JP2000265339A - 織機における基準位置測定制御方法及び装置 - Google Patents

織機における基準位置測定制御方法及び装置

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JP2000265339A
JP2000265339A JP11075247A JP7524799A JP2000265339A JP 2000265339 A JP2000265339 A JP 2000265339A JP 11075247 A JP11075247 A JP 11075247A JP 7524799 A JP7524799 A JP 7524799A JP 2000265339 A JP2000265339 A JP 2000265339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開口駆動モータの回転位置と綜絖枠の高さ位置
との相対的位置関係を正確に特定できるようにする。 【解決手段】規定量設定回路24は、開口駆動モータ2
0の一方向の回転によって綜絖枠11を特定高さ位置に
2回到達させたときの開口駆動モータ20の回転位置か
ら前記最下位位置に綜絖枠11があるときの開口駆動モ
ータ20の第3の回転位置を求め、前記第3の回転位置
と開口駆動モータ20の回転原点位置との最小のずれ量
を規定量として予め設定する。電源の遮断後の再投入時
に、特定回路25は、前記特定高さ位置に綜絖枠11を
到達させたときの開口駆動モータ20の回転位置が開口
駆動モータ20の1回転範囲の前半及び後半のいずれの
範囲に含まれるかを特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機における基準
位置測定制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1枚の綜絖枠と1つの専用の駆動モータ
とを1対1で連結し、複数枚の綜絖枠を専用モータで別
々に駆動する場合には、前記専用モータの回転位置と綜
絖枠の高さ位置との相対的位置関係を予め知っておく必
要がある。そのため、例えば特開平9−137340号
公報に開示される装置では、綜絖枠が上限(最上位位
置)あるいは下限(最下位位置)に到達したときを位置
センサで検出し、上限と下限との中間の位置に綜絖枠を
配置したときの専用モータの位相を原点位相として記憶
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】綜絖枠の上限と下限と
の中間は綜絖枠の速度がもっと大きい位置であり、原点
位相として特定する上で最も好適である。しかし、綜絖
枠が前記した中間の位置にあるときには、綜絖枠が上昇
する途中と下降する途中との2つの場合がある。そのた
め、前記した中間の位置にあるときの綜絖枠が上昇する
途中と下降する途中とのいずれにあるかを把握しなけれ
ば、前記記憶した位相を原点位相として確定することは
できない。前記記憶した位相を原点位相として確定でき
なければ、駆動モータの回転位置と綜絖枠の高さ位置と
の相対的位置関係を正確に特定することはできない。
【0004】本発明は、開口駆動モータの回転位置と綜
絖枠の高さ位置との相対的位置関係を正確に特定できる
ようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、織
機駆動モータから独立した開口駆動モータによって綜絖
枠を上下動し、前記開口駆動モータの複数回転によって
前記綜絖枠を1回往復させる開口装置を備えた織機を対
象とし、請求項1の発明では、前記綜絖枠が最上位位置
又は最下位位置にあるときの前記開口駆動モータの回転
位置と前記開口駆動モータの回転原点位置とのずれ量を
規定量として予め設定しておき、前記開口駆動モータの
回転位置を織機回転角度と同期合わせする際には、前記
開口駆動モータを作動させて前記綜絖枠の最上位位置と
最下位位置とを除く特定高さ位置に前記綜絖枠を到達さ
せ、前記特定高さ位置に前記綜絖枠を到達させたときの
前記開口駆動モータの回転位置を検出すると共に、前記
開口駆動モータの回転原点位置及び前記規定量に基づい
て前記最上位位置又は最下位位置を基点として前記綜絖
枠の1往復動範囲を前記開口駆動モータの1回転範囲で
分割し、前記綜絖枠が前記特定高さ位置に到達したとき
の前記開口駆動モータの回転位置を含む前記開口駆動モ
ータの前記1回転範囲内において、前記綜絖枠が前記特
定高さ位置に到達したときの前記開口駆動モータの回転
位置が前半及び後半のいずれに含まれるかにより、前記
特定高さ位置に前記綜絖枠を到達させたときの前記綜絖
枠の上下動方向を特定するようにした。
【0006】請求項2の発明では、請求項1において、
前記最上位位置又は最下位位置を通過するように前記特
定高さ位置に前記開口駆動モータの回転によって前記綜
絖枠を2回到達させると共に、前記綜絖枠を前記特定高
さ位置に2回到達させたときのそれぞれの前記開口駆動
モータの回転位置を検出し、これらの検出された2つの
第1の回転位置及び第2の回転位置から前記最下位位置
又は最上位位置に前記綜絖枠があるときの前記開口駆動
モータの第3の回転位置を求め、前記第3の回転位置と
前記開口駆動モータの回転原点位置との最小のずれ量を
前記規定量とするようにした。
【0007】請求項3の発明では、請求項2において、
前記第3の回転位置を基準位置として記憶するようにし
た。請求項4の発明では、開口駆動モータの回転位置を
検出する回転位置検出手段と、前記綜絖枠が最上位位置
と最下位位置とを除く特定高さ位置に到達したか否かを
検出する特定高さ位置検出手段と、前記開口駆動モータ
を回転させて前記最上位位置又は最下位位置を通過する
ように前記特定高さ位置に前記綜絖枠を2回到達させた
ときに前記回転位置検出手段によって検出された前記開
口駆動モータの2つの第1の回転位置及び第2の回転位
置に基づいて、前記綜絖枠が最上位位置又は最下位位置
にあるときの前記開口駆動モータの第3の回転位置を求
め、前記求められた第3の回転位置と前記開口駆動モー
タの回転原点位置との最小のずれ量を規定量として設定
する規定量設定手段と、前記開口駆動モータを作動させ
て前記回転位置検出手段に前記開口駆動モータの回転原
点位置を検出させると共に、前記特定高さ位置に前記綜
絖枠を到達させたときの前記開口駆動モータの回転位置
を前記回転位置検出手段に検出させ、前記検出された回
転位置が前記第3の回転位置を基点とした前記開口駆動
モータの1回転範囲における前半及び後半のいずれの範
囲に含まれるかを特定する特定手段と、前記第3の回転
位置を基準位置として記憶する記憶手段とを備えた基準
位置測定制御装置を構成した。
【0008】請求項1乃至請求項4の発明において、前
記特定高さ位置に到達した綜絖枠の上下動方向が特定さ
れ、開口駆動モータの回転位置と綜絖枠の高さ位置との
相対的位置関係の正確な特定が可能となる。
【0009】請求項5の発明では、請求項4において、
前記特定高さ位置は、前記最上位位置と最下位位置との
中間の高さ位置とし、前記開口駆動モータの複数回転は
奇数回転とした。
【0010】開口駆動モータの複数回転が奇数回転の場
合には、前記最上位位置と最下位位置との中間の高さ位
置が前記特定高さ位置として最適である。請求項6の発
明では、請求項4及び請求項5のいずれか1項におい
て、前記特定高さ位置は、前記最上位位置と最下位位置
との中間から外れた高さ位置とし、前記開口駆動モータ
の複数回転は偶数回転とした。
【0011】開口駆動モータの複数回転が偶数回転の場
合には、前記最上位位置と最下位位置との中間の高さ位
置以外の高さ位置が前記特定高さ位置として適正であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】綜絖枠11の下方にはスイングレバー1
2,13が回動可能に支持されている。スイングレバー
12の揺動は伝達ロッド14を介してスイングレバー1
3に伝達され、両スイングレバー12,13が同期揺動
する。スイングレバー12,13にはリンク15,16
が連結されており、リンク15,16の上端には綜絖枠
11が連結されている。スイングレバー12,13の揺
動はリンク15,16を介して綜絖枠11の上下動に変
換される。
【0014】スイングレバー12の側方には支軸17が
配設されており、支軸17には被動ギヤ18が回動可能
に支持されている。被動ギヤ18の側面には偏心軸18
1が一体形成されており、偏心軸181には連結輪19
が嵌合連結されている。被動ギヤ18の回動は偏心軸1
81と連結輪19との嵌合連結を介して連結輪19の往
復運動に変換され、連結輪19の往復運動がスイングレ
バー12に伝達される。
【0015】被動ギヤ18の側方には開口駆動モータ2
0が配設されており、開口駆動モータ20の駆動ギヤ2
01が被動ギヤ18に噛合されている。開口駆動モータ
20はサーボモータ型の変速駆動モータである。開口駆
動モータ20の回転は、駆動ギヤ201、被動ギヤ1
8、偏心軸181、連結輪19、スイングレバー12,
13、伝達ロッド14及びリンク15,17からなる駆
動力伝達経路を介して綜絖枠11の上下動に変換され
る。開口駆動モータ20は駆動回路21を介して開口パ
ターン生成回路22の指令制御を受ける。開口パターン
生成回路22には開口パターンが入力設定されている。
図4の曲線Dは綜絖枠11の高さ位置の変化によって表
される開口パターンの一例である。
【0016】織機駆動モータMoの作動を制御する織機
制御コンピュータCoは、図示しない起動スイッチのO
N操作に基づいて製織開始信号を開口パターン生成回路
22に出力する。織機制御コンピュータCoからの製織
開始信号の入力に基づき、開口パターン生成回路22
は、ロータリエンコーダ23から得られる織機回転角度
情報及び測定制御装置C1から得られる基準位置情報に
基づいて前記開口パターンに従った開口駆動モータ20
の駆動を駆動回路21に指令する。駆動回路21は開口
駆動モータ20に組み込まれたインクリメンタルエンコ
ーダ型のロータリエンコーダ202から得られる回転位
置情報に基づいて開口駆動モータ20をフィードバック
制御する。製織時には開口駆動モータ20は正転する。
【0017】測定制御装置C1は、規定量設定手段とな
る規定量設定回路24と、特定手段及び記憶手段となる
特定回路25とからなる。規定量設定回路24には回転
位置検出手段となるロータリエンコーダ202が信号接
続されている。規定量設定回路24にはロータリエンコ
ーダ202から得られる回転位置情報が送られる。又、
規定量設定回路24には規定量測定指令スイッチ26が
信号接続されている。
【0018】スイングレバー12の出力アーム121の
揺動軌跡の近傍には近接スイッチ27が配設されてい
る。特定高さ位置検出手段となる近接スイッチ27は、
スイングレバー12の出力アーム121の先端が所定距
離まで接近するとONし、出力アーム121の先端が所
定距離より遠ざかるとOFFする。近接スイッチ27
は、図1の上側の鎖線で示す綜絖枠11の最上位位置と
下側の鎖線で示す綜絖枠11の最下位位置との中間位置
に対応する出力アーム121の先端の揺動位置に対向す
るように配置されている。近接スイッチ27は規定量設
定回路24及び特定回路25に信号接続されている。
【0019】本実施の形態における駆動力伝達経路の構
成によれば、図2に示す連結輪19が鎖線位置K1にあ
る場合には綜絖枠11が図1及び図2の上側の鎖線で示
す最上位位置にある。連結輪19が鎖線位置K2にある
場合には綜絖枠11が図1及び図2の下側の鎖線で示す
最下位位置にある。なお、鎖線位置K1,K2では連結
輪19の先端部を省略している。連結輪19が実線位置
J1及び鎖線位置J2にある場合には綜絖枠11は、最
上位位置と最下位位置との中間位置Y1にある。図1及
び図2の連結輪19の実線位置は中間位置Y1を示す。
連結輪19が鎖線位置K1で示す往復運動の一方の死点
位置にあるときには綜絖枠11は最上位位置にあり、連
結輪19が鎖線位置K2で示す往復運動の他方の死点位
置にあるときには綜絖枠11は最下位位置にある。
【0020】図4における回転位置α1,α2,α3,
α4,α5,α6,α7は、開口駆動モータ20の1回
転中の回転原点位置を表す。この回転原点位置αn(n
は1〜7までの整数)は、開口駆動モータ20の1回転
(360°)に対してロータリエンコーダ202から1
回出力される原点信号の出力に基づいて把握される。回
転原点位置αnは、開口駆動モータ20への給電が停止
されても失われることのない機械的な原点である。本実
施の形態では、開口駆動モータ20が5回転すると、綜
絖枠11が上下に1往復する。図4の横軸tは開口駆動
モータ20の回転位置を表す。開口駆動モータ20が正
転すると、回転位置は横軸tの右側へ移行してゆく。回
転原点位置α1,α2間における回転位置γ1は、綜絖
枠11が最上位位置にあるときの開口駆動モータ20の
回転位置を表す。回転原点位置α6,α7間における回
転位置γ2は、綜絖枠11が最上位位置にあるときの開
口駆動モータ20の回転位置を表す。回転原点位置α
3,α4間における回転位置β4は、綜絖枠11が最下
位位置にあるときの開口駆動モータ20の回転位置を表
す。
【0021】次に、綜絖枠11の高さ位置と開口駆動モ
ータ20の回転位置との位置関係を把握するための手順
を説明する。織機の組み立てが完了した後、綜絖枠11
は予め最下位位置に配置しておく。綜絖枠11を最下位
位置に配置したときの回転位置は図4のβ4で表される
ものとする。電源スイッチ28をONして規定量測定指
令スイッチ26をON操作すると、規定量設定回路24
は、開口駆動モータ20に規定量設定用動作を行わせる
ために先ず開口駆動モータ20を低速で逆転させる指令
を駆動回路21に出力する。駆動回路21は、規定量設
定用制御指令となる低速逆転指令に基づいて開口駆動モ
ータ20を低速逆転させる。開口駆動モータ20の低速
逆転によって綜絖枠11が最上位位置Y1と最下位位置
Y2との間の中間位置Y1に到達すると、スイングレバ
ー12の出力アーム121の先端が近接スイッチ27に
所定距離以内に近づき、近接スイッチ27がONする。
近接スイッチ27のON信号は規定量設定回路24に出
力される。規定量設定回路24は、近接スイッチ27か
らのON信号の入力に基づいて開口駆動モータ20を低
速逆転から低速正転へ切り換える指令を駆動回路21に
出力する。又、規定量設定回路24は、開口駆動モータ
20のロータリエンコーダ202から得られる回転位置
情報に基づき、近接スイッチ27からのON信号の入力
時の開口駆動モータ20の回転位置を一時記憶する。近
接スイッチ27は、綜絖枠11の位置変化の最も大きい
高さ位置に対応する出力アーム121の先端の位置に対
して相対的に接離するように配置されており、このとき
の開口駆動モータ20の低速逆転の際に近接スイッチ2
7がONしたときの回転位置は図4のδ1で表される。
【0022】駆動回路21は前記切り換え指令に基づい
て開口駆動モータ20を低速逆転から低速正転へ切り換
える。開口駆動モータ20の低速正転によって近接スイ
ッチ27がOFFした後に綜絖枠11が再び中間位置Y
1に到達すると、スイングレバー12の出力アーム12
1の先端が近接スイッチ27に所定距離以内に近づき、
近接スイッチ27が再度ONする。規定量設定回路24
は、近接スイッチ27からの再度のON信号の入力に基
づいて開口駆動モータ20を低速正転から低速逆転へ切
り換える指令を駆動回路21に出力する。駆動回路21
はこの切り換え指令に基づいて開口駆動モータ20を低
速正転から低速逆転へ切り換える。又、規定量設定回路
24は、開口駆動モータ20のロータリエンコーダ20
2から得られる回転位置情報に基づき、近接スイッチ2
7からの再度のON信号の入力時の開口駆動モータ20
の回転位置を一時記憶する。このときの開口駆動モータ
20の低速正転の際に近接スイッチ27がONしたとき
の回転位置は図4のδ2で表される。
【0023】規定量設定回路24は、第1の回転位置δ
1と第2の回転位置δ2とから綜絖枠11が最下位位置
にあるときの開口駆動モータ20の第3の回転位置を算
出して一時記憶する。この第3の回転位置(図4におい
てβ4で示される)は(δ1+δ2)/2の演算で求め
られる。規定量設定回路24は、開口駆動モータ20の
回転位置が第3の回転位置β4となるまで開口駆動モー
タ20を低速逆転させ、開口駆動モータ20の回転位置
が第3の回転位置β4になると開口駆動モータ20の低
速逆転を停止させる。そして、規定量設定回路24は、
開口駆動モータ20の低速逆転の途中にロータリエンコ
ーダ202から出力される原点信号に基づいて把握され
る回転原点位置(図4の例ではα4)と第3の回転位置
(δ1+δ2)/2=β4とのずれ量を算出する。図4
の例のように開口駆動モータ20の低速逆転の途中に原
点信号が1回のみ出力された場合には、規定量設定回路
24はずれ量(α4−β4)=Xoを規定量として特定
回路25に記憶させる。開口駆動モータ20の低速逆転
の途中に原点信号が複数回出力された場合には、各原点
信号に対応する回転原点位置と第3の回転位置βとのず
れ量を算出する。そして、規定量設定回路24は、これ
らのうちの最小のずれ量を規定量Xoとして特定回路2
5に記憶させる。
【0024】図4における回転位置βn(は1〜7まで
の整数)は、回転原点位置αnから規定量Xoだけずれ
た位置を表す。規定量Xoは、開口駆動モータ20から
綜絖枠11に至る駆動力伝達経路の組み付け状態に左右
される。
【0025】図3(a),(b)は、開口駆動モータ2
0の回転位置、綜絖枠11の高さ位置及び近接スイッチ
27の配置位置の間の関係を説明する図である。円E
は、綜絖枠11の高さ位置及び開口駆動モータ20の回
転位置を表す。本実施の形態では、円E上を左回りに移
動することは開口駆動モータ20を正転することとし、
円E上を右回りに移動することは開口駆動モータ20を
逆転することとする。従って、製織時における開口駆動
モータ20の正転に対し、円Eの右側半分は綜絖枠11
を最下位位置から最上位位置へ移動する片道側であり、
円Eの左側半分は綜絖枠11を最上位位置から最下位位
置へ移動する片道側である。1点鎖線は、出力アーム1
21が近接スイッチ27に対して接離するときの綜絖枠
11の高さ位置、即ち中間位置Y1を表す。図3
(a),(b)に近接スイッチ27を図示したのは、綜
絖枠11が中間位置Y1に到達したときにONすること
を表現しようとしたものである。破線の半径方向線と円
Eとの交点α2,α3,α4,α5,α6は開口駆動モ
ータ20の回転原点位置を表し、実線の半径方向線と円
Eとの交点β2,β3,β4,β5,β6は回転原点位
置α2,α3,α4,α5,α6から規定量Xoずれた
回転位置を表す。交点β4は第3の回転位置及び綜絖枠
11の最下位位置を表す。交点β2,β3,β4,β
5,β6は、交点β4で表される最下位位置を基点とし
て綜絖枠11の1往復動範囲を開口駆動モータ20の1
回転の回転位置範囲(以下、1回転範囲という)で分割
した位置を表す。図3(a)の矢印R1は、規定量測定
指令スイッチ26のON操作に伴って開口駆動モータ2
0を低速逆転した状態を示す。矢印R2は、近接スイッ
チ27のONに伴って開口駆動モータ20を低速正転し
た状態を示し、矢印R3は、近接スイッチ27の再度の
ONに伴って開口駆動モータ20を低速逆転した状態を
示す。
【0026】電源スイッチ28をOFFした後に電源ス
イッチ28を再度ONしたときには、開口駆動モータ2
0の回転位置を織機回転角度と同期合わせする必要があ
る。この同期合わせを行なうためには開口駆動モータ2
0の回転位置と綜絖枠11の高さ位置との相対的位置関
係を特定しておく必要がある。そこで、電源スイッチ2
8をOFFした後に電源スイッチ28を再度ONする場
合には、予め綜絖枠11を中間位置Y1付近に配置して
おく。図3(b)の2点鎖線の半径方向線H1と円Eと
の交点L1は、中間位置Y1付近に配置された綜絖枠1
1の高さ位置及び開口駆動モータ20の回転位置(図4
においてL1で示す)を表す。図3(b)の2点鎖線の
半径方向線H2と円Eとの交点L2は、中間位置Y1付
近に配置された綜絖枠11の高さ位置及び開口駆動モー
タ20の回転位置(図4においてL2で示す)を表す。
【0027】電源スイッチ28を再度ONすると、規定
量Xoを記憶している特定回路25は、開口駆動モータ
20を低速で半回転逆転させた後に低速で1回転正転さ
せるように駆動回路21に指令を出力する。駆動回路2
1はこの指令に基づいて開口駆動モータ20を低速で半
回転逆転させた後に低速で1回転正転させる。
【0028】綜絖枠11を中間位置Y1付近に配置して
おいた場合の開口駆動モータ20の回転位置及び綜絖枠
11の高さ位置が図3(b)のL1で示された位置、即
ち綜絖枠11が最下位位置に向かって下降中の位置にあ
るとすると、図3(b)の矢印Q1は開口駆動モータ2
0を低速で半回転逆転させた状態を示し、矢印Q2は開
口駆動モータ20を低速で1回転正転させた状態を示
す。この開口駆動モータ20の低速の正逆転によりロー
タリエンコーダ202が原点信号を少なくとも1回出力
すると共に、近接スイッチ27が少なくとも1回ONす
る。図示の例では、低速正逆転の間にロータリエンコー
ダ202は原点信号を2回出力し、近接スイッチ27は
1回ONする。
【0029】綜絖枠11を中間位置Y1付近に配置して
おいた場合の開口駆動モータ20の回転位置及び綜絖枠
11の高さ位置が図3(b)のL2で示された位置、即
ち綜絖枠11が最上位位置に向かって上昇中の位置にあ
るとすると、図3(b)の矢印Q3は開口駆動モータ2
0を低速で半回転逆転させた状態を示し、矢印Q4は開
口駆動モータ20を低速で1回転正転させた状態を示
す。この開口駆動モータ20の低速の正逆転によりロー
タリエンコーダ202が原点信号を少なくとも1回出力
すると共に、近接スイッチ27が少なくとも1回ONす
る。図示の例では、低速の正逆転の間にロータリエンコ
ーダ202は原点信号を1回出力し、近接スイッチ27
は2回ONする。
【0030】特定回路25は、原点信号の入力及び近接
スイッチ27のON信号の入力に基づいて近接スイッチ
27のON信号の入力時の回転位置δ1又はδ2を把握
する。近接スイッチ27のON信号の入力時の回転位置
は、図3(b)では1点鎖線と円Eとの交点δ1又はδ
2で示される。開口駆動モータ20の1回転の回転位置
範囲(1回転範囲)は第3の回転位置β4を基点として
決めるものとする。図3(a),(b)では隣合う実線
の半径方向線の一方から他方までの範囲が開口駆動モー
タ20の1回転範囲となる。図3(b)のA,Bは前記
1回転範囲の例であり、1回転範囲A,Bは特定高さ位
置となる中間位置Y1に対応している。特定回路25
は、電源スイッチ28の再度のON時の回転原点位置の
検出及び近接スイッチ27のONに基づいて中間位置Y
1に対応する1回転範囲A,Bを特定する。開口駆動モ
ータ20が正転しているときの前記1回転範囲を前半と
後半とに分けた場合、1回転範囲Aの前半はA1で示し
てあり、1回転範囲Aの後半はA2で示してある。1回
転範囲Bの前半はB1で示してあり、1回転範囲Bの後
半はB2で示してある。
【0031】把握された開口駆動モータ20の回転位置
が1回転範囲Aの後半A2に含まれるとすると、特定回
路25は、近接スイッチ27のON信号の入力時に綜絖
枠11が下降中である、即ちそのときの回転位置がδ1
であると特定する。逆に、把握された開口駆動モータ2
0の回転位置が1回転範囲Bの前半B1に含まれるとす
ると、特定回路25は、近接スイッチ27のON信号の
入力時に綜絖枠11が上昇中である、即ちそのときの回
転位置がδ2であると特定する。即ち、特定回路25
は、検出された回転位置δ1又はδ2が開口駆動モータ
20の1回転の1回転範囲A又はBにおける前半及び後
半のいずれの範囲に含まれるかを特定する。
【0032】特定回路25によって把握された回転位置
δ1又はδ2が開口駆動モータ20の1回転範囲の後半
に含まれる場合には、綜絖枠11は円Eの左側半分にあ
る。即ち、開口駆動モータ20の正転に対して綜絖枠1
1は最上位位置から最下位位置へ移行する片道上にあ
る。特定回路25によって把握された回転位置δ1又は
δ2が開口駆動モータ20の1回転範囲の前半に含まれ
る場合には、綜絖枠11は円Eの右側半分にある。即
ち、開口駆動モータ20の正転に対して綜絖枠11は最
下位位置から最上位位置へ移行する片道上にある。
【0033】特定回路25は、近接スイッチ27がON
したときの回転位置δ1又はδ2に基づいて第3の回転
位置β4を基準位置として記憶する。例えば、近接スイ
ッチ27がONしたときの回転位置がδ1のときには、
回転原点位置α2から開口駆動モータ20が2回正転し
た位置よりずれ量Xoをひいた回転位置を開口駆動モー
タ20の基準位置として記憶する。特定回路25に記憶
された開口駆動モータ20の基準位置β4は、開口駆動
モータ20の回転位置と綜絖枠11の高さ位置との相対
的位置関係を特定するために使われる。
【0034】以上のような基準位置測定制御は電源スイ
ッチ28をONする毎に行われ、記憶される基準位置β
4は電源スイッチ28をONする毎に更新される。第1
の実施の形態では以下の効果が得られる。
【0035】(1-1)第3の回転位置β4を基点として
決められた開口駆動モータ20の1回転範囲における前
半の範囲に近接スイッチ27のON時の開口駆動モータ
20の回転位置が含まれる状態は、綜絖枠11が上昇の
片道側にある状態に対応する。前記1回転範囲における
後半の範囲に近接スイッチ27のON時の開口駆動モー
タ20の回転位置が含まれる状態は、綜絖枠11が下降
の片道側にある状態に対応する。従って、特定回路25
が回転位置δ1又はδ2を把握したときには、このとき
の綜絖枠11の上下動方向が綜絖枠11の一方の片道側
及び他方の片道側のうちのいずれかとして一意に決定さ
れる。即ち、前記特定高さ位置に綜絖枠11を到達させ
たときの綜絖枠11の上下動方向が特定される。又、特
定回路25が回転位置δ1又はδ2を把握したときに
は、綜絖枠11の一方の片道側及び他方の片道側のうち
のいずれかにおける綜絖枠11の特定高さ位置と、記憶
される基準位置とが1対1に対応する。従って、開口駆
動モータ20における回転位置δ1又はδ2は、開口駆
動モータ20の回転位置と綜絖枠11の高さ位置との相
対的位置関係を正確に特定するための情報となり、開口
駆動モータ20の回転位置と綜絖枠11の高さ位置との
相対的位置関係の正確な特定が可能となる。
【0036】(1-2)本実施の形態では、開口駆動モー
タ20が5回転すると綜絖枠11が最上位位置と最下位
位置との間の1往復と同じだけ移動する。そして、近接
スイッチ27は、綜絖枠11が最上位位置と最下位位置
との中間位置Y1という特定の高さ位置に到達したとき
にONする。特定回路25によって把握された回転位置
δ1又はδ2が第3の回転位置β4を基点として決めら
れた開口駆動モータ20の1回転範囲の前半及び後半の
いずれに含まれるかによって綜絖枠11が下降側の片道
上及び上昇側の片道上にあるかを特定できるのは、綜絖
枠11の1往復に対して開口駆動モータ20が5回転す
るようにし、かつ綜絖枠11が中間位置Y1という特定
の高さ位置に到達したときにONするように近接スイッ
チ27を配置した構成による。近接スイッチ27の配置
構成を変えなければ綜絖枠11の1往復に対する開口駆
動モータ20の回転回数は5回転以外の奇数回転でもよ
い。綜絖枠11の最上位位置と最下位位置との中間の高
さ位置Y1は、綜絖枠11の位置変化の最も大きい所で
ある。即ち、綜絖枠11の中間位置Y1に対応する出力
アーム121の揺動位置は、位置変化の最も大きい所で
ある。このような位置付近に検出領域を持つように近接
スイッチ27を配置した構成は、近接スイッチ27のO
N時の開口駆動モータ20の回転位置を精度良く特定す
る上で最適である。従って、開口駆動モータ20の複数
回転が奇数回転の場合には、綜絖枠11の最上位位置と
最下位位置との中間位置Y1は、近接スイッチ27によ
って綜絖枠11の高さ位置を特定する特定高さ位置とし
て最適である。
【0037】(1-3)開口駆動モータ20のロータリエ
ンコーダ202がインクリメンタルエンコーダ型であ
り、電源スイッチ28のOFF時に開口駆動モータ20
が回転してしまうと開口駆動モータ20の回転位置がわ
からなくなる。規定量Xoの記憶後、電源スイッチ28
のON毎に開口駆動モータ20の基準位置を自動的に測
定することは、開口駆動モータ20の回転位置を製織上
の必要情報として把握する上で簡便なやり片である。
【0038】次に、図5〜図7の第2の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。この実施の形態では、綜絖枠11の1往復
に対して開口駆動モータ20が4回転し、図5に実線で
示すように、近接スイッチ27が綜絖枠11の中間位置
Y1に対応する出力アーム121の先端の揺動位置より
も少し上方にある。図5の近接スイッチ27の鎖線位置
は第1の実施の形態の場合と同じ位置である。図6
(a),(b)における1点鎖線は、近接スイッチ27
がONしたときの綜絖枠11の特定高さ位置Y2を表
す。
【0039】図7における回転位置α1,α2,α3,
α4,α5,α6は、開口駆動モータ20の1回転中の
回転原点位置を表す。この回転原点位置αn(nは1〜
6までの整数)は、開口駆動モータ20の1回転(36
0°)に対してロータリエンコーダ202から1回出力
される原点信号の出力に基づいて把握される。回転位置
β2,β6は、綜絖枠11が最上位位置にあるときの開
口駆動モータ20の回転位置を表す。回転位置β4は、
綜絖枠11が最下位位置にあるときの開口駆動モータ2
0の回転位置を表す。
【0040】綜絖枠11の高さ位置と開口駆動モータ2
0の回転位置との位置関係を把握するための手順は第1
の実施の形態の場合と同じである。図6(a)の矢印R
1は、規定量測定指令スイッチ26のON操作に伴って
開口駆動モータ20を低速逆転した状態を示す。矢印R
2は、近接スイッチ27のONに伴って開口駆動モータ
20を低速正転した状態を示し、矢印R3は、近接スイ
ッチ27の再度のONに伴って開口駆動モータ20を低
速逆転した状態を示す。図6(b)の矢印Q1,Q3は
開口駆動モータ20を低速で半回転逆転させた状態を示
し、矢印Q2,Q4は開口駆動モータ20を低速で1回
転正転させた状態を示す。
【0041】特定回路25は、電源スイッチ28のON
後の原点信号の入力及び近接スイッチ27のON信号の
入力に基づいて近接スイッチ27のON信号の入力時の
回転位置を把握する。近接スイッチ27のON信号の入
力時の回転位置は、図6(b)では1点鎖線と円Eとの
交点δ3又はδ4で示される。図3(b)のF,Gは前
記1回転範囲の例であり、1回転範囲F,Gは特定高さ
位置Y2に対応している。特定回路25は、電源スイッ
チ28の再度のON時の回転原点位置の検出及び近接ス
イッチ27のONに基づいて特定高さ位置Y2に対応す
る1回転範囲F,Gを特定する。開口駆動モータ20が
正転しているときの前記1回転範囲を前半と後半とに分
けた場合、1回転範囲Fの前半はF1で示してあり、1
回転範囲Fの後半はF2で示してある。1回転範囲Gの
前半はG1で示してあり、1回転範囲Gの後半はG2で
示してある。
【0042】把握された回転位置がδ3の場合、図示の
例では特定回路25は、回転位置δ3が1回転範囲Fの
後半F2に含まれると特定する。把握された回転位置が
δ4の場合、図示の例では特定回路25は、回転位置δ
4が1回転範囲Gの前半G1に含まれると特定する。即
ち、特定回路25は、検出された回転位置δ3又はδ4
が開口駆動モータ20の1回転範囲F又はGにおける前
半及び後半のいずれの範囲に含まれるかを特定する。
【0043】特定回路25によって把握された回転位置
δ3又はδ4が開口駆動モータ20の1回転範囲の後半
に含まれる場合には、綜絖枠11は円Eの左側半分にあ
る。即ち、開口駆動モータ20の正転に対して綜絖枠1
1は最上位位置から最下位位置へ移行する片道上にあ
る。特定回路25によって把握された回転位置δ3又は
δ4が開口駆動モータ20の1回転範囲の前半に含まれ
る場合には、綜絖枠11は円Eの右側半分にある。即
ち、開口駆動モータ20の正転に対して綜絖枠11は最
下位位置から最上位位置へ移行する片道上にある。
【0044】特定回路25は、近接スイッチ27がON
したときの回転位置δ3又はδ4に基づいて第3の回転
位置β4を基準位置として記憶する。例えば、近接スイ
ッチ27がONしたときの回転位置がδ3のときには、
回転原点位置α3から開口駆動モータ20が(360°
−Xo)正転したときを開口駆動モータ20の基準位置
として記憶する。特定回路25に記憶された開口駆動モ
ータ20の基準位置β4は、開口駆動モータ20の回転
位置と綜絖枠11の高さ位置との相対的位置関係を特定
するために使われる。
【0045】以上のような基準位置測定制御は電源スイ
ッチ28をONする毎に行われ、記憶される基準位置β
4は電源スイッチ28をONする毎に更新される。第2
の実施の形態では、開口駆動モータ20が4回転すると
綜絖枠11が最上位位置と最下位位置との間の1往復と
同じだけ移動する。そして、近接スイッチ27は、綜絖
枠11が特定高さ位置Y2に到達したときにONする。
特定回路25によって把握された回転位置δ3又はδ4
が第3の回転位置β4を基点として決められた開口駆動
モータ20の1回転範囲の前半及び後半のいずれに含ま
れるかによって綜絖枠11が下降側の片道上及び上昇側
の片道上にあるかを特定できるのは、綜絖枠11の1往
復に対して開口駆動モータ20が4回転するようにし、
かつ綜絖枠11が最上位位置と最下位位置との中間位置
よりも少し上方という特定高さ位置Y2に到達したとき
にONするように近接スイッチ27を配置した構成によ
る。近接スイッチ27の配置構成を変えなければ綜絖枠
11の1往復に対する開口駆動モータ20の回転回数は
4回転以外の偶数回転でもよい。
【0046】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)綜絖枠11の最上位位置に対応する開口駆動モー
タ20の回転位置を第3の回転位置とすること。この場
合、特定高さ位置の上側の方で綜絖枠11を動かして第
3の回転位置を検出すればよい。 (2)第1の実施の形態において、電源スイッチ28の
OFF状態では開口駆動モータ20の回転位置がL1又
はL2となる高さ位置に綜絖枠11を配置しておき、電
源スイッチ28のON時には開口駆動モータ20を一方
向へ回転して近接スイッチ27を2回ONさせて第3の
回転位置を把握するようにすること。 (3)第2の実施の形態において、綜絖枠11の最上位
位置と最下位位置との中間位置Yoよりも下方に特定高
さ位置を設定すること。即ち、綜絖枠11が中間位置Y
oよりも下方の特定高さ位置に到達したときに近接スイ
ッチ27がONするようにすること。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、開口駆
動モータを作動させて綜絖枠の最上位位置と最下位位置
とを除く特定高さ位置に前記綜絖枠を到達させ、前記特
定高さ位置に前記綜絖枠を到達させたときの前記開口駆
動モータの回転位置を検出すると共に、前記開口駆動モ
ータの回転原点位置及び予め設定された規定量に基づい
て前記最上位位置又は最下位位置を基点として前記綜絖
枠の1往復動範囲を前記開口駆動モータの1回転範囲で
分割し、前記綜絖枠が前記特定高さ位置に到達したとき
の前記開口駆動モータの回転位置を含む前記開口駆動モ
ータの前記1回転範囲内において、前記綜絖枠が前記特
定高さ位置に到達したときの前記開口駆動モータの回転
位置が前半及び後半のいずれに含まれるかにより、前記
特定高さ位置に前記綜絖枠を到達させたときの前記綜絖
枠の上下動方向を特定するようにしたので、開口駆動モ
ータの回転位置と綜絖枠の高さ位置との相対的位置関係
を正確に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す開口装置と制御ブロッ
ク図との組合せ図。
【図2】駆動力伝達経路の一部を示す正面図。
【図3】(a),(b)は基準位置測定を説明する説明
図。
【図4】綜絖枠の高さ位置と開口駆動モータ20の回転
位置との関係を示すグラフ。
【図5】第2の実施の形態を示す開口装置と制御ブロッ
ク図との組合せ図。
【図6】(a),(b)は基準位置測定を説明する説明
図。
【図7】綜絖枠の高さ位置と開口駆動モータ20の回転
位置との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11…綜絖枠、20…開口駆動モータ、202…回転位
置検出手段となるロータリエンコーダ、24…規定量設
定手段を構成する規定量設定回路、25…特定手段及び
記憶手段となる特定回路、26…規定量設定手段を構成
する規定量測定指令スイッチ、27…特定高さ位置検出
段となる近接スイッチ、28…電源の遮断及び投入を行
なう電源スイッチ、C1…測定制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 茂 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 杉山 浩正 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 4L050 AB09 CA16 CC03 EA02 EA10 EA14 EB05 EC04 ED05 ED23 EE07 EE10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機駆動モータから独立した開口駆動モー
    タによって綜絖枠を上下動し、前記開口駆動モータの複
    数回転によって前記綜絖枠を1回往復させる開口装置を
    備えた織機において、 前記綜絖枠が最上位位置又は最下位位置にあるときの前
    記開口駆動モータの回転位置と前記開口駆動モータの回
    転原点位置とのずれ量を規定量として予め設定してお
    き、 前記開口駆動モータの回転位置を織機回転角度と同期合
    わせする際には、前記開口駆動モータを作動させて前記
    綜絖枠の最上位位置と最下位位置とを除く特定高さ位置
    に前記綜絖枠を到達させ、前記特定高さ位置に前記綜絖
    枠を到達させたときの前記開口駆動モータの回転位置を
    検出すると共に、前記開口駆動モータの回転原点位置及
    び前記規定量に基づいて前記最上位位置又は最下位位置
    を基点として前記綜絖枠の1往復動範囲を前記開口駆動
    モータの1回転範囲で分割し、前記綜絖枠が前記特定高
    さ位置に到達したときの前記開口駆動モータの回転位置
    を含む前記開口駆動モータの前記1回転範囲内におい
    て、前記綜絖枠が前記特定高さ位置に到達したときの前
    記開口駆動モータの回転位置が前半及び後半のいずれに
    含まれるかにより、前記特定高さ位置に前記綜絖枠を到
    達させたときの前記綜絖枠の上下動方向を特定する織機
    における基準位置測定制御方法。
  2. 【請求項2】前記最上位位置又は最下位位置を通過する
    ように前記特定高さ位置に前記開口駆動モータの回転に
    よって前記綜絖枠を2回到達させると共に、前記綜絖枠
    を前記特定高さ位置に2回到達させたときのそれぞれの
    前記開口駆動モータの回転位置を検出し、これらの検出
    された2つの第1の回転位置及び第2の回転位置から前
    記最下位位置又は最上位位置に前記綜絖枠があるときの
    前記開口駆動モータの第3の回転位置を求め、前記第3
    の回転位置と前記開口駆動モータの回転原点位置との最
    小のずれ量を前記規定量とする請求項1に記載の織機に
    おける基準位置測定制御方法。
  3. 【請求項3】前記第3の回転位置を基準位置として記憶
    する請求項2に記載の織機における基準位置測定制御方
    法。
  4. 【請求項4】織機駆動モータから独立した開口駆動モー
    タによって綜絖枠を上下動し、前記開口駆動モータの複
    数回転によって前記綜絖枠を1回往復させる開口装置を
    備えた織機において、 開口駆動モータの回転位置を検出する回転位置検出手段
    と、 前記綜絖枠が最上位位置と最下位位置とを除く特定高さ
    位置に到達したか否かを検出する特定高さ位置検出手段
    と、 前記開口駆動モータを回転させて前記最上位位置又は最
    下位位置を通過するように前記特定高さ位置に前記綜絖
    枠を2回到達させたときに前記回転位置検出手段によっ
    て検出された前記開口駆動モータの2つの第1の回転位
    置及び第2の回転位置に基づいて、前記綜絖枠が最上位
    位置又は最下位位置にあるときの前記開口駆動モータの
    第3の回転位置を求め、前記求められた第3の回転位置
    と前記開口駆動モータの回転原点位置との最小のずれ量
    を規定量として設定する規定量設定手段と、 前記開口駆動モータを作動させて前記回転位置検出手段
    に前記開口駆動モータの回転原点位置を検出させると共
    に、前記特定高さ位置に前記綜絖枠を到達させたときの
    前記開口駆動モータの回転位置を前記回転位置検出手段
    に検出させ、前記検出された回転位置が前記第3の回転
    位置を基点とした前記開口駆動モータの1回転範囲にお
    ける前半及び後半のいずれの範囲に含まれるかを特定す
    る特定手段と、 前記第3の回転位置を基準位置として記憶する記憶手段
    とを備えた織機における基準位置測定制御装置。
  5. 【請求項5】前記特定高さ位置は、前記最上位位置と最
    下位位置との中間の高さ位置であり、前記開口駆動モー
    タの複数回転は奇数回転である請求項4に記載の織機に
    おける基準位置測定制御装置。
  6. 【請求項6】前記特定高さ位置は、前記最上位位置と最
    下位位置との中間から外れた高さ位置であり、前記開口
    駆動モータの複数回転は偶数回転である請求項4及び請
    求項5のいずれか1項に記載の織機における基準位置測
    定制御装置。
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EP1715090A3 (en) * 2005-04-18 2008-10-22 Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha Control apparatus for moving member of loom
JP2017002421A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 株式会社豊田自動織機 緯糸測長貯留装置における緯糸巻付けアームの制御方法

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