JP2000266898A - 輝尽性蛍光体シート - Google Patents

輝尽性蛍光体シート

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JP2000266898A
JP2000266898A JP11068966A JP6896699A JP2000266898A JP 2000266898 A JP2000266898 A JP 2000266898A JP 11068966 A JP11068966 A JP 11068966A JP 6896699 A JP6896699 A JP 6896699A JP 2000266898 A JP2000266898 A JP 2000266898A
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phosphor sheet
light
sheet
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JP11068966A
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Seiji Tazaki
誠二 田崎
Katsuhiro Koda
勝博 幸田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2012Measuring radiation intensity with scintillation detectors using stimulable phosphors, e.g. stimulable phosphor sheets

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質、特に鮮鋭度の優れた放射線画像を与え
る輝尽性蛍光体シートを提供する。 【解決手段】 放射線像記録再生方法に用いる輝尽性蛍
光体シートであって、その輝尽性蛍光体シートが、シー
トを平面方向に沿って細分区画する隔壁と該隔壁により
区画された輝尽性蛍光体充填領域とからなり、そして該
輝尽性蛍光体充填領域および該隔壁の励起光に対する散
乱長がそれぞれ20〜100μmの範囲および0.05
〜20μmの範囲にあって、かつその比率が3.0以上
であり、また該輝尽性蛍光体充填領域および該隔壁の輝
尽発光光に対する吸収長がそれぞれ1000μm以上で
ある輝尽性蛍光体シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体の輝
尽発光を利用する放射線像記録再生方法に用いられる輝
尽性蛍光体シートに関する。
【0002】
【従来の技術】放射線写真フィルムと増感スクリーンと
を組み合わせて用いる放射線写真法に代る方法として、
輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方法(放射線像
変換方法ともいう)が知られている。この方法は、輝尽
性蛍光体を含有する輝尽性蛍光体シート(放射線像変換
パネルともいう)を利用するもので、被写体を透過し
た、あるいは被検体から発せられた放射線をシートの輝
尽性蛍光体に吸収させ、その後、その輝尽性蛍光体に可
視光線あるいは赤外線などの電磁波(励起光)を照射し
て輝尽性蛍光体を励起することにより、該輝尽性蛍光体
中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝尽発光
光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取って電
気信号に変え、この電気信号から被写体あるいは被検体
の放射線画像を可視像として再生する方法である。読み
取りを終えた輝尽性蛍光体シートは、輝尽性蛍光体中に
残存する放射線エネルギーを消去した後、同様な放射線
像記録再生方法に繰り返し使用される。
【0003】上記の放射線像記録再生方法にて用いられ
る輝尽性蛍光体シートは一般に、その下側表面に支持体
が設けられ、上側表面に保護膜が設けられた基本構成を
有する。また、輝尽性蛍光体シート(放射線像変換パネ
ルにおいては輝尽性蛍光体層と称する)は通常、輝尽性
蛍光体粒子とこれを分散状態で含有支持する結合剤とか
らなる。ただし、輝尽性蛍光体シートとしては、蒸着法
や焼結法などによって形成される結合剤を含まないで輝
尽性蛍光体の凝集体からなるものや、この輝尽性蛍光体
の凝集体の間隙に高分子物質を浸透させたものも知られ
ている。これらの輝尽性蛍光体シートはいずれも、前記
の放射線像記録再生方法に使用することができる。
【0004】上記の放射線像記録再生方法で用いられる
輝尽性蛍光体シートは高感度であって、かつ高画質の放
射線画像を再生できることが望ましい。すなわち、放射
線像記録再生方法の代表的な用途として、X線を用いる
医療診断用の放射線画像の形成があるが、この用途に於
いては特に、少ないX線照射量で高い画質(特に高い解
像力に結びつく高い鮮鋭度)を持つ放射線画像を得るこ
とが望まれるからである。
【0005】放射線像記録再生方法において形成される
放射線画像の鮮鋭度は、主として輝尽性蛍光体シート中
での励起光の拡散に依存している。すなわち、輝尽性蛍
光体シートに記録された放射線エネルギーの潜像は、シ
ートの表面にビーム状の励起光を移動させながら時系列
的に照射し、その励起光の照射によって発せられる輝尽
発光光を順次集光することによって読み出されるが、照
射された励起光がシートの内部で拡散する(特に平面方
向に拡散する)と、その励起光は照射領域を越えて、そ
の周囲の放射線エネルギーを持つ蛍光体粒子をも励起す
る結果となり、そのような照射領域の外の蛍光体の持つ
放射線エネルギーもが照射領域内の蛍光体の持つ放射線
エネルギーと一緒に輝尽発光光として取り出されてしま
うためである。
【0006】この励起光の拡散を避けるために輝尽性蛍
光体シート(または放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体
層)に、そのシートを平面方向に沿って細分区画する励
起光反射性隔壁を設けることは既に知られている。特開
昭59−202100号公報には、基板に輝尽性蛍光体
層を設けた放射線画像変換パネルに、隔壁部材によって
多数個に区切った小房からなるハニカム構造を設け、そ
の各小房に輝尽性蛍光体を充填することが記載されてい
る。特開昭62−36599号公報には、支持体の片面
に、開口部の口径と深さとの比率が1:3.5以上であ
る凹部が規則的に多数個設けられ、かつ該凹部に輝尽性
蛍光体が充填された構造を有する放射線画像変換パネル
が記載されている。特開平2−129600号公報に
は、厚さ方向に多数の穴を持つ支持体板の穴部に輝尽性
蛍光体を充填した放射線画像変換パネルが記載されてい
る。
【0007】上記のいわゆるセル化構造を有する輝尽性
蛍光体シートにおいて、励起光反射性隔壁の厚みは輝尽
性蛍光体を充填する領域の面積(開口率)を制限するこ
とになるため、できるだけ薄くする必要がある。隔壁を
薄くしてかつ光不透過性を保持させようとすると、光吸
収性材料を用いらざるを得ず、その結果輝尽発光光の取
り出し効率が低下することになる。逆に隔壁を厚くする
と、輝尽性蛍光体充填領域の開口率が下がり、X線吸収
率が低下することになる。それを補うために輝尽性蛍光
体シート(輝尽性蛍光体層)を厚くすると、シートの深
部に励起光が届かない、あるいは深部の輝尽発光光が取
り出せないといった問題が生じて、結果として輝尽発光
光の取り出し効率が上がらないことになる。従って、こ
れまでの技術では実用上、セル化構造を有し、高画質の
画像を与える輝尽性蛍光体シートを製造することは殆ど
不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、画質、特に
鮮鋭度の優れた放射線画像を与える輝尽性蛍光体シート
を提供することにある。また本発明は、高い感度を示
し、かつ鮮鋭度の高い放射線画像を与える輝尽性蛍光体
シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記セル化
構造について検討した結果、隔壁に関しては励起光に対
する散乱長を短くして高反射率とし、輝尽発光光に対す
る吸収長を長くして低吸収率とすることにより、励起光
の平面方向への拡散を有効に防いで画像の鮮鋭度を高め
るとともに、隔壁による励起光および発光光の吸収を極
力抑えて発光効率の低下を防ぐことができることを見出
した。また、輝尽性蛍光体充填領域に関しては励起光に
対する散乱長を長くして高透過率とし、発光光に対する
吸収長を長くして低吸収率とすることにより、輝尽性蛍
光体シートの深部まで励起光が届くようにするととも
に、シート深部からの発光光を効率良く取り出せるよう
にする。このようにすることにより、高画質の放射線画
像が得られることも見い出した。さらには、輝尽性蛍光
体シートの厚さを厚くすることによりX線吸収率を高め
て、より一層高画質の画像が得られることも見い出し、
本発明に到達したものである。
【0010】本発明は、放射線画像を潜像として記録さ
せた後、励起光を照射することにより該潜像から輝尽発
光光を放出させ、次いで該輝尽発光光を電気的に処理す
ることにより放射線画像を再生することからなる放射線
像記録再生方法に用いる輝尽性蛍光体シートであって、
該輝尽性蛍光体シートが、そのシートを平面方向に沿っ
て細分区画する隔壁と該隔壁により区画された輝尽性蛍
光体充填領域とからなり、そして該輝尽性蛍光体充填領
域および該隔壁の励起光に対する散乱長がそれぞれ20
〜100μmの範囲および0.05〜20μmの範囲に
あって、かつその比率(輝尽性蛍光体充填領域の励起光
に対する散乱長/隔壁の励起光に対する散乱長)が3.
0以上であり、また該輝尽性蛍光体充填領域および該隔
壁の輝尽発光光に対する吸収長がそれぞれ1000μm
以上であることを特徴とする輝尽性蛍光体シートにあ
る。
【0011】本発明において、励起光に対する散乱長と
は、励起光が一回散乱するまでに直進する平均距離を意
味し、散乱長が短いほど光散乱性が高い。また、輝尽発
光光に対する吸収長とは、発光光が吸収されるまでの平
均自由距離意味し、吸収長が長いほど光吸収性が低い。
この光散乱長および光吸収長は、下記の方法によって測
定した透過率の測定値から、クベルカ(Kubelka)の理
論に基づく計算方法により算出される値である。
【0012】まず、測定対象の輝尽性蛍光体シートの隔
壁および輝尽性蛍光体充填領域それぞれに関して、同一
の組成を持ち互いに厚さが相違する三枚以上のフィルム
試料を作製し、各々のフィルム試料の厚さ(μm)およ
び透過率(%)を測定する。この透過率の測定は、通常
の分光光度計により測定することができる。測定波長
は、輝尽性蛍光体シートに含まれる輝尽性蛍光体の励起
光の波長および輝尽発光光の波長とする必要がある。
【0013】次に、得られたフィルムの厚さ(μm)と
透過率(%)の測定値を用いて、光散乱長および光吸収
長をクベルカの理論に基づいて算出する。フィルムの厚
さをdμm、フィルムの散乱長を1/αμm、フィルム
の吸収長を1/βμmとする。深さZにおける光強度分
布I(Z)を考える。このI(Z)をフィルムの表から
裏に向かう成分i(Z)と裏から表に向かう成分j
(Z)とに分けて考える。すなわち、I(Z)=i
(Z)+j(Z)である。任意の深さZにおける微小厚
さdzの膜での散乱吸収による光強度の増減は、クベル
カの理論より下記の連立微分方程式(1)、(2)を解
けばよい。
【0014】
【数1】 di/dz=−(β+α)i+αj …(1) dj/dz=(β+α)j−αi …(2)
【0015】γ2=β(β+2α)、ξ=(α+β−
γ)/α、η=(α+β+γ)/αとし、KおよびLを
積分定数とすると、上記連立微分方程式のiおよびjに
関する一般解はそれぞれ、次のようになる。
【0016】
【数2】i(Z)=Ke-γZ+LeγZ j(Z)=Kξe-γZ+LηeγZ
【0017】厚さdのフィルムの透過率Tは、 T=i(d)/i(0) で与えられ、これにフィルム単独で透過率を測定する場
合に、戻り光がない(j(d)=0)と仮定すると、透
過率Tは厚さdの関数として下記式(3)で表すことが
できる。
【0018】
【数3】 T(d)=(η−ξ)/(ηeγZ−ξe-γZ) …(3) 測定した透過率Tとフィルムの厚さdのデータを式
(3)に入れて最小二乗法などにより最適化することに
より、散乱長1/αおよび吸収長1/βを求めることが
できる。
【0019】本発明の輝尽性蛍光体シートの好ましい態
様を以下に記載する。 (1)輝尽性蛍光体充填領域が少なくとも輝尽性蛍光体
と結合剤とからなる輝尽性蛍光体シート。 (2)輝尽性蛍光体充填領域における輝尽性蛍光体の体
積比率が40〜95%の範囲にあり、空隙の体積比率が
0〜20%の範囲にある輝尽性蛍光体シート。 (3)隔壁が少なくとも低光吸収性微粒子と高分子物質
とからなる輝尽性蛍光体シート。 (4)隔壁における低光吸収性微粒子の体積比率が30
〜90%の範囲にある輝尽性蛍光体シート。 (5)低光吸収性微粒子の粒子径が0.01〜5.0μ
mの範囲にある輝尽性蛍光体シート。 (6)低光吸収性微粒子がアルミナ微粒子である輝尽性
蛍光体シート。
【0020】(7)隔壁が更に空隙を含む輝尽性蛍光体
シート。 (8)隔壁における空隙の体積比率が10〜70%の範
囲にある輝尽性蛍光体シート。 (9)低光吸収性微粒子と空隙との屈折率比が1.1〜
3.0の範囲にある輝尽性蛍光体シート。 (10)隔壁が更に輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体シ
ート。 (11)隔壁が更に励起光を吸収して輝尽発光光を吸収
しない着色剤で着色されている輝尽性蛍光体シート。 (12)厚さが50〜1500μmの範囲にある輝尽性
蛍光体シート。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の輝尽性蛍光体シートは、
前記の放射線像記録再生方法に用いる輝尽性蛍光体シー
トであって、そのシートを平面方向に沿って細分区画す
る特定の光散乱長と光吸収長を有する隔壁と、該隔壁に
より区画された特定の光散乱長と光吸収長を有する輝尽
性蛍光体充填領域とからなることを特徴とするものであ
る。
【0022】上記の隔壁と輝尽性蛍光体充填領域とから
なる輝尽性蛍光体シートの構成を添付図面を参照しなが
ら説明する。
【0023】図1は、本発明の輝尽性蛍光体シート10
を概略的に示す平面図(1)、および平面図(1)にお
けるI−I線に沿った断面図(2)である。図1の
(1)と(2)における斜線部分が隔壁11であり、そ
の斜線に囲まれた部分が輝尽性蛍光体充填領域12であ
る。X線など放射線に対する吸収効率を高めるために
は、輝尽性蛍光体シートの厚さDは一般に50μm乃至
1500μmの範囲にある。好適な分解能特性および画
質を得るためには、輝尽性蛍光体充填領域の幅A(平面
方向の幅の平均値)は5μm乃至300μmの範囲にあ
るのが望ましく、また隔壁の幅Bは0.5μm乃至50
μmの範囲にあるのが望ましい。そして、輝尽性蛍光体
シートの全表面Sに対する輝尽性蛍光体充填領域の面積
Spの比率(開口率)Sp/Sは、40乃至98%の範
囲にあるのが望ましい。
【0024】本発明において、上記輝尽性蛍光体充填領
域12は、その輝尽性蛍光体の励起光に対する散乱長1
/α1が20乃至100μmの範囲にあり、輝尽発光光
に対する吸収長1/β1が1000μm以上である。一
方、上記隔壁11は、励起光に対する散乱長1/α2が
0.05乃至20μmの範囲にあり、輝尽発光光に対す
る吸収長1/β2が1000μm以上である。そして、
蛍光体充填領域の散乱長と隔壁の散乱長との比率(1/
α1)/(1/α2)は3.0以上である。
【0025】輝尽性蛍光体充填領域12は、少なくとも
輝尽性蛍光体粒子を分散含有する結合剤からなるのが好
ましく、特に好ましくは輝尽性蛍光体粒子、空隙(空
気)および結合剤からなる。
【0026】図2は、輝尽性蛍光体充填領域12の一部
を拡大した拡大概念図である。輝尽性蛍光体充填領域1
2は輝尽性蛍光体粒子13、空隙14、および結合剤1
5から構成されている。輝尽性蛍光体充填領域12の全
体積V1に対する輝尽性蛍光体13の占める体積Vp1の
比率Vp1/V1は40乃至95%の範囲にあるのが望ま
しく、また空隙14の占める体積Va1の比率Va1/V
1は0乃至20%の範囲にあるのが望ましい。輝尽性蛍
光体粒子13の粒子径は1乃至10μmの範囲にあるの
が望ましい。
【0027】隔壁11は、少なくとも低光吸収性微粒子
とそれを分散含有する高分子物質とからなるのが好まし
く、特に好ましくは低光吸収性微粒子、空隙および高分
子物質からなる。
【0028】図3は、隔壁11の一部を拡大した拡大概
念図である。隔壁11は低光吸収性微粒子16、空隙1
7、および高分子物質18から構成されている。隔壁1
1の全体積V2に対する低光吸収性微粒子16の占める
体積Vf2の比率Vf2/V2は30乃至90%の範囲に
あるのが望ましく、また空隙17の占める体積Va2の
比率Va2/V2は10乃至70%の範囲にあるのが望ま
しい。低光吸収性微粒子16の粒子径は0.01乃至
5.0μmの範囲にあるのが望ましい。低光吸収性微粒
子16の屈折率Kfと空隙17の屈折率Kaとの比率K
f/Kaは1.1乃至3.0の範囲にあるのが望まし
い。
【0029】本発明においてセル化構造は、図1に示し
たような隔壁11と輝尽性蛍光体充填領域12とが交互
に配された一次元のストライプ状に限定されるものでは
なく、その隔壁の形状や位置などは適宜変更することが
できる。なお、図1の構造の輝尽性蛍光体シートから励
起光を用いて放射線画像を読み取る場合には、その励起
光の照射はストライプ状の隔壁11と充填領域12とを
横切るような方向で走査させながら行うことが有利であ
る。
【0030】図4は、隔壁の形状のバリエーションの例
を示す。図4の(1)は、隔壁11が格子状に設けられ
た二次元のセル化構造を示す。(2)は、六角形の輝尽
性蛍光体充填領域12を隔壁11が囲むように形成され
た二次元セル化構造を示す。(3)は、円形の輝尽性蛍
光体充填領域12を隔壁11が囲むように形成された二
次元セル化構造を示す。
【0031】図1の輝尽性蛍光体シートでは、隔壁11
の頂部と底部はともにシートの両表面に露出していた
が、その頂部と底部の両方あるいはいずれか一方がシー
トに埋没していてもよい。ただし、隔壁の高さは輝尽性
蛍光体シートの厚さの1/3乃至1/1の範囲にあるの
が望ましい。
【0032】本発明の輝尽性蛍光体シートは、たとえば
以下のようにして製造することができる。輝尽性蛍光体
充填領域が輝尽性蛍光体と空隙と結合剤とからなり、隔
壁が低光吸収性微粒子と空隙と高分子物質とからなる場
合を例にとって説明する。
【0033】輝尽性蛍光体充填領域に用いる輝尽性蛍光
体としては、波長が400〜900nmの範囲の励起光
の照射により、300〜500nmの波長範囲に輝尽発
光を示す輝尽性蛍光体が好ましい。そのような輝尽性蛍
光体の例は、特開平2−193100号公報および特開
平4−310900号公報に詳しく記載されている。特
に好ましい輝尽性蛍光体としては、ユーロピウムあるい
はセリウムによって付活されているアルカリ土類金属ハ
ロゲン化物系蛍光体(例、BaFBr:Eu、およびB
aFBrI:Eu)、そしてセリウム付活希土類オキシ
ハロゲン化物系蛍光体を挙げることができる。
【0034】結合剤としては、たとえばゼラチン等の蛋
白質、デキストラン等のポリサッカライド、またはアラ
ビアゴムのような天然高分子物質;および、ポリビニル
ブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチ
ルセルロース、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマ
ー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル・
酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセ
テートブチレート、ポリビニルアルコール、線状ポリエ
ステル、熱可塑性エラストマーなどのような合成高分子
物質を挙げることができる。なお、これらの結合剤は架
橋剤によって架橋されたものであってもよい。
【0035】まず、上記の輝尽性蛍光体の粒子および結
合剤を溶剤に加え、これを充分に混合して、輝尽性蛍光
体充填領域形成用の塗布液を調製する。塗布液調製用の
溶剤の例としては、メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、n−ブタノール等の低級アルコール;メチレ
ンクロライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有
炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン;酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級アルコールとのエス
テル;ジオキサン、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル;そして、それらの混合物
を挙げることができる。
【0036】塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との
混合比は、目的とする輝尽性蛍光体シートの特性、蛍光
体の種類などによっても異なるが、一般には1:1乃至
1:100(重量比)の範囲から選ばれ、そして特に
1:8乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶのが好ま
しい。なお、塗布液には、該塗布液中における蛍光体の
分散性を向上させるための分散剤や、形成後における結
合剤と蛍光体との間の結合力を向上させるための可塑剤
などの種々の添加剤が混合されていてもよい。
【0037】隔壁に導入する低光吸収性の微粒子の例と
しては、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ガドリニ
ウム、酸化チタン、酸化テルルなど無機物の微粒子を挙
げることができる。また、上記輝尽性蛍光体粒子を用い
ることもできる。これらのうちで特に好ましいのはアル
ミナである。隔壁の光散乱長を前記範囲とするために
は、低光吸収性微粒子の粒子径は一般に0.01乃至5
0μmの範囲にあるのが望ましく、また低光吸収性微粒
子の屈折率Kfと空隙の屈折率Kaとの比率Kf/Ka
は1.1乃至3.0の範囲にあるのが望ましい。
【0038】高分子物質(結合剤樹脂)については、特
段の制限はなく前記輝尽性蛍光体充填領域の結合剤とし
て挙げたものの中から任意に選択して用いることができ
る。隔壁の光散乱長を短くするためには、上記低光吸収
性微粒子の屈折率Kfと高分子物質の屈折率との比率も
1.1乃至3.0の範囲にあることが望ましく、そのよ
うな好ましい高分子物質の例としては、ポリウレタン、
ポリアクリル、ポリエチレン、ポリスチレン、およびフ
ッ素系樹脂を挙げることができる。
【0039】上記の低光吸収性微粒子および高分子物質
を溶剤に加え、これを充分に混合して、隔壁形成用の塗
布液を調製する。塗布液調製用の溶剤としては、前述の
輝尽性蛍光体充填領域形成用塗布液に用いる溶剤の中か
ら任意に選択して用いることができる。塗布液における
高分子物質と低光吸収性微粒子との混合比は、目的とす
る輝尽性蛍光体シートの特性、低光吸収性微粒子の種類
などによっても異なるが、一般には1:80乃至1:3
(重量比)の範囲から選ばれ、そして特に1:20乃至
1:10(重量比)の範囲から選ぶのが好ましい。
【0040】本発明の輝尽性蛍光体シートは、たとえ
ば、上記隔壁形成用の塗布液を用いて多数の凹部(穴)
もしくは透孔を形成してハニカム状のシートとした後、
その凹部もしくは透孔に上記輝尽性蛍光体充填領域形成
用の塗布液を塗布充填し、次いで、その塗布充填部分を
乾燥させることにより製造することができる。あるい
は、低光吸収性微粒子を熱硬化型ポリマーに分散させハ
ニカム状とした後、これを輝尽性蛍光体を含有する可塑
性のシートに押し込んで輝尽性蛍光体シートを製造する
こともできる。このハニカム体の押し込みの際には、加
熱及び/又は加圧操作を行ってもよい。
【0041】ハニカム状のシートは、例えば、上記の隔
壁形成用塗布液を用いて塗布形成したシートに対して、
ドライエッチング等のリソグラフィーを利用してエッチ
ング処理をするような方法で製造することができる。利
用できるドライエッチング法の具体的な方法について
は、前記の特開昭62−36599号公報に記載の方法
を参考にすることができる。あるいは、LIGAプロセ
ス、エキシマレーザ等を用いるレーザ加工法を利用して
エッチング処理するような方法も利用することができ
る。
【0042】あるいはまた、上記の輝尽性蛍光体充填領
域形成用塗布液および隔壁形成用塗布液をそれぞれ塗
布、乾燥して多数の薄膜のシートを形成した後、得られ
た輝尽性蛍光体充填領域用シートと隔壁用シートとを交
互に積層し、加熱密着して積層体のブロックを形成し、
次いでこれを垂直方向に裁断することにより、ストライ
プ状の一次元セル化構造の輝尽性蛍光体シートを製造す
ることができる。さらには、この積層体のブロックを垂
直方向に薄く裁断して多数の薄膜のシートを得た後、得
られた一次元ストライプ状のシートと隔壁用シートとを
交互に積層し、加熱密着して再度積層体のブロックを形
成し、次いでこの積層体のブロックを垂直方向に裁断す
ることにより、格子状の二次元セル化構造の輝尽性蛍光
体シートを製造することができる。
【0043】輝尽性蛍光体充填領域および隔壁中におけ
る空隙の比率は、塗布液を塗布乾燥した後にカレンダー
処理して加熱圧縮することなどにより、所望の値に調整
することができる。
【0044】なお、輝尽性蛍光体充填領域および隔壁は
それぞれ、必ずしも結合剤や高分子物質を含んでいる必
要はなく、その場合には低光吸収性微粒子の焼成や蒸着
によりハニカム状のシートを製造する方法や、ハニカム
状のシートの凹部もしくは透孔に輝尽性蛍光体の原料を
充填してこれを焼成する方法、あるいはハニカム状シー
トの凹部もしくは透孔が設けられた表面に輝尽性蛍光体
を蒸着させる方法を利用することもできる。
【0045】また、前記散乱長および吸収長がを示す限
りにおいて輝尽性蛍光体充填領域には空隙が存在しなく
てもよい。同様に、隔壁においても必ずしも空隙が存在
する必要はなく、低光吸収性微粒子と高分子物質のみか
ら構成されていてもよいし、あるいは空隙の代わりにシ
リコーンオイルやフッ素化合物などの常温液体有機物質
が含有されていてもよい。隔壁にはさらに、感度向上の
目的で輝尽性蛍光体が含有されていてもよいし、あるい
は画像の鮮鋭度向上の目的で励起光を吸収して輝尽発光
光は吸収しないような着色剤によって着色されていても
よい。着色剤としては、たとえば特公昭59−2340
0号公報に記載されている着色剤など、輝尽性蛍光体シ
ートの着色剤として公知のものの中から任意に選んで用
いることができる。
【0046】このようにして製造される輝尽性蛍光体シ
ートは、特に支持体や保護膜を備えている必要はない
が、輝尽性蛍光体シートの搬送や取扱い上の便宜や特性
変化の回避のために、支持体と保護膜とを備えていても
よい。また、感度を高めるために、輝尽性蛍光体シート
の片側(支持体を設ける場合にはシートと支持体の間)
に光反射層を備えていてもよい。
【0047】図5の(1)は、図1の(1)の輝尽性蛍
光体シートの下側表面に支持体19および光反射層20
が備えられ、上側表面に保護膜21が備えられている構
成を示す断面図である。図5の(2)は、輝尽性蛍光体
シートの下側表面に透明支持体19’が備えられ、上側
表面に保護膜21が備えられている構成を示す断面図で
ある。輝尽発光光の取り出しを輝尽性蛍光体シートの両
側から行う両面集光方式による読取方法に適している。
図5の(3)は、輝尽性蛍光体シートの下側表面に支持
体19および光反射層20が備えられ、上側表面に保護
膜21が備えられている構成を示す断面図である。輝尽
性蛍光体シート10は隔壁11の頂部がシートの中に埋
没した構造となっている。
【0048】支持体は通常、柔軟な樹脂材料からなる厚
さが50μm乃至1mmのシートあるいはフィルムであ
る。支持体は透明であってもよく、あるいは支持体に、
励起光もしくは輝尽発光光を反射させるための光反射性
材料(例、アルミナ粒子、二酸化チタン粒子、硫酸バリ
ウム粒子)を充填してもよく、あるいは空隙を設けても
よい。または、支持体に励起光もしくは輝尽発光光を吸
収させるため光吸収性材料(例、カーボンブラック)を
充填してもよい。支持体の形成に用いることのできる樹
脂材料の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、アラミド樹脂、ポリイミド樹
脂などの各種樹脂材料を挙げることができる。必要に応
じて、支持体は金属シート、セラミックシート、ガラス
シートなどであってもよい。
【0049】保護膜は、励起光の入射や輝尽発光光の出
射に殆ど影響を与えないように、透明であることが望ま
しく、また外部から与えられる物理的衝撃や化学的影響
から輝尽性蛍光体シートを充分に保護することができる
ように、化学的に安定でかつ高い物理的強度を持つこと
が望ましい。保護膜としては、セルロース誘導体、ポリ
メチルメタクリレート、有機溶媒可溶性フッ素系樹脂な
どのような透明な有機高分子物質を適当な溶媒に溶解し
て調製した溶液を蛍光体層の上に塗布することで形成さ
れたもの、あるいはポリエチレンテレフタレートなどの
有機高分子フィルムや透明なガラス板などの保護膜形成
用シートを別に形成して蛍光体層の表面に適当な接着剤
を用いて設けたもの、あるいは無機化合物を蒸着などに
よって蛍光体層上に成膜したものなどが用いられる。ま
た、保護膜中には酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化
チタン、アルミナ等の光散乱性微粒子、パーフルオロオ
レフィン樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末等の滑り剤、お
よびポリイソシアネート等の架橋剤など各種の添加剤が
分散含有されていてもよい。保護膜の膜厚は一般に約
0.1〜20μmの範囲にある。
【0050】保護膜の表面にはさらに、保護膜の耐汚染
性を高めるためにフッ素樹脂塗布層を設けてもよい。フ
ッ素樹脂塗布層は、フッ素樹脂を有機溶媒に溶解(また
は分散)させて調製したフッ素樹脂溶液を保護膜の表面
に塗布し、乾燥することにより形成することができる。
フッ素樹脂は単独で使用してもよいが、通常はフッ素樹
脂と膜形成性の高い樹脂との混合物として使用する。ま
た、ポリシロキサン骨格を持つオリゴマーあるいはパー
フルオロアルキル基を持つオリゴマーを併用することも
できる。フッ素樹脂塗布層には、干渉むらを低減させて
更に放射線画像の画質を向上させるために、微粒子フィ
ラーを充填することもできる。フッ素樹脂塗布層の層厚
は通常は0.5μm乃至20μmの範囲にある。フッ素
樹脂塗布層の形成に際しては、架橋剤、硬膜剤、黄変防
止剤などのような添加成分を用いることができる。特に
架橋剤の添加は、フッ素樹脂塗布層の耐久性の向上に有
利である。
【0051】光反射層としては、例えば、アルミナ、二
酸化チタンあるいは硫酸バリウムなどの白色顔料、また
は輝尽発光を示さない蛍光体粒子を結合剤で分散支持さ
せて層状としたものを用いることができる。
【0052】さらに、輝尽性蛍光体シートと支持体との
間には、光吸収層、接着層、導電層などの補助機能層を
設けてもよく、また支持体表面には多数の凹部を形成し
てもよい。一方、支持体の輝尽性蛍光体シートを設けな
い側の表面には、搬送性を向上させたり、耐傷性を向上
させたりするために、摩擦低減層や耐傷層を設けてもよ
い。
【0053】
【実施例】[実施例1] (1)輝尽性蛍光体充填領域用シートの作製 BaFBr:Eu輝尽性蛍光体粒子(粒子径:5.0μ
m)と熱可逆性高分子量ポリエステル樹脂(結合剤)と
を5/1の重量比にてメチルエチルケトンに加え、プロ
ペラミキサで分散させて、粘度が30PS(25℃)の
塗布分散液を調製した。これを、表面に剥離層を有する
仮支持体の表面に塗布機を用いて塗布して塗布膜を形成
し、次いで塗布膜を乾燥し、剥離して蛍光体シートを得
た。この蛍光体シートをカレンダー処理により加熱圧縮
してその空隙率を低減し、厚さが約20〜100μmの
輝尽性蛍光体充填領域用シート(蛍光体の体積率:52
%、空隙の体積率:3%)を多数形成した。
【0054】(2)隔壁用シートの作製 アルミナ微粒子(粒子径:1.0μm)と高分子量アク
リル樹脂とを15/1の重量比でメチルエチルケトンに
加え、プロペラミキサで分散させて粘度が30PS(2
5℃)の塗布分散液を調製した。この塗布分散液を、表
面に剥離層を持つ仮支持体の表面に塗布機を用いて塗布
して塗布膜を形成し、次いで塗布膜を乾燥し剥離して、
厚さが約10〜30μmの隔壁用シート(アルミナ微粒
子の体積率:51%、空隙の体積率:38%、アルミナ
微粒子と空隙の屈折率比:1.76)を多数形成した。
【0055】(3)輝尽性蛍光体シートの作製 上記で作成した輝尽性蛍光体充填領域用シート(厚さ:
100μm)と隔壁用シート(厚さ:10μm)とを交
互に360枚積層した後、加熱密着して積層体のブロッ
クを形成した。この積層体ブロックを広幅ミクロトーム
を用いてスライスして、一次元ストライプ状のセル化構
造を持つ輝尽性蛍光体シート(厚さ:200〜1000
μm)を得た。
【0056】さらに、隔壁用シートの厚さを20μmお
よび30μmにそれぞれ変えたこと以外は上記と同様に
して、一次元ストライプ状のセル化構造を持つ輝尽性蛍
光体シート(厚さ:200〜1000μm)を得た。
【0057】[比較例1]実施例1において、輝尽性蛍
光体と結合剤との重量比を20/1に変えたこと以外は
実施例1と同様にして、輝尽性蛍光体シート形成用の塗
布分散液を調製した。次いで、表面に剥離層を持つ仮支
持体の表面に塗布機を用いて塗布して塗布膜を形成し、
次いで塗布膜を乾燥し剥離して、蛍光体シートを得た。
この蛍光体シートをカレンダー処理により加熱圧縮し
て、セル化構造を持たない輝尽性蛍光体シート(厚さ:
200〜1000μm)とした。
【0058】[比較例2]実施例1において(3)輝尽
性蛍光体シートの作製に際して、隔壁用シートとしてア
ルミニウムが蒸着された鏡面光沢を持つポリエチレンテ
レフタレートフィルム(厚さ:6μm)を用いたこと以
外は実施例1と同様にして、一次元ストライプ状のセル
化構造を持つ輝尽性蛍光体シート(厚さ:200〜10
00μm)を得た。
【0059】[実施例2〜9]実施例1において(1)
の輝尽性蛍光体充填領域用シートの作製に際して、輝尽
性蛍光体と結合剤との重量比を表1に示すように変化さ
せたこと、また(2)の隔壁用シートの作製に際して、
アルミナ微粒子とアクリル樹脂との重量比を表1に示す
ように変化させたこと以外は実施例1と同様にして、一
次元ストライプ状のセル化構造を持つ各種の輝尽性蛍光
体シート(厚さ:200〜1000μm)を得た。
【0060】[比較例3〜6]実施例1において(1)
の輝尽性蛍光体充填領域用シートの作製に際して、輝尽
性蛍光体と結合剤との重量比を表1に示すように変化さ
せたこと、また(2)の隔壁用シートの作製に際して、
アルミナ微粒子とアクリル樹脂との重量比を表1に示す
ように変化させたこと以外は実施例1と同様にして、一
次元ストライプ状のセル化構造を持つ各種の輝尽性蛍光
体シート(厚さ:200〜1000μm)を得た。
【0061】[実施例10]実施例1と同様にして、厚
さ10μmの多数の隔壁用シートおよび積層体ブロック
を得た。この積層体ブロックを広幅ミクロトームを用い
てスライスして、厚さ100μmの一次元ストライプ状
のシートを多数作製した。得られた一次元ストライプ状
シートと隔壁用シートとを交互に200枚積層した後、
加熱密着して第二の積層体ブロックを形成した。この第
二の積層体ブロックを広幅ミクロトームを用いてスライ
スして、二次元格子状のセル化構造を持つ輝尽性蛍光体
シート(厚さ:200、600、1000μm)を得
た。
【0062】[輝尽性蛍光体シートの性能評価]得られ
た厚さの異なる各種の輝尽性蛍光体充填領域用シートお
よび隔壁用シートについて、分光光度計を用いて励起波
長として代表的な600nmおよび輝尽発光波長として
代表的な400nmにおける透過率を測定した。得られ
た透過率を前述のクベルカの理論に基づく計算式(3)
に代入して、光散乱長および光吸収長を算出した。得ら
れた結果をまとめて表1と表2とに示す。なお、実施例
1〜10の輝尽性蛍光体シートの蛍光体充填領域および
隔壁の吸収長は、いずれも1000μm以上であった。
【0063】得られた各輝尽性蛍光体シートに、管電圧
80kVpのX線(線量10mR)を照射したのちHe
−Neレーザ光で走査してシートよりの輝尽発光光を検
出し、その発光強度により感度を評価した。また、得ら
れた画像データから鮮鋭度(2lpにおけるCTF)を
求め、これにより画質を評価した。得られた結果をそれ
ぞれ図6〜9に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】図6は、実施例1および比較例1、2の輝
尽性蛍光体シートについて、隔壁幅が30μmのときの
シートの厚さと輝尽発光強度(相対値)との関係を示す
グラフである。グラフにおいて、四角は実施例1、丸は
比較例1、そして三角は比較例2を表す。
【0067】図7は、実施例1および比較例1の輝尽性
蛍光体シートについて、隔壁幅が30μmのときのシー
トの厚さと鮮鋭度(2lpCTF)との関係を示すグラ
フである。四角は実施例1、丸は比較例1を表す。
【0068】図8は、実施例1〜9および比較例4〜6
の輝尽性蛍光体シートについて輝尽性蛍光体充填領域の
散乱長66μm、シート厚400μmのときの、隔壁の
散乱長と鮮鋭度(2lpCTF)との関係を示すグラフ
である。
【0069】図9は、実施例1〜9および比較例3の輝
尽性蛍光体シートについて隔壁の散乱長4μm、その幅
30μm、そしてシート厚1000μmのときの、輝尽
性蛍光体充填領域の散乱長と輝尽発光強度(相対値)と
の関係を示すグラフである。
【0070】図6の結果から、従来のセル化されていな
い輝尽性蛍光体シート(比較例1)は蛍光体の充填密度
は高いが、散乱長が短いために、輝尽発光強度は、シー
ト厚が薄いときは高いものの、シート厚が厚くなるとそ
の飽和が早く殆ど増加しなくなることが分かる。また、
公知のセル化された輝尽性蛍光体シート(比較例2)
は、隔壁が鏡面反射するものの金属製であるために15
〜20%程度の光吸収があり、発光強度はシート厚が薄
くても低く、厚くしても殆ど変化しなかった。それに対
して、本発明の輝尽性蛍光体シート(実施例1)は、充
填領域での蛍光体密度が低くかつ隔壁が存在するため
に、発光強度は、シート厚が薄いときは低いものの、厚
くなるにつれて次第に増加し、その飽和が遅かった。こ
れは、充填領域の散乱長が長いために、シート厚が厚く
なってもシート深部まで励起光が届き、また発光光の取
り出し効率が良いからである。同時に、隔壁の吸収長が
極めて長いために、光吸収率が実質的測定できないほど
小さいからでもある。
【0071】図7の結果から、本発明の輝尽性蛍光体シ
ート(実施例1)は従来のセル化されていない輝尽性蛍
光体シート(比較例1)と比較して、シート厚が増加し
ても鮮鋭度の低下が小さいことが明らかである。これ
は、本発明のシートでは短散乱長の隔壁の存在によって
平面方向への励起光の広がりが抑えられるからである。
【0072】図8の結果から明らかなように、隔壁の散
乱長が長くなるにつれて、平面方向への光の広がりが大
きくなるために鮮鋭度は低下した。
【0073】図9の結果から明らかなように、シート厚
が1000μmと厚い場合には、充填領域の散乱長が長
くなるにつれて発光強度も増加した。これは、散乱長が
長くなることにより、シート深部まで十分に励起光が届
くようになって発光強度が増加するとともに、シート深
部からの発光光の取り出し効率も上がるからである。
【0074】[実施例11]実施例1において(2)の
隔壁用シートの作製に際して、アルミナ微粒子(粒子
径:1.0μm)、BaFBr:Eu蛍光体粒子(粒子
径:5.0μm)および高分子量アクリル樹脂を7.5
/7.5/1の重量比でメチルエチルケトンに加えたこ
と以外は実施例1と同様にして、一次元ストライプ状の
セル化構造を持つ輝尽性蛍光体シート(厚さ:600μ
m、隔壁幅:30μm)を得た。
【0075】前述と同様にして測定した結果、この輝尽
性蛍光体シートの隔壁の励起波長における散乱長は6μ
m、発光波長における吸収長は1000μm以上であっ
た。また、前述と同様にして輝尽発光強度と鮮鋭度(C
TF)とを測定したところ、隔壁に輝尽性蛍光体を含む
本発明の輝尽性蛍光体シートは、実施例1の輝尽性蛍光
体シートと比較して、発光強度が更に9%増加し、一方
CTFの低下は3%であった。この結果から、隔壁部分
にも輝尽性蛍光体を含有させることにより、小さい鮮鋭
度の低下で感度を顕著に高めることができることが分か
る。
【0076】[実施例12]実施例1において(2)の
隔壁用シートの作製に際して、アルミナ微粒子100g
に対して群青500mgを更に加えたこと以外は実施例
1と同様にして、一次元ストライプ状のセル化構造を持
つ輝尽性蛍光体シート(厚さ:600μm、隔壁幅:1
0μm)を得た。
【0077】前述と同様にして輝尽発光強度および鮮鋭
度(CTF)を測定したところ、隔壁が着色された本発
明の輝尽性蛍光体シートは、実施例1の輝尽性蛍光体シ
ートと比較して、CTFが10%増加し、一方発光強度
の低下は6%であった。この結果から、隔壁部分を、励
起光を吸収して発光光を吸収しない着色剤で着色するこ
とによって、小さい感度低下で鮮鋭度を顕著に高めるこ
とができることが分かる。
【0078】
【発明の効果】本発明のセル化構造を有する輝尽性蛍光
体シートによれば、励起光に対して短散乱長で発光光に
対して長吸収長の隔壁と、励起光に対して長散乱長で発
光光に対して長吸収長の蛍光体充填領域とを組み合わせ
ることにより、励起光の平面方向への拡散を有効に抑制
して高鮮鋭度の放射線画像を実現するとともに、隔壁に
よる励起光および発光光の吸収を減らし、シート深部ま
で励起光を届かせ、同時にシート深部からの発光光を効
率良く取り出して、総合的に発光光の取り出し効率を顕
著に高めることができる。さらに、シートの厚さを厚く
することにより、X線など放射線の吸収を高めてより一
層高画質の画像を実現することができる。このため、特
に医療用ラジオグラフィーや電子顕微鏡用の記録媒体、
あるいはその他の放射線記録媒体として使用した場合
に、本発明の輝尽性蛍光体シートは有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は、本発明の輝尽性蛍光体シートの構成
を示す概略平面図であり、(2)は、(1)のI−I線
に沿った断面図である。
【図2】本発明の輝尽性蛍光体シートを構成する輝尽性
蛍光体充填領域の一部を拡大した拡大概念図である。
【図3】本発明の輝尽性蛍光体シートを構成する隔壁の
一部を拡大した拡大概念図である。
【図4】(1)、(2)および(3)はそれぞれ、本発
明の輝尽性蛍光体シートを構成する隔壁と輝尽性蛍光体
充填領域との組合せの異なる態様を模式的に示す平面図
である。
【図5】(1)、(2)および(3)はそれぞれ、本発
明の輝尽性蛍光体シートの別の態様を模式的に示す断面
図である。
【図6】隔壁幅が30μmのときの輝尽性蛍光体シート
の厚さと輝尽発光強度(相対値)との関係を示すグラフ
である。
【図7】隔壁幅が30μmのときの輝尽性蛍光体シート
の厚さと鮮鋭度(2lpCTF)との関係を示すグラフ
である。
【図8】輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体充填領域の
散乱長66μm、シート厚400μmのときの隔壁の散
乱長と鮮鋭度(2lpCTF)との関係を示すグラフで
ある。
【図9】輝尽性蛍光体シートの隔壁の散乱長4μm、そ
の幅30μm、そしてシート厚1000μmのときの輝
尽性蛍光体充填領域の散乱長と輝尽発光強度(相対値)
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 10 輝尽性蛍光体シート 11 隔壁 12 輝尽性蛍光体充填領域 13 輝尽性蛍光体粒子 14、17 空隙 15 結合剤 16 低光吸収性微粒子 18 高分子物質 19 支持体 20 光反射層 21 保護膜

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像を潜像として記録させた後、
    励起光を照射することにより該潜像から輝尽発光光を放
    出させ、次いで該輝尽発光光を電気的に処理することに
    より放射線画像を再生することからなる放射線像記録再
    生方法に用いる輝尽性蛍光体シートであって、該輝尽性
    蛍光体シートが、そのシートを平面方向に沿って細分区
    画する隔壁と該隔壁により区画された輝尽性蛍光体充填
    領域とからなり、そして該輝尽性蛍光体充填領域および
    該隔壁の励起光に対する散乱長がそれぞれ20〜100
    μmの範囲および0.05〜20μmの範囲にあって、
    その隔壁の散乱長に対する輝尽性蛍光体充填領域の散乱
    長の比率が3.0以上であり、また該輝尽性蛍光体充填
    領域および該隔壁の輝尽発光光に対する吸収長がそれぞ
    れ1000μm以上であることを特徴とする輝尽性蛍光
    体シート。
  2. 【請求項2】 輝尽性蛍光体充填領域が少なくとも輝尽
    性蛍光体と結合剤とからなる請求項1に記載の輝尽性蛍
    光体シート。
  3. 【請求項3】 輝尽性蛍光体充填領域における輝尽性蛍
    光体の体積比率が40〜95%の範囲にあり、空隙の体
    積比率が0〜20%の範囲にある請求項1もしくは2に
    記載の輝尽性蛍光体シート。
  4. 【請求項4】 隔壁が少なくとも低光吸収性微粒子と高
    分子物質とからなる請求項1乃至3のうちのいずれかの
    項に記載の輝尽性蛍光体シート。
  5. 【請求項5】 隔壁における低光吸収性微粒子の体積比
    率が30〜90%の範囲にある請求項4に記載の輝尽性
    蛍光体シート。
  6. 【請求項6】 低光吸収性微粒子の粒子径が0.01〜
    5.0μmの範囲にある請求項4もしくは5に記載の輝
    尽性蛍光体シート。
  7. 【請求項7】 低光吸収性微粒子がアルミナ微粒子であ
    る請求項4乃至6のうちのいずれかの項に記載の輝尽性
    蛍光体シート。
  8. 【請求項8】 隔壁が更に空隙を含む請求項4乃至7の
    うちのいずれかの項に記載の輝尽性蛍光体シート。
  9. 【請求項9】 隔壁における空隙の体積比率が10〜7
    0%の範囲にある請求項8に記載の輝尽性蛍光体シー
    ト。
  10. 【請求項10】 低光吸収性微粒子と空隙との屈折率比
    が1.1〜3.0の範囲にある請求項8もしくは9に記
    載の輝尽性蛍光体シート。
  11. 【請求項11】 隔壁が更に輝尽性蛍光体を含む請求項
    4乃至10のうちのいずれかの項に記載の輝尽性蛍光体
    シート。
  12. 【請求項12】 隔壁が更に励起光を吸収する一方、輝
    尽発光光は吸収しない着色剤で着色されている請求項4
    乃至11のうちのいずれかの項に記載の輝尽性蛍光体シ
    ート。
  13. 【請求項13】 厚さが50〜1500μmの範囲にあ
    る請求項1乃至12のうちのいずれかの項に記載の輝尽
    性蛍光体シート。
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