JPH0231349Y2 - - Google Patents

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JPH0231349Y2
JPH0231349Y2 JP14369184U JP14369184U JPH0231349Y2 JP H0231349 Y2 JPH0231349 Y2 JP H0231349Y2 JP 14369184 U JP14369184 U JP 14369184U JP 14369184 U JP14369184 U JP 14369184U JP H0231349 Y2 JPH0231349 Y2 JP H0231349Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は車両の4輪操舵システム、さらに詳
しくは、前輪を操舵するパワーステアリングの油
圧を利用して後輪を転舵するようにした4輪操舵
装置に関する。
ロ 従来技術 従来、前輪を操舵するパワーステアリングの油
圧を後輪側のパワーシリンダ等のアクチユエータ
に導いて後輪を前輪と共に転舵する操舵装置とし
ては、特開昭59−67170号公報に記載のものがあ
る。
ハ 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記特開昭59−67170号公報に
記載のものは前輪側アクチユエータと後輪側アク
チユエータとが同じ油路で結ばれる構成となつて
いるため、後輪側の油路やアクチユエータが故障
して油が洩れると前輪側の油路の油も上記故障箇
所から抜け出てしまい、前輪側のアクチユエータ
が作動しなくなり(パワーステアリングのアシス
ト力がなくなる)、人力による操舵操作力が大き
くなつてしまうといつた問題点があつた。
そこでこの考案は、後輪側の油路、アクチユエ
ータから油が洩れるといつた故障時でも前輪側の
油圧系の作動を確保して正常なパワーステアリン
グの作動を確保し、乗員の軽い操舵力で操作でき
るようにすることを目的とする。
ニ 考案の構成 本考案は上記目的を達成するため、前輪の転舵
を供給される油圧に応じてアシストするパワーシ
リンダと、このパワーシリンダへステアリングホ
イールの操舵量に応じた油圧を供給する制御弁
と、前記油圧の供給により後輪を転舵させる油圧
シリンダ装置と、前記制御弁からの油圧を前記油
圧シリンダ装置へ導く油路と、この油路の途中に
設けられて油路を前輪側油路と後輪側油路とに分
け、前記制御弁からの油圧に応じてシリンダ内を
移動するピストンを有し、後輪側油路の油洩れ
時、前記ピストンが正常時以上に移動した位置で
停止するようにした非常時用シリンダ装置と、を
備えて4輪操舵装置を構成する。
ホ 考案の作用 ステアリングホイールを転舵すると、制御弁か
ら前輪側のパワーシリンダと、前輪側油路とに操
舵量に応じた油圧が供給される。前輪側油路の作
動油は非常時用シリンダ装置のピストンを移動さ
せて後輪側油路に油圧を発生させ、後輪の油圧シ
リンダ装置を作動させる。上記パワーシリンダと
後輪の油圧シリンダ装置との作動で前輪、後輪が
操舵され、操縦性、安定性を向上させる。
後輪側油路が故障して作動油が洩れた場合、非
常時用シリンダ装置のピストンの存在により前輪
側油路の作動油洩れは防止できる。この状態でス
テアリングホイールを転舵すると、これにより発
生した油圧で非常時用シリンダ装置のピストンは
後輪側油路の方へ向かつて正常時より大きな距離
移動し、シリンダの端面等に当接して停止され
る。したがつて、前輪側油路の油圧上昇も可能と
なり、パワーステアリング装置の作動を確保でき
る。
ヘ 実施例 第1図、第2図は本考案の一実施例を示す。同
図において、前輪2はナツクルアーム3、サイド
ロツド4を介してジヨイントによりラツクギヤ5
に連結されている。ラツクギヤ5は途中にピスト
ンを一体的に有し、車体1に固定されたパワーシ
リンダ6を貫通し油室e,fを区分けする。ラツ
クギヤ5の歯にはステアリングホイール9に連動
するピニオン7が噛合わされる。ステアリングホ
イール9とピニオン7との途中にはステアリング
ホイール9の操舵量に応じて絞り面積が決まる可
変オリフイスa,b,c,dを有する油圧制御弁
8が設けてあり、ポンプ10がリザーバタンク1
1から吸い込んだ作動油が供給され、上記操舵量
に応じてパワーシリンダ6の油室e,fへの作動
油の供給、排出を制御するように構成されてい
る。
13は後輪で、ドライブシヤフト21を介して
終減速機ハウジング15内の終減速機に連結され
ると共に、後輪サスペンシヨンメンバ14に回動
可能に取付けられたトレーリングアーム20にて
支持される。後輪サスペンシヨンメンバ14は中
央に終減速機ハウジング15が固定されて、両端
部の円柱状のインシユレータラバー16がこの中
心に位置するピン17を介して車体1に支持され
る。この後輪サスペンシヨンメンバ14の両端部
には油圧シリンダ22、油圧ピストン23を有す
る油圧シリンダ装置A,B,C,Dが設けられ、
これらを作動させることによりインシユレータラ
バー16を半径方向に撓ませて後輪サスペンシヨ
ンメンバ14を車体1に対し水平面内で若干回動
できるよう構成してある。終減速機ハウジング1
5の図中下端部も円柱状のインシユレータラバー
18がこの中心に位置するピン19を介して車体
1に支持され、後輪サスペンシヨンメンバ14は
このピン19を支点にして回動できるようになつ
ている。すなわち、後輪サスペンシヨンメンバ1
4の図中左端部には油圧シリンダ装置A,Bが対
向して配置されると共に、後輪サスペンシヨンメ
ンバ14の図中右端部には油圧シリンダ装置C,
Dが対向して配置され、油圧シリンダ装置AとC
とは油圧パイプ25bに、油圧シリンダ装置Bと
Dとは油圧パイプ24bに各々接続される。油圧
パイプ25bに作動油が供給されると、油圧シリ
ンダ装置A,Cのピストン23がピン17に向か
つて前進し、インシユレータラバー16を撓ませ
て後輪サスペンシヨンメンバ14をピン19を支
点として図中時計回り方向へ回動させ、油圧パイ
プ24bに作動油が供給されると、油圧シリンダ
装置B,Dのピストン23がピン17に向かつて
前進し、インシユレータラバー16を撓ませて後
輪サスペンシヨンメンバ14をピン19を支点と
して図中反時計回り方向へ回動させるようになつ
ている。
上記油圧パイプ24b,25bは各々非常時用
シリンダ装置30,31を介して油圧パイプ24
a,25aに接続され、このうち油圧パイプ24
aはパワーシリンダ6の油室eと共に、油圧制御
弁8の可変オリフイスaとcとの間に接続され、
油圧パイプ25aはパワーシリンダ6の油室fと
共に、油圧制御弁8の可変オリフイスbとdとの
間に接続される。可変オリフイスcとdとの間は
油圧ポンプ10の吐出ポートに、また可変オリフ
イスaとdとの間はリザーバタンク11に接続さ
れる。ここで、油圧パイプ24a,24b,25
a,25bは油路を構成し、特に油圧パイプ24
a,25aは前輪側油路を、油圧パイプ24b,
25bは後輪側油路を構成する。
上記油圧パイプ24a,24b間及び油圧パイ
プ25a,25b間に設けた非常時用シリンダ装
置30,31は油圧シリンダ30a,31aとこ
の中で移動するピストン30b,31bとで構成
される。ここで、シリンダ30a,31aとピス
トン30b,31bとの関係は、作動油が洩れな
い場合における通常操舵時ではピストン30b,
31bが自由にストロークでき、かつ後輪側油圧
パイプ24b,25bのいずれかが故障により作
動油洩れした時はピストン30b,31bのうち
洩れた油圧系の方のピストン油圧シリンダ30
a,31aの同油圧系の方のシリンダ端部壁面
(図中下側)に当接してこれ以上ストロークしな
いように設定してある。
次に、上記実施例の作用を説明する。
先ず、油圧系に全く異常がない場合、ステアリ
ングホイール9を中立位置にしての走行時では、
第1図に示す状態となつており、可変オリフイス
a,b,c,dはいずれも絞られていない。従つ
て、ポンプ10から油圧制御弁8へ供給された作
動油は可変オリフイスb,c、次いでa,dを通
つてリザーバタンク11に戻される結果、パワー
シリンダ6の油室e,fにはラツクギヤ5を移動
させるような油圧は導かれない。このため、油圧
パイプ24a,24b,25a,25bに上記油
圧は発生せず、前輪2、後輪13とも転舵せず直
進状態にある。この状態より、ステアリングホイ
ール9を左転舵すると、可変オリフイスa,bが
絞られる結果、ポンプ10の高い油圧の一部が油
圧制御弁8からパワーシリンダ6の油室eと油圧
パイプ24a,24bを介して油圧シリンダ装置
B,Dとに供給される一方、パワーシリンダ6の
油室fと油圧パイプ25aの油が油圧制御弁8を
介してリザーバタンク11へ排出され、油圧シリ
ンダ装置A,Cの油は油圧パイプ25bを通つて
非常時用シリンダ装置31の油圧シリンダ31a
内に排出される。この結果、ラツクギヤ5はパワ
ーシリンダ6の油室eの油圧からラツクギヤ5の
ピストンに作用する力とピニオン7から作用する
力とで前輪2を図中反時計方向へ転舵させ、かつ
油圧パイプ24aを介して非常時用シリンダ装置
30のピストン30bを操舵量に応じて図中下方
へ移動させて、油圧パイプ24bを介して油圧シ
リンダ装置B,Dのピストン23をピン17に向
けて前進させ、さらに、油圧パイプ25aを介し
て非常用シリンダ装置31のピストン31bを図
中上方へ移動させて、油圧パイプ25bを介して
油圧シリンダ装置A,Cのピストン23をピン1
7から後退させる。油圧シリンダ装置B,Dのピ
ストン23の前進、および油圧シリンダ装置A,
Cのピストン23の後退によりインシユレータラ
バー16を撓ませて後輪サスペンシヨンメンバ1
4を第2図のようにピン19を支点として反時計
方向へ回動させる。サスペンシヨンメンバ14の
回動により後輪13も左へ転舵し、高速走行での
操縦性を確保する。ステアリングホイール9を右
転舵すると上記と逆の作用が生じ、前輪2と後輪
13とを右へ転舵する。次に、後輪側油圧系に異
常が生じた場合、例えば油圧パイプ24bに孔が
あいてこの中の作動油が洩れた場合は、以下のよ
うに非常時用シリンダ装置30が作用し、前輪側
のパワーステアリング装置の作動が確保される。
油圧パイプ24bから作動油が洩れても非常時
用シリンダ装置30のピストン30bがこれ以外
の油圧系の作動油が洩れるのを防止する。そし
て、ステアリングホイール9の左転舵時では、上
述のようにパワーシリンダ6の油室eと油圧パイ
プ24aとに操舵量に応じた高い油圧が供給され
る。このとき、油圧パイプ24bには作動油がな
いので、非常時用シリンダ装置30のピストン3
0bが油圧系正常時以上に図中下方へ移動しシリ
ンダ30aの端部壁面(図中下側)に当接して停
止する。これにより、パワーシリンダ6の油室e
の油圧は上昇可能となり、通常通りパワーステア
リング装置の作動を確保でき、乗員は軽い操舵力
で前輪2を操舵できる。この場合、上述と異なり
油圧シリンダ装置B,Dは作動せず、後輪13は
転舵されないが、もともと通常時の転舵量も後輪
側は小さいので、操舵性は若干低下するものの通
常のFR車と同じであり、何等心配はない。右転
舵時はパワーシリンダ6の油室fと油圧シリンダ
装置A,Cとに操舵力に応じた高い油圧が供給さ
れ、前輪2、後輪13を転舵させる。
上記のように後輪側の一方の油圧系が油洩れを
生じても、前輪側のパワーステアリング装置の作
動を確保できる。この場合、左転舵と右転舵で操
舵フイーリングに差がでること、若干操縦性能が
低下することを考えると、後輪側の油圧系24
b,25bに油圧センサをつけたり、あるいは非
常時用シリンダ装置30,31のピストン30
b,31bの過大ストロークを検出するセンサを
つけて、後輪側油圧系の故障時、ランプや警報器
で運転者に故障状態を知らせるようにしてもよ
い。
後輪側油圧系両方に故障が生じた場合も、後輪
13が転舵されないことを除けば上記同様にパワ
ーステアリング装置の作動を確保でき、容易に前
輪2を転舵できる。
なお、後輪のシリンダ装置は上記実施例のもの
に限られることなく、他の形式でもよい。また、
前輪、後輪の転舵方向は逆位相となる型式のもの
でもよくこの場合は低速走行時の旋回半径を小さ
くできる。
ト 考案の効果 以上の説明から判るように、本考案ではパワー
シリンダと後輪のシリンダ装置との間を結ぶ油路
の途中に、非常時用シリンダ装置を設けて油路を
2分し、上記非常時用シリンダ装置のピストンで
油圧を伝えると共に、両油路間の連通を停止した
ので、後輪側油路に作動油洩れが生じた場合で
も、前輪側油路の作動油洩れを防ぐことができ、
これによりパワーステアリング装置の作動を確保
でき、乗員の軽い操舵力での操作を可能にする。
また、簡単なシリンダ装置を油路に介在させるだ
けでよいので、非常に安価となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかる4輪操舵装
置の全体構成図、第2図は第1図に示す4輪操舵
装置が左転舵された状態を示す図である。 1……車体、2……前輪、6……パワーシリン
ダ、8……油圧制御弁(制御弁)、9……ステア
リングホイール、10……油圧ポンプ、11……
リザーバタンク、13……後輪、14……後輪サ
スペンシヨンメンバ、16,18……インシユレ
ータラバー、24a,25a……油圧パイプ(前
輪側油路)、24b,25b……油圧パイプ(後
輪側油路)、30,31……非常時用シリンダ装
置、30a,31a……油圧シリンダ(シリン
ダ)、30b,31b……ピストン、A,B,C,
D……油圧シリンダ装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前輪の転舵を供給される油圧に応じてアシスト
    するパワーシリンダと、このパワーシリンダへス
    テアリングホイールの操舵量に応じた油圧を供給
    する制御弁と、前記油圧の供給により後輪を転舵
    させる油圧シリンダ装置と、前記制御弁からの油
    圧を前記油圧シリンダ装置へ導く油路と、この油
    路の途中に設けられて油路を前輪側油路と後輪側
    油路とに分け、前記制御弁からの油圧に応じてシ
    リンダ内を移動するピストンを有し、後輪側油路
    の油洩れ時、前記ピストンが正常時以上に移動し
    た位置で停止するようにした非常時用シリンダ装
    置と、を備えたことを特徴とする4輪操舵装置。
JP14369184U 1984-09-21 1984-09-21 Expired JPH0231349Y2 (ja)

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JPS6157082U JPS6157082U (ja) 1986-04-17
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