JP2000270532A - モータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法ならびに小型モータ - Google Patents
モータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法ならびに小型モータInfo
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- JP2000270532A JP2000270532A JP11073904A JP7390499A JP2000270532A JP 2000270532 A JP2000270532 A JP 2000270532A JP 11073904 A JP11073904 A JP 11073904A JP 7390499 A JP7390499 A JP 7390499A JP 2000270532 A JP2000270532 A JP 2000270532A
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Abstract
域でもマイクロステップ駆動のリニアリティを確保する
こと。 【解決手段】 このモータ用ロータ2は、円柱状または
円筒状磁石の軸方向の所定位置の外周面に円周方向の溝
4を形成し、軸方向へ第1ロータ部5と第2ロータ部6
とに分割すると共に、射出成形により両ロータ部5,6
を同時に形成している。そして、両ロータ部5,6のい
ずれか一方に射出成形する際のゲートを形成すると共に
両ロータ部5,6の磁粉量のバラツキに応じて磁粉量の
多い側のロータ部の軸方向長さまたは外径を小さく形成
している。なお、ゲートは、ゲート用凹部18内に形成
されている。
Description
成したモータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法
ならびに当該ロータを使用した小型モータに関し、PM
(永久磁石)型ステッピングモータに適用して好ましい構
造に関するものである。
した小型モータが知られている。この種の小型モータの
内、PM(永久磁石)型ステッピングモータは、CD−R
OM、DVDのピックアップ駆動用アクチュエータとし
て使用される例が増えてきている。その理由としては、
従来のDCモータに対する様々な優位性、すなわち高速
駆動によるアクセスタイムの短縮、省スペース化、シー
クノイズの低減、部品点数の削減、耐久性に優れる、オ
ープンループの制御が可能等が一般的に認識されるよう
になったことが挙げられる。
駆動用に使われているステッピングモータは、2相励磁
駆動で20ステップ/1回転という仕様であり、これと
スクリューのリードピッチによって送り分解能が決定さ
れる。最近では、アクセスタイムの短縮を狙ってリード
ピッチが粗くなる傾向にある一方で、CD−ROMから
DVDへの移行による記録密度の増大に伴い、より細か
な送り分解能が求められるようになってきている。
2分割や62分割の正弦波マイクロステップ駆動を用い
るのが一般的であるが、連続再生状態を想定した極低速
域での駆動では、階段状の電流変化に対してロータがリ
ニアに反応しないという問題が指摘されている。
要視されていなかった、高速追従性・高トルク化ととも
に、マイクロステップ(正弦波もしくは三角波による2
相巻き1−2相励磁、4相巻き1−2相励磁等)を用い
て低速回転(例えば、2相励磁換算でf=100pps以下の速
度域で回転)させる場合の角度精度(以後「リニアリテ
ィ」と呼ぶ。)の改善が求められている。しかしなが
ら、他用途との共用ということを考え、現在のステッピ
ングモータはリニアリティを意識しての磁気回路設計が
成されていないのが実状である。このため、低速回転と
いう条件下においては、マイクロステップによる階段状
の励磁電流変化に対して、ロータの回転が一定角度で追
従せず、極端な場合には動いたり止ったりを繰り返す動
作となってしまう等の現象が見られる。
いられるロータに永久磁石を配したPM型のステッピン
グモータ30を示す。このステッピングモータ30は、
磁石(ロータ)31を接着したリードスクリュー32を介
して回転運動を直線運動に変換する構造となっている。
32の先端は、フレーム33に取り付けられた樹脂軸受
(スラストベアリング)34により、鋼球35を介して
支持されている。一方、後端側も同様に鋼球36を保持
している樹脂軸受37で支持されているが、この樹脂軸
受37は、キャップにはめ込むようにして取り付けられ
た板バネ(リーフスプリング)38により与圧がかけら
れている。
ロータ31は、2つの円筒形の焼結による磁石39,3
9がステータ40に対向するように取り付けられる。こ
のステータ40は、2つのコイル41,42を配したA
相、B相からなる2相構造となっている。
速時の駆動にはマイクロステップが使われるため、階段
状の正弦波入力に対してロータ31がリニアに追従する
ことが求められている。このステッピングモータ30の
リニアリティを図15に示す。すなわち、32分割のマ
イクロステップにて信号周波数f=16[Hz](2相励磁駆動
に換算するとf=2[pps]相当)で低速回転をさせながら測
定した結果は、図15に示されている通りである。この
様な極低速域では、ロータ31が電流変化に追従して起
動・停止を繰り返すため、その挙動は電流波形と同周期
の階段状となる。
と、かなりのバラツキがある。すなわち従来のステッピ
ングモータ30は、階段状の電流変化に対してロータ3
1の挙動が一定でなく、極端な言い方をすれば動いたり
動かなかったりを繰返しながら回転している状態にあ
る。この様な特性は、ピックアップの送り精度を悪化さ
せる直接的な原因となり、ピックアップ自身の微調整範
囲を超えた場合には、データ読取りエラーによるアクセ
スタイムの悪化につながる。
されたものであり、バランスの良い安定した性能を有す
る小型モータを提供することを目的とし、特に、極低速
域でもマイクロステップ駆動のリニアリティを確保でき
るモータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法なら
びにそのロータを使用した小型モータを提供することを
目的とする。
め、本発明は、円柱状または円筒状磁石の軸方向の所定
位置の外周面に円周方向の溝を形成し、軸方向へ第1ロ
ータ部と第2ロータ部とに分割すると共に、射出成形に
より両ロータ部を同時に形成したモータ用ロータにおい
て、両ロータ部のいずれか一方に、射出成形する際のゲ
ートを形成すると共に、両ロータ部の磁粉量のバラツキ
に応じて磁粉量の多い側のロータ部の軸方向長さまたは
外径を小さく形成させている。このため、両ロータ部の
磁粉量が異なっても、両ロータ部の着磁力を容易に同一
とできる。この結果、ステッピングモータに組み込んだ
ときに、通常の速度域のみならず、マイクロステップ駆
動時の極低速域でのリニアリティをも確保することがで
きる。
タに加え、第1ロータ部と第2ロータ部とのロータ径を
一致させると共に磁粉量の多い側のロータ部の軸方向長
さを小さく形成させている。このように、両ロータ部の
ロータ径を同一としているので、ステータとのクリアラ
ンスを通常のモータのように均一化することができる。
この結果、モータとして組み立てる際の組立効率を損な
うことがない。
石の軸方向の所定位置の外周面に円周方向の溝を形成
し、軸方向へ第1ロータ部と第2ロータ部とに分割する
と共に、射出成形により両ロータ部を同時に形成したモ
ータ用ロータの製造方法において、第1ロータ部を上側
にしその側面に射出成形用のゲートを設け、下側に位置
する第2ロータ部に向けて射出成形してロータを形成す
ると共に、第2ロータ部の軸方向長さまたは外径を第1
ロータ部より小さくしている。
成形用のゲートがある部分が上側にあるため、磁粉は下
方に多く溜まる。しかし、下側の第2ロータ部の長さま
たは外径を小さくしているので、両ロータ部の着磁力を
容易に同一とできる。この結果、ステッピングモータに
組み込んだときに、通常の速度域のみならず、マイクロ
ステップ駆動時の極低速域でのリニアリティをも確保す
ることができる。
磁石の軸方向に所定位置の外周面に円周方向の溝を形成
し、軸方向へ第1ロータ部と第2ロータ部とに分割する
と共に、射出成形により両ロータ部を同時に形成したモ
ータ用ロータの製造方法において、磁粉量の多い側のロ
ータ部の着磁強さを磁粉量の少ない側のロータ部より弱
く着磁している。
量の多少によって着磁強さを変えているので、両ロータ
部の着磁力を容易に同一とできる。この結果、ステッピ
ングモータに組み込んだときに、通常の速度域のみなら
ず、マイクロステップ駆動時の極低速域でのリニアリテ
ィをも確保することができる。
磁石の軸方向の所定位置の外周面に円周方向の溝を形成
し、軸方向へ第1ロータ部と第2ロータ部とに分割する
と共に、射出成形により両ロータ部を同時に形成したモ
ータ用ロータの製造方法において、射出成形時に磁粉の
偏りが生じた場合、着磁強さをフル着磁とせず、弱めの
強さの着磁を行うようにしている。
量の偏りが生じたとき、フル着磁としないので、両ロー
タ部の着磁力のアンバランスを改善できる。この結果、
この製造方法によるロータをステッピングモータに組み
込んだとき、通常の速度域のみならず、マイクロステッ
プ駆動時の極低速域でのリニアリティをも確保すること
ができる。
ら5のいずれか1項記載のモータ用ロータの製造方法に
よって製造されたロータを使用し、そのロータの溝を磁
石の軸方向中央に形成して軸方向に分割することにより
第1ロータ部と第2ロータ部とを形成し、この第1ロー
タ部と第2ロータ部とのロータ径を一致させると共に夫
々のロータ部に回転磁界を作用させるステータを夫々の
ロータ部に対応して設け、このステータと第1および第
2ロータ部とのクリアランスの大きさと軸方向の位置を
一致させている。
も、両ロータ部の着磁力が同一となるロータをステッピ
ングモータに組み込むことができ、モータの性能が向上
する。しかも、両ロータ部の着磁力を精度よく同一とで
きるので、マイクロステップ駆動時の極低速域でのリニ
アリティをも確保することができる。さらに、ステータ
と両ロータ部とのクリアランスが一致しているので、通
常のモータと同様に組み立て易いモータとなる。
または円筒状磁石からなり、軸方向の所定位置の外周面
の溝で分割される2相のロータ部を有し、射出成形によ
り形成したロータと、該それぞれのロータ部の外周に配
置されて回転磁界を与える2相のステータを備える小型
モータにおいて、ロータの形成時のゲートの位置の関係
により生じる相間の磁粉量のバラツキに応じて磁粉量の
多い側のロータ部の軸方向の長さまたは外径を磁粉量の
少ない側のロータ部の軸方向の長さまたは外径より小さ
くしている。
のバラツキが調整されたロータとすることができ、モー
タとして安定した性能を得ることができる。特に、ステ
ッピングモータに組み込んだとき、マイクロステップ駆
動時の極低速域でのリニアリティをも確保することがで
きる。
タに加え、一方のロータ部と他方のロータ部とのロータ
径を一致させ、磁粉量が多い側のロータ部の軸方向の長
さを小さく形成させている。このように、両ロータ部の
ロータ径が一致しているので、モータとして組み立てる
ときの組立効率が損なわれない。
型モータに加え、ステータと両ロータ部とのクリアラン
スの大きさと軸方向の位置を一致させ、磁粉量が多い側
のロータ部の軸方向の長さを小さく形成させている。こ
のように、両ロータ部とステータとのクリアランスが一
致しているので、モータとして組み立てるときの効率が
損なわれない。
たは円筒状磁石からなり、軸方向の所定位置の外周面の
溝で分割される2相のロータ部を有し、射出成形により
形成したロータと、該それぞれのロータ部の外周に配置
されて回転磁界を与える2相のステータを備える小型モ
ータにおいて、ロータの形成時のゲートの位置の関係に
より生じる相間の磁粉量のバラツキに応じて磁粉量の多
い側のロータ部に作用するステータの磁界の強さを磁粉
量の少ない側のロータ部に作用するステータの磁界の強
さより弱くしている。
も、両ロータ部とステータとの間で生ずる磁気相互作用
力は両ロータ部で同一となり、モータの性能が向上す
る。しかも、両ロータ部の着磁力を精度よく同一とでき
るので、マイクロステップ駆動時の極低速域でのリニア
リティをも確保することができる。
または円筒状磁石からなり、軸方向の所定位置の外周面
の溝で分割される2相のロータ部を有し、射出成形によ
り形成したロータと、該それぞれのロータ部の外周に配
置されて回転磁界を与える2相のステータを備える小型
モータにおいて、ロータは、フル着磁から若干減少させ
た着磁によって形成されたロータとしている。
も、両ロータ部とステータとの間で生ずる磁気相互作用
力は両ロータ部で略同一となり、モータの性能が向上す
る。しかも、両ロータ部の着磁力を精度よく略同一とで
きるので、通常の速度域のみならず、マイクロステップ
駆動時の極低速域でのリニアリティをも確保することが
できる。
たは円筒状磁石からなり、軸方向の所定位置の外周面の
溝で分割される2相のロータ部を有し、射出成形により
形成したロータと、該それぞれのロータ部の外周に配置
されて回転磁界を与える2相のステータを備える小型モ
ータにおいて、ロータは、ロータ形成時のゲートの位置
の関係により生じる相間の着磁バラツキに応じて磁粉量
の多い側のロータ部の着磁強さを、磁粉量の少ない側の
ロータ部の着磁強さより弱くして着磁したロータとして
いる。
も、両ロータ部とステータとの間で生ずる磁気相互作用
力は両ロータ部で略同一となり、モータの性能が向上す
る。しかも、両ロータ部の着磁力を精度よく略同一とで
きるので、マイクロステップ駆動時の極低速域でのリニ
アリティをも確保することができる。
およびモータ用ロータについて、図1から図に基づき説
明する。なお、モータ用ロータの製造方法については小
型モータ等の説明に併せて説明することとする。
ち、本発明がなされた経過について説明する。本発明
は、モータの安定した性能を得るための工夫であり、特
に“低速でのマイクロステップ駆動“という限定した条
件の中での角度精度(=リニアリティ)に着目し、特性
を改善するための具体的な手法を提示したものである。
この改善に当たって、ステータの設計を変えるのではな
く、ロータの構造及びロータの着磁を工夫することでリ
ニアリティを改善したものである。
ロータを一定角度で回転させるためには、A・B相の励
磁トルクの一定化が重要であるとの知見を本出願人は得
ている。ところが、この種のステッピングモータは、射
出成形磁石を使用していることが多く、その場合、成形
時の磁粉の偏りによって磁石の着磁特性に差が生じ易
く、それがA・B相の励磁トルクバランスを崩す原因と
なっている。また、射出成形ではなく、図14に示すよ
うに、2つの磁石39,39を用いると、やはり両者の
バランスが悪くなりがちとなっている。
アリティについて、磁石の着磁波形を変化させた場合の
効果と、実際にその通りの着磁が出来るかどうかの見極
めを行い、その限界を捉えることが出来た。そして、ス
キュー着磁によるディテントトルクの低減(この点は、
本発明のポイントとは異なるため、詳細な説明は避け、
本発明と関係する点のみ説明)と、着磁量調整による励
磁トルクの相間バランス改善の影響を合わせて評価する
ことにより、それぞれの改善点が従来のモータに対して
大幅にリニアリティを改善することを見い出した。
は、励磁トルクの相間バランスの十分な改善が行えない
ことが判明し、その原因を追及したところ、磁粉量など
に基づく着磁量の変化が大きく効いていることが分かっ
た。すなわち、本発明者は、上述した両改善ポイントの
うち、後者の点であるロータ磁石の着磁に着目し、これ
を最適化することによるリニアリティ改善の可能性につ
いて検討を行ったものである。そして、この検討の中で
上記の課題である、極低速域でマイクロステップ駆動の
リニアリティが悪くなる点を改善したいという課題を具
体的に解消する手段を見い出したものである。
ピングモータ30と同様に、線形駆動用のPM型のステ
ッピングモータ1で、ロータ2を有している。このロー
タ2は、射出成形により形成されるネオジのプラスチッ
クマグネット材からなる永久磁石3を備えている。この
永久磁石3は、軸方向中央に円周状に設けられる溝4
と、この溝4で分断される第1ロータ部5および第2ロ
ータ部6とを有している。なお、両ロータ部5,6の径
は同一とされている。
動用で、永久磁石3を装着したリードスクリュー部7を
介して回転運動を直線運動に変換するものとなってい
る。さらに、永久磁石3が接着されたリードスクリュー
部7の先端は、フレーム8に取り付けられた樹脂製軸受
(スラストベアリング)9により、鋼球10を介して支
持されている。
イドベアリング)11で支持されるが、この樹脂製軸受
11は、鋼球12を保持すると共にスラスト方向に可動
できる構造となっており、キャップ13にはめ込むよう
にして取り付けられた板バネ(リーフスプリング)14
により与圧がかけられている。
リュー部7の境目部分を焼結含油軸受によって支持する
モータとは違って、摺動ロスの低減が可能であり、高ト
ルク化を実現できるので有利となっている。すなわち、
このステッピングモータ1は、フレーム8の樹脂製軸受
9が設けられていない側が隙間Gを介してロータ2に対
向しており、ロータ2とリードスクリュー部7との境界
部分に軸受構造を有していない。
テータ17に対向してかつクリアランスHが均一となる
ように設置される。このステータ17は、コイル15側
のA相と、コイル16側のB相とで構成される。また、
永久磁石3の射出成形には、縦型成形機や横型成型機が
使用される。縦型成型機を使用するときは、第1ロータ
部5が下方に、第2ロータ部6が上方となるようにして
成形される。横型成型機を使用するときは、第2ロータ
部5にゲートが設けられる。なお、縦型成形機や横型成
型機が使用されるとき、第2ロータ部6の軸方向端面の
ゲート用凹部18にゲートが入り込み、そのゲート用凹
部18内にゲート跡が残る。
凹部18と反対側の第1ロータ部5に磁粉が偏る傾向が
ある。すなわち、第1ロータ部5の磁粉量が第2ロータ
部6の磁粉量より多くなる現象が生ずる。このため、こ
のステッピングモータ1のステータ17は、A相側がB
相側より弱くなるように設定してある。また、ロータ2
の着磁に際してフル着磁ではなく、フル着磁よりやや弱
めの着磁としている。
したのは、次のような解析結果に基づく。なお、この解
析に使用したロータは、ロータ2と同一形状で、ステー
タは従来のモータと同様にA,B相同一の強さとしてい
る。
の動作だけを取り出して考えた時、A相電流IaはIm
ax〜0まで8段階(32分割マイクロステップを仮
定)に減少し、同時にB相電流Ibは、0〜Imaxま
で8段階に増加する。それに伴い、ロータ2に作用する
A・B相の励磁トルクバランスが変化することで、ロー
タ2の位置は、θ1〜θ2へと徐々に変化していく。つ
まりマイクロステップ駆動では、ロータ2の位置がA・
B相の励磁トルクのバラツキを出来るだけ抑えることが
重要となる。
合、力のバランスを崩す原因となるため、ディテントト
ルクは極力抑える必要があると考えられる。したがっ
て、リニアリティ改善のためには、ディテントトルクを
低減し、A・B相の保磁トルクを合わせることであると
考え、永久磁石3の着磁見直しによってこれを改善する
ものである。
着磁波形に関しては、永久磁石3の極ピッチが細かいた
め、着磁波形を変化させるのは究めて困難である。すな
わち、この実施の形態のロータ2は、直径5mmでNS
交互に10極に着磁されるものであるので、極ピッチは
極めて細くなる。なお、仮に着磁波形を変えることが出
来たとしても、ディテントトルクの低減効果は期待でき
そうになく、現状の正弦波着磁が最適であるとの結論を
得ている。
を低減させるための手法として、第1ロータ部5と第2
ロータ部6を極謹か(1゜〜2゜)回転方向にずらして
着磁する“スキュー着磁”が好ましい。着磁のスキュー
角度は、両ロータ部5,6の位相差が電気角で90゜に
なるように設定するのが理想である。スキュー着磁をす
ることでディテントトルクを低減できるとともに、着磁
量による変動も最小限に抑えることが可能となる。ここ
で、理論値によるMax値−理論値によるMin値を
「角度精度誤差」と呼ぶことにする。
の回転角度を検出する必要があるが、この目的のため、
図3に示すような角度精度測定装置21を製作し、利用
した。
リュー部7に取り付けたレーザ反射用プーリ22にレー
ザドップラ速度計23からレーザ光を照射し、レーザ反
射用プーリ22の回転速度を検出する。レーザドップラ
速度計23からの検出信号は、信号処理ユニット24に
入力し、アナログ処理される。その後、アナログ出力が
A/Dボードを有するA/D機能内蔵パソコン25へ入
力して積分計算が行われる。この積分計算によって、接
線方向の移動距離からロータ2(=リードスクリュー部
7)の回転角度に換算する。
用いれば、軸方向への移動量として測定結果を出力する
ことも可能である。なお、パソコン25による速度デー
タのサンプリング周期は、2msに設定している。な
お、この角度精度測定装置21は、図15に示すような
従来のモータや、図1のモータ構造でロータの着磁量を
変化させたもの等の角度精度の測定にも利用している。
磁スキューの有無による角度精度誤差の比較一覧を、図
4に示す。この図4に示す通り、スキュー着磁をするこ
とで角度精度が向上する傾向にあることから、ディテン
トトルクの低減がリニアリティの改善に対して有効であ
ることが確認できた。しかし、永久磁石3の着磁量を増
加させた場合、スキュー着磁によるディテントトルクの
差は広がる方向(図5参照のこと。)であるにも関わら
ず、図4に示す角度精度の変化量は着磁量に依存して増
加していない。これにより、ディテントトルク以外に永
久磁石3の着磁量が角度精度、すなわちリニアリティに
対して何らかの影響を及ぼしていることが推察できる。
た場合のリニアリティの比較を図6に示す。スキュー着
磁の場合、図6(A)に示す着磁量が15.5μWbの
場合と、図6(B)に示す8.0μWbの場合とでは、
ディテントトルクがほぼ同等であるにもかかわらず、リ
ニアリティには図6(A)(B)に示すように明確な差
が現れる。これは、着磁量がリニアリティに対して大き
な影響を及ぼす要因の1つであることを示すものであ
る。図7に、スキュー着磁における着磁量と角度精度の
関係を示す。これにより、ステッピングモータの角度精
度(リニアリティ)は、着磁量の増加とともに悪化する
傾向にあることがわかる。
及ぼすと考えられ、保持トルクのA・B相間のバラツキ
について調べてみた結果、着磁量の増加にともないA・
B相の保持トルクの差が大きくなる傾向にあることが判
明した(図8参照)。電流の変化に対して、保持トルク
の差はほぼ一定であるが、着磁量を増加させた時、保持
トルクは、B相よりもA相のほうが大きくなる傾向にあ
る。
ティが悪化するのは、A・B相の保持トルクバランスが
崩れることに原因があると考えられる。また、図9に示
すように、着磁量の増加にともないA・B相の磁束量の
差が大きくなっていることから、これが保持トルクにバ
ラツキを生じる大きな要因であると考えられる。
よるロータには成形機が使われており、ゲート用凹部1
8が配置される側と反対のA相(=第1ロータ部5)側
に磁粉が偏る傾向にある。フル着磁をした場合にA相側
の着磁が強くなるのは、磁粉の偏りが影響しているため
であることが判明した。
形態のロータ2は、フル着磁よりやや弱めの着磁をして
いる。加えて、第1ロータ部5に対向する側のA相用の
ステータ17をB相用のステータ17より弱い磁力が発
生するようにしている。この結果、着磁量がかなり強い
場合でも、図10に示すように、リニアリティが確保さ
れる。なお、やや弱めの着磁またはステータ17の強弱
の差のいずれか一方のみでもリニアリティは改善され
る。
に対向するステータ部分の磁力を弱くすることによって
リニアリティは改善されるが、その他、図11や図12
に示すような構造としても良い。図11に示すロータ2
6は、磁粉量が多くなる第1ロータ部5の軸方向の長さ
L1を、磁粉量の少ない第2ロータ部6の長さL2より
短くしている。また、図12に示すロータ27は、磁粉
量が多くなる第1ロータ部5の径φ1を磁粉量が少ない
第2ロータ部6の径φ2より小さくしている。このよう
に構成することで、両ロータ部5,6を同一の強さで着
磁したとき、両ロータ部5,6の磁束量を同一とするこ
とができる。
に、両ロータ部5,6の長さと径を同一にし、磁粉量が
多くなる第1ロータ部5の着磁の際の強さを第2ロータ
部6より弱くするようにしても良い。さらに、このよう
なロータ2を使用し、かつステータ17の作用力を第1
ロータ部5側を弱くして、全体としての相互作用力がA
相、B相で均一となるようにしても良い。
施の形態の例であるが、これらに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形
実施が可能である。たとえば、ステッピングモータ1で
はなく、AC小型同期モータ等他のモータにも本発明を
適用することができる。また、磁石材としては、ネオジ
ではなく、他の希土類磁石やフェライト磁石等としても
良い。
タ28とし、両ロータ部5,6の間に小さなV字状の溝
28aを設け、ロータ28の軸方向両端に凹部29,2
9を設ける構造としても良い。そして、一方の凹部29
にゲート29aを設けるようにしても良い。
ロータの製造方法では、永久磁石材の射出成形の際に磁
粉量の偏りが生じても、両ロータ部の磁力のアンバラン
スを修正でき、バランスの良いモータ用ロータとするこ
とができる。この結果、そのロータを使用した小型モー
タを安定した性能のものとすることができ、特に、ステ
ッピングモータに適用した場合、マイクロステップ駆動
の低速域でのリニアリティを確保できるものとなる。ま
た、ステータからの磁束の強さの調整と組み合わせるこ
とで、マイクロステップ駆動の低速域でのリニアリティ
を一層改善できることとなる。
小型モータの概要断面図である。
電流変化を示す図である。
精度を測定するための角度制度測定装置の構成図であ
る。
を施さない従来の射出成形ロータを使用して、角度精度
最大誤差を測定した結果を示す図表である。
を施さない従来の射出成形ロータを使用して、通常着磁
をした場合と、スキュー着磁をした場合のディテントト
ルクの変化を示す図である。
させる一方、A相、B相のステータの磁束の強さを同一
にした場合のリニアリティの比較を示す図で、(A)は
フル着磁をした場合の図で、(B)はフル着磁の半分程
度の強さの着磁をした場合の図である。
度精度最大誤差の関係を示す図である。
と保持トルクとの関係を着磁量によって場合分けして示
す図である。
させた場合の第1ロータ部と第2ロータ部の各磁束量の
変化を示す図である。
図である。
を示す図である。
を示す図である。
久磁石の形状の他の例を示す図である。
ある。
角度の様子を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 円柱状または円筒状磁石の軸方向の所定
位置の外周面に円周方向の溝を形成し、軸方向へ第1ロ
ータ部と第2ロータ部とに分割すると共に、射出成形に
より両ロータ部を同時に形成したモータ用ロータにおい
て、上記両ロータ部のいずれか一方に射出成形する際の
ゲートを形成すると共に両ロータ部の磁粉量のバラツキ
に応じて磁粉量の多い側のロータ部の軸方向長さまたは
外径を小さく形成させたことを特徴とするモータ用ロー
タ。 - 【請求項2】 前記第1ロータ部と前記第2ロータ部と
のロータ径を一致させると共に磁粉量の多い側のロータ
部の軸方向長さを小さく形成させたことを特徴とする請
求項1記載のモータ用ロータ。 - 【請求項3】 円柱状または円筒状磁石の軸方向の所定
位置の外周面に円周方向の溝を形成し、軸方向へ第1ロ
ータ部と第2ロータ部とに分割すると共に、射出成形に
より両ロータ部を同時に形成したモータ用ロータの製造
方法において、上記第1ロータ部を上側にしその側面に
射出成形用のゲートを設け、下側に位置する上記第2ロ
ータ部に向けて射出成形してロータを形成すると共に、
上記第2ロータ部の軸方向長さまたは外径を上記第1ロ
ータ部より小さくしたことを特徴とするモータ用ロータ
の製造方法。 - 【請求項4】 円柱状または円筒状磁石の軸方向の所定
位置の外周面に円周方向の溝を形成し、軸方向へ第1ロ
ータ部と第2ロータ部とに分割すると共に、射出成形に
より両ロータ部を同時に形成したモータ用ロータの製造
方法において、磁粉量の多い側のロータ部の着磁強さを
磁粉量の少ない側のロータ部より弱く着磁したことを特
徴とするモータ用ロータの製造方法。 - 【請求項5】 円柱状または円筒状磁石の軸方向の所定
位置の外周面に円周方向の溝を形成し、軸方向へ第1ロ
ータ部と第2ロータ部とに分割すると共に、射出成形に
より両ロータ部を同時に形成したモータ用ロータの製造
方法において、射出成形時に磁粉の偏りが生じた場合、
着磁強さをフル着磁とせず、弱めの強さの着磁を行うよ
うにしたことを特徴とするモータ用ロータの製造方法。 - 【請求項6】 請求項3から5のいずれか1項記載のモ
ータ用ロータの製造方法によって製造されたロータを使
用し、そのロータの前記溝を前記磁石の軸方向中央に形
成して軸方向に分割することにより前記第1ロータ部と
前記第2ロータ部とを形成し、この第1ロータ部と第2
ロータ部とのロータ径を一致させると共に夫々のロータ
部に回転磁界を作用させるステータを夫々のロータ部に
対応して設け、このステータと前記第1および第2ロー
タ部とのクリアランスの大きさと軸方向の位置を一致さ
せたことを特徴とする小型モータ。 - 【請求項7】 円柱状または円筒状磁石からなり、軸方
向の所定位置の外周面の溝で分割される2相のロータ部
を有し、射出成形により形成したロータと、該それぞれ
のロータ部の外周に配置されて回転磁界を与える2相の
ステータを備える小型モータにおいて、上記ロータの形
成時のゲートの位置の関係により生じる相間の磁粉量の
バラツキに応じて磁粉量の多い側のロータ部の軸方向の
長さまたは外径を磁粉量の少ない側のロータ部の軸方向
の長さまたは外径より小さくしたことを特徴とする小型
モータ。 - 【請求項8】 前記一方のロータ部と他方のロータ部と
のロータ径を一致させ、磁粉量が多い側のロータ部の軸
方向の長さを小さく形成させたことを特徴とする請求項
7記載の小型モータ。 - 【請求項9】 前記ステータと前記両ロータ部とのクリ
アランスの大きさと軸方向の位置を一致させ、磁粉量が
多い側のロータ部の軸方向の長さを小さく形成させたこ
とを特徴とする請求項7または8記載の小型モータ。 - 【請求項10】 円柱状または円筒状磁石からなり、軸
方向の所定位置の外周面の溝で分割される2相のロータ
部を有し、射出成形により形成したロータと、該それぞ
れのロータ部の外周に配置されて回転磁界を与える2相
のステータを備える小型モータにおいて、上記ロータの
形成時のゲートの位置の関係により生じる相間の磁粉量
のバラツキに応じて磁粉量の多い側のロータ部に作用す
る上記ステータの磁界の強さを磁粉量の少ない側のロー
タ部に作用する上記ステータの磁界の強さより弱くした
ことを特徴とする小型モータ。 - 【請求項11】 円柱状または円筒状磁石からなり、軸
方向の所定位置の外周面の溝で分割される2相のロータ
部を有し、射出成形により形成したロータと、該それぞ
れのロータ部の外周に配置されて回転磁界を与える2相
のステータを備える小型モータにおいて、前記ロータ
は、フル着磁から若干減少させた着磁によって形成され
たロータとしたことを特徴とする小型モータ。 - 【請求項12】 円柱状または円筒状磁石からなり、軸
方向の所定位置の外周面の溝で分割される2相のロータ
部を有し、射出成形により形成したロータと、該それぞ
れのロータ部の外周に配置されて回転磁界を与える2相
のステータを備える小型モータにおいて、上記ロータ
は、上記ロータ形成時のゲートの位置の関係により生じ
る相間の着磁バラツキに応じて磁粉量の多い側のロータ
部の着磁強さを、磁粉量の少ない側のロータ部の着磁強
さより弱くして着磁したロータとしたことを特徴とする
小型モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07390499A JP3607829B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | モータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法ならびに小型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07390499A JP3607829B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | モータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法ならびに小型モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000270532A true JP2000270532A (ja) | 2000-09-29 |
JP3607829B2 JP3607829B2 (ja) | 2005-01-05 |
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ID=13531656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP07390499A Expired - Fee Related JP3607829B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | モータ用ロータおよびモータ用ロータの製造方法ならびに小型モータ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3607829B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007267487A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Tdk Corp | 磁石及びステッピングモータ用回転子 |
JP2014072952A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Minebea Co Ltd | リニアステッピングモータ |
WO2015029387A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社デンソー | ブラシレスモータの回転子 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP07390499A patent/JP3607829B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2015029387A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社デンソー | ブラシレスモータの回転子 |
JP2015050805A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | 株式会社デンソー | ブラシレスモータの回転子 |
US9954415B2 (en) | 2013-08-30 | 2018-04-24 | Denso Corporation | Rotor for brushless motor |
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JP3607829B2 (ja) | 2005-01-05 |
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