JP2000270544A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2000270544A
JP2000270544A JP11075462A JP7546299A JP2000270544A JP 2000270544 A JP2000270544 A JP 2000270544A JP 11075462 A JP11075462 A JP 11075462A JP 7546299 A JP7546299 A JP 7546299A JP 2000270544 A JP2000270544 A JP 2000270544A
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power supply
switching
circuit
voltage
switching element
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Masato Sasaki
正人 佐々木
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Sharp Corp
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    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 待機状態となった機器の消費電力を少なくす
ることのできるスイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 スイッチング電源装置は入力交流電圧を
1次側整流平滑回路2で直流電圧に変換し、主スイッチ
ング素子3でスイッチング動作することにより高周波交
流電圧に変換する。高周波交流電圧がトランス7で電圧
が変えられ、それを2次側整流平滑回路11で整流平滑
されて負荷14に与えられる。起動時には1次側整流平
滑回路2で得られる直流電圧がノーマリークローズのス
イッチ回路21と起動抵抗6を介して制御回路5に入力
され、スイッチング動作を開始する。起動後スイッチ制
御部22が主スイッチング素子3がスイッチング動作を
開始したことを検知すると、スイッチ制御部22はスイ
ッチ回路21をオフする。したがって、起動抵抗6に電
流が流れず消費電力が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAC−DCコンバー
タとして好適なスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置は例えば商用交流
電源の交流電圧を整流平滑して得られた直流電圧を例え
ば数百kHz程度の高周波でスイッチングし、小型のトラ
ンスで所望とする電圧に高効率に変換するようにしたも
ので広く用いられている。このようなスイッチング電源
装置を用いて所用の機能を果たす機器は、通常、動作を
休止する待機モード状態においても再起動のスピードを
上げるという利便性を追求する関係上、機器の動作設定
状態を維持する、リモコン操作信号受信機能を維持す
る、機器設定状態を表示する等の機能を保持する用途の
ために小量の電力を必要とする。
【0003】近年、省エネルギーに対する関心が高ま
り、以上のような機器の待機モード状態における小消費
電力化に対する要求が強くなってきた。
【0004】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て図面を参照しながら説明する。図10は従来の自励発
振式スイッチング電源装置の回路図である。2は1次側
整流平滑回路であり、入力交流電圧1を整流平滑して入
力直流電圧に変換する。7はスイッチングトランスであ
り、1次巻線8、バイアス巻線9及び2次巻線10を有
する。3は主スイッチング素子であり、高周波でオンオ
フすることによって入力直流電圧を高周波交流電圧に変
換し、高周波交流電圧を1次巻線8に入力する。6は起
動抵抗であり、入力直流電圧を制御回路5に供給する。
【0005】制御回路5はパルス信号を出力する。4は
ドライブ回路であり、パルス信号によって主スイッチン
グ素子3をオンオフする。主スイッチング素子3にはN
チャネル型MOSFET(MOS型電界効果トランジス
タ)等が用いられる。11は2次側整流平滑回路であ
り、2次巻線10に発生する高周波交流電圧を整流平滑
して出力直流電圧に変換し、出力直流電圧を負荷14に
供給する。13は出力直流電圧を検知する検知回路であ
る。12は検知回路13によって検知された出力直流電
圧の情報を制御回路5に帰還するフォトカプラであり、
発光ダイオード12aとフォトトランジスタ12bで構
成されている。
【0006】整流平滑回路2に入力された入力交流電圧
1は入力直流電圧に変換され、起動抵抗6を介して制御
回路5をバイアスする。バイアスされた制御回路5はパ
ルス信号を出力し、ドライブ回路4がそのパルス信号を
増幅して主スイッチング素子3をオンオフする。すると
入力直流電圧は高周波交流電圧に変換され1次巻線8に
入力される。バイアス巻線9、2次巻線10にはそれぞ
れの巻線比に応じた高周波交流電圧が発生する。2次巻
線10に発生した高周波交流電圧は整流平滑回路11に
よって整流平滑され、出力直流電圧として負荷14に供
給される。出力直流電圧は検知回路13によって検知さ
れ、その検知された情報がフォトカプラ12を介して制
御回路5に帰還される。
【0007】制御回路5はバイアス巻線9に発生する高
周波交流電圧を検知しており、主スイッチング素子3が
オフしている期間(以下「オフ期間」という。同様にオ
ンしている期間を「オン期間」という)にスイッチング
トランス7に蓄えられた励磁エネルギーが放出され尽く
すと、バイアス巻線9の丸印40の反対側に発生する負
のリンギングパルスによって出力をハイレベル(以下
「H」という。同様にローレベルを「L」という)とす
る。これにより、ドライブ回路4は主スイッチング素子
3をオンする。そして、制御回路5はフォトカプラ12
からの情報に応じてオン期間を決定し、そのオン期間が
終了すると出力を「L」にし、主スイッチング素子3を
オフにする。以上の動作を繰り返すことによって制御回
路5は主スイッチング素子3を高周波でスイッチングさ
せてスイッチング電源装置は安定した出力直流電圧を負
荷14に供給する。
【0008】なお、図11は上記従来のスイッチング電
源装置の動作波形を示す波形図である。VDSは主スイッ
チング素子3のドレイン−ソース間の電圧である。ID
は1次巻線8に流れる電流である。ISは2次巻線10
に流れる電流である。図11に示すように、主スイッチ
ング素子3が高周波でオンオフすることにより、電圧V
DSは高周波のパルス波形状となる。主スイッチング素子
3がオンしているときには、1次側整流平滑回路2の出
力によって電流IDが直線的に増大する。これにより、
1次側巻線8からスイッチングトランス7に励磁エネル
ギーが蓄えられる。
【0009】主スイッチング素子3のオン期間は上述し
たように制御回路5によってフォトカプラ12からの情
報に基づいて定められ、そのオン期間の終了時に主スイ
ッチング素子3はオフされる。このとき、2次巻線10
にはスイッチングトランス7に蓄えられた励磁エネルギ
ーによって電流が生じる。図示しないが、バイアス巻線
9にも同様に電流が流れる。そして、スイッチングトラ
ンス7に蓄えられた励磁エネルギーが放出され尽くす
と、バイアス巻線9の丸印40の反対側に発生するリン
ギングパルスの低下に同期して制御回路5は主スイッチ
ング素子3をオンする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスイッチン
グ電源装置の回路構成では、入力交流電圧が加えられた
当初は起動抵抗6を介して制御回路5に電源が供給さ
れ、主スイッチング素子3のスイッチング動作が開始し
た後は起動抵抗6を通して与えられるバイアスに加えて
バイアス巻線9の丸印40の反対側に発生するリンギン
グパルスによって電源が供給されるので起動後は起動抵
抗6において不必要な電力が消費されていたことにな
る。ここで、起動抵抗6の抵抗値を大きくすれば起動抵
抗6での電力ロスは小さくなるが、入力交流電圧1が加
えられてから主スイッチング素子3がスイッチング動作
を開始するまでの時間が長くなるため、極端に大きくす
ることはできないという問題があった。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、起動
抵抗での電力ロスを低減する機能を備えたスイッチング
電源装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1では、入力直流電圧をスイッチン
グ動作によって交流電圧に変換する主スイッチング素子
と、前記交流電圧が入力される1次巻線、2次巻線及び
バイアス巻線を有するトランスと、前記2次巻線の出力
を整流平滑する2次側整流平滑回路と、前記バイアス巻
線の出力を検知して前記主スイッチング素子をスイッチ
ング動作させる信号を出力する制御回路と、前記入力直
流電圧から前記制御回路に電源を供給する起動抵抗とを
備えたスイッチング電源装置において、前記起動抵抗と
直列に接続され光が照射されるとオフになる光トランジ
スタから成るノーマリークローズの光応動スイッチ回路
と、前記主スイッチング素子がスイッチング動作を開始
したことを検知すると発光して前記光応動スイッチ回路
の光トランジスタをオフする発光ダイオードを含むスイ
ッチ制御部と、を備えるようにしている。
【0013】このような構成によると、起動時には入力
直流電圧から光応動スイッチ回路と起動抵抗を介して電
源が制御回路に供給されるので、制御回路がスイッチン
グ信号を出力して主スイッチング素子を動作させる。主
スイッチング素子がスイッチング動作を開始すると制御
回路はバイアス巻線の出力を電源にして信号の出力を継
続することができるので、スイッチ制御部は主スイッチ
ング素子がスイッチング動作を開始したことを検知する
と光を光応動スイッチ回路に照射して光応動スイッチ回
路をオフする。このため、起動後には起動抵抗に電流が
流れないので電力ロスを低減できる。
【0014】また、本発明の請求項2では、請求項1に
記載のスイッチング電源装置において、前記光トランジ
スタがMOSFETで構成されている。
【0015】このような構成によると、光MOSFET
の光トランジスタに制御回路からの光が照射されると光
MOSFETで構成された光応動スイッチ回路はオフさ
れ、起動抵抗に電流が流れなくなる。
【0016】また、本発明の請求項3では、請求項1又
は請求項2に記載のスイッチング電源装置において、前
記スイッチ制御部は前記バイアス巻線の出力を整流平滑
する整流平滑回路を含むようにしている。
【0017】このような構成によると、スイッチ制御部
はバイアス巻線の出力をスイッチ制御部に内蔵の整流平
滑回路で直流に変換する。主スイッチング素子がスイッ
チング動作を開始すればスイッチ制御部に内蔵の整流平
滑回路より直流電圧の出力が得られるので、主スイッチ
ング素子がスイッチング動作を開始したことを検知する
ことができる。
【0018】また、本発明の請求項4では、請求項1又
は請求項2に記載のスイッチング電源装置において、前
記スイッチ制御部は前記2次側整流平滑回路の出力によ
って前記主スイッチング素子がスイッチング動作を開始
したことを検知するようにしている。
【0019】このような構成によると、スイッチング電
源装置は起動時に主スイッチング素子がスイッチング動
作を開始すると整流平滑回路から直流の出力が得られる
ようになるので、スイッチ制御部は起動時に整流平滑回
路の出力から主スイッチング素子がスイッチング動作を
開始したことを検知することができる。
【0020】また、本発明の請求項5では、入力直流電
圧をスイッチング動作によって交流電圧に変換する主ス
イッチング素子と、前記交流電圧が入力される1次巻
線、2次巻線及びバイアス巻線を有するトランスと、前
記2次巻線の出力を整流平滑する2次側整流平滑回路
と、前記バイアス巻線の出力を検知して前記主スイッチ
ング素子をスイッチング動作させる信号を出力する制御
回路と、前記入力直流電圧から前記制御回路に電源を供
給する起動抵抗と、前記起動抵抗と直列に接続されたス
イッチ回路とを備えたスイッチング電源装置において、
前記主スイッチング素子の駆動端子に接続されていて前
記駆動端子に前記制御回路から出力される信号を与える
か与えないかを支配する副スイッチング素子と、前記ス
イッチ回路と前記副スイッチング素子のオンオフを制御
する制御信号供給手段とを備えるようにしている。
【0021】このような構成によると、スイッチング電
源装置の起動時には制御信号供給手段からの制御信号に
よってスイッチ回路をオンし、主スイッチング素子の駆
動端子には制御回路からの信号が与えられるようにす
る。これにより、スイッチング電源装置の制御回路に電
源が供給されるので制御回路が信号を出力し、主スイッ
チング素子のスイッチング動作を開始させる。また、制
御信号供給手段からの制御信号によってスイッチ回路を
オフし、副スイッチング素子を駆動端子に制御回路化ら
の信号が与えられるないようにすることによってスイッ
チング電源装置は完全に動作を停止して電力ロスを抑え
ることができる。
【0022】また、本発明の請求項6では、請求項5に
記載のスイッチング電源装置において、前記スイッチ回
路は光が照射されるとオフになるノーマリークローズの
光MOSFET回路としている。
【0023】このような構成によると、光MOSFET
回路に制御信号供給手段から光が照射されないときには
光MOSFET回路がオンしており、光MOSFET回
路と入力直流電圧を介して制御回路に電源が供給され
る。光MOSFET回路に制御信号供給手段から光が照
射されるときには光MOSFET回路はオンして起動抵
抗に電流が流れないようにする。
【0024】また、本発明の請求項7では、請求項5又
は請求項6に記載のスイッチング電源装置において、前
記主スイッチング素子はNチャネル型MOSFETであ
り、前記副スイッチング素子はコレクタが前記駆動端子
に接続されエミッタが前記入力直流電圧の−側に接続さ
れたフォトカプラであるようにしている。
【0025】このような構成によると、副スイッチング
素子がフォトカプラであり、副スイッチング素子がオフ
したときには、主スイッチング素子が制御回路より出力
される信号によってスイッチング動作する。一方、副ス
イッチング素子がオンしたときには、主スイッチング素
子はオフ状態となるのでスイッチング電源装置が動作し
なくなる。
【0026】また、本発明の請求項8では、請求項5乃
至請求項7のいずれかに記載のスイッチング電源装置に
おいて、前記制御信号によって前記スイッチ回路をオフ
するとともに副スイッチング素子をオンさせるようにし
ている。
【0027】このような構成によると、制御信号によっ
てスイッチ回路をオフするとともに主スイッチング素子
を強制的にオフさせるように制御するときにはスイッチ
ング電源装置は起動抵抗に電流が流れなくなり、また主
スイッチング素子がスイッチング動作しないので電力ロ
スを抑えることができる。
【0028】また、本発明の請求項9では、請求項5乃
至請求項8のいずれかに記載のスイッチング電源装置に
おいて、前記制御信号は前記スイッチング電源装置によ
って電源供給を受ける機器から入力されるようにしてい
る。
【0029】このような構成によると、スイッチング電
源装置によって電源供給を受けて動作する機器からスイ
ッチング電源装置は制御信号を入力するようになってい
るので、機器が待機モードになったときに制御信号がス
イッチング電源装置に入力されることによってスイッチ
ングで電源装置が動作せず電力ロスを抑えることができ
る。
【0030】また、本発明の請求項10では、請求項5
に記載のスイッチング電源装置において、前記制御信号
は前記2次側整流平滑回路の出力電圧を検出する電圧検
出部から発生し前記出力電圧が所定の上限値に到達する
と第1の状態となり、前記出力電圧が下限値以下になる
と第2の状態となるとともに、前記第1の状態では前記
スイッチ回路をオフするとともに前記副スイッチング素
子をオンさせるようにし、前記第2の状態では前記スイ
ッチ回路をオンするとともに前記副スイッチング素子を
オフするようにしている。
【0031】制御信号が2次側整流平滑回路の出力電圧
を検出する電圧検出部から発生しているので、出力電圧
が下限値以下では制御信号によってスイッチング電源装
置を動作させて出力電圧を上昇させる。そして、出力電
圧が上限値に到達すると制御信号によってスイッチング
電源装置の動作を停止させる。そして、出力電圧が下限
値以下になると再びスイッチング電源装置が動作を開始
する。このように出力電圧が上限値と下限値の間で安定
に保たれる。
【0032】また、本発明の請求項11では、請求項1
0に記載のスイッチング電源装置において、前記2次側
整流平滑回路から負荷に流れる負荷電流を検出する負荷
電流検出部と、前記電圧検出部の出力を伝送/遮断させ
るスイッチ部とを備え、前記スイッチ部は検出された前
記負荷電流が所定値より小さい場合にのみ前記電圧検出
部の出力を伝送して前記スイッチ回路と前記副スイッチ
ング素子を制御するようにしている。
【0033】このような構成によると、負荷電流検出部
が負荷に流れる負荷電流を検出するので、その検出され
た負荷電流が所定値よりも小さい場合にはスイッチング
電源装置から電源供給を受けて動作する機器が待機モー
ドであると判断することができる。待機モードである場
合のみ電圧検出部から出力される制御信号を伝送するこ
とによって副スイッチング素子とスイッチ回路の制御を
行うようにして消費電力の低減を図る。
【0034】また、本発明の請求項12では、請求項1
0に記載のスイッチング電源装置において、前記電圧検
出部の出力を伝送/遮断するスイッチ部を備え、前記ス
イッチ部は前記2次側整流平滑回路から電源が供給され
る機器からの信号によって制御され、前記機器は電力消
費の大きい動作モードと電力消費の小さい待機モードを
有し、前記待機モードの場合のみ前記スイッチ部は前記
機器からの信号によって前記電圧検出部の出力をオンし
て前記スイッチ回路と前記副スイッチング素子を制御す
【0035】このような構成によると、スイッチング電
源装置はスイッチング電源装置から電源供給を受ける機
器からの信号によって待機モードであるときにはスイッ
チ部は電圧検出手段の出力を伝送して電力ロスが低減さ
れるように動作する。
【0036】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、本発明
の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施形態の概略的構成を示すブロック図である。上記従来
のスイッチング電源装置の構成を示す図10と同一部分
には同一符号を付している。本実施形態のスイッチング
電源装置では図10に示す上記従来のスイッチング電源
装置に、さらに起動抵抗6に直列となるようにノーマリ
ークローズのスイッチ回路21が接続されており、スイ
ッチ回路21がスイッチ制御部22によって制御される
構成である。なお、図1ではスイッチ回路21は1次側
整流平滑回路2の出力側と起動抵抗6との間に配設され
ているが、起動抵抗6と制御回路5との間に配設されて
いてもよい。それ以外については上記従来のスイッチン
グ電源装置(図10)と同じ構成なので説明を省略す
る。
【0037】次に、本実施形態の動作について説明す
る。スイッチ回路21は通常オンしている。スイッチ制
御部22は主スイッチング素子3がスイッチング動作を
開始したことを検出すると、スイッチ回路21をオフす
るように制御する。したがって、起動時に入力交流電圧
1がスイッチング電源装置に供給されると、1次側整流
平滑回路2で整流平滑された入力直流電圧がスイッチ回
路21と起動抵抗6を介して制御回路5に供給される。
これにより、制御回路5はパルス信号の出力を開始す
る。ドライブ回路4がこのパルス信号を増幅して主スイ
ッチング素子3をスイッチング動作させる。なお、本実
施形態では主スイッチング素子3はNチャネル型MOS
FETであり、そのゲート(駆動電極)がドライブ回路
4に接続されている。
【0038】主スイッチング素子3がスイッチング動作
することにより、1次側整流平滑回路2より出力される
入力直流電圧が交流電圧に変換され、スイッチングトラ
ンス7の1次巻線8に入力される。2次巻線10に発生
する交流電圧は2次側整流平滑回路11で整流平滑され
て出力直流電圧に変換される。そして、この出力直流電
圧が負荷14に供給される。
【0039】スイッチ制御部22は主スイッチング素子
3がスイッチング動作を開始したことを検出すると、ス
イッチ回路21をオフするように制御する。主スイッチ
ング素子3がスイッチング動作を行うことによって1次
側整流平滑回路2より出力される入力直流電圧が高周波
交流電圧に変換され、高周波交流電圧はトランス7の1
次巻線8に入力される。バイアス巻線9に交流電圧が発
生し、この交流電圧を電源にして制御回路5がパルス信
号の出力を継続することができる。したがって、起動後
にはスイッチ回路21をスイッチ制御部22がオフする
ので起動抵抗6には電流が流れなくなり電力のロスを低
減できる。
【0040】図2は図1の概略的構成を示すブロック図
に基づく第1の実施形態のスイッチング電源装置の回路
図である。スイッチ回路21はフォトトランジスタ21
aから成るノーマリークローズの光MOSFET回路
(光応動スイッチ回路)である。
【0041】ここで光MOSFET回路21について説
明する。サイリスタ等のスイッチング素子は通常時にオ
フしており信号が入力されたときにオンする素子なので
ノーマリークローズのスイッチ回路としては使用できな
い。ここではノーマリークローズの光MOSFET回路
を使用する。光MOSFET回路の構造は図12に示す
ようになっている。
【0042】図12においてP基板50の上にN領域5
1、52、53が設けられている。領域51と52の間
にN型のチャンネル53が設けられ、その上にゲート5
5が設けられている。また、領域52と53の間にN型
のチャンネル54が設けられ、その上に光が照射される
ようになっている。領域51は端子55を介して1次側
整流平滑回路2に接続されている。領域53は起動抵抗
6に接続され、起動抵抗6は端子56を介して制御回路
5に接続されている。光が照射されないときにはチャン
ネル53と54を通して電流が流れるので光MOSFE
T回路21はオンになっている。光の照射を受けるとP
基板50に正孔が生じ、チャンネル54を閉じてしまう
ので光MOSFET回路21はオフになる。
【0043】再び図2において、スイッチ制御部22は
発光ダイオード21bと、バイアス巻線9に発生する高
周波交流電圧を整流するダイオード23と、ダイオード
23で整流された電圧を平滑するコンデンサ25と、ダ
イオード23及びコンデンサ25で整流平滑された直流
電圧を発光ダイオード21bに供給するための抵抗24
とから成る。それ以外については図1と同様である。
【0044】このスイッチング電源装置の動作を詳細に
説明する。通常光MOSFET回路21はオンしてお
り、起動抵抗6を介して電源が制御回路5に供給される
と、制御回路5がパルスを出力し、主スイッチング素子
3はスイッチング動作を開始する。主スイッチング素子
3のオフ期間にトランス7が2次側に励磁エネルギーを
放出完了するとバイアス巻線9の丸印40の反対側にリ
ンギングパルスが発生する。このリンギングパルスがダ
イオード23とコンデンサ25によって整流平滑され、
抵抗24を介して発光ダイオード21b側に電流が流さ
れる。これにより、発光ダイオード21bは発光し、そ
の光がフォトトランジスタ21aに照射されスイッチ回
路21はオフする。
【0045】したがって、本実施形態のスイッチング電
源装置は主スイッチング素子3のスイッチング動作開始
後はスイッチ回路21をオフするので、起動抵抗6にお
ける電力ロスを低減できる。そのため、スイッチング電
源装置を備えた機器において、待機モード状態になった
ときの機器の消費電力が小さくなる。また、ノーマリー
クローズの光MOSFET回路21を利用したことによ
り、光MOSFET回路21のオンオフを低消費電力で
制御できる。また、光MOSFET回路21のオフ時に
は光MOSFET回路21は消費電力を抑えることがで
き、また、1次側整流平滑回路2から出力される高電圧
を利用しないで光MOSFET回路21を制御できるの
でスイッチ制御回路22を耐圧の低い素子で構成でき
る。
【0046】<第2の実施形態>次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。本実施形態の概略的構成は
上記第1の実施形態と同様に図1である。図1について
は上述の通りであるので説明を省略する。図3は図1の
概略的構成を示すブロック図に基づく本実施形態の回路
図である。スイッチ回路21はフォトトランジスタ21
aから成るノーマリークローズの光MOSFET回路で
ある。スイッチ制御部22は発光ダイオード21bと、
2次側整流平滑回路11の出力側に接続された抵抗26
である。抵抗26を介して発光ダイオード21bに電圧
が供給される。発光ダイオード21bに電流が流れると
発光し、その光がフォトトランジスタ21aに照射され
てスイッチ回路21はオフする。
【0047】本実施形態のスイッチング電源装置の動作
を詳細に説明する。スイッチ回路21は通常オンしてお
り、起動時においてスイッチ回路21と起動抵抗6を介
して電源が制御回路5に供給されると、制御回路5はパ
ルス信号の出力を開始して主スイッチング素子3はスイ
ッチング動作を開始する。これにより、1次側整流平滑
回路2より出力される入力直流電圧は高周波交流電圧に
変換されて1次巻線8に入力される。スイッチングトラ
ンス7は1次巻線8に入力された交流電圧による励磁エ
ネルギーを2次巻線10に放出すると、2次側整流平滑
回路11より出力される出力直流電圧は上昇する。出力
直流電圧は抵抗26を介して発光ダイオード21bに供
給され、発光ダイオード21bに電流が流れる。これに
より、スイッチ回路21はオフする。
【0048】したがって、本実施形態のスイッチング電
源装置は主スイッチング素子3のスイッチング動作開始
後はスイッチ回路21をオフすることにより、起動抵抗
6に電流が流れず電力ロスを低減できる。そのため、ス
イッチング電源装置を備えた機器において、待機モード
状態になったときの機器全体の消費電力が小さくなる。
【0049】<第3の実施形態>次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。図4は第3の実施形態の概
略的構成を示すブロック図である。図4において、上記
第1の実施形態又は第2の実施形態のスイッチング電源
装置を示す図1と同一部分には同一符号を付している。
本実施形態のスイッチング電源装置は図1に示すスイッ
チング電源装置に、さらに主スイッチング素子3のゲー
ト(駆動端子)と1次側整流平滑回路2の−側出力45
の間に副スイッチング素子28が接続されており、スイ
ッチ回路21と副スイッチング素子28を絶縁伝達部2
9が制御信号30によってオンオフ制御する。また、主
スイッチング素子3のゲートと副スイッチング素子28
の接続中点46にドライブ回路4からの信号が与えられ
る。
【0050】制御信号30によってスイッチ回路21が
オンするとき絶縁伝達部29は同時に副スイッチング素
子28をオフする。これにより、起動時には1次側整流
平滑回路2より出力される直流電圧がスイッチ回路21
と起動抵抗6を介して制御回路5に供給される。そし
て、制御回路5より出力される信号がドライブ回路4で
増幅され、主スイッチング素子3の駆動電極に印加され
る。
【0051】また、制御信号30によってスイッチ回路
21がオフするとき絶縁伝達部29は同時に副スイッチ
ング素子28をオンする。これにより、1次側整流平滑
回路2より出力される直流電圧が起動抵抗6に流れなく
なる。また、副スイッチング素子28がオンするので主
スイッチング素子3が強制的にオフ状態となる。したが
って、主スイッチング素子3がオフするのでスイッチン
グ電源装置には電力ロスが生じないようになる。
【0052】図5は図4の概略的構成を示すブロック図
に基づく第3の実施形態の回路図である。スイッチ回路
21はノーマリークローズの光MOSFET回路で構成
されており、絶縁伝達部29に組み入れられた発光ダイ
オード(図示せず)に電流を流すことによってオフさせ
ることができる。
【0053】また、副スイッチング素子28はフォトカ
プラで構成されている。フォトカプラ28はフォトトラ
ンジスタ28aのコレクタが主スイッチング素子3のゲ
ートに、エミッタが1次側整流平滑回路2の−側出力4
5に接続されている。フォトカプラ28の発光ダイオー
ド(図示せず)は絶縁伝達部29に組み入れられてい
る。さらに、このスイッチング電源装置には機器待機信
号入力端子31が設けられ、スイッチング電源装置を備
えた機器からの制御信号30が入力されて制御信号30
は絶縁伝達部29に入力される。
【0054】次に、本実施形態のスイッチング電源装置
の動作を詳細に説明する。スイッチ回路21は通常オン
しており、起動時にスイッチング電源装置に入力交流電
圧1の入力が開始されると、1次側整流平滑回路2で整
流平滑された直流電圧がスイッチ回路21及び起動抵抗
6を介して制御回路5に供給される。これにより、制御
回路5はパルス信号の出力を開始する。これにより、主
スイッチング素子3がスイッチングを開始する。これに
より、1次側整流平滑回路2より出力される直流電圧は
交流電圧に変換され、トランス7の1次巻線8に入力さ
れる。このとき、2次巻線10から得られる交流電圧を
2次側整流平滑回路11で整流平滑して出力直流電圧に
変換して負荷14に供給する。
【0055】起動時および動作中においては機器から入
力される制御信号30は「L」である。次に、このスイ
ッチング電源装置から電源供給を受ける機器が待機モー
ドになると、制御信号30は「H」となる。これによ
り、絶縁伝達部29に内蔵の発光ダイオードと、フォト
カプラ28の発光ダイオードに電流が流れ、光MOSF
ET回路21はオフし、フォトカプラ28はオンする。
そのため、主スイッチング素子3は強制的にオフ状態と
なり、1次側整流平滑回路2からの直流電圧が制御回路
5に供給されることもないのでスイッチング電源装置は
電力ロスを抑えることができる。
【0056】したがって、スイッチング電源装置は機器
からの制御信号30によってスイッチング動作とスイッ
チング動作の停止に制御されるので、待機モードではス
イッチング動作の停止制御されることによってスイッチ
ング電源装置での電力ロスを抑えることができる。この
とき、負荷14が各種の機能のために微小の電力を必要
としても、2次側整流平滑回路11である程度の電力を
供給することができる。
【0057】<第4の実施形態>次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。本実施形態の概略的構成は
上記第3の実施形態と同様に図4である。図4について
は上述の通りであるので説明を省略する。図6は図4の
概略的構成を示すブロック図に基づく本実施形態の回路
図である。スイッチ回路21はノーマリークローズの光
MOSFET回路で構成されており、絶縁伝達部29に
組み入れられた発光ダイオード(図示せず)に電流を流
すことによってオフさせることができる。
【0058】また、副スイッチング素子28はフォトカ
プラで構成されている。フォトカプラ28のフォトトラ
ンジスタ28aはコレクタが主スイッチング素子3のゲ
ート(駆動端子)に、エミッタが1次側整流平滑回路2
の−側出力45に接続されている。フォトカプラ28の
発光ダイオード(図示せず)は絶縁伝達部29に組み入
れられている。さらに、スイッチング電源装置には2次
側整流平滑回路11より出力される出力直流電圧を検出
する電圧検出部32が設けられ、制御信号30を絶縁伝
達部29に出力する。電圧検出部32は2次側整流平滑
回路11の出力電圧が上限値VHに達すると「H」を出
力し、2次側整流平滑回路11の出力電圧が下限値VL
以下になると「L」を出力する。
【0059】本実施形態のスイッチング電源装置の動作
を図7に示す動作波形図を用いて詳細に説明する。
(a)は出力電圧VOである。(b)は出力電圧検出部
32の出力信号VSであり、制御信号30として用いら
れる。(c)はフォトカプラ28のスイッチング状態を
示す。(d)は光MOSFET回路21のスイッチング
状態を示す。各波形の横軸に共通の時間軸をとって表し
ている。この時間軸にそって説明する。
【0060】(1)期間t0〜t1の動作 起動開始時には(d)に示すように光MOSFET回路
21はオンしているので光MOSFET回路21及び起
動抵抗6を介して電源が制御回路5に供給される。これ
により、制御回路5がパルス信号の出力を時刻t0から
開始する。これにより、出力電圧VOは上昇し始める。
この期間では出力電圧VOは上限値VHに達していないの
で、出力電圧検出部32の出力信号VSは「L」であ
る。そのため、フォトカプラ28はオフしている。
【0061】(2)期間t1〜t2の動作 時刻t1に出力電圧VOが上限値VHに達すると、出力電
圧検出部32の出力信号VSは「H」になり、絶縁伝達
部29では発光ダイオードと、フォトカプラ28の発光
ダイオードに電流が流れる。そのため、光MOSFET
回路21はオフし、フォトカプラ28はオンするので主
スイッチング素子3はオフし、スイッチング電源装置は
発振停止状態になる。また、光MOSFET回路21は
オフするので起動抵抗6に電流が流れない。これによっ
てスイッチング電源装置の電力ロスが抑えられる。した
がって、負荷14の電力消費によって出力電圧VOは低
下を始める。
【0062】(3)期間t2〜t3の動作 時刻t2に出力電圧VOが下限値VLに達すると、出力電
圧検出部32の出力信号VSは「L」になる。そのた
め、光MOSFET回路21がオンし、フォトカプラ2
8がオフする。制御回路5に電源が供給されるので主ス
イッチング素子3はスイッチング動作を再開する。これ
により、出力電圧VOは上昇する。そして、時刻t3で出
力電圧VOが上限値VHに達すると、再び(2)の動作を
行う。それ以降、(2)と(3)の動作を繰り返すこと
によって、出力電圧VOは上限値VHと下限値VLの間で
安定する。
【0063】したがって、本実施形態のスイッチング電
源装置では、出力電圧VOを出力電圧検出部32で検出
して自動的に発振と停止を繰り返すことにより出力電圧
Oを一定に保つ。そして、停止中にはスイッチング電
源装置の電力ロスが抑えられ消費電力が低減される。特
に、待機モードのように軽負荷状態のときにはスイッチ
ング電源装置の停止状態が長くなるので電力ロスを低減
できる。
【0064】<第5の実施形態>次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。図8は本実施形態のスイッ
チング電源装置の回路図である。図8に示すように本実
施形態では図6に示すスイッチング電源装置にさらに、
スイッチ部33と、負荷電流検出部34が新たに加えら
れている。それ以外については上記第4の実施形態(図
6)と同じ構成なので説明を省略する。スイッチ部33
は出力電圧検出部32と絶縁伝達部29の間に配設され
ている。負荷電流検出部34は2次側整流平滑回路11
の−側出力41と負荷14の間に配設されている。な
お、負荷電流検出部34は2次側整流平滑回路11の+
側出力42と負荷14の間に配設してもよい。
【0065】本実施形態で新たに加えられたスイッチ部
33と負荷電流検出部34の動作について説明する。ス
イッチ部33がオンの場合、出力電圧検出部32から出
力される出力信号VSが絶縁伝達部29に入力されるの
で、前記第4の実施形態で説明したように、出力電圧V
Oが上限値VHに達するとスイッチング動作を停止し、下
限値VL以下になるとスイッチング動作を開始するよう
に光MOSFET回路21、フォトカプラ28を制御す
る。
【0066】スイッチ部33がオフの場合、出力電圧検
出部32の出力信号VSが絶縁伝達部29に伝達されな
いため、光MOSFET回路21はオンし、フォトカプ
ラ28はオフする。そのため、主スイッチング素子3は
スイッチング動作を継続する。負荷電流検出部34は負
荷14に流れる負荷電流IOを検出する。動作モードで
は負荷電流IOは大きく、待機モードでは負荷電流IO
小さくなるので、負荷電流検出部34で負荷電流IO
検出することによってスイッチング電源装置は負荷14
の動作モードを判断することができる。
【0067】したがって、スイッチング電源装置は負荷
電流IOが小さい場合(軽負荷時)のみスイッチ部33
をオンし、上記第4の実施形態で説明した通り、出力電
圧VOが上限値VHに達すると発振を停止し、下限値VL
以下になると発振を開始するようにフォトカプラ28を
制御する。これにより、機器が待機モードとなったとき
スイッチング電源装置は消費電力を低減するように動作
する。
【0068】<第6の実施形態>次に、本発明の第6の
実施形態について説明する。図9は本実施形態のスイッ
チング電源装置の回路図である。本実施形態では図6に
示すスイッチング電源装置にさらに、スイッチ部33
と、機器待機信号入力端子35が新たに加えられてい
る。それ以外については上記第4の実施形態(図6)と
同じ構成なので説明を省略する。スイッチ部33は出力
電圧検出部32と絶縁伝達部29の間に配設されてい
る。機器待機信号入力端子35にはスイッチング電源装
置から電源供給を受ける機器から制御信号が入力され、
スイッチ部33をオンオフ制御する。
【0069】次に、本実施形態に新たに加えられたスイ
ッチ部33と機器待機信号入力端子35の動作について
説明する。機器待機信号入力端子35に入力される信号
によってスイッチ部33がオンの場合、出力電圧検出部
32は上記第4の実施形態で説明したように、出力電圧
Oが上限値VHに達するとスイッチング電源装置は発振
を停止し、一方、出力電圧VOが下限値VL以下になると
スイッチング電源装置は発振を開始するように、光MO
SFET回路21とフォトカプラ28を制御する。
【0070】機器待機信号入力端子35に入力される信
号によってスイッチ部33がオフの場合、出力電圧検出
部32の出力信号が絶縁伝達部29に伝達されないた
め、光MOSFET回路21はオンし、主スイッチング
素子3は通常のスイッチング動作をする。
【0071】機器待機信号入力端子35にはスイッチン
グ電源装置より電源供給を受ける機器が通常の動作モー
ド時にスイッチ部33をオフするオフ信号が入力され
る。スイッチング電源装置は発振を継続する。機器が待
機モード状態では機器よりスイッチ部33をオンするオ
ン信号が入力される。
【0072】したがって、本実施形態のスイッチング電
源装置はスイッチング電源装置より電源供給を受ける機
器が待機モード動作中のみ上記第4の実施形態で説明し
たように、出力電圧VOが上限値VHに達すると発振を停
止し、下限値VL以下になると発振開始するように光M
OSFET回路21とフォトカプラ28を制御するの
で、待機モードでは消費電力を低減するように動作す
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項1に
よれば、スイッチング電源装置の起動後には起動抵抗に
電流が流れないようになり消費電力のロスが低減され
る。また、その起動後の電流が流れないようにする手段
として光応動スイッチ回路を利用しているので、電気的
に絶縁された状態で光応動スイッチ回路を制御できる。
したがって、電気応動スイッチに必要なバイアス回路は
不要であるので、その分電力の消費を抑えることができ
る。
【0074】また、本発明の請求項3によれば、スイッ
チ制御部はスイッチ電源装置によってバイアス巻線に生
じる交流電圧を整流平滑回路で直流電圧に変換するよう
になっているので、主スイッチング素子がスイッチング
動作を開始すれば、スイッチ制御部の整流平滑回路で直
流電圧が得られ、この直流電圧によって主スイッチング
素子のスイッチング動作の開始を検知することができ
る。
【0075】また、本発明の請求項4によれば、スイッ
チング電源装置はスイッチング動作を開始すると、2次
巻線の出力側に設けられた整流平滑回路より直流電圧が
得られるので、スイッチ制御部は整流平滑回路の出力側
によって主スイッチング素子のスイッチング動作の開始
を判断できる。
【0076】また、本発明の請求項5によれば、制御信
号によって待機モードのように低消費電力とするときに
はスイッチ回路をオフし、副スイッチング素子をオンす
ることによってスイッチング電源装置の電力ロスを抑え
ることができる。したがって、スイッチング電源装置を
備えた機器の待機モードにおいて消費電力の低減を図る
ことが可能である。
【0077】また、本発明の請求項7によれば、副スイ
ッチング素子がフォトカプラのフォトトランジスタ側で
あり、副スイッチング素子を電気的に絶縁された状態で
制御できる。
【0078】また、本発明の請求項9によると、電源供
給を受ける機器側の状況に応じて電源を待機モードとす
ることができる。
【0079】また、本発明の請求項10によると、電源
装置の負荷に供給される電圧が望ましくない電圧範囲に
なると、自動的に電源装置はオフ状態となり無駄な電源
供給を続けることがないようになっている。
【0080】また、本発明の請求項11によると、スイ
ッチング電源装置は負荷電流検出部で検出された負荷電
流が所定値より小さいときにスイッチング電源装置から
電源供給を受ける機器が待機モードであると判断する。
待機モードであるときには制御信号を伝送して出力電圧
が上限値に達してから下限値以下になるまでの期間での
電力ロスを抑えるようにスイッチ回路と副スイッチング
素子を制御することによって待機モードでの電力低減が
図られている。
【0081】また、本発明の請求項12によると、スイ
ッチング電源装置から電源を供給される機器の動作を示
す信号をスイッチング電源装置は入力し、待機モードで
あるときのみ制御信号を伝送して出力電圧が上限値に達
してから下限値以下になるまでの期間での電力ロスを抑
えるようにスイッチ回路と副スイッチング素子を制御す
ることによって待機モードでの電力低減が図られてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態
のスイッチング電源装置の概略的構成を示すブロック
図。
【図2】 その第1の実施形態のスイッチング電源装置
の回路図。
【図3】 その第2の実施形態のスイッチング電源装置
の回路図。
【図4】 本発明の第3の実施形態及び第4の実施形態
のスイッチング電源装置の概略的構成を示すブロック
図。
【図5】 その第3の実施形態のスイッチング電源装置
の回路図。
【図6】 その第4の実施形態のスイッチング電源装置
の回路図。
【図7】 その第4の実施形態のスイッチング電源装置
の動作を示す波形図。
【図8】 本発明の第5の実施形態のスイッチング電源
装置の回路図。
【図9】 本発明の第6の実施形態のスイッチング電源
装置の回路図。
【図10】 従来のスイッチング電源装置の概略的構成
を示すブロック回路図。
【図11】 その従来のスイッチング電源装置の動作を
示す波形図。
【図12】 光MOSFET回路の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 入力交流電圧 2 1次側整流平滑回路 3 主スイッチング素子(Nチャネル型MOSFE
T) 4 ドライブ回路 5 制御回路 6 起動抵抗 7 スイッチングトランス 8 1次巻線 9 バイアス巻線 10 2次巻線 11 2次側整流平滑回路 12 フォトカプラ 13 検知回路 14 負荷 21 スイッチ回路 22 スイッチ制御部 23 ダイオード 24 抵抗 25 コンデンサ 26 抵抗 28 副スイッチング素子(フォトカプラ) 29 絶縁伝達部 30 制御信号 31 機器待機信号入力端子 32 出力電圧検出部 33 スイッチ部 34 負荷電流検出部 35 機器待機信号入力端子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力直流電圧をスイッチング動作によっ
    て交流電圧に変換する主スイッチング素子と、前記交流
    電圧が入力される1次巻線、2次巻線及びバイアス巻線
    を有するトランスと、前記2次巻線の出力を整流平滑す
    る2次側整流平滑回路と、前記バイアス巻線の出力を検
    知して前記主スイッチング素子をスイッチング動作させ
    る信号を出力する制御回路と、前記入力直流電圧から前
    記制御回路に電源を供給する起動抵抗とを備えたスイッ
    チング電源装置において、 前記起動抵抗と直列に接続され光が照射されるとオフに
    なる光トランジスタから成るノーマリークローズの光応
    動スイッチ回路と、 前記主スイッチング素子がスイッチング動作を開始した
    ことを検知すると発光して前記光応動スイッチ回路の光
    トランジスタをオフする発光ダイオードを含むスイッチ
    制御部と、 を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記光トランジスタがMOSFETで構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッ
    チング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ制御部は前記バイアス巻線
    の出力を整流平滑する整流平滑回路を含むことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のスイッチング電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ制御部は前記2次側整流平
    滑回路の出力によって前記主スイッチング素子がスイッ
    チング動作を開始したことを検知することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 入力直流電圧をスイッチング動作によっ
    て交流電圧に変換する主スイッチング素子と、前記交流
    電圧が入力される1次巻線、2次巻線及びバイアス巻線
    を有するトランスと、前記2次巻線の出力を整流平滑す
    る2次側整流平滑回路と、前記バイアス巻線の出力を検
    知して前記主スイッチング素子をスイッチング動作させ
    る信号を出力する制御回路と、前記入力直流電圧から前
    記制御回路に電源を供給する起動抵抗と、前記起動抵抗
    と直列に接続されたスイッチ回路とを備えたスイッチン
    グ電源装置において、 前記主スイッチング素子の駆動端子に接続されていて前
    記駆動端子に前記制御回路から出力される信号を与える
    か与えないかを支配する副スイッチング素子と、前記ス
    イッチ回路と前記副スイッチング素子のオンオフを制御
    する制御信号供給手段とを備えることを特徴とするスイ
    ッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ回路は光が照射されるとオ
    フになるノーマリークローズの光MOSFET回路であ
    ることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源
    装置。
  7. 【請求項7】 前記主スイッチング素子はNチャネル型
    MOSFETであり、前記副スイッチング素子はコレク
    タが前記駆動端子に接続されエミッタが前記入力直流電
    圧の−側に接続されたフォトカプラであることを特徴と
    する請求項5又は請求項6に記載のスイッチング電源装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御信号によって前記スイッチ回路
    をオフするとともに副スイッチング素子をオンさせるこ
    とを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    のスイッチング電源装置。
  9. 【請求項9】 前記制御信号は前記スイッチング電源装
    置によって電源供給を受ける機器から入力されることを
    特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のス
    イッチング電源装置。
  10. 【請求項10】 前記制御信号は前記2次側整流平滑回
    路の出力電圧を検出する電圧検出部から発生し前記出力
    電圧が所定の上限値に到達すると第1の状態となり、前
    記出力電圧が下限値以下になると第2の状態となるとと
    もに、前記第1の状態では前記スイッチ回路をオフする
    とともに前記副スイッチング素子をオンさせるように
    し、前記第2の状態では前記スイッチ回路をオンすると
    ともに前記副スイッチング素子をオフすることを特徴と
    する請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  11. 【請求項11】 前記2次側整流平滑回路から負荷に流
    れる負荷電流を検出する負荷電流検出部と、前記電圧検
    出部の出力を伝送/遮断させるスイッチ部とを備え、前
    記スイッチ部は検出された前記負荷電流が所定値より小
    さい場合にのみ前記電圧検出部の出力を伝送して前記ス
    イッチ回路と前記副スイッチング素子を制御することを
    特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
  12. 【請求項12】 前記電圧検出部の出力を伝送/遮断す
    るスイッチ部を備え、前記スイッチ部は前記2次側整流
    平滑回路から電源が供給される機器からの信号によって
    制御され、前記機器は電力消費の大きい動作モードと電
    力消費の小さい待機モードを有し、前記待機モードの場
    合のみ前記スイッチ部は前記機器からの信号によって前
    記電圧検出部の出力をオンして前記スイッチ回路と前記
    副スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項
    10に記載のスイッチング電源装置。
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