JP2000273099A - ステロイド誘導体の製造方法、その中間体および中間体の製造方法 - Google Patents

ステロイド誘導体の製造方法、その中間体および中間体の製造方法

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JP2000273099A
JP2000273099A JP11075490A JP7549099A JP2000273099A JP 2000273099 A JP2000273099 A JP 2000273099A JP 11075490 A JP11075490 A JP 11075490A JP 7549099 A JP7549099 A JP 7549099A JP 2000273099 A JP2000273099 A JP 2000273099A
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Yoshihisa Tsuji
嘉久 辻
Toshimichi Mitani
利道 三谷
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1α,25−ジヒドロキシビタミンD3や、2
β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α,25−ジヒ
ドロキシビタミンD3などのビタミンD誘導体を製造す
るための中間体として有用なステロイド誘導体およびそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(II) 【化1】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
されるハロゲン化物、一般式(III) 【化2】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される
1,4,6−トリエン−3−オン化合物、一般式(I
V) 【化3】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R1はアシル基
を表す。)で示される1,3,5,7−テトラエン化合
物および一般式(V) 【化4】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R2は水素原子
または水酸基の保護基を表す。)で示される1,5,7
−トリエン化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステロイド誘導体の
製造方法、その中間体および中間体の製造方法に関す
る。本発明により提供されるステロイド誘導体は、カル
シウム代謝調節作用や分化誘導作用を有し、骨粗鬆症や
骨軟化症等のカルシウム代謝異常に基づく疾患の治療薬
または抗腫瘍剤として有効な1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD3、2β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−
1α,25−ジヒドロキシビタミンD3などのビタミン
D誘導体の合成中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】1α,25−ジヒドロキシビタミン
3、2β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD3などのビタミンD誘導体
およびその合成中間体の製造方法としては、例えば、
21−ヒドロキシ−20−メチル−プレグナ−1,4,
6−トリエン−3−オンを1,2−エポキシ化した後、
還元的に開裂させることを特徴とするプレグナン誘導体
の製造方法(特公昭62−14558号公報参照)、
25−ヒドロキシコレステロールを2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)で
酸化して得られる25−ヒドロキシコレスタ−1,4,
6−トリエン−3−オンの25位の水酸基を保護した後
に3位をエノールアセチル化し、得られた化合物を還元
することを特徴とする1α,25−ジヒドロキシ−7−
デヒドロコレステロールの製造方法(米国特許4287
129号参照)、1α,2α−エポキシ−20−メチ
ル−4,6−プレグナジエン−3−オン−21−オール
の3位を還元し、次いで4,5−エポキシ化してジエポ
キシアルコールに変換した後、3位の水酸基を酸化し、
次いで還元してその立体を反転させ、得られた化合物の
該エポキシ部分を還元的に開裂させ、生じた水酸基を転
位した後に脱離させることにより5,7−ジエンを構築
することを特徴とするプレグナン誘導体の製造方法(特
許第2731543号公報参照)、22−ヒドロキシ
−23,24−ジノルコラ−1,4,6−トリエン−3
−オンまたは24−ヒドロキシ−コラ−1,4,6−ト
リエン−3−オンの22位または24位の水酸基を保護
した後に3位をエノールアセチル化し、得られた化合物
を還元することを特徴とするステロイド誘導体の製造方
法(特許第2750175号公報参照)、特許第27
50175号公報記載の方法で得られるステロイド誘導
体を用いて2β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1
α,25−ジヒドロキシビタミンD3を製造する方法
(特開平7−112998号公報参照)などが知られて
いる。このうちの方法は側鎖部分の骨格を保有する原
料を用いている。一方、、、、の方法について
は22位に官能基を導入した原料を用いており、A環お
よびB環部分を修飾後、側鎖を導入する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD3、2β−(3−ヒドロキ
シプロポキシ)−1α,25−ジヒドロキシビタミンD
3などのビタミンD誘導体およびその合成中間体の製造
方法は既に知られている。しかしながら、22位の官能
基として、反応性の置換基であるハロゲン原子を有する
原料を用い、A環およびB環部分を修飾後に、側鎖を導
入する方法でビタミンD誘導体を製造した例は知られて
いない。一方、22位に塩素原子を有するステロイド誘
導体を出発原料として、まずA環およびB環部分を修飾
し、その後22位の塩素原子をテトラブチルアンモニウ
ムアセテートでアセトキシ基に変換し、続いて加水分解
およびトシル化してトシレート化合物に誘導し、次に、
得られたトシレート化合物をPfitzner−Mof
fat酸化によってアルデヒドとした後、Wittig
反応を用いて側鎖を導入するという煩雑な工程で7,8
−ジデヒドロデモステロールを合成した例が報告されて
いる(Schoenauerら、Liebigs An
n.Chem.第6巻、1031−1042頁(198
3年)参照)。また、22位に塩素原子を有するステロ
イド誘導体を出発原料としてA環およびB環部分を修飾
した後、塩素原子をより反応性の高いヨウ素原子に変換
し、その後、プレニルブロミドのπ−アリルニッケル錯
体と反応させて7,8−ジデヒドロデモステロールの側
鎖基本骨格を直接導入することを試みているが、これは
成功していない。しかして、本発明の目的は、1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD3や、2β−(3−ヒドロ
キシプロポキシ)−1α,25−ジヒドロキシビタミン
3などのビタミンD誘導体を製造するための中間体と
して有用なステロイド誘導体およびその製造方法を提供
することにある。本発明者らは、22位にハロゲン原子
を有するステロイド誘導体を出発原料とし、該部分の反
応性を利用して種々の側鎖を導入することができれば、
A環およびB環部分を修飾後、側鎖を導入する従来のビ
タミンD誘導体およびその合成中間体の製造方法に比
べ、A環およびB環部分を修飾する際に水酸基などの官
能基を保護する目的で必要な、保護および脱保護を行う
煩雑な反応工程が不要となり、より簡略化された工程で
種々のビタミンD誘導体およびその合成中間体を製造す
ることが可能となると考えて鋭意検討を行い、本発明に
到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、(1)下記一般式(II)
【0005】
【化42】
【0006】(式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を
表す。)で示されるハロゲン化物(以下、ハロゲン化物
(II)と略称する)、(2)下記一般式(III)
【0007】
【化43】
【0008】(式中、Xは前記定義のとおりである。)
で示される1,4,6−トリエン−3−オン化合物(以
下、1,4,6−トリエン−3−オン化合物(III)
と略称する)、(3)下記一般式(IV)
【0009】
【化44】
【0010】(式中、Xは前記定義のとおりであり、R
1はアシル基を表す。)で示される1,3,5,7−テ
トラエン化合物(以下、1,3,5,7−テトラエン化
合物(IV)と略称する)、(4)下記一般式(V)
【0011】
【化45】
【0012】(式中、Xは前記定義のとおりであり、R
2は水素原子または水酸基の保護基を表す。)で示され
る1,5,7−トリエン化合物、(5)1,3,5,7
−テトラエン化合物(IV)を還元することを特徴とす
る一般式(V−1)
【0013】
【化46】
【0014】(式中、Xは前記定義のとおりである。)
で示される3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化
合物(以下、3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン
化合物(V−1)と略称する)の製造方法、(6)1,
4,6−トリエン−3−オン化合物(III)をエノー
ルエステル化することを特徴とする1,3,5,7−テ
トラエン化合物(IV)の製造方法、(7)ハロゲン化
物(II)の7位の水酸基を脱水することを特徴とする
1,4,6−トリエン−3−オン化合物(III)の製
造方法、(8)一般式(I)
【0015】
【化47】
【0016】(式中、Rは有機スルホニルオキシ基を表
す。)で示されるスルホネート化合物(以下、スルホネ
ート化合物(I)と略称する)を臭素化剤またはヨウ素
化剤と反応させることを特徴とするハロゲン化物(I
I)の製造方法、(9)スルホネート化合物(I)を臭
素化剤またはヨウ素化剤と反応させることによりハロゲ
ン化物(II)を得、得られたハロゲン化物(II)の
7位の水酸基を脱水することにより1,4,6−トリエ
ン−3−オン化合物(III)を得、得られた1,4,
6−トリエン−3−オン化合物(III)をエノールエ
ステル化することにより1,3,5,7−テトラエン化
合物(IV)を得、得られた1,3,5,7−テトラエ
ン化合物(IV)を還元することにより3β−ヒドロキ
シ−1,5,7−トリエン化合物(V−1)を得、得ら
れた3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物
(V−1)の3位の水酸基を保護することにより一般式
(V−2)
【0017】
【化48】
【0018】(式中、Xは前記定義のとおりであり、R
22は水酸基の保護基を表す。)で示される1,5,7−
トリエン化合物(以下、1,5,7−トリエン化合物
(V−2)と略称する)を得、得られた1,5,7−ト
リエン化合物(V−2)を、銅化合物の存在下、一般式
(VI)
【0019】
【化49】
【0020】(式中、wは0または1を表し、xは0、
1または2を表し、R3、R4、R5およびR6は水素原子
またはアルキル基を表し、R7、R8、R9およびR10
水素原子、フッ素原子、保護された水酸基またはアルキ
ル基を表し、ここでR3とR5、R4とR6またはR5とR7
は一緒になって単結合を表してもよく、R11は水素原
子、トリフルオロメチル基、シクロアルキル基または保
護された水酸基で置換されていてもよいアルキル基を表
し、R12とR13はそれぞれ独立してアルキル基または一
緒になってアルキル基で置換されていてもよいアルキレ
ン基を表し、MはLiまたはMgYを表し、Yはハロゲ
ン原子を表す。)で示される有機金属化合物(以下、有
機金属化合物(VI)と略称する)と反応させることに
より一般式(VII)
【0021】
【化50】
【0022】(式中、R22、R3、R4、R5、R6
7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、wおよびx
は前記定義のとおりである。)で示されるアセタール化
合物(以下、アセタール化合物(VII)と略称する)
を得、得られたアセタール化合物(VII)のアセター
ル部分を脱保護することにより一般式(VIII)
【0023】
【化51】
【0024】(式中、R22、R3、R4、R5、R6
7、R8、R9、R10、R11、wおよびxは前記定義の
とおりである。)で示されるケトン化合物(以下、ケト
ン化合物(VIII)と略称する)を得、得られたケト
ン化合物(VIII)をアルキル化剤と反応させること
により一般式(IX)
【0025】
【化52】
【0026】(式中、R22、R3、R4、R5、R6
7、R8、R9、R10、R11、wおよびxは前記定義の
とおりであり、R14はアルキル基を表す。)で示される
ヒドロキシ化合物(以下、ヒドロキシ化合物(IX)と
略称する)を得、得られたヒドロキシ化合物(IX)を
4―フェニル−1,2,4―トリアゾリン−3,5−ジ
オンと反応させることを特徴とする一般式(X)
【0027】
【化53】
【0028】(式中、R22、R3、R4、R5、R6
7、R8、R9、R10、R11、R14、wおよびxは前記
定義のとおりである。)で示されるジエン付加物(以
下、ジエン付加物(X)と略称する)の製造方法、(1
0)ケトン化合物(VIII)をアルキル化剤と反応さ
せることによりヒドロキシ化合物(IX)を得、得られ
たヒドロキシ化合物(IX)を4―フェニル−1,2,
4―トリアゾリン−3,5−ジオンと反応させることを
特徴とするジエン付加物(X)の製造方法、(11)ケ
トン化合物(VIII)をアルキル化剤と反応させるこ
とを特徴とするヒドロキシ化合物(IX)の製造方法、
(12)1,5,7−トリエン化合物(V−2)を、銅
化合物の存在下、有機金属化合物(VI)と反応させる
ことによりアセタール化合物(VII)を得、得られた
アセタール化合物(VII)のアセタール部分を脱保護
することを特徴とするケトン化合物(VIII)の製造
方法、(13)1,5,7−トリエン化合物(V−2)
を、銅化合物の存在下、有機金属化合物(VI)と反応
させることを特徴とするアセタール化合物(VII)の
製造方法、および(14)スルホネート化合物(I)を
臭素化剤またはヨウ素化剤と反応させることによりハロ
ゲン化物(II)を得、得られたハロゲン化物(II)
の7位の水酸基を脱水することにより1,4,6−トリ
エン−3−オン化合物(III)を得、得られた1,
4,6−トリエン−3−オン化合物(III)をエノー
ルエステル化することにより1,3,5,7−テトラエ
ン化合物(IV)を得、得られた1,3,5,7−テト
ラエン化合物(IV)を還元することにより3β−ヒド
ロキシ−1,5,7−トリエン化合物(V−1)を得、
得られた3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合
物(V−1)の3位の水酸基を保護することを特徴とす
る1,5,7−トリエン化合物(V−2)の製造方法を
提供することにより達成される。
【0029】
【発明の実施の形態】Rが表す有機スルホニルオキシ基
としては、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニ
ルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、トルエンス
ルホニルオキシ基、ベンジルスルホニルオキシ基などが
挙げられる。
【0030】Yが表すハロゲン原子としては、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
【0031】R1が表すアシル基としては、アセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基な
どが挙げられる。
【0032】R2およびR22が表す水酸基の保護基とし
ては、水酸基の保護基として通常知られている保護基で
あれば特に制限はなく、例えばトリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t-ブ
チルジメチルシリル基、t-ブチルジフェニルシリル基
などの三置換シリル基;メトキシメチル基、メトキシエ
トキシメチル基、1−エトキシエチル基などの1−(ア
ルコキシ)アルキル基;テトラヒドロフラニル基、テト
ラヒドロピラニル基などの2−オキサシクロアルキル
基;t-ブチル基などのアルキル基;ベンジル基、パラ
メトキシベンジル基などのアラルキル基;パラメトキシ
フェニル基などのアリール基;アセチル基、トリフルオ
ロアセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基などのアシ
ル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
アリルオキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル
基などが挙げられる。
【0033】R7、R8、R9およびR10が表す保護され
た水酸基としては、R2およびR22が表す水酸基の保護
基で保護された水酸基などが挙げられる。
【0034】R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R
10、R12、R13およびR14が表すアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、ペンチル基、へキシル基などが
挙げられる。
【0035】R11が表すアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、へキシル基などが挙げ
られる。これらのアルキル基は、R2およびR22が表す
水酸基の保護基で保護された水酸基で置換されていても
よい。
【0036】R11が表すシクロアルキル基としては、シ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基などが挙げられる。
【0037】R12とR13が一緒になって表すアルキル基
で置換されていてもよいアルキレン基としては、エチレ
ン基、メチルエチレン基、1,1−ジメチルエチレン
基、1,2−ジメチルエチレン基、トリメチレン基、1
−メチルトリメチレン基、2−メチルトリメチレン基、
2,2−ジメチルトリメチレン基、1,3−ジメチルト
リメチレン基などが挙げられる。
【0038】以下、各工程について説明する。
【0039】工程1:スルホネート化合物(I)を臭素
化剤またはヨウ素化剤と反応させることによるハロゲン
化物(II)の製造
【0040】臭素化剤またはヨウ素化剤としては、例え
ば臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化リチウム、ヨウ
化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化リチウムなどの
アルカリ金属臭素化物またはアルカリ金属ヨウ素化物な
どが挙げられる。臭素化剤またはヨウ素化剤の使用量
は、スルホネート化合物(I)1モルに対して1〜10
モルの範囲が好ましい。
【0041】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用できる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさな
い限り特に制限はなく、例えばアセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル;メタ
ノール、エタノールなどのアルコール;ジメチルホルム
アミドなどのアミドが挙げられる。溶媒の使用量はスル
ホネート化合物(I)に対して5〜200重量倍の範囲
が好ましい。
【0042】反応温度は0〜100℃の範囲が好まし
い。反応時間は通常1〜10時間の範囲である。
【0043】反応は、スルホネート化合物(I)を溶媒
と混合して溶解し、この溶液に臭素化剤またはヨウ素化
剤を加え、所定温度で撹拌することにより行うのが好ま
しい。
【0044】このようにして得られたハロゲン化物(I
I)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有機反応
において行われる単離・精製法と同様にして行うことが
できる。例えば、反応混合物を濾過して不溶物を濾過
後、濾液を濃縮し、得られた粗生成物を再結晶、クロマ
トグラフィーなどにより精製することによって行う。
【0045】工程2:ハロゲン化物(II)の7位の水
酸基を脱水することによる1,4,6−トリエン−3−
オン化合物(III)の製造
【0046】反応は、塩基性物質または酸性物質の存在
下に行うことが好ましい。使用できる塩基性物質として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げら
れ、その使用量に特別な制限はないが、通常ハロゲン化
物(II)1モルに対して1〜10モルの範囲が好まし
い。また使用できる酸性物質としては、p−トルエンス
ルホン酸、メタンスルホン酸などのスルホン酸;塩酸、
硫酸などの鉱酸などが挙げられ、その使用量に特別な制
限はないが、通常ハロゲン化物(II)1モルに対して
0.1〜10モルの範囲が好ましい。
【0047】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用できる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさな
い限り特に制限はなく、例えば、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
脂肪族または芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イ
ソプロピルなどのエステル;ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル;塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素などが挙げられる。溶媒の使用量はハロゲン化物
(II)に対して5〜200重量倍の範囲が好ましい。
【0048】反応温度は0〜200℃の範囲が好まし
い。反応時間は通常3〜12時間の範囲である。
【0049】反応は、酸性物質または塩基性物質、溶媒
およびハロゲン化物(II)を混合し、この混合液を所
定温度にて撹拌して行うのが好ましい。また、反応の進
行に伴い水が生成するが、これを除去しながら反応を行
うのが好ましく、高収率で1,4,6−トリエン−3−
オン化合物(III)を得ることができる。水を除去す
る方法は特に限定されないが、水と共沸する溶媒を使用
し、溶媒と共沸させて系外に留出させることにより効率
よく行うことができる。また、系内にモレキュラーシー
ブスなどの、反応に悪影響を与えない脱水剤を共存させ
ておいてもよい。
【0050】このようにして得られた1,4,6−トリ
エン−3−オン化合物(III)の反応混合物からの単
離・精製は、通常の有機反応において行われる単離・精
製法と同様にして行うことができる。例えば、反応混合
物を濾過後、濾液を濃縮し、得られた粗生成物を再結
晶、クロマトグラフィーなどにより精製することによっ
て行う。
【0051】工程3:1,4,6−トリエン−3−オン
化合物(III)をエノールエステル化することによる
1,3,5,7−テトラエン化合物(IV)の製造
【0052】エノールエステル化反応には、無水酢酸、
無水トリフルオロ酢酸、無水トリクロロ酢酸などの酸無
水物;塩化アセチル、塩化トリフルオロアセチル、塩化
トリクロロアセチルなどの酸ハロゲン化物;酢酸イソプ
ロペニル、トリフルオロ酢酸イソプロペニル、トリクロ
ロ酢酸イソプロペニルなどのエステルなどをアシル化剤
として用いることができる。アシル化剤の使用量は、
1,4,6−トリエン−3−オン化合物(III)1モ
ルに対して1〜100モルの範囲が好ましい。
【0053】反応は溶媒の存在下または不存在下に行う
ことができる。使用できる溶媒は反応に悪影響を及ぼさ
ない限り特に制限はなく、例えばヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
脂肪族または芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸イソプロピルなどのエステルなどが挙げられ
る。また、上記したアシル化剤自身を溶媒として使用す
ることも可能である。溶媒を使用する場合、その使用量
は1,4,6−トリエン−3−オン化合物(III)に
対して5〜200重量倍の範囲が好ましい。
【0054】反応は、塩基性物質または酸性物質の共存
下に行ってもよい。このような塩基性物質の具体例とし
ては、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミンなどの芳香族または脂肪族アミンが挙げられ
る。塩基性物質を共存させる場合、その使用量は、1,
4,6−トリエン−3−オン化合物(III)1モルに
対して1〜20モルの範囲が好ましい。また、酸性物質
の具体例としては、p−トルエンスルホン酸、メタンス
ルホン酸などのスルホン酸;塩酸、硫酸などの鉱酸など
が挙げられる。酸性物質を共存させる場合、その使用量
は、1,4,6−トリエン−3−オン化合物(III)
1モルに対して0.1〜10モルの範囲が好ましい。
【0055】反応温度は0〜200℃の範囲が好まし
く、80〜150℃の範囲がより好ましい。反応時間は
通常3〜12時間の範囲である。
【0056】反応は、1,4,6−トリエン−3−オン
化合物(III)を溶媒およびアシル化剤と混合し、必
要に応じて塩基性物質または酸性物質を加え、所定温度
にて撹拌することにより行うのが好ましい。
【0057】このようにして得られた1,3,5,7−
テトラエン化合物(IV)の反応混合物からの単離・精
製は、通常の有機反応において行われる単離・精製法と
同様にして行うことができる。例えば、反応混合物を炭
酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルなどの有機
溶媒で抽出し、抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムなどで乾燥後、
濃縮して得られた粗生成物を再結晶、クロマトグラフィ
ーなどにより精製することによって行う。
【0058】工程4:1,3,5,7−テトラエン化合
物(IV)を還元することによる3β−ヒドロキシ−
1,5,7−トリエン化合物(V−1)の製造
【0059】還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素リチウム、
水素化ホウ素亜鉛などが挙げられる。これらの中でも水
素化ホウ素カルシウムが好ましい。還元剤の使用量は
1,3,5,7−テトラエン化合物(IV)1モルに対
して1〜10モル倍が好ましい。
【0060】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用できる溶媒は還元剤の種類によっても異なる
が、エタノール、メタノールなどのアルコール;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンな
どのエーテルが好ましい。溶媒の使用量は、1,3,
5,7−テトラエン化合物(IV)に対して5〜200
重量倍の範囲が好ましい。
【0061】反応温度は−70〜100℃の範囲が好ま
しく、−10〜30℃の範囲がより好ましい。反応時間
は通常3〜12時間の範囲である。
【0062】反応は、1,3,5,7−テトラエン化合
物(IV)を溶媒と混合して所定温度とし、この溶液に
還元剤を添加することにより行うのが好ましい。
【0063】このようにして得られた3β−ヒドロキシ
−1,5,7−トリエン化合物(V−1)の反応混合物
からの単離・精製は、通常の有機反応において行われて
いる単離・精製法と同様にして行うことができる。例え
ば、反応混合物に水、硫酸ナトリウム水溶液、希塩酸、
酢酸水溶液またはメタノールなどを加えて過剰の還元剤
を分解し、必要に応じてさらに水で希釈した後、酢酸エ
チルなどの有機溶媒で抽出する。抽出液を炭酸水素ナト
リウム水溶液、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムなどで乾燥後、濃縮して得られた粗生成物を再結晶、
クロマトグラフィーなどにより精製することによって行
う。
【0064】工程5:3β−ヒドロキシ−1,5,7−
トリエン化合物(V−1)の3位の水酸基を保護するこ
とによる1,5,7−トリエン化合物(V−2)の製造
【0065】3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン
化合物(V−1)の3位の水酸基の保護は、通常水酸基
を保護するに際して行われる方法と同様の方法で行うこ
とができる。本発明の製造方法においては、水酸基の保
護基としてt−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジ
フェニルシリル基などのかさ高い三置換シリル基を用い
るのが特に好ましい。前記のかさ高い三置換シリル基を
保護基とする場合、反応は、t−ブチルジメチルシリル
クロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリドなどの
三置換シリルハライドまたはt−ブチルジメチルシリル
トリフルオロメタンスルホネート、t−ブチルジフェニ
ルシリルトリフルオロメタンスルホネートなどの三置換
シリルトリフルオロメタンスルホネートを、イミダゾー
ル、2,6−ルチジンなどの塩基の存在下に、3β−ヒ
ドロキシ−1,5,7−トリエン化合物(V−1)と反
応させることにより行うことができる。
【0066】得られた1,5,7−トリエン化合物(V
−2)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有機反
応において行われる単離・精製法と同様にして行うこと
ができる。例えば、反応混合物を炭酸水素ナトリウム水
溶液にあけ、塩化メチレンなどの有機溶媒で抽出し、抽
出液を希塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムなどで乾燥後、濃縮して
得られた粗生成物を再結晶、クロマトグラフィーなどに
より精製することによって行う。
【0067】工程6:1,5,7−トリエン化合物(V
−2)を銅化合物の存在下、有機金属化合物(VI)と
反応させることによるアセタール化合物(VII)の製
【0068】銅化合物としては、例えば臭化第一銅、臭
化第一銅ジメチルスルフィド錯体、ヨウ化第一銅、シア
ン化第一銅などが挙げられる。銅化合物の使用量は、
1,5,7−トリエン化合物(V−2)1モルに対して
0.1〜10モル倍が好ましい。
【0069】有機金属化合物(VI)の具体例として
は、例えば次式に示すような化合物が挙げられる。
【0070】
【化54】
【0071】(式中、Mは前記定義のとおりである。) これらのうち、例えばブロモ[2−(2,5,5−トリ
メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]マグ
ネシウムを用いると、1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD3誘導体の合成中間体を得ることができる。
【0072】有機金属化合物(VI)の使用量は、1,
5,7−トリエン化合物(V−2)1モルに対して1〜
10モル倍が好ましい。
【0073】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用できる溶媒は反応に悪影響を及ぼさない限り特
に制限はなく、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの脂肪族また
は芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテルなどが挙
げられる。これらの中でもテトラヒドロフランが好まし
い。溶媒の使用量は1,5,7−トリエン化合物(V−
2)に対して5〜200重量倍の範囲が好ましい。
【0074】反応温度は−70〜100℃の範囲が好ま
しく、−10〜30℃の範囲がより好ましい。反応時間
は通常1〜72時間の範囲である。
【0075】反応は、銅化合物を溶媒に懸濁させて所定
温度とし、この混合物に有機金属化合物(VI)の溶液
を添加し、続いてこの溶液に1,5,7−トリエン化合
物(V−2)を溶媒に溶解した溶液を添加することによ
り行うのが好ましい。
【0076】このようにして得られたアセタール化合物
(VII)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有
機反応において行われる単離・精製法と同様にして行う
ことができる。例えば、反応混合物を飽和塩化アンモニ
ウム水溶液にあけ、酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出
し、抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液、食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムなどで乾燥後、濃縮して
得られた粗生成物を再結晶、クロマトグラフィーなどに
より精製することによって行う。
【0077】工程7:アセタール化合物(VII)のア
セタール部分を脱保護することによるケトン化合物(V
III)の製造
【0078】アセタール化合物(VII)のアセタール
部分の脱保護は、通常アセタール部分を脱保護するに際
して行われる方法と同様の方法で行うことができる。例
えば、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で、p−トルエ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸;希塩
酸、希硫酸などの鉱酸などの酸性物質の存在下、アセタ
ール化合物(VII)に水またはアセトン、メチルエチ
ルケトンなどのカルボニル化合物を作用させることによ
り行うことができる。
【0079】得られたケトン化合物(VIII)の反応
混合物からの単離・精製は、通常の有機反応において行
われる単離・精製法と同様にして行うことができる。例
えば、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた粗生成物
を再結晶・クロマトグラフィーなどにより精製すること
で行う。
【0080】工程8:ケトン化合物(VIII)をアル
キル化剤と反応させることによるヒドロキシ化合物(I
X)の製造
【0081】アルキル化剤としては、メチルマグネシウ
ムブロミド、メチルマグネシウムクロリド、エチルマグ
ネシウムブロミド、エチルマグネシウムクロリド、プロ
ピルマグネシウムブロミド、プロピルマグネシウムクロ
リド、ブチルマグネシウムブロミド、ブチルマグネシウ
ムクロリド、イソブチルマグネシウムブロミド、イソブ
チルマグネシウムクロリド、sec−ブチルマグネシウ
ムブロミド、sec−ブチルマグネシウムクロリド、t
−ブチルマグネシウムブロミド、t−ブチルマグネシウ
ムクロリド、メチルリチウム、エチルリチウム、プロピ
ルリチウム、ブチルリチウム、イソブチルリチウム、s
ec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどのアル
キル金属化合物が挙げられる。アルキル化剤の使用量
は、ケトン化合物(VIII)1モルに対して1〜10
モル倍が好ましい。
【0082】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用できる溶媒は反応に悪影響を及ぼさない限り特
に制限はなく、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの脂肪族また
は芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテルなどが挙
げられる。これらの中でもテトラヒドロフランが好まし
い。溶媒の使用量はケトン化合物(VIII)に対して
5〜200重量倍の範囲が好ましい。
【0083】反応温度は−70〜100℃の範囲が好ま
しく、−50〜0℃の範囲がより好ましい。反応時間は
通常1〜10時間の範囲である。
【0084】反応は、例えばアルキル化剤の溶液を所定
温度とし、ここにケトン化合物(VIII)を溶媒に溶
解した溶液を添加することにより行うのが好ましい。
【0085】このようにして得られたヒドロキシ化合物
(IX)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有機
反応において行われる単離・精製法と同様にして行うこ
とができる。例えば、反応混合物を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液にあけ、酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出し、
抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムなどで乾燥後、濃縮して得られ
た粗生成物を再結晶、クロマトグラフィーなどにより精
製することによって行う。
【0086】工程9:ヒドロキシ化合物(IX)を4―
フェニル−1,2,4―トリアゾリン−3,5−ジオン
と反応させることによるジエン付加物(X)の製造
【0087】4―フェニル−1,2,4―トリアゾリン
−3,5−ジオンの使用量は、ヒドロキシ化合物(I
X)1モルに対して1〜3モル倍が好ましい。
【0088】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用できる溶媒は反応に悪影響を及ぼさない限り特
に制限はなく、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの脂肪族また
は芳香族炭化水素;塩化メチレン、クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル;アセ
トン、メチルエチルケトンンなどのケトン;酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステルなどが挙げられる。溶媒
の使用量はヒドロキシ化合物(IX)に対して約5〜2
00重量倍の範囲が好ましい。
【0089】反応温度は−70〜100℃の範囲が好ま
しく、0〜30℃の範囲がより好ましい。反応時間は通
常1〜5時間の範囲である。
【0090】反応は、ヒドロキシ化合物(IX)を溶媒
と混合し、この溶液に4-フェニル−1,2,4−トリ
アゾリン−3,5−ジオンを溶媒に溶解して、またはそ
のまま添加することにより行うのが好ましい。
【0091】このようにして得られたジエン付加物
(X)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有機反
応において行われる単離・精製法と同様にして行なうこ
とができる。例えば、反応混合物をそのまま濃縮し、得
られた粗生成物を再結晶、クロマトグラフィーなどによ
り精製することで行う。
【0092】ジエン付加物(X)は、例えば反応スキー
ムで示される方法により2β−(3−ヒドロキシプロ
ポキシ)−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3に変
換することができる(N.Kubodera他、Che
m.Pharm.Bull.、第41巻、1111−1
113頁(1993)参照)。
【0093】
【化55】
【0094】なお、本発明において原料として使用する
スルホネート化合物(I)は、(7α,20S)−7−
ヒドロキシ−3−オキソ−プレグナ−1,4−ジエン−
20−カルバルデヒドあるいはその20位エピマーを還
元し、生成したヒドロキシル基をスルホニル化すること
により製造できる(参考例1および参考例2参照)。ま
た、(7α,20S)−7−ヒドロキシ−3−オキソ−
プレグナ−1,4−ジエン−20−カルバルデヒドは、
3α,7α−ジヒドロキシ−5β−コラン酸および/ま
たはその塩を微生物を用いた変換反応に付すことにより
製造できる(特許第2525049号参照)。
【0095】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定さ
れるものではない。
【0096】参考例1 (7α,20S)−7−ヒドロキシ−3−オキソ−プレ
グナ−1,4−ジエン−20−カルバルデヒド20.0
gにエタノール200mlを加え、この溶液を氷冷下で
撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウム0.61gを数回
に分けて加え、添加終了後、氷冷下でさらに1時間撹拌
した。反応溶液を1N塩酸で中和した後、水200ml
を加え、エタノールを減圧下に留去した。沈殿物を濾取
した後水洗し、得られた沈殿物にトルエンを加えて共沸
脱水することにより脱水、濃縮し(7α,20S)−
7,21−ジヒドロキシ−20−メチル−プレグナ−
1,4−ジエン−3−オン18.8gを得た(収率93
%)。
【0097】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.77(s,3
H),1.05(d,J=6.6Hz,3H),1.2
4(s,3H),2.49(dd,J=13.9,3.
3Hz,1H),2.74(ddd,J=13.9,
3.3Hz,1.8Hz,1H),3.37(dd,J
=10.2,6.9Hz,1H),3.64(dd,J
=10.2,3.3Hz,1H),4.04(br
s,1H),6.14(m,1H),6.25(dd,
J=10.1,1.8Hz,1H),7.07(d,J
=10.1Hz,1H)
【0098】参考例2 参考例1の方法で得られた(7α,20S)−7,21
−ジヒドロキシ−20−メチル−プレグナ−1,4−ジ
エン−3−オン18.8gを塩化メチレン200mlに
溶解した後、ピリジン22mlおよびジメチルアミノピ
リジン0.5gを加え、氷冷下で30分撹拌した。この
溶液にp−トルエンスルホニルクロリド17.5gを数
回に分け加えた後、室温でさらに12時間撹拌した。反
応混合物を氷水65mlにあけ、酢酸エチル(25ml
*2)で抽出した。抽出液をあわせ、冷却した1N塩酸
水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃
縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーで精製することにより、(7α,20S)−7−ヒ
ドロキシ−3−オキソ−プレグナ−1,4−ジエン−2
0−メタノール 4−メチルベンゼンスルホネート(式
(I)の化合物)24.8gを得た(収率91%)。
【0099】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.71(s,3
H),0.99(d,J=5.9Hz,3H),1.2
2(s,3H),2.45(s,3H),2.45−
2.50(dd,J=13.9,3.0Hz,1H),
2.73(br dd,J=13.9,2.0Hz,1
H),3.76(dd,J=9.4,6.4Hz,1
H),3.96−4.02(dd,J=9.4,4.0
Hz,1H),3.99−4.02(m,1H),6.
13(br s,1H),6.24(dd,J=9.
9,2.0Hz,1H),7.05(d,J=9.9H
z,1H),7.35(d,J=7.9Hz,2H),
7.77(d,J=7.9Hz,2H)
【0100】実施例1 参考例2の方法で得られた(7α,20S)−7−ヒド
ロキシ−3−オキソ−プレグナ−1,4−ジエン−20
−メタノール 4−メチルベンゼンスルホネート60.
0gをアセトン1000mlに溶解した後、ヨウ化ナト
リウム60.1gを加え、3時間還流した。反応混合物
を濾過した後、濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生
成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製することに
より、(7α,20S)−7−ヒドロキシ−21−ヨー
ド−20−メチル−プレグナ−1,4−ジエン−3−オ
ン(一般式(II)の化合物)42.1gを得た(収率
92.5%)。
【0101】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.78(s,3
H),1.03(d,J=5.4Hz,3H),1.2
4(s,3H),2.49(dd,J=13.9,3.
0Hz,1H),2.73(ddd,J=13.9,
3.0,2.0Hz,1H),3.16(dd,J=
9.7,5.0Hz,1H),3.33(dd,J=
9.7,2.0Hz,1H),4.03(ddd,J=
8.6,3.0,3.0Hz,1H),6.15(d
d,J=2.0,2.0Hz,1H),6.26(d
d,J=10.4,2.0Hz,1H),7.06
(d,J=10.4Hz,1H)
【0102】実施例2 50%水酸化ナトリウム水溶液20mlにトルエン50
0mlを加え、105〜110℃で3時間加熱して水を
除去した後、冷却し、実施例1の方法で得られた(7
α,20S)−7−ヒドロキシ−21−ヨード−20−
メチル−プレグナ−1,4−ジエン−3−オン42.1
gを入れ、さらにトルエン800mlを加えて再び11
0℃に加熱し、生成してくる水をトルエンとの共沸によ
り留去しながら8時間反応させた。反応混合物を室温に
冷却後、残存する水酸化ナトリウムを濾過し、濾液を減
圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製することにより、(20S)−21
−ヨード−20−メチル−プレグナ−1,4,6−トリ
エン−3−オン(一般式(III)の化合物)37.2
gを得た(収率92%)。
【0103】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.83(s,3
H),1.04(d,J=5.9Hz,3H),1.2
0(s,3H),3.16(dd,J=9.4,4.9
Hz,1H),3.33(dd,J=9.4,1.7H
z,1H),6.00(br s,1H),6.00−
6.05(dd,J=9.9,2.0Hz,1H),
6.23(dd,J=9.4,3.0Hz,1H),
6.25(dd,J=10.4,2.0Hz,1H),
7.06(d,J=10.4Hz,1H)
【0104】実施例3 実施例1の方法で得られた(7α,20S)−7−ヒド
ロキシ−21−ヨード−20−メチル−プレグナ−1,
4−ジエン−3−オン2.0gをトルエン25mlに懸
濁し、p−トルエンスルホン酸83.7mgを加えて1
10℃に加熱し、生成してくる水をトルエンとの共沸に
より留去しながら12時間反応させた。反応混合物を室
温に冷却後、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製することにより、
(20S)−21−ヨード−20−メチル−プレグナ−
1,4,6−トリエン−3−オン(一般式(III)の
化合物)1.2gを得た(収率64%)。
【0105】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.83(s,3
H),1.04(d,J=5.9Hz,3H),1.2
0(s,3H),3.16(dd,J=9.4,4.9
Hz,1H),3.33(dd,J=9.4,1.7H
z,1H),6.00(br s,1H),6.00−
6.05(dd,J=9.9,2.0Hz,1H),
6.23(dd,J=9.4,3.0Hz,1H),
6.25(dd,J=10.4,2.0Hz,1H),
7.06(d,J=10.4Hz,1H)
【0106】実施例4 実施例2の方法で得られた(20S)−21−ヨード−
20−メチル−プレグナ−1,4,6−トリエン−3−
オン25.0gを酢酸イソプロペニル400mlおよび
酢酸ブチル400mlに懸濁させた後、p−トルエンス
ルホン酸39.5gを加えて105〜115℃に加熱し
8時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液600mlにあけ、酢酸エチル500mlで抽出
した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下に濃縮し、(20S)−21−ヨード−20−メチル
−プレグナ−1,3,5,7−テトラエン−3−オール
アセテート(一般式(IV)の化合物)34.4gを
得た(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に
よる純度:92%(面積比))。
【0107】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.69(s,3
H),0.79(s,3H),1.08(d,J=5.
9Hz,3H),2.19(s,3H),3.20(d
d,J=9.4,5.4Hz,1H),3.35(d
d,J=9.4,2.5Hz,1H),5.70(m,
1H),5.90(dd,J=9.9,2.0Hz,1
H),5.97−6.03(m,3H)
【0108】実施例5 実施例4の方法で得られた(20S)−21−ヨード−
20−メチル−プレグナ−1,3,5,7−テトラエン
−3−オール アセテート34.5g(HPLC分析に
よる純度92%(面積比))をテトラヒドロフラン20
0mlに溶解し、エタノール200mlを加えた。この
溶液に水素化ホウ素カルシウムのテトラヒドロフラン溶
液(約1M,143.3ml)を0℃で数回に分けて加
え、その後氷冷下で7時間撹拌した。反応混合物に10
%酢酸水溶液540mlを氷冷下に加えて過剰の水素化
ホウ素カルシウムを分解した後、酢酸エチル900ml
で抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲル
クロマトグラフィーで精製することにより、(3β,2
0S)−21−ヨード−20−メチル−プレグナ−1,
5,7−トリエン−3−オール(一般式(V−1)の化
合物)14.8gを得た((20S)−21−ヨード−
20−メチル−プレグナ−1,4,6−トリエン−3−
オン基準の収率:59.0%)。
【0109】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm)δ:0.67(s,3
H),1.01(s,3H),1.06(d,J=5.
9Hz,3H),2.27(dd,J=12.4,1
0.4Hz,1H),2.58(ddd,J=12.
4,5.4,1.5Hz,1H),3.19(dd,J
=9.4,5.4Hz,1H),3.34(dd,J=
9.4,2.5Hz,1H),4.31(m,1H),
5.46(m,1H),5.64(d,J=10.4H
z,1H),5.67(m,1H),5.71(dd,
J=10.4,2.0Hz,1H)
【0110】実施例6 実施例5の方法で得られた(3β,20S)−21−ヨ
ード−20−メチル−プレグナ−1,5,7−トリエン
−3−オール14.8gを塩化メチレン120mlに溶
解し、2,6−ルチジン9.05gを加えた。この溶液
を氷冷してt−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタ
ンスルホネート10.1mlを加えた後、室温に戻して
1時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液120mlにあけ、塩化メチレン30mlで抽出
した。抽出液を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーで精製することにより、(3β,
20S)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−21
−ヨード−20−メチル−プレグナ−1,5,7−トリ
エン(一般式(V−2)の化合物)18.05gを得た
(収率96.7%)。
【0111】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,ppm)δ:0.089(s,6H),
0.66(s,3H),0.91(s,9H),0.9
9(s,3H),1.06(d,J=5.9Hz,3
H),2.34(dd,J=12.4,10.4Hz,
1H),2.42(dd,J=12.4,5.4Hz,
1H),3.19(dd,J=9.4,5.0Hz,1
H),3.34(dd,J=9.4,2.0Hz,1
H),4.31(m,1H),5.46(m,1H),
5.57(d,J=10.4Hz,1H),5.64
(dd,J=10.4,2.0Hz,1H),5.68
(m,1H)
【0112】実施例7 窒素雰囲気下、金属マグネシウム3.4gにテトラヒド
ロフラン5mlおよびジブロモエチレン0.1mlを加
えて氷冷し、この混合液に2,5,5−トリメチル−2
−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキサン30.0
gとテトラヒドロフラン75mlを1.5時間かけて同
時に滴下した。滴下終了後氷冷下で1時間撹拌し、更に
室温で30分間撹拌することによりブロモ[2−(2,
5,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)
エチル]マグネシウム(1.16mol/l、テトラヒ
ドロフラン溶液)を得た。次に、窒素雰囲気下、臭化第
一銅ジメチルスルフィド錯体74.4mgをテトラヒド
ロフラン2mlに懸濁させて0℃とし、この懸濁液に先
に調製したブロモ[2−(2,5,5−トリメチル−
1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]マグネシウム
のテトラヒドロフラン溶液7.8mlを滴下した。その
後、この溶液に実施例6の方法で得られた(3β,20
S)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−21−ヨ
ード−20−メチル−プレグナ−1,5,7−トリエン
1.0gをテトラヒドロフラン10mlに溶解した溶液
を滴下し、氷冷下2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩
化アンモニウム水溶液30mlにあけた後、水10ml
を加えて不溶物を溶解させ、酢酸エチル10mlで抽出
した。抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製することにより、(3β,20S)−3
−t−ブチルジメチルシリルオキシ−27−ノルコレス
タ−1,5,7−トリエン−25−オン 2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジイル アセタール(一般式
(VII)の化合物)1.016gを得た(収率96.
3%)。
【0113】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,ppm)δ:0.089(s,6H),
0.62(s,3H),0.90(s,3H),0.9
1(s,9H),0.96(d,J=6.4Hz,3
H),0.99(s,3H),1.02(s,3H),
1.36s,3H),2.34(dd,J=12.9,
10.9Hz,1H),2.41(dd,J=12.
9,5.9Hz,1H),3.44(d,J=11.4
Hz,2H),3.54(d,J=11.4Hz,2
H),4.30(m,1H),5.45(m,1H),
5.57(d,J=10.4Hz,1H),5.65
(dd,J=10.4,2.0Hz,1H),5.66
(m,1H)
【0114】実施例8 窒素雰囲気下、臭化第一銅ジメチルスルフィド錯体3
2.5mgをテトラヒドロフラン2mlに懸濁させ0℃
とし、実施例7と同様に調製したブロモ[2−(2,
5,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)
エチル]マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.
16mol/l)4.8mlを滴下した。次に、(3
β,20S)−21−ブロモ−3−t−ブチルジメチル
シリルオキシ−20−メチル−プレグナ−1,5,7−
トリエン0.4gをテトラヒドロフラン4mlに溶解し
た溶液を滴下し、室温で2日間撹拌した。反応混合物を
飽和塩化アンモニウム水溶液20mlにあけた後、水1
0mlを加えて不溶物を溶解させ、酢酸エチル20ml
で抽出した。抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロ
マトグラフィーで精製することにより、(3β,20
S)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−27−ノ
ルコレスタ−1,5,7−トリエン−25−オン 2,
2−ジメチル−1,3−プロパンジイル アセタール
(一般式(VII)の化合物)0.166gを得た(収
率36%)。
【0115】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,ppm)δ:0.089(s,6H),
0.62(s,3H),0.90(s,3H),0.9
1(s,9H),0.96(d,J=6.4Hz,3
H),0.99(s,3H),1.02(s,3H),
1.36s,3H),2.34(dd,J=12.9,
10.9Hz,1H),2.41(dd,J=12.
9,5.9Hz,1H),3.44(d,J=11.4
Hz,2H),3.54(d,J=11.4Hz,2
H),4.30(m,1H),5.45(m,1H),
5.57(d,J=10.4Hz,1H),5.65
(dd,J=10.4,2.0Hz,1H),5.66
(m,1H)
【0116】実施例9 実施例7の方法で得られた(3β,20S)−3−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−27−ノルコレスタ−
1,5,7−トリエン−25−オン 2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジイル アセタール490mgをア
セトン10mlおよび塩化メチレン5mlに溶解した
後、氷冷下にp−トルエンスルホン酸一水和物16.0
mgを加え、氷冷下で2時間撹拌した。反応混合物にト
リエチルアミンを1滴加えて減圧下に濃縮した。得られ
た粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製する
ことにより、(3β,20S)−3−t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ−27−ノルコレスタ−1,5,7−ト
リエン−25−オン(一般式(VIII)の化合物)3
81mgを得た(収率91.2%)。
【0117】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,ppm)δ:0.089(s,6H),
0.62(s,3H),0.91(s,9H),0.9
6(d,J=6.4Hz,3H),0.99(s,3
H),2.13(s,3H),4.30(m,1H),
5.45(m,1H),5.57(d,J=10.4H
z,1H),5.65(dd,J=10.4,1.5H
z,1H),5.66(m,1H)
【0118】実施例10 メチルマグネシウムブロミド(0.93Mテトラヒドロ
フラン溶液、3.3ml)を−50℃に冷却し、実施例
9の方法で得られた(3β,20S)−3−t−ブチル
ジメチルシリルオキシ−27−ノルコレスタ−1,5,
7−トリエン−25−オン381mgをテトラヒドロフ
ラン5mlに溶解した溶液を滴下し、−50℃で2時間
撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に
あけ、酢酸エチル10mlで抽出した。抽出液を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。得られ
た粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製する
ことにより、(3β,20S)−3−t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ−コレスタ−1,5,7−トリエン−2
5−オール(一般式(IX)の化合物)392mgを得
た(収率99.7%)。
【0119】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,ppm)δ:0.088(d,J=1.5
Hz,6H),0.62(s,3H),0.91(s,
9H),0.96(d,J=6.4Hz,3H),1.
00(s,3H),1.22(s,6H),2.35
(dd,J=12.4,10.4Hz,1H),2.4
1(dd,J=12.4,5.4Hz,1H),5.4
5(m,1H),5.56(d,J=9.9Hz,1
H),5.65(dd,J=9.9,2.0Hz,1
H),5.65(m,1H)
【0120】実施例11 実施例10の方法で得られた(3β,20S)−3−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−コレスタ−1,5,7
−トリエン−25−オール515mgを塩化メチレン3
mlに溶解し、室温下に4―フェニル−1,2,4―ト
リアゾリジン−3,5−ジオン183.9mgを塩化メ
チレン5mlに溶解した溶液を滴下し、1時間撹拌し
た。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルクロマトグラフィーで精製することにより、
(3β,20S)−3−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−5α,8α−(4−フェニル−3,5−ジオキソ−
1,2,4−トリアゾリジン−1,2−ジイル)−コレ
スタ−1,6−ジエン−25−オール(一般式(X)の
化合物)670mgを得た(収率97.0%)。
【0121】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,ppm)δ:0.093(d,J=4.9
Hz,6H),0.82(s,3H),0.89(s,
9H),0.95(d,J=6.4Hz,3H),1.
10(s,3H),1.21(s,6H),2.31
(dd,J=14.8,6.4Hz,1H),2.39
−2.50(m,2H),3.32(dd,J=14.
8,7.9Hz,1H),4.97(m,1H),5.
66(dd,J=9.9,3.5Hz,1H),5.7
0(d,J=9.9Hz,1H),6.26(d,J=
8.4Hz,1H),6.45(d,J=7.9Hz,
1H),7.28−7.41(m,5H)
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3や、2β−(3−ヒドロキシプロポキ
シ)−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3などのビ
タミンD誘導体を製造するための中間体として有用なス
テロイド誘導体およびその製造方法が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C091 AA01 BB03 BB04 BB05 BB06 BB07 BB08 CC01 DD01 EE04 EE05 EE07 FF01 GG02 GG13 HH01 JJ03 KK01 LL01 MM03 NN01 PA02 PA05 PB03 PB05 QQ01 QQ02 QQ09 RR06 RR09 RR10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    されるハロゲン化物。
  2. 【請求項2】 一般式(III) 【化2】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    される1,4,6−トリエン−3−オン化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(IV) 【化3】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表し、R1
    アシル基を表す。)で示される1,3,5,7−テトラ
    エン化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(V) 【化4】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表し、R2
    水素原子または水酸基の保護基を表す。)で示される
    1,5,7−トリエン化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(IV) 【化5】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表し、R1
    アシル基を表す。)で示される1,3,5,7−テトラ
    エン化合物を還元することを特徴とする一般式(V−
    1) 【化6】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される3
    β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 一般式(III) 【化7】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    される1,4,6−トリエン−3−オン化合物をエノー
    ルエステル化することを特徴とする一般式(IV) 【化8】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R1はアシル基
    を表す。)で示される1,3,5,7−テトラエン化合
    物の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式(II) 【化9】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    されるハロゲン化物の7位の水酸基を脱水することを特
    徴とする一般式(III) 【化10】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される
    1,4,6−トリエン−3−オン化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 一般式(I) 【化11】 (式中、Rは有機スルホニルオキシ基を表す。)で示さ
    れるスルホネート化合物を臭素化剤またはヨウ素化剤と
    反応させることを特徴とする一般式(II) 【化12】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    されるハロゲン化物の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式(I) 【化13】 (式中、Rは有機スルホニルオキシ基を表す。)で示さ
    れるスルホネート化合物を臭素化剤またはヨウ素化剤と
    反応させることにより一般式(II) 【化14】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    されるハロゲン化物を得、得られたハロゲン化物の7位
    の水酸基を脱水することにより一般式(III) 【化15】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される
    1,4,6−トリエン−3−オン化合物を得、得られた
    1,4,6−トリエン−3−オン化合物をエノールエス
    テル化することにより一般式(IV) 【化16】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R1はアシル基
    を表す。)で示される1,3,5,7−テトラエン化合
    物を得、得られた1,3,5,7−テトラエン化合物を
    還元することにより一般式(V−1) 【化17】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される3
    β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物を得、得
    られた3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物
    の3位の水酸基を保護することにより一般式(V−2) 【化18】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R22は水酸基の
    保護基を表す)で示される1,5,7−トリエン化合物
    を得、得られた1,5,7−トリエン化合物を、銅化合
    物の存在下、一般式(VI) 【化19】 (式中、wは0または1を表し、xは0、1または2を
    表し、R3、R4、R5およびR6は水素原子またはアルキ
    ル基を表し、R7、R8、R9およびR10は水素原子、フ
    ッ素原子、保護された水酸基またはアルキル基を表し、
    ここでR3とR5、R4とR6またはR5とR7は一緒になっ
    て単結合を表してもよく、R11は水素原子、トリフルオ
    ロメチル基、シクロアルキル基または保護された水酸基
    で置換されていてもよいアルキル基を表し、R12とR13
    はそれぞれ独立してアルキル基または一緒になってアル
    キル基で置換されていてもよいアルキレン基を表し、M
    はLiまたはMgYを表し、Yはハロゲン原子を表
    す。)で示される有機金属化合物と反応させることによ
    り一般式(VII) 【化20】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、R12、R13、wおよびxは前記定義のとお
    りである。)で示されるアセタール化合物を得、得られ
    たアセタール化合物のアセタール部分を脱保護すること
    により一般式(VIII) 【化21】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、wおよびxは前記定義のとおりである。)
    で示されるケトン化合物を得、得られたケトン化合物を
    アルキル化剤と反応させることにより一般式(IX) 【化22】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、wおよびxは前記定義のとおりであり、R
    14はアルキル基を表す。)で示されるヒドロキシ化合物
    を得、得られたヒドロキシ化合物を4―フェニル−1,
    2,4―トリアゾリン−3,5−ジオンと反応させるこ
    とを特徴とする一般式(X) 【化23】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、R14、wおよびxは前記定義のとおりであ
    る。)で示されるジエン付加物の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式(VIII) 【化24】 (式中、R22は水酸基の保護基を表し、wは0または1
    を表し、xは0、1または2を表し、R3、R4、R5
    よびR6は水素原子またはアルキル基を表し、R7
    8、R9およびR10は水素原子、フッ素原子、保護され
    た水酸基またはアルキル基を表し、ここでR3とR5、R
    4とR6またはR5とR7は一緒になって単結合を表しても
    よく、R11は水素原子、トリフルオロメチル基、シクロ
    アルキル基または保護された水酸基で置換されていても
    よいアルキル基を表す。)で示されるケトン化合物をア
    ルキル化剤と反応させることにより一般式(IX) 【化25】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、wおよびxは前記定義のとおりであり、R
    14はアルキル基を表す。)で示されるヒドロキシ化合物
    を得、得られたヒドロキシ化合物を4―フェニル−1,
    2,4―トリアゾリン−3,5−ジオンと反応させるこ
    とを特徴とする一般式(X) 【化26】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、R14、wおよびxは前記定義のとおりであ
    る。)で示されるジエン付加物の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式(VIII) 【化27】 (式中、R22は水酸基の保護基を表し、wは0または1
    を表し、xは0、1または2を表し、R3、R4、R5
    よびR6は水素原子またはアルキル基を表し、R7
    8、R9およびR10は水素原子、フッ素原子、保護され
    た水酸基またはアルキル基を表し、ここでR3とR5、R
    4とR6またはR5とR7は一緒になって単結合を表しても
    よく、R11は水素原子、トリフルオロメチル基、シクロ
    アルキル基または保護された水酸基で置換されていても
    よいアルキル基を表す。)で示されるケトン化合物をア
    ルキル化剤と反応させることを特徴とする一般式(I
    X) 【化28】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、wおよびxは前記定義のとおりであり、R
    14はアルキル基を表す。)で示されるヒドロキシ化合物
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(V−2) 【化29】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表し、R22
    水酸基の保護基を表す)で示される1,5,7−トリエ
    ン化合物を、銅化合物の存在下、一般式(VI) 【化30】 (式中、wは0または1を表し、xは0、1または2を
    表し、R3、R4、R5およびR6は水素原子またはアルキ
    ル基を表し、R7、R8、R9およびR10は水素原子、フ
    ッ素原子、保護された水酸基またはアルキル基を表し、
    ここでR3とR5、R4とR6またはR5とR7は一緒になっ
    て単結合を表してもよく、R11は水素原子、トリフルオ
    ロメチル基、シクロアルキル基または保護された水酸基
    で置換されていてもよいアルキル基を表し、R12とR13
    はそれぞれ独立してアルキル基または一緒になってアル
    キル基で置換されていてもよいアルキレン基を表し、M
    はLiまたはMgYを表し、Yはハロゲン原子を表
    す。)で示される有機金属化合物と反応させることによ
    り一般式(VII) 【化31】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、R12、R13、wおよびxは前記定義のとお
    りである。)で示されるアセタール化合物を得、得られ
    たアセタール化合物のアセタール部分を脱保護すること
    を特徴とする一般式(VIII) 【化32】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、wおよびxは前記定義のとおりである。)
    で示されるケトン化合物の製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(V−2) 【化33】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表し、R22
    水酸基の保護基を表す)で示される1,5,7−トリエ
    ン化合物を、銅化合物の存在下、一般式(VI) 【化34】 (式中、wは0または1を表し、xは0、1または2を
    表し、R3、R4、R5およびR6は水素原子またはアルキ
    ル基を表し、R7、R8、R9およびR10は水素原子、フ
    ッ素原子、保護された水酸基またはアルキル基を表し、
    ここでR3とR5、R4とR6またはR5とR7は一緒になっ
    て単結合を表してもよく、R11は水素原子、トリフルオ
    ロメチル基、シクロアルキル基または保護された水酸基
    で置換されていてもよいアルキル基を表し、R12とR13
    はそれぞれ独立してアルキル基または一緒になってアル
    キル基で置換されていてもよいアルキレン基を表し、M
    はLiまたはMgYを表し、Yはハロゲン原子を表
    す。)で示される有機金属化合物と反応させることを特
    徴とする一般式(VII) 【化35】 (式中、R22、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
    10、R11、R12、R13、wおよびxは前記定義のとお
    りである。)で示されるアセタール化合物の製造方法。
  14. 【請求項14】 一般式(I) 【化36】 (式中、Rは有機スルホニルオキシ基を表す。)で示さ
    れるスルホネート化合物を臭素化剤またはヨウ素化剤と
    反応させることにより一般式(II) 【化37】 (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示
    されるハロゲン化物を得、得られたハロゲン化物の7位
    の水酸基を脱水することにより一般式(III) 【化38】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される
    1,4,6−トリエン−3−オン化合物を得、得られた
    1,4,6−トリエン−3−オン化合物をエノールエス
    テル化することにより一般式(IV) 【化39】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R1はアシル基
    を表す)で示される1,3,5,7−テトラエン化合物
    を得、得られた1,3,5,7−テトラエン化合物を還
    元することにより一般式(V−1) 【化40】 (式中、Xは前記定義のとおりである。)で示される3
    β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物を得、得
    られた3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物
    の3位の水酸基を保護することを特徴とする一般式(V
    −2) 【化41】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、R22は水酸基の
    保護基を表す)で示される1,5,7−トリエン化合物
    の製造方法。
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