JP2000269048A - 静止誘導電器巻線 - Google Patents

静止誘導電器巻線

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JP2000269048A
JP2000269048A JP11074362A JP7436299A JP2000269048A JP 2000269048 A JP2000269048 A JP 2000269048A JP 11074362 A JP11074362 A JP 11074362A JP 7436299 A JP7436299 A JP 7436299A JP 2000269048 A JP2000269048 A JP 2000269048A
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JP
Japan
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coil
coils
shield conductor
winding
conductor
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JP11074362A
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English (en)
Inventor
Hisahide Matsuo
尚英 松尾
Etsunori Mori
悦紀 森
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCシールド導体を用いた耐衝撃電圧特性改
善方法では、コイル内部の発生電圧抑制効果が十分では
なかったが、これを改善する静止誘導電器巻線の提供に
ある。 【解決手段】 CCシールド導体21とは別にコイル1
の内部に内部シールド導体31を挿入し、同様に隣接す
るコイル2の内部に内部シールド導体32を挿入して、
この両内部シールド導体を接続することにより、巻線内
の隣接コイル間を静電結合させ、コイル間の等価直列静
電容量を増加させる。このコイル間の等価直列静電容量
の増加により、コイル内部に発生する差電圧が抑制され
て静止誘導電器の耐衝撃電圧特性が向上し、静止誘導電
器の小型化、軽量化を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止誘導電器巻線
に係り、特に、電力用に用いられる衝撃電圧特性を改良
した信頼度の高い静止誘導電器巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用変圧器の信頼性に関わる重要な特
性として、雷などのサージに対する衝撃電圧特性があ
る。これは高周波成分を含んだ単極性のサージ電圧が侵
入してきた時の変圧器内部の過渡特性、いわゆる電位振
動特性であり、この特性が悪いと変圧器内部に過電圧が
発生し、場合によっては破壊に至ることもある。
【0003】変圧器の電位振動特性改善方法としては、
従来巻線の巻回構造を変えて巻線の直列静電容量を増す
ことが一般的であり、素線導体を入組んで巻回するイン
ターリーブ巻線や、複数段離れたコイル間を静電結合さ
せるシールド導体をコイル内に巻込んだいわゆるCC
(コンデンサカップリング)シールド巻線などがよく用
いられている。
【0004】後者のCCシールド巻線は、図3に示した
ようにコイル1内のコイル導体11とともに巻き込まれ
たCCシールド導体21と複数段離れた他のコイル4内
に巻き込まれたCCシールド導体22とを接続すること
により、離れた位置にあるコイル1、コイル4間を静電
結合させて等価的に各コイルの直列静電容量を増加させ
るもので、コイル内ターン数が少なくても高い効果が得
られ、CCシールド導体の巻き込み回数の調整によって
電位振動特性の最適化が図れる、といった利点がある。
【0005】この種のシールド導体による衝撃電圧特性
改善方法としては、例えば特開昭49−9622等が挙
げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記CCシールド巻線
やインターリーブ巻線等の従来技術は、巻線全体として
の衝撃電圧特性を改善し変圧器の信頼性を向上させる有
効手段ではあるが、各コイル内部の電位振動については
考慮されていない。そのため最近、発変電所内の断路器
の開閉による振動性高周波サージ、いわゆる断路器サー
ジによってコイル内部に過電圧が発生する可能性が指摘
されている。
【0007】また、上記CCシールド巻線は、シールド
導体が存在するため、電力変換に有効な導体の占める割
合、いわゆる巻線の占積率が低下し、変圧器の小型化、
軽量化を図る際の問題点の一つともなっていた。
【0008】本発明の目的は、各コイル内部における過
電圧の発生を抑制し、また、衝撃電圧特性を低下させる
ことなく占積率を向上させることにより、変圧器の小型
化、軽量化を可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、従来のCC
シールド巻線を施したコイル内に、隣接コイル間を静電
結合させる内部シールド導体を挿入してコイルの等価直
列静電容量を増加させたことによって達成される。
【0010】上記手段によると、隣接するコイルの内部
に巻き込んだ両内部シールド導体を接続し静電結合させ
ることにより隣接コイル間の等価直列静電容量を増加さ
せる。これによりコイル内部のコイル間に発生する差電
圧を小さくすることができ、コイル内部の耐衝撃電圧特
性を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態の変圧
器巻線で、円板巻線の一部分を抜き出し、その断面を簡
略化して示した模式図である。同図1において、コイル
1を構成するコイル導体11はCCシールド導体21を
巻き込んで巻かれており、該CCシールド導体21は、
4つ離れたコイル4に巻き込まれたCCシールド導体2
2と接続されている。
【0012】本実施形態の特徴は、該CCシールド導体
21とは別にコイル1の内部に内部シールド導体31を
巻き込み挿入する。同様に隣接するコイル2の内部にも
内部シールド導体32を挿入し、この両内部シールド導
体31と32とを接続することにより、円板巻線内の隣
接するコイル1とコイル2とを静電結合させた点にあ
る。
【0013】通常、コイル内部のコイル内径側のコイル
間42に発生する差電圧は、CCシールド導体21が挿
入されているコイル外径側のコイル間41における差電
圧よりも大きい電圧が発生し、また、コイルを構成する
導体ターン数の増加と共に増大する図2は、コイル間4
2の発生差電圧と、コイル間41の発生差電圧との比率
を、コイル内ターン数を横軸にとって示したものであ
る。
【0014】そこで、図1のような構成にして内部シー
ルド導体31,32を挿入することにより、隣接コイル
1,2間の等価直列静電容量が増加し、コイル内部のコ
イル間42に発生する差電圧を、内部シールドを挿入し
ない場合に比べて小さくすることができ、CCシールド
のみを挿入した場合よりも耐衝撃電圧特性を向上でき
る。
【0015】また、CCシールド導体21は静電結合さ
せた2つのコイル1,4の中間電位となるため、コイル
導体11とCCシールド導体21との間には、静電結合
させたコイル間差電圧の1/2の差電圧が発生する。す
なわち、図示において、コイル間41の差電圧と同程度
の差電圧が発生することになる。従ってCCシールド導
体21の絶縁被覆は、コイル導体11の絶縁被覆の2倍
前後の厚さにする必要があり、これが巻線の占積率の低
下を招く要因となっている。
【0016】それに対して内部シールド導体31とコイ
ル導体12との間にはコイル間41の差電圧の1/2程
度の差電圧しか発生しないため、内部シールド導体31
の絶縁被覆は、CCシールド導体21の絶縁被覆よりも
薄くすることができる。そのため巻線の占積率をあまり
低下させることなく内部シールドを適用することができ
る。
【0017】従って内部シールド導体を挿入した分、C
Cシールド導体の巻き込みターン数を減らせば、コイル
内部のコイル間差電圧を抑制して耐衝撃電圧特性を向上
させるとともに、さらに巻線の占積率を従来よりも向上
させることができる。
【0018】内部シールド導体31の挿入位置は、CC
シールド導体21の挿入位置と最内径側コイル導体13
との間のどの位置でも効果は得られるが、望ましくはそ
の中間付近の大きなコイル間差電圧が発生する位置に挿
入するのが良い。図示のコイル内径側に電線渡り部があ
る場合は、その渡り部付近の大きなコイル間差電圧が発
生する部位に挿入するとよい。
【0019】なお、本実施形態においては内部シールド
導体31を1ターン挿入しているが、1ターン以上ある
いは1ターン未満の内部シールド導体を挿入することも
可能である。また、本実施形態においては内部シールド
導体31と内部シールド導体32のコイル内挿入位置は
同じであるが、異なる位置に挿入された内部シールド導
体同士を接続しても同様の効果が得られる。
【0020】また、本実施形態においては4つ離れたコ
イル間がCCシールドで静電結合されている例を用いて
説明したが、6つ離れたコイル間がCCシールドにより
静電結合された場合や、あるいはCCシールド導体の一
部がコイル導体と接続されている場合についても同様
に、内部シールド導体挿入により耐衝撃電圧特性を向上
させることができる。
【0021】図4は、本発明の他の実施形態を示す。本
実施形態の特徴は、コイル間43を挟んで隣接するコイ
ル2とコイル3とを、内部シールド導体33と内部シー
ルド導体34によって静電結合した点にある。その他の
構成は図1に示した実施形態と同様である。
【0022】コイル間43には、コイル外径側に電線渡
り部があり、それと反対のコイル内径側であるから、図
1の電線渡り部のあるコイル間42以上に大きな差電圧
が発生するが、このように内部シールド導体33と34
で静電結合した構成とすることにより、コイル2とコイ
ル3の間の等価直列静電容量が増加し、コイル間43に
発生する差電圧を抑制することができる。
【0023】本実施形態における内部シールド導体3
3、34の挿入位置は、図1に示した実施形態と同様
に、CCシールド導体23の挿入位置と最内径側コイル
導体14との間であればよいのであるが、望ましくはコ
イル内径側の大きな差電圧が発生するコイル間43付近
が効果的である。
【0024】図5は、本発明のさらに他の実施形態を示
す。本実施形態の特徴は、隣接するコイル1とコイル2
とを内部シールド導体31と内部シールド導体32によ
って静電結合させると共に、内部シールド導体33と内
部シールド導体34によってコイル2とコイル3とを静
電結合させた点にある。その他の構成は、図1あるいは
図4に示した実施形態と同様である。
【0025】このように隣接する全てのコイル間をコイ
ル内径側で静電結合させた構成とすることにより、コイ
ル間42とコイル間43の発生差電圧をより効果的に抑
制することができる。
【0026】以上、幾つかの実施形態を用いて本発明を
説明してきたが、これら複数の実施形態の組み合わせも
また可能である。また、各実施形態では円板巻線を対象
として説明したが、円筒巻線やヘリカル巻線等、他の巻
回構造の変圧器巻線、変流器、リアクトル等にも適用可
能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明の静止誘導電器巻線
によれば、コイル内部に発生するコイル間差電圧を抑制
して耐衝撃電圧特性を向上させ、さらに巻線の占積率を
向上させることができる。従って、静止誘導電器の信頼
性を向上させ、小型化、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における変圧器巻線の断面
を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるコイル内部に発生
する差電圧抑制効果を示す特性図である。
【図3】従来の、CCシールド導体を用いて耐衝撃電圧
特性を向上させた変圧器巻線の構造を示す模式図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態における変圧器巻線の断
面を示す模式図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態における変圧器巻
線の断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1、2、3、4・・・コイル、11、12、13、14
・・・コイル導体、21、22、23・・・CCシール
ド導体、31、32、33、34・・・内部シールド導
体、41、42、43・・・コイル間差電圧発生部位。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段離れたコイル間をコイル内に挿入
    したシールド導体を介して静電結合させ耐衝撃電圧特性
    を改善した静止誘導電器巻線において、前記シールド導
    体とは別に隣接コイル間を静電結合させる内部シールド
    導体をコイル内に挿入したことを特徴とする静止誘導電
    器巻線。
  2. 【請求項2】 上記隣接コイル間を静電結合させる内部
    シールド導体の絶縁被覆厚さを、上記複数段離れたコイ
    ル間を静電結合させるシールド導体の絶縁被覆厚さより
    も薄くしたことを特徴とする請求項1記載の静止誘導電
    器巻線。
  3. 【請求項3】 上記隣接コイル間を静電結合させる内部
    シールド導体の挿入位置を、コイル内径側の大きなコイ
    ル間差電位が発生する部位としたことを特徴とする請求
    項1または2記載の静止誘導電器巻線。
  4. 【請求項4】 上記隣接コイル間を静電結合させる内部
    シールド導体の挿入位置を、コイル内径側の電線渡り部
    付近の大きなコイル間差電位が発生する部位としたこと
    を特徴とする請求項1または2または3記載の静止誘導
    電器巻線。
  5. 【請求項5】 上記隣接コイル間を静電結合させる内部
    シールド導体の挿入位置を、コイル外径側電線渡り部と
    反対のコイル内径側の大きなコイル間差電位が発生する
    部位としたことを特徴とする請求項1または2または3
    記載の静止誘導電器巻線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105185534A (zh) * 2014-06-18 2015-12-23 株式会社东芝 静止感应电气装置

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CN105185534A (zh) * 2014-06-18 2015-12-23 株式会社东芝 静止感应电气装置
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