JP2000267874A - フォールトトレラント計算機システム - Google Patents

フォールトトレラント計算機システム

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JP2000267874A
JP2000267874A JP11339996A JP33999699A JP2000267874A JP 2000267874 A JP2000267874 A JP 2000267874A JP 11339996 A JP11339996 A JP 11339996A JP 33999699 A JP33999699 A JP 33999699A JP 2000267874 A JP2000267874 A JP 2000267874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算機の本来の処理を遅延させることなく、
メインの計算機のダウンをいち早く検出し、かつ、中断
した処理の位置を正確に特定し得るフオールトトレラン
ト計算機システムを提供すること。 【解決手段】 主計算機と、通常時に当該主計算機と同
一の処理を仮想的に実行する補助計算機と、処理対象に
接続されたバウンダリスキャン素子たる通信素子と、前
記通信素子と前記主計算機又は前記補助計算機のいずれ
か一方との間の接続切替を行う切替手段と、から構成
し、前記主計算機から前記通信素子へ供給されるクロッ
ク信号の有無に基づいて、前記接続切替を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォールトトレラ
ント計算機システムに関し、詳細には、通信素子として
バウンダリスキャン素子を用いたフォールトトレラント
計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの監視システム、各種データベース
或いは金融機関のキャッシュデイスペンサー等に用いら
れる計算機は、24時間或いは所定の時間の間、無停止
・連続処理が要求される。そこで、当該計算機の故障等
による処理の中断を回避すべく、いわゆるフオールトト
レラント計算機システムが提案されている。フォールト
トレラント計算機システムとは、計算機を二重化若しく
は多重化し、メインの計算機と同一の処理を他の計算機
に常時仮想的に実行させておき、メインの計算機がダウ
ンした場合に、他の計算機に処理の継承を行わせるシス
テムである。従つて、このシステムによれば、所定の処
理を現実に実行しているメインの計算機がダウンした場
台でも、他の計算磯により直ちに処理が続行され、処理
の中断を免れることができる。
【0003】ここで、係るフォールトトレラント計算機
システムにおいて、メインの計算機がダウンした場合に
一連の処理を滞り無く他の計算機に継承するために重要
なことは、他の計算磯が、メインの計算機がダウンした
ことをすばやく検出し、かつ、どの処理の途中でダウン
したかを識別することにある。この点に関して、従来で
は、例えば、ウォッチドッグタイマによる識別方法が提
案されている。このウォチドッグタイマによる識別方法
とは、メインの計算機から一定のタイミングで他の計算
機に信号を供給させる方法であり、他の計算機は当該信
号が供給されている間はメインの計算機が正常に動作し
ていると認識し、当該信号が一定時間内に供給されなく
なった場合に、メインの計算機がダウンしたものとして
その処理を継承するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、係るウォッチ
ドッグタイマを基準として識別すると、信号を供給する
間隔が問題となる。すなわち、信号を供給する間隔が短
いとそれだけメインの計算機のダウンを早く検出でき、
かつ、中断した処理の位置の特定も容易となるが、信号
を供給する処理等を頻繁に行うことになり、計算機が本
来行うべき処理が遅延することとなる。逆に、信号を供
給する間隔が長いと、計算機が本来行うべき処理が遅延
することはないが、メインの計算機のダウンの検出が遅
くなり、また、中断した処理の位置の特定も不正確とな
るため、処理の継承がうまく行かない場合がある。ま
た、ウォッチドッグタイマのための処理は、計算機が本
来行う処理とは非同期で実行されるため、中断した処理
の位置の正確な特定がそもそも困難である。
【0005】従って、本発明の目的は、計算機の本来の
処理を遅延させることなく、メインの計算機のダウンを
いち早く検出し、かつ、中断した処理の位置を正確に特
定し得るフォールトトレラント計算機システムを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここで、本願発明者は、
電子回路基板の配線テスト或いは当該基板上のICの動
作テストを行うためのバウンダリスキャン素子につい
て、これを単なる配線の接続検査等のための素子として
ではなく、CCDカメラ等の種々の処理対象を制御する
ための通信素子としての有益性に着目し、これを通信素
子として応用した通信装置をこれまでに提案している
(国際公開番号第WO98/55925等)。そして、本願発明
者は、フォールトトレラント計算機システムにバウンダ
リスキャン素子を通信素子として採用することにより、
上記問題点を以下の手段により解決した。
【0007】すなわち、本発明によれば、主計算機と、
通常時に当該主計算機と同―の処理を仮想的に実行する
補助計算機と、処理対象に接続された通信素子と、前記
通信素子と前記主計算機又は前記補助計算機のいずれか
一方との間の接続切替を行う切替手段と、からなり、前
記通信素子がバウンダリスキャン素子であり、前記切替
手段は、前記主計算機から前記通信素子へ供給されるク
ロック信号の有無に基づいて、前記接続切替を行うもの
であることを特徴とするフォールトトレラント計算機シ
ステムが提供される。
【0008】この手段によれば、通常の状態において
は、前記切替手段が前記主計算機とバウンダリスキャン
素子たる前記通信素子とを接続しており、前記主計算機
によって前記処理対象が処理される。そして、前記主計
算機と前記処理対象との間の各種データの通信は、バウ
ンダリスキャン素子たる前記通信素子を介して行われ
る。この際、前記補助計算機は、前記処理対象に対して
前記主計算機が行っている処理と全く同一の処理を仮想
的に実行している。
【0009】ここで、前記主計算機がダウンした場合、
前記主計算機が前記通信素子へ送出していたクロック信
号は途絶えることとなる。この時、前記切替手段は、前
記主計算機に代えて前記補助計算機によって前記処理対
象を処理させるように機能する。すなわち、前記切替手
段は、前記主計算機と前記通信素子との接続を解除し
て、前記補助計算機と前記通信素子とを接続する。これ
により、前記補助計算機は前記通信素子を介して前記処
理対象の処理を現実に実行することとなる。この結果、
前記処理対象に対する一連の処理の中断を免れることと
なる。
【0010】そして、係る作用によりこの手段は以下の
特有の効果を奏する。まず、前記主計算機がダウンして
いるか否かの判断を、前記主計算機から前記通信素子へ
供給されるクロック信号の有無によって行っており、前
記主計算機及び前記補助計算機相互間でダウンの識別処
理を行わないので、当該クロック信号の周期に関わら
ず、前記主計算機が本来行うべき処理が遅延することは
ない。また、バウンダリスキャン素子たる前記通信素子
は、クロック信号に同期して処理を実行するものである
ため、前記主計算機がダウンの直前に行っていた処理の
特定が極めて容易である。
【0011】本発明において、前記主計算機とは、前記
処理対象と通常時に通信処理を行う計算機を意味し、前
記補助計算機とは、前記主計算機がダウンした場合にこ
れに代わって前記処理対象と通信処理を行う計算機を意
味する。また、前記「同一の処理を仮想的に実行する」
とは、前記補助計算機が少なくとも前記主計算機が行っ
ている処理を把握しており、必要に応じてその処理を継
続できる状態にあることを意味する。前記切替手段とし
ては、論理lCの組合せ、或いは、PLD等を用いるこ
とができる。
【0012】本発明における前記バウンダリスキャン素
子については、バウンダリスキャン素子の従来技術と通
信素子としての機能について解説した上で説明する。図
5(a)は、一般的なバウンダリスキャン素子100の
ブロック図である。バウンダリスキャン素子100は、
入力側端子101に個別に設けられた入力側バウンダリ
セル103と、出力側端子102に個別に設けられた出
力側バウンダリセル104と、バウンダリセル103及
び104にデータを入出力するためのTDI端子105
及びTDO端子106と、TAP回路107と、TAP
回路107にクロック信号を供給するためのTCK端子
108と、TAP回路107に動作モードの切替信号を
供給するためのTMS端子109と、をパッケージ11
0に内蔵したものである。
【0013】入力側バウンダリセル103及び出力側バ
ウンダリセル104は、直列に数珠状に接続されてお
り、その両端のセルには、TDI端子105又はTDO
端子106が接続されている。そして、TDI端子10
5から人力されるシリアルデータを、各バウンダリセル
103及び104を順番にシフトすることにより、全て
のバウンダリセル103及び104に当該データをセッ
トすることができる。また、全てのバウンダリセル10
3及び104にセットされたデータを、これらを順番に
シフトすることにより、TDO端子106から外部ヘシ
リアルデータとして送出することもできる。入力側バウ
ンダリセル103は、入力側端子101からのデータを
取りこむことができ、また、セットされたデータを入力
側端子101へ出力することができる。このことは、出
力側バウンダリセル104と、出力側端子102との間
でも同様である。
【0014】TAP回路107は、TCK端子108か
ら供給されるクロック信号に同期して、TMS端子10
9から供給される動作モードの切替信号に従って、バウ
ンダリセル103及び104に関する所定の処理を実行
する。例えば、TDI端子105からデータを取りこ
み、各バウンダリセル103及び104ヘシフト又はセ
ットする処理、各バウンダリセル103及び104にセ
ットされたデータをTDO端子106から出力する処
理、入力側端子101と入力側バウンダリセル103と
の間のデータの入出力及び出力側端子102と出力側バ
ウンダリセル104との間のデータの入出力を行う処
理、等を実行する。
【0015】なお、TCK線及びTMS線の線長が非常
に長い場合には、TMS信号がクロック信号に対して遅
延する場合も生じ得る。よって、図5(d)に示す如
く、TMS端子109及びTCK端子108とを2つず
つ設け、一方を入力側の端子とし、他方を出力側の端子
とした上で、TMS信号及びクロック信号を一旦TAP
回路107に取り込み、ラッチし、これを出力すれば、
係る遅延を解消することもできる。
【0016】係るバウンダリスキャン素子100を通信
素子として使用する場合は、例えば、通信対象(処理対
象)の入力端子に入力側端子101を、通信対象の出力
端子に出力側端子102を、それぞれ接続し、また、ホ
ストコンピュータにTDI端子105、TDO端子10
6、TCK端子及びTMS端子109をそれぞれ接続す
る。そして、ホストコンピュータからクロック信号及び
TMS信号を送出し、TAP回路107に所定の処理を
実行させ、ホストコンピュータと通信対象とのデータの
通信を行う。例えば、TDI端子105へ制御データを
送信して、入力側バウンダリセル103にこれをセット
し、更に、これを入力側端子101から通信対象へ送出
して通信対象を制御する。あるいは、通信対象が取得又
は解析等したデータを出力側端子102から出力側バウ
ンダリセル104へ取りこみ、これをTDO端子106
から出力させてホストコンピュータで受け取る。このよ
うにして、バウンダリスキャン素子100は通信素子と
して機能し得る。
【0017】なお、バウンダリスキャン素子100の他
の例として、上述したバウンダリスキャン素子100の
構成に、更にリセット信号をTAP回路107へ供給す
るためのRST端子、成いは、TDI端子105とTD
O端子106とを短絡するバイパス線、若しくは、TD
I端子105とTDO端子106との問にIDコードレ
ジスタ、等を付加したものもある,また、バウンダリス
キャン素子100の他の例として、図5(b)に示す如
く、入力側バウンダリセル103’と出力側バウンダリ
セル104’との全てを直列に接続せずにTDI端子1
05’とTDO端子106’との間に並列に接続したも
のもある。なお、図5(b)の符号は、図5(a)の符
号に対応している。
【0018】更にまた、バウンダリスキャン素子100
の他の例として、図5(c)に示す如く、入力側バウン
ダリセル103”と出力側バウンダリセル104”とを
並列に接続し、かつ、各バウンダリセル103”及び1
04”にそれぞれTDI端子105”又はTDO端子1
06”を割り当て、また、TAP回路107”に入力側
端子101”及び出力側端子102”を接続したものも
ある。
【0019】このようにバウンダリスキャン素子自体
は、種々提案されているが、本発明はバウンダリスキャ
ン素子を通信素子として用い、かつ、クロック信号を必
要とするので、本発明における前記バウンダリスキヤン
素子としては、少なくともバウンダリセルと、TAP回
路と、TCK端子と、TMS端子とを備えることを要す
るが、上述した付加的な構成やバウンダリセル相互間の
結線方法、バウンダリセルのビット数等については間わ
れない。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1
は、本発明に係るフォールトトレラント計算機システム
Aのブロック図である。フオールトトレラント計算機シ
ステムAは、通信対象または処理対象(以下、本実施の
形態においては「処理対象等」で代表させる)との間の
通信動作を無停止・連続的に処理するためのシステムで
ある。この実施の形態において、フォールトトレラント
計算機システムは、主計算機1と、補助計算機2と、処
理対象等と主計算機1又は補助計算機2のいずれか一方
の間との接続切替を行う切替器4とを備える。処理対象
等には主計算機1との間でデータの送受信を行う通信手
段や処理装置、或いは各種I/O(入出力装置)等、種
々の機器が含まれる。
【0021】主計算機1と補助計算機2とは、デュアル
ポートラム3を共有している。このデュアルポートラム
3に対して、主計算機1及び補助計算機2は、それぞれ
データの書込み・読み出しが自在であり、これらのデー
タを相互に共有することができる。従って、補助計算機
2は、主計算機1が正常に動作している場合、デュアル
ポートラム3に書込まれたデータに基づいて、主計算機
1が実行している処理を把握し、いわば仮想的に同一の
処理を実行することが可能となる。
【0022】処理対象等は、切替器4を介して主計算機
1又は補助計算機2からのデータを受けて制御され、ま
た、処理対象等の処理動作により得られたデータを主計
算機1又は補助計算機2へ送出する。
【0023】切替器4は、主計算機1のTCK端子1d
から送出されるクロック信号の有無に基づいて、出力端
子4e、入力端子4f、TMS出力端子4g及びTCK
出力端子4hをそれぞれ、入力端子4a、出力端子4
b、TMS入力端子4c及びTCK入力端子4dに接続
するか、又は、出力端子4e、入力端子4f、TMS出
力端子4g及びTCK出力端子4hをそれぞれ、入力端
子4a’、出力端子4b’、TMS入力端子4c’及び
TCK入力端子4d’に接続するかのいずれか一方の接
続動作を行なうPLDにより構成されている。なお、主
計算機1からクロック信号が送出されている場合は、入
力端子4a、出力端子4b、TMS入力端子4c及びT
CK入力端子4dに接続し、クロック信号が途絶えた場
合は、入力端子4a’、出力端子4b’、TMS入力端
子4c’及びTCK入力端子4d’に接続する。
【0024】また、切替器4は、主計算機1の選択信号
入力端子1eに接続された選択信号出力端子4iと、補
助計算機2の選択信号入力端子2eに接続された選択信
号出力端子4jとを備え、フォールトトレラント計算機
システムが作動しているときにおいて、主計算機1の選
択信号入力端子1e又は補助計算機2の選択信号入力端
子2eのいずれか一方へはどちらの計算機が選択されて
いるかを通知する選択信号を送出する一方、他方へは非
選択信号送出する。具体的には、主計算機1のTCK端
子1dからクロック信号が送出されている場合は、主計
算機1へ選択信号を、補助計算機2へ非選択信号をそれ
ぞれ送出し、またクロック信号が途絶えた場合は、主計
算機1へ非選択信号を、補助計算機2へ選択信号をそれ
ぞれ送出する。主計算機1及び補助計算機2は、これら
の選択、非選択信号に応じて、処理対象等に対してどち
らが実際に処理を実行するのか否かを判断することがで
きる。なお、補助計算機2が現実に処理を実行する時点
が判れば十分であり、主計算機1へこれらの選択、非選
択信号を送出することは必ずしも必要無いので、選択、
非選択信号を補助計算機2のみに送付する構成とするこ
とも可能である。しかし、主計算機1がダウンした後、
その復旧作業を行う場合には主計算機1及び補助計算機
2に選択、非選択信号を送付する構成にしておくことが
有益である。
【0025】次に、係る構成から成る図1のフォールト
トレラント計算機システムAの作用について、以下に説
明する。まず、主計算機1が正常に動作している場合、
すなわち、主計算機1のTCK端子1dから切替器4の
TCK入力端子4dヘクロツク信号が継続的に送出され
ている場合、切替器4は、出力端子4e、入力端子4
f、TMS出力端子4g及びTCK出力端子4hを、入
力端子4a、出力端子4b、TMS入力端子4c及びT
CK入力端子4dに接続すると共に、選択信号出力端子
4i、4jから主計算機1には選択信号を、補助計算機
2には非選択信号をそれぞれ送出する。これにより主計
算機1は通信素子100a及び100bを介して、処理
対象5a及び5bと実際に通信処理を行い、補助計算機
2は主計算機1が正常に動作中であることを認識でき
る。
【0026】主計算機1は、通信処理の結果として得た
データ等を逐次デュアルボートラム3に書込み、当該デ
ータは、主計算機1と補助計算機2との間で共有され
る。これにより、補助計算機2は主計算機1と同一の処
理を仮想的に実行することが可能となる。―方、主計算
機1に異常が発生し、その処理が停止した場合、TCK
端子1dからのクロック信号が途絶えることとなる。こ
の時、切替器4は、クロック信号が途絶えたことを認識
し、選択信号出力端子4i及び4jから主計算機1へ非
選択信号を、補助計算機2へ選択信号を、それぞれ送出
する。また、切替器4は、出力端子4e、入力端子4
f、TMS出力端子4g及びTCK出力端子4hを、入
力端子4a’、出力端子4b’、TMS入力端子4c’
及びTCK入力端子4d’に接続する。
【0027】補助計算機2は、受け取った選択信号によ
り、主計算機1がダウンしたことを識別し、これまで仮
想的に行っていた処理を処理対象等との間で行うように
機能し、処理対象等の動作停止が免れる。この際、補助
計算機2による主計算機1の処理の継承は極めて正確に
行われる。すなわち、処理対象等はクロック信号に完全
に同期して通信処理を行っているため、クロック信号が
途絶えた地点がそのまま主計算機1による通信処理が中
断した地点として把握できるからである。従って、補助
計算機2は、それまで仮想的に行っていた処理を、切替
器4から選択信号を受け取った時点から、デュアルポー
トラム3に記録されたデータを参照しつつ、実際の処理
へと移行すれば、処理対象等の処理を何ら中断すること
なく継続することができる。また、主計算機1がダウン
したか否かの判別は、上述した通り主計算機1からのク
ロック信号の送出の有無に基づいて行われ、主計算機1
と補助計算機2との間での認識処理は不要であるので、
処理の遅延も免れる。
【0028】(実施の形態2)次に、本発明に係るフォ
ールトトレラント計算機システムの第2の実施の形態に
ついて説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態に
係るフォールトトレラント計算機システムA’のブロッ
ク図である。この実施の形態においては、フォールトト
レラント計算機システムを構成する主計算機1と、補助
計算機2と、デュアルポートラム3と切替器4とは上記
第1の実施の形態における構成をそのまま適用してい
る。フオールトトレラント計算機システムA' は、処理
対象5a及び5bを無停止・連続的に処理するためのシ
ステムであって、主計算機1と、補助計算機2と、各処
理対象5a及び5bにそれぞれ接続された通信素子10
0a及び100bと、通信素子100a及び100bと
主計算機1又は補助計算機2のいずれか一方の間との接
続切替を行う切替器4と、を備える。
【0029】主計算機1と補助計算機2とは、デュアル
ポートラム3を共有している。このデュアルポートラム
3に対して、主計算機1及び補助計算機2は、それぞれ
データの書込み・読み出しが自在であり、これらのデー
タを相互に共有することができる。従って、補助計算機
2は、主計算機1が正常に動作している場合、デュアル
ポートラム3に書込まれたデータに基づいて、主計算機
1が実行している処理を把握し、いわば仮想的に同一の
処理を実行することが可能となる。
【0030】処理対象5a及び5bは、例えば、金融磯
関のキャッシュディスペンサー、通信回線、監視装置等
であり、通信素子100a又は100bを介して、主計
算機1又は補助計算機2からのデータを受けて制御さ
れ、また、検出等したデータを主計算機1又は補助計算
機2へ送出する。
【0031】通信素子100a及び通信素子100b
は、いずれもバウンダリスキャン素子であり、特に、本
実施形態においては、いずれも上述した図5(a)のバ
ウンダリスキャン素子100を採用している。以下の説
明及び図面では、通信素子100a及び通信素子100
bの符号をバウンダリスキャン素子100及びその各構
成の符号に対応させているものである。また、本実施形
態においては、通信素子100a及び100bを処理対
象5a及び5bの数に対応して、2つ設けているが、本
発明はこれに限定されず、これ以上であってもよいし、
また、これ以下であってもよい。
【0032】通信素子100a及び100bは、切替器
4に対して直列的に接続されている。具体的には、通信
素子100aのTDO端子106aは通信素子100b
のTDl端子105bに、通信素子100aのTDI端
子105aは切替器4の出力端子4eに、通信素子10
0bのTDO端子106bは切替器4の入力端子4f
に、それぞれ接続されている。なお、通信素子100a
及び100bの各TCK端子108a及び108b,各
TMS端子109a及び109bは、切替器4のTCK
出力端子4h、TMS出力端子4gにそれぞれ接続され
る。
【0033】切替器4は、主計算機1のTCK端子1d
から送出されるクロック信号の有無に基づいて、出力端
子4e、入力端子4f、TMS出力端子4g及びTCK
出力端子4hを、入力端子4a、出力端子4b、TMS
入力端子4c及びTCK入力端子4d、又は、入力端子
4a’、出力端子4b’、TMS入力端子4c’及びT
CK入力端子4d’のいずれか一方に接続するPLDで
ある。なお、主計算機1からクロック信号が送出されて
いる場合は、入力端子4a、出力端子4b、TMS入力
端子4c及びTCK入力端子4dに接続し、クロック信
号が途絶えた場合は、入力端子4a’、出力端子4
b’、TMS入力端子4c’及びTCK入力端子4d’
に接続する。
【0034】また、切替器4は、選択信号出力端子4i
及び4jを備え、主計算機1の選択信号入力端子1e又
は補助計算機2の選択信号入力端子2eへ、どちらの計
算機が選択されているかを通知する選択信号又は非選択
信号を送出する。具体的には、主計算機1のTCK端子
1dからクロック信号が送出されている場合は、主計算
機1へ選択信号を、補助計算機2へ非選択信号を、それ
ぞれ送出し、クロック信号が途絶えた場合は、主計算機
1へ非選択信号を、補助計算機2へ選択信号を送出す
る。主計算機1及び補助計算機2は、これらの信号に応
じて、処理対象5a及び5bに対してどちらが実際に処
理を実行するのか否かを判断することができる。なお、
補助計算機2が現実に処理を実行する時点が判れば十分
なので、主計算機1へこれらの選択信号を送出すること
は必ずしも必要無いが、主計算機1がダウンした後、そ
の復旧作業を行う場合には有益である。
【0035】次に、主計算機1と通信素子100a、1
00b及び処理対象5a、5bとの間の通信処理として
は、例えば、以下のように行われる。主計算機1は、T
CK出力端子1dから常時クロック信号を送出してお
り、主計算機1から処理対象5a、5bヘデータを送出
する場合、まず、TMS出力端子1cから通信素子10
0a及び100bのTAP回路107a及びI07b
(図2において図示しない)へ切替器4を介してTMS
信号を送出し、TAP回路107a及び107bの動作
モードを入力側バウンダリセル103a(図2において
図示しない)へのデータのセットに切り替える。
【0036】続いて主計算機1は、データ出力端子1a
からシリアル形式で所定のデータを、切替器4の入力端
子4a及び出力端子4eを介して、通信素子100aの
TDI端子105aへ送出する。通信素子100aで
は、TDI端子105aから入力されるデータを各バウ
ンダリセル103a及び104aに次々と転送し、更
に、TDO端子106aから通信素子100bのTDI
端子105bへこれを送出し、通信素子100bでは、
同様に、これらのデータを各バウンダリセル103b及
び104bに転送する。そして、通信素子100a及び
100bの各入力側バウンダリセル103a及び103
bに必要なデータが行き渡ると、これをセットする。
【0037】次に、主計算機1は、再びTMS信号を送
出してTAP回路107a及び107bの動作モードを
切り替え、これにより通信素子100a及び100b
は、各入力側バウンダリセル103a及び103bにセ
ットされたデータを入力側端子101a又は101bか
ら処理対象5a又は5bへ送出する。処理対象5a又は
5bはデータの内容に応じた処理を実行する。一方、処
理対象5a又は5bから主計算機1ヘデータを送出する
場合、主計算機1は、上述した手順により、まず処理対
象5a又は5bにデータの出力命令を出す。その結果、
処理対象5a又は5bから出力されたデータが、通信素
子100a及び100bの各出力側端子102a又は1
02bへ送信されることとなる。
【0038】続いて、主計算機1は、TMS信号を送出
してTAP回路107a及び107bの動作モードを切
り替え、これにより通信素子100a及び100bは、
各出力側バウンダリセル104a又は104bに各出力
側端子102a又は102bに送信されたデータをセッ
トする。主計算機1は、再びTMS信号を送出してTA
P回路107a及び107bの動作モードを切り替え、
各出力側バウンダリセル104a及び104bにセット
されたデータを逐次転送し、通信素子100bのTDO
端子106bからシリアルデータとして送出させる。
【0039】主計算機1は、送出されたデータを切替器
4の入力端子4f及び出力端子4bを介して、データ入
力端子1bから取りこんで、デュアルポートラム3等に
書込む等の処理を行うことができる。なお、これらの主
計算機1と通信素子100a、100b及び処理対象5
a、5bとの間の通信処理は、主計算機1がダウンした
場合における補助計算機2とこれらの問の通信処理にお
いても全く同様に行われるので、説明は省略する。
【0040】次に、係る構成から成る図2のフォールト
トレラント計算機システムA' の作用について、以下に
説明する。まず、主計算機1が正常に動作している場
合、すなわち、主計算機1のTCK端子1dから切替器
4のTCK入力端子4dヘクロツク信号が継続的に送出
されている場合、切替器4は、出力端子4e、入力端子
4f、TMS出力端子4g及びTCK出力端子4hを、
入力端子4a、出力端子4b、TMS入力端子4c及び
TCK入力端子4dに接続すると共に、選択信号出力端
子4i、4jから主計算機1には選択信号を、補助計算
機2には非選択信号をそれぞれ送出する。これにより主
計算機1は通信素子100a及び100bを介して、処
理対象5a及び5bと実際に通信処理を行い、補助計算
機2は主計算機1が正常に動作中であることを認識でき
る。
【0041】主計算機1は、通信処理の結果として得た
データ等を逐次デュアルボートラム3に書込み、当該デ
ータは、主計算機1と補助計算機2との間で共有され
る。これにより、補助計算機2は主計算機1と同一の処
理を仮想的に実行することが可能となる。―方、主計算
機1に異常が発生し、その処理が停止した場合、TCK
端子1dからのクロック信号が途絶えることとなる。こ
の時、切替器4は、クロック信号が途絶えたことを認識
し、選択信号出力端子4i及び4jから主計算機1へ非
選択信号を、補助計算機2へ選択信号を、それぞれ送出
する。また、切替器4は、出力端子4e、入力端子4
f、TMS出力端子4g及びTCK出力端子4hを、入
力端子4a’、出力端子4b’、TMS入力端子4c’
及びTCK入力端子4d’に接続する。
【0042】補助計算機2は、受け取った選択信号によ
り、主計算機1がダウンしたことを識別し、これまで仮
想的に行っていた処理を、通信素子100a及び100
bを介して実際に処理対象5a及び5bと行うように機
能し、処理対象5a及び5bの停止が免れる。この際、
補助計算機2による主計算機1の処理の継承は極めて正
確に行われる。すなわち、通信素子100a及び100
bはクロック信号に完全に同期して通信処理を行ってい
るため、クロック信号が途絶えた地点がそのまま主計算
機1による通信処理が中断した地点として把握できるか
らである。従って、補助計算機2は、それまで仮想的に
行っていた処理を、切替器4から選択信号を受け取った
時点から、デュアルポートラム3に記録されたデータを
参照しつつ、実際の処理へと移行すれば、処理対象5a
及び5bの処理を何ら中断することなく継続することが
できる。また、主計算機1がダウンしたか否かの判別
は、上述した通り主計算機1から送出されるクロック信
号に基づいて行われ、主計算機1と補助計算機2との間
での認識処理は不要であるので、処理の遅延も免れる。
【0043】(実施の形態3)次に、本発明に係るフォ
ールトトレラント計算機システムの第3の実施の形態に
ついて説明する。図3は、係るフォールトトレラント計
算機システムBのブロック図である。フオールトトレラ
ント計算機システムBは、フォールトトレラント計算機
システムA' と同様に、処理対象5a及び5bを無停止
・連続的に処理するためのシステムであるが、特に、異
なる処理内容を実行する複数の主計算機11、11’及
び11”を設けた点、及び、切替器14がいずれかの主
計算機11、11’又は11”を切り替えて駆動させる
機能を有する点、に特徴がある。すなわち、フォールト
トレラント計算機システムBは、複数の主計算機11、
11’、11”と、一の補助計算機12と、各処理対象
5a及び5bにそれぞれ接続された通信素子100a及
び100bと、通信素子100a及び100bと主計算
機11、11’、11”又は補助計算機12のいずれか
一方の間との接続切替を行う切替器14と、からなる。
【0044】主計算機11、11’及び11”は、上述
した通り、それぞれ別の処理を実行する計算機であっ
て、処理対象5a及び5bの処理内容に応じていずれか
1つの計算機が選択される。この選択は、切替器14か
ら各主計算機11、11’及び11”の選択信号端子1
1b、11b’及び11b”に送出される選択信号によ
って認識される。また、各主計算機11、11’及び1
1”は、上述したフォールトトレラント計算機システム
A' における主計算機1のデータ出力端子1a、データ
入力端子1b、TMS出力端子1c及びTCK出力端子
1dに相当する通信端子群11a、11a’及び11
a”を備え、この通信端子群を通じて上述した主計算機
1と同様の通信処理を行う。なお、本実施形態では、主
計算機を3つ設けているが、これに限定はされない。
【0045】補助計算機12は、主計算機11、11’
及び11”において実行されるそれぞれの処理内容を実
行し得るものである。また、補助計算機12は、どの主
計算機11、11’又は11”が現実に処理を実行して
いるかを識別する信号を受け取るための識別信号端子1
2bを備えており、切替器14から送出される当該識別
信号により、現実に処理を実行している主計算機11、
11’又は11”を識別する。更に選択されている主計
算機11、11’又は11”がダウンしているか否かの
選択信号を受け取るための選択信号端子12cを備えて
おり、当該主計算機11、11’又は11”が正常に動
作しているか否かを識別する
【0046】一方、補助計算機12は、上述したフォー
ルトトレラント計算機システムA'における補助計算機
2のデータ出力端子2a、データ入力端子2b、TMS
出力端子2c及びTCK出力端子2dに相当する通信端
子群12aを備え、この通信端子群を通じて上述した補
助計算機2と同様の通信処理を行う。各主計算機11、
11’及び11”と補助計算機12とは、それぞれ対応
するデュアルポートラム13、13’及び13を共有し
ている。このデュアルポートラム13、13’及び1
3”に対して、対応する主計算機11、11’及び1
1”、及び補助計算機12は、それぞれデータの書込み
・読み出しが自在であり、これらのデータを相互に共有
することができる。従って、補助計算機12は、実際に
処理を実行しているいずれかの主計算機11、11’又
は11”が正常に動作している場合、対応するいずれか
のデュアルポートラム13、13’又は13”に書込ま
れたデータに基づいて、その主計算機11、11’又は
11”が実行している処理を把握し、いわば仮想的に同
一の処理を実行することが可能となる。
【0047】切替器14は、各主計算機11、11’及
び11”の通信端子群11a、11a’及び11a”と
並列に接続され、上述したフォールトトレラント計算機
システムA' の切替器4の入力端子4a、出力端子4
b、TMS入力端子4c及びTCK入力端子4dに相当
する通信端子群14aと、補助計算機12の通信端子群
12aに接続され、同じく切替器4の入力端子4a’、
出力端子4b’、TMS入力端子4c’及びTCK入力
端子4d’に相当する通信端子群14a’と、同じく切
皆器4の出力端子4e、入力端子4f、TMS出力端子
4g及びTCK出力端子4hに相当する通信端子群14
eと、を備え、選択されているいずれかの主計算機1
1、11’又は11”から送出されるクロック信号の有
無によって、通信端子群14eと通信端子群14a又は
14a’のいずれか一方とを接続するPLDである。
【0048】また、切替器14は、いずれかの主計算機
11、11’又は11”へ選択信号を送出する選択信号
端子14bと、補助計算機12へいずれの主計算機1
1、11’又は11”が選択されているかを識別するた
めの識別信号を送出する識別信号端子14cと、選択さ
れている主計算機11、11’又は11”がダウンして
いるか否かを識別するための選択信号を送出する選択信
号端子14dと、を備える。なお、切替器14と通信素
子100a及び100bとの関係は、上述したフォール
トトレラント計算機システムA' の場合と同様なので、
説明は省略する。
【0049】次に、係る構成から成るフォールトトレラ
ント計算機システムBの作用について説明する。まず、
主計算機11、11’又は11”のいずれかが選択さ
れ、例えば、主計算機11が選択されたとすると、切替
器14は、選択信号端子14bから非選択信号を主計算
機11’及び11”に送出し、これらの処理を停止させ
る。同時に、識別信号端子14cから補助計算機12へ
識別信号を送出し、主計算機11が選択されていること
を通知する。
【0050】補助計算機12は、この識別信号により、
主計算機11のダウンに備え、デュアルポートラム13
のデータを参照しつつ、主計算機11と仮想的に同様の
処理を行う。また、切替器14は、主計算機11からク
ロック信号が送出されている限り、通信端子群14aと
通信端子群14eとを接続し、主計算機11は通信素子
100a及び100bを介して、処理対象5a及び5b
と通信処理を行う。通信処理の方法は、上述したフォー
ルトトレラント計算機システムA' と同様であるため、
説明は省略する。
【0051】ここで、主計算機11を切り替える場合、
例えば、主計算機11’に処理を実行させる場合、主計
算機11は選択信号端子11bから切替器14へ主計算
機11’を選択するよう選択信号を送出する。切替器1
4は、これを受けて選択信号端子14bから主計算機1
1及び11”には非選択信号を、主計算機11’には選
択信号を、それぞれ送出する。同時に、切替器14は、
識別信号端子14cから補助計算機12へ識別信号を送
出し、主計算機11’が選択されていることを通知す
る。補助計算機12は、この識別信号により、主計算機
11’のダウンに備え、デユアルポートラム13’のデ
ータを参照しつつ、主計算機11’と仮想的に同様の処
理を行う。
【0052】また、切替器14は、主計算機11’から
クロック信号が送出されている限り、通信端子群14a
と通信端子群14eとを接続し、主計算機11’は通信
素子100a及び100bを介して、処理対象5a及び
5bと通信処理を行う。このようにして主計算機11、
11’又は11”の切替は行われる。
【0053】一方、主計算機11’がダウンした場合、
すなわち、主計算機11’からのクロック信号が途絶え
た場合、切替器14は選択信号端子14bから全ての主
計算機11、11’及び11”に非選択信号を送出す
る。同時に、選択信号端子14dから補助計算機12へ
選択信号を送出し、通信端子群14eを通信端子群14
a’と接続する。補助計算機12は、この選択信号によ
り、主計算機11’がダウンしたことを認識し、それま
で仮想的に行っていた処理を現実に実行し、主計算機1
1’の処理を継承する。このようにして補助計算機12
は、主計算機11、11’又は11”のダウンに対応す
る。
【0054】(実施の形態4)次に、本発明に係るフォ
ールトトレラント計算機システムの第4の実施の形態に
ついて説明する。図4は、係るフォールトトレラント計
算機システムCのブロック図である。フオールトトレラ
ント計算機システムCは、上記第3の実施の形態に係る
フォールトトレラント計算機システムと同様、異なる処
理内容を実行する複数の主計算機11、11’及び1
1”を設けている。しかし、この第4の実施の形態にお
いては、主計算機11、11’及び11”がそれぞれ異
なる処理内容を実行する処理対象5c、5d、5eに、
通信素子100c、100d、100eを介して1対1
に対応して設けられている点が第3の実施の形態とは異
なる。そして、主計算機11、11’及び11”はそれ
ぞれ対応する処理対象5c、5d、5eを同時進行で処
理させることができ、且つシステム全体は処理対象5
c、5d、5eを無停止・連続的に処理することができ
るようになっている。また切替器14は、主計算機11
と処理対象5c、主計算機11’と処理対象5d、およ
び主計算機11”と処理対象5eをそれぞれ接続し、互
いに独立して駆動させる機能を有している。そのために
切替器14の内部は各主計算機11、11’及び11”
と各処理対象5c、5d、5eとの間の接続、或いは接
続切替を実現するために、切替部14−1、14−2、
14−3に区分構成されている。
【0055】なお、主計算機11、11’及び11”は
それぞれ対応する処理対象5c、5d、5eを同時進行
で処理させるのではなく、いずれかの主計算機とそれに
対応する処理対象との組が選択的に処理実行するように
してもよい。この場合は、タイムシェアリングの手法を
用いて時分割操作をするとか、主計算機11、11’及
び11”の間にマスター計算機、スレーブ計算機のよう
な主従関係を設定しておき、マスター計算機のコントロ
ールの下でシステム全体を処理運営させるなどの方法が
ある。すなわち、フォールトトレラント計算機システム
Cは、複数の主計算機11、11’、11”と、一の補
助計算機12と、各処理対象5c、5d、5eにそれぞ
れ接続された通信素子100c、100d、100e
と、切替器14とからなる。切替器14は通信素子10
0c、100d、100eのいずれか1つについて、対
応する主計算機11、11’、11”又は補助計算機1
2のいずれか一方の間との接続切替を行う。
【0056】主計算機11、11’及び11”は、上述
した通り、それぞれ別の処理を実行する計算機であっ
て、処理対象5c、5d、5eの処理内容に応じた動作
を互いに独立して、且つ同時進行で処理実行することが
できる。この処理動作は、切替器14の各切替部14−
1、14−2、14−3から各主計算機11、11’及
び11”の指示信号端子11c、11c’及び11c”
に送出される動作指示信号によって認識される。また、
各主計算機11、11’及び11”は、上述したフォー
ルトトレラント計算機システムA' における主計算機1
のデータ出力端子1a、データ入力端子1b、TMS出
力端子1c及びTCK出力端子1dに相当する通信端子
群11a、11a’及び11a”を備え、この通信端子
群11a、11a’及び11a”を通じて上述した主計
算機1と同様の通信処理を行う。なお、本実施形態で
は、主計算機を3つ設けているが、これに限定はされな
い。
【0057】補助計算機12は、主計算機11、11’
及び11”において実行されるそれぞれの処理内容を実
行し得るものである。また、補助計算機12は、どの主
計算機11、11’又は11”が現実に処理を実行して
いるかを識別する信号を切替器14から受け取るための
識別信号端子12bを備えており、切替器14から送出
される当該識別信号により、現実に処理を実行している
主計算機11、11’及び(又は)11”を識別する。
切替器14からは、主計算機11、11’及び(又は)
11”の処理実行の状況に応じて、例えば図6に示す真
理値表に基づく識別信号が出力される。補助計算機12
はこの識別信号により、主計算機11、11’及び(又
は)11”の処理の実行、不実行を識別する。図6にお
いて、真理値表中の「1」は処理実行を示す一方、
「0」は処理不実行を示す。すなわち、例えば切替器1
4から「「110」の識別信号が出力されたら、これは
真理値表中の第2行目のデータに相当し、主計算機11
及び11’が処理実行しており、主計算機11”は処理
実行していないことを示す。更に補助計算機12は、処
理実行している主計算機11、11’又は11”(複数
の主計算機が処理実行しているときはいずれか一方)が
ダウンしているか否かの通知信号を切替器14から受け
取るための通知信号端子12dを備えており、当該主計
算機11、11’又は11”が正常に動作しているか否
かを識別する。通知信号は、例えば主計算機11、1
1’又は11”のそれぞれに独自のコード番号を付けて
おき、ダウンした主計算機があった場合はそのコード番
号を切替器14が出力するなどの方法で補助計算機12
に通知する。
【0058】一方、補助計算機12は、上述したフォー
ルトトレラント計算機システムA'における補助計算機
2のデータ出力端子2a、データ入力端子2b、TMS
出力端子2c及びTCK出力端子2dに相当する通信端
子群12aを備え、この通信端子群を通じて上述した補
助計算機2と同様の通信処理を行う。各主計算機11、
11’及び11”と補助計算機12とは、それぞれ対応
するデュアルポートラム13、13’及び13を共有し
ている。このデュアルポートラム13、13’及び1
3”に対して、対応する主計算機11、11’及び1
1”、及び補助計算機12は、それぞれデータの書込み
・読み出しが自在であり、これらのデータを相互に共有
することができる。従って、補助計算機12は、実際に
処理を実行しているいずれか1または複数の主計算機1
1、11’又は11”が正常に動作している場合、対応
するいずれか1または複数のデュアルポートラム13、
13’又は13”に書込まれたデータに基づいて、上記
いずれか1または複数の主計算機11、11’又は1
1”が実行している処理を把握し、いわば仮想的に同一
の処理を実行することが可能となる。なお複数の主計算
機11、11’又は11”が同時進行で処理実行してい
るときは、補助計算機12における同一処理の仮想的な
実行は複数のデュアルポートラム13、13’又は1
3”間で頻繁且つ同時実行が生じる可能性があるが、の
場合は、タイムシェアリング、或いはバッファメモリを
使った一時退避処理により対応をとることができる。ま
た、複数の主計算機11、11’又は11”が同時進行
で処理実行している場合において、複数の主計算機1
1、11’又は11”が同時にダウンした場合は、予め
複数の主計算機11、11’又は11”の間で所定の条
件(例えば重要度)に応じて優先順位を定めておき、こ
の優先順位にしたがって補助計算機12に通知信号を送
付し、処理の継承を行なわせるようにすることができ
る。
【0059】切替器14は、各主計算機11、11’及
び11”の通信端子群11a、11a’及び11a”と
接続され、上述したフォールトトレラント計算機システ
ムA' の切替器4の入力端子4a、出力端子4b、TM
S入力端子4c及びTCK入力端子4dに相当する通信
端子群14a−1、14a−2及び14a−3と、補助
計算機12の通信端子群12aに接続され、同じく切替
器4の入力端子4a’、出力端子4b’、TMS入力端
子4c’及びTCK入力端子4d’に相当する通信端子
群14a’とを備えている。また、切替器14は、上述
したフォールトトレラント計算機システムA' の切皆器
4の出力端子4e、入力端子4f、TMS出力端子4g
及びTCK出力端子4hに相当する通信端子群14e−
1、14e−2及び14e−3を備えている。なお、上
記通信端子群14a−1、14a−2及び14a−3
は、それぞれ切替器14の切替部14−1、14−2及
び14−3に対応して設けられている。上記通信端子群
14e−1、14e−2及び14e−3もまた、それぞ
れ切替器14の切替部14−1、14−2及び14−3
に対応して設けられている。このような通信端子の構成
を有する切替器14は、選択されているいずれかの主計
算機11、11’又は11”から送出されるクロック信
号の有無によって、通信端子群14e−1、14e−2
及び14e−3とこれらに対応する通信端子群14a、
14a’とを接続して主計算機側の処理実行を行なわせ
るか、又は通信端子群14e−1、14e−2及び14
e−3のいずれか1つと14a’とを接続して補助計算
機12側の処理実行を行なわせるかのいずれかを実現す
るPLDとしての機能を持つ。
【0060】また、切替器14は、処理実行すべき主計
算機11、11’又は11”へ動作指示信号を送出する
指示信号端子14b−1、14b−2及び14b−3
と、補助計算機12へいずれの主計算機11、11’又
は11”が処理実行しているかを識別するための識別信
号を送出する識別信号端子14cと、処理実行している
主計算機11、11’又は11”がダウンしているか否
かを通知するための通知信号を送出する通知信号端子1
4fと、を備える。上記指示信号端子14b−1、14
b−2及び14b−3は、それぞれ切替器14の切替部
14−1、14−2及び14−3に対応して設けられて
いる。なお、切替器14と通信素子100c、100
d、100eの関係は、上述したフォールトトレラント
計算機システムA' の場合と同様なので、説明は省略す
る。
【0061】次に、係る構成から成るフォールトトレラ
ント計算機システムCの作用について説明する。まず、
主計算機11、11’又は11”のいずれか1つまたは
複数が選択され、例えば、主計算機11及び11’が処
理を実行する場合、主計算機11及び11’はそれぞれ
の指示信号端子11c、11c’から切替器14へ主計
算機11及び11’を選択するよう指示信号を送出す
る。切替器14は、これを受けて指示信号端子14b−
1及び14b−2から主計算機11及び11”に動作指
示信号を、指示信号端子14b−3から主計算機11”
には不動作指示信号を、それぞれ送出し、これらを動作
制御する。同時に、切替器14は、識別信号端子14c
から補助計算機12へ向けて、図6に示された真理値表
の対応するデータから成る識別信号を送出し、主計算機
11及び11’が処理実行していることを通知する。
【0062】補助計算機12は、この識別信号により、
主計算機11又は11’のダウンに備え、デュアルポー
トラム13及び13’のデータを参照しつつ、主計算機
11及び11’と仮想的に同様の処理を行う。また、切
替器14は、主計算機11及び11’からクロック信号
が送出されている限り、通信端子群14a−1及び14
a−2とこれらに対応する通信端子群14e−1及び1
4e−2とを接続し、主計算機11及び11’はそれぞ
れ通信素子100cおよび100dを介して、処理対象
5c及び、5dと通信処理を行う。通信処理の方法は、
上述したフォールトトレラント計算機システムA' と同
様であるため、説明は省略する。
【0063】ここで、例えば主計算機11及び11’の
うち主計算機11’がダウンした場合、すなわち、主計
算機11’からのクロック信号が途絶えた場合、切替器
14は指示信号端子14b−2から主計算機11’に不
動作指示信号を送出する。他方、切替器14は指示信号
端子14b−1から主計算機11へは動作指示信号を送
出したままである。同時に、通知信号端子14fから補
助計算機12へ主計算機11’のダウンを通知する通知
信号を送出し、通信端子群14e−2を補助計算機12
側の通信端子群14a’と接続する。補助計算機12
は、この選択信号により、主計算機11’がダウンした
ことを認識し、それまで主計算機11’に関して仮想的
に行っていた処理を現実に実行し、主計算機11’の処
理を継承する。このようにして補助計算機12は、主計
算機11または11’のダウンに対応する。
【0064】ここで、主計算機11を切り替える場合、
例えば、主計算機11’のみに処理を実行させる場合、
主計算機11は指示信号端子11cから切替器14へ主
計算機11’のみを選択するよう指示信号を送出する。
切替器14は、これを受けて指示信号端子14b−1及
び14b−3から主計算機11及び11”に不動作指示
信号を、指示信号端子14b−2から主計算機11’に
は動作指示信号を、それぞれ送出する。同時に、切替器
14は、識別信号端子14cから補助計算機12へ識別
信号を送出し、主計算機11’が処理実行していること
を通知する。補助計算機12は、この識別信号により、
主計算機11’のダウンに備え、今度はデユアルポート
ラム13’のデータを参照しつつ、主計算機11’と仮
想的に同様の処理を行う。
【0065】また、切替器14は、主計算機11’から
クロック信号が送出されている限り、通信端子群14a
−2と通信端子群14e−2とを接続し、主計算機1
1’は通信素子100dを介して、処理対象5dと通信
処理を行う。このようにして主計算機11、11’又は
11”の切替は行われる。
【0066】一方、主計算機11’がダウンした場合、
すなわち、主計算機11’からのクロック信号が途絶え
た場合、切替器14は指示信号端子14b−2から主計
算機11’に不動作指示信号を送出する。同時に、通知
信号端子14fから補助計算機12へ主計算機11’の
ダウンを通知する通知信号を送出し、通信端子群14e
−2を補助計算機12側の通信端子群14a’と接続す
る。補助計算機12は、この選択信号により、主計算機
11’がダウンしたことを認識し、それまで仮想的に行
っていた処理を現実に実行し、主計算機11’の処理を
継承する。このようにして補助計算機12は、主計算機
11、11’又は11”のダウンに対応する。なお、こ
の第4の実施の形態を示す図4において、バウンダリス
キャン素子100c、100d、100eは、各々の主
計算機11、11’又は11”にそれぞれ1個づつ接続
されているが、本発明ではこれに限定されず0個または
複数個接続されていてもよい。また、複数の主計算機1
1、11’、11”に対して複数のバウンダリスキャン
素子100c、100d、100e及び複数の処理対象
5c、5d、5eが接続されていることに対応して、補
助計算機も複数設けることもできる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フォールトトレラント計算機システムを、主計算機と、
通常時に当該主計算機と同―の処理を仮想的に実行する
補助計算機と、処理対象であるI/O処理部と、前記I
/O処理部と前記主計算機又は前記補助計算機のいずれ
か一方との間の接続切替を行う切替手段とから構成した
ため、前記主計算機のデータ処理と全く同一の処理を補
助計算機に仮想的に実行させ、主計算機したときに、直
ちに補助計算機に引き継がせることが可能となる。これ
により、補助計算機2による主計算機1の処理の継承は
極めて正確に行われ、処理を何ら中断することなく継続
することができる。
【0068】また、本発明の別の態様によれば、フォー
ルトトレラント計算機システムを、主計算機と、通常時
に当該主計算機と同―の処理を仮想的に実行する補助計
算機と、処理対象に接続された通信素子と、前記通信素
子と前記主計算機又は前記補助計算機のいずれか一方と
の間の接続切替を行う切替手段とから構成し、前記通信
素子がバウンダリスキャン素子であり、前記切替手段
は、前記主計算機から前記通信素子へ供給されるクロッ
ク信号の有無に基づいて、前記接続切替を行うようにし
たため、通常の状態においては、前記切替手段が前記主
計算機とバウンダリスキャン素子たる前記通信素子とを
接続しており、前記主計算機によって前記処理対象が処
理させておくことができる。そして、前記主計算機と前
記処理対象との間の各種データの通信は、バウンダリス
キャン素子たる前記通信素子を介して行われ、その間、
前記補助計算機は、前記処理対象に対して前記主計算機
が行っている処理と全く同一の処理を仮想的に実行する
ようにできる。
【0069】この状況下において、主計算機がダウンし
た場合、補助計算機により主計算機の処理を実行させれ
ば、の処理の継承は極めて正確に行われ、処理対象等の
処理を何ら中断することなく継続することができる。ま
た、主計算機1がダウンしたか否かの判別は、上述した
通り主計算機からのクロック信号の送出の有無に基づい
て行われ、主計算機と補助計算機との間での認識処理は
不要であるので、処理の遅延も免れるという効果も得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフォールトト
レラント計算機システムAのブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るフォールトト
レラント計算機システムA’のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るフォールトト
レラント計算機システムBのブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るフォールトト
レラント計算機システムCのブロック図である。
【図5】(a)バウンダリスキャン素子100のブロッ
ク図である。 (b)他のバウンダリスキャン素子100’のブロック
図である。 (c)更に他のバウンダリスキャン素子100’’のブ
ロック図である。 (d)バウンダリスキャン素子100の別の態様のブロ
ック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態において、識別信号
を生成するための真理値表を表す図である。
【符号の説明】
1 主計算機 1a、2a データ出力端子 1b、2b データ入力端子 1c、2c TMS出力端子 1d、2d TCK出力端子 2 補助計算機 3 デュアルポートラム 4 切替器 5a、5b 処理対象 100a、100b 通信素子(バウンダリスキャン素

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主計算機と、通常時に当該主計算機と同
    ―の処理を仮想的に実行する補助計算機と、主計算機に
    接続されてデータの送受を行なう処理対象と前記主計算
    機又は前記補助計算機のいずれか一方との間の接続切替
    を行う切替手段とを備えたフォールトトレラント計算機
    システム。
  2. 【請求項2】 主計算機には、当該主計算機との間でデ
    ータの送受信を行う通信手段、処理装置、或いは各種I
    /Oが接続されることを特徴とする請求項1記載のフォ
    ールトトレラント計算機システム。
  3. 【請求項3】 主計算機と、通常時に当該主計算機と同
    一の処理を仮想的に実行する補助計算機と、処理対象に
    接続された通信素子と、前記通信素子と前記主計算機又
    は前記補助計算機のいずれか一方との間の接続切替を行
    う切替手段と、からなり、 前記通信素子がバウンダリスキャン素子であり、 前記切替手段は、前記主計算機から前記通信素子へ供給
    されるクロック信号の有無に基づいて、前記接続切替を
    行うものであることを特徴とするフォールトトレラント
    計算機システム。
  4. 【請求項4】 複数の主計算機と、通常時に当該主計算
    機と同一の処理を仮想的に実行する補助計算機と、処理
    対象に接続された通信素子と、前記通信素子と前記主計
    算機又は前記補助計算機のいずれか一方との間の接続切
    替を行う切替手段と、からなり、 前記通信素子がバウンダリスキャン素子であり、 前記切替手段は、前記複数の主計算機のうちの1つと通
    信素子との間でデータの送受信を行なわせるとともに、
    前記補助計算機はこのデータの送受信動作をする主計算
    機と同一の処理を仮想的に実行させ、且つ前記送受信動
    作をする主計算機から前記通信素子へ供給されるクロッ
    ク信号の有無に基づいて、前記接続切替を行うものであ
    ることを特徴とするフォールトトレラント計算機システ
    ム。
  5. 【請求項5】 複数の主計算機に対して1つの補助計算
    機および1つの処理対象及び通信素子の組が設けられて
    いることを特徴とする請求項4記載のフォールトトレラ
    ント計算機システム。
  6. 【請求項6】 複数の主計算機と、通常時に当該主計算
    機と同一の処理を仮想的に実行する補助計算機と、複数
    の処理対象及びこれら複数の処理対象のそれぞれに接続
    された複数の通信素子の組と、前記複数の通信素子の任
    意の1つと前記複数の主計算機の任意の1つとを接続す
    る一方、前記通信素子と前記主計算機又は前記補助計算
    機のいずれか一方との間の接続切替を行う切替手段と、
    からなり、 前記通信素子がバウンダリスキャン素子であり、 前記切替手段は、前記複数の主計算機とそれぞれ対応す
    る通信素子との間でデータの送受信を行なわせるととも
    に、前記補助計算機はこれらデータの送受信動作をする
    主計算機と同一の処理を仮想的に実行させ、且つ前記送
    受信動作をする主計算機から前記通信素子へ供給される
    クロック信号の有無に基づいて、前記通信素子と前記主
    計算機又は前記補助計算機のいずれか一方との間の接続
    切替を行うものであることを特徴とするフォールトトレ
    ラント計算機システム。
  7. 【請求項7】 複数の主計算機、及び複数の処理対象及
    びこれら複数の処理対象のそれぞれに接続された複数の
    通信素子の組に対して1つの補助計算機が設けられてい
    ることを特徴とする請求項4記載のフォールトトレラン
    ト計算機システム。
  8. 【請求項8】 複数の主計算機、及び複数の処理対象及
    びこれら複数の処理対象のそれぞれに接続された複数の
    通信素子の組に対して複数の補助計算機が設けられてい
    ることを特徴とする請求項4記載のフォールトトレラン
    ト計算機システム。
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