JP2000268849A - アルカリ蓄電池 - Google Patents
アルカリ蓄電池Info
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- JP2000268849A JP2000268849A JP11073386A JP7338699A JP2000268849A JP 2000268849 A JP2000268849 A JP 2000268849A JP 11073386 A JP11073386 A JP 11073386A JP 7338699 A JP7338699 A JP 7338699A JP 2000268849 A JP2000268849 A JP 2000268849A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Secondary Cells (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻回体電極群の電極の基板に金属板集電端子
を溶接する際の溶接不良の発生を低減し、生産性が優
れ、かつ大電流用途用に適したアルカリ蓄電池を提供す
る。 【解決手段】 正極と負極とをセパレータを介して巻回
してなる巻回体電極群を電池缶内に収容するアルカリ蓄
電池において、正極、負極の少なくとも一方の電極を金
属多孔体からなる基板に電極合剤を充填することにより
構成するとともに、巻回体電極群の幅方向端部では基板
に電極合剤を充填せず基板が露出した部分を残し、その
基板の露出部分に金属多孔体からなる補強板を少なくと
も1枚圧着して補強し、その補強板で補強した部分に金
属板集電端子を多数点で接続することを特徴としてアル
カリ蓄電池を構成する。
を溶接する際の溶接不良の発生を低減し、生産性が優
れ、かつ大電流用途用に適したアルカリ蓄電池を提供す
る。 【解決手段】 正極と負極とをセパレータを介して巻回
してなる巻回体電極群を電池缶内に収容するアルカリ蓄
電池において、正極、負極の少なくとも一方の電極を金
属多孔体からなる基板に電極合剤を充填することにより
構成するとともに、巻回体電極群の幅方向端部では基板
に電極合剤を充填せず基板が露出した部分を残し、その
基板の露出部分に金属多孔体からなる補強板を少なくと
も1枚圧着して補強し、その補強板で補強した部分に金
属板集電端子を多数点で接続することを特徴としてアル
カリ蓄電池を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池に
関し、さらに詳しくは、10A以上の大電流で充放電可
能なアルカリ蓄電池に関する。
関し、さらに詳しくは、10A以上の大電流で充放電可
能なアルカリ蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池は、ポータブル電源とし
て汎用されており、一般にこれらの電池は巻回体端部の
一部に金属端子を接続することによって電流を取り出し
ているが、例えば電動工具の電源として使用する場合、
10A以上、特に大きな動力を必要とする場合には50
A程度の大電流で使用されることがあるため、その内部
抵抗を小さくする必要がある。
て汎用されており、一般にこれらの電池は巻回体端部の
一部に金属端子を接続することによって電流を取り出し
ているが、例えば電動工具の電源として使用する場合、
10A以上、特に大きな動力を必要とする場合には50
A程度の大電流で使用されることがあるため、その内部
抵抗を小さくする必要がある。
【0003】そのため、ニッケル−カドミウム電池では
セパレータを介して正極と負極とを巻回した巻回体電極
群における各電極の基板の幅方向端面に金属板集電端子
を5点以上の多数点で溶接することによって内部抵抗を
小さくすることが提案されている。これは、電極の巻回
方向に対して電流の取り出し部位を多く設けることによ
り、電極各部の抵抗が比較的均一になるという考えに基
づいている。
セパレータを介して正極と負極とを巻回した巻回体電極
群における各電極の基板の幅方向端面に金属板集電端子
を5点以上の多数点で溶接することによって内部抵抗を
小さくすることが提案されている。これは、電極の巻回
方向に対して電流の取り出し部位を多く設けることによ
り、電極各部の抵抗が比較的均一になるという考えに基
づいている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ニッケ
ル−カドミウム電池では、負極の基板にはパンチングメ
タルが用いられており、正極にはシンター式電極と呼ば
れる内部に穿孔鋼板を有する電極が用いられているの
で、巻回体電極群における電極の基板の幅方向端面は、
負極側はパンチングメタル、正極側は穿孔鋼板の鋼板部
分で構成されているため、金属板集電端子を溶接する場
合に強度的に問題がない。
ル−カドミウム電池では、負極の基板にはパンチングメ
タルが用いられており、正極にはシンター式電極と呼ば
れる内部に穿孔鋼板を有する電極が用いられているの
で、巻回体電極群における電極の基板の幅方向端面は、
負極側はパンチングメタル、正極側は穿孔鋼板の鋼板部
分で構成されているため、金属板集電端子を溶接する場
合に強度的に問題がない。
【0005】しかしながら、最近では、高容量化に対す
る要求から、負極に水素吸蔵合金を用いるニッケル水素
蓄電池が使用されるようになり、このニッケル水素蓄電
池では、電極の基板として金属多孔体を用いたペースト
式電極が使用されるようになってきた。特に上記ニッケ
ル水素蓄電池において、正極のニッケル極をペースト式
電極とした場合、正極活物質の水酸化ニッケルの導電性
が低いため、大電流用途用のニッケル水素蓄電池では、
基板として集電作用の優れた金属多孔体を用いる必要が
ある。
る要求から、負極に水素吸蔵合金を用いるニッケル水素
蓄電池が使用されるようになり、このニッケル水素蓄電
池では、電極の基板として金属多孔体を用いたペースト
式電極が使用されるようになってきた。特に上記ニッケ
ル水素蓄電池において、正極のニッケル極をペースト式
電極とした場合、正極活物質の水酸化ニッケルの導電性
が低いため、大電流用途用のニッケル水素蓄電池では、
基板として集電作用の優れた金属多孔体を用いる必要が
ある。
【0006】この金属多孔体は、ニッケル−カドミウム
電池に使用されている穿孔鋼板に比べて強度的に劣るた
め、金属板集電端子と溶接した場合、溶接ヘッドのヘッ
ド圧に耐えられずに破壊が生じて溶接を確実に行なうこ
とができず、そのため、内部抵抗が上昇しやすいという
問題があった。
電池に使用されている穿孔鋼板に比べて強度的に劣るた
め、金属板集電端子と溶接した場合、溶接ヘッドのヘッ
ド圧に耐えられずに破壊が生じて溶接を確実に行なうこ
とができず、そのため、内部抵抗が上昇しやすいという
問題があった。
【0007】そこで、基板として金属多孔体を用いたペ
ースト式電極では、電極の基板の幅方向端部にニッケル
薄板を溶接することによって強度を増加させることが提
案されているが、工程が煩雑化するとともに、ニッケル
薄板と金属多孔体との密着性が悪く、溶接不良が生じる
可能性がある。また、金属多孔体を基板として用いたペ
ースト式電極では、基板への電極合剤の充填量を多くす
るため、電極をプレスすることが行なわれるが、電極合
剤の充填前の金属多孔体にニッケル薄板を溶接した場合
には、電極のプレス時にニッケル薄板と電極合剤の充填
部とに伸び率の違いが生じるため、電極のプレス工程が
困難になり、生産性を低下させる原因になる。さらに、
金属多孔体からなる基板に電極合剤の充填後にニッケル
薄板を溶接する場合には、溶接時にスパークが生じやす
いため、溶接自体が困難になるという問題もあった。
ースト式電極では、電極の基板の幅方向端部にニッケル
薄板を溶接することによって強度を増加させることが提
案されているが、工程が煩雑化するとともに、ニッケル
薄板と金属多孔体との密着性が悪く、溶接不良が生じる
可能性がある。また、金属多孔体を基板として用いたペ
ースト式電極では、基板への電極合剤の充填量を多くす
るため、電極をプレスすることが行なわれるが、電極合
剤の充填前の金属多孔体にニッケル薄板を溶接した場合
には、電極のプレス時にニッケル薄板と電極合剤の充填
部とに伸び率の違いが生じるため、電極のプレス工程が
困難になり、生産性を低下させる原因になる。さらに、
金属多孔体からなる基板に電極合剤の充填後にニッケル
薄板を溶接する場合には、溶接時にスパークが生じやす
いため、溶接自体が困難になるという問題もあった。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決し、大電流用途用のアルカリ蓄電池において、金
属板集電端子を溶接する電極の基板の幅方向端部の強度
を向上させ、大電流用途用に適したアルカリ蓄電池を提
供することを目的とする。
を解決し、大電流用途用のアルカリ蓄電池において、金
属板集電端子を溶接する電極の基板の幅方向端部の強度
を向上させ、大電流用途用に適したアルカリ蓄電池を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極と負極と
をセパレータを介して巻回してなる巻回体電極群を電池
缶内に内蔵するアルカリ蓄電池において、正極、負極の
少なくとも一方の電極が、金属多孔体からなる基板に電
極合剤を充填したものからなるとともに、巻回体電極群
の幅方向端部の基板には電極合剤を充填せず基板の露出
した部分があり、その基板の露出部分に金属多孔体から
なる補強板を少なくとも1枚圧着して補強し、その補強
板で補強した部分に金属板集電端子を多数点で接続する
構造にすることにより、金属板集電端子との接続部分の
強度を向上させ、溶接不良を低減し、大電流用途用に適
したアルカリ蓄電池が得られるようにしたものである。
をセパレータを介して巻回してなる巻回体電極群を電池
缶内に内蔵するアルカリ蓄電池において、正極、負極の
少なくとも一方の電極が、金属多孔体からなる基板に電
極合剤を充填したものからなるとともに、巻回体電極群
の幅方向端部の基板には電極合剤を充填せず基板の露出
した部分があり、その基板の露出部分に金属多孔体から
なる補強板を少なくとも1枚圧着して補強し、その補強
板で補強した部分に金属板集電端子を多数点で接続する
構造にすることにより、金属板集電端子との接続部分の
強度を向上させ、溶接不良を低減し、大電流用途用に適
したアルカリ蓄電池が得られるようにしたものである。
【0010】すなわち、本発明は、金属多孔体からなる
基板と金属多孔体からなる補強板とを重ねて圧着するこ
とにより、それら基板や補強板を構成する金属多孔体が
一体化する性質を有することを見出し、基板と補強板と
の圧着によって幅方向端部を基板の電極合剤充填部より
も金属割合を増加させ、それによって、金属板集電端子
を溶接する部分の強度を向上させたものである。また、
上記基板と補強板との圧着は金属多孔体同士の圧着にな
るので、電極のプレス時に伸び率の違いが生じないの
で、従来のニッケル薄板を溶接した場合に比べて、プレ
ス工程における不良率を低減することができ、さらに板
状金属板を用いないため、溶接時にスパークが生じるこ
ともない。
基板と金属多孔体からなる補強板とを重ねて圧着するこ
とにより、それら基板や補強板を構成する金属多孔体が
一体化する性質を有することを見出し、基板と補強板と
の圧着によって幅方向端部を基板の電極合剤充填部より
も金属割合を増加させ、それによって、金属板集電端子
を溶接する部分の強度を向上させたものである。また、
上記基板と補強板との圧着は金属多孔体同士の圧着にな
るので、電極のプレス時に伸び率の違いが生じないの
で、従来のニッケル薄板を溶接した場合に比べて、プレ
ス工程における不良率を低減することができ、さらに板
状金属板を用いないため、溶接時にスパークが生じるこ
ともない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、基板を構成する
金属多孔体は、発泡金属または金属板もしくは穿孔した
金属板の両面を発泡金属層で挟み込んだものからなり、
その発泡金属の代表的な作製方法としては、ウレタンフ
ォームに電解ニッケルメッキ(ニッケル以外の金属メッ
キでもよい)を施し、そのニッケルメッキ後にウレタン
フォーム部分を熱分解させた後、焼結する方法が挙げら
れる。
金属多孔体は、発泡金属または金属板もしくは穿孔した
金属板の両面を発泡金属層で挟み込んだものからなり、
その発泡金属の代表的な作製方法としては、ウレタンフ
ォームに電解ニッケルメッキ(ニッケル以外の金属メッ
キでもよい)を施し、そのニッケルメッキ後にウレタン
フォーム部分を熱分解させた後、焼結する方法が挙げら
れる。
【0012】本発明において用いる金属多孔体からなる
基板は、その目付け量が300g/m2 以上、2000
g/m2 以下であることが好ましく、400g/m2 以
上、1200g/m2 以下であることがより好ましい。
基板は、その目付け量が300g/m2 以上、2000
g/m2 以下であることが好ましく、400g/m2 以
上、1200g/m2 以下であることがより好ましい。
【0013】金属多孔体からなる基板の目付け量を30
0g/m2 以上にすることにより、幅方向端部での金属
量を増加させて、基板の強度を確保し、一方、2000
g/m2 以下にすることにより、電極合剤の充填量を大
きく保つことができるとともに、金属多孔体からなる補
強板との圧着が容易になる。
0g/m2 以上にすることにより、幅方向端部での金属
量を増加させて、基板の強度を確保し、一方、2000
g/m2 以下にすることにより、電極合剤の充填量を大
きく保つことができるとともに、金属多孔体からなる補
強板との圧着が容易になる。
【0014】本発明において、金属多孔体からなる基板
とそれに圧着する金属多孔体からなる補強板とは、補強
板の目付け量を基板の目付け量よりも大きくすることが
好ましく、より好ましくは補強板の目付け量が基板の目
付け量の1.5倍以上、6倍以下、特に1.8倍以上、
2.5倍以下にすることが好ましい。
とそれに圧着する金属多孔体からなる補強板とは、補強
板の目付け量を基板の目付け量よりも大きくすることが
好ましく、より好ましくは補強板の目付け量が基板の目
付け量の1.5倍以上、6倍以下、特に1.8倍以上、
2.5倍以下にすることが好ましい。
【0015】補強板の目付け量を基板の目付け量より大
きくすることにより、基板への電極合剤の充填量を大き
く保つとともに、基板の幅方向端部では少ない圧着枚数
で強度を向上できることから、圧着不良を低減でき、ま
た、局部的に金属多孔体の金属割合を増加できるので、
穿孔鋼板に近い強度にすることができる。
きくすることにより、基板への電極合剤の充填量を大き
く保つとともに、基板の幅方向端部では少ない圧着枚数
で強度を向上できることから、圧着不良を低減でき、ま
た、局部的に金属多孔体の金属割合を増加できるので、
穿孔鋼板に近い強度にすることができる。
【0016】金属多孔体からなる基板の引っ張り強度と
しては、50kg/cm2 以上、特に100kg/cm
2 以上が好ましい。引っ張り強度を50kg/cm2 以
上にすることにより、金属板集電端子と接続する際の強
度を確保することができるとともに、巻回時の電極体の
割れを低減することができる。
しては、50kg/cm2 以上、特に100kg/cm
2 以上が好ましい。引っ張り強度を50kg/cm2 以
上にすることにより、金属板集電端子と接続する際の強
度を確保することができるとともに、巻回時の電極体の
割れを低減することができる。
【0017】また、活物質の充填量を上げるためにも、
金属多孔体からなる基板の多孔度としては、90体積%
以上が好ましく、より好ましくは95体積%以上で99
体積%以下であり、孔数としては、90PPI以上が好
ましく、100PPI以上がより好ましい。なお、上記
PPIとは1インチあたりの孔数の意味である。
金属多孔体からなる基板の多孔度としては、90体積%
以上が好ましく、より好ましくは95体積%以上で99
体積%以下であり、孔数としては、90PPI以上が好
ましく、100PPI以上がより好ましい。なお、上記
PPIとは1インチあたりの孔数の意味である。
【0018】上記金属多孔体からなる基板と金属多孔体
からなる補強板との圧着幅(巻回体の幅方向での圧着
幅)としては、1mm以上にすることが好ましく、2m
m以上にすることがより好ましく、5mm以下にするこ
とが好ましい。圧着幅を1mm以上にすることによっ
て、充分な強度を確保することができ、また、5mm以
下にすることにより、電極合剤を充填できる部分を大き
くし、大電流用途用に適した電池にすることができる。
からなる補強板との圧着幅(巻回体の幅方向での圧着
幅)としては、1mm以上にすることが好ましく、2m
m以上にすることがより好ましく、5mm以下にするこ
とが好ましい。圧着幅を1mm以上にすることによっ
て、充分な強度を確保することができ、また、5mm以
下にすることにより、電極合剤を充填できる部分を大き
くし、大電流用途用に適した電池にすることができる。
【0019】なお、電極合剤充填部の有効体積を大きく
するため、基板の電極合剤が充填されていない露出部分
と補強板の圧着幅とを同一幅にすることが好ましいが、
圧着する装置の精度にもよるため、必ずしも同一幅とす
る必要はなく、少なくとも金属板集電端子と接続する部
分に補強板が圧着されておれば、強度を確保することが
できる。
するため、基板の電極合剤が充填されていない露出部分
と補強板の圧着幅とを同一幅にすることが好ましいが、
圧着する装置の精度にもよるため、必ずしも同一幅とす
る必要はなく、少なくとも金属板集電端子と接続する部
分に補強板が圧着されておれば、強度を確保することが
できる。
【0020】また、補強板の圧着枚数としては、必要と
される強度に応じて適宜調整すればよく、圧着枚数が多
いほど強度が高くなるが、あまりに多くなると圧着が困
難になるため、1枚または2枚が好ましい。
される強度に応じて適宜調整すればよく、圧着枚数が多
いほど強度が高くなるが、あまりに多くなると圧着が困
難になるため、1枚または2枚が好ましい。
【0021】本発明において、補強板で補強した基板
は、正極、負極の両者に用いることが好ましいが、特に
大電流用途用のアルカリ蓄電池に用いられる正極の場
合、導電性の劣るペースト式ニッケル極としているた
め、正極に適用すると、本発明の効果がより顕著に発揮
される。
は、正極、負極の両者に用いることが好ましいが、特に
大電流用途用のアルカリ蓄電池に用いられる正極の場
合、導電性の劣るペースト式ニッケル極としているた
め、正極に適用すると、本発明の効果がより顕著に発揮
される。
【0022】本発明における巻回体電極群は、前記のよ
うな特定構成の金属多孔体からなる基板にペースト状の
電極合剤を充填し、乾燥、プレスした後、得られたシー
ト状電極をセパレータを介して巻回することにより作製
されるが、その際、金属板集電端子との溶接時の短絡を
防止するため、正極と負極を巻回方向において0.5m
m以上、5mm以下、特に1mm以上、3mm以下の範
囲でずらした状態で巻回することが好ましい。
うな特定構成の金属多孔体からなる基板にペースト状の
電極合剤を充填し、乾燥、プレスした後、得られたシー
ト状電極をセパレータを介して巻回することにより作製
されるが、その際、金属板集電端子との溶接時の短絡を
防止するため、正極と負極を巻回方向において0.5m
m以上、5mm以下、特に1mm以上、3mm以下の範
囲でずらした状態で巻回することが好ましい。
【0023】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、本発明はそれらの実施例のみに限定され
るものではない。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味する。
に説明するが、本発明はそれらの実施例のみに限定され
るものではない。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味する。
【0024】実施例1 水酸化ニッケル粉末100部に対してコバルト粉末を6
部、カルボニルニッケル粉末を8部、カルボキシメチル
セルロースを1.5部およびポリテトラフルオロエチレ
ンを5部の割合で含んだ水系の正極合剤含有ペーストを
調製した。
部、カルボニルニッケル粉末を8部、カルボキシメチル
セルロースを1.5部およびポリテトラフルオロエチレ
ンを5部の割合で含んだ水系の正極合剤含有ペーストを
調製した。
【0025】基板としては、目付け量400g/m
2 (多孔度98体積%、孔数100PPI)、長さ28
0mm、幅33mmの発泡ニッケルを用い、この基板の
幅方向の一方の端部に補強板として目付け量800g/
m2 の発泡ニッケルを幅2mmに渡って1枚圧着した。
この補強板を圧着した状態の基板の側面図を模式的に図
1に示す。また、図1のA−A線断面図を図2に示す。
図1および図2に示すように、基板20の幅方向の一方
の端部に補強板21が圧着されている。なお、図1にお
いては、補強板21をわかりやすくするために、補強板
21にドットを付している。この実施例1では、上記基
板20として目付け量400g/m2 の発泡ニッケルを
用い、補強板21には目付け量800g/m2 の発泡ニ
ッケルを用いている。この図1や図2を含め、後出の図
3や図4も模式的に示したものであり、各構成部材の寸
法比は必ずしも正確ではない。
2 (多孔度98体積%、孔数100PPI)、長さ28
0mm、幅33mmの発泡ニッケルを用い、この基板の
幅方向の一方の端部に補強板として目付け量800g/
m2 の発泡ニッケルを幅2mmに渡って1枚圧着した。
この補強板を圧着した状態の基板の側面図を模式的に図
1に示す。また、図1のA−A線断面図を図2に示す。
図1および図2に示すように、基板20の幅方向の一方
の端部に補強板21が圧着されている。なお、図1にお
いては、補強板21をわかりやすくするために、補強板
21にドットを付している。この実施例1では、上記基
板20として目付け量400g/m2 の発泡ニッケルを
用い、補強板21には目付け量800g/m2 の発泡ニ
ッケルを用いている。この図1や図2を含め、後出の図
3や図4も模式的に示したものであり、各構成部材の寸
法比は必ずしも正確ではない。
【0026】上記基板に、補強板の圧着部を除いて正極
合剤含有ペーストを両面に塗布し、乾燥、プレス後、シ
ート状の正極を作製した。
合剤含有ペーストを両面に塗布し、乾燥、プレス後、シ
ート状の正極を作製した。
【0027】上記とは別に、MmNi3.55Co0.75Mn
0.4 Al0.3 Mo0.04の組成で示されるMm−Ni系の
水素吸蔵合金を負極活物質として用い、この水素吸蔵合
金粉末100部に対してバインダーとしてポリビニルア
ルコールを固形分として1部およびポリビニルピロリド
ンを固形分として1部の割合で含んだ負極合剤を固形分
とする水系ペーストを調製し、これを基板となる穿孔し
た鉄ニッケルメッキ鋼板の両面に塗布し、乾燥、プレス
後、シート状の負極を作製した。
0.4 Al0.3 Mo0.04の組成で示されるMm−Ni系の
水素吸蔵合金を負極活物質として用い、この水素吸蔵合
金粉末100部に対してバインダーとしてポリビニルア
ルコールを固形分として1部およびポリビニルピロリド
ンを固形分として1部の割合で含んだ負極合剤を固形分
とする水系ペーストを調製し、これを基板となる穿孔し
た鉄ニッケルメッキ鋼板の両面に塗布し、乾燥、プレス
後、シート状の負極を作製した。
【0028】上記のようにして作製した正極と負極を用
い、セパレータを介して正極と負極が巻回端部から巻回
方向に1mmずれた位置関係で対向するように巻回した
巻回体電極群を作製した。
い、セパレータを介して正極と負極が巻回端部から巻回
方向に1mmずれた位置関係で対向するように巻回した
巻回体電極群を作製した。
【0029】電池は、上記巻回体電極群に金属板集電端
子を溶接する工程を経て作製されるが、本発明と従来技
術との相違は、上記巻回体電極群に金属板集電端子を溶
接する工程での不良発生に顕著な差を生じることにある
ので、電池の構成の説明より先に、巻回体電極群に金属
板集電端子を溶接するところまでを他の実施例や比較例
について説明し、その後で電池の構成について説明す
る。
子を溶接する工程を経て作製されるが、本発明と従来技
術との相違は、上記巻回体電極群に金属板集電端子を溶
接する工程での不良発生に顕著な差を生じることにある
ので、電池の構成の説明より先に、巻回体電極群に金属
板集電端子を溶接するところまでを他の実施例や比較例
について説明し、その後で電池の構成について説明す
る。
【0030】実施例2 実施例1において、補強板として目付け量600g/m
2(多孔度99体積%、孔数110PPI)の発泡ニッ
ケルを圧着幅3mmに渡って1枚圧着し、正極と負極を
巻回端部から巻回方向に2mmずらして巻回した以外
は、実施例1と同様にして巻回体電極群を作製した。
2(多孔度99体積%、孔数110PPI)の発泡ニッ
ケルを圧着幅3mmに渡って1枚圧着し、正極と負極を
巻回端部から巻回方向に2mmずらして巻回した以外
は、実施例1と同様にして巻回体電極群を作製した。
【0031】比較例1 実施例1において、基板として目付け量400g/m2
(多孔度98体積%、孔数100PPI)、長さ280
mm、幅3mmの発泡ニッケルだけを用い、正極と負極
とを巻回端部において同一位置に合わせた巻回体電極群
とした以外は、実施例1と同様にして巻回体電極群を作
製した。
(多孔度98体積%、孔数100PPI)、長さ280
mm、幅3mmの発泡ニッケルだけを用い、正極と負極
とを巻回端部において同一位置に合わせた巻回体電極群
とした以外は、実施例1と同様にして巻回体電極群を作
製した。
【0032】上記のような巻回体電極群をそれぞれの実
施例、比較例について100個ずつ作製し、それらの巻
回体電極群の正極の基板の幅方向端面に厚さ0.2mm
の円形のニッケル製の金属板集電端子を抵抗溶接機を用
いて溶接端子のヘッド圧5kgf/cm2 の条件下で8
点で溶接し、溶接状態を調べた。溶接状態の評価は、溶
接時の不良(短絡を生じたものを不良と判定する)の発
生率により行なった。その結果を表1に示す。
施例、比較例について100個ずつ作製し、それらの巻
回体電極群の正極の基板の幅方向端面に厚さ0.2mm
の円形のニッケル製の金属板集電端子を抵抗溶接機を用
いて溶接端子のヘッド圧5kgf/cm2 の条件下で8
点で溶接し、溶接状態を調べた。溶接状態の評価は、溶
接時の不良(短絡を生じたものを不良と判定する)の発
生率により行なった。その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示すように、実施例1〜2は、従来
品に相当する比較例1に比べて、溶接不良の発生が大幅
に少なかった。
品に相当する比較例1に比べて、溶接不良の発生が大幅
に少なかった。
【0035】上記実施例1〜2に示すように、金属板集
電端子を溶接する部分を補強板で補強した基板を用いて
巻回体電極群を作製した場合には、金属板集電端子との
溶接時の不良率が顕著に低減されることから、本発明に
よれば、内部抵抗を低減するために多数点で金属板集電
端子と接続する必要のある大電流用途用のアルカリ蓄電
池の製造が容易になる。
電端子を溶接する部分を補強板で補強した基板を用いて
巻回体電極群を作製した場合には、金属板集電端子との
溶接時の不良率が顕著に低減されることから、本発明に
よれば、内部抵抗を低減するために多数点で金属板集電
端子と接続する必要のある大電流用途用のアルカリ蓄電
池の製造が容易になる。
【0036】つぎに、上記のように巻回体電極群に金属
板集電端子を溶接した後、常法に準じて電池組立を行な
った実施例1〜2の単2形アルカリ蓄電池と、巻回体電
極群の巻回方向の端部のみで集電した比較例2の単2形
アルカリ蓄電池との内部抵抗と10Aで放電したときの
対0.2C(0.6A)容量比を測定した結果を表2に
示す。なお、実施例1の電池の構造は図3に示す通りで
あり、比較例2の電池の構造は図4に示す通りである。
ただし、説明は後で行なう。
板集電端子を溶接した後、常法に準じて電池組立を行な
った実施例1〜2の単2形アルカリ蓄電池と、巻回体電
極群の巻回方向の端部のみで集電した比較例2の単2形
アルカリ蓄電池との内部抵抗と10Aで放電したときの
対0.2C(0.6A)容量比を測定した結果を表2に
示す。なお、実施例1の電池の構造は図3に示す通りで
あり、比較例2の電池の構造は図4に示す通りである。
ただし、説明は後で行なう。
【0037】上記内部抵抗の測定は1kHzの交流を印
加することにより行い、10Aで放電したときの対0.
2Cの容量比は、10Aで終止電圧1Vまで放電したと
きの放電容量と0.6Aで終止電圧1Vまで放電したと
きの放電容量を測定し、前者の後者に対する比率〔(1
0A放電での放電容量/0.6A放電での放電容量)×
100〕により表示した。
加することにより行い、10Aで放電したときの対0.
2Cの容量比は、10Aで終止電圧1Vまで放電したと
きの放電容量と0.6Aで終止電圧1Vまで放電したと
きの放電容量を測定し、前者の後者に対する比率〔(1
0A放電での放電容量/0.6A放電での放電容量)×
100〕により表示した。
【0038】
【表2】
【0039】表2に示すように、実施例1〜2の電池
は、内部抵抗が小さく、また、比較例2の電池に比べ
て、10Aで放電したときの0.2C容量比が大きく、
大電流用途用のアルカリ蓄電池として適していた。
は、内部抵抗が小さく、また、比較例2の電池に比べ
て、10Aで放電したときの0.2C容量比が大きく、
大電流用途用のアルカリ蓄電池として適していた。
【0040】ここで、実施例1の電池の構造を図3に基
づいて説明すると、正極1は水酸化ニッケルを活物質と
するペースト式ニッケル電極からなり、負極2は水素吸
蔵合金を活物質とするペースト式水素吸蔵合金電極から
なるが、この図3では正極1や負極2はその詳細につい
て示しておらず、基板などの詳細は省略して示してい
る。そして、上記正極1と負極2はセパレータ3を介し
て重ね合わせられ、渦巻状に巻回して巻回体電極群4と
して電池缶5内に挿入されている。この巻回体電極群4
の上部には金属板集電端子12が配置し、この金属板集
電端子12の下面は巻回体電極群4の正極1の基板の補
強板を圧着して補強した部分に溶接により接続されてい
る。なお、この図3において、正極1の本体部分より上
方に突出して金属板集電端子12の下面と接続している
部分が基板に補強板を圧着して補強した部分に該当す
る。そして、この正極側の金属板集電端子12のリボン
状の上方延伸部12aが封口板9の下面に溶接により接
続されている。また、上記巻回体電極群4の下部には負
極側の金属板集電端子13が配置し、この負極側の金属
板集電端子13の上面には負極2の基板の露出部分が溶
接により接続され、金属板集電端子13の下面は電池缶
5の底部内面と接触している。そして、この実施例1で
は、上記正極側の金属板集電端子12はニッケル製で、
負極側の金属板集電端子13もニッケル製である。
づいて説明すると、正極1は水酸化ニッケルを活物質と
するペースト式ニッケル電極からなり、負極2は水素吸
蔵合金を活物質とするペースト式水素吸蔵合金電極から
なるが、この図3では正極1や負極2はその詳細につい
て示しておらず、基板などの詳細は省略して示してい
る。そして、上記正極1と負極2はセパレータ3を介し
て重ね合わせられ、渦巻状に巻回して巻回体電極群4と
して電池缶5内に挿入されている。この巻回体電極群4
の上部には金属板集電端子12が配置し、この金属板集
電端子12の下面は巻回体電極群4の正極1の基板の補
強板を圧着して補強した部分に溶接により接続されてい
る。なお、この図3において、正極1の本体部分より上
方に突出して金属板集電端子12の下面と接続している
部分が基板に補強板を圧着して補強した部分に該当す
る。そして、この正極側の金属板集電端子12のリボン
状の上方延伸部12aが封口板9の下面に溶接により接
続されている。また、上記巻回体電極群4の下部には負
極側の金属板集電端子13が配置し、この負極側の金属
板集電端子13の上面には負極2の基板の露出部分が溶
接により接続され、金属板集電端子13の下面は電池缶
5の底部内面と接触している。そして、この実施例1で
は、上記正極側の金属板集電端子12はニッケル製で、
負極側の金属板集電端子13もニッケル製である。
【0041】環状ガスケット6はナイロン66で作製さ
れ、電池蓋7は端子板8と封口板9とそれらで形成され
る内部空間に配置された金属バネ10と弁体11とで構
成され、電池缶5の開口部はこの電池蓋7などで封口さ
れている。つまり、電池缶5内に巻回体電極群4やそれ
に接続した正極側の金属板集電端子12や負極側の金属
板集電端子13などを挿入した後、電池缶5の開口端近
傍部分に底部が内周側に突出した環状の溝5aを形成
し、その溝5aの内周側突出部で環状ガスケット6の下
部を支えさせて環状ガスケット6と電池蓋7とを電池缶
5の開口部に配置し、電池缶5の溝5aから先の部分を
内方に締め付けて電池缶5の開口部を封口している。上
記端子板8にはガス排出孔8aが設けられ、封口板9に
はガス検知孔9aが設けられ、端子板8と封口板9との
間には金属バネ10と弁体11とが配置されている。そ
して、封口板9の外周部を折り曲げて端子板8の外周部
を挟み込んで端子板8と封口板9とを固定している。
れ、電池蓋7は端子板8と封口板9とそれらで形成され
る内部空間に配置された金属バネ10と弁体11とで構
成され、電池缶5の開口部はこの電池蓋7などで封口さ
れている。つまり、電池缶5内に巻回体電極群4やそれ
に接続した正極側の金属板集電端子12や負極側の金属
板集電端子13などを挿入した後、電池缶5の開口端近
傍部分に底部が内周側に突出した環状の溝5aを形成
し、その溝5aの内周側突出部で環状ガスケット6の下
部を支えさせて環状ガスケット6と電池蓋7とを電池缶
5の開口部に配置し、電池缶5の溝5aから先の部分を
内方に締め付けて電池缶5の開口部を封口している。上
記端子板8にはガス排出孔8aが設けられ、封口板9に
はガス検知孔9aが設けられ、端子板8と封口板9との
間には金属バネ10と弁体11とが配置されている。そ
して、封口板9の外周部を折り曲げて端子板8の外周部
を挟み込んで端子板8と封口板9とを固定している。
【0042】封口板9は上記のように正極側の金属板集
電端子12の上方延伸部12aと接続し、端子板8は上
記封口板9との接触により正極端子として機能できるよ
うになっている。そして、電池缶5は負極側の金属板集
電端子13との接触により負極端子として作用する。
電端子12の上方延伸部12aと接続し、端子板8は上
記封口板9との接触により正極端子として機能できるよ
うになっている。そして、電池缶5は負極側の金属板集
電端子13との接触により負極端子として作用する。
【0043】巻回体電極群4の上側周縁部には絶縁体1
4が配置され、負極端子としての機能を持つ電池缶5と
正極側の金属板集電端子12との接触を防止している。
4が配置され、負極端子としての機能を持つ電池缶5と
正極側の金属板集電端子12との接触を防止している。
【0044】この電池は、通常の状況下では金属バネ1
0の押圧力により弁体11がガス検知孔9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部にガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇した
場合には、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知
孔9aとの間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知
孔9aおよびガス排出孔8aを通過して電池外部に放出
し、それによって電池内圧が低下して電池内圧が正常に
戻った場合には、金属バネ10が元の状態に復元し、そ
の押圧力により弁体11が再びガス検知孔9aを閉鎖し
て電池内部を密閉構造に保つようにする。
0の押圧力により弁体11がガス検知孔9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部にガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇した
場合には、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知
孔9aとの間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知
孔9aおよびガス排出孔8aを通過して電池外部に放出
し、それによって電池内圧が低下して電池内圧が正常に
戻った場合には、金属バネ10が元の状態に復元し、そ
の押圧力により弁体11が再びガス検知孔9aを閉鎖し
て電池内部を密閉構造に保つようにする。
【0045】実施例2の電池は、上記実施例1の電池と
補強板の目付け量が異なる以外は、実施例1と同様の構
成からなり、その電池の構造も図3に示した実施例1の
電池とほぼ同様である。
補強板の目付け量が異なる以外は、実施例1と同様の構
成からなり、その電池の構造も図3に示した実施例1の
電池とほぼ同様である。
【0046】これら実施例1〜2と対比する比較例2の
電池は、図4に示す通りであり、この比較例2の電池
は、巻回体電極群4の巻回方向の端部のみで集電してい
て、実施例1の電池のような金属板集電端子12は用い
ておらず、正極1と封口板9との間をリード体16で接
続し、負極側は、巻回体電極群4の最外周に配置する負
極2の基板の一部を露出させて、その露出部分を電池缶
5の内周面に接触させることによって、電池缶5が負極
端子として作用するようにしている。そして、巻回体電
極群4の下部および上部にはそれぞれ絶縁体17、18
が配置されているが、その他の構成は実施例1の電池と
ほぼ同様である。
電池は、図4に示す通りであり、この比較例2の電池
は、巻回体電極群4の巻回方向の端部のみで集電してい
て、実施例1の電池のような金属板集電端子12は用い
ておらず、正極1と封口板9との間をリード体16で接
続し、負極側は、巻回体電極群4の最外周に配置する負
極2の基板の一部を露出させて、その露出部分を電池缶
5の内周面に接触させることによって、電池缶5が負極
端子として作用するようにしている。そして、巻回体電
極群4の下部および上部にはそれぞれ絶縁体17、18
が配置されているが、その他の構成は実施例1の電池と
ほぼ同様である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、巻回
体電極群の電極の基板に金属板集電端子を溶接する際の
溶接不良の発生を低減し、生産性が優れ、かつ大電流用
途用に適したアルカリ蓄電池を提供することができた。
体電極群の電極の基板に金属板集電端子を溶接する際の
溶接不良の発生を低減し、生産性が優れ、かつ大電流用
途用に適したアルカリ蓄電池を提供することができた。
【図1】本発明の実施例1のアルカリ蓄電池の正極に使
用する基板に補強板を圧着した状態を模式的に示す側面
図である。
用する基板に補強板を圧着した状態を模式的に示す側面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施例1のアルカリ蓄電池を模式的に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】比較例2のアルカリ蓄電池を模式的に示す断面
図である。
図である。
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 巻回体電極群 5 電池缶 12 金属板集電端子 20 基板 21 補強板
フロントページの続き (72)発明者 磯貝 正人 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 長井 龍 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5H016 AA06 BB08 HH00 HH01 HH15 5H022 AA04 AA18 BB11 CC12 CC17 CC19 CC30 5H028 AA05 BB05 CC05 CC12 HH00 HH01
Claims (3)
- 【請求項1】 正極と負極とをセパレータを介して巻回
してなる巻回体電極群を電池缶内に収容するアルカリ蓄
電池であって、正極、負極の少なくとも一方の電極が、
金属多孔体からなる基板に電極合剤を充填したものから
なるとともに、巻回体電極群の幅方向端部には基板に電
極合剤を充填せず基板が露出した部分を有し、上記基板
の露出部分に金属多孔体からなる補強板を少なくとも1
枚圧着して補強し、その補強板で補強した部分に金属板
集電端子が多数点で接続されていることを特徴とするア
ルカリ蓄電池。 - 【請求項2】 補強板の目付け量が基板の目付け量より
大きいことを特徴とする請求項1記載のアルカリ蓄電
池。 - 【請求項3】 基板の露出部分が補強板で補強されてい
る電極が正極であることを特徴とする請求項1または2
記載のアルカリ蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11073386A JP2000268849A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | アルカリ蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11073386A JP2000268849A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | アルカリ蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000268849A true JP2000268849A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13516715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11073386A Withdrawn JP2000268849A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | アルカリ蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000268849A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009059480A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-19 | Panasonic Corp | 電極板用金属基材およびこれを用いた電極板、金属基材および電極板の製造方法並びにこの電極板を用いた電池 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP11073386A patent/JP2000268849A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009059480A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-19 | Panasonic Corp | 電極板用金属基材およびこれを用いた電極板、金属基材および電極板の製造方法並びにこの電極板を用いた電池 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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