JP2790244B2 - 断熱壁 - Google Patents

断熱壁

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JP2790244B2
JP2790244B2 JP34157789A JP34157789A JP2790244B2 JP 2790244 B2 JP2790244 B2 JP 2790244B2 JP 34157789 A JP34157789 A JP 34157789A JP 34157789 A JP34157789 A JP 34157789A JP 2790244 B2 JP2790244 B2 JP 2790244B2
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達也 大江
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、断熱材の外側に透湿撥水シートを配して内
部結露を防止した断熱壁に関する。
従来技術 木造建築物では、寒冷地の場合ことにそうであるが、
断熱工法の一環として壁を、柱間にグラスウール系の断
熱材を敷設し、その両側を外装材と内装材で覆う断熱壁
として構成することが多い。こうした断熱壁では寒冷時
期に次のような問題を生じ易い。すなわち寒冷時期にお
いて、室内は暖房のため湿気が著しく多くなるが、こう
した湿気が壁体内部に入って結露し、断熱材や木材を濡
らして断熱材の性能を低下させたり、木材を腐食させた
りする原因となる。この問題に対処するため断熱材と内
装材の間にポリエチレンシートのような防湿性のシート
を介在させる等室内側に防湿層を設けて室内の水蒸気が
壁体内部に移動するのを防止する工法も採用されている
が、現在の一般の施工レベルでは、防湿層に完全な防湿
性を持たせることが困難であるため壁体内部に水蒸気が
入り込むのを避けることができない。特公昭57−45859
号に示されるように、壁体内部に侵入した水蒸気が結露
し、蓄積しないようにするため断熱材と外装材との間に
通気層を設け、侵入した水蒸気を屋外に流出させるよう
にした工法も提案されているが、グラスウールのような
通気性の大きな断熱材の場合ことに通気層内を通る冷気
のため断熱材としての効果が損われがちとなる。
発明が解決しようとする課題 本発明は、上記の問題を解消することを目的としてな
されたもので、透湿性と撥水性にすぐれたシートを断熱
材の外側に配することにより断熱性の低下をもたらすこ
となく壁体内部に侵入した水蒸気を速かに流出させるこ
とができるようにしたものである。
課題の解決手段 本発明はそのため、内装材と外装材との間に断熱材を
設けた断熱壁において、平均繊維径が0.1〜5μmの疎
水性極細繊維からなり、目付が50g/m2以下の不織布a
に、目付が50g/m2以下の補強用不織布bを積層して、通
気度を20cc/cm2/sec以上、最大ポアサイズを30μm以下
とした複合不織布からなる透湿撥水シートを断熱材の外
側に配したことを特徴とするものである。
本発明は、壁のみならず、床、天井にも同様に適用す
ることできることから本発明でいう断熱壁は、床、天井
をも含み、これらを代表するものとする。
本発明の断熱壁によれば、透湿撥水シートを用いたこ
とにより室内の水蒸気が内装材を通して壁体内部に入り
込むようなことがあっても外部に速かに流出する。とは
いえ室内の水蒸気が壁体内部に入り込む量は極力少なく
なるようにするのが望ましい。そのためには断熱材と内
装材との間にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロ
ン66等のポリアミドといった防湿性のシートよりなる防
湿層を設けるか或いは内装材自体を上記合成樹脂で構成
するか、内装材を上記合成樹脂で被覆するとよい。
本発明による透湿撥水シートは、透湿性と撥水性を備
えた外装材に積層してもよいが、好ましくは断熱材と外
装材との間に通気層を設けた断熱壁の断熱材の外側に配
される。これによりシートを通過した水蒸気が外部に速
かに排出されるようになり、しかも暖気がシートで遮断
され、断熱性の低下を少なくする。
透湿撥水シートを構成する不織布は、前述の合成樹脂
からなる繊維によって作られ、その製法には、メルトブ
ロー法、スパンボンド法、フラッシュ紡糸法、繊維分割
法などが例示されるが、なかでもメルトブロー法によっ
て得られる極細不織布が緻密度、絡合、自己融着、疎水
性の点で優れ、しかも経済的である点で好ましい。メル
トブロー法は、上述の合成樹脂からなるポリマーを熱溶
融させてダイに設けた多数の紡糸口より吐出し、高速気
流で延伸する方法よりなるもので、平均繊維径が5μm
以下で、絡合、自己融着した目開きの少ない不織布を容
易に得ることができる。
不織布の繊維の平均繊維径は、0.1〜5μm好ましく
は0.5〜5μmの範囲にあることが必要である。平均繊
維径が5μmを越えると、目開きが大きくなって撥水性
が低下するようになり、また平均繊維径が0.1μm以下
になると、透湿性が著しく低下する。本発明の透湿撥水
シートの撥水性はまた、最大ポアサイズを30μm以下と
することにより得られる。不織布の最大ポアサイズは、
不織布の目付、繊維径、圧密度、その他熱処理の製造技
術、加工技術などにより左右され、通気度も同様、繊維
径、圧密度に影響され、その関係はポアサイズの場合と
逆となるため両者のバランスをとることが必要である。
目付に関しては、50g/m2以下で、通気性の撥水性のバ
ランスを保つことが可能となる。
上述する不織布aに積層される不織布bとしては、平
均繊維径が5μm以上、50μm以下の繊維よりなり、引
張強度が1kg/5cm巾以上あるものが望ましい。
こうした不織布を積層することにより不織布の強度と
耐磨耗性が上がるが、それらをより一層上げるために不
織布に更に合成樹脂製のネットを積層するのが望まし
い。
実施例 図示する断熱壁は、内装板1と外装板2との間に断熱
材3を設け、更に断熱材と内装板1との間にポリエチレ
ンよりなる防湿シート4を介在させるとともに、断熱材
3の外側に透湿撥水シート5を設けて内装板1、防湿シ
ート4、断熱材3及び透湿撥水シート5を積層し、透湿
撥水シート5と外装板との間に通気層6を設けたもの
で、透湿撥水シート5は、平均繊維径2μm、目付10g/
m2、最大ポアサイズ30mμのメルトブロー法によるポリ
プロピレンの不織布5aと、平均繊維径15μm、目付10g/
m2、引張強度2kg/5cm巾のスパンボンド法によるポリプ
ロピレン製の不織布5bとをエンボス面積0.5mm×0.5mm、
ピッチ1.5mmでヒートエンボスにより部分的に熱融着し
て一体化したものなっている。この複合不織布は、通気
度が35cc/cm2/sec、最大ポアサイズ23μm、目付20g/
m2、引張強度1.2kg/5cm巾である。
別の実施例では、透湿撥水シートとして平均繊維径3
μm、目付5g/m2、最大ポアサイズ40μmのメルトブロ
ー法によるポリプロピレン製不織布を二枚重ね、ついで
平均繊維径15μm、目付10g/m2、引張強度2kg/5cm巾の
スパンボンド法によるポリプロピレン製不織布を重ねて
これらをエンボス面積0.5mm×0.5mm、ピッチ1.5mmでヒ
ートエンボスにより部分的に熱融着して一体化したもの
が使用される。この複合不織布の最大ポアサイズは25μ
m、通気度は50cc/cm2/secあった。
なお、上記実施例の不織布において、引張強度、ポア
サイズ及び通気度は、それぞれJIS L 1085、ASTM F 316
−86、JIS L 1096(フラジール法)により測定した。
発明の効果 本発明は以上のように構成され、次のような効果を奏
する。
請求項1記載の断熱壁によれば、室内の水蒸気が内装
材を通して壁体内部に入り込むようなことがあっても外
部に速やかに流出させることができ、その結果、結露現
象が防止され、断熱材の性能低下や木材の腐食を防止で
きること、透湿撥水シートによって暖気の流出が遮断さ
れ、断熱性が向上すること、不織布に補強用の不織布を
積層したことにより、柔軟性を損なわずに撥水性と通気
性を持たせることができることなどの効果を有する。
請求項2記載の断熱壁によれば、防湿層を設けたこと
により室内の水蒸気が壁体内部に入り込むのを防止する
ことができる。
請求項3記載の断熱壁においては、壁体内部に入り込
んだ水蒸気が透湿撥水シート及び通気層を経て排出され
るようになり、結露現象をより一層確実に防止すること
ができる。
請求項5記載の透湿撥水シートによれば、不織布の強
度と耐磨耗性を上げることができる。
請求項6記載の透湿撥水シートは、不織布にネットを
積層したことにより柔軟性を損なわずに強度と耐磨耗性
がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る断熱壁の断面図を示す。 1……内装板、2……外装板、3……断熱材 4……防湿シート、5……透湿撥水シート 6……通気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/76 D04H 1/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内装材と外装材との間に断熱材を設けた断
    熱壁において、平均繊維径が0.1〜5μmの疎水性極細
    繊維からなり、目付が50g/m2以下の不織布aに、目付が
    50g/m2以下の補強用不織布bを積層して、通気度を20cc
    /cm2/sec以上、最大ポアサイズを30μm以下とした複合
    不織布からなる透湿撥水シートを断熱材の外側に配した
    ことを特徴とする断熱壁。
  2. 【請求項2】内装材と断熱材との間に防湿層を設けるか
    或いは内装材自体を防湿性とした請求項1記載の断熱
    壁。
  3. 【請求項3】透湿撥水シートと外装材との間には通気層
    が設けられる請求項1又は2記載の断熱壁。
  4. 【請求項4】不織布aは、メルトブロー法による不織布
    である請求項1記載の断熱壁。
  5. 【請求項5】不織布bは、平均繊維径が5μm以上50μ
    m以下の繊維からなり、引張強度が1kg/5cm幅以上の不
    織布である請求項1記載の断熱壁
  6. 【請求項6】不織布を積層してなる上記複合不織布には
    更に合成樹脂製のネットを積層した請求項1記載の断熱
    壁。
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