JP2000269423A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

Info

Publication number
JP2000269423A
JP2000269423A JP11069912A JP6991299A JP2000269423A JP 2000269423 A JP2000269423 A JP 2000269423A JP 11069912 A JP11069912 A JP 11069912A JP 6991299 A JP6991299 A JP 6991299A JP 2000269423 A JP2000269423 A JP 2000269423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
circuit
signal
output
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11069912A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Abe
克巳 阿部
Masahiro Kamoshita
昌弘 鴨志田
Shigeo Oshima
成夫 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11069912A priority Critical patent/JP2000269423A/ja
Priority to US09/527,561 priority patent/US6313676B1/en
Publication of JP2000269423A publication Critical patent/JP2000269423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/22Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management 
    • G11C7/222Clock generating, synchronizing or distributing circuits within memory device
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1072Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers for memories with random access ports synchronised on clock signal pulse trains, e.g. synchronous memories, self timed memories
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/135Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals by the use of time reference signals, e.g. clock signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/081Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter
    • H03L7/0812Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used
    • H03L7/0814Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used the phase shifting device being digitally controlled
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0016Arrangements for synchronising receiver with transmitter correction of synchronization errors
    • H04L7/0033Correction by delay
    • H04L7/0037Delay of clock signal

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回路面積の増大を極力押さえ、消費電流も増大
せず、かつ製造プロセス条件や温度、電源電圧、外部デ
ータバスの環境が変化した場合でも、常に正確に外部ク
ロック信号に同期した内部クロック信号を生成すること
を特徴とする。 【解決手段】内部クロック信号発生回路10と、データ
入出力回路20とが設けられ、内部クロック信号発生回
路10内には、クロックレシーバ11、同期遅延制御回
路12、クロックドライバ13、出力制御回路14、デ
ィレイモニタ15′及び制御信号発生回路16が設けら
れる。ディレイモニタ15′は、遅延測定モードのと
き、測定開始信号STRと測定終了信号STPの入力タ
イミングに基づいて入力信号に対する遅延量が設定さ
れ、遅延測定モード終了後は、遅延測定モードの際に設
定された遅延量でクロックレシーバ11から出力される
信号CLKを遅延して上記同期遅延制御回路12に出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は外部クロック信号
に同期した内部クロック信号を発生し、さらにこの内部
クロック信号に同期してデータの入出力制御を行う半導
体集積回路に係り、特にデータが出力される外部データ
バスの負荷特性に応じて内部クロック信号を発生する、
例えばシンクロナスDRAMやラムバスDRAMなどに
使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の動作速度がより高速化
されるのに伴ない、内部回路を駆動する内部クロック信
号と外部クロック信号とのわずかな遅延によっても回路
が誤動作するといった問題が生じるようになってきた。
【0003】このような問題は、半導体集積回路内部に
クロック同期遅延制御回路を組み込むことで解決するこ
とができる。
【0004】クロック同期遅延制御回路は、外部クロッ
ク信号に同期し、外部クロック信号のn周期分(nは整
数)遅延した信号を生成する。この信号は内部クロック
信号として使用される。
【0005】以下、このクロック同期遅延制御回路の概
要について説明する。
【0006】クロック同期遅延制御回路には、シンクロ
ナス・アジャスタブル・ディレイ(Synchrono
us Adajustable Delay)(以下、
SADと称する)を用いたSAD方式のものと、ディレ
イ・ロックト・ループ(Delay Locked L
oop)(以下、DLLと称する)を用いたDLL方式
のものとがあり、両者共遅延線を用いて外部クロック信
号と内部クロック信号との同期を取るものである。
【0007】前者はフィードバックループを用いずに外
部クロック信号に対して周期の丁度整数倍分遅延された
信号を生成し、これを内部クロック信号として用いるも
のであり、後者はフィードバックループを用いて内部ク
ロック信号と外部クロック信号の位相を比較し、その位
相差に応じて遅延線を制御して外部クロック信号と同期
した内部クロック信号を生成するものである。
【0008】図16は、SAD方式の従来のクロック同
期遅延制御回路のブロック図である。この回路は、外部
クロック信号ExtCLKが入力されるクロックレシー
バ101と、このクロックレシーバ101の出力を遅延
するディレイモニタ102と、複数の単位遅延回路から
なり上記ディレイモニタ102の出力信号FCLを複数
の単位遅延回路103で前進パルスとして順次伝播して
遅延する前進パルス用遅延線104と、上記クロックレ
シーバ101からの出力信号CLKが供給される制御回
路105と、複数の単位遅延回路103からなり上記前
進パルス用遅延線104から転送される後退パルスを複
数の単位遅延回路で順次伝播して遅延する後退パルス用
遅延線106と、後退パルス用遅延線106からの出力
信号RCLが入力され、内部クロック信号IntCLK
を出力する出力バッファ107とから構成されている。
【0009】次に、上記クロック同期遅延制御回路の動
作原理について、図17のタイミングチャートを参照し
て説明する。
【0010】図17に示すように、周期Tの外部クロッ
ク信号ExtCLKはクロックレシーバ101により増
幅、波形整形され、このクロックレシーバ101におけ
る遅延時間tRCだけ遅れた信号CLKとなる。この信
号CLKは制御回路105に入力されると同時にディレ
イモニタ102に入力される。ディレイモニタ102
は、上記クロックレシーバ101における遅延時間tR
Cと、出力バッファ107における遅延時間tRDとの
和に等しい遅延時間tDM(tDM=tRC+tRD)
を持つ。そして、ディレイモニタ102で遅延された信
号はFCLとして前進パルス用遅延線104に入力され
る。
【0011】ここで、制御回路105は、信号CLKが
“H”レベルのときに前進パルス用遅延線104におけ
る前進パルスの伝播を停止させ、かつ後退パルス用遅延
線106に信号を転送する機能を有する。従って、信号
FCLは、信号CLKが立ち上がるまでの(T−tD
M)の期間だけ前進パルス用遅延線104で前進パルス
として伝播、遅延された後、後退パルス用遅延線106
に転送される(図17ではこの時刻をtで示してい
る)。
【0012】後退パルス用遅延線106に転送された信
号は、前進パルスが伝播した単位遅延回路数と同じ数の
後退パルス用遅延線106内の単位遅延回路103を後
退パルスとして伝播、遅延され、時刻tから(T−tD
M)の期間だけ遅れて後退パルス用遅延線106から信
号RCLとして出力される。さらに、信号RCLは出力
バッファ107でその遅延時間tDRだけ遅れ、内部ク
ロック信号IntCLKとして出力される。
【0013】ここで、外部クロック信号ExtCLKに
対する内部クロック信号IntCLKの遅延時間ΔTO
TALは以下のように与えられる。
【0014】 ΔTOTAL=tRC+tDM+2(T−tDM)+tRD … (1) ここで、tRC+tRD=tDMなので、上記(1)式
を簡略化すると、 ΔTOTAL=(tRC+tRD)+tDM+2T−2tDM =tDM+tDM+2T−2tDM =2T … (2) となり、外部クロック信号の3周期目から内部クロック
信号が外部クロック信号に対して同期することになる。
【0015】DLL方式の従来のクロック同期遅延制御
回路の構成を図18のブロック図に示す。
【0016】このDLL方式のクロック同期遅延制御回
路は、クロックレシーバ111と、遅延線112と、出
力バッファ113と、シフトレジスタなどからなる制御
回路114と、ディレイモニタ115と、位相比較器1
16とから構成されている。
【0017】次に、上記DLL方式のクロック同期遅延
制御回路の動作原理について、図19のタイミングチャ
ートを参照して説明する。
【0018】図19に示すように、周期Tの外部クロッ
ク信号ExtCLKはクロックレシーバ111により増
幅、波形整形され、このクロックレシーバ111におけ
る遅延時間tRCだけ遅れた信号CLKAとして出力さ
れる。この信号CLKAは遅延線112と位相比較器1
16に入力される。
【0019】図18に示されるように、遅延線112は
多段接続されたn個の単位遅延回路117で構成されて
おり、上記信号CLKAはk段目(1≦k≦n)の単位
遅延回路117に入力され、そして、最終段であるn段
目の単位遅延回路117から信号CLKAdとして出力
される。
【0020】上記信号CLKAdはディレイモニタ11
5に入力される。ディレイモニタ115は、上記クロッ
クレシーバ111における遅延時間tRCと、出力バッ
ファ113における遅延時間tRDとの和に等しい遅延
時間tDM(tDM=tRC+tRD)を持つ。そし
て、ディレイモニタ115で遅延された信号はCLKB
として上記位相比較器116に入力され、先の信号CL
KAと位相が比較される。そして、その比較結果は制御
回路114に入力され、その比較結果に応じて、遅延線
112において信号CLKAが入力される単位遅延回路
117の段の位置が変えられる。
【0021】さらに、信号CLKAdは出力バッファ1
13でその遅延時間tDRだけ遅れ、内部クロック信号
IntCLKとして出力される。
【0022】ここで、信号CLKAに対し遅延線112
で生じる遅延時間をt(k)とすると、外部クロック信
号ExtCLKに対する内部クロック信号IntCLK
の遅延時間ΔTOTALは以下の式で与えられる。
【0023】 ΔTOTAL=tRC+t(k)+tDR … (3) また、信号CLKAとCLKBの位相差ΔABは、 ΔAB=t(k)+tDM … (4) となる。
【0024】ここで、信号CLKAとCLKBの位相が
等しくなる(ΔAB=T)ようにkを決めると、
(3)、(4)式とtDM=tRC+tRDの関係によ
って、外部クロック信号ExtCLKと内部クロック信
号IntCLKとの遅延時間はTとなり、外部クロック
信号ExtCLKに対して内部クロック信号IntCL
Kが同期することになる。
【0025】次に、図18の回路において、信号CLK
AとCLKBの位相を合わせる原理について説明する。
いま、信号CLKAが遅延線112のk段目の単位遅延
回路117に入力され、信号CLKBが信号CLKAに
対して位相が遅れていると仮定する。このとき、信号C
LKAが伝播する遅延線の長さを短く(単位遅延回路の
段数を少なく)するように、すなわちkの値を大きくし
てt(k)を小さくするように、位相比較器116から
制御回路114に右シフト信号を与える。上記とは逆
に、信号CLKBが信号CLKAに対して位相が進んで
いる場合は、信号CLKAが伝播する遅延線の長さを長
くするように、位相比較器116から制御回路114に
左シフト信号を与える。このような処理を繰り返すこと
で信号CLKAとCLKBの位相を合わせることができ
る。
【0026】また、図18に示す回路では、一般に、遅
延線112と制御回路114とは論理回路やシフトレジ
スタといったディジタル回路を用いて構成されるが、さ
らにクロックの同期精度を向上させるために、図20に
示すようにアナログ回路を用いて構成することもでき
る。
【0027】図20に示した従来のクロック同期遅延制
御回路では、遅延線に電圧制御遅延線(Voitage
Controled Delay Line)(以
下、VCDと称する)118を用いており、先の制御回
路114の替わりにチャージポンプ回路119とループ
フィルタ回路120とを用いている。
【0028】この回路の動作原理は、図18に示すディ
ジタル回路構成によるDLL方式のものと同様であるた
めにその詳細な説明は省略し、図18と異なる点につい
てのみ説明する。
【0029】遅延線を構成するVCD118は複数の単
位遅延素によって構成されており、ここでは図18の場
合のように、制御回路114の出力に応じて信号CLK
Aが遅延線を伝播する単位遅延素の段数を変えるのでは
なく、個々の単位遅延素の1段当たりの遅延時間をルー
プフィルタ回路120の出力によって変化させ、遅延線
全体の伝播時間tVCLDを調整し、外部クロック信号
ExtCLKに対して内部クロック信号IntCLKを
同期させている。
【0030】また、ここで用いられるチャージポンプ回
路119は位相比較器116の出力信号に応じたアナロ
グ電圧を生成する機能を有しており、また、ループフィ
ルタ回路120はアナログ・フィードバック・ループが
発振することなく安定した動作ができるような機能を有
している。
【0031】以上のようにクロック同期遅延制御回路で
は、どのような回路方式の場合でもディレイモニタが使
用されており、外部クロック信号に対する内部クロック
信号の同期精度を高めるためには、ディレイモニタにお
ける遅延時間tDMを正確にレシーバの遅延時間tRC
と出力バッファの遅延時間tDRとの和に等しくする必
要がある。すなわち、ディレイモニタの精度はそのまま
最終的なクロック同期遅延制御回路の同期精度に影響を
及ぼす大きな要因となっている。
【0032】図21に、SAD方式の従来のクロック同
期遅延制御回路を用いた内部クロック信号発生回路及び
この内部クロック信号発生回路で生成される内部クロッ
ク信号に同期してデータの入出力を行うデータ入出力回
路のブロック図を示している。
【0033】この回路には、クロックレシーバ11、例
えば図16中の前進パルス用遅延線104、制御回路1
05及び後退パルス用遅延線106からなる同期遅延制
御回路12、クロックドライバ13、出力制御回路14
及びディレイモニタ15からなる内部クロック信号発生
回路10と、データ入出力アンプ21、出力バッファ2
2、出力ドライバ23及びデータレシーバ24からなる
データ入出力回路20とが設けられている。
【0034】また、30は外部データバスに接続されて
いるコントローラや外部終端系などを等価的に表した等
価回路であり、この等価回路30は終端抵抗31と負荷
容量32とから構成されている。
【0035】このような構成において、ディレイモニタ
15は、内部クロック信号発生回路10における入力遅
延時間と出力遅延時間との和にほほ等しいと思われる遅
延量が得られるように構成されている。具体的には、こ
のディレイモニタ15は、例えば図22に示すように、
直列接続された複数段のインバータ35で構成されてい
る。そして、この直列接続された初段のインバータ35
にはクロックレシーバ11からの出力信号CLKが入力
され、終段のインバータ35の出力信号が遅延制御回路
12に信号FCLとして入力される。
【0036】図22のディレイモニタでは、さらに予備
のインバータ36が設複数個けられており、この予備の
インバータ36を用いて遅延量の微調整が行えるように
なっている。なお、これら予備のインバータ36を用い
る場合には、予め接地されている箇所が切り離して使用
される。
【0037】しかし、クロック同期遅延制御回路におけ
る入力遅延時間と出力遅延時間の和は常に一定ではな
く、製造時のプロセス条件や、使用環境の温度、使用電
源電圧、また外部データバスの負荷条件(終端抵抗31
や負荷容量32)などによって大きく変動してしまう。
【0038】従って、図22のようなインバータチェー
ンを用いた従来の遅延量調整方法でも、ディレイモニタ
に要求される遅延量を正確に再現することはできない。
【0039】また、図23には別な方法でディレイモニ
タの遅延量を調整するようにした、SAD方式の従来の
内部クロック信号発生回路10及びこの回路10で生成
される内部クロック信号に同期してデータの入出力を行
うデータ入出力回路20のブロック図を示している。
【0040】この回路では、ディレイモニタ15におけ
る遅延量の精度を上げるために、ディレイモニタ15内
に、クロックレシーバ11とほぼ等しい遅延量を持つレ
シーバ131、クロックドライバ13とほぼ等しい遅延
量を持つドライバ132、出力制御回路14とほぼ等し
い遅延量を持つ出力制御回路133と、出力バッファ2
2とほぼ等しい遅延量を持つバッファ134、出力ドラ
イバ23とほぼ等しい遅延量を持つドライバ135を設
け、これらを直列接続してディレイモニタ15を疑似的
なデータ入出力系回路として構成している。さらに、上
記ドライバ135の出力には、外部データバスの負荷容
量32と等価な容量値を持つ容量136が接続されてい
る。
【0041】しかし、図23の回路では、外部クロック
信号の入力ノードからデータ出力ノードに至る経路にお
ける信号遅延量をディレイモニタ15で再現するため
に、ディレイモニタ15内には上記経路に存在する全て
の回路と等価な回路構成をそれぞれ有する回路を設ける
必要がある。このため、回路面積が膨大となる。
【0042】また、容量136についても正確には外部
データバスを再現しておらず、外部負荷条件が変化した
場合には確実に誤差を生じる要因となる。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
クロック同期遅延制御回路で使用されるディレイモニタ
は、遅延量が固定であるために、種々に変化する入力系
回路の遅延時間と出力系回路の遅延時間に対応すること
ができす、ディレイモニタで実際の遅延時間を正確に設
定することは非常に困難である。
【0044】また、同期精度を向上させるために、疑似
的なデータ入出力系回路でディレイモニタを構成する
と、回路面積が増大し、かつそれでもなお、遅延量が固
定であるために正確なモニタは不可能である。従って、
このことは、クロック同期遅延制御回路における外部ク
ロック信号と内部クロック信号の同期精度を著しく低下
させる要因となっている。
【0045】また、疑似的なデータ入出力系回路を用い
てディレイモニタを構成する場合の別な問題点として、
これらの回路が消費する消費電流が挙げられる。疑似的
なデータ入力系回路として配置されているクロックレシ
ーバと等価な回路構成のレシーバにはカレントミラー回
路などが用いられている。このカレントミラー回路では
常時、貫通電流が流れているので、パワーダウンモード
などの低消費電力モード時における消費電流を増加させ
る。
【0046】さらに、ディレイモニタはデータアクセス
毎に動作するので、出力ドライバなどに設けられている
巨大サイズのトランジスタを毎サイクル駆動することに
なり、このことは消費電流の面からも非常に不利であ
る。
【0047】従って、この発明は、回路面積の増大を極
力押さえ、消費電流も増大せず、かつ製造プロセス条件
や温度、電源電圧、外部データバスの環境が変化した場
合でも、常に正確に外部クロック信号に同期した内部ク
ロック信号を生成することができ、もって外部クロック
信号に高精度に同期したデータの出力を常に行うことが
できる半導体集積回路を提供することにある。
【0048】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体集積
回路は、外部クロック信号を遅延しその遅延量が制御信
号に応じて変化するディレイモニタを有し、外部クロッ
ク信号に同期した内部クロック信号を発生すると共に遅
延測定モードの際に遅延測定用の内部クロック信号を発
生する内部クロック発生回路と、上記内部クロック発生
回路で発生される内部クロック信号に同期してデータを
外部データバスに出力するデータ出力回路と、上記外部
データバスに出力されるデータを内部に取り込むデータ
入力回路と、遅延測定モードの際に上記内部クロック発
生回路で上記遅延測定用の内部クロック信号が発生され
る第1の時点に対応した第1の制御信号と、上記発生さ
れる内部クロック信号に同期して上記データ出力回路か
ら上記外部データバスに対してデータが出力され、さら
に上記データ入力回路によってこのデータが取り込まれ
てこのデータ入力回路から出力される第2の時点に対応
した第2の制御信号とを発生し、この発生した第1及び
第2の制御信号を上記ディレイモニタに対して上記制御
信号として供給する制御信号発生回路とを具備してい
る。
【0049】第2の発明の半導体集積回路は、外部クロ
ック信号が入力されるクロック入力回路及びこのクロッ
ク入力回路からの出力を遅延しその遅延量が制御信号に
応じて変化するディレイモニタとを有し、外部クロック
信号に同期した内部クロック信号を発生すると共に遅延
測定モードの際に遅延測定用の内部クロック信号を発生
する内部クロック発生回路と、上記内部クロック発生回
路で発生される内部クロック信号に同期してデータを外
部データバスに出力するデータ出力回路と、上記クロッ
ク入力回路と等価な回路構成を有し、上記外部データバ
スに出力されるデータを内部に取り込むデータ入力回路
と、遅延測定モードの際に上記内部クロック発生回路で
上記遅延測定用の内部クロック信号が発生される第1の
時点に対応した第1の制御信号と、上記発生される内部
クロック信号に同期して上記データ出力回路から上記外
部データバスに対してデータが出力され、さらに上記デ
ータ入力回路によってこのデータが取り込まれてこのデ
ータ入力回路から出力される第2の時点に対応した第2
の制御信号とを発生し、この発生した第1及び第2の制
御信号を上記ディレイモニタに対して上記制御信号とし
て供給する制御信号発生回路とを具備している。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
実施の形態により説明する。
【0051】(第1の実施の形態)図1は、この発明に
係る半導体集積回路の第1の実施の形態による回路構成
を示すブロック図である。
【0052】この実施の形態による半導体集積回路に
は、SAD方式のクロック同期遅延制御回路を有する内
部クロック信号発生回路10と、この内部クロック信号
発生回路10で生成される内部クロック信号に同期して
データの入出力を行うデータ入出力回路20とが設けら
れている。
【0053】内部クロック信号発生回路10内には、ク
ロックレシーバ11と、同期遅延制御回路12と、クロ
ックドライバ13と、出力制御回路14と、ディレイモ
ニタ15′と、制御信号発生回路16とが設けられてい
る。
【0054】上記クロックレシーバ11には外部クロッ
ク信号ExtCLKが入力され、このクロックレシーバ
11からは信号CLKが出力される。この信号CLKは
同期遅延制御回路12に入力されると共にディレイモニ
タ15に入力される。同期遅延制御回路12は、従来と
同様に前進パルス用遅延線、制御回路及び後退パルス用
遅延線が設けられていると共に、さらに遅延測定モード
の際に測定用信号である疑似内部クロック信号を出力す
る疑似内部クロック信号発生回路(いずれも図示せず)
とから構成されている。
【0055】同期遅延制御回路12内の制御回路は、従
来の場合と同様に、信号CLKが“H”レベルのときに
前進パルス用遅延線における前進パルスの伝播を停止さ
せ、かつ後退パルス用遅延線に信号を転送する機能を有
する。そして、後退パルス用遅延線に転送された信号
は、後退パルスとして後退パルス用遅延線で順次伝播遅
延され、後退パルス用遅延線からは信号RCLが出力さ
れる。この信号RCL及び疑似内部クロック信号発生回
路から出力される疑似内部クロック信号はクロックドラ
イバ13に入力されると共に制御信号発生回路16に入
力される。
【0056】上記クロックドライバ13の出力は出力制
御回路14に入力され、この出力制御回路14からは外
部クロック信号ExtCLKに同期した内部クロック信
号IntCLKが出力される。
【0057】また、上記制御信号発生回路16には、上
記疑似内部クロック信号の他に、データ入出力回路20
に設けられたデータレシーバ24から出力されるデータ
信号DATが供給される。そして、この制御信号発生回
路16は、遅延測定モードのときに、上記疑似内部クロ
ック信号及びデータ信号DATに基づいて、ディレイモ
ニタ15の動作を制御するための測定開始信号STRと
測定終了信号STPとを発生する。この測定開始信号S
TR及び測定終了信号STPはディレイモニタ15′に
供給される。なお、制御信号発生回路16には上記疑似
内部クロック信号及びデータ信号DATの他に、遅延測
定モード信号MOD及びインバータによるその反転信号
/MODとが供給される。
【0058】ディレイモニタ15′は、遅延測定モード
のときには、上記測定開始信号STRと測定終了信号S
TPの入力タイミングに基づいて信号CLKに対する遅
延量が設定され、遅延測定モード終了後は、遅延測定モ
ードの際に設定された遅延量で上記クロックレシーバ1
1から出力される信号CLKを遅延して上記同期遅延制
御回路12に出力する。
【0059】上記データ入出力回路20には、データ入
出力アンプ21と、出力バッファ22と、出力ドライバ
23及びデータレシーバ24が設けられている。
【0060】上記データ入出力アンプ21は、図示しな
い内部回路と後述する外部データバスとの間で授受され
る入出力データの増幅及び波形整形を行うものであり、
データ出力時におけるデータ入出力アンプ21からのデ
ータは出力バッファ22に入力される。出力バッファ2
2には、上記出力データの他に、内部クロック信号発生
回路10から出力される内部クロック信号IntCLK
が入力される。そして、出力バッファ22は、内部クロ
ック信号IntCLKに同期してデータを出力する。こ
のデータは出力ドライバ23を介して外部データバスに
出力される。
【0061】また、データの入力時には、外部データバ
スのデータがデータレシーバ24によって取り込まれ、
データ入出力アンプ21に入力される。また、このデー
タレシーバ24によって取り込まれたデータに基づくデ
ータ信号DATは、先の制御信号発生回路16に供給さ
れる。
【0062】30は外部データバスに接続されているコ
ントローラや外部終端系などを等価的に表した等価回路
であり、この等価回路30は終端抵抗31と負荷容量3
2とから構成されている。
【0063】図1の半導体集積回路において、内部クロ
ック信号発生回路10に設けられているクロックレシー
バ11と、データ入出力回路20に設けられているデー
タレシーバ24とは内部回路構成が等価にされており、
例えばそれぞれ図2に示すように構成されている。
【0064】すなわち、図2は図1中のクロックレシー
バ11及びデータレシーバ24の詳細な回路構成を示し
ており、それぞれ2個のPチャネル及びNチャネルMO
Sトランジスタ41と42、43と44で構成されたカ
レントミラー型負荷の差動増幅器45と、この差動増幅
器45の出力を増幅及び波形整形して信号Voutまた
はその反転信号/Voutを得る直列接続された3個の
インバータ46〜48とから構成されている。
【0065】ここで、上記差動増幅器45を構成する一
方のNチャネルMOSトランジスタ41のゲートには入
力信号Vinとして、クロックレシーバ11の場合には
外部クロック信号ExtCLKが、データレシーバ24
の場合にはデータ信号DOUTがそれぞれ供給され、他
方のNチャネルMOSトランジスタ42のゲートには基
準電圧Vrefが供給される。そして、信号Voutま
たはその反転信号/Voutは、クロックレシーバ11
の場合には信号CLKとして同期遅延制御回路12に供
給され、データレシーバ24の場合にはデータ信号DA
Tとしてデータ入出力アンプ21及び制御信号発生回路
16に供給される。
【0066】このように、内部クロック信号発生回路1
0内のクロックレシーバ11とデータ入出力回路20内
のデータレシーバ24として等価な回路構成のものが使
用されているので、両回路における遅延量(信号遅延時
間)は実質的に等しくなる。
【0067】図1中の制御信号発生回路16では、前記
測定開始信号STRと測定終了信号STPとを発生する
ために、それぞれ図3に示すような構成のラッチ回路が
2個設けられている。このラッチ回路は、先の遅延測定
モード信号MODがPチャネル側のクロックゲートに、
その反転信号/MODがNチャネル側のクロックゲート
にそれぞれ入力され、入力信号Vinが入力されるクロ
ックドインバータ51と、このクロックドインバータ5
1の出力を反転するインバータ52と、先の遅延測定モ
ード信号MODがNチャネル側のクロックゲートに、そ
の反転信号/MODがPチャネル側のクロックゲートに
それぞれ入力され、入力信号として上記インバータ52
からの出力信号Voutが入力され、出力信号が上記イ
ンバータ52の入力側に帰還されるクロックドインバー
タ53とから構成されている。
【0068】そして、入力信号Vinとして、測定開始
信号STRを発生するラッチ回路の場合には同期遅延制
御回路12からの出力信号が入力され、測定終了信号S
TPを発生するラッチ回路の場合にはデータレシーバ2
4からの出力信号が入力される。また、両ラッチ回路の
出力信号Voutは、測定開始信号STR又は測定終了
信号STPとなる。
【0069】次に、上記のような構成の回路の動作を図
4のタイミングチャートを参照して説明する。まず、遅
延測定モード信号MODが“L”レベル(反転信号/M
ODが“H”レベル)に遷移して遅延測定モードに入
る。これにより、図3に示すラッチ回路では、インバー
タ51が動作状態、かつインバータ53が非動作状態と
なり、ラッチ状態が解除される。
【0070】次に同期遅延制御回路12から“H”レベ
ルの疑似内部クロック信号DCLKが出力される。この
疑似内部クロック信号DCLKがクロックドライバ13
及び出力制御回路14を経由して内部クロック信号In
tCLKとして出力され、さらにこの内部クロック信号
IntCLKに同期して、データ入出力アンプ21から
の疑似データ(“H”レベルデータ)が出力バッファ2
2から出力され、出力ドライバ23を経由して出力デー
タDOUTとして外部データバスに出力される。このと
き、疑似内部クロック信号DCLKが発生されたタイミ
ングから出力遅延量tDRだけ遅延してから出力データ
DOUTが外部データバスに出力される。
【0071】また、これと並行して疑似内部クロック信
号DCLKが制御信号発生回路16に入力することによ
り、制御信号発生回路16からは“H”レベルの測定開
始信号STRが出力される。この信号STRは、ディレ
イモニタ15′内部で遅延時間の測定開始信号として使
用される。
【0072】一方、外部データバスに出力された“H”
レベルの疑似データは、データレシーバ24によって取
り込まれ、外部データバスに疑似データが現れてから入
力遅延量tRCだけ経過した後、データ信号DATとし
て出力される。そして、このデータ信号DATが制御信
号発生回路16に入力することにより、制御信号発生回
路16からは“H”レベルの測定停止信号STPが出力
される。この信号STPは、ディレイモニタ15′内部
で遅延時間の測定停止信号として使用される。
【0073】ディレイモニタ15′では、上記測定開始
信号STRと測定停止信号STPとが入力するタイミン
グに基づいて、クロックレシーバ11からの出力信号C
LKに対する遅延量が設定される。
【0074】次に、遅延測定モードが終了し、遅延測定
モード信号MODが“H”レベル(反転信号/MODが
“L”レベル)に遷移して、通常の動作モードになる
と、制御信号発生回路16内の2個のラッチ回路がラッ
チ状態に設定され、測定開始信号STR及び測定停止信
号STPが共に“H”レベルのまま固定される。
【0075】ここで、先の遅延測定モードの際に、ディ
レイモニタ15′内では、疑似内部クロック信号DCL
Kが同期遅延制御回路12から出力され、クロックドラ
イバ13及び出力制御回路14で遅延されて内部クロッ
ク信号IntCLKが出力され、さらにこの遅延された
内部クロック信号IntCLKに同期してデータが出力
バッファ22及び出力ドライバ23を経由して外部デー
タバスに出力され、さらに外部データバスに出力された
データがデータレシーバ24によって取り込まれ、デー
タ信号DATが出力されるまでの実際の遅延時間に相当
する遅延量(tDR+tRC)が予め設定されている。
【0076】内部クロック信号発生回路10内のクロッ
クレシーバ11とデータ入出力回路20内のデータレシ
ーバ24とは互いに等価な回路構成にされているので、
クロックレシーバ11における遅延量とデータレシーバ
24における遅延量tRCとは実質的に等しい。このた
め、ディレイモニタ15′にはクロックレシーバ11か
らなる入力系回路の遅延時間と、クロックドライバ1
3、出力制御回路14、出力バッファ22及び出力ドラ
イバ23からなる出力系回路の遅延時間とが設定されて
いることになる。
【0077】従って、遅延測定モード終了後の通常の動
作モードの際には、図4に示すように、外部クロック信
号ExtCLKが入力されると、クロックレシーバ11
からはtRCだけ遅延された信号CLKが出力され、さ
らにディレイモニタ15′から信号CLKに対して(t
DR+tRC)だけ遅延された信号FCLが出力され
る。この後は、先に説明したSAD方式のクロック同期
遅延制御回路の原理に基づいて内部クロック信号Int
CLKが内部クロック信号発生回路10から出力され、
この内部クロック信号IntCLKに同期してデータの
出力が行われる。
【0078】この実施の形態の半導体集積回路によれ
ば、モジュールなどのシステムに実装された状態で遅延
測定モードによる動作を行わせることにより、各回路の
実際の信号遅延時間や外部データバスの負荷状態に応じ
たデータ出力時の遅延時間をディレイモニタ15′に設
定することができるので、種々に変化する入力系回路の
遅延時間と出力系回路の遅延時間に対応することがで
き、ディレイモニタ15′で実際の遅延時間を正確に設
定することができる。
【0079】なお、この実施の形態では、制御信号発生
回路16を内部クロック信号発生回路10内に設ける場
合について説明したが、これは内部クロック信号発生回
路10の外部に設けるようにしてもよい。
【0080】また、この実施の形態では、疑似内部クロ
ック信号を出力する疑似内部クロック信号出力回路を同
期遅延制御回路12内に設ける場合について説明した
が、これは同期遅延制御回路12の外部に設けるように
してもよい。
【0081】図5は、図1におけるディレイモニタ1
5′の内部構成を示すブロック図である。このディレイ
モニタ15′には、それぞれ多段接続された複数の単位
遅延回路で構成された第1及び第2の遅延線151、1
52と、遅延状態検知回路153と、複数のスイッチ回
路154からなるスイッチ回路群155とが設けられて
いる。
【0082】第1の遅延線151には測定開始信号ST
Rと測定停止信号STPとが入力されており、測定開始
信号STRは測定停止信号STPが遷移するまでの間
(“L”レベルから“H”レベルに変化するまでの
間)、第1の遅延線151内の単位遅延回路によって順
次遅延伝播される。そして、第1の遅延線151におい
て測定開始信号STRが最終的に到達した単位遅延回路
の位置が遅延状態検知回路153で検知され、さらにこ
の遅延状態検知回路153における検知結果に応じてス
イッチ回路群155内のスイッチ回路154が選択的に
導通するように制御される。これにより、前記クロック
レシーバ11から出力される信号CLKは、この導通し
たスイッチ回路154を介して第2の遅延線152内の
単位遅延回路に入力され、第1の遅延線151で伝播さ
れた場合と同じ分だけ第2の遅延線152内の単位遅延
回路を遅延伝播されることにより、前記信号FCLとし
て出力される。
【0083】図6は、図5のディレイモニタ15′の詳
細な回路構成の一例を示している。
【0084】60は第1の遅延線151内に設けられた
単位遅延回路であり、これら各単位遅延回路60は1個
のクロックドインバータ61と2個のインバータ62、
63とから構成されている。上記一方のクロックドイン
バータ61のPチャネル側のクロックゲートには測定終
了信号STPが、またNチャネル側のクロックゲートに
は信号STPの反転信号/STPがそれぞれ入力され、
最前段には入力信号として測定開始信号STRが、それ
以外には入力信号として前段の単位遅延回路からの出力
信号が入力される。
【0085】上記クロックドインバータ61の出力信号
はインバータ62に入力される。このインバータ62の
出力信号は次段の単位遅延回路60に入力されると共に
同じ段のインバータ63に入力される。さらに、このイ
ンバータ63の出力信号は上記インバータ62の入力側
に帰還される。
【0086】遅延状態検知回路153には、上記第1の
遅延線151内に設けられた単位遅延回路60に対応し
た数のNAND回路64とインバータ65からなる検知
回路66が設けられている。そして、各検知回路66内
のNAND回路64には対応する単位遅延回路60内の
クロックドインバータ61への入力信号とクロックドイ
ンバータ61からの出力信号とが入力される。そして、
各NAND回路64の出力信号は対応するインバータ6
5に入力され、各NAND回路64の出力信号と各イン
バータ65の出力信号とが検知信号として前記スイッチ
回路群155に入力される。
【0087】スイッチ回路群155内の各スイッチ回路
154は、ソース、ドレイン間が並列接続され各ゲート
に遅延状態検知回路153から出力される検知信号が入
力されるPチャネル及びNチャネルMOSトランジスタ
からなるCMOSトランスファゲートで構成されてい
る。そして、これらCMOSトランスファゲートの各一
端には信号CLKが入力され、各他端からの出力信号は
第2の遅延線152に入力される。
【0088】第2の遅延線152には、第1の遅延線1
51の場合と同様に構成された複数の単位遅延回路60
が設けられている。ただし、この第2の遅延線152内
に設けられた各単位遅延回路60内のクロックドインバ
ータ61のPチャネル側のクロックゲートには“L”レ
ベルに対応した接地電圧が、Nチャネル側のクロックゲ
ートには“H”レベルに対応した電源電圧がそれぞれ入
力されており、これらのクロックドインバータ61は常
時、入力信号の反転動作が可能な状態に設定されてい
る。そして、これら各単位遅延回路60内のクロックド
インバータ61には、スイッチ回路群155内の各スイ
ッチ回路154の出力信号が入力される。
【0089】次に、図6のような構成のディレイモニタ
の動作を図7のタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0090】始めに測定開始信号STRが“H”レベル
に遷移する。このとき、測定終了信号STPは“L”レ
ベル(信号/STPは“H”レベル)の状態なので、第
1の遅延線151における各単位遅延回路60内のクロ
ックドインバータ61は動作可能となり、測定終了信号
STPが1段目の単位遅延回路60内のクロックドイン
バータ61からインバータ62、2段目の単位遅延回路
60内のクロックドインバータ61及びインバータ6
2、…と順次伝播していく。ここで、1段目の単位遅延
回路60内のクロックドインバータ61の出力ノードを
/A、インバータ62の出力ノードをB、2目の単位遅
延回路60内のクロックドインバータ61の出力ノード
を/B、インバータ62の出力ノードをC、3段目の単
位遅延回路60内のクロックドインバータ61の出力ノ
ードを/C、インバータ62の出力ノードをD、4段目
の単位遅延回路60内のクロックドインバータ61の出
力ノードを/Dとすると、これら各ノードの信号は交互
に“H”レベル及び“L”レベルに反転していく。
【0091】そして、ノードCの信号が反転した後で、
ノード/Cの信号が反転する前に測定終了信号STPが
“H”レベルに遷移したとする。この測定開始信号ST
Rと測定終了信号STPとの時間差は、図4で説明した
ように入力系回路における遅延時間tRCと出力系回路
における遅延時間tDRとの合計時間に等しい。
【0092】測定終了信号STPが“H”レベルに遷移
すると、第1の遅延線151における各単位遅延回路6
0内のクロックドインバータ61が非動作状態となり、
その時点で信号の伝播が停止して、ノードCとノード/
Cの両方の信号が共に“H”レベルの状態になる。この
状態が遅延状態検知回路153で検知され、第1の遅延
線151の1ないし4段目の単位遅延回路60の状態を
検出するそれぞれ4個のNAND回路64の出力ノード
E、F、G、Hのうち、3段目の単位遅延回路60に対
応したNAND回路64の出力ノードGの信号が唯一
“L”レベルとなり、このノードGの信号及びその反転
信号が入力するスイッチ回路154が導通する。
【0093】この後、信号CLKが入力されると、この
信号CLKがノードGの信号及びその反転信号が入力さ
れるスイッチ回路群155内のスイッチ回路群154を
介して第2の遅延線152に入力され、第2の遅延線1
52内のノードK、/K、L、/Lのように第1の遅延
線151で測定開示信号STRが伝播された段数と同じ
段数(この例では2段)の単位遅延回路60を介して伝
播遅延され、最前段の単位遅延回路60から信号FCL
として出力される。
【0094】なお、上記ノードK及び/K、は、2段目
の単位遅延回路60のクロックドインバータ61の入力
ノード及び出力ノードであり、L及び/Lは、1段目
(最前段)の単位遅延回路60のクロックドインバータ
61の入力ノード及び出力ノードである。
【0095】従って、このときの信号CLKと信号FC
Lとの間の時間差は、入力系回路の遅延時間tRCと出
力系回路の遅延時間tDRとの合計に等しくなる。
【0096】以上のように図6のディレイモニタでは信
号CLKに対する信号FCLの遅延時間を高精度に設定
することができる。
【0097】しかも、従来のようにディレイモニタ内に
疑似的なデータ入出力系回路を設ける必要がなく、出力
ドライバなどに設けられている巨大サイズのトランジス
タが不要なので、回路面積の増大を防ぐことができる。
【0098】また、ディレイモニタでは疑似的なデータ
入出力系回路を用いていないので、大きな電流を消費す
るカレントミラー回路は不要であり、この結果、パワー
ダウンモードなどの低消費電力モード時における消費電
流の増加を防ぐことができる。
【0099】このように、上記実施の形態による半導体
集積回路では、回路面積の増大を極力押さえることがで
き、また消費電流も増大せず、かつ製造プロセス条件や
温度、電源電圧、外部データバスの環境が変化した場合
でも、常に正確に外部クロック信号に同期した内部クロ
ック信号を生成することができ、もって外部クロック信
号に高精度に同期したデータの出力を常に行うことがで
きる。
【0100】ところで、図6に示したディレイモニタに
おける遅延時間の設定精度は、測定開始信号STRがク
ロックドインバータ61とインバータ62からなる2段
の論理ゲート回路を伝播するのに必要な遅延時間によっ
て量子化されるため、それ以上の精度向上は期待できな
い。
【0101】図8は、図5のディレイモニタ15′の詳
細な回路構成の他の例を示している。この図8に示した
ディレイモニタは、図6のものに対して遅延時間の設定
精度を向上させるように改善したものであり、第1、第
2の遅延線151、152内の各段の単位遅延回路60
をそれぞれ1個のクロックドインバータ71と、各クロ
ックドインバータ61の出力ノードに接続された2個の
インバータ72、73からなるラッチ回路74とで構成
するようにしたものである。
【0102】遅延状態検知回路153には、NAND回
路75及びこのNAND回路75の出力信号を反転する
インバータ76とからなる第1の検知回路77と、NO
R回路78及びこのNOR回路78の出力信号を反転す
るインバータ79とからなる第2の検知回路80とが交
互に設けられており、第1の遅延線151内の奇数段目
の単位遅延回路60に対応した第1の検知回路77内の
NAND回路75には対応する単位遅延回路60の入出
力信号が入力され、第1の遅延線151内の偶数段目の
単位遅延回路60に対応した第2の検知回路80内のN
OR回路78には対応する単位遅延回路60の入出力信
号が入力される。
【0103】さらに、この遅延状態検知回路153で
は、第1の遅延線151内の最後段の単位遅延回路60
(例えばこの最後段の単位遅延回路が偶数段目の単位遅
延回路であるとする)に対応した第2の検知回路80に
隣接して、第1の検知回路77が1個余分に設けられて
おり、この余分に設けられている第1の検知回路77内
のNOR回路78には、第1の遅延線151内の最後段
の単位遅延回路60の出力信号と“H”レベルが入力さ
れる。
【0104】すなわち、第1の遅延線151内に設けら
れている単位遅延回路60の数をnとすると、遅延状態
検知回路153に設けられている第1の検知回路77と
第2の検知回路80との総和は(n+1)個となる。ま
た、これに対応して、スイッチ回路群155でも(n+
1)個のスイッチ回路154が設けられている。
【0105】図8のような構成のディレイモニタでは、
測定開始信号STRが、第1の遅延線151内に設けら
れている単位遅延回路60を奇数段伝播した場合には、
その最終段の単位遅延回路60からの出力信号が測定開
始信号STRに対して逆相になるという問題が生じる。
【0106】いま、仮に測定開始信号STRが第1の遅
延線151内に設けられている単位遅延回路60を3段
伝播した(測定開始信号STRが4段目のクロックドイ
ンバータ71を通過できなかった)場合を考える。この
場合、4段目のクロックドインバータ71の入力信号と
出力信号は共に“L”レベルになり、この2つの信号を
入力とする第2の検知回路80内のNOR回路78の出
力信号は“H”レベル、この信号を反転するインバータ
79の出力信号は“L”レベルとなる。すると、この第
2の検知回路80の検知信号が入力されるスイッチ回路
群155内のスイッチ154が導通し、第2の遅延線1
52内の出力側から数えて3段目のクロックドインバー
タ71の入力端子に信号CLKが入力される。このた
め、信号CLKが、第2の遅延線152内では3個の単
位遅延回路60内の3個のクロックドインバータ71を
介して順次反転され、信号FCLとして出力されるの
で、信号FCLも信号CLKに対して逆相の信号になっ
てしまう。
【0107】そこで、この図8の場合には、測定開始信
号STRが第1の遅延線151内で奇数段の単位遅延回
路60を伝播した場合には、第2の遅延線151の最終
段の単位遅延回路60からの出力信号を反転することに
よって最終的な信号FCLとすることで対処している。
【0108】そのために、図8のディレイモニタでは、
測定開始信号STRが第1の遅延線151内で奇数段の
単位遅延回路60を伝播したことを検出するために、遅
延状態検知回路153における全ての第2の検知回路8
0内の各インバータ79の出力信号が入力されるNAN
D回路81及びこのNAND回路81の出力信号を反転
するインバータ82が設けられている。
【0109】さらに、第2の遅延線151の最終段の単
位遅延回路60からの出力信号を反転するインバータ8
3と、第2の遅延線151の最終段の単位遅延回路60
からの出力信号と信号FCLのノードとの間に接続され
たCMOSトランスファゲート84と、上記インバータ
83の出力端子と信号FCLのノードとの間に接続され
たCMOSトランスファゲート85とが設けられてい
る。
【0110】そして、上記一方のCMOSトランスファ
ゲート84では、PチャネルMOSトランジスタのゲー
トに上記NAND回路81の出力信号が入力され、Nチ
ャネルMOSトランジスタのゲートに上記インバータ8
2の出力信号が入力される。上記他方のCMOSトラン
スファゲート85では、PチャネルMOSトランジスタ
のゲートに上記インバータ82の出力信号が入力され、
NチャネルMOSトランジスタのゲートに上記NAND
回路81の出力信号が入力される。
【0111】このような構成のディレイモニタにおい
て、測定開始信号STRが第1の遅延線151内に設け
られている単位遅延回路60を奇数段伝播した場合に
は、遅延状態検知回路153内のいずれか1つの第2の
検知回路80におけるインバータ79の出力信号が
“L”レベルとなる。このとき、NAND回路81の出
力信号は“H”レベル、インバータ82の出力信号は
“L”レベルとなり、CMOSトランスファゲート85
が導通する。従って、この場合には、第2の遅延線15
2の最終段目の単位遅延回路60からの出力信号がイン
バータ83を介して反転されて信号FCLとして出力さ
れる。
【0112】他方、測定開始信号STRが第1の遅延線
151内に設けられている単位遅延回路60を偶数段伝
播した場合には、遅延状態検知回路153内の全ての第
2の検知回路80におけるインバータ79の出力信号が
共に“H”レベルとなる。このとき、NAND回路81
の出力信号は“L”レベル、インバータ82の出力信号
は“H”レベルとなり、CMOSトランスファゲート8
4が導通する。従って、この場合には、第2の遅延線1
52の最終段目の単位遅延回路60からの出力信号がC
MOSトランスファゲート84のみを通過して信号FC
Lとして出力される。
【0113】すなわち、図8のような構成のディレイモ
ニタを使用すれば、遅延量の設定精度を高めることがで
き、高精度なディレイモニタが実現できる。
【0114】ところで、上記図8のディレイモニタで
は、遅延量の設定精度を向上させることができるもの
の、第1及び第2の遅延線151、152内の単位遅延
回路の段数が増加するのに伴なってNAND回路81の
入力端子数が増大し、それに伴なって回路面積が増大す
る。
【0115】図9は、図8におけるNAND回路81の
入力端子数の増大による回路面積の増大を防ぐことがで
きる、図5のディレイモニタ15′の詳細な回路構成の
さらに他の例を示している。
【0116】この図9に示したディレイモニタが図8の
ものと異なる点は、先のNAND回路81、インバータ
82、83、CMOSトランスファゲート84、85を
設けることなく、スイッチ回路群155内の複数のスイ
ッチ回路154に対して信号CLKとその反転信号/C
LKとを交互に入力するようにしたものである。すなわ
ち、遅延状態検知回路153内の第1の検知回路77に
対応する各スイッチ回路154には信号CLKを入力
し、第2の検知回路80に対応する各スイッチ回路15
4には信号/CLKを入力するようにしている。
【0117】なお、上記信号/CLKは、先の図2に示
されるクロックレシーバにおける出力信号/Voutと
して出力されているので、この信号を用いればよい。
【0118】このような構成によれば、測定開始信号S
TRが第1の遅延線151内に設けられている単位遅延
回路60を偶数段伝播した場合には、スイッチ回路群1
55において反転された信号/CLKが選択されて第2
の遅延線152に入力されるので、第2の遅延線152
からの出力信号FCLは信号CLKと同相になる。
【0119】また、図8に示すような多入力のNAND
回路81や、インバータ82、83、CMOSトランス
ファゲート84、85を省略することができるので、回
路面積を増大させずに、図8の場合と同様の遅延量設定
精度を得ることができる。
【0120】図10は、図5のディレイモニタ15′の
詳細な回路構成の他の例を示している。
【0121】図8のディレイモニタまたは図9のディレ
イモニタにおいて、第1の遅延線151における単位遅
延回路60内のクロックドインバータ71が駆動しなけ
ればならない負荷容量は、次段の単位遅延回路60内の
クロックドインバータ71の入力容量(MOSトランジ
スタのゲート容量)、インバータ72の入力容量(MO
Sトランジスタのゲート容量)、インバータ73の出力
容量(MOSトランジスタのドレイン拡散容量)、NA
ND回路75(MOSトランジスタのゲート容量)及び
NOR回路78の入力容量(MOSトランジスタのゲー
ト容量)からなる5種類である。そして、これら駆動す
る負荷容量が大きい程、測定開始信号STRが第1の遅
延線151を伝播する速度が低下する。これらクロック
ドインバータ71による信号伝播速度が低下することは
そのまま遅延量設定の量子化誤差を増加させ、最終的に
はディレイモニタの精度を悪化させる要因になる。
【0122】図10に示したディレイモニタはこのクロ
ックドインバータ71による信号伝播速度の低下を防ぐ
ようにしたものであり、先の図9中の第2の検出回路8
0内のNOR回路78を、ド・モルガンの定理 /(X+Y)=/X・/Y を使用して、NAND回路86に置き換えることによっ
て実現している。つまり、2つの入力信号をそれぞれ反
転させることによって、NOR回路はAND回路に置き
換えることができる。各NAND回路86に対する2つ
の入力信号の反転信号とはすなわち、その段に対応した
第1の遅延線151の単位遅延回路60内のクロックド
インバータ71の反転信号(インバータ72の出力信
号)と、それよりも1段前に対応した第1の遅延線15
1の単位遅延回路60内のクロックドインバータ71の
反転信号(インバータ72の出力信号)に相当する。
【0123】また、NOR回路はAND回路に置き換え
可能であるため、CMOS構成で実現が容易なNAND
回路に置き換えると、出力信号の論理がAND回路とは
反転してしまう。
【0124】そこで、図10に示したものでは上記の論
理反転を防ぐために、スイッチ回路群155内のスイッ
チ回路154のゲート制御信号を、NOR回路を用いた
時とは異ならせている。すなわち、遅延状態検知回路1
53内の第2の検知回路80のNAND回路86の出力
信号を対応する各スイッチ回路154のPチャネル側の
MOSトランジスタのゲートに入力し、上記NAND回
路86の出力信号を反転するインバータ79の出力信号
を対応する各スイッチ回路154のNチャネル側のMO
Sトランジスタのゲートに入力している。
【0125】また、この図10に示したディレイモニタ
では、第1の遅延線151における単位遅延回路60内
のクロックドインバータ71が駆動しなければならない
負荷容量は、次段の単位遅延回路60内のクロックドイ
ンバータ71の入力容量(MOSトランジスタのゲート
容量)、インバータ72の入力容量(MOSトランジス
タのゲート容量)、インバータ73の出力容量(MOS
トランジスタのドレイン拡散容量)、NAND回路86
もしくは75のうちのいずれか一方の入力容量(MOS
トランジスタのゲート容量)の4種類となり、図9の場
合よりも減少する。
【0126】この結果、測定開始信号STRが第1の遅
延線151を伝播する速度が図9の場合よりも増加し、
遅延量設定の量子化誤差が減少する。
【0127】ところで、図10に示すディレイモニタで
は、第1の遅延線151の各単位遅延回路60内におい
て、クロックドインバータ71とラッチ回路74のイン
バータ73の出力信号が衝突している。すると次のよう
な不都合が生じる場合がある。すなわち、測定開始信号
STRが第1の遅延線151を伝播するとき、クロック
ドインバータ71の出力信号は、インバータ72と73
で構成されたラッチ回路74の出力信号を反転させつつ
伝播していく。いま、クロックドインバータ71の出力
信号が“L”レベルから“H”レベルに遷移する時のこ
とを考える。
【0128】インバータ73を構成するNチャネルMO
Sトランジスタが導通状態で、このインバータ73は
“L”レベルを出力している。これをクロックドインバ
ータ71を構成するPチャネルMOSトランジスタを導
通状態にして、“H”レベルに反転させるためには、イ
ンバータ73内のNチャネルMOSトランジスタとクロ
ックドインバータ71内のPチャネルMOSトランジス
タの抵抗分割比で決まる中間電圧がインバータ72の回
路閾値電圧に達してその出力信号が反転する必要があ
る。インバータ72の出力信号が反転した後にインバー
タ73の出力信号が反転する。従って、測定開始信号S
TRが第1の遅延線151を伝播する際に、ラッチ回路
74を構成するインバータ73動作を停止させておけ
ば、伝播速度はより向上し、結果的に遅延量の設定精度
をよりいっそう高めることができる。
【0129】しかし、上記ラッチ回路74の機能を単純
に停止させてしまうと、測定終了信号STPが入力され
た時に遅延量の測定結果が保持できなくなり、回路が正
常に動作しなくなってしまう。
【0130】これらの不都合を解消するようにしたのが
図11に示すディレイモニタである。
【0131】この図11のディレイモニタでは、第1の
遅延線151における各単位遅延回路60内の、遅延量
の測定結果を保持するためのラッチ回路74のインバー
タ73をクロックドインバータ87に置き換えて、測定
開始信号STRを遅延伝播するためのクロックドインバ
ータ71の場合とは反対となるようにPチャネル及びN
チャネルのクロックゲートに測定終了信号STP及びそ
の反転信号/STPを入力するようにしたものである。
【0132】このような構成によれば、上記各クロック
ドインバータ87は測定開始信号STRが第1の遅延線
151で伝播されている時には動作せず、先に説明した
ような信号の衝突が起こらないので、測定開始信号ST
Rの伝播速度がより向上し、結果的に遅延量の設定精度
をよりいっそう高めることができる。
【0133】一方、測定終了信号STPが遷移した後は
上記各クロックドインバータ87がインバータとして動
作するので、これによりラッチ回路74がラッチ動作
し、遅延量の測定結果が保持される。
【0134】この場合、第1の遅延線151に対して信
号の伝播速度を合わせるために、第2の遅延線152に
おいても各ラッチ回路74をインバータ72とクロック
ドインバータ87とで構成するようにしている。ただ
し、この第2の遅延線152においける各ラッチ回路7
4内のクロックドインバータ87のPチャネル及びNチ
ャネルのクロックゲートには、それぞれの動作を停止さ
せておくためにそれぞれ電源電圧(“H”レベル)、接
地電圧(“L”レベル)が入力されている。
【0135】(第2の実施の形態)次にこの発明の第2
の実施の形態について説明する。図12は、この発明の
第2の実施の形態に係る半導体集積回路で使用されるデ
ィレイモニタの内部構成を示すブロック図である。
【0136】図5に示した第1の実施の形態によるディ
レイモニタでは、第1の遅延線151において高精度で
遅延量の測定及び設定を行おうとすると、遅延時間が短
い単位遅延回路60を多くの段数設ける必要がある。ま
た、これに伴なって第2の遅延線152においても遅延
時間が短い単位遅延回路60を多くの段数設ける必要が
ある。
【0137】例えば、入力系回路における遅延時間tR
Cと出力系回路における遅延時間tDRの合計が10n
秒で、単位遅延回路1段当たりの伝播遅延時間が0.1
n秒であると仮定すると、遅延量の測定に必要な単位遅
延回路の段数は100段にも及び、第2の遅延線152
でも同様の段数の単位遅延回路が必要であり、全体の回
路面積の増加が大きな問題となってくる。
【0138】この第2の実施の形態では、測定精度を犠
牲にすることなく、回路全体の面積をできる限り押さえ
るようにしている。
【0139】図12に示すディレイモニタでは、図5に
示した第1の実施の形態によるディレイモニタの第1の
遅延線151に対して遅延回路156を介して測定開始
信号SRTを入力すると共に、第1の遅延線152から
の出力信号を遅延回路157で遅延することによって信
号FCLを出力するようにしたものである。
【0140】ここで、上記遅延回路156及び157は
共に同じ回路構成にされ、実質的に等価な遅延時間を有
しており、それぞれ入力系回路における遅延時間tRC
と出力系回路における遅延時間tDRの合計の遅延時間
の一部に相当する遅延時間がこれら各遅延回路156、
157で遅延されるようになっている。
【0141】上記遅延回路156、157としては、例
えばチャネル長の長いMOSトランジスタを用いて構成
されたインバータが直列接続されたインバータチェーン
や、図13に示すように拡散抵抗などの抵抗素子201
とMOSキャパシタ202を用いたロウパスフィルタに
インバータ203を2段組み合わせた波形整形回路など
が使用される。
【0142】先に述べたように、入力系回路における遅
延時間tRCと出力系回路における遅延時間tDRと
は、電源電圧や温度、製造プロセス条件、外部データバ
スの負荷条件などに応じて種々に変化するが、設計段階
でその最小値を見つけることはシミュレーションなどを
行うことによって比較的容易に実現できる。
【0143】そして、上記遅延回路156、157の遅
延量をこの最小値に設定することによって、第1、第2
の遅延線151、152内の単位遅延回路の段数は最終
的な遅延量の変動分のみを補償する段数に留めることが
できる。
【0144】例えば、入力系回路における遅延時間tR
Cと出力系回路における遅延時間tDRの合計が7n秒
から10n秒の範囲で変動し、単位遅延回路60の1段
当たりの遅延伝播時間が0.1n秒と仮定すると、遅延
回路156、157の遅延量を最小の7n秒に設定する
ことによって、単位遅延回路で遅延すべき遅延時間の範
囲は10n秒−7n秒=3n秒の3n秒分で済むことに
なる。これは単位遅延回路の段数に直すと僅か30段と
なる。全てを単位遅延回路で構成する場合に比べて70
段の単位遅延回路が不要となり、代わりにその遅延時間
に相当する大きな遅延時間を有する遅延回路を設ける必
要がある。しかし、仮に35段分の単位遅延回路に相当
する面積で遅延回路が実現できれば、差し引き35段分
の単位遅延回路に相当する面積が削減できる。
【0145】また、第2の遅延線152においても遅延
時間を第1の遅延線151に合わせる必要があることか
ら、遅延回路156と等価な回路構成の遅延回路157
を設けており、これによって第2の遅延線152におけ
る単位遅延回路の段数も同様に削減することができ、全
体で70段分もの単位遅延回路を削減することができ、
回路面積が大幅に削減できる。
【0146】以上のように第2の実施の形態による半導
体集積回路では、ディレイモニタにおける遅延量の測定
精度を落とさずに回路面積の削減を図ることができる。
【0147】(第3の実施の形態)次にこの発明の第3の
実施の形態について説明する。図14は、この発明の第
3の実施の形態に係る半導体集積回路で使用されるディ
レイモニタの内部構成を示すブロック図である。
【0148】図12に示した第2の実施の形態における
ディレイモニタでは、遅延時間が大きな2個の遅延回路
156、157を用いている。この遅延回路156、1
57それぞれの回路面積は、たとえ極力小さくなるよう
に設計したとしても、それなりに大きな領域を占有す
る。また、大きな遅延時間を持つ遅延回路を2個全く同
じように製造することは、ブロセス条件の変動や、微妙
な寄生容量の違いによって難しい場合がある。
【0149】このため、この実施の形態では、2個の遅
延回路を設ける代わりに1個の遅延回路を設け、この遅
延回路を使用する期間に応じて第1、第2の遅延線で切
り換えて使用するという手法を用いて、上記したような
相対する2つの問題を解消するようにしている。
【0150】図14において、158は前記遅延回路1
56、157に相当する遅延回路であり、この実施の形
態によるディレイモニタでは、この遅延回路158の他
にマルチプレクサ159及びデマルチプレクサ160が
新たに追加されている。
【0151】上記マルチプレクサ159は、選択信号S
ELに応じて測定開始信号STR及び第2の遅延線15
2からの出力信号を選択する。このマルチプレクサ15
9からの出力信号は遅延回路158に入力され、そして
遅延される。この遅延回路158からの遅延出力信号は
デマルチプレクサ160に入力される。デマルチプレク
サ160は、上記選択信号SELに応じて上記遅延出力
信号を信号FCLとして前記遅延制御回路12(図1に
図示)に出力するか、または第1の遅延線151に入力
する。なお、上記選択信号SELとしては先の遅延測定
モード信号MODを用いることができる。
【0152】ここで、例えば選択信号SEL(遅延測定
モード信号MOD)が“L”レベルのとき、すなわち遅
延測定モードのとき、マルチプレクサ159では測定開
始信号STRが選択され、この信号STRが遅延回路1
58で遅延される。また、この遅延測定モードのとき、
デマルチプレクサ160により、遅延回路158からの
遅延出力信号が第1の遅延線151に出力される。
【0153】このように、遅延測定モードのときには、
上記遅延回路158は測定開始信号STRを遅延するた
めに使用される。
【0154】遅延測定モードが終了すると、選択信号S
EL(遅延測定モード信号MOD)が“H”レベルとな
り、マルチプレクサ159では第2の遅延線152から
の出力信号が選択され、この信号が遅延回路158で遅
延される。また、このとき、デマルチプレクサ160に
より、遅延回路158からの遅延出力信号が信号FCL
として同期遅延制御回路12(図1に図示)に出力され
る。
【0155】このように、遅延測定モードが終了した後
は、上記遅延回路158は第2の遅延線152からの出
力信号を遅延するために使用される。
【0156】このように、第3の実施の形態によれば、
比較的大きな領域を占有し、回路面積の大きな遅延回路
か1個で済むため、マルチプレクサ159及びデマルチ
プレクサ160を新たに追加したとしても、回路面積は
第2の実施の形態の場合よりは小さくすることができ
る。
【0157】(第4の実施の形態)上記各実施の形態で
は、この発明をSAD方式のものに実施した場合につい
て説明したが、これは先の図18に示すようなDLL方
式のものにも実施が可能であることはいうまでもない。
【0158】図15は、この発明をDLL方式のクロッ
ク同期遅延制御回路に適用した、第4の実施の形態に係
る半導体集積回路で使用されるディレイモニタの内部構
成を示すブロック図である。なお、この図15におい
て、先の図5に示すSAD方式のものと対応する箇所に
は同じ符号を付してその説明は省略し、図5と異なる箇
所のみ説明する。
【0159】この図15に示したディレイモニタでは、
先の制御信号発生回路16(図1に図示)に替えて制御
信号発生回路170が設けられている。この制御信号発
生回路170は測定開始信号STRと測定終了信号ST
Pとを発生するものであり、データ信号DAT、遅延測
定モード信号MOD及びその反転信号/MODの他に、
先の遅延線112(図18に図示)の最終段であるn段
目の単位遅延回路117から出力される信号CLKAd
が供給される。
【0160】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
回路面積の増大を極力押さえ、消費電流も増大せず、か
つ製造プロセス条件や温度、電源電圧、外部データバス
の環境が変化した場合でも、常に正確に外部クロック信
号に同期した内部クロック信号を生成することができ、
もって外部クロック信号に高精度に同期したデータの出
力を常に行うことができる半導体集積回路を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体集積回路の第1の実施の
形態による回路構成を示すブロック図。
【図2】図1中のクロックレシーバ11及びデータレシ
ーバ24の詳細な回路構成を示す回路図。
【図3】図1中の制御信号発生回路16に設けられてい
るラッチ回路の回路図。
【図4】第1の実施の形態による半導体集積回路の動作
を説明するためのタイミングチャート。
【図5】図1におけるディレイモニタ15′の内部構成
を示すブロック図。
【図6】図5のディレイモニタ15′の詳細な回路構成
の一例を示す図。
【図7】図6のディレイモニタの動作を説明するための
タイミングチャート。
【図8】図5のディレイモニタ15′の詳細な回路構成
の他の例を示す図。
【図9】図5のディレイモニタ15′の詳細な回路構成
のさらに他の例を示す図。
【図10】図5のディレイモニタ15′の詳細な回路構
成の他の例を示す図。
【図11】図5のディレイモニタ15′の詳細な回路構
成の他の例を示す図。
【図12】この発明の第2の実施の形態に係る半導体集
積回路で使用されるディレイモニタの内部構成を示すブ
ロック図。
【図13】図12の半導体集積回路で使用される遅延回
路156、157の具体的な構成の一例を示す回路図。
【図14】この発明の第3の実施の形態に係る半導体集
積回路で使用されるディレイモニタの内部構成を示すブ
ロック図。
【図15】この発明の第4の実施の形態に係る半導体集
積回路で使用されるディレイモニタの内部構成を示すブ
ロック図。
【図16】SAD方式の従来のクロック同期遅延制御回
路のブロック図。
【図17】図16の従来のクロック同期遅延制御回路の
動作を説明するためのタイミングチャート。
【図18】DLL方式の従来のクロック同期遅延制御回
路のブロック図。
【図19】図18の従来のクロック同期遅延制御回路の
動作を説明するためのタイミングチャート。
【図20】アナログ回路を用いて構成されたDLL方式
の従来のクロック同期遅延制御回路のブロック図。
【図21】SAD方式の従来のクロック同期遅延制御回
路及びこのクロック同期遅延制御回路で生成される内部
クロック信号に同期してデータの入出力を行うデータ入
出力回路のブロック図。
【図22】従来のクロック同期遅延制御回路で使用され
る従来のディレイモニタの回路図。
【図23】SAD方式の従来のクロック同期遅延制御回
路及びこのクロック同期遅延制御回路で生成される内部
クロック信号に同期してデータの入出力を行うデータ入
出力回路のブロック図。
【符号の説明】
10…内部クロック信号発生回路、 11…クロックレシーバ、 12…同期遅延制御回路、 13…クロックドライバ、 14…出力制御回路、 15′…ディレイモニタ、 16…制御信号発生回路、 20…データ入出力回路、 21…データ入出力アンプ、 22…出力バッファ、 23…出力ドライバ、 24…データレシーバ、 30…外部データバスの等価回路、 31…終端抵抗、 32…負荷容量、 60…単位遅延回路、 61…クロックドインバータ、 62、63…インバータ、 64…NAND回路、 65…インバータ、 66…検知回路、 71…クロックドインバータ、 72、73…インバータ、 74…ラッチ回路、 75…NAND回路、 76…インバータ、 77…第1の検知回路、 78…NOR回路、 79…インバータ、 80…第2の検知回路、 81…NAND回路、 82、83…インバータ、 84、85…CMOSトランスファゲート、 86…NAND回路、 87…クロックドインバータ、 151…第1の遅延線、 152…第2の遅延線、 153…遅延状態検知回路、 154…スイッチ回路、 155…スイッチ回路群、 156、157、158…遅延回路、 159…マルチプレクサ、 160…デマルチプレクサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 7/033 (72)発明者 鴨志田 昌弘 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大島 成夫 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 Fターム(参考) 2G032 AD06 AE07 AE08 AE11 AG01 AG07 AH04 5B079 BA20 BB10 BC03 CC02 CC08 CC14 DD06 DD20 5F038 CD09 DF05 DT12 EZ20 5J001 AA04 AA05 BB00 BB03 BB08 BB10 BB11 BB12 BB19 DD02 DD03 DD04 5K047 AA03 AA12 AA15 GG09 GG45 MM36 MM63

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部クロック信号を遅延しその遅延量が
    制御信号に応じて変化するディレイモニタを有し、外部
    クロック信号に同期した内部クロック信号を発生すると
    共に遅延測定モードの際に遅延測定用の内部クロック信
    号を発生する内部クロック発生回路と、 上記内部クロック発生回路で発生される内部クロック信
    号に同期してデータを外部データバスに出力するデータ
    出力回路と、 上記外部データバスに出力されるデータを内部に取り込
    むデータ入力回路と、 遅延測定モードの際に上記内部クロック発生回路で上記
    遅延測定用の内部クロック信号が発生される第1の時点
    に対応した第1の制御信号と、上記発生される内部クロ
    ック信号に同期して上記データ出力回路から上記外部デ
    ータバスに対してデータが出力され、さらに上記データ
    入力回路によってこのデータが取り込まれてこのデータ
    入力回路から出力される第2の時点に対応した第2の制
    御信号とを発生し、この発生した第1及び第2の制御信
    号を上記ディレイモニタに対して上記制御信号として供
    給する制御信号発生回路とを具備したことを特徴する半
    導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記内部クロック発生回路は、 外部クロック信号を受けるクロック入力回路と、 上記クロック入力回路の出力を受ける前記ディレイモニ
    タと、 多段接続された複数の第1の単位遅延回路が設けられ、
    上記ディレイモニタの出力を上記複数の第1の単位遅延
    回路でそれぞれ所定時間だけ遅延して後段の第1の単位
    遅延回路に前進パルスとして順次伝播する第1の遅延線
    と、 多段接続された複数の第2の単位遅延回路が設けられ、
    これら複数の第2の単位遅延回路で後退パルスをそれぞ
    れ所定時間だけ遅延して順次伝播し、最後段の第2の単
    位遅延回路から出力する第2の遅延線と、 上記クロック入力回路の出力に応じて上記第1の遅延線
    における前進パルスの伝播を停止せしめ、かつ上記第1
    の遅延線で伝播された前進パルスを上記第2の遅延線に
    上記後退パルスとして転送せしめる遅延線制御回路とを
    有して構成されることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記ディレイモニタは、 多段接続された複数の第3の単位遅延回路が設けられ、
    その出力信号が前記第1の遅延線に入力される第3の遅
    延線と、 前記クロック入力回路の出力と上記第3の遅延線との間
    に設けられたスイッチ回路群と、 多段接続された複数の第4の単位遅延回路が設けられ、
    前記制御信号発生回路で発生される前記第1の制御信号
    をこれら複数の第4の単位遅延回路で順次伝播して遅延
    し、かつ前記制御信号発生回路で発生される前記第2の
    制御信号が入力された際に前記第1の制御信号の伝播を
    停止する第4の遅延線と、 上記第4の遅延線における前記第1の制御信号の遅延状
    態を検知し、この検知結果に応じて上記スイッチ回路群
    を選択制御して、前記クロック入力回路からの出力を上
    記第3の遅延線に設けられた複数の第3の単位遅延回路
    のいずれかに入力させる制御を行う検知回路とを有して
    構成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体集
    積回路。
  4. 【請求項4】 前記ディレイモニタは、 多段接続された複数の第3の単位遅延回路が設けられた
    第3の遅延線と、 上記第3の遅延線からの出力信号を遅延し、その遅延出
    力信号が前記第1の遅延線に入力される第1の遅延回路
    と、 前記クロック入力回路の出力と上記第3の遅延線との間
    に設けられたスイッチ回路群と、 上記第1の遅延回路と実質的に等しい遅延量を有し、前
    記制御信号発生回路で発生される前記第1の制御信号を
    遅延する第2の遅延回路と、 多段接続された複数の第4の単位遅延回路が設けられ、
    上記第2の遅延回路からの出力信号をこれら複数の第4
    の単位遅延回路で順次伝播して遅延し、かつ前記制御信
    号発生回路で発生される前記第2の制御信号が入力され
    た際に上記第2の遅延回路からの出力信号の伝播を停止
    する第4の遅延線と、 上記第4の遅延線における上記第2の遅延回路からの出
    力信号の遅延状態を検知し、この検知結果に応じて上記
    スイッチ回路群を選択制御して、前記クロック入力回路
    からの出力を上記第3の遅延線に設けられた複数の第3
    の単位遅延回路のいずれかに入力させる制御を行う検知
    回路とを有して構成されることを特徴とする請求項2に
    記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記ディレイモニタは、 多段接続された複数の第3の単位遅延回路が設けられた
    第3の遅延線と、 前記クロック入力回路の出力と上記第3の遅延線との間
    に設けられたスイッチ回路群と、 多段接続された複数の第4の単位遅延回路が設けられ、
    入力信号をこれら複数の第4の単位遅延回路で順次伝播
    して遅延し、かつ前記制御信号発生回路で発生される前
    記第2の制御信号が入力された際に入力信号の遅延を停
    止する第4の遅延線と、 上記第4の遅延線における上記入力信号の遅延状態を検
    知し、この検知結果に応じて上記スイッチ回路群を選択
    制御して、前記クロック入力回路からの出力信号を上記
    第3の遅延線に設けられた複数の第3の単位遅延回路の
    いずれかに入力させる制御を行う検知回路と、 所定の遅延量を有する遅延回路と、 遅延測定モードの際には前記制御信号発生回路で発生さ
    れる前記第2の制御信号を選択し、遅延測定モード以外
    のときには上記第3の遅延線からの遅延出力信号を選択
    して上記遅延回路に入力する第1の選択回路と、 遅延測定モードの際には上記遅延回路からの遅延出力信
    号を上記第4の遅延線に対して入力信号として供給し、
    遅延測定モード以外のときには上記遅延回路からの遅延
    出力信号を前記第1の遅延線に出力する第2の選択回路
    とを有して構成されることを特徴とする請求項2に記載
    の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記内部クロック発生回路は、 外部クロック信号を受けるクロック入力回路と、 上記クロック入力回路の出力を遅延する遅延線と、 上記遅延線の出力を受ける前記ディレイモニタと、 上記クロック入力回路の出力と上記ディレイモニタの出
    力の位相を比較する位相比較器と、 上記位相比較器の出力に応じて上記遅延線における遅延
    動作を制御する遅延制御回路とを有して構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 外部クロック信号が入力されるクロック
    入力回路及びこのクロック入力回路からの出力を遅延し
    その遅延量が制御信号に応じて変化するディレイモニタ
    とを有し、外部クロック信号に同期した内部クロック信
    号を発生すると共に遅延測定モードの際に遅延測定用の
    内部クロック信号を発生する内部クロック発生回路と、 上記内部クロック発生回路で発生される内部クロック信
    号に同期してデータを外部データバスに出力するデータ
    出力回路と、 上記クロック入力回路と等価な回路構成を有し、上記外
    部データバスに出力されるデータを内部に取り込むデー
    タ入力回路と、 遅延測定モードの際に上記内部クロック発生回路で上記
    遅延測定用の内部クロック信号が発生される第1の時点
    に対応した第1の制御信号と、上記発生される内部クロ
    ック信号に同期して上記データ出力回路から上記外部デ
    ータバスに対してデータが出力され、さらに上記データ
    入力回路によってこのデータが取り込まれてこのデータ
    入力回路から出力される第2の時点に対応した第2の制
    御信号とを発生し、この発生した第1及び第2の制御信
    号を上記ディレイモニタに対して上記制御信号として供
    給する制御信号発生回路とを具備したことを特徴する半
    導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記クロック入力回路及びデータ入力回
    路がそれぞれカレントミラー型負荷の差動増幅器を有し
    て構成されていることを特徴とする請求項7に記載の半
    導体集積回路。
JP11069912A 1999-03-16 1999-03-16 半導体集積回路 Pending JP2000269423A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069912A JP2000269423A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 半導体集積回路
US09/527,561 US6313676B1 (en) 1999-03-16 2000-03-16 Synchronous type semiconductor integrated circuit having a delay monitor controlled by a delay control signal obtained in a delay measuring mode

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069912A JP2000269423A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000269423A true JP2000269423A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13416389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11069912A Pending JP2000269423A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 半導体集積回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6313676B1 (ja)
JP (1) JP2000269423A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100399973B1 (ko) * 2001-06-30 2003-09-29 주식회사 하이닉스반도체 레지스터 제어 지연고정루프의 지연 모니터 및 그의 지연라인 제어 방법
US7394285B2 (en) 2005-09-29 2008-07-01 Hynix Semiconductor, Inc. Circuit for driving bus
US8198883B2 (en) 2008-10-30 2012-06-12 Elpida Memory, Inc. Semiconductor device, internal circuit control signal measurement circuit, and delay time measurement method

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1320459B1 (it) * 2000-06-27 2003-11-26 Cit Alcatel Metodo di allineamento di fase di flussi di dati appartenenti a tramea divisione di tempo relativo circuito.
US7881413B2 (en) 2001-03-02 2011-02-01 Adc Telecommunications, Inc. Digital PLL with conditional holdover
US6664827B2 (en) 2001-03-02 2003-12-16 Adc Telecommunications, Inc. Direct digital synthesizer phase locked loop
US6873195B2 (en) * 2001-08-22 2005-03-29 Bigband Networks Bas, Inc. Compensating for differences between clock signals
US20030039319A1 (en) * 2001-08-22 2003-02-27 Willem Engelse Monitoring upstream frequency band
US20030053558A1 (en) * 2001-08-22 2003-03-20 David Unger Digital down converter
US6664838B1 (en) * 2001-08-31 2003-12-16 Integrated Device Technology, Inc. Apparatus and method for generating a compensated percent-of-clock period delay signal
JP3699920B2 (ja) * 2001-10-25 2005-09-28 株式会社東芝 遅延回路および同期型遅延装置
US20030185331A1 (en) * 2002-03-28 2003-10-02 Adc Telecommunications Israel Ltd. Synchronization module and method
US6801070B2 (en) * 2002-05-16 2004-10-05 Micron Technology, Inc. Measure-controlled circuit with frequency control
US7319728B2 (en) * 2002-05-16 2008-01-15 Micron Technology, Inc. Delay locked loop with frequency control
US6856558B1 (en) 2002-09-20 2005-02-15 Integrated Device Technology, Inc. Integrated circuit devices having high precision digital delay lines therein
JP4181847B2 (ja) * 2002-10-25 2008-11-19 エルピーダメモリ株式会社 タイミング調整回路、半導体装置及びタイミング調整方法
US7120814B2 (en) * 2003-06-30 2006-10-10 Raytheon Company System and method for aligning signals in multiple clock systems
JP3859624B2 (ja) * 2003-07-31 2006-12-20 エルピーダメモリ株式会社 遅延回路と遅延同期ループ装置
US7279938B1 (en) 2004-01-05 2007-10-09 Integrated Device Technology, Inc. Delay chain integrated circuits having binary-weighted delay chain units with built-in phase comparators therein
US7109760B1 (en) 2004-01-05 2006-09-19 Integrated Device Technology, Inc. Delay-locked loop (DLL) integrated circuits that support efficient phase locking of clock signals having non-unity duty cycles
US7091760B1 (en) 2004-02-25 2006-08-15 Altera Corporation DLL with adjustable phase shift using processed control signal
JP4271623B2 (ja) * 2004-06-17 2009-06-03 富士通株式会社 クロック調整装置および方法
KR100837814B1 (ko) * 2006-12-22 2008-06-13 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 장치의 데이터 출력 회로
KR100857449B1 (ko) * 2007-06-28 2008-09-10 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 장치의 dll 회로
TWI374284B (en) * 2008-12-16 2012-10-11 Princeton Technology Corp Logic tester and method for simultaneously measuring delay periods of multiple tested devices
US20110048288A1 (en) * 2009-08-27 2011-03-03 Sheldon Scot E Portable outdoor utility table
KR101094947B1 (ko) * 2010-02-26 2011-12-15 주식회사 하이닉스반도체 반도체 집적회로
WO2012072726A1 (en) * 2010-12-01 2012-06-07 Stmicroelectronics S.R.L. Integrated driver and related method
GB2551944B (en) 2015-12-18 2021-09-01 Midatech Pharma Wales Ltd Microparticle production process and apparatus
JP2019053444A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 東芝メモリ株式会社 半導体集積回路及び半導体装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0897714A (ja) 1994-09-29 1996-04-12 Toshiba Corp クロック信号発生回路
US6100736A (en) * 1997-06-05 2000-08-08 Cirrus Logic, Inc Frequency doubler using digital delay lock loop
DE69837594T2 (de) * 1998-02-27 2007-12-20 Lucent Technologies Inc. Taktimpulsgenerator

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100399973B1 (ko) * 2001-06-30 2003-09-29 주식회사 하이닉스반도체 레지스터 제어 지연고정루프의 지연 모니터 및 그의 지연라인 제어 방법
US7394285B2 (en) 2005-09-29 2008-07-01 Hynix Semiconductor, Inc. Circuit for driving bus
US8198883B2 (en) 2008-10-30 2012-06-12 Elpida Memory, Inc. Semiconductor device, internal circuit control signal measurement circuit, and delay time measurement method

Also Published As

Publication number Publication date
US6313676B1 (en) 2001-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000269423A (ja) 半導体集積回路
US6281725B1 (en) Semiconductor integrated circuit having a clock recovery circuit
KR100810070B1 (ko) 지연고정루프
JP3727778B2 (ja) データ高速転送同期システム及びデータ高速転送同期方法
KR100278737B1 (ko) 반도체집적회로
JP3901297B2 (ja) Dll回路及びそれを利用した半導体記憶装置
JP2733720B2 (ja) アナログ・サンプリング・システム
US7501866B2 (en) Delay locked loop circuit
JP4060514B2 (ja) 同期信号発生回路
JP2000261315A (ja) アナログ混用ディジタルdll
JPH10228449A (ja) 半導体装置システム及び半導体装置
US20080284473A1 (en) Phase synchronous circuit
KR19980069815A (ko) 위상 비교 회로 및 반도체 집적 회로
US6469557B2 (en) Semiconductor integrated circuit and delayed clock signal generation method
JP2001005556A (ja) 半導体集積回路
US6608514B1 (en) Clock signal generator circuit and semiconductor integrated circuit with the same circuit
JPH09148907A (ja) 同期式半導体論理装置
KR100558554B1 (ko) 내부 클럭 발생 장치
JP3813435B2 (ja) 同期遅延制御回路
KR20010039738A (ko) 반도체 장치
JP2000235791A (ja) クロック同期遅延制御回路
JP4516979B2 (ja) 半導体装置
JP3590304B2 (ja) アナログ同期回路
JP2001195149A (ja) 内部クロック信号発生回路
KR100302282B1 (ko) 클록제어회로를 갖춘 장치, 클록신호 제어방법 및 외부클록신호에 동기한 내부클록신호를 이용하는 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071127