JP2000271673A - プレス加工用潤滑油供給方法、プレス加工方法及びプレス加工装置 - Google Patents

プレス加工用潤滑油供給方法、プレス加工方法及びプレス加工装置

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JP2000271673A
JP2000271673A JP11082579A JP8257999A JP2000271673A JP 2000271673 A JP2000271673 A JP 2000271673A JP 11082579 A JP11082579 A JP 11082579A JP 8257999 A JP8257999 A JP 8257999A JP 2000271673 A JP2000271673 A JP 2000271673A
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lubricating oil
punch
press working
oil supply
die
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Katsumi Shinkai
勝美 新海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油及び洗浄液の使用量を抑制して、製造
コストを低減するとともに環境負荷を小さくすることが
できるプレス加工方法を提供する。 【解決手段】 パンチ9とこのパンチを取り囲む部材1
1との隙間に潤滑油25を供給しながらプレス加工を行
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工用潤滑
油供給方法、プレス加工方法及びプレス加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス塑性加工は、プレス金型に
備えられたパンチにより、主にロール式潤滑油供給装置
により潤滑油が全面に塗布された被加工物に対して行わ
れている。このうち従来の抜き金型によるプレス塑性加
工を図5に基づいて説明する。
【0003】図5は従来のプレス加工装置におけるプレ
ス金型の断面概略図である。このプレス金型は上型と下
型により構成されている。
【0004】プレス加工装置のスライド1に取り付いて
昇降する全体が上型であり、シャンク4と、上ダイセッ
ト3と、バックプレート5と、パンチプレート6と、パ
ンチ9と、パンチプレート6と、ストリッパプレート1
1と、を備えている。この上型は、上ダイセット3に固
定されているシャンク4によってスライド1に取り付け
られている。パンチ9を受けるバックプレート5とパン
チプレート6は、ネジ7により上ダイセット3に固定さ
れている。このパンチプレート6は、ノックピン8によ
って上ダイセット3との位置決めがされている。パンチ
9は、被加工材1を打ち抜くための部材であって、製品
の穴又は外形の輪郭形状に対応した形状の刃先面と刃先
側面とを有している。ストリッパプレート11は、ボル
ト12を介し上ダイセット3に保持されており、パンチ
9を取り囲む位置に配置され、バネ10によって押圧可
能な構造を有している。その結果、被加工材16がパン
チにはまり込んで持ち上がってこないようになってい
る。このストリッパプレート11は、パンチ9の断面輪
郭より大きい開口部を持ち、パンチ9のガイドを兼ねる
場合もある。
【0005】一方、プレス加工装置のボルスタ2に固定
されている全体が下型であり、ダイス14と、下ダイセ
ット13と、を備えている。ダイス14は、下ダイセッ
ト13にノックピン8により位置決めがされ、ネジ7に
より固定されている。このダイス14は、パンチ9の断
面輪郭に対応した開口部を有しており、パンチ刃先との
間で被加工材16がせん断できるように、その開口部は
切り刃となっている。
【0006】被加工材1はストリッパプレート11とダ
イス14の間の所定位置に挿入される。そして、被加工
材1はスライド1の下降によってストリッパプレート1
1とダイス14に挟まれる。さらに、スライド1が下降
すると、被加工材16にパンチ9が接触加圧し、被加工
材16がパンチ9の刃先面形状に塑性変形しダイス14
の方に押し込まれ、ダイス穴の形状に倣って押し出され
る。さらに、パンチ9が下降を続けると、パンチ9の刃
先が被加工材16に食い込み、きれいな表面のせん断面
を形成する。やがて、パンチ9及びダイス14の切り刃
より被加工材16にクラックが生じ、最後にはパンチ9
の下降とともに被加工材16の一部がパンチ刃先面形状
に打ち抜かれ、ダイス14より下方に排出される。
【0007】そして、従来のプレス加工装置において
は、被加工材16は、金型外でロール式潤滑油供給装置
15により潤滑油25が全面に塗布されるようになって
いる。そのため、このパンチ9と被加工材16との接触
部には被加工材16に塗布された潤滑油25が必ず存在
することになるので、摩擦による発熱が抑制され、被加
工材16とパンチ9の焼き付きが防止される。その結
果、パンチ9の摩耗劣化が抑制され金型寿命を延ばすと
ともに、プレス打ち抜き加工に必要なエネルギーを軽減
させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般には、潤滑油を被
加工材の全面にわたって行う必要はなく、被加工材の塑
性加工部分について行えば足りる。すなわち、被加工材
の全面にロール式潤滑油供給装置により潤滑油を塗布し
ても、潤滑油が有効に作用する範囲は塑性加工する範囲
に限られ、潤滑油の塗布面のほとんどが、潤滑といった
本来の目的を果たすことなく、製品や切り屑に付着した
ままの状態となってしまう。
【0009】従って、従来のプレス加工装置において
は、被加工材全面に潤滑油の塗布が行われた被加工材を
塑性加工するため、塑性加工しない範囲、すなわち、潤
滑油供給の必要がない範囲にも潤滑油が供給されるため
に、大量の潤滑油が必要となり、製造コストの増大を招
くという問題点を有していた。
【0010】また、製品に付着した潤滑油は、製品の機
能によっては脱脂しなけらばならず、そのため大量の洗
浄液が必要となるため、製造コスト増大を招くととも
に、環境負荷が大きくなるという問題点を有していた。
【0011】従って、本発明の目的は、上記の問題点を
解決して、潤滑油及び洗浄液の使用量を抑制して、製造
コストを低減するとともに環境負荷を小さくすることが
できるプレス加工用潤滑油供給方法、及びプレス金型装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のプレス加工用
潤滑油供給方法は、パンチとこのパンチを取り囲む部材
との隙間に潤滑油を供給することを特徴とする。このた
め、塑性加工する範囲(すなわち潤滑油供給の必要があ
る範囲)のみに潤滑油を供給する一方、塑性加工しない
範囲(すなわち潤滑油供給の必要がない範囲)には潤滑
油を供給しないため、潤滑油の使用量を大幅に削減する
ことができる。また、それによって、洗浄液の使用量を
抑制することができる。その結果、潤滑油及び洗浄液の
使用量を抑制して、製造コストを低減するとともに環境
負荷を小さくする、という本発明の目的を達成すること
ができる。
【0013】請求項2のプレス加工用潤滑油供給方法
は、請求項1に記載のプレス加工用潤滑油供給方法にお
いて、前記潤滑油を噴霧状にて供給することを特徴とす
る。このため、請求項1の効果に加えて、曲げ加工のよ
うなパンチとパンチを取り囲む部材との隙間が大きい加
工を行う際にも、少量の潤滑油を均一に塗布できるの
で、なおいっそう潤滑油の使用量を削減できるという効
果がある。
【0014】請求項3のプレス加工方法は、請求項1又
は2に記載のプレス加工用潤滑油供給方法によって潤滑
油25を供給しながらプレス加工を行うことを特徴とす
る。このため、請求項3のプレス加工方法は、請求項1
の効果と請求項2の効果を有している。
【0015】請求項4のプレス加工方法は、請求項1又
は2に記載のプレス加工用潤滑油供給方法によって、パ
ッキン26により潤滑油25を封止しプレス加工を行う
ことを特徴とする。このため、請求項3の効果に加え
て、金型の他の部分を潤滑油で汚すことがないという効
果を有する。
【0016】請求項5のプレス加工装置は、請求項3又
は4に記載のプレス加工方法を実施することができるこ
とを特徴とする。このため、請求項5のプレス加工装置
は、請求項3の効果と請求項4の効果とを有している。
【0017】請求項6のプレス加工装置は、給油装置2
0と、パンチを取り囲む部材11のパンチ刃先部分に対
応する部分に設けらている潤滑油供給口23と、前記給
油装置20から前記潤滑油供給口23に至る潤滑油供給
経路21と、を備えたことを特徴とする。このため、潤
滑油供給口23から潤滑油をパンチ刃先部分に供給する
ことができる。この潤滑油はパンチが被加工材に接した
ときパンチ刃先全面にのばされ、必要な量の潤滑油のみ
が被加工材の塑性加工される部分に供給されることにな
る。その結果、塑性加工する範囲(すなわち潤滑油供給
の必要がある範囲)のみに潤滑油が供給される一方、塑
性加工しない範囲(すなわち潤滑油供給の必要がない範
囲)には潤滑油が供給されないため、潤滑油の使用量を
大幅に削減することができる。また、それによって、洗
浄液の使用量を抑制することができる。その結果、潤滑
油及び洗浄液の使用量を抑制して、製造コストを低減す
るとともに環境負荷を小さくする、という本発明の目的
を達成することができる。
【0018】請求項7のプレス加工装置は、給油装置2
0と、パンチを取り囲む部材11に設けらている透油性
多孔材24と、前記給油装置20から前記透油性多孔材
24に至る潤滑油供給経路21と、を備えたことを特徴
とする。このため、この透油性多孔材24から染み出す
潤滑油によりパンチ側面に必要な潤滑油が供給され、塑
性加工する範囲(すなわち潤滑油供給の必要がある範
囲)のみに潤滑油が供給される一方、塑性加工しない範
囲(すなわち潤滑油供給の必要がない範囲)には潤滑油
が供給されないため、潤滑油の使用量を大幅に削減する
ことができる。また、それによって、洗浄液の使用量を
抑制することができる。その結果、潤滑油及び洗浄液の
使用量を抑制して、製造コストを低減するとともに環境
負荷を小さくする、という本発明の目的を達成すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を各実施形態に基
づいて説明する。
【0020】(実施形態1)図1は、実施形態1に係る
プレス加工装置のプレス金型断面概略図である。この実
施形態1に係るプレス金型の基本構造は、潤滑油供給構
造を除き、従来の技術の欄で説明した従来のプレスの構
造とほぼ同様である。すなわち、このプレス金型は上型
と下型により構成されている。
【0021】プレス加工装置のスライド1に取り付いて
昇降する全体が上型であり、シャンク4と、上ダイセッ
ト3と、バックプレート5と、パンチプレート6と、パ
ンチ9と、パンチプレート6と、ストリッパプレート1
1と、を備えている。この上型は、上ダイセット3に固
定されているシャンク4によってスライド1に取り付け
られている。パンチ9を受けるバックプレート5とパン
チプレート6は、ネジ7により上ダイセット3に固定さ
れている。このパンチプレート6は、ノックピン8によ
って上ダイセット3との位置決めがされている。パンチ
9は、被加工材1を打ち抜くための部材であって、製品
の穴又は外形の輪郭形状に対応した形状の刃先面と刃先
側面とを有している。ストリッパプレート11は、ボル
ト12を介し上ダイセット3に保持されており、パンチ
9を取り囲む位置に配置され、バネ10によって押圧可
能な構造を有している。その結果、被加工材16がパン
チにはまり込んで持ち上がってこないようになってい
る。このストリッパプレート11は、パンチ9の断面輪
郭より大きい開口部を持ち、パンチ9のガイドを兼ねる
場合もある。
【0022】一方、プレス加工装置のボルスタ2に固定
されている全体が下型であり、ダイス14と、下ダイセ
ット13と、を備えている。ダイス14は、下ダイセッ
ト13にノックピン8により位置決めがされ、ネジ7に
より固定されている。このダイス14は、パンチ9の断
面輪郭に対応した開口部を有しており、パンチ刃先との
間で被加工材16がせん断できるように、その開口部は
切り刃となっている。
【0023】被加工材1はストリッパプレート11とダ
イス14の間の所定位置に挿入される。そして、被加工
材1はスライド1の下降によってストリッパプレート1
1とダイス14に挟まれる。さらに、スライド1が下降
すると、被加工材16にパンチ9が接触加圧し、被加工
材16がパンチ9の刃先面形状に塑性変形しダイス14
の方に押し込まれ、ダイス穴の形状に倣って押し出され
る。さらに、パンチ9が下降を続けると、パンチ9の刃
先が被加工材16に食い込み、きれいな表面のせん断面
を形成する。やがて、パンチ9及びダイス14の切り刃
より被加工材16にクラックが生じ、最後にはパンチ9
の下降とともに被加工材16の一部がパンチ刃先面形状
に打ち抜かれ、ダイス14より下方に排出される。
【0024】実施形態1の潤滑油供給方法を説明する。
パンチ9を取り囲むストリッパプレート11には、潤滑
油供給経路21の溝が設けられ、ストリッパプレート1
1の上面に溝を形成し、ストリッパバッキングプレート
22で蓋がされる構造で構成され、各潤滑油供給口23
に分岐している。これにより、潤滑油25は潤滑油供給
装置20より潤滑油供給経路21を経て潤滑油供給口2
3よりパンチ9とストリッパプレート11の隙間に供給
することができる。
【0025】このため、パンチ側面と被加工材の塑性加
工される周辺部分のみに潤滑油が供給され、塑性加工す
る範囲(すなわち潤滑油供給の必要がある範囲)のみに
潤滑油を供給する一方、塑性加工しない範囲(すなわち
潤滑油供給の必要がない範囲)には潤滑油を供給しない
ため、潤滑油の使用量を大幅に削減することができる。
また、それによって、洗浄液の使用量を抑制することが
できる。その結果、潤滑油及び洗浄液の使用量を抑制し
て、製造コストを低減するとともに環境負荷を小さくす
る、という本発明の目的を達成することができる。
【0026】(実施形態2)実施形態2に係るプレス加
工装置は、実施形態1のプレス加工装置とほぼ同様の構
成を有しているが、潤滑油供給方法が異なっている。す
なわち、潤滑油供給口から潤滑油を噴霧状に供給する点
で異なっている。このため、実施形態2のプレス加工装
置は、実施形態1のプレス加工装置が有する効果に加え
て、曲げ加工のようなパンチとパンチを取り囲む部材と
の隙間が大きい加工を行う際にも、少量の潤滑油を均一
に塗布できるので、なおいっそう潤滑油の使用量を削減
できるという効果がある。
【0027】(実施形態3)図2は、実施形態3に係る
プレス金型の断面概略図である。この実施形態3に係る
プレス金型の基本構造は、実施形態1に係るプレス金型
とほぼ同様であるが、潤滑油供給構造の部分が異なって
いる。
【0028】実施形態3に係るプレス金型は、潤滑油2
5がパンチプレート6とストリッパバッキングプレート
22との空間に漏洩しないようストリッパプレート11
とストリッパバッキングプレート22との間にパッキン
26を備え、このパッキンはパンチ9に接触もしくは近
接させて配置されている。このため、パンチ9とパンチ
を取り囲む部材11と被加工材との隙間に潤滑油を封止
することができ、パンチの形状が複雑であっても、ま
た、パンチの外周が長くても潤滑油がパンチプレートと
ストリッパバッキングプレートとの空間に漏洩しないた
め、金型の他の部分を潤滑油で汚すことがなく、パンチ
と被加工材に潤滑油がいきわたる。その結果、無駄な潤
滑油の使用量を抑制して、製造コストを低減するととも
に環境負荷を小さくすることができる。
【0029】なお、実施形態3においては、ストリッパ
プレート11の上面に溝を形成したが、パイプなどによ
り潤滑油供給経路21を設けても良い。
【0030】(実施形態4)図3は、実施形態4に係る
プレス加工装置のプレス金型の断面概略図である。この
実施形態4に係るプレス金型の基本構造は、実施形態1
乃至3に係るプレス金型の基本構造とほぼ同様である
が、潤滑油供給構造の部分が異なっている。すなわち、
プレス金型に潤滑油供給装置20から至る潤滑油供給経
路21を設け、パンチ9を取り囲む部材には潤滑油供給
経路21から分岐された潤滑油を供給するための穴、す
なわち潤滑油供給口23が設けられ、潤滑油供給口23
は、ストリッパプレート11のパンチ位置より被加工材
側のパンチ刃先に対応する開口部側面に貫通している。
これにより、供給される潤滑油25はパンチ刃先先端面
と被加工材との隙間に供給されるため、パンチ刃先の潤
滑油はパンチが被加工材に接したときパンチ刃先全面に
のばされ、パンチの大小に関わらず少量の潤滑油が被加
工材の塑性加工される部分に供給されることになる。そ
の結果、さらに潤滑油の使用量を抑制することができる
という効果がある。
【0031】実施形態4のプレス金型は、特に大面積の
大型パンチに好適である。また、パンチ9とストリッパ
プレート11との隙間が極めて小さい条件下であって
も、潤滑油25の供給を容易に行うことができる。
【0032】なお、この潤滑油供給口23はストレート
形状でもテーパー形状でも良く、潤滑油25の塗布量は
潤滑油供給口23の口径を変えることにより調整でき
る。また、一つのパンチ9に対して複数の潤滑油供給口
23を設けることにより、異形状のパンチ9であっても
潤滑油25の供給を均一に行えることは言うまでもな
い。
【0033】(実施形態5)図4は、実施形態5に係る
プレス加工装置のプレス金型の断面概略図である。この
実施形態5に係るプレス金型の基本構造は、実施形態1
乃至4に係るプレス金型とほぼ同様であるが、潤滑油供
給構造の部分が異なっている。すなわち、パンチ9を取
り囲む部材に透油性多孔材24を設けストリッパプレー
ト11に保持させている。ストリッパプレート11に
は、透油性多孔材24に潤滑油を供給するための穴、す
なわち潤滑油供給口23、が設けられており、この透油
性多孔材24に供給される潤滑油25が、透油性多孔材
24から染み出しにより、パンチ側面に必要な潤滑油が
供給されることになる。このため、塑性加工する範囲
(すなわち潤滑油供給の必要がある範囲)のみに潤滑油
が供給される一方、塑性加工しない範囲(すなわち潤滑
油供給の必要がない範囲)には潤滑油が供給されないた
め、潤滑油の使用量を大幅に削減することができる。ま
た、それによって、洗浄液の使用量を抑制することがで
きる。その結果、潤滑油及び洗浄液の使用量を抑制し
て、製造コストを低減するとともに環境負荷を小さくす
る、という本発明の目的を達成することができる。
【0034】さらに、この透油性多孔材を用いた実施形
態5によれば、潤滑油供給経路長さの違いや、分岐によ
る各潤滑油供給口数に関わりなく、供給される潤滑油量
が抑制され、複数の潤滑油供給個所に必要な潤滑油を供
給することができる。
【0035】透油性多孔材24の材質は粉末冶金やフェ
ルト、また、同様の効果が得られる透油性のある材質で
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のプレス金型断面概略図。
【図2】実施形態3のプレス金型断面概略図。
【図3】実施形態4のプレス金型断面概略図。
【図4】実施形態5のプレス金型断面概略図。
【図5】従来のプレス金型断面概略図。
【符号の説明】
9 パンチ 11 パンチを取り囲む部材 20 給油装置 21 潤滑油供給経路 23 潤滑油供給口 24 透油性多孔材 25 潤滑油 26 パッキン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンチ9とこのパンチを取り囲む部材11
    との隙間に潤滑油25を供給することを特徴とするプレ
    ス加工用潤滑油供給方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプレス加工用潤滑油供給
    方法において、前記潤滑油25を噴霧状にて供給するこ
    とを特徴とするプレス加工用潤滑油供給方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のプレス加工用潤滑
    油供給方法によって潤滑油25を供給しながらプレス加
    工を行うことを特徴とするプレス加工方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載のプレス加工用潤滑
    油供給方法によって、パッキン26により潤滑油25を
    封止しプレス加工を行うことを特徴とするプレス加工方
    法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4に記載のプレス加工方法を
    実施することができるプレス加工装置。
  6. 【請求項6】給油装置20と、パンチを取り囲む部材1
    1のパンチ刃先部分に対応する部分に設けらている潤滑
    油供給口23と、前記給油装置20から前記潤滑油供給
    口23に至る潤滑油供給経路21と、を備えたことを特
    徴とするプレス加工装置。
  7. 【請求項7】給油装置20と、パンチを取り囲む部材1
    1に設けらている透油性多孔材24と、前記給油装置2
    0から前記透油性多孔材24に至る潤滑油供給経路21
    と、を備えたことを特徴とするプレス加工装置。
JP11082579A 1999-03-25 1999-03-25 プレス加工用潤滑油供給方法、プレス加工方法及びプレス加工装置 Withdrawn JP2000271673A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105921619A (zh) * 2016-06-01 2016-09-07 芜湖卓越空调零部件有限公司 一种防压裂一次性压弯模
CN114210844A (zh) * 2021-12-16 2022-03-22 南通东博精密机械有限公司 一种高速精密冲压模具内部导向润滑装置

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