JP2000270563A - 電力変換装置の制御回路 - Google Patents

電力変換装置の制御回路

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JP2000270563A
JP2000270563A JP11068231A JP6823199A JP2000270563A JP 2000270563 A JP2000270563 A JP 2000270563A JP 11068231 A JP11068231 A JP 11068231A JP 6823199 A JP6823199 A JP 6823199A JP 2000270563 A JP2000270563 A JP 2000270563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電源電圧を検出することなく交流電源電
圧に同期した電流指令値を生成する安価な電力変換装置
の制御回路を提供する。 【解決手段】 リアクトル2を介して交流電源1と接続
され、交流電流指令値Isrefと交流電流Isの偏差
から直接電力変換器3のスイッチング素子への駆動指令
が出力される電力変換装置であって、電力変換器3のス
イッチング素子への駆動指令より電力変換器3の交流出
力電圧VAに応じた信号を求め、この信号を位相同期制
御回路33に入力し、位相同期制御回路33の出力より
sin信号とcos信号を発生し、cos信号を係数倍
してリアクトル2の電圧降下分に対応した信号とし、こ
れをsin信号と加算した信号により交流電流指令値I
srefを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高力率コンバー
タ、太陽光インバータ等の電力変換装置の制御回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、特公平5−64551号公報
に示された従来の電力変換装置の制御回路を本発明と同
一の形式に書き改めたブロック図である。図において、
交流電源1はリアクトル2を介して電力変換器3に接続
されており、電力変換器3は直流コンデンサによる直流
電圧源4に接続されている。また、ドライブ回路5は電
力変換器3のスイッチング素子を駆動するために配設さ
れている。更に、電流センサ6は電力変換器3の交流電
流Isを検出するために、また電圧センサ7は交流電源
1の電圧値を検出するために設けられている。
【0003】10番台以降の記号は制御回路の構成要素
を示すものであり、電圧センサ7の出力信号から単位正
弦波を得るゲインKの係数回路94と、この係数回路9
4より得られた単位正弦波sinωtと電力変換器3の
交流電流振幅指令値Im*との乗算を行い交流電流指令
値Isrefを出力する乗算器13と、乗算器13の出
力する交流電流指令値Isrefと電流センサ6が検出
した電流Isとの偏差eを求める減算器12と、減算器
12の出力する偏差eを増幅して電力変換器の交流電圧
指令値VArefを出力する電流制御回路93を備えて
いる。
【0004】また、92は搬送波発生回路、91は比較
器であり、これよりパルス幅変調を行なう。搬送波発生
回路92は三角波信号を出力し、これと電流制御回路9
3の出力する交流電圧指令値VArefとを比較器91
にて比較する。この比較器91による比較結果信号G0
よりドライブ回路5を介して、電力変換器3のスイッチ
ング素子が駆動される。
【0005】次に、上記電力変換装置の制御回路の動作
について説明する。電圧センサ7で検出した下記(1)
式の交流電源1の電源電圧Vs Vs=Vm・sinωt…(1) を、係数回路94によってK(=1/Vm)倍すること
により交流電源1の電源電圧Vsに同期した単位正弦波
sinωtを得る。
【0006】この単位正弦波sinωtを乗算器13に
入力し、交流電流振幅指令値Im*と掛け合わせること
により、交流電源1の電源電圧Vsに同期した下記
(2)式の交流電流指令値Isrefを得る。 Isref=Im*・sinωt…(2)
【0007】そして、減算器12により、この交流電流
指令値Isrefと電流センサ6により検出された電力
変換器3の交流電流Isとの偏差eを下記(3)式のよ
うに求める。 e=Isref−Is…(3)
【0008】減算器12により求められた偏差eを電流
制御回路93により増幅し、電力変換器3の交流電圧指
令値VArefが得られる。
【0009】この交流電圧指令値VArefは、比較器
91にて搬送波発生回路92の出力する三角波信号と比
較され、その比較結果信号G0に基づき、電力変換器3
の構成素子がON、OFFし、交流電流Isは交流電源
1に同期した力率1の交流電流指令値Isrefに追従
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置の
制御回路は以上のように構成されているので、交流電流
の指令値を交流電源に同期した信号とするために、交流
電源電圧を検出するための電圧センサが必要であるとい
う問題点があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、交流電源電圧を検出すること
なく交流電源電圧に同期した電流指令値を生成する安価
な電力変換装置の制御回路を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、リア
クトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と
交流電流の偏差から直接電力変換器のスイッチング素子
への駆動指令が出力される電力変換装置であって、前記
電力変換器のスイッチング素子への駆動指令より電力変
換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号を位
相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力より
前記交流電源に同期した交流電流指令値を作成すること
を特徴とする電力変換装置の制御回路である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、位相同期制御回路の出力よりsin信号とcos信
号を発生し、cos信号を係数倍して前記リアクトルの
電圧降下分に対応した信号とし、これをsin信号と加
算した信号により交流電流指令値を作成することを特徴
とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、位相同期制御回路の出力よりsin信号とcos信
号を発生し、cos信号振幅を交流電流指令値の振幅に
より変化させ、これをsin信号と加算した信号より交
流電流指令値を作成することを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、リアクトルを介して交
流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差か
ら直接電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出
力される電力変換装置であって、前記電力変換器のスイ
ッチング素子への駆動指令と第1の信号を加減算した第
2の信号より基本波成分を検出し、位相同期制御回路に
より第2の信号に同期したcos信号を発生し、この振
幅を交流電流指令値の振幅により変化させた信号を第1
の信号とし、位相同期制御回路により発生したsin信
号より交流電源に同期した交流電流指令値を作成するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、電力変換器のスイッチング素子への駆動指令から基
本波信号を検出し、この基本波信号と交流電流振幅指令
値を係数倍した信号とを比較した信号を位相同期制御回
路の入力としたことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、リアクトルを介して交
流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差を
増幅した信号と搬送波を比較して電力変換器のスイッチ
ング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であっ
て、交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号よ
り電力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この
信号を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の
出力より交流電源に同期した交流電流指令値を作成する
ことを特徴とする電力変換装置の制御回路である。
【0018】請求項7の発明は、位相同期制御回路が応
答するまでの間、交流電流指令値の振幅を零にすること
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1はこの発明
の実施の形態1による電力変換装置の制御回路を示すブ
ロック図である。
【0020】図1において、電力変換器3は、例えば高
周波スイッチングの可能なトランジスタやIGBT(絶
縁ゲートバイポーラモードトランジスタ)等の自己消弧
型素子により構成され、図2に示すようなトランジスタ
Q1,Q2、及びダイオードD1,D2により構成され
るセンタタップ回路であり、それぞれのトランジスタが
出力周波数(例えば60Hz)の10倍から数100倍
程度の高周波でスイッチングを行い、直流電圧源4の直
流電圧を正弦波の基本波を含んだ矩形波状の高周波交流
電圧に変換する。
【0021】そして、交流電源1はリアクトル2を介し
て上記電力変換器3に接続され、電力変換器3は直流電
流源4に接続されている。ドライブ回路5は電力変換器
3のスイッチング素子を駆動するためのものであり、電
流センサ6は電力変換器3の交流電流Isを検出するた
めに設置されている。
【0022】10番台以降の記号は制御回路の構成要素
を示すものであり、減算器12は乗算器13の出力する
交流電流指令値Isrefと電流センサ6が検出した電
流Isとの偏差eを求める。そして、ヒステリシス電流
制御回路11は減算器12の出力する偏差eより電力変
換器3のスイッチング指令G0を出力する役割を果すも
のであり、図3に示すように+h、−hのヒステリシス
特性を持たせることにより、偏差eは、図4に示すよう
にヒステリシス幅内で推移するように電力変換器3のス
イッチング素子が動作する。例えば、偏差が+h以上と
なるとG0は+1となり、交流電流Isを増加させるた
めにG1が1、G2が0、Q1がON、Q2がOFFと
なる。偏差が−h以下となるとG0は−1となり、交流
電流Isを増加させるためにG1が0、G2が1、Q1
がOFF、Q2がONとなる。
【0023】次に、交流電流指令値Isrefの作成方
法について説明する。交流電源1の電源電圧Vsと電力
変換器3の交流電圧VAはIsが力率1の正弦波電流で
ある場合、基本波に関しては図5に示すベクトル図の関
係を持つ。位相差αはリアクトル2の値とIsより下記
(4)式のように決まる。 α=atn(ωL・Im/Vm)…(4) Vs=Vm・sinωt Is=Im・sinωt そして、Vsが定格、ωLが20%である場合、角度α
は11度(Vs進み)となる。
【0024】そこで、本実施の形態1では、電源電圧V
sを検出する代わりに、ヒステリシス電流制御回路11
の出力よりVAの基本波成分を抽出し、交流電流指令値
Isrefを作成する。つまり、ヒステリシス電流制御
回路11の出力であるスイッチング指令をG0、直流電
圧源4の電圧値をVDとすると、電力変換器3がセンタ
タップ型である場合、VAの瞬時値は(5)式となる。 VA=G0*VD/2…(5)
【0025】従って、スイッチング指令G0から、基本
波検出フィルタ31により、VAの基本波分と同位相の
基本波信号を検出し、この出力を0クロス検出32に入
力して、VAの基本波分に対する0クロス信号と同一な
信号VA0を得る。そして、この0クロス信号VA0を
PLL(位相同期制御)回路33に入力し、VA0に同
期した逓倍周波数のカウント値を得る。このカウント値
より交流電源電圧Vsと同位相な信号を作成する。定挌
運転時に力率を1とするために、sin発生回路34に
よりVAの基本波分を出力し、cos発生回路35によ
りリアクトル2の電圧降下に対応した基本波信号を出力
する。ゲインKの係数器36はcos発生回路35の出
力信号を係数倍(K倍)し、リアクトル2の電圧降下分
に対応した信号とする。例えば、ωLが20%の場合、
Kは0.2となる。そして、加減算器37により、上述
のsinθとKcosθを加減算し、交流電源電圧Vs
と同位相の信号を得る。これに、乗算器13にて振幅信
号を乗算し交流電流指令値Isrefを得る。
【0026】乗算器13への振幅指令は、起動後、基本
波検出フィルタ31が応答し、0クロス検出回路32が
0クロスパルスを検出し、PLL回路33が応答するま
での間、遅延回路43とスイッチ41、定数器42に
て、振幅指令を零にするように構成することにより、基
本波検出フィルタの過渡応答等に影響を受けることな
く、安定に起動することができる。
【0027】以上のように実施の形態1によれば、ヒス
テリシス電流制御回路の出力信号より交流電源電圧と同
期した単位正弦波信号を得ることができるように構成さ
れているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不
要となり、電力変換器の制御装置を低コストにすること
ができる。
【0028】実施の形態2.上記実施の形態1では、電
流指令値の位相を定挌負荷時に力率1となるよう補正し
ているが、負荷が変動した際には、例えば、リアクトル
20%の場合には定格負荷では遅れ0度であるが、50
%負荷では進み5度となる。従って、本実施の形態では
負荷に応じて電流指令値の位相を補正する制御回路の構
成について説明する。
【0029】以下、図6はこの発明の実施の形態2によ
る電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。図
において、上記実施の形態1と異なる点は、電流振幅指
令を係数器38にて係数倍した信号ωLIをcos発生
回路35の出力と乗算器39にて乗算し、加減算器37
に入力している点である。
【0030】次に、実施の形態2の動作について説明す
る。乗算器39の出力はリアクトル2に印加される電圧
VLを求めることになる。 ここで、VL=ωL・Im・cosωt…(6) であるので、係数器38よりωL・Imに対応した信号
ωLIを求める。従って、係数器38のゲインGは、下
記(7)式となる。 G=ωL…(7)
【0031】そして、乗算器39よりωLI・cosθ
を求め、加減算器37によりsinθとωLI・cos
θを加減算し、その結果電流振幅指令が変化しても常に
交流電源電圧Vsと同位相の信号を得る。これに、乗算
器13にて振幅信号を乗算し電流指令Isrefを得
る。
【0032】以上のように実施の形態2によれば、ヒス
テリシス電流制御回路の出力信号より、交流電源電圧と
同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成さ
れているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不
要となり電力変換装置を低コストにすることができるの
に加え、負荷が変動した場合でも交流電源電圧に同位相
の電流指令値を作成することができる。
【0033】実施の形態3.上記実施の形態では、スイ
ッチング指令G0から、基本波検出フィルタ31によ
り、VAの基本波分と同位相の基本波信号を検出してい
たので、交流電流振幅指令Im*が変化した場合、VA
の位相が変化し、基本波検出フィルタ31の入力も変化
する。従って、振幅指令Im*が変化した際に、基本波
検出フィルタ31、PLL回路33の応答時間分は、電
流指令の位相が所望の力率1よりずれている場合があ
る。本実施の形態では、振幅指令Im*が変化しても、
基本波検出フィルタ31、PLL回路33の応答時間分
の影響が少ない制御回路の構成について説明する。
【0034】図7はこの発明の実施の形態3による電力
変換装置の制御回路を示すブロック図である。上記実施
の形態2と異なる点は、上記実施の形態2における乗算
器39の出力を、sin発生回路34の出力と加減算す
るのをやめて、加減算器40に出力してスイッチング指
令G0と加減算し、基本波検出フィルタ31に、加減算
器40の出力を入力している点である。
【0035】次に、実施の形態3の動作について説明す
る。ヒステリシス電流制御回路11の出力である電力変
換器3のスイッチング指令G0は、交流出力VAに相当
した矩形波状の信号である。これに乗算器39のリアク
トル2に印加される電圧VLを加減算することにより、
加減算器40は交流電源電圧Vsの基本波成分を含んだ
矩形波状の信号となる。従って、sin発生回路34の
出力は交流電源電圧Vsと同位相の信号が得られる。こ
こで、電流振幅指令Im*が変化した場合、スイッチン
グ指令G0は変化するが、乗算器39の出力も変化し、
加減算器40は交流電源電圧Vsに対応した電流振幅指
令に影響を受けない信号を出力する。
【0036】以上のように実施の形態3によれば、ヒス
テリシス電流制御回路の出力信号より、交流電源電圧と
同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成さ
れているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不
要となり電力変換装置を低コストにすることができるの
に加え、負荷が変動した場合でも制御回路の応答時間に
影響を受けることなく交流電源電圧に同位相の電流指令
値を作成することができる。
【0037】実施の形態4.上記実施の形態1ないし3
では、交流電源電圧Vsの位相を検出するためにsin
発生回路に加え、cos発生回路を使用している。本実
施の形態では、0クロスコンパレータを改良することに
より、sin発生回路のみで構成する制御回路について
説明する。
【0038】図8はこの発明の実施の形態4による電力
変換装置の制御回路を示すブロック図である。上記実施
の形態1と異なる点は、電流振幅指令を0クロス検出3
2aに入力している点である。
【0039】図9は実施の形態4に使用される0クロス
検出32aのブロック図を示し、この0クロス検出32
aは比較器(CMP)と係数器(ゲインKc)から構成
されている。(1)に基本波検出フィルタ31の出力を
入力し、(2)に電流振幅指令を入力する。係数器(K
c)の出力が負の場合の0クロス検出動作を図10に示
す。図10では、入力信号(1)をVIN、入力信号
(2)をref、出力信号(3)をoutとしている。
refが負の場合、VINの0クロス信号よりも進んだ
波形がoutに得られる。また、refがゼロになる
と。VINの0クロス信号がそのままoutに得られ
る。
【0040】従って、電流振幅指令を0クロス検出32
aの(2)に入力し、係数器のゲインを負とすることに
より、電流振幅指令が増えると0クロス信号が進み位相
とできる。その結果、cos発生回路を用いることな
く、電流振幅指令に応じて、0クロス信号が交流電源電
圧Vsの位相となるように補正でき、交流電源電圧と同
位相の電流指令値を作成することができる。
【0041】以上のように実施の形態4によれば、ヒス
テリシス電流制御回路の出力信号より、交流電源電圧と
同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成さ
れているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不
要となり電力変換装置を低コストにすることができるの
に加え、負荷が変動した場合でも簡単な回路で交流電源
電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0042】実施の形態5.上記実施の形態1ないし4
では、電流を制御するためにヒステリシス電流制御回路
を用いているが、図11に示すように、三角波比較型の
電流制御回路にも応用できる。本実施の形態では、三角
波比較型の電流制御回路の場合の制御回路構成について
説明する。
【0043】図11はこの発明の実施の形態5による電
力変換装置の制御回路を示すブロック図である。上記実
施の形態4と異なる点は、電流偏差を増幅する電流制御
回路93の出力VArefを三角波の搬送波発生回路9
2と比較器91にて比較し、ドライブ回路5へのスイッ
チング指令G0とし、基本波検出フィルタ31への入力
信号を電流制御回路93の出力VArefとしている点
である。
【0044】三角波比較型の電流制御回路では、電流制
御回路93の出力VArefが電力変換器3の交流出力
VAの指令値となる。従って、電流制御回路93の出力
VArefを基本波検出フィルタ31への入力信号とす
ることにより、基本波検出フィルタ31よりVAの基本
波分と同位相の基本波信号を検出できる。
【0045】従って、基本波検出フィルタ31の出力信
号を0クロス検出32aの(1)に入力し、電流振幅指
令を0クロス検出32aの(2)に入力し、係数器のゲ
インを負とすることにより、電流振幅指令が増えると0
クロス信号が進み位相とできる。よって、電流振幅指令
に応じて、0クロス信号が交流電源電圧Vsの位相とな
るように補正でき、交流電源電圧と同位相の電流指令値
を作成することができる。
【0046】以上のように実施の形態5によれば、三角
波比較型電流制御回路の出力信号より、負荷が変動した
場合でも簡単な回路で交流電源電圧と同期した単位正弦
波信号を得ることができるよう構成されているので、交
流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換
装置を低コストにすることができる。
【0047】なお、以上の説明では電力変換器3の構成
を単相センタタップ型回路にて説明してきたが、単相フ
ルブリッジ型回路に応用できるのは勿論、制御回路を3
相化することにより3相フルブリッジ型回路にも応用で
きる。
【0048】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
電流変換器のスイッチング素子への駆動指令より交流電
源電圧と同期した交流電流指令値を得ることができるよ
うに構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧
センサが不要となり、電力変換器の制御装置を低コスト
にすることができる。
【0049】請求項3の発明によれば、交流電源電圧を
検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コス
トにすることができるのに加え、負荷が変動した場合で
も交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することが
できる。
【0050】請求項4の発明によれば、交流電源電圧を
検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コス
トにすることができるのに加え、負荷が変動した場合で
も制御回路の応答時間に影響を受けることなく交流電源
電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0051】請求項5の発明によれば、交流電源電圧を
検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コス
トにすることができるのに加え、負荷が変動した場合で
も簡単な回路で交流電源電圧に同位相の電流指令値を作
成することができる。
【0052】請求項6の発明によれば、搬送波比較型電
流制御回路の出力信号より、負荷が変動した場合でも簡
単な回路で交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得
ることができるよう構成されているので、交流電源電圧
を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コ
ストにすることができる。
【0053】請求項7の発明によれば、位相同期制御回
路が応答するまでの間、交流電流指令値の振幅を零にす
るようにしたので、過渡応答等に影響を受けることな
く、電力変換装置を安定に起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電力変換装置
の制御回路を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に用いる電力変換器
の一例を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に用いるヒステリシ
ス電流制御回路の説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に用いるヒステリシ
ス電流制御回路の動作説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の電力変換器の動作
を示すベクトル図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による電力変換装置
の制御回路を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による電力変換装置
の制御回路を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による電力変換装置
の制御回路を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に用いる0クロス検
出回路の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に用いる0クロス
検出回路の動作説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による電力変換装
置の制御回路を示すブロック図である。
【図12】 従来の電力変換装置の制御回路を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 リアクトル、3 電力変換器、4
直流電圧源、5 ドライブ回路、6 電流センサ、11
ヒステリシス電流制御回路、12 加減算器、13
乗算器、31 基本波検出回路、32 0クロス検出回
路、33 PLL回路、34 sin発生回路、35
cos発生回路、36 係数器、37加減算器、41
スイッチ、42 定数器、43 遅延回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアクトルを介して交流電源と接続さ
    れ、交流電流指令値と交流電流の偏差から直接電力変換
    器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変
    換装置であって、 前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令より電
    力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号
    を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力
    より前記交流電源に同期した交流電流指令値を作成する
    ことを特徴とする電力変換装置の制御回路。
  2. 【請求項2】 前記位相同期制御回路の出力よりsin
    信号とcos信号を発生し、cos信号を係数倍して前
    記リアクトルの電圧降下分に対応した信号とし、これを
    sin信号と加算した信号により交流電流指令値を作成
    することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の
    制御回路。
  3. 【請求項3】 前記位相同期制御回路の出力よりsin
    信号とcos信号を発生し、cos信号振幅を交流電流
    指令値の振幅により変化させ、これをsin信号と加算
    した信号より交流電流指令値を作成することを特徴とす
    る請求項1に記載の電力変換装置の制御回路。
  4. 【請求項4】 リアクトルを介して交流電源と接続さ
    れ、交流電流指令値と交流電流の偏差から直接電力変換
    器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変
    換装置であって、 前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令と第1
    の信号を加減算した第2の信号より基本波成分を検出
    し、位相同期制御回路により第2の信号に同期したco
    s信号を発生し、この振幅を交流電流指令値の振幅によ
    り変化させた信号を第1の信号とし、位相同期制御回路
    により発生したsin信号より交流電源に同期した交流
    電流指令値を作成することを特徴とする電力変換装置の
    制御回路。
  5. 【請求項5】 前記電力変換器のスイッチング素子への
    駆動指令から基本波信号を検出し、この基本波信号と交
    流電流振幅指令値を係数倍した信号とを比較した信号を
    位相同期制御回路の入力としたことを特徴とする請求項
    1に記載の電力変換装置の制御回路。
  6. 【請求項6】 リアクトルを介して交流電源と接続さ
    れ、交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号と
    搬送波を比較して電力変換器のスイッチング素子への駆
    動指令が出力される電力変換装置であって、 交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号より電
    力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号
    を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力
    より交流電源に同期した交流電流指令値を作成すること
    を特徴とする電力変換装置の制御回路。
  7. 【請求項7】 前記位相同期制御回路が応答するまでの
    間、交流電流指令値の振幅を零にすることを特徴とする
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換
    装置の制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2018051433A1 (ja) * 2016-09-14 2019-06-27 国立大学法人横浜国立大学 電力供給システム
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