JP2000271789A - 加熱装置付きターンテーブル - Google Patents

加熱装置付きターンテーブル

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JP2000271789A
JP2000271789A JP11087440A JP8744099A JP2000271789A JP 2000271789 A JP2000271789 A JP 2000271789A JP 11087440 A JP11087440 A JP 11087440A JP 8744099 A JP8744099 A JP 8744099A JP 2000271789 A JP2000271789 A JP 2000271789A
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turntable
heating device
heater
rotary table
work
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Toshiyuki Minemura
敏幸 峯村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークに対する予熱や後熱の温度を維持し溶接
品の品質を維持することのできる加熱装置付きターンテ
ーブルを得ること。 【解決手段】テーブル1Aの外周に対して環状の絶縁管
4を挿入して固定する。この絶縁管4の外周には、導電
環2Aを三相分挿入する。導電環2Aの内周は、接続ケ
ーブル5でケーブル1Aの上面のヒータ7Aに接続す
る。テーブル1Aを支持する取付アーム8には、導電環
2Aの外側に対してケーブル支え13を立設し、このケー
ブル支え13の導電環2Aと対向する側に接触棒3Aを挿
入し、この接触棒3Aの先端を導電環2Aの外周に接触
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱装置付きター
ンテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】加熱装置付きターンテーブルの所定の場
所に供給された溶接部品(以下、ワークと呼ぶ。)を溶
接する場合において、ワークに対して予熱や後熱が必要
なときには、従来からヒータをワークに固定して行って
いる。
【0003】なお、バスバーナを用いることで、ワーク
に対するヒータの固定を省く方法もあるが、ワークの形
状によっては加熱場所が制約される場合があるので、こ
の制約を避けるためにはヒータをワークに固定する方法
が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このヒータ
をワークに固定する加熱装置付きターンテーブルにおい
ては、回転するターンテーブルに固定されたワークのヒ
ータに接続されケーブルの配線構造が複雑となるので、
ヒータによる予熱が終わると、ヒータに接続したケーブ
ルを外して溶接する方法が採られている。すると、この
ケーブルの取り外し作業中にワークの予熱温度が所定の
値よりも低下して、溶接接合部の強度が得られなくなる
おそれがある。
【0005】そのため、ケーブルの取り外し作業中の温
度の低下を見込んで予熱温度を上げ、溶接時の温度を所
定の値にする方法も考えられるが、すると、予熱温度が
高くなって、テーブルの温度も上がり、このテーブルが
変形したり、このテーブルの駆動機構が円滑に動作しな
くなるおそれがあるだけでなく、エネルギーの消費量も
増える。
【0006】この課題は、溶接後の後熱温度についても
同様で、溶接した後にケーブルを接続し通電するまでの
間に、ワークが所定の温度よりも下がるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、予熱や後熱の温度を維持し、
溶接品の品質を維持することのできる加熱装置付きター
ンテーブルを得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、回転テーブルの上方にこの回転テーブルとともに回
転し溶接されるワークが設けられ、このワークと回転テ
ーブルの間にワークを加熱するヒータが設けられた加熱
装置付きターンテーブルにおいて、回転テーブルの外周
に挿入されヒータに接続される導電環と、この導電環に
片側が接触し他側が回転テーブルの支持部に支持される
接触片を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に対応する発明の加熱装置付きタ
ーンテーブルは、回転テーブルの下側からこの回転テー
ブルに冷却空気を吐出口から吐出する吹出し管を、回転
テーブルの支持部に設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3に対応する発明の加熱装置付きタ
ーンテーブルは、吹出し管の口径をDとし吹出口の口径
をdとしたとき、D/d=10〜15としたことを特徴とす
る。
【0010】請求項4に対応する発明の加熱装置付きタ
ーンテーブルは、回転テーブルの下部に、この回転テー
ブルを冷却する冷却水が供給され排出される環状の水冷
部を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項5に対応する発明の加熱装置付きタ
ーンテーブルは、冷却水が接触する複数条の溝を回転テ
ーブルの下面に形成したことを特徴とする。請求項6に
対応する発明の加熱装置付きターンテーブルは、ヒータ
をワークの下部に固定し、回転テーブルの上面に断熱層
を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項7に対応する発明の加熱装置付きタ
ーンテーブルは、回転テーブルの外周に嵌合し回転テー
ブルの支持部で支持され冷却空気が内周に供給される固
定環と、回転テーブルに設けられ、固定環に供給された
冷却空気を回転テーブルとヒータの間に吐出する排出管
を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項8に対応する発明の加熱装置付きタ
ーンテーブルは、排出管から吐出された冷却空気が貫流
する通路を形成する複数の仕切板を回転テーブルとヒー
タの間に設け、排出口が上端に形成された反射板をヒー
タの下側に設けたことを特徴とする。
【0014】このような手段によって、請求項1に対応
する発明では、接触片に接触する導電環を介してヒータ
に電力を供給する。請求項2に対応する発明では、吹出
し管の吐出口から吐出する冷却空気で回転テーブルを冷
却する。
【0015】請求項3に対応する発明では、口径の小さ
い吹出し管から吐出した冷却空気によって回転テーブル
を冷却する。請求項4に対応する発明では、環状の水冷
部を流れる冷却水によって、回転テーブルを冷却する。
【0016】請求項5に対応する発明では、複数の条で
熱交換面積の増えた水冷部によって、回転テーブルを冷
却する。請求項6に対応する発明では、ヒータから回転
テーブルへの輻射熱を断熱層で遮断する。
【0017】請求項7に対応する発明では、固定環から
供給される冷却空気をヒータとテーブルの間に吐出して
ヒータから回転テーブルに伝達する熱を遮断する。請求
項8に対応する発明では、仕切板の間を貫流する冷却空
気とヒータの下側の反射板でヒータから回転テーブルに
伝達する熱を遮断する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1に対応する本発
明の加熱装置付きターンテーブルの第1の実施形態を示
す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB
−B断面拡大詳細図である。
【0019】図1及び図2において、支持枠18の左右に
は、一対の支柱9が立設され、この支柱9の対向面に
は、図1においてU字形の取付アーム8の両側が固定さ
れている。
【0020】この取付アーム8の中央部には、回転軸17
が図示しない軸受座と軸受を介して縦に設けられ、この
回転軸17の上端には、円板状のテーブル1Aが同一軸心
上に固定されている。
【0021】このテーブル1Aの外周には、図2及びこ
の図2のB−B断面拡大詳細図を示す図3で示すよう
に、環状の絶縁管4が挿入され、テーブル1Aの外周に
固定されている。この絶縁管4の更に外周には、環状の
導電環2Aが、図3で示すように上下とその中間部にあ
らかじめ挿入され、絶縁管4の外周に固定されている。
【0022】テーブル1Aの上面には、三相電源で発熱
するヒータ7Aが90°間隔で放射状に載置され固定され
ている。これらのヒータ7Aの対向側から引き出された
各接続線7aは、テーブル1Aの上部に固定された三相
の接続端子6の詳細省略した上部端子にそれぞれ接続さ
れている。
【0023】この接続端子6の下部端子には、接続ケー
ブル5の片側が接続され、この接続ケーブル5の他側
は、テーブル1Aの下端を外周方向に配設された後、3
芯に分かれて絶縁管4から導電環2Aの内周に接続され
ている。
【0024】テーブル1Aの右側には、ケーブル支え13
Aが取付アーム8に固定されている。このケーブル支え
13Aの左側には、接触棒3Aが図3に示すように各導電
環2Aと対向して形成された挿入穴に挿入され、この挿
入穴には、図3において右側となる底部側に対して、燐
青銅板から製作された図示しない加圧ばねが挿入されて
いる。
【0025】これらの加圧ばねの図3において右端は、
ケーブル支え13Aに形成された挿入穴の底部の接触片を
経て接続ケーブル10Aの片側に接続され、この接続ケー
ブル10Aの他側は、取付アーム8と支柱9と支持枠18を
経て、この支持枠18が設置された工場の分電盤に接続さ
れている。
【0026】テーブル1Aの上方には、このテーブル1
Aの上面の図示しない位置決め用治具で位置決めされ固
定され溶接される詳細省略したワーク11が示されてい
る。支持枠18には、図示しない電動機が収納され、この
電動機の出力軸は、図示しない駆動機構を介して、テー
ブル1Aの回転軸に連結されている。
【0027】このように構成された加熱装置付きターン
テーブルにおいては、テーブル1Aに供給されたワーク
11は、テーブル1Aに載置されたヒータ7Aによって各
ワーク毎に設定された所定の温度に予熱され後熱され
る。
【0028】このヒータ7Aに供給される電流は、ケー
ブル支え13の内部に引き込まれた接続ケーブル10Aから
接触棒3Aを経てテーブル1A側の導電環2Aに供給さ
れ、この導電環2Aから接続ケーブル5と接続端子6を
経て供給される。
【0029】なお、導電環2Aと接触棒3Aは、この接
触棒3Aの図3において右側に重ねられた前述した燐青
銅板の加圧ばねによって、接触面の接触抵抗の低下が図
られている。
【0030】したがって、このように構成された加熱装
置付きターンテーブルにおいては、ワークを回転させる
テーブルに載置されたヒータ7Aに対して、テーブルの
回転・停止の有無にかかわらず、電力を供給することが
できるので、予熱や後熱の温度を所定の値に維持し、溶
接品の品質も維持することができる。
【0031】次に、図4は、本発明の加熱装置付きター
ンテーブルの第2の実施形態を示す平面図で、前述した
第1の実施形態で示した図2に対応し、請求項2及び請
求項3に対応する図である。また、図5は、図4のC−
C断面拡大詳細図、図6は図5で示した吹出し管12aの
縦断面拡大詳細図である。
【0032】図4,図5及び図6において、前述した第
1の実施形態と異なるところは、ワークを予熱・後熱す
るヒータによるテーブルの過熱を防ぐための空冷用配管
を取付アーム8の上面に設けたことで、他は、図1〜図
3と同一である。
【0033】すなわち、取付アーム8の上面には、図1
で示した左側の支柱9から取付アーム8の上面に配設さ
れた空圧配管12がΩ字状の配管押え12cで固定されてい
る。この空圧配管12の先端には、図5及び図6に示すよ
うに、吹出し穴12bが上部に等間隔に加工された吹出し
管12aの左端が接続されている。この吹出し管12aの右
端は、環状の中心管12dの左端に接続されている。
【0034】これらの吹出し管12aの上端とテーブル1
Aの下端までの間隔は、約9mmで、吹出し管12aの口径
Dと吹出し穴12bの口径dは、D/d=10〜15となって
いる。
【0035】中心管12dの外周には、左側の吹出し管12
aと同一品の吹出し管12aが45°間隔に放射状に配置さ
れ溶接されている。これらの吹出し管12aの上端には、
図6に示す吹出し管12aの内径Dに対して約9分の1の
直径(d)の吹出し穴12bが加工されている。
【0036】このように構成された空圧配管12及び吹出
し管12aが取付アーム8の上面に設けられた加熱装置付
きターンテーブルにおいては、図1〜図3で示したヒー
タ7Aで加熱されたワーク11からの輻射熱やヒータ7A
からの伝達熱でテーブル1Aが加熱されると、このテー
ブル1Aに取り付けられた温度検出器の検出信号で空圧
源側に接続された空圧弁を開いて、吹出し管12aから圧
縮空気を放出して、テーブル1Aを冷却することで、テ
ーブルの熱による変形を防ぎ、このテーブルの上部に位
置決め固定されたワーク11の位置決め精度を維持し、溶
接線の位置ずれを防ぐことができるだけでなく、テーブ
ル1Aの外周の絶縁管4の絶縁特性の劣化も防ぐことが
できる。
【0037】次に、図7は、本発明の加熱装置付きター
ンテーブルの第3の実施形態を示す平面図で、前述した
第1の実施形態で示した図2及び第2の実施形態で示し
た図4に対応し、請求項4及び請求項5に対応する図で
ある。また、図8は、図7のD−D断面拡大詳細図、図
9は図8の“E”部拡大詳細図である。
【0038】図7,図8及び図9において、前述した第
1の実施形態で示した図1〜図3及び第2の実施形態で
示した図4〜図6と異なるところは、テーブルの過熱を
防ぐための水冷部をテーブルと取付アーム8の間に設け
たことで、他は図3と同一である。
【0039】すなわち、取付アーム8の上面には、図7
の平面図では破線で示す環状で、図7の部分縦断面を示
す図8ではU字状の冷却水環流皿14がテーブル1Bと同
一軸心上に設けられている。この環流皿14には、図7に
おいて左側に仕切り14aが溶接されている。
【0040】この冷却水環流皿14の左端には、給水管16
Aと排水管16Bの右端が仕切り14aを挟んで接続され、
これらの給水管16Aと排水管16Bは、取付アーム8の左
端の支柱9から支持枠18が設置された工場の冷却水の供
給源に接続されている。
【0041】一方、テーブル1Bの下面には、複数条の
環状の溝21が同軸状に形成されている。テーブル1Bの
下面には、冷却水環流皿14の上端が嵌合する溝15が図8
及び図9に示すように形成され、この溝15の中間部に
は、一対のOリング19が図9に示すように挿入されてい
る。
【0042】このような水冷冷却部がテーブル1Bと取
付アーム8の間に設けられた加熱装置付きターンテーブ
ルにおいては、図1〜図3で示したヒータ7Aで加熱さ
れたワーク11からの輻射熱やヒータ7からの伝達熱で加
熱されるテーブル1Bの温度が所定の設定値を超える
と、テーブル1Bに取り付けられた温度検出器の検出信
号で冷却水の供給源側に接続された弁を開いて、給水管
16Aから冷却水環流皿14の内部に冷却水を導き、排水管
16Bから排出することで、熱によるテーブル1Bの変形
を防ぎ、このテーブル1Bの上部に位置決め固定された
ワークの位置決め精度を維持し、ワークの溶接線の位置
ずれを防ぐことができるだけでなく、テーブル1Bの外
周の絶縁管の耐電圧特性の低下も防ぐことができる。
【0043】次に、図10は、本発明の加熱装置付きター
ンテーブルの第4の実施形態を示す平面図で、前述した
第1の実施形態で示した図2及び第2の実施形態で示し
た図4並びに第3の実施形態で示した図7に対応し、請
求項6に対応する図である。
【0044】また、図11は図10の前面図で、第1の実施
形態で示した図1に対応する図、図12は図11の“F”部
を示す拡大詳細縦断面図で、図3に対応する図である。
図10,図11及び図12において、特に前述した第1の実施
形態で示した図1〜図3と異なるところは、ヒータの取
付場所とこのヒータに接続された接続ケーブルの配設構
成である。
【0045】すなわち、ワーク11の下面には、図10の破
線及び図11,図12の実線で示すヒータ7Bが、テーブル
1Cに供給される前の工程で図10で示すように等間隔に
あらかじめ取り付けられている。
【0046】一方、テーブル1Cの上面には、図12で示
すように断熱板27が固定され、各ヒータ7から垂設され
た端子棒と対向する部分に接続端子6がそれぞれ取り付
けられている。
【0047】テーブル1Cの下面には、図10の破線と図
11,図12の実線で示す絶縁管24がテーブル1Cの軸心と
同一軸心上に固定されている。この絶縁管24には、三相
分の導電環2Bが外周側に突き出して埋設されている。
【0048】テーブル1Cの上部に取り付けられた接続
端子6の下端には、接続ケーブル25の上端が接続され、
この接続ケーブル25の下端は各導電環2Bの内周に接続
されている。
【0049】取付アーム8の上面には、図3で示したケ
ーブル支え13Aと同形のケーブル支え13Bが固定され、
このケーブル支え13Bの絶縁管24と対向する側にも、図
3で示した接触棒3Aと同形の接触棒3Bが同様に挿入
され、この接触棒3Bの先端は、各導電環2Bの外周に
板ばねで押圧されている。接触棒3Bの後端は、図12と
同様に板ばねを介してケーブル支え13Bの内部に立ち上
った接続ケーブル10Bの先端が接続されている。
【0050】このようにヒータが取り付けられた接続ケ
ーブルや導電環などが組み込まれた加熱装置付きターン
テーブルにおいては、ワーク11をテーブル1Cの所定の
位置に位置決めすると同時にヒータ7Bは接続端子6で
テーブル1C側の接続ケーブル25に接続される。
【0051】また、テーブル1Cの接続ケーブル15C
は、導電環2Bや接続棒3Bなどを介してテーブル1C
の回転・停止の有無にかかわらず常に電源側と開閉器を
介して接続状態となる。
【0052】さらに、テーブル1Cは、上面の断熱板27
によってヒータ7B及びワーク11から輻射熱の影響を軽
減することができるので、熱による歪の発生を防ぐこと
ができる。
【0053】次に、図13は、本発明の加熱装置付きター
ンテーブルの第5の実施形態を示す部分拡大平面図で、
前述した実施形態で示した図2,図4,図7及び図10に
対応し、請求項7及び請求項8に対応する図である。ま
た、図14は、図13のG−G断面図である。
【0054】図13及び図14において、特に第2の実施形
態で示した図4,図5及び図6と異なるところは、冷却
空気による冷却対象となるテーブルへの冷却空気の供給
構造である。
【0055】すなわち、テーブル1Dの外周には、溝28
が環状に加工され、この溝28の内周側には、図13に示す
ようにヒータ7Aの中心線の位置でテーブル1Dの内部
に形成された冷却空気の通路29の外周側の端部が連通し
ている。
【0056】この通路29の左端と中間部には、空気排出
管30A,30Bの下端が接続され、これらの空気排出管30
A,30Bの上端は、ヒータ7Aの方向に僅かに曲ってノ
ズルの口径が約0.9mm の排出口を形成している。
【0057】テーブル1Dの上面には、3枚の仕切板と
上端の反射板34の間に対して、高さが5mmの3層の冷却
空気の通路35が形成され、最上段の反射板34には、複数
の排気口34aが上部に等間隔に形成されている。
【0058】ヒータ7Aは、反射板34の上面に載置され
ている。一方、図13で示す取付アーム8には、テーブル
1Dの外周に内周が嵌合した固定環32が図示しない複数
の支えを介して固定されている。この固定環32の外周に
は、空圧ホース31が図示しない空圧継手を介して接続さ
れている。
【0059】この固定環32の内周にも、溝が形成され、
この固定環32の内周とテーブル1Dの外周に形成された
2条のOリング用溝には、Oリング33が図14に示すよう
に挿入されている。
【0060】このような空冷構造が組み込まれた加熱装
置付きターンテーブルにおいては、空圧ホース31からテ
ーブル1Dの通路29を経て、空気排出管30A,30Bから
排出する冷却空気によって、テーブル1Dは冷却され
る。
【0061】また、空気排出管30A,30Bから通路35を
貫流する冷却空気の層によってヒータ7からターンテー
ブル1Dへ伝達される熱を減らすことができるだけでな
く、反射板34の上端に形成された排気口34aからヒータ
7の内部を上昇する冷却空気の対流によって、ヒータ7
からテーブル1Dへ伝達する熱を更に減らすことができ
る。
【0062】
【発明の効果】請求項1に対応する発明によれば、回転
テーブルの上方にこの回転テーブルとともに回転し溶接
されるワークが設けられ、このワークと回転テーブルの
間にワークを加熱するヒータが設けられた加熱装置付き
ターンテーブルにおいて、回転テーブルの外周に挿入さ
れヒータに接続される導電環と、この導電環に片側が接
触し他側が回転テーブルの支持部に支持される接触片を
設けることで、接触片に接触する導電環を介してヒータ
に電力を供給したので、予熱や後熱の温度を維持し、溶
接品の品質を維持することのできる加熱装置付きターン
テーブルを得ることができる。
【0063】請求項2に対応する発明によれば、回転テ
ーブルの下側からこの回転テーブルに冷却空気を吐出口
から吐出する吹出し管を、回転テーブルの支持部に設け
ることで、吹出し管の吐出口から吐出する冷却空気で回
転テーブルを冷却したので、予熱や後熱の温度を維持
し、溶接品の品質を維持することのできる加熱装置付き
ターンテーブルを得ることができる。
【0064】請求項3に対応する発明によれば、吹出し
管の口径をDとし吹出口の口径をdとしたとき、D/d
=10〜15とすることで、口径の小さい吹出し管から吐出
した冷却空気によって回転テーブルを冷却したので、予
熱や後熱の温度を維持し、溶接品の品質を維持すること
のできる加熱装置付きターンテーブルを得ることができ
る。
【0065】請求項4に対応する発明によれば、回転テ
ーブルの下部に、この回転テーブルを冷却する冷却水が
供給され排出される環状の水冷部を設け、この環状の水
冷部を流れる冷却水によって、回転テーブルを冷却した
ので、予熱や後熱の温度を維持し、溶接品の品質を維持
することのできる加熱装置付きターンテーブルを得るこ
とができる。
【0066】請求項5に対応する発明によれば、冷却水
が接触する複数条の溝を回転テーブルの下面に形成する
ことで、複数の条で熱交換面積の増えた水冷部によっ
て、回転テーブルを冷却したので、予熱や後熱の温度を
維持し、溶接品の品質を維持することのできる加熱装置
付きターンテーブルを得ることができる。
【0067】請求項6に対応する発明によれば、ヒータ
をワークの下部に固定し、回転テーブルの上面に断熱層
を設けることで、ヒータから回転テーブルへの輻射熱を
断熱層で遮断したので、予熱や後熱の温度を維持し、溶
接品の品質を維持することのできる加熱装置付きターン
テーブルを得ることができる。
【0068】請求項7に対応する発明によれば、回転テ
ーブルの外周に嵌合し回転テーブルの支持部で支持され
冷却空気が内周に供給される固定環と、回転テーブルに
設けられ、固定環に供給された冷却空気を回転テーブル
とヒータの間に吐出する排出管を設けることで、固定環
から供給される冷却空気をヒータとテーブルの間に吐出
してヒータから回転テーブルに伝達する熱を遮断したの
で、予熱や後熱の温度を維持し、溶接品の品質を維持す
ることのできる加熱装置付きターンテーブルを得ること
ができる。
【0069】請求項8に対応する発明によれば、排出管
から吐出された冷却空気が貫流する通路を形成する複数
の仕切板を回転テーブルとヒータの間に設け、排出口が
上端に形成された反射板をヒータの下側に設けること
で、仕切板の間を貫流する冷却空気とヒータの下側の反
射板でヒータから回転テーブルに伝達する熱を遮断した
ので、予熱や後熱の温度を維持し、溶接品の品質を維持
することのできる加熱装置付きターンテーブルを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置付きターンテーブルの第1の
実施形態を示す正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2のB−B断面図。
【図4】本発明の加熱装置付きターンテーブルの第2の
実施形態を示す平面図。
【図5】図4のC−C断面拡大詳細図。
【図6】図5の部分拡大詳細図。
【図7】本発明の加熱装置付きターンテーブルの第3の
実施形態を示す平面図。
【図8】図7のD−D断面拡大詳細図。
【図9】図8の“E”部拡大詳細図。
【図10】本発明の加熱装置付きターンテーブルの第4
の実施形態を示す平面図。
【図11】図10の前面図。
【図12】図11の“F”部を示す拡大縦断面詳細図。
【図13】本発明の加熱装置付きターンテーブルの第5
の実施形態を示す部分平面図。
【図14】図13のG−G断面図。
【符号の説明】
1A,1B,1C.1D…テーブル、2A,2B…導電
環、3A,3B…接触棒、4,24…絶縁管、5,10,25
…接続ケーブル、6…接続端子、7A,7B…ヒータ、
8…取付アーム、9…支柱、11…ワーク、12…空圧配
管、12a…吹出し管、12b…吹出し穴、13…ケーブル支
え、14…冷却水環流皿、15,21,28…溝、16A…給水
管、16B…排水管、18…支持枠、19,33…Oリング、20
…水冷部、29,35…通路、30A,30B…空気排出管、31
…空圧ホース、32…固定環、34…反射板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルの上方にこの回転テーブル
    とともに回転し溶接されるワークが設けられ、このワー
    クと前記回転テーブルの間に前記ワークを加熱するヒー
    タが設けられた加熱装置付きターンテーブルにおいて、
    前記回転テーブルの外周に挿入され前記ヒータに接続さ
    れる導電環と、この導電環に片側が接触し他側が前記回
    転テーブルの支持部に支持される接触片を設けたことを
    特徴とする加熱装置付きターンテーブル。
  2. 【請求項2】 前記回転テーブルの下側からこの回転テ
    ーブルに冷却空気を吐出口から吐出する吹出し管を、前
    記回転テーブルの支持部に設けたことを特徴とする請求
    項1記載の加熱装置付きターンテーブル。
  3. 【請求項3】 前記吹出し管の口径をDとし前記吹出口
    の口径をdとしたとき、D/d=10〜15としたことを特
    徴とする請求項2記載の加熱装置付きターンテーブル。
  4. 【請求項4】 前記回転テーブルの下部に、この回転テ
    ーブルを冷却する冷却水が供給され排出される環状の水
    冷部を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱装置
    付きターンテーブル。
  5. 【請求項5】 前記冷却水が接触する複数条の溝を前記
    回転テーブルの下面に形成したことを特徴とする請求項
    1記載の加熱装置付きターンテーブル。
  6. 【請求項6】 前記ヒータを前記ワークの下部に固定
    し、前記回転テーブルの上面に断熱層を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の加熱装置付きターンテーブル。
  7. 【請求項7】 前記回転テーブルの外周に嵌合し前記回
    転テーブルの支持部で支持され冷却空気が内周に供給さ
    れる固定環と、前記回転テーブルに設けられ、前記固定
    環に供給された前記冷却空気を前記回転テーブルと前記
    ヒータの間に吐出する排出管を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の加熱装置付きターンテーブル。
  8. 【請求項8】 前記排出管から吐出された前記冷却空気
    が貫流する通路を形成する複数の仕切板を前記回転テー
    ブルと前記ヒータの間に設け、排出口が上端に形成され
    た反射板を前記ヒータの下側に設けたことを特徴とする
    請求項7記載の加熱装置付きターンテーブル。
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