JP2000269821A - 予測符号化信号復号化装置及び雑音除去方法 - Google Patents

予測符号化信号復号化装置及び雑音除去方法

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JP2000269821A
JP2000269821A JP11072918A JP7291899A JP2000269821A JP 2000269821 A JP2000269821 A JP 2000269821A JP 11072918 A JP11072918 A JP 11072918A JP 7291899 A JP7291899 A JP 7291899A JP 2000269821 A JP2000269821 A JP 2000269821A
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decoded
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noise
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JP11072918A
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English (en)
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Teiji Nagatomo
禎二 永友
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B14/00Transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B14/02Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of pulse modulation
    • H04B14/06Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of pulse modulation using differential modulation, e.g. delta modulation
    • H04B14/066Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of pulse modulation using differential modulation, e.g. delta modulation using differential modulation with several bits [NDPCM]
    • H04B14/068Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of pulse modulation using differential modulation, e.g. delta modulation using differential modulation with several bits [NDPCM] with adaptive feedback

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予測符号化信号の復号化データにグラニュラ
雑音が現れる。 【解決手段】 予測符号化信号を入力し、復号化して出
力する予測符号化信号復号化装置において、復号化手段
にて復号化された直後の復号化データを格納する第1の
記憶手段と、第1の記憶手段から読み出される復号化デ
ータのうちグラニュラ雑音の含まれ得る下位ビットを除
く上位ビットのみを選択的に格納することにより、グラ
ニュラ雑音を含まない雑音除去済み復号化データを得る
第2の記憶手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適応差分PCM
(ADPCM:Adaptive Differential Pulse CodeModu
lation)方式や適応予測符号化(APC:Adaptive Pre
dictive Coding)方式等の予測符号化方式によって符号
化された信号を復号する復号化装置に関する。また、当
該復号化装置に適用して好適な雑音除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、ADPCM符号化信号の復号化
装置として一般に知られている従来装置の基本構成を示
す。当該装置は、符号化データC(n)に応じてステップ
サイズを適応的に制御するステップサイズ適応制御器1
と、当該ステップサイズ適応制御器1から与えられるス
テップサイズΔnに基づいて符号化データC(n)を復号
し差分量子化値d'(n)を得る復号化器2と、差分量
子化値d'(n)に出力信号であるPCMデータy'
(n)の1サンプル遅延信号を加算する加算器3と、加
算器3から出力されるPCMデータを1サンプル期間遅
延する遅延器4からなる。ここで、復号化器2及び加算
器3における処理を式で表すると、次式で与えられる。
【0003】 y'(n)=y'(n−1)+d'(n) …(1) d'(n)=△n*M(C(n)) …(2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の演算
では、(2)式で求められる値に含まれる量子化誤差を
減少させるため、その演算値に補正値を加算することが
行われている。すなわち、差分量子化値d'(n)を演
算する場合には、無音データ(PCMデータ)の復号時
でも、その演算値(d'(n))は“0"とならず、d'
(n)=d'(min)なる補正値が必ず存在する。
【0005】このため、無音データ(PCMデータ)の
復号値でも、その値は、y'(n)=0+d'(mi
n)、y'(n+1)=0−d'(min)、y'(n+
2)=0+d'(min)…というように、無音データ
に対して±d'(min)の振幅波形が出力されてしま
う。すなわち、グラニュラ雑音と呼ばれるノイズの発生
を避け得なかった。
【0006】本発明は、以上の課題を考慮してなされた
もので、グラニュラ雑音の除去可能な復号装置を提案す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】(A)かかる課題を解決
するため、第1の発明においては、予測符号化信号を入
力し、復号化して出力する予測符号化信号復号化装置に
おいて、以下の手段を備えるようにする。すなわち、
(1) 復号化手段にて復号化された直後の復号化データを
格納する第1の記憶手段と、(2) 第1の記憶手段から読
み出される復号化データのうちグラニュラ雑音の含まれ
得る下位ビットを除く上位ビットのみを選択的に格納す
ることにより、グラニュラ雑音を含まない雑音除去済み
復号化データを得る第2の記憶手段とを備えるようにす
る。
【0008】このように、第1の発明においては、グラ
ニュラ雑音が含まれ得る下位ビット(当該ビット長につ
いては、復号処理方法や補正方法などに応じて定ま
る。)を除去したものを雑音除去済み復号化データとし
て得るため、その後の処理にグラニュラ雑音の影響が及
ぶおそれをなくすことができる。
【0009】(B)かかる課題を解決するため、第2の
発明においては、予測符号化信号を入力し、復号化して
出力する予測符号化信号復号化装置において、以下の手
段を備えるようにする。すなわち、(1) 復号化手段にて
復号化された直後の復号化データを格納する第1の記憶
手段と、(2) 第1の記憶手段に格納されている復号化デ
ータに対し1サンプル前に復号された復号化データを格
納する第2の記憶手段と、(3) 第1及び第2の記憶手段
に格納されている2つの復号化データを加算して1/2
倍することにより、雑音除去済み復号化データを得る演
算手段とを備えるようにする。
【0010】このように、第2の発明においては、連続
する2つのサンプルについての復号化データを加算し、
その加算値の1/2倍に当たる値をビットシフト又は演
算により求めることにより、グラニュラ雑音の原因とな
る同一周波数の振幅成分(±d'(min))を含まな
い雑音除去済み復号化データが得られる。
【0011】(C)かかる課題を解決するため、第3の
発明においては、予測符号化信号を入力し、復号化して
出力する予測符号化信号復号化装置において、以下の手
段を備えるようにする。すなわち、(1) 入力される予測
符号化信号に基づいて、その復号処理に使用するステッ
プサイズを適応的に制御するステップサイズ適応制御手
段と、(2) ステップサイズに基づく復号処理により、予
測符号化信号に対応する差分量子化値を求める差分量子
化値演算手段と、(3) ステップサイズ及び差分量子化値
に基づいて、処理対象とする予測符号化信号が無音信号
か否か判定し、無音信号であると判定された場合には、
リセット信号を出力する無音判定手段と、(4) リセット
信号が入力されない場合、1サンプル前に得られた復号
化データと差分量子化値との加算値を、処理対象とする
予測符号化信号についての復号化データとして格納し、
リセット信号が入力される場合、リセット値を復号化デ
ータとして格納する記憶手段とを備えるようにする。
【0012】このように、第3の発明においては、無音
信号であると判定された場合には、強制的に復号化デー
タをリセットできる。かくして、無音信号時のグラニュ
ラ雑音を確実に除去できる。
【0013】(D)かかる課題を解決するため、第4の
発明に係る雑音除去方法においては、(1) 復号化手段に
て復号化された直後の復号化データを第1の記憶手段に
格納する第1の処理と、(2) 第1の記憶手段から読み出
される復号化データのうちグラニュラ雑音の含まれ得る
下位ビットを除く上位ビットのみを第2の記憶手段に選
択的に格納することにより、グラニュラ雑音を含まない
雑音除去済み復号化データを得る第2の処理とを設ける
ようにする。
【0014】このように、第4の発明においては、グラ
ニュラ雑音が含まれ得る下位ビット(当該ビット長につ
いては、復号処理方法や補正方法などに応じて定ま
る。)を除去したものを雑音除去済み復号化データとし
て得るため、その後の処理にグラニュラ雑音の影響が及
ぶおそれをなくすことができる。
【0015】(E)かかる課題を解決するため、第5の
発明に係る雑音除去方法においては、(1) 復号化手段に
よって復号化された直後の第1の復号化データと、当該
復号化データに対し1サンプル前に復号化された第2の
復号化データとを加算する第1の処理と、(2) 第1の処
理で得られた値を1/2倍し、雑音除去済み復号化デー
タを得る第2の処理とを設けるようにする。
【0016】このように、第5の発明においては、連続
する2つのサンプルについての復号化データを加算し、
その加算値の1/2倍に当たる値をビットシフト又は演
算により求めることにより、グラニュラ雑音の原因とな
る同一周波数の振幅成分(±d'(min))を含まな
い雑音除去済み復号化データが得られる。
【0017】(F)かかる課題を解決するため、第6の
発明に係る雑音除去方法においては、(1) 予測符号化信
号より得られるステップサイズ及び差分量子化値に基づ
いて処理対象とする予測符号化信号が無音信号か否か判
定する第1の処理と、(2) 第1の処理で無音信号でない
と判定された場合、差分量子化値と1サンプル前に得ら
れた復号化データとの加算値を処理対象とする予測符号
化信号についての復号化データとして格納し、第2の処
理で無音信号と判定された場合、リセット値を予測符号
化信号についての復号化データとして格納する第2の処
理とを設けるようにする。
【0018】このように、第6の発明においては、無音
信号であると判定された場合には、強制的に復号化デー
タをリセットできる。かくして、無音信号時のグラニュ
ラ雑音を確実に除去できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雑音除去方法
を適用した予測符号化信号復号化装置の実施形態例につ
いて、図面を用いながら説明する。なお、各実施形態で
は、ADPCM符号化信号を復号化する装置について説
明する。
【0020】(A)第1の実施形態 図1に、グラニュラ雑音除去機能付きADPCM符号化
信号復号化装置の機能ブロック構成を示す。本実施形態
は、既存の復号装置の後段に、グラニュラ雑音除去機能
を追加するものである。従って、図中のADPCM復号
器11には、既存の復号化装置を使用する。すなわち、
本実施形態において追加する機能ブロックは、PCM値
格納レジスタ12、グラニュラ雑音除去レジスタ13の
2つである。なお、図1には、復号されたPCMデータ
をアナログ出力するためのDAC(Digital Analog Con
verter)14も表しているが、当該回路は必須の回路で
はない。
【0021】PCM値格納レジスタ12は、ADPCM
復号器11での復号演算処理により復号された復号デー
タ、すなわちPCMデータy'(n)を一時的に格納す
るためのレジスタである。なお、PCMデータのビット
長がnビットである場合、当該レジスタのビット長はn
ビットに設定する。
【0022】グラニュラ雑音除去レジスタ13は、PC
M値格納レジスタ12から読み出されるPCMデータか
ら、グラニュラ雑音(±d'(min))に相当するビ
ット長を下位ビットから除いて格納し直すためのレジス
タである。
【0023】なお、グラニュラ雑音は、前述の通り、補
正値によって生じる雑音であるため、PCMデータの下
位ビットに現れる特質を有する。本実施形態は、かかる
特質に着目し、PCMデータの下位ビットのみ削除す
る。
【0024】ここで、グラニュラ雑音に相当するビット
長がmビット(m<n)であるとすると、グラニュラ雑
音除去レジスタ13のビット長にはn−mビットを設定
する。
【0025】また、グラニュラ雑音除去レジスタ13
は、PCM値格納レジスタ12が現演算結果であるPC
M値を格納した直後から次の演算結果であるPCM値の
取り込み開始までのいずれかのタイミングで、PCM値
格納レジスタ12からのPCMデータの読み出しを実行
するものとする。
【0026】ところで、当該グラニュラ雑音除去レジス
タ13を、PCM値格納レジスタ12の後段に用意する
のは、PCM値格納レジスタ12において下位ビットを
直接削除すると、当該レジスタに格納されたPCMデー
タを参照する以後の演算処理が誤った結果となってしま
うためである。
【0027】このように、第1の実施形態においては、
ADPCM復号器11の後段に目的を異にする2種類の
レジスタ12及び13を設け、前段レジスタを構成する
PCM値格納レジスタ12に格納されているPCMデー
タを、後段レジスタを構成するグラニュラ雑音除去レジ
スタ13に再格納する際、グラニュラ雑音に相当する下
位ビット分を除去する手法を採用することにより、後段
回路(例えば、DAC14)に与えられるPCMデータ
にグラニュラ雑音が残存しない復号化装置を実現するこ
とができる。すなわち、無音データ(PCMデータ)の
データ値は、常に“0"にできる。
【0028】また、本実施形態の場合には、現在用いら
れている補正値自体については何らの変更を必要とせ
ず、追加される回路も2種類のレジスタのみで良いた
め、実施形態の実施に当たり必要とされる設計変更等に
ついても、その影響を最小限にとどめることができる。
【0029】(B)第2の実施形態 続いて、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形
態は、第1の実施形態の変形例に当たる。すなわち、第
1の実施形態に係る復号化装置は、グラニュラ雑音の除
去が可能であるという効果が得られるものの、グラニュ
ラ雑音の除去と同時に音声データのビット長(分解能)
も同時に低減されてしまう。
【0030】そこで、第2の実施形態では、グラニュラ
雑音の特質をさらに考察し、演算によりグラニュラ雑音
のみの消去することにより、ビット長(分解能)の低減
のおそれのない復号化装置を提案する。
【0031】一般に、グラニュラ雑音には、PCMデー
タに復号化した場合に、当該雑音の影響がある程度規則
正しく現れる(例えば、プラスのd'(min)とマイ
ナスのd'(min)とが交互に現れる)ことが知られ
ている。
【0032】これを、数式で表したのが次式である。な
お、次式はそれぞれ、無音時におけるnサンプリング目
のPCMデータと、n+1サンプリング目のPCMデー
タと、n+2サンプリング目のPCMデータを表してい
る。
【0033】 y'(n)=y'(n−1)+d'(min) …(3) y'(n+1)=y'(n)−d'(min) …(4) y'(n+2)=y'(n+1)+d'(min) …(5) (3)式〜(5)式を見て分かるように、グラニュラ雑
音には、ある程度の規則性が認められる。この場合、n
サンプリング目とn+1サンプリング目のPCMデータ
を加算し、該加算結果を1/2倍すれば、グラニュラ雑
音を構成する±d'(min)の振幅波形を消去するこ
とができる。計算例を以下に示す。
【0034】 y'(m) =(y'(n)+y'(n+1))/2 =(y'(n−1)+d'(min)+y'(n)−d'(min))/2 =(y'(n−1)+y'(n))/2 =y'(n−1)+d'(min)/2 …(6) y'(m+1) =(y'(n+1)+y'(n+2))/2 =(y'(n)−d'(min)+y'(n+1)+d'(min))/2 =(y'(n)+y'(n+1))/2 =y'(n)+d'(min)/2 …(7) このように、演算後に現れる本来の信号以外の成分は固
定値(d'(min)/2)となっており、グラニュラ
雑音を生成する同一周波数の振幅波形(±d'(mi
n))がなくなっている。
【0035】以下、図3を用い、第2の実施形態に係る
復号化装置の具体的な構成及び動作を説明する。なおこ
の場合も、図中のADPCM復号器21には、既存の復
号化装置を使用する。従って、本実施形態に特有の構成
部分は、ADPCM復号器21の後段に設けられる1つ
目のPCM値格納レジスタ22と、2つ目のPCM値格
納レジスタ23と、加算器24と、3つ目のPCM値格
納レジスタ25の部分である。また、図3の場合にも、
復号されたPCMデータをアナログ出力するためのDA
C26も表しているが、当該回路は必須の回路ではな
い。
【0036】ここで、1つ目のPCM値格納レジスタ2
2は、ADPCM復号器21から出力された直後の復号
化データ(PCMデータ)を格納するために設けられた
レジスタである。格納された値は、2つ目のPCM値格
納レジスタ23及び加算器24に出力される。
【0037】2つ目のPCM値格納レジスタ23は、1
つ目のPCM値格納レジスタ22に格納されていた値を
格納し直すことにより、1サンプルタイミング前の復号
化データ(PCMデータ)を格納するために設けられた
レジスタである。
【0038】加算器24は、第1の記憶手段であるPC
M値格納レジスタ22に格納されているPCMデータ
と、第2の記憶手段であるPCM値格納レジスタ23に
格納されているPCMデータとを加算するための手段で
ある。なお、前述の説明では、加算結果を1/2倍する
ことを必須としているが、当該処理は、加算器24から
加算結果を出力する際に、データを下位方向に1ビット
シフトすることにより実現可能である。
【0039】3つ目のPCM値格納レジスタ25は、下
位方向に1ビットシフトすることにより1/2倍された
加算結果を格納するために設けたレジスタである。
【0040】以上、第2の実施形態に特有の構成部分
は、3つのレジスタ22、23、25と1つの加算器2
4とで構成されている。参考までに、当該構成部分にお
ける動作を、データの流れに沿って説明すると以下のよ
うになる。まず、(6)式に基づいて、ADPCM復号
器21が次のサンプルのPCMデータ(y'(n+
1))の演算処理を開始する前に、現在処理対象とする
サンプルのPCMデータ(y'(n))を、1つ目のP
CM値格納レジスタ22から2つ目のPCM値格納レジ
スタ23に格納する。
【0041】その後、ADPCM復号器21が次のサン
プルのPCMデータ(y'(n+1))の演算を終了す
ると、当該値を新たに1つ目のPCM値格納レジスタ2
2に格納する。このように、新たなPCMデータ(y'
(n+1))が1つ目のPCM値格納レジスタ22に格
納されると、新たに算出されたサンプルのPCMデータ
y'(n+1)と1サンプル前に算出されたPCMデー
タy'(n)とを加算器24に与えて加算し、加算され
た結果を下位方向に1ビットシフト(データを下位へ1
ビットシフトさせることにより1/2される)して3つ
目のPCM格納レジスタ25に格納する。
【0042】このように加算値が3つ目のPCM値格納
レジスタ25に格納されると、ADPCM復号器21が
次のサンプルのPCMデータy'(n+2)の演算を開
始する前に、1つ目のPCM値格納レジスタ22に格納
されているPCMデータy'(n+1)を2つ目のPC
M値格納レジスタ23に格納する。以後、この動作が繰
り返し実行される。
【0043】このように、第2の実施形態においては、
連続する2つのサンプルについての復号化データ(PC
Mデータ)を加算し、その加算値を1/2倍したものを
雑音除去済み復号化データとする。これにより、グラニ
ュラ雑音を生成する振幅波形(±d'(min))のみ
を最終的に得られるPCMデータから無くし得、音声デ
ータのビット長(分解能)については減少されるおそれ
のないPCMデータを得ることができる。
【0044】なお、本実施形態が演算処理の前提に用い
たような規則性は常に一定しているわけではないため、
いつも上記の式が当てはまるわけではないが、グラニュ
ラ雑音として聞こえるのは同一周波数の振幅波形(±
d'(min))がでているためであり、この演算によ
り同一周期の波形は消すことができるので、十分な雑音
除去効果が認められる。
【0045】(C)第3の実施形態 続いて、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形
態は、現在処理対象としている予測符号化データが無音
データに該当するものか否かを常時監視し、無音データ
であると判定された場合には、復号結果であるPCMデ
ータの値を強制的に“0"、すなわちリセットすること
によって、グラニュラ雑音の除去を図るものである。
【0046】かかる制御を可能とするため、本実施形態
では、無音データの復号時に特徴的に現れる現象を利用
する。すなわち、ステップサイズΔnが最小値であり、
差分量子化値d'(n)がその最小値d'(min)の近
辺にあることを検出条件に利用する。
【0047】当該処理を実現するための機能ブロック構
成が、図4に表した回路構成である。なお、本実施形態
は、図2に表した従来回路に修正を加えた関係にある。
当該装置は、符号化データC(n)に応じてステップサイ
ズを適応的に制御するステップサイズ適応制御器31
と、当該ステップサイズ適応制御器31から与えられる
ステップサイズΔnに基づいて符号化データC(n)を復
号し差分量子化値d'(n)を得る復号化器32(請求
項3における差分量子化値演算手段)と、現在の処理対
象であるデータが無音データに当たるものか否か判定す
る無音判定回路33と、差分量子化値d'(n)に出力
信号であるPCMデータy'(n)を加算する加算器3
4と、加算器34の加算結果を格納するPCM値格納レ
ジスタ35と、PCM値格納レジスタ35から出力され
るPCMデータを1サンプル期間遅延する遅延器36か
らなる。
【0048】このうち、本実施形態に特に特有の回路部
分は、無音判定回路33とリセット入力端付きPCM値
格納レジスタ35の部分である。
【0049】無音判定回路33は、前述の説明の通り、
ステップサイズΔnと差分量子化値d'(n)に基づい
て無音データか否かを判定する手段である。従って、無
音判定回路33に対しては、ステップサイズ適応制御器
31からステップサイズΔnが入力され、復号化器32
から差分量子化値d'(n)が入力される。無音判定回
路33は、ステップサイズΔnが最小値であって、しか
も、差分量子化値d'(n)がその最小値d'(min)
の近辺にある(想定される最小値に対して予め定めたマ
ージン範囲内にある)と判定された場合、リセット信号
の出力を行う。
【0050】PCM値格納レジスタ35は、無音判定回
路33からリセット信号が入力されていない場合(リセ
ット信号の入力が停止された後も含む)、加算器34の
加算値(y'(n)=y'(n−1)+d'(n))を格
納し、当該値を復号化データとして出力する。
【0051】これに対し、無音判定回路33からリセッ
ト信号が入力されている場合(すなわち、無音の場
合)、PCM値格納レジスタ35は、格納値を強制的に
リセットし(すなわち、格納値を強制的に“0"に設定
し)、当該値を復号化データとして出力する。
【0052】このように、第3の実施形態においては、
通常の音声出力時には補正値によって補正された正確な
演算値を出力することができ、一方、無音時にはグラニ
ュラ雑音を確実に除去することが可能である。
【0053】(D)他の実施形態 上述の各実施形態においては、いずれもハードウェア的
に実現する場合について述べたが、これらはいずれもコ
ンピュータのソフトウェア的な処理により実現しても良
い。
【0054】また、各PCM値格納レジスタについて
は、それぞれ専用のレジスタを設ける必要はなく、既存
のレジスタを仮想的に各用途に対応する専用のレジスタ
に見立て処理しても良く、他の記憶媒体を仮想的にレジ
スタに見立てて処理しても良い。
【0055】上述の各実施形態においては、ADPCM
方式により符号化された信号を復号する場合について説
明したが、他の予測符号化方式、例えば、DPCM(Di
fferential PCM) 方式、ADM(Adaptive Delta M
odulation )、APC(Adaptive Predictive Coding)
により符号化された信号を復号する場合にも適用し得
る。
【0056】上述の各実施形態においては、音声信号を
予測符号化した信号を復号する場合について述べたが、
映像信号その他の信号を予測符号化した信号を復号する
場合にも適用し得る。
【0057】
【発明の効果】上述のように、第1及び第4の発明によ
れば、グラニュラ雑音が含まれ得る下位ビットを除去し
たものを復号結果とするため、その後の処理にグラニュ
ラ雑音の影響が及ぶおそれをなくすことができる。
【0058】また上述のように、第2及び第5の発明に
よれば、連続する2つのサンプルについての復号化デー
タを加算し、その加算値の1/2倍に当たる値をビット
シフト又は演算により求めることにより、グラニュラ雑
音の原因となる同一周波数の振幅成分(±d'(mi
n))をなくすことができる。
【0059】また上述のように第3及び第6の発明によ
れば、無音信号であると判定された場合には、強制的に
復号化データをリセットできるため、無音信号時のグラ
ニュラ雑音を確実に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る予測符号化信号復号化装
置(又は雑音除去方法)の機能ブロック構成を示す図で
ある。
【図2】従来装置(方式)の機能ブロック構成を示す図
である。
【図3】第2の実施形態に係る予測符号化信号復号化装
置(又は雑音除去方法)の機能ブロック構成を示す図で
ある。
【図4】第3の実施形態に係る予測符号化信号復号化装
置(又は雑音除去方法)の機能ブロック構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、31…ステップサイズ適応制御器、2、32…復号
化器、3、24、34…加算器、4、36…遅延器、1
1、21…ADPCM復号器、12、22、23、2
5、35…PCM値格納レジスタ、13…グラニュラ雑
音除去レジスタ、14、26…DAC、33…無音判定
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA02 DA07 5J064 BA05 BB07 BB12 BC01 BC02 BC07 BC08 BC25 BD01 9A001 BB04 BB06 CC02 EE02 EE04 EE05 JJ12 KK31 KK56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予測符号化信号を入力し、復号化して出
    力する予測符号化信号復号化装置において、 復号化手段にて復号化された直後の復号化データを格納
    する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段から読み出される復号化データのう
    ちグラニュラ雑音の含まれ得る下位ビットを除く上位ビ
    ットのみを選択的に格納することにより、グラニュラ雑
    音を含まない雑音除去済み復号化データを得る第2の記
    憶手段とを備えることを特徴とする予測符号化信号復号
    化装置。
  2. 【請求項2】 予測符号化信号を入力し、復号化して出
    力する予測符号化信号復号化装置において、 復号化手段にて復号化された直後の復号化データを格納
    する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に格納されている復号化データに対
    し1サンプル前に復号された復号化データを格納する第
    2の記憶手段と、 上記第1及び第2の記憶手段に格納されている2つの復
    号化データを加算して1/2倍することにより、雑音除
    去済み復号化データを得る演算手段とを備えることを特
    徴とする予測符号化信号復号化装置。
  3. 【請求項3】 予測符号化信号を入力し、復号化して出
    力する予測符号化信号復号化装置において、 入力される予測符号化信号に基づいて、その復号処理に
    使用するステップサイズを適応的に制御するステップサ
    イズ適応制御手段と、 上記ステップサイズに基づく復号処理により、予測符号
    化信号に対応する差分量子化値を求める差分量子化値演
    算手段と、 上記ステップサイズ及び上記差分量子化値に基づいて、
    処理対象とする予測符号化信号が無音信号か否か判定
    し、無音信号であると判定された場合には、リセット信
    号を出力する無音判定手段と、 リセット信号が入力されない場合、1サンプル前に得ら
    れた復号化データと上記差分量子化値との加算値を、処
    理対象とする予測符号化信号についての復号化データと
    して格納し、リセット信号が入力される場合、リセット
    値を復号化データとして格納する記憶手段とを備えるこ
    とを特徴とする予測符号化信号復号化装置。
  4. 【請求項4】 復号化手段にて復号化された直後の復号
    化データを第1の記憶手段に格納する第1の処理と、 上記第1の記憶手段から読み出される復号化データのう
    ちグラニュラ雑音の含まれ得る下位ビットを除く上位ビ
    ットのみを第2の記憶手段に選択的に格納することによ
    り、グラニュラ雑音を含まない雑音除去済み復号化デー
    タを得る第2の処理とを備えることを特徴とする雑音除
    去方法。
  5. 【請求項5】 復号化手段によって復号化された直後の
    第1の復号化データと、当該復号化データに対し1サン
    プル前に復号化された第2の復号化データとを加算する
    第1の処理と、 第1の処理で得られた値を1/2倍し、雑音除去済み復
    号化データを得る第2の処理とを備えることを特徴とす
    る雑音除去方法。
  6. 【請求項6】 予測符号化信号より得られるステップサ
    イズ及び差分量子化値に基づいて処理対象とする予測符
    号化信号が無音信号か否か判定する第1の処理と、 第1の処理で無音信号でないと判定された場合、上記差
    分量子化値と1サンプル前に得られた復号化データとの
    加算値を処理対象とする予測符号化信号についての復号
    化データとして格納し、第2の処理で無音信号と判定さ
    れた場合、リセット値を予測符号化信号についての復号
    化データとして格納する第2の処理とを備えることを特
    徴とする雑音除去方法。
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