JP2000274423A - 半導電性ロール - Google Patents

半導電性ロール

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JP2000274423A
JP2000274423A JP2713899A JP2713899A JP2000274423A JP 2000274423 A JP2000274423 A JP 2000274423A JP 2713899 A JP2713899 A JP 2713899A JP 2713899 A JP2713899 A JP 2713899A JP 2000274423 A JP2000274423 A JP 2000274423A
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carbon black
resin
resistance
elastic layer
roll
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Hideyuki Hisa
英之 久
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機の帯電ロール、現像ロール、転写ロー
ル、定着ロール等に好適に使用される半導電性ロールで
あって、抵抗値(例えば1011〜104Ω・cmの範囲
のいわゆる半導体領域の電気抵抗値)がロールの全面に
渡り均一で安定化された半導電性ロールを提供する。 【解決手段】 ロールとしての形態を保持するに必要な
強度を有する芯材と、該芯材の表面に設けられた弾性材
料からなる弾性層とからなり、弾性層に樹脂被覆カーボ
ンブラックを配合して半導電性を付与した半導電性ロー
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導電性ロールに
関するものであり、詳しくは、複写機の帯電ロール、現
像ロール、転写ロール、定着ロール等に好適に使用され
る半導電性ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の帯電ロール、現像ロー
ル、転写ロール、定着ロールやプリンターの分野におい
ては、半導電性ロールが注目されている(例えば特開平
8−157721号公報、特開平9−222788号公
報など)。上記の半導電性ロールは、ロールとしての形
態を保持するに必要な強度を有する芯材の表面にカーボ
ンブラックが配合されたゴム組成物から成る弾性層を設
け、必要に応じその表面に抵抗調節層を設けて構成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている半導電性ロールは、その表面における抵抗
値が場所によって変動しており、抵抗値が均一化されて
いないと言う問題がある。上記の特許公報においても指
摘されている様に、特に半導体領域の抵抗値の全面的な
均一化は難かしく、抵抗値にムラがあると複写ムラや白
抜けの原因となるので、改善が望まれていた。本発明
は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、
表面の抵抗値が均一な半導電性ロールを提供することに
ある。即ち、半導電性ロールの抵抗値が例えば1011
104 Ω・cmの範囲のいわゆる半導体領域の電気抵抗
がロールの全面に渡り均一で安定化された半導電性ロー
ルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、弾性層に配合さ
れるカーボンブラックとして特殊の加工カーボンブラッ
クを使用することにより、上記の目的を達成し得るとの
知見を得た。本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、その要旨は、ロールとしての形態を保持す
るに必要な強度を有する芯材と、該芯材の表面に設けら
れた弾性材料からなる弾性層とからなり、弾性層に樹脂
被覆カーボンブラックを配合して半導電性を付与した半
導電性ロールに存する。
【0005】また、上記弾性層の表面に樹脂被覆カーボ
ンブラックを配合した半導電性樹脂層を抵抗調節層とし
て設けた態様や、抵抗調節層の抵抗値の平均値に対する
弾性層の抵抗値の平均値を1/1〜1/1000とした
態様、樹脂被覆カーボンブラックが以下に定義するAに
対するBの値(B/A)が1.1以上の被覆安定化特性
を有する態様等も本発明の特徴の一つとなる。 A:樹脂被覆カーボンブラックに使用したのと同一種類
のカーボンブラックを塩化ビニル樹脂に配合して得られ
る組成物の抵抗値が1010〜105 Ω・cmに変化する
のに要するカーボンブラックの配合量。 B:樹脂被覆カーボンブラックを塩化ビニル樹脂に配合
して得られる組成物の抵抗値が1010〜105 Ω・cm
に変化するのに要するカーボンブラックの配合量。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の半導電性ロールは、芯材の表面に弾性層を設け
て成る。芯材としては半導電性ロールとしての形態を保
持するに必要な強度を有するものであればどのような材
質のものでもよいが、具体的にはステンレス鋼製、アル
ミニウム合金製、銅合金製等のシャフトが使用できる。
弾性層は、半導電性ロールとして使用した場合に接触す
る相手と良好に密着する弾性材料で有ればよく、例え
ば、ポリウレタン、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、シリコ
ーンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、アクリルゴム等のゴム状材料、ナイロン
等の合成樹脂やこれらの混合物が代表的材料として挙げ
られる。また用途によっては発泡体として用いることも
できる。
【0007】上記の弾性層用ゴム材料には通常、加硫
剤、加硫助剤、軟化剤、その他の添加剤が添加される。
弾性層は、芯材の表面に、射出成形、プレス成形などの
任意の手段により形成すれば良い。本発明の特徴は、弾
性層に混入するカーボンブラックとして、樹脂被覆カー
ボンブラックを使用した点にある。樹脂被覆カーボンブ
ラック自体は、既に、本発明者らの一人によって提案さ
れ、知られている(例えば、特開平9−71733号公
報、同9−95625号公報、同9−124969号公
報など)。
【0008】斯かるカーボンブラックは、樹脂で被覆さ
れているため、表面がある程度絶縁性であり、ゴムや合
成樹脂に配合する際の分散性に優れる等の特徴を有す
る。図1は、塩化ビニル樹脂にカーボンブラックを配合
した際の配合量と当該組成物の体積固有抵抗との関係を
示す模式的説明図であるが、同図に示す通り、配合量の
増加に従って体積固有抵抗は小さくなる。ところが、通
常のカーボンブラック(すなわち、樹脂被覆していない
カーボンブラック)を配合した組成物(a)の場合は、
配合量の増加に伴い抵抗が急激に低下する(A)のに対
し、樹脂被覆カーボンブラックを配合した組成物(b)
の場合は徐々に低下する(B)。
【0009】従って、組成物(a)の場合の抵抗は、カ
ーボンブラックの混練条件や成形条件の僅かな差による
分散状態の微妙な違いや配合量の微小変動により、抵抗
の絶対値のみでなくロール面各所の変動が大きくなる。
これに対し、組成物(b)の場合の抵抗は、配合量の増
加に伴う抵抗値の変化(減少)が緩やかなので配合量に
よる抵抗値のコントロールが容易であり、ロール面の樹
脂被覆カーボンブラックの濃度差による抵抗の変動が少
なく、安定した抵抗が得られる。
【0010】本発明においては、上記の様な樹脂被覆カ
ーボンブラックの特性を被覆安定化特性と称する。上記
の被覆安定化特性の大きさは、カーボンブラックの種
類、被覆用の樹脂の種類および被覆量によって異なる。
そこで、本発明においては、以下に定義するAに対する
Bの値(B/A)が1.1以上、好ましくは1.3以
上、更に好ましくは1.5以上の被覆安定化特性が得ら
れる様に上記の条件を適宜決定するのがよい。
【0011】A:樹脂被覆カーボンブラックに使用した
のと同一種類のカーボンブラックを塩化ビニル樹脂に配
合して得られる組成物の抵抗値が1010〜105 Ω・c
mに変化するのに要するカーボンブラックの配合量。 B:樹脂被覆カーボンブラックを塩化ビニル樹脂に配合
して得られる組成物の抵抗値が1010〜105 Ω・cm
に変化するのに要するカーボンブラックの配合量。使用
するカーボンブラックの種類は、特に制限されず、例え
ば、チャンネルブラック、アセチレンブラック、ファー
ネスブラック等が挙げられ、これらは単独又は2種以上
を混合して使用することも出来る。
【0012】また、使用するカーボンブラックのDBP
吸油量は、通常35〜250ml/100g、好ましく
は45〜150ml/100gである。DBP吸油量が
35ml/100gより小さい場合は、被覆する樹脂と
カーボンブラックとの親和性が低く、カーボンブラック
から樹脂皮膜が剥がれる現象が見られる。DBP吸油量
が250ml/100gを超えると被覆する樹脂がカー
ボンブラック中に吸収され過ぎ、被覆樹脂を多く必要と
する。
【0013】使用するカーボンブラックの平均一次粒子
径(樹脂被覆前の粒子径)は、通常10〜300nm、
好ましくは15〜100nmである。粒子径が小さ過ぎ
ると分散性が低下すると共に抵抗の安定性が悪くなる。
カーボンブラックの被覆に使用する樹脂は、特開平9−
71733号公報、同9−95625号公報および同9
−124969号公報に記載の各種の樹脂を適宜選択し
て使用することが出来る。特に、特開9−124969
号公報に記載の多官能エポキシ樹脂が推奨される。多官
能エポキシ樹脂の具体例としては、グリシジルアミン型
エポキシ樹脂(住友化学社製の「スミエポキシ」ELM
−100、120、434等)、トリフェニルグリシジ
ルメタン型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製「エ
ピコート」1032H50、1032H60等)、テト
ラフェニルグリシジルメタン型エポキシ樹脂(油化シェ
ルエポキシ社製「エピコート」1031)、アミノフェ
ノール型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製「エピ
コート」154、630)、ジアミドジフェニルメタン
型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製「エピコー
ト」604)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂
(油化シェルエポキシ社製「エピコート」152)、オ
ルソクレゾール型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社
製「エピコート」180S65)、ビスフェノールAノ
ボラック型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製「エ
ピコート」157S65、157S70)等が挙げられ
る。これらのエポキシ樹脂は、常法に従い、硬化剤や硬
化促進剤と共に使用される。
【0014】カーボンブラックに対する樹脂の被覆量
は、使用するカーボンブラックのDBP吸油量(吸油性
能)にもよるが、DBP吸油量が35〜250ml/1
00gのものであれば、カーボンブラックと樹脂(硬
化、乾燥後)の合計量に対する樹脂の割合として、通常
3〜40重量%の範囲から選択される。樹脂分が少なす
ぎると被覆安定化特性が満足されず、樹脂分が多すぎる
と絶縁性が大きくなりすぎて使用し難くなる。被覆方法
としては、例えばスクリュー型攪拌機付き容器にカーボ
ンブラックの水スラリーを収容し、攪拌下に樹脂溶液を
少量ずつ添加する方法を採用することが出来る。
【0015】斯かる処理により、水に分散していたカー
ボンブラックは樹脂溶液側に移行して約1mmの粒子と
なる。その後、水切りを行い、次いで、真空乾燥により
溶剤と水とを除去することにより、樹脂被覆カーボンブ
ラックを得ることが出来る。弾性層における樹脂被覆カ
ーボンブラックの配合量は、目的とする抵抗が得られる
様に適宜選択されるが、例えば1011〜104 Ω・cm
の範囲のいわゆる半導体領域の電気抵抗の場合、1011
Ω・cm前後であれば通常2重量%〜30重量%、10
4 Ω・cm前後であれば通常4重量%〜50重量%程度
である。
【0016】本発明の半導電性ロールは用途により、芯
材に弾性層を設けた構造で良いが、弾性層の表面に抵抗
調節層を設けることが多い。弾性層の表面に抵抗調節層
を設ける場合は、通常、樹脂被覆カーボンブラック(前
記と同様のもの)が配合された塗料を弾性層の表面に塗
布した後に乾燥することにより形成される。斯かる塗料
としては、水性導電塗料と油性導電塗料とがあり、その
マトリックとしては、種々の成分を使用することが出来
る。水性導電塗料のマトリックス成分としては、例え
ば、水溶性または水分散性の各種の樹脂、例えば、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸
ビニル樹脂、イソプレンゴムラテックス、ブタジエンゴ
ムラテックス、クロロプレンゴムラテックス等が挙げら
れる。
【0017】油性導電塗料のマトリックス成分として
は、特に、可溶性共重合ナイロン又はフェノール樹脂が
好適に使用される。ここに、可溶性共重合ナイロンと
は、通常のナイロン6、ナイロン66等に対し異種のポ
リアミド単位を共重合したり、アミド基を化学的に変性
することにより、一般的な有機溶媒に可溶としたナイロ
ンを意味する。フェノール樹脂としては、レゾーメール
タイプ又はノボラックタイプの何れであってもよい。
【0018】樹脂被覆カーボンブラックの配合割合は所
望とする導電度によって異なるが、通常、樹脂濃度対比
で2〜40重量%程度である。水性導電塗料、油性導電
塗料のいずれも、弾性層との接着性がよいものを選ぶこ
とになる。抵抗調節層の厚さは、通常10〜500μm
の範囲である。抵抗調節層を設ける場合は、抵抗調節層
の抵抗値の平均値に対する弾性層の抵抗値の平均値を1
/1から1/1000程度、好ましくは1/10から1
/100程度とするのがよい。すなわち、弾性層を抵抗
調節層よりも導電性に優れたものとする。このようにす
ることにより、抵抗調節層の抵抗値のコントロールが一
層やりやすくなり、抵抗調節層の抵抗値の均一性も増
す。本発明の半導電性ロールは、その抵抗の安定化特性
を活かし、複写機の帯電ロール、現像ロール、転写ロー
ル定着ロール等に好適に使用される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、抵抗値の測定は
図2に示した電極板3、切替リレー4、抵抗測定器5か
らなる装置を用い、成形したロール1を12mm幅の銅
製電極2が並列に設けられた電極板3に乗せ、ロール1
に3.2g/mmの荷重を加え、印加電流500V、印
加時間10秒にて順次20点測定し、最大値、最小値お
よび平均値を算出した値である。
【0020】(1)樹脂被覆カーボンブラックの調製:
平均一次粒子径40nm、DBP吸油量65ml/10
0gのカーボンブラック540gと純水1450gとを
ホモミキサーにより6,000rpmで30分混合処理
してスラリーを調製した。一方、油化シェルエポキシ社
製「エピコート630」60gをトルエン600gに溶
解してエポキシ樹脂溶液を調製した。スクリュー型攪拌
機付き容器に上記のスラリーを移し、約1,000rp
mの攪拌条件下、上記のエポキシ樹脂溶液を少量ずつ添
加した。約15分経過後、水に分散していたカーボンブ
ラックは、全量トルエン側に移行して約1mmの粒子と
なった。次いで、60メッシュの金網で水切りを行なっ
た後、真空乾燥機により70℃で7時間乾燥し、水とト
ルエンとを除去した。得られた樹脂被覆カーボンブラッ
ク中の平均残存トルエン量は50ppm、平均残存水量
は500ppmであった。また、上記の樹脂被覆カーボ
ンブラックの本文で定義した被覆安定化特性(B/A)
は、1×107 Ω・cmにおいて、23/18=1 .2
8であった。
【0021】(2)抵抗調節層用材料(導電性塗料)の
調製:可溶性共重合ナイロンとして「CM833」(東
レ製)を使用し、メタノール:トルエン=3:1の溶媒
に樹脂濃度として10重量%となる様に調合し、攪拌し
つつ50℃に加温して溶解した。この溶液に上記の樹脂
被覆カーボンブラックを樹脂濃度対比で17重量%の割
合で混合し、サンドグライダーで5時間分散させて導電
性塗料を得た。
【0022】(3)弾性層用材料の調製:グリセリンに
プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドを付加した
分子量5000のポリエーテルポリオール100重量
部、ウレタン変性MDI125重量部、1,4−ブタン
ジオール2.5重量部、ジブチルチンジラウレート0.
001重量部、上記の樹脂被覆カーボンブラックをカー
ボンブラック35.5重量部を混合して弾性層用材料を
得た。
【0023】実施例1 半導電性ロールの製作 先ず、外径8mm長さ30mmのステンレス製の円柱状
の棒を110℃に加熱した金型に保持し、前記(3)で
用意した弾性層用材料を130℃に加熱し、金型に注入
した後、2時間硬化させて、シャフトの外周に弾性層を
形成した。弾性層の表面を乾式研磨してロール状に仕上
げてローラ基材とした。 半導電性ロールの抵抗の評価 半導電性ロールの抵抗調節層の抵抗を測定した結果は表
1に示した通りであり、弾性層の抵抗は1.6×106
Ω・cmから3.1×106 Ω・cmの間にあった。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 実施例1で得られた半導電性ロールの表面に、上記
(2)で用意した導電性塗料を浸漬法により塗布し、厚
さ20μmの抵抗調節層を形成した。なお、導電性塗料
の乾燥は80℃2時間の条件で行った。抵抗調節層の抵
抗を測定し、表2に示した。20点の抵抗は8.5×1
7 Ω・cmから9.0×107 Ω・cmの間にあり、
平均値は8.7×107 Ω・cmであった。
【0026】
【表2】
【0027】比較例1 実施例1において、導電性塗料の調製の際に使用するカ
ーボンブラックを樹脂被覆されていないカーボンブラッ
ク(平均一次粒子径40nm、DBP吸油量65ml/
100g)に変更した以外は、実施例1と同様にして半
導電性ロールを製作して抵抗の評価を行い結果を表3に
示した。20点の抵抗は、1.3×10 5 Ω・cmから
2.8×106 Ω・cmの間で変動しており、平均値は
7.8×105 Ω・cmであった。
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】本発明は、芯材の表面に樹脂被覆カーボ
ンブラックを含有する弾性層を設けて成る半導電性ロー
ルであって、弾性層の例えば1011〜104 Ω・cmの
範囲のいわゆる半導体領域の電気抵抗が安定化された半
導電性ロールが提供され、本発明の実用的価値は顕著で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩化ビニル樹脂にカーボンブラックを配合した
際の配合量と当該組成物の体積固有抵抗との関係を示す
模式的説明図
【図2】抵抗値の測定装置の説明図
【符号の説明】
1 ロール 2 銅製電極 3 電極板 4 切替リレー 5 抵抗測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 103 G03G 15/20 103 Fターム(参考) 2H003 CC05 2H032 AA05 2H033 AA02 BB04 2H077 AD02 AD06 FA21 FA25 3J103 AA02 FA30 GA02 GA52 GA57 GA66 GA74 HA03 HA12 HA20 HA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールとしての形態を保持するに必要な
    強度を有する芯材と、該芯材の表面に設けられた弾性材
    料からなる弾性層とからなり、弾性層に樹脂被覆カーボ
    ンブラックを配合して半導電性を付与した半導電性ロー
    ル。
  2. 【請求項2】 弾性層の表面に樹脂被覆カーボンブラッ
    クを配合した半導電性樹脂層を抵抗調節層として設けた
    請求項1に記載の半導電性ロール。
  3. 【請求項3】 抵抗調節層の抵抗値の平均値に対する弾
    性層の抵抗値の平均値を1/1〜1/1000とした請
    求項2に記載の半導電性ロール。
  4. 【請求項4】 樹脂被覆カーボンブラックが以下に定義
    するAに対するBの値(B/A)が1.1以上の被覆安
    定化特性を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の半
    導電性ロール。 A:樹脂被覆カーボンブラックに使用したのと同一種類
    のカーボンブラックを塩化ビニル樹脂に配合して得られ
    る組成物の抵抗値が1010〜105 Ω・cmに変化する
    のに要するカーボンブラックの配合量。 B:樹脂被覆カーボンブラックを塩化ビニル樹脂に配合
    して得られる組成物の抵抗値が1010〜105 Ω・cm
    に変化するのに要するカーボンブラックの配合量。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363426A (ja) * 2001-04-02 2002-12-18 Bridgestone Corp 半導電性弾性体及び電子写真装置
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JP2003091165A (ja) * 2001-07-13 2003-03-28 Bridgestone Corp 半導電性エンドレスベルト及び画像形成装置
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JP2012252145A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Bando Chem Ind Ltd 導電性弾性体の製造方法、及び、電子写真装置用ローラー

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