JP2000265963A - 小型ポンプ - Google Patents

小型ポンプ

Info

Publication number
JP2000265963A
JP2000265963A JP11072765A JP7276599A JP2000265963A JP 2000265963 A JP2000265963 A JP 2000265963A JP 11072765 A JP11072765 A JP 11072765A JP 7276599 A JP7276599 A JP 7276599A JP 2000265963 A JP2000265963 A JP 2000265963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
suction
diaphragm
carrier fluid
storage chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11072765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3784566B2 (ja
Inventor
Tomonobu Tomita
知伸 冨田
Yoshimasa Mitsuya
芳正 三矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasei Optonix Ltd
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasei Optonix Ltd filed Critical Kasei Optonix Ltd
Priority to JP07276599A priority Critical patent/JP3784566B2/ja
Publication of JP2000265963A publication Critical patent/JP2000265963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784566B2 publication Critical patent/JP3784566B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出安定性を向上した小型のポンプを提供す
る。 【解決手段】ケーシング(1)内で、吸い込み側逆止弁
(6)の上流側に設けられ、所定容量の上記搬送流体が
貯溜可能な吸い込み側液溜室(3)と、ケーシング
(1)に、吸い込み側液溜室(3)が大気に連通するよ
うに開口形成された吸い込み側開放窓(5)と、吸い込
み側液溜室(3)の吸い込み側開放窓(5)側を、大気
と遮断し且つ吸い込み側液溜室(3)が所定容量となる
ように区画する柔軟なシート材料からなる吸い込み側隔
膜(4)と、ケーシング(1)内で、吐出側逆止弁(1
2)の下流側に設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯
溜可能な吐出側液溜室(9)と、ケーシング(1)に、
吐出側液溜室(9)が大気に連通するように開口形成さ
れた吐出側開放窓(11)と、吐出側液溜室(9)の吐
出側開放窓(11)側を、大気と遮断し且つ吐出側液溜
室(9)が所定容量となるように区画する柔軟なシート
材料からなる吐出側隔膜(10)とを備えてなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラム型の
小型ポンプに関し、特に、吐出安定性を向上させた小型
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイアフラム型の小型ポンプに
は、例えば、図8(a)に示すように圧電素子からなる
振動子(以下、「圧電振動子」という)7を用いたもの
がある。圧電振動子7を用いたポンプは、ケーシング1
の内周面に設けた固定用パッキンを介して圧電振動子7
の外周部を密封支持し、この圧電振動子7に交流電圧を
印加して上記圧電振動子7を振動させることにより、搬
送流体を吸い込み流路2から吸い込み用逆止弁6を通し
て、ポンプ室13に吸い込み、このポンプ室13内に吸
い込んだ流体を吐出用逆止弁12を通して吐出流路8か
ら吐出する構成になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
小型ポンプの場合、1回あたりの搬送流体の吐出量が少
量であり、例えば、直径25mmのバイモルフ型圧電振
動子を駆動源として用い、交流100Vで駆動した場合
には、吐出量は0.01ml/Hz程度であり、50H
z時に0.5ml/secとなる。このときに搬送流体
が零速度から最大速度への流速変化を伴う激しい流れ
が、1秒間に50回も繰り返し行われるため、搬送流体
による脈動が生じて流路抵抗が極めて大きくなるという
問題がある。かかる流速、吐出圧変化による脈動によ
り、ポンプ系全体として共振が生じるため、ポンプ姿勢
や、配管長さが変化した場合に流量や吐出圧が変化する
という問題点がある。なお、ポンプ姿勢とは、ポンプを
設置する向きのことをいう。また、配管長さにより、流
量、吐出圧が変化するのは、ケーシング1に搬送流体を
供給する配管内には、脈動によって搬送流体の粗密波で
ある定在波ができるが、配管長さを変えると、粗密波の
腹及び節の位置が変わり、流量圧力が変動するためであ
る。
【0004】このため、吸入側においては逆止弁6の上
流側に、吐出側においては逆止弁12の下流側に閉ざさ
れた空間を有する液溜室3,9を設け、圧力変動を緩和
させることが行われているが、前記のように例えば直径
が25mm程度と小さな圧電素子を用いた小型ポンプの
場合には十分な空間容積を確保するのが困難であり、小
型化への障害となっていた。
【0005】また、かかる液溜室3,9は、ポンプ姿勢
の変化によって逆止弁との相対的な位置が変化するため
に、その容積が変動し、ポンプ性能も変化してしまうと
いう問題点がある。具体的に、図8(a)、(b)にポ
ンプ姿勢の変化状態を示すと、液溜室を、図中、吸込み
側液溜室を3、吐出側液溜室を9とすると、ポンプを上
向きに設置すると、液溜室3,9は上側に配設されるの
で、搬送流体吸入時にも、液溜室3,9は図中多数の点
により表示された空気部分の空気室となる。しかしなが
ら、ポンプを下向きに設置すると、液溜室3,9は下側
に配設されるので、搬送流体吸入時には、液溜室3,9
には搬送流体が充填されるために、空気室として液溜室
3,9が作用しない。このように、ポンプ姿勢変化によ
り、液溜室3,9の空気室としての容積が著しく変動す
るために、吐出安定性が得られない。
【0006】そこで、本発明は、小型ポンプにおいて緩
衝空間を設けることにより流速変動を緩和させて吐出安
定性を向上した小型のポンプを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ケーシング(1)と、ケー
シング(1)内に搬送流体を流入する吸い込み流路
(2)と、ケーシング(1)内から搬送流体を吐出する
吐出流路(8)と、ケーシング(1)内に吸入口及び吐
出口を有する隔室として配設され、駆動源により往復振
動を行うダイヤフラムを内部に有して上記搬送流体の吸
入及び吐出を行うポンプ室(13)と、ポンプ室(1
3)の吸込口に設けられ、吸い込み流路(2)に連通し
上記搬送流体の逆流を防止する吸い込み側逆止弁(6)
と、ポンプ室(13)の吐出口に設けられ、吐出流路
(8)に連通し上記搬送流体の逆流を防止する吐出側逆
止弁(12)とを有してなる小型ポンプにおいて、ケー
シング(1)内で、吸い込み側逆止弁(6)の上流側に
設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吸い込
み側液溜室(3)と、ケーシング(1)に、吸い込み側
液溜室(3)が大気に連通するように開口形成された吸
い込み側開放窓(5)と、吸い込み側液溜室(3)の吸
い込み側開放窓(5)側を、大気と遮断し且つ吸い込み
側液溜室(3)が所定容量となるように区画する柔軟な
シート材料からなる吸い込み側隔膜(4)と、ケーシン
グ(1)内で、吐出側逆止弁(12)の下流側に設けら
れ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吐出側液溜室
(9)と、ケーシング(1)に、吐出側液溜室(9)が
大気に連通するように開口形成された吐出側開放窓(1
1)と、吐出側液溜室(9)の吐出側開放窓(11)側
を、大気と遮断し且つ吐出側液溜室(9)が所定容量と
なるように区画する柔軟なシート材料からなる吐出側隔
膜(10)とを備えてなることを特徴とする。
【0008】かかる構成では、吸入口及び吐出口に各々
1対の逆止弁(6,12)を備えたポンプ室(13)内
が、ポンプ室(13)内のダイアフラムの往復振動によ
り圧縮膨張を繰り返し、搬送流体が吸い込み流路(2)
から、吐出流路(8)に向かって流れるが、この際に生
じる脈動が吸い込み側隔膜(4)及び吐出側隔膜(1
0)の振動によって緩和されるため、流速が平準化さ
れ、流動に伴う流路抵抗も平準化されて脈動に伴う配管
の共振による流量変化も抑制されるので、流量および吐
出圧力が安定化する。
【0009】請求項2記載の発明は、上記ダイヤフラム
の往復運動は、圧電振動子(7)により行い、交流電源
によって駆動されることを特徴とする。
【0010】かかる構成では、圧電振動子(7)が交流
電源によって撓み変化し、電圧変化に応じた往復振動を
すると、ケーシング(1)と一対の逆止弁(6,12)
と圧電振動子(7)とによって構成された空間が圧縮膨
張を繰り返し、搬送流体が吸い込み流路(2)から吐出
流路(8)に向かって流れる。このため、簡易に、小型
ポンプを構成することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、吸い込み側隔膜
(4)及び吐出側隔膜(10)は、柔軟なゴム材料のシ
ートからなり、シート厚さが0.2mm以上であること
を特徴とする。
【0012】かかる構成では、吸い込み側隔膜(4)及
び吐出側隔膜(10)を柔軟な材料のシートで、0.2
mm以上とすることにより、液溜室(3,9)の搬送液
体は常に一定の流速変動緩和作用を得ることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、吸い込み側開放窓
(5)及び吐出側開放窓(11)の大気と接する面積
が、圧電振動子(7)が1回の往復振動において吐出さ
れる容積1cmに対して、各々約10cm以上とな
ることを特徴とする。
【0014】かかる構成では、吸い込み側開放窓(5)
及び吐出側開放窓(11)の大気と接する面積をこの程
度とすることにより、脈動に伴う流路抵抗も平準化さ
れ、脈動に伴う配管の共振による流量変化も抑制され、
効果的に流量および吐出圧力を安定化させることができ
る。また、従来の液溜室に閉ざされた空間を設ける方式
とは異なって、ポンプの取り付け姿勢が変化しても振動
吸収を行う吸い込み側隔膜(4)及び吐出側隔膜(1
0)の解放窓吸い込み側開放窓(5)及び吐出側開放窓
(11)部分の面積は、常に一定であるので、脈動の緩
衝作用効果が変化しないため流量および吐出圧力の変化
も抑制される。
【0015】請求項5記載の発明は、ケーシング(1)
と、ケーシング(1)内に搬送流体を流入する吸い込み
流路(2)と、ケーシング(1)内から搬送流体を吐出
する吐出流路(8)と、ケーシング(1)内に吸入口及
び吐出口を有する隔室として配設され、駆動源により往
復振動を行うダイヤフラムを内部に有して上記搬送流体
の吸入及び吐出を行うポンプ室(13)と、ポンプ室
(13)の吸込口に設けられ、吸い込み流路(2)に連
通し上記搬送流体の逆流を防止する吸い込み側逆止弁
(6)と、ポンプ室(13)の吐出口に設けられ、吐出
流路(8)に連通し上記搬送流体の逆流を防止する吐出
側逆止弁(12)とを有してなる小型ポンプにおいて、
ケーシング(1)内で、吸い込み側逆止弁(6)の上流
側に設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吸
い込み側液溜室(3)と、吸い込み側液溜室(3)に、
吸い込み側液溜室(3)の一部が所定容量の空気室(5
0)となるように区画するように設けられた柔軟なシー
ト材料からなる吸い込み側隔膜(40)と、ケーシング
(1)内で、吐出側逆止弁(12)の下流側に設けら
れ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吐出側液溜室
(9)と、吐出側液溜室(9)に、吐出側液溜室(9)
の一部が所定容量の空気室(110)となるように区画
するように設けられた柔軟なシート材料からなる吐出側
隔膜(100)と、を備えてなることを特徴とする。
【0016】かかる構成では、圧電振動子(7)が交流
電源によって撓み変化し、往復振動すると、ケーシング
(1)と1対の逆止弁(6,12)と圧電振動子(7)
とによって構成された空間が圧縮膨張を繰り返し、搬送
流体が吸い込み流路(2)から吐出流路(8)に向かっ
て流れるが、この際に生じる脈動が空気室(50,11
0)によって緩和され、流速が平準化されるので、流動
に伴う流路抵抗も平準化され、脈動に伴う配管の共振に
よる流量変化も抑制され、流量および吐出圧力が安定化
する。また、吸い込み側隔膜(40)及び吐出側隔膜
(100)によって空気室(50,110)の容積が殆
ど一定に保たれるので、ポンプの取り付け姿勢が変化し
ても流量および吐出圧力の変化が抑制される。
【0017】請求項6記載の発明は、上記ダイヤフラム
の往復運動は、圧電振動子(7)により行い、交流電源
によって駆動されることを特徴とする。
【0018】かかる構成では、請求項5の効果に加え
て、圧電振動子(7)が交流電源によって撓み変化し、
電圧変化に応じた往復振動をすると、ケーシング(1)
と1対の逆止弁(6,12)と圧電振動子(7)とによ
って構成された空間が圧縮膨張を繰り返し、搬送流体が
吸い込み流路(2)から吐出流路(8)に向かって流れ
る。このため、簡易に、小型ポンプを構成することがで
きる。
【0019】請求項7記載の発明は、吸い込み側隔膜
(40)又は吐出側隔膜(100)は、柔軟なゴム材料
または樹脂材料のシートからなり、シート厚さが0.1
mmから2mmの範囲にあることを特徴とする。
【0020】かかる構成では、請求項5、6記載の発明
の効果に加えて、吸い込み側隔膜(40)及び吐出側隔
膜(100)を柔軟な材料のシートで、0.1〜2mm
とすることにより、液溜室(3,9)の搬送液体は常に
一定の流速変動緩和作用を得ることが可能になる。
【0021】請求項8記載の発明は、吸い込み側空気室
(50)及び吐出側空気室(110)の各々の容積が、
圧電振動子(7)が1回に往復振動するに際して形成さ
れる容積の5倍以上100倍以内であることを特徴とす
る。
【0022】かかる構成では、請求項5〜7記載の発明
の効果に加えて、吸い込み側空気室(50)及び吐出側
空気室(110)の各々の容積を、この程度とすること
により、効果的に脈動に伴う流路抵抗の平準化及び脈動
に伴う配管の共振による流量変化を抑制し、流量および
吐出圧力を安定化させることができる。
【0023】請求項9記載の発明は、吸い込み側空気室
(50)及び吐出側空気室(110)の各々の容積が、
圧電振動子(7)が1回に往復振動するに際して形成さ
れる容積の10倍以上60倍以内であることを特徴とす
る。
【0024】かかる構成では、請求項5〜7記載の発明
の効果に加えて、吸い込み側空気室(50)及び吐出側
空気室(110)の各々の容積を、この程度とすること
により、より効果的に脈動に伴う流路抵抗の平準化及び
配管の共振による流量変化が抑制され、流量および吐出
圧力を安定化させることができる。
【0025】請求項10記載の発明は、吸い込み側隔膜
(40)又は吐出側隔膜(100)において上記搬送流
体と接する面積1cmに対して空間の容積が1cm
以上5cm以内であることを特徴とする。
【0026】かかる構成では、請求項5〜7記載の発明
の効果に加えて、吸い込み側空気室(50)及び吐出側
空気室(110)の各々の容積を、この程度とすること
により、より効果的に脈動に伴う流路抵抗の平準化及び
配管の共振による流量変化が抑制され、流量および吐出
圧力を安定化させることができる。
【0027】請求項11記載の発明は、 吸い込み側液
溜室(3)内の吸い込み側の空気室(50)又は吐出側
液溜室(9)内の吐出側の空気室(110)が、柔軟な
ゴムまたは樹脂の発泡体で充填されていることを特徴と
する。
【0028】かかる構成では、空気室(50,110)
を柔軟な材料からなる発泡体で充填することによって、
ポンプの圧力が増大した場合にも吸い込み側隔膜(4
0)又は吐出側隔膜(100)が極度に伸びきって作用
効果が減少してしまうことを防止できるため、隔膜とし
ての吸い込み側隔膜(40)又は吐出側隔膜(100)
の効果を長期間保持することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の詳細を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の
実施の形態を示す小型ポンプの縦断面構成図、図2は、
図1の分解斜視図、図3は、圧電振動子の分解斜視図で
ある。
【0030】本発明の実施の形態の小型ポンプは、基本
的には、ケーシング1と、ケーシング1内に搬送流体を
流入する吸い込み流路2と、ケーシング1内から搬送流
体を吐出する吐出流路8と、ケーシング1内に吸入口及
び吐出口を有する隔室として配設され、駆動源により往
復振動を行うダイヤフラムを内部に有して上記搬送流体
の吸入及び吐出を行うポンプ室13と、ポンプ室13の
吸込口に設けられ、吸い込み流路2に連通し上記搬送流
体の逆流を防止する吸い込み側逆止弁6と、ポンプ室1
3の吐出口に設けられ、吐出流路8に連通し上記搬送流
体の逆流を防止する吐出側逆止弁12とを有して構成さ
れる。図2に示すように、ケーシング1は、上側部1a
と、下側部1bとからなり、その間に圧電振動子7の周
縁を挟持させてなる。ケーシング1は、図中上側面1a
に後述する吸込み側及び吐出側開放窓5,11を開口形
成し、吸込み側及び吐出側開放窓5,11に各々対応し
て、一対の逆止弁6,12、隔膜4,10、一対のリン
グ14、一対のワッシャ15を装着してなる。
【0031】本発明の小型ダイヤフラム式ポンプでは、
ダイヤフラムの往復運動は、圧電振動子7により行う。
圧電振動子7は圧電体の撓み変化を応用するユニモル
フ、バイモルフ等の素子が用いられ、交流電源によって
駆動される。図3に示すように、圧電振動子7は、搬送
流体と接する側から順に、接液シート7d、保護シート
7c、圧電素子7b及び保護シート7aとから構成され
る。なお、図2に示すように、圧電振動子7には、交流
電源と接続するための配線7eが取り付けられている。
【0032】本願発明は、さらに、所定容量の搬送流体
が貯溜可能な吸い込み側液溜室3を吸い込み側逆止弁6
の上流側に設け、吸い込み側液溜室3が大気に連通する
ように吸い込み側開放窓5を開口形成し、吸い込み側液
溜室3の吸い込み側開放窓5側に、吸い込み側隔膜4を
設けて、吸い込み側液溜室3が大気と遮断され且つ吸い
込み側液溜室3が所定容量となるように区画するもので
ある。また、吐出流路8側も同様に、所定容量の搬送流
体が貯溜可能な吐出側液溜室9を吐出側逆止弁12の下
流側に設け、吐出側液溜室9が大気に連通するように吐
出側開放窓11を開口形成し、吐出側液溜室9の吐出側
開放窓11側に、吐出側隔膜10を設けて、吐出側液溜
室9が大気と遮断され且つ吐出側液溜室9が所定容量と
なるように区画するものである。
【0033】吸い込み側隔膜4及び吐出側隔膜10は、
薄く柔軟な材料で、吸い込み側液溜室3および吐出側液
溜室9の隔壁の一部分を構成するように設けられる。吸
い込み側隔膜4及び吐出側隔膜10は、例えばシリコン
ゴム、ブチルゴム、フッソゴム等の柔軟なゴム材料のシ
ートとするのが良い。また、シート厚みは、0.2mm
以上とするのが良い。厚さが0.2mmよりも薄くなる
と、隔膜4,10が圧力によって伸びきっていまうため
にポンプ駆動に伴う液溜室3、9の容積変化に追従でき
なくなるので好ましくない。吸い込み側隔膜4及び吐出
側隔膜10を、柔軟な材料で所定の厚みとすることによ
り、液溜室3,9の搬送液体は常に一定の流速変動緩和
作用を得ることができる。
【0034】吸い込み側開放窓5及び吐出側開放窓11
の外部に解放され、大気と接する窓部分の面積は、圧電
振動子7が1回の往復振動において吐出される容積1c
に対して、各々約10cm以上となるのが好まし
い。吸い込み側開放窓5及び吐出側開放窓11の窓部分
の面積が小さいと、圧電振動子7の駆動により生ずる容
積変化を緩和するのに不十分となり、作用効果を十分に
達成できないので好ましくない。
【0035】上述の吸い込み側開放窓5及び吐出側開放
窓11の外部に解放された窓部分の面積と、圧電振動子
7の1回の往復振動において吐出される容積との関係に
ついて、具体的に説明する。 (1)圧電振動子7の素子径50mmの場合 圧電振動子7の素子中央部の変位はAC100V印加時
に300ミクロンで、吐出量が50Hz時に400ml
/minとすると、1回あたりの吐出量は次式で求めら
れる。 400ml/min/60/50=0.13ml 吸い込み側隔膜4及び吐出側隔膜10の窓部分の面積
を、5.5cm/片側とすると、倍率=5.5/0.
13=42倍となる。
【0036】(2)圧電振動子7の素子径25mmの場
合 圧電振動子7の素子中央部の変位はAC100V印加時
に100ミクロンで、吐出量が50Hz時に30ml/
minとすると、1回あたりの吐出量は次式で求められ
る。 30ml/min/60/50=0.01ml 吸い込み側隔膜4及び吐出側隔膜10の窓部分の面積を
0.785cm/片側とすると、倍率=0.785/
0.01=78.5倍となる。
【0037】従って、上述の吸い込み側開放窓5及び吐
出側開放窓11の外部に解放された窓部分の面積は、圧
電振動子7が1回の往復振動において吐出される搬送流
体の容積1cmに対して、各々約10cm以上とい
うのは、0.01mlに対して10cmであるので、
約100倍となるので、容積変化を緩和するのに十分な
大きさとなり、作用効果を十分に達成することができ
る。
【0038】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について説明する。図4は、本発明の他の実施の
形態を示す小型ポンプの縦断面構成図、図5は、図4の
分解斜視図である。
【0039】本発明の第2の実施の形態の小型ポンプ
は、基本的な構成は、第1の実施の形態の小型ポンプと
同様であり、図中同じ符号のものについては説明を省略
する。尚、ケーシング1は図5のように、上側部1a、
中間部1b、下側部1cとからなる。上側部1aには空
気室50、110が形成されている。中間部1bは液溜
室3、9及びポンプ室13の上側部分を形成してなり、
下側部1cはポンプ室13の下側部分を形成してなる。
中間部1b及び下側部1cにより圧電振動子7の周縁を
挟持してポンプ室13を構成する。
【0040】第2の実施の形態は、ケーシング1内で、
吸い込み側逆止弁6の上流側に設けられ、所定容量の上
記搬送流体が貯溜可能な吸い込み側液溜室3と、吸い込
み側液溜室3に、吸い込み側液溜室3の一部が所定容量
の空気室50となるように区画するように設けられた柔
軟なシート材料からなる吸い込み側隔膜40と、ケーシ
ング1内で、吐出側逆止弁12の下流側に設けられ、所
定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吐出側液溜室9と、
吐出側液溜室9に、吐出側液溜室9の一部が所定容量の
空気室110となるように区画するように設けられた柔
軟なシート材料からなる吐出側隔膜100とを備えてな
ることを特徴とする。
【0041】第1の実施の形態及び第2の実施の形態で
は、吸い込み側液溜室3、吐出側液溜室9を備え、吸い
込み側隔膜4,40及び吐出側隔膜10,100を備え
ている点で共通している。また、第1の実施の形態で
は、大気に連通するように開口形成された吸い込み側開
放窓5及び吐出側開放窓11であるのに対し、第2の実
施の形態では、ケーシング1の吸い込み側液溜室3側
は、大気に連通されておらず、閉鎖された隔室となって
おり、所定容量の吸い込み側空気室50及び吐出側空気
室110となっている点が相違している。
【0042】第2の実施の形態の小型ダイヤフラム式ポ
ンプでは、第1の実施の形態と同様に、ダイヤフラムの
往復運動は、圧電振動子7により行う。圧電振動子7は
圧電体の撓み変化を応用するユニモルフ、バイモルフ等
の素子が用いられ、交流電源によって駆動される。な
お、圧電振動子7は図3のものと同様である。
【0043】吸い込み側隔膜40又は吐出側隔膜100
は、シリコンゴム、ブチルゴム、フッソゴム等の柔軟な
ゴム材料または樹脂材料のシートからなるのが好まし
い。シート厚さが0.1mmから2mmの範囲にあるの
が好ましい。厚さが0.1mmよりも薄くなると、吸い
込み側隔膜40又は吐出側隔膜100が圧力によって伸
びやすくなるために空気室50、110の容積変化が大
きくなるので好ましくない。また、厚さが厚くなりすぎ
ると圧電振動子7の駆動に伴う液溜室3,9の圧力変化
に追従し難くなるので好ましくない。
【0044】吸い込み側隔膜40又は吐出側隔膜100
は、吸い込み側液溜室3および吐出側液溜室9におい
て、各々逆止弁6,12と対向し、空気室50,110
とを隔てるように設けられるが、構成上、図4に示した
ように吸い込み側液溜室3側の吸い込み側隔膜40と吐
出側液溜室9側の吐出側隔膜100とを一体化して設け
ても、吸い込み側液溜室3と吐出側液溜室9とがケーシ
ング1の一部によって分離されていれば差し支えない。
吸い込み側隔膜40又は吐出側隔膜100は、液溜室
3,9と空気室50,110とを仕切るように形成され
ている。かかる構成とすることにより、空気室50,1
10はケーシング1と吸い込み側隔膜40及び吐出側隔
膜100によって隔壁が構成され、その容積が一定に保
たれる。
【0045】空気室50,110の容積は、圧電振動子
が1回に往復振動するに際して吐出される搬送流体の容
積の5倍以上100倍以内が好ましい。更に、好ましく
は、10倍以上60倍以内である。また、吸い込み側隔
膜40又は吐出側隔膜100が搬送流体と接する面積1
cmに対して各空気室50,110の容積が1cm
以上5cm以内が好ましい。空気室50,110の容
積が小さいと、圧電振動子7の駆動により生ずる容積変
化を緩和するのに不十分となり、また空気室50,11
0の容積が過大になると、ポンプの圧力増大によって吸
い込み側隔膜40又は吐出側隔膜100が過度に変形し
て伸張しきってしまい、作用効果が減少するので好まし
くない。
【0046】上述の吸い込み側空気室50及び吐出側空
気室110の容積と、圧電振動子7が1回の往復振動に
おいて吐出される搬送流体の容積との関係について、具
体的に説明する。 (1)圧電振動子7の素子径50mmの場合 圧電振動子7の素子中央部の変位はAC100V印加時
に300ミクロンで、吐出量が50Hz時に400ml
/minとすると、1回あたりの吐出量は次式で求めら
れる。1回あたりの吐出量=400cm/min/6
0/50=0.13cm。空気室の容積を1.4cm
/片側とすると、倍率は1.4/0.13=11倍と
なる。
【0047】(2)圧電振動子7の素子径25mmの場
合 圧電振動子7の素子中央部の変位はAC100V印加時
に100ミクロンで、吐出量が50Hz時に30ml/
minとすると、1回あたりの吐出量は次式で求められ
る。1回あたりの吐出量=30cm/min/60/
50=0.01cm。空気室の容積を0.4cm
片側とすると、倍率は、0.4/0.01=40倍とな
る。
【0048】従って、上述の吸い込み側空気室50及び
吐出側空気室110の容積は、吸い込み側隔膜40又は
吐出側隔膜100が搬送流体と接する面積1cmに対
して空気室の容積が1cm以上5cm以内というの
は、搬送流体の吐出容量0.01mlに対して吸い込み
側隔膜4又は吐出側隔膜10が搬送流体と接する面積が
1cmであり、約10倍となるので、脈動の容積変化
を緩和するのに十分な大きさとなり、作用効果を十分に
達成することができる大きさであるといえる。
【0049】さらに、図示していないが、吸い込み側空
気室50又は吐出側空気室110が、柔軟なゴムまたは
樹脂の発泡体で充填するようにしても良い。空気室5
0,110を柔軟な材料からなる発泡体で埋めることに
よって、ポンプの圧力が増大した場合にも吸い込み側隔
膜40又は吐出側隔膜100隔膜が極度に伸びきって作
用効果が減少してしまうことを防止でき、隔膜としての
効果は一層保たれる。発泡体は、例えば、シリコンゴム
やポリウレタン等が好ましい。
【0050】次ぎに、図6に示すように、第2の実施の
形態の小型ポンプの設置状態の影響による吐出圧変化を
説明する。図中、斜め網目の棒グラフが隔膜である吸い
込み側隔膜40又は吐出側隔膜100を有する小型ポン
プ、白いグラフが隔膜がない小型ポンプを示す。図中、
上向き又は下向きというのは、ケーシング1が上向き又
は下向きとなっていることを示し、ケーブル上下という
のは、圧電振動子7のケーブルが上向き又は下向きとな
っていることを示し、INというのは、吸い込み流路
2、OUTというのは、吐出流路8が各々上向きに設置
されていることを示す。
【0051】図からわかるように、吸い込み側隔膜40
又は吐出側隔膜100を有さない小型ポンプ(白棒グラ
フ)は、INが上の状態の場合に特に、吐出圧が低く吐
出安定性が低いことがわかる。
【0052】また、具体的に、図7(a)、(b)にポ
ンプ姿勢の変化状態を示すと、図中、ポンプを上向きに
設置すると、液溜室は一部に空気が残留するものの、殆
どは液体で満たされてしまうが、隔膜40,100で区
画された空気室50,110は、図中多数の点により表
示された空気部分たなり、その作用を維持できる。ま
た、ポンプを下向きにすると、液溜室3,9は液体で満
たされてしまうが、隔膜40,100によって区画され
た空気室50,110は、空気部分となるためその作用
を維持できる。このように、ポンプ姿勢変化により、空
気室50,110の容積が従来のように著しく変動する
ことがないために、吐出安定性が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1〜4記載の発明では、ポンプ室(13)内のダイア
フラムの往復振動により、搬送流体が吸い込み流路
(2)から、吐出流路(8)に向かって流れるが、この
際に生じる脈動が吸い込み側隔膜(4)及び吐出側隔膜
(10)の振動によって緩和されるため、流速が平準化
され、流動に伴う流路抵抗も平準化されて脈動に伴う配
管の共振による流量変化も抑制されるので、流量および
吐出圧力が安定化する。
【0054】本発明のうち請求項5〜10記載の発明で
は、ポンプ室(13)内のダイアフラムの往復振動によ
り、搬送流体が吸い込み流路(2)から、吐出流路
(8)に向かって流れるが、この際に生じる脈動が空気
室(50,110)によって緩和され、流速が平準化さ
れ且つ流動に伴う流路抵抗も平準化され、脈動に伴う配
管の共振による流量変化も抑制されるため、流量および
吐出圧力が安定化する。
【0055】本発明のうち請求項11記載の発明では、
空気室(50,110)を柔軟な材料からなる発泡体で
充填することによって、ポンプの圧力が増大した場合に
も吸い込み側隔膜(40)又は吐出側隔膜(100)が
極度に伸びきって作用効果が減少してしまうことを防止
できるため、吸い込み側隔膜(4)又は吐出側隔膜(1
0)の効果を長期間保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す小型ポンプの縦断面
構成図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】圧電振動子の分解斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す小型ポンプの縦
断面構成図である。
【図5】図4の分解斜視図である。
【図6】設置状態の影響による吐出圧変化を示した図で
ある。
【図7】本発明の小型ポンプの姿勢を変化させた状態を
示す図であり、(a)は、上向きに設置した状態、
(b)は、下向きに設置した状態を示す。
【図8】従来の小型ポンプの姿勢を変化させた状態を示
す図であり、(a)は、上向きに設置した状態、(b)
は、下向きに設置した状態を示す。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 吸い込み流路 3 吸い込み側液溜室 4,40 吸い込み側隔膜 5 吸い込み側開放窓 6 吸い込み側逆止弁 7 圧電振動子 8 吐出流路 9 吐出側液溜室 10,100 吐出側隔膜 11 吐出側開放窓 12 吐出側逆止弁 13 ポンプ室 50 吸い込み側空気室 110 吐出側空気室

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(1)と、ケーシング(1)
    内に搬送流体を流入する吸い込み流路(2)と、ケーシ
    ング(1)内から搬送流体を吐出する吐出流路(8)
    と、ケーシング(1)内に吸入口及び吐出口を有する隔
    室として配設され、駆動源により往復振動を行うダイヤ
    フラムを内部に有して上記搬送流体の吸入及び吐出を行
    うポンプ室(13)と、ポンプ室(13)の吸込口に設
    けられ、吸い込み流路(2)に連通し上記搬送流体の逆
    流を防止する吸い込み側逆止弁(6)と、ポンプ室(1
    3)の吐出口に設けられ、吐出流路(8)に連通し上記
    搬送流体の逆流を防止する吐出側逆止弁(12)とを有
    してなる小型ポンプにおいて、 ケーシング(1)内で、吸い込み側逆止弁(6)の上流
    側に設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吸
    い込み側液溜室(3)と、 ケーシング(1)に、吸い込み側液溜室(3)が大気に
    連通するように開口形成された吸い込み側開放窓(5)
    と、 吸い込み側液溜室(3)の吸い込み側開放窓(5)側
    を、大気と遮断し且つ吸い込み側液溜室(3)が所定容
    量となるように区画する柔軟なシート材料からなる吸い
    込み側隔膜(4)と、 ケーシング(1)内で、吐出側逆止弁(12)の下流側
    に設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吐出
    側液溜室(9)と、 ケーシング(1)に、吐出側液溜室(9)が大気に連通
    するように開口形成された吐出側開放窓(11)と、 吐出側液溜室(9)の吐出側開放窓(11)側を、大気
    と遮断し且つ吐出側液溜室(9)が所定容量となるよう
    に区画する柔軟なシート材料からなる吐出側隔膜(1
    0)とを備えてなることを特徴とする小型ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記ダイヤフラムの往復運動は、圧電振
    動子(7)により行い、圧電振動子(7)は、交流電源
    によって駆動されることを特徴とする請求項1記載の小
    型ポンプ。
  3. 【請求項3】 吸い込み側隔膜(4)及び吐出側隔膜
    (10)は、柔軟なゴム材料のシートからなり、シート
    厚さが0.2mm以上であることを特徴とする小型ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 吸い込み側開放窓(5)及び吐出側開放
    窓(11)の外部に解放された部分の面積が、振動子
    (7)が1回の往復振動において吐出される容積1cm
    に対して、各々約10cm以上となることを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載の小型ポンプ。
  5. 【請求項5】 ケーシング(1)と、ケーシング(1)
    内に搬送流体を流入する吸い込み流路(2)と、ケーシ
    ング(1)内から搬送流体を吐出する吐出流路(8)
    と、ケーシング(1)内に吸入口及び吐出口を有する隔
    室として配設され、駆動源により往復振動を行うダイヤ
    フラムを内部に有して上記搬送流体の吸入及び吐出を行
    うポンプ室(13)と、ポンプ室(13)の吸込口に設
    けられ、吸い込み流路(2)に連通し上記搬送流体の逆
    流を防止する吸い込み側逆止弁(6)と、ポンプ室(1
    3)の吐出口に設けられ、吐出流路(8)に連通し上記
    搬送流体の逆流を防止する吐出側逆止弁(12)とを有
    してなる小型ポンプにおいて、 ケーシング(1)内で、吸い込み側逆止弁(6)の上流
    側に設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吸
    い込み側液溜室(3)と、 吸い込み側液溜室(3)に、吸い込み側液溜室(3)の
    一部が所定容量の空気室(50)となるように区画する
    ように設けられた柔軟なシート材料からなる吸い込み側
    隔膜(40)と、 ケーシング(1)内で、吐出側逆止弁(12)の下流側
    に設けられ、所定容量の上記搬送流体が貯溜可能な吐出
    側液溜室(9)と、 吐出側液溜室(9)に、吐出側液溜室(9)の一部が所
    定容量の空気室(110)となるように区画するように
    設けられた柔軟なシート材料からなる吐出側隔膜(10
    0)と、を備えてなることを特徴とする小型ポンプ。
  6. 【請求項6】 上記ダイヤフラムの往復運動は、圧電振
    動子(7)により行い、圧電振動子(7)は、交流電源
    によって駆動されることを特徴とする請求項5記載の小
    型ポンプ。
  7. 【請求項7】 吸い込み側隔膜(40)又は吐出側隔膜
    (100)は、柔軟なゴム材料または樹脂材料のシート
    からなり、シート厚さが0.1mmから2mmの範囲に
    あることを特徴とする請求項5又は6記載の小型ポン
    プ。
  8. 【請求項8】 吸い込み側空気室(50)及び吐出側空
    気室(110)の各々の容積が、圧電振動子(7)が1
    回に往復振動するに際して吐出される搬送流体の容積の
    5倍以上100倍以内であることを特徴とする請求項5
    〜7の何れかに記載の小型ポンプ。
  9. 【請求項9】 吸い込み側空気室(50)及び吐出側空
    気室(110)の各々の容積が、圧電振動子(7)が1
    回に往復振動するに際して吐出される搬送流体の容積の
    10倍以上60倍以内であることを特徴とする請求項5
    〜7の何れかに記載の小型ポンプ。
  10. 【請求項10】 吸い込み側隔膜(40)又は吐出側隔
    膜(100)において上記搬送流体と接する面積1cm
    に対して空間の容積が1cm以上5cm 以内であ
    ることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の小型
    ポンプ。
  11. 【請求項11】 吸い込み側液溜室(3)内の吸い込み
    側の空気室(50)又は吐出側液溜室(9)内の吐出側
    の空気室(110)が、柔軟なゴムまたは樹脂の発泡体
    で充填されていることを特徴とする請求項5〜10の何
    れかに記載の小型ポンプ。
JP07276599A 1999-03-17 1999-03-17 小型ポンプ Expired - Lifetime JP3784566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07276599A JP3784566B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 小型ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07276599A JP3784566B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 小型ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000265963A true JP2000265963A (ja) 2000-09-26
JP3784566B2 JP3784566B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=13498807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07276599A Expired - Lifetime JP3784566B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 小型ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784566B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002232174A (ja) * 2001-02-06 2002-08-16 Hitachi Ltd 電子装置
DE10238585B3 (de) * 2002-08-22 2004-04-22 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Zweiteiliges Fluidmodul
WO2006068263A1 (en) 2004-12-22 2006-06-29 Matsushita Electric Works, Ltd. Liquid discharge control apparatus
JP2006200524A (ja) * 2004-12-22 2006-08-03 Matsushita Electric Works Ltd ダイヤフラムポンプ液体吐出制御装置
WO2007055136A1 (ja) 2005-11-09 2007-05-18 Nitto Kohki Co., Ltd. ユニモルフ振動板を用いたポンプ
US7906248B2 (en) 2006-03-28 2011-03-15 Casio Computer Co., Ltd. Connecting structure, flow path control section, fuel cell-type power generation device, and electronic apparatus
KR20190059974A (ko) * 2016-10-27 2019-05-31 니토 코키 가부시키가이샤 액체 펌프
JP2019112992A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 東芝テック株式会社 ダイアフラムポンプ、液体循環モジュール、及び、液体吐出装置
CN110094318A (zh) * 2019-05-22 2019-08-06 珠海市众澄天地科技有限公司 一种柱塞泵
WO2020246232A1 (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 ソニー株式会社 流体制御装置及び電子機器
CN112109446A (zh) * 2019-06-21 2020-12-22 东芝泰格有限公司 压电泵以及液体喷出装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002232174A (ja) * 2001-02-06 2002-08-16 Hitachi Ltd 電子装置
DE10238585B3 (de) * 2002-08-22 2004-04-22 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Zweiteiliges Fluidmodul
US7942650B2 (en) 2004-12-22 2011-05-17 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Liquid discharge control apparatus including a pump and accumulator with a movable member
WO2006068263A1 (en) 2004-12-22 2006-06-29 Matsushita Electric Works, Ltd. Liquid discharge control apparatus
JP2006200524A (ja) * 2004-12-22 2006-08-03 Matsushita Electric Works Ltd ダイヤフラムポンプ液体吐出制御装置
JP4544114B2 (ja) * 2004-12-22 2010-09-15 パナソニック電工株式会社 ダイヤフラムポンプ液体吐出制御装置
US8152491B2 (en) 2005-11-09 2012-04-10 Nitto Kohki Co., Ltd. Pump using unimorph diaphragm
WO2007055136A1 (ja) 2005-11-09 2007-05-18 Nitto Kohki Co., Ltd. ユニモルフ振動板を用いたポンプ
US7906248B2 (en) 2006-03-28 2011-03-15 Casio Computer Co., Ltd. Connecting structure, flow path control section, fuel cell-type power generation device, and electronic apparatus
KR20190059974A (ko) * 2016-10-27 2019-05-31 니토 코키 가부시키가이샤 액체 펌프
KR102112980B1 (ko) 2016-10-27 2020-05-20 니토 코키 가부시키가이샤 액체 펌프
JP2019112992A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 東芝テック株式会社 ダイアフラムポンプ、液体循環モジュール、及び、液体吐出装置
CN110001203A (zh) * 2017-12-22 2019-07-12 东芝泰格有限公司 隔膜泵、液体循环组件及液体喷出装置
CN110001203B (zh) * 2017-12-22 2022-01-21 东芝泰格有限公司 隔膜泵、液体循环组件及液体喷出装置
JP7005332B2 (ja) 2017-12-22 2022-01-21 東芝テック株式会社 ダイアフラムポンプ、液体循環モジュール、及び、液体吐出装置
CN110094318A (zh) * 2019-05-22 2019-08-06 珠海市众澄天地科技有限公司 一种柱塞泵
WO2020246232A1 (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 ソニー株式会社 流体制御装置及び電子機器
CN112109446A (zh) * 2019-06-21 2020-12-22 东芝泰格有限公司 压电泵以及液体喷出装置
US11413867B2 (en) 2019-06-21 2022-08-16 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Piezoelectric pump and liquid ejection device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3784566B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3784566B2 (ja) 小型ポンプ
US7322803B2 (en) Pumps with diaphragms bonded as bellows
JP4957480B2 (ja) 圧電マイクロポンプ
CN109891096B (zh) 液体泵
US8523538B2 (en) Piezoelectric pump
US20030017063A1 (en) Miniature pump, cooling system and portable equipment
KR20090077001A (ko) 압전 마이크로 블로어
JP5429317B2 (ja) 圧電マイクロポンプ
JP2001082326A (ja) リニア圧縮機のオイル供給装置
JP2000265964A (ja) 小型ポンプ
JP4544114B2 (ja) ダイヤフラムポンプ液体吐出制御装置
JP2000274374A (ja) 小型ポンプ
JP4383207B2 (ja) 流体ポンプ
JPH0727043A (ja) 送液ポンプ
JPH07224763A (ja) 圧電ポンプ
JP2009041501A (ja) ダイヤフラムポンプ
JP2000274373A (ja) 小型ポンプ
JP2935042B2 (ja) 圧電ポンプ
JP2009287500A (ja) マイクロポンプ
JP2010014005A (ja) マイクロポンプ
JP2023056631A (ja) ダイヤフラムポンプ装置
JP2023126989A (ja) ポンプ及び流体制御装置
JPH10213073A (ja) 圧電ポンプ
JP2004150315A (ja) 往復ポンプ
JPS62214287A (ja) 圧電振動子ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term