JP2000265649A - 畳用調湿シート及び調湿畳 - Google Patents

畳用調湿シート及び調湿畳

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JP2000265649A
JP2000265649A JP11071711A JP7171199A JP2000265649A JP 2000265649 A JP2000265649 A JP 2000265649A JP 11071711 A JP11071711 A JP 11071711A JP 7171199 A JP7171199 A JP 7171199A JP 2000265649 A JP2000265649 A JP 2000265649A
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JP
Japan
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tatami mat
tatami
humidity control
cushion layer
synthetic resin
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JP11071711A
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English (en)
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Takehiro Nishio
武博 西尾
Shinsuke Murakami
新介 村上
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CHUGOKU SHIKOGYO KK
Tomoe Engineering Co Ltd
Original Assignee
CHUGOKU SHIKOGYO KK
Tomoe Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の調湿、畳自体の耐久性の向上、黴及び
ダニの発生防止及び畳表の背面の黴による損傷を防止
し、畳の表替えをより確実にする。 【解決手段】 防水性及び透湿性を兼備する合成樹脂フ
ィルムの片面又は両面に紙又は不織布からなるクッショ
ン層を設け、畳表の下部に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、和室に使用する畳
の畳表の下部に、防水性と透湿性を有する層を配置し、
室内の調湿、畳自体の耐久性の向上、黴及びダニの発生
防止を提供し、併せて畳表の背面の黴による損傷を防止
し畳の表替えをより確実にするための畳用調湿シート及
びそのシートを使用した調湿畳に関する。
【0002】
【従来の技術】古来からの畳は、防水層がなく、液体を
溢せば藁床に浸透し、腐食、ダニ、黴等の微生物の温床
となっていた。近年には、藁床ばかりでなくポリスチレ
ンフォームやインシュレーションボードを心材として用
いる建材畳床が普及している。建材畳床の構成は、ポリ
スチレンフォームを心材の一つの構成要素とし、その上
部又は両面にインシュレーションボードを配置し、その
上部に薄い藁床、あるいは薄い合板を配置し、その上に
紙又は不織布等のクッション性を有する保護材を介して
畳表を取付けたものがある。これらは、防水性がないた
め液体を溢せば、容易に畳内部の各層に浸透し、材料を
腐食したり、微生物の温床になっていた。
【0003】建材畳床の中で、薄いフィルム又は独立発
泡ポリエチレンフォームをクッション層として用いてい
る例があるが、これらは、問題を解決するどころか更に
悪化させている。即ち、これらの防水、防湿層が存在す
るために、畳の有する室内の調湿機能が損なわれ、室内
の他の部位の結露を助長している。又、1階の畳の場
合、床下と室内の温度差による結露が、防水、防湿層の
上面で選択的に起こるため、畳表の裏側に黴を選択的に
発生させ、表替えを不可能にしている。更に、これらの
防水層は容易に損傷して防水性が損なわれることがあ
る。この場合、防水層上部に溢された液体は、容易に防
水層下部へと浸透し、一度浸透した液体は、数の限られ
た穴を通して室内に蒸発しにくいため、内部にこもり、
畳全体の損傷を招いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、和室に使用
する畳の畳表の下部に使用し、室内の調湿、畳自体の耐
久性の向上、黴及びダニの発生防止を提供し、併せて畳
表の背面の黴による損傷を防止し畳の表替えをより確実
にするための畳用調湿シート及びそのシートを使用した
調湿畳を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の調湿畳は、防水
性及び透湿性を兼備する合成樹脂フィルムの片面又は両
面に紙及び/又は不織布からなるクッション層を設け、
畳表の下部に配置してなるものであり、中間層における
防水性と室内の湿度を調節する機能を有する調湿畳を提
供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一形態ではクッション層
と合成樹脂フィルムは熱融着により一体化される。他の
形態では、合成樹脂フィルムはポリアミド・ポリエーテ
ルブロックコポリマーから選択する。また、さらに他の
形態では、クッション層が防虫防黴処理をなされてい
る。
【0007】合成樹脂層は、クッション層の紙又は、不
織布の上面でも、下面でも、或いは両面でもよいが、上
面にある場合畳の上部よりお茶等の液体をこぼした場
合、紙又は不織布が一度これを吸収し畳表の裏面に付着
することを防止し、紙又は不織布の層を通じて四方に分
散させた後、より広い面積から蒸発をさせる効果があ
る。又、クッション効果のある不織布を合成樹脂フィル
ムの下面に、及び/又は補強と調湿を目的とする紙を合
成樹脂フィルムの下面に配置すれば、更に快適な調湿畳
を得ることができる。
【0008】紙又は不織布と合成樹脂フィルムとは、単
に畳表の裏側に重ねて配置するだけでは不十分であり、
接着剤又は熱融着により、合成樹脂フィルムとクッショ
ン層が一体とすることにより、畳の上部から物理的な力
を受けた場合においても、しわになったり損傷を受ける
ことを防止する効果があり、保護材としても強靭性を発
揮する。
【0009】防水性及び透湿性を兼備する合成樹脂フィ
ルムには、物理的に微細な空隙を配置した微多孔フィル
ムが知られており、本発明に使用することができるが、
微多孔フィルムの場合、接着剤の塗布又は、溶融接着に
より、微孔が消滅することがあるので、全面接着を避
け、ストライプ状、網目状、又は多数の点接着によりク
ッション層と接合することが透湿性の損傷を最小限に留
めるために必要である。
【0010】これに対し、ポリアミド・ポリエーテルの
ブロックコポリマーは、樹脂自体が防水性と透湿性を有
するので、全面ラミネートをすることが可能であり、更
にクッション層の片面が平滑である場合には、Tダイ押
し出しにより、直接クッション層にフィルム層を形成す
ることもできる。ポリアミド・ポリエーテルのブロック
コポリマーは特許第2572135号等に記載されてお
り、エルフ・アトケム・ジャパン社から商品名ペバック
スとして市販されている。所望により、クッション層に
防虫防黴処理をすることができ、防虫、防黴効果を高め
ることができる。
【0011】
【実施例】以上に述べた畳用調湿シートを畳表と畳床の
間に配置した畳は、室内の調湿機能を提供すると共に、
畳自体の耐久性を高めることができる。畳床としては、
古来からの藁床及び建材畳床のいずれでも可能であり、
等しく調湿機能を提供する。特に建材畳床のうち、イン
シュレーションボードを使用したものは、インシュレー
ションボードの耐水性が低く、水がインシュレーション
ボードに浸透した場合膨潤したり、永久変形を起こすこ
とがあるが、本発明の畳用調湿シートの使用により、こ
れらの現象を防止できるので、より効果が高いと言え
る。
【0012】以下に図面に沿って、本発明の実施の態様
について説明する。図1は、2層構造の畳用調湿シート
の断面図であり、クッション層1を合成樹脂フィルム層
2の上面に接着したものである。
【0013】図2は、3層構造の畳用調湿シートの断面
図であり、図1の構成の下面に更にクッション層1を配
置して調湿性と強度を高めたものである。
【0014】図3は縫製前の段階における調湿畳の断面
図であり、図1の畳用調湿シートを畳床4の上に配置
し、更にその上に、畳表3を配置したものである。
【0015】実験例 上記図1、2の各実施例において、合成樹脂フィルムと
してポリアミド・ポリエーテルのブロックコポリマー
(商品名ペバックスNo.MV3000SA厚さ約20
μm)を用い、これに接着剤を網目状に塗布し、厚さ約
0.5mの不織布よりなるクッション層に接着した。
【0016】このラミネートシートを畳床と畳表の間に
挿入し、一部に注水し温度20℃、相対湿度65%で乾
燥状態を観察した。これを同量注水した通常の畳を同じ
条件で対比したところ、本発明の方が遙かに迅速に乾燥
した。これは水の浸透が畳床に及ぶのが防止されたため
である。通常の畳では一見表面が乾燥されたように見え
ても畳床まで濡れているので乾燥が遅かった。
【0017】一方、畳床に注水しその表面に上記ラミネ
ートシートを敷き、上記と同じ条件で乾燥状態を観察し
たところ、ラミネートシートを使用しない場合に比して
は遅かったが、畳床を充分乾燥することができた。ラミ
ネートシートが充分な水蒸気透過性を有したためであ
る。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の畳用調湿シート及びそのシートを使用した調湿畳は、
水蒸気透過性が高いが、畳床に水が浸透せず乾燥が容易
である優れた特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】2層構造の畳用調湿シートの断面図である。
【図2】3層構造の畳用調湿シートの断面図である。
【図3】本発明の調湿畳の断面図である。
【符号の説明】
1 クッション層 2 防水、透湿性合成樹脂フィルム 3 畳表 4 畳床
フロントページの続き (72)発明者 村上 新介 広島県尾道市美ノ郷町本郷字新池田455− 54中国紙工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水性及び透湿性を兼備する合成樹脂フ
    ィルムの片面又は両面に紙及び/又は不織布からなるク
    ッション層を設け、畳表の下部に配置することを特徴と
    する畳用調湿シート。
  2. 【請求項2】 前記クッション層と合成樹脂フィルムが
    熱融着により一体化されていることを特徴とする請求項
    1記載の畳用調湿シート。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂フィルムがポリアミド・ポ
    リエーテルブロックコポリマーであることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の畳用調湿シート。
  4. 【請求項4】 前記クッション層が防虫防黴処理をなさ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれ
    かに記載の畳用調湿シート。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4いずれかに記載の
    畳用調湿シートを畳表と畳床の間に配置したことを特徴
    とする調湿畳。
JP11071711A 1999-03-17 1999-03-17 畳用調湿シート及び調湿畳 Pending JP2000265649A (ja)

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