のフイルム給送に対応したフイルム給送用モー
タ36の駆動量の分で、初期位置から押圧位置に回転す
る。この回転中に、押圧部75が突出ピン77を押圧し
て集光板50を退避位置に戻す。また、アーム70は、
回転中にセットピン76が戻し爪67に当接する。戻し
爪67は、セットピン76で押圧されることで係止レバ
ー59を保持位置に回転させる。係止レバー59が保持
位置に回転する前には、集光板50が退避位置に戻って
いる。そして、係止レバー59が保持位置に回転するに
連係して駆動レバー58が初期位置に向けて回転する。
駆動レバー58は、初期位置に回転すると、電磁石51
に吸引され、その位置で保持される。
は、退避手段53にも伝達される。モータ36の駆動が
退避手段53のギヤ列68に入力されると、駆動板71
及びスリップ板72とに順に伝達されてアーム70が軸
73を中心として時計方向に回転する。アーム70は、
1コマ分のフイルム給送に対応したフイルム給送用モー
タ36の駆動量の分で、初期位置から押圧位置に回転す
る。この回転中に、押圧部75が突出ピン77を押圧し
て集光板50を退避位置に戻す。また、アーム70は、
回転中にセットピン76が戻し爪67に当接する。戻し
爪67は、セットピン76で押圧されることで係止レバ
ー59を保持位置に回転させる。係止レバー59が保持
位置に回転する前には、集光板50が退避位置に戻って
いる。そして、係止レバー59が保持位置に回転するに
連係して駆動レバー58が初期位置に向けて回転する。
駆動レバー58は、初期位置に回転すると、電磁石51
に吸引され、その位置で保持される。
【0052】1コマ分のフイルム給送が完了する前又は
直前には、アーム70が押圧位置に到達した状態とな
る。このとき、図6(C)に示したように、係止爪66
が止め板65の移動軌跡上に入り込んで集光板50が退
避位置に保持される。その後、フイルム給送用モータ3
6の駆動が完了すると、スリップ板72と駆動板71と
の連係が解除されて、アーム70がバネ74の付勢によ
り初期位置に戻る。なお、退避手段53のアーム70
は、集光板50がセットされていない場合にもフイルム
給送ごとに押圧位置に回転する。そこで、通常撮影モー
ドが選択された場合にフイルム給送用モータ36の駆動
を退避手段53に伝達させず、擬似変倍撮影モードが選
択された場合にモータ36を伝達するクラッチ機構を設
けるのが好適である。
直前には、アーム70が押圧位置に到達した状態とな
る。このとき、図6(C)に示したように、係止爪66
が止め板65の移動軌跡上に入り込んで集光板50が退
避位置に保持される。その後、フイルム給送用モータ3
6の駆動が完了すると、スリップ板72と駆動板71と
の連係が解除されて、アーム70がバネ74の付勢によ
り初期位置に戻る。なお、退避手段53のアーム70
は、集光板50がセットされていない場合にもフイルム
給送ごとに押圧位置に回転する。そこで、通常撮影モー
ドが選択された場合にフイルム給送用モータ36の駆動
を退避手段53に伝達させず、擬似変倍撮影モードが選
択された場合にモータ36を伝達するクラッチ機構を設
けるのが好適である。
【0053】全部の撮影コマ51に撮影を完了した後に
は、モータ36が駆動されてフイルム給送機構36によ
って写真フイルム48がカートリッジ26に巻き戻され
る。その後は、底蓋23を開放して写真フイルムカート
リッジ26をカメラから取り出す。取り出した写真フイ
ルムカートリッジは、現像所に提出される。
は、モータ36が駆動されてフイルム給送機構36によ
って写真フイルム48がカートリッジ26に巻き戻され
る。その後は、底蓋23を開放して写真フイルムカート
リッジ26をカメラから取り出す。取り出した写真フイ
ルムカートリッジは、現像所に提出される。
【0054】擬似変倍撮影モードで撮影されたコマにつ
いては、通常のプリント倍率に対して例えば、すでに実
用化されているパノラマプリントサービスのときと同じ
プリント倍率で行う場合、1.7倍の拡大プリント倍率
でプリント処理が行われる。これにより、印画紙は通常
サイズのまま行え、現状の設備のままでラボでも簡単に
対応することができる。
いては、通常のプリント倍率に対して例えば、すでに実
用化されているパノラマプリントサービスのときと同じ
プリント倍率で行う場合、1.7倍の拡大プリント倍率
でプリント処理が行われる。これにより、印画紙は通常
サイズのまま行え、現状の設備のままでラボでも簡単に
対応することができる。
【0055】上記実施例では、高輝度被写体のときに集
光板をセットしないようにしているが、本発明ではその
処理を省くことも可能である。そして、擬似変倍撮影モ
ードに移行したときに必ず集光板50をセットしてスト
ロボ撮影を行う構成の場合には、図9に示すように、集
光板50にコンバータレンズ90を取り付けて、集光板
50のセットに連動してコンバータレンズ90を対物レ
ンズ91の前に挿入するようにしてもよい。なお、符号
92は、ファインダー光学系を示している。また、図面
の煩雑化を防ぐために図3で説明した挿脱手段を省略し
ている。この例によれば、擬似変倍撮影モード下でファ
インダ視野を撮影画面の一部に対応した視野範囲に変更
するファインダ視野範囲変更手段を構成することができ
る。このようにファインダ視野範囲変更手段の一部を集
光手段の挿脱手段と兼用すると、カメラの小型化及びロ
ーコスト化を図ることができる。
光板をセットしないようにしているが、本発明ではその
処理を省くことも可能である。そして、擬似変倍撮影モ
ードに移行したときに必ず集光板50をセットしてスト
ロボ撮影を行う構成の場合には、図9に示すように、集
光板50にコンバータレンズ90を取り付けて、集光板
50のセットに連動してコンバータレンズ90を対物レ
ンズ91の前に挿入するようにしてもよい。なお、符号
92は、ファインダー光学系を示している。また、図面
の煩雑化を防ぐために図3で説明した挿脱手段を省略し
ている。この例によれば、擬似変倍撮影モード下でファ
インダ視野を撮影画面の一部に対応した視野範囲に変更
するファインダ視野範囲変更手段を構成することができ
る。このようにファインダ視野範囲変更手段の一部を集
光手段の挿脱手段と兼用すると、カメラの小型化及びロ
ーコスト化を図ることができる。
【0056】上記実施形態では、集光手段として集光板
を用いているが、集光板の代わりに、放電管及びレフレ
クターと拡散板との間の間隔を変化させてもよい。ま
た、集光板50を拡散板18bの前に挿入しているが、
放電管と拡散板との間に挿入してもよい。また、集光手
段としては、リフレクターの折り曲げ角度を可変して集
光させてもよい。この場合には、集光板の挿入と併用し
てもよい。
を用いているが、集光板の代わりに、放電管及びレフレ
クターと拡散板との間の間隔を変化させてもよい。ま
た、集光板50を拡散板18bの前に挿入しているが、
放電管と拡散板との間に挿入してもよい。また、集光手
段としては、リフレクターの折り曲げ角度を可変して集
光させてもよい。この場合には、集光板の挿入と併用し
てもよい。
【0057】また、上記実施形態では、被写体距離だけ
でフォーカスレンズのセット位置が決まるズームレンズ
を撮影レンズ11にした例をもとに説明したが、例えば
2群ズームレンズのように、ズーム倍率と被写体距離と
の双方からフォーカス用レンズ群のセット位置が決まる
ものでは、ズーム倍率ごとにそれぞれレンズセット位置
を用意しておき、ズーム倍率と被写体距離とから適切な
レンズセット位置を選ぶようにしておけばよい。
でフォーカスレンズのセット位置が決まるズームレンズ
を撮影レンズ11にした例をもとに説明したが、例えば
2群ズームレンズのように、ズーム倍率と被写体距離と
の双方からフォーカス用レンズ群のセット位置が決まる
ものでは、ズーム倍率ごとにそれぞれレンズセット位置
を用意しておき、ズーム倍率と被写体距離とから適切な
レンズセット位置を選ぶようにしておけばよい。
【0058】上記実施形態では、写真用カメラについて
説明しているが、本発明は電子スチルカメラやプリンタ
ー付きカメラにも応用することができる。
説明しているが、本発明は電子スチルカメラやプリンタ
ー付きカメラにも応用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のカメラに
よれば、撮影画面の全部のプリント範囲に対応した撮影
画角を照射する第1位置と、撮影画面内の一部のエリア
に対応した撮影画角を照射する第2位置とに切り替わる
集光手段を備えたから、擬似変倍撮影モード下でのスト
ロボ撮影の場合にストロボ光の有効照射距離を長くとる
ことができる。
よれば、撮影画面の全部のプリント範囲に対応した撮影
画角を照射する第1位置と、撮影画面内の一部のエリア
に対応した撮影画角を照射する第2位置とに切り替わる
集光手段を備えたから、擬似変倍撮影モード下でのスト
ロボ撮影の場合にストロボ光の有効照射距離を長くとる
ことができる。
【0060】請求項3記載の発明では、擬似変倍撮影モ
ードでのストロボ撮影時に、フラッシュマチック機構に
より決められた所定開口径にシャッタ機構の開口径が到
達する前にストロボ光を発光するようにしたから、被写
体がストロボ光の有効照射距離内に位置している場合
に、集光手段を利用しないストロボ撮影時と比較して被
写体に照射されるストロボ光量が増加して露光オーバー
となることを確実に防止することができる。
ードでのストロボ撮影時に、フラッシュマチック機構に
より決められた所定開口径にシャッタ機構の開口径が到
達する前にストロボ光を発光するようにしたから、被写
体がストロボ光の有効照射距離内に位置している場合
に、集光手段を利用しないストロボ撮影時と比較して被
写体に照射されるストロボ光量が増加して露光オーバー
となることを確実に防止することができる。
【図1】本発明のカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】カメラの要部構成の概略を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】集光板を挿脱する挿脱手段の概略を示す斜視図
である。
である。
【図4】本発明のコントローラが実行するプログラムを
一例を示したフローチャート図である。
一例を示したフローチャート図である。
【図5】図4の続きを示すフォローチャート図である。
【図6】集光板を挿脱する様子を示した説明図である。
【図7】プログラムシャッタの開閉を示したグラフであ
る。
る。
【図8】ストロボ光の照射範囲を示した説明図であり、
(A)は通常ストロボ撮影時、(B)は擬似変倍撮影下
におけるストロボ撮影時を示している。
(A)は通常ストロボ撮影時、(B)は擬似変倍撮影下
におけるストロボ撮影時を示している。
【図9】集光板の挿入に連動してコンバータレンズを対
物レンズの前に挿入するようにした別の実施例を示す斜
視図である。
物レンズの前に挿入するようにした別の実施例を示す斜
視図である。
11 撮影レンズ 17 シャッタボタン 18 ストロボ発光部 19 モード切替えレバー 20 ズームレバー 30 測距機構 32 ファインダ光学系 46 プログラムシャッタ 50 集光板 51 電磁石 52 挿脱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 農 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H002 AB02 AB04 AB06 BB06 BB15 CD03 GA01 JA03 2H053 AA01 AB02 AB03 AD04 CA12 CA33 CA44
Claims (4)
- 【請求項1】 撮影画面のほぼ全域のプリント範囲にし
て通常倍率でのプリントを予定した通常撮影モードと、
撮影画面内の一部のエリアをプリント範囲にして通常倍
率よりも大きい拡大プリント倍率でのプリントを予定し
た擬似変倍撮影モードとの切替えが可能なカメラにおい
て、 撮影画面内のほぼ全域のプリント範囲に対応した撮影画
角を照射する第1位置と、撮影画面内の一部のエリアに
対応した撮影画角を照射する第2位置とに切り替わる集
光手段と、擬似変倍撮影モードへの移行に応答して前記
集光手段を第2位置に切り替える制御手段とを備えたこ
とを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 集光板をストロボ光の光路内に挿入した
セット位置にセットする挿脱手段を備えており、前記制
御手段は、擬似変倍撮影モードへの移行に応答して前記
挿脱手段を駆動することで集光手段を第2位置に切り替
えることを特徴とする請求項1記載のカメラ。 - 【請求項3】 前記制御手段は、擬似変倍撮影モードで
のストロボ撮影時に、シャッタ機構が作動してからフラ
ッシュマチック機構で決められた所定開口径にシャッタ
機構の開口径が到達する前にストロボ光を発光させるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ。 - 【請求項4】 前記制御手段は、測光手段から得られた
被写体輝度が予め決められた閾値を超えた場合には、集
光手段の第2位置への切替えを行わないようにしたこと
を特徴とする請求項2又は3記載のカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11080714A JP2000275710A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11080714A JP2000275710A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000275710A true JP2000275710A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13726024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11080714A Pending JP2000275710A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000275710A (ja) |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11080714A patent/JP2000275710A/ja active Pending
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