JP2000272527A - 動力舵取装置 - Google Patents
動力舵取装置Info
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- JP2000272527A JP2000272527A JP11079430A JP7943099A JP2000272527A JP 2000272527 A JP2000272527 A JP 2000272527A JP 11079430 A JP11079430 A JP 11079430A JP 7943099 A JP7943099 A JP 7943099A JP 2000272527 A JP2000272527 A JP 2000272527A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 前2軸車用の動力舵取装置を、エンジン駆動
式ポンプ等の停止時にも操舵制御可能に構成する。 【解決手段】 前2輪車の前側、後側操舵輪2,3を転
舵制御するメインパワーシリンダ6とサブパワーシリン
ダ30を備える。車輌のエンジンで駆動するメインポン
プ10と、このポンプからの流体圧の流路切換えを行う
メインコントロールバルブ15を備える。また、エンジ
ン以外の手段で駆動されるサブポンプ11と、このポン
プからの流体圧の流路切換えを行うサブコントロールバ
ルブ31を備える。サブポンプからの流体圧供給通路4
1とタンク13への戻り通路42との間に、メインポン
プからの流体圧供給通路43中の流体圧をパイロット圧
とし、前記戻り通路から供給通路への流体圧の流れを許
容するパイロット式のチェック弁40を設ける。
式ポンプ等の停止時にも操舵制御可能に構成する。 【解決手段】 前2輪車の前側、後側操舵輪2,3を転
舵制御するメインパワーシリンダ6とサブパワーシリン
ダ30を備える。車輌のエンジンで駆動するメインポン
プ10と、このポンプからの流体圧の流路切換えを行う
メインコントロールバルブ15を備える。また、エンジ
ン以外の手段で駆動されるサブポンプ11と、このポン
プからの流体圧の流路切換えを行うサブコントロールバ
ルブ31を備える。サブポンプからの流体圧供給通路4
1とタンク13への戻り通路42との間に、メインポン
プからの流体圧供給通路43中の流体圧をパイロット圧
とし、前記戻り通路から供給通路への流体圧の流れを許
容するパイロット式のチェック弁40を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前、後に各一対の
操向車輪(以下、操舵輪という)を備えている車輌、い
わゆる前2軸車に用いる動力舵取装置に関する。
操向車輪(以下、操舵輪という)を備えている車輌、い
わゆる前2軸車に用いる動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば大型トレーラ、大型トラック等
のような大型車輌の中には車輌の前部に前、後に各一対
の操舵輪を並設した、いわゆる前2軸車が知られてい
る。このような前2軸車では、一般に前、後二対の操舵
輪を舵取ハンドルの舵取操作により転舵制御するために
操舵補助力をそれぞれの舵取リンク機構に作用させる動
力舵取装置が一般的に設けられている。このような従来
の前2軸車用の動力舵取装置としては、たとえば特開昭
55−148652号公報、特公昭61−14034号
公報等に示すものがある。
のような大型車輌の中には車輌の前部に前、後に各一対
の操舵輪を並設した、いわゆる前2軸車が知られてい
る。このような前2軸車では、一般に前、後二対の操舵
輪を舵取ハンドルの舵取操作により転舵制御するために
操舵補助力をそれぞれの舵取リンク機構に作用させる動
力舵取装置が一般的に設けられている。このような従来
の前2軸車用の動力舵取装置としては、たとえば特開昭
55−148652号公報、特公昭61−14034号
公報等に示すものがある。
【0003】従来この種の動力舵取装置は、前側操舵輪
を前側舵取リンク機構を介して転舵させるためのたとえ
ばインテグラルタイプのパワーステアリング(パワーシ
リンダ内蔵)と、後側操舵輪を後側舵取リンク機構を介
して転舵させるためのパワーシリンダとを備えている。
を前側舵取リンク機構を介して転舵させるためのたとえ
ばインテグラルタイプのパワーステアリング(パワーシ
リンダ内蔵)と、後側操舵輪を後側舵取リンク機構を介
して転舵させるためのパワーシリンダとを備えている。
【0004】これらのパワーシリンダに対して、車輌の
エンジンで駆動するポンプからの流体圧を、舵取ハンド
ルの舵取操作により流路切換えを行うコントロールバル
ブを介して選択的に供給することにより、それぞれの舵
取リンク機構に操舵補助力を与え、前、後の操舵輪を所
要の状態で転舵させるように構成されている。勿論、
前、後の操舵輪を転舵させる舵取リンク機構は、舵取ハ
ンドルの舵取操作により連動して動作するように機械的
に連結されている。
エンジンで駆動するポンプからの流体圧を、舵取ハンド
ルの舵取操作により流路切換えを行うコントロールバル
ブを介して選択的に供給することにより、それぞれの舵
取リンク機構に操舵補助力を与え、前、後の操舵輪を所
要の状態で転舵させるように構成されている。勿論、
前、後の操舵輪を転舵させる舵取リンク機構は、舵取ハ
ンドルの舵取操作により連動して動作するように機械的
に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の動力舵取装置では、一個のエンジン駆動式のポンプか
らの流体圧によって前、後の操舵輪をそれぞれのパワー
シリンダにより転舵制御しているから、以下のような不
具合を招くおそれがある。
の動力舵取装置では、一個のエンジン駆動式のポンプか
らの流体圧によって前、後の操舵輪をそれぞれのパワー
シリンダにより転舵制御しているから、以下のような不
具合を招くおそれがある。
【0006】すなわち、エンジン駆動式のポンプが故障
したり、またはこのポンプからの流体圧配管などが損傷
して、各パワーシリンダへの流体圧の供給ができなくな
ると、舵取ハンドルの手動による舵取操作だけで前、後
の操舵輪を転舵させなければならず、重い操舵力が必要
となり、迅速な舵取操作が行えず、また操舵者にとって
大きな負担となる。
したり、またはこのポンプからの流体圧配管などが損傷
して、各パワーシリンダへの流体圧の供給ができなくな
ると、舵取ハンドルの手動による舵取操作だけで前、後
の操舵輪を転舵させなければならず、重い操舵力が必要
となり、迅速な舵取操作が行えず、また操舵者にとって
大きな負担となる。
【0007】このため、従来の動力舵取装置において、
エンジン駆動式のポンプとは別に、たとえば車軸の回転
を駆動源とするサブポンプを設け、このサブポンプから
流体圧を後側操舵輪を転舵させるための後側のパワーシ
リンダに供給することにより、操舵補助力を働かせて操
舵力を補助的に軽減できるようにしたものが、たとえば
特公昭62−22号公報等によって提案されている。
エンジン駆動式のポンプとは別に、たとえば車軸の回転
を駆動源とするサブポンプを設け、このサブポンプから
流体圧を後側操舵輪を転舵させるための後側のパワーシ
リンダに供給することにより、操舵補助力を働かせて操
舵力を補助的に軽減できるようにしたものが、たとえば
特公昭62−22号公報等によって提案されている。
【0008】このような従来の動力舵取装置では、サブ
ポンプからの流体圧を舵取ハンドルの舵取操作に応じて
後側のパワーシリンダに供給するための後側の流路切換
え用コントロールバルブを設けている。そして、車輌の
走行中においてたとえばメイン側のパワーシリンダの出
力が不足して舵取ハンドルの操舵抵抗が増加し、通常以
上の切り込みが必要となったときだけ、このサブポンプ
と後側のコントロールバルブとを作動させる構造を採用
する必要がある。
ポンプからの流体圧を舵取ハンドルの舵取操作に応じて
後側のパワーシリンダに供給するための後側の流路切換
え用コントロールバルブを設けている。そして、車輌の
走行中においてたとえばメイン側のパワーシリンダの出
力が不足して舵取ハンドルの操舵抵抗が増加し、通常以
上の切り込みが必要となったときだけ、このサブポンプ
と後側のコントロールバルブとを作動させる構造を採用
する必要がある。
【0009】したがって、このような構造では、二系統
の流体圧回路を付設する等、装置全体の構成部品数が多
く構造が複雑となり、コスト高を招くという問題があっ
た。また、このような構造では、車輌の直進走行状態が
中立位置となるように各系統のコントロールバルブどお
しを位置合わせする必要があり、組立て時の作業性の面
で問題であった。
の流体圧回路を付設する等、装置全体の構成部品数が多
く構造が複雑となり、コスト高を招くという問題があっ
た。また、このような構造では、車輌の直進走行状態が
中立位置となるように各系統のコントロールバルブどお
しを位置合わせする必要があり、組立て時の作業性の面
で問題であった。
【0010】また、上述した従来の装置では、上述した
後側のコントロールバルブを、前側のパワーステアリン
グ本体部内で舵取ハンドル側の入力軸の軸線方向におい
て前側のコントロールバルブに並べて配設することが必
要で、装置全体、特にパワーステアリング本体部の大型
化が避けられない。このようなパワーステアリング本体
部が大型化すると車輌への組込みスペース上からも問題
となり、このような点を一掃することができるような何
らかの対策を講じることが望まれている。
後側のコントロールバルブを、前側のパワーステアリン
グ本体部内で舵取ハンドル側の入力軸の軸線方向におい
て前側のコントロールバルブに並べて配設することが必
要で、装置全体、特にパワーステアリング本体部の大型
化が避けられない。このようなパワーステアリング本体
部が大型化すると車輌への組込みスペース上からも問題
となり、このような点を一掃することができるような何
らかの対策を講じることが望まれている。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、車輌のエンジン駆動式のポンプが故障等で
停止したり、このポンプからの流体圧の供給配管が損傷
したりしたときにも、前2軸車における前、後の操舵輪
の転舵制御を可能とし、しかも装置の構成部品数が少な
く構造も簡素化し、装置全体の小型化やコスト低減を図
ることができる動力舵取装置を得ることを目的とする。
ものであり、車輌のエンジン駆動式のポンプが故障等で
停止したり、このポンプからの流体圧の供給配管が損傷
したりしたときにも、前2軸車における前、後の操舵輪
の転舵制御を可能とし、しかも装置の構成部品数が少な
く構造も簡素化し、装置全体の小型化やコスト低減を図
ることができる動力舵取装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明の請求項1に係る動力舵取装置は、前2軸
車の前、後各一対をなす操舵輪を転舵させるための動力
舵取装置において、車輌のエンジンで駆動されるメイン
ポンプと、エンジン以外の駆動手段により駆動されるサ
ブポンプと、舵取ハンドルへの舵取操作により前記メイ
ンポンプからの流体圧の流路切換えを行うメインコント
ロールバルブと、このメインコントロールバルブで切換
えられた流体圧によって得られる操舵補助力により前側
の操舵輪を転舵制御するメインパワーシリンダと、この
メインパワーシリンダからの操舵力伝達系の一部に連動
するように設けられ前記サブポンプからの流体圧の流路
切換えを行うサブコントロールバルブと、前記メインコ
ントロールバルブ、サブコントロールバルブで切換えら
れた流体圧によって得られる操舵補助力により後側の操
舵輪を転舵制御するサブパワーシリンダとを備えてい
る。そして、前記サブポンプから前記サブコントロール
バルブに至る流体圧供給通路と前記サブコントロールバ
ルブからタンクへの戻り通路との間に、前記メインポン
プからの流体圧供給通路中の流体圧をパイロット圧と
し、前記戻り通路から供給通路への流体圧の流れを許容
するパイロット式のチェック弁を設けたことを特徴とす
る。
ために本発明の請求項1に係る動力舵取装置は、前2軸
車の前、後各一対をなす操舵輪を転舵させるための動力
舵取装置において、車輌のエンジンで駆動されるメイン
ポンプと、エンジン以外の駆動手段により駆動されるサ
ブポンプと、舵取ハンドルへの舵取操作により前記メイ
ンポンプからの流体圧の流路切換えを行うメインコント
ロールバルブと、このメインコントロールバルブで切換
えられた流体圧によって得られる操舵補助力により前側
の操舵輪を転舵制御するメインパワーシリンダと、この
メインパワーシリンダからの操舵力伝達系の一部に連動
するように設けられ前記サブポンプからの流体圧の流路
切換えを行うサブコントロールバルブと、前記メインコ
ントロールバルブ、サブコントロールバルブで切換えら
れた流体圧によって得られる操舵補助力により後側の操
舵輪を転舵制御するサブパワーシリンダとを備えてい
る。そして、前記サブポンプから前記サブコントロール
バルブに至る流体圧供給通路と前記サブコントロールバ
ルブからタンクへの戻り通路との間に、前記メインポン
プからの流体圧供給通路中の流体圧をパイロット圧と
し、前記戻り通路から供給通路への流体圧の流れを許容
するパイロット式のチェック弁を設けたことを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の請求項2に係る動力舵取装
置は、請求項1において、サブパワーシリンダを、メイ
ンポンプからの流体圧によってメインパワーシリンダと
共にメインアクチュエータとして作動される第1のシリ
ンダと、サブポンプからの流体圧によってサブアクチュ
エータとして作動される第2のシリンダとによって構成
したことを特徴とする。
置は、請求項1において、サブパワーシリンダを、メイ
ンポンプからの流体圧によってメインパワーシリンダと
共にメインアクチュエータとして作動される第1のシリ
ンダと、サブポンプからの流体圧によってサブアクチュ
エータとして作動される第2のシリンダとによって構成
したことを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項3に係る動力舵取装
置は、請求項2において、サブパワーシリンダにおける
第1のシリンダの左、右室と、メインパワーシリンダの
左、右室とを接続したことを特徴とする。
置は、請求項2において、サブパワーシリンダにおける
第1のシリンダの左、右室と、メインパワーシリンダの
左、右室とを接続したことを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項4に係る動力舵取装
置は、請求項1、請求項2または請求項3において、メ
インパワーシリンダから前側操舵輪を転舵制御するため
の舵取操作力伝達系の途中に遊び発生機構を設けたこと
を特徴とする。
置は、請求項1、請求項2または請求項3において、メ
インパワーシリンダから前側操舵輪を転舵制御するため
の舵取操作力伝達系の途中に遊び発生機構を設けたこと
を特徴とする。
【0016】本発明によれば、エンジン駆動式のメイン
ポンプが正常に駆動しているときには、このメインポン
プからの流体圧をメインコントロールバルブに給送す
る。そして、このメインコントロールバルブから舵取ハ
ンドルの舵取操作に伴ってメインパワーシリンダ、サブ
パワーシリンダの第1のシリンダに流体圧が給送される
ことにより、前、後の操舵輪は所要の操舵補助力で補助
されて操舵される。
ポンプが正常に駆動しているときには、このメインポン
プからの流体圧をメインコントロールバルブに給送す
る。そして、このメインコントロールバルブから舵取ハ
ンドルの舵取操作に伴ってメインパワーシリンダ、サブ
パワーシリンダの第1のシリンダに流体圧が給送される
ことにより、前、後の操舵輪は所要の操舵補助力で補助
されて操舵される。
【0017】このとき、サブポンプからの流体圧は、サ
ブコントロールバルブに至る流体圧供給通路とサブコン
トロールバルブからタンクへの戻り通路との間に設けた
チェック弁が、前記メインポンプからメインコントロー
ルバルブに至る流体圧供給通路中の流体圧をパイロット
圧として開動作することによりタンク側に還流し、この
サブポンプは無負荷運転状態となる。
ブコントロールバルブに至る流体圧供給通路とサブコン
トロールバルブからタンクへの戻り通路との間に設けた
チェック弁が、前記メインポンプからメインコントロー
ルバルブに至る流体圧供給通路中の流体圧をパイロット
圧として開動作することによりタンク側に還流し、この
サブポンプは無負荷運転状態となる。
【0018】また、本発明によれば、エンジン駆動式の
メインポンプが故障したり、このポンプからの流体圧給
送用配管等が損傷したりしたときには、前記チェック弁
が閉じられ、サブポンプをサブコントロールバルブに接
続する。そして、このサブポンプからサブコントロール
バルブを介して給送される流体圧をサブパワーシリンダ
の第2のシリンダに供給することにより、後側操舵輪を
転舵制御することができる。また、舵取ハンドルの舵取
操作やこの後側操舵輪の転舵動作に伴って前側操舵輪も
転舵され、所要の操舵を行える。
メインポンプが故障したり、このポンプからの流体圧給
送用配管等が損傷したりしたときには、前記チェック弁
が閉じられ、サブポンプをサブコントロールバルブに接
続する。そして、このサブポンプからサブコントロール
バルブを介して給送される流体圧をサブパワーシリンダ
の第2のシリンダに供給することにより、後側操舵輪を
転舵制御することができる。また、舵取ハンドルの舵取
操作やこの後側操舵輪の転舵動作に伴って前側操舵輪も
転舵され、所要の操舵を行える。
【0019】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係る動
力舵取装置の一つの実施の形態を示す。これらの図にお
いて、符号1で示すものは前2軸車に用いる動力舵取装
置である。この動力舵取装置1は、図1や図3に示すよ
うに、全体の図示は省略したが大型車の車体前部(車体
シャーシフレームの前端部分)に前、後に並んで設けた
前、後各一対をなす操舵輪2,3を舵取ハンドル4の舵
取操作に応じてそれぞれ転舵させる際の操舵補助力を
前、後の操舵リンク系(図3にドラッグリンク2a,3
aとナックルアーム2b,3bのみを示す)に与えるこ
とができるように構成されている。
力舵取装置の一つの実施の形態を示す。これらの図にお
いて、符号1で示すものは前2軸車に用いる動力舵取装
置である。この動力舵取装置1は、図1や図3に示すよ
うに、全体の図示は省略したが大型車の車体前部(車体
シャーシフレームの前端部分)に前、後に並んで設けた
前、後各一対をなす操舵輪2,3を舵取ハンドル4の舵
取操作に応じてそれぞれ転舵させる際の操舵補助力を
前、後の操舵リンク系(図3にドラッグリンク2a,3
aとナックルアーム2b,3bのみを示す)に与えるこ
とができるように構成されている。
【0020】5は従来から広く知られているインテグラ
ルタイプのパワーステアリング本体部である。この本体
部5には、図3に示すように、舵取ハンドル4からのス
テアリングシャフト4aに連結された入力軸(スタブシ
ャフト)7が配置され、またこの本体部5は、図1に示
すように前側操舵輪2を転舵させるための前側パワーシ
リンダ6を有する。ここでは、ボールねじ式のパワース
テアリングである場合を示す。
ルタイプのパワーステアリング本体部である。この本体
部5には、図3に示すように、舵取ハンドル4からのス
テアリングシャフト4aに連結された入力軸(スタブシ
ャフト)7が配置され、またこの本体部5は、図1に示
すように前側操舵輪2を転舵させるための前側パワーシ
リンダ6を有する。ここでは、ボールねじ式のパワース
テアリングである場合を示す。
【0021】8はこの前側パワーシリンダ6の出力軸で
あるセクタギヤ、9はこのセクタギヤ8の回転を前記ド
ラッグリンク2a、ナックルアーム2bを介して前側操
舵輪2に伝達するピットマンアームである。
あるセクタギヤ、9はこのセクタギヤ8の回転を前記ド
ラッグリンク2a、ナックルアーム2bを介して前側操
舵輪2に伝達するピットマンアームである。
【0022】10は車輌のエンジン(図示せず)で駆動
されるエンジン駆動式のメインポンプ(図中、MPを付
す)、11はエンジン以外の駆動源、たとえば車軸の回
転や電動モータの回転によって駆動されるサブポンプ
(図中、SPを付す)で、これらのポンプ10,11
は、図中Tを付しているタンク12,13から流体(作
動油)を吸込み、所要の流体圧力をもって吐出する。こ
れらのポンプ10,11からの流体圧(油圧)は、前記
本体部5内に設けた流路切換え用のメインコントロール
バルブ15と、後述するサブパワーシリンダ30の一部
に一体的に付設したサブコントロールバルブ31に給送
される。
されるエンジン駆動式のメインポンプ(図中、MPを付
す)、11はエンジン以外の駆動源、たとえば車軸の回
転や電動モータの回転によって駆動されるサブポンプ
(図中、SPを付す)で、これらのポンプ10,11
は、図中Tを付しているタンク12,13から流体(作
動油)を吸込み、所要の流体圧力をもって吐出する。こ
れらのポンプ10,11からの流体圧(油圧)は、前記
本体部5内に設けた流路切換え用のメインコントロール
バルブ15と、後述するサブパワーシリンダ30の一部
に一体的に付設したサブコントロールバルブ31に給送
される。
【0023】前記ステアリング本体部5の内部には、図
1に示すように従来からボールねじ式パワーステアリン
グとして広く知られている機構部が形成されている。こ
れを説明すると、図1中16,17は上述したステアリ
ング本体部5を構成するステアリングボディおよびその
開口端側を閉塞する弁カバーを兼るバルブハウジングで
ある。これらによって形成される内部空間には、図示し
ない舵取ハンドルの操舵操作に伴なって軸線方向に進退
動作し前記セクタギヤ8に噛合うラック歯を有するピス
トン18が配設されている。このピストン18の前、後
には二つの圧力室(左、右室)6a,6bが形成され、
これらの左、右室6a,6bによって前側パワーシリン
ダ6を構成している。
1に示すように従来からボールねじ式パワーステアリン
グとして広く知られている機構部が形成されている。こ
れを説明すると、図1中16,17は上述したステアリ
ング本体部5を構成するステアリングボディおよびその
開口端側を閉塞する弁カバーを兼るバルブハウジングで
ある。これらによって形成される内部空間には、図示し
ない舵取ハンドルの操舵操作に伴なって軸線方向に進退
動作し前記セクタギヤ8に噛合うラック歯を有するピス
トン18が配設されている。このピストン18の前、後
には二つの圧力室(左、右室)6a,6bが形成され、
これらの左、右室6a,6bによって前側パワーシリン
ダ6を構成している。
【0024】前記ピストン18が動作すると、このピス
トン18の側方に形成したラックがセクタギヤ8に噛合
し、このセクタギヤ8の軸を回転させる。この回転が前
記舵取り機構を構成するピットマンアーム9(図3参
照)を介して前側操舵輪2側に伝達されることにより操
舵が行われる。
トン18の側方に形成したラックがセクタギヤ8に噛合
し、このセクタギヤ8の軸を回転させる。この回転が前
記舵取り機構を構成するピットマンアーム9(図3参
照)を介して前側操舵輪2側に伝達されることにより操
舵が行われる。
【0025】前記バルブハウジング17には、舵取ハン
ドル4の舵取操作により回転するスタブシャフト7が貫
通支持され、さらにその先端側には一端が前記ピストン
18内に臨みボールねじ機構19を介して連結している
ウォームシャフト20が同軸上に配設されている。な
お、21はこれらのシャフト7,20内に同軸的に配設
されその両端がそれぞれのシャフト7,20側に一体的
に結合しているトーションバーである。このトーション
バー21のねじれにより、スタブシャフト7とウォーム
シャフト20とが相対的に回転してロータリ式のコント
ロールバルブ15が作動する。
ドル4の舵取操作により回転するスタブシャフト7が貫
通支持され、さらにその先端側には一端が前記ピストン
18内に臨みボールねじ機構19を介して連結している
ウォームシャフト20が同軸上に配設されている。な
お、21はこれらのシャフト7,20内に同軸的に配設
されその両端がそれぞれのシャフト7,20側に一体的
に結合しているトーションバーである。このトーション
バー21のねじれにより、スタブシャフト7とウォーム
シャフト20とが相対的に回転してロータリ式のコント
ロールバルブ15が作動する。
【0026】このコントロールバルブ15は、前記スタ
ブシャフト7の内方端に一体的に回転するように設けら
れその外周に複数のバルブ溝を有するロータ15aと、
前記ウォームシャフト20と一体に設けられその内周に
複数のバルブ溝を有するスリーブ15bとを備えてい
る。このコントロールバルブ15は、ロータ15aとス
リーブ15bとの相対的な回転により作動して油圧流路
の切換え動作を行ない、前記ポンプ10からの圧油を舵
取ハンドル4の舵取操作により前記前側パワーシリンダ
6の左、右室6a,6bに選択的に供給し、操舵輪に操
舵補助力を与えるピストン18を操舵方向に移動させ
る。
ブシャフト7の内方端に一体的に回転するように設けら
れその外周に複数のバルブ溝を有するロータ15aと、
前記ウォームシャフト20と一体に設けられその内周に
複数のバルブ溝を有するスリーブ15bとを備えてい
る。このコントロールバルブ15は、ロータ15aとス
リーブ15bとの相対的な回転により作動して油圧流路
の切換え動作を行ない、前記ポンプ10からの圧油を舵
取ハンドル4の舵取操作により前記前側パワーシリンダ
6の左、右室6a,6bに選択的に供給し、操舵輪に操
舵補助力を与えるピストン18を操舵方向に移動させ
る。
【0027】上述したロータリ式のコントロールバルブ
15の具体的な構造、作動状態、さらに操舵時における
ピストン18の動き、この動きでセクタギヤ8が回動動
作することにより前側操舵輪2が所要の方向に転舵動作
する点は広く知られているから、ここでの詳細な説明は
省略する。
15の具体的な構造、作動状態、さらに操舵時における
ピストン18の動き、この動きでセクタギヤ8が回動動
作することにより前側操舵輪2が所要の方向に転舵動作
する点は広く知られているから、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0028】図3中25は車体シャーシフレームの側部
に一端を軸支した従動レバーで、この従動レバー25の
他端は前記ドラッグリンク3a、ナックルアーム3bを
介して前記後側操舵輪3に連結されている。
に一端を軸支した従動レバーで、この従動レバー25の
他端は前記ドラッグリンク3a、ナックルアーム3bを
介して前記後側操舵輪3に連結されている。
【0029】また、この従動レバー25には、後述する
サブパワーシリンダ30、サブコントロールバルブ31
からなるサブユニットの一端部が軸支されている。この
サブユニットの他端部であるピストンロッド30aの先
端部が前記車体シャーシフレームの一部に連結されてい
る。前記サブユニットの一端部寄りの部分には前記コネ
クティングロッド26が後述するバルブ作動機構50に
連結されており、従動レバー25が前記ピットマンアー
ム9の動きに連動して揺動し、後側操舵輪3を転舵制御
することができる。
サブパワーシリンダ30、サブコントロールバルブ31
からなるサブユニットの一端部が軸支されている。この
サブユニットの他端部であるピストンロッド30aの先
端部が前記車体シャーシフレームの一部に連結されてい
る。前記サブユニットの一端部寄りの部分には前記コネ
クティングロッド26が後述するバルブ作動機構50に
連結されており、従動レバー25が前記ピットマンアー
ム9の動きに連動して揺動し、後側操舵輪3を転舵制御
することができる。
【0030】なお、上述した前側操舵輪2と後側操舵輪
3とは、これらの位置関係に対応してそれぞれ最適な比
をもって連動して転舵するように構成されている。ま
た、図示しないが、左、右の前側操舵輪2間、左、右の
後側操舵輪3間はそれぞれ図示しないタイロッドアーム
とタイロッドにより連動するように連結されていること
は勿論である。
3とは、これらの位置関係に対応してそれぞれ最適な比
をもって連動して転舵するように構成されている。ま
た、図示しないが、左、右の前側操舵輪2間、左、右の
後側操舵輪3間はそれぞれ図示しないタイロッドアーム
とタイロッドにより連動するように連結されていること
は勿論である。
【0031】前記サブパワーシリンダ30は、前記メイ
ンポンプ10からの流体圧によって作動する第1のシリ
ンダ32と、サブポンプ11からの流体圧によって作動
する第2のシリンダ33とを備えている。なお、図1中
30aはサブパワーシリンダ30のピストンロッド、3
2a,32bは第1のシリンダ32の左、右室、33
a,33bは第2のシリンダ33の左、右室である。
ンポンプ10からの流体圧によって作動する第1のシリ
ンダ32と、サブポンプ11からの流体圧によって作動
する第2のシリンダ33とを備えている。なお、図1中
30aはサブパワーシリンダ30のピストンロッド、3
2a,32bは第1のシリンダ32の左、右室、33
a,33bは第2のシリンダ33の左、右室である。
【0032】本発明によれば、上述した前2軸車に用い
る動力舵取装置として、車輌のエンジンで駆動するメイ
ンポンプ10と、前記エンジン以外の駆動手段により駆
動するサブポンプ11と、舵取ハンドル4への舵取操作
によりメインポンプ10からの流体圧の流路切換えを行
うメインコントロールバルブ15と、このメインコント
ロールバルブ15で切換えられた流体圧によって得られ
る操舵補助力により前側の操舵輪2を転舵制御するメイ
ンパワーシリンダ6と、このメインパワーシリンダ6か
らの操舵力伝達系の一部に連動するように設けられサブ
ポンプ11からの流体圧の流路切換えを行うサブコント
ロールバルブ31と、メインコントロールバルブ6、サ
ブコントロールバルブ31で切換えられた流体圧によっ
て得られる操舵補助力により後側の操舵輪3を転舵制御
するサブパワーシリンダ30とを備えている。
る動力舵取装置として、車輌のエンジンで駆動するメイ
ンポンプ10と、前記エンジン以外の駆動手段により駆
動するサブポンプ11と、舵取ハンドル4への舵取操作
によりメインポンプ10からの流体圧の流路切換えを行
うメインコントロールバルブ15と、このメインコント
ロールバルブ15で切換えられた流体圧によって得られ
る操舵補助力により前側の操舵輪2を転舵制御するメイ
ンパワーシリンダ6と、このメインパワーシリンダ6か
らの操舵力伝達系の一部に連動するように設けられサブ
ポンプ11からの流体圧の流路切換えを行うサブコント
ロールバルブ31と、メインコントロールバルブ6、サ
ブコントロールバルブ31で切換えられた流体圧によっ
て得られる操舵補助力により後側の操舵輪3を転舵制御
するサブパワーシリンダ30とを備えている。
【0033】そして、前記サブポンプ11からサブコン
トロールバルブ31に至る流体圧供給通路41と前記サ
ブコントロールバルブ31からタンク13への戻り通路
42との間に、前記メインポンプ10からの流体圧供給
通路43中の流体圧をパイロット圧とし、前記戻り通路
42から供給通路41への流体圧の流れを許容するパイ
ロット式のチェック弁40を設けている。
トロールバルブ31に至る流体圧供給通路41と前記サ
ブコントロールバルブ31からタンク13への戻り通路
42との間に、前記メインポンプ10からの流体圧供給
通路43中の流体圧をパイロット圧とし、前記戻り通路
42から供給通路41への流体圧の流れを許容するパイ
ロット式のチェック弁40を設けている。
【0034】図1中44はメインポンプ10の供給通路
43とメインコントロールバルブ15からタンク12へ
の戻り通路45との間に設けたチェック弁である。前記
サブパワーシリンダ30における第1のシリンダ32の
左、右室32a,32bは、前記メインパワーシリンダ
6の左、右室6a,6bとそれぞれ連通するように接続
されている。
43とメインコントロールバルブ15からタンク12へ
の戻り通路45との間に設けたチェック弁である。前記
サブパワーシリンダ30における第1のシリンダ32の
左、右室32a,32bは、前記メインパワーシリンダ
6の左、右室6a,6bとそれぞれ連通するように接続
されている。
【0035】図1、図2において符号51は前記サブコ
ントロールバルブ31を構成するスプールで、前記サブ
パワーシリンダ30の軸線方向に一体的に設けたバルブ
ボディ31a内で軸線方向に進退動作することにより、
前記第2のシリンダ33の左、右室33a,33bのい
ずれかにサブポンプ11からの流体圧を給送し、他方を
タンク13に接続するように構成されている。
ントロールバルブ31を構成するスプールで、前記サブ
パワーシリンダ30の軸線方向に一体的に設けたバルブ
ボディ31a内で軸線方向に進退動作することにより、
前記第2のシリンダ33の左、右室33a,33bのい
ずれかにサブポンプ11からの流体圧を給送し、他方を
タンク13に接続するように構成されている。
【0036】52は前記スプール51を舵取ハンドル4
の操舵状況に応じて進退動作させるための作動ロッド、
53は前記コネクティングロッド26を介して作動ロッ
ド52を動作させるためのボール部を有する作動ピンで
ある。55はこれら作動ロッド52、スプール51を中
立位置に復帰させるための復帰機構である。これらによ
って、前記サブコントロールバルブ31を舵取操作に応
じて作動させるバルブ作動機構50が構成されている。
の操舵状況に応じて進退動作させるための作動ロッド、
53は前記コネクティングロッド26を介して作動ロッ
ド52を動作させるためのボール部を有する作動ピンで
ある。55はこれら作動ロッド52、スプール51を中
立位置に復帰させるための復帰機構である。これらによ
って、前記サブコントロールバルブ31を舵取操作に応
じて作動させるバルブ作動機構50が構成されている。
【0037】上述した構成において、エンジン駆動式の
メインポンプ10が正常に駆動しているときには、この
メインポンプ10からの流体圧はメインコントロールバ
ルブ15に給送される。そして、このメインコントロー
ルバルブ15から舵取ハンドル4の舵取操作に伴ってメ
インパワーシリンダ6に流体圧が給送される。また、こ
のメインパワーシリンダ6の左、右室6a,6bは前記
サブパワーシリンダ30の第1のシリンダ32の左、右
室32a,32bに接続されている。したがって、この
状態ではメインパワーシリンダ6とサブパワーシリンダ
30の第1のシリンダ32の働きで、前、後の操舵輪
2,3は所要の操舵補助力で補助されて操舵される。
メインポンプ10が正常に駆動しているときには、この
メインポンプ10からの流体圧はメインコントロールバ
ルブ15に給送される。そして、このメインコントロー
ルバルブ15から舵取ハンドル4の舵取操作に伴ってメ
インパワーシリンダ6に流体圧が給送される。また、こ
のメインパワーシリンダ6の左、右室6a,6bは前記
サブパワーシリンダ30の第1のシリンダ32の左、右
室32a,32bに接続されている。したがって、この
状態ではメインパワーシリンダ6とサブパワーシリンダ
30の第1のシリンダ32の働きで、前、後の操舵輪
2,3は所要の操舵補助力で補助されて操舵される。
【0038】このとき、サブポンプ11からの流体圧
は、サブコントロールバルブ31に至る流体圧供給通路
41とタンク13への戻り通路42との間に設けたチェ
ック弁40が、前記メインポンプ10からメインコント
ロールバルブ15に至る流体圧供給通路43中の高圧で
ある流体圧をパイロット圧として開動作することにより
タンク13側に還流している。このときには、このサブ
ポンプ11は無負荷運転状態となる。
は、サブコントロールバルブ31に至る流体圧供給通路
41とタンク13への戻り通路42との間に設けたチェ
ック弁40が、前記メインポンプ10からメインコント
ロールバルブ15に至る流体圧供給通路43中の高圧で
ある流体圧をパイロット圧として開動作することにより
タンク13側に還流している。このときには、このサブ
ポンプ11は無負荷運転状態となる。
【0039】また、エンジン駆動式のメインポンプ10
が故障したり、このポンプ10からの流体圧給送用配管
(43)等が損傷したりしたときには、前記供給通路4
3中の流体圧が低圧になるから、前記チェック弁40は
閉じて前記サブポンプ11をサブコントロールバルブ3
1に接続する。そして、このサブポンプ11からの流体
圧は、サブコントロールバルブ31を介してサブパワー
シリンダ30の第2のシリンダ33の左、右室33a,
33bのいずれかに供給され、後側操舵輪3を転舵制御
することができる。
が故障したり、このポンプ10からの流体圧給送用配管
(43)等が損傷したりしたときには、前記供給通路4
3中の流体圧が低圧になるから、前記チェック弁40は
閉じて前記サブポンプ11をサブコントロールバルブ3
1に接続する。そして、このサブポンプ11からの流体
圧は、サブコントロールバルブ31を介してサブパワー
シリンダ30の第2のシリンダ33の左、右室33a,
33bのいずれかに供給され、後側操舵輪3を転舵制御
することができる。
【0040】このとき、メインポンプ10からメインコ
ントロールバルブ15、メインパワーシリンダ6、サブ
パワーシリンダ30の第1のシリンダ32は、いずれも
タンク12に対して短絡状態にあり、いわゆる油圧ロッ
ク状態は生ぜず、第2のシリンダ33の動きに負荷とな
ることはない。また、舵取ハンドル4の舵取操作や上述
した後側操舵輪3の転舵動作に伴って前側操舵輪2は転
舵され、所要の操舵を行える。
ントロールバルブ15、メインパワーシリンダ6、サブ
パワーシリンダ30の第1のシリンダ32は、いずれも
タンク12に対して短絡状態にあり、いわゆる油圧ロッ
ク状態は生ぜず、第2のシリンダ33の動きに負荷とな
ることはない。また、舵取ハンドル4の舵取操作や上述
した後側操舵輪3の転舵動作に伴って前側操舵輪2は転
舵され、所要の操舵を行える。
【0041】以上の構造による動力舵取装置1において
は、たとえ一方の流体圧供給源(メインポンプ10、流
体圧給送路など)がポンプ10の故障や給送路の破損な
どによって故障したとしても、他方の流体圧供給源(サ
ブポンプ11)からの流体圧をサブコントロールバルブ
31を介してサブパワーシリンダ30の第2のシリンダ
33に供給することによって、前、後いずれかの操舵輪
2,3を、舵取ハンドル4への操舵要求に応じて、適切
に転舵制御することができる。
は、たとえ一方の流体圧供給源(メインポンプ10、流
体圧給送路など)がポンプ10の故障や給送路の破損な
どによって故障したとしても、他方の流体圧供給源(サ
ブポンプ11)からの流体圧をサブコントロールバルブ
31を介してサブパワーシリンダ30の第2のシリンダ
33に供給することによって、前、後いずれかの操舵輪
2,3を、舵取ハンドル4への操舵要求に応じて、適切
に転舵制御することができる。
【0042】また、上述した動力舵取装置1では、二個
のポンプ10,11とそれぞれの流路切換え用としての
メイン、サブコントロールバルブ15,31、前側、後
側操舵輪2,3を転舵させる際の操舵補助力を得るメイ
ンアクチュエータ(メインパワーシリンダ6とサブパワ
ーシリンダ30の第1のシリンダ32)、サブアクチュ
エータ(サブパワーシリンダ30の第2のシリンダ3
3)によって構成した二系統のパワーアシスト系を、単
純なパイロット式のチェック弁40を利用して簡単に切
り替えて使用することができる。そして、装置全体の必
要最小限の構成部品数によって、構造も簡単で、コスト
低減も図れるのである。
のポンプ10,11とそれぞれの流路切換え用としての
メイン、サブコントロールバルブ15,31、前側、後
側操舵輪2,3を転舵させる際の操舵補助力を得るメイ
ンアクチュエータ(メインパワーシリンダ6とサブパワ
ーシリンダ30の第1のシリンダ32)、サブアクチュ
エータ(サブパワーシリンダ30の第2のシリンダ3
3)によって構成した二系統のパワーアシスト系を、単
純なパイロット式のチェック弁40を利用して簡単に切
り替えて使用することができる。そして、装置全体の必
要最小限の構成部品数によって、構造も簡単で、コスト
低減も図れるのである。
【0043】また、流路切換え用としてのメイン、サブ
コントロールバルブ15,31がそれぞれ独立して構成
されているから、従来のように二個のコントロールバル
ブを軸線方向に並べて配設する際に必要であった面倒な
中立位置での位置合わせという問題もない。すなわち、
各コントロールバルブ15,31をそれぞれ中立位置で
位置合わせし、その状態でピットマンアーム9、コネク
ティングロッド26を介して機械的に連結すればよい。
コントロールバルブ15,31がそれぞれ独立して構成
されているから、従来のように二個のコントロールバル
ブを軸線方向に並べて配設する際に必要であった面倒な
中立位置での位置合わせという問題もない。すなわち、
各コントロールバルブ15,31をそれぞれ中立位置で
位置合わせし、その状態でピットマンアーム9、コネク
ティングロッド26を介して機械的に連結すればよい。
【0044】図3において符号60で示すものは前側操
舵輪2に至るドラッグリンク2aの途中に設けた遊び発
生機構である。この遊び発生機構60は、前述したよう
にメインポンプ10側の流体圧の供給が何らかの原因で
なくなったときに、コネクティングロッド26を介して
サブコントロールバルブ31を舵取ハンドル4の操舵開
始時に円滑に作動できるようにするものである。このよ
うにすれば、サブパワーシリンダ30の第2のシリンダ
33による後側操舵輪3への操舵補助力を確実に得るこ
とができる。
舵輪2に至るドラッグリンク2aの途中に設けた遊び発
生機構である。この遊び発生機構60は、前述したよう
にメインポンプ10側の流体圧の供給が何らかの原因で
なくなったときに、コネクティングロッド26を介して
サブコントロールバルブ31を舵取ハンドル4の操舵開
始時に円滑に作動できるようにするものである。このよ
うにすれば、サブパワーシリンダ30の第2のシリンダ
33による後側操舵輪3への操舵補助力を確実に得るこ
とができる。
【0045】このような遊び発生機構60は、図4
(a),(b)に示すように、前記ドラッグリング2a
を構成する第1のロッド60aと第2のロッド60bと
の間に設けた摺動部61をテーパピン62で選択的に結
合することにより構成している。63はテーパピン62
を係合するテーパ穴、64はこのテーパピン62を抜け
方向に付勢する圧縮ばねである。また、このテーパピン
62の一端には、前記メインポンプ10からの流体圧が
導かれ、前記圧縮ばね64の付勢力に抗してテーパピン
62をテーパ穴63の遊びがない状態で結合するように
構成されている。
(a),(b)に示すように、前記ドラッグリング2a
を構成する第1のロッド60aと第2のロッド60bと
の間に設けた摺動部61をテーパピン62で選択的に結
合することにより構成している。63はテーパピン62
を係合するテーパ穴、64はこのテーパピン62を抜け
方向に付勢する圧縮ばねである。また、このテーパピン
62の一端には、前記メインポンプ10からの流体圧が
導かれ、前記圧縮ばね64の付勢力に抗してテーパピン
62をテーパ穴63の遊びがない状態で結合するように
構成されている。
【0046】したがって、前記メインポンプ10からの
流体圧が供給されている通常時には、図4(a)に示す
ように、ドラッグリング2aには遊びはなく、舵取ハン
ドル4の舵取操作に応じて前側操舵輪2を転舵すること
ができる。一方、メインポンプ10からの流体圧が消失
したときには、同図(b)に示すようにテーパピン62
がテーパ穴63から圧縮ばね4の付勢力で抜け出し、そ
の結果ドラッグリング2aの動きに遊びが生じる。
流体圧が供給されている通常時には、図4(a)に示す
ように、ドラッグリング2aには遊びはなく、舵取ハン
ドル4の舵取操作に応じて前側操舵輪2を転舵すること
ができる。一方、メインポンプ10からの流体圧が消失
したときには、同図(b)に示すようにテーパピン62
がテーパ穴63から圧縮ばね4の付勢力で抜け出し、そ
の結果ドラッグリング2aの動きに遊びが生じる。
【0047】すると、舵取ハンドル4の舵取操作に伴っ
て伝達される操舵力が、前側操舵輪2に伝達する以前に
遊びの存在によって、前記サブコントロールバルブ31
が作動し、サブパワーシリンダ30の第2のシリンダ3
3の作動により後側操舵輪3が操舵補助力を受けて転舵
する。上述した遊び発生機構60による遊びは、上述し
たサブコントロールバルブ31が作動するに必要な最小
限の隙間であればよい。
て伝達される操舵力が、前側操舵輪2に伝達する以前に
遊びの存在によって、前記サブコントロールバルブ31
が作動し、サブパワーシリンダ30の第2のシリンダ3
3の作動により後側操舵輪3が操舵補助力を受けて転舵
する。上述した遊び発生機構60による遊びは、上述し
たサブコントロールバルブ31が作動するに必要な最小
限の隙間であればよい。
【0048】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば前側操
舵輪2を転舵制御するための動力舵取装置1を作動させ
る油圧源を自動車用エンジンによって駆動されるポンプ
10によって構成し、補助用のパワーシリンダへの油圧
を自動車の車軸または電動モータの回転によって駆動さ
れるポンプ11で構成しているが、これに限らない。特
に、補助用パワーシリンダ(サブパワーシリンダ30の
第2のシリンダ33)への油圧源となるサブポンプ11
としては、上述したような車軸駆動方式や電動モータな
どによる電動駆動式のものに限らず、エンジン以外の適
宜の駆動源で駆動できるものであればよい。
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば前側操
舵輪2を転舵制御するための動力舵取装置1を作動させ
る油圧源を自動車用エンジンによって駆動されるポンプ
10によって構成し、補助用のパワーシリンダへの油圧
を自動車の車軸または電動モータの回転によって駆動さ
れるポンプ11で構成しているが、これに限らない。特
に、補助用パワーシリンダ(サブパワーシリンダ30の
第2のシリンダ33)への油圧源となるサブポンプ11
としては、上述したような車軸駆動方式や電動モータな
どによる電動駆動式のものに限らず、エンジン以外の適
宜の駆動源で駆動できるものであればよい。
【0049】また、上述した実施の形態では、パワース
テアリング本体部5をボールねじ式である場合を説明し
たが、本発明はこれに限らず、ラックピニオン式やその
他のタイプのパワーステアリング構造のものであっても
よい。
テアリング本体部5をボールねじ式である場合を説明し
たが、本発明はこれに限らず、ラックピニオン式やその
他のタイプのパワーステアリング構造のものであっても
よい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る動力舵
取装置によれば、エンジン駆動式のメインポンプが故障
したり、このポンプからの流体圧給送用配管等が損傷し
たりしたときには、サブポンプの流体圧給送系に設けた
パイロット式のチェック弁が閉じられ、サブポンプをサ
ブコントロールバルブに接続し、このサブポンプからサ
ブコントロールバルブを介して給送される流体圧をサブ
パワーシリンダ(サブパワーシリンダの第2のシリン
ダ)に供給することにより、後側操舵輪に操舵補助力を
与えて転舵制御することができる。また、舵取ハンドル
の舵取操作やこの後側操舵輪の転舵動作に伴って前側操
舵輪も転舵し、所要の操舵を行える。
取装置によれば、エンジン駆動式のメインポンプが故障
したり、このポンプからの流体圧給送用配管等が損傷し
たりしたときには、サブポンプの流体圧給送系に設けた
パイロット式のチェック弁が閉じられ、サブポンプをサ
ブコントロールバルブに接続し、このサブポンプからサ
ブコントロールバルブを介して給送される流体圧をサブ
パワーシリンダ(サブパワーシリンダの第2のシリン
ダ)に供給することにより、後側操舵輪に操舵補助力を
与えて転舵制御することができる。また、舵取ハンドル
の舵取操作やこの後側操舵輪の転舵動作に伴って前側操
舵輪も転舵し、所要の操舵を行える。
【0051】そして、このような本発明に係る動力舵取
装置によれば、二個のポンプと二個の流路切換え用コン
トロールバルブ、前側、後側操舵輪を転舵させる際の操
舵補助力を得るメインアクチュエータ(メインパワーシ
リンダとサブパワーシリンダの第1のシリンダ)、サブ
アクチュエータ(サブパワーシリンダの第2のシリン
ダ)によって構成した二系統のパワーアシスト系を、単
純なパイロット式のチェック弁を用いるだけで、簡単に
切換えて使用することができ、構成部品数が少なく構造
も簡単で、コスト低減も図れるという利点がある。
装置によれば、二個のポンプと二個の流路切換え用コン
トロールバルブ、前側、後側操舵輪を転舵させる際の操
舵補助力を得るメインアクチュエータ(メインパワーシ
リンダとサブパワーシリンダの第1のシリンダ)、サブ
アクチュエータ(サブパワーシリンダの第2のシリン
ダ)によって構成した二系統のパワーアシスト系を、単
純なパイロット式のチェック弁を用いるだけで、簡単に
切換えて使用することができ、構成部品数が少なく構造
も簡単で、コスト低減も図れるという利点がある。
【0052】また、本発明によれば、エンジン駆動式の
メインポンプが正常に駆動しているときには、このメイ
ンポンプからの流体圧をメインコントロールバルブに給
送し、このメインコントロールバルブから舵取ハンドル
の舵取操作に伴ってメインパワーシリンダ、サブパワー
シリンダの第1のシリンダに流体圧が給送されることに
より、前、後の操舵輪を所要の操舵補助力で補助されて
操舵することができる。
メインポンプが正常に駆動しているときには、このメイ
ンポンプからの流体圧をメインコントロールバルブに給
送し、このメインコントロールバルブから舵取ハンドル
の舵取操作に伴ってメインパワーシリンダ、サブパワー
シリンダの第1のシリンダに流体圧が給送されることに
より、前、後の操舵輪を所要の操舵補助力で補助されて
操舵することができる。
【0053】このとき、エンジン以外(たとえば車軸回
転や電動モータ)で駆動されるサブポンプはタンク側に
短絡された状態となっており、このサブポンプはいわゆ
る無負荷運転状態となっており、エネルギ効率の面で優
れている。
転や電動モータ)で駆動されるサブポンプはタンク側に
短絡された状態となっており、このサブポンプはいわゆ
る無負荷運転状態となっており、エネルギ効率の面で優
れている。
【図1】 本発明に係る動力舵取装置の一つの実施の形
態を示し、前2軸車の前、後各一対をなす操舵輪を転舵
制御する際のシステム全体の概要を説明するための概略
構成図である。
態を示し、前2軸車の前、後各一対をなす操舵輪を転舵
制御する際のシステム全体の概要を説明するための概略
構成図である。
【図2】 図1におけるサブパワーシリンダ、サブコン
トロールバルブを示す拡大図である。
トロールバルブを示す拡大図である。
【図3】 本発明に係る動力舵取装置を適用する前2軸
車における操舵系の一部の構成部品を説明するための概
略図である。
車における操舵系の一部の構成部品を説明するための概
略図である。
【図4】 図3における遊び発生機構を拡大した図であ
って、(a)は正常動作時の状態を示す図、(b)はメ
インポンプ側に故障が生じたときの状態を示す図であ
る。
って、(a)は正常動作時の状態を示す図、(b)はメ
インポンプ側に故障が生じたときの状態を示す図であ
る。
【符号の説明】 1…前2軸車用の動力舵取装置、2…前側操舵輪(前側
操向車輪)、3…後側操舵輪(後側操向車輪)、4…舵
取ハンドル、4a…ステアリングシャフト、5…ステア
リング本体部、6…メインパワーシリンダ、6a,6b
…左、右室、7…入力軸(スタブシャフト)、8…セク
タギア、9…ピットマンアーム、10…エンジン駆動式
のメインポンプ、11…エンジン以外の駆動式のサブポ
ンプ、12,13…タンク、15…流路切換え用のメイ
ンコントロールバルブ、16…ステアリングボディ、1
7…バルブハウジング、18…ピストン、19…ボール
ねじ機構、20…ウォームシャフト、25…従動レバ
ー、26…コネクティングロッド、30…サブパワーシ
リンダ、31…サブコントロールバルブ、32…第1の
シリンダ、32a,32b…左、右室、33…第2のシ
リンダ、33a,33b…左、右室、40…パイロット
式チェック弁、41…流体圧供給通路、42…戻り通
路、43…流体圧供給通路、45…戻り通路、50…バ
ルブ作動機構、51…スプール、52…作動ロッド、5
3…作動ピン、55…中立位置復帰機構、60…遊び発
生機構。
操向車輪)、3…後側操舵輪(後側操向車輪)、4…舵
取ハンドル、4a…ステアリングシャフト、5…ステア
リング本体部、6…メインパワーシリンダ、6a,6b
…左、右室、7…入力軸(スタブシャフト)、8…セク
タギア、9…ピットマンアーム、10…エンジン駆動式
のメインポンプ、11…エンジン以外の駆動式のサブポ
ンプ、12,13…タンク、15…流路切換え用のメイ
ンコントロールバルブ、16…ステアリングボディ、1
7…バルブハウジング、18…ピストン、19…ボール
ねじ機構、20…ウォームシャフト、25…従動レバ
ー、26…コネクティングロッド、30…サブパワーシ
リンダ、31…サブコントロールバルブ、32…第1の
シリンダ、32a,32b…左、右室、33…第2のシ
リンダ、33a,33b…左、右室、40…パイロット
式チェック弁、41…流体圧供給通路、42…戻り通
路、43…流体圧供給通路、45…戻り通路、50…バ
ルブ作動機構、51…スプール、52…作動ロッド、5
3…作動ピン、55…中立位置復帰機構、60…遊び発
生機構。
Claims (4)
- 【請求項1】 前2軸車の前、後各一対をなす操舵輪を
転舵させるための動力舵取装置であって、 車輌のエンジンで駆動されるメインポンプと、 前記エンジン以外の駆動手段により駆動されるサブポン
プと、 舵取ハンドルへの舵取操作により前記メインポンプから
の流体圧の流路切換えを行うメインコントロールバルブ
と、 このメインコントロールバルブで切換えられた流体圧に
よって得られる操舵補助力により前側の操舵輪を転舵制
御するメインパワーシリンダと、 このメインパワーシリンダからの操舵力伝達系の一部に
連動するように設けられ前記サブポンプからの流体圧の
流路切換えを行うサブコントロールバルブと、 前記メインコントロールバルブ、サブコントロールバル
ブで切換えられた流体圧によって得られる操舵補助力に
より後側の操舵輪を転舵制御するサブパワーシリンダと
を備え、 前記サブポンプから前記サブコントロールバルブに至る
流体圧供給通路と前記サブコントロールバルブからタン
クへの戻り通路との間に、前記メインポンプからの流体
圧供給通路中の流体圧をパイロット圧とし、前記戻り通
路から供給通路への流体圧の流れを許容するパイロット
式のチェック弁を設けたことを特徴とする動力舵取装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の動力舵取装置におい
て、 前記サブパワーシリンダを、前記メインポンプからの流
体圧によって前記メインパワーシリンダと共にメインア
クチュエータとして作動される第1のシリンダと、前記
サブポンプからの流体圧によってサブアクチュエータと
して作動される第2のシリンダとによって構成したこと
を特徴とする動力舵取装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の動力舵取装置におい
て、 前記サブパワーシリンダにおける第1のシリンダの左、
右室と、前記メインパワーシリンダの左、右室とを接続
したことを特徴とする動力舵取装置。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
載の動力舵取装置において、 前記メインパワーシリンダから前側操舵輪を転舵制御す
るための舵取操作力伝達系の途中に遊び発生機構を設け
たことを特徴とする動力舵取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079430A JP2000272527A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 動力舵取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079430A JP2000272527A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 動力舵取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000272527A true JP2000272527A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13689673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11079430A Pending JP2000272527A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 動力舵取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000272527A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106515844A (zh) * | 2015-09-15 | 2017-03-22 | 现代自动车株式会社 | 车辆的前轮和后轮的整体式动力转向系统及其控制方法 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP11079430A patent/JP2000272527A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106515844A (zh) * | 2015-09-15 | 2017-03-22 | 现代自动车株式会社 | 车辆的前轮和后轮的整体式动力转向系统及其控制方法 |
CN106515844B (zh) * | 2015-09-15 | 2021-02-12 | 现代自动车株式会社 | 车辆的前轮和后轮的整体式动力转向系统及其控制方法 |
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