JP2000272158A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP2000272158A
JP2000272158A JP8105699A JP8105699A JP2000272158A JP 2000272158 A JP2000272158 A JP 2000272158A JP 8105699 A JP8105699 A JP 8105699A JP 8105699 A JP8105699 A JP 8105699A JP 2000272158 A JP2000272158 A JP 2000272158A
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JP
Japan
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thermal head
scanning direction
film layer
layer
heating element
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Pending
Application number
JP8105699A
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English (en)
Inventor
Tadao Shinya
忠雄 新屋
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物による保護膜層の破損に強い部分グレー
ズを用いたサーマルヘッドを提供する。 【解決手段】 セラミック基板1上に部分グレーズ層2
を形成し、この部分グレーズ層2上に発熱素子部3aと
なる間隔を隔てて一対の電極層4、5を形成し、発熱素
子部3a、一対の電極層4、5を被覆する保護膜層6を
形成したサーマルヘッドであって、少なくも副走査方向
側の電極層4の発熱素子部3aとすべき間隔に望む端面
に主走査方向と非平行の部位を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
関し、特に、保護膜層の段差部の異物による破損を防止
する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のサーマルヘッドについて図3を用
いて説明する。従来の薄膜型サーマルヘッドは、図3
(b)にその断面図を示すように、セラミック基板1の
上面に、部分グレース層2が形成され、このグレース層
2に積層して発熱用の抵抗体層3、更にその上面に電極
用の導体層4および5が形成され、これら抵抗体層3、
導体層4、5の全体を被覆するように保護膜層6が形成
される。
【0003】ここで、図3(a)にその平面図を示すように
導体層4、5が上面に形成されていない抵抗体層3の部
分が発熱素子部3aを構成し、導体層4、5間に所定の
時間電圧を印加するとこの発熱素子部3aにジュール熱
が発生し、この熱によって、図6に示すように、プラテ
ン20とサーマルヘッド10の間に挟持されている感熱
紙、あるいは転写紙(インクシート)などの記録媒体3
0が加熱され、感熱記録あるいは熱転写記録が行なわれ
る。また、図3(a)の平面図で示すように、1つのサ
ーマルヘッド(セラミック基板)の上には、一般に、記
録媒体とヘッドとの相対移動方向(以下、副走査方向と
いう。)とは直交する方向(以下、主走査方向とい
う。)に、複数の発熱素子部3aが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3(b)に示すよう
に、保護膜層6は、ほぼ一様な厚みで形成されるため、
所定の間隔を隔てて対向する電極用導体層4と5の先端
(同図Y)において、電極用導体層4又は5とほぼ同じ
高さ(厚さ)の段差が生じている。このため、何らかの
理由で(例えば記録媒体に発生した静電気によって)サ
ーマルヘッド−プラテン間にゴミ(異物)Xが混入する
と、ゴミXの副走査方向への搬送力をFとすれば、保護
膜層6の段差部Yには異物Xがほぼ搬送力Fの力で衝突
することになり、異物Xの硬度が高い場合には保護膜層
6が破損し、この結果、記録媒体への熱伝導が著しく低
下したり、電極用導体層4、5あるいは発熱用抵抗体3
が腐蝕してしまい、印画不良を引き起こす場合がある。
【0005】そこで、従来は保護膜層6を多層化し、例え
ば、図4に示すように、従来と同じ材質でできた第1の
保護膜層6aの上に、従来より硬度の高い第2の保護膜
層6b(耐摩耗層)を設けることで異物に対する保護膜
層自体の強度を高めたり、あるいは、電極を多層化し、
例えば、図5に示すように長さの異なる電極用導体層4
a、4b、5a、5bを用いて2層化することで、保護
膜層6に発生する段差を低く(2箇所に分散)し、異物
Xから保護膜層6への衝突力を弱めたりしていた。しか
し、このような異なる材質を用いたり、異なるマスクパ
ターンを用いた多層化は、ヘッドの製造コストを引き上
げる原因となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点に鑑みてなされたものであり、発熱素子部3aとす
べき間隔を隔てて発熱抵抗体層上に積層形成した複数の
一対の電極層の該間隔に望む端面における電極の形状
を、副走査方向と成す角度θがθ≠90°、すなわち、
主走査方向に対して非平行となるようにすることで、ヘ
ッドの製造コストを上げずに異物混入時の保護膜層破損
確率を低下させることができるサーマルヘッド、および
これを用いた記録装置を提供するものである。
【0007】すなわち、請求項1に係る発明は、「絶縁基板
上に主走査方向の画素ピッチに対応した間隔で形成した
複数の発熱抵抗体層と、 該複数の発熱抵抗体層上に発
熱素子部とすべき間隔を隔てて各々積層形成した複数の
一対の電極層と、該複数の一対の電極層及び該複数の発
熱素子部上に積層形成した保護膜層とを具備したサーマ
ルヘッドにおいて、該複数の一対の電極層のうち少なく
も副走査方向の下流側の電極層の該発熱素子部とすべき
間隔に望む端面に主走査方向と非平行の部位を設けたこ
とを特徴とするサーマルヘッド。」を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
サーマルヘッドを図1(a)、(b)を参照して説明す
る。図1(a)は本発明の第1の実施の形態に係るサー
マルヘッドの平面図を示し、同図(b)は、その断面図
に示す。
【0009】図1(b)に示すヘッドの断面構造は従来のヘ
ッド構造と変わるところが無く、この事は、以下に説明
するように、電極用導体層の形状(マスクパターン)を
従来と異ならせるだけで、従来と変わらない製造コスト
で、本発明になるサーマルヘッドが製造できることを示
している。
【0010】本実施の形態に係るサーマルヘッドの特徴は、
図1(a)に示すところの電極用導体層4、5の形状に
あり、電極用導体層4および5は発熱素子部3aとの境
界部分がともにその副走査方向となす角度θがθ≠90
°なる角度をもって形成されている。このため、保護膜
層6の段差部Yは、従来と同じ高さを持つが、電極層
4、5と同様、副走査方向に対する角度θはθ≠90°
なる角度をもって形成される。この結果、異物Xが搬送
力Fで保護膜層の段差部Yに衝突した場合でも、段差部
Yには従来より小さいF・sinθ(<F)の力しか加
わらず、従来と同じ材質の保護膜層であっても従来より
保護膜層破損の確率が低下する。
【0011】次に、本発明の第2の実施の形態に係るサーマ
ルヘッドを図2(a)、(b)を参照して説明する。図
2(a)は本発明の第2の実施の形態に係るサーマルヘ
ッドの平面図を示し、同図(b)は、その断面図に示
す。図1に示した実施の形態では、電極用導体層4およ
び5の両方に所定の角度θを持たせることで、記録媒体
とサーマルヘッドとの相対移動方向が逆転する往復印字
方式の記録装置にも適用可能な構造としたが、記録媒体
とサーマルヘッドとの相対移動方向が一方に固定された
記録装置であれば、たとえば、図2(a)に示すように
副走査方向の下流側の電極4のみに所定の角度θを持た
せることで本発明の効果は得られる。
【0012】また、発熱素子部3aとの境界部分すべてに所
定の角度を持たせることは必ずしも必要ではなく、たと
えば、図2(a)に示すようにその一部分(Pおよび
R)にだけ所定の角度を持たせてもよく、この場合異物
Xが混入する位置がQの部分であった場合は従来と同じ
確率で保護膜層6の破損が発生するが、PおよびRの部
分に異物Xが混入した場合は、従来より保護膜層破損の
確率が低下するため、全体的には(異物が混入する位置
には規則性が無く、確率的には均等なため)傾斜部分
(PおよびR)を設けた分だけ従来より保護膜層破損の
確率が低下する。また、本実施の形態に係るサーマルヘ
ッドは、図2(b)にその断面を示すように、セラミッ
ク基板1上に一様な厚さの全面グレーズ層2aを形成
し、この上に発熱用抵抗体層3を形成した所謂「全面グ
レーズタイプ」のサーマルヘッドである。このように、
本発明に係るサーマルヘッドは所謂「部分グレーズタイ
プ」のサーマルヘッドに限定されることなく、所謂「全
面グレーズタイプ」のサーマルヘッドにも適用可能であ
る。また、図1(a)に示した電極用導体層の形状を図
2(b)に示す所謂「全面グレーズタイプ」のサーマル
ヘッドに適用することや、逆に、図2(a)に示した電
極用導体層の形状を図1(b)に示す所謂「部分グレー
ズタイプ」のサーマルヘッドに適用することも可能であ
ることは云うまでもない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、一対の電極層のうち少
なくも副走査方向の下流側の電極層の該発熱素子部とす
べき間隔に望む端面に主走査方向と非平行の部位を設け
たことによって、電極によって生じる段差部の副走査方
向に対する角度を垂直より浅い角度にしため、硬度の高
い異物が混入しても、保護膜層に加わる力が緩和され保
護膜層の破損による印画不良が発生する確率を低下させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るサーマルヘッ
ドの構成を示す平面図(a)及び断面図(b)である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るサーマルヘッ
ドの構成を示す平面図(a)及び断面図(b)である。
【図3】従来のサーマルヘッドを説明するための平面図
(a)、断面図(b)である。
【図4】従来の他のサーマルヘッドを説明するための断
面図である。
【図5】従来の他のサーマルヘッドを説明するための断
面図である。
【図6】一般的なサーマルプリンタの概略構成を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 セラミック基板 2 部分グレーズ層 2a 全体グレーズ層 3 発熱用抵抗体層 3a 発熱素子部 4 電極用導体層 5 電極用導体層 6 保護膜層 10 サーマルヘッド 20 プラテン 30記録媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に主走査方向の画素ピッチに対
    応した間隔で形成した複数の発熱抵抗体層と、 該複数
    の発熱抵抗体層上に発熱素子部とすべき間隔を隔てて各
    々積層形成した複数の一対の電極層と、 該複数の一対の電極層及び該複数の発熱素子部上に積層
    形成した保護膜層とを具備したサーマルヘッドにおい
    て、 該複数の一対の電極層のうち少なくも副走査方向の下流
    側の電極層の該発熱素子部とすべき間隔に望む端面に主
    走査方向と非平行の部位を設けたことを特徴とするサー
    マルヘッド。
JP8105699A 1999-03-25 1999-03-25 サーマルヘッド Pending JP2000272158A (ja)

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