JP2000272058A - イージーピール性フィルム - Google Patents

イージーピール性フィルム

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JP2000272058A
JP2000272058A JP11078768A JP7876899A JP2000272058A JP 2000272058 A JP2000272058 A JP 2000272058A JP 11078768 A JP11078768 A JP 11078768A JP 7876899 A JP7876899 A JP 7876899A JP 2000272058 A JP2000272058 A JP 2000272058A
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達也 小川
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まさみ 清水
Masumi Hattori
真澄 服部
Takuji Oikawa
卓慈 及川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装材料として良く使用されるポリエステル
系樹脂に対する接着強度に優れ、十分なヒートシール性
およびイージーピール性を有するフィルムを提供する。 【解決手段】 基材フィルム上にメタクリル酸メチル含
有量が14〜31重量%のエチレン・メタクリル酸メチ
ル共重合体樹脂層からなるシーラント層を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシール性お
よびイージーピール性(易開封性)に優れるフィルムに
関し、特にポリエステルフィルム、もしくは、基材上に
ポリエステル系樹脂の層を形成したフィルム等に対して
ヒートシールされるイージーピール性フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品や医薬品等をフィルムで包装して密
封する際、フィルムの包装片同士をヒートシールするこ
とが行われている。かかるヒートシールによる包装で
は、十分な密封性(ヒートシール性)と容易に開封でき
ること(イージーピール性)が要求される。
【0003】かかるフィルムはフィルム基材/シーラン
ト層で構成され、このシーラント層が相手側基材にヒー
トシールされる。このシーラント層としては、例えばポ
リエチレンとポリプロピレンの混合組成物、ポリブテン
とエチレン酢酸ビニルとの混合組成物からなるものなど
多くのものが知られている。
【0004】また、イージーピール性が要求される包装
体の相手側基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィンフィルムが多く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の混合組成物からなるシーラント層は、相手側基材が
ポリオレフィンフィルムの場合には十分なヒートシール
性およびイージーピール性が得られるものの、相手側基
材としてポリエチレンテレフタレート等のポリエステル
フィルムを使用するとヒートシール性が悪く、使用でき
なかった。
【0006】また、上記従来の混合組成物からなるシー
ラント層は、相手側基材がポリオレフィンフィルムであ
っても、この表面にポリエステル系樹脂バインダーを含
有するインキを用いた印刷層を有する場合には、この印
刷層によってヒートシール性が低下するという問題があ
った。
【0007】本発明の主たる目的は、上記事情に鑑み、
特にポリエステルフィルム、もしくは、基材上にポリエ
ステル系樹脂の層を形成したフィルム等に対して、十分
なヒートシール性およびイージーピール性を確保できる
フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明は、ポリエステルフィルム、基材上にポリ
エステル系樹脂の層を形成したフィルム、もしくはポリ
エステル系樹脂バインダーを含有するインキを用いた印
刷層を有するフィルムに対してヒートシールされるイー
ジーピール性フィルムであって、メタクリル酸メチル
(以下、「MMA」と記す。)含有量が14〜31重量
%のエチレン・メタクリル酸メチル共重合体(以下、
「EMMA」と記す。)樹脂層からなるシーラント層を
有することを特徴としているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いるEMMAは極めて
透明性が良く、低温ヒートシール性、ホットタック性に
優れ、また、従来から広く用いられているエチレン・酢
酸ビニル共重合体(EVA)のような刺激臭がないた
め、本発明のイージーピールフィルムは食品や医薬品等
の包装体に広範囲に使用できる。
【0010】イージーピール性及びヒートシール性であ
るためには、一般的にシール強度(接着強度)は50〜
500g/15mm幅程度とすることが実用的であり、
シール面積の大きい面シールの場合には、好ましくは5
0〜300g/15mm幅程度、シール面積が小さい線
シールの場合には、好ましくは80〜500g/15m
m幅程度である。
【0011】本発明のシーラント層によれば、従来のシ
ーラント層では十分な接着強度が得られなかったポリエ
ステル系樹脂層に対して50〜500g/15mm幅程
度の十分な接着強度が得られる。また、剥離する際には
均一な力でスムーズに剥離することができ、ノッキング
(剥離時の力が一様ではなく、バリバリと剥れる現象)
の発生が抑えられ、開封時に内容物がこぼれる心配が無
く、さらにはパリパリまたはバリバリといったような耳
障りな剥離音の発生も抑えられる。
【0012】本発明で用いるEMMAはMMA含有量が
多くなると接着強度が向上するが、この接着強度は相手
側基材によって異なるため、相手側基材によってより好
ましいMMA含有量の範囲が存在する。
【0013】具体的には、相手側基材がポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルムの場合には、前記シーラント
層として、好ましくはMMA含有量が18.5〜31重
量%、より好ましくは24〜31重量%、特に好ましく
は26〜30重量%のEMMAからなる樹脂層とする。
【0014】また、相手側基材が他の材料の基材上にポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレエンブチレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂
の層を形成したフィルムの場合には、前記シーラント層
として、好ましくはMMA含有量が14〜28重量%、
より好ましくは17.5〜27重量%、特に好ましくは
18.5〜25重量%のEMMAからなる樹脂層とす
る。
【0015】従って、本発明のシーラント層としてMM
A含有量が18.5〜28重量%のEMMAからなる樹
脂層を用いることにより、ポリエチレンテレフタレート
樹脂フィルムまたは他の材料の基材上にポリエステル系
樹脂の層を形成したフィルムの双方に対して優れたヒー
トシール性とイージーピール性をもたせることができ
る。
【0016】以上のように、本発明のシーラント層は特
にポリエステル系樹脂層に対して優れたヒートシール性
を示すものであるが、かかるポリエステル系樹脂は印刷
インキのバインダーとして用いられることも多い。した
がって、例えば表面にグラビア印刷等で絵柄や文字が印
刷されていても、印刷インキとしてポリエステル系樹脂
バインダーが使用されている場合には、本発明のイージ
ーピールフィルムを用いれば印刷層によりヒートシール
性が低下せず、印刷部分を利用してヒートシール性を維
持することも可能である。
【0017】本発明のイージーピールフィルムは、フィ
ルム基材に上記シーラント層が積層されて構成される。
このフィルム基材としては、食品や医薬品等の包装体と
して使用する場合にはガスバリアー性や耐ピンホール性
に優れたものを用いるのが好ましい。
【0018】ガスバリアー性に優れる材料としては、例
えばエチレンビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニ
リデン等の樹脂を用いることができる。また、耐ピンホ
ール性に優れる材料としては、例えばポリアミド樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリブテン樹脂、あるいはポリブタ
ジエン樹脂等を用いることができる。
【0019】なお、本発明のエチレン・メタクリル酸メ
チル共重合体樹脂層からなるシーラント層には、溶融押
し出し成形を容易にするために必要に応じて微量(1.
0重量%以下程度)の耐熱滑剤やシリカ等を含有するこ
ともできる。
【0020】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明に
ついて説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
【0021】[実施例1〜9]厚さ50μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に、シーラント層として
下記組成の樹脂を溶融押し出し成形し、イージーピール
フィルムを製造した。 ・EMMA(表1に示す各MMA含有率のもの) 99.58重量部 ・耐熱滑材 0.12重量部 ・シリカ 0.30重量部
【0022】また、相手側基材として、厚さ100μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム上に、下記組成
の塗料を塗布乾燥させたものを用意した。 ・ポリエステル 90重量部 (商品名「バイロンRV−200」東洋紡(株)製) ・増粘剤 33重量部 ・溶剤 1000重量部
【0023】上記の相手側基材のポリエステル樹脂層に
上記イージーピールフィルムのシーラント層を、170
℃、1.0kg/cm2 、2秒のシール条件でヒートシ
ールした。そして、サンプル幅15mm、引張速度30
0mm/分で90度剥離強度を測定し、接着強度及び剥
離感の評価を行った。これらの結果を表1に示す。
【0024】[実施例10〜18]厚さ100μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムに、実施例1〜9と
同様のイージーフィルムを同じシール条件でヒートシー
ルした。実施例1〜9と同様に接着強度及び剥離感を評
価した結果を表2に示す。
【0025】[比較例1〜4]シーラント層の樹脂を表
3に示すものに代えて実施例1〜9と同様にイージーピ
ールフィルムを製造した。このイージーピールフィルム
を実施例1〜9で用いたものと同じ相手側基材に同じシ
ール条件でヒートシールした。実施例1〜9と同様に接
着強度及び剥離感を評価した結果を表3に示す。尚、表
3中のEMAAはエチレンメタクリル酸共重合体、MA
Aはメタクリル酸、EVAはエチレン酢酸ビニル共重合
体である。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】表1〜3に示す接着強度及び剥離感の評価
は以下のようにして行った。 (接着強度) ○ :接着強度に優れ、イージーピール性及びヒートシ
ール性がある (80g/15mm幅≦接着強度<300g/15mm
幅) △1 :接着強度が若干強いもののイージーピール性あり (300g/15mm幅≦接着強度≦500g/15m
m幅) △2 :接着強度が若干弱いもののイージーピール性あり (50g/15mm幅≦接着強度<80g/15mm
幅) × :接着強度が弱すぎてイージーピール性にならない (接着強度<50g/15mm幅) (剥離感) 良好A:スムーズに剥離できる 不可B:ノッキングが発生 不可C:ノッキングが発生し、大きな剥離音が発生
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のイージー
ピール性フィルムは、包装材料として良く使用されるポ
リエステル系樹脂に対する接着強度に優れ、十分なヒー
トシール性およびイージーピール性を有する。また、均
一な力でスムーズに剥離することができ、ノッキングの
発生が抑えられ開封時に内容物がこぼれる心配が少な
く、且つ耳障りな剥離音の発生も抑えられる。
【0031】また、相手側基材表面にグラビア印刷等で
絵柄や文字等が印刷されていても、印刷インキとしてポ
リエステル系樹脂バインダーが使用されている場合に
は、本発明のイージーピールフィルムを用いれば印刷層
によりヒートシール性が低下せず、印刷部分を利用して
ヒートシール性を維持することも可能である。
フロントページの続き (72)発明者 服部 真澄 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 及川 卓慈 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK41A AK71B BA02 BA10A BA10B BA15 CB00A GB15 GB23 GB66 HB31A JL14B YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルム、もしくは、基材
    上にポリエステル系樹脂の層を形成したフィルムに対し
    てヒートシールされるイージーピール性フィルムであっ
    て、 メタクリル酸メチル含有量が14〜31重量%のエチレ
    ン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂層からなるシーラ
    ント層を有することを特徴とするイージーピール性フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系樹脂バインダーを含有す
    るインキを用いた印刷層を有するフィルムに対してヒー
    トシールされるイージーピール性フィルムであって、 メタクリル酸メチル含有量が14〜31重量%のエチレ
    ン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂からなるシーラン
    ト層を有することを特徴とするイージーピール性フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 前記メタクリル酸メチル含有量が18.
    5〜28重量%であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のイージーピール性フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160329A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Sumitomo Chem Co Ltd 易剥離性フィルム

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